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WINGDAILY - インターネット回線

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WINGDAILY - インターネット回線
(1)
WING DAILY(毎週月−金曜発行、祝日休刊) 第2338号 2011年(平成23年)03月22日(月曜日) WING DAILY
【HEADLINE NEWS】
★ICAOら国連機関、日本への渡航制限必要なし
放射線スクリーニングも必要なし
東北地方太平洋沖地震による津波で甚大な被害を受けた福
島第一原発及び第二原発事故の影響により、放射能漏れが懸
念されているが、諸外国のなかには日本への渡航自粛を求め
る動きが拡がっている。こうした状況を受けて、国際民間航
空機関(ICAO)は3月18日、「日本への渡航制限は必要がな
い」との見解を示した声明を発表した。ICAOによると、
ICAOや世界保健機関(WHO)及び国際原子力機関(IAEA)、
世界気象機関(WMO)、国際海事機関(IMO)ら5機関が最新
情報を分析。代表してICAOが今回の声明を発出した。
ICAOの声明では、日本発着の国際航空輸送は、津波の直接
的な影響を受けた空港を除いて、通常通りの運航を行うこと
が可能としており、とくに懸念される放射能問題については
「日本発着の国際航空輸送に制限を掛ける医学的な根拠は現
時点ではない」とし、いくつかの国で日本からの到着旅客に
対して放射線スクリーニングが実施されていることについて
「日本からの国際旅客に、放射能に関するスクリーニングを
掛ける必要はない。いくつかの空港で放射能レベル上昇が認
められるが、健康上のリスクは現時点では全くない」と、
ICAOが推奨しているものではないとの見解を示した。
ただ、ICAOとしては、「今後、国連機関が状況を綿密に監
視しており、助言をすることになっている
」と、原発事故の状況を注意深く見守っていくとしている。
また、ICAOの声明発表を受けて3月19日(ジュネーヴ現地
時間)、国際航空運送協会(IATA)も同様の声明を発表。
IATAは、「ICAOの声明を歓迎する」との意向を示した。
IATAはのジョバンニ・ビジニャーニ事務総長は「我々はこ
うした権威ある国際機関が提供しているアドバイスに従うべ
きだ」と強調。「現時点では、通常の運航が可能であるとい
うアドバイスが出されている」と現時点において、渡航制限
措置は必要がない、との見解を示した。その上で、「もし、
このアドバイスが変更されれば、航空産業はそれに従う」と
し、今後の原発事故の状況によって、仮にICAOら国際機関が
渡航制限を行うよう助言するようなことがあれば、その助言
に従う、との姿勢をみせた。
ビジニャーニ事務総長は、「我々の加盟各社は、救援物資
や必要な機器類、救援隊を日本に届けると共に、この災害に
遭った人々をつなぎ合わせる為に、厳しい現実に立ち向かう
であろう」と、IATA加盟社によって、積極的な支援に乗り出
す姿勢をみせた。
IATA、日本関連路線の需要動向に影響指摘
また、3月18日(ジュネーヴ現地時間)にIATAは日本路線
の安全と路線網維持に努めると発表。さらに、世界の航空市
場において、日本市場が大きなウェイトを占めることを強調
Airline & Aviation E-mail News
発行所 航空新聞社:W I N G
D A I L Y 編集部
〒1 0 7 - 0 0 5 2
東京都港区赤坂 4 - 8 - 6 赤坂余湖ビル3 階
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し、長期的な影響を現時点で示すことは時期尚早との見解を
示しつつも、短期的な見通しについては影響が出ることは明
らか、との見解を示した。
年間8300万人市場といわれる国内線への影響はもちろんの
こと、諸外国の日本路線についても影響が出てくるものと想
定され、IATAではもっとも影響を受けるのは中国とし、中国
は国際線収入のおよそ23%が日本関連路線だとした。次い
で、大きな影響を受けるのは台湾(収入に占める日本路線の
割合:20%)、韓国(同:20%)となっており、タイ(同:
15%)、米国(同:12%)、香港(同:11%)、シンガポー
ル(同:9%)、フランス(同:7%)、ドイツ(同:6
%)、英国(同:3%)などとなっている。
IATAによると、日本はジェット燃料のおよそ3-4%程度を
供給して、主にアジア向けに輸出しているとのことで、地震
の影響で一部が被害を受けており、ジェット燃料価格の更な
る高騰を招く恐れがあるとの見解も示した。
なお、主な国の日本路線の年間旅客輸送量及び収入は以下
の通り。
▼米国=旅客数:9200万人、収入:105億ドル
▼中国=旅客数:8600万人、収入:65億ドル
▼韓国=旅客数:9600万人、収入:31億ドル
▼台湾=旅客数:4200万人、収入:23億ドル
▼香港=旅客数:3200万人、収入:19億ドル
▼タイ=旅客数:2300万人、収入:16億ドル
▼フランス=旅客数:1000万人、収入:15億ドル
▼ドイツ=旅客数:900万人、収入:15億ドル
▼英国=旅客数:700万人、収入:11億ドル
▼オーストラリア=旅客数:1300万人、収入:11億ドル
【航空関連ニュース】
★首都圏空港周辺の放射線量、人体への影響なし
大畠国交相、国内の状況を海外へ発信
国土交通省の大畠章宏大臣は18日の会見で、福島県・相馬
市の原子力発電所の事故によって、欧州系航空会社を中心に
発着空港を変更するなどの事態が発生していることから、回
避の対象となっている成田国際空港などの周辺で、正確な放
射線の測定値を国交省のホームページなどで英文により公表
するなど検討していく意向を示し、21日には成田空港および
羽田空港周辺での放射能測定状況を発表、21日午後時点での
レベルでは人体への影響はないと発表した。
国交省発表の測定状況によると、計測点は福島第一原子力
発電所から約145キロメートルの茨城県鉾田市徳宿、約228キ
ロの千葉県市原市、約236キロに位置する羽田空港すぐ近く
の神奈川県川崎市川崎区浮島町で20日21時、21日の午前と午
後の3回を計測し、年間換算値を割り出した。
各地の計測値について、鉾田市では20日21時では約131ナ
ノシーベルト/時、21日9時には約429ナノシーベルト/時、
(2)
WING DAILY(毎週月−金曜発行、祝日休刊) 第2338号 2011年(平成23年)03月22日(月曜日) 21日21時には約436ナノシーベルト/時で、年換算値では約
3.81ミリシーベルトとなった。市原市では20日21時に約31ナ
ノシーベルト/時で、21日9時には約41ナノシーベルト/時、
21日19時には約83ナノシーベルト/時で、年換算では約0.72
ミリシーベルトとなった。川崎市では20日21時には約42.5ナ
ノシーベルト/時、21日9時には約77.7ナノシーベルト/時、
21日21時には約155.9ナノシーベルト/時で、年換算では約
1.36ミリシーベルトとなった。
WHOでは人の通常の生活において、年間平均3ミリシーベ
ルトの放射線を浴びていることになるとして、鉾田市以外で
はそれを下回っており、影響なしとしている。鉾田市では測
定値が通常生活時よりも上回ったものの、今回の調査では常
時屋外にいた場合を想定した調査結果であるため、現実的に
は当然3.81ミリシーベルトよりも低い値になるとして、人体
への影響を及ぼすレベルにはないとしている。
国交省では、港湾分野において東京港および横浜港近辺の
放射線測定値について、東京都と横浜市が計測した結果を国
交省や外国船舶協会などのホームページで、英文による公表
を行っていくこととしており、港湾同様に空港でも、首都圏
を避けて発着を行う航空会社がすでに出てきているとして、
大畠大臣は「東京近辺の正確な情報というのは大事」と話し
た。
また国交省では、日本国内の復興工事・道路・鉄道・空
港・港湾の状況について英文版で公表したいとして、とくに
放射線量について刻々と変化する状況について正確な情報で
明らかにしていくため、経済産業省に要請していることを説
明した。これら情報について、観光庁では日本に来た外国人
のほか、海外へ日本の正確な情報を発信するためとして、同
庁のホームページに同様の情報を載せ、風評被害の対策とし
ていくと説明した。
また大畠大臣は東北関東大震災の復興状況について、被災
地に13ある飛行場のうち、災害対策用としてすべての飛行場
が活用可能になったとし、一般利用については仙台空港を除
く12空港まで可能になったとして、自衛隊や米軍などの航空
機は利用できる、と18日正午現在の状況について説明した。
★航空局、携帯電話など航空機内利用の規制緩和
地上停止中の使用支障きたさず、ENRI調査結果
航空局は18日、航空機内の電子機器利用について4月1日よ
り規制を緩和するとして、作動を禁止する電子機器の種類と
作動禁止時間帯について、航空法に基づく告示の改正を行っ
た。
従来では、機内にいる間には常時禁止と定めていた電子機
器について、4月以降は航空機が停止して乗降口が開かれてい
る間には使用を許可すると規制を緩和、それにより出発時に
は搭乗からすべての乗降口が閉じるまでの間、および到着時
には乗降口のうちいずれかが開かれたときから降機まで間
に、携帯電話など電子機器の使用が可能となる。
航空法では、航空機の運航の安全確保に支障を及ぼすおそ
れがある電子機器の使用について、施行規則第164条の15台
4号に基づく「航空機の運航の安全に支障を及ぼすおそれのあ
る電子機器等を定める告示」により、作動を禁止する電子機
器の種類と作動禁止時間帯を規定している。この規制につい
て旅客利便の向上を図るためとして、電子航法研究所
(ENRI)による調査・研究が行われた結果、地上停止中の携
帯電話などの使用について、運航の安全に支障がないことが
確認できたとして、作動禁止時間帯を短くしたとする。
今般規制が緩和される電子機器は、作動時に電波を発射す
る状態にあるものとして、1.携帯電話、2.PHS、3.トランシー
バー、4.無線操縦玩具、5.無線式のヘッドホン、6.無線式のイ
ヤホン、7.無線式のマイク、8.電池式のICタグ、9.パーソナル
コンピュータ(無線LANシステムを有する航空機で当該シス
テムに接続するものを除く、以降※)、10.携帯情報端末
(※)、11.パーソナルコンピュータと無線通信を行う機能を
有する機器、12.電子ゲーム機(※)、13.そのほか電子機器
と無線通信を行う機能を有するもの(※)
★震災支援従事の航空機・運航者の証明手続き緩和
航空局、許可得れば期間満了後も継続可能に
航空局は18日、東北関東大震災の被災地において救援活動
や人員・物資輸送などのため、多くの航空機を使用する必要
があることから、これらに従事する航空機および乗組員につ
いて、耐空証明・航空身体検査証明について当面、弾力的な
運用を実施するとして、有効期限満了後でも運航を可能とし
て関係機関・団体に通知した。
航空機の耐空証明について、震災に伴う救援活動、物資輸
送、人員輸送、パトロール、報道などの目的で使用される航
空機が対象となり、そのうち耐空証明の有効期限である1年が
満了する航空機で、救援活動を継続的に行う必要などにより
更新が困難な場合に、航空法第11条第1項但し書きによる許
可を受けることで、継続して使用することができるようにし
ている。ただし安全確保のため、次の措置を例として各関係
者に促している。1.メーカーの定める点検・整備作業を通常
どおり行うこと。2.故障が予想される部品などは予防的に早
期に交換すること。3.日々の運航で機体状況が良幸であるこ
とをとくに慎重に確認すること。
航空機乗組員の航空身体検査証明についても、震災被害に
おいて救援活動・物資および人員輸送・パトロール・報道な
どに従事する運航者のうち、活動の継続的な実施など対空身
体検査証明の更新が困難な者については、航空法第28条第3
項の許可を受けることで、有効期間満了後でも運航の継続か
可能となる。こちらも安全確保のための措置として次の2点を
例として促している。1.乗組員は飛行前および日々の運航で
自らの健康状態の確認を行うものとすること。2.乗組員は運
航に影響を及ぼすような心身の異常を認めた場合は乗務して
はならない。
★仙台空港再生向け、名取・岩沼市の排水作業開始
国交省、全国のポンプ車を集結へ
東北地方太平洋沖地震によって発生した津波の影響で、仙
台空港周辺は水没したが、国土交通省は3月20日、仙台空港
の再生に向けて名取市・岩沼市の排水対策を実施することを
決定した。国土交通省によると、排水路等の障害物を除去し
て、自然排水を促進していくほか、国土交通省が全国的に配
備している排水ポンプ車を集結して、名取川河口の浸水区域
において、広範囲に亘る浸水の解消作業を開始した。なお、
国土交通省によると、排水の完了予定は、燃料調達状況に左
右されるものの、概ね一週間程度を目途に実施する、として
いる。
(3)
WING DAILY(毎週月−金曜発行、祝日休刊) 第2338号 2011年(平成23年)03月22日(月曜日) 仙台空港周辺の低平地は、津波が押し寄せた影響で、いま
も広範囲で水没した状況が続いている。空港周辺にある住宅
地、仙台空港アクセス線、下水処理施設なども水没してお
り、航空関連でも、空港のほか、航空大学校仙台分校、ジャ
ムコ仙台整備工場などが甚大な被害を受けた。さらに、行方
不明者の捜索活動促進のためにも、早急な排水対策が必要と
なっているのが現状だ。
そこで、国土交通省は、排水対策を講じるべく、全国の国
土交通省保有の排水ポンプ車を計20台配備する計画で、19日
時点で、15台が現地に集まったという。一部では、13日から
作業を開始していた。
【航空工業/宇宙関連ニュース】
★「きずな」を使い被災地でブロードバンド環境構築
JAXA/NICT、3月20日に環境構築に成功
宇宙航空研究開発機構(JAXA)と(情報通信研究機構
(NICT)は、東北地方太平洋沖地震における災害対策支援と
して超高速インターネット衛星「きずな」(WINDS)を用い
たブロードバンド環境を、3月20日に構築した。既報の通
り、岩手県の要請を受けてJAXAは岩手県に向けて要員と器
材の派遣を決定していた。
JAXAは、岩手県災害対策本部からの要請を受けた文部科
学省の依頼に基づき、岩手県庁(災害対策本部)と釜石市
(現地対策本部)に「きずな」の可搬型アンテナを設置。3月
20日、ブロードバンド回線が開通し、災害情報の共有・発信
にハイビジョンTV会議・IP電話・無線LANなどの利用が開始
された。
一方、NICTは、東京消防庁の要請に基づき、3月15日より
気仙沼市(消防本部)と東京消防庁(本庁作戦室)の間で
「きずな」を利用したハイビジョンTV会議を実施。現地活動
の支援に必要なリアルタイムの情報共有に役立てている。と
いう。
★三菱重工、震災への義援金5億円を決定
三菱重工はこのほど、同社グループとして今回の地震被災
者支援のため5億円の義援金相当の支援を決定した。支援先、
支援方法については、今後具体的に調整し、実施していくと
している。
また、技術者の派遣や物的支援を既に開始している。
★川崎重工、義援金1億円、バイクや重機を提供
3月19日の仙台空港周辺の状況(国土交通省発表)
★福島県、22日8時現在の福島空港放射線量を発表
1時間当たり0.6マイクロシーベルト、人体影響なし
福島県では県内各地の環境放射能測定値について随時発表
しているが22日8時現在、福島空港の放射線量が0.6マイクロ
シーベルト/時であることを発表した。
放射線量の基準について、胃のX線集団検診1回当たりの放
射線量が600マイクロシーベルト/回であり、今回の測定では
人体に対する影響がないレベルにあることが分かった。
★海上保安庁、観閲式を中止
地震・津波対応に全力
海上保安庁は15日、6月4日、5日に開催を予定していた
「平成23年度観閲式及び総合訓練」の中止を決めた。11日に
発生した東北地方太平洋沖地震への災害対応に全力を挙げて
取り組むためとしている。
なお、観閲式及び総合訓練については、9日より参観の一般
公募を開始していた。
川崎重工はこのほど、今回の地震被災者への支援として義
援金1億円の提供と、復興に役立つ支援物資として、自社製の
モーターサイクル30台、ホイールローダー5台、破砕機3機
(計1億円相当)の提供を決定した。
★富士重工、義援金5千万円、発電機、ポンプなど提供
宇都宮製作所は14日より通常操業に
富士重工はこのほど、今回の震災被災地への支援として義
援金5千万円の寄付と、自社製品の発電機、投光機、清水ポン
プ、汚水ポンプ合計約200台(5千万円相当)の無償提供を決
定した。さらに従業員から1千万円の寄付を行う予定。
工場の操業については、航空宇宙カンパニー宇都宮製作所
は、14日より通常操業を開始した。自動車部門の群馬製作所
では取引先会社の地震による影響や電力供給から20日まで操
業を停止した。
【防衛関連ニュース】
★自衛隊の地震災害派遣10万人を超える
救助者は1万9300人、物資輸送・補給に重点移る
東北地方太平洋沖地震が発生して11日目となる3月21日23
(4)
WING DAILY(毎週月−金曜発行、祝日休刊) 第2338号 2011年(平成23年)03月22日(月曜日) 時現在の警察庁発表では、死者8805人、行方不明1万2664人
の合計2万1469人に上っている。自衛隊の災害派遣は21日12
時現在、10万人態勢の目標を上回る約10万5900人が派遣され
ている。その内訳は陸上自衛隊が約6万9000人、海上自衛隊
が約1万5000人、航空自衛隊が約2万1300人となっており、
航空機はヘリコプター214機、固定翼機325機、艦艇は55隻が
活動中となっている。
これまでの自衛隊の活動により救助された人数は1万9300
人となり、前日からの増加はなく、新たな救助は少なくなっ
ている。
自衛隊の活動の主力は、物資輸送となっており、航空自衛
隊は19日から21日にかけて、C-130、C-1,KC-767各輸送
機とCH-47輸送ヘリにより福島、花巻空港、松島基地に向け
ての物資空輸を夜間も含めて実施している。19日が26回、20
日が26回、21日は午前中で6回食料や各種民生品を輸送し
た。また、UH-60救難ヘリによる病人の他県への緊急搬送も
実施している。
海上自衛隊では、インドネシアでのASEAN地域フォーラム
災害救援演習への参加を中止して引き返してきた輸送艦「お
おすみ」が、18日より救援物資輸送に参加し、福島、宮城県
で物資をエアークッション揚陸艇により揚陸している。MH53E大型掃海輸送ヘリは厚木からの空輸、離島への補給など
に活躍している。護衛艦搭載ヘリは離島への物資補給活動を
継続しており、19日にはUS-2救難飛行艇やYS-11T練習機も
松島基地に物資空輸のため着陸した。
陸上自衛隊では全地域で捜索活動、瓦礫の除去などを実施
しているが、東北方面航空隊(霞目)、第9飛行隊(八戸)が
避難所への物資補給を細かく実施している。
陸上自衛隊の航空部隊の派遣は、東北方面航空隊(霞目)
と第6(神町)、第9飛行隊(八戸)はもとより、北部方面航
空隊(丘珠)、第2(旭川)、第5(帯広)、第7(丘珠)各
飛行隊、東部方面航空隊(立川)、第12ヘリ隊(相馬原)、
中部方面航空隊(八尾)、第3(八尾)、第13(防府)、第
14(北徳島)各飛行隊、西部方面航空隊(目達原)、第4飛
行隊(目達原)、第1ヘリコプター団の各隊が派遣されてい
る。
海上自衛隊の航空部隊は航空集団の全航空群と教育航空集
団の第203教育航空群(下総)、第211教育航空隊(鹿屋)が
派遣されている。
★航空自衛隊生徒隊、56年の歴史に幕
伝統と誇りを胸に部隊で活躍期待
航空自衛隊生徒隊は3月19日、熊谷基地(埼玉県熊谷市)
において、生徒隊最後となる53期生の卒業式を挙行した。そ
の後、防衛省において、岩崎茂空将に隊旗の返還を行った。
なお、航空自衛隊生徒隊は来たる3月28日を持って部隊整理
が行われる予定で、昭和30年5月の創設から約56年間の歴史
に幕を閉じる。
当初の予定では、今回の卒業式は生徒隊のOB約1000名が
出席し、空自の航空機も熊谷基地の上空を舞う等、華やかに
行われる予定であったが、東北地方太平洋沖地震の発生を受
け、OBらの招待を取り止め、簡素に行うこととなった。
生徒隊長の井上力2空佐は、冒頭の訓示で「私は、課程を通
して自分を超えること、また生徒の最終期として有終の美を
飾ることを要望してきました。諸官が多くの困難を乗り越え
隊旗返還式の様子
ながら、生徒最終期の名に恥じない素晴らしい成果を収めて
くれたことに深く敬意を称する。生徒隊は整理されるが、先
輩方、教官、生徒隊職員一同は変わらず諸官を応援し、諸官
の今後の活躍に期待している」と訓示。
その後、53期生徒51名を3等空曹は任命され、卒業式の終
わりには、最後となる生徒隊校歌の合唱を行った。
また、防衛省で行われた隊旗返還式では、井上生徒隊長と
53期生51名が岩崎航空幕僚長に部隊整理報告を行った。
岩崎空将は、「本来であれば私が熊谷に赴き、多くの航空
自衛隊生徒隊OB等お世話になった方々の前で隊旗返還を行う
予定だったが、それがかなわず、真に残念。航空自衛隊生徒
隊は昭和30年5月に約56年間にわたって多くの技術空曹を輩
出し、航空自衛隊のあらゆる分野で先輩方が中堅空曹、上級
空曹として活躍してきた。防大に約100名、パイロットとし
ては約200名の隊員を輩出し、素晴らしい功績を残してい
る。これら輝かしい伝統を胸に、誇りと自覚を持って航空自
衛隊の中で活躍して欲しい」と訓示した。
航空自衛隊生徒隊は、昭和30年5月に主に通信分野におけ
る技術空曹の育成を目的に防府南基地で創設。昭和34年に熊
谷に移設された。
昭和36年の第7期生から県立浦和高校の通信教育部と連
携。昭和48年には科学技術学園高校に連携校を変更し、54年
には生徒定員を半減。その後、50周年を迎えて間もない平成
18年に整理が決定した。
航空自衛隊生徒隊は、中学を卒業した人が入隊することが
でき、入隊すると1年次から3士の階級が与えられていた。入
隊後は、生徒基礎課程を2年9ヵ月受講し、その後1年間をか
けて術科教育及び部隊実習を受けていた。さらに、生徒空曹
候補者課程を3ヵ月間受講して、卒業式をもって3等空曹の位
が取得できた。
★東電福島第1原発事故では消防車放水など災害派遣
原発内のがれき除去に74式戦車も投入
東京電力福島第1原子力発電所の原子炉の冷却不能に起因す
る事故については、自衛隊は17日に既報のように第3号機に
対して、陸上自衛隊のCH-47ヘリコプターにより上空から4
回の海水散水を実施した。
その後、17日午後より航空自衛隊、海上自衛隊、陸上自衛
隊の航空基地用大型消防車により3号機への放水を開始、18
(5)
WING DAILY(毎週月−金曜発行、祝日休刊) 第2338号 2011年(平成23年)03月22日(月曜日) 日も放水を実施した。放水はその後4号機に対して20日に2回
の放水を実施した。21日にも第4号機への放水を実施してい
る。
一方、空中モニタリングが陸上自衛隊UH-60JAヘリにより
13日から実施されており、これに加えて原子炉の上部の温度
を測定するため、19日には新たにCH-47にサーモグラフィ・
放射線測定機を搭載しての測定が行われた。また、20日には
航空自衛隊偵察航空隊(百里)のRF-4偵察機2機が上空から
の偵察を実施した。海上自衛隊のOP-3画像情報収集機の投
入も計画されていた。
原子炉周辺に水素爆発による瓦礫が散乱し、活動の妨げと
なっているため、防衛省では排土板を取り付けた74式戦車で
瓦礫除去を行うこととし、駒門駐屯地より2両の74式戦車と
78式戦車回収車を派遣、22日に作業に入る予定。戦車は放射
線防護能力が高いという。
なるのは、ルフトハンザドイツ航空が最初となる。その後、
ルフトハンザドイツ航空と共に同機のローンチ・カスタマー
となった大韓航空も受領する予定だ。また、先頃、中国南方
航空も、747-8インターコンチネンタルを5機発注すること
で、ボーイングと合意している。
【海外メーカーニュース】
★ボーイング、747-8インターコンチが初飛行達成
次世代747-8がエバレットを発つ
初飛行中の747-8インターコンチネンタル
(ボーイング提供)
★ボーイング、KALから747-8Fを2機追加受注
ボーイングは3月18日、大韓航空から747-8フレイターを2
機追加受注した、と発表した。ボーイングは今回の受注で、
リストプライスでは6億3900万ドル分の受注を獲得したこと
になる。
大韓航空は、747-8フレイターを2006年に5機発注済み
で、旅客型の747-8インターコンチネンタル
も5機発注済み。
★ロッキード、100万ドルを日本赤十字に
従業員からも50万ドルの義援金
多くの観衆が見守るなか747-8インターコンチネンタルは初飛
行達成(ボーイング提供)
ボーイングは3月20日(米国ワシントン州現地時間)、開
発中の747-8インターコンチネンタルの初飛行に成功した、
と発表した。初飛行を達成した機体は、従業員や顧客等7000
人の観衆が見守るなか、エバレットにあるペインフィールド
を飛び立ち、およそ4時間25分の飛行を終え、ボーイング・
フィールドに着陸した。
ボーイングによると、初飛行はおよそ600時間以上にも及
ぶ飛行試験の最初のフライトで、最高高度1万9000フィート
(5791メートル)まで上昇、時速288マイル(463㎞/時)で
飛行した。
従来、“ボーイング・ブルー”を基調とした青い塗装が目
立ったボーイング塗装だが、初飛行した747-8インターコン
チネンタルは、ロールアウト時に披露された“日の出”塗
装。同機は、VIPに引き渡す予定だ。
なお、747-8インターコンチネンタルは、今年第4四半期に
初号機を引き渡す予定で、航空会社が初めて受領することに
ロッキード・マーチンは18日、東日本大震災・津波の救
援・復興のため100万ドルを日本赤十字に寄贈したと発表し
た。また、従業員からも更に50万ドル以上の義援金が寄せら
れる。
【海外エアラインニュース】
★ANZ、成田線の運航を一部変更、関空発は欠航も
ニュージーランド航空(ANZ)は東日本大震災の発生に伴
い、成田発の一部の便で使用機材の変更と発着時刻の変更を
行う。3月27日発の便については関空発に変更する。また、
関空発着便については3月26日のオークランド発関西行き
(NZ97便)と同27日の関西発オークランド行き(NZ98便)
を欠航する。変更内容は以下の通り。
【成田−オークランド便(対象日=3月20日~23日、26日
発)】▼機材変更=B777-200ER型機→B767-300ER型機▼
発着時間の変更=〔NZ99便〕オークランド発9時15分(定
刻)→成田着16時40分(15分遅)/〔NZ90便〕成田発18時
30分(定刻)→オークランド着翌日9時35分(15分遅)
【成田−オークランド便(3月27日発)】▼機材変更=
(6)
WING DAILY(毎週月−金曜発行、祝日休刊) 第2338号 2011年(平成23年)03月22日(月曜日) B777-200ER型機→B767-300ER型機▼経路変更=成田→関
空経由→オークランドに▼発着時間の変更=〔NZ99便〕オー
クランド発9時30分(定刻)→成田着16時55分(15分遅)/
〔NZ90便〕成田発18時15分(定刻)→関西着20時00分・関
西発21時15分→オークランド着翌日12時10分(3時間10分
遅)
【関空−オークランド便】▼3月26日のオークランド発関
西行き(NZ97便)、3月27日の関空発オークランド行き
(NZ98便)は欠航
★BAW、3月27日まで羽田線を全便成田発着に変更
ブリティッシュ・エアウェイズ(BAW)は東日本大震災に
伴い、東京−ロンドン間の運航で一部変更を行う。成田−ロ
ンドン間のBA6便とBA5便については香港またはソウル経由
に変更、羽田発着のBA8便とBA7便は成田発着に変更し、香
港またはソウル経由に変更する。いずれも3月18日から3月27
日までの措置。
チェックインはすべての便を成田空港で行うが、3月23日
~27日までの期間は、9時15分発のBA8便はチェックインを
7時15分から開始し、締め切りは8時30分。11時10分発の
BA6便は9時10分から開始し、締め切りは10時25分までとす
る。
★アエロフロート、変更後の旅行開始期限を延長
アエロフロート・ロシア航空は、東日本大震災に伴う航空
券の特別措置期間について、旅程変更後の旅行開始期限を従
来の3月31日までとしていたものを、新たに4月25日まで延長
することを決定した。空席がない場合には予約クラスの変更
を認めるが、エコノミークラスをビジネスクラスへ変更する
ことは認めない。なお、再予約や払い戻しの際は、承認番号
「MOWZDSU161636」を入力する。
★AAL、米赤十字と協力し地震の救済活動支援
羽田・成田発着航空券の特別な取扱いを継続
アメリカン航空(AAL)とAMRコーポレーションは、米国
赤十字社と協力し、東北地方太平洋沖地震による被災者の支
援を行う。AAdvantage会員は、赤十字への寄付を通じて、
今回の地震と津波で被災された方へ避難所、食料、その他の
支援を提供することができる。
AAdvantage会員は、米国赤十字社およびパシフィック・
ツナミ・ファンドへの50米ドル以上の寄付に対して250
AAdvantageマイル、または100米ドル以上の寄付に対して
500AAdvantageマイルがいずれも1回のみ付与される。詳細
については、ホームページで案内している。
また、AALは東北地方太平洋沖地震に伴い、旅行日程の変
更について特別な取扱いを行っている。羽田・成田発着で3月
13日までに発券された航空券は、3月19日~4月10日までの旅
行予定日を5月10日まで延期可能(予約クラスの変更不
可)。また、羽田・成田発着で3月11日までに発券された航
空券は、3月11日~18日の旅行予定日を3月25日まで延期可能
(予約クラスの変更可能)。変更手数料は初回につき免除す
る。
★ユナイテッドHD、震災の支援プログラムを拡大
ボーナスマイルの目標を800万マイルに引き上げ
ユナイテッド・コンチネンタル・ホールディングスは、東
日本大震災を救援する取り組みの一環として米国赤十字社に
寄附を行った場合、ボーナスマイルを提供しているが、新た
にボーナスマイルの目標を当初の500万マイルから800万マイ
ルへ引き上げることを発表した。
今回の取り組みは、両航空会社のマイレージ会員が4月末ま
でに50USドル以上の寄附を行うと、250マイル分のボーナス
マイル、100ドル以上で500マイル分のボーナスマイルを提供
しているもの。当初は期間中で500万ボーナスマイルの提供
を目標にしていたが、わずか3日で目標に達したことから、目
標をさらに800万マイルへ上積みした。
同社によると、支援プログラムの開始以来、約9000人のマ
イレージ会員から米国赤十字社宛に現金での寄附が寄せら
れ、さらにマイレージ会員からは5000万マイルを越える寄附
が寄せられているという。これらのマイルは、米国赤十字社
が活動のために移動する際、航空券に替えて活用される。
【旅行関連ニュース】
★シャングリ・ラホテル東京が一時休業
東北関東大震災の影響による宿泊客の減少を受けて、東
京・丸の内のシャングリ・ラホテル東京は3月19日から営業
を取り止めた。震災と津波の影響により、福島第一原子力発
電所の放射線漏れにより、外国人旅行者の帰国、東京からの
避難、訪日予定者のキャンセルが相次いでいる。また、首都
圏への国内旅行も激減していることから、一時的な休業に踏
み切った。
同ホテルでは、営業再開の目途が付き次第、追って連絡す
るとしている。
他のホテルも営業フロア階を縮小したり、ホテル・レスト
ランの休業などにより、宿泊減に対応しているが、この状況
が続くようだと、一時休業するホテルがさらに出てくること
が懸念される。
★観光庁Ă被災者に無料宿泊ホテルă旅館を確保
低価格の宿泊旅館も情報提供Ă新潟ă栃木から
観光庁は、東北関東大震災の被災者を対象に、無料で宿泊
できる旅館・ホテルの情報提供を開始することを明らかにし
た。全国旅館ホテル生活衛生同業組合連合会(全旅連)など
が協力する。災害救助法を適用し、宿泊費は無料とする。
観光庁によると、秋田、山形、群馬の3県で約2万9000人分
の宿泊を確保しており、今後、各県に拡大していく予定。
また、観光庁は震災の被災者を対象に、低価格な特別料金
で宿泊できる旅館・ホテルの情報にリンクしたウェブサイト
「東北地方太平洋沖地震等に関する被災者向け支援情報」を
立ち上げた。
地方自治体が全旅連や日本ホテル協会の各都道府県組織の
協力を得て、掲載しているもので、観光庁のウェブサイトか
ら都道府県の情報サイトにリンクする。
現在、先行して新潟県と栃木県のウェブサイトにリンクし
ており、今後、各県に拡大していく。
(7)
WING DAILY(毎週月−金曜発行、祝日休刊) 第2338号 2011年(平成23年)03月22日(月曜日) ※観光庁「東北地方太平洋沖地震等に関する被災者向け支援
情報」
http://www.mlit.go.jp/kankocho/topics06_000025.html
★観光庁、安否確認中の旅行者、約10人まで減少
観光庁は、3月19日時点の東北地方太平洋沖地震による観
光への影響について公表した。それによると、東北地方の震
災地域を訪れていたと思われる日本人旅行者(主要旅行業者
の取扱い)のうち、安否確認中は約10人となった(日本旅行
業協会・JATA調べ)。安否確認中の人数は、前日の約60人
から約10人まで減少した。
また、登録ホテル・旅館について、重大な人的被害の報告
は引き続き入っておらず、現在も情報収集中としている。
【組織・人事】
★新明和工業、航空機統轄本部を新設
製造部門を統合、石丸寛二氏が本部長
新明和工業は4月1日付で機構改革を行い、産業機器統轄本
部、航空機統轄本部、特装車統轄本部の3統轄本部を新設す
る。そして昨年4月より航空機事業部門として社長直属となっ
ていた甲南本部、民間機本部、787プロジェクトを航空機統
括本部の傘下に移設する。
航空機統括本部長には、石丸寛二海外事業統括本部長が執
行役員に昇格し就任する。石丸氏は全社統括・サポート部門
である海外事業統轄本部長も継続して務める。
その他の機構改革としては、民間機製造部、787プロジェ
クトの傘下の技術部は廃止する。航空機部品生産部を航空機
統括本部の傘下に移設し、部品生産部に改称する。
また、海外事業統括本部の傘下に民間機営業部を新設す
る。一方、全社統括・サポート部門の生産技術統轄本部の航
空機生産技術部、品質保証統轄本部の航空機品質保証部を廃
止する。
パーキングシステム事業統括本部では、旅客機搭乗橋の部
門を空港施設本部として新設し、その傘下に管理部と設計部
を設ける。
航空機統轄本部には、生産技術部、品質保証部、民間機技
術部、民間機製造1部、民間機製造2部を新設する。
新明和工業では2010年4月より航空機事業部などの事業部
制を廃止し、航空機事業部門として甲南本部、民間機本部、
787プロジェクトを社長直轄にする一方、営業、生産技術、
品質保証などは全社統括・サポート部門に統合した。全体と
してタテヨコのマトリックス組織により、効率化と全社的能
力発揮を図ることが目的とされる大きな機構改革だった。
しかし、1年間で事業部門を廃止し、統括本部を新設して、
営業を除くほとんどの関連部門がその傘下に統合されること
になったもの。
(4月1日付)
▼執行役員、航空機統括本部長兼海外事業統括本部長(海外
事業統括本部長)石丸寛二
▼海外事業統括本部民間機営業部長(海外事業統括本部輸送
機器営業部787グループ長)幸昌宏
▼営業統轄本部副本部長(営業統轄本部航空機営業本部長)
真部孝之
▼営業統轄本部航空機営業本部長(営業統轄本部航空機営業
本部副本部長兼防衛営業部長)川西康夫
▼同航空機営業本部防衛営業部長(甲南本部業務部業務グ
ループ長)本迫良
▼パーキングシステム統轄本部空港施設本部長(パーキング
システム統轄本部システム本部副本部長兼同設計部長)北野
明彦
▼空港施設本部管理部長(パーキングシステム統轄本部業務
部システムグループ長)新子邦啓
▼空港施設本部設計部長(宝塚製造本部設計部空港施設グ
ループ長)渡部泰夫
▼航空機統括本部副本部長(甲南本部長)三上健次
▼同生産技術部長(生産技術統括本部航空機生産技術部長)
古家後利一
▼同品質保証部長(品質保証統括本部航空機品質保証部長)
清水隆史
▼同甲南本部長(甲南本部副本部長兼技術部長)深井浩司
▼同甲南本部業務部長(甲南本部業務部長)川岡利夫
▼同甲南本部技術部長(甲南本部技術部総括グループ長)鴨
頭健
▼同甲南本部徳島分工場長(甲南本部徳島分工場長)岡田保
次
▼同民間機本部長(民間機本部長)椢原茂男
▼同民間機本部技術部長(民間機本部技術グループ長)石崎
義教
▼同民間機本部民間機製造1部長(民間機本部製造部副部長)
十川伸二
▼同民間機本部民間機製造2部長(民間機本部製造部副部長)
杉本裕一
▼同787プロジェクトプロジェクトマネジャー(787プロジェ
クトプロジェクトマネジャー)田中克夫
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