...

教員紹介 2014 - デジタルパンフ入稿システム スクールアプリ 管理画面

by user

on
Category: Documents
57

views

Report

Comments

Transcript

教員紹介 2014 - デジタルパンフ入稿システム スクールアプリ 管理画面
別府大学
別府大学短期大学部
教員一覧
別府大学
文学部
国際経営学科 P6
宿 元 明
関 谷 忠
中 山 昭 則
矢 澤 信 雄
米 村 浩
岡 本 哲 明
阿 部 博 光
水 野 時 孝
鄭 朱
中 道 眞
髙 木 正 史
河 合 研 一
榎 本 守 伸
中 川 隆
⻆ 田 幸太郎
森 宗 一
司書課程 P7
工 藤 邦 彦
石 川 賀 一
発酵食品学科 P9
岡 本 啓 湖
大 坪 素 秋
三重野 佳 子
小 河 正 雄
米 元 俊 一
高 松 伸 枝
林 毅
藤 原 秀 彦
別府大学短期大学部
食物栄養科 P10
中 嶋 加代子
立 松 洋 子
真 部 健 一
平 包 留 美
長 谷 真
緒 方 雅 子
古 木 美 香
衛 藤 大 青
初等教育科 P11
野 村 正 則
仲 嶺 まり子
中 村 廣 光
佐 藤 慶 子
阿 部 敬 信
大 塚 守
島 田 隆 樹
三 浦 清
工 藤 豊 文
菅 裕 子
髙 濱 正 文
後 藤 善 友
小 野 貴美子
豊 浦 章 治
尾 濱 邦 子
谷 川 友 美
中 山 正 剛
岩 本 貴 光
安 部 えつ子
有 吉 宏 朗
教員紹介
2014
専攻科(福祉専攻) P12
足 立 圭 司
相 馬 尚 美
伊 藤 佳代子
君に出会えたから
国際経営学部
食物栄養学科 P8
江 一 子
西 澤 千惠子
藤 井 康 弘
星 野 隆
樋 園 和 仁
木 村 靖 浩
浅 田 憲 彦
野 村 文 宏
平 川 史 子
仙 波 和 代
吉 村 良 孝
下 村 美保子
中 村 弘 幸
わたしの夢が広がった
人間関係学科 P5
篠 藤 明 徳
大 嶋 美登子
林 眞 帆
西 村 靖 史
矢 島 潤 平
長 尾 秀 吉
織 原 保 尚
石 川 須美子
古 川 博 文
尾 口 昌 康
日 和 恭 世
食物栄養科学部
ともに学んだ日々は
史学・文化財学科 P3
豊 田 寛 三
山 本 晴 樹
利 光 正 文
友 永 植
田 村 憲 美
飯 沼 賢 司
段 上 達 雄
下 村 智
佐 藤 孝 裕
白 峰 旬
針 谷 武 志
松 森 武 嗣
田 中 裕 介
渡 辺 智恵美
上 野 淳 也
竹 安 大
川 瀬 泰 治
小 川 幸 男
今 井 航
佐 藤 敬 子
牧 貴 愛
大切な宝物
国際言語・文化学科 P1
荒 金 信 治
浅 野 則 子
仲 嶺 真 信
佐 藤 瑠 威
篠 悠 子
安 松 みゆき
田 代 為 寛
河 野 豊
瓜 生 清
松 田 美 香
森 脇 茂 秀
山 野 敬 士
川 村 正 敏
高 木 伸 幸
坂 口 淳 志
篠 大 司
渡 海 道 英
内 山 和 也
阿 部 淳
オカナ・トマース
甲 元 隆 則
曾 怡 華
舩 田 佐央子
教職課程 P4
地域総合科学科 P13
孫 在 奉
八 幡 雅 彦
梶 原 博
姚 宇 龍
神 田 誠 一
杉 野 寿 子
山 本 裕 一
鈴 木 晶
池 口 功 晃
姫 野 美 子
保育科 P14
師子鹿 元 美
伊 藤 昭 博
相 浦 雅 子
柴 田 龍太郎
藤 田 光 子
渡 辺 一 弘
久保田 貴 子
飯 田 法 子
神 田 亮
特任教授 P14
松 本 篤
金 子 進之助
〒874-8501 大分県別府市北石垣82
別府大学入試広報課
TEL 0977-66-9666
URL : http://www.beppu-u.ac.jp
建学の精神
VERITAS LIBERAT
真理はわれらを自由にする
文学部
Department of International Communication, Language and Culture
国際言語・文化学科
教授
書道の実技と理論
書の表現内容は時代と共に変
化しています。しかし、どんな
に時が流れても変わらないの
が、 書 の 古 典 へ の 学 習 で す。
書は人が人に対する様々な感情の表現として生
まれました。時には人を憎み、愛することの中
で書き綴られたものです。故に書のベースは文
学です。漢字・漢字かな交じり・漢字一字か二
字・前衛・篆刻刻字と各書表現は異なっても書
の指針は文学と同じです。その中で育った書の
あそびと専門の知識感覚を融合させることに専
念しています。
浅野 則子
教授
古代和歌史
わずか三十一文字で限りない
世界が表現できる和歌は、日本
の文化において、大きな位置を
しめているといってよいでしょ
う。現代でも新聞、雑誌等には、和歌(短歌)
の投稿欄があり、多くの人々が親しんでいま
す。このように和歌は受け入れられやすいだけ
でなく、その時代、時代に様々な表現方法を持
ち、時代の精神を映し出しています。いわば言
葉の小宇宙といえる和歌を歴史の流れの中で見
つめなおしたいと思っています。
仲嶺 真信
教授
日本・東洋美術史
日本及び東洋の文化や芸術に
ついての研究と教育を行ってい
ま す。具 体的 に は授 業を 通し
て、日本美術史や東洋美術史を
はじめ、日本の古典文化に関する事柄を学ぶこ
とになります。例えば、言葉と美術の密接な関
係、日本・東洋の代表的文化遺産や美術・工芸
品等の紹介、異文化交流史の立場から見た正倉
院宝物の歴史的意義、古都奈良・京都の古典的
文化等が、その対象になります。
高木 伸幸
佐藤 瑠威
篠𥔎 悠 子
安松 みゆき
渡海 道英
准教授
グラフィックデザイン
デザインの本質的課題である『機能』
と『美』の関わりを、現代デザインに
おけるバウハウス理論の位置づけ・史
的展開を手掛かりに取り組む。
価値観の多様化、デザインを取り巻く社会環境が変容す
るなか、デザインのもつ機能と可能性は拡がりつつある。
社会科学・感性工学・記号学など、デザインに関わる学問
のカバレッジは拡大し、そのなかでの、企画・編集・CI・
広告・印刷・タイポグラフィ・色彩・パッケージなどの視
覚伝達デザイン実践的手法と、その方法論について研究。
デザインの価値創造プロセスの設計・デザインコンセプト
設計など、デザインマネジメントの戦略的プロセスも探求。
河野 豊
阿部 淳
教授
日本画
「日本画」という名称は明治
期に「西洋画」に対して生まれ
た 言葉 です が、 技法 で言 え ば
「 油絵 」に 対 して「 膠絵 」 と
でも呼ばれるものです。物の見方やデッサンは
基本として変わりがありません。しかし、日本
で長年育んで来た美意識は西洋のそれとは異に
するモノもあります。芸術はそれが生み出され
た精神や時代や土地風土に関わり、影響されま
す。絵画とは何か。芸術とは何か。全ては自ら
が制作することでしか答えに近づけることはで
きません。
田代 為寛
教授
マンガ・アニメーション
豊かな絵心は日本人の誇るべき特
性です。外国人は絵と言葉を別回路
でわかろうとするのに対して、日本
人は混然と理解することができるの
だそうです。紙とペンさえあれば、絵と言葉を駆使し
て、笑える四コマも、ジーンとくるラブロマンスも、
壮大なファンタジーだって、自分一人の力で描き上げ
られちゃう。でも、だからマンガの創作には、多様な
能力と豊富な知識が必要になります。描画力はもちろ
ん、情報整理能力・発想力・企画力・構成力・演出力
……。つまり、マンガが描ければ、なんでもできる!
別府大学で《創れる文化人》に成長しよう。
瓜生 清
教授
日本近代文学
専門は日本近代文学の研究で
す。近年は、島崎藤村の思想形
成と日本の近代化という観点か
ら、藤村文学の独自性を多角的
に明らかにする研究に取り組んでいます。
近代文学を代表する森鷗外・夏目漱石等の文
学が、古典としての評価を得て久しくなります
が、これらの先人の残した文業には、後代の人
間がくみ取るべき深い英知と洞察に満ちていま
す。授業では、学生と一緒に近代の作品に読み
浸ることによって、新しい知の進展が生まれる
ように努めたいと思っています。
教授
西洋美術史
「近代におけるドイツと日本
との美術交流史」のテーマと、
「ウィーン世紀末の美術」のテー
マ で研 究し て いま す。授業で
は美術史概論やEU文化論他を担当します。美
術作品は単に鑑賞するだけのものでなく、歴史
の様々な出来事や人々の暮らしを、時には美し
く、時には恐ろしく、また時にはおもしろく記
録した「ちょっと変わった資料」ともいえます。
そのような美術作品を使って、現地のリアルな
情報も提供しつつ、学問の楽しさを伝えたいと
考えています。
教授
イギリス文学
「一国の言語の主体をなすものはそ
の国の文学であって、その言語を知ろ
うと思えばその文学を読む他ない」
――これは私が学生の頃読んだ吉田
健一の本の中にあった言葉で、今でも記憶しているもの
です。文学が何の意味をもつのか、という問いかけはサ
ルトル以来(さらにさかのぼればプラトン以来)
、繰り返
し言われていることです。まして文学の研究となれば、さ
らにその意味が問われることになりましょう。大学の4年
間は一生の中でもきわめて特権的かつ貴重な時間です。
文学のもつ意味、あるいは文学研究のもつ意味について、
自ら考える契機となるような授業をしたいと思います。
松田 美香
教授
方言学・日本語教育
方言学とは、地域の生活に根
付いたことばの不思議を、言語
学・国語史を通して考える学問
で す。 研 究 の 過 程 で は、 日 本
の地理について考えたり、方言を教えてくださ
る多くの人々との出会いがあって、とても楽し
い面と、文字や音声のデータを扱う根気の要る
面がありますが、どちらも学生の成長に役立つ
ことと思います。日本語教育も担当しているの
で、留学生と方言の関係にも興味を持っていま
す。留学生が日本人と打ちとけられるよう、方
言サポートもしていきます。
森脇 茂秀
教授
日本語文法・文体史・語彙史
誰でも「日本語の歴史」には
関心があるでしょう。私は長崎
生まれで、
「長崎ばってん」と
いわれるほど私自身がよく使っ
ていた「ばってん」の語源を考えてみました。
語構成は「ばとても」である、と指摘している
本がありましたので、まずその構成要素の「と
て」を調査しました。それが私の卒業論文でし
た。今後も「引用」「条件表現」
「終助詞」等の
観点から、「方言」と「日本語の歴史」との関
係を考えてゆきたいと思っています。
川村 正敏
教授
アメリカ文学
「アメリカ南部」をキーワー
ドに、現代小説や演劇の研究を
しており、最近では人種やジェ
ンダーの問題を文学作品の中に
探る試みを続けています。授業においては、英
米文学の科目においても、実用的英語に関する
科目においても、映画や音楽といった要素を用
いて講義を行うよう努力しています。文学的要
素を他の分野にも探ることで文学の理解はさら
に深まると考えているからです。また、映画や
音楽の中の「生きた英語」は英語運用能力のアッ
プに極めて効果的であるとも信じています。
荒金 信治
教授
哲学
ヨーロッパの哲学と思想史を研
究し、哲学や社会思想史について
授業を行っています。私たち人間
という生き物の特徴は、生きると
いうこと自体を意識していることにあります。生き
るということを意識することから、人間はやがて
「いかに生きるべきか」「生きる意味は何か」とい
うことを考えるようになります。この問題をつきつ
めて学問的に考えようとした時に哲学が始まりま
す。哲学は、生きることを意識せざるをえない宿命
を背負った人間が否応なしに問うていかざるをえな
い問題について考えていこうとするものなのです。
1
山野 敬士
教授
日本近現代文学・国語教育
文学は何のためにあるのか。
人それぞれさまざまな答えがあ
るでしょうが、詩や小説を読み
味わうことによって、自分の視
野が広がり、より豊かな人生を創造できること
は確かでしょう。例えば、私が研究している昭
和作家の小説を読むと、軽いユーモアや何気な
い表現の奥に、深く鋭い思想性が隠されている
ことにしばしば驚かされます。文学に親しみな
がら毎日を充実させ、豊かな人生を築き上げて
いきましょう。
講師
体育学
スポーツにはルールがありマ
ナーがあります。参加する他者の
ことを考えルールとマナーを守る
ことで、その全員がスポーツを楽
しむことができます。社会生活でも同じことが言える
のではないでしょうか。体育実技を通して協調性を学
び、社会生活に生かしてもらいたいと考えています。
また学生の健康と、体力の向上も目的の一つであ
り、心身を鍛えると共に個々の種目の特性を理解し、
技術を習得したときの達成感や満足感を味わい、生
涯にわたり自らが考えてスポーツを楽しむことができ
る資質をやしないましょう。
教授
出版学・情報科学
紙からデジタルへと出版の世
界は今、大きく変わろうとして
います。編集・制作・造本段階
のデジタル化ばかりではありま
せん。出版物自体もデジタル化の気配を見せて
います。コストや流通などの問題を考えると、従
来型の紙による出版だけでやっていくのはそろそ
ろ限界で、デジタル出版物のあり方を真剣に考え
る時期に来ているはずです。動画や音声も使え
るデジタル出版物ならではの表現方法の追究と
ともに、利用分野の掘り起こしや流通形態の検討
などを大学で研究していければと願っています。
坂口 淳志
准教授
日本語教育・異文化理解
本学においては多くの留学生
が学んでいますので、日本語と
彼らの言葉との対照研究をしな
がら、その成果を授業にいかし
た日本語教育をしています。また、日本人学生
と留学生がともに学ぶクラスでは、
「多様性」
をキーワードに異なる文化や考え方を身につけ
られるようにするため、コミュニケーション能
力の育成を目指します。本学で外国人の友人も
作りませんか。
篠𥔎 大司
准教授
日本語教育学
日本語教育とは、主に外国人
に対して、いかにして日本語や
日本事情を教授していくかを追
求する学問分野です。日本語を
学ぶ外国人学習者は世界中に398万人、日本国
内の留学生だけでも約13万人以上いるといわ
れています。また、対象も子どもから高齢者ま
で、園児から大学教授までと大変幅広いのも特
徴の1つです。だから、あなた自身の人生設計
にぴったり合った日本語教育のスタイルがきっ
とあります。これこそ他にない大きな魅力なの
です。
内山 和也
准教授
日本語学(表現学・文体論)
私の専門は日本語学です。主
に、日本語の表現と文体を研究し
ています。ここでいう表現とは、
私たちの知覚できる何かがうみ
だされる過程のことで、そのときに表現の示す〈す
がた〉が文体と呼ばれるものです。そう考えると、
あらゆるコミュニケーションは、かならず表現と文
体とを含んでいるということができるでしょう。特
に言語によるコミュニケーションを、表現・文体と
いう視点から考えていくことが私の研究テーマに
なっています。
Tomás O'Connor 講師
西洋史
As an avid scholar of
Japan’s language and
history I believe one can
achieve an objective
perspective through foreign language
study. By gaining a deeper understanding
of their own culture and who they are I
trust students gain self-confidence in
order to relate to others in this global
age. The world is your oyster.
甲元 隆則
曾 怡華
舩田 佐央子
講師
中国語教育
中国語の勉強は、実用的でし
かも楽しいことです。授業で
は、分かりやすい方法で中国語
と中華文化の紹介を行い、学生
達のために、楽しい授業雰囲気を作る努力をし
ます。新しい言語を学ぶことによって、その言
語を通じて、異文化に対する理解及び異なる文
化面への包容力を持つことができますので、是
非一緒に楽しく中国語を勉強しましょう!
講師
マンガ・アニメーション
現在、アニメーションは子ど
もの見るものだけではなくなり
ました。またTVや映画だけに
限 ら ず、Web媒 体、 ゲ ー ム、
デザインの分野までアニメーションは広がりを
見せています。授業ではFlashを中心にアニメ
のつくり方やプランニングにいたるまで、さら
にアニメーションだけにとらわれず、映像全般
を学べるようにしていきたいと思います。
講師
英語学
専門分野は英語学で、主に
19世紀英国作家チャールズ・
ディケンズの言語研究をしてい
ま す。 例 え ば、 彼 の 小 説 の 中
で頻繁に見られる比喩表現に焦点をあて、登場
人物や事物が何に喩えられているかを考慮に入
れながら、その言語学的な特徴を見出していま
す。本学は、今や世界共通語である英語を言語
学の立場から皆さん独自の視点で研究し、その
成果をアウトプットする場を提供しています。
「英語の面白さを発見する旅」にあなたも参加
してみませんか。
2
文学部
Department of History and Cultural Properties
史学・文化財学科
豊田 寛三
教授
日本近世史
歴史は、ただ単に過去を回顧
するだけの学問ではありません。
過去をたどり、現在から未来へ
の展望を切り開くものです。現代
の日本では、地域が元気を失っています。日本近
世という時代は、現在の「地域」や、文化・生活
習慣の原型が形成された時期です。私は、主とし
て現大分県域を研究フィールドとして政治史・社
会経済史から文化史(人物史)まで近世史の諸問
題の総合的な研究に取り組んでいます。地域の活
性化のためには、これまでの足跡を踏まえた地域
の特性を生かした方策を打ち出す必要があります。
山本 晴樹
教授
西洋史
約200年間続いた「ローマ
の平和」
(紀元後1 〜 2世紀)
について研究しています。人類
史上稀にみる長期の社会的安定
はどのようにして可能だったのか。そこには中
核と周辺を生み出す「近代世界システム」とは
異なる、相互交通的な「古代地中海世界システ
ム」とでも呼べるようなものがあったのではな
いか。興味はつきないところです。
友永 植
教授
中国史
私の専攻は中国史で、唐・宋
の政治・制度史を研究していま
す。講義では春秋戦国時代と唐
宋間の変革を中心に中国の通史
を解説し、演習では宋代の小説集「太平広記」
や皇帝や官僚の事跡を収録した「冊府元亀」と
いう史料を講読しています。また正課外では、
学生諸君と「三国志」を講読したり、フィール
ドワークを兼ねた合宿を行っています。
飯沼 賢司
教授
日本中世史・環境歴史学
歴史学は永く文字世界の学問
と言われてきましたが、近年は
歴史を語る史料の範囲がさらに
広がりました。埋蔵文化財の世
界はもとより、絵画、民俗伝承、地名、景観な
ども史料になります。我々が自然と思いこんで
きた農村の風景も、人間と自然の相克と交流に
よって形成されてきたのです。私が提唱する環
境歴史学は、そのような人と自然の関係を考え
る新しい歴史学です。
佐藤 孝裕
教授
中南米古代史・文化人類学
オルメカに始まり、モンテ・
アルバンやアステカなど数多く
の文明が栄えたメソアメリカ地
域、その中でもマヤ社会の盛衰
を考古学的・文化人類学的資料や文献史料を用
いて研究しています。またそれに関連して、文
明と環境、宗教、国家の問題にも関心を持って
います。
3
教授
日本民俗学・民具学
民俗学という学問は高校まで
習うことはありません。私も大
学で宮本常一教授に出会って始
めて民俗学を知り、その奥の深
さと学問の楽しさを知りました。大学という場
は、出会いの場です。先生、そして友を知り、
学問に出会う。今までは決まり切ったメニュー
の勉強ばかりだったはず。大学は新しい視野と
視点をみつけることのできる智の殿堂です。
松森 武嗣
教授
社会学
モデルネ論争を契機として、
知識論や社会科学の基礎理論か
ら社会学の学的基礎づけを模索
する一方で、高齢社会における
扶養・被扶養意識の構造分析、学習塾の教育シ
ステムや高校入試制度変更の影響を研究してき
ました。間口の広い社会学に少しでも興味を抱
くことを期待しています。
利光 正文
教授
アジア史
中国史以外のアジア史を担当
しています。専門は東南アジア
のイスラム史で、イスラム化の
過程及び近代イスラム改革運動
の実態等についてフィールド・ワークに基づき
ながら研究しています。イスラムというとテロ
リズムを連想しがちですが、もともと平和的な
宗教です。イスラムについての正しい理解と考
察を常に心がけることを主眼としています。
田中 裕介
教授
日本考古学
高校生のときに考古学に興味を持ち、大学1年生の夏
休みに初めて発掘調査を体験したお陰で、日本の古墳時
代を専攻するようになり、以来古墳群、埴輪や土器製塩
などの研究に取り組んできました。最近はさらに中近世
の墓地とくにキリシタン墓地などにも関心を広げています。
発掘調査や考古資料の現地調査をつうじて、歴史に新たな光を当てる
フィールドワーカーを育てることを目標にしています。
渡辺 智恵美
田村 憲美
上野 淳也
竹安 大
教授
日本中世史・中世村落史・民衆
生活史
日本の中世は様々の変動を経
て、現代に至るまで伝わる生活
文化の骨格ができた魅力的な時
代です。私は特に当時の普通の人々が営んだ生
活文化や暮らしの舞台であった村々の有様、自
然環境と生活との関係などに興味をもって研究
しています。この日本の中世社会を理解するこ
とで、
「自分」と「現在」を考えようという方々
を期待しています。
段上 達雄
針谷 武志 教授
アーカイブズ学・日本近世近代史
アーカイブズ学と、19世紀
の日本の近世近代の移行期の政
治史を中心に研究しています。
この世紀は政治的にも精神的に
も大きな変動の世紀です。歴史学の基礎は史料
ですが、アーカイブズがそれを支えています。
しかしアーカイブズは歴史学の為だけではな
く、社会の基盤として重要なものです。これか
ら注目すべき分野として期待しています。
下村 智
教授
日本考古学〔弥生~古墳〕
日本列島にいつから人が住み
始め、日本の文化はどのように
形 成さ れ てき たの か。 縄文時
代、弥生時代など先史時代を中
心に、考古学の立場から研究を進めています。
旧石器時代以来、列島の文化は東アジアの文化
と関連しつつ展開してきました。アジア的視点
に立って、遺跡の発掘調査・研究をとおし、日
本の文化形成のプロセスを共に学びましょう。
白峰 旬
教授
日本近世史
近世の城郭と政治史の関連に
ついて研究しています。秀吉の
時代には城郭は戦争の遂行と不
可分の関係にありましたし、江
戸時代の幕藩制下においては、城郭と政治の関
係がクローズアップされてきます。こうした時
代状況を考慮しながら、個々のテーマを設定し
て研究しています。
准教授
歴史考古学(古代~中世・戦国考古学)
戦国時代の考古学、特に大友宗麟で有名な豊後大友氏の
館跡やその大友氏が支配した戦国都市府内の研究をおこ
なっています。最近では、南蛮交易の研究に着手し、特
に戦国時代に用いられた「大砲」に焦点を当てて、東南
アジアやロシア等、世界中に残された「仏朗機砲」の調査に取り組んでい
ます。また、別府大学文化財研究所の調査で大分県最大の石室を持つこと
がわかった飛鳥時代の方墳鷹塚古墳の発掘調査もおこなっています。みな
さんも、大地に穿たれた先人からのメッセージを受け止めるべく、ともに
フィールドに出掛けましょう。
教職課程
今井 航
准教授
教育学
教 職に関する科目のなかで
も、教育原論や教育課程論、さ
らには教育方法論などを担当し
ています。私の専門分野は、教
育史であり、とりわけ中国の教育の歴史に関心
があります。中国の教育の歴史を掘り起こすこと
で、日本やアメリカ、さらにはヨーロッパ諸国の
教育の歴史と比べられるようになりました。よく
似た点や違う点に気づかされます。そうした点に
気づくたびに、視野が広がっていると感じます。
気づかされることはひとつの楽しみです。これを
学生のみなさんと共有していきたいと思います。
教授
保存修復
私たちの祖先が残してきた『生活の証である文化財』
は、先人の生活の知恵や「ものづくり」の技術といった
さまざまな情報を発信しています。これらを自然科学的
手法と保存修復を通して明らかにするのが文化財科学の
世界です。また保存修復は、壊れてしまった原因を突き止め、もとの状態
に戻す『文化財のお医者さん』の役割を果たしています。
別府大学は、九州で唯一、文化財科学や保存修復が学べる大学です。
講師
英語学・言語学
言語学の中でも、言語の音のことを扱う音声学・音韻
論を専門とし、これまでは「有標性」と呼ばれる言語学
的な概念に関する研究や、言語獲得に関する研究をして
きました。最近では、英語から日本語に入ってきた外来
語や、音声の知覚などの分野の研究もしています。
担当している英語の科目では、これらの研究成果を活かして、学生の皆
さんに英語に興味を持ってもらえるような授業をしていきたいと考えてい
ます。
川瀬 泰治
教授
心理学
私たちは「今、ここ」に生きて
います。では「今」はいつなのか。
「ここ」はどこなのか?この時間
と空間の軸が交わるところにいる
「私」は誰なのか、このような意識の発達を研究し
ています。個人の経験を超えて、何千年にわたる
日本文化の伝統という時間の軸の上の「私」
、また
全世界だけでなく宇宙にまで広がる空間の軸の上
の「私」
。教職課程では、単に教科を教えるのが上
手な教師ではなく、自分自身の「私」を拡大し、ま
たそれによって子ども達の「私」を大きく広げる使
命を持った教師を育成することを目指しています。
小川 幸男
佐藤 敬子 准教授
キャリア教育・コミュニケーショ
ン・生徒指導・コーチング・マ
ネジメント
キャリア教育の到達目標は
“社会的自立”です。
どんな仕事をし、何で稼ぎ、どう生きていく
か、という生き方の確立です。しかしながら、
仕事をしてもらう側からは、
「どういう人間と
仕事をしたいか」という視点で採用をします。
そのために最も重要なコミュニケーション能力
を身につけてほしいと考え、コーチング・キャ
リアコンサルティングの両面から研究していま
す。
牧 貴愛 講師
比較教育学
タイの教 育と開発に関わる
諸問題に関心を持って学習と研
究を進めています。平成24 〜
26年度は、タイにおける「教
職高度化」をめざした教師教育改革に関する研
究
(科学研究費補助金 若手研究
(B)
)
というテー
マの下、タイの教員養成制度ならびに教育専門
職免許状の更新制度の到達点と課題の解明に取
り組んでいます。担当科目(教育職の研究、教
育原論、教育制度論、教育方法論、道徳教育の
研究、教職実践演習、教育実践Ⅰ・Ⅱなど)で
は、研究もできる教師の育成をめざしています。
教授
臨床心理学・教育臨床
学部では「カウンセリング概
論」
「心理療法論」などを担当
しています。催眠法や臨床動作
法、イメージ法を専門技法とし
ていますが、ここ最近はスクールカウンセラー
の実践を中心に行い、個別面接だけでなくコ
ミュニティを対象とした〈新しい心理臨床〉と
いえるような新しい臨床心理学の確立を目指し
ています。役に立つ臨床心理学を一緒に学び、
作っていきましょう。
4
文学部
人間関係学科
国際経営学部
国際経営学科
篠藤 明徳
教授
市民参加論・地方自治論
政治学が専門で、特に、「市
民(住民)参加」や「地方自治」
を教えています。ドイツに16
年間生活し、ドイツを第2の故
郷にし、今でも毎年出かけています。地方分権
が進んだ国ドイツでの様々な体験は貴重なもの
でした。その体験を講義にも生かし、また地域
で活躍している友人たちと別府の「まちづくり」
をしています。学生にも仲間に入ってもらうつ
もりです。
大嶋 美登子
教授
臨床心理学・精神保健
カウンセリング演習や専門・
卒業演習などを担当していま
す。その他に臨床心理学専攻の
大学院の講義と実習、臨床心理
相談室での実際のカウンセリングも行っていま
す。また、学内外での諸活動を学生とともにで
きることは私の大きな喜びです。そうした活動
をとおして、人間という不思議な存在への興味
がますます募ってきます。人間について、人間
が生きるということについて、一緒に考えてい
きましょう。
林 眞帆
教授
社会福祉学
専門は社会福祉学です。研究
テーマはソーシャルワークの実
践理論です。主に高次脳障害の
ある人の地域生活支援の方法に
ついて研究しています。学科では「相談援助の
基盤と専門職」などの社会福祉士養成科目を担
当しています。私は市民性をもった専門職の育
成に尽力したいと考えています。みなさんと対
人援助を通して共に生きることの大切さを一緒
に考えていきたいと思っています。
宿 元明 教授
社会安全システム科学・経営工学
専門は経営情報システム論と
経営工学。経営情報システム論
では、グローバル化する現代経
営において、多種多様な情報を
如何に経営に生かすか、その方法論と具体的な
手法を検討します。経営工学では、現代経営を
科学的な根拠に基づくものにするための方法論
と具体的な手法を検討します。講義では、企業
経営に関わる課題の発見・分析を行い、経営意
思決定に役立つ問題解決策を探索し提案するこ
とを目的に議論していきます。
西村 靖史
矢島 潤平
長尾 秀吉
准教授
社会教育
専門は社会教育です。授業科
目は「生涯学習論」や「地域教
育論」
、
「教育調査論」を担当し
ています。研究テーマは、地域
で取り組まれている自然環境保全活動が地域の
人々の自然観や学校教育にどのような影響を与
えるかについて研究しています。また、近年は
子どもの貧困問題に対する地域や学校の協力体
制について研究を行っています。社会問題の解
決に向けた地域社会と学校教育の連携について
一緒に考えてみませんか。
中山 昭則
石川 須美子
米村 浩
教授
国際金融論・ファイナンス
私の研究課題は、金融・証券
市場を中心としたファイナン
ス・国際金融ですが、その周辺
の 企 業 財 務、 時 系 列 統 計 学、
コーポレートガバナンスなども興味を持って研
究しています。少子高齢化を迎え、わが国は、
ストック(資産等)の機動的な運用でうまく糧
を得ていかねばならない時代になっていますの
で、重要な学問領域です。講義では、実務経験
を生かしてわかりやすく説明し、国際的視野を
持つ人材の育成を目指します。
岡本 哲明
日和 恭世
阿部 博光
水野 時孝
准教授
神経生理学
授業科目は情報リテラシーという
コンピュータの利用についての授業
から、心理学の生物学的基礎や大脳
生理学という専門の科目を担当して
います。
私たちのこころとよばれる過程は、脳という臓器で生み
出されています。こころという過程を理解する上で、神経
化学からの知識はその基本的な仕組みの理解に役立つも
のです。また認知や意識という高度な機能に関する心理学
的研究は、脳の高度な機能について道を開いてきました。
自分の脳がどのように情報を処理しているか、一緒に考
えてみませんか。
准教授
臨床心理学・健康心理学
心理学研究法や心理学実験
演 習を 担当 し てい ます。 研 究
で は、ス トレ ス と健 康を 大 き
なテーマにして取り組んでい
ます。現在は、ストレス社会と呼ばれていて、
健康な人もストレスが原因となり、不安やうつ
を感じて心身症という病気になったりします。
そのメカニズムを解明するために実験や調査を
行っています。最近は、PTSDや緊張支援(特
に心理教育)という問題にも関心を持って取り
組んでいます。一緒に心理学を学びましょう。
織原 保尚
准教授
法学・憲法学
専門は、憲法学を中心とした法
律学です。授業科目は「法学(日
本国憲法)
」や「法律学」などを
担当しています。研究では、障害
のある子どもの教育を受ける権利について、アメリ
カの事例などを参考に取り組んでいます。出身の新
潟県三条という町は刃物づくりで有名な町です。法
学は、社会というものを、法という刃物で切って、
そこから中身を見ていく学問ではないかと思ってい
ます。社会は大きく、さまざまな切り口があるので、
多面的に楽しく見ていきたいと考えています。法学
という視点から、共に今の社会を見ていきましょう。
古川 博文
講師
社会福祉学・障害者福祉
専門は障害者福祉です。授業
科目は精神保健福祉士養成科目
を中心に担当しています。研究
課題は障害者が施設で暮らすこ
とと地域に移行することの意義について研究して
います。私は長年、福祉施設で障害者の地域移
行支援を主に行ってきました。その経験を踏まえ
て、「施設で暮らす」とはどういうことなのかを言
及することが、「地域で暮らす」ことの意義を総括
ができるのではないかと考えています。まずは施
設の是非を含めて、施設に入所すること、そこで
生活することについて一緒に考えてみませんか。
5
Department of Human Studies
講師
臨床心理学・発達障害
主な 授業 科 目は、 学部では
「発達心理学Ⅰ」
「臨床心理学」
、
大学院では「発達心理学持論」
です。研究の内容は自閉症スペ
クトラム障害児・者の心理的な理解と支援につ
いてです。自分自身の体験を通して、様々な事
を感じ、学んでいくことが大切だと思っていま
す。一緒に心理学の楽しさを学びましょう。
尾口 昌康
講師
精神保健福祉
専門や研究課題は、社会福祉学
のうち精神保健福祉領域です。授
業は「精神科リハビリテーション
学」等の、主に精神保健福祉士国
家資格の受験資格取得のための科目を担当します。
私自身も精神科病院のソーシャルワーカーとして臨
床に携わり、多くの精神障害者の支援にあたってき
ました。現在これらの経験をもとに教育・研究活動
に取り組んでいます。
ソーシャルワークは利用者さんとともに、自分自
身も成長できる魅力的な仕事だと思います。学生の
皆さんと、楽しみながら学んでいきたいと思います。
講師
社会福祉学
専門はソーシャルワークで
す。授業科目は「相談援助の理
論と方法」や「相談援助演習」
などを担当します。研究のテー
マはソーシャルワークの専門性の可視化です。
医療機関での実践経験を活かし、一人でも多く
のソーシャルワーカーが自らの実践に自信をも
ち、専門性を発揮できるよう、理論と実践の橋
渡しを行うことを目指しています。人を援助す
ることの素晴らしさを一緒に学びましょう。
Department of International Business Management
関谷 忠
教授
地域経営論・経営診断論・税務会計論
商業・まちづくり問題を中心
に、地域経営論を研究していま
す。高速交通体系の整備や消費
者の購買行動の変化、さらに大
規模小売店舗の郊外進出等により地域商業を取り
巻く環境は大変厳しい状況です。地域商業活性化
のためにはまちづくりの観点から地域の活性化に
取り組むことが必要です。大分県や市町村・商工
団体と連携をとりながら、先進事例の研究や地域
での具体的取り組み等に参加するとともに、税理
士・中小企業診断士・MBAとして経営戦略論、
経営診断論の視点からも研究を進めています。
矢澤 信雄
教授
観光地理学・観光地域資源論
なぜ、ある特定の空間が観光
地として成立そして発展してい
くのでしょうか?その展開に
我々はどのように関わってきた
のでしょうか。そしてこれからどのように関わ
るべきなのでしょうか。我々は一体どのような
場所に『観光』という特定の価値を与えてきた
のでしょうか?このテーマは世界共通のもので
あります。21世紀は『観光の時代』といわれ
ています。私たちの日常生活をより豊かなもの
にする要素として観光というものを考えていき
たいと思っています。
教授
環境エネルギー政策・国際関係
国際社会は現在、従来にない
スピードで変化しています。グ
ローバル化が一段と進んだのを
背景に、政治、経済、情報、そ
して環境など多くの分野で変化の「うねり」が
高くなってきました。特にエネルギー分野にお
いては、東日本大震災の影響による福島原発事
故をきっかけに世界の認識が一変しました。激
動の国際社会をどのように乗り越えていくべき
か、一緒に考えていきたいと思います。
教授
会計学・管理会計・原価計算
私の長期的研究課題は、そもそも管
理会計とは何なのかを究明することで
す。また、学問の世界にも実社会同様
流行がありますが、流行に流されない
永遠性のあるものは何かを会計に関わる世界の中で探して
います。たとえば、
「人間の物欲ははたして善なのか悪な
のか」といった問題。一方、短期的研究課題は、企業の経
営戦略に役立つ管理会計手法を考案することです。また、
会計学と法律の関係、具体的には商法、会社法、金融商
品取引法などとの関係に関心を持っています。私の講義で
は、簿記検定や公認会計士など会計の資格取得や会計に
関わる仕事に就くために必要な知識と技能を伝授します。
教授
オーストラリア地域研究・英語
第1の専門はオーストラリア地
域研究です。言語、歴史、文化、
社会などのオーストラリアの多角
的研究です。オーストラリアは人
口比で世界第2位の日本語学習者数を誇る国である
ことが英語圏の国としての最大の特徴です。外交史
的にも日本との関係が極めて緊密な国です。
第2の専門は実用英語、資格英語、特にTOEICで
す。ビジネス英語、科学工業英語も指導経験があり
ます。TOEICは学生指導目的で30回近い受験経験
があり、990点のスコアを持っています。全学部
の学生のスコアアップ指導の準備ができています。
教授
租税法(特に国際税務)
税は財源調達手段として国側
からみたものとの印象がありま
したが、近年、納税環境の整備
などが図られ、納税者側から
見た立法や行政が進んでいます。税に関する争
訟も増加傾向にあります。企業においても、税
を知らないと経営が成り立ちません。このこと
は、国際的にも言えることです。複雑な税法の
基本をしっかり習得して、社会の動きに対応し
た税制も身につけましょう。
鄭 玹朱
准教授
経営学・国際マーケティング
専門は国際マーケティングと
国際経営。現在はグローバル・
ファッション・マーケティング
という新領域の構図と戦略に関
して国際移転の視点から日・米・韓の手法の比
較研究をしています。学生が将来、国際社会で
十分活躍できるよう国際マーケティング(英語)
と国際経営(韓国語)の高度な学習を通して外国
語能力とスキル、経営ノウハウを徹底して培い
ます。国際マーケティング戦略、調査、マネジ
メントの豊富な知識を持つ経営管理者を育てま
す。
6
中道 眞
准教授
国際経営論・多国籍企業論
研究課題は多国籍企業の社
会的責任。企業の社会的責任
(CSR)が世界的に注目され
ています。企業と社会の関係を
巡る問題が急増し、改めて企業の社会における
役割と責任が問い直されているからです。中で
も、先進国の本社から外国の現地企業をコント
ロールしている多国籍企業は、社会に大きな影
響を与えています。この多国籍企業のガバナン
スや経営管理を学習することを通じて、自らの
意見を持って行動する人材を育てます。
髙木 正史
准教授
会計学・国際会計・教科教育学
専門は国際会計論、教科教育
学。現在、会計基準の世界的統
合化が実施されています。その
た めに、 学生 は 英語 力や 国 際
感覚を身に付ける必要がこれまで以上に出て来
ました。よって私の授業では、全世界で自信を
持って活躍できる会計の知識を持った職業人を
育成します。また、学生が分かり易い大学授業
の構築に関する研究も行っています。
榎本 守伸
准教授
情報科学
情報はエネルギー・材料とならんで現代の科学技術の最も基幹的な3つの柱のひ
とつとされています。情報科学とは情報の作成・伝達・蓄積・利用についての科学
です。
管理栄養士として仕事をする上でも、各種データの記録や栄養計算、栄養指導の
資料作成など情報機器を利用することは不可欠になっています。
別府大学では授業の履修登録をネット上で行い、学生にはそれぞれにメールアドレスやWeb領域
が提供され、またmoodleというネット上で学習を進めるシステムを導入しており、授業や管理栄養
士の国家試験対策にも利用されるなど、大学生活のさまざまな場面で情報機器が利用されています。
通常の学習を進めていく上でもさまざまな情報収集や、レポートや論文の作成、プレゼンテーショ
ン資料の作成などにも情報機器は必要です。
情報科学ではこのような情報機器を活用していく上での知識と技術を学習していきます。
⻆田 幸太郎 講師
会計学・財務会計・人的資源会計
研究課題は人的資源やブラン
ドなどのような「目に見えざる」
資源の会計的価値をいかにして
認識し、測定し、計上するか。
たとえば「従業員は我が社で最も価値のある資
産である」というような表現は企業が発行する
各種の報告書等に広く見受けられますが、日本
を始めとする各国の現行の会計基準では、人的
資源を資産として認識することとはなっていな
いのです。教育面では、制度にとらわれずに柔
軟で自由な発想のできる人材の育成を図ります。
司書課程
石川 賀一
准教授
計量ファイナンス・統計科学
私は市場で実際に観察される金融時
系列データを用いた研究を行っていま
す。金融データといっても色々あるの
ですが、特に、株価や為替レートあるい
は金融派生商品であるオプション価格といったデータを主に
扱っています。これらのデータを使って、理論モデルから計
算された価格と市場で実際に観察された価格の乖離を統計
学や計量経済学(時系列分析)の手法によって比較・検証
する実証分析を行っています。また、これらの価格データか
らボラティリティと呼ばれる変数の挙動をモデル化し予測す
ることによって、リスク管理に関する研究も行っています。
中川 隆
准教授
農業経済学・食品流通学
研究課題は国際食品流通の再
編と安全性確保。食品流通の分
野でも国際化が進んでいます
が、国内外の農業・農村の実態
や卸売市場、食品小売業などの構造・変化要因
をミクロ経済学やマーケティング論の視点から
分析・研究しています。とりわけ食の安全性確
保は重要な課題ですが、我が国のみで完結する
課題ではなく、WTOやFTAなど国際化の動向
も検討します。英語やアジアの言語とともに国
際的な視点に立って、食と農について教育しま
す。
食物栄養科学部
江﨑 一子
教授
微生物学・栄養生理学
免疫異常の時のからだの変化
について研究しています。私た
ちのからだは本来備わっている
免疫機構により、細菌やウイル
スなどの外敵から身を守っています。また体内
のがん化した細胞や不用老廃物を処理するのも
免疫の役割です。最近は、免疫機構の異常が特
定の病気をひきおこすことや、免疫機構の調節
に特定の栄養素が大きくかかわっていることな
どが注目を集めています。
「微生物と免疫」
、
「免
疫と栄養とのかかわり」について授業を行いま
す。
西澤 千惠子
教授
調理学
調理学は食品から料理までの
操作のみではなく、献立を立て
たり調理の過程での化学的、物
理的変化や出来上がった料理の
味、さらに料理を取りまく食文化などを含んだ
幅の広い学問分野です。皆さんは、なぜ牛肉が
おいしいのか、考えたことがありますか。そも
そも「おいしい」ということはどういうことなの
でしょうか。私は「味」について、化学という
側面から追求しています。大分県は海の幸、山
の幸に恵まれた所です。郷土料理にも関心を持っ
ています。一緒に「食」について学びませんか。
教授
給食経営管理論
給食は、単に食物の提供、味覚や嗜好を満たすだけでなく、
適正な栄養素の給与、日常生活における食事の正しい理解と
望ましい食習慣、健康の維持増進、傷病者にとっては疾病の治
療・回復を図るものでなければなりません。
今、管理栄養士に求められている給食管理は、栄養・食事管理サービスを効率
的に安全に運営する為のシステムとマネジメントを行うために、経営管理や生産
管理の理論や手法を給食に応用展開する知識と技能が求められています。授業で
は、食事を介して適切な栄養アセスメント(栄養介入)とする『栄養・食事管理』
と、経営資源の人、原料、資金、設備を中心とした食事の提供とする生産管理、
そして財務・会計管理やマーケティング、情報等を含めた『経営管理』を総合的
にマネジメントする能力と応用力を養うことを重点として行っています。フード
面とメディカル面そして経営面を併せ持った給食経営管理を学んでみませんか。
工藤 邦彦
木村 靖浩
准教授
図書館情報学
図書館情報学はフィールドである図書館と密接に連携しながら研究を進める必要
があります。すなわち、図書館の“現実(いま)
”を直視する参与観察がきわめて重要
と考えられています。
現在、私の具体的な研究対象は、我が国におけるスポーツ情報資源の流通、収集、
組織化、公開といったスポーツ・ドキュメンテーションおよびライブラリアンの職能について検討
しています。
本学の司書課程・講習では司書資格取得に向けた図書館活動に関する専門知識・技術の修得はも
とより多様な情報資源を利活用できる基礎リテラシーの育成に力を注いでいます。
Department of Food & Nutrition
食物栄養学科
森 宗一 講師
経営学・経営戦略
経営学、経営戦略と聞くと「お金儲け」を連想する人がいるかもしれません。も
ちろん間違ってはいませんが、正解でもありません。
最近「不況だ、増税だ」という言葉を頻繁に耳にしませんか? しかし、その環
境の中でも企業は決してあきらめることはありません。自分たちの掲げる理想や目
標を実現するために戦略をたて、自分たちの持つすべてを使って活動しています。その企業の戦略や
活動から多くのことが学べます。自分は何がしたいのか?自分には何があるのか?何をどのようにす
ればよいのか?つまり、経営学・経営戦略は自分の目標をどうやれば実現できるかを学ぶ学問です。
将来のあなたを実現するために、今のあなたがいます。どうかあなたも経営学に触れてみてください。
講師
図書館情報学
図書館は様々な資料や情報の収集・提供を通じて、みなさんの課題解決や目的到
達を支援する機関です。私たちは情報社会の進展によってこれまでにない様々な課
題に直面することから、いままで以上に図書館の役割に注目があつまっています。
そのため私たちも、情報活用能力の一環として図書館を使いこなす能力の習得が求
められています。また図書館も自らの可能性を研究し、利用者の生活実際に即した活動に取り組ま
なければなりません。
やや堅苦しい言い方をしましたが、視点をずらしてみると図書館は何かをしようとする人にとっ
て心強い存在であるといえます。降りかかってくる課題もありますが、人生の目標や夢といった誰
もがかなえたいという願いも能動的な課題です。そんな利用者の課題やワクワクを支援するのも図
書館の仕事です。図書館を使いこなす力を身につけたい、図書館の仕事に魅力を感じたみなさん、
心よりお待ちしています。
7
河合 研一
星野 隆
教授
食品学
生活習慣病の増加や低年齢化が社会
問題となっています。食習慣の乱れ
が、肥満、脂質異常症、高血圧症、糖
尿病などを引き起こし、脳卒中や心臓
病発症増加の一因となっています。“医食同源”や“食律生命”
という言葉があるように、食は、生命活動や健康の維持・
増進の根幹を成します。それゆえ、食品や食事に関する正
しい知識を身につけることは、食と栄養のプロとなる管理
栄養士には不可欠になります。食品学では、食品の組成や
食品の持つ機能(栄養素を供給する機能、味、色、香りな
どおいしいと感じさせる機能、健康の維持・増進に関与す
る生体調節機能)を分かり易く解説したいと思っています。
平川 史子
樋園 和仁 教授
解剖生理学、解剖生理学実験、組織学実習、医学概論・臨床医学入門、病理学
現代の食生活環境は、世間には一見健康そうですが生
活習慣病やメタボリックシンドロームといった「もうひ
とつの栄養障害」を抱える人が増え、一方で医療施設な
どでは、栄養状態の良くない方々も存在します。それら
の人々を他の医療従事者とともに栄養サポートや栄養療法を行っていくこ
とが、これからの管理栄養士の任務の大きな柱となっていくでしょう。そ
のためにも基本となる人体の構造、機能及び疾病について学ぶ必要があり
ます。それらを学ぶことを通じて、高度な医療現場にも通用する管理栄養
士として育っていけるように一緒に研鑽していきましょう。私も総合内科
専門医や血液専門医として臨床経験を積むとともに止血血栓学や血管細胞
学といった研究を通じて培ってきたことを講義に反映させ、また研究を進
めています。
浅田 憲彦
准教授
臨床栄養学
食や栄養、健康などに関する
情報は新聞、雑誌、テレビ、そ
してインターネットなどから絶
え間なく流れてきます。これ
らの情報を正しくキャッチし、幅広い知識を持
ち、自分の言葉でわかりやすく伝えていくこと
のできる管理栄養士が求められています。私の
担当する栄養教育論、臨床栄養学、保健栄養食
品学では栄養素というパーツを用いて、様々な
情報をヒントに、人々の健康を組み立てて行く
ことの面白さを学んで、将来に生かしてもらい
たいと思います。
准教授
応用栄養学
わが国の食生活の現状は、脂質の過剰摂取や野菜の摂取不
足、朝食の欠食、インスタント食品やファーストフードなど
の多用など、栄養の偏りや食習慣の乱れなどが成人のみなら
ず子供にまで見受けられるようになり、肥満や生活習慣病の
増加、過度の痩身願望などさまざまな問題を生じています。
応用栄養学は、新生児期から高齢期までの成長、発達、加齢による身体的・
精神的変化や栄養、食事内容の特徴や留意点を理解することによって、それぞ
れのライフステージでの健康維持・増進、疾病予防などと食生活の関わりの重
要性を学びます。実習では、各ライフステージ別の食事摂取基準量や栄養の
バランスを考え、それを食事として具現化していく方法について学習します。
私は、病院・プロ野球球団の管理栄養士として働いた経験を生かして、管理
栄養士の魅力や厳しさを伝えたいと思ってます。
藤井 康弘 教授
基礎栄養学
栄養学は、人の健康の基本と
なる知識や知恵(応用)を学ぶ
学問です。管理栄養士は、その
専門家として人の健康の維持・
増進や病気の予防、病人の栄養管理など、大変
重要な役割を担っています。
基礎栄養学では、その基礎となる栄養素の種
類と働き、消化と吸収、体内での変化(代謝)
等を学びます。私は、これまで企業で食品の機
能性を動物から人まで評価してきた研究開発の
経験を今後の研究や教育に活かしていきたいと
考えています。
野村 文宏
准教授
哲学・法哲学
法は我々の社会生活に欠かせ
ないものです。この法という複
雑で広範な現象を、豊かさを損
なうことなく記述し、分析する
ことはいかにして可能か。それを哲学的に考察
することが現在の研究テーマです。授業として
倫理学やドイツ語なども講義しています。
仙波 和代
准教授
生化学(免疫生化学)
専門は免疫生化学です。以前の医学基礎研究は生理学
や解剖学といったように境界がはっきりしていました
が、近年は学問の融合が主流となり、私も免疫学と生化
学を融合させたような研究を進めています。具体的には
「肥満と慢性炎症の関連」です。動物を使って研究しているのですが、と
ても興味深い点は、摂取した食べ物の影響が意外と早く生体に現れてくる
点です。脂質の多い食事にすると脂肪肝や脂肪細胞の肥大化がかなり早い
時期に認められます。研究を通して、日々口にする食物がいかに重要であ
るのか痛感すると同時に、どんな病気も食べ物で予防可能なのではないか
と考え始めているところです。興味のある方は是非一緒に考えてみません
か?
8
吉村 良孝
准教授
運動生理学
健康づくりの3要素の中で、
運動の部分を担当しています。
運動生理学の授業は、「運動指
導ができる管理栄養士」を養成
する内容にしています。基礎をしっかり身につ
けましょう。また、現在の研究は高齢者や精神
障がい者の健康づくりとその支援が中心です。
下村 美保子
講師
栄養教育論・栄養アセスメント学
我が国の平均寿命は、男女とも世界の中
でも長く、これに伴い医療や介護を必要とす
る高齢者が増加しています。また、若年層・
壮年層においてはライフスタイル等の多様
化による生活習慣病の発症数が増加し、その年齢層は広域化してい
ます。この様な背景から改善すべき主要な行動が食習慣です。食べ
ることは本能行動であるだけでなく、社会的・文化的営みでもあり
生き方・価値観とも関わるため修正の難しい行動とされています。
栄養教育論では、専門的観点から対象者自らが食に関する問題を
解決し、食行動を望ましい方向に変容するための支援手法の習得を
めざします。講義では、行政・福祉・医療現場での実践例を積極的
に取り入れていきたいと考えています。
食物栄養科学部
発酵食品学科
中村 弘幸
助教
公衆栄養学
公衆栄養学とは、主にヒトの集団を対象
とする栄養学です。目的は、栄養に関する知
識や技術を啓蒙・普及し、健康増進を図り、
最終的にQOL(生活の質)を向上させるこ
とにあります。このような活動を効果的に行うためには、データを
収集・分析し、問題点を明らかにする力が必要となります。また、
問題点からプログラムの計画・実施・評価を行うマネジメントの力
も必要となります。さらには、食事調査や関連法規等を学ぶことで
実践的な栄養改善活動を行う際の土台となる分野でもあります。
現在、食のスペシャリストである管理栄養士に求められる期待
は非常に大きくなっています。興味のある方は、是非一緒に学びま
しょう。
Department of Food & Fermentation Science
短期大学部
Department of Food & Nutrition
食物栄養科
中嶋 加代子
教授
調理学・食品衛生学
食文化の原点である調理は、経験をもとにして発展し
たもので、調理学は、食べることの生理的意義をもつ縦
糸と精神的意義をもつ横糸の織りなす人間学の原点です。
近年、調理の合理化・簡素化の流れの中で、調理機器の
開発などが行われ、調理技術はかなり精巧な域まで達しています。調理学
の講義で調理の理論を学習し、実習で調理技術を科学的に習得することが
できます。調理理論をやさしく解説しますので、調理のできる貴重な栄養
士を目指してください。
立松 洋子
教授
学校栄養指導論・調理実習
調理学の理論や栄養学を基礎として、食育、栄養教育、
調理指導ができる栄養士、さらに調理技術を極め現場の
率先力となり、知識と技術の両面を兼ね備えた栄養士・
栄養教諭の養成を目指します。調理の技術だけでなく、
心が癒される、美味しく身体に良い新しい料理の開発や研究を学生と一緒
にして、
「食」の大切さと楽しさを伝えていきたい。
真部 健一
岡本 啓湖
教授
醸造微生物学・土壌微生物学
農学博士取得後、ミシガン大学で3
年間、博士研究員として糖尿病に関す
る研究を行い、帰国後、大学等でバイ
オテクノロジー、食品科学、微生物工
学、環境科学等の講義を長年担当し、その後短大に準ずる
専攻科で微生物工学専攻の担当をしてきました。ここでの
研究は、①高温菌、乳酸菌による土壌の修復、②乳酸菌の
多機能性研究、③廃棄炊き米からのエタノール生成等でし
た。別府大学では今までの研究を生かし、大分県下の企業
等との共同研究を行い、また2011年の東北震災からの復
興支援に関する研究も手がけています。研究が持つ力で地
域発展や復興支援に貢献できればと願っています。
大坪 素秋
教授
分子生物学
私の専門の動物細胞の増殖の
研究には、発酵食品に欠かせな
い微生物である酵母がきわめて
重要な役割を果たしています。
実は酵母の細胞が増殖するためのしくみは動物
細胞のそれと驚くほど類似しているので、酵母
と動物細胞の増殖の研究は相互に補完しながら
進んでいます。酵母をうまく利用してヒトのが
んや幹細胞の増殖のしくみを明らかにすること
により、得られた知識をがんの治療や再生医療
に応用することを目指して研究を行っています。
小河 正雄
教授
食品加工学
食物アレルギーを持つ人達の
食事について考えています。本
来有益であるべき食品がなぜヒ
トに不利益を もたらし、また
個々人で症状が異なるのか…遺伝子レベルでの
研究も進められていますが、内容は複雑で、真
相は完全に究明されていません。患者さんのご
協力を得て、食物アレルギーの原因となるタン
パク質の探索や、食生活ケアの確立ができれば
と思っています。
9
教授
総合英語
高校までは、英語は「勉強」
しても、
「使う」機会は少なかっ
たのではないでしょうか。
「使
う」のは、いわゆる「英会話」
に限定されるものではありません。英語は、海
外旅行のような体験もさることながら、自分の
興味ある分野、学習や研究の分野でも、世界を
広げるのに大きく役立ってくれるはずです。そ
のためには、これまで学んできた知識をどう使
い、さらにどうやってスキルアップすればよい
のか? 授業はその術を身につけ、将来に生か
していくための基礎演習です。
米元 俊一
教授
食品衛生学・公衆衛生学
食品の安全性について国民は
常に高い関心を寄せています。
また、皆さん自身の生活にとっ
ても、食事は重要な事柄です
ので、より安全で健康な食生活を送ることが期
待されます。食中毒や、食品を媒介とする感染
症、食物アレルギー、農薬、抗生物質、保存料
といった食品の安全に係る事柄について講義や
実習を通して学び、安全で安心な食品を提供す
る専門家を育てたいと考えています。
高松 伸枝
三重野 佳子
教授
発酵醸造学、香料学
私の専門は発酵醸造学、香料
学です。香りと味は食品の重要
な要素ですが食品香料コースで
は 食 品・ 飲 料 品・ お 酒・ 香 粧
品の香りに含まれる様々な成分の特徴・生成機
構・機能性、人間の嗅覚の仕組み・官能評価・
応用について学び、生活を豊かにする知識や技
術を身に付けることを目的としています。また
醸造発酵学・香粧学に加えて、大分香りの博物
館での実習をはじめとした実践的な香りの教育
を行いますので食品・飲料・酒・香料までの幅
広い勉強ができます。
林 毅
准教授
生化学
生化学とは、生命現象を化学
で解明する学問です。生物体内
では様々な化学反応が行われて
いますが、そのほとんどはタン
パク質(酵素)が担っています。私は有用物質
を生産する発酵微生物に着目し、その中のタン
パク質やそれがコードされている遺伝子の研究
を、バイオテクノロジー技術を用いて行ってい
ます。最近は特にバイオエタノール生産菌につ
いて研究しています。いずれこの微生物が地球
環境の保全のために応用利用されるよう夢を描
きながら、日々研究を行っています。
教授
教職・英語
共通履修科目の英語や教職の教育学概論、教職実践演習
(中家)
、教育実習等の事前事後指導を担当しています。こ
れからの社会は情報化、国際化、少子化、地球温暖化等様々
な課題を抱え、先行き不透明な時代であると言われていま
す。このような時こそ、確かな学力、豊かな人間性、たくましく生きるため
の健康や体力などの「生きる力」を備えたたくましい人間の育成が重要で
あると思います。一人でも多くの皆さんが「情熱」を持って目標達成に「チャ
レンジ」してくれることを期待しています。
平包 留美
教授
給食経営管理実習・臨床栄養学実習
特定かつ多数の者を対象とする給食施設(病院、保育
園、福祉施設、事業所等)
において、栄養学的に管理され、
かつ衛生的に安全な食事を提供するためのあり方を習得
することを目的としています。その知識に基づいて給食
経営管理実習では大量調理に適する献立作成や調理工程、大量調理機器の
使用方法をマスターし、栄養士業務を体験学習できるように取り組んでい
ます。校外(病院)実習に向けて、特に病院における給食実務の学習に力
を入れ、様々な疾患に対応した特別治療食を作成しています。
准教授
生化学
健康に関する関心の高まっている現代においては、専
門的な知識や技術に裏打ちされた「食事」による健康維
持や疾病予防への提案が栄養士には求められています。
その期待に応えるためには人体の構造や機能についての
正確な理解が必須となります。生化学や基礎栄養学では生命を維持し活動
していくために必要な五大栄養素や遺伝・タンパク質合成等に関与してい
る様々な生体内物質の特性や化学性について学び、またそれらの生体内で
の動態や機能について理解していきます。
緒方 雅子
准教授
栄養教育論・給食実務論・応用栄養学
最近は多くの人達が「健康志向」になってきています。
しかし、実際正しい食生活を送っている人はどれだけい
るでしょう。健康な生活を送る為のライフスタイルに合
わせた食生活を正しい形に導くのが栄養士の仕事です。
栄養教育論や応用栄養学では、ライフステージ別の栄養教育を学び、給
食実務論では円滑な給食運営を学びます。
病院及び事業所管理栄養士の経験を活かし、今後の職場での栄養士の魅
力や厳しさを伝えたいと思っています。
「食」に関われる事を誇りに思い、将来に羽ばたいて下さい。
藤原 秀彦
准教授
微生物工学・資源環境科学総論
日本にはまだ利用していない
資源が多くあります。その1つ
として杉の樹皮(バーク)が挙
げられます。私の研究では、こ
の杉バークに含まれる難分解性化合物(リグニ
ン)を分解してくれる微生物を対象にしていま
す。リグニン分解微生物の遺伝子や酵素の性質
を解析し、リグニンから有用物質の生産を試み
ています。また、このような分解遺伝子は多く
の微生物が保有しています。この謎を解明する
ことで生物の進化の秘密を探れるかもしれませ
ん。
長谷 真
古木 美香
講師
臨床栄養学・給食計画論
様々な給食施設の業務は栄養士を軸に動いています。
栄養士として対象者に適切な食事を提供するためには、
マネジメントする能力が求められます。臨床栄養学総論
では、対象者の栄養状態や問題点を把握し、個別に評価
する能力を習得します。給食計画論では、対象者に応じた栄養基準量の設
定や献立作成などの計画を立てる能力、そして計画を実施し評価する能力
を習得します。生きる力である「食」の大切さを共に学び、共に伝えてい
きましょう。
衛藤 大青
講師
食品学・食品加工学
保健・医療・福祉に関する施設などで、専門的知識に
基づき栄養指導・献立作成などを主な業務とする栄養士
にとって、食品に含まれる各種栄養素の特徴を知り、そ
の構造から人体にたいする機能、科学的性質などを理解
することは必須です。また、それら栄養素などの食品成分を理解すること
は、どうすればよりよい調理・加工が可能になるのか、長期の保存を行う
ためにはどのような方法があるのかなどを考えるための知識にも繋がりま
す。食品に含まれる栄養素を含めた成分について、わかりやすく、簡潔
に、できれば楽しく、伝えていければと思います。
10
短期大学部
初等教育科
准教授
心理学
授業では、保育内容「人間関
係」
、障害児保育や保育実習な
どを担当しています。人間の
成長において、教育者の存在
は欠かせません。子どもたちが心身ともに健や
かに育つために必要な教育者としての専門知識
を身につけ、それらを生かすための柔軟な心を
学生自身が育んでいけたらと思います。また近
年、保護者に対する支援も重要になってきてい
ます。保護者とともに子どもの成長を喜び、見
守ることができる保育士、幼稚園教諭を目指し
て、学んでいきましょう。
豊浦 章治 准教授
教科教育(国語)
子どもの学習指導を展開する
ために必要な教材研究や指導計
画の作成を行います。教材を分
析して登場人物の生き方に迫っ
たり情景描写を味わったりします。
子どもの生活実態を探りながら子どもの興
味・関心を入り口に学習指導を行っていきま
す。子どもが生き生きと学習に取り組むように
学習活動をセッティングして指導の手立てを考
えます。子どもが学習した内容を理解している
か評価する方法も研究します。魅力ある授業づ
くりを学んでいきます。
野村 正則
教授
美術・図画工作科指導法
幼稚園の教育目標には、…生
涯にわたる人間形成の基礎を培
う…とあり、小学校学習指導要
領の総則では、…児童の人間と
して調和のとれた育成を目指し…と謳っていま
す。つまり、幼児・児童期には人間性を育てる
=情操教育が最も大切な教育の一つなのです。
長年にわたり、絵画作品の制作を続けてきた経
験を基に、色や形・手触りなどを通して、子ど
もたちに創造的で自由な発想、探求的・自主的
な態度、豊かな感受性と自己表現の能力を育て
るには、どうあるべきかを考えていきます。
仲嶺 まり子
教授
幼児音楽・リトミック
授業では、音楽表現・保育内
容Ⅴ(表現)
・ピアノ演奏等を
担当し、主に「音楽と動き」を
テーマに教育研究活動に取り組
んでいます。特に、乳幼児期の音楽では「あそ
びや動きとの関係」は大変重要で、リズミカル
に体を動かしながら音楽を体験することで、音
楽の楽しさや美しさ、いろいろな音やことばの
おもしろさ等を発見でき豊かな感性が養われて
いきます。また、動きを伴った音楽活動はコミュ
ニケーションも楽しむことができ、自己表現や
自己発見につながる教科だと考えています。
中村 廣光
教授
心理学
心理学は、複雑な人間の心の
働きを科学の視座から解明してい
く学問です。人間活動のあらゆる
場面に心の働きが関与しています
が、そこに働く心の普遍的法則性を明らかにし、よ
り良く、より合理的に、そしてより感動的な人間活
動を創出していくことを目指すのが応用心理学で
す。授業では、自己理解、他者理解のための一般
心理学、人間形成のメカニズムや心の問題の解決
を援助するための発達・教育心理学・臨床心理学
などを担当しています。現在、認知行動療法やメ
ンタルヘルスの研究・普及活動を行っています。
谷川 友美
講師
保健学・看護学
子どもが豊かに健やかに育つ
ためには、どのような保健活動
をするかが大変重要です。子ど
もの成長発達を理解し、さらに
疾病予防、公衆衛生学等の知識を踏まえ、より
よい実践ができるよう学習していきます。
目の前で起きている現象を、
「健康」という
視点でも捉えられたら、保育実践の幅が大きく
広がることでしょう。
共に、子どもにおける「健康の意味」を考え
ていきませんか。
中山 正剛
佐藤 慶子
教授
幼児教育
保育内容「言葉」・保育内容
総論・幼稚園実習指導等の科目
を担当しています。子どもとか
かわる保育士・幼稚園教諭を目
指す学生の夢の実現のために、専門的な知識を
得る学習の場と、子ども自身の素晴らしい可能
性を見出す実践の場を提供していきたいと思っ
ています。豊かな子どもの育ちを保障する保育
者として専門性を磨くには、子どもの生活する
姿から学ぶことが一番です。自分の感性を磨き
子どもと共に成長できる保育者を目指してほし
いと思っています。
阿部 敬信
教授
特別支援教育学
平成19年4月に学校教育法の一部改正
が施行され、従来の特殊教育から特別支援
教育へ転換され、特別支援教育は、特別支
援学校などの一部や学校などだけが行う教
育ではなく、すべての学校で行う教育となりました。そして、今
や特別支援教育は、「教育のユニバーサルデザイン」を目指すよ
うになっています。「ユニバーサルデザイン」とは、一部の人の
みが満足する設計ではなく、万人に通用する優れたデザインで
あることを意味しています。すなわち、特別支援教育の視点を取
り入れることで、障害のある児童生徒だけでなく、すべての児童
生徒にとってわかりやすい授業をつくることができるようになる
ということです。特別支援教育について共に学んでみませんか。
大塚 守
岩本 貴光
安部 えつ子 講師
ピアノ実技、音楽科指導法、芸術
鑑賞
放課後は、吹奏楽団の指導も
行い、たくさんの学生と音楽を
通して感動を共有しています。
音感の育成に大変重要な幼少期の子どもたちに
携わるみなさんに、基礎的な知識や実技を積極
的に学んでもらいたいと思います。
音楽は言語、人種、宗教、民族を超えた世界
共通で唯一のツールです。学生生活の中で音楽
の楽しさに触れ自己発見、自己表現をし、より
よいコミュニケーション法を探し豊かで充実し
た学生生活を送りましょう。
島田 隆樹
教授
教職教養
教職に関する教職概論、生徒
指導、進路指導、特別活動など
を担当します。教師を目指す上
での、教師に求められる資質や
能力、教師として心得ておかなければいけない
法規や制度、生徒を指導・育成するための学級
経営、生徒指導、進路指導などの内容について
学習していきます。ぜひ21世紀を生きていく
子ども達に知力、徳力、体力などの「生きる力」
を育成するため、より実践に役立つよう意欲を
持って学んでいきましょう。
三浦 清
教授
教科教育(理科)
・教育実習
小学校では、具体的な活動を
大切にし、基礎的・基本的な知
識・技能の定着を基盤とし、問
題解決能力をつける学習を進め
ています。
算数科や理科の授業では、体験的な学習を通
して、学ぶことの意義や楽しさ、実感できるこ
とをめざしています。教育実習では、大学で学
んだ理論をもとに、学校現場で実証的に学び、
そこにいる子どもたちから学ぶ教師をめざし、
教育者としての資質の向上を図るよう頑張りま
しょう。
工藤 豊文
菅 裕子
髙濱 正文
後藤 善友
准教授
家庭・被服学
人間だけが衣服を身につけ、
個 性 の 表 現 をしてい ます。毎
日身につけている衣料品につい
て、おしゃれや健康管理などの
観点から研究しています。
小学校や中学校の家庭、家庭科指導法、被服
学、生活支援技術等の講義では、子どもたちや
高齢者、障害者の方々が安心して自立した暮ら
しができる助けとなれる能力を身につけてもらう
ことを目指しています。これからの家庭生活(子
育て、衣、食、住、家庭経営、情報、産業、資
源や環境など)
について、共に考えてみましょう。
11
Department of Childhood Education
小野 貴美子
准教授
保育学
「保育」の世界は本当に素晴らしいもの
です。保育者として、子ども達の無限の可
能性をどう引き出していくことができるの
か。子どもと遊ぶということは、一見簡単
なようで、難しい…その遊びの中に発達を刺激する様々な重要ポ
イントがあるのです。それほど奥が深いのです。しかし、実際に
子ども達と関わり、触れ合う中でその魅力や感動、面白さを実感
した時、保育の道を志して良かったと心から思える日が来るので
す。そのためには、子どもの心を捉える力が必要です。子ども
達にとって魅力あふれる素敵な保育者になるために今、何をす
べきか一緒に考えていきましょう。たくさんの仲間と共に、子ど
も達から「大好き!」と言ってもらえる保育者を目指しましょう。
教授
国語・教育原理
授業ではスペシャルな専門的
な知識ではなく、ゼネラルな教
養を身につけることを目標とし
ています。生涯教育の基礎とな
る幼児教育や小学校における教育において最も
重要視されるべきは教授者の人格や識見です。
タコツボ的なものではない視野の広さが求めら
れる所似です。
また、2年間という短期間で教わる側から教
える側に考え方や態度等生活のすべてを大変革
しなければなりません。少しでもお手伝いがで
きたらと考えています。
教授
教職概論、教育原理
将来、小学校や幼稚園の教師
を目指している学生たちのため
に教職概論、教育原理などを担
当します。教師を目指す上で最
も大切なのは、子ども好きになること、子ども
たちと同じ目線に立って授業や指導を行ってい
くことだと考えておりますが、そればかりでは
子どもたちは育っていきませんね。法律、生徒
指導論、教科教育など必要な教養を身につける
ために、少しでも役に立てればと考えておりま
す。
准教授
情報教育・理科
大学での教育・研究を充実させる
ためには、情報リテラシーを修得す
ることが不可欠です。みなさんが高
校で学んだ「情報」を発展させ、さ
らに高度な技術や知識、情報社会の特徴などを学び、大
学での活動に積極的に情報技術を活用できるようになる
サポートをしています。
また、理科では、科学的な思考が、観察や実験を通し、
どのように子どもたちに形成されてゆくかを考えます。
そういうことを考えるためには、まず私たちが気持ちに
余裕を持ち、自然に対して素朴な関心を抱くことが望ま
れます。晴れた夜には星空を眺めるのも良いですね。
講師
体育学
本学での担当科目は、体育科指導
法、レクリエーション実技などです。
学生とともに「日々成長」を目標に
邁進していきたいと考えています。
近年、子供たちの「運動嫌い」が深刻な問題になっ
ており、とりわけ剣道においては、剣道人口の減少が
大きな問題となっています。いかにして日本古来の伝
統文化である「剣道」を正しく理解し、楽しく子供た
ちに伝えることができるのかを日々研究しています。
また、剣道部の監督として、
「克己心」を持ち、
「全
国制覇」を目標に掲げ、学生の人間形成を図っていき
たいと考えています。
尾濱 邦子
准教授
国語・社会・教育実習
別府大学歌の作詩者は、詩人の草野
心平です。ケルルンクックという「か
えるの歌」の詩を書いた人です。詩
には、たくさんの生きて働く言葉がつ
まっています。その言葉を伝える力を育てるのが国語科
です。適切に、表現する能力をどのようにして子どもたち
に付けていくのかという指導法を学びます。また、公民的
資質の基礎を養うのが社会科です。公民的資質の基礎を
学び、公民的な見方や考え方を養い、問題解決学習の指
導方法を学びます。教育実習を通して、その学びを実証
していきましょう。子どもたちとのかかわりを通して、教
師になることのよさを実感できる教育実習にしましょう。
講師
大学体育学・体育科指導法
担当科目は、指導法特論(体
育)
、身体表現、体育科指導法、
「体育演習」などです。子ども
の体力低下や社会的スキルの低
下などが懸念されている現在において、運動・
スポーツ・レクリエーションなどはその主な改
善要因として注目されています。授業では、ま
ずは①「学生自身が体を動かすことの楽しさを
体感」し、②「その重要性(効果)を頭と体で
理解」し、最終的には③「子どもに楽しくて効
果的な運動を提供できる」ところまでを目標と
しています。
短期大学部
有吉 宏朗
助教
絵画(洋画)
造形・図画工作といった美術系
の授業を担当しています。ただ専
門は絵画・洋画です。
学生時代は、アトリエに引きこ
もり絵しか描かずに過ごしました。今では、元気で
活発な学生達に囲まれて驚く事ばかりですが、精一
杯頑張っていきたいと思います。
また、初等教育に於ける、美術的役割とは、純粋
美術とは大きく違い、人間形成としての意味が大き
くあります。皆さんも、子ども達と同じ様に、日常
に溢れている視覚的な感動・驚き“美しさを感じる”
体験を増やし豊かな情操を大切にして行って下さい。
Postgraduate Course:Department of welfare
専攻科 福祉専攻
足立 圭司
教授
介護技術・障害者福祉論
戦後日本の障害者福祉は、社会
福祉施設を中心に展開されてきま
した。ひとつに障害児(者)の親
たちの地道な運動の成果ともいえ
ます。反面、障害者自身(当事者)にとって、障害者
施設は障害者を施設にしばりつけ地域生活をはばむ
ものとなってきました。日本でも当事者主体による自
立生活運動が展開されてきています。親たちによる
障害者運動から当事者の障害者運動に発展してきま
した。障害者福祉の制度が財政問題のため変容して
行く中で、私たちは、これまでの歴史を通して障害
者福祉を捉え直していく必要があると考えています。
相馬 尚美
准教授
看護学
担当する「子どもの保健」で
は、感染予防や事故防止・安全
教育を中心に子どもの健やかな
育ちを支える事について考えた
り、日常生活における養護の技術を身に付ける
ことを目指します。また、「生活支援技術」で
は、様々な介護の場で支援を必要とする人の安
楽や自立につながるような、根拠を持った適切
な援助法を考えていきます。現場では実践が先
立つことも多いと思われますが、なぜそうする
のかを理解して、実践に繋げられるように学ん
でいきましょう。
伊藤 佳代子
准教授
ソーシャルワーク実践理論
社会の変化に伴い社会福祉の
対象は、より豊かな生活を求め
るすべての人びとに拡がってい
ま す。 現 代 の 社 会 福 祉 は、 最
低限度の生活保障に止まらず利用者の自己実現
を目的としているのです。ソーシャルワークは
個人の幸せを考えながら、社会福祉制度を基に
して社会福祉の改善・向上を目指す実践活動で
す。対人援助職である介護福祉士および保育士
として求められる価値を理解し、実践力となる
知識と技術を共に学んでいきましょう。
12
短期大学部
地域総合科学科
孫 在奉
教授
日韓通訳論・韓国語
人間が意志疎通を取るためには
間で共通する手段を持たないと困
ります。この手段として言葉と文
字があるが言葉が代表的なので
す。言葉が違う人が一緒に生活するためには通訳
が必要であります。この時、語彙の不足、選択等で
時間がかかってしまうとなにもできません。それぞ
れの文化をそのまま理解して、身につけてからこそ
順次的確な話が自然に出てきて、自然体の意志疎
通が出きると思います。韓国語はとても優しい言葉
であります。同じ発音の漢字も多いです。耳に聞こ
えた韓国語はそのまままねして使ってみましょう。
Department of Community Studies
八幡 雅彦
教授
英語・アイルランド文学
「ビジネスイングリッシュ」
ではおもにビジネス英会話を、
「トラベル英語」では海外旅行
の際に必要な英語を教えていま
す。また「TOEIC演習」ではTOEICの得点アッ
プを目指して本番形式の演習を行っています。
皆さんと一緒に声に出して英語を読みながら、
時には一緒に英語の歌を歌いながら楽しく授業
を進めていきたいと思っています。英語ができ
るとどこに行っても強い!
姚 宇龍
教授
日中通訳論・日本語学・経営学
大学生の頃から、日本語学・商学・
国際経営学などを専攻してきた。現在
では本学で、日本語文法、日中通訳、
経済学、経営学などを教えている。経
済のグローバル化が進む中、語学、国際経営管理、経済な
どの知識の重要性が増す一方だとつくづく感じる。景気が
良くないので良い就職ができないと嘆かないで、在学中に
人一倍に語学や専門知識の習得に頑張っていけば、必ず報
われ、しかも良い就職、良い人生に繋がる。また、母国語
のほかに、中国語や日本語や英語などの言語能力が身に付
くと、相手国の歴史、政治、法律、文化、風習等を自分の
高度な語学力と洞察力で全体的に且つ正しく理解できる。
杉野 寿子
准教授
社会福祉
これまでさまざまな場所で多くの人と
関わってきました。子ども、高齢者、しょ
うがいのある人、途上国に住む人…。た
くさんの人の人生に関わらせていただ
きながら、そのたびに心が揺さぶられ、人に向き合うこと、
自分に向き合うことの大事さ、難しさを感じてきました。対
人援助という福祉の仕事は、困難を抱える人に心から向き合
い、その人がもつ本来の力(可能性)を引き出しながら、そ
の人の望む生活を支えることが基本です。そのためには、支
援者には豊かな人間性が必要になってきます。学生のみなさ
んにはこの学生時代にたくさんの人と出会い、経験をしなが
ら、豊かな人間性の基盤づくりをしてもらいたいと思います。
13
Department of Nursery Education
保育科
梶原 博
教授
情報社会論・地域社会論
学生のころは、経済理論を学
んでいました。本学に赴任後、
学生との触れ合いの中で、それ
まで机上の世界だった「社会」
が、地域社会として目の前に拡がっていることに
強い印象を受け、地域について考えたり、様々な
活動に参加したりするようになりました。一方、
私は日本の最初のパソコン世代であり、仕事だ
けではなく生活の中にまでコンピュータを取り込
もうとした最初の世代です。地域社会と情報社
会の両方を皆さんと学びながら、私たちの社会
の「今」と未来について考えていきましょう。
師子鹿 元美
教授
英語
国際化が進んだ社会で生きて
いくために英語力は不可欠で
す。また、早期英語教育への関
心が高まっている現在、英語
の歌やゲームなどの英語活動を取り入れている
幼稚園や保育所が増えています。保育科では幼
稚園教諭や保育士を目指す学生が少しでも英語
を好きになり、就職先で英語活動ができるよう
に、基礎的な英語力の養成を目指した授業をし
ています。専門は英語教育で、現在は小学校外
国語活動について研究をしています。
伊藤 昭博
教授
造形・図画工作
子どもたちは遊びの中で絵を
描いたり、ものを作ったりしな
がら造形表現を楽しんでいま
す。子どもたちの視線に立ち、
日々の活動を見守りながら、一人一人の豊かな
感性を養っていけるような保育者を目指してほ
しいと思っています。
相浦 雅子
神田 誠一
教授
ビジネス実務総論・簿記・
インターンシップ
職場で働くためには、会社の
組織や対人関係の理解と顧客へ
の 対応 やマ ナ ーを 知り、身に
つける必要があります。これらを「ビジネス実
務総論」で学び、会社が毎日行っている取引を
記録集計する技術を「簿記」で学びます。多く
の問題演習を行いながら身につけましょう。夏
休みには「インターンシップ」
(職場体験)を
通して職業意識の向上や職業選択の知識を習得
し、職場への適応能力を養いましょう。
柴田 龍太郎
教授
教育学理論
教職免許取得に必要な科目で
ある教育原理、教育課程論、教
育方法論、教育相談論などを担
当しています。
学生の皆さんには、これらの学習をとおし
て、知識や技量を身につけることはもちろんで
すが、さらに教師として求められるもの、児
童・生徒を深く理解しようと努力する人間性を
培って欲しいと願っています。
藤田 光子
准教授
音楽
音楽表現、器楽を担当してい
ます。音楽指導の方法や楽しい
授業の構築方法の研究をしてい
ます。音楽経験は生活に潤いを
与え、生涯を豊かで楽しいものにしてくれます。
保育の中でも毎日必ず触れ合うとても重要なも
のです。皆さんは子どもたちの重要な成長期に
保育者として関わっていくのです。短大では、
保育に必要なピアノの基礎的技術の習得や保育
の現場で必要な弾き歌いなどみんなで楽しくが
んばっています。共に学びながら保育者として
教育者としての視点をやしなっていきましょう。
渡辺 一弘
准教授
幼児教育学・教育社会学
大学における「知」といったもの
の根本は、本来流行や風潮に左右さ
れず、人間としての人格の土台作り
であり、フィロソフィーとアイデン
ティティーの確立です。特に保育や幼児教育専攻といっ
た初等段階以前の教育等に関する専攻の学生にとって
は、そのような「知」を学ぶことで、将来現場で子ど
もたちと接する際に、マニュアル的ではない自然な形
で身に付いた倫理観、道徳観、シチズンシップ等を教
えることができるはずだと考えます。教養的な基礎科
目であれ、専門科目であれ、上記のような「知」を学生
たちに体感させながら共に学んで行きたいと思います。
鈴木 晶
久保田 貴子
飯田 法子
准教授
心理学
近年の子ども虐待に関する報
道の多さをみると、子育てが難
しい時代になっていることを痛
感します。私は子どもや母親
が安心して過ごせるようにという願いを持って
子育て支援に関する研究をしています。講義で
は、心理学や発達心理学などを通し、子どもの
心の育ちについて一緒に考えていきます。
「先
生」は子どもの『未来』につながるとても大事
な存在。子どもを守り育む環境の一つとして子
ども達に愛を与えられる先生になってもらいた
いと願っています。
神田 亮
講師
幼児体育
幼児期における運動は、
「三つ
子の魂百まで」というようにとて
も大切です。
「スキャモンの発育曲
線」が示すように「神経型」は出
生直後から急激に発育し、4~5歳までには成人の
80%程度にまで発育します。この時期は知的な発
達だけではなく、運動機能の発達にも大いに関係す
ることから、この時期の子どもに対しては正しい運
動方法を指導する必要があります。授業では、子ど
もの発育に合わせた運動の指導や、自分自身で作っ
た素材を使って展開していきます。保育現場で即戦
力として活躍できるような保育者を目指しましょう。
松本 篤
金子 進之助
山本 裕一
准教授
近代文学
大正から昭和の小説・詩歌を
研究しています。親戚の裏切り
に憤慨するその自分が親友を裏
切る、人間の業の深さ。(夏目
漱石「心」
)
、結核で死を宣言された婚約者と一
緒に生きようと決意しながらも、やがて離れて
いく二人の心をどうすることもできず苦悩する
男(堀辰雄「風立ちぬ」)など、近代文学は真
摯な生き様と複雑な人間心理の宝庫であり、興
味深い研究対象です。
准教授
国際観光学・日中観光
観光が次代を担う重要な産業で
あるとの認識ですが、一方で増加す
る外国人観光客(インバウンド)に
対応する人材不足が指摘されていま
す。観光立国を目指すには、人材の育成は欠かせない
ことであり、私は国際的に通用する人材を育てていくた
めの観光学を専門としています。
一口に、観光学と言っても奥の深い学問で当地、別府
温泉も温泉文化という観光学の一領域です。この温泉
や文化、地理などのキーワードを基に観光文化、観光
資源、観光政策などの講義を行い、この講義を通して
インバウンド観光に適応できる人材を育てていきます。
池口 功晃
姫野 美子
講師
観光地理学・観光ビジネス論
観光による地域経済への影響及び
その活性化を研究しています。観光
というと、主として観光地ばかりがク
ローズアップされ観光地の発展は稀有
な観光資源によって決定されると考えられがちですが、
観光を諸体の関係、すなわち観光客、交通機関、観光地
の関係と捉え直すことで新しい視点が生まれてきます。
マーケティングの手法を一部取り入れながら多変量解
析を行うことで、どうしたら観光地が発展するのか、と
いったことに関心を持っています。
講義ではさまざまな視点から「観光」を捉えられるよ
うに、楽しく丁寧に説明していきます。
短期大学部
講師
情報処理
現代では、どのような分野に
おいても、いろいろな形で、ICT
(Information & Communication
Technology) が 活 用 さ れ て い
ま す。 た だ、と も す れ ば、 情 報(Information)
に人間が踊らされるケースも増えています。情報
は、あくまでも我々がコントロールし、社会活動で
Communicationをとるための、ツールです。
講義では、Microsoft Office製品を中心に、理論
だけでなく、社会活動で実践的に役立つ演習を行う
ことで、技術を身につけていきます。
楽しく学んで、楽しく活用していきましょう。
准教授
幼児教育・幼稚園実習等
保育内容「環境」や「幼児教
育方法論」
「教育実習指導」を
受け持っています。幼児教育
の充実が求められています。
好奇心・探求心でいっぱいの子どもたちの健や
かな成長のために、保育者はどうあればよいの
でしょうか。多くの事例や保育現場での実習等
で、幼児理解を深めたり環境の構成や援助のあ
り方について考えたりして、力量を高めていき
ましょう。
特任教授
特任教授
油彩画
「絵画における色彩の今日的
役割」をテーマに油絵を制作し
ています。紫を赤で囲むと、紫
が青味がかって見えます。青で
囲むと赤みが強くなります。また、黄土色を金
色にも茶色にも見せることができます。色の不
思議です。
「色相対比」といいます。加えて、油
絵ではつるつるとかざらざらとか、艶の有る無し
など、マチエールによって同じ色でも見え方が
違ってきます。そこに油絵独特の色の楽しさが
あるのです。油絵は、500年以上続く画材です
が、現在でも工夫次第で様々な表現が可能です。
教授
保育学
保育現場に行くと、子どもの
発想に感動し、子どものエネル
ギーに圧倒されます。このよう
な子どもたちの豊かな育ちを保
障するために私たちは何をなすべきなのでしょ
う。
「保育原理」では、子ども側に沿った、子
どもの視点に立った保育を捉える力を培うため
に、物事の本質にたちかえって考えていく授業
を目指しています。
特任教授
心理学
私は臨床心理学が専門です。
短期大学部で心理学やカウンセリ
ングの講義をしています。また文
学部、大学院の臨床心理学専攻
生には集団心理療法の
「心理劇」
を講義しています。
心理劇は即興劇ですが、心理劇の参加者は劇を
行う事で、考え方感じ方の変化が起こり、その後
の生き方に変化がもたらされるようになります。
短大学生には心理学一般を講義しますが、心理
学の考え方が、単に知識としてではなく、人生に
役立つことを考えながら、講義するようにしてい
ます。
14
Fly UP