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次世代向け教育の取組

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次世代向け教育の取組
次世代向け教育の取組
∼エネルギー・原子力について、初等中等教育における理解促進の充実化を図る ∼
○中学校及び高等学校の学習指導要領の改訂が行われ、エネルギー・原子力の取扱いについて、以
下の点が盛り込まれた。
中学校の学習指導要領
(平成20年3月改訂、21年度から一部先行実施。24年度から全面実施予定)
(例えば)
「持続可能な社会の形成の観点から解決すべき課題の探究」(社会科)や「放射線の性質
と利用」(理科)などが新たに盛り込まれた。
同要領解説書(理科)に、テーマを設定して調査を行う際の例として、「新エネルギーの利
用と環境への影響」や「原子力の利用とその課題」などの例示が盛り込まれた。
高等学校の学習指導要領
(平成21年3月改訂、24年度から一部先行実施。25年度から実施予定)
(例えば)
「現代社会」では、持続可能な社会の形成に参画するという観点から課題を探究し、現代
社会に対する理解を深めさせるなどの記述が盛り込まれた。
「政治経済」では、地球環境と資源・エネルギー問題等について、政治と経済とを関連させ
て探究させるなどの記述が盛り込まれた。
「物理基礎」では、原子力等を源とするエネルギーの特性や利用等について、物理学的な
視点から理解させるなどの記述が盛り込まれた。
◇エネルギー・原子力について、初等中等教育における理解促進の充実を図るとともに、教科書や副
読本等の教材での記述においてバランスある内容となるよう、教科書出版会社等に対し情報提供や
意見交換等を行う予定。
23
欧米中央政府における国民理解促進の取組
○欧米7ヶ国(アメリカ、フランス、イギリス、スウェーデン、フィンランド、スイス、ドイツ)における中央政
府の原子力に関する広報及び初等中等教育の取組について調査したところ、次のとおり。
原子力推進に関する広報
欧米7ヶ国の中央政府による原子力推進広報は、プレスリリースによる事実情
報の提供、問い合わせ対応、誤報道対応など限定的なものに留まる。
これらの国における原子力推進広報は、専ら産業団体や事業者等により行われ
ているのが一般的である。
原子力に関する教育
初等中等教育(日本における小学校から高等学校まで)における教科書ガイドラ
インにおいては、原子力に関する内容を明示的に規定したものはほとんど見ら
れないが、教科書における原子力の記載は概ねプラス・マイナスの両面を取り
上げるなどバランスのとれた内容になっているものが多い。また、原子力の正負
両面について学んだ上で、その賛否等について議論し考えさせる姿勢をとる教
科書も少なくない。
なお、教科書の使われ方等については、総じて現場の教師の裁量に任されてい
る場合が多い。
24
海外の広聴・広報(国民理解促進の欧米中央政府の取組例)①
アメリカ
広報活動
教育
米国では特定の産業や事業者に有利になるような広報活動
に政府予算を充てることは違法行為とされる可能性があるこ
とから、エネルギー省(DOE)原子力エネルギー局(ONE)では、
教育と誤情報対応の趣旨で、原子力の歴史書やパンフ レット
の作成のほか、インターネットによる情報提供、市民会議の開
催、プレスリリース等を行っている。
科学教育及び社会科教育に関連する連邦政府のガイドラインがある。
科学教育のガイドラインでは原子力についても 言及されている。最近
のANS(米国原子力学会)の調査によれば、物理の教科書では原子
力発電所のリスク について言及されているも のの、同時にそのプラス
面についても触れられており、全般的な傾向としてバランスのとれた教
科書が多い。
○ インターネットによる情報提供(児童向けサイト)
DOE/ONE トップページ URL: http://www.ne.doe.gov/
25
海外の広聴・広報(国民理解促進の欧米中央政府の取組例)②
広報活動
教育
フランス
フランス原子力庁(CEA)は、原子力の推進広報には直接関
与はしていない。主にフランス電力公社(EDF)等の事業者に
よって推進広報が行われている。なお、CEAでは毎年、メディ
ア・一般市民に公開して、原子力の長所・短所について議論
する核廃棄物管理に関する会議を開催している。
原子力に関する教育内容を明示す る政府の教育ガイドラインはない。
一般的に原子力発電について最初に触れるのは予備大学レベル(16
∼17歳)であり、物理、化学で原子力発電の技術的な事項を学習す
る。また、地理ではエネルギー源としての原子力発電について導入的
な内容を扱う。原子力を肯定的に扱うか否定的に扱うかは教師の裁量
に任されている。ま た、原子力立地地域に住む小学校(9∼10歳)向
けには、原子力産業界が施設見学会を含め原子力に関する基礎知識
を習得させるための教育プログラムを実施している。
イギリス
エネルギー・気候変動省(DECC)に原子力開発オフィス(OD
N)を設置し、主に抽象的あるいは不正確と思われるマスメ
ディア情報への対応を行っている。またO DNでは、プ レスリ
リースのほか、原子力白書の公表、新規原子力発電所の建
設に際しての協議(consultation)を開催している。
原子力に関する教育内容を明示す るガイドラインはない。政府の科学
技術教育方針には「あらゆ ることには2つ以上の側面が存在し、両者
を理解させたうえで、是非の判断は子供にゆ だねる」との基本的な考
えがある。原子力についてメリットとデメリットの両者をバラ ンスよく明
確に示している教科書が多い。義務教育の最終段階(14∼16歳)を
対象とした教科書では、エネルギー源としての原子力の役割や安全性
について踏み込んだ内容を含む教科書が多い。16∼18歳(義務教
育外)では原子力を社会的な問題として取り上げ、解決策について議
論することが重視されている。
スウェーデン
経済雇用通信省(ECC)でエネルギー 広報を担当している。
政府の役割は国民に正しい情報を与えることであるとの認識
から、頻繁ではないがプ レスリリース等を実施している。しか
しながら、原子力のメリットを強調するような推進広報は見受
けられない。
政府の教育ガイドラインでは、環境保全の考え方や持続可能な環境
や生活の質に対す るものの見方など の醸成を重視しているが、原子
力に関す る明示的な内容は含まれない。16∼18歳の高等学校(義
務教育外)よりも15歳以下の義務教育における教科書において原子
力に関する記載が多い。原子力は国内で最大の電源であるがこれに
は賛否があり議論すべきテーマであることを記載した教科書がある。
26
海外の広聴・広報(国民理解促進の欧米中央政府の取組例)③
広報活動
教育
フィンランド
雇用経済産業省(MEE)でエネルギー広報を担当している。
広報として、季刊誌・パンフレット の作成やプ レスリリースを
行っている。なお、原子力発電所の新規建設に際して手続上
必要な広聴会の開催も積極的に行っている。
原子力に関する教育内容を明示す る政府の教育ガイドラインはない。
教科書(物理、地理)の原子力に関す る記載は、対象学年によらず総
じて中立的な内容が多く、原子力に肯定的な記載と否定的な記載の
バランスが取られているものが多い。
スイス
定期的にプレスリリースを行っている程度であり、政府による
推進広報は見受けられない。
初等中等教育については、各州が独自に教育プログラムを定めてい
るが、州の教育ガイドラインで原子力に関して記載しているものはない。
初等∼中等(前期)で原子力を扱っているであろうと思われる科目の
一つに、「生産と消費−水とエ ネルギー」というテーマがあるが、実際
に原子力を扱うかどうかは教師の裁量に任されている。
ドイツ
定期的にプレスリリースを行っている程度であり、政府による
推進広報は見受けられない。
教育ガイドラインは、各州の文化教育省が個別に策定している。いず
れの州においても 、義務教育1∼4年の初等教育向けガイドラインで
原子力について扱った内容は見受けられない。義務教育5年から始ま
る中等教育は、生徒の能力・適正に応じて主に3つのコ−スに分かれ
るが、そのうち、大学進学希望者が主に進むギムナジ ウム・コース向
けガイドラインでは、科学的な探求に特化したものを中心に原子力を
含む内容になっている。
27
2.国民との相互理解促進・地域共生
(2)地域共生
電源三法交付金制度
電源開発促進勘定
28
地域共生の重要性
○原子力発電は、供給安定性に優れるとともに、地球温暖化に資する電源であり、安全の確保を大前
提に国民のご理解を得つつ推進していくことが重要。
○原子力立地地域の住民のご理解を得るためには、原子力発電所と地域社会との「共生」を図りつつ、
立地地域の振興を図ることが必要。
○このため、国は「電源三法交付金制度」などにより、立地地域への支援を行っているところ。
電源三法の概要
○発電用施設の設置及び運転の円滑化を目的として、
・電源開発促進税法
・電源開発促進対策特別会計法
・発電用施設周辺地域整備法
が昭和49年に成立。
※平成19年4月1日に「電源開発促進対策特別会計法」は廃止、「特別会計に関する法律」が施行。
○これらの電源三法に基づき、電源交付金等を交付し、電源立地地域の振興を図る。
29
電源三法交付金制度
特別会計に関 する法律
電源開発促進税法
発電用施設周辺地域整備法
政府
電力消費者
(エ ネルギー対策特別会計)
電源開発促進勘定
電力会社
電源開発促進税
(販売電力量1kWhあたり
37.5銭を納入)
電源利用対策:18.5銭
電源立地対策:19.0銭
一般会計
電気料金
電源立地地域対策交付金
電源
利用対策
電源
立地対策
電源地域
振興促進事業 費補助金
周辺 地域
整備資金 ※
等
※周辺地域整備資金とは、電気事業法第29条に基づく供給計画上で今後運転が予定されている原子力発電所のうち、
対象となる発電所の設置により必要となる額をあらかじめ積み立てておくもの。
30
電源立地地域対策交付金等の概要
交付金名 平成2 1年度予算額(平成20年度予算額)
交付スキーム
備考
都道府県
初期対策交付金 51億円(51億円)
国
※立地可能性調査等から運転開始まで。
都道府県
隣接市町村等
所在市町村
電源立地地域対策交付金
立地促進対策交付金 198億円(204億円)
※着工から運転開始後5年間まで。
都道府県
隣接市町村等
国
所在市町村
所在市町村
周辺地域交付金 303億円(294億円)
国
※着工から運転終了まで。
都道府県
隣接市町村等
電力移出県等交付金 309億円(305億円)
所在市町村
国
都道府県
※着工から運転終了まで。
隣接市町村等
長期発展交付金 189億円(182億円)
国
原子力等の立地地点に対し
て交付するため、配分につい
て関係者間で協議する。
所在市町村と隣接市町村は
同額。
都道府県を通じ、電灯契約口
数等に応じて所在市町村及
び隣接市町村等に交付する。
都道府県に対して交付する。
うち一定割合を、所在市町村
及び隣接市町村に間接交付
している。
所在市町村
所在市町村に交付する。
※運転開始翌年から運転終了まで。
核燃料サイクル交付金 32億円(10億円)
国
都道府県
市町村
都道府県が作成する地域振
興計画に基づき交付する。
原子力発電施設立地地域共生交付金 11億円(10億円)
国
都道府県
市町村
都道府県が作成する地域振
興計画に基づき交付する。
・・・最終的な交付先
31
電源立地地域対策交付金
20年度予算額 :1,104億円
20年度予算額
21年度予算額 :1,117億円
電源立地の推進等のため、
①原子力発電所等が立地する都道府県、市町村に対して、
②出力、発電電力量等によって算出される交付限度額の範囲内で、
③これらの自治体が創意工夫を活かして申請するハード・ソフトの事業
に対して支援。
初期対策、立地促進、電力移出県等、原子力周辺、長期発展対策等の各交付金を平成
15年に、電源立地地域対策交付金として一つにまとめた。
原子力の立地・運転に伴うもの
(初期対策、立地促進、電力移出県等、原子力周辺、水力)
立地都道府県
エネルギー対策特別会計
電源開発促進勘定
電源立地対策
一般会計
電源開発促進税
隣接
市町村等
所在
市町村
原子力の立地・運転に伴うもの
(立地促進、長期発展対策)
32
電源立地地域対策交付金交付期間について
運転終了
運転開始後15年
運転開始後5年
運転開始の翌年
運転開始
着工の翌年
対象電源
工
:火力(沖縄に設置するものに限る)
着
:水力
環境影響評価の翌年
:原子力
立地可能性調査の翌年
(凡例)
旧交付金枠
電源立地等初期
対策交付金
電源立地促進対
策交付金
原子力発電施設等
周辺地域交付金
電力移出県等
交付金
原子力発電施設等立地
地域長期発展対策交付
金
水力発電施設周辺地域交付金
※ 運転開始後15年後から
最大30年間
平成15年10月、立地の各段階に応じた交付金を一本化
33
最新の原子力発電所の出力である135万kW級の発電所が新設
された場合に伴う交付金額について
環境影響評価開始の翌年度から運転開始後10年後
の期間において、
○電源立地地域対策交付金
○固定資産税(営業運転開始から) 約348億円
90 .0
80 .0
74.5
70 .0
10.0
77.5
77.5
13.0
13 .0
約652億円
が立地道県及び市町村にもたらされる。
61.9
61.9
1 3.0
13.0
(億円 )
60 .0
50 .0
3 9.0
39.0
40.2
13.0
39 .0
40 .0
2 3.4
23.4
30 .0
40.2
3.0
3.0
11.7
11.7
0 .0
20.7
22.2
2
3.0
3
6 .0
4 .5
6.0
1 1.7
11.7
11 .7
16.7
20 .0
10 .0
29.62
2 0.3
20.3
20 .3
2 0.3
20.3
20.3
20.3
5.2
5.2
5.2
5.2
5 .2
5.2
5.2
5 .2
5.2
5.2
5.2
5 .2
5.2
1年
2年
3年
4年
5年
6年
7年
8年
9年
10年
環境影響評価開始の
着工
11年
12年∼25年
26年∼39年
5 .0
6.92
6 .0
1 1.7
40年∼
運転開始
翌年度
初期対策交付金=発電所設置の計画段階で、定額を交付。
立地促進対策交付金=発電所の建設段階で出力等に応じて交付。
原子力周辺対策交付金=原子力発電所の建設・運転段階で、その出力、電灯需要家数等に応じて交付。(電気料金の実質的割引)
電力移出県等交付金=都道府県毎の発電所の出力及び電力移出量等に応じて交付。
長期発展対策交付金=原子力発電所の運転段階で、出力及び発電電力量等に応じて交付。
共生交付金=運転年数が30年を経過した原子力発電所が所在する都道府県に、定額を交付。
34
電源立地地域対策交付金の交付対象事業
○効果的な電源地域の振興を図るため、幅広い事業を実施することが可能。
公共用施設整備事業
福祉対策事業
道路、水道、スポー ツ施設、教育文化施設などの
公共用施設の整備、維持補修、維持運営のため
の事業
医療施設、社会福祉施設などの整備・運営、ホー
ムヘルパー事業など 地域住民の福祉の向上を図
るための事業
理解促進事業
先進地の見学会、研修会、講演会、検討会、ポス
ター・チラシ・パンフ レット の制作等発電用施設な
どの理解促進事業
企業導入・産業活性化事業
工業団地の造成など商工業の企業導入の促進事
業、公設試など 地域の産業関連技術の振興など
に寄与する施設の整備・維持運営事業
地域活性化事業
地域の観光情報の発信事業、 商人塾など地域の
人材育成事業、地場産業支援事業等の地域活性
化事業
給付金交付事業
温排水関連事業
一般家庭、工場などに対し、電気料金の実
質的な割引措置を行うための給付金助成
措置
魚介類の養殖、漁業研修、試験研究、温排水有
効利用事業導入基礎調査等の広域的な水産振興
のための事業
(参考) 新潟県柏崎市において平成19年度に一
般家庭一軒あたりに給付された金額 約19,000
円(約25%の割引)
35
核燃料サイクル推進のための交付金制度
核燃料サイクル交付金の概要
20年度予算額
20年度予算額
21年度予算額
: 10
10億円
億円
: 32億円
○交付対象自治体:
・平成20年度までにプルサーマルの実施受け入れに同意した道県
・平成22年度までに中間貯蔵施設やMOX燃料加工施設といった核燃料サイクル施
設の設置に同意した都道府県
○交付金額(限度額):
立地にかかる同意を行った年度以降 総額10億円
運転開始翌年度以降
総額50億円(一会計年度における限度額25億円)
○交付期間: 「初期段階」 事前了解又は同意∼運転開始年度
「運転段階」 運転開始翌年度以降5年間
○交付対象事業:
都道府県が策定する、
1)事業地域の地域振興に寄与するための事業に関する計画であり、
2)原子力発電施設や核燃料サイクル施設の所在市町村及び周辺市町村の行政運営に資
するものであり、
3)原子力発電施設の設置及び運転の円滑化、核燃料サイクル施設の設備及び操業の円滑
化、原子力発電施設の長期的な運転の円滑化に資するため
の地域振興計画に基づく事業に対して交付する。
36
高経年化への対応のための交付金制度
20年度予算額
20年度予算額
21年度予算額
:10
10億円
億円
:11億円
原子力発電施設立地地域共生交付金の概要
○交付対象自治体
交付対象自治体:
運転開始後30年を経過している高経年化炉の設置されている原子力発電所の所
在する道県
○交付金額
交付金額((限度額
限度額)):
総額25億円(一会計年度における限度額:12.5億円)
○交付期間:
5年間
○交付対象事業
交付対象事業:
都道府県が策定する、
1)事業地域の地域振興に寄与するための事業に関する計画であり、
2)原子力発電施設や核燃料サイクル施設の所在市町村及び周辺市町村の行政運
営に資するものであり、
3)原子力発電施設の設置及び運転の円滑化、核燃料サイクル施設の設備及び操
業の円滑化、原子力発電施設の長期的な運転の円滑化に資するため
の地域振興計画に基づく事業に対して交付する。
37
エネルギー対策特別会計電源開発促進勘定について
○電源開発促進勘定は電源開発促進税収を財源としているところ、電力需要が今後頭打ちになること
が想定されることから、電源開発促進税収も一定に留まることが想定される。
○このため、将来的に新増設を着実に進めるためには、対策の重点化が必要となる可能性がある。
電源開発促進税法(昭和49年法律第79号)
現在、我が国で行われている温暖化対策の中期目標の検討では、
①∼⑥までの選択肢において、 2020年度における発電電力量
の大幅な減少を見込むものも存在。
(課税目的及び課税物件)
第1条 原子力発電施設、水力発電施設、地熱発電施設等の設置の
促進及び運転の円滑化を図る等のための財政上の措置並びにこれ
らの発電施設の利用の促進及び安全の確保並びにこ れらの発電施
設による電気の供給の円滑化を図る等のため の措置に要する費用
に充てるため、一般電気事業者の販売電気には、この法律により、電
源開発促進税を課す。
(税率)
第6条 電源開発促進税の税率は、販売電気千キロワット時につき、
375円とする。
歳入・歳出の一体改革の現状
平成21年度電源開発促進税収見積(経済産業省分)
2 0 33億円
出典:電気事業連合会
平成21年度電源開発促進勘定予算(経済産業省分)
電源立地対策
1490億円※
電源利用対策
543億円
合計
2 0 33億円
※周辺地域整備資金からの繰入分(180億円)を除く
38
電源三法交付金の活用状況の広報について
○電源立地地域対策交付金を活用した地域振興について、広報誌やHPでの情報公開など、自治体
毎に広報活動を鋭意取り組まれているところ。
○今後とも、地元の創意工夫により、適切に情報提供を行っていくことが期待される。
事例① 福井県おおい町役場ウェブサイト
事例② 新潟県刈羽村広報誌「メロディーズかりわ※」
【P23・市の財政】
刈羽村への電源立地
地域対策交付金の交
付実績等を記載
町役場ウェブサイトの
トップページに「電源
立地地域対策交付金」
に関するリンクを貼付。
【表紙】
番号
措 置名
1
公共用施設に係る整備、維持補修又は維持運営等措置
大飯清掃セ ンター機器等修繕事業
交付金事業者名又 は間接交付金事業者 名
おおい町
交付金事業実施場 所
交付 金事業の概要
電源三法交付金を活用した事業を紹介
(図は、電源立地地域対策交付金を活
用したスクールバス事業)
電源立地地域対策交付金を活用してい
る旨記載。
交付金事 業名
おおい町本郷地係
大 飯清掃センターにお いては、平成6年4月 稼動以来年1回の保 守点検を実施し、消 耗品の交換や損傷 箇所等の修理等を行い 施設の健全性を保っ てきたが、長期
間 の稼動により各設備の 基幹部分において経年 劣化による不具合、 損傷が見られ、このま ま劣化や損傷が進行す ると「廃棄物の処理 及び清掃に関する法
律 」、「ダイオキシン類対 策特別措置法」等、 施設の維持管理上遵 守すべき法令に則っ た運転ができなくな る恐れがある。今後 とも各法令に則っ た施設の維持管理
を 行うため、竣工当時 の機能を維持すべく 経年劣化や損傷の見ら れる機器等の修繕を 平成22年度までの4 ヵ年で順次行う。
交付金充当額
30 0, 00 0 ,0 00
平成1 9年度事業 分=33 6, 0 00 ,0 00
うち文部科学省分
契約金額
=68 2, 5 00 ,0 00
総 事業費
うち経済産業省分
交付金事業の成 果及び評価
30 0, 00 0 ,0 00
平成19 年度分工事の 施工により一部機器等 の能力回復が図れ、 安定したごみ処理が行 えることにより適正
な公衆衛生の保全ができた。
さらに、事業単位
での評価書をすべ
て公開
交付金事業の実施に 伴い締結された売買、 賃借、請負その他の契 約
契 約の目 的
契約の方法
大飯清掃センター機 器等修繕工事
一 般競争入札
契約の相手 方
㈱タクマ北陸支店
契約金額
68 2, 50 0 ,0 00
成果及び評価に係る 第三者機関の活用の有 無
予定なし。
本事業に来年度以降も 交付金を充当する場合の 本事業に係る基本的な考 え方
平成22 年度までが契 約期間となっており、来 年度以降も工事予定箇 所を施工することによ り安 定したごみ処理が行え る。
交付金事業の成果の再 評価を行う場合の予定 年度
予 定な し。
【P33・事例紹介】
※刈羽村の全世帯約1500戸に配布。
国からの広報・安全等対策交付金で作成。
39
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