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資料6…中期経営計画2011 24年度中間期振返り

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資料6…中期経営計画2011 24年度中間期振返り
第4部
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資料6
信頼と共感のある下水道事業運営
人材育成・技術継承
下水道事業の安定的な推進のためには、経験豊かなベテラン職員の技術・ノウハウを組織的に継承してい
くとともに、将来の下水道事業を担う人材を体系的に育成していくことが求められています。中期経営計画
2011 においては、職員一人ひとりのキャリア形成・能力開発に対する支援を実施し、やりがいと熱意を持
って業務に取り組んでいく職員を育成していくことを目標として掲げました。
人材育成の指針として、下水道事業は土木職、電気職、機械職、環境職等、多様な職種で支えられている
ことから、それぞれの専門分野を担う人材の計画的な育成を進めるため、職種ごとの特性を踏まえた「職種
版人材育成ビジョン」の策定を進めています。
学習機会や発表の場の提供については、職員が主体的にキャリア形成と能力開発に取り組めるよう、所管
課を中心に研修会や発表会を実施しています。また、ポンプ場・水再生センター一斉点検では、災害発生時
など、上司の判断を仰げる状況にない場合でも率先して対応できるよう、若手職員の育成につなげています。
国際交流・貢献分野で活躍する人材の育成については、局内公募職員(係長、職員)による実行委員会等
の体制を整備し、海外技術者向け研修受入や海外の技術調査に同行させることで、直接のふれあいを通じた
幅広い知識の習得とコミュニケーション能力の向上などにつながる取組を進めています。
昨年3月に発生した東日本大震災では復興支援として職員をいち早く被災地へ派遣しました。支援にあた
った職員は、災害復興支援の経験を重ねることにより、今後、関東が被災する場合にも備えることができる
とともに、国内外で同様の状況が起こった場合に技術提供ができることが期待され、これらの支援は、災害
に対応できる人材の育成にもつながっています。
◆ 人材育成・技術継承の取組(24 年 4 月~24 年 9 月実施分)
(1)職員の人材育成の指針
ア
土木職人材育成ビジョンの策定(6 月)
※土木職人材育成検討会は 23 年度より(23 年 7/19、8/17、9/8、9/22、11/8、12/21、24 年 1/24、3/19、計8回実施)
イ
電気・機械職人材育成検討会の実施(6/6、6/27、7/11、8/22、9/5、9/20、計6回実施)
ウ
環境職人材育成検討会の実施(6/1、7/18、9/21、計3回実施)
(2)発表会、研修及び見学会
ア
電気機械技術研修会(栄:4/22・参加 22 名、都筑:6/8・参加 24 名、北下:8/22・参加 22 名)
イ
電気・機械設備設計積算研修(4/25・参加 7 名)
ウ
東日本大震災調査研究報告会(7/3・参加 55 名)
エ
下水道研究発表会プレ発表会(7/11・発表 20 件、参加 97 名)
オ
24 年度新製品説明会(8/1・参加 42 名)
カ
設計積算研修会(8/9・参加 42 名)
キ
架設設計と構造設計等に関する技術研修(8/22・参加 26 名)
ク
下水道版積算システム研修(8/30・参加 20 名)
ケ
積算ミス防止研修(8/31・参加 20 名)
コ
下水道管きょ設計研修(9/4、5、6、7・参加 各 20 名)
7/11 下水道研究発表会プレ発表会
サ CAI研修(計算機支援教育)(通年・参加 88 名)
(3)実務・実地研修
ア
ポンプ場・水再生センター一斉点検(5/24・参加 406 名 ※自主点検 610 名)
イ
主要設備点検(7/17~11/30・参加 560 名)
5/24 ポンプ場・水再生センター
一斉点検
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(4)国際貢献・国際交流実行委員会が同行した海外派遣や海外技術者研修
ア インド派遣(6/3~6/9 1名)
イ
フィリピン派遣(7/29~8/2 1名)
ウ
研修受入同行(4 月~9 月 延べ6名)
今後の取組の方向性
職員が生き生きと業務に取り組み、成長が実感できるよう、日常業務でのOJTを基本としたうえで、次
の取組で支援しています。
(1)
「職種版人材育成ビジョン」の策定
土木職版を6月に策定しました。電気・機械職版及び環境職版については、年度末に向けて策定を進
めます。
(2)職員の意欲喚起
職員一人ひとりが、
「良好な環境の創造」と「安全な市民生活」を支える仕事をしているという高い
意識と意欲が持てるよう、モチベーションの維持・向上が重要です。そのため、職員表彰(24 年度上
半期・個人 12 名、グループ 12 組)や業務研究改善事例発表会(24 年度・発表 69 件、ポスターセッシ
ョン 21 件)を実施しており、今後も継続して取り組みます。また、論文発表の機会の充実や、横浜の
下水道が有する技術力や経営ノウハウを内外に発信する機会の拡充を行います。
(3)技術やノウハウの継承についての意識付け及び機会の充実
技術やノウハウの継承について、継承する職員とされる職員双方の意識付けを行うため、毎年度、退
職予定の経営責任職を講師とした技術継承講演会を開催していますが、24 年度はそれに加え、中部水
再生センター50 周年を記念したOBからの技術継承企画を実施します。
(4)環境行政を総合的に進めることができる人材の育成
局内の多様な事業・職種間で横断的な視点を持ち、下水道分野を超えて各分野同士が連携し、環境行
政を総合的に進めることができる人材を育成する取組を進めます。
(5)国際貢献・国際交流分野で活躍する人材の育成
引き続き、局内公募職員(係長、職員)による実行委員会等を海外技術者向け研修受入や海外の技術
調査に同行させ、直接のふれあいを通じた幅広い知識の習得とコミュニケーション能力の向上などにつ
ながる取組を進めます。また、専門知識や特技、経験を登録する人材登録制度や資格試験受験費を助成
するライセンス制度といった現行の制度について、国際関連を追加するなどの見直しを進めます。
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