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管理者マニュアル version1.12

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管理者マニュアル version1.12
管理者マニュアル
地盤情報活用システム ver. 1.12
管理者マニュアル
ジーエスアイ株式会社
管理者マニュアル
目次
1 システム概要.............................................................................................................................................. 2
2 インストール ............................................................................................................................................... 3
2.1 動作環境.............................................................................................................................................. 3
2.2 Apache と PHP のインストール ............................................................................................................. 4
2.3 PHPの設定 ......................................................................................................................................... 5
2.4 Apache の起動・インストールの確認 ..................................................................................................... 6
2.5 地盤情報活用システムのセットアップ .................................................................................................... 7
2.5.1 システムのコピー ........................................................................................................................... 7
2.5.2 ボーリングデータセットの解凍......................................................................................................... 7
2.5.3 標高データの解凍 .......................................................................................................................... 7
2.6 システムの起動.................................................................................................................................... 8
3 ボーリングデータの新規登録 ...................................................................................................................... 9
4 ボーリングデータの更新 ........................................................................................................................... 12
5 高度なカスタマイズ ................................................................................................................................... 13
5.1 ボーリング地点に他のファイルをリンクさせる ...................................................................................... 13
5.2 緯度経度付きの写真を追加する ......................................................................................................... 14
5.3 xml ファイル形式以外のボーリングデータを登録する .......................................................................... 15
5.4 10m メッシュ標高の追加 ..................................................................................................................... 16
6 オブジェクトデータ..................................................................................................................................... 18
6.1 オブジェクトデータのフォーマット ......................................................................................................... 19
6.2 オブジェクトフォーマット例 ................................................................................................................... 21
6.2.1 点データ ...................................................................................................................................... 21
6.2.2 線データ ...................................................................................................................................... 21
6.2.3 ポリゴンデータ.............................................................................................................................. 21
6.3 オブジェクトデータの登録.................................................................................................................... 22
6.3.1 data.csv のコピー ......................................................................................................................... 22
6.3.2 メタファイルの作成 ....................................................................................................................... 22
6.4 詳細凡例の設定................................................................................................................................. 25
6.4.1 フォーマット .................................................................................................................................. 25
6.4.2 設置............................................................................................................................................. 26
6.4.3 確認............................................................................................................................................. 26
7 付録 ......................................................................................................................................................... 27
7.1 ボーリングデータセットについて .......................................................................................................... 27
7.1.1 KuniJiban について .................................................................................................................... 27
7.1.2 大阪地盤図について .................................................................................................................... 28
7.1.3 茨城県地盤情報について ............................................................................................................. 28
7.2 本システムで使用している標高データについて ................................................................................... 28
1
管理者マニュアル
1 システム概要
地盤情報活用システム(以下、本システム)は、公開されているボーリングデータ及び、社内に蓄積さ
れたボーリングデータを一元的に管理できる Web システムです。サーバとなる PC に本システムをイン
ストール・運用すれば、ネットワークに繋がっている PC の Web ブラウザから閲覧・利用することができ
ます。登録されたボーリングデータは地図上に表示され、検索や柱状図表示、断面図表示が行えます。
また、Pro 版では、任意オブジェクト(点、線、ポリゴンデータ)をシステムに追加することが出来ます。
各オブジェクトには任意の項目を設定することが可能なので、幅広い利用が可能となります。また、登録
したオブジェクトを検索する機能も備えています。
2
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2 インストール
地盤情報活用システムのインストール手順について説明します。
2.1 動作環境
本システムのインストール環境は以下の通りです。
CPU: Intel Core2 Duo 以上を推奨
OS: Windows XP / Vista / 7
メモリ: 1G 以上
HDD: システム本体 800MB 以上
付属ボーリングデータ 4GB 以上
上記容量+お客様が登録するデータの容量
* 32/64bit 上で動作可能。ただし、XP の 64bit は検証しておりません。
また、本システムは以下の Web ブラウザから利用することができます。
Windows: (検証ブラウザ)
・ Internet Explorer 8 以上
・ FireFox 16 以上
・ Google Chrome 23 以上
* その他のブラウザに関しては、動作確認をしておりません。
* 本システムでは javascript を使用しています。
3
管理者マニュアル
2.2 Apache と PHP のインストール
本システムを使用するには、Apache と PHP のインストールが必要となります。本システムでは、
Web サーバー構築フリーソフトである「XAMPP」を利用します。以下に、XAMPP のインストール手順
を説明します。
1) CD にある”xampplite-win32-1.7.3.exe”をデスクトップにコピーします。
2) コピーした”xampplite-win32-1.7.3.exe”をダブルクリックし起動します。
3) 下記画面が表示されたら、設定は変更せず[Install]をクリックし、インストールを開始します。
([Destination folder]の設定は、[C:¥]から変更しないでください。)
4
管理者マニュアル
インストールが終了すると、コマンドプロンプト画面が表示され、質問・答えのダイアログが行なわれ
ます。全ての質問に Enter ボタンを押します。最後に以下のような画面が表示されるので、「x」と入力
し、Enter ボタンを押すとインストールは完了します。
2.3 PHPの設定
本システムの PHP ファイルは ionCube PHP Encoder(*)によりエンコード処理しています。エンコ
ードされたファイルを使用するには、ionCube ローダー(*)をインストールする必要があります。
CD にある「PHP」フォルダ内の「ioncube」フォルダと「php.ini」を「C:/xampplite/php」フォルダにコピ
ーします。その際、「php.ini」は上書きします。
* ionCube PHP Encoder は ionCube 社の登録商標です。日本では、アシアル株式会社のもとに販売し
ています。
5
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2.4 Apache の起動・インストールの確認
Windows のタスクバーの「スタート」→「プログラム」→「XAMPP for Windows」→「XAMPP
Control Panel」を選択すると、下図のような画面が表示されます。
Apache の「Start」ボタンをクリックし、Apache を起動します。また、Windows を起動したときに自
動的に Apache が起動されるように「Svc」にチェックをつけておきます。
Apache が正常に動作したかどうか確認するため、Web ブラウザを起動し、アドレスバーから以下
の URL をアクセスします。XAMPP の設定画面が表示されたら、Apache が正常にインストールされ
た証拠です。
Apache 動作確認 URL (本システムをインストールした PC のブラウザからアクセスした場合)
http://localhost/
6
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2.5 地盤情報活用システムのセットアップ
以下の手順で地盤情報活用システムのセットアップを行います。
2.5.1 システムのコピー
XAMPP がインストールされた「c:¥xampplite¥htdocs」フォルダに CD の「htdocs」フォルダにあ
る以下のフォルダをコピーします。
・gsimap フォルダ
・gsimapData フォルダ
・gsimapObjectData フォルダ(Pro 版のみ)
2.5.2 ボーリングデータセットの解凍
gsimapData には、予めボーリングデータセットの圧縮ファイルが格納されています(ボーリングデ
ータセットについては付録参照)。解凍すると、本システムで利用できるようになります。使用するボ
ーリングデータセットの圧縮ファイル(*.EXE)をダブルクリックして gsimapData フォルダ以下に展開
します。
2.5.3 標高データの解凍
断面図で利用する標高データを解凍します。[gsimap¥cs¥dat]フォルダの DEM50.exe ファイル
をダブルクリックし解凍することで、DEM50.dat ファイルが生成され、50m メッシュ標高データがセ
ットアップされます。
また、[gsimap¥cs¥dat]フォルダには東京都中心部の 10m メッシュ標高データが用意されてい
ます。その他の地区を追加する場合は「10m メッシュ標高の追加」を参照してください。
7
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2.6 システムの起動
本システムを起動するには、Web ブラウザを開き、アドレスバーに「http://localhost/gsimap/」(*)を
入力して「Enter」ボタンを押します。最初の起動時にシリアルナンバーの入力画面が表示されます。
CD ケースに貼り付けてあるシリアルナンバーを入力し、「OK」ボタンを押します。
*本システムをインストールした PC のブラウザからアクセスした場合
正しいシリアルナンバーが入力されると以下のような、本システムのメイン画面が表示されます。
8
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3 ボーリングデータの新規登録
本システムでは、任意のボーリングデータを登録することができます。以下にボーリングデータを新規
に登録する方法を説明します。なお、登録できるボーリングデータは以下の形式の xml ファイルです。
【登録可能なボーリングデータ形式】
・ 地質・土質調査成果電子納品要領(案)平成 16 年 6 月」のボーリング交換用データ(Ver. 2.10)
・ 地質・土質調査成果電子納品要領(案)平成 20 年 12 月」のボーリング交換用データ(Ver. 3.00)
① gsimapData フォルダを開きます。デフォルトだと「c:¥xampplite¥htdocs¥gsimapData」がフォル
ダパスになります。
② gsimapData フォルダ内に新規でフォルダを作成し、名前をつけます。ファイル名には日本語などの
全角文字は利用できません。半角の英数字(「-」や「_」などは可)のみでフォルダの名前をつける必要が
あります。フォルダ名はその中に格納するボーリングデータ群の総称をつけるとわかりやすくなります。
フォルダ名の例)
tokyodata, ibarakidata, a_project
③ 作成したフォルダ内に登録するボーリングデータ(*.xml)をコピーします。
gsimapData フォルダ内に「okinawa」フォルダを作成し、その中にボーリングデータをコピーした例
9
管理者マニュアル
④ 次にボーリングデータの設定とメタファイルの作成を行います。メタファイルとは、ボーリングデータか
ら必要なデータを抽出したリストファイルのことです。これを作成しないとボーリングデータはシステム上
で表示できません。まず、Web ブラウザを開き、「http://localhost/gsimap/meta.php」(*)にアクセスし
ます。下記の画面が表示されます。
*本システムをインストールした PC のブラウザからアクセスした場合
各項目について
項目
備考
フォルダ名
gsimapData フォルダ以下のフォルダ名が表示されます。
データの名前
地盤情報活用システム内で表示されるデータ名称を指定します。デフォルトではフ
ォルダ名と同じになっています。フォルダ名と違って日本語名も入力可能です。
マークの色
ボーリングデータを表示する際の色を設定します。マークをダブルクリックすると、
色選択画面(下図)が表示されるので、変更したい色をクリックします。変更しない
場合は「閉じる」を選択します。赤色を検索ヒット時の色なので使用しないようにし
ます。
メタデータの有無
メタデータが作成されているか確認できます。×の場合はまだ作成されていない
のでシステム上で表示されません。
メタデータの作成
メタデータを作成する場合にチェックを入れます。メタデータが作成されていない場
合(新規で登録したデータ)やボーリングデータを更新した場合にチェックします。
色選択画面
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管理者マニュアル
⑤ 追加したフォルダ名に対して、「データの名前」や「マークの色」の変更を行います。(各項目の意味や
変更方法は上の「各項目について」を参照)
⑥ 追加したフォルダ名の「メタデータ作成」欄にチェックが入っていることを確認し、一番下のボタン「表
示設定の変更、およびチェックしたフォルダのメタデータの作成を実行する」をクリックします。「メタデータ
作成画面」が表示され、処理中の内容が表示されます。以下のように、最後に「全ての処理が終了され
ました。」と表示されれば成功です。「地盤情報活用システムのページを開く」のリンクでシステムを開い
て登録したボーリングデータが表示されるかどうか確認します。
登録エラーについて
登録時に、ボーリングデータに不備があると、以下のようなメッセージが表示されます。
この場合、該当するボーリングデータは登録されずに、ボーリングデータフォルダ内の「corrupted」フォ
ルダ内に移動されます。「corrupted」フォルダ内には error.log ファイルが作成され、エラー内容が記載
されています。修正ができる場合は修正を行い、ボーリングデータをボーリングデータフォルダ内に再び
戻して、「ボーリングデータの更新方法」の作業を行います。
11
管理者マニュアル
4 ボーリングデータの更新
登録したボーリングデータフォルダ内のボーリングデータを追加・削除および修正を行った場合、また
は「データの名前」、「マークの色」を変更したい場合は、以下の作業を行います。
① Web ブラウザを開き、「http://localhost/gsimap/meta.php」(*)にアクセスします。下記の画面が表
示されます。
*本システムをインストールした PC のブラウザからアクセスした場合
② 「データの名前」、「マークの色」の変更を行いたい場合は、変更を行います。ボーリングデータの追
加・削除および修正を行ったフォルダがある場合は、「メタデータ作成」にチェックを入れます。
③「表示設定の変更、およびチェックしたフォルダのメタデータの作成を実行する」をクリックします。「メタ
データ作成画面」が表示され、処理中の内容が表示されます。最後に「全ての処理が終了されました。」
と表示されれば成功です。「地盤情報活用システムのページを開く」のリンクでシステムを開いて修正内
容が反映されたかどうか確認します。
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管理者マニュアル
5 高度なカスタマイズ
5.1 ボーリング地点に他のファイルをリンクさせる
ボーリング地点に、写真や報告書などのドキュメントをリンクさせることができます。リンクさせることが
できるファイルの種類に特に制限は設けていませんが、web ブラウザで表示できないものは、ダウンロ
ード扱いになります。
① ファイルをリンクさせたいボーリングデータが格納してあるフォルダを開きます。
② ファイルをリンクさせたいボーリングデータと同じ名称のフォルダを作成します。ただし、拡張子(.xml)
は除きます。
例) ファイルをリンクさせたいボーリングデータが「BEDOK20099003024300270002.xml」の場合、フ
ォルダ名は「BEDOK20099003024300270002」とします。
③ 作成したフォルダ内にリンクさせたいファイルをコピーします。以下にコピー後のパス例を示します。
・・・gsimapData¥sample¥・・・・・・
・・・gsimapData¥sample¥BEDOK20099003024300270002.xml
・・・gsimapData¥sample¥BEDOK20099003024300270002¥報告書.pdf
・・・gsimapData¥sample¥BEDOK20099003024300270002¥現場.jpf
・・・gsimapData¥sample¥・・・・・・
④ 「ボーリングデータの更新」を参照に、メタファイルの作成を行います。正常に登録されると、システム
でボーリングデータをクリックしてポップアップ表示させた場合、以下のような表示となり、データにアクセ
スすることができます。
メモ:
サンプルとして、CD 内に[sample¥ attach_sample]フォルダを用意しています。gsimapData にコ
ピーすると、本システムでサンプル表示することができます。
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管理者マニュアル
5.2 緯度経度付きの写真を追加する
写真に緯度経度データが入っている場合、そのデータを登録することができます。
① gsimapData フォルダ内に新規フォルダ、または既存のフォルダ内に緯度経度付きの写真ファイ
ルをコピーします。登録できる画像ファイルは jpeg 形式で拡張子が「*.jpg」または「*.jpeg」で、緯度経
度データを含んでいるものが対象となります。
② 新規フォルダに写真を追加した場合は「ボーリングデータの新規登録」、既存のボーリングデータフ
ォルダ内に写真を追加した場合は「ボーリングデータの更新」を参照して、メタファイルの作成を行いま
す。正常に登録されると、システム上で登録地点をクリックしてポップアップ表示させた場合、以下のよ
うな表示となり、データにアクセスすることができます。
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管理者マニュアル
5.3 xml ファイル形式以外のボーリングデータを登録する
xml ファイル形式以外のボーリングデータしかない場合(例えば、pdf ファイルや画像ファイル)、以
下の方法で登録を行うことができます。
① csv ファイルに登録したいボーリングデータ(xml ファイル以外)の緯度経度と表示登録ファイルを記
載して地点を登録します。インストール CD 内の「sample¥list_sample¥list.csv」が csv ファイルサ
ンプルファイルになりますので、コピーして 2 行目以降を編集します。ファイル名は「list.csv」とします。
csv ファイルのフォーマットは以下の通りです。
列
1
列名
fname
説明
表示するドキュメントのファイル名。あるいはリンクアドレス
* jpg は写真として認識されるので使用不可
2
lon
経度(10 進法)
3
lat
緯度(10 進法)
4
ALT
標高
5
DEP
掘進長
6
KOUJI
事業工事名
7
ChousaMei
調査名
8
Boring
ボーリング番号
9
Hacchuu
発注者
10
address
住所
11
Kaisya
会社名
12
file2
同時に表示するドキュメントファイル名、リンクアドレス
13
file3
同時に表示するドキュメントファイル名、リンクアドレス
14
file4
同時に表示するドキュメントファイル名、リンクアドレス
15
file5
同時に表示するドキュメントファイル名、リンクアドレス
② gsimapData の中に新規でフォルダを作成します。そのフォルダ内に「list.csv」と表示するファイ
ルをコピーして下さい。「ボーリングデータの新規登録」を参照して、メタファイルの作成を行います。
メモ:
xml 形式以外のボーリングデータを登録する例として、CD 内に[sample¥list_sample]フォルダを
用意しています。gsimapData にコピーすると、本システムでサンプル表示することができます。
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5.4 10m メッシュ標高の追加
本システムでは断面図に地形線を表示するために全国の 50m メッシュ標高データを組み込んであ
ります。更に、10m メッシュ標高値を追加することが可能です。10m メッシュ標高値は国土地理院の
サイトからダウンロードする必要があります。
① ダウンロードの方法
以下の URL から国土地理院の「基盤地図情報の閲覧・ダウンロード」サイトにアクセスします。
http://www.gsi.go.jp/kiban/etsuran.html
「基盤地図ダウンロードサービス」を開きます。基盤地図情報数値標高モデルの[JPGIS 形式」を選
択します。
10m メッシュ(標高)を選択します。
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管理者マニュアル
一覧あるいは地形図から必要な領域の zip ファイルをダウンロードします。
② 標高データの変換方法
ダウンロードした zip ファイルをシステムで利用可能な形式に変換します。CD にある「10m 標高変
換 setup」フォルダの setup.exe を実行して、「標高データ作成」システムをインストールします。
インストールが終了したら、プログラムメニューから「標高データ作成」を起動します。ダウンロードし
た zip ファイルを選択し(複数可)「変換実行」をクリックします。地形図から zip ファイルをダウンロード
した場合は右側の画面となります。
変換が終了するとダウンロードフォルダに拡張子が XML と DAT のファイルが作成されます。
DAT ファイルを「c:¥xampplite¥htdocs¥gsimap¥cs¥dat」フォルダ以下にコピーします。
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管理者マニュアル
6 オブジェクトデータ
Pro 版では、任意オブジェクト(点、線、ポリゴンデータ)をシステムに追加することが出来ます。各オブ
ジェクトには任意の項目を設定することが可能なので、幅広い利用が可能となります。また、登録したオ
ブジェクトを検索する機能も備えています。
登録されたオブジェクトデータは、システムの左メニュー欄に「データ表示」、「データ検索」メニュー内
に表示されます。オブジェクトデータが登録されていない場合は、「データ表示」、「データ検索」のメニュ
ーを開いても「登録されているデータはありません」と表示されます。
※ オブジェクトデータは、Pro 版でのみ利用できる機能です。
オブジェクト表示例
18
管理者マニュアル
6.1 オブジェクトデータのフォーマット
はじめに、オブジェクトデータを作成します。本システムでは、任意の点、線、ポリゴンデータを扱うこと
ができます。データ形式は csv ファイルで、エクセル等で作成します。なお、csv ファイルの文字コード
は Shift-jis である必要があります。ただし、オブジェクトデータをエクセルで作成して csv ファイルで保
存する場合は、自動的に文字コードが Shift-jis になるので意識する必要はありません。また、ファイ
ル名は必ず「data.csv」とします。以下のフォーマット規則にしたがってオブジェクトデータを作成します。
オブジェクトのフォーマットについて
ヘッダーデータ部
1 行目
オブジェクトデータのタイプを指定します。
1 列目に「#type」と入力し、2 列目に以下のどれかを入力します。
「point」 ・・・・ 点データ
「polyline」 ・・・・ 線データ
「polygon」 ・・・・ ポリゴンデータ
2 行目
オブジェクトデータの項目名を指定します。1 列に 1 項目ずつ設定します。項目名は空白また
は重複は禁止されています。point データの場合、「緯度」「経度」が必須となり、polygon,
polyline の場合は「緯度 1」「経度 1」~「緯度 n」「経度 n」が必須となります。
これらの項目には実際のオブジェクトデータの緯度経度値を指定することになります。
(n はオブジェクトデータに含まれる polygon または polyline の最大点数を示します。)
3 行目
2 行目に登録した各項目のデータタイプを指定します。タイプは以下の通り。
「タイトル」:
ポップアップ表示時のタイトルや地図上でのラベル表示の対象となる項目を示します。
通常、このタイプは 1 つのオブジェクトデータに 1 つのみ指定します。複数指定されている場
合は一番左に位置しているタイトルがタイトルデータとして利用されます。なお、このタイプは
検索時、文字列として扱われます。
「数値」:
項目を数値として扱います。主に検索時に利用します。「緯度」「経度」「緯度 n」「経度 n」の場
合はこのタイプを指定します。(n は 1~max)
「文字列」:
項目を文字列として扱います。主に検索時に利用します。
「URL」:
項目を URL として扱います。実データ部には、相対 URL パスや絶対 URL パスで指定しま
す。なお、このタイプは検索時、文字列として扱われます。
「座標」:
項目名が緯度、経度の場合に指定します。指定するとポップアップ表示時に表示対象の項目
から外れます。
4 行目
2 行目に登録した各項目の単位を指定します。単位を指定するとポップアップ表示時や検索
時に()付きで単位を表示することができます。
例) 項目名:距離、単位:m と指定した場合、距離(m)と表示されます。
19
管理者マニュアル
5 行目
検索対象かどうかの指定をします。検索項目とする場合は「検索」、検索項目としない場合は
空白のままにします。
6 行目
ヘッダーデータと実データ部の境を意味する「#データ開始」を 1 列目に指定します。
実データ部
7 行目以降が実データ部となります。1 行が 1 地点のデータを表します。各列に 2 行目で指定した項
目に対応するデータを入力していきます。入力する地点に 2 行目で指定した項目がない場合は空白
のままにします。ただし、以下の場合は例外です。
point データの場合:
「緯度」「経度」列には緯度・経度の値を必ず入力する必要があります。ない場合はその地点のデータ
は無視されます。なお、緯度経度の値は 10 進数で入力します。
polyline, polygon データの場合:
「緯度 n」「経度 n」には緯度・経度の値を必ず入力する必要があります。ただし、地点によって位置デ
ータの点数が違うので、必要点数以上の「緯度 n」「経度 n」は空白のままにします。なお、緯度経度の
入力は緯度・経度の 1 から埋めていきます。
例) polylin の座標数が 1 地点目は 3 点、2 地点目は 2 点の場合、2 地点目には点が 2 つしかない
ので「緯度 3」「経度 3」は空白になる。
緯度 1
経度 1
緯度 2
経度 2
緯度 3
経度 3
38.2653
140.6534
38.3045
140.6635
38.3000
140.6700
37.2653
140.7534
37.3045
140.7635
URL を指定する場合、絶対パスか相対パスで指定します。相対パスを指定する場合、カレントディレ
クトリは data.csv を設置するフォルダになります。階層データは、「/」で区切ります。
例) 以下の構成でリンク先データがある場合、URL を相対パスで指定するには「sample.pdf」としま
す。
・・・・¥gsimapObjectData¥sampledata¥data.csv
sample.pdf
なお、URL が相対パスで画像ファイル(*.jpg、*.jpeg、*.png)の場合は、データポップアップ時にサ
ムネイル画像として表示されます。
* 注意事項
ヘッダー部、実データ部含めて、列を区切る以外に「,」は利用できません。「,」を使用するとデータ読み
取り時に列がずれてしまうからです。
20
管理者マニュアル
6.2 オブジェクトフォーマット例
CD 内の「sample¥object_sample」フォルダ内に各タイプ(点、線、ポリゴン)のオブジェクトデータの
サンプルがありますので、参照してください。
ここでは、object_sample フォルダ内のサンプル「data.csv」を示します。
6.2.1 点データ
sample¥object_sample¥Point¥data.csv
6.2.2 線データ
sample¥object_sample¥Line¥data.csv
6.2.3 ポリゴンデータ
sample¥object_sample¥Polygon¥data.csv
21
管理者マニュアル
6.3 オブジェクトデータの登録
「オブジェクトデータのフォーマット」に従って作成したオブジェクトファイルをシステムで利用できるよ
うに登録を行います。
6.3.1 data.csv のコピー
インストール時にコピーした gsimapObjectData フォルダ(*1)以下にサブフォルダを作成します。
サブフォルダ名は半角の英数字で作成する必要があります。フォルダを作成したら、オブジェクトデ
ータをその下にコピーします。ファイル名は必ず「data.csv」とする必要があります。
例) ・・・・¥gsimapObjectData¥sampledata¥data.csv
*1 デフォルトでは「c:¥xampplite¥htdocs¥gsimapObjectData」となります。
6.3.2 メタファイルの作成
新規登録オブジェクトデータのメタファイルの作成を行います。ブラウザから以下の URL にアクセ
スすると、オブジェクトメタデータ管理画面が表示されます。
URL: http://*************/gsimap/ objectdisplay/ometa.php
(赤字の箇所には地盤情報活用システムがインストールされた PC の IP アドレスを指定します)
【オブジェクトメタデータ管理画面】
各項目の説明
項目
備考
フォルダ名
gsimapObjectData フォルダ以下のフォルダ名が表示されます。
データの名前
地盤情報活用システム内で表示されるデータ名称を指定します。デフォルトではフ
ォルダ名と同じになっています。フォルダ名と違って日本語名も入力可能です。
マークの色
オブジェクトを表示する際の色を設定します。マークをダブルクリックすると、色選
択画面(下図)が表示されるので、変更したい色をクリックします。変更しない場合
は「閉じる」を選択します。赤色を検索ヒット時の色なので使用しないようにします。
22
管理者マニュアル
また、マークによってそのオブジェクトのタイプ(点、線、ポリゴン)を確認することが
できます。
メタデータの有無
メタデータが作成されているか確認できます。×の場合はまだ作成されていない
のでシステム上で表示されません。
メタデータの作成
メタデータを作成する場合にチェックを入れます。メタデータが作成されていない場
合(新規で登録したデータ)やオブジェクトデータを更新した場合にチェックします。
色選択画面
各項目で編集した内容は、「表示設定の変更、およびチェックしたフォルダのメタデータの作成を
実行する」で処理を行わないと反映されません。各項目を変更後、「表示設定の変更、およびチェッ
クしたフォルダのメタデータの作成を実行する」ボタンをクリックすると、処理が開始されます。
23
管理者マニュアル
上記のような画面が表示され、最後に「全ての処理が終了されました。」と表示されれば処理は完
了です。途中でエラー表示がされた場合は、その内容に従ってオブジェクトデータ等の修正を行い、
再度メタファイル作成作業を行います。
正常に完了した場合は、「地盤情報活用システムのページを開く」で変更内容が反映されている
かどうか確認してください。
24
管理者マニュアル
6.4 詳細凡例の設定
オブジェクトデータ凡例は、通常 1 色(オブジェクトメタデータ管理画面で設定)ですが、詳細凡例フ
ァイルを作成・設置すると同じオブジェクトデータ内で色を変更することが可能です。
詳細凡例ファイルは csv ファイルとして作成します。ファイル名は「legend.csv」とし、ファイルの文
字コードは Shift-jis である必要があります。ただし、オブジェクトデータをエクセルで作成して csv フ
ァイルで保存する場合は、自動的に文字コードが Shift-jis になるので意識する必要はありません。
6.4.1 フォーマット
ファイルフォーマットは以下の通り。ファイル名は「legend.csv」
1 行目
1 列目に詳細凡例の対象項目名を入力します。項目名はオブジェクトデータ
(data.csv)の 2 行目に入力されている項目名を入力します。
2 行目
対象項目名の単位を指定します。単位が必要ない場合は空白にします。
3 行目
対象項目名のデータタイプを指定します。
「文字列」 or 「数値」を指定します。
4 行目~
4 行目以降には実際の凡例条件を指定します。
1 列目: RGB 値の R(0~255)
2 列目: RGB 値の G(0~255)
3 列目: RGB 値の B(0~255)
4 列目:
データタイプが文字列の場合、文字列
データタイプが数値の場合、範囲最小値
5 列目:
データタイプが文字列の場合、空白
データタイプが数値の場合、範囲最大値
* 4 行目以降で指定した条件と合わないデータがあった場合、そのデータの色は「オブジェクトメタデータ管
理画面」で設定した色になります。また、数値の範囲判定は最小値 ≦ x < 最大値で判定されます。
例) エクセルでの入力例
25
管理者マニュアル
6.4.2 設置
作成した「legend.csv」ファイルを該当する data.csv ファイルがあるオブジェクトフォルダ以下にコ
ピーします。
例) point_sample フォルダに「legend.csv」を設置した場合の構成
・・・・gsimapObjectData¥point_sample¥
data.csv
legend.csv
・・・・・・
6.4.3 確認
ブラウザで地盤情報活用システムを起動し、データ表示メニューを表示します(既にシステムを起
動していた場合は F5 などでリロードします)。詳細凡例が設定されたオブジェクトデータを表示して、
設定したどおりに色が変更されているか確認します。また、データ表示メニューを表示し、ラベルの横
に凡例 on とある場合、詳細凡例が設定されていることを意味します。クリックすると設定されている
詳細凡例が表示されます。凡例 off をクリックすると詳細凡例が非表示になります。
凡例表示
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管理者マニュアル
7 付録
7.1 ボーリングデータセットについて
本システムには予めボーリングセットが用意されています。gsimapdata フォルダに、下記のボーリ
ングデータセットの圧縮ファイルが格納されています。
ファイル名
データセット名
更新日時
CBRDB.EXE
中部地方(KuniJiban)
2010/11/11 3:04
CGRDB.EXE
中国地方(KuniJiban)
2010/11/11 10:13
HKRDB.EXE
北海道地方(KuniJiban)
2010/11/11 10:29
HRRDB.EXE
北陸地方(KuniJiban)
2010/11/11 10:49
KKRDB.EXE
近畿地方(KuniJiban)
2010/11/11 12:05
KTRDB.EXE
関東地方(KuniJiban)
2010/11/11 13:21
OKRDB.EXE
沖縄(KuniJiban)
2010/11/11 13:49
QSRDB.EXE
九州地方(KuniJiban)
2010/11/11 15:48
SKRDB.EXE
四国地方(KuniJiban)
2010/11/11 16:20
THRDB.EXE
東北地方(KuniJiban)
2010/11/11 17:10
oosaka.EXE
大阪地盤図
BOREHOLE_IBARAKI.EXE
茨城県地盤情報
2012/07/12
BOREHOLE_MITO
水戸市地盤情報
2012/07/12
BOREHOLE_NAGASAKI
長崎県地盤情報
2011/03/28
BOREHOLE_SHIGA
滋賀県地盤情報
2012/02/24
7.1.1 KuniJiban について
上記更新日時より最新の「KuniJiban」データは、下記のサイトからダウンロードできます。ダウン
ロードした xml ボーリングデータは、「ボーリングデータの新規登録」に従い、システムに追加します。
【Kunijiban サイト URL】
http://www.kunijiban.pwri.go.jp/jp/agree.html
gsimapData フォルダ内の「KuniJiban」データにつきましては、第 3 者に対して閲覧、複製、頒
布、貸与及び販売する場合(電子的にあるいはネットワークを介して行う場合も含む)は、国土地盤情
報検索サイトにある地盤情報であることを表示する必要があります。詳しくは、下記の「KuniJiban」
の利用規約を参照してください。
【国土地盤情報検索サイト「KuniJiban」 利用規約】
http://www.kunijiban.pwri.go.jp/jp/terms.html
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管理者マニュアル
7.1.2 大阪地盤図について
大阪地盤図の柱状図データは「新編大阪地盤図」(土質工学会関西支部・関西地質業協会編著
1987 コロナ社発行)に記載してある柱状図をジーエスアイ株式会社が手入力し電子化したものです。
<利用許諾の限定>
本データは、弊社が開発した「地盤情報活用システム」のパッケージ利用者あるいは利用法人の
みに提供するものです。データの閲覧・利用は「地盤情報活用システム」の利用者あるいは利用法
人のみに許諾します。
<注意事項>
本データを利用し成果物を外部に発表する場合は、「新編大阪地盤図」より参照と明記して下さい。
<禁止事項>
システムのバックアップの目的以外で弊社に許可なく本データの複製を作成し他のデータベース
などで利用することを禁止します。
7.1.3 茨城県、水戸市、長崎県、滋賀県地盤情報について
茨城県、水戸市、長崎県、滋賀県地盤情報の柱状図データは、Geo-Station からダウンロードし
たものです。Geo-Station および利用規約については以下を参照してください。
Geo-Station
http://www.geo-stn.bosai.go.jp/jps/index.html
利用規約について
http://www.geo-stn.bosai.go.jp/jps/htmls/gui002.html
7.2 本システムで使用している標高データについて
本システムで使用している標高データは、国土地理院発行の数値地図 50m メッシュ(標高)を加工して
作成したものです。
「この地図の作成に当たっては、国土地理院長の承認を得て、同院発行の数値地図 50m メッシュ(標
高)を使用した。
承認番号 平 24 情使、 第 136 号」
なお、本システムで使用している標高データを複製し、他のシステムで利用することは禁止します。
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