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2011 サステナビリティ・レポート

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2011 サステナビリティ・レポート
ダウコーニング コーポレーション 2011 年度サステナビリティレポート
人。
地球。
繁栄。
本レポートについて
ダウコーニング コーポレーションは、2002 年度より、サステナビリティ分野の
成果と進捗状況を毎年公表しています。しかしながら、Global Reporting Initiative®
(GRI®) の報告のフレームワークを使用して弊社の活動を報告するのは、今年が初め
てとなります。2011 年度のダウコーニング コーポレーションのサステナビリティ
レポートについては、GRI の G3.1 サステナビリティ報告ガイドラインに従い、当
社のレポートをアプリケーショ ンレベル C にて自己申告に基づき完成させました。
Global Reporting Initiative (GRI) 方式により、全組織からサステナビリティに関する
報告が行われています。GRI によって組織の透明性を向上させるために世界中で広
く採用されている包括的なサステナビリティレポートのフレームワークが作成され
ます。レポートのガイドラインを含め、原則および指標の構成を示すこのフレーム
ワークは、経済、環境、および社会活動の報告に活用できます。GRI では、どなた
でも無料で入手できるこのガイドラインを、継続的に改善し、より多く使われるよ
うに努めています。
GRIの世界的に認められているレポートのフレームワークの導入は、ダウコーニン
グのしっかりしたサステナビリティ活動の全体像を示すことを手助けしてくれるも
のとして期待を寄せています。このフレームワークは、経済、社会、環境、および
ガバナンスの各分野での進捗状況を常に報告するだけではなく、ベンチマークを行
い当社の実績を絶えず上げていくためのツールにもなるものと当社ではとらえてい
ます。
サステナビリティはすぐにたどり着ける到達点ではありません。時間をかけて進ま
なければならない旅路のようなものです。GRI レポートのフレームワークは、こ
の当社が前進していく旅路を世界中のお客様や将来のお客様、投資家、コミュニテ
ィ、政府機関、従業員に共有していく理想的な方法です。今後、GRI プログラムの
レポート内容を充実させて、次年度にはさらに高度なアプリケーションレベルに達
するよう努めます。
ダウコーニングのサステナビリティに向けた広範囲にわたる取り組みと過去の実績
につきましては、 dowcorning.co.jp/sustainability および dowcorning.co.jp/
SocialResponsibility をご覧ください。この Global Reporting Initiative の目的お
よびメリットの理解を深めるには、 globalreporting.org をご覧ください。本レポ
ートの内容に関するご質問は、 [email protected] 宛てに電子メール
をご送信ください。
2
戦略と分析
1.1 当組織の最高意思決定者の声明。
ロバート D. ハンセン社長兼 CEO からのメッセージ:
サステナビリティは、ダウコーニングでのすべての業務の中に組み込まれています。こ
れは当社のコアバリューのひとつであるとともに、「ケイ素の可能性を無限に広げ、す
べての人と場所に価値をもたらす革新的リーダーとなる」という当社のビジョンの中に
も反映されています。
ロバート D. ハンセン
社長兼 CEO
ダウコーニング コーポレ
ーション
ダウコーニングは、世界中の
産業のリーダー的企業との協
力により、世界の重要な課題
の解決に取り組む顧客をお手
伝いするソリューションの開
発を行っています。
現在の開発活動には高機能ビ
ルディングがあります。例を
挙げると、断面が薄く、耐熱
性が従来の絶縁素材の 5 ~
10 倍高い真空断熱パネル材
料や、自然光を最適に利用す
ることで冷却、加熱、照明の
必要条件を削減できるスマー
ト窓 (Smart Window) のテク
ノロジーなどです。
また、次世代の LED 照明た
めのソリューションや、電気
自動車用のリチウムイオン電
池の小型化や性能および寿命
の改良に向けた技術の問題に
も取り組んでいます。
さらに、ダウコーニングのケ
イ素ベースのソリューション
は、キロワット時のコスト削
減方法や、モジュール製品の
耐久性や性能の改良方法とい
った太陽光発電における重要
な課題への対応にも役立てら
れています。
約 70 年の間、ダウコーニングは人、地球、グローバル経済の繁栄に向けて尽力して
きました。具体的には、社会に差し迫ったさまざまな課題に取り組むお客様のお役に立
つべく材料や技術を開発し、従業員、コミュニティ、および環境を守るため、当社事業
を責任をもって行い、製品を正しく管理する良きスチュワードの役目を果たし、環境に
関するベストプラクティスをお客様やサプライヤと世界中で共有し、現在および次世代
のクオリティ・オブ・ライフの改善に役立つコミュニティと協力して参りました。
また、米国化学工業協会の レスポンシブルケア (American Chemistry Council’s Responsible Care®)プログラムを導入することにより、より良い環境、健康、安全に貢献
する慣行が社内全体に浸透しています。レスポンシブル ケア (Responsible Care) は、
人々の生活をよりよいものにする製品の開発、製造、提供に責任をもって臨めるよう
に、ダウコーニングとしての対応を管理するものです。
レスポンシブルケア (Responsible Care) が環境、健康、安全の各分野に対する当社の
対応を規定しているように、「行動規範」はダウコーニングとしてのビジネス上の判
断や職場での各自の行動の指針となります。健全で公正、倫理的な事業運営は、ダウコ
ーニングの社会的評価とビジネスにおける成功の礎です。またこれは、ダウコーニング
の雇用条件でもあります。
レスポンシブルケア (Responsible Care) および「行動規範」への当社の取り組みは、
今日の事業とサステナビリティの課題に対応しながら未来を守るために、ダウコーニン
グと従業員が永久に協力していく体制を構築しています。
2011 年には、Centre for Vision in the Developing World とのコラボレーションを開始
し、開発途上国の子どもたちに向けて、度を自己調整することのできるメガネの設計、
製造、配布を行う Child ViSion™ というイニシアチブに着手しました。インドのウジ
レで活動を行う ダウコーニング・シチズンサービス・コーポレート・サービスプロ
グラムは 2 年目を迎えました。そのほか、健康や環境に配慮したクリーンな調理用コ
ンロのためのグローバル・アライアンス (Global Alliance for Clean Cookstoves) と
のコラボレーションも始まっています。
2011 年は、この業界にとってもダウコーニングにとっても困難な年でした。ダウコー
ニングは、各地でメーカーが直面している原材料とエネルギー価格の上昇の問題に加え
て、シロキサンとポリシリコン (太陽光発電パネル用) の世界的な供給量が需要を上回
っているという市況に対応しています。。当社では、こうした流れが 2012 年も続く
と予想しています。しかしながら、ダウコーニングは、この不安定な市場で競争してい
くための準備ができています。ダウコーニングはシリコーンおよびポリシリコンのいず
れにおいても競争力のあるメーカーであり、コストを削減しつつも効率性を高める機会
を積極的に模索することで、競合上の優位性を守り抜いていきます。
当社の財務状態は堅調であり、将来の成長と成功の基盤を提供する強固なイノベーシ
ョンプロジェクトのポートフォリオを有しております。そして、従業員は経験と知識
を持ち、顧客のニーズにしっかりとお応えすることができます。。ダウコーニングは、
環境、健康、および安全パフォーマンスにおいて、化学業界で最も高い評価を受け続け
る企業となるべく努めています。
世界中のダウコーニング従業員の誠実さと、長期的な利益確保しと社会的な責任を果た
しながら今後の成長に尽力する姿には、感謝の念に堪えません。
敬具
ロバート D. ハンセン
社長兼 CEO
ダウコーニング コーポレーション
3
1.2 主な影響、リスク、機会の説明。
ダウコーニングでは、社内のさまざまなレベルでのリスク、その影響、機会を特定す
る正式なリスク評価プロセスに従っています。これらの評価は、当社のポートフォリ
オの優先順位を決めることや、人、地球、繁栄という当社の3つの柱を強調したサス
テナビリティの旅路を続ける中でで進むべき方向性を示すものです。
人
従業員を大切にすることは、ダウコーニングのコアバリューのひとつです。安全面で
の継続的な改良に向けたフレームワークでは、信頼性の高いプロセスを通じた適切な
リスク管理に力を入れていきます。本年度は、人や製造工程の安全においてでスペシ
ャルティーケミカルズ業界を牽引する企業となるべく尽力することが社内で再確認さ
れました。米国化学工業協会 (American Chemistry Council) の安全に関する目標設
定に合わせて、当社では以下を実施する予定です。
•ベースラインとなる 2011 年の OIIR (業務に起因する事故および疾病の発生率)
1.06 からさらに改善させることを目指す。
•CCPS (化学プロセス安全性センター) が定義する化学プロセスに関係する事故件数
をベースラインとなる 2011 年度のレベル 1 およびレベル 2 の災害記録件数 (そ
れぞれ 5 および 27 件の記録) からの改善を目指す。
当社の社会活動としては、技術、エンジニアリング、数学の教育のほか、地域社会
の活性化、高度技術を有する人材の雇用機会をつくることに貢献することに今後も重
点を置いて参ります。当社の世界各地での社会活動プログラムからダウコーニング
基金に至るまで当社の社員が働き、生活をしている地域社会に還元できることは名
誉なことです。
ダウコーニングではプロダクトスチュワードシップと言う制度と規律を持ってお
り、意図された用途における製品の安全性を確保することに重点を置いています。米
国化学工業協会 (American Chemistry Council) およびレスポンシブルケア (Responsible Care) の継続的な取り組みの一環として、またグローバルシリコーン工業
会 (GSC) との協力のもと、当社では、継続的に危険性評価やリスク管理に関する推
奨を行うとともに 2012 年末までに特定の管理強化化学物質のプロダクトスチュワ
ードシップサマリーを発行することを目指しています。
さらに残っているの化学物質についても、2020 年までに、あるいは Responsible
Care の製品安全規約で指定されている形でサマリーを作成、公表する予定です。
地球
ダウコーニングは、事業の環境負荷を削減する機会や、事業や製品の性能の中で改
善を行うようお客様と協力する機会を模索し続けます。
また、1998 ~ 2001 年の平均ベースラインを基に、製造した製品のトンあたり
の直接的および間接的なエネルギー使用量を低下させることに重点を置いていま
す。2011 年末までには、このベースラインと比較した場合の当社のエネルギー強
度は 27% 減となりました。2021 年までには、この成果をベースラインに比して
45% まで拡大することにより、グローバル事業でのエネルギー強度をさらに低下さ
せるよう引き続き尽力します。
ダウコーニングには、エネルギーのほかに、新たな 2 つの事業活動に関する廃棄物
削減目標があります。まず、2017 年までにすべての埋め立てられる有害廃棄物をな
くす(法的に認められている場所での)ことを目指しています。さらに、2017 年ま
でに生産性向上のためのポートフォリオを通じて廃棄物を 5% 削減するよう積極的
に取り組んでいます。
繁栄
ダウコーニングはお客様と協力し、安全性が高く、より快適で、エネルギー効率の
良い建物から、太陽光を含む再生可能エネルギーの可用性を高めて購入しやすくす
るテクノロジーに至るまで、よりよい生活を求める世界中の人々のニーズに対応す
るため、有益な材料とソリューションを開発しています。また、ケイ素ベースのテ
クノロジーの価値を新興経済国の人々まで広めるにあたり、費用効果的な方法を模索
中です。
4
組織のプロフィール
2.1 組織の名称
ダウコーニング コーポレーション (dowcorning.co.jp).
2.2 主要ブランド、製品、サービス
当社の主要ブランドは、 Dow Corning®、ヘムロックセミコンダクター、および
XIAMETER® ブランドです。主要製品は、シリコーンおよびポリシリコンなどのケイ
素ベースの技術と、関連サービスです。
2.3 主な部門、事業会社、系列会社、合弁事業など、組織の業務運営構造。
ダウコーニング コーポレーションには、世界中に生産拠点と技術センターがありま
す。ダウコーニングの主要な合弁事業体には、東レ・ダウコーニング株式会社、
Dow Corning (Zhangjiagang) Co., Ltd.、Hemlock Semiconductor Corporation、Hemlock
Semiconductor, L.L.C.、および Hemlock Semiconductor Pte. Ltd. などがありま
す。その他の世界各地の事業所に関する情報や所在地については、dowcorning.co.jp
をご覧ください。
2.4 組織本社の位置。
ダウコーニング コーポレーションは、米国ミシガン州ミッドランドに本社がありま
す。
2.5 組織が運営されている国の数と、主要な事業、または本レポートで対象となるサ
ステナビリティ問題と特に関連のある事業のいずれかを運営している国名。
ダウコーニングは、以下の 25 カ国を超える国々で、主要な事業を運営しています。
米国
英国
ベルギー
日本
ドイツ
インド
中国
韓国
ブラジル
2.6 所有権と法的形式の特徴。
ダウコーニングは、ダウ・ケミカル (50%) とコーニング社 (50%) の均等出資の会社
です。
2.7 対象市場 (地域別、対象セクター、顧客のタイプを含む)。
ダウコーニングは、以下を含む (ただしこれに限定されるものではありません) さ
まざまな市場に進出しています: エネルギー、建築、エレクトロニクス輸送機器、
ビューティ & パーソナルケア、ヘルスケア、製造、繊維、紙、塗料、コーティング
剤、およびその他の加工産業。
ダウコーニングは、メーカーの顧客、やフォーミュレーター造者に直接、またはディ
ストリビューターや商社経由で販売する、グローバルなスペシャルティ・ケミカル
ズ製品の製造販売業者です。
2.8 報告組織の規模。
世界中の従業員数: 約 12,000 人
提供している製品およびサービス: 7000 種
2011 年純売上高: 64 億 3000 万ドル
2011 年純利益: 8 億 600 万ドル
総資産: 135億7120万ドル
株主資本: 35億8490万ドル
5
2.9 レポート期間中の規模、構造、または所有権に関する主な変更
ダウコーニングの所有権、事業、またはマネージメント構造に著しい変化はありませ
んでした。ダウコーニングは、中国の張家港やヘムロック セミコンダクター グルー
プの事業の操業中に、既に公表しています各製造拠点の拡張に沿って、資産を追加し
ました。これらの追加資産は、エネルギーや廃棄物について報告するための実際のベ
ースに反映させています。工程設計でエネルギーおよび廃棄物の効率に留意すること
によって、エネルギー強度への影響を最小限に抑えることができると期待されます。
2.10 報告期間中の受賞。
2011 年に受賞したダウコーニング コーポレーションの表彰は以下のとおりです。
• ベルギーにおける「働きがいのある職場」としてのベスト企業 (Great Place to
Work®)
• ドイツにおける「働きがいのある職場」としてのベスト企業 (Great Place to
Work®)
• イギリスの「働きがいのある職場」としてのベスト企業 50 (Great Place to Work®)
• 米国心臓病協会の American Heart Association Start! Fit-Friendly Company, Platinum Level
• 中国で最も働きやすい会社 (CRF)
• ワーキング・マザーが働きやすい会社ベスト 100 (『Working Mother』誌)
• 養子縁組にやさしい職場ベスト 100 (デイブ・トーマス養子財団)
• ケミカル・セーフティ・エクセレンス・アワード (CSX)
• Responsible Care® エネルギー効率賞
上述の表彰のほかに、ダウコーニングの複数の生産拠点が環境、健康、安全性、およ
び社会的責任などからみたパフォーマンスに注目した賞を世界で受賞しています。
レポートの対象期間
3.1 規定の情報の報告期間
2011 年 1 月 1 日 ~ 2011 年 12 月 31 日。
3.2 前回のレポートの日付。
なし。
3.3 レポートの発行頻度。
年 1 回。
3.4 レポートおよびその内容に関する質問の連絡先。
本レポートに関するご質問は、電子メールにて
[email protected] までお寄せください。
レポートの対象範囲と制約
3.5 報告内容の定義プロセス。
GRI ベースのレポートの編集で最初に行う努力の一環として、学際的なチームが召集
され、GRI 実施要項を見直しました。ガイドラインは、現在の取得力および報告力を
考慮したうえで、あらゆる面からチェックされました。
データの制約、原材料の影響、有効性は、このレポートの内容を判定する際に考慮さ
れました。
6
3.6 レポートの制約 (例: 国、部門、系列会社、賃貸施設、合弁事業、サプライヤ)。
本レポートでは、すべての過半数所有製造業者および事業体が対象です。環境および
エネルギー指標に関する詳細は、生産拠点に関するもののみとなります。
3.7 レポートの対象範囲または制約に関する具体的な制限事項の記載。
本レポートは、セクション 3.6 に記載の制約範囲内で、原材料による環境的、社会
的、経済的な組織の影響について取り上げています。対象範囲または制約に対する具
体的な制限事項は認められませんでした。
3.8 期間ごとや組織間の比較可能性に著しい影響を及ぼす可能性のある合弁事業、系
列会社、賃貸施設、外注事業、およびその他の事業体に関する報告の根拠。
これは、ダウコーニングの初の GRI ベースのレポートであるため、前回の報告期間
の対象範囲および制約に関する比較はできません。合弁事業、系列会社、賃貸施設、
外注事業、およびその他の事業体に関する報告の根拠が期間ごとの比較可能性に著し
い影響を及ぼすことはありません。
3.10 以前のレポートに記載した情報の改訂の影響とその改訂理由の説明 (例: 合併/買
収、基準年/期間の変更、事業の性質、測定方法)。
これは、ダウコーニングの初の GRI ベースのレポートであるため、前回の報告期間
の範囲および制約に関する比較はできません。
3.11 本レポートには、範囲、限界、または測定方法の以前の報告期間からの著しい
変化がありました。
これは、ダウコーニングの初の GRI ベースのレポートであるため、前回の報告期間
の範囲および制約に関する比較はできません。本レポートと以前の四半期のサステ
ナビリティの更新内容の比較に適用した測定方法に、著しい変更は加えられません
でした。
3.12 本レポートの標準的な情報開示の位置を特定する表。
内容のインデックスは本レポートの末尾にあります。
ガバナンス、コミットメント、関与
4.1 戦略設定または組織的管理などの特定の任務に対して責任のある最高ガバナンス
機関に属する委員会を含む、組織のガバナンス構造。
ダウコーニング コーポレーションの取締役会 - 委員会構造:
• 監査委員会
• 給与および福利厚生委員会
• コーポレート・レスポンシビリティー委員会
エグゼクティブオーバーサイトカウンシル
• エグゼクティブ ビジネス リーダーシップカウンシル
• エグゼクティブ ビジネス プロセスカウンシル
• エグゼクティブ・ファンクション・カウンシル
• コーポレート・イノベーション・ボード
• コーポレート・ジオ・カウンシル
7
4.2 最高ガバナンス機関の長の役員兼任の有無の表示。
会議協同議長:
ハインツ・ホーラー (ダウ・ケミカル・カンパニー) – 非執行役
ジェイムズ B. フロウス (コーニング社) – 非執行役
4.3 中央集権型の委員会を有する組織については、その最高ガバナンス機関における
独立したメンバーと非執行役メンバーの数と性別を記載する
ダウコーニング コーポレーションの取締役会は、非執行役のメンバー 8 名と執行役
1 名で構成されています。
ウィリアム F. バンホルザー
チャールズ J. カリル
マーク A. ベック
ローレンス D. マクレー
ジェイムズ B. フロウス
ジョセフ A. ミラー Jr.(退職: 2012 年)
ハインツ・ホーラー
ウィリアム H. ワイデマン
ロバート D. ハンセン (執行役)
4.4 株主および従業員が最高ガバナンス機関に勧告または方向性を提供するメカニ
ズム。
ダウコーニングは株式非公開会社です。株主は、取締役会を直接代表します。ダウコ
ーニングでは、経営幹部と従業員との対話を奨励しています。当社は、従業員との双
方向コミュニケーションの手段をいくつか使用しています。この通信手段には、マネ
ジメント・コミュニケーション、従業員フォーラム、インターネット、電子メール、
および従業員代表グループが含まれますが、この限りではありません。
4.14 組織が関与するステークホルダーグループのリスト。
• 株主
• 健康や環境に配慮したクリーンな調理
用コンロのためのグローバル・アライ
• 従業員
アンス
• 顧客
• サプライヤー
• コミュニティ諮問委員会
• 市民社会団体
• グローバルシリコーン工業会 (GSC)
• 事業所のある地域での地域社会(コミ
ュニティー)
• 米国化学工業協会 (ACC)
• 地域的な/地方の/国家の/国際的な行政
機関
4.15 ステークホルダーの特定および選定の根拠。
ステークホルダーは、コミュニケーションプロセスの一環として、各製造地と営業活
動から特定されます。企業の正式なメカニズムはこの時点では採用されません。
経済的パフォーマンス
EC1: 収入、事業コスト、従業員の給与、寄付およびその他のコミュニティへの投
資、内部留保および資本提供者や政府に対する支払いなど、創出し分配した直接的な
経済的価値。
2011 年度末決算については、dowcorning.co.jp をご覧ください。
EC5: 主要事業拠点に於ける標準的新入社員給与賃金と最低賃金の比較
ダウコーニングは報酬調査を通じて決定される競争力のある給与を従業員に提供しま
す。このプロセスは、競合他社の給与をベンチマークすることで、ダウコーニングが
各地域での競争基準に合致させた社員給与を維持するこことを助けています。
該当従業員には、基本給に加え、ダウコーニングの年間業績変動給与プログラムが適
用されます。またその他にも、市場での競争力を維持し、「選ばれる職場」となるた
めのプログラムを提供しています。
賃金と性別に関する補足情報は、セクション LA14 をご覧ください。
8
環境パフォーマンス
EN3: 一次エネルギー源ごとの直接的エネルギー消費量。
ダウコーニングの直接的エネルギー消費量の 90% 以上は天然ガスの形によるもの
でした。またその多くは、工程で使用する蒸気生成用の蒸気ボイラーに燃料を供給
するためのものでした。2011 年の当社の使用量は、1140 万ギガジュール (106 GJ)
、すなわち 10 兆 8000 億 Btu でした。直接的エネルギーの産生または売上高はわ
ずかでした。
EN4: 一次エネルギー源ごとの
間接的エネルギー消費量。
ダウコーニングは、全施設に電
力を購入し、ごく少数の施設に
蒸気を購入しています。間接的
エネルギー消費量の 95% 以上
は、電力購入によるものです。
これらは通常、現地の電力会社
から購入しています。2011 年
には、1390 万ギガジュールの
非再生可能電力と 500 万ギガジ
ュールの再生可能電力を使用し
ました。電力消費の総計の 25%
以上は、水力発電を主とする再
生可能な資源によるものです。
電力源
5,034,343 GJ
再生可能電力
非再生可能電力
13,936,184 GJ
電力源の総計 = 18,970,527 GJ
EN6: エネルギー効率の高いあるいは再生可能エネルギーに基づく製品およびサー
ビスを提供するための率先取り組みおよび、これらの率先取り組みの成果としての
エネルギー必要量の削減量。
ダウコーニングにはエネルギーベースのイニシアティブのポートフォリオがあり、
当社の事業および製品の長期的な効率向上が図られています。製造規律を遵守する
責務から、日常活動の中でエネルギー削減や廃棄物削減の機会を全社員が検討して
います。2011 年に完了した主なプロジェクトにより、エネルギー価格は年間 125
万ドル以上節減される予定です。
EN8: 水源からの総取水量。
以下のデータは、冷却水の抽出
を含め、2011 年のすべての水
源からの取水量を掲載したもの
です。このデータに記載の製造
地は、すべてダウコーニング過
半数所有製造施設です。この情
報の大部分は水量計または請求
書の水使用量の記録によるもの
ですが、一部のデータは推定値
に基づいています。
水源からの取水量
1.01%
地下水
13.80%
上下水道/飲料水
18.10%
67.10%
地表水
雨水
総取水量 = 32,400,840 m3
EN9: 取水によって著しい影響を受ける水源。
WBCSD グローバルウォーターツールによると、平均年間相対水ストレス指標
(WSI) が 0.4 ~ 1.0 の水ストレスの高い地域とされるエリアには、ダウコーニング
の製造施設が 3 つあります。これらの地域のダウコーニングの水使用量が水不足
の大きな原因となる可能性はほとんどありません。このツールは、すべてのダウ
コーニング過半数所有の製造施設の水ストレスの高い地域を評価するために採用し
ました。
9
立地
水域名
米国オハイオ州コプリー
オハイオ川
ベルギー セネフ市
ムーズ川
中国・上海
長江
WSI データはインドのダマンの弊社製造地には利用できませんが、この製造地は、
年間の再生可能な給水量が 1 人あたり年 500m³ 未満の区域に位置しており、これは
供給量の不足を意味しています。この製造地の使用量は、年間 10,000m³ 未満です。
EN13: 保護または復元されている生息地。
ダウコーニングは、所有する地区内または所在する地域内の自然の生息地の健全性を
確保するよう尽力しています。このセクションでは、その生態を考慮した組織全体で
の単独活動または共同活動のさまざまな例を挙げます。
ヨーロッパ
バリー (イギリス) にあるダウコーニングの製造事業所は、2000 年に 11.8 ヘクター
ルの天然湿地帯を購入しました。この製造地は当時、将来の世代がこの地を自然環境
として享受できるようにと、その保護に関心を寄せていました。この土地は、この製
造地の製造用区域に隣接し、開放型の釣り堀、葦原、湿地帯、牧草地から成り、野
生生物の繁殖に貴重なエリアを形成しています。ダウコーニングは現地の釣りグルー
プの Glamorgan Anglers と共に 2 つの大きな池を復元し、このグループの協力の下
で、これらの管理を行っています。なお、この製造地の生物多様性を高めるため、サ
ウス&ウエストウエールズ・ワイルドライフトラストが考案した正式な管理計画があ
ります。
ダウコーニングは、自然の地と池を見渡せる持続可能な建物を建設し、コミュニティ
グループを取りまとめるとともに、自然、サステナビリティ、科学に焦点を合わせた
教育的な活動を展開しています。この建物は製造地の教育センターで、極力持続可能
な設計になっており、ある程度持続可能な建築資材をすべてに使用しています。建物
には、太陽光発電パネルや、建物の熱を利用する地熱ヒーティング、また建物内のト
イレ用に雨水を貯留するシステムが搭載されています。自然通風や窓ガラスの設計に
より、建物を夏は涼しく、冬は暖かく過ごせます。センターでは、こうした活動を率
先する製造地の教育係とともに、毎年数百人もの子どもたちを迎えています。
米国
ミシガン州ミッドランドのダウコーニング コーポレートセンターには、17エーカー
の土地に天然の大草原が復元されました。この復元とは、具体的には、土地の再植
林、従業員が使用する半マイル分の通路の設置、既存の崖道から借用した土壌を使用
した柔らかい地形づくりなどです。計 1733 本の木がさまざまな規模と種を交えて植
林され、大草原の 145 種類以上の種が植え付けられました。このプロジェクトは約
8 ヵ月を要し、2011 年に完了しました。
2003 年にダウコーニングは、現地の森林管理官と共同で、ミッドランド区域とヘム
ロック区域の約 1580 エーカーの所有森林地用に森林と野生生物の管理プランを作成
しました。この管理プランの考案には、区域の土壌状況、野生生物の個体群と多様
性、および森林の多様性の調査などが含まれます。これは現在実施されている進行中
の管理計画です。
ダウコーニングはミシガン州で現在、Saginaw Basin Land Conservancy、Little
Forks Conservancy、および Chippewa Nature Center の各委員会の代表を務めてい
ます。また、ダウコーニングは長年にわたり、それぞれの組織を通してさまざまなイ
ベントを後援してきました。たとえば 2011 年にダウコーニングは Little Forks に樹
木を寄付し、これらはミシガン州のアベリル/サンフォード付近の(ミシガン)の近
くのチッタバワッシー川沿いの Little Forks の土地に植樹されました。
10
2009 年には、ミシガン州のヘムロックにあるヘムロック セミコンダクター グルー
プのミシガン製造地で、60 エーカーの所有農地に永続的な農地としての地役権を設
定しました。この地役権は毎年、ミシガン州農業局のスチュワードシップ部門の監
視を受けます。
ダウコーニングおよびヘムロック セミコンダクターは、製造地の拡大用に既存の湿
地を埋め立てる関係から、保護管理地区としての地役権により、183 ヘクタールの
土地を保護します。この地の一部 (84 ヘクタール) は、非湿地地区から造成された湿
地であり、この土地の監視は現在、King & MacGregor Environmental が年 1 回実施
しています。
ケンタッキー州では 1996 年にダウコーニングが 216 エーカーの土地を購入し、屋
外の環境教室の建設用として キャロル郡教育委員会に貸与しました。いくつかの地
域組織活動は、屋外の教室の初期の開発に携わっていました。インディアナ州では
2002 年に、ダウコーニングが生活歴史博物館用として、165 エーカーの土地をスイ
ス郡歴史学会に貸与しました。博物館の建築は進行中です。いずれの貸与も現在も
有効です。
EN16: 重量で表記する、直接および間接的な温室効果ガスの総排出量。
ダウコーニングはシカゴ気候取引所 (CCX) の創立メンバーであり、GHG 排出を説
明する世界資源研究所の温室効果ガス実施要項 (WRI GHG Protocol) を採用してい
ます。CCX の会員資格の一端として、当社では、米国の指令の GHG 排出と算出手
順を、旧全米証券業協会 (NASD) による検証を受けた独立した第三者機関は渡しま
した。
排出量の 90% 以上は、ほかの燃料からの負担分がかなり少なく、冷却剤を減量でき
る電気と天然ガスを購入したことが理由となっています。2011 年には、弊社は直接
的および間接的な排出分として 350 万トンの CO2 および CO2 等価物を放出しま
した。
輸送やその他の活動から排出される分は比較的少量です。
EN17: 重量で表記する、その他関連のある間接的な温室効果ガス排出量。
ダウコーニングには、間接的な GHG 排出物のうち、原料として金属ケイ素を購入
するという重大なソースが別にあります。2011 年の当社の金属ケイ素購入品のライ
フサイクルの入口から出口までの放出物は、260 万トンの CO2 および CO2 等価物
でした。
ダウコーニングには、効率向上を可能にする製品や、直接的なエネルギー提供を行
い GHG を削減できる多数の製品による、重要な製品ポートフォリオがあります。
最も重視されるのは、ソーラーパネルの重要な原料となるポリシリコンを提供する
ソーラー用シリコン事業です。2011 年にはソーラー業界に対し、十分量のポリシリ
コンを販売し、約 4.5GW のソーラーパネルを設け、パネルの有効期間中に GHG 放
出量は CO2 等価物約 500 万トン分まで削減されました。
ソーラー業界に加えて、LED 照明やグリーンタイヤ、また冷水用洗剤などの多数の
高効率製品の主要な成分となる製品を生産しています。
EN18: 温室効果ガス排出量削減のための率先取り組みと達成された削減量。
2005 年にダウコーニングは、1998 ~ 2001 年の平均ベースラインとの比較で 20%
減を目指す温室効果ガス 5 年削減目標を公表しました。このベースラインは、CCX
の一員として要求される条件と同等の値として選択しました。当社ではこの目標を
1 年早く達成し、以来年 4 回データを公表し続けています。
11
温室効果ガス排出量パフォーマンス
ベースライン
2004
2005
2006
2007
2008
2009
2010
2011
0
実績
5
2009 年目標
10
% 削減
15
20
25
30
35
米国内の施設で永続的なエネルギー節減と GHG 節減を実施する弊社のプロジェクト
に対し、米国化学工業協会 (ACC) のエネルギー効率賞を 2003 年以降毎年 1 回以上
受賞しています。また、ヨーロッパの施設でも同様の削減が達成されています。
正確さについて
2011 年分として収集したデータは、当社の知る限りでは正確であり、第三者機関に
よる検証は実施しておりません。1990 年以降、エネルギーと GHG に関するデータ
を収集していますが、整合性を確保するため、年を追って社内検証を行っています。
さまざまな手順を採用しているため、このレポートに記載した数値は、現地または国
の特定の当局に対して報告したデータとは異なる可能性があります。
EN19 重量で表記する、オゾン層破壊物質の排出量。
ダウコーニングは、新しい冷却剤の選定を含め、オゾン層破壊物質 (ODS) の管理と
段階的な廃止の要件を定義する目的で、世界の全製造地に適用する社内必須基準を
設けています。この基準は、モントリオール議定書の要件を満たすか、上回ってい
ます。
2011 年の ODS の総排出量は、CFC-11 と同等の 0.21 トンでした。この総計には、
世界の過半数所有の製造事業所の ODS 排出量が含まれていますが、総 ODS 排出
量に対する影響が軽度と想定される小規模の製造事業所はいくつか除外されていま
す。ODS 素材を含む設備の段階的な廃止計画が製造地で立てられる予定のため、こ
の数字は今後減少すると思われます。
EN20: 種類別および重量で表記する NOx, SOx およびその他の著しい影響を及ぼす排
気物質。
ダウコーニングの製造施設が 2011 年に放出した汚染物質は以下のとおりです。
2011 年度の排出量、トン単位
NOx
644
SOx
512
微粒子
12
20,000 ~ 21,000
このデータに記載されているのは。すべてダウコーニング過半数所有の製造事業所で
す。データは、AP-42 係数と特定地域向けのデータの組合せに基づいて算出されま
す。NOx 排出の大多数はウェールズのバリー (イギリス) にある施設から放出された
ものであり、製造地で使用する電気および上記を供給する加熱と電源装置を合わせた
分です。SOx 排出の大多数は、アラバマ州のメイグス山 (米国) にある施設から放出
された分です。これらの排出は、石炭が主要な還元剤として使用されるシリコン溶解
プロセスから生じています。微粒子排出の大多数は、ブラジルのカバングにある施設
から放出された分です。放出された微粒子を付着させるバグハウスフィルタの設置と
使用開始は進行中のため、この数値は近い将来、大幅に低下すると予想されます。
EN21: 水質および放出先ごとの総
排水量。
以下のデータには、2011 年にす
べての貯水装置に放出された水量
が記載されています。このデータ
に記載の製造地は、すべてダウコ
ーニング過半数所有の製造事業所
です。EN8 で報告のとおり、この
情報のほとんどは、取水分から製
造地で消費または蒸発した水量を
減算して概算しています。実際の
測定データは、製造事業所が吐き
出し管で測定できる場合に報告さ
れています。
貯水装置別の排水量
0.51%
0.06%
地表水
15.25%
製造地以外で
の水処理
84.18%
海洋
地下水/井戸
総排水量 = 27,073,122 m3
EN23: 著しい影響を及ぼす漏出の
総件数および漏出量。
レスポンシブルケア (Responsible Care) イニシアティブの会員であるダウコーニン
グはプロセスの安全を強く支持しており、プロセスの安全性能の向上に向けた進行中
のイニシアティブが多数あります。
プロセスの安全性能の 1 つの基準は、封じ込めイベントの大幅な喪失数 (すなわち流
出分と放出分) です。これらは、ANSI/API Recommended Practice 754 (RP-754) で
定義されたとおり、レベル 1 またはレベル 2 のプロセス安全性イベント (PSE) のい
ずれかに最も有意となるレベル 1 PSE とともに分類されます1。このようなイベント
は、RP-754 で指定された閾値を上回る有害物質の急激な放出だけではなく、化学プ
ロセス (有害および無害) からの予定外またはコントロール不能の物質の放出も含ま
れます。具体的には以下のとおりです。
• 従業員または契約社員を対象とする怪
我や入院よる休業、または死亡 [レベ
ル 1]
• 従業員以外の 第三者 (すなわち社員ま
たは契約社員以外) の死亡 [レベル 1]
• 社員または契約社員を対象とする記録
必須な怪我 [レベル 2]
• 公式に宣言されたコミュニティでの避
難または屋内退避 [レベル 1]
• 25,000 ドル以上の費用が直接的に発生
する火災または爆発 [レベル 1]
• 2,500 ドル以上の費用が直接的に発生す
る火災または爆発 [階層 2]
2011 年のダウコーニングの全施設で発生したレベル 1 またはレベル2 の PSE の総
数を表 EN23.1 にまとめました。
レベル 1 またはレベル 2 のカテゴリーは、ダウコーニングもメンバーである化学プロセス安全性センター
(CCPS) によって進められます。詳細は、 http://www.aiche.org/ccps/publications/psmetrics.aspx をご覧ください。
1
13
表 EN23.1
PSE の数
プロセス安全性イベント
レベル 1
レベル 2
RP-754 で指定された閾値を上回る急激
な放出
1
18
怪我や、入院による休業、または死亡 –
社員または契約社員
0
N/A
0
N/A
記録必須な怪我 – 社員または契約社員
N/A
7
公式に宣言されたコミュニティでの避難
または屋内退避
3
N/A
RP-754 で指定された金額以上の費用が
直接的に発生する火災または爆発
1
1
従業員以外の死亡
レベル 1 プロセス安全性イベント
急激な放出
怪我、入院による休業、
または死亡による労働時間損失
– 社員または契約社員
20%
60%
20%
従業員以外の死亡
コミュニティでの避難また
は屋内退避
火災または爆発
レベル 2 プロセス安全性イベント
4%
急激な放出
記録可能な傷害
– 社員または契約社員
27%
火災または爆発
69%
レベル 1 またはレベル 2 のすべての急激な放出について、放出された物質の総数を
表 EN23.2 にまとめました。
表 EN23.2
放出量
14
レベル 1 急激な放出
2,289kg
レベル 2 急激な放出
7,786kg
合計
10,075kg
雇用パフォーマンス
LA1: 性別ごとの雇用の種類、雇用契約および地域別の総労働力。
総労働力
約 12,000
正規従業員
99%
アルバイト従業員
1%
定額給従業員
50%
時間給従業員
50%
地域
アジア
30%
ヨーロッパ
16%
南米
8%
北米
46%
LA2: 新規従業員の総雇用数および雇用率、従業員の総離職数および離職率の年齢、
性別および地域による内訳。
総雇用数
約 1,400
性別による雇用率
全体的な自主離職率
4.0%
性別による自主離職率
男性
77%
男性
4.0%
女性
23%
女性
4.2%
年齢別の雇用率
年齢別の自主離職率
30 歳未満
45%
30 歳未満
6.3%
30 ~ 50 歳
48%
30 ~ 50 歳
3.2%
50 歳超
7%
50 歳超
4.3%
地域別の雇用率
アジア
地域別の自主離職率
32%
アジア
7.6%
ヨーロッパ
8%
ヨーロッパ
2.2%
南米
5%
南米
3.5%
北米
55%
北米
2.4%
LA3: 主要事業拠点についての、主要な業務ごとの、派遣社員またはアルバイト従業
員には提供されないが正社員には提供される福利。
ダウコーニングでは、週 20 時間以上勤務するすべての正規従業員とアルバイト従業
員を対象とした、競合他社をしのぐ総合報奨パッケージを開発しました。総合報奨に
は 5 つの要素があり、従業員を集約的に引きつけて雇用できるプログラムと活動が
それぞれあります。その要素は以下のとおりです。
• 給与
• 表彰: 現金および現金以外の報奨
• 福利厚生
• 専門能力開発および求人
• ワークライフイニシアティブ
15
当社の従業員全体に公平感を浸透させるアプローチとして、週 20 時間以上勤務して
いるアルバイト従業員には比例配分されないという最大限の利点を含める方法があり
ます。たとえば米国の場合、これらには、全社員を対象とした変動性の短期的な報奨
金、確定拠出年金 401(k) と老齢年金の組み合わせ、医療保険、家庭内のパートナー
に対する給付 (同性・異性を問わず)、生命保険、短期および長期の障害、ワークライ
フリソースおよび照会、父親の出産・育児休暇、養子縁組休暇、介護休暇、奨学制度
などがあります。
給与と福利厚生は国によって異なります。
労働者/経営者の関係
LA7: 地域別および性別ごとの、怪我、業務上疾病、休業日数、および業務上の総死
亡者数。
安全はダウコーニングのコアバリューのひとつであり、ダウコーニングはその施設に
勤務する社員やその他の人々の安全と健康のために尽力しています。
ダウコーニングでは、怪我についてはすべて報告することを義務付けています。デー
タは世界中のデータベースで集計されます。怪我の分類法は、米国労働安全衛生庁
(OSHA) の記録基準に準じて制定されています2。本データは、ダウコーニング コー
ポレーションならびにダウコーニングが経営権の過半数以上を所有する事業体の全従
業員および契約社員を対象としています。
ダウコーニングの業務上災害および疾病の比率 (OIIR)3 は徐々に改善されてきていま
す。2011 年末の OIIR は 1.06 でした。2004 年から 2011 年までの 12 ヵ月間の移動
平均 OIIR は、以下のグラフに示しました。
3
12 ヵ月間の移動平均 OIIR
2004 年 1 月 ∼ 2011 年 12 月
2.5
2
1.5
1
0.5
2004 年 1 月
2004 年 4 月
2004 年 7 月
2004 年 10 月
2005 年 1 月
2005 年 4 月
2005 年 7 月
2005 年 10 月
2006 年 1 月
2006 年 4 月
2006 年 7 月
2006 年 10 月
2007 年 1 月
2007 年 4 月
2007 年 7 月
2007 年 10 月
2008 年 1 月
2008 年 4 月
2008 年 7 月
2008 年 10 月
2009 年 1 月
2009 年 4 月
2009 年 7 月
2009 年 10 月
2010 年 1 月
2010 年 4 月
2010 年 7 月
2010 年 10 月
2011 年 1 月
2011 年 4 月
2011 年 7 月
2011 年 10 月
0
ダウコーニングでは 2011 年に 28 件の休業災害が発生し、これは、OIIR では 0.21
度に相当します。
2011 年は、ダウコーニングの施設で業務上の死亡事故は発生しませんでした。ただ
し、2011 年 9 月に中国の張家港の施設で、従業員が死亡する例がありました。政府
当局の調査で、本件は業務と無関係であることが確定しました。
米国連邦規則集 (29 CFR 1904)を参照。
OIIR比率は、40 時間/週、50 週/年で勤務する従業員 100 名を基準とし、労働総時間数に対して発生した記録すべ
き傷害件数です (すなわち OIIR = 記録すべき怪我件数 x 200,000/労働時間)。
2
3
16
能力開発および人材育成
LA10: 従業員のカテゴリー別および性別ごとの、従業員一人あたりの年間平均研修時間。
ダウコーニングの育成活動および研修は、世界各地域にある事業所における職務や責任
に応じて異なります。完了した研修は、オンラインの「ダウコーニング ユニバーシテ
ィ (DCU) 」システムに記録され、全体的な平均研修時間は、従業員 1 人あたり約 70 時
間でした。なお、すべての社内・社外の能力開発研修がオンラインシステムで捉えられ
ているとは限らないため、この従業員 1 人あたりの平均研修時間は、過少報告となって
います。
当社の DCU が提供するコースには、従来の集合研修に加えて、バーチャルな講師が教
えるタイプのコースのほか、オン・ザジョブ・トレーニング、ブレンド・コース、そし
て全世界の従業員の現地言語に翻訳したその他のウェブコース多数などがあります。
従業員のタイプ
平均研修時間
オフィス/テクニカル
35.4
女性
41.9
男性
30.1
製造およびメンテナンス
113.6
女性
116.4
男性
113.3
プロフェッショナル
41.9
女性
42.2
男性
41.7
学生
27.1
女性
26.5
男性
27.8
全従業員の平均値
68.9
LA11: 従業員のエンプライアビリティー(個人の雇用され得る能力)の持続的向上を支
え、キャリアの到達地点を考える上で役立つことを目的としたスキル管理および継続的
学習プログラム。
ダウコーニングが発展し続けるためには優秀な人材を惹きつけ、動機づけし、雇用を維
持することが不可欠です。また、そのためには、最上のリソースを活用することを通じ
て、人を育成する企業文化を醸成することが必要となります。このミッションをサポー
トするため、当社では従業員の育成・開発方針を変革致しました。ダウコーニングで
は、従業員の成長と学びは、「70:20:10 の法則」も則っていると考えています。つまり
従業員の成長は、70% が経験から、20% が他者から与えられるフィードバックや気付き
からそして 10% が研修などの教育かた得られると考えているのです。また、ダウコー
ニングでは従業員が退職後の生活へと移行する際に、予め退職後のプランづくりのサポ
ートとカウンセリングを提供しています。
2011 年には、従業員一人ひとりが才能を発展させ、職業人としての課題に立ち向かい、
キャリア管理を行い、個人としての成長する機会を与えることを目的に、キャリア開発
のリソースを強化しました。
• 基礎の構築
• タレントマターズ・アット・ダウコー
ニング
• 自分を磨く – 従業員および管理専門
職の能力開発
• ダウコーニング ユニバーシティ
• Career Count TeamRoom の作成
• リーダーシップのディベロップメント
• 成果を出す – 業績管理プロセス
• サクセッションプラニング
• 自分を知る – 評価ツール
• ファンクションナル・リーダーシッ
プ・ディベロップメント・プログラム
• コンピテンシー・フレームワーク
17
LA13: 性別、年齢、マイノリティグループおよびその他の多様性の指標に従った、
統治体 (経営管理職) の構成およびカテゴリー別の従業員の内訳。
「選ばれる職場」として、ダウコーニングは最高の才能ある人物を引きつけて、雇用
し、能力を開発し、雇用状態を維持しようと努めています。また、社員の豊かな潜在
能力がフェアーな精神、尊重の気持ち、自己達成能力、チームワーク、そして向上心
を育むすべてがそろった職場環境を維持できるよう尽力します。
従業員のリソースネットワーク
米国の従業員全体の包括的なサポートとして、一般従業員のリソースネットワーク
を介する方法があります。このネットワークは機能や地理的配置の範囲内に存在し、
エグゼクティブ スポンサーに対する説明責任があり、従業員のボランティアによ
る共同議長と運営委員会が率いています。ダウコーニングには、AsiaLink、African
American Network、Early Career Network、Women Enriched、Working Parents
Support Network の 5 つのネットワークがあります。いずれのグループでも、関心の
ある社員は誰もが歓迎されます。以下に重点が置かれています。
• 専門能力開発
• 事業の支援おおよび開発
• ネットワーキングおよびメンタリング
• 地域ボランティア活動
• 人材募集
連続的プラニング
当社のグローバルな連続的プラニングは、360 度のフィードバックと個人のコーチン
グを通して、社員が事業や職務上のリーダーとともに独自の開発計画を積極的に立て
るという点がユニークです。いずれのマネージャーも、連続的プランとともに、第
一、第二候補の多様なリストを提出することが義務付けられています。
女性のメンタリングとコーチング
当社では、女性社員を対象とした調査のフィードバックと Women Enriched ネット
ワークからの情報に基づき、女性の昇進をサポートするメンタリングとコーチングの
プログラムを 2011 年に開始しました。このプログラムは、高い可能性をもった新入
女性社員から中途採用の女性までを対象とし、Dow Corning Core Competencies と
足並みをそろえながら、戦略的敏捷性、ビジネスにおける洞察力、決断力と展望、他
者への動機づけ、対立への対応などのスキル開発に重点を置いています。クリステ
ィ・フォークウェイン副社長兼最高情報責任者がエグゼクティブ スポンサーを務め
ています。
多様な戦略的パートナーシップ
ダウコーニングは、これまで少なかった科学・技術・工学・数学 (STEM) のキャリア
をもつ人を増やすため、経済的支援、奨学金、メンターを提供するマイノリティの
組織やコミュニティのプログラムと協力関係を確立しています。具体的なプログラ
ムの例は、Detroit Area Pre-College Engineer Programをはじめとし、Hispanic Youth
Symposium や、NAACP Afro-Academic、Cultural、Technological and Scientific
Olympics、また American Chemical Society のほか、Hispanic Leadership Institute な
どです。
社員集団全体の多様性の指標
性別 (全世界)
男性
77%
女性
23%
米国人種的マイノリティ別
(収集データは米国のみのもの)
人種的マイノリティ
18
11%
マネージャーの多様性の指標
性別 (全世界)
男性
77%
女性
23%
米国人種的マイノリティ別
(収集データは米国のみのもの)
人種的マイノリティ
7%
年齢別 (全世界)
30 歳未満
2%
30 ~ 50 歳
74%
50 歳超
24%
上級マネージャーの多様性の指標
性別 (全世界)
男性
78%
女性
22%
米国人種的マイノリティ別
(収集データは米国のみのもの)
人種的マイノリティ
8%
年齢別 (全世界)
30 歳未満
0%
30 ~ 50 歳
49%
50 歳超
51%
LA14: 従業員のカテゴリー別および主要事業所別の、基本給与と報酬の男女比。
全体的な賃金の平等の分析
ダウコーニングでは、毎年の年間考課昇給プロセスに従い、賃金データをグローバ
ルに分析し、社員に公平に給与を支払われるようにしています。2011 年の給与増額
(2011 年 4 月 1 日 より有効) とその結果の俸給を分析し、職務の差に合わせて調整
したところ、基本給は全社員の男女間で公平であるとの結論に至りました。
このデータは、階級、年齢、最終学歴、または勤続年数について調整を行っていませ
ん。また、最終的に賃金を決定する人事考課についてもデータを調整していません。
中間点の % である世界の基本給 (コンパレシオ)
100%
80%
60%
40%
20%
0%
F (女性)
M (男性)
19
社会活動
SO1: 地域社会との取り決め、影響評価、開発計画を実施している事業の割合
ダウコーニングは、Responsible Care の原則に取り組み、ほとんどの製造拠点で
RC14001 を実施しています。製造拠点以外でも、企業が緊急時の備えや社員、利害
関係者とのコミュニケーションをすることにより特定された危険有害性を管理するシ
ステムや手順を開発することが本基準で要求されますが、当社のグローバルな環境、
健康、安全性、セキュリティ、および品質管理システムにより実施されています。こ
れらの原則と要件の遵守に適したダウコーニングのプログラムに焦点をあてていま
す。
世界中のダウコーニングの製造拠点の大多数は、社内のグローバルな地域社会と関連
するのプログラムを通して地域社会との関わりをもっています。このグローバル・コ
ミュニティリレーション部では、地域社会とダウコーニングが関わるための戦略的方
針をグローバルレベルで作成し、各地のリーダーと共有し、彼らがその戦略をその地
域で最も効果的になるように修正することを認めています。グローバルコミュニティ
ネットワークの会合は毎年 4 回以上開催されます。この会議では、各地のリーダーと
グローバルコミュニティーリレーション部のリーダー達がお互いに成功事例、学ぶべ
きことが共有され、質疑応答があります。地域社会での取り組みに対し、社員が手助
けしたり、援助したり、ボランティアとして参加したりしている数多くの実例がこの
活動が機能していることの証拠となっています。
またダウコーニングは、ミシガン州ミッドランド (米国)、ウェールズ地方バリー (イ
ギリス)、ケンタッキー州キャロルトン (米国) などの主な製造拠点がある地域社会、
ヘムロック セミコンダクター グループのミシガン州とテネシー州の製造拠点周辺の
地域社会(米国)で、コミュニティ諮問委員会 (CAP) にも携わっています。CAP は、
工場経営者と、その地域の住民、財界人、官僚、および聖職者、医療、環境団体など
が他の関心を持つセクターから構成されます。CAP は、情報交換、学習、話し合い
を目的として、定期的に会合を開きます。
ダウコーニングには、従業員の能力を開発し磨きをかける教育プログラムがあり、地
域社会とともに活動してきた長い歴史があります。ほとんどの場合、これらの教育プ
ログラムは、初期対応、緊急時の対応/危機管理、消防活動でよくみられます。大部
分の主な製造拠点は、現地の安全関係行政機関と密接に協力関係を築いています。ダ
ウコーニングの一部の製造拠点は、地域社会の救急活動や消防活動に対して相互支援
を申し出ています。
ダウコーニングは、周囲の地域社会や環境への影響を最小限にとどめる計画やプログ
ラムの開発を指示する連邦、州、地方のさまざまな要求対応しています。たとえば、
ダウコーニングは、米国のリスク管理プラン (RMP) 規制や、イギリスの重大災害ハ
ザード (COMAH) 管理 規制に対応しています。
SO3: 組織の汚職防止の方針および手順に関する教育研修を受けた従業員の割合。
ダウコーニングの倫理・コンプライアンスオフィスは、従業員の職務と責任に応じ
て、定期的なオンラインでの汚職・贈賄防止の教育を義務付けています。また、倫
理・コンプライアンスオフィスは、贈賄防止やダウコーニングのギフトおよびエンタ
ーテイメント方針など、倫理規範の教育を年 1 回義務付けています。教育は、オンラ
インまたは教室で行われます。2011 年には、100% の従業員がこの必修の倫理規範の
教育を完了しています。
SO5: 公共政策の位置づけおよび公共政策開発への参加およびロビー活動。
クリーンエネルギー
ダウコーニングは、以下のカーボンの発生を削減するクリーンエネルギー開発の 4 点
計画の検討を主張しています。
• 包括的な連邦の立法および法規制を。再生可能エネルギー産業の急成長を促し、顧
客によるスムーズな採用を進めるようにパッケージとして法制化させる。
20
• 太陽光エネルギー技術のイノベーションに寄与する研究開発への投資を増加させ
る。
• 再生可能エネルギー関連の教育、研修、雇用創出を増加させます。
• 連邦政府にクリーンエネルギー技術使用の好例となってもらう。
エネルギー効率
ダウコーニングは、70 年近くにわたり、お客様に新規および既存の居住用ならびに
商業用の建物に性能を向上させる素材を使用して、エネルギー効率の革新的なソリュ
ーションを提供してまいりました。当社は、短期的な方針としてはエネルギー効率改
善改修計画; 各州の個別の消費者のニーズに適合した革新的なエネルギープロジェ
クトを支持スルヨウデザインされた州のエネルギープロジェクトを含む立法; エネ
ルギー効率の良い家や商業施設に改修する際のホームスターやビルディングスターな
どへの払い戻しや奨励金の国家プログラムの提案; 絶えず上昇する効率に関する目
標を達成するために継続的に高効率化する電化製品を研究、設計、製造するための、
産業界と協力して制定した基準などです。
化学品の安全性
ダウコーニングは、米国化学工業協会と同じく、革新を奨励し、米国人の職場を保護
するために米国有害物質規制法は科学の進歩に合わせて改正され、化学製品が意図さ
れた用途に安全であることを確認することが必要であると考えています。産業界の科
学に対する理解は常に進化しており、責任ある業界のひとりとして、科学と技術の進
歩に適応できる規制システムを提唱し、化学の力で使用可能になった重要かつ革新的
な製品の安全な使用を確保しています。
SO6: 政党、政治家および関連機関への国別の献金および現物での寄付の総額。
米国の政治活動委員会であるダウコーニング立法対策チーム (Dow Corning Legislative
Action Team: DCLAT) は、米国従業員を基本とした草の根的なエネルギーを利用し、
民主主義のプロセスへの積極的な参加を促す重要な役割を担っています。2011 年
に、DCLAT は計 13,200 ドルを寄付しました。そのうちの 7,000 ドルは連邦政府の
候補者に、また 6,200 ドルはミシガン州の週レベルの候補者に寄付されました。
SO10 地域社会にネガティブな影響を及ぼす可能性の高い、または実際に及ぼしてい
る事業で実施されている防止策や軽減策。
ダウコーニングには、職務上および工程上の安全を確実にするために世界中の事業で
多数のプログラムを実施することに重点をおいたグローバルな工程安全プログラムが
あります。このプログラムの一環として、新しい設備や工程の設計やエンジニアリン
グには一貫した設計手法が使用されます。この一貫性は、グローバルなエンジニア
リングおよび設計のチームによって確保され、設計業務の一部には、工程の有害性の
分析や各投資計画の安全性のレビューも含まれます。工程が稼働すると、操作上の危
険やリスクを軽減および予防するためのルーチンの手順や作業が発生します。たとえ
ば、稼働中の装置や機械に関する基準や、作業者を保護する要件、また設備のメンテ
ナンスや点検の要件などです。これらの手順に加えて、ダウコーニングでは、各製造
拠点で有害性に特化した緊急時の対応計画を設けています。この計画の一部には、工
程や安全に関する事案に対応できるよう訓練された作業者や従業員のチームも含まれ
ます。最後に、工程安全計画が必要に応じて確実に維持され更新されるようにするた
め、工程監査、変更管理、事象報告と調査を適宜行うプログラムがあります。
21
お客様の健康と安全
PR1: 製品およびサービスの安全衛生の影響について、改善のために評価が行われて
いるライフサイクルのステージ、ならびにそのような手順の対象となる主要な製品お
よびサービスのカテゴリーの割合。
ダウコーニングは近年、製品のライフサイクル全体を通して健康と安全性の問題に取
り組むための包括的な方法論を開発しました。この方法はこの時点で、世界で全製品
に対し、商品化されるに先立ち積極的に実施されています。ダウコーニングでは、今
後このツールの使用について監査することによって、この手順を遵守して評価された
製品のパーセンテージを報告できるようになります。このツールを使用することによ
って以下のライフサイクルの各段階で製品の健康と安全への影響に対処することがで
きます。には、
• 製品コンセプトの開発
• マーケティングおよびプロモーション
• 研究開発
• 保管、流通、供給
• 認証
• 利用とサービス
• 製造および生産
• 廃棄、改修、リサイクル
PR3: 各種手順により必要とされている製品およびサービス情報の種類とこのような
情報要件の対象となる主要な製品およびサービスの割合。
ダウコーニングは、 プロダクトスチュワードシップ に尽力するとともに、製品のラ
イフサイクル全体にこの考えを組み込んでいます。と最終的な利用を通しての知見か
ら、全ての製品は、商品化の初期検討から最終的な消費に至るすべてがこの厳密なプ
ロセスの対象となります。
PR6: 広告、宣伝および支援行為を含むマーケティング・コミュニケーションに関す
る法律、基準および自主規範の遵守のためのプログラム。
ダウコーニングには主張実証 (claim-substantiation) のプロセス、ブランドのガイド
ラインそして、この分野を統括するブランドカウンシルがあります。ダウコーニング
は、比較広告やプライバシーを含む広告の主張に関連した各国の法律に細心の注意を
払っています。
PR7: 広告、宣伝およびスポンサーシップを含むマーケティング・コミュニケーショ
ンに関する規範および自主規範に対する違反の件数を結果のタイプ別に記載。
広告、宣伝、およびスポンサーシップを含むマーケティング・コミュニケーションに
関する規制や自主規範に対する違反の具体的な事件または申し立てについて、当社で
は認識しておりません。
22
索引
ページ 報告レベル
1. 戦略と分析
ページ 報告レベル
4. ガバナンス、コミットメント、関与
1.1
当組織の最高意思決定者の声明。
3
まとめ
1.2
主な影響、リスク、機会の説明。
4
まとめ
2. 組織のプロフィール
4.1
戦略設定または組織的管理などの特定の任務
に対して責任のある最高ガバナンス機関に属
する委員会を含む、組織のガバナンス構造。
7
まとめ
4.2
最高ガバナンス機関の長の役員兼任の
有無の表示。
8
まとめ
4.3
一元型の会議構造の組織の最高ガバナンス機
関の独立した役員外のメンバーの人数と性別
の記載。
8
まとめ
4.4
ステークホルダーおよび社員が最高ガバナン
ス機関に勧告または方向性を提供するメカ
ニズム。
8
まとめ
4.14
組織が関与するステークホルダーグループの
リスト。
8
まとめ
4.15
関与するステークホルダーの特定および選定
の根拠。
8
まとめ
2.1
組織の名称
5
まとめ
2.2
主要ブランド、製品、サービス。
5
まとめ
2.3
主な部門、事業会社、系列会社、合弁事業な
ど、組織の業務運営構造。
5
まとめ
2.4
組織本社の位置。
5
まとめ
2.5
組織が運営されている国の数と、主要な事
業、または本レポートで対象となるサスティ
ナビリティー問題と特に関連のある事業のい
ずれかを運営している国名。
5
まとめ
2.6
所有権と法的形式の特徴。
5
まとめ
2.7
供給される市場 (地理的内訳、供給されるセ
クター、お客様/受益者のタイプを含む)。
5
抜粋
2.8
報告組織の規模。
5
まとめ
EC. 経済的パフォーマンス
EC1
収入、事業コスト、従業員の給与、寄付およ
びその他のコミュニティへの投資、内部留
保および資本提供者や政府に対する支払いな
ど、創出し分配した直接的な経済的価値
8
まとめ
EC5
主要事業拠点について、現地の最低賃金と比
較した標準的新入社員賃金の比較の幅
8
抜粋
2.9
報告期間中の規模、構造、または所有権に関
する著しい変化。
6
まとめ
2.10
報告期間中の受賞。
6
まとめ
3. レポートのパラメータ
3.1
規定の情報の報告期間
6
まとめ
3.2
前回のレポートの日付。
6
まとめ
EN. 環境パフォーマンス
3.3
報告サイクル。
6
まとめ
EN3
まとめ
レポートおよびその内容に関する質問の連
絡先。
6
まとめ
一次エネルギー源ごとの直接的エネルギー
消費量。
9
3.4
EN4
一次エネルギー源ごとの間接的エネルギー
消費量。
9
まとめ
EN6
エネルギー効率の高いあるいは再生可能エネ
ルギーに基づく製品およびサービスを提供す
るための率先取り組みおよび、これらの率先
取り組みの成果としてのエネルギー必要量の
削減量。
9
まとめ
EN8
水源からの総取水量。
9
まとめ
EN9
取水によって著しい影響を受ける水源。
9
抜粋
EN13
保護または復元されている生息地。
10
まとめ
EN16
重量で表記する、直接および間接的な温室効
果ガスの総排出量。
11
まとめ
EN17
重量で表記する、その他関連のある間接的な
温室効果ガス排出量。
11
まとめ
EN18
温室効果ガス排出量削減のための率先取り組
みと達成された削減量。
11
まとめ
EN19
重量で表記する、オゾン層破壊物質の排出
量。
12
まとめ
EN20
種類別および重量で表記する NOx、SOx およ
びその他の著しい影響を及ぼす排気物質。
12
抜粋
EN21
水質および放出先ごとの総排水量。
13
まとめ
EN23
著しい影響を及ぼす漏出の総件数および漏
出量。
13
抜粋
レポートの範囲と限界
3.5
報告内容の定義プロセス。
6
まとめ
3.6
レポートの限界 (例: 国、部門、系列会社、
賃貸施設、合弁事業、サプライヤ)。
7
まとめ
3.7
レポートの範囲または限界に関する具体的な
制限事項の記載。
7
まとめ
3.8
期間ごとや組織間の比較可能性に著しい影響
を及ぼす可能性のある合弁事業、系列会社、
賃貸施設、外注事業、およびその他の事業体
に関する報告の根拠。
7
まとめ
3.10
以前のレポートに記載した情報の改訂の影響
とその改訂理由の説明 (例: 合併/買収、基
準年/期間の変更、事業の性質、測定方法)。
7
N/A
3.11
本レポートには、範囲、限界、または測定方
法の以前の報告期間からの著しい変化があり
ました。
7
まとめ
本レポートの標準的な情報開示の位置を特定
する表。
7
3.12
まとめ
次ページに続く
23
ページ 報告レベル
LA. 雇用パフォーマンス
SO社会的パフォーマンス
LA1
性別ごとの雇用の種類、雇用契約および地域
別の総労働力。
15
抜粋
LA2
新規従業員の総雇用数および雇用率、従業員
の総離職数および離職率の年齢、性別および
地域による内訳。
15
まとめ
主要事業拠点についての、主要な業務ごと
の、派遣社員またはアルバイト従業員には提
供されないが正社員には提供される福利。
15
LA3
抜粋
労働者/経営者の関係
LA7
ページ 報告レベル
地域別および性別ごとの、傷害、業務上疾
病、損失日数、欠勤の割合および業務上の総
死亡者数。
16
SO1
地域コミュニティとの取り決め、影響評価、
開発計画などの履行をともなう事業(所)
の比率
20
抜粋
SO3
組織の不正行為対策の方針および手順に関す
る研修を受けた従業員の割合。
20
抜粋
SO5
公共政策の位置づけおよび公共政策開発への
参加およびロビー活動。
20
まとめ
SO6
政党、政治家および関連機関への国別の献金
および現物での寄付の総額。
21
抜粋
SO10
地域コミュニティにネガティブな影響を及
ぼす可能性の高い、または実際に及ぼして
いる事業(所)で実施されている防止策や
軽減策。
21
抜粋
抜粋
PR. お客様の健康と安全
研修および教育
LA10
従業員のカテゴリー別および性別ごとの、従
業員あたり年間平均研修時間。
17
まとめ
LA11
従業員の継続的な雇用適性を支え、キャリア
の終了計画を支援する技能管理および生涯学
習のためのプログラム。
17
抜粋
LA13
性別、年齢、マイノリティグループおよびそ
の他の多様性の指標に従った、統治体 (経営
管理職) の構成およびカテゴリー別の従業員
の内訳。
18
まとめ
LA14
従業員のカテゴリー別および主要事業所別
の、基本給与と報酬の男女比。
19
抜粋
PR1
製品およびサービスの安全衛生の影響につい
て、改善のために評価が行われているライフ
サイクルのステージ、ならびにそのような手
順の対象となる主要な製品およびサービスの
カテゴリーの割合。
22
まとめ
PR3
各種手順により必要とされている製品およ
びサービス情報の種類とこのような情報要
件の対象となる主要な製品およびサービス
の割合。
22
まとめ
PR6
広告、宣伝および支援行為を含むマーケティ
ング・コミュニケーションに関する法律、
基準および自主規範の遵守のためのプログ
ラム。
22
抜粋
PR7
広告、宣伝および支援行為を含むマーケテ
ィング・コミュニケーションに関する規範
および自主規範に対する違反の件数を結果別
に記載。
22
まとめ
twitter.com/dowcorning
facebook.com/dowcorning
youtube.com/dowcorningcorp
ダウコーニング コーポレーション
本社
P.O. Box 994
Midland, Michigan
48686-0994
United States
dowcorning.co.jp
必須
ダウコーニングのアプ
リケーショ ンレベル C
の自己宣言
G3.1 プロフィール
の開示
任意
G3.1 管理
アプローチの開示
C
報告:
1.1
2.1-2.10
3.1-3.8, 3.10-3.12
4.1-4.4, 4.14-4.15
不要
G3.1 パフォーマンス 経済、社会、および環境のうち 1
の指標
つ以上を含む、パフォーマンスの
指標 10 項目以上報告
画像: 表紙 - AV16515、2 ページ - AV14415
本書の情報は、ダウコーニング コーポレーションが現在知り得る最善の情報に基づき、誠
意をもって提供されるものです。ダウコーニングは情報の特定の目標の精度、信頼性、完全
性、時機、または適合性を保証するものではなく、またこれらの資料を修正または更新する
義務を負いません。ダウコーニングは、本レポートに記載の情報に基づく使用または信用の
結果生じる何らかの自然の損害に対しても一切責任を負わないものとします。
Dow Corning は、Dow Corning Corporation の登録商標です。
We help you invent the future は、Dow Corning Corporation の商標です。
XIAMETER は、Dow Corning Corporation の登録商標です。
Child ViSion は、Dow Corning Corporation の登録商標です。
Great Place to Work は、Great Place to Work Institute, Inc. の登録商標です。
Responsible Care は、American Chemistry Council の登録サービス商標です。
Global Reporting Initiative および GRI は、Stichting Global Reporting Initiative の登録商標です。
©2012 Dow Corning Corporation. All rights reserved.
米国にて印刷 AGP12310
文書番号 01-4111-42
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