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WebSphere IBM Banking Payments Content Pack for
WebSphere Business Services Fabric バージョン 6.2
®
実用ガイド
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お願い
本書および本書で紹介する製品をご使用になる前に、本書巻末にある特記事項に記載されている情報をお読みください。
これらの資料は、以下の条件に同意していただける場合に限りご使用いただけます。
個人使用: これらの資料は、すべての著作権表示その他の所有権表示をしていただくことを条件に、非商業的な個人による使用目的
に限り複製することができます。ただし、IBM の明示的な承諾をえずに、これらの資料またはその一部について、二次的著作物を
作成したり、配布 (頒布、送信を含む) または表示 (上映を含む) することはできません。
商業的使用: これらの資料は、すべての著作権表示その他の所有権表示をしていただくことを条件に、お客様の企業内に限り、複
製、配布、および表示することができます。 ただし、IBM の明示的な承諾をえずにこれらの資料の二次的著作物を作成したり、お
客様の企業外で資料またはその一部を複製、配布、または表示することはできません。
ここで明示的に許可されているもの以外に、資料や資料内に含まれる情報、データ、ソフトウェア、またはその他の知的所有権に対
するいかなる許可、ライセンス、または権利を明示的にも黙示的にも付与するものではありません。
資料の使用が IBM の利益を損なうと判断された場合や、上記の条件が適切に守られていないと判断された場合、IBM はいつでも
自らの判断により、ここで与えた許可を撤回できるものとさせていただきます。
お客様がこの情報をダウンロード、輸出、または再輸出する際には、米国のすべての輸出入関連法規を含む、すべての関連法規を遵
守するものとします。
IBM は、これらの資料の内容についていかなる保証もしません。これらの資料は、特定物として現存するままの状態で提供され、
商品性の保証、特定目的適合性の保証および法律上の瑕疵担保責任を含むすべての明示もしくは黙示の保証責任なしで提供されま
す。
お客様の環境によっては、資料中の円記号がバックスラッシュと表示されたり、バックスラッシュが円記号と表示されたりする場合
があります。
原典:
WebSphere® IBM Banking Payments Content Pack for WebSphere Business Services Fabric version 6.2
How-To Guide
発行:
日本アイ・ビー・エム株式会社
担当:
ナショナル・ランゲージ・サポート
第1刷 2009.1
目次
前書き
. . . . . . . . . . . . . . . v
第 1 章 インダストリー・パックの概要 . . 1
WebSphere Business Services Fabric .
インダストリー・パック . . . .
使用可能なインダストリー・パック.
.
.
.
.
.
.
.
.
.
.
.
.
.
.
.
. 1
. 5
. 7
第 2 章 ケース・スタディー: ベンダー支
払 . . . . . . . . . . . . . . . . . 9
ビジネス・ポリシーの作成 . . . . . . . .
サービス・インターフェースのインプリメンテー
ション・ロジックの作成 . . . . . . . . .
デプロイ・フェーズ . . . . . . . . . . .
ケース・スタディーのデプロイ。取引先への支払
い . . . . . . . . . . . . . . . .
モデル・フェーズ . . . . . . . . . . . .
共通の拡張シナリオ . . . . . . . . . .
Banking Payments ケイパビリティーおよびプロセ
ス・マップの拡張 . . . . . . . . . . .
Banking Payments ビジネス用語集の拡張 . . .
Banking Payments BOM の拡張 . . . . . . .
プロセス・フローのモデリング . . . . . . .
論理データ・モデルの作成 . . . . . . . .
アセンブル・フェーズ . . . . . . . . . . .
プロジェクトの作成および関連名前空間のインポ
ート . . . . . . . . . . . . . . . .
SCA モジュールのインスタンス化 . . . . . .
WebSphere Business Services Fabric との統合 . .
モニター・モデルの作成 . . . . . . . . .
ビジネス・サービス・テンプレートを使ったビジ
ネス・サービスのインスタンスの生成 . . . .
© Copyright IBM Corp. 2006, 2008
12
13
14
16
18
18
34
36
37
40
41
44
66
67
68
第 4 章 Protégé を使用した Banking
Payments ビジネス用語集モデルの拡張 . 71
Banking Payments ビジネス用語集のインポート .
第 3 章 取引先への支払い SOA ソリュ
ーションのインプリメント . . . . . . . 11
63
. 72
第 5 章 Protégé を使用した Banking
Payments WebSphere Business
Services Fabric モデルの拡張 . . . . . 77
アサーションの拡張 . . . . .
ロールの拡張 . . . . . . . .
チャネルの拡張 . . . . . . .
Protégé を使用したBanking Payments
ーおよびプロセス・マップの拡張 .
. . . . . .
. . . . . .
. . . . . .
ケイパビリティ
. . . . . .
77
79
80
81
付録 A. 参照インプリメンテーション
Fabric プロジェクトの URI の取得 . . . 85
付録 B. ContextID の取得. . . . . . . 87
特記事項および商標
. . . . . . . . . 89
61
iii
iv
IBM Banking Payments Content Pack for WebSphere Business Services Fabric バージョン 6.2 : 実用ガイド
前書き
本書について
本書では、実際のビジネス・シナリオを使用して、IBM® Banking Payments Content
Pack 資産の使用および拡張方法を説明します。本書で概説するケース・スタディー
は、IBM サービス指向アーキテクチャー (SOA) ライフ・サイクル手法を使用して
インプリメントされています。
対象読者
本資料の対象読者は、Banking Payments Content Pack を使用してサービス指向ビジ
ネス・ソリューションを開発する開発者とアーキテクトです。
本書では、読者に以下の知識があることが前提となっています。
v WebSphere® Integration Developer 6.2 および Rational® Software Architect 7.0.0.3
以降を使用して、Java 2 Platform Enterprise Edition (J2EE) および SOA ベースの
アプリケーションを開発するための知識。
v IBM WebSphere Business Services Fabric、業界標準、およびモデルの知識。
注: 本書を読む前に、「Banking Payments Content Pack 参照アーキテクチャー・ガ
イド」(バージョン 6.2) を読んでおくことをお勧めします。
本書の編成
本書の構成は以下のとおりです。
v 第 1 章: インダストリー・パックの概要
この章では、IBM WebSphere Business Services Fabric の観点からインダストリ
ー・パックの概要を説明します。業界固有のサービス指向ビジネス・ソリューシ
ョンのデプロイを開始するのに役立つさまざまな資産、および使用可能なインダ
ストリー・パックについて説明します。
v 第 2 章: ケース・スタディー: ベンダー支払
この章では、SOA ソリューションをインプリメントするために本書で使用するケ
ース・スタディーの詳細を説明します。
v 第 3 章: 取引先への支払い SOA ソリューションのインプリメント
この章では、Banking Payments Content Pack を使用するケース・スタディーの詳
細を説明します。
v 第 4 章: Protégé を使用した Banking Payments ビジネス用語集モデルの拡張
この章では、 Protégé を使った Banking Payments ビジネス用語集の拡張方法に
ついて説明します。
v 第 5 章: Protégé を使用した Banking Payments WebSphere Business Services
Fabric モデルの拡張
© Copyright IBM Corp. 2006, 2008
v
この章では、 Protégé を使った Banking Payments Fabric モデルの拡張方法につ
いて説明します。
関連資料
本書のほかに、以下の資料を参照して、IBM WebSphere Business Services Fabric を
インストールしてください。
v IBM Business Services Foundation Pack バージョン 6.2 - インストール・ガイド
v IBM Business Services Tool Pack バージョン 6.2 - インストール・ガイド
v IBM Banking Payments Content Pack バージョン 6.2 - インストール・ガイド
Banking Payments Content Pack バージョン 6.2 を理解するために使用できる資料
は、以下のとおりです。
v IBM Banking Payments Content Pack バージョン 6.2 - 参照アーキテクチャー・
ガイド
v IBM Banking Payments Content Pack バージョン 6.2 - 開発者ガイド
v IBM WebSphere Business Services Fabric バージョン 6.2 文書
v IBM WebSphere Integration Developer バージョン 6.2 文書
v IBM WebSphere Process Server バージョン 6.2 文書
注: 前提ソフトウェアの完全なリストについては、「IBM Banking Payments Content
Pack インストール・ガイド」の『インストール要件』のセクションを参照してくだ
さい。
vi
IBM Banking Payments Content Pack for WebSphere Business Services Fabric バージョン 6.2 : 実用ガイド
第 1 章 インダストリー・パックの概要
このセクションは、インダストリー・パックの概要です。
WebSphere Business Services Fabric
企業では、既存資産の廃棄と置き換えを避けるために、複合アプリケーションをデ
プロイしようとする大きな流れがあります。ビジネス・プロセス・マネージメント
(BPM) およびサービス指向アーキテクチャー (SOA) は、このようなエンタープラ
イズ主導のほとんどの動きの基盤となる主要なテーマです。ただし、複合アプリケ
ーションのデプロイメントには困難が伴います。 WebSphere インダストリー・パッ
クがサービス指向アプリケーションの提供をどのようにして開始し、IT エコシステ
ムの整合性を確保し、再利用を可能にしているのかを理解してください。
企業の IT エコシステムの現状
大規模および中規模の企業は、ビジネス・プロセスの自動化のために、この 10 年
間巨額の投資を行ってきました。これらの投資は、中核となるトランザクション処
理からカスタマー・リレーションシップ・マネージメント (CRM) にいたる、さま
ざまなビジネス・アプリケーションに重点が置かれていました。また、通信インフ
ラストラクチャーの発達によって、顧客や流通業者、サプライヤーなど、企業はエ
コシステム内の多様な関係者と接続できるようになりました。企業は相互接続され
たこの新しい世界を利用して、運用コストを削減し、効率を高め、さまざまな関係
者への対応を迅速化することに努力を傾けています。しかし、これは簡単なことで
はありません。ビジネス・プロセスの大部分を自動化するために、企業は固有ニー
ズに対応する情報資産の巨大な蓄積を作り上げました。これらの資産は、基幹業
務、プロセス、サービス、ロール、地域、アクセス・モードなど、極めて固有の対
象に対応していました。これは、企業のエコシステムにいわゆる「IT の毛玉」を作
成することにつながっています。また、この「IT の毛玉」は、組織のバックエン
ド・システム全体にわたる無数の多対多接続によって構築されてきた自動化を一般
的な原因とする、保守面の課題をもたらしました。サポート要件と既存の多数の組
み込みシステムの作成は、硬直したプロセスを生み出すため、段階的に変更を加え
ていくことは困難です。
© IBM 2007, 2008 © IBM 2006, 2008
1
図 1. 企業の IT エコシステムの現状
また、この 10 年で企業を取り巻く環境は大きく変化しました。ビジネス・プレッ
シャーは同じですが、結果を出すスピードは急速に速まっています。新製品や革新
的な製品、ニッチ・マーケット向けのカスタマイズ製品の市場への投入、さらに変
更サイクルも短縮されています。これは、ビジネス・プロセスの変更を要する頻度
がより高くなり、そのためにビジネスの運用側が極めて迅速、動的でなければなら
ないことを意味します。 IT はビジネス運用の中核コンポーネントになり、そのた
めプロセスやシステムがいかに複雑でも、このようなビジネスの課題に取り組むこ
とを期待されています。また IT は専用アプリケーションという問題にも直面して
おり、エコシステム間の相互運用を困難にしています。さらに予算の 50% を超え
るコストが保守コストに割かれており、革新のネックとなっています。
このような状況の中、企業は IT 投資を有効活用するにあたってより柔軟性と応答
性を高めることができる複合ビジネス・アプリケーションに目を向けています。ビ
ジネスの敏捷性を最大化するため、1 つのアプリケーションで幅広いプロセスを実
装しようとせずに、今日のビジネス・リーダーは、柔軟でモジュール形式の組み込
み式のコンポーネントを組み立てて、より動的な IT サポートを作り上げようとし
ています。複合ビジネス・アプリケーションはこのビジョンを現実のものにしま
す。IBM は強力なテクノロジー・プラットフォームを提供して、幅広い業界および
技術標準のサポートを目的とした複合ビジネス・アプリケーションの組み立てをサ
ポートします。SOA および BPM は、複合ビジネス・アプリケーションに関する
IBM のテクノロジー・プラットフォームを支える、主要な原則であり方法論です。
SOA は、ビジネス指向の IT アーキテクチャー・アプローチで、相互にリンクされ
た反復可能なビジネス・タスクやサービスなどのビジネスの統合をサポートしま
す。BPM は、ソフトウェア機能とビジネス経験を組み合わせてプロセスの改善を迅
速化し、ビジネスの革新を促進するための規則です。 SOA からの恩恵と価値をさ
らに高めるにために、企業は BPM の原則を SOA が提供する柔軟性と結合し、革
新性と運用面の優位性をさらに高めようとしています。複合ビジネス・アプリケー
2
IBM Banking Payments Content Pack for WebSphere Business Services Fabric バージョン 6.2 : 実用ガイド
ションの基盤コンポーネントはモデリングとシミュレーション、ビジネス・アクテ
ィビティーのモニタリング、ルールとプロセスの実行、コンテンツ指向の処理、組
み込み式の Industry Accelerator から構成されています。
SOA および BPM の両方を採用している組織の大半は、動的なビジネス・サービス
の使用によってビジネス計画と IT の実行を調整することで、こうした設備投資を
最大化しています。これらのビジネス・サービスは、複数の構成要素、チャネル、
およびサービス・レベルにまたがって提供できます。
Industry Accelerator の必要性
複合ビジネス・アプリケーションのプロジェクトにおいて、操作機能は、多数の異
なる IT 資産から抽出され、サービスと呼ばれるさまざまな機能の単位として公開
されます。これらの資産は企業全体で再利用可能であり、IT ソリューションのデプ
ロイメントを迅速化し、IT 保守コストを削減します。しかし、複合ビジネス・アプ
リケーションの開発に取り組む企業は以下の問題に直面します。
v 変化するビジネス・ニーズに対応するために容易に拡張できる SOA アプリケー
ションの作成に必要な、整合性のとれたフレームワークがない。
v フレームワークがないために、複数の製品、プロセス、チャネル、ロール、そし
て地域について、重複した資産が組織内で増殖してしまう。
v ビジネスの分解やサービス仕様などの業界固有タスクに、分析から設計まで長い
サイクルを費やす。
v 最初から新規の複合ビジネス・アプリケーションを開発する場合の開発コスト、
リスク、および時間の増大。
v 専用のドメイン・モデルおよびインターフェースを保有しているため、既存のア
プリケーションを壊して置き換えることになる。
v 専用の定義を使用しているモノリシック・アプリケーションまたはカスタム・ア
プリケーションと同様の際限のないカスタム・インテグレーションと保守コスト
の増大。
SOA および BPM テクノロジー・プラットフォームでの事前テストと事前認可済み
の Industry Accelerator は、このギャップを埋める位置にあります。 Industry
Accelerator は、複合ビジネス・アプリケーションのライフ・サイクル全体 (モデリ
ング、アセンブル、デプロイ、および管理) を通じて、そのアプリケーションの提
供を開始できるようにする、一連のパターン、モデル、およびコード資産を提供し
ます。 Industry Accelerator は、特定のビジネスの問題を解決するために既製のまま
デプロイできるエンド・アプリケーションではありません。そうではなく、当該の
垂直産業またはそのサブセットにおいて複数の基幹業務、地域、プロセス、および
サービスで再利用できる、組み込み式資産です。 Industry Accelerator 自体は固有の
定義を保有していませんが、資産が業界標準から導出されていること、技術標準を
使用していることによって相互運用性を確保しています。
Industry Accelerator は、BPM および SOA テクノロジー・プラットフォームで事前
テストおよび事前認可され、必要な複合ビジネス・アプリケーションですぐに使用
可能な資産のコンシューマビリティー (使いやすさ) とその提供を可能にします。整
合性を確保し、再利用を可能にするために、企業は業界標準の使用に目を向けてい
ますが、業界標準を使用可能にするには、多くの手順と複雑な労力を要します。
Industry Accelerator はこの問題を解決し、業界標準を SOA および BPM テクノロ
第 1 章 インダストリー・パックの概要
3
ジー・プラットフォームの最上部で使用可能にします。
図 2. SOA および BPM テクノロジー・プラットフォーム
また、Industry Accelerator は、共通のアーキテクチャーと方法論で、複数のプロジ
ェクトを整合性のあるものにするために必要な規則を導入しています。 Industry
Accelerator のアーキテクチャーおよび方法論によって、ビジネスで需要がある場合
に、複合ビジネス・アプリケーションを変更することが容易になります。また、こ
れによって複合ビジネス・アプリケーションのライフ・サイクルを通じた制御が確
保できます。さらに、共通アーキテクチャーおよび方法論は、Industry Accelerator
内の資産を、企業固有のビジネス・プロセス・ニーズに基づいて構成および拡張で
きるようにします。
こうした Industry Accelerator で必要ないくつかの主要な特性は、以下のようになっ
ています。
v メソッド、ツールおよび資産を相互運用するための制御アーキテクチャーを提供
する。
これは、BPM および SOA 方法論に基づきます。例えば、モデリング、アセンブ
ル、デプロイ、管理、および制御などがあります。
v もともと業界標準および業界のベスト・プラクティスのサブセットから派生し
た、組み込み式 SOA 資産を提供する。
これらは独自の固有な標準を定義するものではありません。
v ある業界部門全体にわたって、複合ビジネス・アプリケーションの提供を開始す
る。
これらは、すぐにデプロイできる、組み込み式アプリケーションではありませ
ん。
v 固有のクライアント・ニーズをサポートするための拡張および構成を行う。
企業 (およびビジネス・パートナー) は、固有のビジネス・ニーズに対応するため
に、独自のコンテンツを追加したり、これらの Accelerator で提供されたコンテン
ツを拡張したりできなければなりません。
Industry Accelerator アプローチを使用すれば、次の利点があります。
4
IBM Banking Payments Content Pack for WebSphere Business Services Fabric バージョン 6.2 : 実用ガイド
v 特定の業界のプレーヤーに適合するように設計されており、複合ビジネス・アプ
リケーションを容易かつ迅速に開発できる。
v 業界標準および業界のベスト・プラクティスに合わせて最適化されるため、複数
の場所、製品ライン、およびプロセスでの整合性と再利用が確保される。
v 業界ドメインがトップダウンで分解されていくのに沿っていて、組織のエコシス
テム全体にわたる再利用の可能性を認識しやすくする。
v 整合性と再利用を確保するサービスの分解により、製品化までの時間を短縮でき
る。
v 共通の言語を定義することで相互運用を単純化し、異種の IT 資産同士の相互運
用を容易にする。
v 組み込み式の、再利用頻度の高い、そして業界標準固有の共通トランザクション
機能により、製品化までの時間が短縮できる。
v 業界標準に基づく組み込み式のサービスにより、IT エコシステム内の異種アプリ
ケーションに対する接続を標準化できる。
v 企業内部での使用を拡大するか、より広範なパートナー・エコシステムへの公開
のセキュリティーを強化する。
v クライアントおよびパートナーは、SOA 資産を定義済みのサービスの分解にプラ
グインとして組み込むことができる。
インダストリー・パック
IBM BPM スイートには、ビジネス・プロセスをライフ・サイクル全体にわたって
制御および管理するための重要な機能が含まれており、組織内のさまざまなロール
に対するビジネス・ユーザーの関与およびコラボレーションに重点が置かれていま
す。 IBM WebSphere® Dynamic Process Edition は、IBM BPM スイートの主要なオ
ファリングで、コンポジット・ビジネス・アプリケーションをアセンブルおよび管
理する動的な BPM ケイパビリティーを提供します。 WebSphere Dynamic Process
Edition には、エンタープライズによる BPM のインプリメントを支援する次の 3
つの製品が含まれています。
v モデル化とシミュレーションを行う IBM WebSphere Business Modeler
v 迅速なデプロイおよび変更を行う IBM WebSphere Business Services Fabric
v 分析と最適化を行う IBM WebSphere Business Monitor
IBM® WebSphere® Business Services Fabric ソフトウェアは、ビジネス・サービスの
モデル化、アセンブル、デプロイ、管理、および制御のための SOA プラットフォ
ームを提供します。提供される設計時ツール、ランタイム環境、およびオプション
の組み込み式業界 SOA コンテンツにより、BPM プラットフォームでのより柔軟で
応答性の高いビジネス・ソリューションの構築が可能です。WebSphere Business
Services Fabric プラットフォームを使用すると、ビジネス・レベルのサービスを組
み合わせて企業間のビジネス・プロセスやソリューションに拡張でき、サービス要
求のビジネス・コンテキストに応じて動的に個別設定および配信できます。
WebSphere インダストリー・パックは、WebSphere Dynamic Process Edition および
WebSphere Business Services Fabric 用の組み込み式アクセラレーターです。このイ
ンダストリー・パックは、WebSphere Dynamic Process Edition をシームレスに統合
し、さまざまな種類の事前ビルドされた業界固有資産を提供して、複合ビジネス・
第 1 章 インダストリー・パックの概要
5
アプリケーションの性能を高め、機能を強化します。また、インダストリー・パッ
クは拡張性が高く、組織の主要なビジネス・プロセスに基づいて自由に構成および
カスタマイズすることもできます。WebSphere Dynamic Process Edition とインダス
トリー・パックに基づいた複合ビジネス・アプリケーションにより、企業は、自社
のビジネス・プロセスをサポートし、新製品を開発し、競争力を高めることができ
ます。
WebSphere インダストリー・パックの位置づけとパッケージについては、以下のチ
ャートを参照してください。最上段は、複数の業界部門に組み込まれている (複合
ビジネス・アプリケーションと呼ばれる) 業界固有の SOA ソリューションで構成
されます。複合アプリケーションは、IBM Global Business Services (GBS) およびそ
のビジネス・パートナーから入手できますが、クライアント側で組み込むことも可
能です。中段には、再利用可能資産を提供するインダストリー・パックがあり、こ
れらの複合アプリケーション全体で再利用可能です。これらの資産は、業界の最良
事例に基づいています。インダストリー・パックの参照アーキテクチャーにより、
IBM SOA 方法論と WebSphere プラットフォームを使用してこれらの資産を容易に
取り込んで拡張できます。一番下の段には、コンテンツ・パック資産を事前認定、
テスト、およびサポートするために使用する WebSphere Dynamic Process Edition
があります。コンテンツ・パック資産は、IBM SOA 方法論 (モデル化 - アセンブ
ル - デプロイ - 管理) にも基づいており、ミドルウェア間での相互運用性を確保し
ています。企業は、 WebSphere Dynamic Process Edition 全体を購入するか、また
は WebSphere Business Services Fabric バンドルだけを購入するかを選択できます。
モデリング側では、コンテンツ・パック資産のいくつかを利用するために Rational
Software Architect が必要になります。
Industry Composite Business Applications
Industry Content Pack
§ Reusable, pre-built assets
§ Industry standards based
§ Governing architecture
§ Extensible to client needs
Model
Rational
Software
Architect
Business
Modeler
Assemble
Integration
Developer
Deploy
Process
Server
Manage
Business
Monitor
Business Services Fabric
WebSphere Dynamic Process Edition
図 3. WebSphere インダストリー・パックの位置づけとパッケージ化
インダストリー・パックは、業界標準に基づく組み込み式の資産を使用して業界固
有の複合ビジネス・アプリケーションの提供を迅速化する上で大きな価値をもたら
します。共通アーキテクチャー、相互運用可能なツール、業界標準の使用によっ
て、インダストリー・パックが活用されている複数のビジネス・プロセスでの整合
6
IBM Banking Payments Content Pack for WebSphere Business Services Fabric バージョン 6.2 : 実用ガイド
性と再利用性が確保されます。また、インダストリー・パックは、SOA プロジェク
トにおける完全なガバナンスに関わるリスクを軽減します。インダストリー・パッ
クは、業界標準に代わるものではなく、業界標準の活用を容易にする役割を果たし
ます。
使用可能なインダストリー・パック
使用可能なインダストリー・パックには、以下が含まれます。
IBM Insurance Property and Casualty Content Pack for WebSphere Business
Services Fabric
このパックは、保険会社の損害保険業務に対応します。
IBM Healthcare Payer Content Pack for WebSphere Business Services Fabric
このパックは、医療保険のプロセスに対応します。
IBM Banking Payments Content Pack for WebSphere Business Services Fabric
このパックは、金融機関の支払い能力に対応します。
IBM Telecom Operations Content Pack for WebSphere Business Services Fabric
このパックは、電気通信事業者のサービス提供およびサービス保証のプロセ
スに対応します。
IBM Product Lifecycle Management Content Pack for WebSphere Business
Services Fabric
このパックは、垂直統合された自動車産業、航空宇宙・防衛産業、および電
子産業の製造メーカーのエコシステムに対応します。このエコシステムに
は、サプライヤー、サービス・プロバイダー、およびその他の製造メーカー
が含まれます。
第 1 章 インダストリー・パックの概要
7
8
IBM Banking Payments Content Pack for WebSphere Business Services Fabric バージョン 6.2 : 実用ガイド
第 2 章 ケース・スタディー: ベンダー支払
問題の提起
バンキング支払事業では、情報ゲートウェイなど、単一の入り口点を求める要求が
生じています。これは、さまざまなタイプの支払トランザクションに対処して、そ
れらを関連するレガシー・バックエンド・システムにインテリジェントな方法でル
ーティングするためです。
企業顧客が金融機関経由で支払いを行う場合、支払指示を送付する前に、その機関
による受付、認証、および顧客リスク評価を含む長い実行プロセスを待つ必要があ
ります。それらの大量の支払指示が一括され、さまざまな金融機関に送付されると
きに問題が発生します。それぞれの金融機関では、独自の送金プロトコル手配
(SWIFT、SEPA など) が使われているからです。
ソリューション
このソリューションとしては、ゲートウェイと呼ばれる統合パターンに従ったビジ
ネス・プロセスを指定します。ゲートウェイには、以下が含まれます。
v 着信の ISO 20022 支払メッセージの検証
v 着信の ISO 20022 支払メッセージのデバルク
v 顧客リスクの検証
v 適切なバックエンド・システムへのデバルク済みメッセージの転送
要求が処理されると、個々の応答は支払ネットワークから応答用の ISO 20022 メッ
セージに変換されます。
図 4. ベンダー支払のユース・ケース
有効範囲
ケース・スタディーの有効範囲は、ベンダー支払トランザクションに限定されま
す。ユーザー・インターフェースまたは操作データ・ストアはこのケース・スタデ
ィーには含まれません。
プロセス・フロー
© Copyright IBM Corp. 2006, 2008
9
分析の一環として、ベンダー支払ビジネス・サービスの実現のために、次の図に示
されるプロセス・フローが識別されています。
Receive
Request from
Web Portal
ISO 20022
CustomerCreditTransferInitiationVo2
Validation Service
Receive
Request from
Branch
Is Valid?
ISO 20022
CustomerCreditTransferInitiationVo2
Unbundling Service
Accept
Outpayment
Instruction
Error
Send Error
Information
Send Message
to SWIFT
Network
Prepare
Outpayment
Evaluate
Customer
Risk
Retrieve Full
Customer
Details
Send Message
to SEPA
Network
図 5. ベンダー支払のプロセス・フロー
10
IBM Banking Payments Content Pack for WebSphere Business Services Fabric バージョン 6.2 : 実用ガイド
第 3 章 取引先への支払い SOA ソリューションのインプリメン
ト
このセクションでは、WebSphere Business Services Fabric で Banking Payments
Content Pack を使用して、取引先への支払い SOA ソリューションをインプリメン
トする方法について説明します。
以下の表では、さまざまな IBM ツールと Banking Payments Content Pack 資産で使
用されるアプローチについて説明しています。
表 1. 使用されるコンテンツ・パック資産およびツールにマップされた SOA ライフ・サイク
ル・フェーズ
SOA ライ
フ・サイク
ル・フェー
ズ
資産タイプ
使用するツール
モデル
v Banking Payments ビジネス用語集
v Rational Software Architect – IBM
Business Services Fabric モデリン
グ・ツール
v Banking Payments ケイパビリティ
ーおよびプロセス・マップ
v Rational Data Architect
v WebSphere Integration Developer –
IBM Business Services Composition
Studio
アセンブル
v ビジネス・サービス・テンプレート v WebSphere Integration Developer –
IBM Business Services Composition
Studio
v WebSphere Integration Developer –
Business Integration
v WebSphere Business Services Fabric
– IBM Business Services Governance
Manager
デプロイ
v Banking Payments 共通サービス
v WebSphere Process Server
v エンタープライズ・アプリケーショ v WebSphere Business Services Fabric
ン *
– IBM Business Services Governance
Manager
v Banking Payments ビジネス用語集
拡張
v IBM Business Services Subscriber
Manager
注: * - SOA ソリューションの一部として作成されたデプロイ可能な一連の成果物
です。
© Copyright IBM Corp. 2006, 2008
11
読者は、分析フェーズを完了しており、ビジネス要件の詳細を理解していることが
前提となります。プロジェクトの組織構造は、分析フェーズ中に確定しています。
これにより、組織間の境界を越えたさまざまなロールを持つユーザーの作成と管理
が可能になります。
このユース・ケースの要件分析作業により、 IBM SOA ライフ・サイクル手法のさ
まざまなフェーズで実行される、以下のタスクが識別されます。
1. ビジネス・プロセス・フローのモデリング
2. Banking Payments ビジネス用語集の拡張
3. WebSphere Business Services Fabric プロジェクトの作成、および関連名前空間
のインポート
4. ビジネス・サービスのインスタンス化
5. このビジネス・サービスで必要とされるさまざまなビジネス・インターフェー
スに必要なビジネス・ポリシーの作成
6. Banking Payments サービス・インターフェースのインプリメンテーション・ロ
ジックの作成
7. ビジネス・サービス・テンプレートに使用できる System Component
Architecture (SCA) モジュールのインスタンス化、およびビジネス・プロセス・
ロジックの提供
8. インプリメンテーションの検証およびデバッグ
9. 成果物のデプロイ
10. 必要な登録、ロールの割り当て、およびユーザー・サブスクリプションの実施
11. アプリケーションの実行
モデル・フェーズ
複合ビジネス・アプリケーションのモデリングは、ビジネスの要件、対象、および
を目標を理解し、ビジネスの設計を取り込むことから始まります。 IBM SOA ライ
フ・サイクル手法のモデル・フェーズについては、以下のトピックで説明していま
す。
モデル・フェーズには、以下のタスクが含まれています。
1. Banking Payments ケイパビリティーおよびプロセス・マップの拡張
2. Banking Payments ビジネス用語集の拡張
3. Banking Payments ビジネス・オブジェクト・モデル (BOM) の拡張
4. ビジネス・プロセス・フローのモデリング。
5. Banking Payments BOM からの論理データ・モデル (LDM) の作成
次の図は、以下の Banking Payments Content Pack 資産の拡張を表しています。
1. Banking Payments BOM
2. Banking Payments ビジネス用語集
3. Banking Payments ケイパビリティーおよびプロセス・マップ
これらの資産は、Rational Software Architect で IBM WebSphere Business Fabric モ
デリング・ツールを使用してモデリングします。ビジネス・プロセス・フローは、
12
IBM Banking Payments Content Pack for WebSphere Business Services Fabric バージョン 6.2 : 実用ガイド
WebSphere
Integration Developer
Rational
Data Architect
Rational
Application Developer
ブル
アセン
WebSphere
Service Registry & Repository
UML の Banking Payments
ビジネス$%&
カタログ
GOVERNANCE
MANAGER
BUSINESS SERIVCES
REPOSITORY
DYNAMIC ASSEMBLER
SUBSCRIPTION Tivoli Identity
MANAGER
Manager
PERFORMANCE
MANAGER
Tivoli サービス()
Tivoli
Tivoli
Tivoli
Tivoli
Rational
WebSphere
Business Monitor
ンス
ガバナよび
お セス
プロ
Rational
Requisite Pro
Rational
()
WebSphere
WebSphere
Process Server
UML の Banking Payments
ケイパビリティーおよび
プロセス・マップ
Tivoli
WebSphere
COMPOSITION STUDIO
イ
デプロ
Rational
Data Architect
Rational
Fabric モデリング
Rational
FMT
Rational
UML の Banking Payments
ビジネス・オブジェクト・モデル
Banking Payments ISO20022、SEPA、
NACHA、IFW、SWIFT
Rational
Software Architect
WebSphere
WebSphere
Business Modeler
Rational
Rational
モデル
WebSphere
WebSphere Business Modeler を使用して、モデリングした Banking Payments 関連
ビジネス・サービスをインスタンス化します。 Rational Data Architect は、
Banking Payments BOM を使用して LDM を作成するために使用します。
Rational
Portfolio Manager
図 6. IBM SOA ライフ・サイクル手法 - モデル・フェーズ
共通の拡張シナリオ
このセクションでは、モデル・フェーズの一部として Banking Payments Content
Pack 資産を拡張するために適用できる共通のシナリオの一部について説明します。
以下の方法で Banking Payments ケイパビリティーおよびプロセス・マップを拡張す
ることができます。
v 既存のケイパビリティーに新しいケイパビリティーまたはサブケイパビリティー
を追加する
v 既存のプロセスに新しいプロセスまたはサブプロセスを追加する
v 既存のマップに新しいマッピングを追加する (新しいケイパビリティーを既存の
プロセスにマップするなど)
第 3 章 取引先への支払い SOA ソリューションのインプリメント
13
Banking Payments ビジネス用語集を拡張するには、以下のようにします。
v 新しい WebSphere Business Services Fabric プロジェクトを特定し、拡張のための
名前空間を作成する
v Banking Payments 業界標準の新しい用語を明確化し、それらに用語集の用語のマ
ークを付け、拡張を使って新しい用語を追加する
v 既存の用語集の用語に対する新しい列挙型を追加する
v Banking Payments ビジネス用語集の拡張を使用して、新しいアサーション、チャ
ネル、ロール・タイプを作成する
以下の方法で Banking Payments BOM を拡張することができます。
v 既存のクラスに拡張して新しい属性を追加する。
v 属性を拡張して新しいクラスを追加する
ここでは、IBM SOA ライフ・サイクル手法のモデル・フェーズで Banking
Payments Content Pack を拡張するときの共通の拡張シナリオをリストします。これ
らのシナリオでは、複数の Banking Payments Content Pack 資産と各種のツールを
操作します。
プロセス・フローをモデリングするには、以下のようにします。
v 識別されているサービス・インターフェースおよびデータ・タイプを作成して
WebSphere Business Modeler にインポートする。
v WebSphere Business Modeler 内で必要なプロセス・フローを作成する。
LDM を作成するには、以下のようにします。
v Banking Payments BOM をエクスポートし、 Rational Software Architect で使用
可能な変換を使用して拡張する。
v BOM を LDM として Rational Data Architect にインポートする。
Banking Payments ケイパビリティーおよびプロセス・マップの
拡張
このセクションでは、Banking Payments ケイパビリティーおよびプロセス・マップ
を拡張する方法について説明します。
前提条件: 既に分析アクティビティーを完了し、このビジネス・プロセスを実現する
ために必要なビジネス・ケイパビリティーおよびプロセスを明確化していることを
前提にしています。
バンキング支払ケイパビリティー・マップから、分析結果の一部として認められた
支払開始ケイパビリティーを選択します。
14
IBM Banking Payments Content Pack for WebSphere Business Services Fabric バージョン 6.2 : 実用ガイド
図 7. バンキング支払ケイパビリティー・モデルの支払開始ケイパビリティー
バンキング支払プロセスから、支払開始ケイパビリティーと E2E 支払取引の処理プ
ロセスがマップされます。
図 8. PaymentClearingAndSettlement ケイパビリティーにマップされた ProcessE2EPaymentTransactionLevel1 プロセス
バンキング支払プロセスから、支払いの清算というサブプロセスと共に、第 1 レベ
ルのプロセスとして識別した E2E 支払取引の処理レベル 1 というプロセスを選択
します。
第 3 章 取引先への支払い SOA ソリューションのインプリメント
15
図 9. バンキング支払プロセス・モデルからのレベル 2 プロセス
IBM Business Services Repository を使用することによって、ベンダー支払ビジネ
ス・サービスが支払いの処理プロセスにマップされるビジネス・サービス候補であ
ることを確認します。このビジネス・サービスは、本書で概要を説明しているケー
ス・スタディーを理解するために使用します。
バンキング支払ケイパビリティーおよびプロセス・マップの拡張に関する詳細につ
いては、「Banking Payments 開発者ガイド」の中に記載されている『バンキング支
払ケイパビリティーおよびプロセス・マップの拡張 』というセクションを参照して
ください。
Banking Payments ビジネス用語集の拡張
このセクション拡張では、このユース・ケースの要件に合わせて Banking Payments
ビジネス用語集を拡張する方法について説明します。
Banking Payments ビジネス用語集を使用して、このケース・スタディーに必要なビ
ジネス・プロセス・フローの一部としてチャネル、ロール、およびアサーションを
モデリングできます。
以下の要件は、このケース・スタディーの分析フェーズの一部です。
v 2 つの異なるアクセス・モードを使って、ベンダー支払ビジネス・サービスを呼
び出す。
– Java™ Messaging System (JMS) を使用した企業間取引。
– HTTP を使用した Web ポータル。
v 顧客または銀行員ロールを使用して、ビジネス・サービスにアクセスし、実行す
る。
v ポリシー情報の取得作業は、 Texas、Tennessee、California などといったその州や
準地域が基本になります。
16
IBM Banking Payments Content Pack for WebSphere Business Services Fabric バージョン 6.2 : 実用ガイド
注: 着信要求は、該当するバックエンド・システムにルーティングする必要があ
ります。
Banking Payments Content Pack から、以下のモデル・エレメントが認められまし
た。
表 2. Banking Payments Content Pack からの名前空間およびモデル・エレメント
Fabric プロジェ
クト
名前空間
Banking
Payments
Capability and
Process Map
Banking
Payments Fabric
Model
タイプ
エレメント
http://www.ibm.com/websphere/
fabric/banking/payments/capability
ケイパビリ
ティー
Payment
Initiation
http://www.ibm.com/websphere/
fabric/banking/payments/iso20022/dict/5.1.2.1/
process
プロセス
Process
Payment
http://www.ibm.com/websphere/
fabric/banking/payments/channels
チャネル
BranchChannel
http://www.webifysolutions.com/
2005/10/catalog/service
チャネル
HttpChannel
http://www.ibm.com/websphere/
fabric/banking/payments/roles
ロール
銀行役員ロー
ル
http://www.webifysolutions.com/
2005/10/catalog/subscriber
ロール
顧客
http://www.ibm.com/websphere/
fabric/banking/payments/ifw/bom/assertions
アサーショ
ン
Country
Assertion
http://www.ibm.com/websphere/
fabric/banking/payments/ifw/bom/assertions
アサーショ
ン
Sub Region
Assertion
ケース・スタディーの要件によっては、Banking Payments ビジネス用語集を拡張す
ることができます。詳細は、本書での説明の範囲外です。
注: 名前空間および用語集エレメントの拡張方法について詳しくは、「Banking
Payments Content Pack 開発者ガイド」の、『Banking Payments ビジネス用語集の拡
張 』についてのセクションを参照してください。
以下の図では、 Banking Payments ビジネス用語集の拡張を作成するために使用する
名前空間を表す関連パッケージを示しています。
第 3 章 取引先への支払い SOA ソリューションのインプリメント
17
図 10. Banking Payments Content Pack 名前空間
Banking Payments BOM の拡張
このセクションでは、Banking Payments BOM を拡張する方法について説明しま
す。
このケース・スタディーで Banking Payments BOM を拡張するために規定されてい
る要件はありません。
BOM の拡張について詳しくは、「Banking Payments Content Pack 開発者ガイド」
の『Banking Payments ビジネス・オブジェクト・モデルの拡張』セクションを参照
してください。
プロセス・フローのモデリング
このセクションでは、プロセス・フローのモデリング方法について説明します。
モデル・フェーズの一環として、サービス・インターフェースおよび分析フェーズ
で識別されたデータ・タイプを使用して、取引先への支払いのビジネス・プロセス
18
IBM Banking Payments Content Pack for WebSphere Business Services Fabric バージョン 6.2 : 実用ガイド
をモデリングする必要があります。以下のセクションでは、WebSphere Business
Modeler を使用してプロセス・フローをインポートし、モデリングする方法につい
て説明します。
取引先への支払いユース・ケースのプロセス・フローをモデリングするには、以下
の手順を実行します。
1. WebSphere Integration Developer SCA ライブラリーからの Banking Payments サ
ービス・インターフェースおよびデータ・タイプのインポート
2. WebSphere Business Modeler を使用したプロセス・フローの作成
3. サービス・インターフェースのインプリメンテーション・タイプの変更
4. WebSphere Integration Developer へのプロセス・フローのエクスポート
データ・タイプおよびサービス・インターフェースのインポート
このセクションでは、Banking Payments サービス・インターフェースおよびデー
タ・タイプを WebSphere Business Modeler にインポートする方法について説明しま
す。用語上は、「サービス・インターフェース」を「ビジネス・サービス」、「デ
ータ・タイプ」を「ビジネス・サービス・オブジェクト」といいます。
Banking Payments サービス・インターフェースとデータ・タイプをインポートする
には、以下の手順に従ってください。
1. WebSphere Business Modeler 内で新しいワークスペースを作成します。
2. VendorPayment という名前の新規ビジネス・モデリング・プロジェクトを作成
します。以下の図に示すように、「プロセスの作成」チェック・ボックスのチ
ェックを外します。
注: モデリング・モードが「WebSphere Business Services Fabric」に設定されて
いることを確認してください。
第 3 章 取引先への支払い SOA ソリューションのインプリメント
19
図 11. 新規ビジネス・モデリング・プロジェクトの作成
3. XML スキーマ定義 (XSD) ファイルをインポートする前に、ライブラリーが含
まれているプロジェクト交換ファイルをフォルダーに抽出する必要がありま
す。従属ライブラリーをすべてインポートするには、ステップ 3 を繰り返しま
す。
注: ビジネス・サービス・フォルダーとビジネス・オブジェクト・フォルダー
を編集して、Web サービス記述言語 (WSDL) ファイル、または他の XSD フ
ァイルを参照する XSD ファイルが、すべて同じフォルダーに入るようにする
必要があります。
4. 「プロジェクト・ツリー」ペインを右クリックして、「インポート」をクリッ
クします。 SCA モジュールの WSDL ファイルと SCA ライブラリーの XSD
ファイルをインポートするには、「タイプ」で「ビジネス・サービス」と「ビ
ジネス・オブジェクト」を選択します。
5. ソース・ディレクトリーを指定して、インポートする特定のフォルダーを選択
するか、インポートする WSDL ファイルと XSD ファイルを選択します。ビ
ジネス・サービス・テンプレートには XSD ファイルと WSDL ファイルが含
まれているので、これをインポートすることもできます。
20
IBM Banking Payments Content Pack for WebSphere Business Services Fabric バージョン 6.2 : 実用ガイド
図 12. ウィザードから XSD ファイルを WebSphere Business Modeler にインポートする
第 3 章 取引先への支払い SOA ソリューションのインプリメント
21
図 13. ビジネス・サービスとビジネス・サービス・オブジェクトが宛先カタログをインポートする
注: 「オリジナルのファイル構造が WebSphere Integration Developer エクスポ
ートに対応するよう維持されていることを確認する」チェック・ボックスを選
択します。
6. WebSphere Modeler は、デフォルトで、一部の XSD データ・タイプをテキス
トに変換します。これは、XSD サポートの有効範囲のためです。インポートの
一環として、警告を見直して、以下の図に表示されているようなデータ・タイ
プ変換警告以外の警告が出ていないことを確認してください。
22
IBM Banking Payments Content Pack for WebSphere Business Services Fabric バージョン 6.2 : 実用ガイド
図 14. インポートの詳細
7. インポートの完了後に表示される、インポート済みのビジネス・サービスおよ
びビジネス・サービス・オブジェクトのリストを確認します。
図 15. プロジェクト・ツリーの表示
第 3 章 取引先への支払い SOA ソリューションのインプリメント
23
8. WebSphere Business Modeler で、取引先への支払いのプロセス・フローを開
き、モデリング・モードを WebSphere Business Service Fabric に切り替えま
す。
9. WebSphere Business Modeler にプロセス・フローを作成するのに適したモデリ
ング・エレメントの使用について詳しくは、プロセス・フローのモデリングの
ためのベスト・プラクティスとガイドライン のセクションを参照してくださ
い。
a. 「プロジェクト・ツリー」ペインで「プロセス」フォルダーを右クリックし
て、「新規」 → 「プロセス」をクリックします。
b. 「データ・パレット (Data Palette)」で「マップ」を選択して、必要なビジネ
ス・オブジェクト変換を作成します。
図 16. プロセス・フローの作成
c. マップ・エレメントをダブルクリックして、「入力、出力、およびマッピン
グ (Input, Output, and Mapping)」タブで、入力、出力、およびマッピングを
定義します。
24
IBM Banking Payments Content Pack for WebSphere Business Services Fabric バージョン 6.2 : 実用ガイド
図 17. マップ・エレメントの定義
d. 顧客預金振替開始検証操作 (cctivalidation) を、ビジネス・サービスからプロ
セス・フローにドラッグします。
図 18. ビジネス・サービスをプロセス・フローにドラッグ
e. 同様に、他のビジネス・サービスについても a から d までのステップを繰
り返し、それらを正しい順序でリンクしてプロセス・フローを完成させま
す。
図 19. プロセス・フローの完成
第 3 章 取引先への支払い SOA ソリューションのインプリメント
25
10. プロセス・モデルに、判定ブランチと while ループ条件を表す式を作成しま
す。 WebSphere Integration Developer で有効なプロジェクト交換ファイルを生
成するには、これらのエレメントを表す式が必要です。
11. プロセス・モデルのビジネス指標を追加します。次の表はビジネス指標のリス
トです。
表 3. プロセス・モデルのビジネス指標
ビジネス指標
説明
例
支払状況の比率
所定の期間 (月および年) の
支払状況 (処理依頼、拒否、
処理済み) の比率を表す円グ
ラフ
1 カ月間に処理依頼された支
払い、拒否された支払い、処
理された支払いの比率
ネットワーク別のトランザク
ションの比率
所定の期間 (月および年) の 1 カ月間の SWIFT ネットワ
ネットワーク別のトランザク ーク・トランザクションの比
ション (SWIFT、SEPA) の比 率
率を表す棒グラフ
支払トランザクション
所定の期間 (1 日、1 週間、 1 週間の支払トランザクショ
または 1 カ月) の支払トラン ン金額の合計。
ザクション金額を表す棒グラ
フ
国別の支払トランザクション
所定の期間 (日、月、年) の
国別の支払トランザクション
の比率を世界地図に表示
1 つのデータ・ポイント - 所
定の日にフランスから処理依
頼された支払トランザクショ
ンの比率
ビジネス・サービスのインプリメンテーション・タイプの変更
ビジネス・サービスおよびビジネス・サービス・オブジェクトをモデリング・プロ
ジェクトにインポートした後で、その特定のビジネス・サービスに、WebSphere
Business Service Fabric によって Dynamic Assembler としてインプリメント済みで
あるというマークを付けることができます。これにより、プロセス・フローのモデ
リング・フェーズ中に変動ポイントが除去されます。
1. 「モデリング (Modeling)」 → 「モード (Mode)」 → 「WebSphere Business
Service Fabric」とクリックして、モデリング・モードを切り替えます。
2. 「プロジェクト・ツリー」ペインからビジネス・サービスをクリックして、ビジ
ネス・サービス操作をダブルクリックします。
3. ビジネス・サービスの「テクニカル仕様」タブで、インプリメンテーションを
「Dynamic Assembler」と指定します。
26
IBM Banking Payments Content Pack for WebSphere Business Services Fabric バージョン 6.2 : 実用ガイド
図 20. 「テクニカル仕様」タブ
インポートされたビジネス・サービスの名前を種別を使用して記述
インポートされたビジネス・サービスには、記述的でない技術名が付いていること
があります。ビジネス・サービスにはそれぞれ、わかりやすい名前を付けることが
できます。そのためには、ビジネス名をリストする種別値を持つ新しい種別を作成
し、以下の手順に従って、その種別を対応するビジネス・サービスに関連付けま
す。
1. 種別を右クリックして、「新規」 → 「種別 (Classifier)」をクリックします。
2. 新しい種別フィールドの「名前」で、その種別の名前を指定します。命名規則リ
ストからリストを指定し、すべての種別についてこの作業を繰り返します。
第 3 章 取引先への支払い SOA ソリューションのインプリメント
27
図 21. 新しい種別名の作成
3. 新しい種別値フィールドの「名前」で、顧客預金振替開始検証サービスの種別値
を指定します。
注: 種別値は、50 文字未満でなければなりません。
28
IBM Banking Payments Content Pack for WebSphere Business Services Fabric バージョン 6.2 : 実用ガイド
図 22. 種別値の指定
4. 種別値をビジネス・サービスに関連付けます。ビジネス・サービスをダブルクリ
ックし、種別を選択して、「追加」をクリックして新しい種別値を追加します。
第 3 章 取引先への支払い SOA ソリューションのインプリメント
29
図 23. 種別の選択
30
IBM Banking Payments Content Pack for WebSphere Business Services Fabric バージョン 6.2 : 実用ガイド
注: 種別がプロセス・ダイアグラムに表示されるように、プロセスの「ビジュア
ル属性 (Visual Attribute)」オプションを構成します。
図 24. ビジュアル属性
5. 最終的なプロセス・フローを検討します。このステップでは、これまでのセクシ
ョンの指示に従って定義したプロセス・フローが、分析フェーズの一部として提
供される要件と一致していることを確認してください。
WebSphere Integration Developer への WebSphere Business
Modeler モデルのエクスポート
ビジネス・プロセス・フローを WebSphere Integration Developer プロジェクト交換
ファイルとしてエクスポートします。 ビジネス・プロセス・フローをエクスポート
するには、以下の図に示すように、「エクスポート・オプションの選択」リストか
ら「モジュール + ライブラリー」を選択します。
第 3 章 取引先への支払い SOA ソリューションのインプリメント
31
WebSphere Integration Developer でのアセンブリーの構造化
1. エクスポートしたプロジェクト交換ファイルを WebSphere Integration Developer
にインポートします。
2. 必要なコンテキスト挿入およびコンテキスト抽出を使用して、アセンブリー・ダ
イアグラムを構造化します。
3. Business Process Execution Language (BPEL) フローにエクスポートされた BPEL
エレメントを検査し、変更します。
4. ランタイム・エンタープライズ・アーカイブ (EAR) をエクスポートし、デプロ
イ済みの WebSphere Business Service Fabric を使用して、WebSphere Process
Server にデプロイします。
プロセス・フロー作成のベスト・プラクティス
1. プロセス・フロー・タスクまたはアクティビティーをモデリングする場合は、以
下の表を参照してください。
32
BPEL ノード
WBM エレメント (推奨オプ
ション)
Receive
プロセス開始 (Process Start)
Reply
プロセス終了 (Process End)
Assign
マップ (Map)
WBM エレメント (代替オプ
ション)
マップ (Map)
IBM Banking Payments Content Pack for WebSphere Business Services Fabric バージョン 6.2 : 実用ガイド
WBM エレメント (推奨オプ
ション)
WBM エレメント (代替オプ
ション)
Invoke
インポートされたビジネス・
サービス (Imported Business
Service)
タスク、プロセス、サービス
Snippet
マップ (Map)
ビジネス・アイテム出力を持
つリポジトリー (Repository
with Business Item output)
Choice
決定 (BPEL 切り替えオプシ
ョンが有効)
While Loop
While ループ
BPEL ノード
2. Websphere Business Modeler のマップ・エレメントは、BPEL スニペットを表す
ために使用します。マップには、出力としてビジネス・アイテムが必要です。そ
れ以外の場合は、エラーが表示されます。インポートした有効なビジネス・サー
ビス・オブジェクトを使用できない場合、この目的のために使用できるビジネ
ス・アイテムを作成する必要があります。
3. WebSphere Business Monitor のリポジトリーおよびリポジトリー・コネクターを
使用して、BPEL スニペットを生成することもできます。これを行うには、ビジ
ネス・アイテムを作成する必要がある場合があります。このオプションは While
ループに有用です。 While ループは、WebSphere Integration Developer 用に有効
なプロジェクト交換ファイルを生成するためにリポジトリーを必要とするためで
す。
4. プロセス・モデル内で判定ブランチおよび While ループ条件の式を作成しま
す。これらのエレメントが WebSphere Integration Developer 用の有効なプロジェ
クト交換ファイルを生成するためには式が必要です。
5. 種別を使用して、インポートされたビジネス・サービスに記述名を指定します。
v インポートされたビジネス・サービスには、非記述の技術名がある場合があり
ます。ビジネス名をリストし、それらを対応するビジネス・サービスと関連付
ける種別を、種別値とともに作成します。
注: 種別がプロセス・ダイアグラムに表示されるように、プロセスの「ビジュ
アル属性 (Visual Attribute)」オプションを構成します。
v ビジネス・サービスはプロセスで複数回使用される可能性があり、種別名は複
数のビジネス・サービス名を反映する必要がある場合があります。
6. インポートのためにライブラリー構造を保存するには、個々のライブラリー・プ
ロジェクトをビジネス・モデリング・プロジェクトとして作成する必要がありま
す。他のライブラリーに依存するライブラリーが含まれます。例えば、ライブラ
リー A がライブラリー B とライブラリー C に依存し、ライブラリー B とラ
イブラリー C がライブラリー D に交代で依存するとします。この場合、ライ
ブラリー構造を Websphere Integration Developer にエクスポートするために保存
するには、各ライブラリーをビジネス・モデリング・プロジェクトとして作成す
る必要があります。
第 3 章 取引先への支払い SOA ソリューションのインプリメント
33
論理データ・モデルの作成
以下のセクションでは、Rational Software Architect の中で利用可能なビルトイン
Unified Modeling Language (UML) 変換を使用して、 BOM を論理データ・モデル
(LDM) に変換し、変換されたモデルを Rational Data Architect (RDA) にインポート
するプロセスを説明します。
以下のセクションでは、 Rational Software Architect の中で利用可能なビルトイン
UML 変換を使用して、 BOM を LDM に変換し、変換されたモデルを Rational
Data Architect (RDA) にインポートするプロセスを説明します。
モデル・フェーズの中で、 Banking Payments BOM を拡張するか使用して、論理デ
ータ・モデル (LDM) を作成することができます。 Banking Payments BOM を使用
して LDM を作成する手順は、以下のとおりです。
注: このケース・スタディーのための LDM の作成手順は、本書での説明の範囲外
となります。
BOM から LDM への変換
1. Rational Software Architect で、Banking Payments BOM Vx.x UML プロジェク
トを開きます。
2. ISO20022-DataDictionary-V-1.5.2.1 UML モデルを選択します。
3. 「モデリング (Modeling)」 → 「変換」 → 「新規構成 (New Configuration)」と
選択して、新規変換構成を作成します。
4. 以下の図に示すように、「データ・モデルの変換 (Data Model Transformations)」
オプションで、「UML から LDM (UML-to-LDM)」変換を選択します。
34
IBM Banking Payments Content Pack for WebSphere Business Services Fabric バージョン 6.2 : 実用ガイド
図 25. 新しい変換のウィザード
5. ウィザードに従って、変換を実行します。
注: UML 変換の実行について詳しくは、Rational Software Architect の資料を参
照してください。
Rational Data Architect に変形済みモデルをインポート
このセクションでは、Rational Data Architect に変換済みモデルをインポートするス
テップについて説明します。
1. Rational Data Architect で、新しいワークスペースを作成します。
2. ISO-20022-DataDictionary LDM という名前の新しいデータ設計プロジェクトを作
成します。
3. 「インポート」ウィザードを使用して、変形済みの LDM ファイルを選択しま
す。ファイル・システムからファイルをインポートします。
正常にインポートされたら、LDM を使用してエンティティーを作成または変更する
ことによって、Banking Payments BOM を拡張することができます。
注: LDM の拡張は、このケース・スタディーでは、説明の範囲外となります。
第 3 章 取引先への支払い SOA ソリューションのインプリメント
35
アセンブル・フェーズ
このセクションでは、コンテンツ・パックを使用したアセンブル・フェーズについ
て説明します。
Banking Payments Content Pack を使用すると、以下のことが可能です。
v 必要なプロジェクトを作成し、関連する名前空間を Business Services Tool Pack
の中にインポートする。
v ビジネス・サービス・テンプレートに使用可能な必要な SCA モジュールのイン
スタンスを生成し、適切なビジネス・プロセス論理を実現する。
v ビジネス・サービス・テンプレートを使用することによって、ビジネス・サービ
スのインスタンスを生成する。
v インスタンス化されたビジネス・サービス内で、さまざまなサービス・インター
フェース用の必要なビジネス・ポリシーを作成する。
v サービス・インターフェース用の適切なインプリメンテーション・ロジックを作
成する。
次の図に示されているように、Business Services Governance Manager を使用して新
しい WebSphere Business Services Fabric プロジェクトを作成する。正常にプロジェ
クトを作成したら、そのレプリカを生成してから、それを使って Business Services
Composition Studio 内にビジネス・サービスのインスタンスを生成します。
WebSphere Integration Developer または Rational Application Developer によって、
サービス・インターフェースのインプリメンテーション・ロジックが提供されま
す。
WebSphere Integration Developer は、(SCA モジュール、Business Services Dynamic
Assembler、および参加サービス・インターフェースを使用して表現される) ビジネ
ス・プロセスを統合するためのアセンブリー・ツールとして使用されます。
36
IBM Banking Payments Content Pack for WebSphere Business Services Fabric バージョン 6.2 : 実用ガイド
WebSphere
Integration Developer
Rational
Rational
Rational
Data Architect
Rational
Application Developer
ル
ンブ
アセ
WebSphere
Service Registry & Repository
SCA ライブラリーとしての
Banking Payments サービス・イ
ンターフェース
カタログ
DYNAMIC ASSEMBLER
WebSphere
WebSphere
Process Server
()
BUSINESS SERIVCES
REPOSITORY
Tivoli
ロイ
デプ
GOVERNANCE
MANAGER
WebSphere
COMPOSITION STUDIO
Rational
WebSphere
Business Monitor
Rational
Requisite Pro
Fabric Content Archive としての
Banking Payments
ビジネス$%&
SUBSCRIPTION Tivoli Identity
MANAGER
Manager
Tivoli
Tivoli
Tivoli
Tivoli
SCA ライブラリーとしての
Banking Payments
=>サービス
SCA モジュールとしての
ビジネス・サービス・
テンプレート
Rational
Data Architect
Fabric モデリング
PERFORMANCE
MANAGER
ス
ナン
ガバ よび
お セス
ロ
プ
FCA としてのビジネス・
サービス・リファレンス・
テンプレート
FCA としてのリファレンス・
インプリメンテーション
Tivoli サービス()
Rational
SCA モジュールとしての
リファレンス・
インプリメンテーション
Rational
Software Architect
FMT
Rational
WebSphere
WebSphere
Business Modeler
Rational
Rational
WebSphere
ル
モデ
Rational
Portfolio Manager
図 26. IBM SOA ライフ・サイクル手法 - アセンブル・フェーズ
プロジェクトの作成および関連名前空間のインポート
このセクションでは、プロジェクトを作成し、その関連名前空間をアセンブル・フ
ェーズの一環としてインポートする手順について説明します。
アセンブル・フェーズの一環として、このケース・スタディー用の新規 WebSphere
Business Services Fabric プロジェクトを作成する必要があります。 Banking
Payments Content Pack 資産を使用するには、このプロジェクトに組み込む Banking
Payments 固有の名前空間をインポートする必要があります。これを使用して、新し
いビジネス・サービスのインスタンスがケース・スタディー要件に応じて Business
Services Composition Studio 内に生成されます。このビジネス・サービスを SCA モ
ジュールにマップすることにより、Business Services Repository の一部として利用
可能なメタデータを使用した、必要なビジネス・ロジック・インプリメンテーショ
ンを提供する必要があります。
Business Services Composition Studio でプロジェクトを構成し、ワークスペースをセ
ットアップするには、以下の手順を実行します。
第 3 章 取引先への支払い SOA ソリューションのインプリメント
37
1. 必要な資格情報を使用して WebSphere Business Services Fabric 管理コンソール
にログオンします。
2. Business Services Governance Manager にナビゲートします。
3. 新規プロジェクトを作成するには、「プロジェクトの構成」オプションから
「プロジェクトの作成」をクリックします。
4. プロジェクト名に「取引先への支払い」と入力します。
5. プロジェクト・タイプに「ビジネス・サービス」を選択します。
注: Business Services Subscriber Manager を使用して、必要な組織およびユーザ
ーをセットアップする必要があります。
図 27. IBM Business Services Governance Manager 内のプロジェクト作成画面
6. 「名前空間」タブで、「名前空間のインポート」をクリックします。
7. プロジェクトのリストからプロジェクトを選択します。
8. 新規 Fabric プロジェクトで参照される名前空間を「名前空間の選択」から選択
して、「名前空間のインポート」をクリックします。
38
IBM Banking Payments Content Pack for WebSphere Business Services Fabric バージョン 6.2 : 実用ガイド
図 28. プロジェクト作成の一部としての「名前空間のインポート」画面
次の表に、取引先への支払いケース・スタディーで必須の名前空間として指定
されている名前空間をリストします。次の表にリストされた名前空間は、必ず
インポートしてください。
表 4. Fabric プロジェクトへのインポート用として検討される名前空間
名前空間タイプ
名前空間
ケイパビリティー
バンキング支払ケイパビリティー定義
プロセス
バンキング支払プロセス定義
アサーション
IFW アサーション・モデル
ロール
IFW 用語集モデル
ISO20022 Data Dictionary 用語集モデル
チャネル
バンキング支払チャネル・モデル
サービス・インターフェー
ス
バンキング - 支払サービス・インターフェース NS
9. このプロジェクトの「所有された名前空間」を、次の表に示すように指定しま
す。 これらの名前空間は、この Fabric プロジェクトに必要なインスタンスを
格納するために使用されます。
表 5. Fabric プロジェクトへのインポート用として検討される名前空間
名前空間タイプ
名前空間
インスタンス
取引先への支払いのインスタンス
登録
取引先への支払いの登録
10. WebSphere Integration Developer で新規ワークスペースを作成します。
11. この新規ワークスペースに、新規 WebSphere Business Services Fabric プロジェ
クトを作成します。
第 3 章 取引先への支払い SOA ソリューションのインプリメント
39
12. 新規プロジェクト用の、Banking Payments Content Pack に対するサーバー接続
の詳細を構成します。
13. プロジェクト設定を更新するためにレプリカを生成します。
注: プロジェクトの作成方法について詳しくは、「WebSphere Business Services
Fabric 開発者ガイド」を参照してください。
SCA モジュールのインスタンス化
このセクションでは、SCA モジュールをインスタンス化する方法を箇条書きで説明
します。
SCA モジュールをインスタンス化するには、以下のようにします。
1. BPEL プロセスをインスタンス化する。
2. WebSphere Business Services Fabric と統合する。
3. Business Services Dynamic Assembler プラグインを使用してパートナー・サービ
スを呼び出す。
4. Business Services Dynamic Assembler を使用してパートナー・サービスをワイヤ
リングする。
BPEL プロセスのインスタンス化
このセクションでは、BPEL プロセス・フローをスタンドアロン・プロセスとして
インスタンス化する方法について説明します。ベスト・プラクティスとして、
WebSphere Business Services Fabric と統合せずにビジネス論理を作成、実行、およ
び検証することをお勧めします。
BPEL プロセス・フローをインスタンス化するには、以下の手順を実行します。
1. WebSphere Integration Developer 内に新しいワークスペースを作成し、ビジネ
ス・インテグレーション・パースペクティブに切り替えます。
2. WebSphere Integration Developer にインポートするプロジェクトを以下のように
特定します。
v ビジネス・プロセスがモデル・フェーズで WebSphere Business Modeler を使
用してモデリングされる場合は、取引先への支払いのプロセス・フローのモデ
ラー・プロジェクトを WebSphere Process Server フォーマットでエクスポー
トします。
注: WebSphere Process Server のプロセス・フローをエクスポートする方法に
ついて詳しくは、『WebSphere Business Modeler』のセクションを参照してく
ださい。
v ビジネス・プロセスが WebSphere Integration Developer を使用して既にモデリ
ングされている場合は、 Banking Payments Content Pack インストール・ディ
レクトリーに含まれている使用可能なモジュール・フォルダーから、プロジェ
クト交換ファイルをインポートします。インポートするプロジェクト交換ファ
イルの名前は VendorPayment-project-interchange.zip です。
– 分析フェーズの一環として作成したプロセス・フロー・ダイアグラムに基
づいて、BPEL プロセスのインプリメンテーションを作成します。
40
IBM Banking Payments Content Pack for WebSphere Business Services Fabric バージョン 6.2 : 実用ガイド
– BPEL を使って WebSphere Integration Developer の中に実際のプロセス・
フローを作成する方法は、このケース・スタディーの説明の範囲外になり
ます。
注: BPEL の作成方法について詳しくは、 WebSphere Integration Developer
の資料を参照してください。
– パートナー参照が正しいことと、これらの参照が適切なインターフェース
に対して構成されていることを確認します。
– すべてのコンパイル・エラーを解決した後で、 WebSphere Business
Modeler からプロジェクトをエクスポートするようにしてください。
3. SCA モジュールを EAR プロジェクトとしてエクスポートし、Integrated
Solution Console を使用してそれを WebSphere Process Server 内にデプロイしま
す。
4. Web サービス・クライアント・アプリケーションを使用してプロセスを呼び出
すことにより、モジュールを検証します。
WebSphere Business Services Fabric との統合
このセクションでは、WebSphere Integration Developer でモデリングされたビジネ
ス・プロセスを WebSphere Business Services Fabric と統合することにより、このケ
ース・スタディーで規定されている要件に基づいてエンドポイントを動的に選択で
きるようにする方法について説明します。
ビジネス・プロセス・モデルを統合するには、以下のようにします。
1. WebSphere Integration Developer のアセンブリー・エディターを使用して、適切
な 取引先への支払い SCA モジュールを開きます。
2. 必要に応じて、アセンブリー・ダイアグラム内のパートナー参照を Business
Services Dynamic Assembler コンポーネントと置き換えます。 このケース・ス
タディーの一部として、Business Services Dynamic Assembler は、以下の動的ル
ーティングを可能にします。
v Business Services Dynamic Assembler およびそのプラグイン・コンポーネント
を使用して、アプリケーション固有の情報を指定します。
v ワイヤード Business Services Dynamic Assembler を、エンドポイントを動的
に呼び出すパススルー・メカニズムとして使用し、パートナー・エンドポイン
トへの静的参照を除去します。
IBM Business Services Dynamic Assembler プラグインを使用し
たパートナー・サービスの呼び出し
このセクションでは、プロダクト・タイプを使ってバックエンド・システムからポ
リシー情報を取得する方法について説明します。
送信データの一部として提供される基幹業務 (LOB) に応じて、 Business Services
Dynamic Assembler を使用して正しいエンドポイントのインプリメンテーションを
識別し、呼び出します。アプリケーション・データを抽出し、そのデータをコンテ
キスト情報の一部として指定するためのプラグインが必要です。 Business Services
Dynamic Assembler にはこのコンテキスト情報が必要です。このコンテキスト情報
はポリシーの選択に使用され、その結果、正しいエンドポイントが選択されます。
第 3 章 取引先への支払い SOA ソリューションのインプリメント
41
1. アセンブリー・エディターで、「コンポーネント」パレットから Business
Services Dynamic Assembler コンポーネントを選択し、それをエディター内にド
ラッグします。名前を RetrieveFullCustomerDetailsDA に変更します。
2. このコンポーネントを右クリックし、「インターフェースの追加」オプションを
使用して、そのコンポーネントにインターフェースを割り当てます。
3. 次の図に示すように、InvolvedPartyManagement インターフェースと
RetrieveFullCustomerDetails 修飾子を選択します。
図 29. パートナー・サービス用のインターフェースおよび修飾子の指定
4. Business Services Dynamic Assembler を使用して、そのプロセス参照をこのイン
ターフェースにワイヤリングし、このサービスを動的に呼び出します。
5. Business Services Tool Pack の一部として使用可能な Business Services Dynamic
Assembler プラグインを使用して、コンテキスト・パラメーターを指定します。
これにより、Business Services Dynamic Assembler が正しいエンドポイントを選
択できるようになります。
注: Business Services Dynamic Assembler プラグインの使用方法について詳しく
は、「IBM Business Services Fabric 開発者ガイド」を参照してください。
6. 「コンポーネント」パレットから新規 Java コンポーネントを選択し、それをア
センブリー・エディターにドロップします。名前を
CustomerDetailsContextExtractor に変更します。
図 30. パートナー・サービス用のインターフェースおよび修飾子の指定
v この Java コンポーネントにより、Business Services Dynamic Assembler プラ
グイン ContextExtractor がインプリメントされます。このプラグインは、
42
IBM Banking Payments Content Pack for WebSphere Business Services Fabric バージョン 6.2 : 実用ガイド
com.ibm.websphere.fabric.da.plugin.ContextExtractor ライブラリーの一部
として使用できます。この SCA ライブラリーは、Business Services
Foundation Pack の一部です。
v この新規 Java コンポーネントにより、public Context extractContext
(PendingRequest pendingRequest) メソッドがインプリメントされます。
public Context extractContext(PendingRequest pendingRequest)
throws UnexpectedContentException {
Context context = pendingRequest.getContext();
DataObject requestDataObject = pendingRequest.
getFirstBodyElement();
XPathSearchResult result = SdoXPathUtil.
getViaXpath(requestDataObject, "//requestHeader/id");
String transactionId = (String) result.getValue();
Map txnStateCountryMap = BpelContextHandler.
getContextProperties();
String state = ((StateCountry) txnStateCountryMap.
get(transactionId)).getStateCd();
if (state != null) {
TypedValue assertionValue = new TypedValue(state);
context.setSelectionProperty(
VendorPaymentUtil.PROP_HAS_CITY_ASSERTION,
assertionValue);
}
logger.warning("State came null");
return context;
}
7. 他のパートナー参照を動的に呼び出すには、前述のステップを繰り返します。
Business Services Dynamic Assembler を使用したパートナー・
サービスのワイヤリング
このセクションでは、Business Services Dynamic Assembler を使用してパートナ
ー・サービスを呼び出す方法について説明します。このアプローチを使用すると、
エンドポイント参照を静的参照として提供するのではなく、ビジネス・サービス・
メタデータの一部として抽出することができます。これにより、ビジネス・ロジッ
クを変更しなくても、エンドポイントのロケーション情報を簡単に変更することが
できます。
このケース・スタディーでは、以下のパートナー参照が動的になります。
表 6. サービス・インターフェースと説明
サービス・インターフェース
説明
CCTIValidationServicePortType*
ISO 20022 顧客預金振替開始 V02 メッセー
ジを検証します。
OperationRiskManagementEvaluate
CustomerRisk
コンポーネント・パレットから新しい Java
コンポーネントを選択して、アセンブリー・
エディター内にドロップし、そのコンポーネ
ントの名前を
ServiceAvailabilityContextExtractor に変
更します。
第 3 章 取引先への支払い SOA ソリューションのインプリメント
43
表 6. サービス・インターフェースと説明 (続き)
サービス・インターフェース
説明
PaymentProcessingAccept
OutpaymentInstruction
取引先への支払い処理の仕向送金指示を受け
入れます。
注: PT* - ポート・タイプの略語です。
IBM Business Services Dynamic Assembler を使用してパートナー・サービスをワイ
ヤリングするには、以下の手順を実行します。
1. アセンブリー・エディターで、取引先への支払いプロセスを開きます。
2. 新規 Business Services Dynamic Assembler コンポーネントをパレットからドラ
ッグします。
3. PassThrough DA に名前変更してから、CCTIValidationServicePortType インター
フェースを割り当てます。
4. 前の表にリストされているインターフェースごとに、ステップ 2 およびステッ
プ 3 を繰り返します。
注: すべてのパートナー参照をワイヤリングし、プロジェクトを作成し、インスタ
ンス化された SCA モジュールを EAR ファイルとしてエクスポートします。
モニター・モデルの作成
モニター・モデルの作成は、SOA ソリューション開発およびデプロイメントのアセ
ンブル・フェーズの一部です。モニター・モデルは、ビジネス・プロセスで使用さ
れるデータ・タイプに基づいて作成する必要があります。これらのデータ・タイプ
は分析フェーズ中に識別され、モニター・モデルを作成する際に XSD ファイルと
して使用可能です。以下のセクションでは、WebSphere Business Monitor を使用し
てベンダー支払のモニター・モデルを作成し、消費する方法について説明します。
モニター・モデルの作成には、以下のステップが必要です。
1. プロセスを WebSphere Integration Developer にインポートする。
2. ビジネス・プロセス内で、モニターする必要があるポイントを識別し、フラグ
を立てる。
3. プロセスのモニター・モデルを自動生成する。
4. モニター・モデルのモデリング中に使用できる外部ユーザー定義関数ライブラ
リーを定義する。これらは、測定基準、KPI、またはトリガー条件の式を定義す
る際に有用です。
5. イベントのイベント相関式を更新する。これらの式は、イベントをキーと相関
させます。
6. イベントを一意的に識別するためのキーを作成する。
7. イベントのトリガーを作成する。
8. イベント・ペイロードからのビジネス・データを保持するための測定基準を作
成する。XPATH 照会は、イベント・ペイロードまたはイベント・パーツから
のデータにアクセスできるように定義することができます。
9. ビジネス・プロセスの重要業績評価指標 (KPI) を作成する。
44
IBM Banking Payments Content Pack for WebSphere Business Services Fabric バージョン 6.2 : 実用ガイド
10. 「アラート」としてモニターする必要があるビジネス・シチュエーション・イ
ベントを作成する。
11. ディメンション・ビュー用のディメンション・モデルを作成する。
12. ビジュアル・モデルの Scalable Vector Graphics (SVG) ダイアグラムを定義す
る。
13. SVG ダイアグラムで、業務測定基準または KPI の shapeset を構成する。
14. モニター・モデル J2EE プロジェクトを生成する。
15. エクスポートされた J2EE モニター・モデル (EAR) を WebSphere Business
Monitor 上にデプロイする。
16. ビジネス・シチュエーション・イベントのアクション・マネージャーを構成す
る。
取引先への支払いモニター・モデルの作成
取引先への支払いモニター・モデルを作成するには、以下を行います。
1. 取引先への支払い プロセス (参照インプリメンテーション) を WebSphere
Integration Developer にインポートします。
2. プロセスにモニター・イベントを発行するフラグが立てられていることを確認
します。
第 3 章 取引先への支払い SOA ソリューションのインプリメント
45
図 31. 参照インプリメンテーションのインポート
3. プロセスからモニター・モデルを生成するには、以下を行います。
a. 「ビジネス・インテグレーション」ビューで、右クリックし、次に「モニタ
ー・ツール (Monitor Tools)」 → 「モニター・モデルの生成」をクリックし
ます。
b. ターゲット・モニター・プロジェクトとして BankingMMProj と入力しま
す。
c. 「新規プロジェクト」をクリックし、「終了」をクリックします。
d. ターゲット・モニター・モデル名として VendorPaymentMM と入力します。
「次へ」をクリックします。
e. 「イベント・ソース」ビューで、「VendorPayment」 → 「VendorPayment
モジュール」 → 「VendorPayment」 → 「順序」 → 「受信 (Receive)」をク
リックします。
46
IBM Banking Payments Content Pack for WebSphere Business Services Fabric バージョン 6.2 : 実用ガイド
f. 「発行イベント (Emitted Events)」タブで、「ReceiveEXIT イベントを選択
する (Select)」をクリックします。生成されたモニター・モデルはフロー用
のイベントにサブスクライブします。このフローには、BPEL で記述され、
フロー内のリンクによって表されている決定のイベントが含まれています。
g. 同様に、Reply 呼び出しに対して「ReplyEXIT」を選択します。
h. イベント・ソースを 1 つだけ保持することにより、モニター・モデルを簡
素化します (これはモニター・コンテキストとしてインプリメントされるプ
ロセスです)。インプリメントされる他のイベント・ソースを「なし」に変
更します。
i. 「次へ」をクリックして、モニター・モデルをプレビューします。
j. 「終了」をクリックします。
4. 外部関数ライブラリーを定義するには、以下を行います。
a. プロジェクト・エクスプローラーで VendorPaymentMM プロジェクトを右ク
リックし、「外部関数ライブラリー」を選択します。
b. 「外部 JAR の追加」をクリックします。
c. BankingUDF.jar のロケーションにナビゲートし、「開く (Open)」をクリッ
クします。
図 32. 外部関数ライブラリー
d. 「OK」をクリックします。ユーザー定義の XPath 関数を定義するには、以
下を行います。
第 3 章 取引先への支払い SOA ソリューションのインプリメント
47
1) プロジェクト・エクスプローラーで、「BankingMMProj」 → 「モニタ
ー・モデル」 → 「VendorPaymentMM.mm」をダブルクリックします。
2) VendorPaymentMM モデルの「モニター詳細モデル」タブ上の、ユーザ
ー定義関数の領域をメモします。
図 33. ユーザー定義 XPath 関数
3) 「編集」をクリックします。ライブラリー内の関数ファイルのリストを
確認する必要があります。それぞれの名前空間に接頭部を割り当てる必
要があります。
4) リストに表示されている最初の関数の横にあるチェック・ボックスを選
択し、関数の接頭部ライブラリーのフィールドに名前を入力します (例
えば、udf)。
図 34. ユーザー定義 XPath 関数の管理
48
IBM Banking Payments Content Pack for WebSphere Business Services Fabric バージョン 6.2 : 実用ガイド
5) 「終了」をクリックすると、ユーザー定義関数リストの「モニター・モ
デル詳細」タブに 2 つのリストが表示されます。
図 35. ユーザー定義関数のリスト表示
6) これらの関数は現在、モニター・モデルで使用できるようになっていま
す。エラーがあれば「問題」ビューで確認する必要があります。エラー
が検出された場合は、続行する前にそれらを解決する必要があります。
警告および情報メッセージが表示される場合がありますが、これらは無
視できます。
5. イベントのイベント相関を更新するには、以下を行います。
a. VendorPaymentMM モデルの「モニター詳細モデル」タブをクリックしま
す。
b. 「ReceiveEXIT」をクリックします。
1) アプリケーション・エレメントの横にある「除去」をクリックします。
2) 「相関式」領域で以下のように式を変更します。
VendorPayment_Instance_ID = ReceiveEXIT/BaseData/wbi:eventHeaderData
/wbi:ECSParentID and Payment_ID = ReceiveEXIT/vendorPaymentParameters/
bo1:PmtInf[1]/bo1:CdtTrfTxInf[1]/bo1:PmtId/bo1:InstrId
3) 他のイベント相関を更新します。
イベント
イベント相関
ReceiveEXIT
VendorPayment_Instance_ID = ReceiveEXIT
/BaseData/wbi:eventHeaderData/
wbi:ECSParentID and Payment_ID =
ReceiveEXIT/vendorPaymentParameters/
bo1:PmtInf[1]/bo1:CdtTrfTxInf[1]/
bo1:PmtId/bo1:InstrId
ReplyEXIT
VendorPayment_Instance_ID = ReplyEXIT/
BaseData/wbi:eventHeaderData/
wbi:ECSParentID
4) 「VendorPayment Instance ID」をクリックします。「キー値式」領域で
式をクリックします。以下のように式を更新します。
ReceiveEXIT/BaseData/wbi:eventHeaderData/wbi:ECSParentID
5) プロジェクトを保存します。
6. 支払い ID のキーを作成するには、以下を行います。
a. 「VendorPayment MC」を右クリックして、「新規」 → 「キー (Key)」をク
リックします。
b. 以下の詳細を指定します。
第 3 章 取引先への支払い SOA ソリューションのインプリメント
49
v 名前: 支払い ID
v ID: Payment_ID
v 式: ReceiveEXIT/vendorPaymentParameters/bo1:PmtInf[1]/bo1:CdtTrfTxInf[1]/
bo1:PmtId/bo1:InstrId
c. プロジェクトを保存します。
7. モニター・コンテキストの終わりを示すトリガーを作成します。このトリガー
は、呼び出される ReplyExit イベントに基づきます。
a. 「モニター詳細モデル」ナビゲーターで「VendorPayment Context」を右クリ
ックして、「新規」 → 「トリガー」をクリックします。
b. 以下の詳細を指定します。
v 名前: 応答終了トリガー
v ID: Reply_Exit_Trigger
c. 「OK」をクリックします。
d. 「トリガーは反復可能」を選択解除します。「モニター・コンテキストの終
了」を選択します。
e. トリガー・ソースで「追加」をクリックし、「その他のソース・タイプ」を
選択します。「VendorPayment」 → 「ReplyEXIT」を選択して、「OK」を
クリックします。
f. 「トリガー条件」で、以下のように編集します。
fn:empty(ReplyEXIT/TxInfAndSts/bo3:TxSts)
または (ReplyEXIT/TxInfAndSts/bo3:OrgnlInstrId = Payment_ID)
g. プロジェクトを保存します。
50
IBM Banking Payments Content Pack for WebSphere Business Services Fabric バージョン 6.2 : 実用ガイド
図 36. トリガー詳細
8. メトリックを作成するには以下を行います。
a. 「モニター詳細モデル」ナビゲーターで「VendorPayment Context」を右クリ
ックして、「新規」 → 「メトリック」をクリックします。
b. 以下の詳細を指定します。
v 名前: 国
v ID: Country
v 型: ストリング
v ストリングの最大長: 256
c. 「メトリック値式」で「追加」をクリックします。
第 3 章 取引先への支払い SOA ソリューションのインプリメント
51
d. 「メトリック値式」テーブルの 1 行目にある「トリガー」列の下のセルを
選択します。表示されるボタンをクリックして、「トリガー・タイプ
(Trigger type)」 → 「受信終了トリガー (Receive Exit Trigger)」をクリック
します。「OK」をクリックします。
e. 「メトリック値式」テーブルの 1 行目にある「式」列の下のセルを選択し
ます。表示されるボタンをクリックして、以下のテキストを入力します。
ReceiveEXIT/vendorPaymentParameters/bo1:PmtInf[1]/
bo1:CdtTrfTxInf[1]/bo1:Cdtr/bo1:PstlAdr
/bo1:Ctry
f. 「OK」をクリックしてプロジェクトを保存します。
図 37. メトリックの作成
9. KPI を作成するには、以下を行います。
a. 「KPI モデル」タブをクリックします。
b. KPI を保管する KPI コンテキストを作成するには、VendorPaymentMM を
右クリックし、「新規」 → 「KPI コンテキスト」をクリックします。以下
の詳細を指定します。
v 名前: VendorPayment KPI コンテキスト
v ID: VendorPayment_KPI_Context
c. 「OK」をクリックします。
d. SEPA KPI を作成します。
52
IBM Banking Payments Content Pack for WebSphere Business Services Fabric バージョン 6.2 : 実用ガイド
1) 「VendorPayment KPI Context」を右クリックして、「新規」 →
「KPI」をクリックします。
v 名前: SEPA
v ID: SEPA_Rejected_Payments
2) 以下の値を指定します。
a) 型に 10 進数を選択します。
b) 「KPI ターゲットおよび範囲」で以下を実行して、ターゲットと範
囲の値を変更します。
v ターゲットの値を変更するために「詳細」をクリックします。値
を 5 に変更して「OK」をクリックします。
v 範囲の変更には実効値を選択します。
c) 範囲を定義するには、以下を行います。
i. 「追加」をクリックするか、テーブル内の任意の場所をダブルク
リックします。
ii. 「範囲の追加」ウィンドウで「名前」を「正常範囲 (Normal
Range)」に、「ID」を「Normal_Range」に変更して「OK」をク
リックします。「範囲」テーブルに、「正常範囲 (Normal
Range)」という範囲名の行が作成されます。
iii. 作成した行に対して以下を行います。
v 「開始値」列の開始値を 0 に更新し、「OK」をクリックし
ます。
v 「終了値」列の終了値を 5 に更新し、「OK」をクリックし
ます。
3) 「正常範囲 (Normal Range)」という名前の範囲が作成されます。上記
のステップを繰り返して、さらに 2 つの範囲を作成します。
v 中間範囲 (Medium Range): 開始値が 5 で、終了値が 10
v 警告範囲 (Warning Range): 開始値が 10 で、終了値が 20
4) 「KPI 定義」をクリックして、「メトリックおよび集約関数に基づいて
この KPI を算出する」オプションを選択します。
5) 「KPI 詳細 (KPI Details)」の「モニター・コンテキスト」で、「ブラ
ウズ」をクリックし、「VendorPayment」を選択して「OK」をクリック
します。
6) 「メトリック」で「ブラウズ」をクリックし、「支払いの状況」を選択
して「OK」をクリックします。
7) 集約関数リストで「時間フィルター」を選択します。
8) 「時間フィルター」で、メトリックを指定するために「ブラウズ」をク
リックし、「支払い日時 (Payment DateTime)」を選択して「OK」をク
リックします。
9) 以下の詳細を指定します。
v 期間を指定: 反復 (Repeating)
v 期間タイプ: 毎月
v 時間帯: GMT-05:00
第 3 章 取引先への支払い SOA ソリューションのインプリメント
53
v ロケーション: America/New_York
v 基準期間 (Based period on): 進行中の期間
10) 「データ・フィルター」で「追加」をクリックするか、テーブル内の任
意の場所をダブルクリックします。
11) 「メトリック」で「ブラウズ」をクリックし、「支払いの状況」を選択
して「OK」をクリックします。
12) 「メトリックの選択」ウィンドウで、以下の詳細を指定します。
v 演算子: 等号
v 値: Rejected
13) 「追加」をクリックして、「メトリックの選択」ウィンドウで以下の詳
細を指定します。
v メトリック: 支払いネットワーク
v 演算子: 等号
v 値: SEPA
図 38. KPI の作成
54
IBM Banking Payments Content Pack for WebSphere Business Services Fabric バージョン 6.2 : 実用ガイド
10. SEPA_Rejected_Payments が 5 より大きい場合に、ビジネス・シチュエーショ
ン・イベントを作成します。
a. KPI アラート・イベントのイベント定義を作成するには、以下を行います。
1) 「BankingMMProj」を右クリックして、「新規」 → 「イベント定義
...(cbe)」をクリックします。
2) 「新規イベント定義」ウィンドウの「ファイル名」フィールドに
RejectedPaymentsEvent.cbe と入力し、「終了」をクリックします。
3) RejectedPaymentsEvent のイベント定義エディターが表示されます。
をダブルクリックします。
4)
をクリックして拡張データに以下の情報を追加します。
v BusinessSituationName: ストリング
v RejectedPaymentsNumber: 整数
5) プロジェクトを保存します。
図 39. イベント定義
b. SEPA 拒否された支払いに対するアウトバウンド・シチュエーション・イベ
ントを作成します。
1) KPI モデルの「ナビゲーション」ビューで、「VendorPayment KPI コン
テキスト」を右クリックし、「新規」 → 「アウトバウンド・イベント」
をクリックします。「新規アウトバウンド・イベントの作成」ウィンド
ウで以下の詳細を指定します。
v 名前: SEPA 拒否された支払いイベント
v ID: SEPA_Rejected_Payments_Event
2) 以下の情報を指定します。
a) 「イベント・タイプの詳細」タブで、拡張子名を指定するために「ブ
ラウズ」をクリックして、「BankingMMProj」 →
「RejectedPaymentsEvent」 → 「RejectedPaymentsEvent」をクリッ
クし、「OK」をクリックします。
b) 「アウトバウンド・イベントの内容」で「追加」をクリックします。
c) 「VendorPayment KPI コンテキスト」 → 「SEPA 拒否された支払
いトリガー (SEPA Rejected Payments Trigger)」をクリックし、
「OK」をクリックします。
d) テーブルで、「拡張データ」を展開して、「BusinessSituationName」
行で「式」フィールドに以下の情報を入力します (引用符を含む)。
’Too many rejected payments in SEPA’
第 3 章 取引先への支払い SOA ソリューションのインプリメント
55
e) 「RejectedPaymentsNumber」で、「式」フィールドに以下を入力しま
す。xs:integer(SEPA_Rejected_Payments)
3) プロジェクトを保存します。
図 40. イベント属性の詳細
11. ディメンションを作成するには、以下を行います。
a. 「ディメンション・モデル」タブをクリックします。
b. ディメンションを作成するには、以下を行います。
1) 「VendorPayment」のキューブを右クリックして、「新規」 → 「ディメ
ンション」をクリックします。
2) 名前に「国」を指定します。
3) 「ディメンション・モデル」ナビゲーターで「国」を右クリックして、
「新規」 → 「ディメンション・レベル」をクリックします。
4) 「国」と名前を付けて「OK」をクリックします。
5) 「OK」をクリックします。
図 41. ディメンション
12. 「ディメンション・モデル」で、「支払い額 (単位: 100 万米ドル) (Payment
Amount (Million USD))」という名前の指標を作成します。
a. 「ディメンション・モデル」タブをクリックして、「指標 (Measure)」テー
ブルで「新規」をクリックします。
1) 以下の詳細を指定します。
56
IBM Banking Payments Content Pack for WebSphere Business Services Fabric バージョン 6.2 : 実用ガイド
v 名前: 支払い額 (100 万米ドル)
v ID: Payment_Amount
2) ソース・メトリックで「ブラウズ」をクリックして、
「VendorPayment」 → 「取引量 (単位: 100 万米ドル)」をクリックしま
す。
3) 集約関数で「Sum」をクリックします。
4) 「OK」をクリックしてプロジェクトを保存します。
13. SVG ダイアグラムをインポートします。
a. プロジェクト・エクスプローラー・ビューで右クリックし、「インポート」
をクリックします。
b. 「インポート」ウィンドウから「一般」 → 「ファイル・システム」をクリ
ックして、「次へ」をクリックします。
c. 「ブラウズ」をクリックしてファイルを見つけます。(例えば、
<Location>¥VisualModel)
d. 「BankingWorldMap.svg」を選択します。
e. 「ブラウズ」をクリックして、「フォルダーにインポート」ウィンドウから
「BankingMMProj」を選択します。
f. 「終了」をクリックします。
g. プロジェクト・エクスプローラー・ビューでプロジェクトを展開し、SVG
ファイルを展開して、リストされている新しい SVG ファイルを表示しま
す。
図 42. SVG ファイルの表示
14. SVG の形状セット属性を構成します。
a. VendorPayment の「ビジュアル・モデル」タブをクリックします。
「VendorPayment KPI コンテキスト」で「ブラウズ」をクリックし、
「BankingMMProj」にナビゲートして「BankingWorldMap.svg」をクリック
し、「OK」をクリックします。プロンプトが出たら、クリックして形状セ
ットを作成します。
b. 以下の図に示すように、SVG ダイアグラムがビジュアル・エディターに表
示されます。
第 3 章 取引先への支払い SOA ソリューションのインプリメント
57
図 43. SVG ダイアグラムの表示
c. Percentage_of_Transactions_CN が 30% 未満の場合に、形状セット「中国」
の色を「黄色」に設定します。この色を決定するには KPI を使用します。
1) 「ビジュアル・エディター (visual editor)」ビューの「形状セット・アク
ションの追加および編集」セクションで、このファイルに使用できる
SVG 形状を表示できます。このリストで中国の形状セット・アクション
を見つけます。この項目を右クリックして「アクションの追加 (Add
Action)」 → 「カラーの設定」をクリックします。
2) 条件を「Percentage_of_Transactions_CN < 30」に編集して、塗りつぶす
色を #f7ac06 に設定します。
3) プロジェクトを保存します。
4) 中国にもう 1 つアクションを追加します。この項目を右クリックして、
コンテキスト・メニューから「アクションの追加 (Add Action)」 →
「カラーの設定」をクリックします。
5) 条件を「Request_ratio_in_NY le 30」に編集して、塗りつぶす色を
#d1ed58 に設定します。
6) プロジェクトを保存します。
図 44. 形状セットの作成
d. 形状セットにアクションを追加して、以下の情報を指定します。
58
IBM Banking Payments Content Pack for WebSphere Business Services Fabric バージョン 6.2 : 実用ガイド
v ラベル - CN
v アクション - カラーの設定
v テキスト値 - fn:concat(xs:string(Percentage_of_Transactions_CN), ’%’ )
モニター・モデル J2EE プロジェクトの生成
1. プロジェクト・エクスプローラー・ビューで、VendorPaymentMM を右クリック
し、「Monitor J2EE プロジェクトの生成」をクリックします。
2. デフォルト設定を受け入れるには、表示されるウィンドウで「終了」をクリック
します。
図 45. Monitor J2EE プロジェクトの生成
3. J2EE パースペクティブに切り替えます。
4. EJB プロジェクト VendorPaymentApplication を右クリックし、「エクスポー
ト」 → 「EAR ファイル」をクリックします。
5. 宛先ファイル名を選択し、「終了」をクリックします。
モニター・モデル EAR ファイルがモニター・サーバーにデプロイされます。
ビジネス・シチュエーション・イベント用の Action Manager の構
成
このセクションでは、モニター・モデルで定義されたビジネス・シチュエーショ
ン・イベントに基づいてアラートを作成するための Action Manager の構成方法につ
いて説明します。アラートは、ダッシュボードの「アラート」ビューに表示されま
す。
1. 「拒否された要求が多すぎるアラート (too many rejected requests alert)」のテン
プレートを追加するには、以下の手順を実行します。
a. 管理コンソールで、「アプリケーション」 → 「モニター・アクション・サー
ビス」 → 「テンプレート定義」 → 「通知」とクリックします。
第 3 章 取引先への支払い SOA ソリューションのインプリメント
59
b. 「新規」をクリックします。「一般プロパティー」ウィンドウで、テンプレ
ート名に「SWIFT で拒否された支払いが多すぎる (Too many rejected
payments in SWIFT)」と入力して、説明を指定します。
c. 「デフォルトのアクション・サービス・タイプ」の下で、「ダッシュボー
ド・アラート」をクリックします。
d. 「宛先」照会タイプの下で、「ユーザー ID」をクリックします。
e. 「宛先」フィールドに <user id> を入力します。アラートを受け取るのはこ
のユーザー ID であるため、ダッシュボードにはこのユーザー ID でログイ
ンする必要があります。
f. 件名と本文を指定します。
g. 「OK」をクリックします。
2. シチュエーション・イベントから「拒否された要求が多すぎるアラート (too
many rejected requests alert)」のアクション・タイプへのバインディングを追加し
ます。
a. 管理コンソールで、「アプリケーション」 → 「モニター・アクション・サー
ビス」 → 「インストール済みシチュエーション・イベント・バインディン
グ」とクリックします。
b. 「新規」をクリックします。
c. モデルで定義されたシチュエーション・イベント名を入力して、必要なビジ
ネス・シチュエーション・イベント名を作成します。以下のような名前のビ
ジネス・シチュエーション・イベントを作成します。
v SEPA で拒否された支払いが多すぎる (Too many rejected payments in
SEPA)
v SWIFT で拒否された支払いが多すぎる (Too many rejected payments in
SWIFT)
d. これは、アウトバウンド・イベントの「BusinessSituationName」フィールドの
値と完全に一致しなければなりません。以下の図に示すように、これらのイ
ベント名をモデルから使用します。
図 46. モデル内のイベント名
e. 説明を入力してから、「適用」をクリックします。
このシチュエーション・イベントに対するアクションが定義されます。このシチ
ュエーションの通知を、E メール、アラート、Web サービスなどを含む複数の
宛先に送信できます。
60
IBM Banking Payments Content Pack for WebSphere Business Services Fabric バージョン 6.2 : 実用ガイド
ビジネス・サービス・テンプレートを使ったビジネス・サービスの
インスタンスの生成
このセクションでは、このケース・スタディーの新規ビジネス・サービスを作成す
る方法について説明します。この新規ビジネスはその後、IBM Business Services
Composition Studio でビジネス・サービス・テンプレートを使用してインスタンス化
されます。
Banking Payments Content Pack を使用して、このケース・スタディーのビジネス・
サービス分類法を特定します。この分類法およびビジネス・サービス・メタデータ
は、ここで概説するステップに基づいて、IBM Business Services Composition Studio
内でモデリングする必要があります。
1. 取引先への支払い用の SCA モジュールが含まれているワークスペースで、
WebSphere Integration Developer を開始します。
2. 「ビジネス・サービス」パースペクティブに切り替えます。
3. 取引先への支払いという名前の新しい WebSphere Business Services Fabric プロ
ジェクトを作成します。
4. WebSphere Business Services Fabric サーバー構成を指定し、前のステップで作
成したプロジェクトをプロジェクト・リストから選択します。
図 47. 新しい Fabric プロジェクトの作成
5. ビジネス・サービス・テンプレートを使用して、取引先への支払いビジネス・
サービスをクリックし、この新規プロジェクトのアプリケーションおよびアプ
リケーション・スイートを指定します。
第 3 章 取引先への支払い SOA ソリューションのインプリメント
61
6. 取引先への支払いという名前の、プロセス・サービスというタイプの新規ビジ
ネス・サービスを作成します。
7. 次の表に示すロールおよびチャネルを指定します。
表 7. パススルー Dynamic Assembler を必要とするサービス・インターフェース
ロール/チャネル
名前
ロール
銀行役員ロール
顧客
チャネル
JMS チャネル
Http チャネル
8. 「終了」をクリックして、ビジネス・サービスの作成を完了します。
9. ステップ 3 で作成したプロジェクトに関連する新規コンポジット・サービスを
作成して、『SCA モジュールのインスタンス化』で作成した SCA モジュール
をインポートします。
図 48. コンポジット・サービスの作成およびそのコンポジット・サービスと SCA モジュールとの関連付け
Banking Payments Content Pack の一部として提供されているアサーションを使
用して、さまざまなパートナー参照のケイパビリティーに注釈を付ける必要が
あります。
10. 「チャネル」タブで、SCA モジュールを取引先への支払いのビジネス・サービ
スに付加して、このモジュールに提供されているエクスポートを指定します。
11. 「アサーション」タブで、各エンドポイントごとに、IBM 業界モデル階層の一
部として使用可能な LOB アサーションを追加します。
62
IBM Banking Payments Content Pack for WebSphere Business Services Fabric バージョン 6.2 : 実用ガイド
図 49. エンドポイントとアサーションの関連付け
12. 小地域の値を TX と指定します。
13. 前の 2 つのステップを繰り返して、その他のエンドポイントおよび「保険証書
問い合わせ」サービス・インターフェースに対して同じアサーションを追加
し、値を TN および CA とします。
14. 変更内容を Business Services Governance Manager に公開して、承認を得ま
す。
15. ローカル・ワークスペースが更新および同期化されるように、レプリカを生成
してください。
ビジネス・ポリシーの作成
このセクションでは、アセンブル・フェーズの一環として IBM Business Services
Composition Studio のポリシー・シミュレーター機能を使用して行う、ビジネス・ポ
リシーの作成および検証について説明します。これは、実行時に正しいエンドポイ
ントが確実に選択されるようにするためのプロセスにおける重要なステップです。
Business Services Composition Studio で新しい取引先への支払いの地域ポリシーのビ
ジネス・サービスを作成するには、以下の手順を実行します。
1. 新しい取引先への支払いの完全な顧客詳細の取得ポリシーのビジネス・サービス
を作成するには、以下を実行します。
a. 「ポリシーの作成」ウィンドウで、「プロジェクト」フィールドに、
vendor-pmt-model と入力します。
第 3 章 取引先への支払い SOA ソリューションのインプリメント
63
b. 「名前」フィールドに、完全な顧客詳細情報の取得の小地域ベース・ポリシ
ー - エンドポイント選択と入力します。
c. ターゲットを、関係者管理での完全な顧客詳細情報の取得インターフェース
として選択します。
d. 「開始日」と「終了日」をスキップして、「終了」をクリックします。
注: このポリシーを必ず有効にしてください。
2. 「ポリシー式」タブで、コンテンツ・ベースのアサーション名を、LOB アサー
ションと指定します。この値は、コンテンツによって提供されます。次に、「コ
ンテンツから埋める (Fill from Content)」をクリックします。
3. 「式」ペインで、右クリックしてから「追加」 → 「条件」 → 「モデル」とクリ
ックし、Business Services Governance Manager で作成された Fabric プロジェク
トを選択します。
4. 同様に、「ターゲット」が「支払いネットワーク選択サービス・インターフェー
ス」となるような「支払いネットワーク選択」ポリシーを作成します。この契約
では、コンテンツ・ベース・アサーション (すなわち、国のアサーション) が指
定されます。
5. 取引先への支払いのビジネス・サービスに対してこれらのポリシーが正常に作成
された後、 Business Services Composition Studio のポリシー・シミュレーター機
能を使用して、このビジネス・サービスをシミュレートできます。
64
IBM Banking Payments Content Pack for WebSphere Business Services Fabric バージョン 6.2 : 実用ガイド
図 50. ポリシー・シミュレーターのシミュレーション入力画面
第 3 章 取引先への支払い SOA ソリューションのインプリメント
65
図 51. ポリシー・シミュレーターのシミュレーション結果画面
Banking Payments Content Pack の一部として提供されているアサーションを使
用して、さまざまなパートナー参照のケイパビリティーに注釈を付ける必要があ
ります。
6. 変更内容を保存し、それを Business Services Governance Manager に公開して、
承認を得ます。
7. ローカル・ワークスペースが更新および同期化されるように、レプリカを生成し
てください。
サービス・インターフェースのインプリメンテーション・ロジック
の作成
このセクションでは、サービス・インターフェースのインプリメンテーション・ロ
ジックの作成方法について説明します。
取引先への支払いのケース・スタディーでは、関連する SCA モジュールのサービ
ス・インターフェース定義を使用して、サービス・インプリメンテーションを提供
する必要があります。
66
IBM Banking Payments Content Pack for WebSphere Business Services Fabric バージョン 6.2 : 実用ガイド
サービス・インターフェースのインプリメンテーション・ロジックを作成するに
は、以下の手順を実行します。
1. VendorPayment SCA ライブラリーの一部として提供される Web Service
Description Language (WSDL) および XML スキーマ定義 (XSD) を Rational
Application Developer にインポートします。
2. 必要な WSDL 定義について、Rational Application Developer の「Web サービ
ス」ウィザードを使用して、インプリメンテーション・ロジックを指定します。
注: Rational Application Developer での Web サービスの作成方法について詳し
くは、Rational Application Developer の資料を参照してください。
3. サービス・インプリメンテーションを EAR プロジェクトとしてエクスポート
し、それを WebSphere Process Server にデプロイします。
デプロイ・フェーズ
このセクションでは、このケース・スタディーに必要なランタイム成果物の構成と
インストール、ユーザー登録、およびユーザー・サブスクリプションの方法につい
て説明します。
デプロイ・フェーズでは、 ベンダー支払 に必要なランタイム成果物、必要なユー
ザー登録、ユーザー・サブスクリプションを構成およびインストールするために以
下のアクティビティーを実行する必要があります。
v ランタイム成果物の構成とインストールを行います。
v ユーザーがサブスクライブする組織にビジネス・サービスを登録します。
v エンド・ユーザーがアクセスできるように、ロール割り当ておよびユーザー・サ
ブスクリプションを構成します。
v サンプルのメッセージを使用してアプリケーションをテストします。
このケース・スタディーのデプロイ・フェーズには、以下の作業が含まれていま
す。
v エンタープライズ・アプリケーションとベンダー支払のケース・スタディーに対
する SCA モジュールを WebSphere Process Server にインストールする。
v 必要な組織にビジネス・サービスを登録し、アプリケーションの実行およびユー
ザーによるアクセスができるようにする。これは Business Services Subscriber
Manager を使用して行います。
v 別のプロセス、アプリケーション、または Web サービス・クライアントからビ
ジネス・サービスへアクセスできるようにするロール割り当ておよびユーザー・
サブスクリプションを提供する。これは Business Services Subscriber Manager を
使用して行います。
第 3 章 取引先への支払い SOA ソリューションのインプリメント
67
Fabric モデリング
WebSphere
Integration Developer
アセ
Rational
Rational
Data Architect
Rational
Application Developer
ル
ンブ
Rational
Data Architect
Rational
Rational
Software Architect
FMT
Rational
WebSphere
WebSphere
Business Modeler
Rational
Rational
WebSphere
ル
モデ
WebSphere
Service Registry & Repository
カタログ
SUBSCRIPTION Tivoli Identity
MANAGER
Manager
Rational
WebSphere
Business Monitor
PERFORMANCE
MANAGER
Tivoli サービス()
Rational
Requisite Pro
Tivoli
Tivoli
Tivoli
Tivoli
Tivoli
()
DYNAMIC ASSEMBLER
WebSphere
WebSphere
Process Server
Banking Payments
?@インプリメンテーション
BUSINESS SERIVCES
REPOSITORY
ス
ナン
ガバ よび
お セス
ロ
プ
Rational
ロイ
デプ
GOVERNANCE
MANAGER
WebSphere
COMPOSITION STUDIO
Banking Payments =>サービス
Rational
Portfolio Manager
図 52. IBM SOA ライフ・サイクル手法 - デプロイ・フェーズ
ケース・スタディーのデプロイ。取引先への支払い
このセクションでは、取引先への支払いのケース・スタディーをデプロイし、登録
の詳細を指定する方法について説明します。
取引先への支払いのケース・スタディーをデプロイして登録するには、以下を行い
ます。
1. 『アセンブル』セクションで作成した Enterprise Application Archives (EAR ファ
イル) を WebSphere Process Server にインストールします。この中には、以下の
2 つの EAR ファイルが含まれます。
v 取引先への支払いのケース・スタディーを使用することによって BPEL プロ
セスに作成された SCA モジュール
v 組織化されたサービスのサービス・インターフェースとインプリメンテーショ
ン
注: EAR ファイルのインストールについて詳しくは、WebSphere Process Server
の資料を参照してください。
68
IBM Banking Payments Content Pack for WebSphere Business Services Fabric バージョン 6.2 : 実用ガイド
2. Banking Payments 共通サービスの EAR ファイルは、既に Banking Payments
Content Pack 内にインストールされています。要件によっては、この製品の一部
としてパッケージされたものとは異なるサード・パーティーの API または製品
を組み込むように、共通サービスを構成する必要があります。
注:
v Banking Payments 共通サービスを拡張する方法について詳しくは、「Banking
Payments Content Pack 開発者ガイド」を参照してください。
v デプロイメント・トポロジーについて詳しくは、「Banking Payments Content
Pack - 参照アーキテクチャー・ガイド」のトピック『参照アーキテクチャー
の Banking Payments Content Pack への適用 (Applying Reference Architecture
to Banking Payments Content Pack)』を参照してください。
3. IBM Business Services Subscriber Manager で選択可能な「登録の管理」を使用す
ることによって、このケース・スタディーの一部として定義された組織に、取引
先への支払いのビジネス・サービスを登録します。
4. IBM Business Services Subscriber Manager で選択可能な「サブスクライバーの管
理」を使用することによって、新しいユーザーを作成し、ロールとして「銀行役
員ロール」「分析実行者」を割り当てます。
5. IBM Business Services Subscriber Manager で選択可能な「サブスクリプションの
管理」を使用することによって、上記のステップで作成したユーザーに対して取
引先への支払いビジネス・サービスをサブスクライブします。これで、ビジネ
ス・サービスをサブスクライバーにサブスクライブするプロセスが完了しまし
た。
6. 取引先への支払いのビジネス・サービスを検証するには、サンプルの要求メッセ
ージを作成し、IBM Business Services Dynamic Assembler を使用することによっ
て、SCA モジュールとして表されるコンポジット・サービスを呼び出すために
必要なコンテキスト情報を組み込みます。 以下のコード・スニペットは、最初
の要求の SOAP ヘッダーによって、取引先への支払いモジュールの SCA エク
スポートに引き渡される必要なコンテキスト情報を示します。
<soapenv:Envelope xmlns:soapenv="http://schemas.xmlsoap.org/soap
/envelope/"
xmlns:ban="http://VendorPayment/VendorPaymentInterface"
xmlns:urn="urn:iso:std:iso:20022:tech:xsd:pain.001.001.02">
<soapenv:Header>
<pris:Context xmlns:pris="http://www.webifysolutions.com/2006/01/
prism-context"xmlns:soapenc="http://schemas.xmlsoap.org/soap/encoding/"
xmlns:wsctx="http://docs.oasis-open.org/wscaf/2005/10/wsctx"
xmlns:xsi="http://www.w3.org/2001/XMLSchema-instance"
xmlns:xsd="http://www.w3.org/2001/XMLSchema">
<wsctx:context-identifier>{Provide ContextID}
</wsctx:context-identifier>
<pris:property name="http://www.webifysolutions.com/context/
interface">
http://VendorPayment/VendorPaymentInterface#VendorPayment</pris:property>
<pris:property name="http://www.webifysolutions.com/context
/debug">
true</pris:property>
<pris:property name="http://www.webifysolutions.com/context
/subscription">
{Provide Subscription Identifier}</pris:property>
<pris:property name="http://www.webifysolutions.com/2005/10/catalog/
governance#FabricProject">{Provide Fabric Project URI}</pris:property>
</pris:Context>
</soapenv:Header>
<soapenv:Body>
<ban:makePayment>
<urn:GrpHdr>
<urn:MsgId>ABC/060928/CCT001</urn:MsgId>
<urn:CreDtTm>2006-09-28T14:07:00</urn:CreDtTm>
第 3 章 取引先への支払い SOA ソリューションのインプリメント
69
<urn:BtchBookg>false</urn:BtchBookg>
<urn:NbOfTxs>4</urn:NbOfTxs>
<urn:CtrlSum>22000000</urn:CtrlSum>
<urn:Grpg>MIXD</urn:Grpg>
<urn:InitgPty>
<urn:Nm>ABC Corporation</urn:Nm>
<urn:PstlAdr>
<urn:StrtNm>Times Square</urn:StrtNm>
<urn:BldgNb>7</urn:BldgNb>
<urn:PstCd>NY 10036</urn:PstCd>
<urn:TwnNm>New York</urn:TwnNm>
<urn:Ctry>US</urn:Ctry>
</urn:PstlAdr>
</urn:InitgPty>
</urn:GrpHdr>
<urn:PmtInf>
...
...
</urn:PmtInf>
</ban:makePayment>
</soapenv:Body>
</soapenv:Envelope>
7. 提供されたサンプルの要求を使用して、SCA モジュールを検証します。正常に
実行されると、応答として、顧客詳細およびポリシー情報が含まれた ISO 20022
顧客の預金振替開始 V02 メッセージを受け取ります。
8. WebSphere Business Services Fabric Administrative の管理コンソールにログオン
し、「IBM Business Services Performance Manager」 → 「サービス呼び出しの
要約」をクリックして、呼び出しの要約レポートを表示します。このレポート
は、主要 SCA モジュールに関する呼び出しの詳細および関与するパートナー・
サービスを示します。
これで、取引先への支払いのビジネス・サービスのデプロイメントおよび検証が完
了しました。
70
IBM Banking Payments Content Pack for WebSphere Business Services Fabric バージョン 6.2 : 実用ガイド
第 4 章 Protégé を使用した Banking Payments ビジネス用語
集モデルの拡張
このセクションでは、Protégé を使用して Banking Payments ビジネス用語集モデル
(Banking Payments Content Pack の一部として提供されています) を拡張する方法に
ついて説明します。ここでは、OWL 概念の基本を理解しており、 Protégé などの
オントロジー・オーサリング・ツールの使用経験があることが前提となります。
Protégé と OWL について
OWL (Web Ontology Language) とは、Web ドキュメントおよび Web アプリケー
ションに内在するクラスおよびクラス同士の関係を記述するために使用する言語で
す。OWL は RDF および RDFS の拡張版です。
注:
v OWL の仕様については、Web サイト http://www.w3.org/2004/OWL/ を参照して
ください。
v Protégé は、フリーなオープン・ソースのオントロジー・エディターであり、主に
スタンフォード大学で開発されています。このソフトウェアは、以下の Web サ
イトからインストールできます。http://protege.stanford.edu
WebSphere Business Services Fabric 内の OWL
v IBM WebSphere Business Services Fabric は OWL を使用して、業界ビジネス用
語集の一部として定義されている用語の関係と分類法を表します。
v オントロジーの拡張によって、スキーマを拡張することができます (例えば、ア
サーション・タイプや関連プロパティー)。Business Services Composition Studio
を使用すると、新しいデータ (個々のエンドポイントやアサーションなど) を作成
できます。
v オントロジーは FCA ファイルとしてパッケージされて、WebSphere Business
Services Fabric で使用されます。
v Business Services Foundation Pack に含まれるコア・モデル・スタブ (アサーショ
ン、チャネル、ロールなど) は WebSphere Business Services Fabric の概念を拡張
するために提供されています。
WebSphere Business Services Fabric スタブ
以下の OWL ファイルは、以下のようにインポートされる WebSphere Business
Services Fabric スタブを表しています。
v core-stub.owl (注釈)
v service-stub.owl (チャネル)
v subscriber-stub.owl (ロール)
v assertion-stub.owl (アサーション)
v bcpm-stub.owl (ビジネス・ケイパビリティーとプロセスのマップ)
© IBM 2007, 2008 © IBM 2006, 2008
71
これらの OWL ファイルは {Tool Pack Install location}¥sdk¥owl フォルダーに
あります。
Banking Payments ビジネス用語集のインポート
このセクションでは、Banking Payments ビジネス用語集のインポート方法について
説明します。
1. Protege 内に新しいプロジェクトを作成します。
2. 「OWL/RDF ファイル」をクリックしてから、「次へ」をクリックします。
図 53. OWL/RDF ファイルの選択
3. OWL ファイル名 http://{domain name}/banking/payments/glossary-extns を指定し
ます。言語プロファイルとして OWL-DL を選択します。
72
IBM Banking Payments Content Pack for WebSphere Business Services Fabric バージョン 6.2 : 実用ガイド
図 54. OWL-DL プロファイルの選択
4. 「インポート・オントロジー」をクリックし、指定されたコア・スタブをイン
ポートします。
5. Fabric コア・スタブをインポートします。 Fabric コア・スタブにオントロジー
が表示されるので、これを拡張します。このコア・スタブには注釈が含まれて
います。
図 55. Fabric コア・スタブのインポート
6. 検証したスタブ・インポートをインポートして、オントロジー・ブラウザーに
インポートされた OWL ファイルがすべて表示されていることを確認します。
第 4 章 Protégé を使用した Banking Payments ビジネス用語集モデルの拡張
73
図 56. スタブのインポートの検証
7. 名前空間接頭部の名前を変更します。デフォルトのインポートには 2 文字の略
語が付いています。
8. インストール場所内にある FCA フォルダーに含まれる使用可能な業界用語集
モデルをインポートします。
a. Winzip などのユーティリティーを使用して、
com.ibm.websphere.repository.fabric.banking.payments-9.0.jar を解凍します。
b. banking-payments-glossary-model.jar は content フォルダー内に含まれていま
す。
c. WinZip などのユーティリティーを使用して、banking-payments-glossarymodel JAR ファイルを解凍します。
d. 表示されている IFW-BOM-Glossary.owl ファイルをインポートし、次に
IFW-BOM-Extensions.owl ファイルをインポートします。
9. BankingPayments ビジネス用語集を拡張するときは、ステップ 4 で指定されて
いるようにそれを新しい名前空間の下に作成することが重要です。
10. OWL ファイルを保存して開きます。保存された OWL ファイルは、以下のよ
うに表示されます。
<owl:Ontology rdf:about="">
<owl:imports rdf:resource=""> <owl:imports rdf:resource="">
<owl:imports rdf:resource=""> <owl:imports rdf:resource="">
<owl:imports rdf:resource=""> <owl:imports rdf:resource="">
</owl:imports></owl:imports></owl:imports></owl:imports>
</owl:imports></owl:imports></owl:Ontology>
<owl:Class rdf:ID="">
<rdfs:subClassOf rdf:resource="">
</rdfs:subClassOf></owl:Class>
11. 正常に拡張した後、OWL ファイルを保存します。次に、それらを JAR ファイ
ルまたは FCA ファイルとして圧縮し、マニフェストとして content-pack.xml
を使用します。オントロジーの新しい FCA ファイルの作成方法について詳し
くは、「IBM Business Services Fabric Modeling tool Installation and
Development Guide」を参照してください。
12. IBM Business Services Governance Manager (IBM Business Services Foundation
Pack に含まれています) にログインします。
74
IBM Banking Payments Content Pack for WebSphere Business Services Fabric バージョン 6.2 : 実用ガイド
13. 「インポート/エクスポート」機能を使用して、前のステップで作成した FCA
をインポートし、変更内容を IBM Business Services Composition Studio に複製
して、インポート操作を検証します。
第 4 章 Protégé を使用した Banking Payments ビジネス用語集モデルの拡張
75
76
IBM Banking Payments Content Pack for WebSphere Business Services Fabric バージョン 6.2 : 実用ガイド
第 5 章 Protégé を使用した Banking Payments WebSphere
Business Services Fabric モデルの拡張
このセクションでは、前のセクションで作成した業界ビジネス用語集モデルを新し
いアサーション、チャネル、またはロールの作成用に適用する方法について説明し
ます。ここでは、OWL 概念の基本を理解しており、 Protégé などのオントロジ
ー・オーサリング・ツールの使用経験があることが前提となります。
注: このセクションの内容は、 Banking Payments Content Pack の一部として提供さ
れる WebSphere Business Services Fabric Assertions のオントロジー拡張の説明まで
とします。
アサーションの拡張
このセクションでは、新しいアサーションを作成することによりアサーション・オ
ントロジーを拡張する方法について説明します。
既存のプロジェクトを使用してコア・スタブを拡張することにより、BBANAssertion
という名前で新しいアサーションを作成します。
アサーションを拡張するには、以下を行います。
1. アサーション・オントロジーの一部として提供される BankingPaymentsStandards
の新しいサブクラスを作成します。
図 57. 抽象サブクラスの作成
2. SEPA-Assertions-Extension という名前のクラスを指定します。
3. SEPA-Assertions-Extension の新しいサブクラス
BasicBankAccountNumberAssertion を作成します。
4. 「core:assertionType」を選択して注釈プロパティーを指定し、値を「通知の選
択」として入力します。
© Copyright IBM Corp. 2006, 2008
77
図 58. 注釈のプロパティーの指定
5. 注釈プロパティー・エディターを使用してアサーションの有効範囲を指定し、
その有効範囲に REQUIRED のマークを付けます。
6. 「DataType」タブで、新しいデータ・タイプ・プロパティーを hasBBAN とい
う名前で作成します。
図 59. 新しいデータ・タイプ・プロパティーの作成
7. プロパティーのドメインを BBANAssertion として指定し、範囲を String に設
定します。さらに、Functional プロパティーのマークを付けます。
8. WebSphere Business Services Fabric に zip code プロパティーを包含するには、
アサーション・プロパティー値を指定することが重要です。BBANAssertion プ
ロパティーのプロパティー値を注釈プロパティーとして指定します。
図 60. アサーション・プロパティー値の指定
9. 「ファイル」 → 「プロジェクトの保存 (Save Project)」をクリックして、オン
トロジーを保存します。
78
IBM Banking Payments Content Pack for WebSphere Business Services Fabric バージョン 6.2 : 実用ガイド
注: FCA ファイルの作成方法について詳しくは、「IBM Business Services
Fabric Modeling tool Installation and Development Guide」を参照してくださ
い。
10. インポート/エクスポート・ユーティリティーを使用して、IBM Business
Services Governance Manager に FCA ファイルをインポートします。
図 61. FCA ファイルの IBM Business Services Governance Manager へのインポート
正常にインポートされると、「ファイルがロードされました: 成功 (File
Loaded: Successful)」というメッセージが IBM Business Services Governance
Manager に表示されます。
11. Business Services Composition Studio に変更を複製します。新しい
BBANAssertion アサーションがエンドポイントの「コンテンツ・アサーショ
ン」タブ内、またはポリシー・パースペクティブ内部に表示されます。
図 62. IBM Business Services Composition Studio 内でのアサーションの取得
ロールの拡張
このセクションでは、提供されているサブスクライバー・オントロジーを拡張し
て、Beneficiary という名前の新しいロールを作成する方法について説明します。
1. Role の新しいサブクラスを Beneficiary という名前で作成します。
第 5 章 Protégé を使用した Banking Payments WebSphere Business Services Fabric モデルの拡張
79
2. そして、FinancialServicesRole Type に所属する新しいサブクラス
Beneficiary を作成します。これを以下の図に示します。
図 63. サブクラスの作成
3. 「ファイル」 → 「プロジェクトの保存 (Save Project)」を選択して、オントロジ
ーを保存します。
4. この拡張の FCA ファイルを作成するには、「IBM Business Services Fabric
Modeling tool Installation and Development Guide」を参照してください。
5. 「インポート/エクスポート」メニューを使用して、IBM Business Services
Governance Manager に FCA ファイルをインポートします。 正常にインポート
されると、「ファイルがロードされました: 成功 (File Loaded: Successful)」とい
うメッセージが IBM Business Services Governance Manager に表示されます。
チャネルの拡張
このセクションでは、チャネルの拡張方法について説明します。
CallCenterChannel という名前の新しいチャネルを作成し、提供されているサブスク
ライバー・オントロジーを拡張するには、以下を行います。
1. 新しい FacedChannel サブクラスを CallCenterChannel という名前で作成しま
す。
図 64. サブクラスの作成
80
IBM Banking Payments Content Pack for WebSphere Business Services Fabric バージョン 6.2 : 実用ガイド
2. 「ファイル」 → 「プロジェクトの保存 (Save Project)」をクリックして、オント
ロジーを保存します。
3. この拡張のための FCA を作成します。詳しくは、「IBM Business Services
Fabric Modeling tool Installation and Development Guide」を参照してください。
4. 「インポート/エクスポート」メニューを使用して、IBM Business Services
Governance Manager に FCA ファイルをインポートします。 正常にインポート
されると、「ファイルがロードされました: 成功 (File Loaded: Successful)」とい
うメッセージが IBM Business Services Governance Manager に表示されます。
Protégé を使用したBanking Payments ケイパビリティーおよびプロセ
ス・マップの拡張
このセクションでは、Protege を使用して Banking Payments ケイパビリティーおよ
びプロセス・マップを拡張する方法について説明します。
Banking Payments ケイパビリティーおよびプロセス・マップを拡張するときは、新
しい名前空間を作成する必要があります。アサーション、チャネル、およびロール
とは異なり、ケイパビリティーおよびプロセス・マップは、WebSphere Business
Services Fabric コア・モデルのビジネス・ケイパビリティーおよびプロセスのマッ
プを使用して 1 つのインスタンスとして定義されます。ケイパビリティーおよびプ
ロセス・マップは、Banking Payments Content Pack の一部を形成しています。
Banking Payments ケイパビリティーおよびプロセス・マップを拡張するには、以下
を行います。
v ケイパビリティーとサブケイパビリティーを追加する
v プロセスとサブプロセスを追加する
v プロセスとケイパビリティーの間に新しいマッピングを作成する
注: Banking Payments ケイパビリティーおよびプロセス・マップは、必ず Banking
Payments Content Pack のインストール場所からインポートしてください。
1. Protege の「個別 (Individuals)」タブに切り替えて、インポートしたケイパビリ
ティーおよびプロセス・マップが表示されるようにします。
2. 新しいケイパビリティーを作成し、「クラス・ブラウザー」で「ビジネス・ケ
イパビリティー」を選択します。「インスタンス・ブラウザー (Instance
Browser)」で「新規インスタンス (New Instance)」をクリックして、新しいケイ
パビリティーを追加します。
第 5 章 Protégé を使用した Banking Payments WebSphere Business Services Fabric モデルの拡張
81
図 65. 新しいケイパビリティーの作成
3. 親ケイパビリティーを選択するには、「追加」アイコンを選択してから、この
新しいケイパビリティーの親ケイパビリティー、すなわち以下の図に示す
ApplicationProcessing を選択します。
4. サブケイパビリティーを追加する親ケイパビリティーの名前を選択し、ステッ
プ 2 からケイパビリティー名を選択します。
5. 「クラス・ブラウザー」で「ビジネス・プロセス」を選択し、「インスタン
ス・ブラウザー (Instance Browser)」の「新規インスタンス (New Instance)」を
クリックして、新しいプロセスを追加します。
82
IBM Banking Payments Content Pack for WebSphere Business Services Fabric バージョン 6.2 : 実用ガイド
図 66. 新しいケイパビリティーの作成
6.
親プロセスを選択するには、「parentProcess」フィールドの「追加」アイコン
を選択して、この新しいプロセスの親プロセス AssessinterbankPaymentRisk
を選択します。これを前の図に示します。
7. 新しいサブプロセスを追加するには、上記のステップに従って新しいプロセス
を作成し、「親プロセス名 (Parent Process Name)」を選択して、ステップ 5 で
作成したプロセスを選択します。
8. プロセスとケイパビリティーの間にマッピングを作成するには、
「supportsCapability」フィールドを選択してから「追加」アイコンをクリック
し、新しく追加されたプロセスにマップされるケイパビリティー
ApplicationManagement を指定します。
9. 「ファイル」 → 「プロジェクトの保存 (Save Project)」を選択して、オントロ
ジーを保存します。
10. この拡張用の Fabric Content Archive (FCA) ファイルを作成し、「インポート/
エクスポート」メニュー・オプションを使用してその FCA を IBM Business
Services Governance Manager にインポートします。
第 5 章 Protégé を使用した Banking Payments WebSphere Business Services Fabric モデルの拡張
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注:
v この拡張用の FCA ファイルを作成する方法について詳しくは、「IBM
Business Services Fabric Modeling Tool Installation and Development Guide」
を参照してください。
v FCA ファイルを Business Services Governance Manager にインポートする方
法について詳しくは、IBM Business Services Tool Pack の資料を参照してく
ださい。
11. 変更内容を IBM Business Services Composition Studio に複製し、拡張エディタ
ーを使用して新しいプロセスをビジネス・サービスにマップします。
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IBM Banking Payments Content Pack for WebSphere Business Services Fabric バージョン 6.2 : 実用ガイド
付録 A. 参照インプリメンテーション Fabric プロジェクトの
URI の取得
このトピックでは、参照インプリメンテーション Fabric プロジェクトの Unique
Resource Identifier (URI) 取得の詳細について説明します。この URI は、要求のコ
ンテキスト・プロパティーで使用されます。
参照インプリメンテーション Fabric プロジェクトの URI を取得するには、以下の
手順を実行します。
1. WebSphere Integration Developer を開始します。
2. Fabric プロジェクトのレプリカを生成します。
注: Fabric プロジェクトのレプリカ生成について詳しくは、 『WebSphere
Integration Developer を使用したビジネス・サービス・テンプレートの関連メタ
データの取得』のセクションを参照してください。
3. 参照インプリメンテーション固有の Fabric プロジェクトを開き、ID アイコンを
クリックして、URI をコピーします。
4. この URI は、次のヘッダー (context.header) のプロパティーに提供されます。
v UTE テスト・モジュールを使用している場合、詳細は以下に表示されます。
– プロパティー名: http://www.webifysolutions.com/2005/10/catalog/
governance#FabricProject
– プロパティー値: <URI for RI Fabric Project>
5. SoapUI などの他のツールを使用している場合は、以下のように、追加のコンテ
キスト・プロパティーを送信する必要があります。
<prism:property name="http://www.webifysolutions.com/2005/10/
catalog/governance#FabricProject"><URI for RI Fabric Project></prism:property>
© Copyright IBM Corp. 2006, 2008
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IBM Banking Payments Content Pack for WebSphere Business Services Fabric バージョン 6.2 : 実用ガイド
付録 B. ContextID の取得
ContextID を取得するには、以下の手順を実行します。
1. SoapUI を開始し、左のペインで「プロジェクト」を右クリックします。
2. 「新規 WSDL プロジェクト (New WSDL Project)」をクリックしてから、プロ
ジェクト名に「WBSF」と入力します。「OK」および「保管」をクリックしま
す。
3. 作成した WBSF プロジェクトを右クリックして、「URL から WSDL を追加
(Add WSDL from URL)」をクリックします。
4. URL に「http://fabric-server:9080/fabric-engine/wsdl/prism-context-manager.wsdl」と
入力します。「OK」をクリックします。
5. 「はい」をクリックして、要求を作成します。以下のように、要求を入力しま
す。
<soapenv:Envelope
xmlns:soapenv="http://schemas.xmlsoap.org/soap/envelope/">
<soapenv:Body>
<s0:Begin expiresAt="2008-12-16T18:28:56.769+05:30"
xmlns:s0="http://www.webifysolutions.com/2006/01/prism-context"
xmlns:soapenc="http://schemas.xmlsoap.org/soap/encoding/"
xmlns:xsi="http://www.w3.org/2001/XMLSchema-instance"
xmlns:xsd="http://www.w3.org/2001/XMLSchema" />
</soapenv:Body>
</soapenv:Envelope>
注: 要求の送信先であるターゲット URL が http://fabric-server:9080/fabric-engine/
services/context であることを確認してください。
6. 画面の矢印をクリックして、要求を送信します。
7. 取得した応答を以下のコード・スニペットに示します。値 ID:user-48341224249233953-0:1 は、コンテキスト・プロパティー内の値として使用する
ContextID です。
<soap:Envelope xmlns:soap="http://schemas.xmlsoap.org/soap/envelope/">
<soap:Body>
<Context expiresAt="2008-12-16T18:28:56.906+05:30"
timestamp="1224249450906" xmlns="
http://www.webifysolutions.com/2006/01/prism-context">
<context-identifier xmlns=
"http://docs.oasis-open.org/wscaf/2005/10/wsctx">
ID:user-4834-1224249233953-0:1</context-identifier>
</Context>
</soap:Body>
</soap:Envelope>
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IBM Banking Payments Content Pack for WebSphere Business Services Fabric バージョン 6.2 : 実用ガイド
特記事項および商標
特記事項
本書は米国 IBM が提供する製品およびサービスについて作成したものであり、本
書に記載の製品、サービス、または機能が日本においては提供されていない場合が
あります。日本で利用可能な製品、サービス、および機能については、日本 IBM
の営業担当員にお尋ねください。本書で IBM 製品、プログラム、またはサービス
に言及していても、その IBM 製品、プログラム、またはサービスのみが使用可能
であることを意味するものではありません。これらに代えて、IBM の知的所有権を
侵害することのない、機能的に同等の製品、プログラム、またはサービスを使用す
ることができます。ただし、IBM 以外の製品とプログラムの操作またはサービスの
評価および検証は、お客様の責任で行っていただきます。
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施権を許諾することを意味するものではありません。実施権についてのお問い合わ
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〒106-8711
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日本アイ・ビー・エム株式会社
法務・知的財産
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含むすべての明示もしくは黙示の保証責任を負わないものとします。国または地域
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の制限を受けるものとします。
この情報には、技術的に不適切な記述や誤植を含む場合があります。本書は定期的
に見直され、必要な変更は本書の次版に組み込まれます。 IBM は予告なしに、随
時、この文書に記載されている製品またはプログラムに対して、改良または変更を
行うことがあります。
本書において IBM 以外の Web サイトに言及している場合がありますが、便宜のた
め記載しただけであり、決してそれらの Web サイトを推奨するものではありませ
ん。それらの Web サイトにある資料は、この IBM 製品の資料の一部ではありませ
ん。それらの Web サイトは、お客様の責任でご使用ください。
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IBM は、お客様が提供するいかなる情報も、お客様に対してなんら義務も負うこと
のない、自ら適切と信ずる方法で、使用もしくは配布することができるものとしま
す。
本プログラムのライセンス保持者で、(i) 独自に作成したプログラムとその他のプロ
グラム (本プログラムを含む) との間での情報交換、および (ii) 交換された情報の
相互利用を可能にすることを目的として、本プログラムに関する情報を必要とする
方は、下記に連絡してください。
Lab Director
IBM Corporation
11501 Burnet Road,
Austin, TX 78758
U.S.A
本プログラムに関する上記の情報は、適切な使用条件の下で使用することができま
すが、有償の場合もあります。
本書で説明されているライセンス・プログラムまたはその他のライセンス資料は、
IBM 所定のプログラム契約の契約条項、IBM プログラムのご使用条件、またはそれ
と同等の条項に基づいて、IBM より提供されます。
この文書に含まれるいかなるパフォーマンス・データも、管理環境下で決定された
ものです。そのため、他の操作環境で得られた結果は、異なる可能性があります。
一部の測定が、開発レベルのシステムで行われた可能性がありますが、その測定値
が、一般に利用可能なシステムのものと同じである保証はありません。さらに、一
部の測定値が、推定値である可能性があります。実際の結果は、異なる可能性があ
ります。お客様は、お客様の特定の環境に適したデータを確かめる必要がありま
す。
IBM 以外の製品に関する情報は、その製品の供給者、出版物、もしくはその他の公
に利用可能なソースから入手したものです。IBM は、それらの製品のテストは行っ
ておりません。したがって、他社製品に関する実行性、互換性、またはその他の要
求については確証できません。 IBM 以外の製品の性能に関する質問は、それらの
製品の供給者にお願いします。
IBM の将来の方向または意向に関する記述については、予告なしに変更または撤回
される場合があり、単に目標を示しているものです。
本書には、日常の業務処理で用いられるデータや報告書の例が含まれています。よ
り具体性を与えるために、それらの例には、個人、企業、ブランド、あるいは製品
などの名前が含まれている場合があります。これらの名称はすべて架空のものであ
り、名称や住所が類似する企業が実在しているとしても、それは偶然にすぎませ
ん。
著作権使用許諾:
本書には、様々なオペレーティング・プラットフォームでのプログラミング手法を
例示するサンプル・アプリケーション・プログラムがソース言語で掲載されていま
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す。お客様は、サンプル・プログラムが書かれているオペレーティング・プラット
フォームのアプリケーション・プログラミング・インターフェースに準拠したアプ
リケーション・プログラムの開発、使用、販売、配布を目的として、いかなる形式
においても、IBM に対価を支払うことなくこれを複製し、改変し、配布することが
できます。このサンプル・プログラムは、あらゆる条件下における完全なテストを
経ていません。従って IBM は、これらのサンプル・プログラムについて信頼性、
利便性もしくは機能性があることをほのめかしたり、保証することはできません。
それぞれの複製物、サンプル・プログラムのいかなる部分、またはすべての派生的
創作物にも、次のように、著作権表示を入れていただく必要があります。
(C) (お客様の会社名) (年). このコードの一部は、IBM Corp. のサンプル・プログラ
ムから取られています。 (C) Copyright IBM Corp. 2006, 2008. All rights reserved.
この情報をソフトコピーでご覧になっている場合は、写真やカラーの図表は表示さ
れない場合があります。
商標
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る商標です。
IBM
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AIX
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ClearQuest
DB2
DB2 Universal Database
Rational
Tivoli Tivoli (logo)
Tivoli Enterprise
Tivoli Enterprise Console
WebSphere
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の米国およびその他の国における商標です。
Intel、Intel Inside (ロゴ)、および Pentium は、Intel Corporation の米国およびその他
の国における商標です。
特記事項および商標
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Java、およびすべての Java 関連の商標およびロゴは、Sun Microsystems, Inc. の米
国およびその他の国における商標または登録商標です。
UNIX は The Open Group の米国およびその他の国における登録商標です。
Linux は、Linus Torvalds の米国およびその他の国における商標です。
他の会社名、製品名およびサービス名等はそれぞれ各社の商標です。
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򔻐򗗠򙳰
Printed in Japan
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