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BMW Motorrad World News 2007 Vol. 7

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BMW Motorrad World News 2007 Vol. 7
2007 年 3 月 16 日
BMW Motorrad World News 2007 Vol. 7
* 以下のニュースは BMW AG 発行のニュースレターの翻訳であり、日本市場への導入とは
関係の無い場合があります。
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MAX BMW XPLOR レースチーム、快走
Xchallenge で雪にもチャレンジ
ヒーローズ・
レジェンド、開催迫る
BMW Motorrad、デイトナ・
バイクウィーク2007 でフル回転
【MAX BMW XPLOR レースチーム、快走 】
アメリカ最大のラリー“NASA Rally Sport 2007 Sandblast Rally”
の一環として、アメリカで初 と
なるバイクのクロスカントリーラリーがサウスカロライナ州シャローで開催された。いつもは車だ
けのイベントに今年はバイクも参加し、BMWからは Max BMW XPLOR レースチームが素晴
らしい走りを見せた。
深い轍だらけの砂利道や、くっきり刻まれたヘアピンターンなどに苦戦し、13 人のライダーのう
ち完走できたのは 10 人だった。Max BMW XPLOR チームは、3 人がトップ6 に入る快挙を達
成し、中でもマーク・
アルバートソンが HP2 Enduro で SP1 クラス 2 位、総合 3 位に入った。さ
らにピーター・
カニングは HP2 Enduro で総合 5 位となり、デイブ・
ハバードは G 650
Xchallenge を入手したのがイベントの数日前にもかかわらず、クラス 2 位を獲得した。
参加ライダーは到着と同時にスタートとなった。と言うのも北東部の突発的な吹雪のせいで、数
人のライダーの飛行機が欠航や遅延したからだ。そんな中、1990 年製 R 100 GS PD で参戦
予定の ジェイソン・
アダムズは、たった 2 時間の フライトが予定通りに飛ばないだろうと思うや
否やレンタカーを借り、サウスカロライナまでの 900 マイル(1,500km)
を一晩中ぶっ飛ばし、4
時間の オリエンテーション・
セッションにぎりぎり間に合 った。レースもすごかったが、レースに参
戦したライダーもすごかった。
スタート時の気温は氷点下だったが、それを物ともせずライダーは 60 秒間隔でスタート
を切っ
た。既に 30 台のラリーカーの熱いレースが繰り広げられた後だったので、路面はボロボロに
引き裂かれ 、深い轍や土の塊などが残されていた。ダグ・
モリソンは、そんな道に HP2 Enduro
で一番手で挑んでいった。
ほどなくしてダグとマークの戦いが勃発したが、ダグは 松の木に激突して HP2 Enduro の“
くち
ばし”
を失ってしまった。痛む肋骨と固い決意を胸に、再びバイクに飛び乗って執念の 総合 6
位に入った。一方 マークはモトクロス経験をフルに活かして SP1 クラス 2 位、総合 3 位を獲得
した。「
バイクのパフォーマンスは完璧で、サンドで 100mph(
160km/h)
以上出るパワーと安定
性はすごい」とマークは語る。
レースでは 3 人のライダーにちょっとした事故があったが、ピーター・
カニング(
HP2 Enduro)
、
マックス・
ストラットン(HP2 Enduro)
、スティーブ・マウク(
HP2 Enduro)
、クリス・
オルセン(
F
650 GS Dakar )
、キース・
チャンパ(
F 650 GS Dakar)
、ジョン・
ジョイ(R 80 GS)
、デイブ・
ハバ
ード(
G 650 Xchallenge)
といったほとんどのチームメンバーが完走した。ハバードは、新しい
Xchallenge について次のように語っている。
「
まず感じたのは、その軽さ。モーターのパワーは全然衰えなかった。深い砂場で 80mph
(
130km/h)
出しても、引きの力が強かった。カチカチに固まった土や泥、深い砂場もたくさんあ
ったけど、サスペンションのおかげで簡単に対処できた。ブレーキも優秀だった。全体的にマシ
ンは岩のように安定していて、ふらつかなかった。ものすごいデュアル・
スポーツ・
ウェポンだ
よ」
時間を競うステージの他に、地図を片手に次のステージまで走るというステージもいくつかあっ
た。時間通りに次のステージに到着することが重要となり、早すぎても遅すぎてもペナルティが
科せられる。ダートのスピード感溢れるステージに加え、ナビゲーションの要素が濃いステージ
もあり、どんなオフロードラリーよりも過酷で、車よりもライディング能力が問われる。
1990 年製 R 100 GS PD で参戦したジェイソン・
アダムズは、レース条件について次のように
語っている。「
砂はぼやけて、轍は暗い影のように見えた。路面は 10mごとに柔らかい砂、砂
の塊、べとべとした泥 に変化した。完走できて満足してるけど、次は自己ベストを更新するよ」
Max BMW XPLOR レースチームはとても良い結果を残した。何才になっても、“
砂で遊ぶ”
こと
ができるということを証明してくれた。
【Xchallenge で雪にもチャレンジ】
南バイエルンBischofswiesenのスキーセンターでは、雪不足のため第 2 回“
Baboons
ShowSpeedhill powered by BMW Motorrad”
イベントは中止となった。
しかし、スカンジナビア半島では雪不足など全く関係なく、BMW Motorrad フィンランドがサポ
ートするエンデューロチームは極寒の中、3 月末の“
Päijänneajot”
と呼ばれるフィンランドの有
名なレースへの準備を怠らない。
このレースの準備として、BMW フィンランドの公式エンデューロチームはフィンランドで行われ
る本格的なエンデューロレースに参戦した。このレースは“
Vesijärvenajo”
と呼ばれ、今年初め
てフィンランドで開催されるエンデューロレースであり、ワールド・
エンデューロ・チャンピオンシ
ップ(WEC)
のライダーの多くが、3 月 17 日∼18 日にスウェーデンで開催される WEC レース
の前哨戦として参戦する。
レースは 300 人以上のライダーが参戦し、一面の雪の中で開催された。BMWチームはニュ
ーBMW G 650 Xchallenge で参戦し、フィンランドのエンデューロレースファンの前に初めてそ
の姿を披露した。
このレースに参加 した目的は Päijänneajot に向けた G 650 Xchallenge のテストや準備だった
ので、結果自体には執着していなかった。最重要課題は、スパイクタイヤを履いた雪道で
Xchallenge のサスペンションをどれだけ良くできるかだった。マシンは厳しい条件 を物ともせず、
真のハード・
エンデューロマシンとしての実力を証明した。
3 月 30 日から4 月 1 日まで開催される Päijänneajot はフィンランドのチャンピオンシップの一
つで、約 900km にも及ぶ距離を 3 日間で走る、エンデューロレースライダーにとって最難関の
レースだ。厳しい天候が予想され 、50cmを超える積雪や湿地帯などの地形の変化もあり、ラ
イダーやバイクにとってはまさに サバイバルレースとなるだろう。
BMW エンデューロチームには Päijänneajot レースの経験者が 2 人いて、モーターサイクル ス
ポーツ界では名が知られている。フィンランドのステファン・
コリンと、スウェーデンのピーター・
アンダーソンは優勝目指して走りぬける。
2 人ともニューG 650 Xchallenge エンデューロマシンとの対面を待ち焦がれていたが、いよい
よ 3 月 10 日に BMW Motorrad ディーラーに到着することになった。フロントとリヤのサスペン
ショントラベルは最大 270mm、乾燥重量 144kg、改良された650cc の単気筒エンジンを搭載
し、公道で走行できる新しい BMW Motorradのエンデューロマシンだ。2007 年には、オンロー
ド、オフロード、さらに雪の中でも‘Get Your Kicks.’
(
楽しんでいる)
ライダーの姿 を多く見かけ
ることだろう。
【ヒーローズ・
レジェンド、開催迫る】
クラシックバイクでアフリカまで旅する、第 2 回ヒーローズ・
レジェンドが 3 月 24 日から 4 月 7
日まで開催される。スタートまで 2 週間を切り、BMW ライダー達もパリからダカールまでのライ
ディングを楽しみにしている。
3 月 24 日の朝、パリを出発する前に総勢 130 人のラ
イダーは 3 人 1 組となり、バイク 1 台と4WD のサポ
ート
車 1 台と共に、エッフェル塔の下に一列に並ぶ。
そこからフランスとスペインを南下し、スペインのアル
メリアからモロッコのナドールに船で入国し、アフリカ
の冒険が幕を開ける。
優勝目指して走る BMWライダーは 3 人。BMW
Motorrad UK のアフターセールス・
マネージャー、デイ
ブ・
アレキサンダー(
1994 年製 R 80 GS改)
とオラン
ダ人ライダー2 人が、ダカールのゴールを目指す。
バイクを砂漠のラリー向けに改造するのが専門のオラ
ンダの BMWディーラー、Bert Duursma は、今年のヒ
ーローズ・
レジェンドでは 2 つのチームをサポートし、
ジョス・
ボウゴンディエンには BMW R 65 GS を貸し出
している。ジョスはオランダ最大の新聞‘
De
Telegraaf’
が主催する、ヒーローズ・
レジェンド
の出場ライダーでベスト・
ライダーを見つけるレ
ースに優勝した。
R 1150 GS Adventure を所有し、熱烈なエンデューロライダーである彼でも、De Telegraaf チ
ームの ライダーに選ばれたことの幸運を自分でも信じられなかった。「
De Telegraaf 主催のレ
ースに挑戦するにあたり、応募動機を書かなければなりませんでした。300 人ぐらいが応募し
て、上位 70 人が選ばれました。そこから5 人にしぼられて、ライディングスキルだけでなく心理
的能力や精神力も試されました。私は幸運にも選ばれ て、スタート
が待ち切れないです」
彼は Bert Duursma が手がけた
BMW R 65 GS に乗る。このマシン
は排気量が 650cc から900cc まで
上がり、出力も27 から 65 馬力まで
増えている。サスペンションも改良さ
れ、フレームも砂や石、岩が多いア
フリカのコースに耐えるよう補強され
た。
「
今は厳しいトレーニングを受けてい
ます」
と、オランダの軍隊でバイクの
インストラクターをしているジョーは
語る。「
南アフリカは昔走ったことが
ありますが、今回のようなルートは初めてです。自分の トレーニング準備の一環として、オラン
ダのエンデューロ選手権には何度か出場していますが、今回のラリーのスタートが近づくにつ
れて、怪我をしないように十分に気をつけるようになりました。私にとっては一生に一度 のチャ
ンスですし、De Telegraaf 紙は私の進捗を毎日取材してくれていますので、絶対に完走したい
です」
Bert Duursma はピエール・
カースマカースもサポートし、彼は BMW HP2 Enduro で参戦する。
オフロードファンなら、モトクロスの元チャンピオンで、1974 年の AMA スーパークロス選手権
を制したピエールを覚えているだろう。彼がヒーローズ・
レジェンドに参加する理由は、単純にラ
イディングと自分を追い込むことが大好きだからだ。
「
僕はライディングに夢中なんだよ」
と、ピエールは語る。「
乗れるチャンスがあればいつだって
乗るし、HP2 Enduro がアフリカでどんなパフォーマンスを見せてくれるか楽しみだよ。去年は
XT500 で参加して、2007 年は BMW だから面白くなりそうだね。ちょっと前にスペインで HP2
Enduro に試乗して、優れたパフォーマンスとエアサスペンションに感激したんだ。僕が乗るマ
シンは、ナビとデザートタイヤ、15L の燃料タンク以外はほぼノーマルだよ。ちょっとだけ車高も
落としてるけど、それくらいかな。結局ヒーローズ・
レジェンドは、競争じゃなくて冒険を楽しむこ
となんだよ」
昨年同様、ヒーローズ・
レジェンドのルートは熟練ライダーや初心者にも合わせてなければなら
ず、これを実現するために、主催者のユベール・オリオール達はモロッコ、モーリタニア、セネガ
ルを抜ける素晴らしいルートを作った。砂、石、砂丘、轍、浅瀬、浜辺、川床など、全てが揃って
いる。最も重要なのは、参加者やマシンをリフレッシュさせるために毎晩野営することだ。そして
6,500kmにも及ぶラリーは 、ダカールのラック・
ローズで幕を閉じる。
ヒーローズ・
レジェンドの詳細は、公式ウェブサイト(
www.heroeslegend.com)で確認できる。
【BMW Motorrad、デイトナ ・
バ イクウィーク 2007 でフル回転 】
デイトナ・
バイクウィークは世界最大のモーターサイクルイベントの 1 つで、バイクレース、コン
サート、パーティー、ストリートフェスティバルなどのイベントが盛りだくさんある。毎年フロリダの
デイトナビーチで開催され、1 週間にわたるイベントにおよそ 50 万人が足を運ぶ 。今年は 3 月
2 日から9 日まで開催され、BMW Motorradもレースやスタント、パーティー、デモなどを主催
し、何千ものバイクファンの注目を集めた。
BMW レース、再び
3 月 4 日、SunTrust MOTO-ST シ
リーズの第 1 戦 DAYTONA USA
300 の伝説的な高いバンクを誇るオ
ーバルコースで、サンノゼ BMW の
Sun Trust MOTO-ST チャンピオン
が日本のライバル達と再び熱い戦
いを繰り広げた。
ほとんどのレースで、ブライアン・
パ
リオットとネイト・
カーンの No.46 サ
ンノゼ BMW R 1200 Sが圧倒的な
強さを見せつけ、デイトナで 2 度目
の SunTrust MOTO -ST優勝を手にすると思われていた。10 月に行われたデイトナ 8 耐の覇
者は、最初の 65 ラップのうち 50 ラップでトップを守り、このまま優勝が確実と見られていたが、
技術的な問題が発生し14 ラップを残してリタイアを余儀なくされた。ネイト・
カーンは、3 月 3 日
に Thunderbike とSuper Twinz、さらに 3 月 4 日には CCS 600cc グランプリに参戦していた。
インドア・
ストリートバイク・
フリースタイル世界チャンピオン、アスファルト
も制す
2006 年と2007 年のスタント
・
ウォ
ーズと、インドア・
ストリートバイク・
フリースタイルの世界チャンピオン
であるクリス・
ファイファーは、アイル
ランドのダブリン・
モーターサイク
ル・
ショーに登場して F800 でショー
を行い、そこからすぐにデイトナに
向かった。クリスはデイトナの BMW
Motorrad ディーラーで 1 日 3 回の
ショーを行い、さらに BMW XPLOR
パーティーでも特別なスタント
を披
露し、1 週間ぶっ通しの活躍を見せ
た。
宣伝トラックも出動
BMW の宣伝トラックも出動し、2007 年最新の BMW バイクを試乗する機会を提供した。これ
までデイトナ・
バイクウィークの試乗車はクルーザータイプのバイクだけだったが、今年は他メ
ーカーの多くと比較してパフォーマンスが向上し、軽量化され、スタイルでも目を引く最新の
BMW バイクを披露するまたとない機会となった。
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