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沼津市子ども・子育て支援事業計画 (骨子案)

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沼津市子ども・子育て支援事業計画 (骨子案)
沼津市子ども・子育て支援事業計画
(骨子案)
平成 26 年 12 月
沼津市
1
2
目
次
第1章 計画策定にあたって ............................................................... 1
1
計画の趣旨 ......................................................................... 1
2
計画の性格 ......................................................................... 2
3
計画の期間 ......................................................................... 2
第2章 子どもと子育て家庭を取り巻く状況 ................................................. 3
1
人口・世帯 ......................................................................... 3
(1)人口 ........................................................................... 3
(2)世帯 ........................................................................... 4
2
就労状況 ........................................................................... 5
(1)産業別就業状況 ................................................................. 5
3
子育て ............................................................................. 6
(1)出生 ........................................................................... 6
(2)子育てに関する情報(保育所、幼稚園、支援センター、放課後児童クラブ等) ......... 7
(3)婚姻・離婚 .................................................................... 13
(4)ひとり親家庭(母子家庭・父子家庭) ............................................ 14
4
沼津市子ども・子育て支援に関するアンケート調査結果 ................................ 15
(1)調査の概要 .................................................................... 15
(2)未就学児アンケート ............................................................ 16
①子育てに関する回答 ............................................................ 16
②平日の定期的な教育・保育事業の利用状況について ................................ 17
③小学校就学後の放課後の過ごし方について ........................................ 20
④育児休業の取得 ................................................................ 22
(3)小学生アンケート .............................................................. 23
①放課後児童クラブ .............................................................. 23
②放課後の過ごし方 .............................................................. 24
第3章 計画の基本的な考え方 ............................................................ 25
1
計画の基本理念(基本目標) ........................................................ 25
2
基本的視点 ........................................................................ 26
3
基本方向 .......................................................................... 27
4
計画の体系 ........................................................................ 29
5
教育・保育提供区域の設定 .......................................................... 31
第4章 基本計画 ........................................................................ 34
3
第5章 事業計画(数値目標) ............................................................ 36
1
教育・保育 ........................................................................ 36
(1)1号認定 ...................................................................... 37
(2)2号認定 ...................................................................... 38
(3)3号認定〈0歳児〉 ............................................................ 39
(4)3号認定〈1,2歳児〉 ......................................................... 40
2
地域子ども・子育て支援事業 ........................................................ 41
(1)放課後児童健全育成事業(放課後児童クラブ) ...................................... 41
(2)時間外保育事業(保育所) ...................................................... 42
(3)一時預かり事業 ................................................................ 43
①一時預かり事業(幼稚園在園児対象の預かり保育) ................................ 43
②一時預かり事業(幼稚園在園児の預かり保育以外) ................................ 44
(4)地域子育て支援拠点事業 ........................................................ 45
(5)病児・病後児保育事業 .......................................................... 46
(6)子育て短期支援事業(ショートステイ) .......................................... 47
(7)利用者支援事業 ................................................................ 47
(8)ファミリーサポートセンター事業(就学児) ...................................... 48
(9)乳幼児全戸訪問事業 ............................................................ 48
(10)養育支援訪問事業 .............................................................. 49
(11)妊婦健診 ...................................................................... 49
(12)実費徴収に係る補足給付を行う事業 .............................................. 50
(13)多様な主体が本制度に参入することを推進するための事業 .......................... 50
第6章 計画の推進体制 .......................................................................................................................... 51
1
子育てを市や地域全体で支える視点と役割.................................................................................. 51
2
計画の進捗状況の評価 .................................................................................................................. 53
4
1
計画の趣旨
人口減少社会が到来して暫く経ちますが、全国的に少子化の勢いは歯止めが掛から
ない状況となっており、本市に於いても同様の状況にあります。平成25 年の全国に
おける合計特殊出生率は 1.43 と2年連続して上昇傾向にありますが、人口増加に転
じるためには、出生率が 2.08 以上ないと難しいと言われています。
少子化がこのまま進行すれば、経済活力の低下など社会全体に深刻な状況を招くこ
とになります。
国においては、平成 15 年に「次世代育成支援対策推進法」及び地域における子育
て支援の強化を図るための「児童福祉法の一部を改正する法律」を制定し子育て支援
の充実につとめてきましたが、少子化に歯止めが掛からないため、平成 22 年1月に
は、「子ども・子育てビジョン~子どもの笑顔があふれる社会のために」を策定しそ
の取り組みの強化を図ってきました。
平成 24 年には「子ども・子育て支援法」をはじめとして、「就学前の子どもに関
する教育、保育等の総合的な提供の推進に関する法律の一部を改正する法律」、
「子ど
も・子育て支援法及び就学前の子どもに関する教育、保育等の総合的な提供の推進に
関する法律の一部を改正する法律の施行に伴う関係法律の整備等に関する法律」が制
定され、いわゆる、子ども・子育て関連 3 法が制定されました。
更に、「次代の社会を担う子どもの健全な育成を図るための次世代育成支援対策推
進法等の一部を改正する法律」により、10 年間の時限立法であった「次世代育成支
援対策推進法」の延長を行っています。
こうした状況の中、本市においても平成 17 年度に「沼津市次世代育成支援行動計
画(前期計画)」を策定し、平成 22 年度には「沼津市次世代育成支援行動計画(後
期計画)」を策定し、子どもの成長と子育てを社会全体で支援し、健やかで心豊かな
子どもを育むための環境整備に取り組んできました。
今後は、子ども・子育て関連 3 法に基づく、新たな「子ども・子育て支援新制度」
の円滑な施行に適切に対応すると共に「次世代育成支援対策推進法」で求めらている
点も含みこむ形で、平成 27 年度を始期とする 5 ヵ年の「沼津市子ども・子育て支援
事業計画」を策定し、事業を実施するものです。
1
2
計画の性格
この計画は、子ども・子育て支援法第 61 条に基づく、市町村子ども・子育て支援
事業計画として位置づけます。
国から示された「子ども・子育て支援法に基づく子ども・子育て支援の事業計画の
基本方針」に基づき、本市が取り組むべき対策と達成しようとする目標を明らかにし、
集中的、計画的に取り組みを推進します。
併せて、本計画は、第 4 次沼津市総合計画を基に、沼津市地域福祉計画や沼津市男
女共同参画基本計画(ぬまづ男女ハーモニープラン)等との連携を図ります。
また、次世代育成支援対策推進法第8条第1項に基づく次世代育成支援行動計画に
ついては、「子ども・子育て支援法及び就学前の子どもに関する教育、保育等の総合
的提供の推進に関する法律の一部を改正する法律の施行に伴う関係法律の整備等に
関する法律」により義務策定から任意策定に変更されており、その策定については「子
ども・子育て支援事業計画」と一体的に策定し、各事業について推進していきます。
3
計画の期間
子ども・子育て支援事業計画は、「子ども・子育て支援法」において、5年を一期とする
よう定められていることから、平成 27 年度から平成 31 年度を計画期間とします。
なお、本計画と一体的に策定することとした次世代育成支援行動計画が、平成 36 年度ま
でとなっているため、次期計画についても一体的に策定するものとします。
H27
年度
H28
年度
H29
年度
H30
年度
H31
年度
H32
年度
H33
年度
H34
年度
H35
年度
子ども・子育て支援事業計画
次期計画
(H27~H31)
( H32~H36 予定)
(次世代育成支援行動計画)
(次世代育成支援行動計画)
2
H36
年度
1
人口・世帯
(1)人口
本市の人口は、年々減少傾向にあり、平成 26年には203,806人となっていま
す。
平成 26年度における年少人口(0~14 歳)は24,004人(12.0%)となって
おり、平成 21 年度より3,373人減り、少子化が進んでいる状況となっています。
(平成 24 年以前は、外国人登録人口を含みます)
総人口の推移
平成21年
平成22年
平成23年
平成24年
平成25年
平成26年
0~14歳
27,377
26,768
26,243
25,486
24,685
24,004
15~64歳
136,722
134,963
133,481
131,059
127,578
124,529
65歳以上
48,771
50,078
50,718
51,730
53,624
55,273
計
212,870
211,809
210,442
208,275
205,887
203,806
資料:住民基本台帳(各年4月1日現在)
250,000
200,000
212,870
211,809
210,442
208,275
205,887
203,806
150,000
100,000
50,000
0
平成21年 平成22年 平成23年 平成24年 平成25年 平成26年
0~14歳
15~64歳
65歳以上
平成21年
12.9
64.2
22.9
平成22年
12.6
63.7
23.6
平成23年
12.5
63.4
24.1
平成24年
12.2
62.9
24.8
平成25年
12.0
62.0
26.0
平成26年
11.8
61.1
27.1
0%
25%
50%
3
75%
100%
(2)世帯
世帯数は、核家族化に伴い増加傾向となっており、平成 2 年は 69,531 世帯で、
平成 22 年には 79,616 世帯と約1.1倍となっています。
平成 22 年国勢調査(世帯構成別世帯数の推移)による一般世帯の構成は、単独世
帯は 22,775 世帯、核家族世帯 45,924 世帯、その他親族世帯 10,816 世帯となっ
ています。世帯数では単独世帯、核家族世帯が年々増加しており、平成2年と比べ、
かなり増えています。
世帯数の推移
(世帯)
90,000
80,000
70,000
69,531
74,001
76,204
平成7年
平成12年
79,151
79,616
平成17年
平成22年
60,000
50,000
40,000
30,000
20,000
10,000
0
平成2年
資料:国勢調査
世帯構成別世帯数の推移
単独世帯
(世帯)
核家族世帯
その他の親族世帯
90,000
80,000
70,000
60,000
13,714
13,565
13,588
12,462
42,935
44,691
50,000
40,000
30,000
10,816
45,924
39,851
41,763
13,723
15,527
18,681
20,149
22,775
平成2年
平成7年
平成12年
平成17年
平成22年
20,000
10,000
0
資料:国勢調査
4
2
就労状況
(1)産業別就業状況
本市の就業者状況は、厳しい社会情勢の中、平成7年をピークに減少傾向にありま
す。
産業別就業者状況は、第 3 次産業が中心で、平成 22 年度において、65.7%を占
めています。
産業別就業者数の推移
第1産業
(人)
第2産業
第3産業
150,000
113,058
114,569
109,144
106,100
100,000
63,345
67,616
66,955
69,273
98,350
64,589
50,000
45,601
43,172
4,112
3,781
平成2年
平成7年
38,899
33,557
30,943
3,290
3,270
2,818
平成12年
平成17年
平成22年
0
資料:国勢調査
5
3
子育て
(1)出生
出生数は平成 20 年から減少傾向にあり、平成 25 年 1,372 人と平成 20 年と比
べ、318 人減っています。
合計特殊出生率(平成 20 年~平成 24 年)は、1.46%と静岡県(1.53%)と比
べると低く、全国(1.38%)と比べると高い状況となっています。
出生数の推移
(人)
2,000
1,690
1,597
1,560
1,472
1,402
1,372
平成24年
平成25年
1,000
0
平成20年
平成21年
平成22年
平成23年
資料:静岡県人口動態統計(各年)
合計特殊出生率
(平成 20 年~平成 24 年)
区分
母の年齢階級別出生率(女性人口千対)
合計特殊
出生率
15~19歳
20~24歳 25~29歳 30~34歳 35~39歳 40~44歳 45~49歳
沼津市
1.46
6.0
42.1
95.0
97.1
44.4
7.7
0.2
静 岡
1.53
5.2
43.5
101.6
102.9
45.1
7.6
0.2
全 国
1.38
4.8
36.0
87.0
95.1
45.2
資料:総務省統計局
8.1
0.2
独立行政法人統計センター
平成 25 年度の合計特殊出生率については、全国は 1.43、静岡県は 1.53、沼津市は 1.29(概算値)
となっています。
6
(2)子育てに関する情報(保育所、幼稚園、支援センター、放課後児童ク
ラブ等)
①児童数
児童福祉法(昭和 22 年法律第 164 号)において、児童は 18 歳未満の者、乳児
は 0 歳の者、幼児は1歳~5歳の者、少年は6歳~17 歳の者と定義されています。
平成 25 年度の児童数は、乳児、幼児、少年各年代とも、平成 21 年と比べ、すべ
ての年代において減少しています。
児童数の推移
0~2歳
3~5歳
平成21年
5,096
5,173
11,163
平成22年
4,919
5,102
11,005
平成23年
4,761
4,993
平成24年
4,484
4,905
平成25年
4,259
4,694
12~14歳
15~17歳
5,946
5,743
10,740
5,750
10,412
5,685
10,156
5,576
6,073
6,026
5,981
5,943
5,713
(人)
0
10,000
20,000
30,000
40,000
資料:住民基本台帳(各年4月1日)
7
②認可保育所
認可保育所は、平成 25 年度では公立保育所が7か所、私立保育所が 24 か所とな
っており、入所率は公立で 83.5%、私立で 90.3%となっています。
入所児童数は、平成 25 年度で公立が 593 人、私立が1887 人となっています。
入所児童数及び入所率の推移
保育所数
平成 21 年度
平成 22 年度
平成 23 年度
平成 24 年度
平成 25 年度
(か所)
8
8
7
7
7
公
定員数
(人)
805
815
710
710
710
立
入所児童数
(人)
723
732
619
615
593
入所率
(%)
89.8
89.8
87.2
86.6
83.5
(か所)
23
23
24
24
24
保育所数
私
定員数
(人)
1,905
1,905
2,025
2,035
2,090
立
入所児童数
(人)
1,836
1,851
1,937
1,922
1,887
入所率
(%)
96.4
97.2
95.7
94.4
90.3
資料:子育て支援課(各年4月1日現在)
公立
(%)
私立
100.0
95.0
96.4
97.2
95.7
94.4
90.0
89.8
90.3
89.8
85.0
87.2
86.6
83.5
80.0
75.0
平成21年度
平成22年度
平成23年度
8
平成24年度
平成25年度
③幼稚園
幼稚園の在園児童数は、平成 25 年度では公立が 87 人、私立で 3,214 人となっ
ており、公立、私立ともに年々減少する傾向にあります。
在園率は、平成 25 年度では、公立で 40.5%、私立で 70.3%となっています。
在園児童数及び在園率の推移
幼稚園数
平成 21 年度
平成 22 年度
平成 23 年度
平成 24 年度
平成 25 年度
(か所)
2
2
2
2
2
公
定員数
(人)
215
215
215
215
215
立
在園児童数
(人)
108
95
108
94
87
在園率
(%)
50.2
44.2
50.2
43.7
40.5
(か所)
23
23
23
23
23
幼稚園数
私
定員数
(人)
4,554
4,554
4,574
4,574
4,574
立
在園児童数
(人)
3,591
3,543
3,456
3,353
3,214
在園率
(%)
78.9
77.8
75.6
73.3
70.3
資料:市教育委員会(各年5月1日現在)
公立
(%)
私立
100.0
75.0
78.9
77.8
75.6
73.3
70.3
50.0
50.2
50.2
44.2
43.7
25.0
40.5
0.0
平成21年度
平成22年度
平成23年度
9
平成24年度
平成25年度
④子育て支援センター
子育て支援センターの公立では、ふれあいプラザこあらの利用者が減少しています
が、他の支援センターでは利用者数が増加しています。私立では、あそぶぞぉ~さん
(愛鷹保育園内)が平成 24 年に開設、コスモス(丘の上保育園内)が平成 25 年に
開設しています。
子育て支援センターの利用者数の推移
(公立)
単位:人
平成 21 年度
ぽっぽ
(沼津っ子ふれあいセンター)
かもめ
(千本小学校内)
ふれあいプラザこあら
(今沢小学校内)
ふれあいプラザへだっこ
(へだっこセンター2階)
サンウェルぬまづ
平成 22 年度 平成 23 年度
平成 24 年度
平成 25 年度
16,102
19,279
17,188
17,051
17,273
12,943
15,603
4,630
4,413
5,101
7,670
9,013
8,326
7,339
3,865
585
812
756
968
1,059
24,513
27,806
31,577
30,477
33,668
資料:子育て支援課
(私立)
単位:人
平成 21 年度
あそぶぞぉさん
(愛鷹保育園内)
コスモス
(丘の上保育園内)
にこにこ広場
(恵愛保育園内)
ちゅんちゅん
(しんあい保育園内)
かるがも
(片浜保育園内)
平成 22 年度 平成 23 年度
平成 24 年度
平成 25 年度
-
-
-
3,811
5,428
-
-
-
-
3,761
4,835
4,284
4,310
4,219
3,615
-
-
4,219
7,000
6,562
973
1,534
1,612
1,636
1,337
資料:子育て支援課
10
⑤小学校
小学校では、児童数が減少しており、小学校の統廃合により、小学校数は平成 22
年度に 24 校に減りました。児童数についても減少傾向にあります。
小学校数、児童数の推移
平成 21 年度
平成 22 年度
平成 23 年度
平成 24 年度
平成 25 年度
26
24
24
24
24
10,812
10,679
10,429
10,081
9,855
小学校数
(校)
児童数
(人)
資料:市教育委員会(各年5月1日現在)
(人)
12,000
10,000
10,812
10,679
10,429
10,081
9,855
平成23年度
平成24年度
平成25年度
8,000
6,000
4,000
2,000
0
平成21年度
平成22年度
11
⑥放課後児童クラブ
放課後児童クラブでは、放課後児童クラブ数が増えて、平成 25 年度には 27 か所
となっています。利用児童数は、平成 23 年度をピークに減少しています。
放課後児童クラブの推移
平成 21 年度
平成 22 年度 平成 23 年度
平成 24 年度
平成 25 年度
放課後児童クラブ数
(か所)
21
24
26
27
27
利用児童数
(人)
868
901
934
893
838
資料:子育て支援課(各年5月1日現在)
放課後児童クラブ在籍児童数の推移
(人)
1000
800
868
934
901
893
838
600
400
200
0
21年度
22年度
23年度
12
24年度
25年度
(3)婚姻・離婚
初婚における平均婚姻年齢の推移は、夫、妻ともに年々上昇傾向にあり、平成 24
年では、夫が 31.7 歳、妻が 29.2 歳と晩婚化が見られます。
平成 24 年の婚姻件数は 989 件、離婚数は 391 件となっています。
図8
平均婚姻年齢(初婚)の推移
夫
(歳)
32
妻
31.7
31
30.7
30
31.0
30.8
30.8
29
29.2
28
28.8
28.7
28.8
平成20年
平成21年
平成22年
28.6
27
平成23年
平成24年
資料:静岡県人口動態統計(各年)
図9
婚姻数と離婚数の推移
婚姻
(件)
1,200
1,000
1,115
1,100
離婚
1,056
800
974
989
600
400
515
478
425
438
平成23年
平成24年
200
391
0
平成21年
平成22年
平成25年
資料:静岡人口動態統計(各年)
13
(4)ひとり親家庭(母子家庭・父子家庭)
母子父子家庭は平成 23 年まで増加し、その後は減少傾向にあります。
母子世帯が圧倒的に多く、ひとり親家庭全体の 92%が母子家庭となっています。
ひとり親家庭の推移
母子世帯
父子世帯
2,500
2,000
1,994
2,051
2,071
2,015
2,028
103
149
152
137
147
1,891
1,902
1,919
1,878
1,881
平成21年
平成22年
平成23年
平成24年
平成25年
1,500
1,000
500
0
資料:平成 25 年度
14
沼津市母子・父子家庭調査結果報告書
(1)調査の概要
①
調査の目的
「沼津市子ども・子育て支援事業計画」の策定にあたり、子育て世帯の現状、各
種子育て支援サービスの利用状況と利用意向を把握し、計画の基礎資料とするこ
と。
② 調査対象
沼津市在住の 0 歳~8 歳までの子どもの保護者
③ 調査方法
就学前児童の保護者・・・対象年齢階層から 20%の無作為抽出を行い、対象者を
選定し、郵送により対象者に送付、郵送回収にて調査
実施
就学児童の保護者 ・・・ 放課後児童クラブ入所保護者に対して直接配布、直接
回収にて調査を実施
④ 調査期間
平成 25 年 11 月 27 日(水)~平成 25 年 12 月 16 日(月)
⑤ 回収状況
配
布
数
有効回収数
有効回収率
就学前児童
1,800 通
901 通
50.1%
小学生児童
730 通
597 通
81.8%
⑥ 調査結果の表示方法
・回答は各質問の回答者数(N)を基数とした百分率(%)で示してあります。ま
た、小数点以下第2位を四捨五入しているため、内訳の合計が 100.0%にならな
い場合があります。
・複数回答が可能な設問の場合、回答者が全体に対してどのくらいの比率であるか
という見方になるため、回答比率の合計が 100.0%を超える場合があります。
・クロス集計の場合、無回答を排除しているため、クロス集計の有効回答数の合計
と単純集計(全体)の有効回答数が合致しないことがあります。なお、クロス集
計とは、複数項目の組み合わせで分類した集計のことで、複数の質問項目を交差
して並べ、表やグラフを作成することにより、その相互の関係を明らかにするた
めの集計方法です。
15
(2)未就学児アンケート
①子育てに関する回答
日頃、宛名のお子さんをみてもらえる親族・知人はいますか。
「緊急時もしくは用事の際には祖父母等の親族にみてもらえる」の割合が 55.6%
と最も高く、次いで「日常的に祖父母等の親族にみてもらえる」の割合が 36.6%、
「緊
急時もしくは用事の際には子どもをみてもらえる友人・知人がいる」の割合が 12.7%
となっている。
N=901
日常的に祖父母等の親族にみてもらえる
36.6
緊急時もしくは用事の際には祖父母等の親族にみてもらえる
55.6
日常的に子どもをみてもらえる友人・知人がいる
2.9
緊急時もしくは用事の際には子どもをみてもらえる友人・知人がいる
12.7
いずれもいない
10.0
無回答
1.2
0
25
50
75
100 (%)
宛名のお子さんの子育て(教育を含む)をする上で、気軽に相談できる人はいますか。また、相
談できる場所はありますか。
「いる/ある」の割合が 91.5%、
「いない/ない」の割合が 4.1%となっている。
N=901
いる/ある
91.5
いない/ない
4.1
無回答
4.4
0
25
16
50
75
100 (%)
「いる/ある」に○をつけた方にうかがいます。お子さんの子育て(教育を含む)に関して、気
軽に相談できる先は、誰(どこ)ですか。
「祖父母等の親族」の割合が 84.2%と最も高く、次いで「友人や知人」の割合が 78.3%、
「幼
稚園教諭」の割合が 21.7%となっている。
N=824
祖父母等の親族
84.2
友人や知人
78.3
近所の人
15.3
子育て支援施設(ぽっぽ、かもめ、こあら等)・NPO
10.1
保健所・保健センター
9.0
保育士
18.1
幼稚園教諭
21.7
民生委員・児童委員
0.1
かかりつけの医師
14.6
自治体の子育て関連担当窓口
0.7
その他
1.8
無回答
0.2
0
25
50
75
100 (%)
②平日の定期的な教育・保育事業の利用状況について
宛名のお子さんは現在、幼稚園や保育所などの「定期的な教育・保育の事業」を利用しています
か。
「利用している」の割合が 59.4%、「利用していない」の割合が 40.5%となって
いる。
N=901
利用している
59.4
利用していない
40.5
無回答
0.1
0
25
17
50
75
100 (%)
平日に定期的に教育・保育の事業を利用されている」理由についてうかがいます。
「子どもの教育や発達のため」の割合が 65.2%と最も高く、次いで「子育て(教
育を含む)をしている方が現在就労している」の割合が 48.4%となっている。
N=535
子どもの教育や発達のため
65.2
子育て(教育を含む)をしている方が現在就労している
48.4
子育て(教育を含む)をしている方が就労予定がある/求職中である
1.7
子育て(教育を含む)をしている方が家族・親族などを介護している
0.7
子育て(教育を含む)をしている方が病気や障害がある
0.7
子育て(教育を含む)をしている方が学生である
0.6
その他
3.2
無回答
3.6
0
25
50
75
100 (%)
「平日に定期的に教育・保育の事業を利用していない」理由は何ですか。
「子どもがまだ小さいため (
)歳くらいになったら利用したい」の割合が
51.5%と最も高く、次いで「利用する必要がない」の割合が 44.9%、「子どもの祖
父母や親戚の人がみている」の割合が 12.1%となっている。
年齢別にみると、0 歳で「子どもがまだ小さいため (
)歳くらいになったら
利用したい」の割合が高くなっている。
N=365
利用する必要がない
44.9
子どもの祖父母や親戚の人がみている
12.1
近所の人や父母の友人・知人がみている
1.1
利用したいが、保育・教育の定員に空きがない
3.6
利用したいが、経済的な理由で利用できない
10.1
利用したいが、延長・夜間等の時間帯の条件が合わない
1.1
利用したいが、質や場所など、納得できる事業がない
子どもがまだ小さいため (
3.0
)歳くらいになったら利用したい
51.5
その他
9.9
無回答
2.5
0
18
25
50
75
100 (%)
下記の事業で知っているものや、これまでに利用したことがあるもの、今後、利用したいと思う
ものをお答えください。
各事業の認知度、利用経験、利用意向をみると、①母親(父親)学級、両親学級、
育児学級、②保健センターの情報・相談事業、⑤保育所や幼稚園の園庭等の開放では
認知度、利用経験、利用意向ともに割合が高くなっている。
〈1〉認知度
知っている
知らない
未記入・無回答
①母親(父親)学級、両親学級、育児学級
81.6
15.1
3.3
②保健センターの情報・相談事業
81.2
16.1
2.7
③家庭教育に関する学級・講座
35.4
④教育相談センター・教育相談室
59.2
47.2
⑤保育所や幼稚園の園庭等の開放
5.4
48.5
85.7
⑥子育ての総合相談窓口
11.1
58.8
⑦自治体発行の子育て支援情報誌
(メールマガジン、HP)
3.2
36.6
44.0
0%
4.3
4.6
52.6
25%
50%
3.4
75%
100%
〈2〉利用状況
利用したことがある
①母親(父親)学級、両親学級、育児学級
利用したことが無い
43.5
②保健センターの情報・相談事業
48.5
38.5
③家庭教育に関する学級・講座
未記入・無回答
8.0
52.7
12.0
8.8
78.0
④教育相談センター・教育相談室
10.0
84.7
11.4
3.9
⑤保育所や幼稚園の園庭等の開放
57.3
⑥子育ての総合相談窓口
34.5
23.8
⑦自治体発行の子育て支援情報誌
(メールマガジン、HP)
65.9
26.9
0%
19
10.3
63.3
25%
50%
8.2
9.9
75%
100%
〈3〉今後の利用希望
今後、利用したい
①母親(父親)学級、両親学級、育児学級
今後、利用しない
43.8
②保健センターの情報・相談事業
未記入・無回答
43.6
48.6
③家庭教育に関する学級・講座
40.8
30.4
④教育相談センター・教育相談室
12.5
58
38.5
⑤保育所や幼稚園の園庭等の開放
11.5
49.1
12.4
56.5
⑥子育ての総合相談窓口
33.2
38.5
⑦自治体発行の子育て支援情報誌
(メールマガジン、HP)
10.3
50.1
54.2
0%
10.5
11.4
34.4
25%
50%
11.4
75%
100%
③小学校就学後の放課後の過ごし方について
宛名のお子さんについて、小学校低学年(1~3年生)、小学校高学年(4~6年生)をどのよ
うな場所で過ごさせたいと思いますか
小学校就学後の過ごし方について、小学校低学年(1~3年生)小学校高学年(4
~6年生)とも自宅、習い事(ピアノ教室、サッカークラブ、学習塾など)の割合が
多い。
小学校高学年(4~6年生)では、小学校低学年(1~3年生)と比べ、放課後児
童クラブ(学童保育)割合が減っている。
低学年(1~3年生)
自宅
N=64
高学年(4~6年生)
67.2
祖父母宅や友人・知人宅
76.6
26.6
習い事(ピアノ教室、サッカークラブ、学習塾など)
N=64
26.6
68.8
児童館
1.6
放課後子ども教室
82.8
1.6
12.5
放課後児童クラブ〔学童保育〕
14.1
31.3
ファミリー・サポート・センター
21.9
3.1
その他
3.1
15.6
無回答
10.9
3.1
0
3.1
25
(お子さんが5歳以上である方)
20
50
75
100 (%)
0
25
50
75
100 (%)
宛名のお子さんについて、お子さんの夏休み・冬休みなどの長期の休暇期間中の放課後児童クラ
ブの利用希望はありますか。
土曜日、日曜、祝日とも「利用する必要はない」の割合が多く、日曜、祝日と比べ
ると、土曜日の利用希望者の方が多い。
長期の休暇中の利用希望は、
「利用する必要はない」の割合が多いが、
「低学年(1
~3年生)の間は利用したい」が土曜、日曜、祝日と比べ割合が多い。
土曜日
日曜・祝日
N=22
低学年(1~3年生)の間は利用したい
低学年(1~3年生)の間は利用したい
13.6
高学年(4~6年生)になっても利用したい
高学年(4~6年生)になっても利用したい
18.2
利用する必要はない
利用する必要はない
54.5
無回答
13.6
0
25
50
75
長期の休暇中
低学年(1~3年生)の間は利用したい
25
45.3
無回答
20.3
0
25
50
21
75
77.3
100 (%) 0
14.1
利用する必要はない
9.1
13.6
20.3
高学年(4~6年生)になっても利用したい
0
無回答
N=64
100 (%)
N=22
50
75
100 (%)
④育児休業の取得
宛名のお子さんが生まれた時、父母のいずれかもしくは双方が育児休業を取得しましたか。
〈1〉育児休業の取得
母親では、
「働いていなかった」の割合が 56.3%と最も高く、次いで「取得した(取得中であ
る)」の割合が 27.9%、
「取得していない」の割合が 15.9%となっている。
父親では、
「取得していない」の割合が 87.0%と最も高くなっている。
母親
働いていなかった
父親
N=901
56.3
取得した(取得中である)
0.7
27.9
取得していない
N=901
2.3
15.9
87.0
無回答
0.0
0
10.0
25
50
75
100 (%) 0
25
50
75
100 (%)
〈2〉育児休業を取得していない理由
母親では、
「子育てや家事に専念するため退職した」が最も多く 47.6%、父親では、
「配偶者が無職、祖父母等の親族にみてもらえるなど、制度を利用する必要がなかっ
た」が最も多く 42.0%となっている。
母親
職場に育児休業を取りにくい雰囲気があった
父親
N=143
16.8
仕事が忙しかった
31.3
10.5
(産休後に)仕事に早く復帰したかった
34.4
4.9
0.1
仕事に戻るのが難しそうだった
16.1
昇給・昇格などが遅れそうだった
4.8
0.0
収入減となり、経済的に苦しくなる
6.4
5.6
保育所(園)などに預けることができた
1.4
配偶者が育児休業制度を利用した
0.0
制度を利用する必要がなかった
28.7
0.4
17.6
5.6
子育てや家事に専念するため退職した
42.0
47.6
職場に育児休業の制度がなかった
0.6
23.1
有期雇用のため育児休業の取得要件を満たさなかった
10.8
3.5
育児休業を取得できることを知らなかった
0.3
0.7
産前産後の休暇を取得できることを知らず、退職した
1.9
4.2
その他
0.0
16.8
無回答
7.5
6.3
0
N=
N=784
25
22
50
75
100
(%)
0
25
(%)
50
75
100
(3)小学生アンケート
①放課後児童クラブ
土曜日、日曜日・祝日に放課後児童クラブの利用希望はありますか
土曜、日曜、祝日ともに「利用する必要はない」が最も多く、次いで「月に1~2
回は利用したい」の割合が多い。
N=597
土曜
利用する必要はない
日曜、祝日
N=597
利用する必要はない
69.0
ほぼ毎週利用したい
月に1~2回は利用したい
82.1
ほぼ毎週利用したい
11.1
2.5
18.6月に1~2回は利用したい
無回答
無回答
1.3
0
12.6
25
50
75
100
2.8
0
(%)
25
50
75
100
(%)
現在通っている放課後児童クラブにどのようなことを希望しますか。
「夕方の利用時間を延長する」が最も高く、次いで「特になし」が 31.2%、
「朝の
利用時間を延長する(長期休暇等の場合)」が 20.9%となっている。
N=597
朝の利用時間を延長する(長期休暇等の場合)
20.9
夕方の利用時間を延長する
33.5
施設や設備を改善する
18.8
指導内容を工夫する
9.9
その他
13.9
特になし
31.2
無回答
2.5
0
23
25
50
75
100 (%)
②放課後の過ごし方
小学4年生以降の放課後の過ごし方について、どのようなことを望みますか。
「放課後児童クラブを利用したい」の割合が 53.9%と最も高く、次いで「スポ-
ツクラブや学習塾などの習い事をさせたい」の割合が 41.4%、
「子どもに自宅の留守
番をしてもらう」の割合が 28.5%となっている。
N=597
放課後児童クラブを利用したい
53.9
放課後子ども教室を利用したい
18.6
スポーツクラブや学習塾などの習い事をさせたい
41.4
子どもに自宅の留守番をしてもらう
28.5
その他
6.5
無回答
4.9
0
25
50
75
100 (%)
「放課後児童クラブを利用したい」学年
「6年生まで」の割合が 53.1%と最も高く、次いで「4年生まで」の割合が 30.1%、
「5年生まで」の割合が 10.2%となっている。
N=322
4年生まで
30.1
5年生まで
10.2
6年生まで
53.1
無回答
6.5
0
※アンケート調査の自由意見について記載
24
25
50
75
100
(%)
1
計画の基本理念(基本目標)
「子育て安心
明るい未来のまち」
沼津市においては、これまで子どもの成長と子育て支援を市全体で支援し、健やかで心豊か
な子どもを育むため、子育て支援に関する施策をエンゼルプラン、次世代育成支援行動計画に
基づいて、地域子育て支援センターをはじめ、延長保育、放課後児童クラブなど様々な施策に
より、子育て家庭の支援を行ってまいりました。
これからの子育て支援に取り組んでいくための基本的な考え方は、
「子育ての第一義的な責
任は家庭にある」という基本原則の上に立ち、一方で、
「沼津市の未来を担う大切な子どもた
ち」を地域社会全体で支え、
「子どもの最善の利益」が実現される社会を目指すことです。す
べての子どもたちが笑顔で安心して成長していける社会を構築できるように地域、社会で子
育て家庭を支えていくことを目指します。
また、行政が子ども・子育て支援を「量」「質」ともに充実させるとともに、家庭、学校、
地域、企業等が相互に連携を図ることにより、すべての親が安心して子を育て、育てる喜び
を感じる心的余裕を持つことができ、親子が一緒に成長することにつなげていきます。
これらの基本的な考え方をふまえ、沼津市の特性である豊かな海などの自然、心温かい地
域の人々とのふれあい、ゆったり流れる時間の中で、安心して子育てができるまちを目指し
ていきます。
25
2
基本的視点
本計画の策定はもとより、各種施策の立案・展開、事業の実施においては、次の5
つの基本的視点を常に念頭に置き、進めていきます。
◯子どもの視点
児童の権利条約の締約国として、すべての子どもの生命と人権が尊重され、子ども
が自ら成長し発達する力を最大限に発揮できるよう、子どもの幸せを第一に考えた支
援を行います。
児童虐待、貧困等をはじめとする様々な理由により社会的な保護を要する児童を含
め、広く「すべての子どもと家庭」への支援をしていきます。
◯近い将来親になる世代の視点
若者が出産・子育てに夢を持つことができ、また、子どもを持ちたい人が安心して
子どもを産み育てることができるよう、近い将来親になる世代の視点に立ち、環境の
整備を進めていきます。
◯親の視点
すべての親が、心身にゆとりを持って子育てができるよう、子育てをする親の視点
に立ち、子育ての負担感、不安感、孤独感を和らげることで、子育てを支援していき
ます。
◯社会全体による支援の視点
子育ての第一義的な責任は親にあるという前提のうえで、「地域の大切な子ども」
の成長を、親子だけでなく地域社会全体で見守り、支えていく必要があるため、様々
な担い手の協働の下に対策を進めていきます。
◯ワークライフバランス実現の視点
子どもと子育てをする親の幸せの実現のためには、働き方の見直しを進め、ワーク
ライフバランス(仕事と生活の調和)を実現することが重要です。そのため、企業も
含めた社会全体のワークライフバランスへの認識を高めていくように働きかけてい
きます。
26
3
基本方向
次世代を担う子どもたちが明るく健やかに生まれ育つ環境を整備して、社会全体で
子育てを支援するための子ども・子育て支援事業を推進するため、次の6つを基本方
向として、総合的な施策を展開していきます。
基本方向1
乳幼児が安心して教育・保育をうける環境が整う施設サービスの充実
幼児教育、保育サービスの充実度を上げるため、就労状況に応じた延長保育や預かり
保育、病児病後児保育などへの柔軟な対応に取り組んでいきます。
また、幼稚園・保育園の認定こども園化の促進について支援を行い、待機児童を発生
させないよう取り組んでいきます。
基本方向2 子どもの育ちを支え、若者が安心して成長できる社会へ
核家族化に伴い、親から子へ、子から孫へと伝えられてきた子育てに関する伝承や子
どもの面倒を家族全体で見るという環境が消えつつあります。このため、地域における
子育て支援環境、子育て支援センターや各種サークル活動などを活発に行い、育児に対
する孤立を解消し、地域での子どもの居場所づくりを行うことが重要です。
学校教育の場では、成長し社会に出て行くために必要な基礎学力、規範意識の向上、
道徳心、地域を愛する力など、次代の親となるための教育に結びつけていきます。また、
共働き世帯の増加に伴い、放課後児童クラブの利用希望も増加傾向にあります。今後は、
高学年の預かりについても取り組んでいきます。
また、子どもが社会に出て、自立心と尊厳を持って生活できるよう、青少年の健全育
成に努めます。
基本方向3 いじめや虐待のない社会の形成へ
核家族化により、育児不安を持つ親が増加しています。新生児訪問指導や各種健診、
育児講座などを通じて、安心して子育てができる環境を構築していますが、今後も引き
続き児童虐待の未然防止が行えるように関係機関と連携を図りつつ取り組んでいきま
す。
また、子ども同士のいじめが発生する事も後を絶ちません。いじめは、早めの対処に
より解消する可能性が高いことから早期対応に取り組むように努めていきます。
基本方向4 妊娠、出産、子育ての希望が実現できる社会へ
妊娠・出産・子育ては、一連の流れの中で生まれてくるものであり、これらが自然に
一体的に享受できる環境があることが、安心して出産、子育てできるまちには必要です。
そのために、保護者の気持ちを受け止め、寄り添いながら相談や適切な情報提供を行
うなど、保護者の子育てに対する不安や負担、孤立感を和らげ、また、子育てに夢や希
27
望がもてるような環境づくりを進めていきます。また、障害のある児童に対しての支援
についても併せて取り組んでいきます。
基本方向5 多様なネットワークで子育ての力のある地域社会へ
地域子育て支援センターのイベントや子育てグループへの活動支援、モバイルサイト
などの情報活用など、子育てのネットワーク作りの充実を図ることで、子育ての不安感
や負担感を軽くしていきます。
子どもを狙った悪質な犯罪などの社会的問題に対応していくため、地域ぐるみで顔が
見えるまちづくりに取り組み、地域全体で子どもを守る体制の強化に取り組みます。
基本方向6 男性も女性も仕事と生活が調和する社会へ(ワークライフバランス)
共働き世帯が増加している現在、子育ての喜びを実感しながら仕事を続けられる社会
を作るには、家族内の協力、地域や企業の理解や支援も必要不可欠なものとなっていま
す。出産後や育児中であっても女性がいきいきと働けるよう、また男性も積極的に子育
てに参加できるようワークライフバランスの推進を図ります。
このほか、人々が快適に生活することができるような暮らしやすいまちづくりを目指
し、企業、関係団体と共に取り組んでいきます。
28
4
計画の体系
y 基本的視点
子どもの視点
近い将来親になる
世代の視点
社会全体による
支援の視点
基本理念
子
育
て
安
心
明
る
い
未
来
の
ま
ち
親の視点
ワークライフ
バランス実現の視点
計画の基本方向
分野別施策方向
1 乳幼児が安心して教育・保育を
うける環境が整う施設サービス
の充実
(1)
2 子どもの育ちを支え、若者が安
心して成長できる社会へ
(1) 子どもを社会全体で支えると共に、平等な教育機
会の確保を行う(家庭や地域の教育力の向上)
誰もが必要とする教育、保育サービスが受けられ
る場所の確保
(2) 子どもの地域での居場所づくり
(3) 子どもの生きる力の育成に向けた学校教育環境
の充実
(4) 次代の親教育の推進
(思春期保健、健全育成等)
(5) 青少年の健全な心と身体の育成
(6) 意欲を持って就業と自立に向ける社会をつくる
(7) 社会生活に必要な事を学ぶ機会の提供
3 いじめや虐待のない社会の形成
へ
(1) 子どもが安心して生活できる社会づくり
4 妊娠、出産、子育ての希望が実
現できる社会へ
(1) 安心して妊娠・出産できるように
(2) 子どもの健康と安全を守り、安心して医療にかか
れるように
(3) 特に支援が必要な子どもが健やかに育つように
5 多様なネットワークで子育ての
力のある地域社会へ
(1) 子育て支援の拠点やネットワークの充実が図ら
れるように
(2) 子どもが住まいやまちの中で安全・安心に暮らせ
るまちに
(3) 広域連携における子育て支援
6 男性も女性も仕事と生活が調和
する社会へ
(ワークライフバランス)
(1) 働き方の見直し(働く場所の確保)
(2) 仕事と家庭が両立できる職場環境の実現
(3) 安心して外出できる環境の充実
29
30
5
教育・保育提供区域の設定
子ども・子育て支援法第 61 条第2項では、国が定める基本指針のもと市町村は、
地理的条件、人口、交通事情その他の社会的条件、現在の幼児教育・保育の利用状況、
教育・保育を提供するための施設の整備状況その他の条件を総合的に勘案して、小学
校区単位、中学校区単位、行政区単位等、地域の実情に応じて、保護者や子どもが居
宅より容易に移動することが可能な区域として「市町村が定める区域」を設定する必
要があるとされています。
そこで、本市は上位計画である第4次沼津市総合計画が地理的条件、地域特性など
を考慮し市内を6つの地域に区分していることから、本計画の教育・保育提供区域と
して下図(表)のとおりの区域に設定します。
また、その他、地域子ども・子育て支援事業は、市全域設定(放課後児童健全育成
事業のみ小学校区ごとの設定)とします。
なお、この区域の設定は、教育・保育及び地域子ども・子育て支援事業の需要量を
見込むためのものであり、区域外の各施設・事業等の利用が制限されるものではあり
ません。
区分
地域区分
原
西部
浮島
愛鷹
片浜
中央西
第ニ
第一
中央
第五
大岡
東部
金岡
第三
中央南
南部
第四
大平
静浦
内浦
西浦
戸田
小学校区
原小学校
原東小学校
浮島小学校
愛鷹小学校
今沢小学校
片浜小学校
第二小学校 千本小学校
第一小学校
第五小学校
開北小学校
大岡小学校
大岡南小学校
金岡小学校
沢田小学校
門池小学校
第三小学校
香貫小学校
第四小学校
大平小学校
静浦小学校
内浦小学校
西浦小学校
戸田小学校
31
32
【事業別の教育・保育提供区域一覧】
事 業
区域
設定の考え方
6 区域
幼児教育・保育サービス等、身近な地域で利用できる
教育・保育
一時預かり事業
ことを勘案して設定
時間外保育事業
地域子育て支援拠点事業
放課後児童健全育成事業
22 小学校区
設置を小学校区としているため
病児・病後児保育事業
子育て短期支援事業
利用者支援事業
ファミリーサポートセンター事業
乳児家庭全戸訪問事業
市全域
全地域総合的に利用が可能であり、広域利用も多く想
定されることから設定
養育支援訪問事業
妊婦健診
実費徴収に係る補足給付拠を
行う事業
多様な主体が本制度に参入す
ることを推進するための事業
33
○計画基本方向、分野別施策ごとに、現状と課題、施策の方向性、具体的施策一覧を
記載
基本方向1
乳幼児が安心して教育・保育をうける環境が整う施設サービス
の充実
分野別施策方向
(1) 誰もが必要とする教育、保育サービスが受けられる場所の確保
基本方向 2
子どもの育ちを支え、若者が安心して成長できる社会へ
分野別施策
(1) 子どもを社会全体で支えると共に、平等な教育機会の確保を行う(家庭や地域の
教育力の向上)
(2) 子どもの地域での居場所づくり
(3) 子どもの生きる力の育成に向けた学校教育環境の充実
(4) 次代の親教育の推進(思春期保健、健全育成等)
(5) 青少年の健全な心と身体の育成
(6) 意欲を持って就業と自立に向ける社会をつくる
(7) 社会生活に必要な事を学ぶ機会の提供
基本方向 3
いじめや虐待のない社会の形成へ
分野別施策方向
(1) 子どもが安心して生活できる社会づくり
基本方向 4
妊娠、出産、子育ての希望が実現できる社会へ
分野別施策
(1) 安心して妊娠・出産できるように
(2) 子どもの健康と安全を守り、安心して医療にかかれるように
(3) 特に支援が必要な子どもが健やかに育つように
34
基本方向 5
多様なネットワークで子育ての力のある地域社会へ
分野別施策方向
(1) 子育て支援の拠点やネットワークの充実が図られるように
(2) 子どもが住まいやまちの中で安全・安心に暮らせるまちに
(3) 広域連携における子育て支援
基本方向 6
男性も女性も生活が調和する社会へ(ワークライフバランス)
分野別施策
(1) 働き方の見直し(働く場所の確保)
(2) 仕事と家庭が両立できる職場環境の実現
(3) 安心して外出できる環境の充実
35
1
教育・保育
子ども・子育て支援新制度では、保護者の申請を受けた市町村が、客観的基準に基
づき、保育の必要性の認定をしたうえで給付する仕組みとなります。
保育の必要性の認定については、以下の表に示す認定区分を1号~3号認定までと
し、手厚い教育・保育体制の確保を行うようになっています。
「2号認定」
「3号認定」
(保育所等に通うことを認定された子ども)は、さらに親
の労働時間等によって「長時間」「短時間」という「保育必要量」の区分けが加えら
れます。
子ども・子育て支援事業計画に伴う、認定区分
認定区分
1号認定
2号認定
3号認定
教育標準時間
認定
内容
満3歳以上で、教育を希望する場合
利用先
幼稚園・認定こども園
満3歳以上・保
満3歳以上で、「保育の必要な事由」に該当し、
育認定
保育所等での保育を希望する場合
満3歳未満・保
満3歳未満で、「保育の必要な事由」に該当し、
保育所・認定こど園・
育認定
保育所等での保育を希望する場合
地域型保育
保育所・認定こども園
【確保の内容及び実施時期】
設定した量の見込みに対応するよう、特定教育・保育施設及び特定地域型保育事業
に加え、特定教育・保育施設に該当しない幼稚園(従来の私立幼稚園)による確保の
内容及び実施時期を設定しました。
なお、教育・保育提供区域別の量の見込みは、各区域に居住する保護者のニーズ量を
合計したものであり、確保の内容は、各区域に所在する特定教育・保育施設等の定員を
合計したものになります。
以上をふまえ、認定区分ごとに設定した量の見込み、確保の内容及び実施時期は次の
とおりになります。
36
(1)1号認定
満 3 歳以上で就学前の教育を希望する子どもが対象となり、教育・保育を提供する
施設・事業は、特定教育・保育施設(幼稚園、認定こども園)確認を受けない幼稚園
(従来の幼稚園)になります。
【量の見込みと確保の内容
量の見込み(自市分)
(市全域)】
平 成
平 成
平 成
平 成
平 成
27 年度
28 年度
29 年度
30 年度
31 年度
2,199
2,090
2,057
2,051
2,066
255
224
234
223
212
2,454
2,314
2,291
2,274
2,278
272
607
839
929
929
広域(他市町の子ども)
0
0
0
0
0
確認を受けない幼稚園
4,169
3,625
3,171
3,002
3,013
広域(他市町の子ども)
255
244
234
223
212
4,696
4,476
4,244
4,154
4,154
2,242
2,162
1,953
1,880
1,876
広域(他市町の子ども)
①量の見込み・計
特定教育・保育施設
(認定こども園、幼稚園)
②確保数値・計
②-①
【確保方策】
量の見込みが最大である平成 27 年度の 2,454 人に対し、確保合計数が 4,696 人
であり供給量を上回り新たに拡充せず現状で対応可能できると考えます。
各区域別(西部、中央西、中央、東部、中央南、南部)も市全域同様に平成 27 年
度から5年間の「量の見込み」「確保方策」を年度ごとに記載
37
(2)2号認定
満3歳以上で保育の必要性の認定を受けた就学前の子どもが該当します。
【量の見込みと確保の内容
量の見込み(自市分)
(広域(他市町の子ども))
①量の見込み・計
特定保育施設・計
(広域(他市町の子ども))
特定教育・保育施設
(認定こども園)
特定教育・保育施設
(保育園)
②確保数値・計
②-①
(市全域)】
平 成
平 成
平 成
平 成
平 成
27 年度
28 年度
29 年度
30 年度
31 年度
1,964
1,866
1,837
1,830
1,845
7
7
7
7
7
1,971
1,873
1,844
1,837
1,852
1,741
1,961
2,193
2,283
2,283
7
7
7
7
7
45
265
497
587
587
1,703
1,703
1,703
1,703
1,703
1,748
1,968
2,200
2,290
2,290
▲223
95
356
453
438
【確保方策】
平成 27 年度は量の見込み 1,971 人に対し、確保合計数が 1,748 人で、確保の内
容を上回りますが、今後5年間のなかで、迅速な対応の観点から施設の新設よりも、
既存施設の定員増や認定こども園への移行に伴い確保できるものと考えます。
各区域別(西部、中央西、中央、東部、中央南、南部)も全域同様に平成 27 年度
から5年間の「量の見込み」「確保方策」を年度ごとに記載
38
(3)3号認定〈0歳児〉
保育の必要性があると認定された0歳児が対象となり、教育・保育を提供する施
設・事業は、特定教育・保育施設(保育所、認定こども園)、特定地域型保育事業、
認可外保育施設になります。
【量の見込みと確保の内容
量の見込み(自市分)
(市全域)】
平 成
平 成
平 成
平 成
平 成
27 年度
28 年度
29 年度
30 年度
31 年度
336
345
355
364
373
3
3
3
3
3
339
348
358
367
376
257
257
257
257
257
3
3
3
3
3
6
6
6
6
6
254
254
254
254
254
12
12
51
116
116
(広域(他市町の子ども))
0
0
0
0
0
認可外保育施設
0
0
0
0
0
(広域(他市町の子ども))
0
0
0
0
0
272
272
311
376
376
▲67
▲76
▲47
9
0
広域(他市町の子ども)
①量の見込み・計
特定教育・保育施設・計
(認定こども園、保育園)
(広域(他市町の子ども))
特定教育・保育施設
(認定こども園)
特定教育・保育施設
(保育園)
特定地域型保育
②確保数値・計
②-①
【確保方策】
平成 27 年度から平成 29 年度まで量の見込みが確保人数を上回っています。
0歳のニーズは今後も増加傾向ですが、既存施設の認定こども園への移行、保育所
の定員増により確保してまいります。
また、特定地域型保育の確保については、現在認可外保育施設として事業実施して
いる事業者への認可事業への移行、新規事業者の参入を見込んでいます。
各区域別(西部、中央西、中央、東部、中央南、南部)も全域同様に平成 27 年度
から5年間の「量の見込み」「確保方策」を年度ごとに記載
39
(4)3号認定〈1,2歳児〉
保育の必要性があると認定された 1・2歳児が対象となり、教育・保育を提供する
施設・事業は特定教育・保育施設(保育所、認定こども園)、特定地域型保育事業、
認可外保育施設になります。
【量の見込みと確保の内容
量の見込み(自市分)
(市全域)】
平 成
平 成
平 成
平 成
平 成
27 年度
28 年度
29 年度
30 年度
31 年度
881
898
884
870
857
15
15
15
15
15
896
913
899
885
872
812
812
812
812
812
15
15
15
15
15
24
24
24
24
24
803
803
803
803
803
24
24
48
78
78
(広域(他市町の子ども))
0
0
0
0
0
認可外保育施設
0
0
0
0
0
(広域(他市町の子ども))
0
0
0
0
0
851
851
875
905
905
▲45
▲62
▲24
20
33
広域(他市町の子ども)
①量の見込み・計
特定教育・保育施設・計
(認定こども園、保育園)
(広域(他市町の子ども))
特定教育・保育施設
(認定こども園)
特定教育・保育施設
(保育園)
特定地域型保育
②確保数値・計
②-①
【確保方策】
平成 27 年度から平成 29 年度まで量の見込みが確保人数を上回っています。
0歳児の確保策同様に既存施設の認定こども園への移行、保育所の定員増による確
保策を考えます。
また、特定地域型保育の確保は、現在認可外保育施設として事業実施している事業
者の認可事業への移行、新規事業者の参入を見込んでいます。
各区域別(西部、中央西、中央、東部、中央南、南部)も全域同様に平成 27 年度
から5年間の「量の見込み」「確保方策」を年度ごとに記載
40
2
地域子ども・子育て支援事業
(1)放課後児童健全育成事業(放課後児童クラブ)
共働き家庭など、留守家庭の児童に対して、学校の余裕教室等を利用し、放課後に
適切な遊び、生活の場を与えてその健全育成を図る事業です。
【量の見込みと確保の内容
(市全域)】
提供区域
平 成
平 成
平 成
平 成
平 成
(小学校区)
27 年度
28 年度
29 年度
30 年度
31 年度
①量の見込み
1,368
1,323
1,281
1,230
1,175
27
29
30
32
32
②確保数値
1,080
1,160
1,200
1,280
1,280
②-①
▲288
▲163
▲81
50
105
確保クラブ数
【確保方策】
児童の安全確保や施設の有効利用の観点から、学校の余裕教室の活用、又は学校敷
地内への施設設置を原則とし、その他近隣の施設の活用も検討していきます。
なお、制度改正されたことにより、対象児童が拡大されたことに伴い、高学年の受
入等についても進めていきます。
各小学校区別(22 小学校区)も市全域同様に平成 27 年度から5年間の「量の見
込み」「確保方策」を年度ごとに記載
41
(2)時間外保育事業(保育所)
保育認定を受けた子どもについて、通常の利用日及び利用時間以外に保育所にて
保育を実施する事業です。
【量の見込みと確保の内容
①量の見込み
②確保数値
②-①
(市全域)】
平 成
平 成
平 成
平 成
平 成
27 年度
28 年度
29 年度
30 年度
31 年度
712
696
685
679
676
1,273
1,259
1,246
1,234
1,223
561
563
561
555
547
【確保方策】
現状、市内の保育所 27 ヵ所で事業を実施し、量の見込みを上回る確保ができて
いるため、現状の体制を維持できるように努め、それにより量の見込み分は今後も
確保できると見込まれます。
各区域別(西部、中央西、中央、東部、中央南、南部)も全域同様に平成 27 年
度から5年間の「量の見込み」「確保方策」を年度ごとに記載
42
(3)一時預かり事業
①一時預かり事業(幼稚園在園児対象の預かり保育)
通常の教育時間の前後や、土曜・日曜・長期休業期間中に幼稚園、認定こども園が
行う事業です。
【量の見込みと確保の内容 (市全域)】
①量の見込み・計
平 成
平 成
平 成
平 成
平 成
27 年度
28 年度
29 年度
30 年度
31 年度
151,214
143,706
141,414
140,992
142,050
1号認定による利用
21,748
20,668
20,338
20,278
20,430
2号認定による利用
129,466
123,038
121,076
120,714
121,620
94,790
104,252
113,714
123,716
142,050
▲56,424
▲39,454
▲27,700
▲17,276
0
②確保数値
②-①
【確保方策】
認定こども園、幼稚園に在園している教育認定を受けた児童に対する一時預かりで
あることから、幼児期の教育・保育提供体制の確保のなかで職員の配置、場所の確保
また、認定こども園移行を希望する事業者に対しての支援により、5ヵ年のなかで一
時預かりのニーズに対応できるよう努めていきます。
各区域別(西部、中央西、中央、東部、中央南、南部)も全域同様に平成 27 年度
から5年間の「量の見込み」「確保方策」を年度ごとに記載
43
②一時預かり事業(幼稚園在園児の預かり保育以外)
家庭において保育を受けることが一時的に困難となった乳幼児について、保育園、
認定こども園、子育て支援センター、その他の場所において、一時的に保育を行うサ
ービスです。
【量の見込みと確保の内容
(市全域)】
平 成
平 成
平 成
平 成
平 成
27 年度
28 年度
29 年度
30 年度
31 年度
①量の見込み
28,955
28,364
27,919
27,648
27,493
②確保数値・計
8,600
13,151
17,851
22,551
27,493
1,290
1,290
1,290
1,290
1,290
0
0
171
171
171
7,310
11,861
16,390
21,090
26,032
▲20,355
▲15,213
▲10,068
▲5,097
0
ファミサポ事業
(就学前児童)
トワイライトステイ事業
一時預かり事業
(在園児外)
②-①
【確保方策】
市内の保育園は基本的には事業実施可能としています。しかし、施設のうち一時保
育室を有している施設はある程度の受入は可能ですが、一時保育室を有していない施
設は入所児童との合同保育となるため、定員で満たされてしまう施設は利用が難しい
状況となっています。
今後の確保方策としては保育所の有効スペースの活用、、ファミリーサポートセン
ター事業の「まかせて会員」の増加に努めます。また、「トワイライトステイ事業」
を平成 29 年度に事業者を確保し実施していく予定です。
各区域別(西部、中央西、中央、東部、中央南、南部)も全域同様に平成 27 年度
から5年間の「量の見込み」「確保方策」を年度ごとに記載
44
(4)地域子育て支援拠点事業
乳幼児及びその保護者が相互の交流を行う場所を開設し、子育てについての相談、
情報の提供、助言その他の援助を行う事業です。
【量の見込みと確保の内容
①量の見込み
②確保数値
②-①
(市全域)】
平 成
平 成
平 成
平 成
平 成
27 年度
28 年度
29 年度
30 年度
31 年度
12,444
12,533
12,343
12,152
11,943
6,886
8,136
8,552
10,219
11,943
▲5,558
▲4,397
▲3,791
▲1,933
0
【確保方策】
現在、市内 10 ヵ所の施設で事業を実施しており、今後、より利用しやすい施設
として受入体制を確保、イベントの開催、育児相談実施による施設の充実化を図り、
また、認定こども園への移行する施設による事業の実施により確保に努めていきま
す。
また、移動式ふれあいプラザとして、
「子育てサポートキャラバンぴよぴよ」にて
職員が地区センター、公園等に出向くなどの事業を実施しながら不足分をフォロー
していきます。
各区域別(西部、中央西、中央、東部、中央南、南部)も全域同様に平成 27 年度
から5年間の「量の見込み」「確保方策」を年度ごとに記載
45
(5)病児・病後児保育事業
急な病気や病気からの回復期等で、集団保育が困難な子どもを一時的に保育する事
業です。
【量の見込みと確保の内容
(市全域)】
平 成
平 成
平 成
平 成
平 成
27 年度
28 年度
29 年度
30 年度
31 年度
①量の見込み
7,789
7,584
7,392
7,217
7,008
②確保数値・計
2,590
2,590
4,590
4,590
7,008
病児病後児対応型
90
90
2,090
2,090
4,508
体調不良児対応型
2,500
2,500
2,500
2,500
2,500
非施設型(訪問型)
0
0
0
0
0
▲5,199
▲4,994
▲2,802
▲2,627
0
②-①
【確保方策】
現在、病後児保育については病後児対応型2園、体調不良児対応型2園で実施して
いますが、病児保育については未実施となっています。
今後は、平成 29 年度を目標とした病児保育の開始と病後児保育・体調不良時対応
型保育の利用しやすい環境づくりに努めていきます。
46
(6)子育て短期支援事業(ショートステイ)
保護者が疾病、社会的事由等で、一時的に養育が困難な場合、その児童を乳児院、
児童養護施設等で短期的に預かるサービスです。
【量の見込みと確保の内容
(市全域)】
平 成
平 成
平 成
平 成
平 成
27 年度
28 年度
29 年度
30 年度
31 年度
①量の見込み
238
231
224
217
207
0
0
224
224
224
▲238
▲231
0
7
17
②確保数値
②-①
【確保方策】
現在、市外施設を利用して事業を実施していますが、平成 29 年度より新たに
事業者を確保し実施していくことを予定し、量の見込み分の確保に努めます。
(7)利用者支援事業
子ども及びその保護者の身近な場所で、教育・保育施設や地域子育て支援拠点施設
等の情報提供及び必要に応じ相談・助言を行なうとともに、幼稚園、保育園認定こど
も園など連絡調整等を行う事業です。
【量の見込みと確保の内容
(市全域)】
平 成
平 成
平 成
平 成
平 成
27 年度
28 年度
29 年度
30 年度
31 年度
①量の見込み
1
1
2
2
3
②確保数値
1
1
2
2
3
②-①
0
0
0
0
0
【確保方策】
現在、子育て支援課窓口にてコンシェルジュ(利用者支援者)を1名配置し、認定
こども園、保育所、幼稚園、小規模保育施設等の地域型保育の利用申請等に関する相
談、情報提供を関係機関と連携を図りながら実施しています。
今後は、子育て支援に関する情報を集約、発信する中核的機能を持つ地域子育て支
援拠点施設にコンシェルジュ(利用者支援者)を配置するよう努めます。
47
(8)ファミリーサポートセンター事業(就学児)
子育て中の保護者を会員として子どもを預かり等の援助を受けることを希望する
相互援助活動に関する連絡、調整を行う事業です。
【量の見込みと確保の内容
(市全域)】
平 成
平 成
平 成
平 成
平 成
27 年度
28 年度
29 年度
30 年度
31 年度
①量の見込み
1,342
1,316
1,276
1,262
1,212
②確保数値
1,350
1,350
1,350
1,350
1,350
8
34
74
88
138
②-①
【確保方策】
現状にて量の見込み分を確保できており、今後、事業の周知広報を実施し、また質
の向上の観点から必要な知識、技術を習得するための講座、研修機会を設けることに
より提供体制を引き続き確保していくよう努めます。
(9)乳児家庭全戸訪問事業
母子の心身の状況や養育環境等の把握及び助言を行い、子育て支援に関する情報提
供等を行うことにより、乳児家庭が地域社会から孤立することを防ぎ、乳児の健全な
育成環境の確保を図るサービスです。
生後4ヶ月までの乳児のいる全ての家庭を対象としています。
【量の見込みと確保の内容
量の見込み
(市全域)】
平 成
平 成
平 成
平 成
平 成
27 年度
28 年度
29 年度
30 年度
31 年度
1,312
1,278
1,250
1,250
1,250
【確保方策】
現在、市健康づくり課にて事業を実施しており、今後も引き続き保健師の訪問によ
り対応に努めます。
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(10)養育支援訪問事業
家庭における安定した養育が実施できるよう、養育支援が必要な家庭に対し、訪問
による具体的な育児に関する支援を行い、育児上の諸問題の解決・軽減を図る事業で
す。
【量の見込みと確保の内容
(市全域)】
平 成
平 成
平 成
平 成
平 成
27 年度
28 年度
29 年度
30 年度
31 年度
量の見込み
680
592
599
606
613
【確保方策】
市健康づくり課、子育て支援課が連携し、保健師、保育士、相談員の訪問により対
応に努めます。
(11)妊婦健診
市が委託した医療機関及び助産所において、妊婦が実施した健康診断について、所
定の金額を公費負担するサービスです。
基本的に、市内在住の妊婦を対象に、基本健診 14 回、超音波検査 4 回、血液検査
1 回を負担しています。
【量の見込みと確保の内容
量の見込み
(市全域)】
平 成
平 成
平 成
平 成
平 成
27 年度
28 年度
29 年度
30 年度
31 年度
18,116
17,724
16,786
16,548
15,680
【確保方策】
市健康づくり課で実施しており、委託先の医療機関を確保し、受診率の向上に努めま
す。
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※量の見込みによる確保方策のない事業(新規事業)
(12)実費徴収に係る補足給付を行う事業
保護者の世帯所得の状況を勘案して、特定教育・保育施設等に対して保護者が支払
うべき日用品、文房具その他の教育・保育に必要な物品の購入に要する費用または行
事への参加に要する費用等を助成する事業で、今後、国の動向に応じ、また「子ども・
子育て会議」をふまえ実施していきます。
(13)多様な主体が本制度に参入することを推進するための事業
特定教育・保育施設等への民間事業者の参入の促進に関する調査研究や、その他の
多様な事業者の能力を活用した特定教育・保育施設等の設置または運営を促進する事
業で、今後、国の動向に応じ、また「子ども・子育て会議」をふまえ実施していきま
す。
50
1
子育てを市や地域全体で支える視点と役割
基本理念の実現には、家庭、地域、事業所、教育・保育機関、行政など相互に連携・協働
しながら子育て支援に取り組む必要があります。
基本1 家庭の役割
子どもの基本的な生活習慣やしつけ、勉強に対する意欲などを学ぶ場は、家
庭にあります。家庭では、親の責任において愛情を持って子どもを育てていき
ます。
母親一人に子育てが集中しないよう、家族が協力して子育てに取り組んでい
きます。
基本2 地域の役割
地域で子どもを見守り、安全・安心な子育てを支援していきます。特に、近
所同士で気軽に声を掛け合い、子どもが安心できる環境づくりに取り組みます。
安心して通園・通学できるよう、地域で見守り支援を行います。地域に伝わ
る伝統行事やお祭りなどを通じて、地域の人との交流ができる機会を提供して
いきます。
また、万が一、児童虐待などを発見したら、早めに関係機関へ通報するなど、
子どもの安全確保に努めます。
基本3 事業所(企業・店舗など)の役割
事業所は、働きながら出産・子育てしやすい環境をつくるように努力します。
母親の出産・育児休暇のみならず、父親も含めた育児休暇を取りやすくなる
ような仕組み作り、事業所内保育施設の導入について検討していきます。
また、産休・育休後に元の職場に安心して復帰できるような体制がとれるよ
うにします。
子どもの病気や学校行事などに参加しやすい環境をつくるよう、有給休暇等
を使って柔軟に対応します。
店舗などでは、段差の解消、ベビーカーなどが利用しやすい通路、授乳やオ
ムツ替えの場所などの整備を行うよう努力します。
51
基本4 保育・教育機関の役割
保育・教育機関は、大切な子どもを預かり、親に変わって保育や教育を行う
という視点で、子育てに取り組みます。
特に未就学児は、発達段階にあり、集団生活になじむよう指導を行うと共に、
保育所、幼稚園のそれぞれが持つ特性に併せて、保育・教育に取り組みます。
なお、園と保護者の連絡体制を取り、子育てを園だけにさせないよう家庭と
の連携を持って子育てを行えるよう指導を行います。
就学児については、学習指導要領に基づいて、子どもの生きる力が学べるよ
うに指導を行います。地域での格差が無くなるよう、教師の指導並びに子ども
たちの学力の確認を行っていきます。また、道徳教育にも力を入れ、人の心の
痛みがわかる子を育てていき、いじめや差別などがなくなるように配慮してい
きます。
乳幼児から、就学児を含め、園や学校などで子どもが虐待されていないか注
視し、児童虐待のおそれがある場合は、速やかに関係機関を通じて子どもの保
護に努めます。
基本5 行政の役割
行政は、各種子育て支援サービスや制度・手当等の対応のほか、その他様々
な分野において、地域で安心して結婚、出産、子育てができるよう各種支援サ
ービスの充実を図ります。また、保育・教育機関等とも連携を図っていきます。
子どもが順調に育っていくよう、健診などを通じて食育や歯の健康づくり等
指導を行います。万が一、障がいが疑われる場合については、早期に対応でき
るよう、発達支援などに対するアドバイスを行っていきます。
子育てに悩む母親に対し安心して生活できるよう、相談体制の充実を図ると
共に、健診や訪問などを通じて、情報提供を行っていきます。
切れ目のない子育て支援ができるよう、健康と福祉、保育と教育など、行政
内での連絡体制、連携強化を図っています。
52
2
計画の進捗状況の評価
本計画を実効性のあるものとして推進するためには、計画に基づく施策の進捗状況
とともに、計画全体の成果を検証することが重要です。
このため、「子ども・子育て会議」や庁内組織において、その進捗状況を確認・評
価していきます。
また、施策の実施にあたっては、柔軟で総合的な取り組みが必要であることから、
検証した結果に基づき、必要に応じ改善を図るため、各年度、施策の見直しを行い、
計画を修正していきます。
○今後のスケジュール
平 成
27 年度
次世代育成支援行動計画の評価・検証
子ども・子育て支援事業計画の点検
子ども・子育て支援事業計画の見直し
子ども・子育て支援事業計画の中間評価
子ども・子育て支援事業計画の評価・検証
53
平 成
28 年度
平 成
29 年度
平 成
30 年度
平 成
31 年度
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