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Max II Micro Kit

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Max II Micro Kit
Max II マイクロキット
MAX II マイクロキット
ユーザーマニュアル
Version 1.31
Copyright © 2007 Terasic Technologies
MMK ユーザマニュアル
目次
チャプタ1
MAX II マイクロパッケージ ...................................................................................................... 4
1.1 パッケージの中身.................................................................................................................................... 4
1.2 MAX II マイクロの接続 .......................................................................................................................... 5
1.3 問合せ先 .................................................................................................................................................. 6
チャプタ 2 アルテラ MAX II マイクロ基板 .................................................................................................. 7
2.1 レイアウトとコンポーネント ................................................................................................................. 7
2.2 MAX II マイクロ基板のブロックダイアグラム ..................................................................................... 8
2.3 MAX II マイクロ基板の回路 .................................................................................................................. 9
2.3.1 LED とスイッチ、クロック入力 ...................................................................................................... 9
2.3.2 拡張ポートとプロトタイプエリア.................................................................................................. 11
2.4 MAX II マイクロ基板の電源投入 ......................................................................................................... 13
2.5 MAX II マイクロ基板の構成方法 ......................................................................................................... 14
2.5.1 MAX II マイクロ基板を JTAG モードで構成する ........................................................................ 14
2.5.2 MAX II マイクロ基板を USB ブラスタケーブルとして使用する ................................................. 14
2.5.3 MAX II CPLD パワーOFF モード .................................................................................................. 15
チャプタ 3
MAX II マイクロ基板コントロールパネル ............................................................................. 16
3.1 コントロールパネルのセットアップ..................................................................................................... 16
3.2 コントロールパネルの使用 ................................................................................................................... 18
LED の点灯 .............................................................................................................................................. 19
プッシュボタンスイッチの動き検知 ........................................................................................................ 19
プロトタイプエリアの GPIO 設定変更 .................................................................................................... 20
2
MMK ユーザマニュアル
チャプタ 4
MAX II マイクロ基板 設計デモンストレーション ................................................................. 21
4.1 デモンストレーションセットアップ..................................................................................................... 21
4.2 MAX II マイクロ基板上での MAX II CPLD の設定 ............................................................................ 21
JTAG モードでの CPLD の設定 .............................................................................................................. 21
4.3 実験1: トラフィックライト(信号機)の実験 ................................................................................... 22
4.4 実験 2 : 4.3’’LCD パネルを使用したカラーパターンジェネレータ ...................................................... 24
4.5 実験 3 : 3.6’’LCD モジュールを使用したカラーパターンジェネレータ ............................................... 26
チャプタ 5 付録 ............................................................................................................................................. 27
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MMK ユーザマニュアル
チャプタ1
MAX II マ イ ク ロ パ ッ ケ ー ジ
MAX II マイクロキットのパッケージには、マイクロソフトの Windows が動作する PC と接続して、MAX II
マイクロ基板を使用するために必要なものすべてが含まれています。
1.1 パ ッ ケ ー ジ の 中 身
図 1.1 は、MAX II マイクロキットのパッケージを示しています。
図 1.1 MAX II マイクロキットのパッケージ
MAX II マイクロキットのパッケージには、次のものが含まれています。
・MAX II マイクロ基板
・USB ケーブル(タイプ A オス-タイプ A メス):FPGA プログラム、制御、電源用
・CD-ROM(アルテラ Quartus II 7.0 web エディションを含む)
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MMK ユーザマニュアル
1.2 MAX II マ イ ク ロ の 接 続
MAX II マイクロを PC に接続するには、次の 2 つの方法があります。
・図 1.2 のように、PC に直接接続する
・パッケージ付属の USB ケーブルを使って接続する(図 1.3)
図 1.2 PC に直接接続
図 1.3 USB ケーブルで PC と接続
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1.3 問 合 せ 先
以下は、問題が発生した場合の、問い合わせアドレスです。
Altera Corporation
101 Innovation Drive
San Jose, California, 95134 USA
Email: [email protected]
Terasic Technologies
No. 356, Sec. 1, Fusing E. Rd.
Jhubei City, HsinChu County, Taiwan, 302
Email: [email protected]
Web: www.terasic.com
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MMK ユーザマニュアル
チャプタ 2
ア ル テ ラ MAX II マ イ ク ロ 基 板
このチャプタでは、MAX II マイクロ基板の機能とデザインの特徴について説明します。
2.1 レ イ ア ウ ト と コ ン ポ ー ネ ン ト
図 2.1 は、MAX II マイクロ基板の写真です。この図では、基板のコネクタと、キーコンポーネントの場所
を示しています。
図 2.1 MAX II マイクロ基板
MAX II マイクロ基板では、以下のハードウェアが提供されています:
アルテラ MAX II EPM2210F324 FPGA デバイス
オンボード USB ブラスタ(プログラミング用)
;MAX II マイクロは USB ブラスタとしても使用可能です。
また、基板に接続された MAX II マイクロの、コンフィグレーションデバイスのプログラミングモードもサ
ポートしています。 MAX II マイクロの設定には、JTAG プログラミングモードのみが、サポートされてい
ます。
・ 4 個のプッシュボタンスイッチ
・ 1 個のディップスイッチ
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・ 2 個の赤色ユーザ LED
・ 2 個の黄色ユーザ LED
・ 2 個の緑色ユーザ LED
・ 2 個の青色ユーザ LED
・ クロックソース用 50MHz 発振器
・ USB ケーブルでの電源供給(タイプ A オス-タイプ A メス)
2.2 MAX II マ イ ク ロ 基 板 の ブ ロ ッ ク ダ イ ア グ ラ ム
図 2.2 は、MAX II マイクロ基板のブロックダイアグラムです。
図 2.2 MAX II マイクロ基板のブロックダイアグラム
以下は、図 2.2 のブロック図の詳細情報です。
MAX II 2210 FPGA
・ 2,210 LE(ロジックエレメント)
・ 272 ユーザ I/O ピン
・ FineLine BGA 324 ピンパッケージ
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USB ブラスタ回路
・ プログラム用オンボード USB ブラスタ
・ JTAG プログラムモードのみサポート(MAX II マイクロの構成または USB ブラスタケーブルとして
MAX II マイクロを使用した場合)
プッシュボタンスイッチ
・ 4つのプッシュボタンスイッチ
・ シュミットトリガによる、チャタリング防止回路
・ 通常ハイレベル;スイッチが押されると、1 個のアクティブ・ローパルスを発生
クロック入力
・ 50MHz 発振器
プロトタイプエリア
・ アルテラ DE2/DE1 拡張ポート互換の、40 ピン拡張ポートエリア
・ プロトタイプエリア A:68 GPIO,6-3.3V,2-5V,8-GND ピン
・ プロトタイプエリア B:20 GPIO,2-3.3V,2-GND ピン
2.3 MAX II マ イ ク ロ 基 板 の 回 路
完全な回路図は、MAX II Micro System CD-ROM の、Schematic フォルダにあります。
以下のセクションでは、回路図の主な回路の詳細を説明しています。
2.3.1 LED と ス イ ッ チ 、 ク ロ ッ ク 入 力
MAX II マイクロ基板は、4 つのプッシュボタンスイッチがあります。それぞれのスイッチには、図 2.3 のよ
うな、シュミット・トリガを使った、チャタリング防止回路が入っています。
シュミット・トリガデバイスの4つの出力は、それぞれ KEY0,..,KEY3 と呼ばれ、MAX II CPLD に直接接
続されています。それぞれのスイッチは、押されていない時は、ロジックレベル H(3.3V)となっていて、ス
イッチが押された時に、ロジック L レベル(0V)になります。
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プッシュスイッチボタンがチャタリングを起こすため、回路では、クロック入力またはリセット入力のよう
な回路となっています。
図 2.3 スイッチのチャタリング
MAX II マイクロ基板には、8 個のユーザ制御可能な LED があります。それぞれの LED は、MAX II CPLD
のピンでドライブされています。対応するピンをハイレベルにドライブすると、LED は ON となり、ピンを
ローレベルにドライブすると、LED は OFF となります。LED とプッシュボタン、クロック入力に接続され
ている、MAX II CPLD のピン番号のリストを、表 2.1 に示します。
信号名
LED[0]
LED[1]
LED[2]
LED[3]
LED[4]
LED[5]
LED[6]
LED[7]
KEY[0]
KEY[1]
KEY[2]
KEY[3]
CLOCK_50
FPGA ピン番号
PIN_U13
PIN_V13
PIN_U12
PIN_V12
PIN_V5
PIN_U5
PIN_V4
PIN_U4
PIN_U15
PIN_V15
PIN_U14
PIN_V14
PIN_J6
説明
青色 LED
緑色 LED
黄色 LED
赤色 LED
青色 LED
緑色 LED
黄色 LED
赤色 LED
ボタン1
ボタン2
ボタン 3
ボタン4
50MHzクロック入力
表 2.1 LED とボタン、クロック入力のピンアサイン
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図 2.4 LED とプッシュボタン、クロック回路の回路図
2.3.2 拡 張 ポ ー ト と プ ロ ト タ イ プ エ リ ア
MAX II マイクロ基板は、図 2.1 のように、2 つのプロトタイプエリア:ポート A とポート B があります。
回路図は、図 2.5 と図 2.6 になります。 対応する GPIO の場所の説明として、図 2.7 に I/O マップを示しま
す。
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図 2.5 プロトタイプエリアの回路図
図 2.6 プロトタイプエリアの回路図
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図 2.7 プロトタイプエリア A と B の I/O マップ
2.4 MAX II マ イ ク ロ 基 板 の 電 源 投 入
MAX II マイクロ基板は、様々な LED モードのデモができるような構成が書き込まれた状態で出荷されます。
この構成により、基板が動作しているかどうかを、ユーザがすぐに判別できます。 MAX II マイクロ基板と
ホストとの通信をするためには、アルテラ USB ブラスタ・ドライバをインストールする必要があります。ド
ライバは、WindowsOS のみをサポートしており、ホストコンピュータには、インストールされていません。
このドライバは、アルテラの Web サイトから、インストールすることができます:
XP用: http://www.altera.com/support/software/drivers/usb-blaster/dri-usb-blaster-xp.html
2000用: http://www.altera.com/support/software/drivers/usb-blaster/dri-usb-blaster-2000.html
ここで、LED の ON/OFF をよく見てください。これには 2 つの異なるモードが書き込まれており、ボタン
1を押す毎に切り替わります。それぞれのモードは、それぞれボタン 3 とボタン 4 を押すことで、リセット
されます。
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2.5 MAX II マ イ ク ロ 基 板 の 構 成 方 法
MAX II マイクロ基板には、JTAG モードと USB ブラスタモードの 2 つのモードがあります。 JTAG モー
ドは、ユーザが MAX II マイクロ基板を CPLD 開発基板として使用し、USB ブラスタモードでは、MAX II
マイクロ基板を、USB ブラスタケーブルとして使用します。
2.5.1 MAX II マ イ ク ロ 基 板 を JTAG モ ー ド で 構 成 す る
通常の使用方法では、ユーザは、JTAG モードを使用しなければなりません。 このモードでは、図 2.8 のよ
うに、スイッチ1を上に、またスイッチ2を下に設定します。
図 2.8 通常の使用(JTAG モード)では、スイッチ 1 を上、スイッチ 2 を下にする
2.5.2 MAX II マ イ ク ロ 基 板 を USB ブ ラ ス タ ケ ー ブ ル と し て 使 用 す る
このセクションでは、MAX II Mciro 基板を USB ブラスタケーブルとして使用する方法を説明します。 こ
の設定を行うには、単に以下の手順の説明にしたがうだけで完了します。 MAX II マイクロ基板を USB ブ
ラスタとして使用する前に、図 2.9 のように、10 ピンのヘッダを半田付けしておく必要があります。
注意:USB ブラスタケーブルは、JTAG プログラミングモードのみをサポートしています。
図 2.9 10 ピンのヘッダを MAX II マイクロ基板に半田付けする
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1. PC の USB ポートと MAX II マイクロ基板の USB ブラスタポートをに USB ケーブルで接続する
2. MAX II マイクロ基板の両方のディップスイッチを、図 2.10 のように上側にする
3. MAX II マイクロ基板とデバイス基板の 10 ピンヘッダを、USB ブラスタダウンロードケーブルで接続
する。図 2.11 は、アルテラ NIOS Kit 基板を、MAX II マイクロ基板で構成しているところです。
図 2.10 両方のスイッチを上側にして、MAX II マイクロ基板を USB ブラスタとして設定する
図 2.11 MAX II マイクロ基板を USB ブラスタケーブルとして使用し、他のアルテラ基板(この図では
NIOS II Kit)に接続する
2.5.3 MAX II CPLD パ ワ ー OFF モ ー ド
MAX II マイクロ基板は、MAX II CPLD を完全にシャットダウンするために、図 2,12 のように、スイッチ
1 を下側にすることで、パワーOFF スイッチモードをサポートします。
図 2.12 スイッチ 1 を下側にして、MAX II CPLD の電源供給を OFF にする
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チャプタ 3
MAX II マ イ ク ロ 基 板 コ ン ト ロ ー ル パ ネ ル
MAX II マイクロ 基板には、ユーザが USB 経由で基板上の様々なコンポーネントにアクセスするための
コントロールパネルが搭載されています。本チャプタでは、まずコントロールパネルのセットアップの方法
について説明し、次にブロック図形式でコントロールパネルの構造について説明します。本チャプタの最後
では、コントロールパネルの機能について説明します。
3.1 コ ン ト ロ ー ル パ ネ ル の セ ッ ト ア ッ プ
コントロールパネルを起動するには、まず MAX II CPLD に搭載されている周辺機器の設定を行う必要があ
ります。この設定を行うには、設定ファイル DEN_Control_Panel.pof を CPLD にダウンロードする必要
があります。ダウンロード手順は後述します。
コントロールパネルの起動を行うには、 DEN_Control_Panel.pof ファイルのダウンロードの他に、ホスト
コンピュータ上で DEN_Control_Panel.exe を実行する必要があります。この 2 つのファイルは、 MAX II
マイクロ システム CD-ROM 中の DEN_control_pane ディレクトリに入っています。
コントロールパネルを使える状態にするには、以下の手順を踏んでください:
1. MAX II マイクロ ボート上のスイッチを図 2.8 のように設定します。
2. PC 側の USB ポートと、MAX II マイクロ基板の USB ブラスターポートを USB ケーブルで
接続します。
3.
アルテラ Quartus II を起動します。
4.
Tools > Programmer を選択すると、図 3.1 に示すウインドウが表示されます。Add File を
クリックするとポップアップウインドウが表示されますので、Den_ControlPanel.pof ファイ
ルを選択してください。次に、 Program/Configure カラムにある 3 つのチェックボックスに
チェックを入れてください。では、CPLD に設定ファイルをダウンロードするために、Start を
クリックしてください。
5. ダウンロードが終了したら、一旦 MAX II マイクロ ボートから USB ケーブルを抜き、 再度
差し込んでください。この操作により、MAX II CPLD デバイスがリセットされます。
6. ホストコンピュータ上で DEN_Control_Panel.exe を実行してください。図 3.2 に示すような
コントロールパネルユーザインターフェースが表示されます。
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MMK ユーザマニュアル
7. 6.で起動したコントロールパネルからでも設定ファイル DEN_Control_Panel.pof を CPLD
にダウンロードすることができます。これを行うには、 図 3.2 中の Download.POF をクリッ
クしてください。
8. コントロールパネルを使用するための準備が完了しました。
コントロールパネルが USB ポートを占有してしまうので、コントロールパネルを閉じるまでコンフィグファイルのダウ
ンロードに Quartus II を使用することはできません。
図 3.1 Ouartus II Programmer ウインドウ
図 3.2 MAX II マイクロ基板コントロールパネルウインドウ
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MMK ユーザマニュアル
MAX II マイクロ コントロールパネルの概念図を図 3.3 に示します。実際にコントロールを行っている IP
は、CPLD デバイスで実装されています。そして、USB ブラスターリンクを通してホストコンピュータ上の
コントロールパネルウインドウと通信を行います。つまり、グラフィカルインタフェースはコントロール回
路にコマンドを送信するために使用されているといえます。IP は全てのリクエストを処理し、PC-MAX II マ
イクロ基板間のデータ転送を行います。
図 3.3 MAX II マイクロ コントロールパネルの概念図
3.2 コ ン ト ロ ー ル パ ネ ル の 使 用
MAX II マイクロ コントロールパネルウインドウのインターフェースは MAX II マイクロ ボートの実
機と同様になっています。ユーザはコントロールしたいコンポーネントを直接選択することができます。設
定変更が可能なコンポーネントは、青色のフレームでマークされています。
MAX II マイクロ コントロールパネルは LED の点灯や、プッシュボタンスイッチの動き検知、プロト
タイプエリア内の I/O ロジックレベルの設定を行うことができます。以下のセクションでは、ホストコンピ
ュータと既に通信を行っているコントロールパネルで、これらの操作をどのように行うのかについて説明し
ていきます。
典型的な設計では、単純なディスプレイデバイスに任意の値をセットするという機能は必要ありません。
しかし、トラブルシューティング目的で、任意の値をセットすれば、デバイスが正常に動作しているという
確認を行うことができます。
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MMK ユーザマニュアル
LED の 点 灯
MAX II マイクロ ボート上の LED を点灯するには、図 3.4 に示すようにコントロールパネルウインドウ
上の LED アイコンをクリックしてください。選択した LED が黄色でマークされます。
図 3.4 LED 制御用のコントロールパネルウインドウ
プッシュボタンスイッチの動き検知
ユーザが MAX II マイクロ基板上のプッシュボタンスイッチを押すと、MAX II マイクロ コントロールパ
ネルウインドウが「どのプッシュボタンスイッチが押されたか」を矢印アイコンで通知します(図 3.5)。
図 3.5 プッシュボタンが押されていることを検知したときのコントロールパネル
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MMK ユーザマニュアル
プ ロ ト タ イ プ エ リ ア の GPIO 設 定 変 更
プロトタイプエリア内の論理レベルが LOW ( 0 ボルト) のとき、ユーザは GPIO の論理レベルを HIGH
( 3.3 ボルト) に変更することができます。変更を行うには、コントロールパネルウインドウ上で変更を行い
たい GPIO ホールをクリックしてください ( 図 3.6 ) 。選択した GPIO ホールのアイコンが黄色でマークさ
れます。この機能を使用すると、他の回路のコントロールを容易に行うことができます。
.
図3.6 :ユーザは、コントロールパネルウインドウ内の設定変更を行いたいGPIOホールをクリックすること
で、プロトタイプエリアのGPIOを設定することができる。電圧がHIGのときは、GPIOの色が黄色でマーク
される。
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MMK ユーザマニュアル
チャプタ 4
MAX II マ イ ク ロ 基 板 設 計 デ モ ン ス ト レ ー シ ョ ン
本チャプタでは、リファレンス設計のデモンストレーションを行います。MAX II マイクロ基板を使った
デザインが、どのように行われるのか理解するのに役立つでしょう。
4.1 デ モ ン ス ト レ ー シ ョ ン セ ッ ト ア ッ プ
1.2 で述べたように、MAX II マイクロ基板は PC と接続するのに、付属の USB ケーブルで接続する方法、
USB スロットに直接接続する方法があります。
4.2 MAX II マ イ ク ロ 基 板 上 で の MAX II CPLD の 設 定
MAX II マイクロ基板は MAX II CPLD のデータ設定を保持しています。ユーザはいつでも CPLD を再プロ
グラムすることができます。その際、USB 接続を通じて Quartus II ソフトウェアを用います。
JTAG モ ー ド で の CPLD の 設 定
図 4.1 は JTAG モードのスイッチ設定を示しています。スイッチ 1 を上、スイッチ 2 を下にセットしてくだ
さい。CPLD に構成をダウンロードするには、以下のステップに従ってください:
・ 図 1.2、図 1.3 に示されているように、MAX II マイクロ基板が USB ポートから電源が供給されているのを
確認してください。
・ CPLD は Quartus II プログラマーモジュールを使用してプログラムが可能になったので、ビットストリー
ム設定ファイルを選択してください。ファイルの拡張子は、.pof です。
・ ダウンロードが終了したら、PC からボードを切り離して MAX II マイクロ基板の電源を一度切り、もう一
度立ち上げて、新しい構成を有効にしてください。
図 4.1 標準操作(JTAG モード)ではスイッチ 1 を上、スイッチ 2 を下にセット
21
MMK ユーザマニュアル
4.3 実 験 1 : ト ラ フ ィ ッ ク ラ イ ト ( 信 号 機 ) の 実 験
この実験の目的は、基礎からはじめて、ユーザがロジック設計に慣れることにあります。この実験は論理
積による2つのトラフィックライトの挙動をシミュレートします。トラフィックライトは緑から黄色に変化
する前に数回点滅します。ループはフローチャート(タイマーで指定された)に従って動きます。図 4.2 に
見られるように、それぞれのステートは二つのトラフィックライトのユニークなコンビネーションをあらわ
しています。また図 4.3 に見られるように、回路はボタン1を押すことによって S1 のステートにリセットす
ることができます。
図4.2
トラフィックライト
22
ステートフローチャート
MMK ユーザマニュアル
図 4.3
2 つのトラフィックライトの各ステートにおける挙動
実験を繰り返すには以下の手順に従ってください。
1.
デモンストレーションセットアップが完了した後に LED が点滅しているか確認してください。また、
PC との接続やスイッチの設定に変化はないか確認してください。
2.
Quartus II を開いて CD-ROM にあるディレクトリ DEN_demonstrations\DEN_Traffic_Light\ 以
下に Denano.pof を置いて下さい。
3.
ビットストリーム(Denano.pof)を MAX II マイクロ基板にダウンロードしてください。
4.
ダウンロードが終了したら、MAX II マイクロ基板から USB ケーブルを一度抜いてもう一度差し、
電源を入れて MAX II CPLD デバイスをリセットしてください。
5.
“トラフィックライト”モードに LED が点灯していることが確認できるはずです。
6.
回路をリセットするには MAX II マイクロ基板のボタン 2 を押してください。
23
MMK ユーザマニュアル
4.4 実 験 2 : 4.3’’LCD パ ネ ル を 使 用 し た カ ラ ー パ タ ー ン ジ ェ ネ レ ー タ
ユーザは以下の手順に従うことで、MAX II マイクロ基板による 4.3’’タッチパネルを用いたカラーパターン
ジェネレータを拡張することができます。
なおこの実験において私たちは Terasic 4.3” Ultra-high resolution
LCD タッチパネルモジュールを使用しています。
4.3” LCD タッチパネルを MAX II マイクロ基板に接続するには、図 4.4 に示すように DIP 40-pin オスコ
ネクタを PROT_A に半田付けする必要があります。
図 4.4
40-pin オス DIP コネクタを PROT_A プロトタイプエリア(H3 から A17)の最上列に半田付け
1.
図 4.5 に示されるように、接続が正常になされているか確認してください。
2.
図 4.5 に示されるように、DIP 40-pin オスコネクタを PROT_A に接続する際、40-pin ケーブルの向き
に注意してください!
図 4.5
MAX II マイクロ基板を用いたパターンジェネレータデモの接続セットアップ
24
MMK ユーザマニュアル
図 4.6 MAX II マイクロ基板との 40-pin ケーブル接続セットアップ
3.
Quartus IIを開き、DEN_LTM_TEST.pofをCD-ROMに含まれているディレクトリ
\ DEN_demonstrations \ DEN_LTM_TEST \ 以下においてください。
4.
ビットストリーム(DEN_LTM_TEST.pof)をMAX II マイクロ基板にダウンロードしてください。
5.
ダウンロードが完了したら、MAX II マイクロ基板からUSBケーブルを抜いて、もう一度差しなおし、
電源を入れなおしてください。そして、MAX II CPLDデバイスをリセットしてください。
6.
回路をリセットするにはMMK1ボードのボタン1を押してください。
7.
他のパターンに変更する場合は、LTMスクリーンをタッチしてください。
8.
以下の表は、この実験でのパターンタイプのまとめです。
パターン
グレー・バー
カラー・バー
50% グレーレベル・パターン
ホワイトパターン
25
MMK ユーザマニュアル
4.5 実 験 3 : 3.6’’LCD モ ジ ュ ー ル を 使 用 し た カ ラ ー パ タ ー ン ジ ェ ネ レ ー タ
ユーザは以下の手順に従うことで、MAX II マイクロ基板による 3.6’’ LCD モジュールを用いたカラーパタ
ーンジェネレータを拡張することができます。なおこの実験では、Terasic 3.6” LCD モジュールを使用して
います。
1.
図 4.7 に示すように正しく接続がなされているか確認してください。
2.
図 4.6 に示されるように、DIP 40-pin オスコネクタを PROT_A に接続する際、40-pin ケーブルの向き
に注意してください!
図 4.7
MAX II マイクロ基板を用いたパターンジェネレータデモの接続セットアップ
3.
Quartus II を開き、DEN_LCM_TEST.pof を CD-ROM に含まれているディレクトリ
\ DEN_demonstrations \ DEN_LCM_TEST \ 以下においてください。
4.
ビットストリーム(DEN_LCM_TEST.pof)を MAX II マイクロ基板にダウンロード
5.
ダウンロードが完了したら、MAX II マイクロ基板から USB ケーブルを抜いて、もう一度差しなおし、
電源を入れなおしてください。そして、MAX II CPLD デバイスをリセットしてください。
6.
MAX II マイクロ基板上のボタン1を押して回路をリセットしてください。
7.
MAX II マイクロ基板上のボタン2を押して他のパターンに切り替えてみてください。
8.
以下の表は、この実験でのパターンタイプを示しています。
パターン
カラーバー
50% グレーレベルパターン
ホワイトパターン
グレーパターン
26
MMK ユーザマニュアル
チャプタ 5
付録
MAX II Micro System CD ROM は以下のディレクトリとファイルで構成されます:
ディレクトリ名
DEN_schematics
内容説明
MAX II マイクロ基板の回路図を含む
DEN_demonstrations MAX II マイクロ基板のデモファイルを含む。例えばトラフィックライト実験、
4.3’’タッチパネルコントローラ、3.6” LCMコントローラなど。
DEN_control_panel
MAX II マイクロコントロールパネルソフトウェアと、関連するCPLD設定ファ
イルを含む。
DEN_datasheet
MAX II CPLDのデータシートを含む
27
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