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NO.1000>週間相場見通し

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NO.1000>週間相場見通し
平成 25 年 6 月 7 日発行
Vpl.838
Evolution Japan Co., Ltd.
[08 月 15 日~08 月 19 日]
平成 28 年 08 月 12 日発行
Vol.1000
※文中の価格は特に断りがない限り、国内:先限ベース、海外:期近ベースです。
※社の方針と一致するものではありません。
NY 金(期近)は、8 月 2 日一時 1,374.2 ドルまで買い進められ
る場面も見られるなど、終値ベースでは 2014 年 3 月 17 日以来
約 2 年 5 ヶ月ぶりの高値で終了となった。ただ、8 月 5 日に発表
された 7 月米雇用統計で、景気動向を反映する非農業部門就
業者数は前月比 25.5 万人増となり、前月(改定値、292 万人増)
から増加。市場予想(同 18.0 万人増)を大幅に上回り、2 ヶ月連
続で雇用の持続回復に必要とされる 20 万人台を上回る「ポジテ
ィブ・サプライズ」となり、ややタカ派寄りだった 7 月の FOMC 声
明を裏付ける内容となったことから、FRB による年内の利上げ
観測が再燃。そのため、8 月 8 日には 1,335.5 ドルまで下げる場
面も見られている。ただ、英 EU 離脱の影響は依然不透明であ
り、早期利上げ観測が急速に高まっている訳では無いことから、安値は買い拾われ、8 月 10 日は 1,350 ドル台を回復した。
引き続き市場の焦点は米国の利上げ時期となりそうだが、FRB は追加利上げの条件として①4-6 月期の成長加速②雇用の改善継
続③一段の物価上昇を挙げている。7 月の FOMC 声明は、景気拡大や雇用の改善を挙げて米国の景気は底堅いと評価。「短期的な
リスクは後退した」と指摘したが、雇用は 2 ヶ月連続で回復したものの、2016 年 4-6 月期米実質 GDP は季節調整済み年率換算で前
期比 1.2%増に留まった。海外の景気減速や米景気の先行き不透明感が出始める中、米経済指標は冴えない内容が続いている。ま
た、フォードの販売担当役員が「販売成長は鈍化し始めているとサインだ」と指摘するなど、6 年間続いた米新車市場の成長にも陰り
が出始めている。今後、雇用、物価両面で力強い指標が続けば 9 月会合での利上げの余地も僅かながら残るだけに、目先は 8 月 17
日に公表される FOMC 議事要旨(7 月 26、27 日開催分)や、8 月 26 日にワイオミング州ジャクソンホールで毎年開催される経済シン
ポジウムで講演を予定しているイエレン議長の発言に注目が集まりそうだ。
ただ、ドイツ銀行の経営不安や、イタリアの債務問題が懸念され始める中、欧州では金融不安が燻り始めている。また、前月末の
日銀の追加金融緩和を皮切りに、豪州準備銀行やニュージーランド銀行が利下げに踏み切り、イングランド銀行(英中央銀行)も
2009 年 3 月以来ぶりに利下げに踏み切り、量的緩和の買い取り枠を拡大。9 月には欧州中央銀行(ECB)も追加緩和に踏み切るとの
見方が広がるなど、世界的な金融緩和が続くとの思惑が拡大しているだけに、押し目場面では買い拾われ易い地合いが続くとの見
方は多い。
本レポートは EVOLUTION JAPAN 株式会社(以下「当社」という)が情報提供を目的として作成したものであり、投資その他の行動を勧誘する
ものではありません。本レポートは信頼できると思われる情報に基づき作成されておりますが、当社はその正確性及び完全性に関して責任を負
うものではありません。また、記載された内容は作成時点のものであり、予告なく変更する場合があります。投資に係る最終決定はお客様ご自
身の判断でなさるようお願い致します。
Copyright © EVOLUTION JAPAN CO.,LTD All Rights Reserved.
平成 25 年 6 月 7 日発行
Vpl.838
Evolution Japan Co., Ltd.
[08 月 15 日~08 月 19 日]
平成 28 年 08 月 12 日発行
Vol.1000
※文中の価格は特に断りがない限り、国内:先限ベース、海外:期近ベースです。
※社の方針と一致するものではありません。
テクニカル的には、5 月 31 日を起点としたアップ・トレンドが形成される中、2014 年 3 月 17 日に付けた 1,392.6 ドルを上抜き、2013
年 9 月 5 日(1,400.0 ドル)以来ぶりに 1,400 ドル台を回復するかが引き続き注目されるが、W トップ型が意識され始める中、1,350 ドル
付近では上値の重い展開が続いている。そのため、5 月 3 日の安値 1,201.5 ド
●SPDR ゴールド・シェアの月別増減
ルから 7 月 6 日の高値 1,377.5 ドルの上げ幅をフィボナッチ・リトレースメントで見
た場合の 38.2%押し水準 1,310.3 ドルを引き続き維持出来るかが焦点となりそう
だ。
なお、世界最大の金 ETF である SPDR ゴールド・シェアの金保有残高は 8 月
11 日時点で前週末比 8.02 トン減少の 972.32 トンとなっており、減少に転じること
が濃厚となっている。
最後に、CME グループが公表している「Fed Watch」によると、8 月 11 日時点の
●SPDR ゴールド・シェアの金保有残高
9 月利上げの確率は 12.0%(8 月 5 日時点は 15.0%)、11 月は 15.6%(同
15.0%)、12 月は 48.1%(同 43.4%)、2017 年 2 月は 47.2%(同 44.5%)となって
いる。
●NY 金、ネット・ロングの動き
☆来週の予想:4,300 円~4,450 円
(2016 年 8 月 12 日 企画部リサーチ担当部 O.K.)
本レポートは EVOLUTION JAPAN 株式会社(以下「当社」という)が情報提供を目的として作成したものであり、投資その他の行動を勧誘する
ものではありません。本レポートは信頼できると思われる情報に基づき作成されておりますが、当社はその正確性及び完全性に関して責任を負
うものではありません。また、記載された内容は作成時点のものであり、予告なく変更する場合があります。投資に係る最終決定はお客様ご自
身の判断でなさるようお願い致します。
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平成 25 年 6 月 7 日発行
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[08 月 15 日~08 月 19 日]
平成 28 年 08 月 12 日発行
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※文中の価格は特に断りがない限り、国内:先限ベース、海外:期近ベースです。
※社の方針と一致するものではありません。
NY 白金(期近)は、1150 ドル付近で揉み合う展開が続いて
いたものの、南アフリカの国営電力会社エスコムで 8 月 8 日
に、南アフリカ全国鉱山労働組合(NUM)がストを実施したこと
を受けて、8 月 10 日に 1,199.5 ドルまで急伸。ただ、1,200 ドル
台に乗せることが出来なかったことから、翌 11 日は反落となっ
ている。なお、NUM は 12~13%の賃上げを要求しているのに
対して、エスコムは 7%~9%を提示していたため交渉が決裂。
エスコムは発電所は通常稼働を続けているとしているが、電力
不足懸念が強まる様だと、同国からの供給不安が強まる可能
性がある。
米商品先物取引委員会(CFTC)のデータによると、大口投
機家の NY 白金のネット・ロングは 8 月 2 日時点で 5 万 3,771 枚となり、6 週連続で増加。過去最高枚数となっている。そのため、過熱
感を懸念する声も出始めているが、南アフリカで白金鉱山の賃金交渉が本格的に始まる中、賃上げ幅を巡る労使の溝が埋まらず、
交渉の長期化が懸念される中、ロングは 6 万 3,929 枚となっており、5 週連続で増加中。一方で、ショートは 1 万 0,158 枚となり 3 週連
続で減少中であることから、ファンドの強気の姿勢が見て取れる。
ジョンソン・マッセイ社は今年欧州で発売されるディーゼル新車の全てが、欧州の最新排ガス規制「ユーロ 6」の対象となるため、自
動車触媒向け需要が増加するとの見方から、2016 年の自動車触媒需要は前年比 1.9%増の 108.8 トンとなり、2008 年(113.7 トン)以
来 8 年ぶりの高水準になると予測しているが、英 EU 離脱の影響やイタリアを中
●NY 白金、ネット・ロングの動き
心に再び燻り始めている金融不安の影響に注目が集まりそうだ。また、7 月米新
車販売台数は前年同月比 0.7%増に留まり、今年初めて伸び率が 1%割れ。フォ
ードの販売担当役員が「販売成長は鈍化し始めているとサインだ」と指摘するな
ど、6 年間続いた米新車市場の成長に陰りが出始めているのは気になる動き
か。
本レポートは EVOLUTION JAPAN 株式会社(以下「当社」という)が情報提供を目的として作成したものであり、投資その他の行動を勧誘する
ものではありません。本レポートは信頼できると思われる情報に基づき作成されておりますが、当社はその正確性及び完全性に関して責任を負
うものではありません。また、記載された内容は作成時点のものであり、予告なく変更する場合があります。投資に係る最終決定はお客様ご自
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[08 月 15 日~08 月 19 日]
平成 28 年 08 月 12 日発行
Vol.1000
※文中の価格は特に断りがない限り、国内:先限ベース、海外:期近ベースです。
※社の方針と一致するものではありません。
一方で、南アフリカでは 2013 年に締結した 3 年賃金契約期間が 6 月に満期となり、労使交渉が本格化しているが、賃上げ幅を巡
る労使の溝が埋まらず、交渉の長期化が懸念されているだけに、押した場面では買い拾われ易い地合いが続くだろうか。なお、前回
賃金交渉が行われた 2013 年は 6 月に安値を付け、その後は賃金交渉が終了するまで上昇基調が続いた。
テクニカル的には 6 月 24 日を起点としたアップ・トレンドが形成されつつあるだけに、1,150 ドル付近で値固めし、終値ベースでは昨
年 2 月 16 日(1,207.8 ドル)以来となり、1,200 ドル超えを試す展開が続くか注目される。
最後に、南アフリカのアブサ・キャピタルが発行しているランド建て白金 ETF であるニュー・ゴールド・プラチナムは 8 月 11 日時点で
前週比 0.001 トン減少の 24.710 トンとなっており、8 週連続で減少することが濃厚となっている。
☆来週の予想:3,700 円~3,900 円
(2016 年 8 月 12 日 企画部リサーチ担当部 O.K.)
本レポートは EVOLUTION JAPAN 株式会社(以下「当社」という)が情報提供を目的として作成したものであり、投資その他の行動を勧誘する
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平成 25 年 6 月 7 日発行
Vpl.838
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[08 月 15 日~08 月 19 日]
平成 28 年 08 月 12 日発行
Vol.1000
※文中の価格は特に断りがない限り、国内:先限ベース、海外:期近ベースです。
※社の方針と一致するものではありません。
NY原油(期近)は、8 月 11 日終了時点で 43.49 ドルとなり、
前週末(41.80 ドル)比 1.69 ドル(4.04%)の上昇となっている。
前週末 5 日は、7 月米雇用統計が「ポジティブ・サプライズ」
となったことを受けて、ユーロ安ドル高が進行し、相対的にドル
建て商品に割高感が生じたため、上値の重い展開になった模
様。ただ、安値では売り方のショート・カバー(買い戻し)を中心
に買い拾われた。
週明け 8 日は、一部の石油輸出国機構(OPEC)加盟国が供
給過剰解消に向けて協調するとの期待が高まり、反発。OPEC
議長国であるカタールのサダ・エネルギー相は、OPEC 加盟国
の非公式会合を 9 月下旬に開くと発表。原油相場の現況や価
格下支え策の是非などについて意見交換するとみられており、世界的な原油供給過剰状態の解消への期待が高まったことから、終
日買われる展開となった。また、ベネズエラのマドゥロ大統領が 4 日に、同国石油相がバーキンド OPEC 事務局長と会談したことを明
らかにし、原油価格安定のため OPEC 加盟・非加盟国の協議に向け尽力していると語っていたことから買い安心感が広がったと見ら
れる。ただ、ロシアのノバク・エネルギー相は 8 日、主要産油国がそろって原油生産量を据え置く「増産凍結」について「相場はまだお
おむね正常な水準にある。それを考慮すると、凍結の必要条件はまだ整っていないというのがロシアの立場だ」と述べ、現時点では
凍結の必要性はないとの考えを強調した。
9 日、10 日は続落。世界的な供給過剰懸念がくすぶる中、原油相場は売りに押され、特に、EIA(米エネルギー情報局)が 10 日に発
表した 5 日までの 1 週間の米原油在庫が前週比 110 万バレル増の 5 億 2,360 万バレルとなり、市場予想の 100 万バレル減に反した
上、3 週連続で積み増しとなったことが大きく影響した模様。なお、ガソリンは同 280 万バレル減の 2 億 3,540 万バレル、ディスティレー
ト(留出油)は同 200 万バレル減の 1 億 5,120 万バレルとなった。
また、OPEC が 10 日に発表した 8 月月報によると、加盟国の 7 月の産油量は 2 次情報ベースで前月比日量 4 万 6,400 バレル増の
3,310 万 6,000 バレル(6 月は 3,305 万 9,000 バレル)となった。ナイジェリアやリビアなどの減産が目立ったものの、イラクやサウジアラ
ビア、イランなどの主要国で増産が続き、全体では小幅増となった。
翌 11 日は、年後半の需給均衡化期待などを背景に 3 日ぶりに大幅反発。EIA が前日発表した週報で、原油在庫が予想に反して積
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※社の方針と一致するものではありません。
み増しとなったほか、OPEC 加盟国の 7 月産油量が過去最高水準にあることが確認されたため、相場は早朝まで軟調に推移したが、
売りが一巡した後は買い戻しが活発化した。
IEA は 11 日に発表した石油市場月報で、2017 年の石油需要の増加幅を前年比日量 124 万バレルと見込み、前月予想から 5 万バ
レル引き下げた。IEA は「今後見込まれる景気の鈍化を反映させた」と説明し、リ
●EIA 発表、全米石油在庫
スク要因として英国の欧州連合(EU)離脱の影響などを挙げている。一方、7 月
に原油価格の下落が進んだ一方で、秋にかけては製油所で在庫処理が進むと
予想。これまで原油価格の重しとなってきた過剰在庫は「今年後半には改善し、
需給が均衡に向かう要因になる」と明記し、価格が上昇傾向に転じる可能性を
指摘した。
また、サウジアラビアのファリハ・エネルギー産業鉱物資源相が、石油輸出国
機構(OPEC)が 9 月にアルジェリアで予定している非公式会合で、原油市場の
●米石油掘削リグ稼働数と米原油生産
現況や、市場安定のために必要となる可能性がある措置について協議する見
通しだと述べたことも支援要因となった。
なお、11 日の米国産標準油種 WTI の中心限月 9 月物の清算値は、前日比
1.78 ドル(4.27%)高の 1 バレル=43.49 ドル。
9 月のアルジェリアでの非公式会合で、原油価格を下支える施策が協議され
る可能性が浮上したことから原油相場は堅調に推移。一目均衡表で見ても 4 日
に転換線を上抜けており、同線が下値支持線として機能している様に見える、ま
●NY 原油、ネット・ロングの動き
た、MACD もプラス転換しており、基調の転換と見ることもできる。ただ、基準線
が上値の抵抗となっているため、同線を上抜けることができるかが焦点となりそ
うだ。
☆来週の予想レンジ:東京ガソリン=38,000 円~40,000 円
(2016 年 8 月 12 日 企画部リサーチ担当 K.K)
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[08 月 15 日~08 月 19 日]
平成 28 年 08 月 12 日発行
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東京ゴム(期先)は 8 月 4 日に 150.3 円まで下げる場面も見
られたものの、150 円台は辛くも維持。原油相場の反発が好感
されて、買い拾われる中、8 月 9 日には 157.6 円まで買い進め
られる場面も見られている。ただ、160 円が近づくにつれて上
値が重くなる中、戻り売り圧力が強まる中、一段高とはなら
ず。5 月半ばからレクダンクル・フォーメーションが今週も続い
ている。
ただ、7 月 8 日を起点としたアップ・トレンドが形成される中、
8 月 12 日は 158.4 円まで買い進められる場面も見られている
だけに、160 円台に乗せる様だと、200 日平均線超えを試す可
能性もありそうだ。
一方で、産地タイでは天候が回復し、天然ゴムが徐々に出荷され始めているとの見方もある中、シンガポール・ゴム RSS3 号の 9 月
限と 10 月限の逆ざや幅が縮小し始める中、オファー価格も下落し始めているだけに、東京市場も鞘の動きに変化が出て来るか注目
される。
なお、日本ゴム輸入協会が 8 月 9 日に発表した全国営業倉庫生ゴム在庫(7 月 20 日現在)は 8,461 トンとなり、7 月 10 日時点比
1,156 トン減少となった。
中国税関総署が 8 月 8 日に発表した統計によると、7 月中国天然ゴム輸入量(速報値)は前月(41 万トン)比 4.9%増の 43 万トンと
なった。前年同月(42 万トン)比では 2.4%増加。2015 年の年間合計は 472 万ト
●上海期貨交易所の天然生ゴム在庫
ン。 また、上海期貨交易所の天然ゴム在庫は 8 月 5 日時点で 35 万 3,113 トン
となり、前週比 2,071 トン増加。8 週連続での増加となっている。
☆来週の予想:148.0 円~160.0 円
(2016 年 8 月 12 日 企画部リサーチ担当 O.K)
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平成 25 年 6 月 7 日発行
Vpl.838
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[08 月 15 日~08 月 19 日]
平成 28 年 08 月 12 日発行
Vol.1000
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シカゴ・コーン(期近)は、8 月 11 日終了時点で 331.75 セント
と、前週末(334.25 セント)比 2.50 セント(0.75%)の下落となっ
ている。
前週末 5 日は、ショートカバーや、大豆相場の上昇に押し上
げられ反発。ただ、今秋は米国産コーンが記録的な収穫量に
なるとの見通しで、上げ幅は抑えられた。なお、米調査会社イ
ンフォーマ・エコノミクスは、2016 年の米国コーンの生産量を
146 億 9400 万ブッシェル、イールドは 169.8 ブッシェルと予測し
た。
週明け 8 日は、乗り換え商いが行われる中、ショートカバー
やブルスプレッドの取引が見られ小幅続伸。また、米農務省が
8 日に発表したクロップ・プログレス(7 日現在)によると、米国産コーンの作柄状況は、「優」「良」の占める割合が前週から 2 ポイント低
下し、74%となり、市場予想平均(75%)を下回ったものの、前年同期(70%)は上回った。米国産コーンのシルキング率は、前週から 6
ポイント上昇し、97%となり、前年同期(94%)と過去 5 年平均(94%)を上回った。ドウ率は前週比 23 ポイント上昇の 53%と、前年同
期(44%)と過去 5 年平均(42%)を上回った。また、今週初めて発表されたデント率は 9%で、前年同期(8%)を上回ったものの、過去
5 年平均(12%)は下回った。その後は値動きに乏しい展開となったが、米中西部でのおおむね良好な天候や 12 日の米需給報告発
表を控えたポジション調整に圧迫されたと見られる。
12 日発表の米需給報告では生産量、イールド(単収)共に上方修正を持込む
●シカゴ・コーン、ネット・ロングの動き
向きが多いが、市場は既に織り込み済みとの見方もできる市場予想は概ね
170.0 ブッシェル前後となっており、これを下回る限りでは大きな下落を招く可能
性は低いと考えられる。ただ、上回る様であれば市場心理をさらに悪化させ、急
落を余儀なくされるだろう。一方、市場予想の範囲内の内容となれば、弱材料出
尽くしから上昇に転じることが考えられる。ただ、需給の弱さに変わりはないた
め、上値は限定的となろう。
☆来週の予想レンジ 19,000 円~20,000 円
(2016 年 8 月 12 日 企画部リサーチ担当 K.K)
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平成 28 年 08 月 12 日発行
Vol.1000
※文中の価格は特に断りがない限り、国内:先限ベース、海外:期近ベースです。
※社の方針と一致するものではありません。
シカゴ・大豆(期近)は、8 月 11 日終了時点で 984.00 セント
と、前週末(974.50 セント)比 9.50 セント(0.97%)の上昇となっ
ている。
前週末 5 日は、売り方のショート・カバー(買戻し)や実需の
買いが入り上伸。なお、米調査会社インフォーマ・エコノミクス
は、2016 年の米国産大豆の生産量を 39 億 5800 万ブッシェ
ル、イールドを 47.7 ブッシェルと予測した。
週明け 8 日は、米農務省の発表で 9 営業日連続となる大型
輸出成約が確認されたのが支援材料となり、続伸。翌 9 日も米
国産大豆に対する根強い輸出需要が下支えしたと見られる。
10 日は、米国の天候改善に圧迫されたほか、11 月限が 5
営業日続伸した後を受け、利食い売りが出た模様。ただ、翌 11 日は、米国産大豆への輸出需要が支援材料となったものの、米農
務省の需給報告の発表を翌日に控えた持ち高調整に伴う取引も目立ち、小反発となった。
大豆も、12 日の需給報告で生産量、イールドの上向き改訂が見込まれているが、市場には織り込まれている雰囲気が強いた
め、想定以上の内容とならなければ下落要因とはならないだろう。ただ、需給環境は依然として弱いため、材料出尽くしで上昇に転
じた場合でも、再び 10 ドルを上回るには新規材料待ちの状況となりそうだ。
米農務省が 8 日に発表したクロップ・プログレス(7 日現在)によると、米国産大豆の作柄状況は、「優」「良」の占める割合が前週と
変わらずの 72%と、市場予想平均(72%)と一致し、前年同期(63%)は上回
●シカゴ大豆、ネット・ロングの動き
った。開花率は前週から 6 ポイント上昇の 91%となり、前年同期(86%)と過去
5 年平均(88%)を上回った。着さや率は前週比 15 ポイント上昇の 69%とな
り、前年同期(65%)と過去 5 年平均(61%)を上回った。
☆来週の予想レンジ:42,000 円~43,000 円
(2016 年 8 月 12 日 企画部リサーチ担当 K.K)
本レポートは EVOLUTION JAPAN 株式会社(以下「当社」という)が情報提供を目的として作成したものであり、投資その他の行動を勧誘する
ものではありません。本レポートは信頼できると思われる情報に基づき作成されておりますが、当社はその正確性及び完全性に関して責任を負
うものではありません。また、記載された内容は作成時点のものであり、予告なく変更する場合があります。投資に係る最終決定はお客様ご自
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平成 25 年 6 月 7 日発行
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[08 月 15 日~08 月 19 日]
平成 28 年 08 月 12 日発行
Vol.1000
※文中の価格は特に断りがない限り、国内:先限ベース、海外:期近ベースです。
※社の方針と一致するものではありません。
米ドル・円は、前週末 5 日に米労働省が発表した 7 月米雇用
統計(季節調整済み、速報値)で、景気動向を反映する非農業
部門就業者数が前月比 25.5 万人増となり、前月(改定値、292 万
人増)から増加し、市場予想(同 18.0 万人増)を大幅に上回り、2
ヶ月連続で雇用の持続回復に必要とされる 20 万人台を上回っ
たことを背景に、円売りドル買いが進行した。
週明け 8 日も円売り・ドル買いの流れが継続。雇用統計を受
けて、米連邦準備制度理事会(FRB)が年内にも利上げに動くと
の見方が広がったことが要因と考えられる。
ただ、9 日は、4~6 月期の非農業部門の生産性(速報値)が
市場予想を下回ったことを受けて円が買われやすい展開とな
り、円安・ドル高進行の巻き戻しが見られた模様。また、米国の実際の利上げまでには時間がかかるとの見方が浮上し、米長期金利
の低下もドル売り圧力となり、円の買い戻しを後押ししたと見られる。
10 日、11 日は一進一退の動きとなったが、サンフランシスコ連銀のウィイリアムズ総裁がワシントン・ポスト紙のインタビューで年内
利上げの可能性を強調したことが、ドルの買い戻しを促した模様で、前週末比では僅かながら円安・ドル高の流れとなっている様だ。
雇用統計が市場予想を上回る好内容となった一方で、4~6 月期の非農業部門の生産性(速報値)が振るわなかったことで、方向
感の読みづらい展開となった。市場では米経済指標から景気の先行きを読み解きたいとの思惑が広がっており、12 日の 7 月小売売
上高や 16 日の消費者物価指数の発表などに注目が集まりつつある様だ。
●米ドル・円、ネット・ロングの動き
米経済指標が好内容となれば、FRB の早期利上げ観測が強まり、円安・ドル
高の流れが加速すると考えられるが、景気悪化が示された場合には、リスク回
避姿勢が高まり、安全資産とされる円に資金が向かうことも想定される。
☆来週の予想レンジ:101.00 円~104.00 円
(2016 年 8 月 12 日 企画部リサーチ担当 K.K)
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平成 25 年 6 月 7 日発行
Vpl.838
Evolution Japan Co., Ltd.
[08 月 15 日~08 月 19 日]
平成 28 年 08 月 12 日発行
Vol.1000
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来週の経済カレンダー
商品関連指標
8/14
日
8/15
月
8/9
火
経済指標
経済指標
(海外)
(国内)
【東京】
米:8 月ニューヨーク連銀製造業景気指数
米:8 月 NAHB 住宅市場指数
米:6 月対米証券投資
4-6 月期 GDP 速報値
【API】石油統計
中:7 月消費者物価指数
中:7 月生産者物価指数
7 月マネーストック M2
【USDA】輸出検証高
【USDA】クロップ・プログレス
8/16
火
【API】石油統計
豪:豪準備銀行金融政策会合議事要旨
独:8 月 ZEW 景況感調査
欧:8 月 ZEW 景況感調査
米:7 月住宅着工件数
米:7 月建設許可件数
米:7 月消費者物価指数
米:7 月鉱工業生産
8/17
水
【EIA】石油統計
米:FOMC 議事要旨
欧:7 月消費者物価指数改定値
欧:ECB 理事会議事要旨
米:新規失業保険申請件数
米:8 月フィラデルフィア連銀製造業景気指数
米:7 月景気先行指標総合指数
8/18
木
【USDA】輸出成約高
8/19
金
【CFTC】建玉明細
納会
一般大豆
とうもろこし
7 月貿易統計
【東京】コメ
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