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仏国原子力安全局で確認された原子炉容器等における炭素

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仏国原子力安全局で確認された原子炉容器等における炭素
佐賀県環境放射能技術会議
資料5
平成 28 年 11 月 22 日
九州電力株式会社
仏国原子力安全局で確認された原子炉容器等における炭素偏析の可能性に係る調査結果の報告について
1.経緯
先般、仏国原子力安全局から、仏国内で運転中の原子力発電所の一部の蒸気発
3.仏国(EPR)で確認された炭素偏析の可能性の概要(H27.11.16 原子力規制委員会技術情報検討
会の資料より)
生器において、機械的強度が想定よりも低くなっている部分が存在する可能性があ
るとの仏国電力の報告が発表された。当該蒸気発生器には、機械的強度を低下させ
る炭素濃度の高い領域を持つ鍛造鋼が使用された可能性があるとして、現在、蒸気
発生器以外の原子炉容器等も含め炭素濃度の高い領域を持つ鍛造鋼の使用の有無
について調査が継続されている。
これを受け、原子力規制委員会では、国内の原子炉容器等において炭素濃度の
高い領域が残っている可能性がある鋼塊部分を含んだ鍛造鋼の使用の有無等につ
いての指示文書を発出した。
2.当社の調査結果概要
当社は、原子力規制委員会の指示文書に基づき、玄海1∼4号機の原子炉容器、
蒸気発生器及び加圧器の調査対象全てについて、規格を上回る炭素濃度領域(炭
素偏析部)が残っている可能性がないことを製造記録により確認し、その調査結
4.国内の原子炉容器等の製造プロセスの概要(H28.10.19 原子力規制委員会の資料より)
【原子炉容器上蓋の例】
果を報告した(平成 28 年 10 月 31 日)。
調査結果の概要は以下のとおり。
○ 玄海1,2号機の原子炉容器上蓋
材料や製造管理に問題がないか確認するため、実機と同じ条件で製造した原
子炉容器上蓋において、炭素偏析が懸念される箇所の炭素濃度が、規格要求値
を十分満足することが検証されている。
その検証された製造方法に従い製造されたことを確認したことから、炭素偏
析部が残っている可能性はない。
○ 上記以外の原子炉容器、蒸気発生器及び加圧器
製造過程で、炭素偏析が懸念される部位を全て除去することとしていること
が確認できたことから、炭素偏析部が残っている可能性はない。
【原子炉容器上蓋以外(リング形状)の例】
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