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NGNと研究開発

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NGNと研究開発
1
九州NGN研究会
第2回技術セミナー
NGNと研究開発
∼ NGNを創る、使う、超える ∼
平成20年6月6日
四宮 光文
日本電信電話株式会社
NTTサービスインテグレーション基盤研究所
Copyright(c)2008 NTT,corp.All Rights Reserved.
2
目 次
1.NGNを創る
・NGNとは?
・NGNの国際標準化
・NGNを実現する技術
2.NGNを使う
・NGNの商用化
・NGNで実現するサービス
・NGNによる生活の変化
3.NGNを超える
・NGNの次は?
・ネットワーク技術革新
・サービス技術革新
4.まとめ
Copyright(c)2008 NTT,corp.All Rights Reserved.
3
1.NGNを創る
・NGNとは?
・NGNの国際標準化
・NGNを実現する技術
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通信ネットワークの変遷
4
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岐路に立つ日本の情報通信産業(2004年時点)
5
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日本の情報通信サービス加入数の推移
6
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NGNとは?
7
(NTTの商用化サービスの場合)
従来の電話網がもつ信頼性・安定性を確保しながら、IPネットワークの利便性・
経済性を備えた、次世代の情報通信ネットワーク。それが国際標準に準拠した
最先端の技術を利用しながら、NTTが世界に先駆けて実現する、NGNです。
さまざまな通信機能を
利用して多彩なアプリ
ケーションが創造できる
よう、ネットワークのイン
タフェース仕様を公開し
ています。
オープン
なインタ
フェース
品質確保
「QoS」
利用するアプリケー
ションに応じて、適切な
通信品質が提供され、
通信に必要な帯域が
しっかりと確保されます。
NGNの特長
回線ごとに割り当てた発
信者IDのチェックを行い、
なりすましを防止。また、
異常なトラヒックを制限
する機能なども備えてい
ます。
セキュリティ
信頼性
通信回線や通信装置の
冗長化などを行ったり、
特定エリアに通信が集中
した際のトラヒックコント
ロールや、重要通信の確
保などが可能です。
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オープンなインターフェース
8
NGNでは、高品質の音声や映像通信のためのインタラクティブ通信機能、コン
テンツ配信のためのユニキャスト通信機能やマルチキャスト通信機能、インター
ネット接続機能、さらには高品質の次世代イーサ機能を提供します。
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NGNの定義(ITU-T勧告Y.2001)
9
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NGNの特徴
10
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NGNのアーキテクチャ概要
11
NACF: Network Attachment Control Functions
RACF: Resource and Admission Control Functions
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SIP(Session Initiation Protocol)とは
12
• • SIPとは、IP網上で、音声や映像等のストリーム型の通信の設定や解放を制御
SIPとは、IP網上で、音声や映像等のストリーム型の通信の設定や解放を制御
する方法(プロトコル)である。
する方法(プロトコル)である。
• • SIPは、ユーザ間にエンドーエンド通信を実現し、既にパソコン通信をはじめ、
SIPは、ユーザ間にエンドーエンド通信を実現し、既にパソコン通信をはじめ、
IP電話やTV電話に使われている。
IP電話やTV電話に使われている。
• • NGNでは事業者という概念を基本としたUNI/NNI規定が必要であり、ポイント
NGNでは事業者という概念を基本としたUNI/NNI規定が必要であり、ポイント
はQoSやセキュリティ制御である。
はQoSやセキュリティ制御である。
SIP
サーバ
SIP
サーバ
解放
設定
音声
画像
画像
IP網
TV電話
パソコン等
TV電話
パソコン等
セッション
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13
NGNとIMS、FMC
IMS(IP
IMS(IPMultimedia
MultimediaSubsystem)は移動網のAll-IP化に向けて議論されてきた呼制
Subsystem)は移動網のAll-IP化に向けて議論されてきた呼制
御アーキテクチャであるが、この技術を固定系アクセスに適用し、認証系や帯域管理
御アーキテクチャであるが、この技術を固定系アクセスに適用し、認証系や帯域管理
機能等を拡張したものがNGNである。IMSをベースとしたネットワークを構築すること
機能等を拡張したものがNGNである。IMSをベースとしたネットワークを構築すること
で、移動・固定融合(FMC:
で、移動・固定融合(FMC:Fixed
FixedMobile
MobileConvergence)を容易にすることが期待さ
Convergence)を容易にすることが期待さ
れている。
れている。
第三世代移動体網(現在)
3G-AP
3G-AP
IMS
All-IPコア
ネットワーク
3G-AP
3G-AP
3Gアクセス
既存3G
移動端末
3Gアクセス
アクセス多様化に
ア
ク
セ
ス
多
様
化
に
よる
る移
移動
動固
固定
定融
融合
合
よ
(IP)パケ
ット網
バックボーンの
バ
ッ
ク
ボ
ー
ン
の
オー
ール
ル
I
P
化議
議論
論
オ
I
P
化
音声
回線交換
網
IMSのコンセプトを
「移動・固定統合All-IP網の
呼処理サーバ群仕様」に拡大
インターネット
インターネット
PSTN
PSTN
インターネット
インターネット
PSTN
PSTN
移動・固定統合All-IP網
All-IP移動体網
IMS
All-IPコア
ネットワーク
3G-AP
4G-AP
3G-AP 4G-AP
3Gアクセス
(数M)
4Gアクセス
(100M)
WLAN
WLAN
ホットスポット
固定
固定
光
メタル
All-IP
移動端末
3G端末
4G端末
固定系端末
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NGN関連標準化団体の構図
14
*国連の専門機関、189カ国と600以上の民間機関が参加
NGNの議論の中心
IMSの採用を提案
ITU-T
ITU-T
FG-NGN
FG-NGN⇒
⇒NGN-GSI
NGN-GSI
国際標準化として最
終的な議論を行なう
NGN標準化ではTISPAN
を支持、事業者間接続に
ついては積極的
Europe
Europe
ETSI
TISPAN
IMSの
作成元
Asia
Asia
USA
USA
CJK NGN
WG
ATIS
3GPP・3GPP2
IETF
移動
SIPの
規定元
インターネット
FG-NGN (Focus Group on NGN)
ETSI (European Telecommunications Standards Institute)
NGN-GSI (Global Standards Initiatives)
3GPP (Third Generation Partnership Project)
ATIS (Alliance for Telecommunications Industry Solutions)
CJK (China, Japan, Korea)
ATIS (Telecommunications and Internet converged Services and Protocols for Advanced Networking)
IETF (The Internet Engineering Task Force)
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連携したグローバルスタンダードの重要性
15
● 移動体での経験(GSM、3GPPでの成功):ローミング含む相互接続性の確保
● IP技術によるNGNの構築:インターオペラビリティ確保やマルチベンダ指向
例.ITU-Tでの信号方式検討(SIPの場合)
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NGN標準化のリリースアプローチ
16
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NGNリリース1(Release1)の基本的な勧告
勧告番号
勧告名
17
概要
Y.2000群の
補足1
NGNリリース1スコープY.2000シリー
ズに対するサプリメント(補足)1
NGNリリース1(R1)の検討範囲を、想定する網構成(環境)と提供サービス例の
側面で記述した文書。
Y.2201
NGNリリース1要求条件
NGNリリース1のハイレベルな要求条件を規定した文書。
Y.2012
NGNの機能要求条件とアーキテク
チャ
NGNリリース1の勧告群の中で要求条件(ステージ1)に準拠した、NGNの機能
的なアーキテクチャ(ステージ2)を記述した文書。
Y.2021
NGNにおける3GPP IMSの位置づけ
IMSの提供機能および内部機能エンティティ、参照点、3GPP IMSとの関連を規
定した文書。
Y.2031
PSTN/ISDNエミュレーションアーキテ
クチャ
PSTN/ISDNエミュレーション・サービスを提供する、PSTN/ISDNエミュレーショ
ン・サービス・コンポーネント(PES)の機能エンティティ、参照点を規定した文書。
Y.2041
NGNリリース1能力カセット1
NGNリリース1におけるセッション型基本通信機能を記述した文書
Y.2091
NGNにおける用語定義
NGNにおける用語および定義を示した文書。
Y.2111
NGNにおけるリソース/受付制御機能
リソース/受付制御機能の機能エンティティおよび参照点を規定した文書。
Y.2171
NGNにおける受付制御優先レベル
非常時にNGNに入ってくるテレコミュニケーション・サービスの受付制御実現の
ための3つの優先レベルを規定した文書。
Y.2173(AAP中)
NGNにおける性能測定の管理
NGNにおける性能測定の管理要求条件、管理アーキテクチャを規定した文書。
Y.2261
NGNへのPSTN/ISDNエボリューショ
ン
IMSベースとコール・サーバ(CS)ベースで、電話網がNGNに移行する際の留意
事項を規定した文書。
Y.2271
コールサーバ型PSTN/ISDNエミュ
レーション
コール・サーバ型アーキテクチャを使用したPSTN/ISDNエミュレーションを規定
した文書。
Y.2701
NGN R1のセキュリティ要求条件
網の資産、サービス、エンド・ユーザーの通信や情報を守るための、網が行うセ
キュリティについての要求条件を規定した文書。
Y.2702
NGN R1の認証要求条件
NGNの認証モデルを規定し、各区間における要求条件を規定した文書。
Q.1706/
Y.2801
NGNにおけるモビリティ管理の要求条
件
NGNにおけるモビリティ管理(MM)の要求条件を規定した文書。NGNでのモビリ
ティ管理のための考慮事項、管理タイプを記述。
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NGNリリース2の検討項目(サービス)
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ネットワークの全体最適化
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NGNの研究実用化
20
光2000万時代を支える基盤ネットワーク技術
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フォトニックネットワークの基盤技術
21
光2000万時代の多彩なサービスをサポートする
大容量かつ経済的なネットワーク
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パーソナルIP(固定IPv6)通信サービス
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ヒト、モノのサービス制御/管理機構をネットワークが実現
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アクセスシステム
23
FTTHのさらなる高度化を実現
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PON(Passive Optical Network)
24
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高機能化帯域を利用したPONシステム構成例
25
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26
運用経験のフィードバック
長年にわたりネットワークを維持管理してきたノウハウを活かして、運用者としての
観点(開通処理・試験・監視等)での技術開発を行うことで、ネットワークの構築・維
持におけるコスト・スピードの革新を図る。
フィードバックによる運用の効率化事例
・現場付コネクタ(FAS)
現場付コネクタ(FAS)
架空接続のスキルレス化を目指し、
現地で作成が容易なコネクタを開発
光サービス開通即応化
・現場付コネクタ(FAS)
・光設備選定システム(PAS)
・架空/地下配線工具
・コネクタはプラグ・ソケット方式で接続が容易
・切替回数は無制限(差替えのみ)
・コネクタ作成は特殊工具不要で容易
保守・運用の遠隔化・効率化
・光線路保守支援システム
(AURORA)
光
地下設備
光宅内・構内配線
工事即応化
・曲げフリー光コード
・宅内先行配線
・曲げフリー光コード
結び状態
折り返し状態
メタル並みの取扱
いが可能で、光配
線の美観向上
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ワイヤレスアクセス
27
光と無線を組合わせたシームレスなアクセス手段の提供
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ワイヤレスシステムのトレンド
28
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情報セキュリティに関する研究開発
29
暗号理論から社会的影響まで
幅広い領域におけるセキュリティのメッカ
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30
暗号技術開発の系譜
暗号研究は「安心・安全」を支える重要な要素技術であり、基礎理論の探求から実用的な
方式・実装の研究開発までを20年以上継続して行ってきた。その結果、様々な製品への
適用や国内外の標準化規格やオープンソースコミュニティでの採用を実現した。
●2006年∼
Camelliaのオープンソース化
●2003年∼ 製品への適用
ファイル暗号化 、 暗号LSI 、 認証公証システム 、
セキュリティ暗号メール など
製品化,
オープン
ソース化
●2000年∼ NTT暗号応用ライブラリの実用化
●2001年 PSEC-KEM ●2005年ESIGN-PSS
(公開鍵暗号による共通鍵配送)
(安全性証明付デジタル署名)
●1999年 ECAO
(安全性証明付デジタル署名)
●1990年 ESIGN
●1999年 PSEC ●2000年 Camellia
(デジタル署名)
(公開鍵暗号)
方式提案,
実装研究
(128ビット共通鍵暗号)
●1987年 FEAL
(64ビット共通鍵暗号)
公開鍵
素因数分解による
暗号
共通鍵 64ビット共通鍵
楕円曲線による暗号
量子公開鍵
暗号の提案
基礎理論、
基礎研究
128ビット共通鍵
20年以上に渡る基礎理論研究開発の継続,安全とは何か,解読とは何か,困難とは何か
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環境にやさしい通信エネルギーシステム
31
きれいに作って、無駄なく貯めて、上手に使う
*ニッケル水素電池、リチウムイオン電池など
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「グリーンNTT」の推進について(5/2報道発表)
32
∼ソーラーシステムを中心とした環境貢献∼
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33
2.NGNを使う
・NGNの商用化
・NGNで実現するサービス
・NGNによる生活の変化
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34
NGNの利用分野(例)
社会
・遠隔医療,ヘルスケア
・防災情報システム
・電子政府,電子自治体
・遠隔教育など
ビジネス
個人
NGN
・企業VPN
信頼性の高い
・電話,TV電話
・SaaS
社会インフラ
・IPTV
・テレワーク
・ホームセキュリティ
・テレプレゼンス
・ネットワーク型ゲーム
・グループウェアなど
・動画共有など
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ブロードバンド・ユビキタスサービスの展開方針
35
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今後のブロードバンド・ユビキタスサービスの展開イメージ
36
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事業構造の改革の取り組み
37
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光サービスユーザのNGNへのマイグレーション
38
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IPTVのプロデュース活動
39
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OSAPのプロデュース活動
40
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デジタルサイネージのプロデュース活動
41
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NTTグループショールーム「NOTE」
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(NTT Open Telecom Experience)
NGNで実現する多様なサービスをわかりやすく、より具体的に体験できる空間
です。次世代ネットワークの未来像を自由に描いてもらうために、またより多く
の人々に新たなコミュニケーションのページを開いてもらうことを願って、常に
最新の情報を発信してまいります。 (予約制)
http://www.ngn-note.jp/
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新音声符号化国際標準ITU-T G.711広帯域拡張
43
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レッドタクトン(RedTacton)
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電波や光ではなく、人の体の表面を伝送路とする
新しいヒューマンエリア・ネットワーク技術
http://www.redtacton.com/
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日本とタイ間でのICT技術を活用した
世界初の遠隔医療共同実証実験について
45
http://www.ntt.co.jp/news/news08/0803/080311a.html
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46
NGN時代の新たな品質課題
サービスの多様化に対応した複数メディアの品質目標値の明確化
多様なプレーヤ間での品質配分の考え方の確立
複雑な接続形態を考慮した接続系のモデル化/ネットワーク内品質配分の明確化
NGNの特徴
NGNの特徴
多様なネットワーク形態
(アクセス網,ユーザ網,端末,等)
多様なプレーヤー
(xSP,キャリア,ベンダー,ユーザ,等)
多様なサービスとサービス統合
(WWW,音声通信,映像配信,情報家電,等)
多様な通信網の利用方法
(FMC,ユビキタス,等)
新たなリスク
(サイバーテロ,コンピュータウィルス,等)
品質関連の課題
品質関連の課題
マルチメディアサービスの
品質指標と目標値の明確化
緊急/重要
通信の確保
複雑系(マルチキャリア環境)
における品質規定/管理
品質劣化時の影響範囲と
責任所在の明確化
大規模故障/
災害への対策
インサービス品質
管理の実現
(セキュリティなど)新たな
リスクへの対処/対策
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47
QoSとQoE
QoE(quality of experience)の主観評価から客観評価へ
家電
電話
PC
蓄積サーバ
IP伝送装置
TV
キャリア
ネットワーク
ホーム
ネットワーク
STB
復号化装置
撮影・録画品質 符号化品質 配信伝送品質 ホーム 復号化 ディスプレイ品質
(コンテンツ品質)
ネットワーク 品質 リモコンの操作性
品質
メニューの機能性・・・
QoS
QoE
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QoE評価技術のポイント
48
☆測定できなければ制御できない
☆そうは言っても人間の感覚の良し悪しは様々
人間が感じる品質(QoE)を定量化
する心理試験法
【電話の例:ACR法によるMOS値*1】
主観品質評価法
制御可能なパラメータへ
測定可能な物理量から主観品質を
推定する方法
【VoIPの例:E-modelによるR値*2】
客観品質評価法
国際標準化へ
テレビ電話サービスの総合品質評価モデル
(ITU-T勧告G.1070)
*1 MOS: Mean Opinion Score(平均オピニオン評点)
*2 0-100の値をとる品質指標.MOSにマッピングされる.
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49
3.NGNを超える
・NGNの次は?
・ネットワーク技術革新
・サービス技術革新
Copyright(c)2008 NTT,corp.All Rights Reserved.
NTT研究所における基盤ネットワーク研究開発
1980
1990
50
2000
△
△民営化
△
NTT再編(1999)
△
INSネット64サービス開始
△INSモデル実験開始 △
INS構想
INS-Pサービス開始
IP化へ
△NGN商用
△
中期経営計画
「NGN」構想(2004)
△
ノード
△
MHN-Aπ(ATMメガリンク)
△
VI&P構想
MNN-A(フレームリレー) △
・映像を含むマルチメディアへ△
T1-CA(VoIP)
・光アクセスの全家庭展開 MHN-S(PHS)
光リンク
△
△
WDM
WDM
△
(2.4Gx32波)(10Gx32波)
FA-10G
△
10G-OADM
光アクセス
△
ATM-PON
△
Πシステム
△
B-PON △
GE-PON
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50
51
ネットワークの進展(NGN時代)
(2008∼)
AP
AP
インターネット
(OCN等)
PSTN/
ISDN
メタル
ひかり
電話
ADSL
AP
オンデマンド
映像・コンテンツ
インターネット
アクセス
地上
ディジタル
映像
/テレビ
光アクセス
APL
サーバ
家電制御・
セキュアコンテンツ
サービス
NGN
100Mbps
/1Gbps
宅内GW
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51
52
将来ネットワークに対する方向性のイメージ
膨大な数の、多種類の新しい端末に、パケッ
ト或いはサーキットサービスにより、コンテクスト
収集、センシング、モノ間通信を提供
NGNの次の新世代ネット
ワーク(NWGN)へ!
パケット技術の限界を超える、超広帯域、
低遅延サービスを、光ネットワークのメリッ
トを最大限に活用して提供
多
端末数
インターネット上で発展してきた多様なサービス
を、新パラダイムのパケットNWによって実現
タイニーバンド
マス・サービス
タグ
センサー
アクチュエータ
物品
(実世界把握)
ブロードバンドパケットサービス
ヒュージバンドサービス
インタラクティブ映像
クラウドコンピューティング
音声、Web、P2P等
超高臨場感通信
CDN
広域データセンタ
NGN
少
狭
端末毎の利用帯域
広
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52
53
光インフラ技術開発の系譜
光ブロードバンドサービスは、光ファイバ、光スプリッタ、光アクセスシステム、波
長多重伝送システム、光コネクタといった光に関するNTTの基礎から基盤までの
およそ30年以上に及ぶ研究開発の積み重ねにより実現した。
多チャンネル伝送
単一チャネル伝送
・07 WDM 1.6Tシステム
(40G×40ch)
・99 WDM 80Gシステム
(2.4G×32ch)
・85 日本縦貫光ファイバ網完成
光アクセスシステム
商用システム
・96 10Gシステム(FA-10G) ・04 ROADMシステム
・87
F-1.6G
(非同期)
・サービス
・05 GEGE-PONシステム
PONシステム
・83 F-400M (非同期) ・91 F-2.4G(SDH)
・90 F-600M(SDH)
・02 B-PONシステム
・07 20.4Tb/sWDM
インフラ技術開発には
インフラ技術開発には
伝送実験
時間&忍耐力が必要!
・97
CATV映像伝送システム
(100G×204ch)
時間&忍耐力が必要!
・89 光ファイバ増幅伝送実験
試験システム
オール光の
・99 OADMシステム
・装置
ネットワーク実現
(10G×16ch)
・80 F-400M現場試験
光電子融合型
・96 1Tbit/sWDM伝送実験
・85 つくば博でアクセス網
パケットルータ
プロトタイプの開発
に光ファイバ導入
・86 光スプリッタ(PLC)
・06 フォトニック結晶に
・96 光スイッチ(PLC)
・77 VAD法 ・81 単一モードファイバ ・88 分散シフトファイバ
よる光蓄積(1ナノ秒)
実用化
実用化
デバイス
・87 SCコネクタの実用化
・07 高安定・高速可変
・94 AWG実用化(PLC)
波長光源
・81 DFBレーザの常温連続発振
1975
1980
1985
1990
1995
2000
2005
2010
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超高速・大容量光トランスポート技術
54
∼究極の伝送容量を目指して∼
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フォトニックトランスポートネットワーク
55
∼より大容量、経済的なネットワークの実現を目指して∼
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量子情報技術の系譜
56
Copyright(c)2008 NTT,corp.All Rights Reserved.
57
符号化圧縮技術の系譜
■これまで ⇒ VASA: MPEG-2によるデジタルTV放送素材伝送.事業展開成功
■現在 ⇒ SARA: H.264による映像サービス(IPTV,映像配信等)展開
■これから ⇒ ナチュラルクオリティ映像を睨んだポストH.264(超高圧縮)
LSI
これから
ポストH.264
現在
H.264
Ultra Reality Video Codec
1チップ
H264 LSI
SARA
2007 春
組み込み向け低電力
1チップHDTV LSI
これまで
ソフトウエア
H.264ソフト
2006
・NGN-VoD
装置,サービス
・超臨場感通信
・自由視点テレビ
・スーパーハイビジョン
・IPTV
・地デジ再送信トランスコーダ
・ワンセグ放送
・次世代DVD/DVC
・双方向コーデック
(ISIL-Box)
2003
プロ用1チップ
PCC
・ディジタルビデオカメラ
HDTV LSI
MPEG-4
2003-04
・プロシューマ用ビデオカメ
ラ
VASA
2002
SDTV向け
・放送用コーデック
WarpVision
1チップ LSI
MPEG-2
・ディジタルTV伝送ネットワーク
2003
・4k×2k コーデック装置
SuperENC-II
ポータブル
2003-04
2000
HDTVエンコーダ
ISIL
MPEG-2
SDTV向け
1チップLSI
SuperENC
1998
2000
2000
PC
カード エンコーダ
PCカードエンコーダ
Copyright(c)2008 NTT,corp.All Rights Reserved.
ぶるなび
58
−人間の知覚特性を利用した力学インターフェース−
●どこにも固定することなく、引っ張られるような並進方向の力を持続的に提示できる方法
●どこにも固定することなく、引っ張られるような並進方向の力を持続的に提示できる方法
・GPS付きの携帯電話が画面の地図を見ることなく「手を引いて」案内
・GPS付きの携帯電話が画面の地図を見ることなく「手を引いて」案内
・ゲーム端末やコントローラ、視覚障がい者の歩行支援など幅広い利用分野で可能性
・ゲーム端末やコントローラ、視覚障がい者の歩行支援など幅広い利用分野で可能性
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59
情報流通から“知の流通”へ
情報を使いこなすICTの実現により
役立つ知識をタイムリに提供する 知の流通 を目指す
∼今・ここで・あなたのための知識∼
バーチャル世界
家庭で
知
情報の過多と
玉石混交化
知
コンテキスト
・位置情報
・プレゼンス
・天候、周囲音
・周囲の人の数、等
・趣味嗜好
・感情
・行動特性
・価値観、等
知 街中で
知
企業で
実世界
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コミュニケーションの新たな豊かさ
コミュニケーション
つながる
伝える
理解する・
感動する
知の流通
新たな豊かさ
目的・ニーズを理解し、大量の人・
組織・情報のアドレスの中から最適
なものをすぐに探し、つなぐ
有意な
つながり
端末環境や周囲状況(場所、騒音、
など)に応じて、意味を損なわず伝
えたい内容だけを的確に伝える
嗜好、感情、背景知識などに合わせて、
伝達内容を分かりやすく翻訳し、理解
の補助・感動を提供する
60
的確な
伝達
深い 理解
と感動
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生活、ビジネスの中の知の流通
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知の流通 サービスはコミュニケーションに新たな豊かさをもたらし、日常
生活と企業活動の豊かさと効率性を飛躍的に向上する世界を実現します
Life
Business
∞(無限大)から、この瞬間
に最適な出会い・発見
五感に訴求し、その場に
居合わせる感覚の再現
世代、文化の壁を超えた
感動体験の共有
コスト≒ゼロ&空間≒∞の
リソースマッチング
知
知
知
巧の技も自由自在×最適
な表現でトランスファー
オフィスログ活用による業務
ノウハウ継承の完全自動化
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4.まとめ
62
• NGNとは、オペレーション等のコスト削減を可能とす
る、また高品質・セキュリティを担保できるキャリアの
新しい世界標準ネットワークである。
• NGNの実現において、FMC(固定と移動体の融合)
等を考慮すると、IMSがキーワードとなる。
• NGNがリソース受付制御機能によりQoS確保可能な
点は、既存のインターネットとの違いの1つである。
• NTT西日本が今年3月から商用化したNGN(商品名:
フレッツ光ネクスト)には、ベンダの技術だけでなく、
NTT研究所の研究成果が活かされている。
• NGNに関する研究開発(ネットワークとサービス)は、
すでにNGNを超える新たなパラダイムシフトに向けて
日進月歩を開始している。
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NGNへの理解を深める文献等
63
・井上友二監修、「[改訂版]NGN入門」、インプレスR&D
・井上友二監修、「NGN教科書」、インプレスR&D
・NTT西日本HP、http://www.ntt-west.co.jp/ngn/
・次世代サービス共創フォーラム、http://www.ngs-forum.jp/
・NTT技術ジャーナル、http://www.ntt.co.jp/journal/
・ITU-Tホームページ、http://www.itu.int/ITU-T/
・NTTのHP(研究開発含む)、http://www.ntt.co.jp/
・etc
サービス創造グループを目指します
ご清聴ありがとうございました
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イーサネット関連標準化団体、主要課題/プロジェクト
64
現在、以下の団体、課題/プロジェクトを中心にイーサネット関連の標準化が進め
られている。なお、ITU-TとIEEE 802委員会は密に連携し標準化を推進している。
項
番
標準化団体
課題/
プロジェクト
1
ITU-T SG13
Q.5/13
イーサネットOAM勧告を作成。Y.1731として勧告承認済み(2006/5)。
2
ITU-T SG15
Q.9/15
イーサネットリニアプロテクション勧告G.8031を勧告承認済み(2007/10改版承認)。
装置アーキテクチャ勧告G.8021のOAM関連仕様、リングプロテクション勧告G.8032につい
て勧告化中。
Q.11/15
イーサネットサービスを勧告化中
Q.12/15
イーサネットアーキテクチャ勧告改訂版(G.8010)を作成中。
P802.1ag
ネットワークレベルのイーサネットOAMメカニズム。標準化完了(2007/9)
P802.1ad
プロバイダブリッジ(ユーザ、キャリアそれぞれでVLANを定義できる、いわゆる、Q in Q技
術)。標準化完了(2005/12)。
P802.1ah
プロバイダバックボーンブリッジ(プロバイダブリッジ網を相互接続する、いわゆる Mac in
Mac技術を含む階層化VLANによるスケーラビリティ拡張技術)。
P802.1aj
Two Port Mac Relay (いわゆるメディアコンバータ)を含むアクセス系の管理技術。
P802.1Qay
PBB-TE(プロバイダバックボーンブリッジのトラヒックエンジニアリング)について、課題新設
P802.3ah
イーサネットアクセス網(GEPON、アクセス系監視)の標準化(2004年6月完了)
P802.3av
10G EPONの標準化について、課題新設
P802.3ba
40G/100G イーサの標準化について課題新設
3
4
IEEE 802.1
IEEE 802.3
検討状況
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