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ヨハン・セルス UNHCR駐日代表との会談

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ヨハン・セルス UNHCR駐日代表との会談
難民事業本部ニュース
ヨハン・セルス
UNHCR駐日代表との会談
目次
2 日本のなんみんとしえん
難民定住者のコミュニティー活動
◦ミンガラドー舞踏祭
RHQ支援センターで学ぶ
難民定住者
◦第5期生
(半年コース)
修了式
◦第6期生
(半年コース)
開講式
3 世界のなんみんとしえん
ニュージーランドの
第三国定住プログラム
2008年9月1日付で国連難民高等
界情勢の変化等について意見交換
弁務官事務所(UNHCR)駐日代表
が行われ、これまでのUNHCRと難
に就任されたヨハン・セルス氏が、
民事業本部との協力関係を確認する
10月9日に当財団の綿貫民輔理事長
と共に、今後の日本における難民支
と、10月21日に奥野誠亮名誉会長と
援についても更なる協力体制で臨む
会談しました。
ことを確認し合いました。
日本の難民受け入れの経緯や世
4 難民事業本部活動報告
◦グローバルフェスタJAPAN2008に
参加しました
◦スタディツアー 2008夏を
開催しました
◦第29回
「日本定住難民とのつどい」
を
開催しました
6 なんみんレストラン 第9回
セルス駐日代表
(左から2番目)
と
綿貫理事長
(左から3番目)
◦ベトナム料理「サイゴンレストラン」
7 なんみん体験記 第9話
日本で家族と暮らす
7 なんみんQ&A
8 難民事業本部の動き
セルス駐日代表
(左から3番目)
と
奥野名誉会長
(1番左)
No.126
2008.12.1
財団法人アジア福祉教育財団 難民事業本部
REFUGEE ASSISTANCE HEADQUARTERS
Foundation for the Welfare and Education of the Asian People
日本 のなんみんとしえん
難民定住者の
コミュニティー活動
難民事業本部では、難民定住者の
コミュニティー団体が実施する情報交換や
地域社会との交流活動等に対して助成を行っています。
ミンガラドー舞踏祭
2008 年 9月7日
(日)に在日ミャンマー
の舞踏祭は、毎年恒例行事と
難民定住者や芸術活動家の「ミンガラ
なっています。今年は例年に加
ドー舞踏グループ」による舞踏祭が豊島
えて、ミャンマーの舞踏団の招
公会堂にて開催され、難民定住者を含
待公演もありました。当日は、
む在日ミャンマー人や日本人など約 300
ミャンマーの伝統芸能である
人が来場しました。
「アニェイン」
(漫才と踊り、寸
ミャンマーの伝 統的な踊り、歌、楽
劇が入ることもある)も演じら
器、演劇などを広く地域の人々に公開し
れ、踊り手のきらびやかな衣
て、母国文化の継承や地域社会の交流
装やにぎやかな歌、踊りに来場者も大
なお、この活動には難民事業本部も
を図ることを目的にして開かれているこ
変盛り上がりました。
助成金等の支援を行っています。
RHQ支援センターで学ぶ
難民定住者
第 5 期生(半年コース)修了式を開催しました
第 5 期生
(半年コース)
修了式のようす
RHQ支援センターにおいて、2008 年
がらも、センター長から胸を張って修了
9月29日に第 5 期生の修了式が開催さ
証書を受け取る修了生は、とても逞しい
れました。第 5 期生(14 名、内 2人保育
ものでした。
「新たな明日」を迎える第 5
児)
は、4月の開講から6カ月間をかけて
期生が、このセンターで半年を頑張り抜
572 時限の日本語教育及び 120 時限の
いたことを忘れずに、これからも日本で
生活ガイダンスを修了し、晴れて旅立ち
安定して暮らしていってほしいと、職員
の日を迎えました。達成感と安堵感、そ
一同強く願った一日でした。
してこれから皆と離れる寂しさを見せな
第 6 期生(半年コース)開講式を開催しました
2008 年 9月30日、緊張した面持ちの
す。これから時間を共に過ごす中で、情
第 6 期生 8 名が新たにセンターの門をく
報交換や助け合いが活発に行われるこ
ぐり、開講式に出席しました。内閣、外
とでしょう。今回入所した第 6 期生全員
務省、文化庁、新宿区からもご列席いた
が、6カ月後少しでも多く日本を理解し
だき、祝辞を頂戴しました。
日本語を身に付けて卒業するよう、関係
第 6 期生の中には、入国してまだ間も
者も全力を注ぐ所存です。
ない方と在日歴が 10 年以上の方がいま
ていじゅう
第 6 期生
(半年コース)
開講式のようす
世界 のなんみんとしえん
ニュージーランドの
第三国定住プログラム
Australia
New Zealand
2008年7月27日〜 8月3日の現地調査報告書より抜粋
難民事業本部は、ニュージーランドにおける第三国定住によって
受け入れられた難民等に対する支援状況を把握する現地調査を実施しました。
Ⅰ.ニュージーランドにおける
難民受け入れ
によって認められた国際的な保護の必
オリエンテーションプログラムの内容
要性やニュージーランドにおけるコミュ
は医療健診、語学教育、退所後におけ
ニュージーランドでの難民の受け入
ニティー側の特 性、受入社会としての
る公的教育機関への入学準備、ニュー
れは第二次世界大戦下のポーランドか
ニュージーランドの許容力などが考慮さ
ジーランド国内のボランティアとのマッ
らの 避 難 民 約 800人の難 民 の 受け入
れます。2007年会計年度に受け入れら
チング、定住先の決定などが中心となり
れに始まり、以来、1950 年代後半から
れたクオータ難民の出身国及び人数は
ます。その他、身分証明書の発行、納
1970 年代にかけてハンガリー、チェコ
ミャンマー(主にチン族)251人、イラク
税者番号の申請、銀行口座の開設、公
スロバキア、旧ソ連、東欧諸国などヨー
90人、エリトリア 76人、ブータン 75人、
的給付金の申請などの諸手続きもセン
ロッパ周辺地域からの避難民を多く受
アフガニスタン66人、スーダン30人、コ
ター滞在中に行われます。
け入れました。1980 年代にはベトナム、
ロンビア29人、ルワンダ 25人などです。
退所後の定住先については、各エス
ラオス、カンボジアのインドシナ諸国か
それぞれのクオータ難民はUNHCRか
ニックコミュニティーの所在地や公的住
ら約1 万人の難民を受け入れた経緯が
らの推薦を受けた難民で、以下の3つの
宅の空き状況、及び本人の希望の聞き
あります。1970 年代半ばから現在まで
サブカテゴリーにしたがって申請され、
取りなどをもとに、滞在期間中にNGO
に受け入れた難民の数は約 3 万 5,000人
ニュージーランドではサブカテゴリー別
レフュジーサービス(Refugee Services:
にのぼります。
に受入数を設定しています。① 危険に
RS)が調整します。住居についてはそれ
制度面においては1987年に国連難民
晒されている女性の難民 75人、②障害
ぞれのニーズにできるだけ応じてニュー
高等弁務官事務所(UNHCR)の第三国
や健康上の理由で医療的なケアが必要
ジ ーランド 住 宅 公 社(Housing New
定住プログラムに基づく受け入れを導入
な難 民 75人、③UNHCRによって優 先
Zealand)が退所日までに確保します。
し、現在まで国内での庇護申請手続き
的保護を要すると認められた難民 600
退所後はNGOや各地方自治体、地域
に基づく受け入れと並行して二つの方
人。上記の健康上の理由により保護を
住民ボランティアなどを通じた支援があ
法で難民を受け入れています。
必要とする難民の枠には、HIV感染者
るほか、クオータ難民は入国と同時に
/AIDS患者
(上限 20人)も含まれます。
永住権を取得するため、教育、雇用、住
Ⅱ.第三国定住プログラムによる
難民受入制度
ニュージーランドでは第三国定住プロ
Ⅲ.クオータ難民への
定住支援
居などに関して国が提供している様々な
給付金や支援プログラムをニュージーラ
ンド国民と同様に利用することができま
グラムによる受け入れは労働省移民局
第三国定住プログラムで受け入れら
す。退所後 6カ月間はセンター滞在中に
難民課クオータ難民部門が主管し、年
れたクオータ難民への支援は、大きく分
マッチングされた各地域のボランティア
間約 750人前後の難民を受け入れてい
けて、入国直後における初動定住支援
スタッフから週に一回のペースで、教育・
ます。受入数及び受入対象地域、サブ
と、それぞれの定住先における支援とに
医療機関や公的機関への取り次ぎなど
カテゴリー別の人数構成は、毎年労働
分けられます。クオータ難民は入国と同
生活上の支援を受けられます。6カ月後
省難 民課とUNHCR、政 府関係 省庁、
時に永住権を取得し、入国直後から6 週
には定住状況のアセスメントを受け、引
NGO、難民の住む地方自治体などの間
間マンガレ難民定住センター(Mangere
き続き支援が必要と判断された場合に
で協議され、最終的には移民大臣と外
Refugee Resettlement Centre)で定住
はその後もボランティアを通じた支援が
務貿易大臣の承認を得て決定されます。
のための初動的支援を受けます。同セン
続けられます。
近年の受入人数枠は 750人で維持され
ターは労働省によって管理・運営され、政
クオータ難民は入国から5 年後には
ています。
府機関とNGOの協力の下でオリエンテー
市民権の申請が可能となり、申請者の
ションプログラムが提供されています。
ほとんどが市民権を獲得できます。
受入地域構成の決定には、UNHCR
難民事業本部ニュース no.126
R epor t
難民事業本部活動報告
グローバルフェスタJAPAN2008に
参加しました
難 民 事 業 本 部 は2008年10月4
ンプの写真パネルを展示し、また、イ
日(土 )
、5日(日 )
、東 京 都・日 比 谷
ンドシナ難 民が日本に定住するまで
公園で行われたグローバ ルフェスタ
を描いたまんが型ワークブック「なん
JAPAN2008に今年も参加しました。
みん〜故郷をはなれて〜」、世界の難
グローバルフェスタJAPANは、10月
民の発生国と受入国が一目で分かる
6日の「国際協力の日」を記念して開
「世界難民地図」などの難民に関する
らは、
「日本に難民が一万人以上もい
催される国内最大級の国際協力イベ
資料を配布しました。
るとは知らなかった 」、
「難 民 認 定の
ントです。楽しく分かりやすい参加型
昨 年 度 か ら 始 ま っ たUNHCRと
申請数が年々増えていることに驚い
イベントを通して、国際協力を身近に
NGOが共同で行うスタンプラリーに
た 」、
「難 民問題は身 近な問題 だと認
感じてもらうとともに、国際協力の必
は、今 年も 参 加し、難 民 事 業 本 部 の
識した」など様々なコメントが寄せら
要性や政府、国際機関、NGOなどの
ブースでは2日間を通して830人を超
れました。パネルで日本に住む難民に
活動を広く理解してもらうことを目的
える方々が、難民に関するクイズに挑
ついて学び、
「国は関係なく、みんなと
としています。
戦しました。ブース内のパネルを見て
仲良くしたい」と笑顔で話す子ども達
難 民事 業 本部では、ブース内に世
クイズの答えやヒントを探し、みなさ
の姿も見られ、老若男女を問わず、難
界の難民の現状と日本の難民受け入
ん楽しみながら難 民についての理解
民問題への意識がより高まった2日間
れを紹介したパネル、タイの難民キャ
を深めてもらえたようです。参加者か
となりました。
スタディツアー 2008夏を開催しました
ス タ ディツ アー 2008夏 を、9月
18日(木)
、19日(金)の2日間にわ
たって開催しました。学生や社会人な
ど合計13人が参加しました。
「スタディツアー 2008夏」スケジュールと概要
1. 難民事業本部事務所
(1)
難民事業本部の活動説明及び
スタディツアーにおける注意事項
4. 横浜市立いちょう小学校
(1)
多文化共生の地域・学校づくり
「いちょう小学校の概要」
(2)
難民に関する基礎知識
(2)
学校内見学
(3)
事務所見学
(3)
国際教室理解とは
2. 特定非営利活動法人難民支援協会
(1)
事務所見学
5. 特定非営利活動法人かながわ
難民定住援助協会
(2)
難民とは
(1)
かながわ難民定住援助協会とは
(3)
日本での難民受入
(2)
今後の課題
(4)
難民支援協会について
(3)
事務所見学
3. 特定非営利活動法人
ピースウィンズ・ジャパン
6. 特定非営利活動法人
国際連合世界食糧計画WFP協会
(1)
難民を取り巻く支援体制
(1)
DVD上映、WFPの概要
(2)
具体的な活動
「リベリア難民支援」
(2)
世界の食料事情と飢餓の主な原因
(3)
事務所見学
(3)
WFPの役割、食料支援の意義
(4)
事務所見学
ていじゅう
第29回「日本定住難民とのつどい」を
開催しました
席頂きました。
生まれて、人が育っていくことの大切
難 民 支 援 関 係 者 の
さを知り、困っている同胞のために
表 彰 は、日 頃 か ら 難
手助けを続けていること、今日の受
民 の 定住促 進につ い
賞の 喜びを忘れることなく、これか
て深 いご 理 解 を頂 い
らも頑張っていきたいとの決意など、
てい る難 民 雇 用事 業
今後も日本で生活していく上での強
所4社 並 び に 難 民 支
い決心の言葉が披露されました。
援協力者3名に対して
感 謝 状 が 贈られ たほ
第 二部アトラクションは、青山学
か、自立した生活を営
院大学学友会による吹奏楽バトント
み他 の 難 民 の 模 範と
ワリングの華麗で、はつらつとした演
2008年10月26日(日 )
、東 京 都
なるベトナム、ラオス、カンボジアか
奏、演技で開始しました。ミャンマー
新宿区立新宿文化センターにおいて、
らのインドシナ難民及び条約難民の
難 民による民族 舞踊に続いて、カン
第29回「日本 定住 難 民とのつどい」
合計9名に模範 難 民定住者として表
ボジ ア 難 民、ラオス 難 民、ベトナム
を開催しました。この 催しを開催す
彰状が授与されました。 難 民の民族 舞踊と披 露されました。
るに当たり、新宿区をはじめ関係省
受賞者からいただいたスピーチで
母国の伝統文化を誇りに思う気持ち、
庁等各方面のご支援、ご協力を得て
は、難 民 雇 用事 業 所を 代 表して、神
望郷の想いを感じさせる踊りが優雅
おります。
奈川県の(有)厚木ソーイング取締役
に繰り広げられました。
前田欣司様より「会社では6カ国の従
今回は、日本の伝統文化を紹介す
第一 部式 典は、本 年4月に就任し
業員がいるが国の違いの垣根がない、
るため、江戸消防記念会による
「江戸
た当財団綿貫民輔理事長より、今年
言葉は大 切だが、話せなくても意 志
の火消」を、木遣り、纒振り、梯子乗
は、当財団に難民事業本部が設置さ
を伝えようと思 えば、必ず 伝えるこ
りの演技を披露していただきました。
れ、政 府からの委託事業を開始して
とが出来る」との力強い言葉があり
威勢のよいかけ声とともに、約7メー
から足かけ30年を迎え、この節目に
ました。
トルの梯子の上で繰り広げられた曲
初心を忘れず、弛まぬ努力を続けて
次に、難 民支援協力者を代 表して
芸のような演 技を、会場は静まりか
いくこと、インドシナ難民、条約難民
日本ビルマ救援センター代表中尾恵
えり、息をのんで見守りました。また、
の方々の一部には様々な理由から困
子様 から「会 のメンバーは学 生や 教
プログラム最後のマジックショーも
難に直面されている方もおり、こうし
員が中心となり、ビルマ難 民認 定申
和風の演出で、ベテランのマジシャ
た問 題にひとつひとつ取り組み、関
請者の支援を様々な形で行っている。
ンによる華麗な手さばきに、お年寄
係機関のご協力とご理解を得ていく
日本で生活しているビルマ人の方は、
りから子どもまで感嘆の声を洩らし
活動を今後も引き続き行っていくこ
どんな逆境でも前向きに生きようと
て見入っていました。
との決意表明がありました。
努力している。今後も草の根の活動
定 住 難 民 を 励 ま すととも に、日
来賓として、中山弘子新宿区長、中
を続けていきたい」との心温まるス
本 政 府、国 際 機 関、自 治 体、企 業、
島 明 彦外務 省 総合 外交 政 策 局 審 議
ピーチを頂きました。
NGOなどが一体となって執り進める
官、西 川 克 行 法 務 省 入 国 管 理 局 長
最後に、模範難民定住者を代表し
難民の支援事業を、広く国民の皆様
(西山秀明同省難民認定室長代読)
、
て、ベトナム、ラオス、カンボジ アか
に知って頂く機 会として毎年開催し
ヨハン・セルス国連難民高等弁務官
らのインドシナ難民及び条約難民の
てきた「つどい」は、次回30回目を迎
事務所駐日代表からご挨拶を頂いた
方々から、就 職した後に専門用語が
えます。
ほか、多数の難民支援関係者にご列
分からず苦労したこと、日本で子供が
難民事業本部ニュース no.126
Column
なんみん
レストラン
第9回
笑顔がこぼれる本場の美味
ベトナム料理
サイゴン
レストラン
池袋駅 東口から徒歩ですぐのとこ
ろに、ベトナム料理店「サイゴンレスト
ラン」があります。店長は南ベトナム出
左上から時計回り ①牛のフォー ②バンセオ ③揚げバナナ
身のファム・スァン・クェさんです。サイ
ゴン(現ホーチミン)の都市名が日本
ら、店名を「サイゴンレストラン」にした
作りや、季節に合わせたメニュー作り
人にも広く知られており、出す料理も
そうです。お店をオープンして、今年
など日々工夫を凝らしているので、風
南ベトナムの料理が中心であることか
20 周年を迎えるそうですが、今も新メ
味豊かで、かつ、さっぱりとした味付
ニューや味の研究を怠らず、良いもの
けは日本人の舌にも合います。
山手
線
東武
東上
線
サイゴン
BIC CAMERA レストラン
池袋パルコ
三菱東京UFJ銀行
池袋
駅
東武百貨店
本店
みずほ銀行
池袋駅東口
西武
〒170-0013
東京都豊島区東池袋1-7-10
鳥駒第一ビル3F
TEL: 03-3989-0255
アクセス
をお客様に提供しようといつも心がけ
クェさんにこれからの展望を聞いた
ているとのことです。平日のランチはラ
ところ、
「食を通して色々な人と交流し
ンチセットが 780 円、麺 類 13 種 類が
ていきたい。ベトナム文化やベトナム人
850 円。土日祝日のランチはデザート
のこと、戦争のことだけでなく、たくさ
付で1,480 円です。店長お薦め料理は
んの魅力を持つベトナムのことをより
①あっさりとした牛のフォー(
“フォー”
多くの人に知ってほしい。
」と語ってくれ
とは米粉から作った麺。別皿にのった
ました。店内ではベトナム雑貨も販売
薬味をお好みで入れます。
)②パリパリ
しているほか、ベトナムの画集も置い
と香ばしいバンセオ
(もやしと海鮮をウ
てあります。料理を楽しみながら、色々
コン入り卵でとじたお好み焼き。青菜で
な角度からベトナムを知ることが出来
包んでどうぞ!)③デザートのあま〜い
る「サイゴンレストラン」に是非足を運
揚げバナナ
(バナナの周りのバニラがワ
んでみてはいかがでしょうか。おいし
ンポイント)
。本場ベトナムの味を大切
い料理と、素敵な人たちに出会えるこ
にしながらも日本人の口にも合う料理
とでしょう。
JR、東武、西武、東京メトロ
各線池袋駅より徒歩 3 分
◦営業時間
平日ランチ 11 : 30〜14 : 30
平日ディナー 17 : 00〜 22 : 30
土・日・祝日 11 : 30〜 22 : 30
◦定休日
なし
木目調のデザインが美しい店内
ていじゅう
優しい笑顔の店長ファム・スァン・クェさん
Column
なんみん体験記
第
9話
日本で家族と暮らす
シリーズ「難民体験記」では、実際の
難民の体験談を紹介します。
前回までのあらすじ
ベトナム戦争のさなかに生まれた主
人公。1975 年のベトナム戦争 終 結
後、南ベトナムが共産政権となる中、
主人公はボートでベトナムを脱出。4
日の航海の末、運良くアメリカのタン
カーに救助され、日本へ。東京の国際
救援センターで日本語や社会生活適
応指導を受けたあと、主人公は日本
社会へと飛び出しました。そしてベトナ
ム脱出から14 年の月日が流れました。
乗って、何度も何度も往復していた」
入れを住んでいた団地の階段の下に置
という話を聞き、私は胸がいっぱいに
き忘れてしまいました。母は隣の人の
なってしまいました。本当に辛かった
物だと思い、
「これはあなたの忘れ物
のでしょう。明日から日本で一緒に生
です」とベトナム語で言いました。隣の
活していけるのは、本当に、幸せなこ
人は自分にくれるのだと思い、受け取
とだと思いました。
りました。家の空気入れはいつの間に
しかし、日本で生活する上では、①仕
か、隣の人の物になってしまいました。
事を探すと外国人は受け入れていない、
ちょっとした行き違いは日常茶飯事で
②アパートを探すと外国人だからと断
すが、皆さん、このような話を聞くと
られる、③言葉が分からないと日本人
笑ってしまうでしょう。実は、私と家族
とコミュニケーションが難しい、④日本
の皆も大笑いしました。でも、本当は、
ベトナム語 通訳の仕事を始めてま
の制度の情報と、日本で起きているこ
母は隣の人とコミュニケーションをとり
もなく、私の父母・妹弟が家族再会の
となどが分からない、といった問題が
たかったのだと思います。近くに暮らし
ため、日本にきました。
「14 年前、私
起きます。
ている日本人と、コミュニケーションを
が脱出したとき、父と母は私を送りに
例えば、ある日、私が自転車のタイ
行った道を、二人で一 緒に自転車に
ヤに空気を入れていた時のこと、空気
R
なんみん
Q
Q& A
A
•
E
•
F
•
U
•
G
•
E
とれないということは、私たちにとって
とても寂しいことだったのです。
•
E
学校の教員をしています。
子どもたちに難民のことを分かりやすく教えるために、
何かよい教材はありませんか?
難民事業本部では、広く一般の方に国内の難民支援
について知っていただくために、さまざまな教材を作
成し、無償で提供しています。実際に難民となった人
たちのエピソードを参考に、まんがで描いたストー
リー型ワークブック「なんみん〜故郷をはなれて」や、
難民発生国と受入国が色分けされ、流出、流入の人
数の多さが一目でわかる世界難民地図などがありま
す。この他にも、パネル教材の作成や海外調査報告
書などを発行していますので、詳しくは難民事業本部
企画調整課( 03-3449-7012 )
までお問い合わせ
ください。
なお、お申し込みは個人でも団体でも結構です。送
料は自己負担
(着払い)となります。
難民事業本部ニュース no.126
難民事業本部の動き
2008.8.21 〜
2008.11.20
本部事務所
9月 1日 ていじゅう125号を発行
18日 スタディツアー 2008夏を開催
10月15日 難民理解講座
10月 4日 グローバルフェスタJAPAN2008に出展
〜 5日(於・東京都日比谷公園)
21日 セ ル ス 国 連 難 民 高 等 弁 務 官 事 務 所
(UNHCR)
駐日代表と奥野名誉会長が会談
5日「日本に定住する外国出身者についての
23日 難民理解講座
「世界の中の日本〜日本定住の難民につい
(
(社福)
さぽうと21主催)
に講師を派遣
(於・東京都大崎第一地域センター)
理解を深める連続講座」
(於・泉ふれあいホーム)
して〜」
(於・神奈川県立大和西高等学校)
て〜」
26日 第29回「日本定住難民とのつどい」
を開催
(於・新宿区立新宿文化センター)
9日 セ ル ス 国 連 難 民 高 等 弁 務 官 事 務 所
11日「多文化かながわスタディツアー」
31日 難民理解講座
「日本語指導と教材の活用について」
(UNHCR)駐日代表と綿貫理事長が会談
(
(財)
かながわ国際交流財団主催)
に講師
RHQ支援センター
講師連絡会を開催
19日 日本語教育講師連絡会を開催
24日 前期
(半年コース)
第5期生、
学習発表会を開催
(於・世田谷区立三宿中学校)
11月10日 難民理解講座
「日本の難民受入れ」
(於・東洋英和女学院大学大学院)
9月26日 前期(半年コース)第5期生、
総合教育プログラム修了
29日 前期
(半年コース)
第5期生、修了式を開催
30日 後期
(半年コース)
第6期生、開講式を開催
10月 1日 後期
(半年コース)
第6期生、
総合教育プログラム開始
11日 日本語教育講師連絡会を開催
29日 戸外学習
(リサイクルセンター見学)
を実施
関西支部
9月14日 難民理解講座
「国際協力論・合宿研修」
10月16日 わたしたちの難民問題2008/vol.12
第2回「スーダン難民の帰還支援」
(於・徳島大学)
(於・神戸市青少年会館)
10月 2日 わたしたちの難民問題2008/vol.12
第1回「ミャンマー難民は今」
(全5回)
27日 わたしたちの難民問題2008/vol.12
第3回「イラク最新レポート」
(於・神戸市青少年会館)
3日 難民理解講座
「難民ってどんな人?」
(於・大阪市立巽南小学校)
ていじゅう no.126
「日本に暮らす難民〜日本語支援を中心と
8月27日 生活ガイダンス講師連絡会を開催
29日 戸外学習
(図書館見学)
を実施
を実施
9月 4日 戸外学習(国会議事堂見学)
13日 生活ガイダンス講師連絡会、日本語教育
〜19日
派遣(於・神奈川県立あーすぷらざ)
ていじゅう
(於・神戸市青少年会館)
11月13日 わたしたちの難民問題2008/vol.12
第4回「日本の難民を取り巻く現状」
(於・神戸市青少年会館)
発 行 日 平成20年12月1日
編集発行 (財)アジア福祉教育財団 難民事業本部
〒106-0047 東京都港区南麻布5-1-27 ☎03-3449-7011
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