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Connecting Markets East & West
インベスター・デー
野村ホールディングス株式会社
グループCOO
尾﨑 哲
2016年4月27日
© Nomura
長期経営ビジョンと今後の方向性
長期経営ビジョン
“Vision C&C – 変革と挑戦”
どのような環境下でも持続的な成長を実現できるよう
盤石な事業基盤を構築
長期経営ビジョン達成のための課題
 国内におけるビジネスモデルの変革
変革の取組みを継続
~多様化するお客様のニーズを的確に
捉え、最良のソリューションを提供
 海外ビジネスの収益性の更なる改善
足元および当面の市場環境を踏まえ、
コスト削減と経営資源の効率化を更に加速
1
ホールセール部門
当社のグローバル・ビジネス展開
APACの強みを活かし東西の顧客に競争力あるサービスを提供 ~ 東西の市場を結ぶ
“Connecting Markets East & West”
欧州
強みのあるビジネスへの
注力
米州
フランチャイズの強化、
フルラインのサービス提供
金融機関
機関投資家
事業法人
 グローバルに連携したフルラ
お客様
 お客様に付加価値を提供でき
インの商品供給力、人的・知
る分野でビジネス機会を追求
 コスト管理を徹底し、強みのあ
政府系機関
る分野に注力
的資本の活用
フィナンシャル・
スポンサー
リテール投資家
 最大のフィープールを持つ米
国市場で成長機会を追求
APAC

プロダクト横断的な顧客アプローチの
実践

ホールセールとリテールの両輪モデル
基盤拡大による成長の取り込み
3
環境認識 – 短期的には難しいビジネス環境が想定される
規制の不透明感やマクロ環境から、短期的には難しいビジネス環境を想定
2017年3月期
2018年3月期
市中協議など最終化に向けた議論
規制環境
2019年3月期
一部規制の適用開始
 レバレッジ比率規制
信用リスク、オペレー
 RWA計測手法(信用リスク、オペレーショナル・リスク)など
ショナル・リスクの
手法見直し最終化(予定)
 レバレッジ比率規制
 安定調達比率(NSFR)
など
2020年3月期
一部規制の完全施行
 資本規制
 流動性カバレッジ比率
(LCR)など
景気サイクル
マクロ環境
英国のEU離脱
(“Brexit”)懸念
各国金融政策に
よる影響、出口戦略
の不透明感
クレジット・サイクル
規制の不透明感に加えて、暫くはマーケットの逆風が見込まれる
 規模の適正化、「選択と集中」の加速
 厳しい環境下でも利益が上げられる体制作り
4
2016年のフィープールは、更に減少する可能性も
ホールセール関連フィープール1
(10億ドル)
-8%
 2016年のフィープールは、前年比8%程度
の減少、ベアケース・シナリオでは17%程
度の減少が見込まれる
203
 過去20年で初めて、GDP低下以上の下落
となる可能性
-17%
315
インベストメント・
バンキング
54
267
244
エクイティ
69
54
221
49
64
49
54
226
57
220
55
56
62
59
フィクスト・
インカム
235
45
61
65
60
192
149
113
2009
2010
2011
138
2012
118
2013
108
100
2014
2015
当社のフィープール・マーケット・シェア(暦年ベース)
1.8%
1.
182
50
3.0%
出所:Oliver Wyman、Coalition、当社推計
3.3%
3.1%
93
52
想定されるリスク
86
 資本負荷が軽く、スケール・メリットが効き
やすい株式ビジネスの競争激化
2016(予) 2016(予)
ベース・ ベア・
ケース
ケース
 ハイイールド債発行の減少、ECM案件等
の延期
 スプレッド・プロダクトは厳しい環境が継続
3.3%
3.1%
3.1%
5
マネジメント体制の強化:
ホールセール一体となった事業運営で、戦略を実行
ホールセール部門としての迅速な意思決定を可能とする運営体制
ホールセール部門としての迅速な意思決定
ホールセール共同部門長
ホールセール共同部門長
スティーブン・アシュレー
奥田 健太郎
欧州
セカンダリー・トレーディング
エグゼキューション
AEJ
知的・人的資源の有効活用
ソリューション
包括的なリスク管理
(ビジネス毎
の迅速な
意思決定)
プライマリー
日本
整合性のとれた顧客カバレッジ
事業分野
財務リソースの効果的な配賦
アドバイザリー
米州
6
ビジネスの選択と集中を加速
維持・拡大
合理化
閉鎖
昨年12月のNomura Investment Forum 2015で説明した戦略を基本に、ビジネスの選択と集中を加速
欧州
低
1
アドバイザリー
2
M&A
インスティネット
リサーチ
マーケット・リスク
3
プライマリー
高
1.
マクロ(金利、為替)
スプレッド・プロダクト
(クレジット、証券化商品)
エクイティ・プロダクト
欧州株式に係るエクイティ・アドバイザリー・サービスは継続
 米州株式のリサーチは強みのあるセクターに注力(ECMとの整合性)
 米州株式に係るECMビジネスは強みのあるセクターに注力
顧客ファイナンシング
エクイティ
(キャッシュ
以外)
 インスティネット中心に、キャッシュ・エクイティ・サービスを提供
DCM
ソリューション
セカンダ
リー・トレー
ディング
 従来のサービスを維持・拡大すると同時に、プライマリー、ソリューション等
との複合化を図る
 欧州株式の引受業務は終了、エクイティ・アドバイザリー・サービス提供
ソリューション
フロー・
フィクスト・
インカム
主な施策
ECM1
ALF
5
APAC
 欧州株式のカバレッジを終了、APAC株式は従来通り
エグゼキューション
4
米州
 米州における買収/レバレッジド・ファイナンスのコスト水準を合理化
 顧客ニーズが高まっている分野へ選択的に投資
 欧州に、GM/IB共同のソリューション・チームを設立
 米州証券化商品(ノンエージェンシー)、コーポレート・クレジットの再構築 ~
使用リソースの削減
 欧州セールス、リサーチを見直し
 欧州のエクイティ・デリバティブ、デルタワン、株券貸借及びレポ取引、先物・
オプションは閉鎖
 欧州でもグローバルCB、APAC顧客向けのプライム・ブローカレッジ、クオン
ツ投資戦略は継続
7
コスト水準を更に引き下げ
ホールセール部門コストの推移1と、今後のランレート
(百万ドル)
-15%
-20%程度
7,519
 2011年以降、Fit for the Futureの施策等
を通じて3年間で15%を引き下げ
6,879
6,511
変動費
6,419
5,871
 2016年3月期以降も、環境に合わせたビジ
ネスの見直しを継続
 2016年3月期はPay for performance
の徹底により、変動費中心に既に9%を
引き下げ
固定費
 欧州・米州ビジネスの戦略的な見直しを
行う等により、2015年3月期から20%程
度の削減を目指す
2012年
3月期
1.
2.
2013年
3月期
2014年
3月期
各期間の月末スポットレート(平均)でドル換算
2016年3月期のビジネス環境が続いた場合のコスト水準
2015年
3月期
2016年
3月期
今後の
ランレート・
コスト2
8
強みを発揮できる分野で顧客ビジネスに注力
コスト水準を引き下げると同時に、注力分野で顧客ビジネスを拡大 ~10-15%のPTIマージン確保を目指す
(百万ドル)
顧客フロー収益コストカバー率(右軸): +16ポイント
120%
10,000
ホールセール部門
コスト
97%
100%
8,000
81%
80%
6,000
60%
4,000
40%
2,000
20%
顧客フロー収益
トレーディング収益
0
税前利益(損失)
PTIマージン
0%
2012年
3月期
2013年
3月期
2014年
3月期
2015年
3月期
2016年
3月期
-470
807
1,112
731
124
-7%
10%
15%
10%
2%
今後の
見通し
10-15%
9
ホールセール部門におけるリソース再配分
ホールセール部門のRWA (バーゼル3ベース)
2016年4月以降のリソース再配分
2013年を100として指数化
収益見通し
当社の資本
配分の見通し
-18%
100
アドバイザリー
資本負荷が軽い
エグゼキュー
ション
資本負荷が軽い
プライマリー
一部見直し- 顧客取引を拡大させるた
め、戦略的にバランスシートを活用
-20%程度
96
82
72
2013年
3月
2014年
3月
2015年
3月
2016年
3月
スプレッド・プロダクトに係るRWA
2015年を100として指数化
100
1. 今後のビジネス拡大/縮小や為替変動の影響は織り込まない
65
今後の
1
イメージ
ソリューション
セカンダリー・
トレーディング
選択的に拡大 –資本の効率化により
顧客ニーズ拡大への対応を強化
(例)保険、エマージング/南米市場、顧
客ストラクチャード・ファイナンス
合理化 – ビジネス機会に応じた戦略
の見直しにより資本配賦を削減
10
営業部門、アセット・マネジメント部門
コンサルティング営業を通じ、お客様のニーズに対応
ヒアリングを通じて不動産、保険、現預金などの資産にもサービスを提供
保険ビジネスの成長
(10億円)
500
不動産ビジネスの拡大
保険販売額 2
資産承継あんしんレポート受入件数(累計、右軸)
(件)
6,000
5,304
400
1億円以上の資産を保有する
世帯のポートフォリオ1
(10億円)
100
不動産取扱高
保険
77
80
427
385
有価証券
13%
2,765
83
83
415
400
10%
4,000
300
(件)
500
取扱い件数(右軸)
不動産
40%
300
229
40
200
307
60
40
185
200
2,000
100
現預金
35%
139
0
0
2014年
3月期
2015年
3月期
20
100
0
2016年
3月期
0
2013年
3月期
2014年
3月期
2015年
3月期
2016年
3月期
現預金へのアプローチ
 預金性資金と親和性のある商品・サービスの提供
− NISA/ジュニアNISA制度の活用
− 野村グループの強みを活かしたプロダクトの提供
 マイナス金利政策下でのプロダクトの提供
1.
2.
出所:総務省統計「平成26年全国消費実態調査」より当社作成
リテールチャネルのみ対象
12
収益構造の変革 – ストック収入の拡大に向けて
ストック収入は過去2年間で約225億円の増加 ~ 残高の積み上げが奏功
営業部門収益
2014年3月期
5,119億円
顧客資産残高
ストック収入
539億円
(11%)
投信
18%
投信・投資一任残高
投信:16.6兆円
16.9兆円
投資一任: 0.2兆円
(18%)
2014年3月末
91.7兆円
投信+投資一任純増1
+2.8兆円
+225億円
+2.5兆円
市場要因ほか
投信
17%
▲0.2兆円
投資
一任
2%
2016年3月期
4,356億円
ストック収入
765億円
(18%)
1. リテールチャネル、国内のウェルス・マネジメント・グループが対象
2016年3月末
100.6兆円
投信:17.2兆円
投信・投資一任残高
投資一任: 2.2兆円
19.4兆円
(19%)
13
ファンドラップへの取組み(1)
安定的な運用で資産の成長を目指すコア資産へのアプローチ
定期的に資産配分比率を見直し

新興国
債券
定期的なリバランス
運用
開始
3ヶ月
3ヶ月
個別
投資信
託
外国債
券
コア資産
資産配分比率の
見直し
(中心的資産)

資産配分比率の
見直し
資産配分比率の
見直し
お客様ご自身による見直し
投資状況報告書
外国株
式
約3ヶ月
契約者専用運用状況レビュー
個別株
式
「コア資産」に対して投資一任運用を提案 ~運用のポイントは3点
①分散投資
•
•
「効率的」な資産配分を目指す
「分散投資効果」を享受する
②長期投資
•
•
資産が有する「リスクプレミアム」を享受する
長期保有による「リスク低減効果」
契約者WEB
③ストラテジック・アセットアロケーション
•
「金融工学」に依拠した理論的なアプローチ
•
「最適化」の利用
14
ファンドラップへの取組み(2)
お客様の約8割が「保守」「やや保守」を選択1
契約額の約30%が増額
(10億円)
105
800
40%
35%
増額
33%
新規
100
増額の割合(右軸)
600
30%
95
24%
90
400
85
11%
保守
やや保守
普通
やや積極
積極
日経平均株価
円/ドル
80
75
12/30
20%
200
10%
8%
5%
0
1/18
2/1
2/16
3/1
3/15
3/30
0%
上期
下期
2014年3月期
1.
2015年12月30日を100として指数化。バリュープログラム/REITありの動き。投資一任にかかる料金は考慮せず。またリバランス等、実際の運用とは異なる
上期
下期
2015年3月期
上期
下期
2016年3月期
15
アセット・マネジメント部門:運用ソリューションの充実
既存のソリューション
新たなソリューション
私募投信
ラップサービス
プラットフォーム
ETF
残高
2015年3月=100
140
130
(兆円)
48%
10
47%
国内シェア
49%
47%
48%
7.6
7.5
50%
121
120
100
107
109
8
100
6.8
7.0
40%
6.2
80
60
6
30%
4
20%
2
10%
運用ノウハウの提供
40
20
0
0
3月
6月
9月
2015年
12月
3月
2016年
0%
3月
6月
9月
2015年
12月
公的年金の運用ニーズへの対応
3月
2016年
独立したゲートキーパー
GPIFの外国債券公募で4つのプロダクトを新規受託
16
American Century Investments (ACI)との協業
顧客基盤、プロダクトラインの補完により、様々な協業メリットが見込める
日本
米国
顧客基盤
アジア
欧州
日本株
プロダクト
ライン
協業メリットの
追求
1.
中南米、他
アジア株
豪州
グローバル株
ハイ・イールド
(NCRAM1)
国内投資家からの
運用受託拡大
ノムラ・コーポレート・リサーチ・アンド・アセット・マネジメント
中東
アジア、他
米国株
エマージング株
商品ラインアップの
相互拡充
AM部門海外チャネルでの
ACIプロダクト拡販
17
最後に
Disclaimer
本資料は、当社が発行する有価証券の投資勧誘を目的として作成されたものではありません。売付または買付の勧誘は、それぞれの国・地域の
法令諸規則等に則って作成・配布される募集関連書類または目論見書に基づいて行われます。
本資料に掲載されている情報や意見は、信頼できると考えられる情報源より取得したものですが、その情報の正確性および完全性を保証または約
束するものではありません。なお、本資料で使用するデータ及び表現等の欠落、誤謬、本情報の使用により引き起こされる損害等に対する責任は
負いかねますのでご了承ください。
本資料のいかなる部分も一切の権利は野村ホールディングス株式会社に帰属しており、電子的または機械的な方法を問わず、いかなる目的であ
れ、当社の書面による承諾を得ずに複製または転送等を行わないようお願いいたします。
本資料は、将来の予測等に関する情報(「将来予測」)を含む場合があり、また当社の経営陣は将来予測に関する発言を行うことがあります。これ
らの情報は、過去の事実ではなく、あくまで将来の事象に対する当社の予測にすぎず、その多くは本質的に不確実であり、当社が管理できないも
のであります。 実際の結果や財務状態は、これらの将来予測に示されたものとは、場合によっては著しく異なる可能性があります。したがって、将
来予測は、過度に信頼すべきではなく、不確実性やリスク要因をあわせて考慮する必要がある点にご留意ください。実際の結果に影響を与える可
能性がある重要なリスク要因として は、経済情勢、市場環境、政治的イベント、投資家のセンチメント、セカンダリー市場の流動性、金利の水準と
ボラティリティ、為替レート、有価証券の評価、競争の条件と質、取引の回数とタイミング等が含まれるほか、当社ウェブサイト
(http://www.nomura.com )、EDINET(http://info.edinet-fsa.go.jp/)または米国証券取引委員会(SEC)ウェブサイト(http://www.sec.gov)に掲載
されている有価証券報告書等、SECに提出した様式20-F年次報告書等の当社の各種開示書類にもより詳細な記載がございますので、ご参照くだ
さい。
なお、本資料の作成日以降に生じた事情により、将来予測に変更があった場合でも、当社は本資料を改訂する義務を負いかねますのでご了承く
ださい。
本資料に含まれる連結財務情報は、監査対象外とされております。
Nomura Holdings, Inc.
www.nomura.com/jp/
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