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川崎病の診断基準を満たしたマイコプラズマ感染症の1例

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川崎病の診断基準を満たしたマイコプラズマ感染症の1例
llノトこノJ、i,[,! tliG’環2}÷’営Zセ斜{il:と: 13巻5FJ− 643∼647∫ξ(1997イザ)
川崎病の診断基準を満たしたマイコプラズマ感染症の1例
(平成9年3月24日受付)
(’}ノhk 9{ト9戊181レ受]:11{)
尭
県、1五広島病院小児科
木 下 義 久 坂野
key words:川崎ll亙,マイコゾラズマ感染症,冠動脈病変
要 旨
マイコプラズマ感染症の経過中,川崎病の診断基準を満たした9歳女児の1例を経験した.患児は発
熱,咳漱,鼻汁などの感冒様症状で発症し,6病日に口唇発赤腫脹,9病日に眼球結膜充血,10病日に
全身の発疹と手掌と足底の紅斑が出現した.入院時(12病日)には気管支炎症状と伴に,頸部リンパ節
腫大以外の川崎病の主要症状および左冠動脈拡大が認められた.抗生剤内服のみで経過観察し,14病日
に解熱し,15病日には冠動脈拡大も縮小傾向が認められた.マイコプラズマ抗体価のヒ昇が認められた
川崎病は,これまで自験例を含めて15例の報告がある.発症時の年齢が平均4.6歳とやや高く,体部の発
疹に色素沈着が残存する症例があるのが特徴的であった.また,冠動脈病変が自験例を含めて2例に認
められ,マイコプラズマ感染症と診断しても,川崎病の診断基準を満たした場合には,冠動脈病変が生
じる可能性があり検索が必要と考えた.
はじめに
10月2311の胸部X線ヒ,肺野はIE常であった.1{}J」24
これkで,マイコプラズマ抗体価のヒ昇を伴う川崎
日には膝,肘に紅斑を伴う丘疹,眼球結膜充lfllが目1現
病の症例は,14例報告されている.この中で,1例の
し,抗生剤はErythrOmycinに変更された.10月25日,
みに冠動脈拡大が認められている.今[i;1我’ハよ,川崎
風疹様発疹が全身に拡がり,またr一掌,足底の紅斑が
病の診断},E準をみたし, ’過性の冠動脈拡人が認めら
出現した.10月26川からヒ肢のしびれ感が出現し,川
れたマイコゾラズマ感染症の1例を経験したので文献
Jj27日休日当番医を受診後,当科に紹介入院となった.
的号察を/川えて報告する.
人院時身体所見:入院時の体温:i8.:う度(38度以ヒの
症 例
発熱出現後12病日)躯幹と顔面の斑状丘疹,手掌と足
症例は9歳3カJj女児.家族歴は母親に気管支喘息,
底の紅斑,両側眼球結膜充lllt,11腔粘膜の軽度発赤を
鼻アレルギーが認められた.既往歴として, 1歳時に
認めたが,手足の浮腫や日唇の発赤は認められなかっ
尿路感染があるが以後再発はない.
た.左頸部にICm大の弾性軟,圧痛のないリンパ節を
∫見り丙歴:’r成8年101j151|から37.5度(ノ)発禦∼が出∫見
し,近医を受診しCefdinirを処方された.10Jj16日夕
lf固触知した.胸部聴診では呼吸音は粗で,心雑音は
認めなかった.腹部所見では肝脾腫はなく,また神経
方から38∼39度の発熱を繰り返し,10月18日から咳轍,
学的異常も認められなかった.
【IW頭痛,鼻iトがlil現し,10JJ21川に咳1漱が増強したた
人院時検査成績:人院時の胸部X線では,肺野に明
め近医を再診した.この際の検査は,WBC 4,600/μ1,
らかな浸潤像は認められなかったが,全体的に気管支
CRP l.2mg/dlで,マイコプラズマ抗体価は陰性で
陰影が増強していた.CTRは45%で心拡大は認められ
あった.抗生剤をMinocyclineに変更された.[1 iJ日に
なかった.1flL液検査ではWBC 5.100/μ1, Hb 13.2g/
は「|唇発赤腫脹(2∼3日で消失),ド痢が出現した.
dl, Plt 33.4刈01/μ1, CRPO.17mg/dl,赤沈48/60mm
別刷請求先:(〒734)広島市南1ズ宇品神田1 5 54
昇していた.その他のガンマグロブリン,補体価,抗
県、カム島病院ノ」・児科 木ド 義久
核抗体などの免疫学的検査,咽頭と便の細菌培養検査
と炎症所見は弱く,またLI)Hが707mU/mlと軽度ヒ
Presented by Medical*Online
日小循己
611 〔26)
13(5),1997
弱い二二勺」「は∩冠動脈」丙変が軽度で’ある:[一、o,
し、|2t|−itl1!一( [1|1、・〔−i[l mm と申’『…11二∼SL;1人ミカ㍉i,忍5ノ)・㌧オし了こカv([’Z]1 )¶ ・〔ノ桔隻1’H三f王∼三 ドへ’」
l戊、」
Il卜]u) 2t}_ rこ“糸f,_}1旦{ils“_’ttく | ノP.: . 1 :;〕11;_i E | カ
・㌦, 」三}L!し・)」’旨レ‘)ノKSiLiゾ)月らiトs…デ客jrゴカ:/1ii k −・ノ’:. 長、〆:¶ r・’
弁逆流,心貴液の貯留;丈認められなか一・た.9た,心
で :r ノ.ンン(1.、ノt’J’[fイd[Hi(P二、) カ:5、12()f,xtli 1二1∵j{ll‘仁こ∴{・… ノtt:.
発熟はLl病日には37度’台ヒなり⑱15病日には両側冠動
]じト三く日こは異㌔i}1’1f斤見く丈1認y)られな’カ・つ/ζ.:.
入院経過(図2):入院1時,症状から川1崎病(5(う症
1り1(tl}: ノ\ 斗メこ, リ ン ノ・i’il.j小lr人こ1‡なし) ヒLlノ)1』SJiし ノ1:カ1’, :タミJlじ戸斤㌧11.カ:
結膜充1川が汀lj儂,『、・でコフラズマ打〔体価(P.・\)は2{),18{[
{」 糸『∼i/J、fヒ[’ili|Jが認められた(表1) . 1 7:ll}、f l l ζ 二 Ilj↓」::k
雀
、
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長㌦
Pt
di
LCA
図1 入院時心コ’.コ・一所U.
(ノ1’:図)右冠小別1((RCX)は最人/f.2.9mm.(右図)ノ白・1:動1派(LCA)は
i・1幹部に最人
径ll.5mmの拡M;1:忍められた.(Ao、人動脈:n1PA, il肺動脈)
10/16 17 18 19 20 21 22 23 24
1
2
3
5
6
7
9
8
4
病日
25 26 27 28 29 30
10 11 12 13 14 15
31 11/1 2
16
17
18
3
4
5
6
19
20
21
22
退院
入院
39°C
体温
3StC
37eC
口唇発赤
発疹
手掌足底紅斑
手足指の膜様落屑
眼球結膜充血
咳
マイコプラズマ抗体価(PA)
(一)
CRP(mg/dD
1.2
0.2 <0.4
<O.4
<0.4
<O,4
4600
51004300
4600
6100
4300
WBC(/μ1)
×20480
×5120
13,2 10.8
11.9
11.2
「19
PIt(×10./μD
33.4 27.8
35,8
39.1
42.9
GOT(mU/mD
GPT(mU/mD
38 30
31 28
65
67
672
63
24
87
41
Hg(9/dD
13.0
707 613
LDH(mU/ml)
治療
CFDN<
MINO
EM
418
611
レ
司
レ
<
CAM
11κi2
レ
<
人院経過表
Presented by Medical*Online
●
、
は特に股常を1、忍め王,長たEBウ臼し1川1,華染{月イ淀さ
Aとi:. ノ\1;)‘〔ヨ1、fjL Lノ)・LL・・|’一:]一干6ミ酋iピこ’ノ「:ノJ亡it!1}IJ朋八i ・1卓]㍉‘引;カ;:;.5
’ド成g年1〔川1川
(う15 (27)
表1 冠動脈径の経時的変化
病 日
いた(図3).
12 1:i 14 15 2{[ 26 61 86
LNIT(Ml]1)
.5 3.5 .5 .| 3.| 3. ’2.9 2.9
LAD(mn|)
3.3 2.5 L). 2.1 2.4
RC.一(nm1)
L).9 2.9 2.9 2.5 2.3 2. 2.4 2.4
(LNIT,ノ,・1冠亜力脈}:幹部:LAD,メ1:1何ドt−∫枝:RCA,右冠重力脈)
考 察
これまで,川崎病とマイコプラズマ感染症との関係
については,川崎病患者のマイコプラズマ抗体価(CF)
の測定を行い全例抗体価のヒ昇をみなかったという報
告D、;)がある.一・方,川崎病の経過中にマイコプラズマ
抗体価の一ヒ昇を認めたという報告もある5)∼7).磯山ら
倍と著二明にヒ昇し,マイコプラズマ感染と診断した.
は80例の川崎病の患者のうち,5例にマイコプラズマ
20病日に発疹は色素沈着を残して消失した.22病日の
IHA抗体のヒ昇が認められたが,いずれもCF抗体価
退院時には軽度の咳漱と四肢末梢の膜様落屑が残存し
は陰性であった.また,川崎病とマイコプラズマ感染
ていた.また,冠動脈病変は61病日にはほぼ退縮して
症の患者数の間には’F行関係が認められたと報告して
図3 回復期(6 1 tiilti I Dの心.[1 1斤見
i:幹部の最大径
(ノ1{図)右冠重力}脈(RCA)はfl4大径2.4m11〕. (右卜zl)ノ1:)迂重力1脈(LCA)
2.9ml11. (Ao, 人こ動脈:111PAg i:肺動脈)
表2 15f夕|J(ノ)臨δ床:イlk〕犬
一
No.
(歳)
性別
辻正周他
1974
イく明
不明
イ1田耕司他
1978
4.0
3.9
4.7
1.1
1981
1.6
4.9
9.9
2.1
22
1983
1988
本川列
1997
4.6−2.6
有熱期間
」li状
(日)
イ明
イく明
イミ明
イく明
つ6
リンパ節腫人
lr刻軟
9
∬刻軟
16
6/6
6/6
関節痛
8
6/6
関節腫脹
9
13
6/6
−
眼球充lllL
7
関節痛
12
川
7
7
15
9
リンパ節腫人
吻軟
リンハ節腫大
咳轍
1114
中叫1敏宏他
1
563.99.3
柳澤公二他
その他の
66/66・66/66/66/66/65/65/6
磯山恵 他
1:’圧JIL状(一)
iこ要
症状
10.5・2.9
Presented by Medical*Online
膜様落屑
イく明
︷7↑﹂寸・十††・†:
年齢
(年)
FFNINIFNINlNININI
ーり 3▲56 イ890 ーツ 345 1 1 1 1 1 1 ‘ ‘
報告年
報告者『
発 疹
イく明
麻疹様,色素沈着
冠動脈
病変
不明
不明
風疹様
イミ明
握紅熱様
イく明
5mmまでの円形糸1政f
イく明
イ淀形糸1瑚
イ朔
不定形紅斑
多形紅斑様
イく明
多形糸1斑様
イく1り」
麻疹様,色素沈着
イく明
不明
不明
なし
不明
なし
n:疹を伴う糸1斑
なし
色身沈着
左右拡大
風疹様,色素沈着
左右拡大
日本小児循環器学会雑、レし、第13∼ 第5号
616 (28)
いる5).また,柳澤らは17{}例のマイコプラズマ感染症
断基準を満たした,自験例を含めた2例のみであった.
の患者のうち,気道感染症を伴わなかった3例が川崎
マイコプラズマ感染と診断しても,川崎病の診断基準
病の診断基準を満たしたと報告している7).川崎病の
を満たした場合には,冠動脈病変が生じる可能性があ
診断を満たし,しかもマイコプラズマ抗体価がヒ昇す
り検索が必要と考えた.
ることの機序としては,(Dlll崎病レ)経過中にマイコ
文 献
プラズマ感染に罹患,(2)エルシニア感染と同様にマ
1)川崎富f乍:指趾:の特異的落屑を伴う小児の急性、、A
イコプラズマが川崎病の診断基準を満たす症状を生じ
させるs},(3)川崎病急性期のB細胞に対するpoly−
性皮膚粘膜淋巴腺症候群 自験{ダIJ 50例の臨床自LJ観
察.アレルギー1967;16:178222
2) EH日牙狂糸王, 」,⊥ 戊〉良1{, 坂,Jl:1ピ義, 【1Jt・∫ 1ピ, 111th奇)啓
clonal activation”)などの可能性が考えられるが,今後
介,西森一IE:皮膚粘膜淋巴節症候群(I ICIvS)に
の検討が必要である.
就て.小児科臨床 1973;26:813 823
3)中尾 亨,F“ntt一峻三,木村 穆:MCLSのウイル
ス1rlL清学的ならびに病理組織学的研究.小児科
マイコプラズマ抗体価のヒ昇が認められた川崎病の
報告は表2で示すように,1974年辻らの報告から自験
例を含めると15例になる5)、7)1°)n).詳細な記載のない
1975; 16:879 881
4)新居美都J’一,魚住 建,木ll薫,松ド竹次, :代
症例1を除いた14例について,その臨床像について検
道子,山川正司,野田栄次郎,中村i1・1 k−:巨人な冠
討した.年齢は1.4歳から9.3歳,’1’:均4.6歳と通常の川
動脈瘤が鰭:明に退縮したMCLsの1症例
崎病の発症年齢よりもやや高い傾向が認められた.男
MCLS33症例の臨床症状とウイルス抗体の検索ヒ
女比は男9例,女5例と男児が多かった.亡要症状は
ともに .小児科臨床 1977;3(1:627 6:}1
全例5/6以ヒであった.有熱期間は’1’1均1(1.5口間.体部
の不定形発疹は全例に認められた.発疹の種類は風疹
5)磯山恵一,城之内治美,塙 弘道,黒川叔彦,石川
昭:マイコプラズマ抗体価のL昇を認めた
NICLSの5例.小児科臨床 1981;:M:559 566
様,麻疹様,多形紅斑様と様々であったが,色素沈着
6)イ川耕司,浦岡苫英,河野博明:多発した急性烈’n.
が残存したのが4例認められ通常の川崎病と0)相違点
皮膚粘膜リンパ節症候群(MCLS)様症状をll llした
と思われた.四肢末梢の変化は全例に,膜様落屑も14
・4桓:fダIJ. ∫1↓圭斤1タミ’17r I 978;33:58{} 587
例中13例に認められた.目験例の臨床像は,r掌と足
底の紅斑,眼球結膜充血,口唇の発赤腫脹および手足
7) 柳ll寧i!/〉二::ノJ、LE己Alycoplasina plleulnolliae l・e’.11.染
症に関する研究 臨床病像の検討 .杏林医会、心
1983; 14:377 391
の指の膜様落屑については典型的な川崎病と同様のも
8)尾内・信,佐藤、1・:・郎,高橋龍太郎,滝 1}1史,べ/:
のであった.しかし,体部の発疹が風疹様の斑状丘疹
石“:Yers illia ps eud・tubercし11・sis感染・;liを
で,色素沈着を残したことと,発熱以外の1三要症状の
川崎病kり除外するこヒのれ要↑生.日小児会誌
出現が6病日と遅く,またIO病日にはじめC診断基準
1985:89: 119 154
を満たしたことが典型的な川崎病との相違点であっ
た.
9)柳瀬義雄:川jt奇病の病因1論.小LiJ,医’>7:19cS;;17:
926 943
10)辻lll周,山日剛,佐藤麿人,’1 ’1問裕一,藤/h、1自
1983年柳澤ら0)報告7}から心エコーによる冠動月派病
道,渡辺 修,佐藤 肇,中沢 進:最近経験した
変の有無の記載もなされるようになったが,これまで
:\lycOplaSnla」lkU)臣畠正▲i. !惑染」|£ゆ↓: 1971;18:286
冠動脈の拡大性病変が認められたのは1988年中島らの
287
報告した1例のみであった11).この症例では9病日に
左右冠動脈の拡大が認められ,右冠動脈瘤が残存した
11)tlr嶋敏宏,高 永換,四方卓磨, 三宅宗隆:マイク
ロプラズマ肺炎を合併した111崎病の1例.Prog
Nled l988;8: 1738 1742
という.我々の症例でも入院時(第12病日)に左冠動
12) Feizi O, Grubb C.. Skhmer JL Cons tandinidou
脈主幹部の拡大が認められた.しかし,心エコーによ
l 1. Ilc}nders on XVG:UI川Sllal comPlications of
る経時的変化をみると,病初期には左右冠動脈ともに
Primary(ltyPiCal Plleumollia(lue t・NI.
拡大し,解熱後の15病日頃から縮小傾向が認められ,
61病日にはほぼ退縮していた.
plleulllolliae. BI’Nled J l971;4:751
13)Gerz611 P, GT’aiiath A, Ilolmgren B, Zetterquis t
S: ACute myocar(|itis. A follow−ul)study. Br
マイコプラズマ感染症による心合併症として,これ
Ileart J l972;34:575 583
まで心筋炎や心外膜炎が報告されている1 L’ )“2 L’ ).心筋梗
14) Lewes I)、 Rainford I)J, Lane WF: Syml)tom−
塞の2例の報告16}17}もあるが,いずれも冠動脈病変の
less lnyocarditis and nlyalgia ill viral and
記載はなく,冠動脈病変を伴った症例は,川崎病の診
mycoplasma I)llc・umoTliae infections, Br IIcart J
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647− (29)
’V:IJk 9{1・110Jj l l|
caused by myc()plasma plleul)1011iae. Jpn Circ J
197・1;:;6:924 932
15)
出日雅経,今村甲,’儲ll宮淳一’:Myc・1〕1asma
心筋炎と推測される1症例.ノ1\児科臨床 1975;
l978;42:1279 1287
2{〕)
膜心筋炎と思われる1症例.心臓 lgg, o;12:1174
28:289 293
16)
Sallds I IJ、 Satz JE、 Turner WE, Soloff LA:
Pericarditis and perinnyocarditig. associated
1180
21)
.tXIM Intern Med 1977;86:544−548
よび2nlTl心筋シンチグラム.心臓 1981; 13:
P6nk:i A: Carditis associated、vith mycoPlas−
1111 1117
ma pneumolliae infecti()n. Acta Med Scand
18)
19)
近藤真、1’,西村敏弘,霜野幸雄,藤岡伸司,小林和
也:心筋炎,忠者における99mTc・pyrophosphateお
with active myc()Plaslna plleullloniae illfectioll.
17)
浜本 肇,鈴.木憲治,北村和人:マイコゾラズマ心
22)
中村 ’.蒙,岩寄義彦,鳥居重夫,高山香代,杉
l979;2(16:77 86
薫,沢井寛人,井ヒ 健,跡部俊彦,石田恵一,直
高柳直子,露崎俊明,永井蓉.了・,溝川 勝,森 和
江史郎,海老根東雄,矢吹 壮,関 清:マイコ
夫:脳炎及び心筋炎を合併したマイコプラズマ肺
炎θ)1例.小児科臨床 1978;31:32・36
1400
プラズマ心筋炎の1例.心臓 1981;13:1394−
Yamalle Y, Kawai C: Acase of mvocardit{s
Mycoplasma Infection with Satisfactory Symptoms for Diagnosis of Kawasaki
Disease−Case Report alld Review of the Literature
Yoshihisa Kinoshita and Takashi Sakano
I)epartmellt of Pediatrics, Hiroshima Prefectllral Hiroshima Hospital
VVe present a 9−year・old girl with niyocoplasma illfection who had 5 major sylnpton〕s of
Kawasaki disease. She started to have fever, cough and nasal discharge. A swelling of lips was
found on 6 days of illness. Conjunctive illjectiol)was found oll g days of illness, skin eruption,
palmar and plantar ertythema were noted on 10 days of illness. On adiniss. ion(12 days of illness),
50f 6 principal symptolns of Kawasaki disease except for cervical lymphadenopathy as well as
severe cough were recognized and two dimensional echocardiography sho∼ved a dilatation of left
maill coronary artery. Treatment with clarithromycin was initiated. Fever abated on l4 da}・s of
illness and dilatati(m of the cor(mar}・arteries regressed(m 15 days of illness. Fifteen cases of
Kawasaki disease disease with elevation of anti・mycoplasma alltibody titer including oし1r case
have been reported. The clinical characteristics of these patiens include higher onset age(mean
4.6year)and residual pigmentation of skin eruption. Two of these patients were shown to have
coronary artery lesions. Evaluation of coronary artery Iesions is necessary to patients“・ith
mycoplasma infection, when clinical sympt()ms of Kawasaki disease appear.
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