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韓国代表 現地情報(2014.1)

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韓国代表 現地情報(2014.1)
韓国代表 現地情報(2014.1)
1. 釜山港積替貨物の経済効果“1兆ウォン台” に突入
① 昨年釜山港が史上初めで“積替貨物1兆ウォン時代”を開いた。
釜山港湾公社(BPA)によると昨年釜山港の年間累計積替貨物物量は868万9千TEUと推定され、
一昨年2012年の814万8千TEUに比べ6.6%の増加となった。確定値は2月初旬頃に発表される予
定。
② BPAでは積替貨物 1 TEU誘致による経済効果を昨年基準で11万8千ウォンと試算している。内
訳は荷役収入とシャトル料、付帯収入のような直接収入と港湾施設使用料や船用品、代理店
手数料、曳・導船料などの間接効果を合計した金額である。この金額を基に、昨年の積替貨
物物量868万9千TEUの経済効果を計算すると1兆253億ウォンとなり、初めて1兆ウォン台を達
成したことになる。因みに2012年には9千600億ウォン水準だった。
③ 積替貨物は通常の輸出入貨物のように道路や倉庫のような陸上物流施設は利用しないが、港
に降ろして、また別の船舶に積込むことで荷役作業が2度発生する。港湾運営社にとっては
積替貨物は一般輸出入貨物に比べて2倍の利益をもたらすことになる。
④ 釜山港はアジアと米洲を結ぶ基幹航路上に位置している上に、中国と日本、東南アジア、ロ
シアを繋げるフィーダーネットワークが備わっている。このために釜山港での全体の取扱い
に占める積替貨物の比率は2001年の36.5%に対して、昨年は49%と全体の取扱いの略半分にま
で上昇している。
2. 釜山港港湾物流情報システム本格稼動
① 釜山港のコンテナ位置をリアルタイム追跡することができる港湾物流情報システムが昨年12
月20日から本格稼動した。釜山港湾公社(BPA)は最近政府とBPA、各コンテナターミナルなど
関連機関と業社及び団体に散在している港湾物流情報を一つに統合し、オーダーメード型サ
ービスを提供する“釜山港港湾物流情報システム(BPA-NET)を開発し本格稼動に入った。
② これによって船社と荷主、運送社などはインターネットとモバイルを通じてリアルタイムに
コンテナの位置を追跡することができ、船舶の入出港情報も迅速かつ正確に把握できるよう
になった。
③ また釜山港陸上運送と交通状況などに対する総合情報も提供して運転手は混雑した道路を避
けることができ、運送社は効率的な配車で車両回転率を高めることが、また荷役社は貨物搬
出入作業を効率的に行えるようになった。
3. 釜山港 2014年クルーズ観光客 25万人見込み
① 今年釜山港を訪れるクルーズ観光客が25万人に達する見通し。
釜山港湾公社(BPA)は世界各国の国際クルーズ船が今年は143回釜山に入港する予定と発表。
これは去年入港回数99回より44.4%増加した数字。また国際クルーズを利用して釜山を訪れる
観光客も25万人で過去最高を記録すると期待されている。
② 主要クルーズ社別に入港予定は以下の通り。
- ロイヤルキャリビアン : マリーナ号(14万t) 30回、ボイジャー号(14万t) 16回
- コスター : アトルランティカ号(8万t) 22回, ビクトリア号(7万5千t) 23回
* 同社は釜山港を乗客が乗り降りする母港として利用する予定なので地域経済に
及ぼす効果が大きくなると期待している。
- その他 : 52回
一方、同じ日に釜山港にクルーズ船が同時入港する予定も29回も計画されている。
更にこの内2回が3隻が同時入港する予定とのこと。
4. 韓中日クルーズ ・マリーナ産業共同研究
(北東アジア港湾局長会議で合意、“海岸環境モデル開発”課題採択)
韓国と中国、日本はクルーズ・マリーナ産業を発展させるための共同研究を行う事で合意した。海洋
水産部は昨年11月9日から11日まで開かれた第14回北東アジア港湾局長会議で3ヶ国代表たちがこのよ
うな内容に合意したと明らかにした。この会議は港湾分野の協力関係を構築するために 3ヶ国政府の
港湾分野最高実務者たち(局長級)が参加する会議であるが、今回の会議には各国港湾局長に加え、関
連職員と港湾関連国策機関研究者、港湾協会関係者など200人余りが参加した。参加者たちは港湾分野
の新しい成長産業であるクルーズ・マリーナ産業の発展と特に国際間の関心事である気候変化に積極
対応するために相互協力することを合意し、このための関連研究を共同で行う事となった。
5. 韓国船社で初、北極航路トライアル運航成功
(ロシアウストルガ港出港後35日ぶりに光陽入港、既存航路より7,000km短縮)
韓国船社としては初めて北極航路を運航した現代GLOVISが“ナフサ運送”などの任務を終えて出港以
後35日ぶりに昨年10月21日光陽に入港した。今回の運航は北極海を経由して、アジアとヨーロッパの
間の商業用運送を初めて成功させたという点で高く評価されるが、同時に砕氷船不足や適切な貨物発
掘、経済性確保対策など商用運航活性化のために改善しなければならない課題も明らかになった。今
回、トライアル運航の総費用は約150万ドル(船舶傭船料、4,254kmに達する北極航路通過時の砕氷船傭
船及び待機料、船舶運航による基本的な諸掛一切)で、暫定収入推定も150万ドル(ロシアウストルガ港
~韓国光陽港間のナフサ輸送運賃)。航海距離は既存のスエズ運河経由2万2千kmより7千km短縮と航海
日数は既存の40日より10日短縮で燃料費及び運航諸経費節減を目指すも、今回のトライアルでは現地
気象悪化と結氷区間での砕氷船待機などで5日遅延となり、期待した利益は確保出来なかった。
これを土台に関係当局はロシアなど北極沿岸国と協力を強化し、国籍船社の北極航路進出が円滑に推
進されるように積極支援する計画である。
以上
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