...

クリーンコールフォージアース計画

by user

on
Category: Documents
6

views

Report

Comments

Transcript

クリーンコールフォージアース計画
JCOAL CCTWS2009
Clean Coal for the Earth 計画の
推進と産炭国との重層的な関係強化
平成21年8月4日
資源エネルギー庁
資源・燃料部 石炭課 金澤 信
目
次
1.Clean Coal for the Earth 計画の推進
(1)クリーン石炭利用技術の普及
(2)中国等における石炭火力発電所の設備診断等協力事業
(3)日中省エネルギー・環境総合フォーラム
2.産炭国との重層的な協力関係の強化
(1)産炭国との低炭素社会に向けた取り組み
(2)日尼協力褐炭ガス化コンビナート構想(仮称)
3.東アジア・アセアン経済研究センター(ERIA)事業
4.石炭関係の資源外交日程
2
我が国クリーンコール政策の新たな展開2009 クリーンコール部会報告の主なポイント
世界的に需要が拡大する石炭のクリーン利用に関する技術開発を強力に推進(Cool Gen 計画)。
我が国の優れた石炭利用技術を海外に普及し、地球温暖化問題に貢献(Clean Coal for the Earth
<我が国の石炭利用と3E達成> 計画)。
世界は経済成長のため石炭利用を拡大
○世界の石炭消費は、2006年から2030年で、約60%拡大。
○中国の石炭消費:2倍 インド:2.5倍 米国:15%拡大。
○石炭火力発電は今後とも電源構成の主力で拡大の方向。
・石炭価格は低位で安定。
・石炭の可採年数は長く、
資源量が豊富。
・賦存地域も分散し、安定的。
環境配慮した石炭利用技術は日本がNo.1
○経済性、供給の安定性に優れた石炭を、今後ともク
リーンに利用することが必要。
○世界には効率の悪い石炭火力が多数存在。
○我が国の更なる石炭高効率利用への取り組みは世界一。
先進国である米国、
ドイツなどでも、我が
国以上に石炭火力の
割合が高い。
各国は、多くの石炭
火力発電新設計画を
予定している。
中
国
米 国
ドイツ
イギリス
日
Cool Gen 計画の推進
本
我が国の石炭火力発電は、
世界最高水準の
発電効率を達成。
955基
(2020年まで、
設備容量見通
し等から推定)
110基
26基
(2018年まで)
11基
(2020年まで)
5基
(2020年まで)
Clean Coal for the Earth 計画の推進
○将来のリプレース時により高効率な石炭火力を逐次実
用化し、石炭火力の低炭素化を実現。
○さらに、IGCC、究極の発電効率を目指すIGFCとCCSを
組み合わせた「ゼロエミッション石炭火力発電」の実
現を目指した実証研究(Cool Gen計画)を推進。
○2050年CO2半減目標達成のためにも継続的な効率向上
の取り組みが必要。
○世界最高水準の発電効率の石炭火力を有する我が国を、
環境に優しい石炭火力の実証の場として位置づけ、ア
ジアのみならず、世界へ技術を普及し、地球環境問題
に貢献していく。
○石炭利用技術の海外への移転により、世界的な石炭利
用に係る3つEの同時達成を実現することが可能。
産炭国との重層的な関係強化
○主要産炭国との政府レベルでの政策対話の充実
○主要産炭国の重層的協力関係の構築
石炭利用に係わる情報発信/人材の育成
○石炭の経済性や優れた利用技術等の情報発信を強化
○石炭資源開発や革新的石炭利用技術を担う人材の育成
Clean Coal for the Earth 計画の推進
~ 日本から世界へ クリーン石炭利用技術の普及 ~
○ 中国、米国、インド、ドイツやイギリスを含むEUなど世界各国はセキュリティと経済性
から、自国産の石炭を使った石炭火力を拡大する方向で、石炭の消費量を抑制するこ
とは困難。
○ 世界最高水準の発電効率の石炭火力を有する我が国を、環境に優しい石炭火力の
実証の場として位置づけ、アジアのみならず、世界へ技術を普及し、地球環境問題に
貢献していく。
国内における石炭火力の効率と技術移転のイメージ
4
Clean Coal for the Earth 計画の推進
~ 日本から世界へ クリーン石炭利用技術の普及 ~
○ 我が国が有する世界最高水準の石炭火力発電技術を海外に移転するとともに、導入
が促進されることにより、世界的な石炭利用に係る3つのEの同時達成を実現すること
が可能になる。
○ このような石炭の高効率利用により単位当たりの石炭消費量を抑え、世界的な埋蔵量
の減少を抑制することに寄与する。
石炭火力発電からの二酸化炭素排出量(2004年)
我が国の石炭火力
発電のベスト・プラク
ティス(商業中発電
所の最高効率)を、
米、中、インドの石炭
火力発電に適用する
と、CO2削減効果は、
日本一国のCO2排
出量に相当する約1
3億トンと試算される
※各国の実績に日本のベスト・プラクティス(商業中発電所の最高効率)を適用した場合
出典:日本エネルギー経済研究所、「実績」データ:IEA,“World Energy Outlook 2006”
5
中国等における石炭火力発電所の設備診断等協力事業について
目
的
(1)世界の1次エネルギーに占める石炭の割合は約30%。アジア主要国では中国が70%、インドが50%以上と石炭のウェイトが高い。また、世界
の電源別発電量に占める石炭の割合は約40%。特にアジアでは中国、インドで70%を超える。
(2)近年のアジア地域の高い経済成長に伴い、エネルギー需要は急増しており、可採年数や供給安定性、経済性の面で優れている石炭の利用は
益々拡大している。
(3)このように石炭は世界的にも重要なエネルギーである一方、他の化石燃料に比べ、燃焼過程における単位あたりのCO2排出量が大きいという
課題を有している。
(4)環境調和型の石炭利用を推進するため、我が国の優れた高効率な発電技術のアジア諸国への移転を促進し、エネルギー需給の安定と地球環
境問題の解決に貢献する。
事 業 概 要 等
日本の専門家を中国等の石炭火力発電所に派遣し、SOx、NOx及びCO2の排出低減等CCTの普及のための設備診断・助言等の
協力を実施。平成19年度に3件の設備診断を実施し、うち1カ所が中国電力(株)との協力事業を進めたところ。
<08.9 中国電力-華能集団覚書締結>→
平成21年度は協力を大幅拡充。
中国における設備診断等事業のイメージ
【実施主体】
日中共同診断チーム(日中の専門家による)
・中国の設備・運用診断機関による診断
・日本の技術者(民間企業等)による診断・
改善提案の支援
・CDM化可能性調査
診断結果
提言
民間ベースでの
ビジネス協力へ
日中共同診断チームの活動内容
承認等
日中共同委員会(※)
(※)日中共同委員会とは・・・
日中の政府、専門機関等による設備診断実施
のための意思決定機関
<メンバー>
中国側:国家能源局電力司、中国機械工業連
合会、中国電力企業連合会、西安熱工研究院
日本側:資源エネルギー庁石炭課、電気事業連
合会、(財)電力中央研究所、(財)石炭エネル
ギーセンター、(社)日本電機工業会、JBIC
日中協力の経緯
○日中共同プレス発表、気候変動共同声明及び経済産業省と中国発展改革委員会間の省エネ・環境分野における協力の継続
強化にかかる覚書(2008年5月):
「27.双方は、石炭分野における技術協力として、中国の石炭火力発電所における設備診断・設備改造・人材育成を推進する。」等について合意。
○日本国政府と中華人民共和国政府との気候変動に関する共同声明(2008年5月):
「九、双方は、以下の重点分野における技術協力を行うこととした。…(二)クリーン・コール・テクノロジー(石炭火力発電所の設備改善、効率化等)
○日本国経済産業省と中華人民共和国国家発展改革委員会との間の省エネルギー・環境分野における協力の継続強化に関す
る覚書(2008年5月):
「6.双方は、石炭分野における技術協力として、中国の石炭火力発電所における設備診断・設備改造・人材育成を推進する。」
6
第3回「日中省エネルギー・環境総合フォーラム」について
•
日中間のビジネス・ベースでの取組みを促進するための日中閣僚クラスの参加による官民合同フォーラム。
•
今回のフォーラムにおいては、「日中省エネルギー・環境ビジネス推進モデルプロジェクト」13件を含む19
件の協力を合意する方針。このうち、政府間では、省エネ人材の育成の協力について合意。
○ 時 期
平成20年11月28日(金)
○ 場 所
東京
○ 規 模
約1,100名 (中国側 300名、日本側 800名)
○ 主 催
(日本側) 経済産業省、日中経済協会
(中国側) 国家発展改革委員会、商務部、中国駐日本国大使館
○ 参加者
(日本側) 二階 俊博 経済産業大臣、吉野 正芳 環境副大臣、張 富士夫 日中経済協会会長 など
(中国側)
解 振華(カイ・シンカ)国家発展改革委員会副主任、蒋 耀平(ショウ・ヨウヘイ)商務部副部長、
崔 天凱(サイ・テンガイ)中国駐日大使
○ 内 容
など
日中の官民リーダーによる基調講演、テーマ別講演、7分野の「分科会」(化学、自動車、水処理等、省エ
ネ診断、発電、循環経済、長期貿易)での意見交換、日本国内の12の地方ルートでの「現場」視察 など
■「モデルプロジェクト」13件などの合意の特徴
¾ 今回のフォーラムにおけるビジネス・ベースでの取組みにおける合意については、これまでは主として、産業分野におけ
る省エネの案件であったのに対して、
1) 民生分野で、日本の得意なインバータ技術等を導入した中国の民生ビルの省エネ事業、
2) 水処理分野で、日中企業の合弁会社設立や日本の技術を用いた水質浄化事業の実施検討、
3) 中国地方政府に関しては、大連市政府機関と協力し、ボイラのエネルギー使用の遠隔管理技術の開発・展開 など
協力の分野、テーマ、参加プレーヤーの広がりが特徴。
■省エネ人材の育成の協力についての合意 (「省エネルギー人材育成協力枠組」)
¾ 経済産業省と国家発展改革委員会の間で「省エネルギー人材育成協力枠組」と題する覚書に署名。
¾ 日本側としては、「エネルギー管理士」試験に関する情報の提供、専門家の派遣、研修生の受入れなどを実施。
¾ 中国側としては、電力、鉄鋼、セメントなどの分野において「省エネルギー管理士」としての試験制度を試行。
産炭国との重層的な関係強化
○ 現在我が国は、世界最大の石炭輸入国であり、豪州、インドネシアに輸入量の80%
を依存 。
○ 世界的な石炭需要の増大、他の化石燃料の供給制約、気候変動問題への対応等か
ら我が国に対する産炭国からのニーズは多様化しており、重層的な産炭国との協力
関係構築が石炭安定供給確保上重要 。
○ さらに将来に向け、新たな石炭供給ソース(ロシア、モンゴル、南部アフリカ諸国等)へ
のアプローチも早急に進めていくことが重要。
豪 州
インドネシア
○ 豪州は世界最大の石炭輸出国であり、我
が国への石炭最大供給国。
○ インドネシアは、近年、石炭輸出が急増し、
石炭輸出量世界第2位。我が国への石炭
供給も第2位 。
○ 炭鉱開発の進展にともない、露天掘りから
坑内掘り、内陸への奥部化。
○ 坑内掘への対応から、生産・保安技術に対
する継続的な技術協力が必要 。
○ 州政府等により整備されていた輸送インフ
ラに関して、官民連携を推進。
○ 供給力の維持・拡大のため、バージに代わ
る輸送インフラの整備が課題 。
○ 豪州政府が発表した「グローバルCCSイニ
シアティブ」等ゼロエミッション石炭火力の
ための協力も視野。
○ 石炭埋蔵量の6割は未利用な低品位炭で
あり、石油・天然ガスの国内生産の減少を
背景に、低品位炭の活用が課題 。
8
産炭国との重層的な関係強化の方向性
○ 主要産炭国との政府レベルでの政策対話の充実 。
○ 主要産炭国の重層的協力関係の構築:①産炭国への探鉱・開発投資の拡大とインフ
ラ整備への協力、②CCSを含めた石炭クリーン利用等環境技術に関する技術移転、
③未利用低品位炭の利用促進、④石炭生産に係る環境保全・保安確保に関する技術
移転の促進、⑤我が国企業のローカリゼーションの促進 。
○ 中長期的視点からの新たな石炭供給ソースへの取り組み 。
世界の石炭貿易(2007年見込み)
出典:IEA, “Coal Information 2008”
9
化石燃料からのクリーン燃料製造のルート
¾ 石炭ガス化で得られたガスからは、メタン化によりメタン(SNG)の製造、メタノールやDMEの合成、FT合成によるガソリンなどの輸送
用燃料の製造が可能である。
¾ メタノールを基礎化学品として、DME、オレフィン類、酢酸などが製造できる。
¾ 石炭のスラリー化は重油代替に、水素添加による直接液化ではガソリン・軽油が製造される。
LNG
天然ガス
メタン化
原油
メタン
(SNG)
A
都市ガス
発電用燃料
石油精製
ガソリン
灯軽油
直接液化
B
輸送用燃料
重油
スラリー化
定置用燃料
FT合成
石炭
C
ガス化
メタノール
化学合成
CO2
DME
10
産炭国から消費国への石炭資源の輸送形態
低炭素社会に向けて、大きくは、1案(発電の低炭素化)、2,3案(低炭素原燃料製造)
がある。
1
2
3
発電用の石炭を我が国に輸送し、高効率発電とCCSを組み合わせる。
産炭国で石炭をガス化し、その際に生成するCO2を回収・貯留する。低炭素原燃料を製造し、我が国に輸送する。
同様にメタンを製造し、既存のLNG製造設備で天然ガスに混ぜて液化し、我が国に輸送する。
11
日尼協力褐炭ガス化コンビナート構想(仮称)について
【趣旨】
¾2009年3月に経済産業省とエネルギー鉱物資源省との間で包括的な石炭協議を実施。
¾我が国にとってインドネシアは豪州に次ぐ、重要な石炭供給国。
¾インドネシアは、2004年には石油輸入国に転じており、石炭利用に対して熱心に取り組み開始。
¾我が国のガス業界等においても、褐炭をガス化することにより代替天然ガス(SNG)として活用を検討中。
¾インドネシアにおける石炭生産及び輸出拡大と石炭利用炭種の拡大等を実現する官民協力を目指すことは重要。
¾今後は、さらに我が国が産炭国との重層的な関係強化を図るため、インドネシアにおける石炭埋蔵量の約6割を占
める未利用な低品位炭の有効利用・高度利用等の協力を推進する具体化を目指す。
‹
‹
‹
‹
F/S調査 NEDO調査(豪州ビクトリア褐炭も含む)
地質調査
NEDO調査 スマトラ島、カリマンタン島
ガス化技術開発(メーカー、ガス業界等)
JCOALによる産業界の組織化
褐炭利用協力センター(仮称)の立ち上げ
‹日尼エネルギーラウンドテーブル ( 2009/11)
・石炭総合利用セッションの設置
・尼側に対して共同調査の提案
‹日尼石炭政策対話
(2010/03)
‹Brown Coal 利用促進セミナー(仮題)(2010/03)
・日本側参加企業(数社)による事業化説明
・尼需要家(Pertamina、PLN等)からの説明
12
<参考>ERIA(Economic Research Institute for ASEAN and East Asia)の概要
● 2006年8月に日本から「東アジア版OECD構想」として提唱。
● 東アジア経済統合推進に向けた政策研究・政策提言を行う国際的機関として、2008
年6月3日に正式設立(暫定的にジャカルタのASEAN事務局内に設置)。
● 政策研究の成果は、東アジアサミット、大臣会合等に報告。
ERIAと東アジアの政策決定
ERIA理事会
理事長: ディン・ヴァン・アン(ベトナム中央
経済管理研究所所長)
理事: スリン・ピッスワンASEAN事務局長
奥田碩 トヨタ相談役 他14名
事務総長: 西村英俊
2008年6月3日、
アセアン事務局にて
13
クリーン・コール・テクノロジーの普及事業
事業の内容
事業の概要
○埋蔵量が多く安価で安定的な供給が期待出来る石炭は、今後と
も必要不可欠なエネルギーである。
実施体制
拠出
国
事業イメージ
○今後、大幅な増加が見込まれるアジアの石炭需要を抑制するた
めには、我が国の優れたクリーン・コール・テクノロジー(CCT)の
導入が最も効果的な方法である。
○このため、本事業では、アジア諸国等への日本のCCTの普及を
図るため、各国の多様な石炭需給の状況を理解するとともに、各
国の状況の相互理解を深め、政策のベストプラクティスの共有等
を行う。
ERIA
NOx、SOx、
CO2 etc.
NOx、SOx、
CO2 etc.
ERIA域内への
日本のCCTの導入
本事業では、具体的に以下の調査を行う。
(1)東アジアの産炭国における低品位炭の有効利用方策検討調査
(2)既設石炭火力発電所の効率改善方策検討調査
地域的な環境問題(SOx, NOx等)の解決とCO2
排出量の大幅削減
期待される効果
○アジア諸国等へのCCTの導入によりアジアの石炭需給が緩和
すれば、我が国のエネルギーセキュリティ上も重要な役割を果
たすとともに、石炭価格の高騰を抑えることも期待される。
○また、石炭の消費量が低減することから、CO2の排出量を大幅
に削減できる点で地球環境問題の解決に貢献することができる。
14
石炭関係の資源外交について
オーストラリア
世界最大の石炭輸出国であり、我が国の石炭最大供給国と
して極めて重要。
【最近の取組】
○石炭火力発電からのCO2回収・貯留に関する共同実証事業起工式
(2008年11月)
・松村大臣政務官が起工式に出席するとともに、ファーガソン資源エネル
ギー・観光大臣等と今後のプロジェクトへの支援等について意見交換。
○2009年4月にはグローバルCCSインスティチュート(GCCSI)の設立メ
ンバーに参加
・豪州ラッド首相が設立を宣言したGCCSIに参加することにより、豪州の
取り組みを支援。
○2009年6月に日豪石炭政策対話を開催
・日豪の官民石炭関係者が、石炭の生産・利用分野、CCS等の研究協力
等について幅広く意見交換。同時にビクトリア州政府との間でも褐炭の
利用技術等について意見交換。
インドネシア
我が国にとって、現在第2位の石炭供給国。近年、石炭輸入
量が増加。
【最近の取組と今後の予定】
○日尼石炭政策対話及び日尼石炭セミナーを東京で開催(2009年3月)
・両国の石炭政策や需給・輸出入動向、クリーン・コール・テクノロジーの
開発普及状況等について幅広く意見交換を実施。
○日尼エネルギーラウンドテーブルをジャカルタで開催予定(2009年11
月)
・2009年11月23日に第10回日尼エネルギーラウンドテーブルがジャ
カルタで開催予定。
○日尼石炭政策対話及び日尼石炭セミナーをジャカルタで開催予定(20
10年3月)
ベトナム
我が国にとって重要な高品質石炭(無煙炭)の最大供給国。
【最近の取組と今後の予定】
○第2回日越石炭・鉱物資源政策対話(2009年1月:ベトナム・ハロン)
・・川副大臣をはじめ官民約70名が参加。ベトナム政府等と両国の
石炭・鉱物資源分野の政策及び需給動向、今後の協力可能性等に
ついて意見交換。
○石炭の共同探査事業に関する合意締結(2009年5月)
・NEDOとVINACOMIN(ベトナム石炭・鉱物鉱業グループ)との間で、
石炭の共同探査事業(2009‐2012年度)について、合意文書を締結。
○第3回日越石炭・鉱物資源政策対話をベトナムで開催予定(2010年1
月)
モンゴル
豊富な石炭埋蔵量と地理的な近さから中長期的な関心国。
【今後の予定】
○日モ鉱物資源官民合同協議会を東京で開催予定(2009年11月)
・モンゴルの石炭、鉱物の鉱業事情や法整備に関する意見交換を予定。
○政官民モンゴルミッションの派遣(2009年度中)
・石炭を含むモンゴルのエネルギー全般について情報収集を予定。
ボツワナ/モザンビーク
今後、潜在性の高い地域。
【今後の予定】
○調査ミッションの派遣を予定(2009年10月)
・現地関係機関との意見交換や石炭の賦存状況・インフラ等基礎的な
情報収集を予定。
15
石炭関係の資源外交について
中 国
米 国
世界第1位の石炭消費国。我が国にとって、第3位の供給国
世界第2位の石炭生産・消費国。石炭火力発電所からの
であるが、近年国内需要の拡大により、輸出量は減少。
CO2の分離・回収・貯留の技術開発を推進。
【最近の取組と今後の予定】
【最近の取組】
○日中環境・省エネルギー総合協力プランの合意(2009年5月)
・麻生総理の訪中時(2009年5月)に、日中環境・省エネルギー総合協
力プランを提案。石炭分野については、以下のとおり。
① 石炭火力発電所の設備診断・改造、人材育成協力
② CCS-EOR協力にかかる技術交流開始
③ 生産・保安技術協力(のべ約1万人の研修生の受入・現地研修)
○日中省エネ環境総合フォーラムが中国で開催(2009年10月)
・2009年10月31日に、第4回日中省エネ環境総合フォーラムが中国
北京で開催される予定。
○二階大臣がチューDOE長官を訪問し、エネルギー・環境分野の共同声
明を発表(2009年5月)
・CCS等の低炭素技術に関する共同実証プロジェクト等に関する意見交
換を行うこと等を合意
○日米CCS政策対話を米国にて開催(2009年7月)
・第1回日米CCSワークショップがワシントンにて開催され、CCSに関す
る日米共同研究に関して意見交換を実施。
カナダ
我が国の石炭輸入第5位。積極的にCCSを推進。
インド
世界第3位の石炭消費国。生産量も第3位であるが、自国の
【今後の予定】
○日加CCS政策対話を開催予定(2009年9月)
生産量では国内需要が賄えず、石炭輸入も世界第4位。
【最近の取組と今後の予定】
EU、ポーランド
○日印エネルギー政策対話の石炭WG、電力・発電WG等を2009年3月
にインドにて開催。
・石炭火力の省エネ協力について実施に向けて協議中。
EUは、CCS実証試験などを推進。ポーランドは、主要な石
○炭鉱保安ミッションの派遣予定(2009年11月)
・生産・保安分野での協力可能性を探るため、インドの炭鉱に専門家
を派遣予定。
【今後の予定】
炭生産・消費国だが、石炭火力発電の効率向上が課題。
○日EUエネルギーWS事務レベル会合をイタリアで開催予定(2009年1
0月)
○CCT官民ポーランドミッションを派遣予定(2009年12月)
16
Fly UP