...

インターネット上の不当な誹謗中傷に対して

by user

on
Category: Documents
16

views

Report

Comments

Transcript

インターネット上の不当な誹謗中傷に対して
2016年3月18日
東京都千代田区丸の内2-3-2
郵船ビル2F
エバークリーン株式会社
代表取締役社長
加藤栄作
インターネット上での不当な誹謗中傷に対して
当社は2008年頃より、インターネット上の匿名性を悪用した不当な書き
込みにより、法人である当社のみならず当社の役員から一従業員に至る個人に
対しても、著しい誹謗中傷を受け、経済的にも精神的にも甚大な被害を被って
参りました。また、当社のお取引先様に対しても無用なご心配をお掛けしてい
ることに心を痛めて参りました。
当社は、被害の撲滅を目指すとともに悪質な犯罪者への断固たる措置をとる
ために、弁護士および捜査機関とも連携をして、いち早くこの問題に取り組ん
で参りました。急速なインターネットの普及に対し、法令の整備や捜査機関の
体制拡充が追い付かず、専門的な弁護士でも手探りで問題と立ち向かっている
状況が続いておりました。このため、個人や企業への誹謗中傷は、野放し状態
で大きな社会問題となり、個人に至ってはインターネットへの書き込みを原因
として自殺に追い込まれる痛ましい被害さえ発生いたしました。また、企業に
おいても風評被害や対策に要する過大なコスト負担を強いられております。
長年に渡り問題のインターネット掲示板は、誹謗中傷を書き込んだ個人の特
定に対して非協力的であり、警察庁をはじめとする捜査機関や司法機関は頭を
悩ませて参りました。しかしながら、問題に立ち向かう多くの方々の努力によ
り判例が作られ、捜査機関の IT 技術者の拡充や法令の整備も追いついて参りま
した。大きな転換点として、巨大掲示板の事実上の運営者が「違法な情報を放置
した」として麻薬特例法違反(あおり、唆(そそのか)し)幇助(ほうじょ)の疑
いで警視庁が書類送検した事例が挙げられます。これ以降、少しずつではあります
が、不当な言葉の暴力や犯罪行為に対して一定の規制がかけられ、最近は殺人予告
や爆破予告などについては、想像以上に短期間で容疑者が特定され、逮捕に至
るケースも激増してきております。
創設後しばらくは無法地帯であったインターネット掲示板にも、徐々に秩序
が生まれてきたと解されます。また、国内に留まらず、テロとの戦いや基本的
人権の尊重、表現の自由などの問題もはらみ「インターネット上の匿名性」に
対して厳しい判断や法規制が生まれてきております。一方、先日 iPhone を製造
するアップル社は個人情報保護の姿勢を示し、テロとインターネットの密接な
関係に世界中が注目し、あるべき姿を模索しているのも現実です。
この度、東京地方裁判所に申し立てたインターネット掲示板の書き込み者の
IP アドレスの開示について、2016年3月3日に仮処分決定が下されました。
当社としては、今後もこのように不当な書き込みや事実無根の誹謗中傷に対し
て、毅然とした態度を示し続けて参ります。一方、インターネット掲示板の性
質上、一度の書込みが2重にも3重にも拡散しており、一部についてはあえて
証拠として存置している場合もございます。お客様や当社従業員をはじめとす
る関係者の皆様には、今しばらく不快な思いをさせてしまいますことに、どう
かご理解を賜りたくお願い申し上げます。
エバークリーン株式会社は、自らも被った不当な誹謗中傷による被害・損害
を鑑み、悪質な犯罪者に対して徹底的に戦っていく所存です。当社は不当な書
き込みに悩む多くの皆様のお力になれるように「NPO法人
誹謗中傷撲滅の
会」を立ち上げ、これまでの経験も生かし誹謗中傷に苦しめられる罪なき人々
の心の支えになる活動を準備しております。また同時に、加害者の不当な言葉
の暴力に対しても全力で取り組み、悪事が裁かれる社会正義の実現にも尽力し
て参ります。
この社会問題の1日でも早い解決を願い長文となりましたが、当社の決意を
示させて頂きました。最後までご覧頂きました皆様に感謝申し上げます。
Fly UP