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熊本地震情報 第7報(5月2日)

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熊本地震情報 第7報(5月2日)
熊本の地震に関する情報 №7
建交労中央本部発
2016 年 5 月 2 日
時間の経過とともに組合員の被害が拡大
確認作業が進むにつれ今後も増加?!
現在も頻繁に余震がつづく熊
本、大分を中心とする地震によ
る建交労組合員の被害は時間の
経過とともに拡大しています。
4月 28 日に熊本ダンプ支部
の佐保さんから送られてきた情
報では 3 人の熊本ダンプ支部組
合員の被害を新たに確認しまし
た。組合員の被害状況は熊本市 4 月 16 日の地震で散乱した熊本県本部の事務所
東区戸島町に住む組合員宅がひび割れて家財は全損し車3台に瓦が落下し1台
は廃車するとのことです。また、阿蘇市に住む組合員と熊本市城南町に住む組
合員の家では家財が全損して車中泊を続けているとのことです。
佐保さんの情報ではあと2人の熊本ダンプ支部の組合員と連絡がとれずにい
るとのことで今後も被害が増えることも予測されます。
救援カンパの取り組みを強めてください。
救援カンパは情報№6 でお知らせした 18 組織と個人の合計 155 万 2431 円の
あとに福島県本部、鉄道本部千葉地本、神田支部、神奈川県本部、岐阜県本部、
広島県本部、福岡県本部、九州支部佐賀分会、宮崎農林支部、鹿児島県本部、青
年部の 11 組織から 38 万 7301 円が寄せられました。これによって 5 月 2 日正午
現在のカンパは 29 組織と個人からの合計 193 万 9732 円となっています。
5 月 1 日 18 時時点で 1120 回の地震を観測している地震活動は今後も継続す
る見込みです。被害はさらに拡大する恐れがありカンパ活動を強めてください。
熊本地震カンパの振込先
中央労働金庫(2963)新宿支店(288)
普通預金 No.3731711 建交労中央本部
以下の文章は、熊本県本部九州支部書記次長の高田正矢さんから本日送られ
てきたものです。現地の状況がよくまとめられていますので掲載しました。
がんばるばい熊本
「5 年前の恩返し」心温まる想い
1 回目の震度 7
4 月 14 日 21 時 26 分、震度 7 の地震が熊本県を襲いました。九州では予想も
しない、初めての激しい揺れを感じ、恐怖におびえました。家の中がメチャク
チャになり、瓦が落ち、ブロック塀が倒れ、家が傾き、真っ暗の中、多くの人
が避難を強いられました。
2 回目の震度 7
それに追い打ちをかけるように、16 日 1 時 25 分、観測史上初めての同じ地
域での震度 7、1 回目よりも強い激しい地震が襲いました。ドーンという音と
ともに、ものすごい縦揺れと、大きく長い横揺れが続きました。
熊本市内から車で 20 分ほどの震源地・益城町では、最初の地震で半壊して
いた家屋も 2 回目で多くの家屋が全壊してしまい、熊本、大分で 39,000 棟以
上が全半壊となりました。
熊本市内にも大きな被害をもたらし、熊本県を象徴する熊本城の無残な姿に
言葉が出ませんでした。また、繁華街や広範囲に大きな被害が出ており、ライ
フラインが閉ざされ、多くの人が避難せざるを得ない状況となり、多い時では
自主避難者も合わせ、20 万人以上が避難所、車中での生活を強いられてしまっ
たのです。死亡者・関連死も含め 66 名、行方不明者 1 名、約 1,400 人が負傷
(5 月 1 日現在)するという大地震でした。
交通機関も遮断され、高速道路の通行止め、新幹線の脱線、空港閉鎖、亀裂
や陥没などにより通行止めの道路が多数あり組合員の安否も心配されました。
観光地でもある阿蘇地方、熊本だけではなく大分地方にも大きな被害を及ぼ
し、阿蘇では行方不明者の搜索が続けられています。
震度 1 以上の地震が 1,000 回以上、震度 3、震度 4 の地震が現在も続いてい
るのです。緊急警報アラームが何回も何回も鳴り、恐怖を覚え、何もない時で
も揺れているような錯覚もあります。
組合員の状況
組合員の人的被害は、(宮崎分会舩越書記長以外は)無かったものの、家の
半壊、建物のヒビ割れなどにより、未だに避難所生活、あるいは夜だけ車中泊
をしている者もいます。まだ現在も続いている余震による恐怖で安心して眠る
ことが出来ない人が多くいます。
事務所の職員と事務所
事務所職員は皆無事でしたが未だに避難所生活を続けている方もあります。
他の職員もケガなどはありませんが、家の中の被害や車のガラスが割れたり、
断水で給水所に並んだりお風呂に入れないという状況が何日も続きました。
熊本市内にある事務所は、2 回目の大地震で足の踏み場もないくらいメチャ
クチャになりましたが、幸いにもライフラインがすぐ復旧し、3 日ほどで、な
んとか機能できるまでに回復しました。組合員の安否確認と被害状況把握に早
速取り組みましたが、被害状況の全部はまだ把握しきれていません。
事務所のビルは、ひび割れもあり「要注意」と判定され、隣のマンションは
「危険・倒壊の恐れあり」として住民が退去しています。
ボランティア
そのような中、被災者同士が助け合い、中高生の避難所生活をしながらのボ
ランティア、また、小学生の子供ボランティアがお年寄りなどの被災者を笑顔
にしています。
全国から多くの人がボランティアに来て希望を与えています。
感謝
全国から心配や応援のメッセージをいただき本当にありがとうございます。
宮城からの災害支援トラックの後ろに「5 年前の恩返し」と書いてあるのを
見て、心が温まる想いがしました。
九州の大動脈である新幹線や高速道路が復旧し、復興にはまだまだ、時間は
かかるとは思いますが、少しずつ皆、前向きに頑張っています。
「がまだせ熊本!がんばるばい熊本!!」
高田正矢
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