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国際的研究リーダー育成プログラム 総研大が主導する科学英語

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国際的研究リーダー育成プログラム 総研大が主導する科学英語
(別紙 1)
平成
年
月
日
平成 25 年度学融合教育事業実施報告書
申請区分
プロジェクト名
国際的研究リーダー育成プログラム
総研大が主導する科学英語カリキュラム:大学改革の強化推進にむけて
研究科:生命科学研究科
申請代表者
専 攻:遺伝学専攻
(事業実施責任者)
氏 名:平田たつみ
開催日時・場所
・ 通年(4 月~3 月)
・ 遺伝学専攻
シラバスは添付書類を参照
○ 要旨
申請事業の実施の意義・目的・事業遂行のための実施体制や本事業を実施する必要性及び期待される
教育効果等について、概ね 200 字程度で記載してください。
(当初申請書提案時の記載内容の要約で可)
「世界的なレベルで活躍する国際的科学者の育成」は総研大教育最大の目的である。この目
的を達成する為には、単純に流暢な英語会話能力を獲得するだけでは不充分で、しっかりと
した論理的思考力や質問力、議論する能力を培うことが重要である。本事業では「英語」と
「科学的思考」の両方を複合的に強化するための科学英語教育カリキュラムを開発している。
本年度は、カリキュラムの更なる改訂を行うと共に、他専攻へのカリキュラムの導入に伴い
問題となっていた英語ネイティヴ講師用の指導書の大幅改訂を行った。
○ 事業概要
事業実施における具体的な実施方法、実施状況(具体的な参加(受講者)人数等を含む。)等の記述、本
事業によって達成された成果の他、事業遂行上発生した問題点等、今後改善すべき事項があれば記載
してください。
なお、事業実施概要の報告において、図表や写真等を用いることにより説明を視覚的・効果的に報告可
能な場合は、活用頂けますようお願いします。(概ね A4 用紙 3 枚以内)
※ 実施報告書は、原則として本学ウェブサイト上で公開いたしますので、写真や図表の権利関係を、十
分にご確認願います。
※
本事業で開発した科学英語カリキュラムは、3研究科 6 専攻(遺伝学専攻、生理学専攻、
基礎生物学専攻、機能分子科学専攻、構造分子科学専攻、先導科学専攻)の科学英語授業
で共通に使用されている。本年度の遺伝学専攻における講義の受講者は、留学生 5 名(出
身国:インド 3 名、アメリカ 1 名、エクアドル 1 名)を含む総研大生 17 名、総研大研究
生 2 名、その他 7 名(助教1名含む)であった。この講義が英語に何の不自由も無い留学
生に非常に人気であることは、英語以上に「科学的思考」を強化するという講義内容をよ
(別紙 1)
く反映している。また、これまでにこの講義を受講した 10 名が遺伝学専攻の教員として
働いており、Faculty development の一環としても有効に機能している。さらに今年度は、
国際基督教大学からの依頼により、カリキュラムの一部を学部学生の講義に提供した。大
変好評で、ぜひ今後も使いたいと連絡を受けている。
※
カリキュラムの内容については、毎回の講義ごとに問題点を洗い出し、通年にわたり逐
次改訂を進めている。特に本年度においては、与えられたデータを用いてプレゼンテーシ
ョンをする演習(unit14:Conclusions and Introductions with Provided Data)の内容
を全面改訂し、3つの参考プレゼンテーションを作成した。研究をはじめたばかりの学生
にとって、実際にプレゼンテーションを作るこの演習は非常に難しい。参考プレゼンテー
ションの具体例を用いることで、プレゼンテーションの経験が少ない学生でも、「自分自
身の主張を聴衆に効果的に訴えかける」技法を、自ら気づいて学べるように工夫した。
※
今年度もう一つ注力した取組みは、英語ネイティヴ講師に対する指導書(英語版)の改
訂である。科学的知識や経験の乏しい講師が「科学的思考」を教育する事は極めて困難で
あり、重大な間違いをおかす危険をはらんでいる。新しくカリキュラムを導入した専攻に
おいて、講師が効果的に教材を活用できていないと聞いており、具体的かつ丁寧な指導書
の作成が喫緊の課題となっていた。遺伝学専攻の英語講師 Todd Gorman が、指導書に大幅
な加筆を行うとともに、講義で用いるスライドを作成した。Todd は英語ネイティブである
が、誰にでも読み易くわかりやすい指導書にするため、Science communicator による copy
edit を外部委託した。かなりの費用がかかるため、この分については基盤機関で負担する
予定である。
※
カリキュラム作成の成果物は分量が非常に多いので、その中から抜粋して、1年目のコ
ースシラバス(English for Scientists1)と、それを修了した学生が受講する 2 年目の発
展コースシラバス(English for Scientists2)、それから第 4 単元(Asking questions)
と5単元(Answering questions)の日本語版並びに英語版抜粋を別途添付する。
○ 今後の事業展望
本年度事業実施における結果・成果を踏まえ、今後の事業活動の展望等についてご記載ください。
(概ね A4 用紙 1 枚以内)
今後はこの総研大発「科学英語教育カリキュラム」の更なる普及を目標にしている。すでに
このカリキュラムは総研大の生命科学系全専攻において導入されているが、実際には科学全
般に当てはまる内容を教えており、全ての理系学生に役に立つと思われる。しかしなにぶん
例文が全て生命科学的になっており、他の分野の学生は取っ付きにくい。そのため、まずは
物理系への応用を考えて、例文やビデオプレゼンテーションの内容を改訂したいと考えてい
(別紙 1)
る。これまでにも協力者を探す努力はしてきたが、例文の改訂は相当大変な作業であり、色々
な知識や能力も要求されるので、ボランチィアで協力してくれる適切な人材を見つけるのは
大変困難であると感じている。今後は、外部委託や退職教員に協力を仰ぐなど、様々な可能
性を模索したいと考えている。
もう一つ、近い将来の展望として考えているのは、このカリキュラムの他大学への提供で
ある。今年度は国際基督教大学で試行して好評を得た。これ以外にも他大学からの問い合わ
がいくつかあるので、講師の指導書が完成したあかつきには、他大学の導入についても積極
的に考えてゆきたいと考えている。
「総研大が開発した高等専門教育プログラム」であること
を宣伝すれば、総研大の知名度アップにもつながるであろうし、優秀な学生の獲得にもつな
がると期待できる。
○ その他
総研大で実施する全学的な教育事業の公募に関し、ご意見等があれば記載ください。(任意記述)
※実施報告書については、原則総研大ウェブサイトにて公開いたします。
なお、提出する実施報告書について本学ウェブサイトでの非公開を希望される場合は、その旨記載し
てください。
(注)著作権の問題があるので、添付文書は WEB 公開しないで下さい。
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