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2008 後期 経営・国際経営 1/7 問 1 株式会社の組織の構成について

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2008 後期 経営・国際経営 1/7 問 1 株式会社の組織の構成について
2008 後期 経営・国際経営
問 1 株式会社の組織の構成について、次の(1)∼(4)のうち誤っているものを1つ選びなさい。
(1) 資本の証券化は、株式会社の基本的な特徴である。
(2) 株式会社の経営機関には株主総会と取締役会がある。
(3) 株主総会は、1人1票で議決することになっている。
(4) 英米型の取締役会制度を採用する会社では、監査役会を置かないことになっている。
問 2 経営戦略について、次の(1)∼(4)のうち誤っているものを1つ選びなさい。
(1) 経営戦略は、組織が経営環境に適応するために必要である。
(2) 経営戦略は、組織における意思決定の指針として必要である。
(3) 経営戦略は、組織における経営理念をその基礎とすることが求められる。
(4) 経営戦略は、組織がその内部の状況を経営者が適切に把握するために必要である。
問 3 SWOT分析について、次の(1)∼(4)のうち誤っているものを1つ選びなさい。
(1) 特許製品を持つ医薬品企業にとって、後発医薬品の台頭は「脅威」である。
(2) トヨタ自動車のJIT生産は、同社の「強み」である。
(3) 企業の外部環境の分析から、「機会」と「強み」が明らかとなる。
(4) 自社の「弱み」に対して、これを回避・克服する戦略が有効である。
問 4 PPMについて、次の(1)∼(4)のうち誤っているものを1つ選びなさい。
(1) PPMは、資金需要と資金創出力という財務的観点から発想された。
(2) PPMは、市場シェアが高収益につながるという経験効果を前提にしている。
(3) 「問題児」は、資金需要が大きいが、未だ資金創出力が小さい事業をいう。
(4) 「金のなる木」は、シェア維持のための再投資で資金が不足する事業をいう。
問 5 グローバル化について、次の(1)∼(4)のうち誤っているものを1つ選びなさい。
(1) グローバル化の進展には,政治面での活動が大きな影響を与えた。
(2) グローバル化に関する批判の一つであるマクドナルド化は,主に経済面のことについて指摘している。
(3) グローバル化によって,知識を持った人の移動が問題となっている国もある。
(4) グローバル化の定義の一つであるIMFの定義では,主に経済面の定義を行っている。
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2008 後期 経営・国際経営
問 6 利益を求める方法について、次の(1)∼(4)のうち誤っているものを1つ選びなさい。
(1) 資本の時点有高(ストック)から利益計算を行う方法が、財産法である。
(2) 資本増減の期間合計値(フロー)から利益計算を行う方法が、損益法である。
(3) 損益計算書は、通常、利益の発生原因を示すため勘定式で表示される。
(4) 貸借対照表は、総資本の調達源泉と運用形態を示し、企業の財政状態を明らかにする。
問 7 財務諸表について、次の(1)∼(4)のうち誤っているものを1つ選びなさい。
(1) 現在、日本の上場企業が有価証券報告書などで公表している財務諸表には、連結財務諸表と個別(単独)財務諸
表の2種類がある。
(2) 連結財務諸表と個別(単独)財務諸表のうち、主要であるのは個別(単独)財務諸表である。
(3) 連結財務諸表は、企業集団をあたかも単一の会社であるかのようにみなして作成される財務諸表である。
(4) 個別(単独)財務諸表は、法人格に基づいた会社の財務諸表であり、有価証券報告書などでは単に財務諸表と呼
ばれる。
問 8 キャッシュフロー計算書について、次の(1)∼(4)のうち誤っているものを1つ選びなさい。
(1) キャッシュフロー計算書の数値は、キャッシュの流出入(フロー)を示している。
(2) 正味運転資本投資は、営業キャッシュフローを減少させる。
(3) 減価償却費は、投資キャッシュフローを増加させる。
(4) 配当支払は、財務キャッシュフローを減少させる。
問 9 負債について、次の(1)∼(4)のうち誤っているものを1つ選びなさい。
(1) 負債とは、過去の取引または事象の結果として、報告主体が支配している経済的資源を放棄もしくは引き渡す義務、
またはその同等物である。
(2) 2004年に企業会計基準委員会が公表した『概念フレームワーク』における負債の定義は、日本独特のものとなって
おり、国際会計基準や米国会計基準のものと異なっている。
(3) 負債の測定は、財務報告の目的に照らして、①支払予定額、②現金受入額、③割引価値、④市場価格のいずれか
で行われる。
(4) 負債分類についての営業循環基準とは、通常の営業活動から生じた買掛金や支払手形などの債務を、支払期限の
長短に関係なく、流動負債とする基準である。
問 10 費用について、次の(1)∼(4)のうち誤っているものを1つ選びなさい。
(1) 費用とは、純利益または少数株主損益を減少させる項目であり、原則として資産の減少や負債の増加を伴って生じ
るものである。
(2) 発生費用を、繰り延べて次期以降に計上する際に擬制的に資産認識される項目を繰延資産といい、見越して当期
に計上する際に擬制的に負債認識される項目を引当金という。
(3) 収益が実現するタイミングとそれに対応した費用が発生するタイミングが同じ会計期間に帰属しない場合、原則とし
て実現収益の期間帰属の方を前後させて調整する。
(4) 損益計算書の「販売費及び一般管理費」には、広告宣伝費、減価償却費、人件費、研究開発費、退職給付費用と
いった営業活動に関する費用が計上されることになっている。
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問 11 「中小企業」について、次の(1)∼(4)のうち誤っているものを1つ選びなさい。
(1) 中小企業とは資本の額または出資総額が1億円以下の企業であると定義されている。
(2) 日本の場合、中小企業は全雇用者の約60%を雇用している。
(3) 中小企業には経営資源の制約があり、その結果、環境適応力が弱い。
(4) 既存の中小企業をベンチャービジネスに変身させることを「第二創業」と言う。
問 12 「下請制や系列取引」について、次の(1)∼(4)のうち誤っているものを1つ選びなさい。
(1) 下請制とは巨大事業会社からの外部企業への発注が、より資本規模の小さい企業になされることである。
(2) 下請企業の中で自ら設計能力を持った企業を「貸与図メーカー」と言う。
(3) 下請制においては、「階層的企業構造」が形成されている。
(4) 親企業によって持株支配をされた下請企業を「系列企業」と言う。
問 13 テイラー・システムについて、次の(1)∼(4)のうち誤っているものを1つ選びなさい。
(1) テイラー・システムは、科学的管理法と呼ばれている。
(2) テイラー・システムでは、労働者の人間的側面が重視された。
(3) テイラー・システムでは、計画部門の設置が重要な意味をもった。
(4) テイラー・システムでは、差別的出来高賃金が大きな役割を果たした。
問 14 X理論・Y理論について、次の(1)∼(4)のうち誤っているものを1つ選びなさい。
(1) Y理論では、人間は生まれながらに仕事が嫌いだということはないと考える。
(2) マグレガーは、現代の企業はY理論による管理をしなければならない、としている。
(3) Y理論では現在の企業では従業員の知的能力のすべてが活用されている、と考えている。
(4) X理論では、普通の人間は命令されるのが好きで、何よりもまず安全を望んでいる、と考える。
問 15 PM理論について、次の(1)∼(4)のうち誤っているものを1つ選びなさい。
(1) 多くの研究では、PM型リーダーが率いる集団が生産性の面でも従業員の職務満足感の面でも、一貫して他の型の
リーダーより良い結果を出している。
(2) M行動のMとはMentality(心理、心的状態)の頭文字に由来する。
(3) P行動のPとはPerformance(業績達成)の頭文字に由来する。
(4) P行動もM行動もあまり行わないリーダーをpm型リーダーと呼んでいる。
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問 16 ナレッジ・マネジメントについて、次の(1)∼(4)のうち誤っているものを1つ選びなさい。
(1) ナレッジは個人に内在し潜んでいるので、企業がマネジメントすることはできない。
(2) 暗黙知は、思いや勘やコツのように主観的・身体的な知で、個人に帰属している。
(3) 暗黙知を形式知に変換するには、「場」や「仕組み」が必要である。
(4) イノベーションを単発で終わらせないためには、知識創造企業を築く必要がある。
問 17 マーケティング・リサーチについて、次の(1)∼(4)のうち誤っているものを1つ選びなさい。
(1) 需要予測や市場規模の推定はマーケット・リサーチと呼ばれる。
(2) マーケティング・リサーチはマーケティング情報システム(MIS)の一部である。
(3) 2次データには既存の統計などが含まれる。
(4) データマイニングは比較的少数のデータ処理に用いられる。
問 18 セグメンテーション、ターゲティング、ポジショニングについて、次の(1)∼(4)のうち誤っているものを1つ選びなさ
い。
(1) 1つの製品を大量生産しあらゆる顧客に大量販売することを、マス・マーケティングという。
(2) 市場を、地理、人口統計、心理などによりいくつかのセグメントに分けることをセグメンテーションという。
(3) 顧客セグメントの分割は、個別顧客の要望に応え企業の収益性を高めるために、可能な限り細かくすることが望まし
い。
(4) 企業が市場をいくつかのセグメントに分けて、自社の強みや収益性の観点などから特定のセグメントにターゲットを
絞ることを、ターゲティングという。
問 19 ブランドについて、次の(1)∼(4)のうち誤っているものを1つ選びなさい。
(1) ブランドの果たす役割は、①他人の提供する商品との識別、②品質保証および信頼の提供、③意味付与にある。
(2) 1980年代以後、貸借対照表には反映されないブランドの資産的価値が注目されるようになった。
(3) ブランド・エクイティは、ブランド構築の出発点として、企業が顧客に対して抱いてもらいたいと思う一連のブランド連
想のことである。
(4) ブランド拡張とは、一つの製品ラインにおいて成立しているブランドを他の製品ラインにも拡張することを言う。
問 20 マーケティングにおける製品分類について、次の(1)∼(4)のうち誤っているものを1つ選びなさい。
(1) 産業財マーケティングでは、売り手と買い手の双方が商品知識を比較的持っていることや特定顧客を相手にするこ
とが多い、デザインより製品の性能・経済性が重視されるなどの特徴がある。
(2) サービス財は、製品のコアとなる便益が、有形の、具体的な物的形態を持たず、生産と同時に消費されるという特徴
がある。
(3) 消費財の分類としては、コープランドが提唱した消費者の購買慣習の差異を基準にした分類方法がよく利用され
る。
(4) 消費財の分類としてよく利用されるのは、最寄品、流行品、専門品という区分方法で、これはチャネル政策を立案す
る際にも利用されることが多い。
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2008 後期 経営・国際経営
問 21 マーケティング・チャネルについて、次の(1)∼(4)のうち誤っているものを1つ選びなさい。
(1) マーケティング・チャネルとは、製品とサービスの最終使用と消費を実現していく過程にかかわる相互に連係した一
組の組織である。
(2) 製造業者は、資本関係のない卸売業者と取引をしなくなっている。
(3) 19世紀末以後のアメリカにおいて、消費財メーカーが消費者に大量販売しようとしたとき、チャネルの設計が課題と
なった。
(4) 現代のマーケティング・チャネルにおいて、企業間(たとえば製造業者と卸売業者)の長期的関係の構築が重視され
ている。
問 22 帳簿について、次の(1)∼(4)のうち誤っているものを1つ選びなさい。
(1) 会社法において、会計帳簿の作成と、また5年間保存することも定められている。
(2) 総勘定元帳は、たんに元帳とも呼ばれる。
(3) 帳簿組織の発展過程では、仕訳帳を介さずに、直接、総勘定元帳に記録するシステムも展開した。
(4) 仕訳帳は、総勘定元帳とともに、主要簿と呼ばれる。
問 23 収益・費用の見越し・繰延について、次の(1)∼(4)のうち誤っているものを1つ選びなさい。
(1) 前払費用は、一定の契約に従い継続してサービスの提供を受ける場合に、いまだ提供されていないサービスに対し
て支払われた対価をいう。
(2) 繰延資産は、いまだ提供されていないサービスに対して支払われた対価であり、前払費用に含まれる。
(3) 未払費用は、一定の契約に従い継続してサービスの提供を受ける場合に、すでに提供されたサービスに対していま
だその対価の支払いが終わらないものをいう。
(4) 貸倒引当金は、すでにサービスの提供を受けているといった事実がない点で、未払費用とは異なる。
問 24 設備投資の採算計算である正味現在価値法の性格に関する記述で、次の(1)∼(4)のうち誤っているものを1つ
選びなさい。
(1) 正味現在価値法は、将来のキャッシュ・フローを現在価値に引きなおして投資の良否を判断する方法である。
(2) 正味現在価値法は、割引率という期待収益率(資本コスト)を考慮する点で、設備投資に営業マン的観点を持ち込
んでいるということができる。
(3) 正味現在価値法では、プロジェクトの全期間のキャッシュ・フローを考慮する。だから回収期間法では考慮されない
回収後のキャッシュ・フローも投資の判断材料にはいる。
(4) 正味現在価値法は、早めのキャッシュ・フローのタイミングを考慮するものである。
問 25 株式と社債について、次の(1)∼(4)のうち誤っているものを1つ選びなさい。
(1) 株式と社債による資金調達は、間接金融である。
(2) 株式は元本を償還する必要がないが、社債は元本を償還する必要がある。
(3) 株式には議決権があるが、社債にはない。
(4) 配当については、会社の業績によって不確定であるが、利子の場合には確定されている。
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2008 後期 経営・国際経営
以下、国際経営学科のみ
問 26 GM、フォードの海外事業展開について、次の(1)∼(4)のうち誤っているものを1つ選びなさい。
(1) フォードやGMの海外展開の背景には、高額な輸送費、海外諸国の高関税、国産化政策などがあった。
(2) GMは海外展開に当たって、現地企業の買収・合併を多用した。
(3) GMとトヨタは競合関係にあり、資本提携関係はない。
(4) GMやフォードは中国やインドにおいて競争優位を確立していない。
問 27 戦後日本の貿易について、次の(1)∼(4)のうち誤っているものを1つ選びなさい。
(1) 輸入のなかで大きな割合をしめる原油は中近東に依存する割合が高い。
(2) 日本の輸出は、1960年から一貫して重化学工業製品の割合が80%以上と高くなっていた。
(3) 東アジアの工業化進み、東アジア諸国から日本向けの部品、半製品などの輸入が増加している。
(4) 日本は、自由経済協定(FTA)あるいは経済連携協定(EPA)を結んで当該国との貿易・サ−ビスなどの拡大をめざ
している。
問 28 直接投資の理論について、次の(1)∼(4)のうち誤っているものを1つ選びなさい。
(1) キンドルバーガー、ハイマー等は国際的寡占企業の優位性から直接投資を説いた。
(2) ハーバード・ビジネス・スクールのグループは、プロダクト・ライフサイクル論を批判した。
(3) ダニング等は、折衷理論から直接投資を説いた。
(4) キール大学のグループは、多国籍企業による世界的余剰労働力の吸収を重視した。
問 29 技術の国際的展開について、次の(1)∼(4)のうち誤っているものを1つ選びなさい。
(1) 技術移転のレベルには、特許などの技術情報、設計・作業に関わる知識・経験・技能などの人間に体化されたもの、
機械などの資本に体化されたものなどがある。
(2) 技術移転をしたとしても、研究開発投資の節減や売上・利益の保証はされることはない。
(3) 技術移転は、商取引、技術模倣、メディアを媒介した伝播、技術研修・技術指導などの人的交流を通して行われる。
(4) 新技術の研究開発を担う科学・技術人材も国際競争力の一つとして注目されている。
問 30 国際マーケティングについて、次の(1)∼(4)のうち誤っているものを1つ選びなさい。
(1) 国際マーケティングは、国家の存在を前提にしたマーケティングで、国ごとに市場のあり方が異なることに着目したマ
ーケティングである。
(2) 国際マーケティングは、国外の異なる経営環境の異なる市場に対してマーケティング活動を行うので、複雑な事業
運営やマネジメントが必要となる。
(3) 標準化戦略とは、世界を単一市場とみなして、進出したすべての国で標準化された4Pを実施する国際マーケティン
グの戦略である。
(4) 国際マーケティングは、輸出マーケティングのことであり、相手国に工場を持って一貫したマーケティングを展開する
ようなタイプは、国際マーケティングとは言わない。
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2008 後期 経営・国際経営
正答
No.
正答
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