...

華やかでおいしいケーキを選ぶ楽しさ この町で喜んでもらえるお菓子を作る

by user

on
Category: Documents
17

views

Report

Comments

Transcript

華やかでおいしいケーキを選ぶ楽しさ この町で喜んでもらえるお菓子を作る
有限会社 パティスリーコマド
Target
華やかでおいしいケーキを選ぶ楽しさ
この町で喜んでもらえるお菓子を作る
木城町役場正面にある店舗。
ロールケーキにシフォンケーキ
売り切れごめんなさい
木城町役場の正面にある、
赤
「これからは洋菓子の時代」
創業60数年の和菓子店を一新
パティスリーコマドは、
代表取締役の湖間戸大幹さんの祖父の代
いロンブルが愛らしいケーキ
からの製菓店で、
父親の代までは和菓子店だった。
から訪れる客も多い評判の店
は漠然としていて、
大学時代に悩んだ末、
家業を継ぐ、
しかし、
洋菓
「小さい頃からお菓子屋になるのが夢でしたが、
何が作りたいのか
店・パティスリーコマドは、
遠方
子をやる、
と決めたんです。
」
だ。
せい かん じょ
宮崎市で製餡所を営む叔父の紹介で、
福岡市で人気の洋菓子
まだ寒い冬の午後、
一歩店に
店・フランス菓子16区で8年間、
パティシエの修業を積んだ。
その
入ると、
ショーケースの中はまる
後、
実家の和菓子屋の一角にショーケースを置いて、
自らの洋菓子
で春の花畑。色とりどりのケー
キは、眺めているだけで心をな
づくりを始める。
ある手書きのディスプレイもス
ゃれなケーキを作れば売れると思っていました。
でも、
16区の社長
「最初は16区で学んだ、
とびきりの材料を使って、
シンプルでおし
ごませてくれて、
店のあちこちに
タッフの温もりが伝わってくる。
同店の人気商品は、
生クリー
ムに柔らかい粒あんを、柔らか
季節感のあるディスプレイ。
たくさんの商
品を並べるのも店の方針。
いビスキー生地でサンドした
「マサラ」
、
甘酸っぱいイチゴをしっとり
したスポンジで包みこんだ
「苺ロール」
、
ふわふわの
「シフォンケー
キ」
、
柔らかいブッセ生地を生クリームでサンドした
「生ブッセ」
など。
これらの商品は、
早いときは、
昼過ぎには売り切れてしまうこともあ
に人口5000人の町で同じことをしてもダメだと言われました。
確か
に、
ここで求められているケーキは16区のケーキとは違いました。
」
見た目、
ボリューム、
値段・
・
・木城町で作る自らのケーキに悩んだ
湖間戸さんだが、
いつも考えていたのは、
自分がおいしいと思うもの
を作る…ということだった。
「今一番売れている
『マサラ』
は、
ふわふわの食感が自分自身大好き
なんです。
やはり自分が大切にしたいものに心をこめることが大事だ
る。
と思います。
」
れでも間に合わないときがあって申し訳ないですね。
」
じものだけが売れる店ではいけない、
と考えている湖間戸さん。
「なるべく切らさないように様子を見ながら追加するんですが、
そ
と代表取締役でパティシエの湖間戸大幹さん。
ショーケースには洋菓
子約40種類、
焼き菓子約
30種類が所狭しと並べら
れているにもかかわらず、
売れる定番のケーキがいくつもありながら、
その一方でいつも同
「常に地元の情報を集めて、
地場でとれる新鮮な材料や、
今まであま
りケーキに使わなかった食材を取り入れたり、
家族やスタッフの意
見も参考にしながら、
次はこれを食べてみようと思わせる商品づく
りを続けています。
」
売り切れが出ることに驚
かされる。
「たくさんのきれいなお
春のケーキを鮮やかに彩るイチゴは、木城町の
生産農家から。
菓子を並べて、
見て楽しん
湖間戸 大幹さん(中央)
て楽しんでもらいたいん
1962年木城町出身。
「これからは洋菓子
の時代」
と修業を積み、祖父の代からの和
菓子店の片隅にショーケースを置いて洋
菓子を作り始める。1998年に現在の店舗
にリニューアルし、2002年に有限会社パテ
ィスリーコマドとする。
(スタッフの黒木真
菜美さん・左、黒木亜美さん・右)
で、選んで楽しんで、食べ
です。
」
こうした湖間戸さんの
店づくりは、試行錯誤の
連続で今に至っている。
TA I K A N
K o m a d o
有限会社 パティスリーコマド
やさしい味わいと食感が印象的なマサラ。店の
一番人気だ。
〒884-0101 木城町大字高城1227-10
TEL.0983-32-2046 FAX.0983-32-2046
URL http://www.kyushu-cake.com/miyazaki/komado/
Fly UP