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資料5 公金クレジットカード収納の実現に向けた取組み

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資料5 公金クレジットカード収納の実現に向けた取組み
資料 5
公金クレジットカード収納の実現に向けた取組みについて
2005年 8月29日
執行役員 開発本部長 権藤 淳
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資料 5
1.クレジットカードマーケット
(1)個人消費におけるクレジットカード市場推移
暦年
1994
1995
1996
1997
1998
1999
2000
2001
2002
2003
民間最終消費支出(億円)
※1
2,726,464
2,768,440
2,834,327
2,887,882
2,882,095
2,866,045
2,857,501
2,859,655
2,841,535
2,827,021
クレジットカードショッピング
信用供与額(億円) ※2
136,321
146,925
167,531
181,238
190,131
201,511
217,920
232,739
246,790
265,819
5.0%
5.3%
5.9%
6.3%
6.6%
7.0%
7.6%
8.1%
8.7%
9.4%
クレジットカード比率
※1 内閣府「国民経済計算年報」より
※2 日本クレジット産業協会統計より
(2)クレジットカード比率の日米比較
30.0%
23.9%
25.0%
20.0%
15.0%
8.7%
10.0%
5.0%
0.0%
96年
97年
98年
99年
00年
01年
02年
出典 NILSON REPORT、日本クレジット産業協会統計 より
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資料 5
2.クレジット先進国について
(1)主要クレジット先進国の実情について
クレジットカード
比率 ※
高比率理由
アイスランド
90%
政府主導でITインフラを整備
韓国
58%
政府主導で個人消費喚起・徴税強化
のため、税控除・カードくじ等の施策実施
アメリカ
24%
連邦税・州税・交通反則金等に
クレジットカード決済導入
国名
※民間最終消費支出に占めるクレジットカード利用額の比率
(2)その他クレジット先進国
国名
比率
国名
比率
カナダ
41%
シンガポール
26%
オーストラリア
37%
台湾
17%
イギリス
29%
マレーシア
14%
出典 NILSON REPORT より
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資料 5
3.国内新マーケット開拓
公共料金
関西電力を皮切りに、下記料金がクレジットカード決済化
病 院
通話料
全国の国立病院を始め、東京都立
病院(豊島・広尾)でもカード決済
導入開始
携帯電話・市外通話においてカード決済が普及
鉄 道
昨春のJR東海でのクレジットカード決済化により全国みどりの窓口・きっぷうりばで
カード決済が可能。私鉄でも小田急電鉄で定期券のカード決済が開始。
放送
高速道路
衛星放送・ケーブルテレビに加え、NHKの視聴料
(期限超過の一時金のみ)もカード決済開始
料金所決済に加え、ETC普及により売上拡大
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資料 5
4.公金クレジットカード収納導入メリット
住民側
収納者側
・インターネット決済により、24時間、自宅のPC
・インターネット決済により、24時間、自宅のPC
などで決済が可能
などで決済が可能
・新たな収納チャネルの追加により、収納率の
・新たな収納チャネルの追加により、収納率の
向上が可能
向上が可能
・クレジットカードの利用により、ポイントを蓄積
・クレジットカードの利用により、ポイントを蓄積
・他の家計支払い(日用品・携帯電話等)との
・他の家計支払い(日用品・携帯電話等)との
一元支払い化により、家計管理が省力化
一元支払い化により、家計管理が省力化
・電子収納/クレジットカード会社による立替払
・電子収納/クレジットカード会社による立替払
い導入による収納業務効率化
い導入による収納業務効率化
・住民生活の利便性向上に寄与
・住民生活の利便性向上に寄与
・認証技術の確立により、インターネット上でも
・認証技術の確立により、インターネット上でも
安心して電子収納が可能
安心して電子収納が可能
クレジットカードの特徴
・対面/非対面/登録型など決済シーンにおいて
・対面/非対面/登録型など決済シーンにおいて
汎用性が高く、特にインターネット決済におけ
汎用性が高く、特にインターネット決済におけ
る決済スキームとしては最も普及しており、
る決済スキームとしては最も普及しており、
認証技術も確立
認証技術も確立
・請求に関わる回収コストおよびリスクをクレジ
・請求に関わる回収コストおよびリスクをクレジ
ットカード会社が負担
ットカード会社が負担
・ポイントの付与、支払い方法の多様性のほか、
・ポイントの付与、支払い方法の多様性のほか、
現金決済以上のベネフィットを提供
現金決済以上のベネフィットを提供
公金のクレジットカード収納導入により、十分なメリットの提供が可能
であることから、新マーケットとしてアプローチ開始
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資料 5
5.公金クレジットカード収納対象費目
公金の流通種別
国庫支出金などの国と地方公共団体間の支払
G to G
国や地方公共団体から企業や国民への支払(歳出)
G to B、G to C
国民や企業から国や地方公共団体への支払(歳入)
C to G、B to G
年間約1,000兆円
年間約130兆円
所得税 法人税 消費税 労働保険料 厚生年金保険 ・・・
国民年金(約2
国民年金(約2兆円) 水道料金(約3
水道料金(約3兆円) 自動車税(2
自動車税(2兆円)
行政手数料 交通反則金 関税・・・
当面のメインターゲット
(=C to G)
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資料 5
6.公金収納の利用者側ニーズ
インターネットショッピングで利用したことのある支払い方法
公金で最も利用したい支払い方法
„
„
„
全体では、「クレジットカード」の割合が最も高い。(69%)
女性50代の「インターネットショッピング利用したことがない」人
の割合は17%と高い。
„
„
„
表頭:Q7 インターネットショッピングで利用したことのある支払い方法(MA)
TOTAL
全体では、「クレジットカード」の割合が最も高く(27%)、
つづいて「口座振替」(23%)
「クレジットカード」の割合は、特に20・30代男性が高い。
「口座振替」の割合は、男性より女性の方が高い。
インターネットショッピングでクレジットカードを利用した経験
が多い40代だが、公金の支払い方法「クレジットカード」
の利用意向率は意外と少ない。
N=654
(%)
70
69.0
58.7
60
表頭:Q9 自動車税・国民年金保険・固定資産税などの支払いに最も利用したい方法
55.4
クレジッ ト-銀行振込
カード
49.2
50
口座振替
コンビニ エ-ペイジー
ンススト ア
での支払い
40
その他
特にない
30
サンプル数
20
TOTA L
10
2.8
4.1
5.2
5
ペ
イ
ジ
|
6
そ
の
他
7
イを
ン利
タ用
|し
ネた
ッこ
トと
シが
ョな
ッい
ピ
ン
グ
0
1
ク
レ
ジ
ッ
ト
カ
|
ド
* *性年代
0
TOTAL
2
銀
行
振
込
3
代
金
引
替
N
654
69.0
58.7
55.4
4
コ払
ンい
ビ
ニ
エ
ン
ス
ス
ト
ア
で
の
支
49.2
2.8
4.1
5.2
1
男性20代
83
72.3
78.3
49.4
41.0
1.2
1.2
2.4
2
男性30代
80
67.5
61.3
58.8
35.0
0.0
2.5
6.3
3
男性40代
84
77.4
63.1
54.8
48.8
4.8
1.2
2.4
4
男性50代
83
62.7
56.6
53.0
34.9
1.2
3.6
3.6
5
男性計
6
女性20代
330
70.0
64.8
53.9
40.0
1.8
2.1
3.6
78
71.8
64.1
50.0
65.4
1.3
5.1
6.4
7
女性30代
79
69.6
57.0
65.8
59.5
2.5
10.1
2.5
8
女性40代
84
78.6
52.4
51.2
57.1
6.0
3.6
1.2
9
10
女性50代
女性計
(%)
83
51.8
37.3
60.2
53.0
4.8
6.0
16.9
324
67.9
52.5
56.8
58.6
3.7
6.2
6.8
27.2
11.0
男性20代
38.6
男性30代
37.5
男性40代
16.9
男性計
13.9
34.6
26.6
女性40代
27.4
7.2
19.0
6.4
10.1
3.6
12.0
23.8
24.1
83
3.82.5 6.3
80
13.3
19.4
20.3
17.9
23.5
3.6 4.8
84
8.4
83
6.7
330
2.6 6.4
78
6.3
79
7.1 3.6 7.1
84
9.6 2.4 8.4
83
9.1
29.5
26.5
28.1
7.2
11.9
16.9
33.3
33.7
8.0
20.2
20.5
654
7.2
25.0
18.5
6.9
8.4
15.7
18.8
16.9
30.6
女性30代
女性計
6.3
10.7
21.4
19.3
26.5
女性20代
女性50代
12.0
29.8
男性50代
23.2
11.4
7.7
7.1
324
出典 当社より市場調査会社への委託によるリサーチ結果より
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資料 5
7.公金収納の収納者側ニーズ
2%
2%
2%
4%
[都道府県]
8%
すぐにも導入したい
17%
[市区]
すぐにも導入したい
導入時期は未定だ
が、導入を検討したい
興味・関心はある
興味・関心はない
興味・関心はない
不明
不明
クレジット収納の意向
70
13%
導入時期は未定だ
が、導入を検討したい
興味・関心はある
77%
80
0%
75%
70
71.5
都道府県
市区
60
63.7
都道府県
市区
60
47.9
50
46.4
41.7
50
40
40
28.9
30
30
20
15.5
5.8
10
20
11.5
6.6
10
0
% 住民の利便性向上
収納率の向上
業務の効率化
クレジット収納導入の効果
0
%
窓口
インターネット
クレジット収納として向く支払い方法
出典 : 経済産業省取引信用課作成「地方公共料金におけるクレジット収納に対するニーズ報告書」
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資料 5
8.諸外国事例
実施国
対象公金
売上処理方法
アメリカ合衆国
連邦税・州税・交通反則金・施設利用料
インターネット・端末・通販
カナダ
地方税・交通反則金・施設利用料・行政手数料
インターネット・端末・通販
イギリス
地方税・交通反則金・施設利用料・行政手数料
インターネット・端末・通販
フランス
施設利用料
端末
韓国
地方税・交通反則金
インターネット・端末・通販
オーストラリア
交通反則金・水道使用料・関税
インターネット・端末・通販
【韓国の事例】
2001年 カンナン市、ソウル市にてWebによるクレジットカードでの地方税納付開始。
利用状況 ⇒ 地方税のWebによる納付率・・・全体の10% (内、インターネットバンキング:40%、クレジットカード:6
0%)
現在、政府主導にて全国的なWebによるクレジットカード納付を検討中。
【米国の事例】
2000年 NY市カードにてWebによるクレジットカードでの地方税納付開始。
利用状況 ⇒地方税のWebによる納付率・・・全体の20% (内、インターネットバンキング:20%、クレジットカード:80%)
現在も州単位でWebによるクレジットカード納付が活発化。
連邦IRS(国税庁)ではWebによる利便性の受益者負担として、クレジットカード会社が市民に対して「Convenience Fee」を徴収
することを認めている。
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資料 5
9.決済スキーム例(1)
A:継続納付
B:対面納付
C:非対面納付
<日銀・自治体指定金融機関>
<日銀・自治体指定金融機関>
<日銀(国民年金特別会計)>
入金
入金
入金
<クレジットカード会社>
売上データ
送信
<クレジットカード会社>
売上データ
送信
クレジットカード
提示
<収納機関> クレジット払い
<クレジットカード会社>
売上データ
送信
<収納機関サーバー>
申込み
クレジット払い
申込書
<収納窓口>
インターネット
・・・・・・・・
・・・・・・・・
・・・・・・・・
クレジットカード
番号入力
※各データ授受の詳細フローについては省略
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資料 5
9.決済スキーム例(2)
非対面納付については、日本マルチペイメントネットワーク運営機構(通称MPN)にて運営されている「Pay-easy」
により、公金のインターネットバンキング支払いが既に実施。
【MPNの現行ネットワーク構成イメージ
】
MPNの現行ネットワーク構成イメージ】
PC
金融機関
・口座情報
入力
・納付番号
入力
MPN
行政
携帯
納付会計
システム
ATM
金融機関
顧客チャネル
MPNスキームのクレジット納付への活用について、システム面での課題・費用対効果等を
考慮のうえ、実現可能性を検討
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10.導入に向けた主な課題
資料 5
法制面
① 公金債権の立替払いの制限
「税」は可能だが、「料」については費目によっては不可との見解あり
…
② 私人への収納委託条件の規定
…
条例・事務細則等における徴収・収納事務委託条件の規定
経済条件面
① 手数料負担の問題
…
② 既存の収納方法との比較
民間の場合、加盟店が手数料を支払っているが、公金ではどうあるべきか
…
口座振替・コンビニ収納並みの条件を収納者側は希望
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資料 5
11.課題解決に向けた取組事例
項目
時期
主旨
関連省庁
業界関与者
第5次構造改革特区提案
2004年6月
地方公金について立替払によるク
レジットカード収納要望
内閣官房構造改
革特区推進室
JCB
全国で実施すべき規制改革・民
間開放要望提出
2004年11月
国庫金について立替払によるクレ
ジットカード収納要望
内閣府 規制改
革・民間開放推進
室
日本クレジットカー
ド協会
市場化テスト・モデル事業応募
2004年11月
国民年金保険料のクレジットカード
収納要望
内閣府 市場化テ
スト推進室
日本クレジットカー
ド協会
地方公共団体の使用料・手数料
等のクレジットカード収納に関す
る勉強会
2005年2月∼4月
地方公金(料)の第三者納付実現
に向けた法制面での対応検討
総務省 行政課
銀行系2社
構造改革特区推進のための重
点検討項目候補に関する調査回
答
2005年5月
第5次構造改革特区提案に関する
有識者会議での再検討
内閣官房構造改
革特区推進室
JCB
全国で実施すべき規制改革・民
間開放要望提出
2005年6月
カード会社各社より、交通違反金
等に関してカード収納要望
内閣府 規制改
革・民間開放推進
室
銀行系・信販系各
社
厚生労働省次世代国保収納シス
テム研究会参加
2005年8月∼
国民健康保険料についてクレジット
カード収納導入の検討
厚生労働省 国
民健康保険課
銀行系・信販系3
社
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参考(1) 小額決済市場の取組み ∼QUICPay ①∼
資料 5
QUICPayの特徴
非接触ICにて簡単&スピーディに取引を行う決済サービス
ご利用した分だけ、お客様が予め登録したクレジットカード番号に請求
„
„
„
„
„
クレジットカードへリンクしたポストペイ(*)サービス
サインや暗証番号入力などがいらないスピード決済
QUICPayご利用分もカード会社のポイントサービスが適用
1回あたりのご利用金額の上限は2万円
第三者による不正使用発生時は、カード会社にて保障するので安全
* ポストペイ: 「後払い」の意。事前にチャージが必要なプリペイド方式とは異なり、お客様が利用した分を後日支払いする
仕組みとすることで、顧客利便性を向上
QUICPayが活躍する場面
・スピード決済が必要な市場(スーパー、コンビニエンスストア)
・小額決済が多くクレジット取引がのびない・導入が困難な市場
・携帯電話の通信機能などの既存のクレジットカードにはない付加価値により集客が見込める市場
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資料 5
参考(1) 小額決済市場の取組み ∼QUICPay ②∼
QUICPayの利用イメージ
売上明細書
利用した分だけお支払い
(通常のカードご利用分と合
算)
カード会社様
QUICPay加盟店にて利用可能枠の
残高分までオフライン利用
売上
利用明細送付
QUICPay加盟店様
紐付け
利用
売上
JCB
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参考(2) バイオメトリクスの取組み ∼指紋認証実験∼
資料 5
バイオメトリクス(身体認証)技術を基礎としたセキュリティと利便性の向上を目的として、JCB会員向けサービス
「MyJCB」において、指紋認証を用いたログイン認証の実証実験を実施。バイオメトリクス技術の実用性を評価し、
普及に向けた課題を収集。
DoCoMo F505iを活用した実証実験(2003年11月)
認証フローイメージ
認証フローイメージ
①専用プログラム(iアプリ)を
立ち上げ、 カードを選択。
②指紋認証実施。
③認証され
ればJCBサ
イトにアクセ
スし、ログイ
ン実施。
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参考(3) バイオメトリクスの取組み ∼血流認証決済∼
資料 5
マンション内の鍵を生体認証(指先の血流)で行う。また、マンション内で発生する宅配便やクリーニング代など
の決済をマンションの鍵と同様に、指先の血管パターンで認証することにより、カードや財布を持たずにキャッ
シュレス化を実現(大阪市のマンション「サンクタス阿倍野」で2005年より実用化)
指先の血管パターンデー
タで本人を認証
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