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PC-686HC(PCW)-LV

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PC-686HC(PCW)-LV
IPCシリーズ
Half Size PISA SBC for Socket 370 CPU
with LAN/VGA
PC-686HC(PCW)-LV
ユーザーズマニュアル
User's Manual
サポート体制
当社製品をよりよく、より快適にご使用いただくために、次のようなサポートを行っておりま
す。
・ FA/LA無料相談コーナー
・ 総合インフォメーションの設置
・ 各種セミナーの開催
・ システム受託開発、OEM受託
■FA/LA無料相談コーナー
「FA/LA無料相談コーナー」は、皆さまがシステムを構築する際に当社製品の選定の相談をお
受けする窓口です。面談によるシステム相談を専門スタッフが担当いたします。お問い合わせ
は、当社営業所までご連絡ください。
また製品のカタログや概要書の請求は、お買い求めの販売店または当社営業所までご連絡くだ
さい。
■総合インフォメーション
「総合インフォメーション」は当社製品に関する技術的な問い合わせに対し、FAXとE-mailま
たは電話で対応する窓口です。製品のシリーズごとに専門のスタッフが対応しますので、
Question用紙(製品添付)をご覧の上、総合インフォメーションまでFAXでお問い合わせください。
E-mailの場合も、Question用紙と同様の内容(情報)をお送りください。
■お問い合わせ の 前 に
製品の性格上、口頭では内容が把握しにくい場合がありますので、ご質問は、製品に添付して
いるQuestion用紙に必要事項をご記入の上、まずFAXで状況をお知らせください。折り返しご
連絡いたします。E-mailの場合も、Question用紙と同様の内容(情報)をご記入の上お送りくださ
い。
特に、動作異常と思われる場合は、パソコンや他に使用しているボードなどのハードウェア環
境や、ソフトウェア(コンポーネント)またはドライバのバージョンなども関係する場合がござ
いますので、詳しくご記入ください。
なお、使用する言語のプログラミング技法などの一般的なご質問にはお答えいたしかねますの
で、あらかじめご了承ください。
インフォメーションでは、まず、ハードがうまく動作していないのか、ソフトが動作していな
いのか、プログラミング方法が違うのかを確認し、それぞれの状況に応じて対応します。
動作がおかしいと思われる場合は、まずサンプルプログラムでの動作を確認してからお問い合
わせください。Question用紙やE-mailには動作確認の結果をできるだけ詳しくご記入ください。
情報が抜けていたり、口頭でお問い合わせされる場合は、単純なミスが見つからなかったり、
次のお問い合わせのときにスムーズに対応できず、結果的に時間がかかってしまうことになる
場合がありますのでできるだけご協力ください。
A-46-364
Ver. 2001. 02. 02
安全にご使用いただくために
◆安全に関する注意事項
本製品を安全にご使用いただくために、次のことを守ってください。
・ 本製品は、精密な電子部品でできていますので、衝撃、振動の加わる場所での使用、保存
は避けてください。
・ 製品を改造しないでください。改造をしたものに対しては、当社は一切の責任を負いませ
ん。
・ 高温や低温の場所、また温度変化の激しい場所での使用、保存は避けてください。
・ 直射日光のあたる場所や、ストーブなどの発熱する器具の近くでの使用、保存は避けてく
ださい。
・ 製品の中には、あらかじめ設定を必要とするものがあります。使用する前に必ず確認して
ください。また、スイッチやジャンパは指定以外の設定にしないでください。故障の原因
となります。
・ ほこり、湿気の多い場所での使用、保存は避けてください。
・ 異常や故障が発生しましたら、お買い上げいただいた販売店、当社営業所、または総合イ
ンフォメーションにご相談ください。
◆安全情報について
本書では、人身事故や機器・資源の破壊をさけるため、次のようなシンボルで安全に関する情
報を提供しています。内容をよく理解し、安全に機器を操作するようにしてください。
危険
この表示を無視して、誤った取り扱いをすると、人が死亡または重傷を負う危
険が差し迫って生じることが想定される内容を示しています。
警告
この表示を無視して、誤った取り扱いをすると、人が死亡または重傷を負う可
能性が想定される内容を示しています。
注意
この表示を無視して、誤った取り扱いをすると、人が傷害を負う可能性が想定
される内容および物的損害のみの発生が想定される内容を示しています。
取り扱い上の注意
警告
この表示を無視して、誤った取り扱いをすると、人が死亡または
重傷を負う可能性が想定される内容を示しています。
・ 正しいバッテリと交換を行わないと、爆発の危険があります。
必ず同じものまたはメーカが推奨する同等タイプのものと交換してください。使用済みバ
ッテリの廃棄についてはメーカの指示に従ってください。
注意
この表示を無視して、誤った取り扱いをすると、人が傷害を負う
可能性が想定される内容および物的損害のみの発生が想定され
る内容を示しています。
・ ボードを改造しないでください。改造をしたものに対しては、当社は一切の責任を負いま
せん。
・
ボードに衝撃を与えたり、曲げたりしないでください。破損の原因となります。
・ ボードの金メッキ端子部(エッジコネクタ)には手を触れないでください。接触不良の原因
となります。触れた場合は、工業用アルコールできれいにふいてください。
・ ボード上には、あらかじめ設定を必要とするスイッチがあります。スロットに実装する前
に必ず確認してください。
・ ボード上のスイッチやジャンパは指定以外の設定にしないでください。故障の原因となり
ます。
・ ボードはマザーボードのPCI/ISAバス(PICMG準拠)拡張スロットに実装して使用してくだ
さい。
・ CPUユニットの電源が入った状態で、ボードをスロットに挿入したり抜いたりしないでく
ださい。故障の原因になります。必ずパソコン本体の電源を切ってから行ってください。
・ CPUユニットの拡張スロットに実装するボードの消費電流の総和は、パソコンの許容電源
容量より大きくなってはいけません。故障の原因となります。
ご注意
① 本書の内容の全部、または一部を無断で転載することは禁止されています。
② 本書の内容に関しては将来予告なしに変更することがあります。
③ 本書の内容については万全を期しておりますが、万一ご不審な点や記載もれなどお気づき
のことがありましたら、お買い求めの販売店へご連絡ください。
④ 本製品の運用を理由とする損失、逸失利益などの請求につきましては、前項にかかわらず、
いかなる責任も負いかねますのであらかじめご了承ください。
⑤ MS、Microsoft、Windows、Windows NT、MS-DOSは、米国Microsoft Corporationの各国に
おける登録商標または商標です。
Intel、Celeron、Pentium IIIは、Intel Corporationの登録商標です。
その他、本書中に使用している会社名および製品名は、一般に各社の商標または登録商標
です。
なお、本文中では、™、®マークは省略しています。
ご使用になる前に
◆梱包内容
本製品は次のような構成となっています。
構成品リストに従って確認してください。万一、構成品が足りない場合や破損している場合は、
お買い求めの販売店にご連絡ください。
登録カードは、新製品情報などを皆さまにお知らせする際に必要なカードです。ご記入の上、
必ずご返送くださいますようお願いします。
■構成品リスト
□PC-686HC(PCW)…1
□ユーザーズマニュアル(本書) …1
□IDE 40ピンリボンケーブル…1
□フロッピーリボンケーブル…1
□シリアルポート(D-SUB9ピン オス)
リボンケーブル2個が接続された取り付け用ブラケット…1
□パラレルポート(D-SUB25ピン メス)
リボンケーブル1個が接続された取り付け用ブラケット…1
□ドライバディスクユーティリティ…1
□5ピン DIN - 6ピン MINI DINキーボード変換ケーブル…1
□ジャンパショートピン…6
□登録カード&保証書…1
□登録カード返送用封筒…1
□Qestion用紙…1
iv
CONTEC CO., LTD.
PC-686HC(PCW)-LV
はじめに
このたびは、シングルボードコンピュータ(SBC)をご購入いただきまして、ありがとうござい
ます。
本機は、Intelの810Eチップセットに基づいた、PISA対応産業用CPUボードで、厳しい産業環境
用に設計されています。インテルプロセッサ対応のソケット370を備えています。このボード
は、最大512MBのSDRAMメモリを実装することができます。
本機には、オンボードCPU温度センサが組み込まれており、プロセッサの過熱を検出できます
(Winbond W83627HFチップセット)。Wired for Management (WFM) 2.0仕様に準拠しています。
本機は、LCDコネクタを持っており、PanelLinkデジタルテクノロジ(Silicon Image SiI154チップ
セット)を使用してVGAからSXGAまでの解像度(25∼112M Pixel/sec)の表示を単一のリンク
インターフェイスでサポートします。SiI154トランスミッタは柔軟性の高いインターフェイス
で、12ビット1/2ピクセル/クロックまたは24ビット1ピクセル/クロック入力を使用して
true color (1670万色)をサポートします。24ビットモードでは、データはクロックの正または負
のエッジでラッチされます。12ビットモードでは、複数のクロックオプションがあります。
シングルクロックでは、立ち下がりエッジと立ち上がりエッジでデータがクロックされます。
デュアルクロックでは、両方のクロックの立ち下がりエッジまたは立ち上がりエッジでデータ
をクロック同期させることができます。すべてのPanelLink製品は、スケーラブルCMOSアーキ
テクチャに基づいて設計されており、広範なパフォーマンス要件をサポートし、しかも同じ
論理インターフェイスを維持します。システム設計者は、技術や性能が変わってもこのインタ
ーフェイスは一定であることを確信することができます。DVI (Digital Visual Interface)は、デジ
タルディスプレイとパソコン装置の間のインターフェイスを定義するもので、互換性を保証す
る業界標準になっています。したがって、PanelLinkインターフェイスを使用するPCまたはホス
トシステムは、 PanelLinkディスプレイの互換性が保証されます。
◆特長
・ Intel社CeleronおよびPentium III対応
・ VGA機能:DisplayCache 4MB搭載
・ IDE:UltraATA/66MHz対応
・ LCD I/FにPanelLinkを採用
・ H/Wモニタ機能搭載
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PC-686HC(PCW)-LV
v
◆本書の構成
第1章
システムリファレンス
ボードを使用するための仕様、環境条件や各部の名称を説明しています。
第2章
ハードウェアのインストール
セットアップ手順やボード上のコネクタなどについて説明しています。
第3章
ジャンパの設定
ボード上のジャンパなどについて説明しています。
第4章
CPUボードリソース
I/Oボードアドレスや割り込み要求ライン(IRQ)などについて説明しています。
第5章
ソフトウェアユーティリティ
添付しているソフトウェアユーティリティについて説明しています.
第6章
HARD WARE MONITOR
ボードの温度、電圧、ファンセンサについて説明しています。
第7章
BIOSのセットアップ
BIOSの設定について説明しています。
第8章
オプション品のご紹介
vi
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PC-686HC(PCW)-LV
目次
ご使用になる前に.................................................................................................................................... iv
◆梱包内容 ......................................................................................................................................... iv
はじめに...................................................................................................................................................... v
◆特長................................................................................................................................................... v
◆本書の構成 ..................................................................................................................................... vi
目次 ............................................................................................................................................................vii
第1章 システムリファレンス
1
仕様 .............................................................................................................................................................. 1
ボード本体各部の名称............................................................................................................................. 4
ブロック図.................................................................................................................................................. 5
グラフィックスサブシステム................................................................................................................ 6
電力管理機能 ............................................................................................................................................. 7
◆ソフトウェアサポート................................................................................................................. 7
◆ハードウェアサポート............................................................................................................... 10
電源条件.................................................................................................................................................... 11
◆消費電力 ........................................................................................................................................ 11
第2章 ハードウェアのインストール
13
インストール手順................................................................................................................................... 13
I/Oボードのハードウェアインストール............................................................................................ 14
◆IDEポートコネクタ: CN1/CN5 ................................................................................................. 14
◆フロッピーディスクコネクタ: CN2 ........................................................................................ 15
◆シリアルポート: CN3/CN4 ........................................................................................................ 16
◆パラレルポートコネクタ: CN6 ................................................................................................ 17
◆USBコネクタ: CN7...................................................................................................................... 18
◆外部キーボードコネクタ: CN8 ................................................................................................ 19
◆外部ATX電源コネクタ: CN9 .................................................................................................... 19
◆RJ-45 LANコネクタ: CN10........................................................................................................ 20
◆PS/2マウスコネクタ: CN11 ....................................................................................................... 21
◆フロントパネルコネクタ: CN12 .............................................................................................. 22
◆VGAコネクタ: CN13................................................................................................................... 24
◆外部バッテリコネクタ: CN14 .................................................................................................. 24
◆キーボードコネクタ: CN15....................................................................................................... 24
CPUボードのハードウェアインストール......................................................................................... 25
◆CPUの実装: U5............................................................................................................................. 25
◆メインメモリの実装: CN1、CN2............................................................................................. 26
◆LCDコネクタ: CN3 ..................................................................................................................... 27
◆CPUファンコネクタ: CN4、CN5............................................................................................. 28
◆LED表示器 .................................................................................................................................... 28
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vii
第3章 ジャンパの設定
29
◆CN4用RS-232C/422/485セレクタ: JP1、JP3 .......................................................................... 29
◆LAN有効/無効ジャンパ: JP2..................................................................................................... 31
◆終端抵抗設定: JP4 ....................................................................................................................... 32
◆BIOS書き換え有効/無効ジャンパ: JP5 ................................................................................... 32
◆NOGO/CLKRUN#セレクタ: JP6............................................................................................... 33
◆Disk On Chipメモリアドレスセレクタ: JP7 .......................................................................... 33
◆ウオッチドッグタイマ出力セレクタ: JP8 ............................................................................. 34
◆CMOS内容消去: JP9.................................................................................................................... 34
第4章 CPUボードリソース
35
I/Oポートアドレスのマップ ................................................................................................................ 35
メモリマップ ........................................................................................................................................... 37
DMAチャネル.......................................................................................................................................... 37
PCI構成スペースマップ........................................................................................................................ 38
割り込み要求ライン(IRQ) .................................................................................................................... 39
第5章 ソフトウェアユーティリティ
41
Intel 810Eチップセット用ドライバ .................................................................................................... 41
◆INFインストレーションユーティリティ............................................................................... 41
◆グラフィックスドライバ........................................................................................................... 42
LANドライバ........................................................................................................................................... 43
ウオッチドッグタイマ(WDT)の設定 ................................................................................................. 45
BIOSの新しいバージョンへの更新 .................................................................................................... 46
第6章 HARD WARE MONITOR
47
温度 ............................................................................................................................................................ 47
電圧 ............................................................................................................................................................ 48
ファンセンサ ........................................................................................................................................... 48
W83627HFレジスタ説明 ....................................................................................................................... 49
第7章 BIOSのセットアップ
55
◆Setupの起動................................................................................................................................... 55
◆Setupの使用方法 .......................................................................................................................... 55
◆ヘルプの表示................................................................................................................................ 56
◆困ったときの対処方法............................................................................................................... 56
メインメニュー ....................................................................................................................................... 57
Standard CMOS Features......................................................................................................................... 59
◆IDEアダプタ ................................................................................................................................. 61
Advanced BIOS Features......................................................................................................................... 62
viii
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Advanced Chipset Features...................................................................................................................... 65
Integrated Peripherals............................................................................................................................... 68
Power Management Setup........................................................................................................................ 70
PnP/PCI Configuration............................................................................................................................. 73
PC Health Status ....................................................................................................................................... 75
Frequency/Voltage Control...................................................................................................................... 76
Defaults Menu ........................................................................................................................................... 77
◆Load Fail-Safe Defaults................................................................................................................ 77
◆Load Optimized Defaults.............................................................................................................. 77
Supervisor/User Password ....................................................................................................................... 78
Save & Exit Setup..................................................................................................................................... 79
Exit Without Saving ................................................................................................................................. 79
POSTメッセージ ..................................................................................................................................... 79
POSTビープ.............................................................................................................................................. 79
エラーメッセージ................................................................................................................................... 80
POSTコード.............................................................................................................................................. 85
第8章 オプション品のご紹介
91
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ix
x
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第1章 システムリファレンス
第1章 システムリファレンス
仕様
表1.1 機能仕様 < 1 / 2 >
項目
CPU (オプション)
キャッシュ
仕様
Intel社 Celeron 300MHz∼566MHz
Pentium III 500MHz∼700MHz(FSB100MHz) *1
128KB L2キャッシュはCeleron CPU内蔵
256KB L2キャッシュはPentium III CPU内蔵
メモリ (オプション)
最大512MB 168ピン DIMM ソケット×2 SDRAM PC100 *1
チップセット
Intel社 810E Display Cache 4MB 搭載
VGA
CRTコネクタ VGA互換、15ピン mini D-SUB×1
Intel社 810Eに内蔵
LCD コネクタ PanelLink対応26ピンMDR
リアルタイムクロック/カレンダ
リチウム電池(CR2032/BR2032)によるCMOSデータをバックアップ
■ボタン型リチウム電池の仕様を次の表に示します。
仕様
CR2032
電圧
3V
BR2032
3V
容量
220mAh
195mAh
質量
3.1g
2.4g
CR2032/BR2032バッテリの最大使用期間は、20℃で約3年です。(電源OFF時)
Award製BIOS、プラグ&プレイ(PnP)機能対応
BIOS
512KB フラッシュEEPROM
電力管理 : ACPI、6ピンATX電力管理コネクタによる
CPUの周波数/電圧制御
PS/2キーボード
キーボード/マウスコネクタ
PS/2マウス
5ピン 拡張キーボードコネクタ×1
16550互換UART×2、MAXボーレート115kbps
シリアルポート
COM1 : RS-232C(D-SUB9ピン オス変換ケーブル付き)
COM2 : RS-232C/422/485 準拠(D-SUB9ピン オス変換ケーブル付き)
10ピン 2.54mmピッチピンヘッダコネクタ×2
パラレルポート
SPP、ECP、EPP対応 高速パラレルポート×1(D-SUB 25ピンケーブル付き)
26ピン 2.54mmピッチピンヘッダコネクタ ×1
EIDEポート×2、最大4つのIDE装置
IDEインターフェイス
UltraDMA/33/66
40ピン 2.54mmピッチピンヘッダコネクタ×2
3.5インチ/5.25インチ
FDDインターフェイス
(360K/720K/1.2M/1.44M/2.88M/LS-120)×2ドライブサポート
34ピン 2.54mmピッチピンヘッダコネクタ×1
SSDソケット
32ピンSSDオンボードソケット×1
M-Systems社製 DiskOnChip 2∼144MBまでサポート
*1: 「第8章オプション品のご紹介」を参照ください。
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1
第1章 システムリファレンス
表1.1 機能仕様 < 2 / 2 >
項目
仕様
Intel社 82559 イーサネット
100BASE-TX/10BASE-T
LANインターフェイス
32ビットPCIローカルバス接続
RJ-45コネクタ×1
LEDインジケータ LINK/ACT, 100M
Wake On LAN対応
USBポート×2 サポート
USBコネクタ
10ピン 2.54mmピッチピンヘッダコネクタ×1
コネクターケーブル(型式:USB Connector Cable)は別売 *1
スピーカコネクタ
4ピン 2.54mmピッチピンヘッダコネクタ×1
FANコネクタ
3ピンコネクタ×1 FANセンサI/F付き
リセットスイッチコネクタ
2ピン 2.54mmピッチピンヘッダコネクタ×1
キーロックスイッチコネクタ
5ピン 2.54mmピッチピンヘッダコネクタ×1 (含む、システム電源LED)
I/Oポート0443H、ウオッチドッグ Enable (有効化)
ウォッチドッグ
I/Oポート0441H、ウオッチドッグ Disable (無効化)
タイムアウトのタイミング: 0/2/6/8/10/12/14/16/18/20/22/24/26/28/30秒から選択
タイムアウト時リセットまたはNMI
グリーンファンクション
BIOSのセットアップによるソフトウェアサポート
スイッチコントロールによるハードウェアサポート
ハードディスクアクセス
LEDインジケータ
システム電源
LAN LINK/ACT, 100M detect
DMA
82C37×2相当 チップセット内 7チャネル
割り込み
82C59×2相当 チップセット内 15レベル
拡張バス
PICMG(PCI/ISA)バス
ATX電源サポート
6ピン コネクタ×1
SI/O
Winbond W83627HF
モニタリングIC
IrDA
Winbond W83627HF
±5V、±12V, VTT, Vcore, 3.3V, FAN センサ×1, 温度センサ×2
1×6 2.54mmピッチピンヘッダコネクタ×1
*1: 「第8章オプション品のご紹介」を参照ください。
2
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第1章 システムリファレンス
表1.2 一般仕様
項目
仕様
消費電流
(Celeron 566 MHz 使用時)
+5 VDC、最大8.0 A
+12 VDC、最大0.20 A
+5 VSB (スタンバイ)、最大0.75 A
保存周囲温度
-40∼80℃
動作周囲温度
0∼60℃
周囲湿度
20∼80% (ただし、結露しないこと)
浮遊粉塵
特にひどくないこと
腐食性ガス
ないこと
システムの電源要件
DC電圧 : +5V (+4.75∼+5.25V)
DC電圧 : +12V (+11.4∼+12.6V)
外形寸法(mm)
185(L)×122(W)
質量
380g
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(Pentium III 700 MHz 使用時)
+5 VDC、最大10.0 A
+12 VDC、最大0.20 A
+5 VSB (スタンバイ)、最大0.75 A
3
第1章 システムリファレンス
ボード本体各部の名称
■I/Oボード
CN1
CN3
CN2
CN5
CN7
CN6
CN9
CN4
CN8
JP1
JP3
JP4
JP2
CN10
BAT1
CN11
JP5
CN12
JP9
JP7
CN13
JP6
JP8
CN14
CN15
■CPUボード
CN1
CN2
U5
CN4 CN5
CN3
図1.1 各部の名称
4
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第1章 システムリファレンス
ブロック図
CPUボード
370-Pin Socket
Processor
VRM
Clock
DATA
CTRL
ADDR
Term
DATA
CTRL
ADDR
Display
Cache
Memory
GMCH
82810E
2 DIMM
Modules
DFP
VGA
IDE
Primary
IDE
Secondary
Ultra
DMA/66
ICH
USB Port 2
82801AA
USB
PCI/ISA
Bridge
Mouse
ITE8888
Parallel
COM1 (RS232)
COM2 (RS232/422/485)
SIO
LPC Bus
Keyboard
Floppy
PISA BUS
USB Port 1
PCI BUS
ISA BUS
S.S.D
LAN
W83627AF
FirmWare
Hub
82559
W.D.T
IrDA
I/Oボード
図1.2 ブロック図
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5
第1章 システムリファレンス
グラフィックスサブシステム
Intel 82810Eの機能は、以下のとおりです。
統合グラフィックスコントローラ
・ 3-Dハイパーパイプラインアーキテクチャ
・ フル2-Dハードウェアアクセラレーション
・ モーションビデオアクセラレーション
3-Dグラフィックスビジュアルおよびテクスチャリングディスプレイ
・ 統合24ビット230MHz RAMDAC
・ 4MBディスプレイキャッシュ
・ Display Data Channel Standard、Version 3.0、Level 2Bプロトコル準拠
ビデオ
・ ソフトウェアMPEG2デコードのハードウェアによる動き補償
・ ソフトウェアDVD、30 fps
統合グラフィックスメモリコントローラ
表1.3 ソフトウェアMPEG2 デコードのハードウェア動作補償
Intel 82810Eリフレッシュレート
解像度
Color
640×200
16
60(Hz)
72(Hz)
75(Hz)
85(Hz)
O
640×350
16
640×400
256
O
O
O
O
O
64K
O
O
O
O
O
O
O
O
O
O
O
O
16M
640×480
1024×768
1056×800
1280×1024
6
70(Hz)
O
16
O
256
O
32K
O
64K
O
O
O
O
O
16M
O
O
O
O
O
256
O
O
O
O
32K
O
O
O
64K
O
O
O
O
O
16M
O
O
O
O
O
O
O
O
16
O
O
256
O
32K
O
O
64K
O
O
O
O
O
16M
O
O
O
O
O
O
CONTEC CO., LTD.
PC-686HC(PCW)-LV
第1章 システムリファレンス
電力管理機能
電力管理は、以下に示すような複数のレベルで実施されます。
◆ソフトウェアサポート
■APM (Advanced Power Management)
APMによって、コンピュータはエネルギーを節約するスタンバイモードにすることができます。
スタンバイモードは、以下の方法で開始することができます。
・ BIOS Setupプログラムで指定したタイムアウト時間
・ フロントパネルのスリープコネクタに接続されたサスペンド/レジュームスイッチ
・ Windows 95のサスペンドメニュー項目のような、オペレーティングシステムから
スタンバイモードでは、ハードディスクの回転を停止させ、VESA DPMSに準拠したモニタの
電力を下げるか消すことによって、消費電力を削減することができます。電力管理モードは、
BIOSセットアッププログラムで有効または無効にすることができます。
スタンバイモード中は、システムは、ファックスやネットワークメッセージの着信のような
外部割り込みやサービス要求に応答する機能は保持します。キーボード動作やマウス動作があ
ると、システムはスタンバイモードから直ちにモニタの電力を回復させます。
BIOSは、デフォルトでAPMを有効にします。しかし、電力管理機能を動作させるには、オペレ
ーティングシステムがAPMドライバをサポートしている必要があります。例えば、Windows 95
は、BIOS上でAPMが有効になっていることを検出すると、電力管理機能をサポートします。
■ACPI (Advanced Configuration and Power Interface)
ACPIは、コンピュータの電力管理機能およびプラグアンドプレイ機能に対するオペレーティン
グシステム直接制御を行います。本CPUボードでACPIを使用するには、完全なACPI機能を提
供するオペレーティングシステムのサポートが必要です。ACPI機能には、次の機能があります。
・ BIOSに通常含まれているプラグアンドプレイ機能(バスおよび装置列挙を含む)およびAPM
機能
・ 個々の装置、アドオンボード(一部のアドオンボードは、ACPIを認識するドライバが必要な
場合があります)、ビデオディスプレイ、およびハードディスクドライブの電力管理制御
・ パワーオンサスペンドスリープ状態で30 W未満のシステム動作、ディスクへのサスペンド
スリープ状態で5 W未満のシステム動作を行う方式
・ オペレーティングシステムによってコンピュータの電源をオフにするソフトオフ機能
・ 複数のウェイクアップイベントのサポート
次の表に、特定の状態からコンピュータをウェイクアップさせることができる装置または特定
のイベントのリストを示します。スリープ状態(S5)は、ウェイクアップイベントと同じです。
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第1章 システムリファレンス
コンピュータを
ウェイクアップさ
せる装置/イベント
ウェイクアップ前
の状態
コンピュータを
ウェイクアップさ
せる装置/イベント
ウェイクアップ前
の状態
電源スイッチ
S1, S3, S5
USB
S1
RTCアラーム
S1, S3, S5
PS/2キーボード
S1
LAN
S1, S3, S5
PS/2マウス
S1
モデム
S1, S3, S5
スリープボタン
S1
IRコマンド
S1
PME
S1, S3, S5
・ フロントパネルの電源およびsloop modeスイッチ。
次の表に、ACPIを認識するオペレーティングシステムでのACPIの構成状態別に電源スイッ
チを押す時間によるシステム状態を示します。
現在のシステム状態
8
電源スイッチを押す時間
次のシステム状態
オフ(ACPI G2/S5状態)
4秒未満
電源オン
オン(ACPI G0状態)
4秒未満
ソフトオフ/サスペンド
オン(ACPI G0状態)
4秒超え
フェールセーフ電源オフ
スリープ(ACPI G1状態)
4秒未満
ウェイクアップ
スリープ(ACPI G1状態)
4秒超え
電源オフ
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第1章 システムリファレンス
■システム状態と電力状態
ACPIの下では、オペレーティングシステムがすべてのシステムおよび装置の電力状態遷移を
指示します。オペレーティングシステムは、ユーザープリファレンスと装置がアプリケーショ
ンの状態によって、装置を低電力状態にしたりそれを終了したりします。使用中でない装置は
オフにすることができます。オペレーティングシステムはアプリケーションからの情報と
ユーザー設定を使用して、システムを全体として低電力状態にします。
次の表に、このCPUボードがサポートしている電力状態と関連する目標システム電力を示します。
表1.4 システム状態と電力状態
CPU 状態
装置状態
G0 – 動作状態
S0 – 動作
C0 – 動作
D0 – 動作状態
フル電力 > 60W
G1 – スリープ状態
S1 – CPU停止
C1 – 停止
許可
D1, D2, D3 –
特定装置仕様
5W < 電力 < 30W
G1 – スリープ状態
S3 – RAMへのサス
ペンド、状況を
電力なし
RAMへ保存
D3 – ウェイク
アップロジック
以外の電力なし
電力 < 5W**
G2/S5
S5 – ソフトオフ、
状況は保存されな
い。コールドブー
トが必要。
電力なし
D3 – ウェイク
アップロジック
以外の電力なし
電力 < 5W**
G3 – 機械的オフ、
AC電源がコンピュー
タから切り離される
システムへの電力
なし
電力なし
グローバル状態
*
スリープ状態
目標システム電力
システムへの電力な
し。したがって、
サービスは実行でき
ない。
合計システム電力は、システムシャーシの電源から給電されているアドインボードや周辺
装置を含むシステム構成によって異なります。
** システムに使用されているウェイクアップ装置のスタンバイ消費電力によって異なります。
■プラグアンドプレイ
電力管理の他に、ACPIは、オペレーティングシステムがプラグアンドプレイ装置の列挙と
構成を容易に行えるように、制御と情報を提供します。ACPIは、列挙と構成に関する他の
ハードウェア標準を持たないCPUボード装置の列挙と構成にのみ使用されます。例えば、CPU
ボード上のPCI装置は、ACPIによって列挙されません。
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第1章 システムリファレンス
◆ハードウェアサポート
このCPUボードは、電力管理をサポートする次のような複数の機能を備えています。
■ウェイクオンLAN技術
ウェイクオンLAN技術は、ネットワークを通じたコンピュータのリモートウェイクアップを
可能にします。オンボードまたはPCIバスネットワークアダプタによるLANサブシステムが、
Media Independent Interfaceにおけるネットワークトラフィックを監視します。Magic Packet
フレームを検出すると、LANサブシステムはウェイクアップ信号をオンにし、これによって
コンピュータの電力が投入されます。このCPUボードは、PCIバスPME#信号によるウェイク
オンLANをサポートします。
注意
ウェイクオンLAN技術には、電源用5Vスタンバイラインが+5V +5%、720mAを供給できる
ことが必要です。ウェイクオンLAN技術を実装する場合、適切なスタンバイ電流を供給で
きないと電源を損傷する可能性があります。
■Instantly Available (即時使用可能)技術
Instantly Available (即時使用可能)技術は、CPUボードをACPI S3 (RAMへのサスペンド)スリー
プ状態にすることを可能にします。s#スリープ状態になっているときには、コンピュータはオ
フになっているように見えます。ウェイクアップ装置などによる信号があると、システムは直
ちにスリープ直前の状態に戻ります。
CPUボードは、PCIバスPower Management Interface Specificationおよび3.3V Aux. ECRをサポー
トします。これらの仕様を同様にサポートしているアドインボードも、電力管理に参加するこ
とができ、コンピュータを目覚めさせるために使用できます。
オプションのスタンバイ電力インジケータは、コンピュータがオフになっているように見える
ときでも、DIMMおよびPCIバスコネクタへの電力が存在していることを表示します。
注意
Instantly Available (即時使用可能)技術には、電源が、CPUボードが必要とするスタンバイ
電流の他にそれらのボードが必要とする+5Vスタンバイ電流を供給できることが必要です。
これらの機能を使用する場合、適切なスタンバイ電流を供給できないと電源を損傷するこ
とがあります。
■レジュームオンリング
レジュームオンリング動作とは、次のような動作です。
・ APMスリープモードまたはACPI S1状態から動作を再開します。
・ コンピュータにアクセスする呼び出しが1回だけ必要です。
・ 外部および内部モデムで同様に着信呼び出しを検出します。ウェイクオンリングコネクタ
は使用しません。
・ 正しい動作にはマスクされないモデム割り込みが必要です。
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第1章 システムリファレンス
電源条件
このCPUボード上の高周波数CPUに信頼できる性能を発揮させるには、システムの電源がクリ
ーンで安定していることが必要です。電源の品質は非常に重要です。最大のパフォーマンスを
得るために、使用している電源が4.75∼5.25 VのDC電源を供給できることを確認してください。
◆消費電力
一般的な設定では、このCPUボードは200 W以上の電源を使用して動作するように設計されて
います。負荷の大きな構成になるほど、大きなワット数の電源を使用する必要があります。
電源は、以下の条件を満たしている必要があります。
・ 電源立ち上がり時間: 2∼20 ms
・ リセットからPower Good状態までの最小遅延: 100 ms
・ 最小パワーダウン警告時間: 1 ms
・ 3.3 V出力は、+5 V出力が最低正規レベルに達する時間から20 ms以内に最低正規レベルに
到達しなければなりません。
次の表に、電源のDC電圧許容範囲を示します。
表1.5 DC 電圧許容範囲
DC電圧
許容範囲
+3.3 V
±5%
+5 V
±5%
+5 VSB (スタンバイ)
±5%
-5 V
±5%
+12 V
±5%
-12 V
±5%
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第1章 システムリファレンス
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第2章 ハードウェアのインストール
第2章 ハードウェアのインストール
この章では、CPUボード上のジャンパおよびコネクタを使用してシステムをセットアップし、
動作させる方法について説明します。
インストール手順
① システムBIOSがまだ取り付けられていない場合は、慎重に挿入します。BIOSソケットの
ピン1の位置を確認しながら行ってください。
② プロセッサを正しい方向に実装します。
③ DRAMモジュールを正しい方向に実装します。
④ ファンをプロセッサの上に取り付け、ファンコネクタに接続します。
⑤ フラットパネルを除くすべての外部ケーブルを取り付けます。(VGA、ハードディスク、
フロッピーディスク、キーボード、マウス、LANなど)
⑥ CMOSセットアップ用にCRTモニタを用意します。
⑦ バックプレーンの電源がオフになっていることを確認します。
⑧ CPUボードをバックプレーンに挿入します。
⑨ 電源をオンにします。
⑩ ブートアップ中に<Del>キーを押して、BIOSセットアップモードに入ります。
⑪ 「Load BIOS Optimal Defaults」(BIOS最適デフォルト値をロードする)機能を使用します。
⑫ 「Peripheral Setup (周辺装置のセットアップ)」および「Standard Setup (標準セットアップ)」
を行います。
注意
バッテリバックアップなしの状態の後では、電源投入後CMOSメモリが未定義状態になっ
ている場合があります。
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第2章 ハードウェアのインストール
I/Oボードのハードウェアインストール
◆IDEポートコネクタ: CN1/CN5
このCPUボードは、独立した2つのバスマスタリングPCI IDEインターフェイスを持っています。
CN5はプライマリIDEコネクタ、CN1はセカンダリIDEコネクタです。これらのインターフェイ
スはPIO Mode 3、PIO Mode 4、ATAPI装置(CD-ROMなど)およびUltra DMA/33同期DMAモード
転送をサポートします。BIOSは、論理ブロックアドレス指定(LBA)および拡張シリンダヘッド
セクタ(ECHS)変換モードをサポートします。BIOSはIDE装置の転送レートと変換モードを自動
的に検出します。
プログラムされたI/O動作には、通常相当量のプロセッサ帯域幅を必要とします。しかし、マル
チタスキング動作システムでは、ディスク転送が発生している間、バスマスタリングIDEによ
って解放された帯域幅を他のタスクに充てることができます。
これらのコネクタは、付属のIDEハードディスクリボンケーブルをサポートします。片方を
ボードに接続した後、もう一方の端の2つのプラグをハードディスクに接続します。2つの
ハードディスクをインストールする場合には、
ハードディスクのジャンパの設定によって2台目
のドライブはスレーブモードに設定しなければなりません。ジャンパの設定方法については
ご使用のハードディスクのマニュアルを参照してください。
表2.1 IDEポートコネクタ(CN1/CN5)
CN1/CN5
1
39
14
2
40
ピン番号
機能
ピン番号
機能
1
RESET
2
GND
3
D7
4
D8
5
D6
6
D9
7
D5
8
D10
9
D4
10
D11
11
D3
12
D12
13
D2
14
D13
15
D1
16
D14
17
D0
18
D15
19
GND
20
N.C.
21
DREQ
22
GND
23
IOW
24
GND
25
IOR
26
GND
27
IORDY
28
ALE
29
DACK
30
GND
31
IRQ
32
IOCS16
33
A1
34
PDIAG
35
A0
36
A2
37
CS0
38
CS1
39
HD ACT
40
GND
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第2章 ハードウェアのインストール
◆フロッピーディスクコネクタ: CN2
フロッピーディスクインターフェイスは、以下のフロッピードライブ容量およびサイズに対応
しています。
・ 360 KB、5.25インチ
・ 1.2 MB、5.25インチ
・ 720 KB、3.5インチ
・ 1.2 MB、3.5インチ(ドライバが必要)
・ 1.25/1.44 MB、3.5インチ
・ 2.88 MB、3.5インチ
このコネクタは付属のフロッピードライブリボンケーブルをサポートしています。
一方をボードに接続した後、もう一方の端の2つのプラグをフロッピードライブに接続します。
表2.2 フロッピーディスクコネクタ(CN2)
CN2
1
33
2
34
ピン番号
機能
ピン番号
機能
1
GND
2
RWC
3
GND
4
N.C.
5
GND
6
N.C.
7
GND
8
INDEX
9
GND
10
DS0
11
GND
12
DS1
13
GND
14
DS2
15
GND
16
MOT ON
17
GND
18
DIR
19
GND
20
STEP
21
GND
22
WD
23
GND
24
WG
25
GND
26
TRCK 0
27
GND
28
WP
29
GND
30
RD
31
GND
32
SIDE 1
33
GND
34
DSK CHG
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第2章 ハードウェアのインストール
◆シリアルポート: CN3/CN4
COM1およびCOM2は、10ピンヘッダで、このCPUボードのオンボードシリアルポートです。
以下の表に、これらのコネクタのピン割り当てを示します。
CN4がCOM1、CN3がCOM2です。また、COM2(CN3)ポートは、ジャンパ(JP1、JP2)設定で
RS-232C、RS-422およびRS-485として使用することができます。
表2.3 シリアルポートコネクタ(CN3/CN4)
RS-232C
RS-422
1
DCD
TX-
TX-
2
RXD
TX+
TX+
3
TSD
RX+
RX+
4
DTR
RX-
RX-
5
GND
GND
GND
6
DST
RTS-
N.C.
7
RTS
RTS+
N.C.
8
CTS
CTS+
N.C.
9
RI
CTS-
N.C.
10
N.C.
N.C.
N.C.
CR3/CN4
1
5
RS-485
ピン番号
6
10
注意
・ RS-485の場合、TX+ (ピン2)とRX+ (ピン3)はDタイプコネクタの内部でジャンパ接続されて
いる必要があります。
・ TX- (ピン1)とRX- (ピン4)は同じです。
■RS-422/RS-485仕様
表2.4 RS-422/RS-485 仕様
伝送システム
ボーレート
信号延長可能距離
16
RS-422/RS-485準拠の非同期、半二重/全二重シリアル伝送
19200 ∼ 50bps (プログラマブル)
最大1.2km
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第2章 ハードウェアのインストール
◆パラレルポートコネクタ: CN6
パラレルポートブラケットを使用して、パラレルポートを追加し、パラレル装置を増設するこ
とができます。
BIOSセットアップ機能[Onboard Parallel Port]によって、パラレルポートを有効にし、IRQを選
択することができます。
表2.5 パラレルポートコネクタ(CN6)
CN6
1
25
2
26
ピン番号
機能
ピン番号
機能
1
STROBE
2
ALF
3
PD0
4
ERROR
5
PD1
6
INIT
7
PD2
8
SLCT IN
9
PD3
10
GND
11
PD4
12
GND
13
PD5
14
GND
15
PD6
16
GND
17
PD7
18
GND
19
ACK
20
GND
21
BUSY
22
GND
23
PE
24
GND
25
SLCT
26
N.C.
表2.6 添付ケーブル(D-SUB25 ピン)にて変換後のピン配
1
13
14
25
ピン番号
機能
ピン番号
機能
1
STROBE
14
ALF
2
PD0
15
ERROR
3
PD1
16
INIT
4
PD2
17
SLCT IN
5
PD3
18
GND
6
PD4
19
GND
7
PD5
20
GND
8
PD6
21
GND
9
PD7
22
GND
10
ACK
23
GND
11
BUSY
24
GND
12
PE
25
GND
13
SLCT
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17
第2章 ハードウェアのインストール
◆USBコネクタ: CN7
Universal Serial Bus (USB)は、キーボード、マウス、ジョイスティック、スキャナ、プリンタ、
モデム/ISDN、CD-ROM、フロッピーディスクなどのプラグアンドプレイ対応のコンピュータ
周辺装置が物理的に接続されると、ドライバをインストールしたりリブートしなくても、自動
的に検出されます。
USBコネクタを使用すれば、複数のUSB装置のどれでもコンピュータに接続することができます。
一般に、USB装置のデバイスドライバはオペレーティングシステムによって管理されます。
ただし、キーボードとマウスサポートはオペレーティングシステムのブートの前にセットアッ
ププログラムで必要なので、BIOSがUSBキーボードとマウスをサポートします。
このCPUボードには、2つのUSBポートがあります。各ポートに1つのUSB周辺装置を接続でき
ます。3つ以上のUSB装置がある場合は、外部ハブをどちらかのポートに接続することができま
す。2つのUSBポートはスタックトバックパネルコネクタを使用して実装されています。
CPUボードはUHCIをフルサポートし、UHCI対応ソフトウェアドライバを使用しています。
USBには、次のような特長があります。
・ コンピュータの動作中に差し込まれた周辺装置を自己認識します。
・ ドライバおよび構成への自動割り当て。
・ 同じケーブルのセットを介してアイソクロナスおよび非同期転送タイプをサポートします。
・ 最大127までの物理装置をサポートします。
・ 電話、オーディオやその他のアプリケーションに適した保証帯域幅と低レイテンシ(待ち
時間)。
・ プロトコルに組み込まれたエラー処理および障害回復機構。
注意
シールドなしケーブルをUSBポートに接続したコンピュータシステムは、ケーブルに装置
が接続されていなくても、または低速USB装置が接続されている場合でも、FCCクラスB
要件を満たさない可能性があります。全速度装置でFCCクラスB要件を満たすシールド付き
ケーブルを使用してください。
表2.7 USB コネクタ(CN7)
CN7
9
1
10
2
Pin NO.
Function
Pin NO.
1
VCC
2
Function
VCC
3
USBP0-
4
USBP1-
5
USBP0+
6
USBP1+
7
USBG
8
USBG
9
GND
10
GND
USBコネクタ接続ケーブルは、「第8章 オプション品のご紹介」を参照してください。
18
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第2章 ハードウェアのインストール
◆外部キーボードコネクタ: CN8
表2.8 外部キーボードコネクタ(CN8)
CN8
ピン番号
機能
5
+5V
4
4
GND
3
3
N.C.
2
2
KB DATA
1
KB CLOCK
5
1
ハウジング : XHP-5 (JST)
コンタクト : SXH-001T-P0.6 (JST)
◆外部ATX電源コネクタ: CN9
表2.9 外部ATX電源コネクタ(CN9)
CN9
6
5
4
3
2
1
ピン番号
機能
6
5V SBY
5
PS-ON (Soft ON/OFF)
4
GND
3
PBTN-IN
2
GND
1
N.C.
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CN9
6
5
4
3
2
1
ハウジング : XHP-6 (JST)
コンタクト : SXH-001T-P0.6 (JST)
5VSB
PS-ON
ATX 電源
コントロール信号
5VSB
PS-ON
GND
19
第2章 ハードウェアのインストール
◆RJ-45 LANコネクタ: CN10
このCPUボードは、LANコントローラにIntel 82559 PCI LANチップセットを使用しています。
このLANコントローラには、次のような特長があります。
・ CSMA/CDプロトコルエンジン
・ PCIバスインターフェイス
・ PCIバスを介してコマンド、ステータスおよびネットワークデータを移動するDMAエンジン
次の機能を持つ統合物理層
1.
10BASE-Tおよび100BASE-TXネットワークインターフェイスに必要な全機能。10Mbit/sec
モードでは、このインターフェイスはケーブルを直接駆動します。
2.
制御およびステータスレポート用のMedia Independent Interface (MII)管理レジスタの全セッ
ト。
3.
802.3オートネゴシエーション機能。半二重または全二重による他の10BASE-Tまたは
100BASE-TX装置に接続されたとき、最適な動作モードを自動的に選択します。
次のような統合電力管理機能があります。
1.
APMのサポート
2.
ウェイクオンLAN技術のサポート
このコネクタは、CPUボードの10/100Mbps Ethernet機能用です。以下の表に、このコネクタの
ピン割り当てを示します。
100Mbpsでの送信には、カテゴリ5ケーブルが必要です。
表2.10 RJ-45 LAN コネクタ(CN10)
CN10
1
8
Link & ACT 100M Detect
LED
LED
20
ピン番号
機能
1
TX+
2
TX-
3
RX+
4
N.C.
5
N.C.
6
RX-
7
N.C.
8
N.C.
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第2章 ハードウェアのインストール
◆PS/2マウスコネクタ: CN11
このCPUボードは、PS/2マウスを接続するための標準PS/2マウスミニDINコネクタを装備して
います。PS/2マウスをこのコネクタに直接接続できます。
表2.11 PS/2 マウスコネクタ(CN11)
CN11
6
5
4
3
2
1
ピン番号
機能
1
MOUSE DATA
2
N.C.
3
GND
4
+5V
5
MOUSE CLOCK
6
N.C.
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21
第2章 ハードウェアのインストール
◆フロントパネルコネクタ: CN12
この26ピンヘッダコネクタは、フロントパネル電源スイッチに接続することができます。
フロントパネルコネクタには、以下のI/O接続用のコネクタが含まれています。
■赤外線(IrDA)ポート
コネクタにIrDAモジュールを接続することによって、シリアルポート2の設定が可能になります。
IrDAインターフェイスを設定した後、アプリケーションソフトウェアを使用して、ラップトッ
プ、PDA、プリンタなどのポータブル装置との間でファイルを転送することができます。
このコネクタは、オプションのワイヤレス送受信赤外線モジュール用です。IR機能を使用する
には、BIOSを構成する必要があります。
■電源スイッチ
電源LED
このヘッダをコンピュータの電源が投入されると点灯するLEDに接続することができます。
■キーロック
キーロックによって、セキュリティの目的でキーボードを無効にすることができます。
キーロックをこのピンに接続できます。
■ハードディスクドライブ動作LED
このヘッダを、IDEハードディスクドライブからデータを読み取り中または書き込み中である
ことを目視できるLEDに接続することができます。このLEDを正しく機能させるには、IDE
ドライブがオンボードIDEコントローラに接続する必要があります。
■スピーカ
このCPUボードには、オプションとしてスピーカを取り付けることができます。スピーカは、
フロントパネルコネクタのピン23と26にジャンパを取り付けることにより、有効になります。
オンボードスピーカはこのジャンパを外すことにより無効になり、代わりにオフボードスピー
カを接続できます。スピーカ(オンボードまたはオフボード)は、コンピュータがビデオインタ
ーフェイスを使用できない場合に、POST時にビープコード情報を提供します。このスピーカは
オーディオサブシステムには接続されず、オーディオサブシステムからの出力は受信できません。
22
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第2章 ハードウェアのインストール
表2.12 フロントパネルコネクタ (CN12)
ピ ン番 号
機能
ピン番号
機能
1
IRTX
2
IDE_ACTIVE
3
GND
4
IDE_LED
5
IRRX
6
N.C.
7
N.C.
8
N.C.
9
VCC
10
PWR_LED
11
3.3V
12
N.C.
13
N.C.
14
GND
15
PW_ON
16
KEY_LOCK
17
GND
18
GND
19
N.C.
20
VCC
21
N.C.
22
N.C.
23
RST_PD
24
SPKR_NEG
25
GND
26
SPKR_IN
CN12
1
2
25
26
機能
ピン 番 号
赤外線
1, 3,5 , 7,9
電源スイッチ
15 ,1 7 * 1
リセットスイッチ
23 ,2 5
HDD LED
2, 4
電源 LED
10 ,1 2,1 4
キーロック
16 ,1 8
スピーカ
20 ,2 2,2 4, 26
デフォルト : 24-26 ピンショート
CN12
1
2
HDD
アクティブインジケータ
LED
電源
LED
POWER Switch
for ATX
キーロック
リセットスイッチ
外部スピーカ
( 例 : 8 Ω 0.25W)
25
26
(*1) 電 源ス イッ チ によ り電 源 を ON/O FF す るた めに は 、C N9 と ATX 電 源 を
接続 す る必要 が あり ます 。接 続方 法 は「 第 2 章 外部 ATX 電源コ ネ クタ : CN9」
を参 照 くださ い 。
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23
第2章 ハードウェアのインストール
◆VGAコネクタ: CN13
これはVGA CRTコネクタ(DB-15)です。
表2.13 VGAコネクタ(CN13)
CN13
5
1
10
6
15
11
ピン番号
機能
ピン番号
機能
1
RED
9
N.C.
2
GREEN
10
GND
3
BLUE
11
D-DATE
4
N.C.
12
N.C.
5
GND
13
H-SYNC
6
GND
14
V-SYNC
7
GND
15
D-DCLK
8
GND
◆外部バッテリコネクタ: CN14
これは、外部バッテリ用の2ピンコネクタです。外部バッテリは、リアルタイムクロックおよび
CMOSメモリに電力を供給します。
表2.14 外部バッテリコネクタ(CN14)
CN14
1
2
ピン番号
機能
1
GND
2
Ext_bat (3V)
ハウジング : XHP-2(JST)
コンタクト : SXH-001T-P0.6(JST)
警告
CN14より、外部バッテリを接続する場合は、基板上のリチウムバッテリ(BATT)を取り外し
てください。
外部バッテリと基板上のリチウムバッテリを同時に使用しないでください。
◆キーボードコネクタ: CN15
このCPUボードは、キーボード接続用の標準PS/2キーボードミニDINコネクタを装備しています。
このコネクタにキーボードを直接接続できます。
表2.15 キーボードコネクタ(CN15)
CN15
6
5
4
3
2
24
1
ピン番号
機能
1
K.B DATA
2
N.C.
3
GND
4
+5V
5
K.B CLOCK
6
N.C.
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第2章 ハードウェアのインストール
CPUボードのハードウェアインストール
◆CPUの実装: U5
このCPUボードには、Intel CeleronまたはPentium IIIのプロセッサが1個だけ搭載できます。
このプロセッサのVIDピンが、CPUボードの電圧レギュレータを必要なプロセッサ電圧に自動
的にプログラムします。ホストバス速度が自動的に選択されます。プロセッサは、370ピンZIF
PPGAソケットを介してCPUボードに接続されます。
CPUボードは、下表に示したプロセッサをサポートしています。
表2.16 プロセッサ一覧
プロセッサ
Celeron
Pentium III
プロセッサ速度
ホストバス周波数 キャッシュサイズ
433MHz
66MHz
128KB
566MHz
66MHz
128KB
コンテックモデル
--PC686C-566
600MHz
100MHz
256KB
---
700MHz
100MHz
256KB
PC686-700
850MHz
100MHz
256KB
---
ZIF PPGAソケットには、プロセッサを留めるレバーが付いています。CPUの角の切り欠きが
ソケットの内側の切り欠きに一致していることを確認してください。
プロセッサをソケット370に取り付けた後、CPUタイプおよび速度が正しく設定されていること
を確認します。過熱を防ぐために、CPUには必ずヒートシンクと冷却ファンが取り付けられて
いなければなりません。
注意
CPUの過熱を防ぐために、CPUのヒートシンクがCPUの上面と完全に密着していることを
確認してください。CPUの過熱は、システムのハングアップや不安定の原因になります。
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第2章 ハードウェアのインストール
◆メインメモリの実装: CN1、CN2
このCPUボードは、2つのデュアルインラインメモリモジュール(DIMM 168ピン)ソケットを
サポートし、1ソケットでメモリを最大256MBまで実装できます。DIMMソケット用DRAM
(3.3V)には、SDRAMタイプで32MB、64MB、128MBおよび256MBのものがあります。DIMM
ソケットに取り付ける場合には、まず2つのDIMMソケットのどちらか一方に取り付けます。
BIOSがメモリタイプ、サイズおよび速度を自動的に検出します。PC-686HC(PCW)ボードの
ビデオ要件から、Windows NT 4.0オペレーティングシステムの場合の最低必要メモリは64MBです。
66MHzホストバスを使用するプロセッサは、100MHz SDRAMを使用できます。
このCPUボードのメモリサポートは、次のような特長があります。
・ 168ピンDIMM、金メッキ接点
・ 100MHzバッファなしSDRAM
・ 非ECC (64ビット)
・ 100MHzメモリは、Serial Presence Detect (SPD)メモリでもSPD以外のメモリでもかまいません。
( 3.3 Vメモリのみ)
注意
メインシステムメモリはビデオメモリとしても使用されるので、プロセッサのフロント
サイドバスが66MHzであっても、CPUボードには、100MHz SDRAM DIMMが必要です。
SPDチップセットは最適パフォーマンスが得られるようにメモリ設定を正確に行うことが
できるので、SPD DIMMを使用することをお勧めします。SPD以外のメモリをインストー
ルすると、BIOSはメモリ設定を正しく行おうとしますが、パフォーマンスと信頼性に影響
を受ける場合があります。
■SDRAM
SYNCHRONOUS DRAM (SDRAM)は、メモリクロックに同期したメモリアクセスを行うことに
より、メモリパフォーマンスを向上させます。これによってタイミング設計が簡素化され、
すべてのタイミングがメモリクロックサイクル数に依存するので、メモリ速度が向上します。
このCPUボードは、以下のサイズの片面または両面DIMMをサポートします。
表2.17 SDRAM
DIMMサイズ
非ECC構成
16MB
2Mビット×64
32MB
4Mビット×64
64MB
8Mビット×64
128MB
16Mビット×64
256MB
32Mビット×64
注意
このCPUボードに使用されるすべてのメモリコンポーネントおよびDIMMは、PC SDRAM
Unbuffered DIMM仕様に適合していなければなりません。
26
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第2章 ハードウェアのインストール
◆LCDコネクタ: CN3
CN3は、フラットパネルLCDディスプレイ用26ピンコネクタです。以下の表にコネクタのピン
割り当てを示します。
表2.18 LCDコネクタ(CN3)(HIROSE DX20M-26S)
13
26
1
14
ピン番号
機能
ピン番号
機能
1
GND
14
TX2+
2
TX2 shield
15
TX2-
3
HTPLG
16
GND(USB)
4
TX1+
17
TX1 shield
5
TX1-
18
DDC/SDA
CN8
RXD
6
6
RxD(COM1)
19
GND(COM1)
7
TxD(COM1)
20
USB+
8
USB shield
21
USB-
9
DDC/SCL
22
TX0+
10
TX0 shield
23
TX0-
CN4
11
+5V(USB)
24
+5V(USB)
2
12
TXC+
25
TXC shield
13
TXC-
26
GND(USB)
COM1
TXD
LCDコネクタ
7
3
COM1
注意
当社製デジタル入力タイプのフラットパネルディスプレイシリーズを使用する場合は、別
売の変換ケーブル「IPC-PL2620-002/C」が必要です。
■LCDコネクタ信号
TXC+/TXC-:
低電圧スウィング差動出力クロックペア
TX0+/TX0-:
低電圧スウィング差動出力データペア。このペアは、フラットパネル信号
P0 ~ P7、LPおよびFLMを送信します。
TX1+/TX1-:
低電圧スウィング差動出力データペア。このペアは、フラットパネル信号
P8 ~ P15を送信します。
TX2+/TX2-:
低電圧スウィング差動出力データペア。このペアは、フラットパネル信号
P16 ~ P23を送信します。
RxD:
シリアル入力(COM1)。この信号は、通信リンクへのシリアルデータを受信しま
す。
TxD:
シリアル出力(COM1)。この信号は、通信リンクへのシリアルデータを送信しま
す。
USB+/USB-
本機では、これらの2つの信号は未使用です。
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第2章 ハードウェアのインストール
◆CPUファンコネクタ: CN4、CN5
CN4、CN5は、CPU冷却ファン電源コネクタ用の3ピンボックスヘッダです。このファンは、
12Vファンでなければなりません。ピン3はファン速度センサ入力です。
表2.19 ファン速度制御用コネクタ(CN4、CN5)
ピン番号
機能
1
1
GND
2
3
2
DC+12V
3
Sensor
CN4、CN5
ハウジング : 5102-03 (molex)
コンタクト : 5103 (molex)
◆LED表示器
Link&ACT
100M
Link&ACT : TX&RX
100M
: 100BASE-T
図2.1 LED表示器
28
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第3章 ジャンパの設定
第3章 ジャンパの設定
表3.1 ジャンパ一覧
項目
内容
JP1
CN4用RS-232C/422/485セレクタ
JP2
LAN有効/無効ジャンパ
JP3
CN4用RS-232C/422/485セレクタ
JP4
終端抵抗設定
JP5
BIOS書き換え有効/無効ジャンパ
JP6
NOGO/CLKRUN#セレクタ
JP7
シリコンディスクメモリアドレスセレクタ
JP8
ウオッチドックタイマ出力セレクタ
JP9
CMOS内容消去
◆CN4用RS-232C/422/485セレクタ: JP1、JP3
RS-232C
( デフォルト )
RS-422
RS-485
JP3
9 7 5 3 1
JP1
23 21 19 17 15 13 11 9 7 5 3 1
10 8 6 4 2
24 22 20 18 16 14 12 10 8 6 4 2
JP1
JP2
9 7 5 3 1
23 21 19 17 15 13 11 9 7 5 3 1
10 8 6 4 2
24 22 20 18 16 14 12 10 8 6 4 2
JP1
JP2
9 7 5 3 1
23 21 19 17 15 13 11 9 7 5 3 1
10 8 6 4 2
24 22 20 18 16 14 12 10 8 6 4 2
1. RS-485 では、TX+( ピン 2) と RX+( ピン 3) が D タイプコネクタの
内部でジャンパで接続されていなければなりません。
2. TX-( ピン 1) と RX-( ピン 4) は同じです。
図3.1 伝送方式の設定
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29
第3章 ジャンパの設定
半二重モードでのデータ送信制御
半二重モードでは、データ送信が衝突しないように送信バッファを制御する必要があります。
このCPUボードは、モデムのRTS (送信要求)信号とモデム制御レジスタのビット1を使用して
データ送信を制御します。
モデム制御レジスタ
(I/Oアドレス+4H設定) ビット1:
0 … RTSハイ(送信無効)
1 … RTSロー(送信有効)
RS-422/RS-485 レシーバ無効制御ジャンパの設定
RS-422/RS-485ポートを使用する場合には、RTS信号をドライバ有効制御に使用します。JP1で
ピン4と6をを接続すると同時にレシーバが無効になり、ポートは外部装置への出力データを
受信できなくなります。
■RS-422設定
RTS#
COM2
JP2: 7-8
TXD#
D
120Ω
JP5
JP2: 4-6
R
RXD#
JP2: 5-6
RTS
CTS
120Ω
JP4
120Ω
JP6
120Ω
JP3
TXRTSTX+
RTS+
RX+
CTS+
RXCTS-
6
7
8
9
1
2
3
4
5
D
R
図3.2 RS-422 設定ジャンパ配置図
30
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第3章 ジャンパの設定
■RS-485設定
RTS#
COM2
JP2: 7-8
TXD#
6
D
7
120 Ω JP5
8
JP2: 4-6
JP2: 5-6
9
R
RXD#
120 Ω
JP4
1
DATA-
2
3
DATA
4
5
図3.3 RS-485 設定ジャンパ配置図
I/Oアドレスと命令
以下の表に、COM2として使用される場合のI/Oアドレスを示します。
表3.2 I/Oアドレス
I/Oアドレス
DLAB
02F8H
02F9H
レジスタ
Read/Write
W
Transmitter holding Register
THR
R
Receiver buffer Register
RBR
1
W
Divisor latch Register (LSB)
DLL
1
W
Divisor latch Register (MSB)
DLM
IER
0
0
W
Interrupt enable Register
02FAH
X
R
Interrupt ID Register
IIR
02FBH
X
W
Line control Register
LCR
MCR
02FCH
X
W
Modem Control Register
02FDH
X
R
Line status Register
LSR
02FEH
X
R
Modem Status Register
MSR
02FFH
X
R/W
Scratch Register
SCR
◆LAN有効/無効ジャンパ: JP2
ジャンパJP2を設定することにより、LAN機能をハードウェア的に有効または無効にすること
ができます。
表3.3 LAN 機能の設定
JP2
機能
LAN 有効 ( デフォルト )
1
2
3
1
2
3
LAN 無効
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31
第3章 ジャンパの設定
◆終端抵抗設定: JP4
表3.4 終端抵抗の設定
JP4
ターミネータ
機能
1
3
5
7
2
4
6
8
1
3
5
7
2
4
6
8
CTS for RS-422
終端抵抗挿入
1
3
5
7
2
4
6
8
RTS for RS-422
終端抵抗挿入
1
3
5
7
2
4
6
8
RXD for RS-422/485
終端抵抗挿入
1
3
5
7
2
4
6
8
TXD for RS-422/485
終端抵抗挿入
終端抵抗なし (デフォルト値)
◆BIOS書き換え有効/無効ジャンパ: JP5
ジャンパJP5を設定することにより、BIOSデータの書き換えを有効または無効にすることがで
きます。
表3.5 BIOS書き換えの設定
JP5
機能
書き換え無効
書き換え有効 (デフォルト)
32
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第3章 ジャンパの設定
◆NOGO/CLKRUN#セレクタ: JP6
ジャンパJP6の設定により、ISAブリッジを有効/無効にすることができます。
表3.6 NOGO/CLKRUN# セレクタの設定
JP6
機能
ISA ブリッジ無効
1
2
3
1
2
3
ISA ブリッジ有効 (デフォルト)
◆Disk On Chipメモリアドレスセレクタ: JP7
JP7を使用して、Disk On Chipのメモリアドレスを選択します。以下の表に、4種類のDisk On Chip
メモリアドレスの設定を示します。
表3.7 メモリアドレスの設定
JP7
機能
1
2
3
4
1
2
3
4
1
2
3
4
1
2
3
4
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0DC00~0DDFFh
0D800h~0D9FFh
0D400h~0D5FFh
0D000h~0D1FFh
( デフォルト )
33
第3章 ジャンパの設定
◆ウオッチドッグタイマ出力セレクタ: JP8
ウオッチドッグタイマがアクティブになると、
セットアップに2つのジャンパが関係してきます。
(CPU処理が停止し、)システムをリセットするかNMIを生成することができます。これはJP8を
下表のように設定することによって選択します。
表3.8 ウオッチドッグタイマの設定
JP8
機能
NMI ( デフォルト )
1
2
3
1
2
3
リセット
◆CMOS内容消去: JP9
時刻、日付、およびCMOS値は、セットアッププログラムで指定することができます。CMOS
値は、セットアッププログラムを使用してデフォルト値に戻すことができます。RAMデータに
はパスワード情報が含まれており、オンボードボタンセルバッテリによって電源が供給されて
います。ユーザーは、JP9ジャンパのピン2とピン3を短絡することにより、CMOSメモリの内容
を消去できます。
外部コインセルバッテリで、リアルタイムクロックとCMOSメモリに電源を供給します。
コンピュータが電源コンセントに接続されていない場合、このバッテリの推定寿命は3年間です。
コンピュータを電源に差し込むと、電源からの3.3 Vスタンバイ電流によってバッテリの寿命が
延長されます。クロックの精度は、25ºCで3.3 Vが供給されている場合、誤差 ± 2 分/月以内です。
表3.9 CMOS内容の設定
JP9
機能
1
2
正常動作 ( デフォルト )
3
1
2
CMOS 内容消去
3
34
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第4章 CPUボードリソース
第4章 CPUボードリソース
I/Oポートアドレスのマップ
システム内のどの周辺装置にも一連のI/Oポートアドレスが割り当てられており、それは該当
するデバイスの識別子にもなっています。利用可能なポートアドレス空間は、全部で1KBです。
このボードで使用するI/Oポートアドレスを、次の表に示します。
表4.1 I/Oポートアドレスマップ < 1 / 2 >
アドレス(hex)
サイズ
0000 ~ 000F
16バイト
DMAコントローラ
0020 ~ 0021
2バイト
プログラマブル割り込みコントローラ(PIC)
0040 ~ 0043
4バイト
システムタイマ
0060
1バイト
キーボードコントローラバイト: リセットIRQ
0061
1バイト
システムスピーカ
0064
1バイト
キーボードコントローラ、CMD/STATバイト
0070 ~ 0071
2バイト
システムCMOS/リアルタイムクロック
説明
0072 ~ 0073
2バイト
システムCMOS
0080 ~ 008F
16バイト
DMAコントローラ
0092
1バイト
Fast A20およびPIC
00A0 ~ 00A1
2バイト
PIC
00B2 ~ 00B3
2バイト
APM制御
00C0 ~ 00DF
32バイト
DMA
00F0
1バイト
数値データプロセッサ
0170 ~ 0177
8バイト
セカンダリIDEチャネル
01F0 ~ 01F7
8バイト
プライマリIDEチャネル
1∼8バイトに変更可能
オーディオ/ゲームポート
以下の範囲の1つ:
0200 – 0207
0208 – 020F
0210 – 0217
0218 – 021F
以下の範囲の1つ:
0220 – 022F
16バイト16バイト
オーディオ(Sound Blaster Pro対応)
0240 – 024F
0228 ~ 022F*
8バイト
LPT3
0278 ~ 027F*
8バイト
LPT2
0295、0296
2バイト
ハードウェアモニタ
02E8 ~ 02EF*
8バイト
COM4/ビデオ(8514A)
02F8 ~ 02FF*
8バイト
COM2
8バイト
MPU~401 (MIDI)
0376
1バイト
セコンダリIDEチャネルコマンドポート
0377
1バイト
フロッピーチャネル2コマンド
以下の範囲の1つ:
0320 – 0327
0330 – 0337
0340 – 0347
0350 – 0357
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第4章 CPUボードリソース
表4.1 I/Oポートアドレスマップ < 2 / 2 >
アドレス(hex)
サイズ
説明
0377、ビット6:0
7ビット
セカンダリIDEチャネルステータスポート
0378 ~ 037F
8バイト
LPT1
0388~ 038D
6バイト
AdLib (FM synthesizer)
03B0 ~ 03BB
12バイト
Intel 82810E Graphics/Memory Controller Hub
(GMCH)
03C0 ~ 03DF
32バイト
Intel 82810E Graphics/Memory Controller Hub
(GMCH)
03E8 ~ 03EF
8バイト
COM3
03F0 ~ 03F5
6バイト
フロッピーチャネル1
03F6
1バイト
プライマリIDEチャネルコマンドポート
03F7 (Write)
1バイト
フロッピーチャネル1コマンド
03F8 ~ 03FF
8バイト
COM1
04D0 ~ 04D1
2バイト
エッジ/レベルトリガPIC
8バイト
Windowsサウンドシステム
LPT n + 400h
8バイト
ECPポート、LPT nベースアドレス + 400h
0CF8 ~ 0CFB**
4バイト
PCI構成アドレスレジスタ
0CF9***
1バイト
ターボおよびリセット制御レジスタ
0CFC ~ 0CFF
4バイト
PCI構成データレジスタ
FFA0 ~ FFA7
8バイト
プライマリバスマスタIDEレジスタ
FFA8 ~ FFAF
8バイト
セカンダリバスマスタIDEレジスタ
以下の範囲の1つ:
0530 – 0537
0E80 – 0E87
0F40 – 0F47
128バイトで割り切れる境界から始まる連続する
ICH (ACPI + TCO)
96バイト
64バイトで割り切れる境界で始まる連続する64
バイト
マザーボードリソース
64バイトで割り切れる境界で始まる連続する64
バイト
オンボードオーディオコントローラ
32バイトで割り切れる境界で始まる連続する32
バイト
ICH (USB)
16バイトで割り切れる境界で始まる連続する16
バイト
ICH (SMB)
4096バイトで割り切れる境界で始まる連続する
4096バイト
Intel 82810AA PCIブリッジ
32バイトで割り切れる境界で始まる連続する32
バイト
Intel 82559 LANコントローラ
*
デフォルト(ただし、別のアドレス範囲に変更可能)
** Dwordアクセスのみ
*** Byteアクセスのみ
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第4章 CPUボードリソース
メモリマップ
表4.2 メモリマップ
アドレス範囲(H)
サイズ
100000-1FFFFFFF
511MB
説明
拡張メモリ
F0000-FFFFF
64KB
Runtime BIOS
E0000-EFFFF
64KB
予約
C8000-DFFFF
96KB
使用可能high DOSメモリ(PCIバス用)
A0000-C7FFF
160KB
ビデオメモリおよびBIOS
9FC00-9FFFF
1KB
80000-9FBFF
127KB
拡張コンベンショナルメモリ
00000-7FFFF
512KB
コンベンショナルメモリ
拡張BIOSデータ(メモリマネージャソフトウェアに
よって移動可能)
DMAチャネル
表4.3 DMAチャネル
DMA
データ幅
システムリソース
0
8または16ビット
オーディオ
1
8または16ビット
オーディオ/パラレルポート
2
8または16ビット
ディスケットドライブ
3
8または16ビット
4
パラレルポート(ECP用)/オーディオ
DMAチャネル
5
16ビット
空き
6
16ビット
空き
7
16ビット
空き
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第4章 CPUボードリソース
PCI構成スペースマップ
表4.4 PCI構成スペースマップ
バス
38
装置
説明
機能
00
00
00
Intel 82810E Graphics/Memory Controller Hub
(GMCH)
00
01
00
Intel 82810E Graphics/Memory Controller Hub
(GMCH)
00
1E
00
PCIブリッジへのハブリンク
00
1F
00
Intel 82801AA I/O Controller Hub (ICH) PCI対
PCIブリッジ
00
1F
01
IDUSBE
00
1F
02
SMBUS
00
1F
03
AC’97オーディオコントローラまたは予約
00
1F
05
AC’97モデムコントローラまたは予約
00
1F
06
Intel 82559 LANコントローラまたは予約
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第4章 CPUボードリソース
割り込み要求ライン(IRQ)
本ボードには、利用可能なIRQラインが全部で15本あります。周辺装置では、割り込み要求
ラインを使って、CPUにサービスを要求します。ボード上のデバイスで使用するIRQを、次の
表に示します。
表4.5 割り込み要求ライン(IRQ)
システムリソース
IRQ #
NMI
I/Oチャネルチェック
0
予約、インターバルタイマ
1
予約、キーボードバッファフル
2
予約、スレーブPICからのカスケード割り込み
3
COM2* (COM2が存在しない場合は、ユーザー使用可能)
4
COM1*
5
LPT2 (プラグアンドプレイオプション)/オーディオ/ユーザー使用可能
6
ディスケットドライブコントローラ
7
LPT1*
8
リアルタイムクロック
9
ユーザー使用可能
10
ユーザー使用可能
11
ユーザー使用可能
12
オンボードマウスポート(空いている場合は、ユーザー使用可能)
13
予約、算術演算コプロセッサ
14
プライマリIDE (空いている場合は、ユーザー使用可能)
15
セカンダリIDE (空いている場合は、ユーザー使用可能)
*既定値(ただし、別のIRQに変更可能)
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第4章 CPUボードリソース
40
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第5章 ソフトウェアユーティリティ
第5章 ソフトウェアユーティリティ
この章では、PC-686HC(PCW)用に提供されているソフトウェアユーティリティについて説明し
ます。これには、10/100M Ethernetドライバ、Intel 810E chipset INF Installation Utility/Graphics
drivers for CRT/Ultra ATA Storage Driver、およびウオッチドッグ機能構成ユーティリティがありま
す。
Intel 810Eチップセット用ドライバ
■グラフィックスドライバ
・ Windows 98 (SE) Second Edition、Windows 98、Windows 95 OSR2.x
・ Windows NT 4.0
■INF Installation Utility
■Ultra ATAストレージドライバ
・ Windows 98
・ Windows NT 4.0
注意
INF Installation Utilityは、Windows 9.xの小売りバージョンをインストールしている場合にの
み、必要です。INF Installation utilityの詳細については、readme.txtファイルを参照してくださ
い。
◆INFインストレーションユーティリティ
Windows 98 Second Edition、Windows 98、Windows 95 OSR 2.x 用システムINFユーティリティ
Intel INF Installation Utilityは、ターゲットシステムにINFファイルをインストールします。この
ファイルはオペレーティングシステムに対してチップセットコンポーネントを構成する方法の
概要を示すものです。これはIntel 810Eチップセットの以下の機能の正しい機能のために必要で
す。
注意
INFインストレーションユーティリティのセットアッププログラムを実行する前に、
Windows 95 USB Supplementをインストールしなければなりません。
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第5章 ソフトウェアユーティリティ
CD-ROMのディレクトリ構造は以下のとおりです。
\-+
;CD-ROMのルートディレクトリ
+---CHIPSET
;Intel(R)810Eチップセット用ドライバとユーティリティ
|
+---INF_INST
;INFインストレーションユーティリティ
|
|
+---WIN9x
;Windows 9x用
|
|
(SETUP.EXE)
;
|
|
|
+---ULTRAATA
;UltraATAストレージドライバ
|
+---W98_NT40
;Windows 98/NT 4.0用
|
(SETUP.EXE)
;
■Windows NT 4.0の注意点
1.
メモリ512MB(SDRAM)使用時は、Windows NT 4.0がフロッピーブートからインストールで
きない場合があります。この場合は、CD-ROMブートでインストールを行ってください。
また、この時Floppy diskが認識されませんのでService Pack3以降をインストールしてくださ
い。
その後Floppy diskが認識されます。
2.
Windows NT 4 .0をある特定の環境下にて、セットアップ時にNTFSフォーマットを選択した
場合、テキストモードセットアップからGUIモードセットアップに切り替わる箇所(実際に
フォーマットへのコンバートが行われる箇所)にて表示される情報が不正となる現象が
発生しますが、NTFSへのコンバートは正常に実行されます。
◆グラフィックスドライバ
■Windows NT 4.0/Windows 95 OSR2.x/Windows 98/Windows Me/Windows 2000
このドライバパッケージにはWindows 95 (OSR 2.x)、Windows 98、Windows NT 4.0、Windows Me、
Windows 2000ドライバが含まれています。
\-+
+---GRAPHICS
|
+---WIN9x
|
|
(SETUP.EXE)
|
|
|
+---WINNT351
|
|
|
+---WINNT40
|
|
(SETUP.EXE)
|
|
|
+---WIN31
|
|
(SETUP.BAT)
|
|
|
+---WIN2K
|
(SETUP.BAT)
*
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;Intel(R)810 Chipset Graphics Driver
;for Windows 95*/98/98SE and Windows ME
;
;for Windows NT3.51 *
;for Windows NT4.0
;
;for Windows 3.1 *
;
;for Windows 2000
PC-686C(PC)Hは、サポートしていません。(Windows 95(OSR2.x)はサポートしています。)
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第5章 ソフトウェアユーティリティ
LANドライバ
このCPUボードは、82559 10/100 Mbps Fast EthernetコントローラチップセットとPCIボードLAN
の10/100 Mbps統合設計を採用しています。
■仕様
・ Advanced Configuration and Power Interface (ACPI) 1.20Aに基づいた電力管理
・ ウェイクオンマジックパケット
・ ウェイクオンインタレスティングパケット
・ Advanced System Management Bus (SMB)に基づいた管理機能
・ Wired for Management (WFM) 2.0準拠
・ IPチェックサム支援
・ PCI 2.2準拠
・ PC 98、PC 99およびServer 99準拠
対応NOSリスト(メーカ提供ドライバーリスト)
・OS/2 LAN Server (NDIS2.01)
未添付(*2)
・IBM OS/2 WARP (NDIS2.01)
未添付(*2)
・Microsoft LAN manager (NDIS2.01)
○
・Microsoft Windows for Workgroups (NDIS2.01)
○(*1)
・Microsoft Windows NT3.51、NT4.0
○
・Microsoft Windows 95/98 (NDIS4、5)
○
・Novell Netware 3.12 Server
○
・Novell Netware 4.1x、5 Server
○
・Novell Netware DOS ODI Client
○
・SunSoft PC-NFS (NDIS2.01)
未添付(*2)
・SunSoft Solaris
未添付(*2)
・SCO UnixWare
未添付(*2)
*1:コンテックでは動作検証していません。
*2:本ドライバCD-ROMには未添付。
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第5章 ソフトウェアユーティリティ
LANドライバ
・ Windows 98、Windows 95(OSR 2.x)、Windows 95(Retail)、Windows 95(OSR1)、Windows NT
4.0、Windows NT 3.51
CD-ROMディレクトリ:\LAN
・ DOS
CD-ROMディレクトリ:\DOS
・ NetWareクライアント
CD-ROMディレクトリ:\DOS
・ NetWareサーバー
CD-ROMディレクトリ:\NWSERVER
・ Microsoft LAN Manager
CD-ROMディレクトリ:\mslanman.dos
注意
LANユーティリティをインストールする前に、ルートディレクトリと\LANおよび
\LAN\INFOサブディレクトリにあるテキストファイル(*.txt)をよくお読みください。
LANドライバをフロッピーディスクからインストールする場合は、CD-ROMの
\LAN\MAKEDISKディレクトリにあるMAKEMS.BATまたはMAKENW.BATユーティリティ
を使用してください。
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第5章 ソフトウェアユーティリティ
ウオッチドッグタイマ(WDT)の設定
WDTは、CPUの動作を監視するために産業用アプリケーションで広範に使用されています。
アプリケーションソフトウェアは、その要件に従って適切なタイマ設定を使用してWDTを
トリガします。WDTのタイムアウトの前に、機能的に正常なシステムはWDTを再ロードします。
正常なシステムでは、WDTはタイムアウトになりません。異常なシステムでは、WDTは再ロー
ドされず、WDTがタイムアウトし、自動的にシステムをリセットして、異常動作を回避します。
このCPUボードは、ソフトウェアがプログラムするI/Oポートによって16のレベルのウオッチ
ドッグタイマをサポートします。I/Oアドレス0441Hに任意の値を書き込むと、ウオッチドッグ
タイマは無効になります。I/O 0443hに設定コード(WDT設定テーブルを参照)を書き込むと、
WDTが再ロードされます。
WDTの無効化および再ロードするアセンブリプログラム。(例)は、次のようになります。
MOV
OUT
MOV
MOV
OUT
DX,0441H 0441H に任意の値を書き込むと、WDTは無効になる
DX,AX;
AX,0001H REM set WDTのタイマ値を28秒に設定する
DX,0443H
DX,AX 設定したタイマ値でWDTを起動
表5.1 TIMER VALUE TABLE
値
タイマ
値
タイマ
値
タイマ
値
タイマ
0
30 秒
4
22 秒
8
14 秒
C
6秒
1
28 秒
5
20 秒
9
12 秒
D
4秒
2
26 秒
6
18 秒
A
10 秒
E
2秒
3
24 秒
7
16 秒
B
8秒
F
0秒
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第5章 ソフトウェアユーティリティ
BIOSの新しいバージョンへの更新
手順1:
元のまたは既存のBIOS Setupパラメータの記録を作成します。電源投入のセルフ
テスト時に<Del>キーを押して、BIOS Setup Programに入り、BIOS更新後にシステ
ムを再構成する場合のために、各パラメータの値を書き留めます。
手順2:
システムディスクを作成します。3.5インチフロッピーディスクをドライブAに挿入
します。MS-DOSの場合は、"format a:/s"と入力して<Enter>キーを押します。Windows
の場合は、[マイコンピュータ]を選択し、[3.5インチFD (A:)]を選択し、コマンドバ
ーから[ファイル/フォーマット]を選択します。[3.5インチFD (A:)]メニューで
[システムファイルをコピー]を選択し、[スタート]ボタンをクリックします。
手順3:
更新されたBIOS binファイルとawdflash.exeファイルをシステムディスクにコピー
します。
手順4:
システムディスクをドライブAに入れ、ドライブAからシステムを再起動します。
手順5:
BIOSの更新を開始します。awdflashコマンドを入力すると、Flash Memory Writer
メッセージが画面に表示されます。更新されたBIOSファイル名を[File Name to
Program:]の後に入力します。既存のBIOSのバックアップファイル名を「File Name to
Save:」の後に入力します。<Y>を押すと、BIOSの更新が始まります。
手順6:
システムを再構成します。システムディスクを取り出してコンピュータを再起動し
ます。電源投入のセルフテスト時に<Del>キーを押すと、BIOS Setup Programに入り
ます。書き留めておいた元の設定に従って、関連するパラメータを設定し直します。
保存し、BIOS Setupプログラムを終了すると、システムが再起動されます。
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第6章 Hard Ware Monitor
第6章 Hard Ware Monitor
このCPUボードにはWinbond社Hardware Monitor付きのI/OコントローラW83627HFが搭載され
ています。この機能により、ボードの電圧・温度・ファンセンサを読み取ることができます。
温度
ボード表面上には1箇所サーミスターが配置され、その箇所の温度を読み取ることができます。
下図にその基板上の位置を示します。
センサ 1
メモリソケット
PGA370
センサ 2
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第6章 Hard Ware Monitor
電圧
SBC上の3.3V、±5V、±12V、VTT (1.5V)、Vcore、5VSB、VBATを読み取ることができます。
VTT(1.5V)
:CPU I/O電圧
Vcore
:CPU CORE電圧
5VSB
:ATX電源 5V Stand By電圧
VBAT
:バッテリ電圧
ファンセンサ
CN20 PIN3にファンセンサ出力が入力され、この入力よりFANの回転数を読み取ることができま
す。
注)回転数を読み取るにはファンにセンサ付きを使用する必要があります。
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第6章 Hard Ware Monitor
W83627HFレジスタ説明
W83627HFのHard Ware Monitorは内部アドレスを指定するインデックスレジスタとレジスタの
データを入出力するデータレジスタを介して、アクセスすることができます。
インデックスレジスタ :295h
データレジスタ
mov ax,4eh;
mov
out
inc
out
mov
mov
out
inc
in
:296h
dx,295h;
dx,ax ;(index register set for BANK select register)
dx;
dx,80h; (BANK=0 is set)
ax,58h;
dx,295h;
dx,ax; (index register set for Chip ID register)
dx;
bx,dx; (Read Chip ID Register to bx)
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第6章 Hard Ware Monitor
表6.1 Hard Ware Monitor レジスタ一覧
説明
アドレス
自動更新アドレス
20h
60h
VTT(1.5V) reading
21h
61h
Vcore reading
22h
62h
+3.3V reading
23h
63h
+5V reading
24h
64h
+12V reading
25h
65h
-12V reading
26h
66h
-5V reading
27h
67h
Sensor1 Temperature reading
28h
68h
CN20 FAN sensor reading
29h
69h
Reserved
2Ah
6Ah
Reserved
2Bh-3Dh
6Bh-7Dh
Limit Registers (*1)
3Eh-3Fh
7Eh-7Fh
Reserved
40h-46h
-
Configuration registers (*1)
47h
-
VID/Fan Register
48h-4Dh,4Fh
-
Configuration registers (*1)
4Eh
-
50h-5Fh Bank Select register
-
Winbond TEST register
BANK0
50h-55h
56h,57h
Beep Control register(*1)
58h
-
Chip ID Register <21h>
59h-5Eh
-
Configuration registers (*1)
5Dh
-
FAN Divisor register
5Eh,5Fh
-
Reserved
50h,51h
-
Sensor2 Temperature reading
52h-5Fh
-
Sensor2 Temperature Configuration Register (*1)
-
Reserved
-
Reserved
-
Configuration Register (*1)
BANK1
BANK2
50h-5Fh
BANK3
50h-5Fh
BANK4
50h-5Fh
BANK5
50h
50h
5VSB reading
51h
51h
VBAT reading
52h,53h
52h,53h
Reserved
54h-67h
54h-67h
Limit Registers (*1)
BANK6
50h-5Fh
-
Winbond TEST Register
(*1) 詳細は、W83627HFの解説書を参照ください。
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第6章 Hard Ware Monitor
VTT(1.5V) reading Register(20h)
Vcore(V) = 16mV x ReadData
Vcore reading reading Register(21h)
VTT(V) = 16mV x ReadData
+3.3V reading Register(22h)
V3.3(V) = 16mV x ReadData
+5V reading Register(23h)
V5(V) = 16mV x ReadData x 1.68
+12V reading Register(24h)
V+12(V) = 16mV x ReadData x 3.8
-12V reading Register(25h)
V-12(V) = ((16mV x ReadData)- (3.6 x 0.806))/(1-0.806)
=((16mV x ReadData)- 2.9)/0.194)
-5V reading Register(26h)
V-5(V) = ((16mV x ReadData)- (3.6 x 0.682))/(1-0.682)
=((16mV x ReadData)- 2.46)/0.318)
5VSB reading Register(BANK5:50h)
V5VSB(V) = 16mV x ReadData x 1.52
VBAT reading Register(BANK5:51h)
VBAT(V) = 16mV x ReadData
Temperature Sensor1 Temperature Register(27h)
表6.2 温度センサ 1
温度
温度センサレジスタ
+125℃
7Dh
:
:
+25℃
19h
:
:
+5℃
05h
:
:
+1℃
01h
+0℃
00h
-1℃
FFh
:
:
-5℃
FBh
:
:
-25℃
E7h
:
:
-55℃
C9h
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第6章 Hard Ware Monitor
CN20 FAN sensor Reading Register(28h)
RPM=1.35x106 / ( ReadData x FAN_sensor1_Divisor)
VID/FAN Register(47h)
7
6
5
4
3
2
1
0
VID0
VID1
VID2
VID3
FAN_Sensor1_Divisor_B0
FAN_Sensor1_Divisor_B1
FAN_Sensor1_Divisor_B0 (not in use)
FAN_Sensor1_Divisor_B1 (not in use)
Bit 7-6:FAN_Sensor2 Divisor Bit 1-0(not in use)
Bit 5-4:FAN_Sensor1 Divisor Bit 1-0
Bit 3-0:VID<3:0> Input
FAN Divisor Register(BANK0:5Dh)
7
6
5
4
3
2
1
0
EN_VBAT_MNT
DIODES1
DIODES2
DIODES3
Reserved
FAN_Sensor1_divisor_B2
FAN_Sensor2_divisor_B2(not in use)
FAN_Sensor3_divisor_B2(not in use)
Bit 7:FAN_Sensor3 Divisor Bit3(not in use)
Bit 6:FAN_Sensor2 Divisor Bit3(not in use)
Bit 5:FAN_Sensor1 Divisor Bit3
Bit 4:Reserved
Bit 3:Sensor 3 type selection(not in use)
Bit 2:Sensor 2 type selection(not in use)
Bit 1:Sensor 1 type selection ( Set to “0”)
Bit 0:Battery Monitor Enable/Disable (1:Enable,0:Disable)
表6.3 FAN Divisor Table:
Bit2 Bit1 Bit0 Divisor
Bit2 Bit1 Bit0 Divisor
0
0
0
1
1
0
0
16
0
0
1
2
1
0
1
32
0
1
0
4
1
1
0
64
0
1
1
8
1
1
1
128
50-5Fh Bank Select Register(4Eh)
52
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第6章 Hard Ware Monitor
7
6
5
4
3
2
1
0
BANK_SEL0
BANK_SEL1
BANK_SEL2
Reserved
Reserved
Reserved
Reserved
HBACS
Bit 7:Byte access select for 4Fh (not in use)
Bit 6-3:Reserved
Bit 2-0:Index ports 50h-5Fh Bank Select
Chip ID Register(BANK0:58h)
7
6
5
4
3
2
1
0
CHIPID
Bit 7-0:Winbond Chip ID number. Read this register return “21h”.
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53
第6章 Hard Ware Monitor
Temperature Sensor2 Temperature Register1(BANK1:50h)
7
6
5
4
3
2
1
0
TEMP2 <8:1>
Temperature Sensor2 Temperature Register2(BANK1:51h)
7
6
5
4
3
2
1
0
Reserved
Reserved
Reserved
Reserved
Reserved
Reserved
Reserved
TEMP<0>
表6.4 温度センサ 2
温度
54
TEMP<8:1> TEMP<0>
+125℃
7Dh
:
:
0
:
+25℃
19h
0
:
:
:
+1℃
01h
0
-0.5℃
00h
1
+0℃
00h
0
-0.5℃
FFh
1
-1℃
FFh
0
:
:
:
-25℃
E7h
0
:
:
:
-55℃
C9h
0
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第7章 BIOSのセットアップ
第7章 BIOSのセットアップ
この章では、FLASH ROM BIOSに入っているAward社製のSetupプログラムについて説明します。
Setupプログラムによって、ユーザーは基本システム構成を変更することができます。この特殊
情報はバッテリバックアップされたRAMに格納されるので、電源を切ってもセットアップ情報
は維持されます。
Setupを使用してシステムを構成するプロセスを以下に説明します。
◆Setupの起動
コンピュータの電源を入れると、直ちにAward BIOSが起動します。BIOSはCMOSに入っている
システム情報を読み取り、システムをチェックし構成するプロセスを開始します。完了すると、
BIOSはディスクのオペレーティングシステムを探して起動し、制御をオペレーティングシステ
ムに渡します。
BIOSの制御下にあるときに、次のどちらかの方法でSetupプログラムを起動することができま
す。
1.
システムの電源を入れたら直ちに<Del>キーを押す。
2.
電源投入のセルフテスト (POST)時に次のメッセージが画面に短時間表示されている間に
<Del>キーを押す。
Press DEL to enter SETUP.
Setupプログラムに入りたいのに、<Del>キーを押す前にメッセージが消えてしまった場合には、
システムをオフにして再びオンにするか、システムケースのリセットボタンを押してシステム
を再起動し、やり直してください。<Ctrl>、<Alt>、<Delete>キーを同時に押すことによっても
再起動することができます。正しいタイミングでキーを押さないと、システムは起動を中断し、
エラーメッセージを表示し、次のように要求してきます。
Press F1 to continue, DEL to enter SETUP
◆Setupの使用方法
一般に、矢印キーを使用して項目を強調表示し、<Enter>キーを押して選択し、<PageUp>と
<PageDown>キーを押して入力を変更します。<F1>キーを押すとヘルプが表示され、<Esc>キー
を押すと終了します。キーボードを使用してSetupプログラムをナビゲートする方法の詳細を以
下の表に示します。
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第7章 BIOSのセットアップ
表7.1 セットアッププログラムの使用方法
機能
キー
上矢印
前の項目に移動する
下矢印
次の項目に移動する
左矢印
左の項目に移動する(メニューバー)
右矢印
右の項目に移動する(メニューバー)
Esc
Move Enter
メインメニュー: 変更を保存せずに終了する
サブメニュー: 現在のページを終了し、次の上位レベルメニューに移る
望みの項目に移る
PgUpキー
数値を増やす、または変更を行う
PgDnキー
数値を減らす、または変更を行う
+ キー
数値を増やす、または変更を行う
- キー
数値を減らす、または変更を行う
Escキー
メインメニュー - 終了し、変更内容をCMOSに保存しないStatus Page Setupメ
ニューおよびOption Page Setupメニュー - 現在のページを終了し、メインメ
ニューに戻る
F1キー
Setupでのキーの使い方に関するヘルプを表示する
F5キー
CMOSから前の値をロードする
F6キー
BIOSデフォルトテーブルからフェールセーフデフォルトをロードする
F7キー
最適化デフォルトをロードする
F10キー
すべてのCMOS変更を保存し、終了する
◆ヘルプの表示
<F1>を押すと、小さなヘルプウィンドウが表示され、強調表示されている項目でのキーの使い
方の説明と可能な選択肢が表示されます。ヘルプウィンドウを終了するには、<Esc>キーを押
すか、またはもう一度<F1>キーを押します。
◆困ったときの対処方法
Setupを使用してシステムを変更し保存した後でコンピュータが起動しなくなった場合、
AwardBIOSは、CMOS設定をデフォルト設定にリセットするオーバーライド機能をサポートし
ています。
設定を変更するのは、その意味が完全にわかっている場合だけにしてください。チップセット
デフォルトを一切変更しないことを強く推奨します。これらのデフォルト設定は、Award社と
システムメーカの両者が、絶対最大性能と信頼性を提供するように慎重に選択したものです。
些細なことに思える変更を加えても、オーバーライドを使用しなければならなくなる可能性が
あります。
注意
この章の情報は予告なしに変更される場合があります。
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第7章 BIOSのセットアップ
メインメニュー
Award BIOS CMOS Setup Utilityに入ると、画面にメインメニューが表示されます。メインメニ
ューで、複数のセットアップ機能と2つの終了オプションを選択することができます。矢印キー
を使用して項目を選択し、<Enter> キーを押して確定すると、サブメニューに入ります。
強調表示された選択内容の簡単な説明が画面の下部に表示されます。
■セットアップ項目
メインメニューには、以下の主要セットアップカテゴリがあります。一部のシステムには、こ
れらの項目を全部は含んでいないものがあります。
■Standard CMOS Features (標準CMOS機能)
このメニューは、基本システム構成に使用します。詳細については第7章「Standard CMOS
Features」を参照してください。
■Advanced BIOS Features (拡張BIOS機能)
このメニューを使用して、使用しているシステムの拡張機能を設定します。詳細については第7
章「Advanced BIOS Features」を参照してください。
■Advanced Chipset Features (拡張チップセット機能)
このメニューを使用して、チップレジスタの値を変更し、システムパフォーマンスを最適化し
ます。詳細については第7章「Advanced Chipset Features」を参照してください。
■Integrated Peripherals (統合周辺装置)
このメニューを使用して、統合周辺装置に関する設定を指定します。詳細については第7章
「Integrated Peripherals」を参照してください。
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57
第7章 BIOSのセットアップ
■Power Management Setup (電力管理のセットアップ)
このメニューを使用して、電力管理に関する設定を指定します。詳細については第7章「Power
Management Setup」を参照してください。
■PnP/PCI Configuration (PnP/PCI構成)
この項目は、使用しているシステムがPnP/PCIをサポートしている場合にのみ表示されます。詳
細については第7章「PnP/PCI Configuration」を参照してください。
■PC Health Status
このメニューを使用して、PC Health Statusを指定します。詳細については第7章「PC Health
Status」を参照してください。
■Frequency/Voltage Control (周波数/電圧制御)
このメニューを使用して、周波数/電圧制御に関する設定を指定します。詳細については第7章
「Frequency/Voltage Control」を参照してください。
■Load Fail-Safe Defaults (フェールセーフデフォルトのロード)
このメニューを使用して、システムの最低限/安定動作性能を得るBIOSデフォルト値をロード
します。詳細については第7章「Defaults Menu」を参照してください。
■Load Optimized Defaults (最適化デフォルトのロード)
このメニューを使用して、最適性能システム動作のための工場設定であるBIOSデフォルト値を
ロードします。Awardはパフォーマンスを最大にするカスタムBIOSを設計していますが、工場
はそれぞれのニーズを満たすためにこれらのデフォルトを変更する権限があります。詳細につ
いては第7章「Defaults Menu」を参照してください。
■Supervisor/User Password (スーパーバイザー/ユーザーパスワード)
このメニューを使用して、ユーザーパスワードおよびスーパーバイザーパスワードを設定しま
す。詳細については第7章「Supervisor/User Password」を参照してください。
■Save & Exit Setup (セットアップの保存と終了)
CMOS値の変更をCMOSに保存し、セットアップを終了します。詳細については第7章「Save &
Exit Setup」を参照してください。
■Exit Without Save (保存せずに終了)
すべてのCMOS値の変更を放棄し、セットアップを終了します。詳細については第7章「Exit
Without Save」を参照してください。
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第7章 BIOSのセットアップ
Standard CMOS Features
Standard CMOSセットアップメニューの項目は、10のカテゴリに分かれています。各カテゴリ
には、0、1つ、または複数のセットアップ項目があります。矢印キーを使用して項目を強調表
示し、<PgUp>または<PgDn>キーを使用して各項目の必要な値を選択します。
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59
第7章 BIOSのセットアップ
表7.2 メインメニューの選択項目
項目
オプション
説明
Date
Month DD YYYY
システム日付を設定します。日付を設定すると
曜日は自動的に変更されます。
Time
HH : MM : SS
システム時刻を設定します。
IDE Primary Master
オプションはサブメニューに表示(表7.3を参照) <Enter>を押すとサブメニューに入ります。
IDE Primary Slave
オプションはサブメニューに表示(表7.3を参照) <Enter>を押すとサブメニューに入ります。
IDE Secondary Master
オプションはサブメニューに表示(表7.3を参照) <Enter>を押すとサブメニューに入ります。
IDE Secondary Master
オプションはサブメニューに表示(表7.3を参照) <Enter>を押すとサブメニューに入ります。
Drive A
Drive B
None
360K, 5.25 インチ
1.2M, 5.25 インチ
720K, 3.5 インチ
1.44M, 3.5 インチ
2.88M, 3.5 インチ
システムにインストールされているフロッピー
ドライブのタイプを選択します。
Video
EGA/VGA
CGA 40
CGA 80
MONO
デフォルトのビデオ装置を選択します。
Halt On
All Errors
No Errors
All, but Keyboard
All, but Diskette
All, but Disk/Key
BIOSにPOSTプロセスを停止させ、ユーザー
に通知させたい状況を選択します。
Base Memory
N/A
ブート時に検出されたコンベンショナルメモリ
の量を表示します。
Extended Memory
N/A
ブート時に検出された拡張メモリの量を表示し
ます。
Total Memory
N/A
システムの使用可能合計メモリを表示します。
60
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第7章 BIOSのセットアップ
◆IDEアダプタ
IDEアダプタは、ハードディスクドライブを制御します。別個のサブメニューを使用して、各
ハードディスクドライブを構成します。
従来からのキーを使用してこのメニューをナビゲートし、メインメニューを終了します。
表7.3 ハードディスクの構成
項目
オプション
説明
IDE HDD Auto-detection
Press Enter
<Enter>キーを押すとこのチャネル上のHDDを自動的に
検出します。検出に成功したら、このメニューの残りの
フィールドが記入されます。
IDE Primary Master
None
Auto
Manual
Manualを選択すると、この画面の残りのフィールドを
設定できます。固定ディスクのタイプを選択します。
User Typeは、シリンダ数、ヘッドなどを選択できま
す。注: PRECOMP=65535 はNONEを意味します。
Access Mode
Normal
LBA
LargeAuto
このハードディスクのアクセスモードを選択します。
Capacity
Auto Display your disk drive size
ディスクドライブの容量(近似値)。この容量は、通常、
ディスク検査プログラムが示すフォーマット済みディス
クのサイズよりやや大きな値になります。
以下のオプションは、IDE Primary Master項目がManualに設定されている場合にのみ選択可能です。
Cylinder
Min = 0 Max = 65535
このハードディスクのシリンダ数を設定します。
Head
Min = 0 Max = 255
読み取り/書き込みデッドの数を設定します。
Precomp
Min = 0 Max = 65535
**** 警告: 65535に設定すると、ハードディスクなしを
意味します。
Landing zone
Min = 0 Max = 65535
**** 警告: 65535に設定すると、ハードディスクなしを
意味します。
Sector
Min = 0 Max = 255
トラック当たりセクタ数
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61
第7章 BIOSのセットアップ
Advanced BIOS Features
このセクションでは、システムの基本動作を構成します。システムのデフォルト速度、キーボ
ード動作、シャドウイング、およびセキュリティを選択することができます。
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Advanced BIOS Features
Virus Warning
CPU Internal Cache
External Cache
CPU L2 Cache ECC Checking
Quick Power On Self Test
First Boot Device
Second Boot Device
Third Boot Device
Boot Other Device
Swap Floppy Drive
Boot Up Floppy Seek
Boot Up NumLock Status
Gate A20 Option
Typematic Rate Setting
× Typematic Rate (Chars/Sec)
× Typematic Delay (Msec)
Security Option
OS Select For DRAM > 64MB
Report No FDD for WIN95
↑↓→←:Move Enter:Select
F5:Previous Values
Disabled
Enabled
Enabled
Enabled
Disabled
Floppy
HDD-0
LS120
Enabled
Disabled
Enabled
On
Fast
Disabled
6
250
Setup
Mon-OS2
No
Item Help
Menu Level
Allows you to choose
the VIRUS warning
feature for IDE Hard
Disk boot sector
protection. If this
function is enabled
and someone attempt to
write data into this
area, BIOS will show a
warning message on
screen and alarm beep
+/-/PU/PD:Value F10:Save ESC:Exit F1:General Help
F6:Fail-Safe Defaults F7:Optimized Defaults
■Virus Warning
IDEハードディスクのブートセクタ保護のためのVIRUS Warning機能を選択することができま
す。この機能を有効にすると、誰かがこの領域にデータを書き込もうとするとBIOSは画面に警
告メッセージを表示し、警告音を鳴らします。
Enabled
システムがブートアップするとこの機能は自動的に起動し、何者かがブートセクタまたは
ハードディスクのパーティションテーブルにアクセスしようとすると、警告メッセージを
表示します。
Disabled
何者かがブートセクタまたはハードディスクのパーティションテーブルにアクセスしよう
としても、警告メッセージは表示されません。
■CPU Internal Cache/External Cache
この2つのカテゴリは、メモリアクセスを高速化します。ただし、CPU/チップセット設計に依
存しています。
Enabled
キャッシュを有効にします。
Disabled
キャッシュを無効にします。
■CPU L2 Cache ECC Checking
この項目は、CPU L2キャッシュECCチェックを有効/無効にします。
選択肢: Enabled, Disabled
62
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第7章 BIOSのセットアップ
■Quick Power On Self Test
このカテゴリは、コンピュータの電源投入時のセルフテスト(POST)を高速化します。これを有
効に設定すると、BIOSはPOST中に一部のチェック項目を短縮または省略します。
Enabled
クイックPOSTを有効にします。
Disabled
通常POST
■First/Second/Third/Other Boot Device
BIOSは、これらの項目で選択された順序で装置からオペレーティングシステムのロードを試み
ます。
選択肢: Floppy、LS/ZIP、HDD、SCSI、CDROM、Disabled
■Swap Floppy Drive
システムが2つのフロッピードライブを持っている場合に、論理ドライブ名指定を入れ替えるこ
とができます。
選択肢: Enabled/Disabled
■Boot Up Floppy Seek
ブートアップ時にディスクドライブをシークします。
スピードブートアップは無効になります。
選択肢: Enabled/Disabled
■Boot Up NumLock Status
電源投入時にNumLockを有効にすることを選択します。
選択肢: Enabled/Disabled
■Gate A20 Option
この2つのカテゴリは、チップセットとキーボードコントローラのどちらがGate A20を制御する
のかを指定します。
Normal
キーボードコントローラ内のピンがGate A20を制御します。
Fast
チップセットがGate A20を制御します。
■Typematic Rate Setting
キーを押し続けたときのリピート機能(タイプマチック機能)は、キーボードコントローラが決
定する速度で動作します。このオプションを有効にすると、タイプマチックレートおよびタイ
プマチック遅延を選択することができます。
選択肢: Enabled/Disabled
■Typematic Rate (Chars/Sec)
キーを押し続けたときの1秒当たりリピート回数を設定します。
選択肢: 6、8、10、12、15、20、24、30
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第7章 BIOSのセットアップ
■Typematic Delay (Msec)
キーを押してからリピートを開始するまでの遅延時間を設定します。
選択肢: 250、500、750、1000
■Security Option
システムのブートのたびにパスワードを要求するか、またはSetupに入るときにのみパスワード
を要求するかを選択します。
System
プロンプトに対して正しいパスワードを入力しないと、システムはブートせず、Setupへ
のアクセスは拒否されます。
Setup
プロンプトに対して正しいパスワードを入力しないと、システムはブートしますが、
Setupへのアクセスは拒否されます。
注意
セキュリティを無効にするには、メインメニューのPASSWORD SETTINGを選択します。
そうするとパスワードを入力するように要求されます。このとき何も入力せずに<Enter>キ
ーを押すと、セキュリティは無効になります。セキュリティが無効になると、システムは
ブートし、自由にSetupに入れるようになります。
■OS Select For DRAM > 64MB
オペレーティングシステムがシステム上の64 MBを超えるRAMを使用して動作することを選
択します。
選択肢: Non-OS2、OS2
■Report No FDD For Win 95
Windows 95にFDDが存在しないことを報告するかどうかを設定します。
選択肢: Yes、No
64
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第7章 BIOSのセットアップ
Advanced Chipset Features
CMOS Setup Utility - Copyright (C) 1984-2000 Award Software
Advanced Chipset Features
SDRAM CAS Latency Time
3
SDRAM Cycle Time Tras/Trc
6/8
SDRAM RAS-to-CAS Delay
3
SDRAM RAS Precharge Time
3
System BIOS Cacheable
Disabled
Video BIOS Cacheable
Disabled
Memory Hole At 15M-16M
Disabled
Delayed Transaction
Enabled
On-Chip Video Window Size
64MB
Power-Supply Type
AT
* Onboard Display Cache Setting
CAS# Latency
3
Paging Mode Control
Open
RAS-to-CAS Override
by CAS# LT
RAS# Timing
Fast
RAS# Precharge Timing
Fast
↑↓→←:Move Enter:Select
F5:Previous Values
Item Help
Menu Level
+/-/PU/PD:Value F10:Save ESC:Exit F1:General Help
F6:Fail-Safe Defaults F7:Optimized Defaults
ここでは、インストールされている特定のチップセットの機能に基づいてシステムを構成しま
す。このチップセットは、バス速度、DRAMや外部キャッシュなどのシステムメモリリソース
へのアクセスを管理します。また、従来のISAバスとPCIバスの間の通信を調整します。これら
の設定は変更する必要はありません。デフォルト設定は、システムの最善の状態を提供するよ
うに選択されたものです。何らかの変更を検討する必要がある場合として考えられるのは、シ
ステムの動作中にデータの消失が起こることが発見された場合ぐらいです。
■DRAMの設定
最初のチップセット設定項目は、CPUのダイナミックランダムアクセスメモリ(DRAM)アクセ
スを取り扱う項目です。デフォルトのタイミングは慎重に選択されたもので、データの消失が
発生しない限り、変更する必要はありません。データの消失があり得るのは、システムに速度
の異なるDRAMチップが混在してインストールされている場合です。そのような場合には、低
速のメモリチップに保持されているデータの完全性を維持するためにより大きな遅延が必要で
す。
■SDRAM CAS Latency Time
同期DRAMがインストールされている場合には、CASレイテンシのクロックサイクル数は
DRAMタイミングに依存します。
選択肢: 2、3
■SDRAM Cycle Time Tras/Trc
アクセスサイクルのSCLK数を選択します。
選択肢: 5/7、6/8
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第7章 BIOSのセットアップ
■SDRAM RAS-to-CAS Delay
DRAMに書き込み、読み取り、またはリフレッシュを行う際のCASとRASストローブ信号の間
に挿入するタイミング遅延を設定します。Fastはより高速の性能をもたらし、Slowはより安定
した性能をもたらします。このフィールドは、システムに同期DRAMがインストールされてい
る場合にのみ適用されます。
選択肢: 2、3
■SDRAM RAS Precharge Time
DRAMをリフレッシュする前に、RASにとって変更を蓄積するのに十分な数のサイクル数が許
されないと、リフレッシュが成功せず、DRAMがデータの維持に失敗する可能性があります。
Fastはより高速の性能をもたらし、Slowはより安定した性能をもたらします。このフィールド
は、システムに同期DRAMがインストールされている場合にのみ適用されます。
選択肢: 2、3
■System BIOS Cacheable
Enabledを選択すると、システムBIOS ROM F0000h-FFFFFhがキャッシュとして使用可能になり、
システム性能が向上します。ただし、このメモリ領域に書き込みを行うプログラムがあると、
システムエラーが発生することになります。
選択肢: Enabled、Disabled
■Video BIOS Cacheable
Enabledを選択すると、ビデオBIOSがキャッシュとして使用可能になり、システム性能が向上
します。ただし、このメモリ領域に書き込みを行うプログラムがあると、システムエラーが発
生することになります。
選択肢: Enabled、Disabled
■Memory Hole At 15M-16M
システムメモリのこの領域を、ISAアダプタROMとして予約します。この領域を予約すると、
キャッシュとして使用できません。システムメモリのこの領域を使用する必要がある周辺装置
のユーザー情報には、普通、メモリ要件が説明されています。
選択肢: Enabled、Disabled
■Delay Transaction
チップセットには、32ビットポステッド書き込みバッファが組み込まれており、遅延トランザ
クションサイクルをサポートします。Enabledを選択すると、PCI仕様バージョン2.1準拠のサポ
ートが行われます。
選択肢: Enabled、Disabled.
■On-Chip Video Window Size
VGAドライブが使用するオンチップビデオウィンドウサイズを選択します。
選択肢: 32MB、64MB、Disabled
■Power-Supply Type
電源供給の型を選択します。
選択肢:AT、ATX
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第7章 BIOSのセットアップ
■Onboard Display Cache Setting
オンボードディスプレイキャッシュのタイミングを設定します。
CAS # Latency
ローカルメモリクロック周期を選択します。
選択肢: 2、3
Paging Mode Control
ページングモード制御を選択します。
選択肢: Fast、Slow
RAS-to-CAS Override
ディスプレイキャッシュクロック周期制御を選択します。
選択肢: Fast、Slow
RAS# Timing
この項目は、RAS#アクティブからProtegraまで、およびリフレッシュからRAS#アクティブ
までの遅延を(ローカルメモリクロック数単位で)制御します。
選択肢: Fast、Slow
RAS# Precharge Timing
この項目は、RAS#プレチャージを(ローカルメモリクロック数単位で)制御します。
選択肢: Fast、Slow
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第7章 BIOSのセットアップ
Integrated Peripherals
■OnChip Primary/Secondary PCI IDE
統合周辺装置コントローラには、2つのIDEチャネルをサポートするIDEインターフェイスがあ
ります。Enabledを選択すると、各チャネルが個別に動作します。
選択肢: Enabled、Disabled
■IDE Primary/Secondary Master/Slave PIO
4つのIDE PIO (Programmed Input/Output)フィールドで、オンボードIDEインターフェイスがサポ
ートする4つのIDE装置のそれぞれのPIOモード(0-4)を設定します。モード0∼4は、数が大きい
ほど高い性能を提供します。Autoモードは、システムが各装置の最適モードを自動的に決定し
ます。
選択肢: Auto、Mode 0、Mode 1、Mode 2、Mode 3、Mode 4
■IDE Primary/Secondary Master/Slave UDMA
Ultra DMA/33インプリメンテーションは、使用しているIDEハードドライブがそれをサポート
していて、動作環境にDMAドライバ(Windows 95 OSR2またはサードパーティIDEバスマスタド
ライバ)が含まれている場合にのみ可能です。使用しているハードドライブとシステムソフトウ
ェアがともにUltra DMA/33をサポートしている場合には、Autoを選択するとBIOSのサポートが
有効になります。
選択肢: Auto、Disabled
■USB Controller
システムにUniversal Serial Bus (USB)コントローラがあり、USB周辺装置を使用する場合は、
Enabledを選択します。
選択肢: Enabled、Disabled
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第7章 BIOSのセットアップ
■USB Keyboard Support
システムにUniversal Serial Bus (USB)コントローラがあり、USBキーボードを使用する場合は、
Enabledを選択します。
選択肢: Enabled、Disabled
■Init Display First
PCIスロットとオンチップVGAのどちらを先に動作するかを決定します。
選択肢: PCI Slot、Onboard
■IDE HDD Block Mode
ブロックモードは、ブロック転送、マルチプルコマンド、マルチプルセクタ読み取り/書き込み
とも呼ばれます。使用しているIDEハードドライブがブロックモードをサポートしている場合
には(最近のほとんどのドライブがサポートしています)、Enabledを選択し、ドライブがサポー
トできるセクタ当たり読み取り/書き込み最適ブロック数の自動検出を有効にします。
選択肢: Enabled、Disabled
■Onboard FDC Controller
システムがシステムボードにフロッピーディスクコントローラ(FDC)を組み込んでおり、それ
を使いたい場合に、Enabledを選択します。アドインFDCをインストールした場合や、システム
にフロッピードライブがない場合は、このフィールドではDisabledを選択します。
選択肢: Enabled、Disabled
■Onboard Serial Port 1/Port 2
第1および第2シリアルポートのアドレスと対応する割り込みを選択します。
選択肢: 3F8/IRQ4、2E8/IRQ3、3E8/IRQ4、2F8/IRQ3、Disabled、Auto
■UART Mode Select
このフィールドでは、コンピュータのUART2モードを指定します。
選択肢: Normal、ASKIR、IrDA
■Onboard Parallel Port
パラレルポートのアドレスと対応する割り込みを選択します。
選択肢: 378/IRQ7、278/IRQ5、3BC/IRQ7、Disabled
■Parallel Port Mode
パラレルポートのモード機能を指定することができます。
選択肢: SPP、EPP、ECP、ECP+EPP
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第7章 BIOSのセットアップ
Power Management Setup
Power Management Setupで、ユーザーのコンピュータ使用のサイクルに合わせて、動作中のエ
ネルギーを最も効率的に節約するようにシステムを構成することができます。
CMOS Setup Utility - Copyright (C) 1984-2000 Award Software
Power Management Setup
ACPI Function
Power Management
Video Off Method
Video Off In Suspend
Suspend Type
MODEM Use IRQ
Suspend Mode
HDD Power Down
Soft-Off by PWR-BTTN
Wake-Up by PCI card
Power On by Ring
CPU Thermal-Throttling
Resume by Alarm
× Date(of Month) Alarm
× Time(hh:mm:ss) Alarm
Disabled
Min Saving
DPMS
Yes
Stop Grant
3
Disabled
15 Min
Instant-Off
Disabled
Enabled
50.0%
Disabled
0
0 0 0
Item Help
Menu Level
**Reload Globel Timer Evints**
Primary IDE 0
Disabled
Primary IDE 1
Disabled
↑↓→←:Move Enter:Select
F5:Previous Values
+/-/PU/PD:Value F10:Save ESC:Exit F1:General Help
F6:Fail-Safe Defaults F7:Optimized Defaults
■ACPI Function
Advanced Configuration and Power Management (ACPI)機能を有効/無効に設定します。
選択肢: Enabled、Disabled
■Power Management
このカテゴリで、電力節約の種類(と程度)を選択し、また、以下のモードに直接関連付けるこ
とができます。
1.
HDD Power Down
2.
Doze Mode
3.
Suspend Mode
Power Managementには4つの選択肢があり、その内の3つは固定モード設定になっています。
Disable (default)
Min. Power Saving
電力管理なし。4つのモードはすべて無効。
最低限の電力管理。Doze Mode = 1(時間)、 Standby Mode = 1(時間)、
Suspend Mode = 1(時間)、HDD Power Down = 15(分)に設定。
Max. Power Saving
最大限の電力管理。SL CPUでのみ使用可能。Doze Mode = 1(分)、Standby Mode = 1(分)、
Suspend Mode = 1(分)、HDD Power Down = 1(分)に設定。
User Defined
ユーザーが各モードを個別に設定可能。モードを無効にしない場合は、HDD Power Downは
1∼15(分)の範囲で、そのほかのモードは1(分)∼1(時間)の範囲で設定する。
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第7章 BIOSのセットアップ
■Video Off Method
モニタを表示を停止する方法を決定します。
V/H SYNC+Blank
システムが垂直および水平同期ポートをオフにし、ビデオバッファへに空白を書き込みます。
Blank Screen
ビデオバッファに空白を書き込みます。
DPMS
初期ディスプレイ電力管理信号を送ります。
■Video Off In Suspend
モニタを表示を停止する方法を決定します。
選択肢: Yes、No
■Suspend Type
サスペンドタイプを選択します。
選択肢: PWRON Suspend、Stop Grant
■MODEM Use IRQ
MODEMが使用できるIRQを決定します。
選択肢: 3、4、5、7、9、10、11、NA
■Suspend Mode
有効にすると、設定された時間だけシステムが活動しない状態が続くとCPUを除くすべてのデ
バイスがシャットオフします。
選択肢: Enabled、Disabled
■HDD Power Down
有効にすると、設定された時間だけシステムが活動しない状態が続くとハードドライブがオフ
になりますが、他のデバイスはアクティブのままです。
選択肢: Enabled、Disabled
■Soft-Off by PWRBTN
システムがハングしたとき、電源ボタンを4秒以上押すと、システムは強制的にSoft-Off状態に
なります。
選択肢: Delay 4 Sec、Instant-Off
■Wake-Up by PCI card
Wake On LAN機能を有効にします。ただし、本機では、オンボード上のネットワークに対して
のみ有効です。その場合は、Enabledを選択してください。
選択肢: Disabled、Enabled
■Power On by Ring
RI信号によるシステム電源ONを有効にします。
選択肢: Disabled、Enabled
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第7章 BIOSのセットアップ
■CPU THRM-Throttling
CPU THRM-Throttlingレートを選択します。
選択肢: 25.0%、37.5%、50.0%、62.5%、75.0%、87.5%.
■Resume by Alarm
この項目を使用すれば、BIOSで設定してあるタイマを使って、システムを自動的に立ち上げる
ことができます。そのため、システムのスケジュールをうまく管理することができるようにな
ります。デフォルト値は、「Disabled」です。
■PM Events
PMイベントは、それが起こるとシステムが電力節約モードにならないまたはシステムを電力節
約モードから目覚めさせるようなI/Oイベントです。実際には、システムがパワーダウンモード
になっていても、Enabledに構成されているデバイスに対しては何かが発生してもシステムは監
視状態のままです。
Primary IDE 0
Primary IDE 1
Secondary IDE 0
Secondary IDE 1
FDD, COM, LPT Port
PCI PIRQ[A-D] #
72
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第7章 BIOSのセットアップ
PnP/PCI Configuration
ここでは、PCIバスシステムの構成について説明します。PCI (Personal Computer Interconnect)
は、I/Oデバイスが独自の特殊コンポーネントを使用して通信する際に、CPU自身が使用してい
る速度に近い速度で動作できるようにするシステムです。
注意
技術的に経験豊富なユーザーでない限り、デフォルト設定には変更を加えないでください。
CMOS Setup Utility - Copyright (C) 1984-2000 Award Software
PnP/PCI Configurations
PNP OS Installed
Reset Configuration Data
No
Disabled
Resources Controlled By
IRQ Resoureces
DMA Resoureces
Memory Resources
Manual
Press Enter
Press Enter
Press Enter
PCI/VGA Palette Snoop
Disabled
↑↓→←:Move Enter:Select
F5:Previous Values
Item Help
Menu Level
Select Yes if you are
using a Plug and Play
capable operating
system Select No if
you need the BIOS to
configure non-boot
devices
+/-/PU/PD:Value F10:Save ESC:Exit F1:General Help
F6:Fail-Safe Defaults F7:Optimized Defaults
■PNP OS Installed
PnP OSをインストールするかどうかを決定します。
選択肢: Yes、No.
■Reset Configuration Data
通常は、このフィールドはDisabledにしておきます。Enabledを選択すると、新しいアドオンを
インストールしてSetupを終了したとき、システムの再構成によってオペレーティングシステム
がブートできないような深刻な衝突が発生する可能性があります。
選択肢: Enabled、Disabled
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第7章 BIOSのセットアップ
■Resource controlled by
Award Plug and Play BIOSは、すべてのブートとプラブアンドプレイ装置を自動的に構成する機
能を持っています。ただし、この機能は、Windows 95のようなプラグアンドプレイオペレーテ
ィングシステムを使用していない限り、何の意味もありません。このフィールドをManualに設
定した場合は、このフィールドのサブメニュー(サブメニューの前には“Ø”が付いています)に入
って特定のリソースを選択してください。
選択肢: Auto(ESCD)、Manual
■IRQ Resources
リソースを手動で制御する場合に、各システム割り込みに、その割り込みを使用する装置にタ
イプに応じて、タイプを割り当てます。
■IRQ3/4/5/7/9/10/11/12/14/15 assigned to
そのIRQがISAバスに割り当てられ、PCIスロットには割り当てられないことを決定します。
Legacy ISAは、本来のPC ATバス仕様に準拠した装置を表し、PCI/ISA PnPは、PCIまたはISAバ
スアーキテクチャ用に設計されたプラグアンドプレイ標準に準拠した装置を表します。
選択肢: Legacy ISA、PCI/ISA PnP
■DMA Resources
リソースを手動で制御する場合に、各システムDMAチャネルに、そのDMAチャネルを使用す
る装置のタイプに応じて、タイプを割り当てます。
DMA 0/1/3/5/6/7 assigned to
Legacy ISAは、本来のPC ATバス仕様に準拠した装置を表し、PCI/ISA PnPは、PCIまたはISAバ
スアーキテクチャ用に設計されたプラグアンドプレイ標準に準拠した装置を表します。
選択肢: Legacy ISA、PCI/ISA PnP
■Memory Resources
このサブメニューによって、メモリリソースを制御することができます。
Reserved Memory Base
下位メモリを旧来の装置(非PnP装置)用に予約します。
選択肢: D000、D800、DC00、D400、N/A
■Reserved Memory Length
下位メモリ長を旧来の装置(非PnP装置)用に予約します。
選択肢: 8K、16K、32K、64K
■PCI/VGA Palette Snoop
このフィールドはDisabledのままにしてください。
選択肢: Enabled、Disabled
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第7章 BIOSのセットアップ
PC Health Status
CMOS Setup Utility - Copyright (C) 1984-2000 Award Software
PC Health Status
CPU Warning Temperature
Current System Temp.
Current CPUFAN Speed
+1.5V
CPU Vcore
+3.3V
+5V
+12V
-12V
-5V
VBAT(V)
5VSB(V)
Shutdown Temperature
↑↓→←:Move Enter:Select
F5:Previous Values
Disabled
Item Help
Menu Level
-
Disabled
+/-/PU/PD:Value F10:Save ESC:Exit F1:General Help
F6:Fail-Safe Defaults F7:Optimized Defaults
■CPU Warning Temperature
CPUの温度警告機能(設定はDisabledのみ)
■Current System Temperature
システムの温度を表示します。
■Current CPUFAN Speed
ファンセンサを読み取り、ファンの回転数を表示します。
■+1.5V, CPU Vcore, +3.3V, +5V, +12V, -12V, -5V
ボード上の各電圧値を表示します。
■VBAT(V)
ボード上のリチウムバッテリの電圧値を表示します。
■5VSB(V)
ATX電源から5V Stand Byの電圧値を表示します。
■Shutdown Temperature
システムが設定温度以上になるとシャットダウンします。(設定はDisabledのみ)
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第7章 BIOSのセットアップ
Frequency/Voltage Control
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Frequency/Voltage Control
Auto Detect DIMM/PCI Clk
Spread Spectrum
CPU Clock Ratio
Enabled
Center
x3
Item Help
Menu Level
CPU Clock Ratio
x4.5
x5
x5.5
x6
x6.5
x7
x7.5
x8
.....[
.....[
.....[
.....[
.....[
.....[
.....[
.....[
]
]
]
]
]
]
]
]
↑↓:Move ENTER:Accept ESC:Abort
↑↓→←:Move Enter:Select
F5:Previous Values
+/-/PU/PD:Value F10:Save ESC:Exit F1:General Help
F6:Fail-Safe Defaults F7:Optimized Defaults
■Auto Detect
DIMM/PCIクロックの自動検出を有効/無効にします。
選択肢: Enabled、Disabled
■Spread Spectrum Modulated
スペクトラム拡散変調を選択できます。
選択肢: Center、Down、Disabled
■CPU Clock Ratio
CPU比を選択します。
本SBCは、CPU Clock比を自動で認識し、設定しますので、本設定は無効となります。
76
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第7章 BIOSのセットアップ
Defaults Menu
メインメニューからDefaultsを選択すると、次に説明する2つのオプションが表示されます。
◆Load Fail-Safe Defaults
この項目に対して<Enter>キーを押すと、確認ダイアログボックスが表示され、次のようなメッ
セージが表示されます。
Load Fail-Safe Defaults (Y/N) ? N
<Y>キーを押すと、最も安定した最小限の性能システム動作のためのBIOSデフォルト値がロー
ドされます。
◆Load Optimized Defaults
この項目に対して<Enter>キーを押すと、確認ダイアログボックスが表示され、次のようなメッ
セージが表示されます。
Load Optimized Defaults (Y/N) ? N
<Y>キーを押すと、最適性能システム動作のための工場設定であるデフォルト値がロードされ
ます。
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77
第7章 BIOSのセットアップ
Supervisor/User Password
スーパーバイザーパスワードまたはユーザーパスワードまたはその両方を設定することができ
ます。この2つの違いは次のとおりです。
スーパーバイザーパスワードは、セットアップメニューのオプションを入力および変更するこ
とができます。
ユーザーパスワードは、セットアップメニューのオプションを入力することはできますが、変
更する権利は持っていません。この機能を選択すると、画面の中央に次のようなメッセージが
表示され、パスワードの作成を支援します。
ENTER PASSWORD:
長さ8文字以下のパスワードを入力し、<Enter>キーを押します。ここで入力したパスワードで、
以前に入力したパスワードがCMOSメモリから消えることはありません。パスワードを確認す
るように要求されます。再びパスワードを入力して<Enter>キーを押します。または、<Esc>キ
ーを押して選択を中断し、パスワードを入力しないこともできます。
パスワードを無効にするには、パスワードを入力するようにプロンプト表示されたときに
<Enter>キーを押すだけです。パスワードが無効になることを確認するメッセージが表示されま
す。パスワードを無効にすると、システムはブートし、自由にSetupに入ることができます。
PASSWORD DISABLED.
パスワードを有効にしておくと、Setupに入ろうとするたびに、パスワードを入力するように要
求されます。これによって権限を持たない人物がシステム構成を変更することが防止されます。
さらに、パスワードが有効になっていると、システムをリブートするたびに、BIOSはパスワー
ドを要求します。これによって権限を持たない人物がコンピュータを使用することが防止され
ます。
Advanced BIOS Features メニューのSecurityオプション(第7章「Advanced BIOS Features」を参照)
で、パスワードをいつ要求するかを決めることができます。SecurityオプションをSystemに設定
すると、ブート時とSetupに入るときの両方でパスワードが要求されます。Setupに設定すると、
Setupに入ろうとしたときにのみパスワードが要求されます。
78
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第7章 BIOSのセットアップ
Save & Exit Setup
この項目に対して<Enter>キーを押すと、次のような確認を求めるメッセージが表示されます。
Save to CMOS and EXIT (Y/N)? Y
<Y>キーを押すと、メニューで行った選択内容がCMOSに格納されます。CMOSは、システム
の電源をオフにしても保持されるメモリの特別な領域です。次回にコンピュータをブートする
と、BIOSは、CMOSに格納されたSetup選択内容に基づいてシステムを構成します。値を保存し
た後、システムは再起動します。
Exit Without Saving
この項目に対して<Enter>キーを押すと、次のような確認を求めるメッセージが表示されます。
Quit without saving (Y/N)? Y
これによって、変更内容をCMOSに格納せずにSetupを終了することができます。以前の選択内
容が依然として有効です。これによって、Setupユーティリティが終了し、コンピュータが再起
動します。
POSTメッセージ
電源投入時のセルフテスト(POST)のときに、BIOSがエラーを検出し、その解決のためにユーザ
ー側でアクションをとる必要が場合は、BIOSはビープコードを鳴らすか、またはメッセージを
表示します。
メッセージを表示する場合は、次の表示を伴います。
PRESS F1 TO CONTINUE, CTRL-ALT-ESC OR DEL TO ENTER SETUP
POSTビープ
BIOSには2種類のビープコードがあります。このコードは、ビデオエラーが発生したこと、お
よびBIOSがビデオ画面を初期化して追加の情報を表示できないことを示すものです。このビー
プコードは、1回の長いビープの後に2回の短いビープが続きます。もう1つのコードは、DRAM
エラーが発生したことを示すものです。このビープコードは、1回の長いビープの繰り返しです。
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79
第7章 BIOSのセットアップ
エラーメッセージ
BIOSがPOST中にエラーを検出すると、1つまたは複数の以下のメッセージが表示される場合が
あります。このリストは、ISA BIOSとEISA BIOSの両方のメッセージを対象としています。
■CMOS battery has failed
CMOSバッテリが機能していません。交換が必要です。
■CMOS checksum error
CMOSのチェックサムが不正です。これは、CMOSが破壊されていることを示しています。こ
のエラーはバッテリの低下が原因で発生する場合があります。バッテリをチェックし、必要な
場合は交換してください。
■DISK BOOT failure
INSERT SYSTEM DISK AND PRESS ENTER
ブートデバイスが見つかりません。これは、ブートドライブが検出されないか、ドライブに正
しいシステムブートファイルが含まれていないことを意味します。システムディスクをドライ
ブA:に挿入し、<Enter>キーを押してください。システムをハードドライブから起動している場
合は、コントローラが正しく挿入されていること、またすべてのケーブルが正しく接続されて
いることを確認してください。また、ディスクがブートデバイスとしてフォーマットされてい
ることを確認してください。確認した後、再起動を試みてください。
■Diskette drives or types mismatch error
RUN SETUP
システムのフロッピードライブのタイプが、CMOSの中の定義と異なります。Setupを実行して、
ドライブ・タイプを正しく構成し直してください。
■Display switch is set incorrectly
マザーボード上のディスプレイスイッチは、モノクロまたはカラーに設定することができます。
このメッセージは、スイッチがSetupの指示と異なる設定になっていることを示しています。ど
ちらの設定が正しいか確かめて、システムの電源を切ってジャンパを変更するか、Setupに入っ
てVIDEOの選択を変更してください。
■Display type has changed since last BOOT
最後にシステムの電源を切ってから後に、ディスプレイアダプタが変更されています。新しい
ディスプレイタイプに合わせて、システムを構成する必要があります。
■EISA configuration checksum error
PLEASE RUN EISA CONFIGURATION UTILITY
EISA不揮発性RAMチェックサムが不正であるか、EISAスロットを正しく読み取れません。こ
れは、EISA不揮発性メモリが破壊されているか、またはスロットの構成が正しくない可能性が
あることを示しています。また、ボードがスロットにしっかり差し込まれていることを確認し
てください。
80
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第7章 BIOSのセットアップ
■EISA configuration is not complete
PLEASE RUN EISA CONFIGURATION UTILITY
EISA不揮発性メモリに格納されているスロット構成情報が不完全です。
注意
これらのエラーが表示された場合、システムはISAモードでブートし、EISA Configuration
Utilityを実行できます。
■Error encountered initializing hard drive
ハードドライブを初期化できません。アダプタが正しくインストールされ、すべてのケーブル
が正しく、しっかり接続されていることを確認してください。また、Setupで正しいハードドラ
イブタイプが選択されていることを確認してください。
■Error initializing hard disk controller
コントローラを初期化できません。コードが正しく、しっかりバスに接続されていることを確
認してください。Setupで正しいハードドライブタイプが選択されていることを確認してくださ
い。また、ハードドライブでジャンパを正しく設定する必要がないか、確認してください。
■Floppy disk controller error or no controller present
フロッピードライブコントローラが見つからないか初期化できません。コントローラが正しく、
しっかり取り付けられていることを確認してください。フロッピードライブをインストールし
ていない場合には、SetupのDiskette DriveオプションがNONEに設定されていることを確認して
ください。
■Invalid EISA configuration
PLEASE RUN EISA CONFIGURATION UTILITY
EISA構成情報を含んでいる不揮発性メモリが正しく構成されていないか、破壊されています。
EISAコンフィギュレーションユーティリティを再実行して、メモリを正しくプログラムしてく
ださい。
注意
このエラーが表示された場合、システムはISAモードでブートし、EISA Configuration Utility
を実行できます。
■Keyboard error or no keyboard present
キーボードを初期化できません。キーボードが正しく接続され、ブート中にキーが押されてい
ないことを確認してください。
意図的にシステムをキーボードなしで構成する場合は、Setupでエラー停止条件をHALT ON
ALL, BUT KEYBOARDに設定します。これによって、BIOSはキーボードがないことを無視し
てブートを続行します。
■Memory address error at ...
特定の場所のメモリアドレスエラーを示しています。この場所を頼りにシステムのメモリマッ
プを調べ、不良メモリチップを突き止めて交換してください。
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81
第7章 BIOSのセットアップ
■Memory parity error at ...
特定の場所のメモリパリティエラーを示しています。この場所を頼りにシステムのメモリマッ
プを調べ、不良メモリチップを突き止めて交換してください。
■Memory size has changed since last BOOT
前回のブート以降にメモリが追加または除去されています。EISAモードでは、Configuration
Utilityを使用してメモリ構成を再構成してください。ISAモードでは、Setupに入り、メモリフ
ィールドに新しいメモリサイズを入力してください。
■Memory verify error at ...
メモリに書き込んだ値の検証エラーを示しています。示された場所を頼りにシステムのメモリ
マップを調べ、不良チップを突き止めてください。
■Offending address not found
このメッセージは、問題の原因になったセグメントを突き止められない場合に、I/O CHANNEL
CHECKおよびRAM PARITY ERRORメッセージとともに使用されます。
■Offending segment
このメッセージは、問題の原因になったセグメントを突き止められない場合に、I/O CHANNEL
CHECKおよびRAM PARITY ERRORメッセージとともに使用されます。
■Press a key to REBOOT
このメッセージは、ユーザーによるリブートが必要なエラーが発生した場合に、画面の下部に
表示されます。どれかのキーを押すと、システムがリブートします。
■Press F1 to disable NMI, F2 to REBOOT
BIOSがブート中にマスク不能割り込みを検出した場合、このメッセージによって、ユーザーは
NMIを無効にしてブートを続行するか、またはNMIを有効にしてリブートすることができます。
RAM parity error
■CHECKING FOR SEGMENT ...
ランダムアクセスメモリのパリティエラーを示しています。
■Should be empty but EISA board found
PLEASE RUN EISA CONFIGURATION UTILITY
ボードIDを持たないように構成されたスロットに、有効なボードIDが見つかりました。
注意
このエラーが表示された場合、システムはISAモードでブートし、EISA Configuration Utility
を実行できます。
82
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第7章 BIOSのセットアップ
■Should have EISA board but not found
PLEASE RUN EISA CONFIGURATION UTILITY
インストールされているボードがID要求に応答しないか、指示されたスロットにボードIDが見
つかりません。
注意
このエラーが表示された場合、システムはISAモードでブートし、EISA Configuration Utility
を実行できます。
■Slot not empty
EISA Configuration Utilityによって空であるように指定されたスロットに、実際にはボードが入
っていることを示しています。
注意
このエラーが表示された場合、システムはISAモードでブートし、EISA Configuration Utility
を実行できます。
■System halted, (CTRL-ALT-DEL) to REBOOT ...
現在のブートの試みが中止され、システムのリブートが必要であることを示しています。<Ctrl>
と<Alt>キーを押しながら<Del>キーを押してください。
Wrong board in slot
■PLEASE RUN EISA CONFIGURATION UTILITY
ボードIDが、EISA不揮発メモリに格納されているIDと一致しません。
注意
このエラーが表示された場合、システムはISAモードでブートし、EISA Configuration Utility
を実行できます。
■Floppy disk(s) fail (80)
フロッピーサブシステムをリセットできません。
■Floppy disk(s) fail (40)
フロッピータイプが一致しません。
■Hard disk(s) fail (80)
HDDのリセットに失敗しました。
■Hard disk(s) fail (40)
HDDコントローラの診断が不合格です。
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83
第7章 BIOSのセットアップ
■Hard disk(s) fail (20)
HDD初期化エラー。
■Hard disk(s) fail (10)
固定ディスクを再校正できません。
■Hard disk(s) fail (08)
セクタ検証不合格。
■Keyboard is locked out - Unlock the key.
キーのロックを解除してください。BIOSが、キーロックされていることを検出しました。キー
ボードコントローラのP17がローになっています。
■Keyboard error or no keyboard present
キーボードを初期化できません。キーボードが正しく接続され、ブート中にキーが押されてい
ないことを確認してください。
■Manufacturing POST loop
キーボードコントローラのP15がローに引っ張られている限り、システムはPOST手順を無限に
繰り返します。このメッセージは、テスト中のマザーボード焼損の場合にも使用されます。
■BIOS ROM checksum error - System halted
ROMアドレスF0000H-FFFFFHのチェックサムが不良です。
■Memory test fail
オンボードメモリのテストがフェイルの場合、BIOSはメモリテストフェイルを報告します。
84
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第7章 BIOSのセットアップ
POSTコード
表7.4 POSTコード < 1 / 5 >
POST (hex)
説明
CFh
CMOS R/W機能のテスト
C0h
早期チップセット初期化- シャドーRAM を無効化- L2 キャッシュ (ソケット7 以下)を無効化
- 基本チップセットレジスタのプログラム
C1h
メモリの検出- DRAM サイズ、タイプ、ECC の自動検出
- L2 キャッシュ(ソケット7以下)の自動検出
C3h
圧縮されたBIOSコードをDRAMに展開する。
C5h
チップセットフックを呼び出してBIOSをE000 & F000シャドーRAMにコピーする。
0h1
物理アドレス1000:0に存在するXgroupコードを展開する。
02h
予約
03h
初期Superio_Early_Initスイッチ
04h
予約
05h
1. 画面表示の停止
2. CMOSエラーフラグのクリア
06h
予約
07h
1. 8042インターフェイスのクリア2. 8042セルフテストの初期化
08h
1. Winbond 977シリーズSuper I/Oチップ用特殊キーボードコントローラのテスト。
2. キーボードインターフェイスを有効にする。
09h
予約
0Ah
1. PS/2マウスインターフェイス(オプション)を無効にする。
2. キーボードおよびマウス用ポートの自動検出、続いて、ポートおよびインターフェイススワップ
(オプション)を行う。
3. Winbond 977シリーズSuper I/O chips用キーボードのリセット。
0Bh
予約
0Ch
予約
0Dh
予約
0Eh
F000hセグメントのシャドーをテストし、R/W可能かどうかを調べる。テストに不合格ならスピーカ
でビープ音を鳴らす。
0Fh
予約
10h
フラッシュタイプを自動検出し、FSCDおよびDMIサポートのために該当するR/WコードをF000の
ランタイム領域にロードする。
11h
予約
12h
Walking 1のアルゴリズムを使用してCMOS回路のインターフェイスをチェックする。また、リアル
タイムクロックの電力状態を設定し、オーバーライドをチェックする。
13h
予約
14h
チップセットデフォルト値をチップセットにプログラムする。チップセットデフォルト値は、OEM
顧客によってMODBIN化されている。
15h
予約
16h
初期Early_Init_Onboard_Generatorスイッチ
17h
予約
18h
ブランド名、SMIタイプ(CyrixまたはIntelR)、およびCPUレベル(586または686)を含むCPU情報を
検出する。
19h
予約
1Ah
予約
1Bh
初期割り込みベクトルテーブル。特に指定がなければ、H/W割り込みがSPURIOUS_INT_HDLR
に、またS/W割り込みがSPURIOUS_soft_HDLRに向けられる。
1Ch
予約
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85
第7章 BIOSのセットアップ
表7.4 POSTコード < 2 / 5 >
POST (hex)
説明
1Dh
初期EARLY_PM_INITスイッチ
1Eh
予約
1Fh
キーボードマトリックスのロード(ノートブックプラットフォーム)
20h
予約
21h
HPM初期化(ノートブックプラットフォーム)
22h
予約
1. RTC値の妥当性をチェック例えば、値5Ahは有効なRTC minuteの値
2. CMOS設定をBIOSスタックにロードする。CMOSチェックサムが不合格の場合は、代わりにデ
フォルト値を使用。
3. PCI & PnP用のBIOSリソースマップを作成。ESCDが有効な場合は、ESCDの旧来情報を考慮
23h
4.オンボードクロックジェネレータ初期化。それぞれのクロックリソースを無効にして、PCI &
DIMMスロットを空にする。
5.早期PCI初期化- PCIバス番号の列挙- メモリおよびI/Oリソースを割り当て- 有効なVGA装置および
VGA BIOSを探索しC000:0に格納
24h
予約
25h
予約
26h
予約
27h
INT 09バッファの初期化
28h
予約
29h
1. CPU内部MTRR (P6 & PII)を0~640Kメモリアドレス用にプログラム。
2. CMOS設定に従ってPentiumクラスCPUのAPICを初期化。
3. CMOS設定に従って初期チップセットをプログラム。例: オンボードIDEコントローラ
4. CPU 速度を測定
5. ビデオBIOSを起動
2Ah
予約
2Bh
予約
2Ch
予約
2Dh
1. 複数言語の初期化
2. Awardタイトル、CPUタイプ、CPU速度などの情報をを画面ディスプレイに表示。
2Ah
予約
2Eh
予約
2Fh
予約
30h
予約
31h
予約
32h
予約
33h
Winbond 977シリーズSuper I/Oチップでない場合にキーボード予約をリセットする。
34h
予約
35h
予約
36h
予約
37h
予約
38h
予約
39h
予約
3Ah
予約
3Bh
予約
3Ch
8254のテスト予約
3Dh3
予約
3Eh
チャネル1の8259割り込みマスクビットのテスト
3Fh
予約
86
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第7章 BIOSのセットアップ
表7.4 POSTコード < 3 / 5 >
POST (hex)
説明
40h
チャネル2の8259割り込みマスクビットのテスト
41h
予約
42h
予約
43h
8259機能のテスト
44h
予約
45h
予約
46h
予約
47h
EISAスロットの初期化
48h
予約
49h
1. 各64Kページの最後のダブルワードをテストして、合計メモリを計算。
2.プログラムが、AMD K5 CPU用の割り当てを書き込む。
4Ah
予約
4Bh
予約
4Ch
予約
4Dh
予約
4Eh
1. MI CPUのMTRRをプログラムする。
2. P6クラスCPUのL2キャッシュを初期化し、正しいキャッシュ可能範囲を使用してCPUをプログラ
ムする。
3. APIC for P6クラスCPUのAPICを初期化する。
4. MPプラットフォーム上で、キャッシュ可能範囲が各CPU間で同じでない場合には、キャッシュ可
能範囲を小さいほうに調整する。
4Fh
予約
50h
USBの初期化
51h
予約
52h
すべてのメモリのテスト(すべての拡張メモリを0にクリアする)
53h
予約
54h
予約
55h
プロセッサ数を表示する(マルチプロセッサプラットフォーム)
56h
予約
57h
1. PnPロゴを表示する。
2. すべてのISA PnP装置にCSNを割り当てる。
58h
予約
59h
Trend Anti-Virusコードの組み合わせの初期化
5Ah
予約
5Bh
(オプション機能)Show message for entering AWDFLASH.EXE from FDD (optional)早期ISA PnP
初期化 - すべてのISA PnP装置に
5Ch
予約
5Dh
1. Init_Onboard_Super_IOスイッチの初期化
2. Init_Onbaord_AUDIOスイッチの初期化
5Eh
予約
5Fh
予約Show message for entering AWDFLASH.EXE from FDD (optional)
60h
Setupユーティリティに入ることを許可。すなわち、このPOST段階になってから、ユーザーは
CMOS Setup ユーティリティに入ることができる。
61h
予約
62h
予約
63h
予約
64h
予約
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PC-686HC(PCW)-LV
87
第7章 BIOSのセットアップ
表7.4 POSTコード < 4 / 5 >
POST (hex)
説明
65h
PS/2マウスの初期化ことができます。
66h
予約
67h
関数呼び出し: INT 15h ax=E820hのためにメモリサイズ情報を作成する。
68h
予約
69h
L2キャッシュをオンにする。
6Ah
予約
6Bh
SetupおよびAuto-configurationテーブルに記述されている項目に従ってチップセットレジスタをプ
ログラムする。
6Ch
予約
6Dh
1. すべてのISA PnP装置にリソースを割り当てる。
2. Setupの対応する項目がAUTOに設定されている場合にはオンボードCOMポートにポートを自動
的に割り当てる。
6Eh
予約
6Fh
1. フロッピーコントローラを初期化
2. 40:hardwareのフロッピー関連フィールドをセットアップ
70h
予約
71h
予約
72h
予約
73h
(オプション機能) - AWDFLASH がフロッピードライブにあるとき- ALT+F2 を押したときには
AWDFLASH.EXE を実行
74h
予約
75h
HDD、LS120、ZIP、CDROMなどの全IDE装置を検出しインストールする。
76h
予約
77h
シリアルポートおよびパラレルポートを検出する。Enter AWDFLASH.EXE if :-AWDFLASH is
found in floppy drive.-ALT+F2 is pressed
78h
予約
79h
予約
7Ah
コプロセッサを検出しインストールする。
7Bh
予約
7Ch
予約
7Dh
予約
7Eh
予約
7Fh
フルスクリーンロゴがサポートされている場合は、テキストモードに戻す。- エラーが発生した場合
は、エラーを報告し、キー入力を待機。- エラーが発生しないか、<F1>キーが押された場合は、続
行。wEPAまたはカスタマイズロゴをクリア。
80h
予約
81h
予約
82h
1. チップセット電力管理フックを呼び出す。
2. EPAロゴ(フルスクリーンロゴではない)に使用されたテキストを回復。
3. パスワードが設定されている場合は、パスワードを要求。
83h
スタックのすべてのデータをCMOSに保存する。
84h
ISA PnPブートデバイスを初期化する。
88
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第7章 BIOSのセットアップ
表7.4 POSTコード < 5 / 5 >
POST (hex)
説明
85h
1. USB最終初期化
2. NET PC: SYSID構造を構築する
3. 画面をテキストモードに戻す
4. メモリの先頭にACPIテーブルをセットアップする
5. ISAアダプタROMを呼び出す
6. PCIデバイスにIRQを割り当てる
7. APMを初期化する
8. IRQのノイズをクリアする
86h
予約
87h
予約
88h
予約
89h
予約
90h
予約
91h
予約
92h
予約
93h
HDDブートセクタ情報を読み取ってTrend Anti-Virusコードを探す。
94h
1. L2キャッシュを有効にする。
2. ブートアップ速度をプログラムする。
3. チップセット最終初期化
4. 電力管理最終初期化5. 画面をクリアし、要約テーブルを表示する。
6. K6書き込み割り当てをプログラムする。
7. P6クラス書き込み組み合わせをプログラムする。
95h
1. 夏時間をプログラムする。
2. キーボードLEDおよびタイプマチックレートを更新する。
96h
1. MPテーブルを構築する。
2. ESCDを構築し更新する。
3. CMOS世紀を20世紀または19世紀に設定する。
4. CMOS時間をDOSタイムチックにロードする。
5. MSIRQルーチンテーブルを構築する。
FFh
1. ブート試行(INT 19h)。
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89
第7章 BIOSのセットアップ
90
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第8章 オプション品のご紹介
第8章 オプション品のご紹介
■オプションケーブル
・ IDE-66 Cable
IDE Ultra ATA/66 80ピン リボンケーブル
・ USB Connector Cable
USBコネクタケーブル
・ IPC-PL2620-002/C
MDR26ピン→MDR20ピンコネクタ変換
L金具付きケーブル(20cm)
■CPU
・ Celeron 566MHz
PC686C-566
・ PentiumIII 700MHz
PC686-700
■メモリ
・ 168PIN DIMM PC100 SDRAM 64MB
PC-MSD64-100
・ 168PIN DIMM PC100 SDRAM 128MB
PC-MSD128-100
・ 168PIN DIMM PC100 SDRAM 256MB
PC-MSD256-100
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PC-686HC(PCW)-LV
91
PC-686HC(PCW)-LV
解説書
2000年12月29日
2002年10月30日
制定
改訂
発行所 株式会社コンテック
本製品および本書は著作権法によって保護されていますので無断で複写、複製、転載、改変す
ることは禁じられています。
分類番号
A-46-377
コード番号 LZQ6261
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03-5628-9570
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総合インフォメーション
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Ver. 2001. 10. 17
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