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『景観』を活用したみなとまちづくり(宇野港)

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『景観』を活用したみなとまちづくり(宇野港)
『景観』を活用したみなとまちづくり(宇野港)
地域の現状
JR宇野線
屋台村 Cucina di UNO!
フェリーターミナル
JR宇野駅
岡山県
宇野地区
0
玉野市
0.5
1km
宇野港(重要港湾)
港湾管理者:岡山県
所在市町村:玉野市
人 口
:70,000人(平成15年3月 住民基本台帳)
観光客数 :約22万人(平成14年、玉野市調べ)
フェリーなどが周辺各地を結ぶ海上交通の要衝としてのみなと
【宇野地区全景】
岡山県
宇野港
香川県
小豆島
豊島
直島
宇野港は明治39年に改修され、明治43年の宇野線開通と宇高
連絡船の就航により、本市は本土と四国を結ぶ海上交通の要衝とし
て繁栄の基礎が築かれた。以来、製造業を中心に発展してきたが、
昭和63年の瀬戸大橋開通に伴い、宇高連絡船の廃止、JR宇野線
の支線化など、それまで本州と四国を結ぶ交通の要衝であった宇野
港、玉野市の位置づけに大きな変化が生じることとなった。
それに伴いみなとも港湾機能の再編が余儀なくされたが、現在も、
高松をはじめ周辺観光地とを結ぶ人流港として海上交通の要衝を担
っている。
高松港
宇野港定期航路
・
宇野港∼高松港(120便/日)
・
宇野港∼直島(
本村・
風戸:13便/日)
直島∼高松(12便/日)
豊島∼小豆島(8便/日)
乗降客数:
約110万人(平成13年)
地域の課題
まちの顔としての、みなとを核とした賑わいの創出
交通体系の変化と同時に、市の基幹産業である造船業の停滞
や合理化などにより、市の人口は減少を続けている。また、商
業も、市外への顧客流出が進み、隣接商店街の活力が失われて
いる。
こういったなか、みなととその周辺を市の中心として再生さ
せるために、宇野港へのにぎわい創出が急務となっている。
『景観』を活用したみなとまちづくり(宇野港)
みなとまちづくりの目標
市の中心と位置づけ、人々が集い賑わうみなとへの再生
本市の最大の財産である、海、みなと、船を最大限活かし、再開
発後の宇野港を市の中心として位置づけ、人々が集いにぎわうみな
とづくりを目指してゆく。
活用したみなとの資産
絶え間なく、入出港するフェリー(24時間眠らない港)
宇野港には、高松や小豆島など周辺離島とを結ぶ、5社7航路が
あり、1 時間に5、6 便のフェリーが24 時間行き交う。
【 24時間行き交うフェリー】
フェリーが行き交うロケーションを活かしたみなとまちづくり
取り組み体制
宇野港にもう一度にぎわいを取り戻そうと、玉野市職員が有名料
理人に電子メールでコンタクトを取り、みなとを行き交うフェリー
の景観を活かした屋台村「Cucina di UNO!」が平成
15年11月、宇野港に誕生した。
【Cucina di UNO!】
「Cucina di UNO!」は、公募で選んだ出店者に、専門
料理以外の料理を担当させるというユニークなコンセプトの屋台村であ
る。
港湾管理者である岡山県が玉野市に土地を賃貸し、玉野市がウッドデ
ッキ、トイレを整備。玉野市観光協会が建物を整備、管理し、出店者に
スペースを貸し出している。
なお、11月に行われたオープニングイベントのスタッフは地元
市民から公募で選んだ。
【Cucina di UNO!内部】
・ボランティアスタッフ
オープニングイベントの企
画、運営
・港湾管理者(岡山県)
土地の低賃料貸付
(400千円/年)
・玉野市
ウッドデッキ、トイレの整備
(21百万円)
・国土交通省
・中国地方整備局
・宇野港湾事務所
・出店者
施設の運営
(賃料3∼6万/月)
・玉野市観光協会
建物の整備
(58百万円)
施設の管理・賃貸
【取り組み体制図】
『景観』を活用したみなとまちづくり(宇野港)
Cuci
na diUNO! の賑わい効果測定
概 要
現在、整備が進められている「クッチーナ・デ・ウーノ」周囲の
景観向上と、にぎわい創出効果をより高めることを目的として、施
設及び周囲に対する装飾を行う。
また、今回の施設整備からオープニングイベントまでを一つの社
会実験としてとらえ、全体のにぎわい創出効果を測定(アンケート
や来場者数など)し、来年度以降の方向性を検討する材料とする。
「Cucina di UNO!」オープンニングイベントの実施
実施日:平成15年11月1∼23日までの毎土日
場所 :Cucina diUNO!付近
内 容:カードゲーム(UNO)や地域の特徴である自転車
を活用したイベント実施(下記参照)
来訪者数:13,000人(4日間)
【賑わうCucina di UNO!】
「シーサイドクリスマス」イベント開催時にアンケート実施
実施日:平成15年12月23日
場 所:Cucina di UNO!付近
来訪者数: 8,000人
市民企画運営によるイベント支援
概 要
イベントなどの企画・運営などを担う人材確保・育成を図るため、
広く市民からボランティアイベントスタッフなどを公募した。募集
したスタッフは、オープニングイベントのひとつである、UNO カー
ドゲーム大会、おもしろ自転車大集合の運営を行い、また司会者ボ
ランティアにも参加した。
○地元の学生(玉野総合医療専門学校など)をはじめ、イベントを企画運
営する市民や、周辺で実施されるイベントの司会者を公募。
【UNO カードゲーム大会】
【市民による企画運営イベント】
・「おもしろ自転車大集合」
実施日:平成15年11月1∼23日までの毎土日
内 容:子どもたちを対象に、ユニークな自転車19種類を揃え、自由
に走行してもらう。
・「UNO カードゲーム大会」
実施日:平成15年11月15,16日
【おもしろ自転車大集合】
内 容:世界的に人気のあるカードゲーム。公募市民スタッフがルール
を説明。
公募市民スタッフ:3名
・「ステージイベント」の司会者ボランティア
内 容:今後、市内で行われるイベントの司会者育成のため、公募した。
今回のイベントだけでなく、登録制にして、継続的に参加して
もらう。
公募市民スタッフ:7名
『景観』を活用したみなとまちづくり(宇野港)
取り組みの成果
PRへ大きな効果
にぎわい創出の大きな効果を確認
マスコミへの露出回数
○テレビ 20回程度
特番 5回(30分以上)
情報番組への紹介
5回
ニュースで紹介 約10回
○ラジオ 5回
○新聞
約30回
¦ 今回の屋台村「Cucina di UNO!」には、
40,000人以上(平成15年11月∼平成16年3月)
と、予想以上の集客を集め、みなとのにぎわい創出に大きな
効果があった。
¦ 12月に開催されたイベント「シーサイドクリスマス」の集
客も平成14年度に比べ、1.6倍(約8,000人)の集
客があり、「Cucina di UNO!」との相乗効果
もみられたにぎわい創出の取り組みは成功だった。
¦ 地元のTVなどのメディアにも多数取り上げられたことも
あり、みなとのイメージアップ、PRにも大きな効果があっ
た。
ボランティアスタッフが今後のイベント企画のキーパーソンに
¦ 市民が企画・運営するイベントスタッフの公募では、UNO
カードゲームなどが3名、司会者ボランティアが7名集まり、
オープニングイベントでのノウハウ蓄積を通じて、今後市民
参加型イベントのキーパーソンとなる。
今後のみなとまちづくりの取り組みへ
市内観光の基盤強化(市内観光共通チケットの導入検討)
宇野港みなとまちづくり検討協議会、玉野市観光協会が
主体となって、宇野港の賑わいを他地域にも広げるため 、
平成16年度は、社会実験として市内観光共通チケットの
試行を行う。
にぎわいづくりのための市民組織の育成
【市内観光共通チケット導入予定施設】
宇野港みなとまちづくり検討協議会、玉野市観光協会、
玉野市において、8月の玉野まつりや、11月に行われる
Cucinaオープン1周年イベントなど、今年度の市民
企画運営イベントを継続するとともに、まちづくりNPO
とも連携し、市民参加の体制強化を進める。
大型旅客船バースの活用検討
岡山県、玉野市、宇野港みなとまちづくり検討協議会で、
宇野港を人流港として魅力の向上をはかるため、平成17
年度完成の大型旅客船バースの活用方策を検討する。
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