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No.550(H13.04月号) PDF形式 1.07MB

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No.550(H13.04月号) PDF形式 1.07MB
TCP/TCP平成13年3月/T3−1296/表紙/T3
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1年4月24日火曜日 Page 1
ISSN 0915-3489
平成13年4月15日発行(毎月1回15日発行)鳥取県医師会報 第550号(昭和60年11月28日 第三種郵便物認可)
平
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第
550 号 平成13年 4 月15日 鳥取市戎町317 鳥取県医師会発行 発行人 長 田 昭 夫
報
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5日発行(毎月1回1
5日発行) 鳥取県医師会報 第5
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目
次
巻頭言
明日への模索
代議員会
第1
5
6回鳥取県医師会(定例)代議員会議事録
理事会
第1
2回常任理事会・第1
2回理事会
新役員紹介
中四国
中国四国医師会連合常任委員会
報 告
第4
9回医事紛争処理委員会
平成1
2年度第2回諸規程改正検討委員会
平成1
2年度日医学校保健講習会・日医乳幼児保健講習会
第1回鳥取県結核対策推進協議会
平成1
2年度都道府県医師会生涯教育担当理事連絡協議会
日医感染症危機管理対策協議会
改正医療法Q&A
会員の栄誉
介護保険伝言板
お知らせ
健対協
第3
1回日本消化器集団検診学会中国四国地方会・第3
1回中国四国地方胃集検の会
鳥取県母子保健対策協議会・母子保健対策専門委員会
鳥取県成人病検診管理指導協議会胃がん部会・健対協胃がん対策専門委員会
鳥取県成人病検診管理指導協議会大腸がん部会・健対協大腸がん対策専門委員会
鳥取県健康対策協議会3
0周年記念式典打合会
鳥取県成人病検診管理指導協議会総合部会
鳥取県医師会腫瘍調査部月報(3月分)
脳卒中登録対策専門委員会調査報告(3月分)
感染症だより
短 歌
俳 句
医師国保だより
地区医師会だより
東部医師会
中部医師会
西部医師会
会員消息
県医の動き
表紙絵によせて
編集後記
長田昭夫
1
2
1
6
2
2
2
2
岡空謙之輔
西田龍之介
岡空謙之輔
2
4
2
5
2
6
2
7
2
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7
7
6
7
7
7
8
8
0
8
1
8
2
井上雅勝
大津敬一
本田 守
新宮彦助
中井一仁
8
4
8
5
8
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8
7
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5日発行) 鳥取県医師会報 第5
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巻
頭
言
明
日
へ
の
模
索
長
鳥取県医師会長
田
昭
夫
桜花爛漫、卒業入学、退職就職転勤、新年度は
成熟すれば、巷間、論議の種とされている情報公
いろいろなドラマの展開のなかで始まりました。
開の法制化や、医療への株式会社の参入の問題、
県医では3月1
7日に、また日医では4月1日に
混合診療の議論など多くの狭い視野での異論が雲
代議員会が開かれて、新年度の事業について協議
散霧消するであろうとさえのべており、今後の重
可決され夫々スタートしたところであります。昨
要な勉強課題になるものと思われます。代議員会
年4月新執行部が発足し、会員各位の励ましの言
でも、高齢者医療保険制度と介護保険制度の統合
葉を戴きながら過ごした1年ですが、当初予定し
についての論議がなされ、現物給付、現金給付混
たプログラム通りにはゆかず、戸惑うことも多
合についての質問があり応答が重ねられました。
かった次第でした。健対協事業について、県や大
また介護保険スタート1年、介護支援専門員の組
学の積極的な協力もあって貴重なデータの積み重
織化の推進、介護保険診療に伴う個別指導のこと
ねも出来、また、今年開催予定の3
0周年事業の骨
なども検討課題の一つであります。
格もできて、アレルギー委員会の発足など新機軸
代議員会ではさらにインターネット構築につい
の構想を加味しながら新たな展開を計る積りであ
て質問がありましたが、医師会の組織力を強化す
ります。勿論県の行う「健康とっとり計画」の策
る反面、現在の体制を崩壊させる両刃の剣でもあ
定にも引き続き意見を具申してゆきたいと思いま
るとの発言もあり、ORCAについての質問、小児
す。
救急のことについて応答がありました。
感染症危機管理と情報システム運営両委員会で
次に地震という大きな爪あとを残したこの一年
に検討され蓄積された防災、救急に対する知恵は、
試みたインフルエンザ定点情報の結果も良好で、
今年度さらに積み重ねられなければなりません。
地についた情報システムの構築が望まれます。
全国協議会における地震体験の発表が結果的に活
更に、新生児拉致事件を契機に発足した医療安
性化をもたらすこととなった勤務医部会について
全対策委員会が行ったアンケートには多数の回答
も、今会員の半数を占めていることを鑑みれば、
がよせられており、6月2
3日の総会には日医担当
組織の充実のためにも会費のこと、女性会員のこ
宮坂常任理事を、また6月2
4日の春季医学会では
となども包含しつつ検討が続けられなければなり
リスクマネージメント学も取り上げ、大阪地裁調
ません。
停委員でもある大城
孟先生を夫々お呼びして講
演を開催する予定です。
また、日医は今回の代議員会で「3つの目標、
4つの基本理念、5つの具体的方策」にまとめた
カメラレンズを通して見る映像には、裸眼とは
「医療構造改革構想」を冊子にまとめ公表しまし
全く異なった発見があり、編集によって感動がう
た。坪井会長は、二つの改革理念、すなわち基本
まれます。明日を模索して、1カットを大事にし
理念としての意識構造改革と情報構造改革理念が
ながら今年も四季を彩って行きたいと思います。
1
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5日発行(毎月1回1
5日発行) 鳥取県医師会報 第5
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代議員会
第1
5
6回鳥取県医師会(定例)代議員会議事録
1.開 催 の 期 日
2.開 催 の 場 所
平成1
3年3月1
7日(土)
午後4
取扱特別会計収支予算(案)につ
時∼午後5時4
2分
いて
鳥取県医師会館
8.会議の状況
鳥取市戎町
3.代議員の総数 4
1名
〈米本議長〉
4.出席代議員数 3
2名
定刻になりましたので、ただいまから第1
5
6回
5.出席の役員等
鳥取県医師会(定例)代議員会を開会致します。
長田会長、西田・大石両副会長
まず、資格確認を事務局よりお願いします。
岡空・岡本・野島・富長・植木各常任理事
〈小林事務局長〉
渡辺・生駒・中井・神鳥・明島・宮
資格確認のご報告を致します。代議員総数は4
1
各理事、
岸田・天野両監事
名でございます。これに対して本日、受付されま
入江顧問
した代議員の先生は3
2名でございます。従いまし
6.役員補欠選挙
て過半数の出席でございます。議案書には代議員
名簿を載せておりますが、本日ご欠席の代議員に
理事1名の補欠選挙を行い、無投票にて川原
代わりまして予備代議員の先生がおられますので、
隆造氏を当選人と決定した。
お手元に本日ご出席の先生方の名簿を配布してお
任期は平成1
3年4月1日から平成1
4年3月3
1
りますので、ご確認いただきたいと思います。以
日まで。
7.議決事項
上でございます。
〈米本議長〉
以下の6議案についていずれも原案通り可決
ありがとうございました。過半数の出席ですの
承認した。
第1号議案
で、会議は成立致します。
平成1
3年度鳥取県医師会事業計画
次に議事録署名人の選出でございますが、恒例
(案)について
第2号議案
によりまして議長にご一任願えますか。
平成1
3年度鳥取県医師会会費減免
[
「異議なし」と言う者あり]
申請承認について
第3号議案
それでは、3番・高
平成1
3年度鳥取県医師会一般会計
美仁代議員のお二方によろしくお願い致します。
収支予算(案)について
第4号議案
次に「会長挨拶」をお願いします。
平成1
3年度鳥取県医師会共済会収
〈長田会長〉
支予算(案)について
第5号議案
第6号議案
勇吉代議員、3
6番・野坂
本日は、第1
5
6回鳥取県医師会定例代議員会に
平成1
3年度鳥取県健康会館特別会
計収支予算(案)について
多数の代議員の方にご出席いただきまして、誠に
平成1
3年度鳥取県医師会生命保険
ありがとうございました。
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5日発行(毎月1回1
5日発行) 鳥取県医師会報 第5
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けでございます。その間、医師あるいは医師会と
本日の主な議案は、平成1
3年度事業計画(案)
とそれに伴います収支予算等の6議案でございま
いう組織のあり方につきまして、大きな問題を背
す。詳細につきましては後ほど担当役員がご説明
負いながらのスタートであったと今思っておりま
致します。十分にご審議いただき、何卒ご承認を
す。その間、代議員各位のご協力を賜り、また叱
賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。
咤激励を賜ったおかげで本日に至ったと思ってお
ります。本日は、その冒頭に当たって、まずは感
また、生駒理事が3月末をもちまして理事を辞
謝の言葉を申し上げたいと思っております。
任されることになりました。後任の理事の補欠選
当面する課題につきまして2∼3述べさせてい
挙も本日行いますので、よろしくお願い致します。
ただきます。
なお、生駒理事におかれましては、平成8年4月
に理事に就任されて以来2期半、すなわち5年間、
まずは、医療安全対策でございます。
わが医師会のために多大な努力をしていただきま
医療に対する患者さんとの信頼関係を築くため
した。本日のこの席をお借りしまして御礼申し上
には、先ほど申しましたように、平成1
2年1月か
げる次第でございます。
ら診療情報提供制度が開始されまして、法制化で
昨年4月、新執行部が発足致しました。会員の
はなくて自主的な開示の方針で進めてきておりま
皆様の目線を大事に致しまして、声に十分耳を傾
す。今、個人情報の開示、あるいは保護、いろい
けながら懸命に努力したと思っています。その間、
ろな問題につきまして政府の方でも案を練ってお
震災がございました。また、勤務医の全国大会等
ります。そういう検討の会に出席して思うことは、
もありました。いろいろな取り組みにおいて、皆
非常に個人の資質が問われる時代、医師としても
様のご支援によりまして1年間を過ごすことがで
意識改革をしなければいけない時代だとつくづく
きたと思っております。
思う次第でございます。
平成1
2年1月に、診療情報提供についての制度
そういう場面におきまして、本年1月、新生児
が発足致しました。また、医師の倫理問題、いわ
の誘拐事件がございました。これを一つの契機と
ゆる倫理綱領が日医において見直しがございまし
致しまして、医療安全対策委員会に医師だけでは
た。そうしたいろいろな状況の変化の中で、今年
なく外部の委員も加えまして、すなわち看護部長、
度「築かれた礎の上に立って進む」と最初宣言致
薬剤部長、事務部長、弁護士の方々も加えまして、
しましたが、ただ礎の上であぐらをかいていては
「医療安全対策委員会」を作った訳でございます。
済まされないような非常な厳しい情勢があったわ
すなわち危機管理、あるいはリスクマネジメント
といいますか、そういう観点で取り組みを始めて
おりますので、この点につきまして今後十分のご
協力をお願いしたいということを、まず最初に思
う次第でございます。
医療に対する不信感が強いことは皆様もご存じ
でございまして、毎日の新聞を賑わせております。
医者のエゴということが非常に言われております。
ハードあるいはソフトの面から常に組織というも
のの中にあって、その不信の原因を追及するには、
まずは何かが起こったら積極的に先頭に立って取
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り組む姿勢ということが医師への信頼を回復する
審議いただきまして、いろいろご示唆願えれば大
ことではないかと思っております。犯人あるいは
変幸いと思っております。
失礼致しました。
マスコミがけしからぬ、というだけでは済まされ
〈米本議長〉
ないものがそこにはあって、そういうことでは不
ありがとうございました。では、続きまして報
信をぬぐえないと思っております。この点よろし
告に移ります。平成1
2年度鳥取県医師会事業報告
くご協力をお願い致します。
について執行部からご説明をお願い致します。大
次に、医療保険制度の改革についてでございま
石副会長。
す。
〈大石副会長〉
抜本的な改革につきましては、まだ入り口論議
といいますか、方向性が定まっておりません。老
大石でございます。不慣れと言いますか、初め
人医療を中心とした財源問題など非常に課題が多
てでございますので、よろしくお願い致します。
くて、日本医師会もこの点につきましては早期に
それでは座ってご説明させていただきます。
[以下、会務報告について説明]
具体的なプログラムを提示してもらわないと、
我々としても非常に困る場面があると思っており
ここで物故された会員のご冥福を祈り、黙祷を
ます。我々も中国四国のブロック研究会がござい
捧げたいと思います。議長さん、よろしくお願い
ますので、そういう場面で意見を十分反映させた
します。
いと思っております。また、医療法が改革されま
〈米本議長〉
それでは、物故された先生方のご冥福を祈り黙
した。これに対しましてもきっちり対応しながら、
祷を捧げたいと存じます。
そのあり方について論議をし、我々としても議論
の構築を立てていかなければいけないと思ってお
全員ご起立願います。黙祷はじめ。
ります。
黙祷終わり。有り難うございました。ご着席下
さい。
次に、日韓医師会の国際交流でございます。
引き続き、会務報告をお願いします。
これは事業計画にも提起しております。実は鳥
〈大石副会長〉
取県知事の方からお声がございまして、我々とし
有り難うございました。それでは、会務報告を
てもいいことでございますから、これに対応する
続けます。
ことに致しまして、予算組みをさせていただきま
[以下、会務報告について説明]
した。これは県の方が既に予算組みをしておりま
〈米本議長〉
す。
また、検診の精度管理、あるいは健康教育活動
ありがとうございました。以上で会務報告は終
を皆さんのご協力で進めてまいりました。健康対
了致しました。追加があるようです。長田会長、
策協議会が今年は3
0周年を迎えます。5月3
1日に
どうぞ。
その記念式典を行いたいと考えております。今ま
〈長田会長〉
でに積み上げてきた業績をまとめて冊子にする事
少し追加させていただきます。先程、大石副会
業計画も立てておりますので、その点よろしくお
長からの報告ですが、話にありましたようにこの
願い致します。
頃女性の共同参画を県が言いまして、医療審議会、
いろいろ問題点が多くて、ここで短時間にまと
会内の医療安全対策委員会、介護審査会などそれ
める時間もございませんが、次年度の計画をよく
ぞれ女性を委員として出してほしいということで
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5日発行) 鳥取県医師会報 第5
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ございます。代議員の内3分の1は女性でなくて
年金の受託の幹事会社というのが中央三井信託銀
はならない、ということがやがて生じるかも知れ
行で、銀行もつぶれる時代ですし、年金基金のと
ません。女性委員として人探しに対応しており、
ころを見ても、生命保険の千代田生命などもつぶ
困っていることを付け加えておきます。また、イ
れた会社でございます。そういうことで、医師年
ンフルエンザのインターネットのことですが、事
金というのは医師会が募集しますが、そのまま信
業計画で平成1
2年度は情報システムの推進を挙げ
じて掛金をかけておっても大丈夫なものかどうか、
ました。それに伴い担当理事がこういう試みを立
一言ご返答願いたいと思います。
ち上げました。たいへん難しい場面もありました
〈長田会長〉
が、鳥取大学医学部の医療情報部の協力も得まし
中四国の常任委員会で3∼4年前に話がござい
て、まずインフルエンザに絞って立ち上げようと
ましたけれども、日医から担当の常任理事がい
進めてきたところであります。情報化につきまし
らっしゃいまして説明がありました段階では、厚
ては、更に来年度も頑張りたいと思っております
生年金基金というのは新しいものでありまして、
ことを付け加えます。誤植ですが、日本海テレビ
これらについては非常にうまくいっているが、や
で日医の山田常任理事が健対協の説明をしたと書
はりバブルがあったということで、日医の年金に
いてますが、これは私が出て健対協が3
0周年を迎
つきましてはいろいろ問題点はあったようでござ
えた意義を述べました。山田先生は日医のいろい
います。しかし、それに関しましてはご質問もあ
ろな取り組みをお話しになりました。看護大学化
りましたので、早速事務局から現在の状況につい
構想のことがありますが、県では県立看護大学に
て調査させましたので、局長の方から説明させて
ついていろいろ検討を始めております。これはま
いただきたいと思います。
だヒアリングの段階ですが、医師会の立場からい
〈小林事務局長〉
ろいろ意見を述べております。医師連盟の活動は
栗原先生からの質問について、事務的な事項で
医師会とは別ですので、医師会の関連ということ
ございますので少し説明をさせていただきます。
まず、日医年金について、中央三井が主幹事会
で会務報告に載せております。以上です。
社で大丈夫かということでございますけれども、
〈米本議長〉
それでは、会長挨拶、会務報告が終わりました
最終的に昨日も日本医師会に確認致しましたが、
ので、これについての質疑を行いたいと思います。
中央三井の情報につきましては、情報収集は行っ
既に3名の方から質問が入っておりますので、そ
ておりますけれども、確定的な返事はございませ
れを先に行いたいと思います。お手元に配りまし
ん。ただし、日医年金として受託しております年
た資料集がありますので、それを参考にしていた
金については、管理の方法として分別管理という
だきたいと思います。
方式で資産が管理されておりまして、これではき
まず、質問の到着順にいかせていただきます。
ちんと管理されるようですが、特に信託銀行固有
2
4番・栗原達郎代議員から要旨を簡単にお願い致
の財産、いわゆる預金等とは切り離して管理され
します。
るといった方式でございまして、仮に信託銀行が
〈2
4番・栗原代議員〉
破綻を致しましても、医師年金の分別管理された
医師年金は、昔は非常にいいもののようでござ
内容については安全に保全されるといった仕組み
いまして、それに我々加入している訳ですが、そ
になっているという説明を受けております。これ
れが非常に目減りしています。特にその中で医師
は、先日3月1日にございました全国の事務局長
5
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5日発行(毎月1回1
5日発行) 鳥取県医師会報 第5
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〈米本議長〉
会議でも重ねて石川副会長からご説明がございま
栗原代議員、よろしゅうございますか。
した。
〈2
4番・栗原代議員〉
次に、先ほど先生から、だんだん安くなって額
ありがとうございます。
が少なくなってというお話、ご指摘がありました
〈神鳥理事〉
が、会長からもありましたように、バブルがはじ
私、年金担当でございまして、ちょっと追加さ
けた段階で日医年金は制度の見直しを行いまして、
せていただきます。
平成1
0年4月から実施をしておりまして、例えば
年金計算の利率を5.
5%から3.
0%確保するように
信託法というのがございますが、私、よく知ら
したり、死亡一時金の給付を3
0
0万円にしており
なかったので受け売りですが、それに銀行勘定と
ましたが、これはいわゆる見舞金的な形ですが、
信託勘定の2種類あるそうでして、銀行勘定の方
これを1
0
0万円に切り下げる。あるいは年金給付
が資金が焦げついてしまった。ところが、信託勘
について、日医年金については一律的な基本年金
定の方は、先ほども局長が言われましたが分別管
と、1口6,
0
0
0円でどんどん積み増しができる加
理になっていて金融庁が監督しているということ
算年金の両方を加えた形でできておりますが、加
で、ずっとチェックを受けています。ですから、
算年金の方を1
0年保障については1
0%カット、1
5
皆さんの財産が保全されるということは明確と思
年保障について5%カットという形で合理化を行
います。
数年前に安田信託が破産して話し合われました。
いまして、一応体質の強化を図ってきたといった
ような形でございます。それから、幹事会社につ
富士銀行が兄貴分ですが、よう救えなかったので
きましても、お手元の資料にありますように、信
すが、安田が実は信託部分に年金部分を持ってい
託5社と生命保険が5社。千代田生命も確かにご
まして、それを外して、それを原資にしてほかの
ざいますが、千代田生命につきましては、3月1
会社とくっついて、みずほ銀行というのをつくっ
日に説明を受けました時点では4億5,
0
0
0万円の
たということがあります。ですから、恐らく年金
管理を預けているということで、これについては
に関する信託についてはずっと保全されるのでは
多分1割カットの範囲で保全されると説明を受け
ないかと思います。
それから、お手元の資料で千代田生命の構成比
ておりまして、現在管理凍結中でございますから、
そこの数字が出ませんが、全体の運用の中では、
が1.
4%になっていますけれども、これは最終的
ほかのところへシフトして、千代田生命について
には0.
0
7%です。浮いた部分は投資顧問の方に繰
は4億5,
0
0
0万円の範囲にとどまっているという
り入れたということでございます。局長がさっき
説明がございました。
言われました4億5,
0
0
0万円というのが0.
0
7%で
ございます。以上でございます。
それから、最近は投資顧問会社についてそれぞ
〈米本議長〉
れ運用効率を図っているということでございまし
よろしゅうございますか。
て、現在は4%台を確保した運用がなされている
〈2
4番・栗原代議員〉
ということでございます。総資産については大体
6,
7
0
0億円といった資産が現在管理されていて、
非常に微に入り細に入り、担当理事からも説明
それによって現在加入いただいている年金につい
を受けまして、一応そういうことでしたら、続け
てはきちんと保障、支払いできるという説明を受
ていくように勧めたいと思いますし、私自身も続
けたところでございます。以上でございます。
けるつもりでございます。
6
平成1
3年4月1
5日発行(毎月1回1
5日発行) 鳥取県医師会報 第5
5
0号
いて、若い方の意見をいただかなければならない
〈長田会長〉
日本医師会の代議員会の方でも話題が出ており
のだから、自分は忙しくても頑張ってやっていた
まして、またございますので、そのときにはよく
だきたい」と返事をした場面がございました。今
聞いてまいりますので、またご報告致します。
のご質問に対しましては、健対協の係の岡本常任
〈米本議長〉
理事からお答え致します。
〈岡本常任理事〉
続きまして、2
7番の岡空輝夫代議員、お願い致
お答え致します。資料1
0をご覧いただけますで
します。
しょうか。資料4、5、6も入れておりますが、
〈2
7番・岡空代議員〉
西部医師会の岡空と申します。お手元の資料の
これは事務局の方からどれぐらい会があって、会
3ページを開いていただければと思います。要旨
長がバタバタしておって、なかなか会が開きにく
はここに書いてあります。
いのだという資料と思っていただいたらよろしい
かと思います。
1番目の質問としましては、鳥取県健康対策協
議会の委員を委嘱されていて、本音としてはその
資料1
0でご説明致しますと、先生方ご存じのよ
会に出ていろいろご協力申し上げたいのですが、
うに、健対協と申しますものは、もちろん県医師
時間的に出られない。そういう返事も最初させて
会が中心になってやっているものですが、鳥取大
いただきましたし、2回目の委員会の時にも出席
学医学部、あるいは鳥取県の福祉保健部と一緒に
できないので、ぜひ3時1
5分か、もしくは今日み
三位一体で活動しているものでございまして、な
たいに4時からの開催をお願いしたのですけれど
かなか医師会の時間とか日にちだけでは運営がで
も、返事もないし、その辺のことがどうなのか、
きていないということをまずご承知置きいただき
今まで通り2時でそのままいかれるのかというこ
まして、その次に、専門委員会というのが1
4ござ
とをお返事いただきたいということです。
います。それから、鳥取県の方では成人病検診管
もう1つは、医師会の春季医学会は今回、日曜
理指導協議会というのがございまして、これも結
日開催ということになったのですけれども、それ
構な数でございます。そして、その会と申します
だけで果たして演題が増えるか、出席者が増える
のは、成人病の検診管理指導協議会と専門委員会
かということ、多分前よりは増えると思いますけ
が合同委員会という形でなされますので、部会長
れども、ほかに医師会として何か活動というか、
あるいは委員長が出席できない日にちとか時間に
取り組みがあるかどうかということをお聞きした
は開催できないということになります。そして、
いと思いますので、よろしくお願い致します。
昨年度までは専門委員会も母子保健対策専門委員
〈長田会長〉
会というものだけがございまして、これは委員長
岡空代議員からご質問、ごもっともでございま
さんが出られたら大体できる会でございますし、
して、私自身、西の方から出てきているので、そ
そして、この頃は大体、先天性疾患を中心とした
のことは思っている訳でございますが、この前、
委員会でございました。ところが、県では最近の
ある会合で若い先生が「こんな仕事は功なり遂げ
母子保健対策が大事だということで、本年度から
た年寄りの者がやればいい。自分たちは今まだ稼
協議会というものを発足させまして、その協議会
がなければいけないから」というような意見を言
の会長に長田会長が就任なさったものですから、
われたときに「そうじゃない、やはり今地方の時
会長は非常にお忙しい中、それから委員長が脳神
代であり、各地区の専門家にぜひとも出ていただ
経小児医科の竹下教授でございまして、本年度退
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官ということで、なかなか時間の都合がつかな
必要だったのですけれども、昨日朝日新聞に出て
かったということがございます。
おりましたのは、月額5万とか1
0万で、あとはイ
ンターネットにつながったパソコンだけあれば、
もう1つは、4、5、6を見ていただきますと、
最近は先生がおっしゃいましたように、3時1
0分
自由にテレビ会議ができるというシステムが提供
からの会をたくさんつくっているのです。ところ
されておりますので、情報システム担当としては
が、2つが一緒になった合同会議になりますと、
できるだけそういう形で先生の方にお応えできる
論客が多くて必ず2時間はかかります。ある程度
ようにしたいと思っております。以上です。
スムーズにすうっといく会ですと1時間2
0分ぐら
〈長田会長〉
いで終わるのではないかということで我々も計画
今、担当がお答えしたようなことですが、そう
致します。次の時間を考えますと、2時間とると
いう意見をどんどん出していただくと私も助かる
午後2時からの会議ということになりまして、大
訳でございまして、県と大学とのかみ合わせが非
変申し訳ないですが、現状そうなっておりますが、
常に難しく、会が一つあるとなると、我々西部か
なるべくその会だけをとるようにということで、
ら駆けつけておりますので真っ先に何時からかな、
夏とかそういうときにはぜひ考えさせていただき
とすぐ思う訳でございまして、その辺、何とか努
たいと思っております。ご理解いただけますで
力すると担当も言っておりますので、ご理解のほ
しょうか。
ど、ぜひとも岡空先生には出てもらわないと会が
〈2
7番・岡空代議員〉
できないように思っておりますので、ひとつ辞め
ると言わないで参加していただきたいと思います。
ありがとうございました。
それから、今、中井理事が申しました情報化の
〈中井理事〉
問題ですが、県の方が今ギガビットの方も県単位、
もう1つよろしいですか。情報システムを担当
しております。担当外ではありますが、岡空代議
県の中でのことでは大分進んでいるようでござい
員のご質問に対して、ネットワークでお答えでき
まして、かなり高度な情報交換ができる場が近い
る可能性があると思って発言させていただきます。
ところに来ているということでございますので、
それは、長田会長が前からおっしゃっておられま
またこれは利用でき次第、そういうことも考えて
すけれども、遠隔会議システムです。これを使う
みたいと思っております。
とかなり、岡空先生も電子メールはよくお使いに
〈植木常任理事〉
なりますけれども、その特徴というのが、まず第
生涯教育担当の植木でございます。どうもこの
1が非同期、つまり一堂に会さなくていい、同時
ようなご意見をいただきましてありがとうござい
にではなくていいという意味です。しかも、遠隔
ます。このたび初めて日曜日開催でやっていくと
で多数の方が同時に情報を共有しながら討論でき
いうことと、それから学会長さんが特別講演を入
るということがありますので、問題は会員や役員
れたいと思っていまして、特別講演の内容につき
や委員のリテラシーですけれども、できるだけそ
ましては、多くの皆さんにぜひ興味を持たれるよ
ういう方向に進んでいくべきだろうと考えており
うなものにしたいと考えております。いろいろ試
ます。
みをやってみて、どういう形がいいかをだんだん
やっていきながら考えたいと思っております。ど
それから、昨日の朝日新聞を見ておりますと、
テレビ会議システムというのをNTTが大変安く
うもありがとうございました。
提供し始めております。従来は高額な設備投資が
〈米本議長〉
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りやすく教えていただきたいと思います。
よろしゅうございますでしょうか。
〈長田会長〉
〈2
7番・岡空代議員〉
ご意見ありがとうございます。防災に関しまし
ありがとうございました。
ては、7月に県の方からの働きかけがございまし
〈米本議長〉
て、地震の予行演習ともいうような会議を持った
では、3人目の1
0番の三宅茂樹先生、お願い致
します。
り、いろいろ検討も致しました。その中から防災
〈1
0番・三宅代議員〉
に関するネットワークのことについて話が出てい
三宅でございます。資料を見ていただきますと
まして、今、野島担当理事がお答え致しますけれ
よく分かると思いますが、非常に長い文章ですの
ども、今日、いわゆる衛星携帯電話に関しまして
で、短く言い直しますと、救急医療体制の防災
は予算が決まったということで、判を押したばか
ネットワークにつきまして、1)NTT優先回線
りです。
を設置するということ、2)防災無線によるネッ
〈野島常任理事〉
トワークをつくるということ。3)衛星携帯電話
三宅先生の方からご指摘の点につきましては、
でネットワークをつくるという3つの優先順位で
先生のおっしゃるとおりだと思います。やはり
県に要望することになっておりますけれども、安
NTTの優先回線と衛星携帯電話、これが非常に
くて便利な衛星携帯電話を使ったネットワークの
安価でございますから、これを優先して整備して
方が優先順位は2番より3番が先ではないかと考
いくということでよかろうかと思います。防災無
えたものですからお聞きました。先ほどいただい
線につきましては、資料に書いてありますように、
た資料を読みますと、衛星携帯電話の使い方とし
以前から既に県が相当の額を投じて整備している
て、現場に持っていくと、これは地区の理事会で
訳でございますが、県との協議の中で防災無線を
もお聞きしましたけれども、こういう便利なもの
早急に増やすということは困難であるとの回答を
は情報収集が目的ですので、あくまで地区医師会
いただいております。衛星回線につきましては、
で考えますと、地区医師会で情報収集するのに
先ほど長田会長がおっしゃいましたように、平成
持っていた方が便利がいいじゃないか。もしこう
1
2年度の予算の中で県医師会、そして3地区医師
いう使い方をされますと、大災害の場合に、地区
会、それから災害拠点病院にも整備できるような
医師会はどうやって情報収集をして、どういう立
形になっております。
先生の方のご要望であります後方協力病院につ
場のネットワークの中に入るのか、その辺をわか
きましても、県医師会としましては予算をいただ
くような交渉を考えておりますし、ご指摘の透析
のネットワークの関連病院につきましても、神戸
の震災のとき透析の問題は非常に大きな問題でご
ざいましたので、透析関連病院にも予算がいただ
けるような交渉を進めていきたいと思っておりま
す。ただし、かなり高額になりますので、全額補
助になるのか部分的な補助になるのか、その辺は
まだ分かりかねますが、県も西部地震につきまし
て片山知事が非常に努力されておりますので、か
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なりご理解がいただけるものと思っております。
とはできないとまず第一に思います。改めて総合
そういうことでよろしいでしょうか。
防災情報システム、特に防災通信ネットワークに
〈米本議長〉
ついて発言させていただきますと、今回話題に
なっている防災無線とか衛星携帯電話のような音
1番目と2番目の質問に対する回答は出たと思
いますけれども、よろしゅうございますか。
声による情報というのは、とにかく繋げて大まか
〈1
0番・三宅代議員〉
な状況を把握するという面ではメリットがありま
できますれば、また県の会報に、県医師会、地
す。しかしながら、音声で伝える情報にはおのず
区医師会の大災害のときのあり方といいますか情
から限界があり、個人や医師会で購入するには高
報網のテーマ等を提示していただけたらと思いま
価でもあります。ところで、皆様よくご存じのよ
す。どうもありがとうございました。
うに、文字や図形の情報を大量に交換でき、共有
〈野島常任理事〉
できる手段としてインターネットがあります。イ
ンターネットは、これもよくご存じと思いますが、
もう1つ言い忘れていましたけれども、先ほど
も衛星電話の使用方法につきましては、こういう
もともとアメリカで、旧ソ連からの核弾頭ミサイ
使い方もありますけれども、災害時におきます使
ル攻撃に耐え得る通信ネットワークとして開発さ
用方法としましては、やはり県と県医師会、地区
れたものであり、パケット通信という災害に強い
医師会、その辺にまず情報が集中しないとだめで
通信方法であります。実際に鳥取県西部地震では、
すし、その辺の各拠点に情報が集中するような方
私も被災者の一人でございますが、数時間にわ
法で使用するということだと思います。先生、ご
たって携帯電話を含め通常の電話は全く繋がらな
指摘のとおりだと思います。そして、さらに災害
い状態になっておりましたけれども、この間も電
医療チームが派遣される中で、その方々にも利用
話回線を経由しないインターネットやiモードの
していただき、現場と地区医師会、県医師会、県、
ような携帯電話の電子メールは問題なく繋がって
地域の消防署、警察等の間で情報が交換されまし
おります。ですから、なぜ関係者がこういうこと
て、円滑な対策がとれるようになるものと考えて
で通信しなかったのか私は不思議に思うぐらいで
おりますので、これだけとは考えていただかなく
す。
私が申し上げたいのは、防災無線とか衛星携帯
て結構だと思います。
電話だけが突出するのではなくて、防災ネット
〈中井理事〉
三宅代議員のただいまのご質問に対して、私、
ワークのバックボーンとして確立しなければなら
一応担当外でございますが、ネットワークの専門
ないものが2つある。1つは、通信衛星と地上局
家として、いわゆる防災通信ネットワークについ
を利用したシステムです。スーパーバードとかい
ての一般論として一言だけ意見を述べさせていた
ろいろな通信衛星がありますが、そういうものと
だきたいと思います。
の通信システム。そして2番目として、災害に強
災害時の総合防災情報システム、特に防災通信
く格段に安く構築でき、多くの情報を共有できる
ネットワークについては、県の方が平成1
2年度よ
インターネット、この2つを総合的に組み合わせ
り災害時医療体制のあり方検討事業を立ち上げて
た、鳥取県の事情に合った防災救急ネットワーク
おりまして、現在、災害時医療体制マニュアルを
の構築が必要だと私自身は考えております。
作成中であると聞いております。この内容を見な
例えば多くの県が国の肝入りで防災通信ネット
いとなかなか医師会だけでネットワークを作るこ
ワークを構築しております。代表的なのが阪神大
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震災後の兵庫県で、これがスーパーバードという
生年月日が出ています。したがって、このやり方
通信衛星と 地 上 局 の シ ス テ ム、そ れ にISDNを
でアカウントを一斉に発行するということは、会
使ったインターネットの二重構造の防災ネット
員以外のだれでもアクセスできることを意味しま
ワークを構築しています。ですから、将来はこの
す。したがって、栃木県医師会としてはこの方式
ような方向に進むべきであるというふうに考えて
に反対するということでございます。
これを受けて日医では、3月1
3日の都道府県医
おります。以上です。
師会情報システム担当理事メーリングリストで、
〈米本議長〉
ありがとうございました。三宅先生、よろしゅ
一時延期を表明致しました。そのメールを読みま
うございますか。では、3番目の質問にも答えて
すと「ご案内のとおり、日医ホームページの会員
もらいましょう。
に向けて、アクセス用のアカウント一斉発行は4
〈中井理事〉
月に行う予定でしたが、その手段となるアカウン
たびたび申し訳ありません。そしたら、ちょっ
トについて一部混乱を生じております。(中略)
し
と時間をいただきまして、三宅代議員のご質問で、
たがって、今回は一斉発行の実施そのものをしば
日医ホームページのメンバーズルームのID・パ
らく延期し、各先生方にご理解とご協力をいただ
スワードを全員に発行することについてというこ
きたいと考えておりますのでよろしくお願い致し
とですが、これが全国的に混乱を生じております
ます」ということです。
今回の問題点となったのは、多くの方がメン
ので、この点についてご説明致します。
これは、2月2
8日に開催されました平成1
2年度
バーズルームの内容を機密情報であると考えたこ
第2回都道府県医師会情報システム担当理事連絡
と。それから、だれにでもわかる生年月日と医籍
協議会において、日医より提案された方法であり
番号をアカウントに使ったことだと思います。状
ます。
況をクリアする方法として、日医の情報ネット
その内容といいますのは、アカウントを全日医
ワーク推進委員会メーリングリストで、日医の担
会員約1
5万5,
0
0
0人に一斉発行する。そして、そ
当の西島常任理事は3月1
5日、おとといですが、
のアカウントは医籍番号と生年月日を使用すると
以下の提案をしております。「日医では、会員に
いうものです。日医がこの方針を持ち出した理由
定期刊行物を発送する際に、会員ID番号、定期
として以下の5点が挙げられます。1)データ登
刊行物に張り付けてある番号を使用しております
録管理が日医の立場からすると容易である。2)
が、これをユーザー名に使用することも一手段で
本人はアカウント、パスワードをよく理解してい
す」ということであります。したがって、今メー
る。3)申請手続の必要がない。4)通知が容易
リングリストで盛んに議論されておりますが、恐
である。通知しなくてもいいということです。
らくこの方法で実施されることになると思います
5)会員がパソコンを購入すれば即アクセスが可
ので、そうなりましたらまたご連絡致します。
あと、ORCAというシステムがあります。資料
能である、などによります。
の一番最後に 開 発 日 程 を 示 し て お り ま す が、
この案に対して、栃木県医師会が3月8日に日
ORCAについて簡単にご説明致します。
医に対して都道府県医師会情報システム担当理事
メーリングリストを使って正式に反対の表明を致
これは1月中旬、日経新聞の一面に大きく取り
しました。その理由は、医事公論社発行の『医籍
上げられましたので、ご存じの先生も多いと思い
総覧』には、ほとんどすべての医師の医籍番号と
ますが、平たく言えばレセプト用コンピューター
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です。わかりやすく言いますと、ORCAとは、電
ります。4)何よりも重要な点は、ネットワーク
子カルテレセコンシステムですが、従来の概念で
型であるということです。ネットワークによって
言うレセコン電子カルテではありません。会員同
サポートされています。ネットワークによってリ
士が同じ規約の上で、ネットワークで繋がるシス
アルタイムにさまざまな支援を受けることができ
テムであることが大切な点です。医師会情報シス
ます。例として診療支援システム、医療アメダス、
テムや地域医療情報システムの端末であると考え
薬剤情報、保険証情報システム、経営支援システ
ていいと思われます。ネットワーク対応であるが
ムなどが受けられます。また、今まで大変お金が
ゆえに、地域における患者情報の共有手段を提供
かかっていた診療報酬改定時の変更もネットワー
するものになると考えられます。別の言い方をい
クから無料でダウンロードできるようになります。
たしますと、レセコンが単なるレセプト印刷用事
また、中央、つまり日医で会員のレセプトや電子
務機から患者さんを中心として医師会員を結ぶ
カルテデータを収集・解析することによって、医
ネットワーク端末になるということであります。
師会主導のEBMデータベースの作成や医師会主
さらに言えば、ORCAの導入によって、医師会が
導の医療政策の立案に大いに役立てるデータベー
従来型の孤立した医師の集合からネットワーク化
スをつくることができます。今までの厚生省、労
コミュニティーに変貌することを意味するものだ
働省がつくったデータや、それに基づく行政主導
と考えられます。
の行政策立案から脱却し、我々がORCAで情報を
要点5点を述べますと、1)このまま企業主導
つくることによって医療政策立案の主導権を取っ
で医療システムの開発が進みますと、それぞれの
ていくことができると考えております。以上、概
メーカーにより互換性のないシステムがつくられ、
略をご説明させていただきました。
ユーザーの囲い込みが進みます。つまり、ネット
〈長田会長〉
ワークの観点から見ると、会員がそれぞれが使用
今、担当理事がコメントを申し上げたのは、実
している医療機器メーカーごとに分断されて、医
は一昨日、日本医師会の方で情報の方の担当理事
療機関同士の情報交換や共有、連携が難しくなっ
とお話し致しました。その今の話があった後でご
てきます。2)今まで企業主導で開発されたレセ
ざいまして、これはさらに大分進んでおりまして、
コンは、内部がメーカーだけが知り得るブラック
内閣の方は内閣直属の中に情報本部というのがご
ボックスになっており、本来我々ユーザーに帰属
ざいます。そこでいろんな点が出てきておりまし
すべきデータの利用ができなかったということが
て、情報保護の問題と合わせながら検討が重ねら
あります。3)これに対してORCAはオープン
れているようでございますので、付け加えておき
ソースという理念でつくられています。これには
ます。
2つの利点があります。1)技術とパソコンがあ
〈米本議長〉
三宅先生、よろしゅうございますか。
ればレセプトコンピューターが無料で作成でき、
〈1
0番・三宅代議員〉
コストダウンができるということです。2)ベン
チャーやメーカーが独自に改良発展させたものを
どうもありがとうございました。既にORCAが
自由に作成・販売できることなどの利点がありま
発表されまして、レセコン市場は値崩れが起こっ
す。また、電子カルテなどさまざまなサブシステ
ていまして、非常にありがたいと思っております。
ムの開発環境を整えて、それをユーザーのニーズ
ただ、あまりに拙速過ぎて、セキュリティー等く
に合わせて取り込むことができるという利点があ
れぐれもよろしくお願い致します。どうもありが
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とうございました。
くろうと、今準備中でございます。
〈3
4番・山内代議員〉
〈米本議長〉
ありがとうございました。では、西田先生、ど
山内です。西部医師会で救急を担当しておりま
うぞ。
すので、一言発言させていただきます。
〈西田副会長〉
まず、中井先生のおっしゃったように、災害時
におきましては、やはり重層的に整備しなければ
ORCAにつきましてはプロの中井先生が話され
だめだろうということです。それが1つでありま
ましたので追加するのもどうかと思いますが、こ
す。それから、NTTの優先回線については、中
の1月に広島でございました広報委員会、それに
井先生は、音声なのでということでありましたが、
ORCAに詳しい広島の常任理事である槇殿先生と
ただ、やはり電話というのが今一番普及しており
いろいろお話をしましたので、そのことについて
ますし、必ずしもすべての災害でこれが切れると
ちょっと触れさせていただきます。
いう訳でもありませんので、正式にはNTTの災
先ほど説明がありましたように、ORCAの機構
害時優先電話と申しますけれども、このことに関
について、これに参加するかどうかというのは各
してNTTに問い合わせましたところ、地区医師
医療機関の自由だということです。レセプトプロ
会長名なりで範囲を限定してお願いをすれば、そ
グラムが無料で配られます。現在、私たちはそれ
れぞれの担当のNTTの所長が決済するというこ
ぞれ自分のところに合ったようなレセコンを使っ
とでございますので、地区医師会でどことどこを
ているわけですが、少なくとも3
5
0万円から5
0
0万
結ぶのかということを明確にすれば、それは難し
円くらいは要りますし、保険が変わるたびにメン
いことではない。ただ1点だけ問題がございます
テナンスを含めていろいろと出費が重なります。
のは、これから始まりますマイラインの設定にお
ところが、このORCAが出てくると、これは市販
きまして、NTTをマイラインに設定していない
のパソコンでいいし、しかも日医の方からレセプ
とNTTの優先回線は使えないということです。
トのプログラムといいますかソフトが送られます
ですから、これは地区医師会において積極的に対
ので、非常に安くなって、5
0万円から1
5
0万円も
応していただければ、そう難しいことではない。
あれば十分にやっていけるだろうと、いわゆるコ
経費的にも無料でございます。以上です。
ストダウンです。それから、データはネットワー
〈米本議長〉
クセンターに暗号化して送られますので、たとえ
ありがとうございました。それに関して、吉津
センターといえども、その内容を勝手にチェック
先生、東部医師会でもそれを実現する方向に考え
することはできないようになっております。ソフ
ていますか。
トの基本機能というかレセプトチェック機能、例
〈1番・吉津代議員〉
えば請求漏れとか入力ミス、あるいは副作用、併
用禁忌の薬剤を処方していないかどうか、それら
東部医師会でも、県医師会救急医療担当理事連
絡協議会での指示もありましたし、多くの自治体
も全部これによってチェックされるそうですので、
がそうだと思いますが、鳥取市の場合も大災害時
請求前にチェックする機能も十分持っていますし、
には小中学校に地区住民が避難し、そこに救護所
返戻がなくなるのではないだろうかと、そういう
を設置するということですので、各学校に行きや
ことも言っておりました。夢のような話です。し
すい近くの先生方にお願いして、優先電話の指定
かし、いずれ電子カルテやEBMの構想とともに、
を受けていただき、優先電話のネットワークをつ
これが実現して例の電子媒体による保存がもう既
1
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5日発行(毎月1回1
5日発行) 鳥取県医師会報 第5
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[資料、議案書について説明]
に認められるようになりましたので、倉庫を作っ
〈米本議長〉
て古いカルテをいつまでもため込んだり、フィル
ただいまのご説明について、何かご質問はござ
ムをそろえたり、心電図を長い間保管したり、そ
いませんか。
ういう場所がなくてもよくなるというような可能
ないようでございますので、採決に移ります。
性が出てくるだろうと思います。
第1号議案を原案通り可決することに賛成の方は
しかし、この機構が、もし厚生労働省から主唱
挙手を求めます。
されてやった機構でしたら、また医療の官僚統制
[挙手多数]
ということで相当の反発が予想されますけれども、
「挙手多数」と認めます。よって、第1号議案
逆にこれが日医の提唱という点で、まさに画期的
は原案通り可決します。
とも言えると思います。ただ、ORCAの進行によ
りまして、一応診療内容にしましても、電子カル
続きまして、第2号議案「平成1
3年度鳥取県医
テも含めて一つの標準化された、企画化された診
師会会費減免申請承認について」を上程致します。
療内容が常に優先されて、昔のドクタ一人ひとり
執行部のご説明をお願いします。神鳥理事。
の特徴としている“さじかげん”と言われるよう
〈神鳥理事〉
なものがはじき出される、そういうこともあり得
ご説明致します。1
6、1
7頁をご覧下さい。東部
るかもわかりません。また、一国の最高の機密情
1
7名、中部4名、西部1
9名、合計4
0名でございま
報ですら盗もうと思えば盗める時代ですので、よ
す。老齢会員3
4名、病気療養中6名でございます。
からぬ者がよからぬ構想を持ってカルテの内容を
なお、最高齢は西部の近藤寿子先生で今年、白寿
とって、それを何らかに利用するというようなこ
でございます。よろしくお願い致します。
とがないとは言えない、そういう問題点もありま
〈米本議長〉
したりして、本当は先月1月中ごろには既にス
ありがとうございました。ただいまのご説明に
タートしてよいはずのORCAの構想が、2月2
8日
ついて、どなたかご質問、ご意見はございません
まで遅れたのはそういうところではないかと思い
でしょうか。
ないようでございますので、採決に移ります。
ます。以上、追加させていただきます。
第2号議案を原案通り可決することに賛成の方は
〈米本議長〉
挙手を求めます。
ありがとうございました。時間が大幅に遅れて
まいりまして、申し訳ございませんけれども、何
[挙手多数]
かご質問がございましたら、1名ぐらいお受け致
「挙手多数」と認めます。よって、第2号議案
は原案通り可決致します。
します。
次に第3号議案「平成1
3年度鳥取県医師会一般
では、ないようでございますので、議事に移り
会計収支予算(案)について」を上程致します。
ます。
執行部のご説明をお願いします。
第1号議案「平成1
3年度鳥取県医師会事業計画
〈神鳥理事〉
(案)について」を上程致します。執行部のご説
それでは、ご説明致します。
明をお願いします。西田副会長。
[資料、議案書について説明]
〈西田副会長〉
〈米本議長〉
それでは、第1号議案、平成1
3年度鳥取県医師
ただいまのご説明について、何かご質問はござ
会事業計画案についてご説明致します。
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5日発行(毎月1回1
5日発行) 鳥取県医師会報 第5
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ます。
いませんか。
ないようでございますので、採決に移ります。
届け出の候補者は、お手元の候補者名簿並びに
第3号議案を原案通り可決することに賛成の方は
ただいま議場に掲示してありますとおり1名でご
挙手をお願い致します。
ざいますので、定款施行細則第2
3条の規定により
まして、投票を省略して、川原隆造君を理事当選
[挙手多数]
人と決定したいと思います。よろしいでしょうか。
「挙手多数」と認めます。よって、第3号議案
[拍
は原案通り可決されました。
続きまして第4号議案
手]
ありがとうございます。それでは川原隆造先生
平成1
3年度鳥取県医師
会共済会収支予算(案)について、第5号議案
を理事当選人と決定します。任期は、平成1
3年4
平成1
3年度鳥取県健康会館建築特別会計収支予算
月1日から平成1
4年3月3
1日まででございます。
平成1
3年度鳥取県
これで、本日の議案はすべて終了致しました。
医師会生命保険取扱特別会計収支予算(案)につ
ここで閉会にあたり長田会長から一言ご挨拶を
(案)について、第6号議案
お願い致します。
いて、3議案を一括上程致します。
〈長田会長〉
執行部のご説明をお願いします。神鳥理事。
本日は、平成1
3年度事業計画、予算案につきま
〈神鳥理事〉
していろいろご審議いただきましてありがとうご
ご説明致します。
ざいました。少し時間が延長しましたが、これだ
[資料、議案書について説明]
けいろいろとご検討いただきましたことに感謝申
〈米本議長〉
し上げます。本日はありがとうございました。
ありがとうございました。ただいまの3議案の
〈米本議長〉
ご説明に関しまして、ご質問、ご意見はございま
本日は本当に長時間のご審議をありがとうござ
せんでしょうか。
ないようでございますので、採決に移ります。
いました。非常に活発なご意見、ご質問がござい
第4号議案から第6号議案までの3議案につき
まして意義のある代議員会であったと思います。
まして、いずれも原案通り可決することに賛成の
私の力不足で1
5分遅れてしまいました。ご協力あ
方は挙手をお願い致します。
りがとうございました。
[拍
[挙手多数]
手]
[午後5時4
2分閉会]
「挙手多数」と認めます。よって、第4号議案
から第6号議案までの3議案はいずれも原案通り
[理
事] 長
田 昭 夫 印
それでは、「選挙」に移ります。
[議
長] 米
本 哲 人 印
今回、選挙しますのは、生駒尚秋理事が3月末
[署名人] 高
勇 吉 印
日をもって辞任したい旨の届け出がありました。
[署名人] 野
坂 美 仁 印
可決致します。
その後任の理事1名についての補欠選挙でござい
1
5
平成1
3年4月1
5日発行(毎月1回1
5日発行) 鳥取県医師会報 第5
5
0号
理
事
会
第1
2回 常 任 理 事 会
日
場
時
所
出席者
増加するとの見込み推計は疑問であった。
平成1
3年3月8日(木)
午後4時∼午後6時4
0分
3.基金幹事会の出席報告〈長田会長〉
鳥取県医師会館
2月2
7日
鳥取市戎町
基金において開催された。事業状況
長田会長、西田・大石両副会長、岡空・
報告、他県での審査関係訴訟事件の判決、基金の
岡本・富長・植木各常任理事
ホームページのアクセス状況などについて協議、
報告事項
意見交換がなされた。
1.健対協
4.三師会観桜会の打合せ会の出席報告
肝臓がん対策専門委員会の開催報
告〈岡本常任理事〉
2月2
4日
〈岡本常任理事〉
2月2
7日
中部医師会館において開催した。平
薬剤師会館において実施された。一
部見直し、縮小等の意見があったが、基本的には
成1
1年度の検診は2
3町村で実施された。
従来通りの方式で4月1
2日(木)
午後6時から芙蓉
鳥取県の肝臓がん検診は、県が市町村に経費の
第一ホテルにおいて開催する方針を打ち合わせた。
一部を助成し、平成7∼9年度の3年間のうちに
5.健保
全市町村が1回実施し、5
5,
9
6
6人(受診率2
9.
1%)
新規集団指導の立会報告
〈大石副会長〉
が受診した。平成1
0年度以降は希望する市町村に
2月2
8日
助成し、4
0歳以上で過去に受診していない者を対
東部地区の病院1件を対象に実施さ
象とする検診を行い、平成1
0∼1
1年度の2年間で
れた。事務的事項、医療内容など療養担当規則な
6,
9
2
2人 が 受 診 し た。ま た、陽 性 者 の フ ォ ロ ー
どを中心に講演式の指導がなされた。
〈西田副会長〉
アップ事業も行っている。
3月2日
肝臓がん検診は平成1
2年度で終了予定であった
中部地区の病院1件を対象に実施さ
が、本県の先進的な取り組みに対して全国から注
れた。事務的事項、医療内容など療養担当規則な
目されており、平成1
3年度も肝臓がん検診及び陽
どを中心にスライドにより講演式の指導がなされ
性者へのフォローアップ事業を継続することと
た。
6.社会保険事務局との打合せ会の出席報告
なった。
2.ナースセンター事業運営委員会の出席報告
〈富長常任理事〉
3月1日
〈大石副会長〉
県医師会館において開催した。平成
県庁において開催された。事業の運
1
2年度指導結果の概要、有床診療所看護実施状況
営状況、鳥取県の看護職員養成状況、県立看護学
確認調査等の結果、平成1
3年度事業計画として有
校の大学化構想などについて意見交換がなされた。
床診療所入院基本料を算定する保険医療機関の調
看護職員需給見通しが示されたが、鳥取赤十字看
査、指導会場の借り上げ、などについて説明があ
護専門学校が募集停止するなどの状況で供給数が
り、意見交換を行った。
2月2
6日
1
6
平成1
3年4月1
5日発行(毎月1回1
5日発行) 鳥取県医師会報 第5
5
0号
7.日医事務局長連絡会の出席報告
取り組み、乳幼児健診における育児支援強化事業、
SADS等普及啓発パンフレットの作成、アレル
〈小林事務局長〉
日本医師会館において開催された。
ギー性疾患対策事業、「健やか親子2
1」
、女性の健
坪井会長の挨拶の後、退職事務局長6名に対して
康づくり支援事業、多胎妊娠の妊婦健康診査費の
感謝状が贈呈された。議事として情報化推進、日
助成、新生児聴覚検査、プレネイタルビジット事
医会員現況調査、日本医師会年金(運用状況)な
業、妊娠可能な年齢の女性等に対する葉酸摂取に
どについて説明、協力依頼がなされた。日医会員
係る情報提供などについて協議がなされた。
3月1日
現況調査では、すでに日医会員あてに調査票が送
協議事項
付されているので、回収を地区医師会でお願いし
1.日医生涯教育講演会の認定申請の承認につ
いて
たいとの協力要請があった。
8.日本消化器集団検診学会中国四国地方会の
地区医師会などから申請の出ている講演会につ
開催報告〈岡本常任理事〉
3月2∼3日
いて協議の結果、いずれも適当として認定するこ
ととした。
県医師会館において開催した。
2.ヘルスカウンセリングアドバイザーの推薦
第1日は保健婦、レントゲン技師中心のシンポジ
について
ウム、特別講演を行った。第2日は医師中心の一
県教育委員会に産婦人科、精神科の先生1
6名を
般口演、学会長講演(三浦邦彦山陰労災病院内科
推薦することとした。
部長)
、特別講演、シンポジウムを行った。2日
3.思春期の心と性の健康相談支援事業の講師
間で約3
0
0名の出席者でたいへん盛会であった。
及び指導助言者の推薦について
9.各看護学校の卒業式の出席報告
県教育委員会に産婦人科、精神科、小児科の先
〈大石副会長〉
3月3日
生2
9名を推薦することとした。
鳥取看護高等専修学校において挙行
4.厚生省指導の立会いについて
された。卒業生は3
5名であった。
3月1
4日(水)
午後1時から西部地区において1
〈長田会長〉
3月7日
件を対象に実施される。岡空・富長両常任理事が
米子看護高等専修学校において挙行
立会することとした。
された。卒業生は3
5名であった。
5.緩和ケア病床の特例許可について
1
0.准看護婦試験委員会の出席報告
病床過剰の医療圏において増床申請が医務薬事
〈西田副会長〉
県庁において開催され、富長常任理
課に出ているようである。医療法等の規定により
事とともに出席した。合格発表は3月1
4日に行わ
取り扱うこととなるが、県内で初めてのケースで
れるが、合格者3
2
9名(県内1
2
9名、県外2
0
0名)で
あり、医師会としての対応を検討しておく必要が
あった。試験問題の評価では全員正解と簡単な問
あるとして、ベッドの転用使用の禁止、麻薬使用
題があった一方、正解率が1
7∼2
5%と低い問題も
にあたり麻酔科医の配置、他県からの患者流入な
あった。
どの諸問題について協議を行った。正式には医療
3月6日
1
1.健対協
母子保健対策専門委員会の開催報
審議会での議を経てから決定される見通しである。
6.諸規程改正の検討について
告〈長田会長〉
県医師会館において開催した。平成
諸規程改正検討委員会で検討を行っているが、
1
3年度母子保健関連事業として児童虐待防止への
「会費種別」
「会員種別」の文言の取り扱いについ
3月8日
1
7
平成1
3年4月1
5日発行(毎月1回1
5日発行) 鳥取県医師会報 第5
5
0号
間の総点数を所得割会費の算定基礎とする。
て協議した。夏の決算代議員会までに改正案を整
8.所得補償保険の募集案内について
理する中で見直すこととした。
7.所得割会費の算定基礎としての介護報酬の
4月1日からの1年間を保険期間とする安田火
取扱いについて
災の所得補償保険の団体募集を行うこととした。
介護給付費を所得割会費の算定基礎に入れるか
9.国保連合会
どうかについて諸規程改正検討委員会で協議いた
推薦について
介護給付費審査委員会委員の
岡本常任理事の後任に谷口玲子先生(鳥取市)
だいているが、介護給付費の捕捉が困難であるこ
を推薦することとした。
となどから、介護給付費を所得割会費の算定基礎
としない方針とした。従来通り社保と国保の1年
第 1
2 回
日
時
理
所
出席者
鳥取県医師会館
会
からの運用が予定されている。
平成1
3年3月2
2日(木)
3.諸規程改正検討委員会の開催報告
午後4時3
0分∼午後6時1
5分
場
事
〈明島理事〉
鳥取市戎町
3月1日
長田会長、西田・大石両副会長、岡空・
県医師会館において開催した。前回
岡本・野島・富長各常任理事、渡辺・生
委員会の協議事項の確認、会費種別の見直し、共
駒・中井・神鳥・安部・明島・宮
各理
済会規則の改正案、協力貯蓄運営規程の改正案な
事、岸田・天野両監事、米本東部会長、
どについて協議した。改正案については文言等の
伊藤中部会長、栗原西部会長・三原大学
整理をした上で、夏の代議員会に提案する予定と
会長
した。
4.都道府県医師会
報告事項
労災保険担当理事連絡協
議会の出席報告〈野島常任理事〉
1.前回常任理事会の主要事項報告
3月8日
〈岡本常任理事〉
日本医師会館において開催された。
3月8日開催した常任理事会の主要事項につい
労災保険における二次健康診断等給付事業、いわ
て報告がなされた。会議録は地区医師会へ送付す
ゆる「労災かくし」
について説明、質疑応答があっ
るとともに、会報に掲載することにしている。
た。一次検診で異常が指摘された高血圧、高脂血
2.都道府県医師会
情報システム担当理事連
絡協議会の出席報告〈中井・宮
2月2
8日
症、高血糖、肥満の患者について二次健康診断、
特定保健指導などが行われる。4月1日から実施
理事〉
される。
日本医師会館において開催された。
5.看護学校の卒業式の出席報告〈天野監事〉
「医療情報ネットワークの推進」をテーマに現状
3月8日
報告、医師会ドメインに関する基本的な考え、情
倉吉看護高等専修学校の卒業式が挙
報化推進関連事業(ORCA)の紹介などが行われ
行された。会長の祝辞を代読、医師会長賞を授与
た。近く日医全会員に対してアカウントが発行さ
した。卒業生は2
2名であった。
6.健保
れる。ORCAはテスト運用を重ねて平成1
4年3月
1
8
集団的個別指導(病院)の立会報告
平成1
3年4月1
5日発行(毎月1回1
5日発行) 鳥取県医師会報 第5
5
0号
3月1
5日
〈中井理事〉
3月9日
県医師会館において開催した。テー
マは「あなたの骨は大丈夫ですか?―骨粗しょう
西部地区の病院1件を対象に実施さ
れた。事務的事項、医療内容など療養担当規則を
症―」講師は県立中央病院整形外科部長
中心にスライドにより講演式の指導がなされた。
先生、参加者は1
0
8名で盛会であった。
1
1.健対協
自己診療、知人の診療など馴れ合いにしないで、
胃がん対策専門委員会の開催報告
〈岡本常任理事〉
保険診療のルールに従うよう注意がなされた。
7.宮崎秀樹参議院議員激励会の出席報告
3月1
5日
県医師会館において開催した。平成
1
1年度最終実績は受診率2
2.
9%、要精検率1
6.
2%、
〈大石副会長〉
3月1
3日
鱸俊朗
がん発見9
0人、がん発見率0.
2
3%であった。平成
帝国ホテルにおいて開催された。自
民党の国会議員、全国の医師会関係者、支援団体
1
2年度の実績見込み、発見がん患者追跡調査結果、
などから多数駆けつけ、宮崎議員を激励した。
胃がん検診における内視鏡検査の導入状況、検診
8.厚生省指導の立会報告
精密検査医療機関登録などについて協議、意見交
換を行った。
〈岡空・富長常任理事〉
3月1
4日
1
2.健対協
西部地区の診療所1件を対象に実施
大腸がん対策専門委員会の開催報
告〈岡本常任理事〉
された。各種指導料算定の場合は指導内容の要点
3月1
5日
をカルテに記載すること、投薬は薬事法に基づい
県医師会館において開催した。平成
て行うこと、リハビリテーションの開始・終了時
1
1年度最終実績は受診率2
7.
3%、がん発見1
4
7人、
刻を記載すること、レセプト提出にあたってはカ
がん発見率0.
3
0%であった。平成1
2年度の実績見
ルテと突合すること、CT撮影はX線撮影の後に
込み、発見がん患者追跡調査結果、各地区大腸が
行うこと、輸血をする際はその必要性、危険性な
ん注腸読影会及び講習会の実施状況、市町村の要
どを文書で患者に示すこと、などについて指摘が
精検者の取扱い、検診精密検査医療機関登録、精
なされた。基本として患者の要求するものは全て
密検査紹介状の一部改正などについて協議、意見
満たす方針として医学的に不要な検査、投薬など
交換を行った。
が行われているので、改善することの注意もなさ
1
3.健対協
創立3
0周年記念事業打合せ会の開
催報告〈岡本常任理事〉
れた。
3月1
5日
今回の指導は、昨年6月に予定されていたもの
県医師会館において開催した。3
0周
で都合により延期されていた。対象者は医師会員
年記念事業として式典、講演、祝賀会を5月3
1日
ではないが「学識経験の立場で立会いしてほしい」
(木)
にホテルニューオータニにおいて開催するこ
となどについて県側と打合せを行った。
旨社会保険事務局から要請があり、立会したもの
1
4.日医
である。
9.都道府県医師会
感染症危機管理対策協議会の出席報
告〈岡空常任理事〉
介護保険担当理事連絡協
議会の出席報告〈野島常任理事〉
3月1
6日
日本医師会館において開催された。
日本医師会館において開催された。
開会あいさつに続き講演3題が行われた。「ウガ
介護保険施行後における各地区医師会の取り組み
ンダで発生したエボラ出血熱について」
(岩本愛
として5県から発表があり、関連する事項につい
吉・東京大学医科学研究所教授)
、「生物兵器への
ての質疑応答がなされた。
対応について」
(志方俊之・帝京大学教授)
、「予
3月1
4日
1
0.公開健康講座の開催報告〈西田副会長〉
防接種法改正について」
(神谷
1
9
斉・国立療養所
平成1
3年4月1
5日発行(毎月1回1
5日発行) 鳥取県医師会報 第5
5
0号
については審査を通過した。
三重病院長)
2
1.成人病検診管理指導協議会
1
5.第1
5
6回定例代議員会の開催報告
催報告〈長田会長〉
〈岡本常任理事〉
3月1
7日
総合部会の開
3月2
2日
県医師会館において開催した。平成
県医師会館において開催された。報
1
2年度会務報告、平成1
3年度事業計画、収支予算
告事項として平成1
1年度各種健康診査実績、平成
案など6議案についていずれも原案通り承認、可
1
2年度各部会・専門委員会の開催状況、第3
1回日
決された。また、生駒理事の辞任に伴う後任理事
本消化器集団検診学会中国四国地方会の報告、協
の補欠選挙の結果、川原隆造先生(大学)が当選
議事項として健対協3
0周年記念事業、アレルギー
した。
性疾患対策専門委員会の設置、健康診査受診率向
1
6.精度管理事業報告会・講演会の開催報告
上の取り組み、今後の肝臓がん対策などについて
協議、意見交換がなされた。
〈中井理事〉
3月2
0日
倉吉体育文化会館において開催した。
2
2.各地区医師会の現況報告
【東部】米本会長
特別講演として『臨床検査精度管理の意義と将来
*
展望』
(鳥取大学医学部臨床検査医学講座教授
3月1
0日
定例代議員会を開催し、平成1
3年
猪川嗣朗先生)を行った。報告会としては臨床化
度事業計画、収支予算案について原案通り可決
学、免疫血清、輸血、細菌、生理、細胞診、血液、
された。
*
検尿一般の8部門について2会場でそれぞれの担
新築をすすめていた急患診療所が完成し3月
2
4日、竣工式を挙行する。
当者から詳細に報告がなされた。参加者は医師1
0
*
名、技師約8
0名で盛会であった。
徳洲会病院進出問題について院長予定者から
1
7.知事との対談報告〈長田会長〉
アポイントがあり、近く面会することにしてい
3月2
1日
る。東部医師会としては断固反対の立場に変わ
県庁知事室に片山知事を訪ねた。医
りはない。
療安全対策、平成1
3年度当初予算、健対協創立3
0
*
周年記念事業、県立看護大学化構想など、当面の
1
8.医療審議会の出席報告〈長田会長〉
目はケアマネージャーを交えて開催した。
【中部】伊藤会長
県民文化会館において開催された。
国庫補助を受ける施設の申請承認、老人保健施設、
*
1
9.臓器バンク理事会の出席報告〈長田会長〉
*
*
2月2
8日
社会保険伝達講習会、医事紛争勉
3月1
7日
医師会員4名による初めての音楽
会を開催した。約7
0名の参加者があり盛会で
意見交換された。
2
0.学校保健及び学校安全表彰審査会の出席報
3月2
2日
温泉病院運営委員会を開催し、副
強会を開催した。
県医師会館において開催された。平
成1
3年度事業計画、収支予算案等について協議、
告〈宮
2月2
6日
院長に野口善範先生を決定した。
訪問看護ステーションの認可が了承された。
3月2
1日
3月2
1日の2回、介護保険の主治
医研修会を開催した。1回は主治医のみ、2回
課題について意見交換、対談を行った。
3月2
1日
2月1
9日
あった。
【西部】栗原会長
理事〉
*
県庁において開催された。各団体か
2月2
4日
西部三師会総会を開催し、森田米
子市長の講演を行った。
ら推薦のあった個人1
6名、団体1の候補者につい
*
て審査を行った。医師会から推薦した候補者6名
2
0
2月2
8日
森田隆朝先生のアカデミア賞受賞
平成1
3年4月1
5日発行(毎月1回1
5日発行) 鳥取県医師会報 第5
5
0号
7.地域リハビリテーション推進協議会委員の
祝賀会を開催した。約2
7
0名の出席者で盛会で
推薦について
あった。
*
3月1
4日
宮
主治医研修会を開催した。医師、
8.中国四国医師会連合総会の提出議題につい
ケアマネージャー合わせて約2
3
0名の参加者で
て
盛会であった。
4月3日(火)
までに提出していただくこととし
【大学】三原会長
*
2月1
6日、3月1日、3月1
3日
理事を推薦することとした。
た。議題作成の責任者として第1分科会:野島常
学術講演会
を開催した。
任理事、第2分科会:富長常任理 事、第3分 科
協議事項
会:神鳥理事とした。総会は5月2
6・2
7日(土日)
1.第4
7回中国地区学校保健研究協議大会の共
に高知市において開催される。
9.認定産業医の更新申請について
催について
2名について更新条件を満たしているので、日
来る8月2∼3日(木・金)
鳥取市において開催
本医師会へ申請することとした。
される。県教育委員会が主務であるが、県医師会
も共催としていただきたい旨、依頼が来ている。
1
0.地区医師会との懇談会の開催について
協議の結果、了承することとした。
平成1
3年度は地区医師会との懇談会を開催した
2.鳥取県青少年問題協議会委員の推薦につい
いので、日程調整をお願いしたい。
て
5月1
0日(木)
中部医師会との懇談会を開催する
として詳細を調整することとした。
赤松由美子先生(岩美病院)の留任として推薦
1
1.産業医部会の開催について
することとした。
3.鳥取県医療審議会委員の推薦について
5月1
0日(木)
午後4時からに県医師会館におい
て開催することとした。
長田会長、富永晄子先生(米子市)を推薦した
1
2.平成1
3年度全国医師会勤務医部会連絡協議
ことを事後承認した。県から女性委員との強い要
会の参加者予備調査について
請により女性医師を推薦した。
4.鳥取労働局労災保険診療費審査委員の推薦
1
0月2
7日(土)
宮崎市において開催されるにあた
について
り、出席者数の予備調査が来ている。参加希望を
募ることとした。
瀬谷齋先生(皆生小児療育センター院長)の退
1
3.平成1
2年度主治医研修委託事業収支計画に
職に伴う後任委員については西部医師会で人選し
ついて
ていただくこととした。
5.介護実習普及センター運営委員の推薦につ
県の委託事業として各地区医師会において開催
いて
していただいた。委託経費については一般会計に
大石副会長を推薦することとした。
入れずに単独の委託事業として委託費の精算を行
6.介護実習普及センター介護機器普及事業運
うこととした。
1
4.当面の諸会議の予定について
営協議会委員の推薦について
日笠親績先生(鳥取市)を推薦することとした。
2
1
資料のとおり予定している。
平成1
3年4月1
5日発行(毎月1回1
5日発行) 鳥取県医師会報 第5
5
0号
新役員紹介
県医師会理事就任のご挨拶
理事
川
原
隆
造
昨今、大学及びその附属病院は戦後最大の激動
この度理事にご推挙いただき誠に光栄に存じま
すとともに、その責任の重大さを痛感しています。
期に直面しています。病院長の本年度の基本方針
微力ではありますが最善をつくしたいと考えてい
は1)チーム医療の確立、2)病院の臓器別診療
ますので、宜しくお願いいたします。小生は平成
科などの機構改革、3)高度先進医療の充実など
1
1年1
2月から鳥取大学付属病院長三原教授のもと
と伺っています。これらの改革が地域医療の発展
で、主としてリスクマネージメント担当副病院長
に貢献できるものでなければなりませんが、その
として務めて参りました。当院の医療事故防止対
パイプ役もはたすことが出来ますればと考えてい
策は少し出遅れましたが、病院長指導のもと関係
ます。
(鳥取大学医学部神経精神医学教室教授)
者の努力により他大学に劣らないシステムができ
ました。
中
四
国
中国四国医師会連合常任委員会
日
時
平成1
3年3月3
1日(土) 1
8:0
0∼
場
所
山の上ホテル
日に介護保険及び社会保険研究会を松江市で開催
千代田区神田駿河台
した。1
2月1
0日医事紛争処理研究会を岡山市で開
本会出席者
次
昨年1
0月以降の経過について、事業では1
1月1
8
長田会長、西田副会長、岡本常任理
催した。1月2
7日には広報担当理事協議会を広島
事、小林事務局長、谷口次長
市で開催し、それぞれの課題について検討した。
第
また、各県へ役員等の訃報にも連合を代表して
1.開
会
2.挨
拶
対応した。
田代島根県医師会常任理事
中国四国医師会連合委員長
次にかねて課題の広域医療について検討を求め
古瀬
られ、広島からの提起もあり、(行政との関わり、
章
2
2
平成1
3年4月1
5日発行(毎月1回1
5日発行) 鳥取県医師会報 第5
5
0号
医賠責の特約保険を今代議員会に提案している。
本四架橋等の救急も関連しているので)行政の部
課長との連絡会議について大方の賛同を得たので
現行の医師賠償保険では個人であり、管理者等の
1
0月以降になるが、高知県で進めて頂きたい。
責任をカバーし、高額請求の負担に対応するシス
(毎年開催かどうかも検討)
テムである。
医師年金は信託にシフトしており、分別管理で
医事紛研究会は岡山県でお世話になったが、顧
問弁護士も帯同した会とし、活発な会となったが、
保障されている。
4.議事運営委員会報告
全国各ブロックで初めてであった。
能美議運委員
芸予地震については広島、愛媛両県で被害が
1
5:0
0から開催したが、代表質問は5人、議席
あったが、1日も早い復興を祈りたい。義援金の
順とした。個人質問は2
3人である。開会は予定ど
取組みは各県の意向を聞きたい。
おり1
0時とした。
5.協議事項
3.中央情勢報告
(1) 代表質問、個人質問について
(1) 村上日医理事
芸予地震の見舞いに感謝、松山日赤は被害が
中四国ブロックからは人の提出があったので、
あった状況把握中、日医総研の株式会社化は理事
内容協議で広島県の寺岡代議員を代表に、他は個
会で再検討となり、検討委を3∼4回開いた。1
8
人質問としたい。承認
(2) 予算委員、特別委員について
人体制→5
0人にすると1
4億円かかる。独立採算制
ブロック内の選出順位により推薦したので承認
を指向したが、若干賛成が上回ったようだ。しか
し、大きな医師会から異論があり、2∼3年、日
を願いたい。
医の中でやり、状況をみることとなり、特別会計
予算委員
平野(岡山)
桑原(広島)
白石(愛媛)
とした。
特別委員
西田(鳥取)三木(徳島)
(3) 次期中国四国ブロック当番県医師会につい
(2) 真田日医理事
て
1)芸予地震へのお見舞いに感謝、医療機器の
規約に基づき
損壊が呉市等で多いようだ。
高知県医師会
(4) その他
2)また、医師連盟の特別会費では、参議院の
○共同利用施設連絡協議会
厚生労働委員会で質問され、他等にも波及し
8/1
8 徳島市で開催(徳島県)
てご迷惑をお掛けした。武見選挙に影響させ
6.次期当番県医師会長挨拶
たくない。
3)例年6月に日医は医療経済実態調査を行う
村山会長
5月2
6、2
7日に高知市で総会を開催
ので、その取組みをよろしく。
する。
7.閉
(3) 中島日医監事
2
3
会
平成1
3年4月1
5日発行(毎月1回1
5日発行) 鳥取県医師会報 第5
5
0号
報
告
第4
9回医事紛争処理委員会
日
場
時
所
出席者
平成1
3年3月2
9日(木)
2
6日に開催しており、それ以降の取扱い状況につ
午後3時1
0分∼午後5時
いて小林事務局長から資料をもとに説明があり、
鳥取県医師会館
協議、意見交換がなされた。
鳥取市戎町
長田委員長、西田副委員長、大石・岡本
平成1
0∼1
2年度の3年間に新規に7件の事案が
(公)
・野島・富長・米本・田中・伊藤・
発生した。処理事案は解決8件(継続分4件、新
規分4件)、応訴中1件(新規分)
、折衝中3件(継
岡本(博)
・栗原・魚谷各委員
続分1件、新規分2件)となっている。
[事務局]小林局長、谷口次長
議
事
今後の処理方針として小委員会が処理にあたる
1.中国四国医師会医事紛争研究会の出席報告
こととし、メンバーは長田会長、西田・大石両副
1
2月1
0日、岡山市において開催され、藤原顧問
会長、岡本常任理事と該当事案の地区医師会長と
した。
弁護士、西田副会長、岡本常任理事、小林事務局
4.日本医師会医師賠償責任保険の『特約保険』
長が出席した。各県から提出された議題について
の創設について
協議、意見交換がなされた。
「特約保険」とは、日本医師会A会員を対象と
議題について資料をもとに説明がなされた。
して新たに管理責任を担保し、現保険の上乗せと
顧問弁護士の出席は今回が初めてであり、日医
して2億円までを補償内容とする保険である。正
もブロック会議で初の試みと評価した。
2.都道府県医師会医事紛争担当理事連絡協議
式には4月1日開催の日本医師会代議員会におい
会の出席報告
て協議、承認後に発足する。
2月1
5日、日本医師会館において開催され、西
具体的内容については資料のとおりである。加
田副会長、岡本常任理事が出席した。報告を医師
入は任意となっており、募集、集金等の事務を都
会報3月号に掲載しており、資料をもとに説明が
道府県医師会が行うこととされている。詳細につ
なされた。
いては後日、日本医師会からの指示により会員あ
3.県内の医事紛争の処理状況について
てに周知し、募集する予定にしている。
前回委員会は平成9年度分として平成1
0年2月
2
4
平成1
3年4月1
5日発行(毎月1回1
5日発行) 鳥取県医師会報 第5
5
0号
平成1
2年度第2回諸規程改正検討委員会
日
時
平成1
3年3月1日(木)
午後4時3
0分
場
所
鳥取県医師会館
“公的―私的”に区分し、私的医療機関は
A1、公的医療機関はA2として取り扱う。
鳥取市戎町3
1
7
出席者 [県医師会]長田会長、大石副会長、岡
(3) 新規に私的医療機関を開設する場合は、
A1会員として入会金を賦課する。
本・富長両常任理事、安部・明島両理
(4) 会費種別をA1・A2・Bの3区分と す
事
る。
[東部医師会]高理事
会費種別を簡素化する意味から、A1・
[中部医師会]天野副会長
A2以外の会員はすべてB会員とする。勤
[西部医師会]魚谷副会長、中曽理事
提出資料
務医、家族、廃業及び医療施設以外の会員
1.平成1
2年度諸規程改正検討委員会
はB会員とする。
記録
(5) A1会員の異動による入会金の取扱いに
2.会費種別の改正等について(案)
ついては、理事会等で検討する。
3.管理者と開設者の状況一覧
現在の規定によれば、新たにA1会員に
4.鳥取県医師会会費賦課徴収規則改
正
なった場合に入会金を賦課することになっ
新旧対照表(案)
ている(夫婦間の異動は除く)
。
5.鳥取県医師会会費賦課徴収規則
(6) 会費種別変更に伴い会費額の見直しにつ
6.共済会運営委員会委員構成
いては、理事会等で検討する。
7.鳥取県医師会協力貯蓄運営規程の
現在の会費(均等割)はA1・A2・B・
一部改正(案)
C区分により定められている。会費種別の
8.地区医師会からのご意見
議
事
簡素化に伴い会費額を、今後、理事会等で
1.前回の委員会における協議事項の確認につ
検討する必要がある。(A1会員について
いて
は所得割会費が別途賦課される。年額最高
で1
4
4,
0
0
0円。
)
前回の委員会で会費種別の改正について検討し
た内容を各地区医師会に持ち帰って協議していた
2.会費賦課徴収規則の見直しについて
だき、意見を集約したものを下記のとおり委員会
下記のとおり見直すこととした。なお、議題1
としてとりまとめることとした。
【現
(1) 一つの医療施設では、管理者1人をA会
員として取り扱う。
医療法に規定される病院、診療所につい
ては、管理者1人をA会員として取り扱う。
(2) A会員のう ち、「公 的―私 的」に よ りA
1会員とA2会員に区分する。
医療法第3
1条の規定により医療機関を
2
5
行】
【検
討】
種別
会費年額
種別
会費年額
A1
2
5,
0
0
0
A1
2
5,
0
0
0
A2
5
0,
0
0
0
A2
5
0,
0
0
0
B
3
0,
0
0
0
B
1
5,
0
0
0
C
1
5,
0
0
0
平成1
3年4月1
5日発行(毎月1回1
5日発行) 鳥取県医師会報 第5
5
0号
とあわせて正式には理事会協議を経た後、代議員
なしとすることとした。正式には代議員会に改正
会に改正案を提出し、承認を得る。
案を提出し、承認を得る。
4.鳥取県医師会協力貯蓄運営規程の一部改正
・「会員種別」を「会費種別」へ変更する。
(案)について
・第2条を次のとおりとする。
第1
0条に「協定に基づく条件等について附則別
本会会員を、会費種別に応じて次のとおり区分
する。
表に定める。
」を追加し、附則別表の融資条件(2)
A1会員:私的医療機関の管理者である医師
資金の使途を「原則として特に定めない。
」へ変
A2会員:公的医療機関の管理者である医師又
更した。
なお、この改正案は次回の県医師会理事会で議
は保険医でない医師
決を得ることとした。
B 会 員:上記以外の医師
2
5.今後の日程について
公的及び私的の区分については、医療法第
本日、議論して確認した事項を地区医師会でさ
3
1条の規程による。
らに検討して頂き、県医師会理事会で承認を得て
・第7条の(2)所得割会費の診療報酬の次に「及
び介護保険給付費」を追加する。
から、8月の県医師会代議員会に議案を提出し、
3.鳥取県医師会共済会規則改正(案)
について
承認を得ることとした。なお、施行は平成1
4年度
いくつかの問題点が挙げられたが、規則第8条
からである。何か意見等があれば、まだ期間があ
るので言って頂きたい。
の「鳥取県医師会担当理事4名」を「鳥取県医師
今後は書面委員会で文書により検討していく。
会担当理事5名」とし、大学医師会長推薦委員を
平成1
2年度日医学校保健講習会・日医乳幼児保健講習会
常任理事
岡
空
謙之輔
東大教授
平成1
2年度日本医師会学校保健講習会および乳
衛藤
隆
4.シンポジウム「喫煙防止教育と学校医の役
幼児保健講習会に出席したので概略を報告する。
割
なお両講習会の詳細な講演内容は例年日医雑誌7
― だめ!タバコ・ストップ ―
∼9月頃に掲載されるので、プログラムとシンポ
青少年の喫煙防止教育
ジウムの印象を述べるに止める。
1.平成1
2年度学校保健講習会
神戸大学助教授
川端徹朗
平成1
3年2月1
7日(土)1
0:0
0∼1
6:0
0
児童生徒の喫煙行動と意識調査並びに喫煙
1.最近の学校健康教育行政の課題について
対策
文部科学省
愛媛県新居浜市医師会理事
高杉重夫
喫煙防止教育の実際と学校医の役割
2.講演「生物時計と睡眠覚醒リズム」
北大教授
大橋勝英
― 広島県医師会の活動を中心に ―
本間研一
広島県医師会常任理事
3.講演「学校におけるこれからの健康教育」
2
6
新田康郎
平成1
3年4月1
5日発行(毎月1回1
5日発行) 鳥取県医師会報 第5
5
0号
喫煙初経験が年々低年齢化している。タバコの
松井一郎
およぼす健康被害は喫煙している本人よりも回り
ロ.日本小児科医会の取り組み(心の相談医
研修事業)
の人達への影響のほうが大きいといわれる。アル
コールとたばこは薬物乱用への入門薬物であると
東京逓信病院小児科部長・日本小児科
いう。親が間違った寛容さを示す意味で人前で
医会担当理事
保科
清
ハ.地区医師会としての取り組み
「お前も吸ってみたら」などという事例もあると
いう。愛媛県と広島県の発表では喫煙についての
―徳島県医師会メンタルヘルス対策委
アンケート調査や防煙教育実績にもとづいた内容
員会の取り組み
徳島大医療短大教授
が印象に残った。1
3年度は日医でも市民公開講座
二宮恒夫
ニ.行政としての取り組み
に防煙教育を取り上げる計画と云われている。
2.平成1
2年度乳幼児保健講習会
厚生省雇用均等・児童家庭局母子保健
平成1
3年2月1
8日(日)1
0:0
0∼1
6:0
0
課長
1.講
藤崎清道
学童生徒の虐めの原因探究の対象が次第に遡っ
演
て行くのは当然といえる。虐める生徒や虐められ
イ.脳の発達と子どものこころ
北里大教授
る学童の生育歴にどういう要因がひそんでいるの
養老猛司
か、これらの調査にしても、個々の事例への対応
ロ.乳幼児期と思春期のこころ
三重県こども心療センターあすなろ学
にしてもプライバシー保護最優先の時期として非
園園長
常な難しさを感じる。
清水将之
虐待の源が子育て不安に求められるようになり、
2.シンポジウム「こころの健康と医師会の役
割」
妊娠後期の女性への心のケアー、小児科医による
イ.児童虐待防止への取り組み
プレネイタルビジット事業へと流れ進んで来た。
国立小児医療研究センター客員研究員
第1回鳥取県結核対策推進協議会
副会長
西
田
龍之介
日
時
平成1
3年2月2
1日
1
実施要綱について
場
所
鳥取県民文化会館
2
結核対策推進協議会設置要綱について
次
第
3
結核医療従事者研修会の開催について
1.開
会
2.挨
拶
3.議
事
3.結核対策強化モデル事業の進め方について
結核予防会
山下武子予防部長
1
ツ反検査及びBCG検査に関する調査
2
老人福祉施設における喀痰検査モデル事
業
1.会議の公開又は非公開について
2.結核対策強化モデル事業について
2
7
平成1
3年4月1
5日発行(毎月1回1
5日発行) 鳥取県医師会報 第5
5
0号
4.閉
会
検査を保健所で行う。
会議の公開、非公開
山下部長コメント
*生後6ヶ月までのツ反は殆ど意味がない。
結核予防会の山下武子支援対策部長は、今年も
東京からの日帰りでの来県、冬とて天候も悪く、
行っても殆ど陰性である。この時期に1
5
昨日は名古屋明日は鹿児島と、文字通りの東奔西
年間は有効といえる優秀なBCGを接種
走は大変だと思う。
して免疫を付与することに意味があると
この日の協議会のスタートに当たり、互選の形
思う。接種が4才児までというのは問題
で一応私西田が会長、山家先生が副会長に選出さ
である。外国ではすでにこうした見解が
れた。
支配的である。
本協議会の内容についても、鳥取県情報公開条
*一般健診における胸部撮影は、ドイツな
例に基づき原則公開(個人や法人及び犯罪予防に
ど殆どやらない。誰彼の区別なく撮影す
関する情報は除く)とすることに全員が賛成した。
るのではなく、日本では高いリスクの集
結核対策強化モデル事業
団を対象とすべきである。すなわち
1)高齢者
1)ツベルクリン反応及びBCG接種に関する
2)結核の罹患者
尿病など合併症のある人
調査
平成1
0年度に実施した「小中学校における
への接触者
ツ反検査の調査」の結果、乳幼児期のBCG
味がある。
3)糖
4)結核患者
などを集中的にやる方に意
接種による免疫付与が有効に行われていない
*日本での結核治療の期間、また入院期間
ことが判明した。そこでこの時期のBCG接
そのものも長すぎる。外国では3週間菌
種を有効なものとするため、市町村で行われ
検査陰性なら退院させる。
「ガフキー何号」は
る1才6ヶ月健診及び3才児健診において、
もう使われない
BCG接種の既往、それによる副反応の既往
むかしは結核菌の塗沫検査といえば、喀痰の
について問診を行い、さらに接種局所の観察
粘稠な部分を採り、チールネルセン染色を行っ
を行う。
て5
0
0倍鏡検を行い、陽性なればガフキー何号
と表現していた。
2)老人福祉施設における喀痰検査モデル事業
いまは本家のドイツでもガフキー何号は用い
鳥取県の結核新規登録数
平成9年 1
6
2人
られてないし、日本でも昨年(2
0
0
0年5月)厚
平成1
0年 1
7
1人
生省は「新結核菌検査指針」
を発表してガフキー
平成1
1年 2
0
1人
の表現を廃止した。既に2
0
0倍蛍光法による記
と漸増。このうち6
0才以上の高年者の割合は
載に変わっている。菌も核酸増幅法(PCR―法)
7
0%に至っている。そこで集団感染が発生し
や新液体培養システムに変わっている。
いかなる分野であれ新知識に遅れざるよう学
やすい老人福祉施設入所者を対象とした喀痰
ぶことは大変な仕事である。
検査をモデル的に実施する。各保健所ごとに
対象施設を選定し、採取した喀痰についての
2
8
平成1
3年4月1
5日発行(毎月1回1
5日発行) 鳥取県医師会報 第5
5
0号
平成1
2年度都道府県医師会生涯教育
担当理事連絡協議会
日
場
時
所
平成1
3年3月1
4日(水)
成7年度より連続して申告率が上昇し制度発足当
午後1時3
0分∼4時
初のレベルに戻った。
また、試行ではあるが、平成1
1年度申告から評
日本医師会館3階小講堂
出席者
植木壽一常任理事(生涯教育担当)
価対象として導入した「ハガキ回答」
(『日医雑誌』
開
会
櫻井常任理事
特集記事、特集号を読み、それに対する感想・意
挨
拶
坪井会長(要旨)
見をハガキで回答した者)については、回答者総
医療に対する信頼を高めていくのは医学に対す
数が1
9,
7
0
8人となった。「ハガキ回答」による単
る切磋琢磨であり、日医生涯教育の推進に対し、
位のみも申告者とみなすが、その数は日医会員申
更なるご支援をお願いしたい。
告者9
3,
5
2
3人のうち2,
1
6
1人で、全体の申告率の
議
上昇に1.
4%貢献している。ハガキ回答分につい
事
ては、日医で単位加算作業を行った。
(生涯教育推進委員会委員紹介)
報告事項
平成1
1年度生涯教育制度
2.申告方式別の申告率
申告書集計結果の件
「一括申告」方式を実施した3
2都道府県の申告
率は6
6.
3%、従来の申告方式実施1
5県の申告率は
(櫻井常任理事)
5
5.
4%であった。
一時低迷していた申告率も平成1
1年度は6
3.
2%
3.都道府県医師会別申告率
と、制度発足の水準に戻った。申告率に拘るわけ
ではないが、申告率の高低が医師の社会的評価の
2
5の医師会で7
0%以上の高い申告率を示してい
1つとなっている。医療を受ける側が、かかりつ
る。特に、平成1
1年度より一括申告を導入した熊
け医師から十分な説明を受けたいと考えるのは当
本県医師会は9
0.
2%という驚異的な申告率を示し
然かもしれない。こうした社会の要請に応える意
た。熊本県医師会を筆頭に上位1
3位までが「一括
味で、平成1
1年に「生涯教育カリキュラム」を改
申告」実施医師会によって占められている。「一
訂した。このとき重要課題とした「基本的医療課
括申告」方式導入により1府5県において申告率
題」はインフォームドコンセント、患者の権利と
は上昇した。なお、1
1年度は3
0%台を示す医師会
義務、臨床疫学、診療情報の提供などである。一
はなかった。
方、「医学的課題」への取組みも疎かにできない
4.医療機関別申告率
ものであることは言うまでもないことであり、現
診療所医師の申告率は7
0.
7%で昨年より6.
0%
在日医生涯教育委員会では「医学的課題」につい
上昇した。特に、「一括申告」実施都道府県の診
ても大幅に改訂する予定で検討を進めている。
療 所 の 平 均 申 告 率 は7
4.
2%と 高 く、広 島 県 の
Ⅰ.集計結果の概要
9
4.
6%を筆頭に1
6医師会で8
0%以上の高い申告率
1.申告者数および申告率
を示し、3
7医師会が6
0%の申告率であった。
日医会員全体の申告率は6
3.
2%(申告者総数
病院その他の医師の申告率は、5
3.
3%と昨年よ
9
5,
6
8
4人)で、昨年度に比べて7.
0%増加し、平
り8.
2%の著しい伸びを示した。「一括申告」方式
2
9
平成1
3年4月1
5日発行(毎月1回1
5日発行) 鳥取県医師会報 第5
5
0号
1
0.特別の事情があり、学習単位の申告ができな
実施3
2医師会の平均は5
7.
0%となっており、日医
生涯教育制度への参加者は2人に1人強であると
い者
も言える。
申告者の中で、高齢・病気療養中・留学・出
産・家族の介護等の理由により学習単位の記録が
5.学習内容別取得単位数
できなかった者は申告者全体の4.
8%、このうち
「講演会・講習会等への参加」
「体験学習」
「各
種業績」に平成1
1年度から新たな学習方法「日医
診療所医師が6
6.
9%を占めている。
雑誌を読んでハガキで評価・意見を回答」が加わ
Ⅱ.平成1
3年度「日本医師会生涯教育制度実施要
り、4種の学習単位について、学習内容別に全国
項」
集計を行った。
平成1
2年度と大きな変わりはない。
Ⅲ.生涯教育推進委員会報告
学習内容は講演会等への出席が中心となり、診
橋本信也委員長(要旨)
療所医師は学習の8割を占めている。病院医師は
1.自己申告のさらなる向上と維持
体験学習の比率が高く、各種業績と併せると全体
平成1
1年度申告率は、6
3.
2%と当初の申告率に
の5割となっている。
戻った。平成6年に全国で3
9.
8%と4
0%を割った
学習内容の傾向は、昨年とほぼ同様であった。
とき、勉強をしているのに申告しないことで受け
6.学習単位別申告者数
1
0単位以上2
0単位未満の申告者が2
2.
1%と全体
る誤解を取り除くため、申告率に拘らざるを得な
の5分の1を占めている。約6割が2
0単位以上取
かった。そのため、申告方法の簡素化、一括申告
得している。
の導入により、申告率は増加した。これの、更な
7.年齢階級別集計結果
る上昇と維持継続させていかなければならない。
毎年、申告率が6
0%を超えておれば、本来の質の
6
0歳代の7
0.
9%をピークに曲線を描いている。
2
0∼3
0歳代の若年層よりも5
0歳代、7
0歳代、8
0歳
向上に力を注ぐことができる。
代の中・高齢者の申告率が前年比約1
0∼1
2%上昇
2.カリキュラム「医学的課題」の改訂
している。合計学習単位も若年層より同様に高齢
平成4年2月に初めてカリキュラムを作成し、
者が健闘している。年齢階級別の学習内容では、
その後平成7年に一度改訂、平成1
1年8月に2度
2
0∼3
0歳代の若年層では体験学習の割合が高く、
目の改訂をした。このとき、医療的課題を大幅に
年齢層が高くなるほど講習会等の割合が高い。ハ
見なおした。この改訂では、医師が専門性の如何
ガキ回答については、6
0歳代以降の参加者が多い。
に拘わらず日常診療で知っておくべき事項を「基
8.修了証の発行数および取得率
本的医療課題」と位置付け、従来の医療的課題を
見なおして、発展的に再編成したものである。今
日医会員の修了証取得者は7
6,
5
4
8人、取得率は
8
4.
0%であった。
後は、医学的課題を見なおすべく、委員会で検討
9.2
0
0
0「認定証」発行対象者数
している。今回改訂のねらいは、医学の進歩に対
平成9年度・1
0年度・1
1年度と、3年連続修了
応するため、高頻度疾患と主要疾患を中心とした
証取得者数は1
4,
6
9
2人となり、日本医師会長より
カリキュラムの作成、即ち平成1
1年版のⅣ、主要
継続して履修したことを認定する「認定証」が交
疾患を徹底的に見なおしている。日常診療に必要
付された。このうち、1
9
9
5・1
9
9
6・1
9
9
7
「認定証」
な主要疾患を縦軸に、診療のプロセスを横軸に二
取得者で今回更新が5,
1
7
9人、新規取得者は9,
5
1
3
元構成として作業を進めており、まもなくお届け
人であった。
できる。
3
0
平成1
3年4月1
5日発行(毎月1回1
5日発行) 鳥取県医師会報 第5
5
0号
ることを、社会にどのように浸透させたらいいか。
3.新しい診療理念に対応するための生涯教育
ステータスシンボルであることを広めてほしい。
医療の進歩、社会の急激な変化によって、新し
い概念が登場している。これは、理念というべき
6.医師の生涯教育の評価
ものであろう。新しい診療理念に適切に対応して
(1) リカレント教育
いくことが必要で、これを知らないで診療を行う
評価は難しい。一般の生涯教育は、市民講座的
ことはできない。知らないとすれば、医療水準に
な意味を持っているが、職業人の生涯教育は職務
達していないとの謗りを免れない。新しい診療理
を全うするために生涯にわたって勉強する責務で
念を迅速に知って頂くよう、知っておくべき新し
ある。この2つは違う。学校教育を終えて専門職
い診療理念の解説を日医雑誌にシリーズで出すこ
に就くが、知識は新しくなっており、リフレッ
ととしている。
シュする教育が必要であると言われている。新し
4.学習方略多様化への対応
い医学医術を、系統的なプログラムを基にリフ
(1) 自己学習(ハガキ回答、ビデオ学習など)
レッシュ教育を受けることが必要であり、生涯教
ビデオ、CD・ROM、インターネット、マルチ
育を新しい面から捉えていくことも今後の課題で
ある。
メディアの活用、また、参加型の診療連携など
(2) 評価法
様々な学習方略が出てきた。講演会への出席、自
宅で文献を読むといった学習は以前のものである。
評価は、1)申告率(社会に対して示すパラメー
学習は能動的なものであり、ハガキ回答方式を試
ター)、2)認定証(達成率を示す)の2つで行っ
みた。これには9割の方が賛成しており、単位を
ている。評価は難しいが評価のない学習はない。
高く、毎号して欲しいなど、前向きに捉えている
7.その他
『外来診療録(POMR)―書き方の手引き―』
人が多い。今後の検討課題としては、他の学術論
望ましいカルテの記載方式は、医学部のカリ
文を読んだときどうするか、どこまでを学術論文
キュラムに組み込まれている。「実例集」を会員
とするか、ビデオ、CDは何単位にするかなど。
の先生方に役立てるよう準備している。
(2) 病診連携による参加型学習
Ⅳ.都道府県医師会事例報告
これは、日医生涯教育の原点である。討論に参
1.秋田県医師会
加しながら勉強するのが能動的学習として教育効
「秋田県医師会雑誌」を用いたハガキ回答(1
果を高めるということを、改めて認識したい。大
病院を対象として行うものばかりでなく、診診連
回5単位)を実施予定。
携、スモールグループ学習も価値が高い。今後、
2.神奈川県医師会
病診・診診連携による参加型学習を大いに進めて
3.岡山県医師会
生涯教育の内容を充実したものにするため、講
いくべきと思う。
師依頼がスムースにいくよう「スピーカーズ・バ
5.「認定証」の重み付け
「認定証」こそ、どの程度継続的に研鑚に励ん
ンク」リストを作成した。内容は、施設別に氏
だか、そのときの医療水準を維持したかの証拠で
名・卒年・出身大学名・役職・診療科・専 門 領
あり、社会から高く評価される基である。認定証
域・講演演題の順。
をもっと高く重み付けたい。「認定証」を持った
4.鹿児島県医師会
医師は、安心してかかれる信頼のおける医師であ
3
1
平成1
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5日発行(毎月1回1
5日発行) 鳥取県医師会報 第5
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0号
平成1
3年度「日本医師会生涯教育制度」実施要項
1.概
要
面的に見直した最新版カリキュラムを刊行の予
定である。
日本医師会生涯教育制度は、昭和6
2年度に医師
現行の、平成1
1年版のカリキュラムの内容は
の生涯教育が幅広く効率的に行われるたの支援体
以下の通りである。
制を整備することを目的として発足した。その後
[基本的医療課題]
今日まで、数次にわたって制度の改定を行い、そ
Ⅰ.医と人間
Ⅱ.医療の基本
制度発足以来、会員の年間学習内容は自主申告
Ⅲ.医の倫理
Ⅳ.医学の進歩と倫理
され、所定の単位取得者には日本医師会から修了
Ⅴ.医と法律
Ⅵ.生涯保健事業の体系化
証を発行する方式をとってきたが、平成9年度よ
Ⅶ.健康の保持・増進
Ⅷ.地域医療
り、都道府県医師会がコンピュータで集中管理を
Ⅸ.高齢者医療・介護
Ⅹ.医療福祉
して、会員の受講・学習記録をとりまとめて申告
XI.社会福祉
する、いわゆる「一括申告」方式を導入し、申告
XIII.医療経済
の簡便化を図った。
XV.疫学
の質的向上と充実を図った。
XII.社会保障
XIV.医療の質の評価
XVI.診療情報・医療情報
XVII.国際保健医療
また、「生涯教育カリキュラム」を大幅に改訂
[医学的課題]
して平成1
1年版を作成するとともに、学習方略の
見直しを行い、平成1
2年度から日医雑誌を活用し
Ⅰ.基本的診察技術
たセルフアセスメントにより生涯教育単位を取得
Ⅲ.臨床検査
できるように、新たな学習方式を導入した。
Ⅵ.救急処置
Ⅳ.主要疾患
Ⅴ.治療
2.カリキュラムの活用
平成1
3年度は本実施要項に基づき実施するもの
(1) 都道府県医師会および郡市区医師会の
とする。
2.対
Ⅱ.主要症候
象
生涯教育委員会は、カリキュラムより
原則として日本医師会会員とする。
テーマを選択し、講習会のテーマ例を参
3.日本医師会生涯教育カリキュラム
考に日本医師会生涯教育講座などの講習
会を立案する。
1.カリキュラムの内容
(2) 会員個人が自宅学習や、グループ学習
医師の学習到達目標・指針となるカリキュラ
を行う際に活用する。
ムは、「基本的医療課題」と「医学的課題」と
に分かれている。前者は、平成1
1年度に、従来
(3) 病診連携による体験学習においても、
のカリキュラムの「医療的課題」を、すべての
カリキュラムにある課題を選択すること
医師が専門性の如何にかかわらず知っておくべ
が望まれる。
き基本的事項1
7テーマ1
0
6項目に再編・拡充し、
4.日本医師会生涯教育講座
「日本医師会生涯教育講座」実施要項参照
日本医師会の行う生涯教育の最重要課題と位置
づけたものである。
なお、平成1
3年度中には「医学的課題」を全
3
2
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3年4月1
5日発行(毎月1回1
5日発行) 鳥取県医師会報 第5
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0号
5.学習の分類と単位数の設定
し、参加した体験学習の名称(施設名等)につい
て自ら記録し、生涯教育申告書に添付することと
申告(自己申告、あるいは都道府県医師会によ
る一括申告)する学習方法の種類については、1.
する。
(3) 各種業績の記録
講習会・講習会等への参加、2.体験学習、3.
各種業績については証明を不要とする。ただし、
各種業績、に分類し、各々単位数を設定した。単
位の詳細は「生涯教育単位表」のとおりである。
学会における発表等については、学会名、学会の
また、平成1
2年度から開始した「4.日医雑誌
開催日、演題等を、医学論文・著書の執筆につい
を読んでハガキで評価・意見を回答」については、
ては、掲載誌(紙)または発行所、論文名または
平成1
3年度も年間5回実施し、1回1単位として、
著書名を、各種講演会、講演会等での講演につい
上記の1から3の申告単位に日本医師会で加算す
ては、講習会・講演会名、講演日、演題等を自ら
ることとする。
記録し、生涯教育申告書に添付することとする。
6.申告単位の証明等について
付1:参加の証明は、各医師会の便宜により、個
別に決定するが、その方法として、例えば下記
申告される年間学習取得単位は以下の通りの証
のようなものが考えられる。
明および記録が必要である。
1)参加証を発行する。
(1) 講演会・講習会等への参加の証明
2)カリキュラムノートを作成し、それに捺印
A.医師会主催の講演会(日本医師会、都道
府県医師会、郡市区医師会の生涯教育講座、
する。
3)カリキュラムノートを作成し、貼付シール
講習会等)
を配布する。
都道府県医師会長が参加の証明をする。
4)都道府県医師会のコンピュータシステムに
ただし、郡市区医師会主催の講座等につい
出席を登録する。
ては郡市区医師会長が発行する参加証また
付2:受講・学習を記録する用紙を申告書ととも
は確認印等に替えることができる。
に日医雑誌付録として配布する。
また、日本医師会が主催して日本医師会
(4) 日医雑誌を読んでハガキで評価・意見を
会館で開催する講習会等については、日本
回答する学習方法について
医師会長が参加の証明をする。
日本医師会宛に届いたハガキを以て、1単位が
B.日本医学会シンポジウム
申告されたとする。
日本医学会長が参加の証明をする。
7.生涯教育申告書の様式および提出
C.各医学会・医会主催の学会、講演会等
平成1
3年度生涯教育申告書は、日本医師会雑誌
主催者が発行する参加証(コピー可)ま
平成1
4年3月1日号付録として配布する。申告者
たは確認印等を参加の証明とする。
は、「生涯教育単位記入表」に取得単位について
D.その他各種団体主催の講演会、講習会等
主催者が事前に都道府県医師会に申請し、
記入し、講習会等の参加証明、体験学習、各種業
都道府県医師会長が認めたうえで、参加の
績の記録を添付のうえ、平成1
4年4月3
0日までに
証明をすることを原則とする。
所属郡市区医師会に提出するものとする。
8.「生涯教育修了証」の交付
(2) 体験学習(病診・診診連携の中での学習)
生涯教育申告書提出者のうち、上記の参加証明、
の記録
記録により年間1
0単位以上の単位取得(1
0単位に
体験学習については、証明を不要とする。ただ
3
3
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5日発行(毎月1回1
5日発行) 鳥取県医師会報 第5
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見合う証明および記録が必要)を都道府県医師会
「生涯教育修了証」を取得した者(「1
9
9
9認定証」
で確認された者に対し、日本医師会長は「生涯教
「2
0
0
0認定証」を取得したものを除く)に対し、
日本医師会長は「認定証」を交付する。
育修了証」を交付する。
1
0.病診連携・診診連携の推進
また、1
0単位に満たない申告者であっても、日
本医師会宛のハガキ回答による単位を加算するこ
生涯教育の重要な柱である病診連携・診診連携
とにより、1
0単位以上となったものに対しては、
については、体験学習を中心としてより一層推進
するよう努める。
「生涯教育修了証」の発行対象者とし、都道府県
1
1.特殊状況に対する特別措置
医師会に通知する。
9.「生涯教育修了証」連続取得者に対する「認
僻地、離島などの特殊な状況にある会員につい
定証」の交付
ては、各都道府県の地理的状況等に応じ、都道府
平成1
0年度から1
2年度までの3年間連続して
県医師会で考慮し、履修単位の減免等の措置を講
生 涯 教 育 単 位 表
平成1
3年4月現在
学
習
方
法
の
種
類
単位
1.講演会・講習会等への参加→参加証、シール等の証明が必要です。
(1) 日本医師会主催の講演会等
(2) 都道府県医師会主催の講演会等
5
(3) 郡市区医師会主催の講演会等
(4) 日本医学会シンポジウム
5
(5) 各医学会、医会、その他各種団体主催の学会・講演会等
3
2.体験学習(病診・診診連携の中での学習)→テーマ、施設名等の記録を添付してください。
共同診療、病理解剖見学、手術見学、病棟回診見学、症例検討会、CPCや小グループによる心
電図・X線フィルム・US等の勉強会
5
3.各種業績→演題、著書名等の記録を添付して下さい。
(1) 学会発表
5
(2) 医学学術論文の執筆
5
(3) 医学著書の執筆
5
(4) 各種講習会、講演会等の講師
5
4.日医雑誌を読んで評価・意見をハガキで回答
*
年間5回実施予定(1回1単位)
1
1から3の学習単位を、自己申告(あるいは都道府県医師会で一括して申告)していただく。4の学
習単位は日医がコンピュータ管理し、1から3の学習単位に加算する。平成1
3年度生涯教育申告書右側
の単位記入表には4の記入欄は設けない。
3
4
平成1
3年4月1
5日発行(毎月1回1
5日発行) 鳥取県医師会報 第5
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0号
じることができる。
数も増加している。日本医師会では生涯教育制度
1
2.生涯教育活動の情報収集と提供について
と学会認定医制との関連を図り、すでに下記の2
4
各都道府県医師会が開催する生涯教育講座等の
学会(詳細は別記参照)の認定医制とは互換性が
講習会の実施内容については、各都道府県医師会
もたれている。各学会との互換内容について、会
からの報告をもとに日本医師会で小冊子を作成し、
員に対して周知徹底を図ることとする。
1)内科、2)眼科、3)小児科、4)外科、
各都道府県医師会に配付している。
5)リハビリテーション、6)整形外科、
体験学習についても、各都道府県医師会におい
ては、その活動を各実施施設、あるいは、各グ
7)医学放射線、8)泌尿器科、
ループからの報告により、実施状況の把握に努め
9)産科婦人科、1
0)老年医学、
るとともに会員にこれらの情報を提供し、体験学
1
1)消化器外科、1
2)消化器病、
習の普及を進める。
1
3)耳鼻咽喉科、1
4)形成外科、1
5)リウマチ、
1
3.生涯教育制度と学会認定医更新との互換性に
1
6)皮膚科、1
7)温泉気候物理医学、
ついて
1
8)心身医学、1
9)病理学、2
0)臨床検査医、
学会認定医制については、4
8学会が専門医認定
2
1)糖尿病、2
2)大腸肛門、2
3)小児外科、
2
4)輸血
制協議会に加盟(平成1
2年4月現在)し、認定医
日本医師会生涯教育制度『日本医師会雑誌』利用の
セルフアセスメントによる生涯教育の申告(ハガキ回答)
月∼1
0月の間に5回実施する。
1.当面は『日医雑誌』を利用した学習に限定し、
6.ハガキ回答のデータは、日本医師会で管理し、
1回の回答を1単位とする。
年間の集計結果を都道府県医師会に通知する。
2.ハガキ回答により取得した単位数を、申告書
または一括申告の合計単位数に日本医
平成1
3年度のセルフアセスメント実施予定号
師会で合算し、その会員の最終申告
データ(単位)とする。
3.合算の結果、修了証発行要件1
0単位
№
号
特集タイトル
回答締切
1
5月1日号
精神鑑定
6月3
0日
2
6月1
5日号
脳血管障害の臨床(特別号)
9月1
5日
3
7月1日号
アトピー性皮膚炎―最新情報
9月3
0日
4
8月1日号
ストレスと疾患
1
0月3
0日
実践エコー診断(特別号)
1月1
5日
を満たした者に対しては、修了証を発
行する。
4.ハガキのみの単位取得者で、申告書
提出がない場合、申告者とはみなすが、
修了証は発行対象者とはならない。
5.平成1
3年度は、下記の表の通り、5
5 1
0月1
5日号
3
5
平成1
3年4月1
5日発行(毎月1回1
5日発行) 鳥取県医師会報 第5
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0号
「日本医師会生涯教育講座」実施要項
日本医師会では、昭和6
2年度の生涯教育の制度
Ⅶ.健康の保持・増進
Ⅷ.地域医療
化以来、「日本医師会生涯教育講座」を生涯教育
Ⅸ.高齢者医療・介護
Ⅹ.医療福祉
活動の重要な事業の一環と位置付け、各都道府県
XI.社会福祉
医師会の協力を得て推進してきた。
XIII.医療経済
XV.疫学
平成4年には「日本医師会生涯教育カリキュラ
XII.社会保障
XIV.医療の質の評価
XVI.診療情報・医療情報
XVII.国際保健医療
ム」を作成し、制度の充実を図り、平成7年、さ
[医学的課題]
らに平成1
1年にはカリキュラムの全面的な見直し
Ⅰ.基本的診察技術
を行った。
特に、平成1
1年カリキュラム改訂により設置し
Ⅲ.臨床検査
た「基本的医療課題」は、専門学会では取り上げ
Ⅵ.救急処置
ることの少ない医療的課題を充実したものである。
2.名
Ⅱ.主要症候
Ⅳ.主要疾患
Ⅴ.治療
称
「日本医師会生涯教育講座」の名称の使用は、
各都道府県医師会では、今後この基本的医療課題
都道府県医師会主催の講座とする。
をテーマとした講演会等を一層実施されることが
ただし、都道府県医師会の事情により、講座の
望まれる。
都道府県医師会は、多くの会員が参加できるよ
実施を郡市区医師会に委ねている都道府県医師会
うに、下記に基づいて実施計画を立案し、日本医
においては郡市区医師会主催の講座も「日本医師
師会会員は、積極的に本講座に参加するよう努め
会生涯教育講座」の名称を使用できるものとする。
るものとする。
3.実施方法
1)都道府県医師会は、「日本医師会生涯教育
記
1.課
題
カリキュラム」を参考に、プログラムを作成
し実施する。
「日本医師会生涯教育カリキュラム」
(日医雑誌
平成1
1年8月1日号付録)から生涯教育講座の課
2)日本医師会は、日本医師会雑誌の特別号と
題を偏りなく選択することが望ましい。また、医
して刊行している「生涯教育シリーズ」およ
学的課題に偏らず、基本的医療課題を積極的に盛
び日本医師会雑誌の特集の内容をテーマとし
り込むよう企画する。特に、新たに医師会に加入
て推奨する。都道府県医師会は、これらを参
する医師が、地域医療活動を実践するに当たって、
考に立案実施する。
3)
「日本医師会ビデオ生涯教育講座」はシリー
必要な知識を修得できるような基本的医療課題を
ズとして年間1
0本作成され、各都道府県医師
取り上げることが必要である。
会、各郡市区医師会に配布されている。これ
カリキュラムは、次のとおり分類されている。
には医療的課題も含まれており、これらのビ
[基本的医療課題]
Ⅰ.医と人間
Ⅱ.医療の基本
Ⅳ.医学の進歩と倫理
デオ作品を各都道府県医師会では有効に活用
Ⅲ.医の倫理
するものとする。
Ⅴ.医と法律
Ⅵ.生涯保健事業の体系化
3
6
平成1
3年4月1
5日発行(毎月1回1
5日発行) 鳥取県医師会報 第5
5
0号
4.経
費
2月1
0日
日本医師会は、生涯教育制度推進のための助成
・認定更新に必要な単位数等:1
0年間に6回
費を、都道府県医師会に交付する(本助成費は「日
(5年毎に3回以上、うち1回以上外科学会
本医師会生涯教育講座」関係の経費に限定しない)
。
総会学術集会出席が必須)
・日本医師会生涯教育講座(外科に関する内容)
日本医師会生涯教育制度と学会認定医制度との単
参加証1枚につき1回(参加証(生涯教育修
位互換について
了証)
)
日本医師会と文書等の取り決めを行った学会[9
・1
0年間で4回以上取得可能:取得率(4/6)=
学会(№1∼9)
]
6
7%
文書等による取り決めを行っていないが、各学会
5.日本リハビリテーション医学会→平成7年1
0
の認定医制度施行規則等に日医生涯教育講座等に
月1
9日
ついて触れている学会[1
5学会(№1
0∼2
4)
]
・認定更新に必要な単位数等:1
0年間に4
0単位
1.日本内科学会→平成2年3月2
9日
・都道府県医師会主催の研修会(事前に指定さ
・認定更新に必要な単位数等:5年間に5
0単位
れた講座)
:1回1単位(参加証)
・1
0年間で2
0単位まで取得可能:取得率(2
0/
・都道府県医師会主催の研修会(事前に指定さ
れた講座)
:1回2単位(参加証)
4
0)=5
0%
・5年間で2
5単位まで取得可能:取得率(2
5/
6.日本整形外科学会→平成8年3月1
5日
・認定更新に必要な単位数等:6年間に3
6単位
5
0)=5
0%
・都道府県医師会主催の研修会(事前に指定さ
2.日本眼科学会→平成2年6月1
1日
れた講座)
:1回1単位(参加証)
・認定更新に必要な単位数等:5年間に1
0
0単
・1年間で1単位まで取得可能:取得率(6/3
6)
位
・日本医師会生涯教育修了証:1枚2単位(生
=約1
7%
涯教育修了証)
7.日本医学放射線学会→平成8年9月1
9日
・5年間で1
0単位取得可能:取得率(1
0/1
0
0)
・認定更新に必要な単位数等:5年間に6
0単位
・日本医師会生涯教育修了証:1枚2単位(生
=1
0%
涯教育修了証)
3.日本小児科学会→平成5年8月5日、平成1
2
・5年間で1
0単位取得可能:取得率(1
0/6
0)=
年2月1
0日
・認定更新に必要な単位数等:5年間に1
0
0単
約1
7%
位(小児科学会指定講演会への出席3
0単位は
8.日本泌尿器科学会→平成9年2月1
3日
必須)
・認定更新に必要な単位数等:5年間に5
0単位
・日本医師会生涯教育修了証:1枚5単位、都
(資格取得も認定更新も同様の研修単位)
道府県・郡市区医師会主催の研修会(事前に
・都道府県医師会主催の研修会(泌尿器科関連
指定された講座で、修了証取得に用いた参加
で事前に指定された講座)
:1回3単位認定、
証と重複しないこと)
:1回3∼5単位(参
都道府県医師会主催の研修会(指定されてい
加証および生涯教育修了証)
ない一般の講座)
:1回3単位(参加証)
・生涯教育修了証は5年間で2枚1
0単位まで
・一般の講座については5年間で2回(2枚の
4.日本外科学会→平成6年6月1
5日、平成1
2年
参加証)で5単位取得可能
3
7
平成1
3年4月1
5日発行(毎月1回1
5日発行) 鳥取県医師会報 第5
5
0号
・日本医師会生涯教育講座:1回4単位(参加
9.日本産科婦人科学会→平成9年2月1
3日
証)
・認定更新に必要な単位数等:5年間で日産婦
・6年間で2
4単位取得可能:取得率(2
4/1
8
0)
学会の研修出席証明シール1
5枚
・都道府県医師会主催の研修会(事前に指定さ
=1
3%
れた講座)
:1回につきシール1枚(学会指
1
5.日本リウマチ学会→平成7年1
2月1
3日
定シール)
・認定更新に必要な単位数等:5年間に6
0単位
・シール1
0枚以上で1
5枚未満のとき、日医生涯
・日本医師会生涯教育講座:1回1単位(参加
教育修了証が参考条件となる
証)
1
0.日本老年医学会→平成2年8月6日、平成1
2
1
6.日本皮膚科学会→平成9年2月1
3日、平成1
0
年2月1
0日
年2月1
7日
・認定更新に必要な単位数等:5年間に5
0単位
・認定更新に必要な単位数等:6年間に1
5
0単
・日本医師会生涯教育講座で老年学会が認めた
位
もの:1回2単位(参加証)
・医師会(日医、都道府県、郡市区)主催の研
1
1.日本消化器外科学会→平成2年8月6日
修会:1回2単位(参加証)
・認定更新に必要な単位数等:1
0年間にセミ
・6年間に1
2単位取得可能(1年に4単 位 以
内)
:取得率(1
2/1
5
0)=8%
ナー等を5年毎に5回以上参加
・日本医師会生涯教育講座(消化器外科関係に
1
7.日本温泉気候物理医学会→平成9年7月2
4日
限る)
:5年間で3回まで(参加証)
・認定更新に必要な単位数等:5年間に2
0単位
・1
0年間で6回取得可能:取得率(6/1
0)
=6
0%
・日本医師会生涯教育研修会(温泉療法等の内
容)
:1回1単位(参加証)
1
2.日本消化器病学会→平成2年8月6日、平成
1
8.日本心身医学会→平成9年7月2
4日、平成1
2
1
2年2月1
0日
・認定更新に必要な単位数等:5年間に3
0単位
年2月1
0日
・日本医師会生涯教育講座(消化器病関係に限
・認定更新に必要な単位数等:5年間に5
0単位
・日医、都道府県医師会の生涯教育企画(事前
る)
:1回2単位(参加証)
に認定医制委員会が認めたもの)
:1回3単
1
3.日本耳鼻咽喉科学会→平成7年1
2月1
3日、平
位(参加証)
成1
2年2月1
0日
1
9.日本病理学会→平成9年7月2
4日
・認定更新に必要な単位数等:7年間に3
5
0以
・認定更新に必要な単位数等:5年間に1
0
0単
上(1年間に5
0単位以上)
位
・日本医師会生涯教育講座参加証、日本医師会
・日本医師会生涯教育研修会(人体病理学関
生涯教育修了証:回数に関係なく年間5単位
連)
:1回5単位(参加証)
(参加証および生涯教育修了証)
・7年間で3
5単位取得可能:取得率(3
5/3
5
0)
2
0.日本臨床病理学会→平成9年7月2
4日、平成
1
2年2月1
0日
=1
0%
・認定更新に必要な単位数等:5年間に5
0単位
1
4.日本形成外科学会→平成7年1
2月1
3日、平成
・日本医師会生涯教育研修会:1回2単位(参
1
2年2月1
0日
加証)
・認定更新に必要な単位数等:1年平均3
0単位
2
1.日本糖尿病学会→平成9年7月2
4日
以上(年間最低1
5単位)
、6年間に1
8
0単位
3
8
平成1
3年4月1
5日発行(毎月1回1
5日発行) 鳥取県医師会報 第5
5
0号
・認定更新に必要な単位数等:5年間に3
0単位
=5
0%
・医師会主催の講演会(糖尿病関連)
:1回1
2
4.日本輸血学会→平成9年7月2
4日
単位(参加証)
・認定更新に必要な単位数等:5年間に5
0単位
・上限1
0単位(3
0単位のうち2
0単位は学会関連
・日本医師会生涯教育講座(輸血関連)
:1回
の単位取得が必須)
2単位(参加証)
2
2.日本大腸肛門学会→平成9年7月2
4日
・認定更新に必要な単位数等:5年間に3
0単位
◎本会では原則として参加証は発行しておりませ
・医師会主催の講演会(大腸肛門病関連)
:1
ん。また、受付で署名をしていただいたものの
回2単位(参加証)
入力は日医会員のみですので、学会認定医更新
に当たって「参加証」が必要な場合は、日医生
2
3.日本小児外科学会→平成9年7月2
4日
涯教育制度認定講演会の有無をご確認の上ご請
・認定更新に必要な単位数等:1
0年間に研修会
求下さい。
を1
0回
・日本医師会生涯教育講座(内容は小児外科に
※記載の年月日は日医より都道府県医師会へ通知
限らない)
(参加証)
された日
・1
0年間に5回まで単位可能:取得率(5/1
0)
日医感染症危機管理対策協議会
岡
常任理事
空
謙之輔
日
時
平成1
3年3月1
6日(金)
1
3:3
0∼1
6:0
0
度のはエボラ・スーダン型によるものであった。
場
所
日本医師会館3階小講堂
エボラ出血熱はいまのところアフリカ以外の地域
司会:雪下国雄(日医感染症危機管理対
では発生していない。
挨
拶
策室長)
症例:
櫻井秀也(日医常任理事)
1.発生患者 数4
2
5例、男3
7%、女6
3%、1
3才 以
下2
0%、患者の平均年令2
7±1
6
坪井栄孝(日医会長)公務出張につき石
2.感染要因:患者との接触から8
0%、病院関係
川副会長代読
講
演
者7%、女性に多いのは看護の結果と思われる。
1.ウガンダで発生したエボラ出血熱について
3.死亡:5
3%
発症から死亡まで8±5日
臨床症状:
岩本愛吉(東京大学医科学研究所教授)
この度ウガンダで発生したエボラ出血熱の調査
1.消化器症状
研究に出向かれた岩本愛吉教授(東京大学医科学
気・嘔吐6
0%
2.疼痛
研究所、先端医療研究センター・感染症分野、付
下痢6
6%、食欲不振6
1%、吐
頭痛6
3%、腹痛5
5%、胸痛4
8%、関
節筋肉痛。
属病院・感染免疫内科)の経験談。
3.無力症6
4%、急速に脱力。
エボラウイルスには4種あるが、そのうちこの
3
9
平成1
3年4月1
5日発行(毎月1回1
5日発行) 鳥取県医師会報 第5
5
0号
4.出血
JCO臨界事故は核反応の恐ろしさを知らせ、危
わずか2
0%
機管理体制の必要性を教えてくれた。
5.発熱は入院まではあてになるが(グラフで
は4
0度前後)
、入院後は病勢強く体温計保持
これまでは絶対安全ということで設置合意をして
力なく検温不能、脱水もあり、あてにならな
いる施設に対して、危機管理マニュアルの検討を
い。
出来る環境でなかった。
3.予防接種法改正について
6.症状は非特異的でマラリアとの鑑別は現地
神谷
では不可能。
斎
(国立療養所三重病院長/日本医師会感染症危機管
検査:
伝染経路が判明していないため、材料の持ち出
理対策室専門委員)
しができず外部から多種検査を組み合わせた簡易
この度厚生労働省関係の法改正が行われかけて
キットを持ち込んで院内で検査するだけである。
いる。このなかに見直し予防接種法が含まれてい
アミラーゼが高い例もある。
る。主としてインフルエンザワクチン接種の定期
治療:
接種化が盛り込まれている。審議の順序が一番後
生理食塩水、リンゲル液の輸液(これらで低カ
ろにあるため、まだ確定的なことをいわれては困
リウムになるという)
、特殊な電解質調合粉末を
る、と待ったをかけられているので、方向づけし
呑ませる。
か公表できない。1
3才以上6
5才未満についてはイ
潜伏期:
ンフルエンザワクチン効果のデータ(1回or2回
最長2
1日を経験、最後の患者のあと4
2日(2
1日
の)が確立されていないが6
5才以上は1回で充分
×2)新患者発生しないことで終息宣言が出され
効果があるという結果になっている。接種しな
た。
かった場合にくらべて死亡で0.
2、入院で0.
4、発
治療班は何重にも防護服を着用し、強固なゴー
病で0.
6∼0.
7に減らすと考えられる。
グルを身につけて活動。
この度の改正案では高齢者に対しての接種を定
2.生物兵器への対応について
期接種に準じておこなう。万一の健康被害の際に
志方俊之(帝京大学教授)
接種医への対応は定期接種と同じであるが、被害
防衛大学2期生。米国陸軍大学留学など、軍事
者の救済は薬品副作用の救済の段階である。
専門家。
さらなる見直し条項の付け加えにはかなりの抵
核兵器はその破壊力の大きさから事実上使用不
抗があった。
可能で抑止力として働く。費用が非常に高く実際
公費負担については、公費を使用とあるが、全
的でない。何故、何時から、誰が持ち込んだかな
額とは書いてない。負担割合も書いてない。
ど不明の生物兵器に対応する危機管理対策が必要
成立しないうちに国会が解散すれば、もとのも
である。
くあみである。
4
0
平成1
3年4月1
5日発行(毎月1回1
5日発行) 鳥取県医師会報 第5
5
0号
改正医療法Q&A
本年3月1日より施行された医療法等の一部を改正する法律につきまして、厚生労働省では「改正医療
法Q&A」を作成しました。
つきましては、ご参考までに以下に掲載いたします。
質
問
回
答
【病床種別】
1)診療所について、療養病床以外に病床種別を
1)診療所に設けられる病床種別は、療養病床の
設けるのか。
みです。(改正法第7条第3項)
2)「主として長期にわたり療養を必要とする患
2)医師が個々の患者の病態に応じて判断するも
者」の「長期にわたり」とはどの程度か。
のであり、具体的な期間が設定されているもの
ではありません。
3)「療養型病床群」について発出されていた通
3)従前通知等で示されている療養型病床群につ
知は、「療養病床」にも適用されるのか。
いての解釈は、引き続き療養病床にも適用され
るものとします。
4)「療養型病床群」は病室単位での設置ができ
4)病院については、原則として病棟単位の設置
たが、「療養病床」も従前の通り、病室単位で
ですが、1
0
0床以下の病院及び診療所において
設置できるのか。
は病室単位での設置も可能です。
【病床種別の届出】
1)病床種別の届出について、国が様式例を示す
1)届出等の事務についてはこれまでも自治事務
予定はないのか。
としており、今回特に様式等を示す予定はあり
ません。
2)病床種別の届出を行うにあたって、必要な書
2)以下の内容がわかる書類が必要です。
類は何か。
・
従業員の定数(変更のある場合のみ)
・
建物の構造概要及び平面図
・
必置施設の有無とその構造設備(変更のあ
る場合のみ)
・
病床数及び病床の種別ごとの病床数並びに
各病室の病床数
(改正省令附則第2
8条)
3)病床種別の届出を行っていない状態で、「そ
3)現行の「その他の病床」を療養病床又は一般
の他の病床」から「療養病床(一般病床)
」へ、
病床とする場合は、変更許可の申請ではなく、
届出ではなく変更許可の申請がなされた場合、
病床種別の届出によることとされていますので、
どのように取り扱うのか。
地域の医療機関には周知徹底して下さい。(改
正法附則第2条第1項)
4)施行後2年6ヶ月を経過しても、病床区分の
4)病院の「その他の病床」に係る部分について
届出のない病院の取扱はどうなるのか。
は、施行後2年6ヶ月経過しても届出のない場
合は開設の許可が取り消されるものとして取り
4
1
平成1
3年4月1
5日発行(毎月1回1
5日発行) 鳥取県医師会報 第5
5
0号
質
問
回
答
扱われますので、地域の医療機関に対し、必ず
届出をして頂くよう十分な周知をお願いします。
(改正法附則第2条第6項、第7項)
5)病床種別の届出を行うときに、人員配置や構
5)提出された届出については受理することとし、
造設備の基準を満たしていない場合は不受理と
人員配置基準等を満たさない場合は事後的に指
するのか。若しくは受理して事後指導として取
導を行うこととして下さい。
り扱うのは適当か。
6)一度病床種別の届出を行ったあとに、病床種
6)開設許可事項の変更の許可が必要です。一度
別の変更を届出によって行うことは可能か。
届出をした医療機関については、改正後の法律
に基づく変更許可が必要となります。(法第7
条第1項、第2項)
7)病床種別の届出の受理後、当該病室に係る法
7)現に使用許可証の交付を受けて継続して使用
第2
7条による使用前検査は必要か。
している構造設備については不要です。しかし、
設備等に変更を加えた場合、使用前検査を受け
る必要が生じます。
【人員配置基準】
1)医療従事者の標準数の算定方法は従前のとお
1)基本的には従前のとおりですが、同じ病院で
りか。
あっても、病床の種別ごとに必要となる従事者
数が異なることとなります。
2)届出期間終了後、2
0
0床以上の病院について
2)そのとおりです。看護職員の人員配置基準に
の看護職員の人員配置基準に関しては経過措置
ついて経過措置が設けられるのは、
がないと解しても良いか。
・
病床数2
0
0床未満の病院
・
告示で定めるへき地等に所在する病院
のみとなります。(改正省令附則第1
3条)
3)精神病床の人員配置基準について、病床種別
3)そのとおりです。診療科や病床数の変更に
の届出後に診療科や病床数の変更を行って「内
よって左記の要件を満たさなくなった場合、適
科、外科、産婦人科、眼科、及び耳鼻いんこう
用される人員配置基準も変更されます。
科を有する1
0
0床以上の病院」という要件を満
たさなくなった場合、適用される人員配置基準
も変更されるのか。
【特例許可】
1)特例許可制度は、今後どのように取り扱われ
1)特例許可制度は今回の改正によって廃止され
るのか。
ます。(法第2
1条ただし書を削除)
2)特例許可を受けている病院について、病床種
2)そのとおりです。
別の届出が行われるまでは、従来の基準を適用
してもよいか。
4
2
平成1
3年4月1
5日発行(毎月1回1
5日発行) 鳥取県医師会報 第5
5
0号
質
問
回
答
【経過措置】
1)施行後2年6ヶ月の間に開設者の変更があり、 1)原則として新規の開設者として取り扱ってく
新たに開設許可の申請があった場合についてど
ださい。ただし、開設者の死亡、その他やむを
のように取り扱うべきか。
得ない事由により開設者の変更が行われた場合
については、なお従前の例により開設の許可の
申請ができることとしています。この場合、施
行後2年6ヶ月の間に病床種別の届出を行うこ
ととなります。(経過措置政令第1条)
2)平成1
3年3月1日以降、いままで使用してい
2)そのとおりです。
た病棟(旧病床)の改修に当たり、仮の病棟を
おさめる新たな建物を建設し、患者をそこに移
した上で旧病床の改修を行う場合、仮に設ける
新たな建物は新基準を充たす必要があるか。
3)施行後2年6ヶ月の間に、病床数の変更なし
3)施行日以前に既に変更を許可している場合に
に建て替えを行うとき、以下の場合について、
は、建物の完成状況に関わらず、旧基準での建
病床の構造設備基準をいかにすべきか。
設は可能であり、既設の病床として見なすこと
○
ができます。この場合、変更に係る工事は法施
施行日以前に開設許可事項の変更の申請が
あり、これを許可している場合
行後2年6ヶ月の間に行われるのが適当と考え
ます。
なお、法施行後は新法に基づいた許可がなさ
れる必要があり、旧法に基づいて許可すること
はできません。
4)法施行後2年6月間の間に、個人病院が法人
4)原則として新規の開設許可として取り扱って
化する場合、病院の廃止・開設の手続が必要と
ください。ただし、開設者の死亡、その他やむ
されるが、この場合の開設許可は新基準で行わ
を得ない事由により開設者の変更が行われた場
れるべきか。
合については、なお従前の例により開設許可の
申請を行うことができることとされております。
なお、これは、突発的事情により病院を譲り
受けた者にも、新たな病床種別に移行するため
の準備期間等が必要であろうという配慮から設
けられた経過措置です。
個人病院の法人化は基本的には突発的な事情
ではなく、想定される「やむを得ない事由」に
はあたらないものと考えられますが、他の事情
等も踏まえ、都道府県において「やむを得ない
事由」と判断される場合には、従前の例により
開設許可を行うことも差し支えないものと考え
ます。(改正省令附則第2
9条第2号)
4
3
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3年4月1
5日発行(毎月1回1
5日発行) 鳥取県医師会報 第5
5
0号
質
問
回
答
【開設許可の取消等】
1)開設許可を取り消すことができない場合の
1)具体的には、
「正当な理由」とは何か。(第2
9条第1項第2号
・
関係)
建て替え工事期間の休止
・
開設者の死亡等により後継者が不在である
期間の休止
等を想定しています。
2)旧法第9条に規定されている休止届、再開届
2)届出については、到達した時点で効力を有す
については、第8条の2に規定が移ったが、旧
る性質のものであることから、特段経過措置を
規定に基づく届出に経過措置等は設けないのか。
設ける必要はないものと考えます。
3)施行日以前に届出を出して休止している病院
3)原則として、法律を遡及して適用することは
について、期間の算定はいつを始まりとするの
適当ではありませんので、施行日当日を起点と
か。
するべきものと考えます。
4)人員配置基準違反等を犯している国開設の病
4)御指摘のような事例がある場合には、厚生労
院に対し、都道府県は改善命令を行うことがで
働大臣から主務大臣に対し、人員の増員等を申
きるのか。
し出ることとしております。(施行令第1条)
5)病院に対する人員の増員命令は、人員配置基
5)病院に対し改善命令等を行うことができるの
準の2分の1以下でないと、できないのか。
は、
・
人員配置基準の2分の1以下である状態が
2年以上であって、
・
都道府県医療審議会が、知事が措置をとる
ことが適当と認めた場合
です。(規則第2
2条の4の2)
6)医師数が人員配置基準の2分の1以下で2年
6)審議会への諮問を保留することが違法となる
以上継続している場合、都道府県医療審議会に
ものではありませんが、左記のような場合、適
諮り改善命令を行うこととされているが、行政
正な医療の提供に支障が生じている状態が継続
指導を行った上で、審議会への諮問を保留する
している可能性が高いことから、都道府県医療
ことは可能か。
審議会の意見を踏まえつつ、増員命令等必要な
対応をとることが望ましいと考えます。(規則
第2
2条の4の2)
7)人員の増員命令を行うにあたり、都道府県医
7)適正な医療の提供に当たって著しく不適当と
療審議会が「都道府県知事が措置をとるのが適
認められる場合であり、都道府県医療審議会に
当である」と認める際の判断基準は何か。
おいて、専門的見地から判断されるべきもので
す。(規則第2
2条の4の2)
8)人員配置基準を満たさない場合の業務停止等
8)協力を依頼するなど、関係機関との連携を図
を命じるにあたって、患者移送等はどのように
り、実際の移送に際しては、患者の病態等に十
行うべきか。
分な配慮がなされるよう留意してください。
【医療計画】
1)旧規則第3
0条の3
2第1
3号に規定される、診療
1)新省令においても診療所の療養病床の特例と
所の特例病床数は施行後いかに取り扱われるの
して継続することとしており、旧省令と同様の
4
4
平成1
3年4月1
5日発行(毎月1回1
5日発行) 鳥取県医師会報 第5
5
0号
質
問
回
か。
答
取り扱いとします。
なお、旧規則第3
0条の3
2の2第2項の規定に
より定めた都道府県医療審議会の議を経て算定
した数をもとに適用することとしました。
2)医療計画において感染症病床の基準病床数を
2)感染症病床の基準病床数は、都道府県の区域
定めるとき、実数で規定するのではなく、基準
ごとに、感染症の予防及び感染症の患者に対す
を定める式や文言を、計算される数の代わりに
る医療に関する法律の規定に基づき指定を受け
用いても良いか。
ている感染症指定医療機関の感染症病床の合計
数を基準として、都道府県知事が今後の感染症
病床の状況等を勘案して、式や文言ではなく病
床の数を定めて下さい。
3)基準病床数を算定する際に、基礎となるデー
3)適当と考えます。
タとして、「国勢調査」
、「患者調査」の結果を
用いることは適当か。
4)基準病床数算定に用いる入院率に全国基準率
4)医療資源の効率的な配置、医療提供の体系化
を用いるのは何故か(県の実状を反映できない
を目指した医療計画の趣旨からみて、激変によ
のではないか。
)
る影響を考慮しつつ、入院受療率の地域間格差
の是正を行うため、全国平均値に標準偏差を加
えて、全国基準率を設定し、それを用いること
としました。
5)基準病床数の算定はいつまでに行うべきか。
5)今回の改正の趣旨を踏まえ、できるだけ早い
時期に医療計画の見直しを行うようお願いしま
す。
6)基準病床数の算定は、都道府県の医療計画の
6)特に全国で時期を統一することは考えていな
見直し時に行うのか。それとも全国で時期を統
いが、今回の改正の趣旨を踏まえ、できるだけ
一するのか。
早い時期に医療計画の見直しを行うようお願い
します。
7)「療養病床」と「一般病床」に区分したそれ
7)病床区分定着後の基準病床数については、療
ぞれの基準病床数の算定は、概ねいつ頃までに
養病床及び一般病床それぞれの種別に応じ算定
算定すべきか。
した数の合計数を基準病床数とすることとされ
ていますが、現在具体的な算定式は定めていま
せん。定めるに当たっては、新たな病床区分の
届出が終了した後(平成1
5年8月末)
、病床の
種別ごとの調査等を実施したいと考えており、
これらの調査結果等を踏まえて検討したいと考
えています。
8)療養型病床群に係る病床の整備目標(旧規則
8)今回の医療法改正により、療養型病床群の整
第3
0条の3
3の2)と診療所の療養型病床群の算
備目標は医療計画の記載事項から削除されるの
定数に係る規定(旧規則第3
0条の3
2第2項)は
で(旧規則第3
0条の3
3の2)
、引き継がれませ
療養病床として引き継がれないのか。
ん。
4
5
平成1
3年4月1
5日発行(毎月1回1
5日発行) 鳥取県医師会報 第5
5
0号
質
問
回
答
なお、旧規則第3
0条の3
2第2項の規定により
定めた都道府県医療審議会の議を経て算定した
数をもとに、引き続き診療所の特例を適用する
こととしました。
9)介護老人保健施設の定員の0.
5を既存病床数
9)今回の改正においては削除していないが、必
に算定する規定(旧規則第3
0条の3
3第1項第3
要に応じて今後検討したいと考えています。
号)は削除されないのか。
【広告規制】
1)広告できる事項としてある、「医師の略歴」
1)生年月日、出身校、学位、勤務した医療機関
の具体的な範囲はどのようなものか。
(診療科、期間含む)等について一連の履歴を
2)広告できる事項としてある、「費用の支払方
総合的に記載したものを想定しています。(施
法または領収に関する事項」とはどのようなこ
行通知)
とか。
2)「使用可能なクレジットカードの種類」等を
想定したものです。また、費用の領収に関する
事項として、費用の内訳の明示を示すことも差
し支えありません。(施行通知)
※
平成1
2年1
2月2
8日付け各都道府県宛て事務連絡にて、改正医療法に関する質問を御提出頂くようお願
いし、事前に寄せられた質問事項のうち、代表的なものを抜粋し作成しました。
特記コーナー
・3月号でご案内しております6月2
4日(日)開催の鳥取県医師会春季医学会の会場を
中部医師会館から倉吉交流プラザ(倉吉市駄経寺町1
87−1)へ変更いたしました。
変更は、会場のみです。開催時間も含めて、詳細は来月臨時号をもってお知らせ致し
ます。
・
「お知らせ」に産業医研修会のご案内があります。また、8
9頁に第33回産業医学講習
会開催要領を掲載しています。認定単位ご希望の方はご一読下さい。
・鳥取大学第2外科應儀成二教授より、
「心臓移植一次適応検討のご案内」がありまし
た。8
1頁に掲載しています。
・
「鳥取県健康対策協議会3
0周年記念事業のご案内」があります。8
3頁に掲載していま
す。
4
6
平成1
3年4月1
5日発行(毎月1回1
5日発行) 鳥取県医師会報 第5
5
0号
会員の栄誉
秩父宮妃記念結核功労賞(第4回)
入江
宏一 先生(鳥取市)
入江宏一先生には、永年に亘る結核予防事業
功労者としての功績により、3月2
8日徳島市に
おいて開催された第5
2回結核予防全国大会席上
受賞されました。
鳥取県学校保健 会 長 表 彰
野津登志子 先生(鳥取市)
祝部 紀穂 先生(気高町)
稲中 義幸 先生(鳥取市)
仲村 民廣 先生(岸本町)
石川 好明 先生(米子市)
杉原 三郎 先生(米子市・山陰労災病院)
上記の先生方におかれては、永年に亘る学校医としての功績により3月2
9日鳥取市、白兎会館に
おいて受賞されました。
鳥取県保健事業団理事長感謝状
千代庸一郎 先生(西伯町)
千代庸一郎先生には、永年に亘る結核予防事業功労者としての功績により、3月2
2日受賞されま
した。
各位の栄えあるご受賞をお祝い申し上げます。
4
7
平成1
3年4月1
5日発行(毎月1回1
5日発行) 鳥取県医師会報 第5
5
0号
介護保険サービスがスタートして1年が経過しました。大きな混乱もなく制度は順調に運営されてはお
りますが、細かい課題は多く残されております。介護保険伝言板も、会員の先生方に介護保険に関する情
報を整理してタイムリーにお伝えし、複雑な制度の理解の一助としていただく目的で連載を始めました。
所期の目標を十分に達成できたとは言い難い状況ですが、今年度より、お伝えする重要な情報がある時の
み不定期に掲載させていただく形にさせていただきたいと存じます。
本年2月から3月にかけ、介護保険に関する主治医研修会が各地区医師会で開かれたことと思います。
ことに、後半の研修会では、地域におけるケアマネジャーとの連携を主眼として開催されたことと思いま
す。今月の伝言板は、去る3月1
4日に開催された第7回都道府県医師会介護保険担当理事連絡協議会にお
いて報告された、診療所主治医を中心とする地域におけるケアカンファレンスの取り組み(尾道市医師
会・片山
壽氏)を紹介いたします。
また、日医総研からの「主治医意見書」作成支援ソフトウェア『医見書Ver. 5』についての案内も後半
にご紹介いたします。
(担当理事:野島、渡辺)
4
8
平成1
3年4月1
5日発行(毎月1回1
5日発行) 鳥取県医師会報 第5
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0号
Ⅰ.「主治医機能による介護保険への戦略」
(抜粋)
尾道市医師会(広島県) 片山
壽
【介護保険運営の鍵は主治医機能と地域医師会の総合力】
介護保険の成否(評価)の鍵は、主治医が握っているというのが、尾道市医師会での見解であるが、組
織原理的には地域自治体が保険者たる「地域保険」の枠組みの中で、主治医軍団を整備統率する地域医師
会がキャスティングボードを握っているのではなかろうか。この点につき、地域医師会の関わりは保険者
との連携を重視しながら、関係各団体や施設、あるいは民間事業者等のサービス事業体や介護支援専門員
との現場の調整や体制の整備に向けた取り組みが期待されている。
介護保険下の主治医の役割・方向性については、各立場より様々な議論が出尽くしたようであるが、お
おむね順序はさておき
1.主治医意見書の適切な記載
2.制度理念の本質的理解と利用者への適切な助言
3.認定審査会への参加
4.主治医としての成熟と全人的対応(利用者本位の視点)
5.地域連携における多職種との協働の標準化
6.ケアカンファレンスへの積極的参加(開催)と的確な助言
等があげられるが、介護保険の導入当初の時期には尾道市医師会では次の3点を加えたい。
7.介護支援専門員の指導育成
8.居宅療養管理指導の徹底
9.主治医モニタリング
この中のいくつかの点は、個人では対応は難しく地域医師会と保険者の共同作業とすべきであるが、シ
ステムとして有効に稼動するには地域医師会の関与が不可欠である。
自治体単位の地域保険である介護保険においては、地域医療・ケアシステムにおいて医師会が蓄積して
いるノウハウ抜きには、利用者本位のサービス提供やあらゆる精度管理は不可能であろう。
この中で最も中心的役割をはたすのが、主治医であり「主治医機能」が最大限に発揮できる環境整備が
医師会の仕事であり、原理的には地域特性にあったシステムの整備である。
5年を経過したドイツ介護保険の検証として、制度的な「医者外し」の結果「主治医機能」は失われた
も同然であり、オーストラリアはメディケアの限定的な給付の中でGPは在宅医療へは関心がなく、国民
は民間保険に頼っている現状である。
日本介護保険においては、「主治医機能」の整備の最終機会として、医師一人一人が理解せねばならな
い。医師の「出番」が多い制度であることに感謝すべきであろう。
4
9
平成1
3年4月1
5日発行(毎月1回1
5日発行) 鳥取県医師会報 第5
5
0号
【ケアカンファレンスは必須の主治医機能】
また、初動段階における利用者にとっての「安全装置」として、ケアカンファレンスは居宅療養管理指
導、主治医モニタリングへと続く大変重要なプロセスであり、介護保険下の主治医機能がここに集約され
ているといえる。
医療依存という無理解から発生した言葉があるが、利用者と主治医の信頼の基盤は強固なものであると
いう証左であり、本質的に主治医は「利用者の選択」の結果としてあらゆる機能を提供する医療専門職で
ある。
この論点から、おのずと主治医の役割は見えてくるのであるが、利用者のサービス利用(当然医療も含
まれる)の継続は「評価」を基盤としているという事実である。
評価されているということは、信頼されていることであり、医療といえども対人サービスの一種である
ことは間違いない。
モニタリングという習慣を医療にあてはめれば、現場の医師が治療方針の確認やサービス選択を、利用
者本位に的確かつ継続的に行っていくなかで、利用者の満足度を尺度として現状の評価を積み重ねていく
ことである。
この点で必要なプロセスとして、主治医機能と居宅療養管理指導、主治医モニタリングが利用者への包
括的なバックアップとして、いわば、安全装置として位置付けられるべきであるが、ケアカンファレンス
という重要な段階を主治医業務として行なわなければ、この一連のプロセスには適合しない。
ケアカンファレンスなど必須業務を行なわない怠慢な主治医は、利用者や介護支援専門員などの関係職
種からの評価により、信頼を失った場合は主治医の変更という大変に不名誉な立場に立たされるわけであ
る。
この点が介護保険下の主治医機能の本質論とともに、利用者サイドに立脚したサービスの適正な評価、
いわば客観性に担保された精度管理の役割を担うべき理由であるが、日々の診療や訪問診療の中に多くの
介護保険関連の業務は主治医側に発生しているわけであり、介護保険はオプションではないという認識が
必要である。
*一度やれば「病みつき」になるケアカンファレンス
前出の介護支援専門員との問題も主治医機能の標準として、介護支援専門員をサポートして出来る限り
の協力をすることが利用者にとっては望ましいことであるので、主治医側から遠慮がちな介護支援専門員
には「声をかける」ことは重要である。
ケアカンファレンスに対して、「食べず嫌い」であった介護支援専門員も、一度、経験すれば「病みつ
き」となることが多いという事実が証明している。
これは、主治医のサポートがいかに心強いか、利用者・介護者の反応と意向の実際、また、多職種協働
の心地よさ、ケアプラン自体の勉強など多くのメリットが包含されているからである。
尾道市医師会ケアカンファレンスマニュアル2
0
0
0
(中核病院においても、同様の位置付けを行なう→介護保険下の病診連携のnew version)
介護保険の現場において、ケアカンファレンス(サービス担当者会議)はケアプランの提示と内容の確
5
0
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5日発行(毎月1回1
5日発行) 鳥取県医師会報 第5
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認・訂正など主治医の協力が必須であり、アセスメントの結果より抽出した課題分析、ニーズの確認を行
ない最終的に利用者に提示するパッケージを科学的(客観的)根拠に基づいて提示するものである。
*狙いとして、主治医の協力を標準化して、医師がケアカンファレンスにおいて中心的な役割を発揮して
ケアマネジメントの機能を普及させることが目的。
尾道市医師会は平成9年度よりこの方式を考案実施。
尾道市医師会方式・医療機関ケアカンファレンスの特徴
1.利用者本位
・利用者本人か介護者の参加が不可欠
(原則的に介護者・家族が同意・確認書に署名捺印)
・利用者宅の設定は余程の状況以外は行わない(迷惑になることが多い)
集合場所にされることの迷惑
(位置・時間などの確認、駐車場などの連絡電話など)
・主治医医療機関よりの仲介により実現する形式が受けられ易い
2.利便性
・主治医医療機関は利用者宅と至近距離が多い
・関係多職種の集合場所として適切である点
駐車場、電話、ファックス、コピー、メイル、空調、スペース
(利用者・介護者の安心感がある)
・医療機関の立地条件の良さ:交通至便の場所(集合し易い場所)にある点
・日常的に関わりをもっていくために「場所の認識」ができる
3.効率性
・主治医の協力が得やすいのが最大のポイント
(診療録、画像データなどは持ち出し出来ない点)
・時間設定により同一場所で7∼8件でも可能(午後休診日などに設定)
・緊急的に対応が出来る(介護者・参加者の臨時の変更などへの対応)
Ⅱ.「医見書Ver1.
5」について(日医総研)
(主治医意見書/訪問看護指示書作成ソフトウェア)
平成1
2年4月からの介護保険施行に対応しております「主治医意見書」の作成支援ソフト「医見書Ver
1.
5」
(マッキントッシュ版はVer1.
6)の機能につきましてご案内申し上げます。
新機能
「医見書Ver 1.
5」は、請求書作成機能などに加え、「Ver 1.
0」で頂いた皆様のご意見をで
きうる限り反映したものとなっております。
・請求書作成機能(複数保険者に対応)
(主治医医見書作成請求書のみ)
・旧「医見書」データ(Ver1.
0x)の取り込み機能
・複数端末※1でのデータベースファイルの共有(Win版)
・患者別に情報の書き出し、取り込みが可能(Win版)
5
1
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3年4月1
5日発行(毎月1回1
5日発行) 鳥取県医師会報 第5
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0号
・主治医意見書の電子媒体での提出に対応(対応する自治体のみ)
・その他、リソース(メモリ)消費量の改善など、多岐にわたる改善
「医見書」
の特徴
等々
・データの共有化による「主治医意見書」
、「訪問看護指示書」間の2度手間記入を解消
・記入時の省力化と記載レベルの向上を目指した定型文選択方式の採用
・2回目以降は、前回入力した内容に訂正を加えるだけで書類が完成
・要所要所でのヘルプ機能を搭載(寝たきり度、痴呆度など)
・郵便番号による住所記入が可能(番地以外)
・各種定型文、主治医、施設、連携医などをあらかじめ登録しておくことが可能
(INPORT/EXPORT機能対応)
構成
・Windows版
・Macintosh版
CD―ROM(Ver1.
5)
CD―ROM(Ver1.
6) ※ご注文時に明記願います
(Macintosh版はマイナーバージョンアップのため、“Ver1.
6”での発送となります)
日本医師会では、現行の一次判定ロジックに多くの問題があることから、一次判定の精度向上が
図られるまでの間、介護認定審査会での二次判定を重視することを提言しています。「主治医意見
書」は二次判定での指標として、またケアプラン作成においても非常に重要な役割を持っています。
申込先
住
所:〒1
1
3―8
6
2
1 東京都文京区本駒込2―2
8―1
6
電
話:0
3―3
9
4
2―7
2
1
5
FAX:0
3―3
9
4
6―2
1
3
8
担当者:日医総研
増田・高橋
フリージア
5
2
平成1
3年4月1
5日発行(毎月1回1
5日発行) 鳥取県医師会報 第5
5
0号
お知らせ
産業医研修会のご案内
標記の研修会が次の通り開催されることとなり
( 0
8
5
7―2
7―5
5
6
6)担当岡本までご連絡下さるよ
ました。つきましては、受講希望の方がありまし
うお願いします。
た ら 申 込 書 を お 送 り し ま す の で、本 会 事 務 局
記
第3
3回日本結合組織学会学術大会産業医研修会開催要項
(日本医師会認定産業医研修会)
日
会
時
場
平成1
3年6月7日(木)
プログラム 〔認定産業医のみの単位となります〕
1
4:4
0∼1
7:4
0
シンポジウム(1
4:4
0∼1
7:4
0)
東京国際フォーラム
「職業病のコラーゲン・コラゲナーゼ」
Cホーム(JR有
楽町駅より徒歩2分)
重金属曝露と生体影響
― 産業医の役割・作業管理と作業環境管理 ―
主
催
第3
3回日本結合組織学会学術大会
対
象
医師(認定産業医)
座長
慶應義塾大学
医学部
名誉教授
受 講 料 5,
0
0
0円
定
桜井治彦
員 3
0
0名(先着順、定員になり次第締切)
申 込 先
東海大学
医学部
環境保健
渡辺
〒1
6
0―0
0
1
1 東京都新宿区若葉2―5―
東海大学
チ内
医学部
環境保健
千葉大学
医学部
衛生学
教授
申込書に所定事項を記入し、8
0円切手
能川浩二
を貼った返信用封筒(申込者住所記
(3) 糖尿病と類似病変をきたす慢性二硫化炭素
曝露
入)を同封の上、上記事務局へ郵送し
慶應義塾大学 医学部 衛生学公衆衛生学
て下さい。
申込締切
平成1
3年5月2
5日(金)
認定単位
生涯研修・専門研修
備
申込書到着後、受講証・会場地図等を
― 前癌角化症の可逆性 ―
送付いたします。
旭川医科大学
考
哲
(2) カドミウム曝露の人体影響
室谷
TEL.0
3―3
3
5
8―5
3
6
0
申込方法
助教授
渡辺
第3
3回日本結合組織学会学術大会産業
担当
哲
(1) シンポジウムの背景と目的
1
6 向井ビル3Fヒューマン・リサー
医研修会事務局
助教授
教授
大前和幸
(4) 慢性砒素中毒の皮膚癌
3単位
5
3
衛生学
教授
吉田貴彦
平成1
3年4月1
5日発行(毎月1回1
5日発行) 鳥取県医師会報 第5
5
0号
慈恵医師会産業医前期研修会開催要項
日
時
(2) 受講料振り込み確認後
平成1
3年7月2
0日(金・祭)
1)受講証
1
0:0
0∼1
7:2
0
会
場
平成1
3年7月2
1日(土)
9:3
0∼1
6:1
5
2)会場地図
東京慈恵会医科大学
を返信用封筒に入れて送付いたし
中央講堂(受講
ます。
者には地図を送付します)
(2) 当日(7/2
0、7/2
1)は会場受
東京都港区西新橋3―2
5―8
TEL.0
3―3
4
3
3―1
1
1
1
主
催
対 象 者
・慈恵医師会
付にて受講証をご提示下さい。
(3) 認定シールは研修会終了後、各
・東京都医師会(共催)
・東京都医師会員
日会場受付にてシール交換証と交
・道府県医師会員
換にお渡しをいたします。
・非医師会員
受 講 料
(4) 受講料は事前払いとし、払い込
・道府県医師会員3
0,
0
0
0円
み後の返金はいたしません。
・非医師会員4
0,
0
0
0円(2日間、資料
※受講料が指定日までにお支払いがない場合は
代及び昼食代含む)
申 込 先
キャンセル扱いになる場合があります。
〒1
6
0―0
0
1
1 東京都新宿区若葉2―5―
プログラム
(お問合せ先) 1
6 向井ビル3F
株 ヒューマン・リサーチ
7月2
0日(金)
時間
TEL.0
3―3
3
5
8―5
3
6
0
テーマ・講師
基礎研修単位数
9:5
5∼1
0:0
0
慈恵医師会産業医研修会事務局
挨
担当:室谷
申込方法 (1) 申込書に所定事項を記入する。
拶
慈恵医師会
会長
1
0:0
0∼1
1:0
0
(1)「総論」 産業医の職務について
(2) 返信用封筒(定型最大1
2×2
3.
5
東京都医師会産業医担当理事
cm)に申込者の連絡先を記入し、
1
1:0
0∼1
2:0
0
(3) 申込書と返信用封筒を同封し、
株 ヒューマン・リサーチ内、慈恵
(2)「総論」 労働衛生行政について
東京労働局労働基準部
医師会産業医研修会事務局へ郵送
労働衛生課長
する。
定
大関正章
前期(1)
平成1
3年7月1
2日(木)
員 6
0
0名(但し、定員になり次第締め切
昼
食
1
2:4
5∼1
3:4
5
ります)
認定単位数 (1) 非認定産業医:基礎研修のう
*申請中
鈴木總男
前期(1)
8
0円切手を貼る。
申込締切日
寺島芳輝
(3)「作業管理」 安全管理と災害防止
ち前期研修(1
4単位)
中央労働災害防止協会技術支援部
そ の 他 (1) 事務局に申込書が到着後、受講
管理改善課長
白崎彰久
前期(1)
料の振込案内を送付いたします。
5
4
平成1
3年4月1
5日発行(毎月1回1
5日発行) 鳥取県医師会報 第5
5
0号
7月2
1日(土)
1
3:4
5∼1
4:4
5
9:3
0∼1
0:3
0
(4)「健康保持増進」 トータルヘルスプロ
(1)「有害業務管理」 物理的有害業務での実
モーション
日本航空健康管理室主席医師
例
加地政伸
日本鋼管病院鶴見保健センター
前期(1)
尚典
前期(1)
1
4:4
5∼1
5:4
5
1
0:3
0∼1
1:3
0
(5)「作業管理」 作業管理改善の要点と実例
(2)「有害業務管理」 化学的有害業務での実
千葉産業保健推進センター
顧問
例
荘司栄徳
東京慈恵会医科大学
前期(1)
休
廣
環境保健医学教授
憩
清水英佑
前期(1)
1
6:0
0∼1
7:0
0
1
1:3
0∼1
2:3
0
(6)「メンタルヘルスケア概論」 メンタルヘ
(3)「産業医活動の実際」 産業医の職場巡視
ルスケア概論
NKK京浜保健センター
松下東京健康管理センター
成人病管理四部部長
センター長
中川茂昭
堀江正治
前期(1)
前期(1)
昼
1
7:0
0∼1
8:0
0
食
1
3:1
5∼1
4:1
5
(7)「作業環境管理」 作業環境測定と評価・
(4)「作業環境管理」 生物学的モニタリング
事後指導
北里大学
埼玉県健康づくり事業団
企画総務部参事
衛生学公衆衛生学教授
伊藤岩美
相澤好治
前期(1)
前期(1)
1
4:1
5∼1
5:1
5
1
8:0
0∼1
9:0
0
(5)「健康管理」 女子労働者の健康管理
(8)「健康管理」 海外派遣労働者の健康管理
東京慈恵会医科大学
海外勤務健康管理センター
研修交流部部長
産婦人科学教授
濱田篤郎
前期(1)
前期(1)
1
5:1
5∼1
6:1
5
(9)認定産業医の申請・更新について
東京都医師会医療課
落合和彦
(6)「産業医活動の実際」 職場における喫煙
川島正治
対策
―ビデオ―
健康医学センターセンター長
和田高士
前期(1)
5
5
平成1
3年4月1
5日発行(毎月1回1
5日発行) 鳥取県医師会報 第5
5
0号
健
対
協
第3
1回日本消化器集団検診学会中国四国地方会
第3
1回中国四国地方胃集検の会
1.期
日
2)指定演題「胃間接撮影法の工夫」
平成1
3年3月2日(金) 1
4:0
0∼1
7:0
0
1
5:3
5∼1
5:5
5
平成1
3年3月3日(土) 9:0
0∼1
5:2
5
座長:島根県環境保健公社総合健診セン
2.場
所
ター所長
鳥取県健康会館研修センター
3.プログラム(別記のとおり)
4.参加人数
講師:癌研究会附属病院総合健診センター
2
8
2人
所長
医師
臨床検査技師
馬場
司会:鳥取県健康対策協議会理事
6
5名
岡本
5名
保健婦・看護婦
5
3名
その他
1
8名
保昌
演題:「新しい胃X線撮影法の試みと実際」
1
4
1名
診療放射線技師
範行
3)特別講演Ⅰ 1
6:0
0∼1
7:0
0
(内訳)
5.日
有馬
公男
4)幹 事 会 1
8:0
0∼1
9:0
0 於「ホ テ ル
ニューオータニ烏取」
程
出席幹事1
8名、地方会支部長北先生の議
事進行により運営。
3月2日(金) 1
4:0
0∼1
7:0
0
1)シンポジウムⅠ
5)会長招宴 1
9:0
0∼
1
4:0
5∼1
5:3
5
オータニ烏取」
「2
1世紀の消化器がん検診における保健婦
出席者:幹事、司会、座長、講師等 4
4名
の役割」
3月3日(土) 9:0
0∼1
5:2
5
司会:鳥取県立厚生病院内科部長
誠一
1)一般演題(胃Ⅰ:4題)9:0
5∼9:3
3
佐々木宏之
2)一般演題(胃Ⅱ:4題)9:3
3∼1
0:0
1
石飛
島根県広瀬病院長
於「ホテルニュー
3)シンポジウムⅡ
1
0:0
5∼1
1:3
5
「消化器がん検診における偽陰性例の現状
と対策」
司会:山口労災病院消化器内科部長
有山
重美
鳥取県立中央病院内科部長
秋藤
4)会長講演
洋一
1
1:3
5∼1
1:5
5
「米子市における胃がん施設検診の現状と
5
6
平成1
3年4月1
5日発行(毎月1回1
5日発行) 鳥取県医師会報 第5
5
0号
8)一般演題(胃・大腸:5題)
問題点」
講師:山陰労災病院内科部長
三浦
1
4:0
0∼1
4:3
5
邦彦
9)一般演題(症例Ⅰ:4題)
司会:日本消化器集団検診学会中国四国支
部長
北
1
4:3
5∼1
5:0
3
昭一
1
0)一般演題(症例Ⅰ:3題)
5)評議員会 1
2:0
0∼1
2:4
0 於3階「研
1
5:0
3∼1
5:2
5
修室」
1
1)その他
出席者:幹事、評議員2
6名。昼食を摂りな
(1) 運営関係者(受付その他)
がら行われた。
実行委員―1
1人(長田昭夫、三浦邦彦、
6)総会 1
2:4
0∼1
3:0
0 於1階「研修セ
岡本公男、明島淳亮、宮
ンター」
司会:北
田裕之、岸本幸廣、石飛誠一、古城
昭一地方会支部長
治彦、謝花典子、秋藤洋一)
内容:庶務報告、会計報告
鳥取県保健事業団―5人
次期開催県「高知県」に決定。
7)特別講演Ⅱ
博実、松
鳥取県健康対策課―5人
1
3:0
0∼1
4:0
0
各地区読影委員会事務―3人
講師:財)パブリックヘルスリサーチセン
鳥取県医師会事務局―6人
ター学術担当部長
株 カイゲン―2人、伏見製薬株 ―2人
北海道支部札幌商工診療所副院長
有末
太郎
計3
4人
方法と精検受診率向上策を中心に
株
(3) クローク:伏見製薬
―」
(4) 放射線技師部会幹事会:
演題:「大腸がん検診体制の問題点― 採便
(2) コーヒーサービス: 株 カイゲン
司会:烏取大学医学部第2内科教授
川
3月2日(金) 1
3:0
0∼1
4:0
0
寛中
於2階「常任理事室」
5
7
平成1
3年4月1
5日発行(毎月1回1
5日発行) 鳥取県医師会報 第5
5
0号
鳥取県母子保健対策協議会
母子保健対策専 門 委 員 会
日
時
平成1
3年3月8日(木) 午後2時
場
所
鳥取県健康会館
育士の配置は9市町村が実施する予定。
3)SIDS等普及啓発パンフレットの作成につ
鳥取市戎町
出席者 1
9人
いて
長田昭夫会長、竹下委員長、明島委員、
乳幼児突然死症候群(SIDS)についての普及
石原委員、岡空謙之輔委員、岡本公男委
啓発及び発生の予防のためにパンフレットを作成
員、岡本博文委員、神崎委員、木山委員、
中である。市町村に出生届が提出される際などに、
長田直樹委員、永田委員、奈良井委員、
保護者に配布する予定である。
西川委員
4)アレルギー性疾患対策事業について
県健康対策課:金涌係長、大塚主任、白
アレルギー性疾患対策について、その推進方策
を検討するとともに医療面の取組みを促進するた
岩主任
めに有識者からなるアレルギー性疾患対策協議会、
健対協事務局:谷口次長、岩垣主事、小
また鳥取県健康対策協議会に専門部会を新たに設
林主事
1.協議事項
置しアレルギー性疾患対策検討委員会を開催する。
1.平成1
3年度母子保健関連事業等について
また患者の実態やニーズを把握するために、アレ
1)児童虐待防止への取組(母子保健関係)に
ルギー性疾患患者実態調査も行う。
2.「健やか親子2
1」について
ついて
健やか親子2
1検討会報告書について説明があっ
昨今の児童虐待事件等により母子保健関係者は
た。
重要な役割を担っていることから関係職員の資質
向上、関係機関の連携強化を目的に今年度新たに
健やか親子2
1検討会は、平成1
2年2月に関係専
児童虐待防止対策事業として、乳幼児スタッフ研
門家等により設置され、約9ヶ月にわたって9回、
修会、母子保健事業関係機関連絡会を年4回ずつ
開催された。健やか親子2
1とは、健康日本2
1の一
開催し、また児童虐待防止マニュアル(医療機関
翼を担うもので、これまでの母子保健の取組成果
用)の作成を行う。
を踏まえ、残された課題と新たな課題を整理し、
2
1世紀の母子保健の主要取組を提示するビジョン
2)乳幼児健診における育児支援強化事業につ
であると同時に、課題についての取組目標を設定
いて
し、関係者、関係機関・団体が一体となって推進
1歳6ヵ月児及び3歳児健康診査は受診率が高
する国民運動計画である。
い。この健診の場を利用して、育児相談体制の充
実、児童虐待の早期発見・早期対応をするため、
母子保健に関する主要課題として1)思春期の
臨床心理士による心理カウンセラー、保育士によ
保健対策の強化と健康教育の推進、2)妊娠・出
る集団指導を行う。
産に関する安全性と快適さの確保と不妊への支援、
心理相談員、保育士の人材確保等の問題はある
3)小児保健医療水準を維持・向上させるための
が、平成1
3年度は心理相談員の配置は2
3町村、保
環境整備、4)子どもの心の安らかな発達の促進
5
8
平成1
3年4月1
5日発行(毎月1回1
5日発行) 鳥取県医師会報 第5
5
0号
と育児不安の軽減、の4課題を設定し、各課題ご
実施体制等を検討するため、試行的に岡山県など
とに、問題認識、取組の方向性など具体的な取組
で実施される。(鳥取県は今年度実施しない。
)
この検査のマイナス面として、聞こえているの
について議論されている。
に反応がない場合、親に与える不安が非常に大き
今後、鳥取県においても設定すべき母子保健の
主要課題等について検討する予定である。
いことが考えられるので、親への説明が非常に重
2.報告事項
要であるという意見があった。
4.プレネイタルビジット事業について
1.女性の健康づくり支援事業について
(金涌地域保健係長)
(金涌県健康対策課地域保健係長)
健康教育事業は、思春期から更年期に至る女性
産婦人科医が保健指導を必要と認めた初産の妊
を対象に鳥取保健所で2回(参加人数計2
2
3人)
、
婦等に対して小児科医等を紹介して育児不安の解
倉吉保健所で3回(参加人数計2
1
7人)
、健康教育
消を図るとともに子どものかかりつけ医師の確保
が開催された。米子保健所でも予定されていたが、
をはかる。平成1
3年度は全国1
0市町村をモデル的
この度の地震で今回は見送られた。
に行われる。(鳥取県は今年度実施しない。
)
5.妊娠可能な年齢の女性に対する葉酸摂取に
女性健康支援センター運営事業は、各保健所に
係る情報提供について
女性健康支援センターを設置し、思春期から更年
(大塚県健康対策課地域保健主任)
期に至る女性の妊娠、避妊、不妊に関する健康問
題について相談を受けた。平成1
2年度2月末現在
神経管閉鎖障害の発症リスク低減のための妊娠
で鳥取保健所6
2件、倉吉保健所2
4件、米子保健所
可能な年齢の女性等に対する葉酸の摂取に係る適
1
8件の相談があった。
切な情報提供の推進について厚生労働省より通知
不妊専門相談センター運営事業は、不妊に悩む
があり、葉酸摂取不足は神経管閉鎖障害の発症に
夫婦等を対象とした不妊専門相談センターを県立
関する一因子であり、摂取することで一定の発症
中央病院に設置している。平成1
2年度2月末現在
リスクの低減がなされることより保健医療関係者
で1
2件の相談があった。
等を通じて広く一般に周知することとした。
2.多胎妊娠の妊婦健康診査費の助成について
情報提供としては、妊娠1ヶ月から3ヶ月まで
の間、葉酸をはじめ栄養のバランスが取れた食事
(金涌地域保健係長)
が必要であること、食品からの葉酸摂取に加え、
多胎妊娠は単体の妊娠に比べ頻回の妊婦健康診
査が必要であることから、妊婦健康診査費の一部
栄養補助食品から1日0.
4mgの葉酸を摂取すれば、
を助成する。平成1
2年度交付申請状況は実施市町
発症リスク低減が期待できること、葉酸摂取量は
村が1
6、受診予定者が4
7人であったが、その他の
1日当たり1mgを越えるべきではないことを必
1
0市町村でも市町村単独でこの事業が行われてい
ずあわせて情報提供する等、説明があった。
欧米では葉酸が関与する二分脊椎が多く、葉酸
るとのことである。
3.新生児聴覚検査について
摂取により発症の低減がみられているが、日本で
は葉酸に対する反応は鈍いことが分かっている。
(金涌地域保健係長)
葉酸摂取はあまり意味がないのではないかとの
聴覚障害を早期に発見し、適切な処置をとると
ともに、マス・スクリーニングに適した実施方法、
5
9
意見もあった。
平成1
3年4月1
5日発行(毎月1回1
5日発行) 鳥取県医師会報 第5
5
0号
鳥取県成人病検診管理指導協議会胃がん部会
鳥取県健康対策協議会胃がん対策専門委員会
日
時
平成1
3年3月1
5日(木) 午後2時
場
所
鳥取県健康会館
主
事
清水
拓広
鳥取県健康対策協議会事務局
鳥取市戎町
鳥取成人病検診管理指導協議会胃がん部会・健対
事務局長
小林
幹雄
協胃がん対策専門委員会委員
次
長
谷口
直樹
(敬称略、○印は部会委員を兼任)
主
事
岩垣
陽子
職
主
事
小林
昭弘
名
氏
鳥取県健康対策協議会会長
長田
名
1.報告事項
昭夫
1.平成1
1年度胃がん検診実績最終報告並びに
〔部会長〕
山陰労災病院第二内科部長
○三浦
1
2年度実績見込み及び1
3年度計画について
邦彦
(県健康対策課調)
:金涌県健康対策課地域保
〔委員長〕
健係長
鳥取県医師会常任理事
○岡本
公男
鳥取県立中央病院内科部長
○秋藤
洋一
鳥取県医師会理事
安部
喬樹
鳥取県立厚生病院内科部長
石飛
誠一
鳥取保健所郡家支所長
石原
浩
こ の う ち 要 精 検 者 数 は6,
4
6
4人(要 精 検 率
鳥取県立中央病院院長
植木
壽一
1
6.
2%)で、精検受診者数は前回報告数より1
5
6
鳥取県東部医師会
杉山
将洋
人追加によって4,
8
9
4人、精検受診率は7
5.
7%で
○永田
充生
前回より2.
4ポイント増加した。また、胃がん又
西土井英昭
はがん疑いのある者は前回報告数より6人追加に
鳥取県健康対策課長
鳥取赤十字病院第三外科部長
鳥取県西部医師会
○野坂
〔平成1
1年度実績最終報告〕
対象者数1
7
4,
0
2
1人のうち、受診者数は3
9,
7
8
3
人で、受診率は2
2.
9%であった。
より9
0人が発見され、がん発見率は0.
2
3%であっ
美仁
た。
鳥取大学医学部公衆衛生学教室教授
能勢
隆之
受診率は2
4∼2
6%で推移していたが、平成1
1年
鳥取県保健事業団放射線係主幹
野田
清孝
度は一番低い結果であった。依然として市部の受
鳥取大学医学部第二内科講師
細田
明秀
診率が低く、倉吉市においては平成1
0年度に7
0歳
鳥取大学医学部保健学科教授
○前田
以上を対象者から外したことが未だに影響してい
鳥取県医師会理事
宮
迪郎
博実
るようである。また、要精検率も過去9年間のう
鳥取県立厚生病院院長
森尾
哲
ち一番低い結果であったが、泊村は4
3.
2%と高
赤碕町健康福祉課保健婦
○山崎
泉
かった。原因としては、医療機関で治療中の人が
鳥取県中部医師会
○吉中
正人
人間ドックを利用して検診を受けているのではな
いか。しかし要精検率が約5
0%は高すぎるのでは
鳥取県福祉保健部健康対策課
地域保健係長
金涌
文男
ないかという意見があり、今後検討していくこと
主
大塚
月子
になった。
任
6
0
平成1
3年4月1
5日発行(毎月1回1
5日発行) 鳥取県医師会報 第5
5
0号
年度より約7%も低かった。
〔平成1
2年度実績見込み及び平成1
3年度計画〕
(2) 切除例は7
7例(うち内視鏡切除は8例)
、
平成1
2年度実績見込みは、受診者数は4
0,
4
1
7人
非切除例は5例であった。
で、そのうち、年度途中で導入した内視鏡検査は
(3) 性・年 齢 別 で は、男 性5
8例、女 性2
4例 で
2,
9
4
1人受診した。また、平成1
3年度は、平成1
2
あった。
年度より約3,
0
0
0人増加の約4
3,
0
1
7人を予定して
いる。そのうち、内視鏡検査は5,
8
2
5人受診予定。
(4) 切 除 例 の 大 き さ は2cm以 内 が3
8.
4%で
2.胃がん検診受診状況(保健事業団調)
:野
あった。特に車検診では、4
8.
6%で前年度よ
田委員
り小さい癌が多く発見されている。
平成1
1年度の受診者数は2
2,
5
9
2人、要精検者数
(5) 早期癌の肉眼分類は「Ⅱc」が5
0.
0%を占
は3,
0
2
3人(1
3.
4%)であった。このうちX線撮
め、進行癌の肉眼分類では「2」が3
0.
0%と
影検査判 定3が2,
8
9
7人、4が9
8人、5が2
3人 で、
多 か っ た。切 除 例 の 深 達 度 で は「t1」が
判定4、5の割合は4.
0%であった。
6
2.
2%を占めた。
がん発見率は全体で1.
3%で、判定3のがん発
(6) 前年度受診歴を有する進行癌は、車検診で
見率は1.
0%、判定4のがん発見率5.
1%、判定5
1
1例、施設検診で5例であった。分化度の高
のがん発見率は2
0.
0%であった。
いがんが多かった。
精密検査結果未報告が平成1
0年度は4
5.
6%で
(7) 東部の発見がん率が0.
1
3
7%と低いのは、
あった。平成1
1年度は2
3.
6%と改善されたが、市
鳥取市の精検受診率が6
6.
5%と低いことが影
町村の保健婦の協力のもとに今後も引き続き結果
響しているのではないかと思われる。特に施
報告の収拾に努める必要がある。初回受診者は
設検診の精検受診率が低い。鳥取市は保健婦
1,
5
2
0人で、初回受診率は6.
7%で、要精検 率 は
さんの協力のもとに受診勧奨に努めていく必
1
4.
4%、判定4、5の割合は5.
5%であった。が
要がある。
2.協議事項
ん発見率は1.
4%であった。精密検査結果未報告
1.胃がん検診における内視鏡検査の導入につ
は3
3.
3%であった。がんと疑われるものについて
いて
は、なるべく診断基準4、5と判定することと
なっているが、判定4、5の割合は東部8.
8%、
平成1
2年9月より内視鏡検査を導入し、9市町
中部2.
9%、西部0.
9%と各地区により格差が大き
村が実施した。倉吉市、境港市は実施されなかっ
い。前回の会議において決定した診断基準を各地
た。平成1
3年度は約5,
9
0
0人が受診する予定であ
区読影委員会で徹底することになった。
る。
3.発見がん胃がん患者追跡調査結果につい
胃がん検診受診票の様式の改正が米子市より提
て:秋藤委員
案された。検討の結果、米子市は提案した受診票
平成1
1年度に発見された胃癌及び胃癌疑いにつ
を平成1
3年度使用することになった。また、平成
いて確定調査を行った結果、確定胃癌は8
2例(車
1
3年度中に米子市の様式をもとにしての受診票の
検診3
9例、施設検診4
3例)であった。調査結果は
検討を行うことになった。
2.胃がん検診精密検査医療機関の追加登録に
以下のとおりである。
ついて
(1) 早期がんは5
2例(車検診2
3例、施設検診2
9
例)、進行癌は3
0例(車検診1
6例、施設検診1
4
第1回目部会・専門委員会後に、胃がん検診精
例)であった。早期癌率は6
3.
4%で、平成1
0
密検査登録医療機関として、2医療機関の追加登
6
1
平成1
3年4月1
5日発行(毎月1回1
5日発行) 鳥取県医師会報 第5
5
0号
開催時期について
録を行った。
3.胃がん検診精密検査医療機関の登録更新に
平成1
2年度は、胃がんと大腸がん検診従事者講
ついて
習会及び症例研究会を8月に開催したが、胃がん
平成1
3年度に登録更新となっているので、関係
と大腸がん両方出席される人が多く、同時期でな
医療機関に届け出書を配布し、現在申請手続き中
いほうがいいという意見があり、胃がんは2月∼
である。登録期間は平成1
3年4月1日から平成1
5
3月に開催することになった。平成1
3年度は西部
年3月3
1日まで。
地区で開催予定。日時、講師の選定等は安部委員、
4.胃がん検診従事者講習会及び症例研究会の
野坂委員で検討して頂くことになった。
鳥取県成人病検診管理指導協議会大腸がん部会
鳥取県健康対策協議会大腸がん対策専門委員会
日
時
平成1
3年3月1
5日(木) 午後4時
西伯病院副院長
○田村
矩章
場
所
鳥取県健康会館
鳥取県福祉保健部健康対策課長
○永田
充生
鳥取市戎町
鳥取県成人病検診管理指導協議会大腸がん部会・
鳥取県西部医師会
野坂
美仁
健対協大腸がん対策専門委員会委員
鳥取大学医学部第二内科講師
細田
明秀
○本城
一郎
(敬称略、○印は部会委員を兼任)
本城内科クリニック院長
職
名
鳥取大学医学部第一外科講師
牧野
昭夫
鳥取県医師会理事
宮
正人
博実
米子保健所長
矢崎
誠一
鳥取赤十字病院内科副部長
山本
寛子
地域保健係長
金涌
文男
名
氏
鳥取県健康対策協議会会長
長田
〔部会長〕
鳥取大学医学部外科学第一教室教授
○貝原
鳥取県福祉保健部健康対策課
信明
〔委員長〕
鳥取県立厚生病院内科部長
○石飛
誠一
主
任
大塚
月子
鳥取県立中央病院内科部長
秋藤
洋一
主
事
清水
拓広
鳥取県中部医師会
安梅
正則
○大田
幸子
事務局長
小林
幹雄
岡本
公男
次
長
谷口
直樹
清志
主
事
岩垣
陽子
主
事
小林
昭弘
泊村生活ふれあい課主任保健婦
鳥取県医師会常任理事
鳥取県立中央病院外科部長
○岸
鳥取県健康対策協議会事務局
国立米子病院第三外科医長
木村
修
鳥取県立厚生病院内科医長
金藤
英二
鳥取県保健事業団臨床検査係長
国政
信彦
1)平成1
1年度大腸がん検診実績最終報告並び
○古城
治彦
に1
2年度実績見込み・1
3年度計画について
鳥取市立病院内科医長
高谷
昌宏
〈県健康対策課調〉
:金涌県健康対策課地域保
鳥取県東部医師会
谷口
昌弘
山陰労災病院消化器内科部長
1.報告事項
健係長
6
2
平成1
3年4月1
5日発行(毎月1回1
5日発行) 鳥取県医師会報 第5
5
0号
が発見された。
〔平成1
1年度実績最終報告〕
〔平成1
2年度〕
対象者数1
8
1,
6
7
7人のうち、受診者数は4
9,
5
4
4
地域検診は2
4,
3
8
2人が受診し、そのうち要精検
人(受診率2
7.
3%)であった。
者は1,
8
3
4人(要精検率7.
5%)で、精検受診者数
このうち要精検者数は4,
4
9
8人(要精検率9.
1%)
で、精検受診者数は前回報告数より1
1
8人追加に
は1,
1
1
0人(精検受診率6
0.
5%)であった。精検
よって2,
9
2
0人、精検受診率は6
4.
9%で前回より
結果は、大腸がん又は大腸がん疑い4
2人(大腸が
2.
6ポイント増加した。精検の結果、大腸がん又
ん発見率0.
1
7%)
、ポリープ4
0
7人(ポリープ発見
は大腸がん疑いのある者は前回報告数より1
1人追
率1.
6
7%)が発見された。
職域検診は5,
5
1
9人が受診し、そのうち要精検
加により1
4
7人が発見され、がん発見率は0.
3
0%
者3
7
9人(要精検率6.
9%)で、精検受診診者数は
であった。
9
8人(精検受診率2
5.
9%)であった。精検結果は、
受診率は平成4年度に大腸がん検診が開始され
て以来一番高かった。しかし、依然として市部の
大腸がん又は大腸がん疑い2人(大腸がん発見率
受診率は低かった。
0.
0
4%)
、ポリープ3
6人(ポリープ発見率0.
6
5%)
が発見された。
〔平成1
2年度実績見込み・平成1
3年度実績見込み〕
平成1
2年度の実績見込みは、受診者数は4
9,
1
7
7
2検体が要精検者からの精検受診率、がん発見
人となる見込みである。平成1
1年度と比較して、
率の集計を次回より示して欲しいという要望が
受診者数は若干減少する見込みである。
あった。
また、前年度受診者からの進行癌が多く発見さ
平成1
3年度は、平成1
2年度より約2,
2
0
0人増の
れており、採便方法の指導に問題があるのではと
約5
1,
4
0
0人を予定している。
〈鳥取県保健事業団調〉
:国政委員(丸山参事
いう指摘があった。3月2日、3日に開催された
代理報告)
第3
1回日本消化器集団検診学会中国四国地方会・
中国四国地方胃集検の会で特別講演をされた有末
〔平成1
1年度検診実績〕
先生のお話によると、現在2日法で採便している
地域検診は2
5,
1
1
8人が受診し、そのうち要精検
者は1,
9
7
9人(要精検率7.
9%)で、精検受診者数
が、1日法の便でも場所を数回変えて採便すれば、
は1,
3
3
2人(精検受診率6
7.
3%)であった。精検
便の保管、受診者の便宜を考慮すると、1日法で
結果は、大腸がん又は大腸がん疑い5
9人(大腸が
も可能であるというお話だった。
2)平成1
1年度発見大腸がん患者追跡調査結果
ん発見率0.
2
3%)
、ポリープ5
0
5人(ポリープ発見
について:石飛委員長
率2.
0
1%)が発見された。
平成1
1年度に発見された大腸がん及び大腸がん
大腸がん又は大腸がん疑い5
9人のうち、確定癌
が5
6例で、早期がん3
9例、進行がん1
5例であった。
疑い1
5
4例(地域検診―鳥取県保健事業団、ファ
進行がん1
5例のうち、7例は平成1
0年度検診受診
ルコバイオシステムズ、山陰予防医学研究所実施
者で、その時の便潜血検査は陰性であった。
分6
4例、施設検診―8
7例、職域検診―鳥取県保健
職域検診は5,
6
9
8人が受診し、そのうち要精検
事業団施行3例)について確定調査を行った。地
者4
0
3人(要精検率7.
1%)で、精検受診者数は1
3
4
域検診5
8例、施設検診8
0例、職域検診2例の合計
人(精検受診率3
3.
3%)であった。精検結果は、
1
4
0例が確定大腸がんで、そのうち早期がんは9
1
大腸がん又は大腸がん疑い4人(大腸がん発見率
例で、早期癌率は6
5.
0%であった。
調査の結果は、以下のとおりである。
0.
0
7%)
、ポリープ4
5人(ポリープ発見率0.
7
9%)
6
3
平成1
3年4月1
5日発行(毎月1回1
5日発行) 鳥取県医師会報 第5
5
0号
〈東部 ― 谷口委員〉
(1) 性及び年齢では男女とも例年どおり6
0∼7
4
2
9回の読影会を行い、1
4
2症例を読影した。そ
才頃に多く発見された。
の結果、異常なし5
1件、要内視鏡検査8
5件、その
(2) 部位では「R」と「S」が7
0.
0%、早期癌
他6件であった。
では「Ip」
「Isp」
「Ⅰs」が、進行癌では「2」
〈中部 ― 安梅委員〉
が大半を占めていた。
(3) 大きさは、2
0mm以下が4
8.
6%であった。
2
9回の読影会を行い、1
1
0症例を読影した。そ
(4) Dukes分類は「A」が7
2.
9%、組織型分類
の結果、異常なし6
5件、要内視鏡検査3
9件、その
他6件であった。大腸がん検診従事者講習会を、
は「Well」が7
8.
6%であった。
平成1
3年2月2
1日開催し、4
7名が参加した。
(5) 深達度分類では、早期がんの「m」
「sm」
〈西部 ― 野坂委員〉
が6
5.
0%を占め、全国集計とほぼ同様であっ
6
2回の読影会を行い、4
2
5症例を読影した。そ
た。施設検診の方が進行癌が多く発見されて
の結果、異常なし2
6
1件、要内視鏡検査8
4件、そ
いる。
の他8
0件であった。
(6) 治療方法では、外科手術6
6例(4
7.
1%)
、
内視鏡的治療7
4例(5
2.
9%)であった。地区
読影会において、明らかにがんと読影されたも
別に比較すると、東部地区では外科手術が多
のは東部は「要内視鏡検査」としているが、西部
く実施され、西部地区は内視鏡的治療が多
の場合外科手術となるからと「その他」に集計さ
かった。また、診療所での内視鏡治療が増え
れているので、県下で統一が必要ではないかとい
ている。
う意見があり、今後検討することになった。
(7) 逐年検診発見進行大腸癌は1
3例(東部:3
また、平成4年度検診開始時より、注腸X線検
例、中部:2例、西部:8例)であった。そ
査は暫定措置として行ってきたが、診療所での内
のうち、前年度の便潜血検査結果は、ほとん
視鏡治療が増えており、注腸検査読影会はそろそ
どは陰性で、精密検査でみおとされた症例は
ろやめてはどうかという意見もあった。しかし、
なかった。
西部地区のように注腸検査を先行して行っている
ところもあり、精度確保のためには読影会は引き
また、平成9年度に検診を受診し、平成1
1
続き行う必要がある。
年度に進行大腸癌で発見されたのは1
0例あっ
4)市町村の要精検者の取り扱いについて:大
た。
塚県健康対策課地域保健係主任
(8) 東部の精検方法は内視鏡検査を先行して
行っている症例が多いが、外科手術が多く、
市町村により要精検率にばらつきがあり、高い
西部は注腸検査を先行して行っている症例が
ところでは1
9.
6%、低いところでは5.
6%であっ
多いが、がんが多く発見されている。
た。
内視鏡検査が患者にとって大変な苦痛が伴
採便、保存状況、検診時期、要精検者の取扱に
うため、精検受診率が向上しない一因となっ
ついて、市町村に調査したところ、3
6市町村は大
ているので、西部が行っているように注腸検
腸がん検診実施要綱のとおり、便潜血検査の結果
査を先行して行う方法がいいのではないかと
のみで「異常なし」と「要精検」に判定していた
いう意見があった。
が、問診結果で出血等の自覚症状を呈するものも
3)各地区大腸がん注腸読影会及び講習会実施
「要精検者」としていたのが1町、検診医の判断
状況について
により「要精検」としているところが2市町あっ
6
4
平成1
3年4月1
5日発行(毎月1回1
5日発行) 鳥取県医師会報 第5
5
0号
を行った。
た。検診時期は5月∼1
1月実施が多かった。保存
2)大腸がん検診従事者講習会・症例検討会に
状況は実施要綱に沿って風通しの良い冷暗所ある
ついて
いは冷蔵庫で保管しているが、中には日光を避け
平成1
3年度は8月に西部地区で開催されること
て保存、夏の検診では直射日光や気温が心配とい
う意見もあった。
になった。講師等の選定は後日検討することに
2.協議事項
なった。
3)大腸精密検査紹介状の一部改正について
1)大腸がん検診精密検査医療機関及び大腸が
ん注腸X線検査医療機関の追加登録について
精検結果の診断結果を記入しやすいように欄を
第1回目部会・専門委員会後に、大腸がん注腸
設けた。また、大腸がん注腸読影委員医師名を記
入する欄を設けた。
X線検査医療機関として、2医療機関の追加登録
鳥取県大腸がん検診実施指針の変更について(通知)
下記の通り精密検査紹介状の様式を変更した旨
り通知がありましたのでお知らせいたします。
3月2
7日付にて鳥取県福祉保健部健康対策課長よ
6
5
平成1
3年4月1
5日発行(毎月1回1
5日発行) 鳥取県医師会報 第5
5
0号
改 正 後
様式第1号
※お願い
平素から大腸がん検診に御理解、御協力をいただき、ありがとうございます。検診結果は次のとおりで
したので、精密検査をお願いします。つきましては、御面倒ですが、精密検査の結果を御記入の上、御返
送いただきますようお願いします。
大腸精密検査紹介状
主
治
様
平成
年
月
日
市町村名
検診機関(
受付年月日
検査年月日
氏
名
生年月日
年
年
年
月
月
性別(
月
)
日(
日
)
日(
検体1
一次検診結果
検査結果
(2日法)
問診内容
判
定
)番
)歳
検体2
1
2
医
精検結果
〔先行して実施した方法に◎印、実施した方法に○印を付けてください。
〕
1 精検方法
1.全大腸内視鏡検査 2.S状結腸内視鏡検査
3.注腸X線検査 4.生検組織診
5.内視鏡的切除
6.その他の検査(
) 7.検査拒否(注腸・内視鏡)
2 臨床診断
(注腸X線検査)
(結果)
(内視鏡検査)
変部位を
変部位を
所見の部位 病
所見の部位 病
1.大腸がん
3.ポリープ
チェッ ク し
チェッ ク し
てください
てください
A.早期
(A.単発 B.多発)
1直腸
1直腸
1.隆起型(Ⅰ)
a.腺 腫
2S状結腸
2S状結腸
(
)
b.非腺腫
3下行結腸
3下行結腸
2.表面型
c.不 明
4横行結腸
4横行結腸
(
) 4.大腸憩室
5上行結腸
5上行結腸
3.陥凹型
5.潰瘍性大腸炎
6回盲部
6回盲部
(
) 6.クローン病
(a.盲腸 b.中垂
(a.盲腸 b.中垂
B.進行
7.痔
c.回腸末端)
c.回腸末端)
2.大腸がん疑い
8.その他
7その他
7その他
(
)
(
)
(
)
9.異常なし
8異常なし
1
2
3
今後の方針
再検診(
ヶ月後)
治 療
1 否
2 要 イ―a.内視鏡的治療
イ―b.外科手術
ロ.内科的治療
ハ.経過観察(
ヶ月後)
ニ.その他(
)
来 院
精
検
医療機関
医師氏名
年
月
日
診
断
年
月
3
他医療機関紹介先(
)
大腸がん注腸読影委員会
医師名
読影会印
医師名
医師名
日
来 院
紹 介 先
医療機関
医師氏名
6
6
年
月
日
診
断
年
月
日
平成1
3年4月1
5日発行(毎月1回1
5日発行) 鳥取県医師会報 第5
5
0号
鳥取県健康対策協議会3
0周年記念式典打合会
日
時
平成1
3年3月1
5日(木) 午後5時3
0分
場
所
鳥取県健康会館
出席者
県
いて4∼5ページにまとめ、参加者に配布する。
4.講演の内容及び講師
鳥取市戎町
特別講師は2人とし、そのうち1名は病気を克
8人
:林福祉保健部長、嶋田医務薬事課長補佐、
服した人の体験発表、あと1名は厚生労働省ある
田中健康対策課長
いは民間の医師により医療を取り巻く情勢につい
医師会:岡本常任理事、宮
理事、小林事務局長、
て講演をしてもらう。福祉保健部より選定しても
らう。
谷口次長、岩垣主事
1.主な検討項目
5.表彰
鳥取県健康対策協議会会長表彰を行う。また、
1.式典及び記念講演の参加対象者
知事表彰が受けられるか、県で検討してもらう。
保健医療関係者及び一般県民を対象とする。
6.記念誌の内容、部数
一般県民への情報提供は県を通じてマスコミに
(1) 内
流す。また、日本海新聞の「保健の窓」に掲載す
容
鳥取県健康対策協議会の活動実績、
記念式典の概要
る。
2.式典の開催時期及び場所
(2) 配布先
開催時期:平成1
3年5月3
1日(木)
(3) 部
数 2,
0
0
0部
場
(4) 予
算 8
0
0,
0
0
0円(県補助金)
所:ホテルニューオータニ烏取「鶴の間」
保健医療関係者
7.健康読本の内容、部数
鳥取県健康対策協議会理事会終了後、式典、記
(1) 内
念講演、祝賀会を行う。
容
平成元年以降に日本海新聞に掲載
(1) 理 事 会:1
4:0
0∼1
6:0
0
した「保健の窓」をまとめる。また、平成6
(2) 式
年より掲載した「健康なんでも相談室」もま
典:1
6:0
0∼1
6:3
0
とめる。「健康とっとり2
1」の内容も加える。
(3) 記念講演:1
6:3
0∼1
8:0
0
(2) 配布先
(4) 祝 賀 会:1
8:0
0∼
3.記念式典、祝賀会次第(案)
、別紙のとお
り
保健医療関係者
(3) 部
数 2,
5
0
0部
(4) 予
算 1,
0
0
0,
0
0
0円(県補助金)
鳥取県健康対策協議会の組織構成、実績等につ
鳥取県成人病検診管理指導協議会総合部会
日
時
平成1
3年3月2
2日(木) 午後3時1
0分
委員等名簿
場
所
鳥取県健康会館
部会・委員会等名
鳥取市戎町
1.報告事項
健対協会長
6
7
氏名
総合部会長
職名
平成1
3年4月1
5日発行(毎月1回1
5日発行) 鳥取県医師会報 第5
5
0号
長田
昭夫
安木美登里
鳥取県医師会長
長
循環器等
重政
富長
胃
が
千秋
将人
鳥取大学医学部内科学第一教室教
山崎
泉
授
大田
修美
淀江町福祉保健課主幹
鳥取県医師会常任理事
中井
晶子
鹿野町健康福祉課主幹
中西
史子
日吉津村福祉保健課課長補佐
大田
幸子
泊村生活ふれあい課主任保健婦
ん
三浦
邦彦
山陰労災病院第二内科部長
岡本
公男
鳥取県医師会常任理事
直樹
大石
肺
が
清水
徹
小林
幹雄
事務局長
鳥取大学医学部産科婦人科学教室
谷口
直樹
事務局次長
教授
岩垣
陽子
主事
鳥取県医師会副会長
小林
昭弘
主事
乳
が
鳥取県福祉保健部健康対策課
ん
英治
山家
武
鳥取大学医学部内科学第三教室教
永田
充生
健康対策課長
授
田中
規靖
課長補佐
鳥取県立中央病院副院長
金涌
文男
地域保健係長
大塚
月子
地域保健係主任
清水
拓広
地域保健係主事
ん
原
宏
鳥取県保健事業団西部本部医務局
1.報告事項
長
工藤
浩史
1.平成1
1年度各種健康診査実績等について:
鳥取赤十字病院第二外科部長
金涌県健康対策課地域保健係長
大腸がん
貝原
石飛
信明
誠一
(1) 平成1
1年度各種健康診査実績、平成1
2年度
鳥取大学医学部外科学第一教室教
授
実績見込み、平成1
3年度事業計画は、別表の
鳥取県立厚生病院内科部長
とおり報告があった。
平成4年度より検診を開始した大腸がん検
肝臓がん
川崎
堀江
寛中
裕
鳥取大学医学部内科学第二教室教
診は、年々着実に受診者数が増加しているが、
授
その他の検診は平成5年度をピークに受診者
日野病院院長
数、率ともに減少傾向である。依然として市
部の受診率が低く、倉吉市においては平成1
0
がん登録対策専門委員会
岸本
拓治
年度に大腸がん検診以外の各がん検診におい
鳥取大学医学部衛生学教室教授
て7
0歳以上を対象者から外したことが未だに
脳卒中登録対策専門委員会
能勢
赤碕町健康福祉課保健婦
鳥取県健康対策協議会
子宮がん
寺川
河原町健康対策課保健衛生第一係
隆之
影響しているようである。
鳥取大学医学部公衆衛生学教室教
(2) 肝臓がん検診は、検診未受診者を対象に、
授
平成1
0年度より肝臓がん検診を実施し、平成
健康対策協議会
明島
淳亮
鳥取県医師会理事
1
1年度の実績は別表のとおりである。また、
宮
博実
鳥取県医師会理事
肝臓がん検診により発見されたウィルス陽性
者に対してのフォローアップも平成1
0年度よ
市町村保健婦協議会
6
8
平成1
3年4月1
5日発行(毎月1回1
5日発行) 鳥取県医師会報 第5
5
0号
(4) 肺がん部会・肺がん対策専門委員会
り実施されている。
委員会は平成1
2年8月2
4日、平成1
3年2月
(3) 脳卒中登録事業は、平成1
1年の新規登録者
1
7日に開催。
は1,2
1
4名と平成1
0年に次いで多かった。
1
9
9
8年1月より各保健所でデータ管理を行う
従事者講習会及び症例研究会は平成1
3年2月1
7
ようになり、登録システムの充実に加え、医
日に開催し、鳥取大学医学部第3内科教授清
療機関から市町村等への退院情報の提供が普
水英治先生による「肺がんと鑑別が必要な各
及したことも反映していると思われる。
種呼吸疾患について」の講演があった。
(5) 乳がん部会・乳がん対策専門委員会
(4) がん登録事業は、平成1
1年のがん患者診断
委員会は平成1
2年8月5日、平成1
2年1
2月
票届出総数は2,
2
4
2件で前年に比べて1
6
4件の
1
9日に開催した。
増加であった。また、がん登録精度を示す
従事者講習会及び症例研究会は平成1
2年8
DCNが平成8年は2
4.
7%で、精度が良 好 と
認められ、全国集計にとり入れられることに
月5日に開催し、永井病院理事長
なった。
先生による「乳がん検診のこれから―乳がん
2.平成1
2年度各部会・専門委員会の開催状況
宏
検診の過去・現在・未来―」の講演があった。
について:金涌県健康対策課地域保健係長
(6) 大腸がん部会・大腸がん対策専門委員会
委員会は平成1
2年8月2
6日、平成1
3年3月
(1) 循環器疾患等部会・循環器疾患等対策専門
1
5日に開催。
委員会
従事者講習会及び症例研究会は平成1
2年8
委員会は平成1
2年7月1
3日、平成1
3年2月
月2
6日に開催し、吉中胃腸科医院
3日に開催。
従事者講習会は平成1
3年2月3日に開催し、
池田
吉中正人
先生による「大腸がん検診に対する開業医の
取り組み」の講演があった。
「肥満と疾病」と題して、鳥取大学医学部保
健学科教授
永井
(7) 肝臓がん抑制対策評価委員会・肝臓がん対
匡先生の講演があった。
策専門委員会
(2) 胃がん部会・胃がん対策専門委員会
委員会は平成1
2年8月1
7日、平成1
3年2月
委員会は平成1
2年8月1
0日、平成1
3年3月
2
4日に開催。
1
5日に開催。
従事者講習会及び症例研究会は平成1
2年8
従事者講習会及び症例研究会は、平成1
3年
月1
0日に開催し、鳥取県立中央病院内科部長
2月2
4日に開催し、鳥取大学医学部第2内科
秋藤洋一先生による「鳥取県胃集検の問題点
助手
と今後の展望」の講演があった。
状」の講演があった。
前田直人先生による「肝がん診療の現
(8) がん登録対策専門委員会は、平成1
2年7月
(3) 子宮がん部会・子宮がん対策専門委員会
2
1日に開催した。
委員会は平成1
2年7月2
7日、平成1
3年2月
(9) 脳卒中登録対策専門委員会は、平成1
2年8
1日に開催。
従事者講習会は平成1
3年2月1日に開催し、
月1日に開催した。
隆先生の
3.鳥取県成人病検診管理指導協議会各部会及
「子宮がん検診におけるピットフォール」の
び鳥取県健康対策協議会各専門委員会の協議
鳥取大学医学部女性診療科
入江
概要について
講演があった。症例研究会は平成1
2年1
1月2
6
共通な協議事項としては、受診者数、受診率、
日に開催した。
6
9
平成1
3年4月1
5日発行(毎月1回1
5日発行) 鳥取県医師会報 第5
5
0号
を行う。
精検受診率が低下している。各部会・各専門委員
また、一次検診へのマンモグラフィーの導
会の主な協議事項は以下のとおりであった。
入のための実施体制の整備も考えながら、精
(1) 循環器疾患等部会・循環器疾患等対策専門
密検査医療機関の登録基準についても引き続
委員会
き検討を行う。
基本健康診査実施要領には、肥満度の統一
(6) 大腸がん部会・大腸がん対策専門委員会
基準がなかったが、肥満が生活習慣病に及ぼ
保健婦さんによると、高齢者には、内視鏡
す影響や近年の肥満学会の動向からBMIに統
検査に耐えられない等の理由により、初めか
一し、判定基準を設定した。
ら検査を拒否される方があり、受診勧奨が難
また、生活習慣病予防対策として、尿酸検
しいという現状がある。
査を導入してはどうかという意見もあった。
地区によっては、注腸エックス線の読影会
(2) 胃がん部会・胃がん対策専門委員会
を向上することで、精密検査受診率の向上に
各地区により要精検率にばらつきがあり、
つながるのではないか等検討した。
そのことも精検受診率に影響していると思わ
(7) 肝臓がん抑制対策評価委員会・肝臓がん対
れるので、医療機関検診の精度管理も含め、
策専門委員会
今後検討していくことになった。また、各地
肝臓がん検診の県補助は平成1
2年度で終了
区読影委員会において、間接X線診断基準の
する予定であったが、平成1
3年度も継続して
統一を図ることになった。
平成1
2年9月より米子市等1
1市町村におい
肝臓がん検診及び陽性者のフォローアップ事
て一次検診に内視鏡検査を導入した。それら
業を行うことになり、今後の肝臓がん対策の
の実施状況を把握しながら、実施方法につい
あり方について、引き続き検討することに
て引き続き検討していく。
なった。
(8) 脳卒中登録対策専門委員会
(3) 子宮がん部会・子宮がん対策専門委員会
若年者の子宮がんが増加しており、統計
登録を推進するためには医療機関から市町
データ等を示しながら、受診勧奨の普及啓発
村への一方的な情報提供だけでなく、市町村
に努める。また、前年受診歴を有する進行が
から医療機関(主治医)側への情報提供も必
んが発見され、問題点(受診勧奨のあり方、
要であり、今後検討していくことになった。
(9) がん登録対策専門委員会
細胞採取方法など)を整理し、次回の症例検
検診データとの照合による個人情報の取扱
討会で検討することになった。
については、国の基本法制定の動きも視野に
(4) 肺がん部会・肺がん対策専門委員会
喀痰検査で発見された肺がん患者が激減し
入れながら、がん登録事業の意義を市町村に
ていることの要因や対策について検討した。
浸透させ、検診データが活用できるよう環境
対策として、ハイリスク者には喀痰検査の必
づくりを行っていく。
平成1
2年年末に発表された基本法案による
要性を説明し勧奨するとともに、正しい採痰
と、公衆衛生関係統計については除外規定に
の方法も指導する必要がある。
入ることになっている。
(5) 乳がん部会・乳がん対策専門委員会
平成1
3年度より、乳がん検診受診機会の拡
4.「第3
1回日本消化器集団検診学会中国四国
大及び精度管理を目的に、一次検診医の登録
地方会」
「第3
1回中国四国地方胃集検の会」に
7
0
平成1
3年4月1
5日発行(毎月1回1
5日発行) 鳥取県医師会報 第5
5
0号
2.協議事項
ついて:岡本委員
1.鳥取県健康対策協議会3
0周年記念事業につ
平成1
3年3月2日(金)
、3日(土)
に鳥取県健康
いて
会館で開催され、医師、検査技師、保健婦等関係
3
0周年記念事業として、5月3
1日(木)に鳥取
者が2
8
2名参加した。
県健康対策協議会理事会終了後、午後4時より式
特別講演、会長講演、シンポジウム等が以下の
典、記念講演、祝賀会をホテルニューオータニ鳥
とおり行われた。
取において行うことが了承された。また、3
0周年
(1) 特別講演Ⅰ「新しい胃X線撮影法の試みと
実際」
記念誌の発行、日本海新聞に掲載している「保健
講師:癌研究会附属病院総合健診センター所
の窓」
、「健康なんでも相談室」をとりまとめたも
長
馬場
のに「健康とっとり」の内容も加えた健康読本の
保昌
発行を行う。
(2) 特別講演Ⅱ「大腸がん検診体制の問題点―
2.アレルギー性疾患対策専門委員会の設置に
採便方法と精検受診率向上策を中心に―」
ついて
講師:財)パブリックヘルスリサーチセン
鳥取県は平成1
3年度より鳥取県健康対策協議会
ター学術担当部長
に委託し、「アレルギー性疾患対策専門委員会」
を
北海道支部札幌商工診療所副院長
太郎
設置する。専門委員会を年2回し、医療現場で役
(3) 会長講演「米子市における胃がん施設検診
立てるための情報交換、アレルギー性疾患患者実
有末
態調査集計結果の分析等の検討を行う。また、研
の現状と問題点」
講師:山陰労災病院内科部長
三浦
究会を年1回開催する。
邦彦
3.健康診査における受診率の向上について
(4) シンポジウムⅠ「2
1世紀の消化器がん検診
2月県議会において、基本健康診査は大事な健
における保健婦の役割」
診であり、現在の受診率について聞きたい。もっ
(5) シンポジウムⅡ「消化器がん検診における
と健診の重要性が理解されるよう取り組んでいた
偽陰性例の現状と対策」
だきたいという質問があった。
(6) 指定演題「胃間接撮影法の工夫」
健康県づくりを進めていく上で受診率の向上は
(7) 一般演題 2
0題
特に、シンポジウムⅠについては、「2
1世
非常に重要であり、県も市町村も広報紙を積極的
紀の消化器がん検診における保健婦の役割」
に活用して周知に努めている。また、市町村では
をテーマとして、効率のよい受診勧奨のため
未受診者への受診勧奨、休日健診、セット健診の
の工夫、高齢化社会における消化器検診と保
実施等工夫した取り組みを行っている。
しかし、依然として市部の受診率が低く、全県
健婦の役割等について、中国四国地区代表の
の平均を落としている。特に、倉吉市においては
保健婦さんによる発表があった。
また、有末太郎先生による特別講演「大腸
平成1
0年度に大腸がん検診以外の各がん検診にお
がん検診体制の問題点―採便方法と精検受診
いて7
0歳以上を対象者から外したことが未だに影
率向上対策を中心」があり、現在は2日法で
響しているようである。
また、基本健康診査の受診率においては、昭和
あるが、1日法でも場所を数回変えて採便す
れば、便の保管、受診者の便宜を考慮すると、
6
3年∼平成6年度までは全国平均を上回っていた
1日法でも可能であるというお話があった。
が、平成7年度より下回るようになった。
7
1
平成1
3年4月1
5日発行(毎月1回1
5日発行) 鳥取県医師会報 第5
5
0号
今後、県民への普及啓発に一層努めるとともに、
ており、事業内容については昨年より全国から電
受診率が低い市町村に焦点を当てた改善に取り組
話照会を1
0件程度受けており、資料提供も行って
みたい。さらにどういう改善策があるのか市町村
いる。
以上のことから、平成1
3年度も肝臓がん検診及
や医師会とも相談したいという答弁を行った。
び陽性者へのフォローアップ事業を継続すること
これに対し、対象者の捉え方に市町村で差があ
になった。
るので、全般的に実態把握が必要である。職域検
しかし、受診者が年々減少しており、各市町村
診データ等が入手できるよう検討する必要がある
に受診勧奨を進めていくことになった。
等の意見があった。
4.肝臓がん対策事業について
また、過去6年間の事業の成果について、評
価・分析を行い小冊子の作成を検討する。
肝臓がん検診は平成1
2年度で終了する予定で
あったが、国の動きとして、平成1
2年1
1月に「肝
5.その他
炎対策プロジェクトチーム」の設置、「肝炎対策
鳥取県健康対策協議会が参画している地域がん
に関する有識者会議」の開催など、肝臓がん対策
登録全国協議会理事会が先日開催され、平成1
4年
についての検討が本格的に進められており、肝臓
同協議会総会を鳥取県において開催されることに
がん検診及び陽性者へのフォローアップを実施し
なった。関係者各位の協力のお願いが岸本委員よ
ている本県の先進的な取り組みに対して注目され
りあった。
7
2
平成1
3年4月1
5日発行(毎月1回1
5日発行) 鳥取県医師会報 第5
5
0号
参
考
老 人 保 健 事 業 健 康 診 査
平成1
1年度実績、平成1
2年度実績見込み、平成1
3年度計画について
(単位:人
区
分
平成1
1年度実績
平成1
2年度実績見込み
平成1
3年度計画
基本健康診査
対
象
者
数(人)
1
6
6,
6
3
0
1
6
7,
1
9
1
―
受
診
者
数(人)
6
0,
6
2
1
6
0,
4
9
2
6
2,
5
2
1
率(%)
3
6.
5
3
6.
2
―
要 指 導 + 要 医 療(人)
5
1,
7
7
7
―
―
―
―
―
受
診
〃
率(%)
H1
1年 度 受 診 率 全 国 順 位
8
5.
4
象
者
数(人)
1
7
4,
0
2
1
1
7
5,
8
7
1
―
受
診
者
数(人)
3
9,
7
8
3
4
0,
4
1
7
4
3,
0
1
7
率(%)
2
2.
9
2
3.
0
―
数(人)
6,
4
6
4
ん
―
―
要
率(%)
1
6.
2
検
精 検 受 診 者 数(人)
4,
8
9
4
―
―
―
―
―
―
―
胃
対
受
が
要
診
精
診
精
検
精
検
者
検
受
診
率(%)
がん又はがんの疑いのある者
が
ん
発
見
率(%)
H1
1年 度 受 診 率 全 国 順 位
7
5.
7
9
0
0.
2
3
子 宮 頸 部 が ん 検 診
対
象
者
数(人)
1
2
6,
1
0
3
1
2
6,
9
1
7
―
受
診
者
数(人)
2
5,
8
7
4
2
6,
2
9
2
2
7,
5
0
0
率(%)
2
0.
5
2
0.
7
―
数(人)
1
3
7
―
―
率(%)
0.
5
3
精 検 受 診 者 数(人)
1
1
2
―
―
―
―
―
―
受
要
要
精
診
精
検
精
検
者
検
受
診
率(%)
がん又はがんの疑いのある者
が
ん
発
見
率(%)
H1
1年 度 受 診 率 全 国 順 位
8
1.
8
5
9
0.
2
3
―
7
3
%)
平成1
3年4月1
5日発行(毎月1回1
5日発行) 鳥取県医師会報 第5
5
0号
区
分
平成1
1年度実績
平成1
2年度実績見込み
平成1
3年度計画
象
者
数(人)
1
7
7,
8
1
5
1
8
1,
6
2
9
―
受
診
者
数(人)
6
4,
8
4
5
6
2,
9
5
9
6
4,
8
7
5
率(%)
3
6.
5
3
4.
7
―
数(人)
1
6
9
ん
―
―
要
率(%)
0.
2
6
検
精 検 受 診 者 数(人)
1
4
2
―
―
―
―
―
―
―
肺
対
受
が
要
診
精
診
精
検
精
検
者
検
受
診
率(%)
がん又はがんの疑いのある者
が
ん
発
見
率(%)
H1
1年 度 受 診 率 全 国 順 位
8
4.
0
5
8
0.
0
9
象
者
数(人)
1
2
8,
9
4
8
1
2
8,
4
0
7
―
受
診
者
数(人)
2
9,
2
3
1
3
0,
4
2
5
3
0,
5
1
5
率(%)
2
2.
7
2
3.
7
―
数(人)
6
5
3
ん
―
―
要
率(%)
2.
2
3
検
精 検 受 診 者 数(人)
5
5
0
―
―
―
―
―
―
―
乳
対
受
が
要
診
精
診
精
検
精
検
者
検
受
診
率(%)
がん又はがんの疑いのある者
が
ん
発
見
率(%)
H1
1年 度 受 診 率 全 国 順 位
8
4.
2
2
4
0.
0
8
大 腸 が ん 検 診
対
象
者
数(人)
1
8
1,
6
7
7
1
8
4,
0
9
5
―
受
診
者
数(人)
4
9,
5
4
4
4
9,
1
7
7
5
1,
4
4
0
率(%)
2
7.
3
2
6.
7
―
数(人)
4,
4
9
8
―
―
率(%)
9.
1
精 検 受 診 者 数(人)
2,
9
2
0
―
―
―
―
―
―
受
要
要
精
診
精
検
精
検
者
検
受
診
率(%)
がん又はがんの疑いのある者
が
ん
発
見
率(%)
H1
1年 度 受 診 率 全 国 順 位
6
4.
9
1
4
7
0.
3
0
―
7
4
平成1
3年4月1
5日発行(毎月1回1
5日発行) 鳥取県医師会報 第5
5
0号
肝臓がん検診実施状況
区
分
ウイルス陽性者への定期検査の状況
平成1
1年度実績
実施市町村
区
2
3
次
(人)
3,
7
8
8
要指導
(人)
3
5
3
要精検
(人)
5
0
9
検
(人)
1
2
5
HBs抗原陽性
診
(%)
(人)
平成1
1年度実績
実施市町村
B型肝炎ウイルス陽性者
一
受診者数
分
3.
3
0
1
5
1
2
7
健康指導対象者
(人)
6
4
2
定期検査受診者数
(人)
2
9
5
(人)
5
9
(%)
2
0.
2
(人)
4
(%)
1.
4
慢
性
肝
肝
硬
炎
変
HCV抗体陽性
(%)
3.
9
9
(%)
1
3.
4
精検受診者数
(人)
精検受診率
(%)
6
1.
5
がん又はがん疑い
(人)
2
がん発見率
(%)
0.
0
5
3
3
1
3
2
又 は 肝 臓 が ん (%)
0.
7
実施市町村
C型肝炎ウイルス陽性者
精密検査
要精検率
肝 臓 が ん 疑 い (人)
おきな草
7
5
2
6
健康指導対象者
(人)
6
8
9
定期検査受診者数
(人)
3
7
4
(人)
1
8
8
慢
肝
性
肝
硬
炎
(%)
5
0.
3
(人)
1
6
変
(%)
4.
3
肝 臓 が ん 疑 い (人)
8
又 は 肝 臓 が ん (%)
2.
1
平成1
3年4月1
5日発行(毎月1回1
5日発行) 鳥取県医師会報 第5
5
0号
鳥取県医師会腫瘍調査部月報(3月分)
毎々腫瘍登録の届け出を頂き有り難うございます。平成1
2年度より鳥取県腫瘍登録のコンピュータシス
テムの更新により、新たな方式に基づいて登録事業を進めております。
つきましては、各医療機関よりご報告頂きました届出票の情報の正確を期するため、不明な点について
問い合わせを行うことになり、コンピュータ処理による自動作成をはかりました。届出票に基づき、問合
票を担当医療機関にご送付致しましたところ、以下のとおりご回答を頂きました。今後も引き続きご協力
の程お願いします。
なお、腫瘍占拠部位については、臓器内の部位によりICD番号が異なりますのでなるべく詳しく記載し
て下さい。
(2) 部位別登録件数(含重複例)
(1) 施設別登録件数(含重複例)
登
録
施
設
名
鳥 大 医
産 婦 人 科
鳥 取 県 立 中 央 病 院
博
愛
病
院
鳥 取 県 立 厚 生 病 院
鳥 取 赤 十 字 病 院
谷
口
病
院
鳥 取 市 立 病 院
国 立 米 子 病 院
西
伯
病
院
鳥 大 医
放 射 線 科
山 陰 労 災 病 院
渡 辺 内 科 医 院
米
本
内
科
土
井
医
院
石 田 産 婦 人 科 医 院
清水皮膚科形成外科医 院
鳥 取 生 協 病 院
大 森 生 協 診 療 所
岩
美
病
院
井 奥 産 婦 人 科 医 院
野
島
病
院
岡 本 医 院(大栄町)
小 酒 外 科 医 院
花 園 内 科 医 院
山 口 外 科 医 院
松
田
医
院
合
計
件
部
数
食
胃
十
結
直
肝
胆
膵
肺
悪
下
皮
乳
子
卵
前
膀
腎
脳
甲
癌
悪
白
6
7
4
9
2
8
2
7
1
9
1
3
1
3
8
7
6
6
4
2
2
2
2
1
1
1
1
1
1
1
1
1
1
2
6
5
道
二
指
腸
腸
臓
嚢
臓
腸
性
中
顎
膚
皮
宮
巣
立
腺
胱
臓
腫
状
腺
性
腹
膜
性 リ ン パ
血
合
7
6
位
件
癌
癌
癌
癌
癌
癌
癌
癌
癌
腫
癌
癌
癌
癌
癌
癌
癌
癌
瘍
癌
炎
腫
病
計
数
6
3
8
2
2
1
8
9
7
5
2
2
1
1
5
2
1
5
7
1
3
1
3
1
2
9
4
2
3
5
1
2
6
5
平成1
3年4月1
5日発行(毎月1回1
5日発行) 鳥取県医師会報 第5
5
0号
(3) 問合票に対する回答件数
回
答
施
設
名
件
数
鳥 取 赤 十 字 病 院
6
国
院
3
産科婦人科
3
鳥 取 県 立 厚 生 病 院
1
新田外科胃腸科病院
1
立
鳥大医
米
子
病
合
計
1
4
脳卒中登録対策専門委員会調査報告(3月分)
登 録 施 設 名
鳥 取 県 立 中 央 病
鳥 取 市 立 病
鳥 取 赤 十 字 病
鳥 取 生 協 病
米
本
内
智
頭
病
鳥 取 県 立 厚 生 病
野
島
病
山 陰 労 災 病
高
島
病
皆 生 温 泉 病
安
達
医
診断票件数 退院票件数
院
院
院
院
科
院
院
院
院
院
院
院
7
1
7
7
2
1
1
2
1
9
4
2
7
1
登 録 施 設 名
診断票件数 退院票件数
車
尾
診
療
所
新田外科胃腸科病院
済生会境港総合病院
7
2
3
5
0
0
0
4
2
0
0
2
0
0
小
保健婦か
船 岡
経
過
河 原
倉 吉
東 伯
合
計
らの
町
報
町
市
町
届出
役
告
役
役
役
計
票
場
票
場
所
場
1
3
0
0
2
3
7
4
6
6
1
6
5
1
5
3
1
7
9
ご協力頂き有難うございます。
なお、診断票、退院票の送付先は、患者住所地を所管する保健所又は保健所支所になりましたので、よ
ろしくお願い致します。
7
7
平成1
3年4月1
5日発行(毎月1回1
5日発行) 鳥取県医師会報 第5
5
0号
感染症だより
鳥取県感染症発生動向調査情報(月報)
鳥取県福祉保健部健康対策課
急性脳炎、クラミジア肺炎、成人麻疹の5疾
(H1
3年3月5日∼4月1日)
1.報告の多い疾病
病である。
3.コメント(日野教授)
(インフルエンザ定点2
9、小児科定点1
9、眼
○インフルエンザ
科定点3、基幹定点5からの報告数)
・3月でひといきついたようです。
単位:件
1
感染性胃腸炎
1,
1
5
7
2
インフルエンザ
1,
1
4
3
3
A群溶血性連鎖球菌咽頭炎
3
3
8
4
水痘
1
8
5
5
突発性発疹
8
5
6
流行性耳下腺炎
7
6
・過去の例では、B型は5月上旬まで続くこ
とがあります。
○感染性胃腸炎
・NLV(SRSV)は、2月の中旬でおさまっ
たようです。
・ロタウイルスの検出はまだ続いています。
○麻疹
全合計 3,
0
5
8
2.前回との比較増減
・西部の小流行はまだおさまっていません。
4.前回のコメント
・全 体 の 報 告 件 数 は3,
0
5
8件 で あ り、1
9.
1%
○インフルエンザ
(4
9
2件)の増となった。
・増加した疾病は、インフルエンザ(9
0
8件増)
、
・2月下旬頃からインフルエンザの報告が増
えてきました。
突発性発疹(6件増)
、流行性角結膜炎(4
件増)
、マイコプラズマ肺炎(3件増)
、伝染
・今年の流行はA香港型、Aソ連型とB型の
性紅斑(2件増)
、百日咳(1件増)の6疾
混合のようですが、全国的にも大流行の様
病である。
子はありません。
○感染性胃腸炎
・減少した疾病は、感染性胃腸炎(2
6
6件減)
、
・SRSVの検出数は1
2月から増加しはじめ継
水痘(7
6件減)
、A群溶血性連鎖球菌咽頭炎
続して検出されています。
(6
7件減)
、流行性耳下腺炎(9件減)
、咽頭
・A群ロタウイルスは2月に入って増加傾向
結膜熱(8件減)
、手足口病(3件減)
、麻疹
です。
(2件減)の7疾病である。
○麻疹
・増減のない疾病は、ヘルパンギーナ、細菌性
・西部で麻疹の小流行が続いています。
髄膜炎、無菌性髄膜炎の3疾病である。
・報告のない疾病は、風疹、急性出血性結膜炎、
7
8
平成1
3年4月1
5日発行(毎月1回1
5日発行) 鳥取県医師会報 第5
5
0号
報告患者数(1
3.3.5∼1
3.4.1)
区
前回比
分
東 部
インフルエンザ定点数
1
インフルエンザ
小児科定点数
中 部
西 部
増 減
計
(1
2)
(6)
(1
1)
(2
9)
6
2
0
4
0
5
1
1
8
(8)
(4)
(7)
(1
9)
6
0
0
6
−5
7%
1,
1
4
3
3
8
6%
2
咽頭結膜熱
3
A群溶血性連鎖球菌咽頭炎
1
8
9
5
6
9
3
3
3
8
−1
7%
4
感染性胃腸炎
5
6
8
1
9
3
3
9
6
1,
1
5
7
−1
9%
5
水痘
9
2
3
2
6
1
1
8
5
−2
9%
6
手足口病
0
0
4
4
−4
3%
7
伝染性紅斑
8
3
8
1
4
1
7%
8
突発性発疹
3
1
1
9
3
5
8
5
8%
9
百日咳
0
1
0
1
―
1
0 風疹
0
0
0
0
−1
0
0%
1
1 ヘルパンギーナ
2
1
1
4
0%
1
2 麻疹
0
2
2
1
2
3
−8%
2
8
3
1
1
7
7
6
−1
1%
(1)
(1)
(1)
(3)
1
4 急性出血性結膜炎
0
0
0
0
―
1
5 流行性角結膜炎
0
0
4
4
―
(2)
(1)
(2)
(5)
1
6 急性脳炎(日本脳炎を除く)
0
0
0
0
―
1
7 細菌性髄膜炎(真菌性を含む)
1
0
0
1
0%
1
8 無菌性髄膜炎
0
2
0
2
0%
1
9 マイコプラズマ肺炎
0
1
5
0
1
5
2
5%
2
0 クラミジア肺炎(オウム病は除く)
0
0
0
0
―
2
1 成人麻疹
0
0
0
0
―
1,
5
4
5
7
6
0
7
5
3
3,
0
5
8
1
9%
1
3 流行性耳下腺炎
眼科定点数
基幹定点数
合
計
7
9
平成1
3年4月1
5日発行(毎月1回1
5日発行) 鳥取県医師会報 第5
5
0号
短
歌
春鈍行
米子市
芦立
巖
春浅き紫陽花の芽のつんつんと小さけれど
も空をめざせり
ほのぼのと春蘭の芽の伸び上り平家の公達
庭に立たしむ
空晴れて光あまねし卓上に春の女神の少し
疲れて
春浅き川辺彩るあさ緑つつじの若葉光乱せ
る
なほ未だ桜に早し淡雪にせかるる心はんな
り冷ゆる
ポケットにボンタン飴を忍ばせてライナー
といふ春の鈍行
﹁ こ の 列 車 は 行 き 違 ひ の た め 三 分 間⋮﹂無
人のホームに風花流る
北帰行の鴨の写真の清々し殺人・収賄の記
事の狭間に
虐待をされし子供のニュースあり貧窮なら
ぬ世の荒びかな
望郷は心の糧と思ふなり時折蓋をあけて味
はふ
短
しお さい
歌
潮騒のごとく
し
つう
々歯痛きて
潮吹く鯨しきりに横切る
ねぎら
シュルシュルと歯削る音の中断し
犒いのごと﹁うがいして下さい ﹂
桃色の上顎の入歯でき上り
は
鮭缶詰の脆き骨噛む
とも
ハリハリと漬物を食むおとがいの
骨の動くを羨しみて見る
そ
ご
上と下の歯のくいちがい微妙にて
齟齬という言葉思い出しいる
濡れないと済まないようにさしかけて
傘持つ人も吾れも濡れゆく
長命はつかめぬものか衛星を
允
めるごとく
隆
第四歌集﹁伯耆﹂より
ロケットアームに
島
8
0
平成1
3年4月1
5日発行(毎月1回1
5日発行) 鳥取県医師会報 第5
5
0号
俳
暗きより海月浮くなり三河湾
門前に売る
句
切や我楽多や
窓
うつむいて寝入る胸間サングラス
食堂の隅に一鉢風知草
夢
大いなる水玉を葉に大賀蓮
村
句集﹁時計草﹂より
復元の竪穴住居昼蚊遣
中
心臓移植一次適応検討のご案内
鳥取大学医学部附属病院
心臓移植適応検討委員会
委員長
應
儀
成
二
心臓移植の適応を事前に評価する一次適応検討を
我が国でも脳死患者からの臓器移植が可能とな
開始しまた。
り、既にご承知のように大阪大学、国立循環器病
センターで心臓移植が行われました。今後、心臓
会員の皆様におかれましては、心臓移植の適応
移植は循環器疾患の治療として定着するものと期
をご検討されます場合には、下記の担当委員がご
待されます。
相談を承りますのでご案内申し上げます。
〈担当者連絡先〉
心臓移植を行うには、移植実施施設内適応検討
鳥取大学第一内科
委員会での合意を得た後、日本循環器学会の心臓
久留一郎助教授
移植委員会適応検討小委員会に申請して、日本臓
器移植ネットワークへ登録する必要があります。
電話 0
8
5
9―3
4―8
1
0
1
鳥取大学第二外科
日本循環器学会では、心臓移植の促進を計るため、
各県内組織の整備を計画しております。日本循環
石黒真吾助教授
電話 0
8
5
9―3
4―8
1
1
3
鳥取大学小児科
器学会の要請を受け、鳥取大学医学部附属病院で
辻
は、平成1
1年に心臓移植適応検討委員会を設置し、
8
1
靖博助手
電話 0
8
5
9―3
4―8
1
0
9
平成1
3年4月1
5日発行(毎月1回1
5日発行) 鳥取県医師会報 第5
5
0号
医師国保だより
礎控除後の総所得金額等)を合算した額が
健康保険法等改正による「高額療養費上位所得
者区分」
、「海外療養費の支給」等の概要・手続き
6
7
0万円以上
等について下記のとおりお知らせ致します。
標準報酬月額5
6万円以上
2)一般所得者
鳥取県医師国民健康保険組合
・組合員に属する被保険者の基準所得額(基
記
1.高額療養費
礎控除後の総所得金額等)を合算した額が
(1) 所得証明書の添付
6
7
0万円未満
標準報酬月額5
6万円未満
高額療養費の支給申請を行う場合は、申請書、
※該当組合員が上位所得者となる場合は、そ
領収書に当該組合員及びその属する被保険者の所
の属する被保険者の所得証明書は省略され
得証明書の添付が必要となります。
(2) 所得証明書(いづれか1通を提出して下
ます。
(5) 高額療養費対象の通知等
さい。
)
高額療養費の対象(自己負担が6
3,
6
0
0円以上)
1)
「市町村・県民税(所得・課税)証明書」
となった被保険者の属する組合員に組合より通知
(市町村発行)
します。詳細は組合事務局までお問い合わせ下さ
2)
「市町 村 民 税・県 民 税 徴 収 税 額 通 知 書
い。( 0
8
5
7―2
7―5
5
6
5)
(写)
」
(市町村通知)
2.海外療養費
3)健保適用除外承認者(満6
5歳未満の者に
(1) 海外療養費の支給等
限る。
)
「厚生年金被保険者確定通知書及び標準
1)海外渡航中の負傷又は疾病の治療費用に
報酬決定通知書(写)
」又は「厚生年金被
ついて、帰国後療養費支給申請を経て償還
保険者標準月額改正通知書(写)
」でも可
払いによる支給を受けられます。
(3) 所得証明書の有効期間
2)支給の範囲は、国内で行われる保険診療
1)市町村の当該所得証明書は、6月から翌
の範囲で給付となります。
年5月までの高額療養費診療分となります。
(H1
2年度の証明書は、H1
3年5月診療分ま
3)国内での保険適用外や治療を目的とした
渡航については対象外となります。
(2) 海外療養費の額の決定
で。H1
3年6月以降はH1
3年度の証明書に
なります。
)
1)国内の保険診療を標準(標準額)として
2)厚生年金標準報酬月額通知書は、高額療
決定されます。
養費診療分に該当する標準報酬月額となり
2)海外で実際に支払った額が標準額を上
ます。
回った場合は標準額から一部負担金を控除
(4) 所得者の認定(1)又は2)のどちらか
した額、標準額を下回った場合は実費額か
の区分になります。
)
ら一部負担金を控除した額となります。
(3) 海外療養費の添付書類
1)上位所得者
・組合員に属する被保険者の基準所得額(基
1)海外療養費の申請にあたっては、診療内
8
2
平成1
3年4月1
5日発行(毎月1回1
5日発行) 鳥取県医師会報 第5
5
0号
2)翻訳文には、翻訳を行った者の住所氏名
容等が分かる「診療明細書」と「領収明細
の記載が必要となります。
書」の添付が必要となります。
3)翻訳は、原則として被保険者の責任とな
2)海外渡航に際しては、「診療明細書」
、
「領収明細書」が事前に必要となりますの
ります。
で、組合事務局へ申し出て下さい。(他の
(5) その他
1)民間傷害保険等との併給は構いません。
保険者が作成した様式でも可)
(4) 添付書類の翻訳
2)支給決定日の外国為替換算率(売レート)
で決定(1円未満端数切捨て)されます。
1)
「診療明細書」と「領収明細書」の記載
3)その他海外療養費に対する問い合わせは、
事項については、日本語翻訳が必要となり
組合事務局まで( 0
8
5
7―2
7―5
5
6
5)
ます。
鳥取県健康対策協議会は、お蔭様でこの程満3
0周年を迎えることになりました。
鳥取県健康対策協議会3
0周年記念事業のご案内
つきましては、下記により記念事業を行いますので、多数ご参加いただきますようお願い申し上げ
ます。
なお、ご参加を希望される方は、ご所属の地区医師会に5月1
5日までにお申し出下さいますようお
願い致します。
記
1.鳥取県健康対策協議会3
0周年記念事業
1)日
時
平成1
3年5月3
1日(木) 午後4時
2)場
所
ホテルニューオータニ鳥取「鶴の間」 鳥取市今町
3)記念式典
午後4時∼午後4時3
0分
4)記念講演
午後4時3
0分∼午後6時
TEL 0
8
5
7―2
3―1
1
1
1
特別講演
(1) 演題:がん克服体験について(仮題) 午後4時3
0分∼午後5時
講師:鳥取市在住
西浦哲夫氏
(2) 演題:わが国における肝がんの現状
講師:山陰労災病院院長
5)祝 賀 会
川
寛中氏
午後6時∼
懇親会費 3,
0
0
0円
午後5時∼午後6時
8
3
平成1
3年4月1
5日発行(毎月1回1
5日発行) 鳥取県医師会報 第5
5
0号
地区医師会だより
広報委員
井
上
雅
県立中央病院内科医長
三月末になってからの突然の寒波で、咲きかけ
勝
杉本勇二先生
た桜のつぼみも、硬くなってしまいました。東部
2
1日
第2回介護保険主治医研修会
医師会では新築された急患診療所の竣工式も3月
2
2日
学術講演会
「慢性関節リウマチに対する診断と薬物
2
4日に無事行われ、3月2
7日より診療開始となり
治療」
ました。こじんまりした建物ですが、木目を生か
近畿大学医学部奈良病院整形外科
した温かみのある内装で、評判がいいようです。
助教授
外来患者の増加を期待しております。
2
3日
〈3月〉
諸規定改正検討委員会
3日
第4
7回看護学校卒業式
7日
在宅医療推進のための実地研修会
学術講演会
助教授
ら「街へ」……」
倶之
先生
京都府立医科大学第二内科
「生命輝け在宅医療ケア……「待ち」か
古瀬
聡
「最近の高血圧治療」
1日
古瀬医院
宗圓
先生
武田
和夫
先生
2
3日
第8回看護学校運営委員会
2
6日
地方社会保険医療協議会
2
6日
平成1
2年度肺がん検診読影委員会
第2
4回定例理事会
9日
平成1
2年度勤務医部会総会
2
7日
1
0日
第7
1回東部医師会通常代議員会
東部医師会も急患診療所の完成で、大きな事業
1
3日
第2
3回定例理事会
のひとつが遂行されましたが、次に課題となるの
1
3日
鳥取保健所精神科救急医療システム連絡
が、東部医師会立の看護学校の整備あるいは、新
調整会議
築の問題と思われます。准看問題は、先の政府の
第2回かかりつけ医推進モデル事業推進
閣議で「准看護婦の資格制度廃止は困難」との政
委員会
府答弁書が出ており、今後の展望がやや望める状
学術講演会
況と成りつつあります。日医の主張どおり准看制
1
3日
1
5日
度を存続し更なる発展を期待します。
「市中肺炎におけるニューキノロン剤の
位置付け」
8
4
平成1
3年4月1
5日発行(毎月1回1
5日発行) 鳥取県医師会報 第5
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0号
広報委員
琴ひいて
まひるしづかに
大
津
敬
一
2
2名卒業
雛まつり
1
2日
(長谷川素逝)
介護保険研修会(主治医とケアマネー
ジャーとの合同研修)
旅立ちと別れの3月、おかげさまで倉吉看護高
1
5日
腹部画像診断研究会
等専修学校からも2
2名が卒業、検定も全員合格し、
1
6日
幼児虐待防止講演会(中部医師会館)
「児童虐待への対応について」
就職、進学に新たな船出をいたしました。ご指導
子ども虐待防止ネットワーク・鳥取
いただきました皆様、ありがとうございました。
理事長
また、今月は、新たな試みとして、伊藤会長の
1
7日
かねてからの念願であった会員による音楽会が催
田村勲先生
中部医師会音楽会(野口内科、いすら館)
されました。多くの聴衆の方からお褒めのことば
演奏:吉田明雄先生
をいただきました。今回の演奏会の成功は、ミン
坂本惠理先生
クス室内オーケストラ主宰でもある吉田明雄先生
1
9日
のご尽力と会場である「いすら館」の使用を快諾
〃
温泉病院運営委員会
していただきました野口誠先生のご協力の賜物で
〃
情報システム委員会
ありました。ご出演の先生、お手伝いいただきま
2
3日
2
5日
さて、それでは3月の中部医師会の活動をご報
肺がん検診症例検討会(県立厚生病院)
中部地区乳がん従事者講習会(中部医師
在宅医療研修会(中部医師会館)
「在宅医療の概念と実際」
告申し上げます。
仙台クリニック院長
2
9日
〈3月〉
定例理事会
8日
看護学校第4
6回卒業式
他
会館)
した皆様、ありがとうございました。
7日
仙田哲朗先生
川島孝一郎先生
定時総会(倉吉シティホテル)
平成1
3年度事業計画、予算案、その他
8
5
平成1
3年4月1
5日発行(毎月1回1
5日発行) 鳥取県医師会報 第5
5
0号
広報委員
本
田
守
鳥取県西部地方は3月になってから思わぬ大雪
2
0
0
1年3月の行事は下記でした
1日
保育園嘱託医と保育園園長との懇談会
が降りました。南風が吹き1週間で瞬く間に解け
2日
整形外科合同カンファランス
てしまいましたが、早々とタイヤ交換をされた先
7日
米子看護高等専修学校卒業式
生方には、ビックリされたことでしょう。また、
9日
医療情報研究会
芸予地震で長時間揺らされて気持ちの悪い思いを
1
2日
定例理事会
させられました。被害がなかったことが幸いでし
1
3日
消化管研究会
た。やっと春がきてゴルフシーズンに突入しまし
1
4日
小児診療懇話会
た。西部医師会ゴルフ同好会のコンペが開催され
1
5日
当直医総会
清水康之先生がグロス7
8ハンディ4ネット7
4で優
1
6日
西医臨床内科医会
勝されました。おめでとうございます。
2
0日
西部医師会ゴルフ同好会コンペ
西部地区の病院長の交代がありますが、なかで
平成1
3年度鳥取県眼科医会総会
も西伯病院長は細田庸夫先生が開業医から公立病
2
2日
耳鼻咽喉科合同研修会
院長になられます。滅多に無いことではないで
2
4日
在宅医療推進に関する講演会
しょうか。西伯町長から三顧の礼をもって招聘さ
2
6日
第5
4回臨時代議員会
れた細田先生のご活躍を期待します。そのうち開
2
8日
臨床内科研究会
業医と病院長の違いについて細田流解釈をご披露
2
9日
勤務医部会
して下さると思います。
人
事
鳥取県社会保険診療報酬支払基金審査委員「学識経験者」
瀬谷
斉先生(1
3.3.3
1退任)
木村
功先生(1
3.4.1就任)
8
6
平成1
3年4月1
5日発行(毎月1回1
5日発行) 鳥取県医師会報 第5
5
0号
会員消息
〈入
会〉
俊逸
松田医院
1
3. 3. 1
1
3. 3. 1
山根
康人
国立療養所鳥取病院
1
3. 3.3
1
斎
瀧川
みさ
飯塚
浩
メディカルストレスケア 1
3. 4. 1
飯塚クリニック(淀江町)
瀬谷
林
貴史
はやしクリニック(鳥取市)1
3. 4. 1
青笹
徹
光延
文裕
岡山大学医学部附属病院 1
3. 4. 1
三朝分院
山根
貞之
高橋
和郎
YMCA米子医療福祉専門学校 1
3. 4. 1
塩
三島香津子
米子市西福原5―9―5
3
グランデ渡辺5
0
3
1
3. 4. 1
相原
三上
細田医院(西伯町)
1
3. 4. 1
〈退
真顕
野島病院
松田
林
貴史
〈異
病院
1
3. 3.3
1
三宅医院
1
3. 3.3
1
鳥取県中部医師会立
三朝温泉病院
1
3. 3.3
1
孜
鳥取県立厚生病院
1
3. 3.3
1
裕
国立米子病院
1
3. 3.3
1
水川
六郎
鳥取大学医学部
1
3. 1.3
1
北村
常也
鳥取市片原5丁目2
5
6
1
3. 2. 7
菅沼
弘
岩美病院
1
3. 2. 8
松井
博俊
藤井政雄記念病院
1
3. 2.2
1
尾
動〉
篠原小百合
会〉
鳥取県立皆生小児療育センター 1
3. 3.3
1
水川
六郎
国立米子病院
↓
1
3. 4. 1
溝口中央病院
水川クリニック
↓
1
3. 4. 6
メディカルカウンセリングルーム
水川クリニック
県医の動き
〈3月〉
協議会(日医)野島常任理事
8日(木) 倉吉看護高等専修学校卒業式
1日(木) 鳥取社会保険事務局との打合会
〃
都道府県医師会事務局長連絡会(日医)
〃
諸規程改正検討委員会
〃
1
3日(火) 宮崎秀樹参議院議員激励会(帝国ホテ
2日(金) 第31回日本消化器集団検診学会中国四国
∼
ル)大石副会長
1
4日(水) 都道府県医師会生涯教育担当理事連絡
3日(土) 地方会・第31回中国四国地方胃集検の会
〃
協議会(日医)植木常任理事
鳥取看護高等専修学校卒業式
〃
6日(火) 准看護婦試験委員会(県庁議会棟)西
都道府県医師会介護保険担当理事連絡
協議会(日医)野島常任理事
田副会長、富長常任理事
1
5日(木) 第1
1
5回鳥取県医師会公開健康講座
7日(水) 米子看護高等専修学校卒業式
〃
8日(木) 第1
2回常任理事会
〃
健対協母子保健対策専門委員会
鳥取県成人病検診管理指導協議会胃が
ん部会・健対協胃がん対策専門委員会
都道府県医師会労災保険担当理事連絡
8
7
平成1
3年4月1
5日発行(毎月1回1
5日発行) 鳥取県医師会報 第5
5
0号
長田会長、岡本常任理事
1
5日(木) 鳥取県成人病検診管理指導協議会大腸
2
6日(月) 鳥取地方社会保険医療協議会(ホープ
がん部会・健対協大腸がん対策専門委
〃
員会
スターとっとり)長田会長、米本(東)、
鳥取県健康対策協議会3
0周年記念事業
伊藤(中)
、栗原(西)会長
〃
打合会
営委員会(県民ふれあい会館)渡辺理
1
6日(金) 日医感染症危機管理対策協議会(日医)
事
岡空常任理事
2
7日(火) 健康とっとり2
1策定委員会(県庁)長
1
7日(土) 第1
5
6回(定例)代議員会
〃
田会長
医師国保組合会
2
8日(水) 鳥取県社会福祉審議会(鳥取厚生年金
2
0日(火) 臨床検査精度管理事業報告会・講演会
会館)長田会長
(倉吉体育文化会館)
〃
2
1日(水) 知事との面談(県庁)長田会長
〃
〃
鳥取県環境管理事業センター第2
7回理
事会・第2
4回幹事会(白兎会館)長田
長田会長
会長、小林事務局長
2
9日(木) 医事紛争処理委員会
〃
鳥取県学校保健及び学校安全表彰審査
会(県庁議会棟)宮
〃
理事
鳥取県臓器バンク理事会(県医師会館)
2
2日(木) 第1
2回理事会
〃
地域リハビリテーション推進協議会
(鳥取厚生年金会館)宮
鳥取県医療審議会(県民文化会館)長
田会長、富永晄子先生
〃
鳥取県介護支援専門員実務研修事業運
鳥取県学校保健会長表彰式(白兎会館)
3
1日(土) 中国四国医師会連合常任委員会(山の
理事
鳥取県成人病検診管理指導協議会総合
上ホテル)長田会長、西田副会長、岡
部会
本常任理事
2
3日(金) 鳥取県保健事業団理事会(県医師会館)
保険医療機関の登録指定、異動
生活保護法による医療機関の廃止
メディカルカウンセリングルーム
福田クリニック
西
伯
郡
鳥
取
市
1
1
9
5
1
3. 1.3
1
廃
止
1
2.1
2. 1
指
定
結核予防法による指定医療機関の指定
いわした耳鼻咽喉科医院
8
8
平成1
3年4月1
5日発行(毎月1回1
5日発行) 鳥取県医師会報 第5
5
0号
第3
3回産業医学講習会開催要領
日本医師会では、産業医の資質向上と地域保健
6
2
1 東京都文
師会地域医療第2課(〒1
1
3―8
活動の一環である産業医活動の推進を図るため、
京 区 本 駒 込2―2
8―1
6、TEL 0
3―3
9
4
6―2
1
2
1
平成2年4月に日本医師会認定産業医制度を発足
[代]
)に送付して下さい。FAX、電話、申
させております。
込用紙のコピーでの受付はいたしませんので
本講習会はこの制度における認定更新に必要な
ご注意下さい。
単位取得のための生涯研修会として位置付けられ
2申込受付期間は5月1日∼1
5日までとします
ております。認定産業医の更新のための要件とし
が、受付は先着順に行い、定員になり次第締
て有効期間(5年間)中に生涯研修(更新・実地・
め切ります。
専門)2
0単位が必要となりますが、認定産業医が
3締め切り後、受講予定者に受講料払込用紙を
本講習会を受講されますと更新研修4単位、専門
送付しますので、5月末日までに指定の払込
研修1
2単位が取得できます。ただし、新規に認定
用紙で受講料を払い込んで下さい。5月末日
産業医を申請するための基礎研修の単位は取得で
までに受講料を払い込んでいただかなかった
きません。
場合は、受講をキャンセルしたものとして取
また、本講習会を3日間受講された方には修了
り扱いますのでご注意下さい。
証が交付され、労働衛生コンサルタントの筆記試
4受講料払込確認後、受講票を送付しますので、
験が免除になります。
講習会当日必ず持参して下さい。
記
Ⅰ.主催:日本医師会
協賛:厚生労働省
なお、受講料払込後にキャンセル、欠席さ
日本産業衛生学会
れても返金はいたしません。
中央労働災害防止協会
Ⅷ.生涯研修単位取得:
産業医学振興財団
7月5日
午前の部:更新研修2単位/午後の
Ⅱ.期日:平成1
3年7月5日(木)
∼7月7日(土)
部:更新研修1単位、専門研修2.
5
Ⅲ.会場:日本医師会館大講堂
単位
〒1
1
3―8
6
2
1 東京都文京区本駒込2―
7月6日
午前の部:専門研修1単位、更新研
修1単位/午後の部:専門研修3.
5単
2
8―1
6 TEL 0
3―3
9
4
6―2
1
2
1(代表)
Ⅳ.参加資格:日本医師会員および認定産業医、
位
または医師である日本産業衛生学
7月7日
会員
午前の部:専門研修2単位/午後の
部:専門研修3単位
Ⅴ.参加人数:4
3
0人
Ⅸ.資料:講習会当日、資料を販売しますので、
Ⅵ.会費:1
8,
0
0
0円
資料代として2
4,
4
0
0円(予定)をご用意下さい。
Ⅶ・申込:
販売方法等につきましては、受講票送付の際に
改めてお知らせいたします。
1受講希望者は都道府県医師会から申込用紙を
受け取り、必要事項を記入の上、直接日本医
8
9
平成1
3年4月1
5日発行(毎月1回1
5日発行) 鳥取県医師会報 第5
5
0号
表 紙 絵 に よ せ て
「松 江 城」
新
宮
彦
助
松江城築城以来四百年、東側には桜や茶店
やがて頭を下げて幾つもの橋の下をくぐりぬ
があり、西の裏手には椿や自然木が鬱蒼と
け、市内を一周する。北堀川から塩見縄手あ
茂っている。堀川めぐりの舟に乗ると、椿谷
たりが城が一番格好良く見える場所です。
の自然林の古木の梢が水面まで垂れ下がり、
「目を閉じて目の奥青し柳の芽(西脇妙子)
」
挿し絵提供:芦立
巌先生
編集後記
第5
5
0号をお届けする事になりました。本号の
直し・合理化への議論が進んでおります。会員一
中心となるのは3月1
7日に開催されました第1
5
6
人一人に関わることですので多くのご意見の集約
回鳥取県医師会定例代議員会のご報告です。私た
が必要であり、担当の方は大変な作業だと思いま
ちの医師会がより良い組織になるためには、すべ
す。また医師会生涯教育について、生涯教育を受
ての人が同じ顔を持った一枚岩の組織になるので
けることは医師の努めです。学会出席などを含め、
はなく、heterogeneityを持ち、その多様性をお
今後日常診療で多忙な臨床医が研修を受けやすい
互いに認め合いながらディスカッションできる風
環境を整えていく必要があると思います。
土を作ることだと思います。そうすることによっ
3月1日より医療法の一部が改正されました。
て、強くたくましく人々の役に立つ組織になって
Q&Aが本誌に掲載されていますが、この中で広
いくのだと思います。そういう意味で今回の代議
告規制の緩和は、医療への競争原理の導入に伴い、
員会は例年になく活発な討議がなされ、久しぶり
これからさらに進むと思われます。医療を取り巻
に医師会の活力を感じるものとなりました。今後
く環境については常に目を瞠って自分たちの周り
は代議員だけでなく、あらゆるシーンで一人でも
で起きていることに注意を払っていかなければな
多くの会員が意見を述べあえる環境を整える必要
りません。
医療を取り巻く環境は刻一刻変化しています。
があると思います。
新年度を迎えるに当たり、役員に川原隆造先生
それは医療が内包している問題だけではなく、劇
をお迎えすることになりました。スタッフ一同大
的な時代や環境の変化によるものが引き金になっ
変心強く思っています。私自身もわずかでも会員
ています。医療に携わるものは医療だけに目を向
のみなさまのお役に立てるよう、スタッフの一翼
けていればよい時代ではなくなってきていること
を担っていきたいと考えています。
を痛感する今日この頃です。
(中井
報告事項では、長年の懸案である会費種別の見
9
0
一仁)
災害時用衛星携帯電話番号一覧
平成1
3年4月
設
置
場
所
衛生携帯電話番号
鳥取県医師会
090―9504―3822
東 部 医 師 会
090−9063−4299
中 部 医 師 会
090−9063−0875
西 部 医 師 会
090−9506−8063
県立中央病院
090−9063−1913
鳥取赤十字病院
090−4573−6800
県立厚生病院
090−4575−9078
鳥取大学医学部附属病院
救急部
090−5266−6806
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