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骨子案 - 環境省

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骨子案 - 環境省
資料3―3
1
家庭動物等及び展示動物の飼養及び保管に関する基準
(骨子案)
案の検討に当たっての基本的考え方
法改正の趣旨等を踏まえ、飼主責任の徹底等を図るため、所要の改正を行う。
2
案の主なポイント
主な改正ポイントは、次のとおりである。
・学校等における飼養及び保管に当たっての配慮事項等の充実
・動物の鳴き声等による迷惑防止の徹底
・特定動物、危険な犬等による危害の発生防止の徹底
・傷病のみだりな放置、みだりな殴打又は酷使等の行為の制限
・「感染症」等の用語に係る表現の適正化等
3
案の骨子
別紙のとおり
資料3−3
家庭動物等及び展示動物の飼養及び保管に関する基準(骨子案)
79
家庭動物等の飼養及び保管に関する基準の改定の骨子案
現
第1
行
の
基
準
追加・変更事項
一般原則
(省略)
第2
定義
(省略)
第3
飼養及び保管に当たっての配慮
(省略)
第4
共通基準
1
所有の明示
(省略)
2
健康及び安全の保持
所有者等は、次の事項に留意し、家庭動物等に
必要な運動、休息及び睡眠を確保し、並びにその
健全な成長及び本来の習性の発現を図るように
努めること。
家庭動物等の種類、発育状況等に応じて適正に
飼料及び水を給与すること。
疾病及びけがの予防等の家庭動物等の日常の
健康管理に努めるとともに、疾病にかかり、又は
○傷病のみだりな放置が、動物虐待を招きかねない
ことについての自覚の必要性を追加。
負傷した家庭動物等については、原則として獣医
師により速やかに適切な措置が講ぜられるよう
にすること。
○家庭動物の訓練等における、みだりに殴打又は酷
使すること等の過酷な行為の制限を追加。
所有者等は、適正な飼養及び保管に必要なとき
は、家庭動物等の種類、習性及び生理を考慮した
飼養及び保管のための施設(以下「飼養施設」と
いう。)を設けること。飼養施設の設置に当たっ
ては、適切な日照、通風等の確保を図り、施設内
における適切な温度や湿度の維持等適切な飼養
80
資料3−3
家庭動物等及び展示動物の飼養及び保管に関する基準(骨子案)
環境を確保するとともに、適切な衛生状態の維持
に配慮すること。
3
生活環境の保全
(省略)
4
適正な飼養数
(省略)
5 繁殖制限
(省略)
6
動物の輸送
(省略)
7
動物に起因する感染性の疾病に係る知識の
修得等
所有者等は、その所有し、又は占有する家庭
動物等に起因する感染性の疾病について、動物
○「動物に起因する感染性の疾病」を「人と動物の
共通感染症」に改め。
販売業者が提供する情報その他の情報をもと
に、獣医師等十分な知識を有する者の指導を得
ることなどにより、正しい知識を持ち、その飼
養及び保管に当たっては、感染の可能性に留意
し、適度な接触にとどめるなど、自らの感染の
みならず、他の者への感染の防止にも努めるこ
と。
家庭動物等に接触し、又は家庭動物等の排泄
物を処理したときは、手指等の洗浄を十分行
い、必要に応じ消毒を行うこと。
8
逸走防止等
(省略)
9
危害防止
所有者等は、人に危害を加えるおそれのある
家庭動物等と認められる動物を飼養及び保管
する場合には、次の事項に留意し、逸走の防止
○「人に危害を加えるおそれのある動物」の明確化。
(例:特定動物その他動物の大きさや闘争本能等
によって危害を加えるおそれが認められる動物)
等、人身事故の防止に万全を期すこと。
飼養施設は、動物が脱出できない構造とす
ること。
飼養施設は、飼養に当たる者が、危険を伴
資料3−3
家庭動物等及び展示動物の飼養及び保管に関する基準(骨子案)
81
うことなく作業ができる構造とすること。
所有者等は、人に危害を加えるおそれのある
動物の逸走時の措置についてあらかじめ対策
を講じ、逸走時の事故の防止に努めること。
所有者等は、飼養施設を常時点検し、必要な
補修を行うとともに、施錠の確認をするなど逸
走の防止のための管理に万全を期すこと。
捕獲等のための機材を常備し、当該機材につ
いては常に使用可能な状態で整備しておくこ
と。
所有者等は、人に危害を加えるおそれのある
家庭動物等が飼養施設から逸走した場合には、
速やかに関係機関への通報を行うとともに、近
隣の住民に周知し、逸走した動物の捕獲等を行
い、家庭動物等による事故の防止のため必要な
措置を講ずること。
10 緊急時対策
(省略)
第5
犬の飼養及び保管に関する基準
1
犬の所有者等は、さく等で囲まれた自己の
所有地、屋内その他の人の生命、身体及び財
○犬を野外で運動等をさせる場合における糞尿の
適切な処理を追加。
産に危害を加え、並びに人に迷惑を及ぼすこ
とのない場所において飼養及び保管する場
○犬を野外で飼育する場合における、その鳴き声に
よる騒音の防止を追加。
合を除き、犬の放し飼いを行わないこと。
2
犬の所有者等は、犬をけい留する場合に
は、けい留されている犬の行動範囲が道路又
は通路に接しないように留意すること。
3
○ 危険な犬を飼養等する場合の配慮事項を追加。
(例:人の多い場所や時刻を避けた運動の実施、
野外で運動等をさせる場合における口輪の装着
等)
犬の所有者等は、適当な時期に、飼養目的
等に応じ、人の生命、身体及び財産に危害を
加え、並びに人に迷惑を及ぼすことのないよ
う、適正な方法でしつけを行うとともに、特
に所有者等の制止に従うよう訓練に努める
こと。
4
82
犬の所有者等は、犬を道路等屋外で運動さ
資料3−3
家庭動物等及び展示動物の飼養及び保管に関する基準(骨子案)
せる場合には、次の事項を遵守するよう努め
ること。
犬を制御できる者が原則として引き運動
により行うこと。犬の突発的な行動に対応で
きるよう引綱の点検及び調節等に配慮する
こと。運動場所、時刻等に十分配慮すること。
5
犬の所有者は、やむを得ず犬を継続して飼
養することができなくなった場合には、適
正に飼養することのできる者に当該犬を譲
渡するように努め、新たな飼養者を見いだ
すことができない場合に限り、都道府県等
(動物の愛護及び管理に関する法律(昭和
48年法律第105号)第18条第1項に
規定する都道府県等をいう。以下同じ。)に
引取りを求めること。
6
犬の所有者は、子犬の譲渡に当たっては、
特別の場合を除き、離乳前に譲渡しないよう
に努めるとともに、その社会化が十分に図ら
れた後に譲渡するよう努めること。また、譲
渡を受ける者に対し、社会化に関する情報を
提供するよう努めること。
第6
1
ねこの飼養及び保管に関する基準
ねこの所有者等は、周辺環境に応じた適切な
飼養及び保管を行うことにより人に迷惑を及
ぼすことのないよう努めること。
2
ねこの所有者等は、疾病の感染防止、不慮の
事故防止等ねこの健康と安全の保持の観点か
○迷惑の防止等の周辺環境の保全の観点からのね
この屋内飼養の推進を追加。
ら、屋内飼養に努めるものとし、屋内飼養以外
の方法により飼養する場合にあっては、屋外で
の疾病の感染、不慮の事故防止等ねこの健康と
安全の保持に十分な配慮を行うこと。
3
ねこの所有者は、繁殖制限に係る共通基準に
よるほか、屋内飼養によらない場合にあって
は、原則として、去勢手術、不妊去勢手術等繁
資料3−3
家庭動物等及び展示動物の飼養及び保管に関する基準(骨子案)
83
殖制限の措置を講じること。
4
ねこの所有者は、やむを得ずねこを継続して
飼養することができなくなった場合には、適正
に飼養することのできる者に当該ねこを譲渡
するように努め、新たな飼養者を見いだすこと
ができない場合に限り、都道府県等に引き取り
を求めること。
5
ねこの所有者は、子ねこの譲渡に当たっては、
特別の場合を除き、離乳前に譲渡しないよう努
めるとともに、その社会化が十分に図られた後
に譲渡するよう努めること。また譲渡を受ける
者に対し、社会化に関する情報を提供するよう
努めること。
第7
学校、福祉施設等における飼養及び保管
1
管理者は、動物の飼養及び保管が、獣医師等
十分な知識と飼養経験を有する者の指導の下
に行われるよう努め、本基準の各項に基づく適
○管理者は、その飼養する動物について、学校、福
祉施設等の利用者がその適切な飼養及び保管に
ついて正しい理解を得られるよう努めることを
追加。
切な動物の飼養及び保管並びに動物による事
故の防止に努めること。
2
○目的、施設の整備状況、飼養能力等を踏まえた、
適切な動物の種類の選定を追加。
管理者は、飼養及び保管する動物に対して飼
養に当たる者以外の者からみだりに食物等を
○異種又は複数の動物を一緒に飼養する場合にお
ける、組合せを考慮した収容を追加。
与えられ、又は動物が傷つけられ、若しくは苦
しめられることがないよう、その予防のための
措置を講じるよう努めること。
第8
その他
(省略)
第9
準用
(省略)
84
資料3−3
家庭動物等及び展示動物の飼養及び保管に関する基準(骨子案)
展示動物の飼養及び保管に関する基準の改定の骨子案
現
第1
行
の
基
準
追加・変更事項
一般原則
(省略)
第2
定義
この基準において、次の各号に掲げる用語の意義
は、当該各号に定めるところによる。
(1)動物
哺乳類、鳥類又は爬虫類に属する動物
をいう。
(2)展示 飼養及び保管している動物を、不特定
の者に見せること又は管理者若しくは飼養保
管者以外の者と接触させることをいう。
(3)販売 動物の譲渡しを行う事業者が、動物を
有償又は無償で譲渡することをいう。
(4)展示動物
○「販売動物」に、事業活動に伴って動物を無償で
譲渡する場合が含まれることを明確化。
次に掲げる動物をいう。
ア.動物園、水族館、植物園、公園等におけ
る常設又は仮設の施設において飼養及び
保管する動物(以下「動物園動物」とい
う。)
イ.人とのふれあい、興行又は客よせを目的と
して飼養及び保管する動物(以下「ふれあ
い動物」という。)
ウ.販売又は販売を目的とした繁殖等を行うた
めに飼養及び保管する動物(畜産農業に係
るもの及び試験研究用又は生物学的製剤の
製造の用に供するためのものを除く。以下
「販売動物」という。)
エ.商業的な撮影に使用し、又は提供するため
に飼養及び保管する動物(以下「撮影動物」
という。)
(5)施設
動物を飼養及び保管するための施設を
資料3−3
家庭動物等及び展示動物の飼養及び保管に関する基準(骨子案)
85
いう。
(6)管理者 展示動物又は施設を管理する者(販
売動物の販売を仲介する者を含む。
)をいう。
(7)飼養保管者 展示動物の飼養及び保管の作業
に従事する者をいう。
第3
1
共通基準
動物の健康及び安全の保持
(1)飼養及び保管の方法
管理者及び飼養保管者は、その飼養及び保管に
当たっては、次に掲げる事項に留意しつつ、展
示動物に必要な運動、休息及び睡眠を確保する
とともに、健全に成長し、かつ、本来の習性が
発現できるように努めること。
ア.展示動物の種類、数、発育状況及び健康状
態に応じて適正に給餌及び給水を行うこ
と。
また、展示動物の飼養及び保管の環境の
向上を図るため、種類、習性等に応じ、
給餌及び給水方法を工夫すること。
イ.動物の疾病及び負傷の予防等日常の健康管
理に努めるとともに、疾病にかかり、若
○傷病のみだりな放置が、動物の虐待を招きかねな
いことについての自覚の必要性を追加。
しくは負傷し、又は死亡した動物に対し
ては、その原因究明を含めて、獣医師に
よる適切な措置が講じられるようにする
こと。
ウ.捕獲後間もない動物、他の施設から譲り受
けた、若しくは借り受けた動物を施設内に
搬入するに当たっては、当該動物が健康で
あることを確認するまでの間、他の動物と
の接触若しくは展示又は販売若しくは貸
出しをしないようにするとともに、飼養環
境への順化順応を図るために必要な措置
を講ずること。
エ.群れ等を形成する動物については、その
86
資料3−3
家庭動物等及び展示動物の飼養及び保管に関する基準(骨子案)
規模、年齢構成、性比等を考慮し、でき
るだけ複数で飼養及び保管すること。
オ.異種又は複数の展示動物を同一施設内で
飼養及び保管する場合には、展示動物の
組合せを考慮した収容を行うこと。
カ.幼齢時に社会化が必要な動物については、
一定期間内、親子等を共に飼養すること。
キ.疾病にかかり、若しくは負傷した動物、
妊娠中若しくは幼齢な動物を育成中の動
物又は高齢な動物については、隔離又は
治療する等の必要な措置を講ずるととも
に、適切な給餌及び給水を行い、並びに
休息を与えること。
(2)施設の構造等
(省略)
(3)飼養保管者の教育訓練等
(省略)
2 生活環境の保全
(省略)
3 危害等の防止
(1)施設の構造並びに飼養及び保管の方法
(省略)
(2)有毒動物の飼養及び保管
(省略)
(3)逸走時対策
ア.管理者及び飼養保管者は、人に危害を加え
る等のおそれのある展示動物が逸走した場
合の措置についてあらかじめ定め、逸走時
○「人に危害を加えるおそれのある動物」の明確化。
(例:特定動物その他動物の大きさや闘争本能等
によって危害を加えるおそれがあると認められ
る動物。)
の人への危害及び環境保全上の問題等の発
生の防止に努めること。
イ.管理者及び飼養保管者は、人に危害を加え
る等のおそれのある展示動物が逸走した場
資料3−3
家庭動物等及び展示動物の飼養及び保管に関する基準(骨子案)
87
合には、速やかに観覧者等の避難誘導及び
関係機関への通報を行うとともに、逸走し
た展示動物の捕獲等を行い、展示動物によ
る人への危害及び環境保全上の問題等の発
生の防止に努めること。
(4)緊急事態対策
(省略)
4
動物に起因する感染症の疾病に係る知識の習
得等
飼養保管者は、動物に起因する感染症の疾病に
○「動物に起因する感染症の疾病」を「人と動物の
共通感染症」に改め。
関する十分な知識及び情報を習得するように努
めること。また、展示動物の飼養及び保管に当
たっては、自らの感染のみならず、観覧者への
感染を防止するため、感染の可能性に留意しつ
つ、不適切な方法による接触を防止し、排せつ
物等を適切に処理するように努めること。さら
に、展示動物に接触し、又は動物の排せつ物等
を処理したときは、手指等の洗浄を十分に行い、
必要に応じて消毒を行うように努めること。
管理者は、動物に起因する感染症の疾病に関す
る十分な知識及び情報を習得するように努める
こと。また、感染性の疾病の発生時に、必要な対
策が迅速に行えるよう公衆衛生機関等との連絡
体制を整備するように努めること。
5 動物の記録管理の適正化
(省略)
6 輸送時の取扱い
(省略)
7 施設廃止時の取扱い
88
資料3−3
家庭動物等及び展示動物の飼養及び保管に関する基準(骨子案)
(省略)
第4
1
個別基準
動物園等における展示
管理者及び飼養保管者は、動物園動物又はふれ
あい動物を飼養及び保管する動物園等における
展示については、次に掲げる事項に留意するよう
に努めること。
(1)展示方法
動物園動物又はふれあい動物の展示に当たっ
ては、次に掲げる事項に留意しつつ、動物本来の
形態、生態及び習性を観覧できるようにするこ
と。
ア.障害を持つ動物又は治療中の動物を展示す
る場合は、観覧者に対して展示に至った経
緯等に関する十分な説明を行うとともに、
残酷な印象を与えないように配慮するこ
と。
イ.動物園動物又はふれあい動物の飼養及び保
管を適切に行う上で必要と認められる場
合を除き、本来の形態を損なうような施
術、着色等をして展示しないこと。
ウ.動物に演芸をさせる場合には、演芸及びそ
の訓練は、動物の生態、習性、生理等に配
○動物の訓練等における、みだりに殴打又は酷使す
る等の過酷な行為の制限を追加。
慮し、過酷なものとならないようにするこ
と。
エ.生きている動物を餌として与える場合は、
その必要性について観覧者に対して十分
な説明を行うとともに、餌となる動物の
苦痛を軽減すること。
オ.動物園動物又はふれあい動物を展示施設に
おいて繁殖させる場合には、その繁殖が支
障なく行われるように、適切な出産及び営
巣の場所の確保等必要な条件を整えるこ
資料3−3
家庭動物等及び展示動物の飼養及び保管に関する基準(骨子案)
89
と。
カ.動物園等の役割が多様化している現状を踏
まえ、動物の生態、習性及び生理並びに生
息環境等に関する知見の集積及び情報の提
供を行うことにより、観覧者の動物に関す
る知識及び動物愛護の精神についての関心
を深めること。
(2)観覧者に対する指導
(省略)
(3)観覧場所の構造等
(省略)
(4)展示場所の移動
(省略)
(5)展示動物との接触
(省略)
2
販売
(省略)
3
撮影
(省略)
第5 準用
(省略)
90
資料3−3
家庭動物等及び展示動物の飼養及び保管に関する基準(骨子案)
参考資料
1
危害、迷惑問題
(1)犬の咬傷事故件数
18000 16564
16000
20
13312
14000
16
死亡者数
12539
12000
14
10777
12
10000
7632 7545
8000
6000
4000
18
咬傷事故数
5
5
4
3
2000
1
0
10
6854 6564 6307
6278 6576 6384 6314 6001 8
6
3
3
1
S49 S54 S59 H1
H6
1
H7
H8
4
1
3
4
3
1
2
0
H9 H10 H11 H12 H13 H14 H15
出典:環境省資料
(2)飼養されている犬の体重
51kg以上
0%
50kg以下
8%
不明
1%
5kg以下
22%
25kg以下
33%
10kg以下
36%
出典:犬ねこ飼育率全国調査、ペットフード工業会、H15
資料3−3
家庭動物等及び展示動物の飼養及び保管に関する基準(骨子案)
91
(3)都道府県等に寄せられた苦情等
危害等
2%
その他
49%
犬
危害等
5%
ふん尿
17%
その他
42%
鳴き声
10%
21420 件
ふん尿
26%
ねこ
23487 件
鳴き声
2%
放し飼い等
22%
放し飼い等
25%
注)東京都・横浜市・大阪市の平成14年度データの平均。放し飼い等の中には引き取りの相談等を含む。
(4)犬・ねこ回虫卵による土壌汚染
調査県
兵庫
東京
広島
名古屋
兵庫
徳島
山形
山口
山口
東京周辺
兵庫
神奈川
大阪
神奈川
新潟
埼玉
沖縄
兵庫
神奈川
神奈川
北海道
大阪
兵庫
全体の平均
調査対象
公園砂場
公園砂場
保・幼・小・公園砂場
ふれあい広場土壌
公園砂場
公園砂場
公園砂場
保・幼・小・公園砂場
保・幼・小・公園砂場
公園砂場
保・幼・小・公園砂場
幼・小・公園砂場
公園砂場
公園砂場
公園砂場
保・幼・小・公園砂場
公園砂場
幼稚園
海岸
公園砂場
小学校
公園砂場
公園砂場
調査数
227
56
129
71
168
46
71
491
100
61
104
25
100
18
5
155
132
22
142
27
11
40
144
2345
陽性数
95
29
5
16
37
29
14
40
21
40
24
5
13
15
4
73
19
5
3
14
1
30
43
575
陽性率
42
52
4
23
22
63
20
8
21
66
23
20
13
83
80
47
14
23
2
52
9
75
30
34%
発表者・年
宇賀ら、1989
安藤、1991
桑原ら、1991
山田ら、1991
五十嵐ら、1992
清水、1993
石森ら、1993
森重ら、1993
平田ら、1993
和久ら、1994
木田ら、1994
金井ら、1994
薗ら、1994
川崎市、1994
阿部ら、1994
渡邉、1995
大城ら、1995
宇賀ら、1995
大場ら、1995
鈴木ら、1995
工藤ら、1996
阿部ら、1997
宇賀ら、1997
出典:宇賀昭二、寄生虫卵による砂場汚染とその対策、日本医事新報 3890、1998
92
資料3−3
家庭動物等及び展示動物の飼養及び保管に関する基準(骨子案)
(5)騒音レベルの比較
100
90
80
補正音圧レベル(dB)
70
60
50
ラブラドールレトリー
バー
ポメラニアン
40
30
テレビ昼間
20
プレス5m
10
0
63
125
250
500
1k
2k
4k
8k
騒音レベルと周波数
2
学校飼育動物
(1)群馬県における活用事例
群馬県では、動物介在教育の推進や社会環境の変化に応じた飼育形態等の学
校飼育動物の課題を解決するため様々な事業を実施している。
①
動物ふれあい教室事業
群馬県:平成10年より、群馬県獣医師会に委託し、獣医師が児童を対象
として動物飼育方法やふれあい方法を指導することや、教員を対象として動
物飼育管理の仕方や飼育方法を指導すること、動物なんでも相談、飼育動物
の診断と治療、動物飼育と授業での活用実践例をまとめた資料「ふれあい、
ふれあい指導案」の作成と配布を実施。
平成15年度
予算:
1,420万円
事業実施(希望)施設: 小学校
223校、幼稚園、保育所
157箇所
派遣獣医師数: 1,774人
資料3−3
家庭動物等及び展示動物の飼養及び保管に関する基準(骨子案)
93
②
動物大好きニコニコプラン
群馬県教育委員会:
「学校飼育動物飼育マニュアル・授業等における活動事
例」を作成し小学校に配布するとともに、各小学校の教員を対象としたふれ
あい動物研修会を開催。
③
わくわく観察実験支援隊「動物飼育ふれあいセミナー」
群馬県総合教育センター:講師を学校に出向させ、教員を対象として学校
飼育動物の正しい飼育管理の方法と教室内での小動物飼育方法等について、
研修指導を実施。
④
研修講座の実施
群馬県総合教育センター:平成15年度から、幼稚園や小学校教員を対象
として学校飼育動物と生命尊重をテーマとした研修講座を開催。
(2)栃木県茂木町木幡小学校における活用事例
木幡小学校では、学校の近くで飼われている子牛の世話をすることにより、
地域の人にかかわることができる子供の育成、体の温かさに触れることによ
り、自分と同じように命があることに気づくことができる子供の育成を目的
として、活動・体験授業を実施し、子供達の生命への気づきの重要性の認識
等に成果を上げている。
活 動 ・ 体 験 計 画
子牛と遊ぼう4時間
仲良しになったね4時間
ひみつ教えてあげる4時間
○子牛と一緒に遊んだり、 ○子牛に合った世話の仕方 ○子牛の世話を続け、育て
世話をしながら、様子を観察 を地域の人に教えてもらう。 ながら感動したことや発見し
たことを表現する。
する。
・子牛にミルクを飲ませる。
・子牛に干し草を食べさせ ・仲良しになったことや自分
・子牛にミルクをやる。
で調べて、友達に自慢でき
る。
・子牛をなでたりしてあそ
ることを見つけて、絵や文、
・子牛と遊ぶ。
ぶ。
体験活動 ・子牛に名前を付けたり、子
ペープサート劇、人形劇など
内容
牛の様子を絵にかいたりす ・子牛が住みやすいように で表現する。
牛小屋にわらを敷いてあげ
る。
る。
・子牛の世話をしていて不
思議に思ったことを、地域の
人に聞く。
94
資料3−3
家庭動物等及び展示動物の飼養及び保管に関する基準(骨子案)
3
虐待問題
(1)摘発件数の推移
45
40
39
受理件数
35
起訴件数
30
25
20
18
15
13
10
11
8
5
6
6
7
3
3
3
8
2
3
2
5
1
4
12
7
3
4
3
0
59
年
度
平
成
元
年
度
平
成
6年
度
平
成
7年
度
平
成
8年
度
平
成
9年
平
度
成
10
年
平
度
成
11
年
平
度
成
12
年
平
度
成
13
年
平
度
成
14
年
平
度
成
15
年
度
度
14
12
昭
和
54
年
和
昭
和
49
年
度
0
昭
12
18
資料3−3
家庭動物等及び展示動物の飼養及び保管に関する基準(骨子案)
95
(2)諸外国における虐待行為の具体的定義の例
「虐待」として考えられている行為
虐待の類型
イギリス
【1988年動物保護(改正)法】
フランス
【フランス刑法(1993年)】
・殴打する、蹴る、拷問にかける ・みだりな動物殺傷
ドイツ
【動物保護法(1993年)】
・脊椎動物の殺害
・粗暴な行為による著しい痛み、
苦痛を与える(脊椎動物)
・長期間継続した又は反復した
・不必要な故意の殺傷
著しい痛み、苦しみを与える(脊
椎動物)
・不必要な重大な虐待、残虐な ・著しい痛み、苦しみ、傷害を伴
行為
う訓練
・不必要に、強制的に飼料を食
べさせる
・著しい痛み、苦しみ、傷害を惹
起する飼料を与える
・麻酔無し又は痛みを回避せず
に殺害(脊椎動物)
・不必要な苦痛を与える方法で
・不必要な動物の虐待
の輸送
・故意に毒薬、有害物質を与え
る
・非人道的な手術
殺 傷
・麻酔等により意識を低下させな
い状態でと殺する(温血動物・特
別な事情がある場合を除く)
・麻酔なしに痛みを伴う手術をす
る(脊椎動物)
・肢体の切断、又は臓器等の摘
出若しくは破壊する(脊椎動物)
遺棄・ネグレクト
・不熟練、軽率、不注意、怠惰等
・不作為により不必要な苦しみを
・人の保護下にある動物を遺棄
により動物を死亡又は負傷させ
与える
又は置き去る
る
・不必要な苦痛を起こす状況、
方法でつなぐ(ウマ、ロバ、ラバ)
使 役
精神的な苦痛
闘 争
・酷使する、乗りつぶす、重労働
させる
・飼育されている野生生物を遺
棄する
・健康状態の故に耐えられない
か、その能力を超えている労働
の要求
・著しい痛み、苦しみ、傷害を伴
う撮影、ショー出演
・冷遇する、怒らせる、恐怖を与
える
・闘争させる、けしかけて動物を
襲わせる
・他の動物を使った厳しい調教、
試験
・不必要に他の動物をけしかけ
る
・耐えられない痛み又は苦しみ
を伴う傷害動物等を、安楽死以
外の目的で売却又は購入
その他
・スポーツ競技会等においてドー
ピング薬を用いる
96
資料3−3
家庭動物等及び展示動物の飼養及び保管に関する基準(骨子案)
※参考
1
家庭動物等及び展示動物の飼養及び保管に関する基準の改定
について(前回資料の抜粋)
概要
動物の健康及び安全の保持、動物による人の生命等に対する危害や迷惑の防止等
といった飼主責任の徹底に関する行政指導等を行うに当たっての基準として、環境
大臣は、動物の飼養及び保管に関しよるべき基準を定めることができるとされてい
るところ。
※改定が必要となる事項
①家庭動物等の飼養及び保管に関する基準(告示)
飼主責任等に係る家庭動物等の飼養保管に当たってのよるべき基準としての同
基準の改定(現行法第5条第4項)
②展示動物の飼養及び保管に関する基準(告示)
飼主責任等に係る展示動物等の飼養保管に当たってのよるべき基準としての同
基準の改定(現行法第5条第4項)
※現行法参照条文(抜粋)
(動物の所有者又は占有者の責務等)
第五条 動物の所有者又は占有者は、命あるものである動物の所有者又は占有者としての
責任を十分に自覚して、その動物を適正に飼養し、又は保管することにより、動物の健康
及び安全を保持するように努めるとともに、動物が人の生命、身体若しくは財産に害を加
え、又は人に迷惑を及ぼすことのないように努めなければならない。
2
動物の所有者又は占有者は、その所有し、又は占有する動物に起因する感染性の疾病
について正しい知識を持つように努めなければならない。
3
動物の所有者は、その所有する動物が自己の所有に係るものであることを明らかにす
るための措置を講ずるように努めなければならない。
4
環境大臣は、関係行政機関の長と協議して、動物の飼養及び保管に関しよるべき基準
を定めることができる。
資料3−3
家庭動物等及び展示動物の飼養及び保管に関する基準(骨子案)
97
2
策定状況等
○家庭動物等の飼養及び保管に関する基準:
平成14年5月に策定。なお、同基準の前身は、昭和50年7月に策定された
「犬及びねこの飼養及び保管に関する基準」
。
○展示動物の飼養及び保管に関する基準:
平成16年4月に改定。当初の基準の策定は、昭和51年2月。
98
資料3−3
家庭動物等及び展示動物の飼養及び保管に関する基準(骨子案)
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