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資料編 [PDFファイル/4.06MB]
自然エネルギー等の導入促進及び省エネルギーの促進に関する基本的な計画
自然エネルギー等の導入促進及び
省エネルギーの促進に関する基本的な計画
(資料編)
71
自然エネルギー等の導入促進及び省エネルギーの促進に関する基本的な計画
参考1
用語解説
【数字・英字】
3R(スリー・アール)
Reduce(リデュース):廃棄物等の発生抑制、Reuse(リユース):廃棄物等の再使用、Recycle(リサイクル):
廃棄物等の再生利用の3つの頭文字をとったもので、ごみを減らし、やむを得ず出るごみは資源として再利用
すること。
CNG(シー・エヌ・ジー)
Compressed Natural Gas(圧縮天然ガス)の略。主に天然ガス自動車の燃料や溶接などに使われる。
天然ガスは、化石燃料の中で二酸化炭素(CO2)の排気量が最も少なく、また、ばい塵、硫黄酸化物の排出も
ほとんどなく、燃料制御性の良さにより窒素酸化物の低減も行いやすい。
COP(コップ、気候変動枠組条約締約国会議)
Conference of the Parties(締約国会議)の略。気候変動枠組条約の締約国が温室効果ガス削減対策等を
協議するための会議。2013(平成 25)年にはポーランドのワルシャワで気候変動枠組条約の第 19 回締約国会
議(COP19)が開催された。
EMS(イー・エム・エス)
Energy Management System の略。情報通信技術(ICT)を活用し、家庭やビル、工場などのエネルギー
管理(省エネルギー行動)を支援するシステムのこと。エネルギー消費機器をネットワークで接続し、稼働状況や
エネルギー消費状況の監視、遠隔操作や自動制御などを可能にする。
住宅内を管理するシステムはホームエネルギーマネジメントシステム(HEMS)、商業施設をスマートビル化す
る同様の管理システムは、ビルエネルギーマネジメントシステム(BEMS)と呼ばれる。地域をスマートコミュニティ
化する、社会基盤としての管理システムは、コミュニティエネルギーマネジメントシステム(CEMS)と呼ばれる。
ESCO(エスコ)
Energy Service Company の略。工場やビルの省エネルギーに関する包括的なサービスを提供し、それま
での室内環境を損なうことなく省エネルギーを実現し、さらにはその結果得られる省エネルギー効果を保証する
事業のこと。導入者は、省エネルギー改修に要する費用を光熱水費の削減分で賄い、ESCO 事業者は導入者
の省エネルギー効果の一部を報酬として受け取る。
EV(イー・ブイ)
Electric Vehicle の略。バッテリー(蓄電池)に蓄えた電気でモーターを回転させて走る電気自動車のこと。
走行時に排気ガスを出さず、騒音も少ない自動車である。将来的には再生可能エネルギーにより発電した電力
を使い、温暖化対策、石油枯渇対策にも資することが期待されている。一方、EV は導入コストが割高であり、ガ
ソリン車と同じ用途で利用する場合は航続距離が短いなどの課題もある。
国は、平成 24 年度から充電器設置に対する支援を拡大し、設置箇所増加のための基盤整備を促進してい
る。
J(ジュール)
熱量を表す単位。水 1g の温度を 1℃上げるのに要する熱量は 1cal であり、1cal は約 4.187J に相当する。
GJ(ギガジュール)は、109J(10 億 J)で電力の約 280kWh 分に相当する。2009 年における一世帯の年間
電気消費量は 4,618kWh(資源エネルギー庁「家庭の省エネ徹底ガイド」)であるため、1GJ は県内一世帯のお
およそ 5 日分の電気消費量となる。
1TJ(テラジュール)は、10 12J(1 兆 J、1,000GJ)で電力の約 28 万 kWh のエネルギー量(年間電気
消費量のおよそ 14 世帯分)に相当する。
LED(エル・イー・ディー)
Light Emitting Diode(発光ダイオード)の略。電流を通すと発光する。従来の蛍光灯に比べて消費電力が
約 2 分の 1 であること、材料に水銀などの有害物質を含まないこと、熱の発生も少ないなどから環境負荷が低い
発光体として注目され、家庭用にも普及が進んでいる。
NET(ネット、Next-generation Energies Tohoku for Recovery)
東日本大震災の被災地の復興と我が国のエネルギー問題の克服に貢献するため、東北大学をはじめとする
被災地の大学等研究機関の強みを活かしたクリーンエネルギー技術の研究開発を促進する大学合同の研究
組織、東北復興次世代エネルギー研究開発機構のこと。県内では、仙台市、石巻市、塩竈市、大崎市において
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自然エネルギー等の導入促進及び省エネルギーの促進に関する基本的な計画
微細藻類、波力、都市の総合的なエネルギー管理システムの構築等について各種研究を実施している。
PHV(ピー・エイチ・ブイ)
Plug-in Hybrid Vehicle(プラグインハイブリッド自動車)の略。外部電源から充電できるタイプのハイブ
リッド自動車で、走行時において二酸化炭素(CO2)や排気ガスを出さない電気自動車のメリットと、ガソリンエンジ
ンとモーターの併用で遠距離走行ができるハイブリッド自動車の長所をあわせ持つ。
PV(ピーブイ)
光発電を意味する Photo-Voltaic の略で太陽電池、太陽光発電のこと。「太陽光発電システム」の項を参照。
W(ワット)
消費電力を表す単位。電圧の単位は V(ボルト)、電流の単位は A(アンペア)で表される。例えば、100V の
電圧で、10A の電流が流れている回路は、1000W(1kW)の電力を消費する。1kWh(キロワット時)とは、1kW
の仕事率で 1 時間消費した時の電力量を意味する。
なお、1GW(ギガワット)=1,000MW(メガワット)=100 万 kW=10 億 W となる。
【ア行】
アイドリングストップ
信号待ち、荷物の積み下ろし、短時間の買物などの駐停車の時に、自動車のエンジンを停止させるこ
と。車の場合、5 秒以上停止した場合に実施すると効果があり、1 日 10 分間の実施で1台当たり年間約
120kg の二酸化炭素(CO2)削減につながると言われている。
なお、実施にあたっては、機械への負荷や交通安全に十分な配慮が必要である。
一次エネルギー
自然界に存在するままの形で利用されるエネルギー源のこと。石炭や石油などの化石燃料、原子力の
燃料であるウラン、水力・太陽・地熱等がある。一次エネルギーは、発電所などでのエネルギーの転換ロ
スを経て、家庭や事業所などにおいて最終エネルギーとして消費される。
これに対し、電気・ガス・ガソリン・都市ガスなど、一次エネルギーを変換又は加工して得られるエネルギーを
二次エネルギーという。
イニシャルコスト
機器や設備などを導入する際にかかる費用(設置費用・導入費用)。
インセンティブ
人や組織の意欲を引き出すために、外部から与える刺激のこと。代表的なインセンティブとして、金銭的報
償、社会的評価などがある。
エコドライブ
省エネルギー及び二酸化炭素(CO2)や大気汚染物質の排出削減のための運転技術を指す概念のこと。具
体的には、アイドリングストップの励行、急発進・急加速・急ブレーキの抑制、適正なタイヤ空気圧の点検などを
行う。
エコマーク認定製品
エコマークは、様々な商品(製品及びサービス)の中で、「生産」から「廃棄」までのライフサイク
ル全体を通して環境への負荷が少なく、環境保全に役立つと認められた商品につけられる環境
ラベルのこと。
エコマーク
エコモビリティ
環境(エコロジー)の「エコ」、移動の「モビリティ」をつなげた言葉で、車と電車・バス等の公共交通、自転車、
徒歩などを使い分け、環境にやさしい交通手段を利用すること。
エネルギーフロー
各種の一次エネルギー(化石燃料等)が生産又は輸入され、二次エネルギー(電気・ガソリン・都市ガス等)
に転換されて最終的に消費されるまでの流れを表したもの。
エネルギー高度利用技術
エネルギー効率の飛躍的向上やエネルギー源の多様化に資する新規技術のこと。燃料電池、コージェネレ
ーションシステム、次世代自動車等が挙げられる。
エネルギーの使用の合理化に関する法律(省エネ法)
国内外におけるエネルギーをめぐる経済的・社会的環境に応じた燃料資源の有効な利用の確保に資するた
め、工場、輸送、建築物及び機械器具についてのエネルギー使用の合理化に関する措置や総合的な推進策
を講ずることを目的とした法律(昭和 54 年法律第 49 号、省エネ法)のこと。
エネルギーデバイス
エネルギーに関わる装置のこと。みやぎ高度電子産業振興協議会では、「キャパシタ等の給電デバイス(機
器・装置)、二次電池(ニッケル水素・リチウムイオン)等の蓄電デバイス、燃料電池や太陽電池等の発電デバイ
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自然エネルギー等の導入促進及び省エネルギーの促進に関する基本的な計画
ス、若しくはそれらを組み合わせたデバイス群」と定義している。
【カ行】
化石燃料
原油、天然ガス、石炭やこれらの加工品であるガソリン、灯油、軽油、重油、コークスなどをいう。一般的に石
油、天然ガスは微生物、石炭は沼や湖に堆積した植物が、長い年月をかけて地中の熱や圧力などの作用を受
けて生成したといわれている。燃焼により、地球温暖化の主な原因物質である二酸化炭素(CO2)を発生する。
間伐
植栽木が成長して、枝葉が生い茂って重なり合うようになった後、主伐されるまでの間に、生産の目標に合う
様に立木密度を調節するため木々の間引きを行うこと。
気候変動
地球の大気の組成を変化させる人間活動が、直接または間接に起因する気候変化のことで、それと同程度
の長さの期間にわたって観測される自然な気候変動に加えて生じるものをいう。
気候変動に関する政府間パネル( IPCC:Intergovernmental Panel on Climate Change)
1988(昭和 63)年に、国連環境計画(UNEP)と世界気象機関(WMO)により設立された政府間機構。地球
温暖化に関する科学的・技術的・社会経済的な評価を行い、得られた知見について政策決定者をはじめ、広く
一般に利用してもらうことを任務とする。
2013(平成 25)年 9 月には、2007(平成 19)年の第 4 次評価報告書以来 6 年ぶりとなる第 5 次評価報告書
(第 1 作業部会報告書)が公表されている。
気候変動に関する国際連合枠組条約(気候変動枠組条約)(UNFCCC:United Nations Framework
Convention on Climate Change)
地球温暖化対策を国際的に協調して行うため、1992(平成4)年5月に採択され、1994(平成6)年3
月に発効した。日本は、1992(平成4)年に署名、1993(平成5)年に批准した。本条約は、気候系に対し
て危険な人為的影響を及ぼすこととならない水準において、大気中の温室効果ガス濃度を安定化することを目的
とし、締約国に温室効果ガスの排出・吸収目録の作成、地球温暖化対策のための国家計画の策定とその実施等
の各種の義務を課している。
京都議定書
1997(平成9)年 12 月に京都で開催された気候変動枠組条約第3回締約国会議(COP3)において採
択された、拘束力を有する法的文書。2000(平成 12)年以降の先進国の地球温暖化対策として、法的拘
束力のある数値目標が決定され、具体的に削減対象ガス(二酸化炭素、メタン、一酸化二窒素、代替フロ
ン等)と、1990(平成2)年比の削減目標(先進国全体で 5.2%、日本は6%、欧州は8%削減など)、達
成期間(2008(平成 20)年から 2012(平成 24)年の間)を定めている。国際的に協調して目標を達成する
ための仕組みとして、排出量取引、クリーン開発メカニズム(CDM:開発途上国への支援により、温室効果
ガス排出量の削減につながった場合、結果を支援元の排出削減分の一部に充当できる制度)などの新た
な仕組みが合意され、これらを総称して京都メカニズムという。2005(平成 17)年2月に発効。
2012(平成 24)年 12 月に開催された気候変動枠組条約第 18 回締約国会議で、2013(平成 25)年から
2020(平成 32)年を第二約束期間とした京都議定書の延長が定められた。日本は国別目標値の設定に
は 参 加 し ない こ と と し た が 、 京 都 議 定 書 か ら 離 脱 し た 訳 で は な く 、 排 出 量 報 告 、 国 際 的 な 削 減 の 取 組
に対する協力などを引き続き進めている。
クリーンエネルギー自動車
一般のガソリン車やディーゼル車と比べて、環境への負荷を低減させる新技術を搭載した自動車。クリ
ーンエネルギー自動車には、電池に蓄えられた電気によりモーターを回転させて走行する電気自動車
( E V ) 、 エ ンジ ン と モ ー タ ー と い っ た よ う に 複 数 の 原動 機 を 組 み 合 わ せ て 走 行 す る ハ イ ブ リ ッ ド 自 動 車
(HV、PHV)、水の電気分解の逆の反応を利用し、水素と酸素を反応させて電気エネルギーを直接取り
出し、モーターを作動させる燃料電池自動車(FCV)、天然ガスを燃料とする天然ガス自動車(NGV)、天
然ガスや石炭から製造される液体燃料を使用するメタノール自動車などがある。
グリーン購入
購入の必要性を十分に考慮し、品質や価格だけでなく環境のことを考え、できるだけ環境負荷が小さい製品
やサービスを優先して購入すること。
グリーン投資減税(環境負担低減推進税制)
青色申告書を提出する個人及び法人が、対象設備を取得し、かつ1年以内に事業の用に供した場合に、取
得価額特別償却又は税額控除の税制優遇が受けられる制度のこと。
系統連系
発電設備が電力会社の送電(配電)線に接続されること。住宅用の太陽光発電などは低圧の配電線と連系さ
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自然エネルギー等の導入促進及び省エネルギーの促進に関する基本的な計画
れている。
黒液(こくえき)
木材パルプを作るときに木材チップから発生する黒ないし褐色の液体のこと。燃焼させることができるため、バ
イオマスエネルギーとして活用されている。
コージェネレーション
発電とともに発生した排熱を併せて利用するエネルギー供給システムで、「コージェネ」あるいは「熱電併給」
と呼ばれている。近年では、原動機の高効率化が進んだことにより、4 割以上の発電効率と 3 割以上の廃熱回
収効率という高い効率を得られると言われている。
固定価格買取制度(FIT:フィード・イン・タリフ、フィット)
再生可能エネルギーによって発電された電気の買取価格を法令で定める制度で、主に、再生可能エネル
ギーの普及拡大を目的としている。再生可能エネルギー発電事業者は、発電した電気を電力会社などに、一定
の価格で、一定の期間にわたり売電できる。電気事業者による再生可能エネルギー電気の調達に関する特別
措置法(平成 23 年法律第 108 号)に基づき、2012(平成 24)年7月1日から開始されている。
コンパクトシティ
一定程度の人口が集まり、そこに必要な都市機能と公共サービスを集中させることで、良好な住環
境や交流空間を効率的に実現する集約型都市構造のこと。
【サ行】
最終エネルギー消費量
最終消費者によって利用されたエネルギーの消費量で、一次エネルギー供給量から、発電所などのエネル
ギー転換のロスを除いたもの。最終エネルギーには電気やガソリンなどの二次エネルギーとして利用される場
合と、石炭などの一次エネルギーがそのまま利用される場合がある。
再生可能エネルギー
自 然 の 営 みか ら 半 永 久的 に 得 ら れ 、継 続 し て 利用 で き る エ ネ ル ギ ーの 総称 。 比 較 的短 期 間 に再生
が可能であり、資源が枯渇しないため、地球環境への負荷が少ないエネルギーと言われている。
エ ネ ル ギー供 給 事 業 者 に よ る 非 化 石 エ ネ ル ギー 源 の 利 用 及 び 化 石 エ ネ ル ギ ー 原 料 の 有 効 な 利 用
の促進に関する法律(平成 21 年法律第 72 号、エネルギー供給構造高度化法)では、再生可能エ
ネルギー源として、太陽光、風力、水力、地熱、太陽熱、大気中の熱その他の自然界に存する熱、バイオマスと
規定している。
【エネルギーの概念図】
(出典:資源エネルギー庁)
災害公営住宅
公営住宅法(昭和 26 年法律第 193 号)に基づき、県や市町村が整備し、自宅を失った被災者に安い家賃で
恒久的に貸し出す住宅のこと。
最大電力
ある一定期間において、使用される電力の最大値をいい、通常は 1 時間平均値で表す。1 年の中で最大の
値がその年の最大需要となる。
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自然エネルギー等の導入促進及び省エネルギーの促進に関する基本的な計画
自然エネルギー
太陽光、風力、小水力、太陽熱、地熱その他の自然界に存する熱、バイオマスなどの自然由来で持続的利
用が可能なエネルギーであり、一般的には「再生可能エネルギー」と表現されている。
宮城県自然エネルギー等・省エネルギー促進条例では、対象とする自然エネルギーについて、太陽光発
電、太陽熱利用及び太陽熱発電、風力発電、水力発電(出力 30,000kW 以下)、波力・潮汐(ちょうせき)又は
潮流、海水・河川水等の熱利用、雪氷熱利用、地熱発電又は地熱利用、バイオマス発電又は熱利用などを規
定している。
次世代省エネルギー基準
住宅に使われるエネルギーの中で、冷暖房エネルギーに関する省エネルギー性能についての基準を示
したもので、1999(平成 11)年に建設省(現:国土交通省)により改正された住宅の断熱化基準のこと。Ⅰ
地域(寒)からⅥ地域(暖)までの6つの地域区分に分けられている。
なお、県内は、栗原市の一部(旧栗駒町、一迫町、鶯沢町、花山村)がⅡ地域に分類されていることを
除き、Ⅲ地域に分類されている。
市民ファンド
市民から出資を募り、集めたお金を基にして運用される事業のこと。
住宅ストック
過去に建築され、現在も存在している住宅資産のこと。ヨーロッパでは、日本に比べて住宅の寿命が長く、前
世代からの住宅ストックを引き継ぐため、その分、住宅に掛かるコストを抑えることができる。
充電インフラ
電気自動車(EV)などの普及促進のために、主要道路沿いなどに必要な社会基盤(自動車用充電スタンド)
を整備すること。
省エネ診断
工場やビルなどの施設を省エネの専門家が診断し、現状把握と光熱費や温室効果ガス排出量を削減する改
善提案を行うこと。
一般財団法人省エネルギーセンターが中小企業(年間エネルギー使用量(原油換算値)が、100kl 以上で
1,500kl 未満の工場・ビル等)を対象に無料で診断を実施している。
省エネルギー
エネルギーの効率的な使用や余分なエネルギーの消費を抑制することによって、エネルギーの消費量の削
減を図ること。我が国では、省エネ法に基づき、省エネルギーの推進に努めている。
第8次国民生活審議会総合部会報告によれば、生活における省エネルギーの基本的な要件について、①エ
ネルギーを無駄なく消費すること、②エネルギーを効率的に消費すること、③生活様式の工夫によってエネルギ
ーを大切に使うこと、としている。
小水力発電
再生可能エネルギーの一つで、河川や水路に設置した水車などを用いて発電するもので、一般的には自然
破壊を伴うダム式の大規模な水力発電とは区別される。
環境省によれば、小水力発電の厳密な定義はないが、新エネルギー利用等の促進に関する特別措置法(平
成9年法律第 37 号)では出力 1,000kW 以下の水力発電設備と定義されていることから、1,000kW 以下の水
力発電設備を小水力発電と呼ぶこともある。
自立・分散型エネルギーシステム
地域における多様なエネルギー源を活用して電力や熱等のエネルギーを確保する仕組みのこと。エネル
ギーの効率的な利用のほか、災害等により外部からのエネルギー供給が遮断された場合に、エネルギー確保
につなげることができる。
新エネルギー
「再生可能エネルギー」のうち、技術的に実用段階に達しつつあるが、経済性の面での制約から普及が十分
でないもので、非化石エネルギーの導入を図るために必要なもの。現時点で今後、「普及すべき段階」にある
『太陽光発電』や『太陽熱利用』、『雪氷熱利用』などが「新エネルギー」とされている。(「再生可能エネルギー」
欄参照。)
スマートグリッド
電力需給の両面の変化に対応し、電力利用の効率化を実現するために、情報通信技術(ICT)を活用して効
率的に需給のバランスをとり、生活の快適さと電力の安定供給を実現する電力送配電網のこと。
スマートコミュニティ、スマートシティ
家庭やビル、交通システム等を IT ネットワークで接続し、再生可能エネルギー等の導入とエネルギー消費の
抑制を図り、地域全体でエネルギーを有効活用する次世代型の社会システムのこと。
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自然エネルギー等の導入促進及び省エネルギーの促進に関する基本的な計画
生物多様性
生態系・生物群系または地球全体に、多様な生物が存在していること。生物多様性条約では、生態系の多様
性・種の多様性・遺伝子の多様性という 3 つのレベルで多様性があるとしている。
設備容量
発電設備における単位時間当たりの最大仕事量のこと。単位はワット(W)、あるいは実用的にキロワット
(kW)が用いられる。
【タ行】
太陽光発電設備(太陽光発電システム:PV)
太陽光のエネルギーを直接的に電力に変換するシステムのこと。太陽光を電気(直流)に変える太陽電池と、
その電気を直流から交流に変えるインバータなどで構成されている。現在、日本で多く利用されている住宅用の
太陽光発電システムでは、電力会社と電気の売買をする系統連系型と、バッテリーに発電した電気をためなが
ら自ら使う独立系型の二つのシステムに分かれている。
太陽熱温水器
太陽熱を活用した温水器。従来から普及している、集熱器と貯湯槽が一体となった自然循環式に加え、集熱
器と貯湯槽を分離させ、水や不凍液を強制循環させる「ソーラーシステム」も太陽熱温水器の一種である。
太陽熱発電(concentrated solar power :CSP)
放物面集光器などを用いて太陽光を集光・集熱し、高温の蒸気を発生させ、タービンを回して発電するシステ
ムのこと。
欧米を中心に開発が進められ、現在世界で約 2,000MW が稼働している。計画中のものも含めると
約 15,000MW であり、将来有望な太陽エネルギー発電となる可能性が高い。
地球温暖化対策の推進に関する法律(地球温暖化対策推進法、温対法)
気候変動枠組条約第3回締約国会議(COP3)で採択された京都議定書を受け、国、地方公共団体、事業
者、国民が一体となって地球温暖化対策に取り組むための枠組みを定めた法律(平成 10 年法律第 117 号)。
地球温暖化防止活動推進員
地球温暖化対策の推進に関する法律(平成 10 年法律第 117 号)第 23 条の規定に基づき、地球温暖化防
止の普及啓発や実践活動を推進するため、県知事が委嘱している。推進員は、地球温暖化の現状や地球温暖
化対策に関する知識の普及及び地球温暖化対策の推進を図る活動を行う。
地球温暖化防止活動推進センター
地球温暖化対策の推進に関する法律(平成 10 年法律第 117 号)第 24 条の規定に基づき、地球温暖化の
現状や地球温暖化対策の重要性に関する啓発・広報活動、地球温暖化防止活動推進員や民間の団体の支援
活動等を行うために設置される組織。
本県では、2000(平成 12)年に、公益財団法人みやぎ・環境とくらし・ネットワークが指定されている。
蓄電池
充電によって繰り返し使用できる電池。鉛蓄電池、ニッケル水素電池、リチウムイオン電池、NAS(ナトリウム
硫黄)電池等の種類がある。バッテリーや二次電池とも呼ばれる。気象条件に左右されやすい風力・太陽光発
電の出力変動の抑制や電力需給のピークカット、停電時バックアップ対策等への活用が注目を集めている。
地方公共団体実行計画
地球温暖化対策の推進に関する法律(平成 10 年法律第 117 号)第 20 条の3第1項の規定に基づき、県及
び市町村は、自らの事務及び事業に関し、温室効果ガス排出量の削減並びに吸収作用の保全及び強化のた
めの措置に関する計画を策定することとされている(事務事業編)。
また、同法第 20 条の3第3項に基づき、県並びに政令市等は、区域内の温室効果ガスの排出抑制等を行
うための計画を策定することとされている(区域施策編)。
低炭素建築物
都市の低炭素化の促進に関する法律(平成 24 年法律第 84 号)に基づき、二酸化炭素の排出抑制に資す
る建築物として認定を受けた建築物のこと。
低炭素社会
地球温暖化の原因となる二酸化炭素(CO2)の排出を、経済発展を妨げることなく、現状の産業構造やライフ
スタイルを変えることで低く抑えた社会。化石燃料使用量の削減、高効率エネルギーの開発、エネルギー消費
の削減、資源の有効利用などによって実現を目指す。
電力の小売全面自由化
電気事業法(昭和 39 年法律第 170 号)による参入規制によって地域の電力会社に地域独占が認められてき
た電力の小売事業を全面的に自由化すること。現在は家庭用等規制が残る部分を除き自由化されており、電
気の大口使用者は、経済性や供給サービスの観点で電気の小売事業者を選択することができる。
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自然エネルギー等の導入促進及び省エネルギーの促進に関する基本的な計画
電力の需要ピーク対策
時間帯や季節ごとの電力需要格差を縮小する対策のこと。電気は常にピーク需要にあわせて設備を建設し
なければならないことから、需要ピークを緩和することは、発電設備の利用率を高めるとともに、発電コストの低
下につながる。
トップランナー方式
省エネ法に基づく機器・設備のエネルギー消費効率基準の算定方法のこと。エネルギー多消費機器のうち、
省エネ法で指定する特定機器の省エネルギー基準を、各々の機器において、基準設定時に商品化されている
製品のうち「最も省エネ性能が優れている機器(トップランナー)」の性能以上に設定することにより、高性能機器
の普及を図ることを目的としている。
都道府県別エネルギー消費統計
日本のエネルギー需給の概要を示している総合エネルギー統計の最終消費のうち、産業部門、民生(家庭)
部門、民生(業務)部門、運輸部門について、エネルギー種別及び都道府県別にエネルギー消費量を推計した
もの。経済産業省資源エネルギー庁が作成・公表している。
【ナ行】
二酸化炭素(CO2)
温室効果ガスの一つ。炭酸ガスともいう。無色、無臭の安定な気体で水に溶ける。二酸化炭素は自然界にも
存在しているが、特に化石燃料などの消費拡大に伴い、大気中に排出される量が増加している。代表的な温室
効果ガスであり、我が国の温室効果ガス総排出量の9割以上を占めている。
熱量換算
石油や電力など様々なエネルギーを熱量(J)単位に換えて計算し直すこと。
燃料電池
水素と酸素を電気化学的に反応させることで、電気を発生させる装置のこと。エネルギー効率が高く、また窒
素酸化物の発生が少ない等、環境負荷が小さい。天然ガス・メタノール等の幅広い燃料の使用が可能である。
家庭用では、ガスから取り出した水素と空気中の酸素を化学反応させて発電し、このとき発生する熱でお湯も
つくる高効率の家庭用燃料電池として販売されている。
【ハ行】
パークアンドライド
自動車等を郊外の駐車場に停車させ、そこから路線バスや電車の公共交通機関に乗り換えて目的地へ行く
方法のこと。
ハイブリッド自動車(HV)
複数の動力源を組み合わせて使用する自動車のこと。ガソリンエンジンと蓄電池や回生装置(ブレーキにより
発生する熱を電気エネルギーに変換する装置)とを組み合わせた車などが代表的である。
バイオマスエネルギー(Biomass Energy)
バイオマスから得られる循環型エネルギーで、石油代替エネルギーの一つ。エネルギー化が可能なバ
イオマスとしては、サトウキビ、とうもろこしなどの農産物、廃材・間伐材、食品廃棄物、糞尿などが挙げられ
るが、もともとこれらは光合成で二酸化炭素(CO 2 )を取り込んだ植物から生じたものであるため、燃焼時に
二酸化炭素(CO2)を放出しても、二酸化炭素(CO2)の絶対量を増やすことがない。
廃棄物系のバイオマスとしては、廃棄される紙、家畜排せつ物、食品廃棄物、廃材、黒液、下
水汚泥などがある。主な活用方法としては、農業分野における飼肥料としての利用や汚泥のレンガ原料と
しての利用があるほか、燃焼による発電、アルコール発酵やメタン発酵などによる燃料化などのエネルギ
ー利用もある。
ヒートポンプ(Heat Pump)
少ない投入エネルギーで、空気中などから熱を集め、大きな熱エネルギーとして利用する技術のこと。身の回
りにあるエアコンや冷蔵庫、最近では電気給湯器などにも利用されている省エネ技術。ヒートポンプを利用する
と、使ったエネルギー以上の熱エネルギーを得ることができ、大切なエネルギーを有効に使うことができる。
賦存量(ふぞんりょう)
ある資源の潜在的な存在量のこと。基本計画では、設備の設置可能面積、平均風速、河川流量等から理
論的に算出することができるエネルギー資源量のことを指す。賦存量では、種々の制約要因(土地の傾斜、法
規制、土地利用、居住地からの距離等)は考慮されていない。
復興特区
震災復興のため、規制緩和や税の減免などの特例を認める区域のこと。震災からの復興の円滑かつ迅
速な推進と活力ある日本の再生に資することを目的として 2011(平成 23)年 12 月 26 日に東日本大震災
復興特別区域法(平成 23 年法律第 122 号)に基づき認定されている。
78
自然エネルギー等の導入促進及び省エネルギーの促進に関する基本的な計画
ホームエネルギーマネジメントシステム(HEMS:HomeEnergyManagementSystem)
情報通信技術(ICT)を活用した家庭におけるエネルギー管理(省エネルギー行動)を支援するシステムのこ
と。住宅内のエネルギー消費機器をネットワークで接続し、稼働状況やエネルギー消費状況の監視、遠隔操作
や自動制御などを可能にする。
一方、商業施設をスマートビル化する同様の管理システムは、ビルエネルギーマネジメントシステム(BEMS)
と呼ばれる。地域をスマートコミュニティ化する、社会基盤としての管理システムは、コミュニティエネルギーマネ
ジメントシステム(CEMS)と呼ばれる。
【マ行】
みやぎ再生可能エネルギー導入推進指針
宮城県震災復興計画に掲げる「再生可能エネルギーを活用したエコタウン形成」の実現に向け、再生可能エ
ネルギーを最大限活用するため、「再生可能エネルギー大規模導入」「住宅用太陽光発電普及加速化」「ス
マートシティ推進」「クリーンエネルギー産業集積」という4つのプロジェクトを掲げ、本県の再生可能エネルギー
への取組姿勢を示した指針のこと。2012(平成24)年6月に策定。
みやぎ版住宅
「宮城の風土を活かした信頼と安心の住まい」として、県独自の住宅特性と一定以上の住宅性能が
確保された住宅を、優良住宅として認定する制度のこと。
みやぎ版住宅として認定されるためには、住宅特性の評価(地域産木材活用、県産建築資材活用、地元工
務店活用、価格の透明度)が一定以上で、第三者機関による住宅性能のチェックが条件となるため、一定以上
の性能が確保されるほか、認定により、借入金利の優遇が受けられる場合もある。
未利用エネルギー
工場などからの排熱や河川水・下水などの温度差エネルギーといった、これまで利用されていなかったエネ
ルギーの総称のこと。
メガソーラー
大規模太陽光発電所のこと。一般的に出力が1MW(メガワット=1000kW)以上の施設がメガソーラーと称さ
れている。他の火力発電所、原子力発電所に比べ、メンテナンスが容易で、建物屋上にも設置できるなどの利
点から電力会社以外の一般企業・自治体等が、売電用または自家発電用に太陽光発電設備を建設する事例
が増加している。
メタン発酵
食品残さや家畜ふん尿などの有機物を種々の嫌気性微生物の働きによって分解し、メタンガスや二酸化炭
素を生成するもの。発酵したメタンガスは燃焼させて熱エネルギー利用や発電を行う。
モーダルシフト
輸送手段を変更すること。鉄道・内航海運など、より環境負荷の小さい輸送方法の活用による環境負荷の軽
減という趣旨で使用される。
猛きん類
獲物を捕らえるために、その体を進化させたタカやフクロウなどのこと。生態系の頂点に立つため、環境変化
の影響を受けやすく、レッドデータブック(Red Data Book、絶滅のおそれのある野生生物について
記載)において絶滅危惧種とされているものが多い。
【ヤ行】
屋根貸し
施設の屋根に自ら太陽光パネルをつけるのではなく、発電事業者に屋根を貸すことで、賃貸料収入を得る方
法のこと。貸す側は初期費用を要さず、安定収入を得ることが可能となる。
優良みやぎ材
「みやぎ材利用センター」がJAS(日本農林規格)の基準に準拠して検査し、認証した宮城県産の木材のこ
と。
揚水発電
夜間などの余剰電力を使用して、あらかじめ下池から上池へ水を汲み上げておき、電力需要が大きくなる時
間帯に上池から下池へ水を流す水力発電のこと。蓄電機能として重宝される反面、汲み上げた分のエネルギー
効率が悪化する。
余剰買取制度(太陽光発電)
太陽光発電設備で作られた電気のうち、余剰電力(自家消費分を差し引いた電気)を電力会社が買い
取り、買取のための費用を「太陽光発電促進付加金」として全ての電気利用者が負担する制度。2009(平成
21)年 11 月に開始され、2012(平成 24)年7月に固定価格買取制度(FIT)に移行した。
79
自然エネルギー等の導入促進及び省エネルギーの促進に関する基本的な計画
【ラ行】
ライフサイクルアセスメント(LCA:Life Cycle Assessment)
製品に関する資源の採取から製造、使用、廃棄、輸送などの段階を通して環境への影響を評価する手法の
こと。
利用可能量
エネルギーの賦存量に対して、稼働時間や稼働条件などの効率面や野生生物の生息状況、各種法規制な
どの制約を考慮した上で、エネルギー資源の量を算定したもの。賦存量の内数となる。
林地残材
木材生産の過程において発生する地際(じぎわ:木の根元部分)や梢端(しょうたん:樹木の一番上部分)、森
林外へ搬出されない間伐材等、通常は林地に放置される残材のこと。
80
自然エネルギー等の導入促進及び省エネルギーの促進に関する基本的な計画
参考2 計画策定にあたって
1節 計画策定までの経緯
前基本計画の計画期間は、2006(平成 18)年度から 2015(平成 27)年度までとして
いましたが、震災の発生に伴い、本県を取り巻く状況は一変し、我が国のエネルギー基本
計画も抜本的な見直しを迫られることとなりました。
震災後の状況を踏まえた新たな基本計画を策定するため、2013(平成 25)年 1 月 29
日に宮城県自然エネルギー等・省エネルギー促進審議会に対して諮問を行うとともに、再
生可能エネルギーの利用可能量等の基礎調査や復興活動を考慮した目標設定及び取組に
対する審議を行いました。
この結果、2013(平成 25)年 11 月に県としての計画案を取りまとめ、「ダメだっち
ゃ温暖化」宮城県民会議の各団体に意見照会を実施したほか、パブリックコメント等を経
て、2014(平成 26)年 1 月に宮城県自然エネルギー等・省エネルギー促進審議会から計
画案について答申されました。
参考表 1
時
計画策定に係る経緯
期
2011年 1月28日
(平成23年)
3月11日
検討内容等
○ 「宮城県自然エネルギー等・省エネルギー促進審議会」を開催。
基本計画の中間点検について諮問。
(東日本大震災)
2012年8月28日
(平成24年)
○ 「宮城県自然エネルギー等・省エネルギー促進審議会」を開催。
中間点検の諮問を取り下げ、基本計画を抜本的に見直すことを
決定。
2013年1月29日
(平成25年)
○ 「宮城県自然エネルギー等・省エネルギー促進審議会」を開催。
新基本計画の策定について諮問。
7月30日
○ 「宮城県自然エネルギー等・省エネルギー促進審議会」を開催。
基礎調査結果について確認し、目標年度、施策の方向性につ
いて協議。
11月19日
○ 「宮城県自然エネルギー等・省エネルギー促進審議会」を開催。
基本計画素案について協議。
11月27日
~12月13日
○ 「ダメだっちゃ温暖化」宮城県民会議の各団体に対し、意見
照会を実施。
11月28日
~12月18日
○
2014年1月14日
(平成26年)
パブリックコメントを実施。
○ 「宮城県自然エネルギー等・省エネルギー促進審議会」を開催。
計画案について答申。
81
自然エネルギー等の導入促進及び省エネルギーの促進に関する基本的な計画
2節 検討体制
(1) 宮城県自然エネルギー等・省エネルギー促進審議会
参考表2 宮城県自然エネルギー等・省エネルギー促進審議会名簿(敬称略、五十音順)
氏 名
所 属 等
分 野
祝前 清美
宮城県生活学校連絡協議会 会長
消費者団体
江波 恒夫
東北電力株式会社 宮城支店副支店長
電気事業者
遠藤 智栄
(公財)みやぎ・環境とくらし・ネットワーク 理事
環境NGO
大友 望
仙台市環境局 局長
市町村
北村 治
公益社団法人宮城県バス協会 専務理事
運輸業界
熊谷 睦子
宮城県消費者団体連絡協議会 会長
消費者団体
齋藤 武雄
東北大学大学院環境科学研究科 名誉教授
太陽熱
齊藤 千映美
宮城教育大学 教授
環境教育
髙澤 廣人
宮城県地球温暖化防止活動推進員
県民
高玉 昌一
一般社団法人東北経済連合会 常務理事産業経済部長 産業界
髙橋 泰治
公益社団法人宮城県トラック協会 事務局長
運輸業界
多田 千佳
東北大学大学院農学研究科 准教授
環境システム生物学
中田 俊彦
東北大学大学院工学研究科 教授
社会工学
中野 俊昭
日本チェーンストア協会 東北支部事務局長
流通業界
長谷川 公一
東北大学大学院文学研究科 教授
環境運動論
林山 泰久
東北大学大学院経済学研究科 教授
(平成25年7月12日逝去)
環境経済学
平賀 ノブ
宮城県中小企業団体中央会 理事
中小企業
松八重 一代
東北大学大学院工学研究科 准教授
廃棄物経済学
安井 妙子
安井妙子あとりえ 主宰
建築業界
吉田 功
東北経済産業局 資源エネルギー環境部長
関係行政機関
82
自然エネルギー等の導入促進及び省エネルギーの促進に関する基本的な計画
(2) パブリックコメント
2013 年(平成 25 年)11 月 28 日から 12 月 18 日までの間、「自然エネルギー等の導
入促進及び省エネルギーの促進に関する基本的な計画」について、パブリックコメント及
び「ダメだっちゃ温暖化」宮城県民会議の各団体への意見照会を実施した結果、16 件の
意見が寄せられました。
これらの県民の皆様から寄せられた意見と県の考え方については、2014 年(平成 26
年)1 月 20 日に公表するとともに、計画(案)の一部修正を行いました。
83
自然エネルギー等の導入促進及び省エネルギーの促進に関する基本的な計画
参考3
基礎調査結果
(1) 基礎調査結果の詳細
1) 部門別エネルギー消費量の推移
参考表 3 産業部門別エネルギー消費量の推移(転換部門、産業部門)(単位:TJ)
転換部門
1990
1995
2000
2001
2002
2003
2004
2005
2006
2007
2008
2009
2010
2011
電気事業
4,271
3,035
3,069
3,994
2,904
2,787
2,370
1,621
1,212
1,142
1,036
936
1,227
394
ガス事業
1,047
1,348
305
576
355
235
168
126
144
148
146
149
145
78
合計
5,318
4,383
3,374
4,571
3,259
3,022
2,538
1,747
1,356
1,290
1,182
1,084
1,372
471
製造業
139,744
194,887
145,822
127,291
126,718
125,275
131,500
142,146
141,894
130,040
120,256
106,978
90,401
62,381
産業部門
建設業・
農林
鉱業
水産業
8,101
12,453
10,060
9,715
7,581
8,328
7,185
7,607
6,530
8,011
5,917
7,493
5,643
8,422
6,484
8,140
6,600
8,648
5,576
8,869
5,168
8,708
5,250
8,826
4,880
8,474
14,757
5,764
合計
160,297
214,662
161,731
142,083
141,259
138,685
145,565
156,770
157,142
144,485
134,132
121,055
103,756
82,902
参考表 4 産業部門別エネルギー消費量の推移(民生部門、運輸部門)(単位:TJ)
1990
1995
2000
2001
2002
2003
2004
2005
2006
2007
2008
2009
2010
2011
家庭
42,111
54,775
59,001
58,649
60,467
58,498
57,931
63,413
63,562
60,617
56,948
60,912
65,463
61,527
民生部門
業務
49,066
62,425
71,406
70,914
69,664
73,684
72,405
79,694
73,362
80,837
77,308
78,401
73,078
78,031
合計
91,177
117,200
130,407
129,562
130,131
132,182
130,337
143,106
136,924
141,454
134,256
139,313
138,541
139,557
自動車
60,950
75,104
80,427
82,167
83,802
82,079
88,433
80,778
76,030
70,041
68,358
69,615
70,778
71,768
鉄道
1,724
1,871
1,653
1,598
1,600
1,588
1,639
1,656
1,602
1,627
1,618
1,575
1,510
1,310
運輸部門
船舶
3,420
3,937
3,988
3,737
3,958
3,805
3,598
3,359
3,172
3,042
2,709
2,713
1,853
1,623
※値は、四捨五入の関係で合計値が一致していない箇所がある。
84
航空
1,365
2,820
3,316
3,024
3,135
2,651
2,630
2,615
2,800
2,743
2,417
2,316
2,051
918
合計
67,459
83,731
89,383
90,526
92,495
90,123
96,301
88,408
83,605
77,454
75,101
76,220
76,191
75,619
総合計
324,251
419,976
384,895
366,742
367,144
364,012
374,740
390,031
379,027
364,684
344,671
337,671
319,859
298,550
自然エネルギー等の導入促進及び省エネルギーの促進に関する基本的な計画
2) 賦存量・利用可能量の一覧
参考表 5 エネルギー種別賦存量一覧
エネルギー種類
電力量
太陽光
熱量
9,123,668,901 MWh
太陽熱
風力
水力(河川部)
水力(農業用水路)
波力
海水河川熱
雪氷
地熱
バイオマス
廃棄物
合計
307,742,893
904,032
36,792
2,523,427
MWh
MWh
MWh
MWh
3,213,168 MWh
9,438,089,213 MWh
32,845,208
TJ
35,134,549
1,107,874
3,255
132
9,084
-
505,398
11,567
17,545
4,659
69,639,272
TJ
TJ
TJ
TJ
TJ
TJ
TJ
TJ
TJ
TJ
※電力量の表記がある項目は、熱量換算を併記した。
参考表 6 エネルギー種別利用可能量一覧
エネルギー種類
電力量
太陽光
熱量
5,834,000 MWh
太陽熱
風力
水力(河川部)
水力(農業用水路)
波力
海水河川熱
雪氷
地熱
バイオマス
廃棄物
合計
4,676,201
835,704
36,792
807
MWh
MWh
MWh
MWh
2,121,672 MWh
13,505,176 MWh
21,002,400
GJ
994,599
16.834,325
3,008,534
132,451
2,905
-
8,052
7,638,019
3,041,792
600,679
53,263,756
GJ
GJ
GJ
GJ
GJ
GJ
GJ
GJ
GJ
GJ
※電力量の表記がある項目は、熱量換算を併記した。
※理論上の値であり、太陽光と太陽熱では住宅の屋根等におけるエネルギーの重複、太陽光と風力では農用
地などにおけるエネルギーの重複等は考慮していない。
参考表 7 種類別最大導入量一覧
種類
最大導入量
コージェネレーション
燃料電池
クリーンエネルギー自動車
合計
4,257,958
25,931,410
22,866,473
53,055,841
85
GJ
GJ
GJ
GJ
自然エネルギー等の導入促進及び省エネルギーの促進に関する基本的な計画
3) 地域別の導入可能性
① 沿岸部(広域石巻圏、広域気仙沼・本吉圏)
a) 賦存量
沿岸部における賦存量を見ると、沿岸部は他の地域と比べ、単位面積当たりの太陽光の
賦存量が多い。また、太陽熱についても単位面積当たりでは三陸海岸周辺、市町村別に見
ると住宅・業務施設の多い石巻市において賦存量が多い。風力については、三陸海岸に賦
存量が多い地域がある。波力でも三陸海岸では波力発電のポテンシャルを有していると推
察される。バイオマスでは、主に石巻市における製材廃材の賦存量が多い。
b) 利用可能量
沿岸部における利用可能量を見ると、太陽光・太陽熱については住宅・業務施設の多く
立地する石巻市で利用可能量が多い。風力については三陸海岸に利用可能量がまとまって
おり、洋上では牡鹿半島沖に風速の大きなエリアがある。波力については三陸海岸で波力
エネルギーが高い地域が見られるが、社会的な条件を考慮すると女川町江島周辺など地域
が限られると推察される。バイオマスについては、石巻市で利用可能量が多い。
c) 導入可能性と課題
太陽熱については石巻市などにおいて特に集中させて導入を進めることが考えられる。
風力については、自然公園法等の各種開発規制や希少生物の保護が課題となるほか、洋上
においては構造の耐久性等の課題や水産業関係者との調整などの課題があるため留意が
必要である。波力は、洋上風力と同様、自然公園法等の規制や水産業関係者との調整が必
要であるほか、工事等で取得する波浪データの入手を進め、ポテンシャルを詳細に評価す
る必要がある。バイオマスについては、沿岸に立地する製紙工場・合板製造工場での利用
等を引き続き進めていくほか、稲わらの燃焼熱の利用、家庭系厨芥類(ごみ)を発酵させ
たメタンガスとしての利用なども活用することが求められる。ただし、稲わら等の実際の
利用にあたっては季節変動、収集、運搬、前処理などの課題がある。
② 都市部(広域仙台都市圏)
a) 賦存量
都市部における賦存量を見ると、太陽光の単位面積当たりの賦存量は、他の地域に比べ
ると多くない。太陽熱についても賦存量は比較的少ない。
水力については、仙台市南部の河川に賦存量がまとまっている。波力については、県南
地域(仙台湾奥部を除く)は波力発電のポテンシャルを有していると推察される。地熱に
ついては、仙台市を中心に 120℃未満の資源が分布している。バイオマスは主に仙台市に
おいて、家庭系・事業系厨芥類(ごみ)の賦存量が多い。
86
自然エネルギー等の導入促進及び省エネルギーの促進に関する基本的な計画
b) 利用可能量
利用可能量を見ると、太陽光については住宅や公共施設の多い仙台市を中心に利用可能
量が多く、太陽熱については、住宅・業務施設の多い仙台市が多い。水力については、仙
台市南部などにおいて河川の利用可能量がまとまっている。また、波力については社会的
な条件を考慮すると、適切な地域はほぼ見られない。地熱については、120℃未満の資源
が仙台市を中心にまとまって分布している。バイオマスについては、仙台市を中心に家庭
系・事業系厨芥類(ごみ)などの利用可能量が多い。
c) 導入可能性と課題
都市部では、太陽光については、住宅・公共施設・業務施設への導入の推進が求められ
る。また、太陽熱については、住宅・業務施設の多い仙台市等において特に集中させて導
入を進めることが考えられる。仙台市南部などにおいて河川を活用した小規模水力発電を
検討していくことが想定される。波力については、三陸海岸と同様の課題がある。地熱に
ついては、120℃未満の資源がまとまっている仙台市を中心に、地熱(バイナリー)発電
による活用が考えられる。バイオマスについては、仙台市を中心に家庭系・事業系厨芥類
(ごみ)などのメタンガス利用が考えられる。
③ 中山間部(広域仙南圏、広域大崎圏、広域栗原圏、広域登米圏)
a) 賦存量
中山間部では、太陽光については登米市などにおいて賦存量が多い。
太陽熱については、住宅用では大崎市が多い。風力については、奥羽山脈一帯に賦存量
が多い地域がある。水力については、奥羽山脈から流れる河川において賦存量が分布して
おり、県西部の白石市、大崎市、加美郡にまとまって存在している。農業用水路では、県
北部の大崎市周辺や県南部の白石市などにおいて賦存量が分布している。雪氷熱では、東
北地方の中では量が少ないものの、県北部の大崎市、栗原市、加美町において比較的に賦
存量が多い。地熱については、120℃以上の資源が県北西部の大崎市鳴子温泉地区に分布
しているほか、120℃未満の資源が、栗原市、大崎市、加美郡、柴田郡を中心に広く分布
している。
バイオマスについては、稲わら、ススキなどを中心として、県北部の登米市、大崎市、
栗原市における賦存量が多い。
b) 利用可能量
太陽熱については住宅の多い大崎市で多い。風力については奥羽山脈一帯に利用可能量
がまとまって分布している。水力については、白石市、大崎市、加美郡において河川・農
業用水路における利用可能量がまとまって分布している。雪氷熱については、県内では大
崎市、栗原市、加美町などにおいて利用可能量が比較的多い。地熱については、120℃以
上の資源が大崎市鳴子温泉地区に分布しているほか、120℃未満の資源が栗原市、大崎市、
87
自然エネルギー等の導入促進及び省エネルギーの促進に関する基本的な計画
加美郡、柴田郡を中心に広く分布している。バイオマスについては大崎市、登米市、栗原
市を中心に稲わら、ススキなどの利用可能量が多い。
c) 導入可能性と課題
太陽光では登米市などを中心に、太陽熱については住宅の多い大崎市などで特に集中さ
せて導入を進めることが考えられる。風力については、奥羽山脈一帯での導入が考えられ
るが、立地にあたっては沿岸部同様開発規制等の課題があるため留意が必要である。水力
については、特に白石市、大崎市、加美郡において河川・農業用水路などを活用した小規
模水力発電を検討していくことが考えられる。雪氷熱については、寒冷地の気象特性を活
用するため、東北地方にあって比較的温暖な本県では導入可能性は低いといえる。また利
用形態は農産物の冷蔵などが中心となっており、他分野への応用が課題となっている。地
熱については、利用可能量が多く分布しているが、開発にあたっては自然公園法による開
発規制があるほか温泉法に基づく掘削許可申請が必要となる。また高温の資源を活用した
地熱発電については資源調査や井戸の採掘など初期投資費用の大きさ、調査から操業まで
の期間の長さ、地元温泉組合等との調整などの課題もあることから、120℃未満の既存源
泉等の資源を活用した地熱(バイナリー)発電の導入が考えられる。バイオマスについて
は、稲わら・ススキなどの利用可能量が高いが、実際の利用にあたっては季節変動、収集、
運搬、前処理などの課題がある。
88
自然エネルギー等の導入促進及び省エネルギーの促進に関する基本的な計画
4) 自然エネルギー・省エネルギーに関する県民意識調査
基本計画及び宮城県地球温暖化対策実行計画(区域施策編)の策定にあたり、県民・
事業者に対し、地球温暖化対策に対する意識や再生可能エネルギーや省エネルギーなど
環境に配慮した取組についての意識調査を実施した。
① 県民・事業者意識調査の概要
a) 県民意識調査(地球温暖化対策に関する県民意識調査)
調査対象
県内在住の満 18 才以上の男女
標本数
1,000
抽出方法
住民基本台帳から無作為抽出
調査方法
郵送配布・郵送回収
調査期間
平成 25 年2月 19 日~3月6日
有効回答数 321
有効回収率 32.1%
b) 事業者意識調査(地球温暖化対策に関する事業者意識調査)
調査対象
県内の事業者
標本数
300
抽出方法
経済センサス基礎調査の名簿データから無作為抽出
調査方法
郵送配布・郵送回収
調査期間
平成 25 年2月 19 日~3月 15 日
有効回答数 107
有効回収率 35.7%
89
自然エネルギー等の導入促進及び省エネルギーの促進に関する基本的な計画
② 県民意識調査の結果
問1 地球環境保全と経済発展の関係について
「経済発展との調和」が 69.8%と最も多く、次いで「環境保全を優先」が 19.6%と続
いている。
経りく
済なべ
発がき
展ら
と取
のり
調組
和ん
をで
図い
経し優
済て先
発もさ
展地せ
を球る
多環べ
少境き
犠保
牲全
にを
わ
か
ら
な
い
経、先
済地す
発球る
展環べ
は境き
重保
要全
でよ
あり
り優
地展と
球は思
環おう
境の
保ず
全と
と両
経立
済す
発る
無
回
答
件数
1 9 .6
6 9 .8
5 .0
321
(%)
参考図1 地球環境保全と経済発展の関係について
問2 地球環境問題に関することへの認知
「木造住宅が地球温暖化防止に貢献」以外は半数以上の人が知っていると答えている。
特に、「気温の上昇」「海面水位の上昇」「生態系への影響」などについては、8 割以上
の人が知っていると回答しており、認知度が高い。
件数= 3 2 1
0
20
40
60
80
100
地球の地上気温は少しずつ上昇し
ている
8 5.0
気温が上昇し続けると海面の水位
が上昇し低地が水没する事もある
8 4.4
気温上昇により気候が変化し生態
系全体に影響が出る可能性がある
8 1.0
森林や緑地などの植物が、地球温
暖化防止に貢献している
7 9.4
地球温暖化の原因は温室効果ガス
の大気中濃度の上昇である
6 9.5
地球温暖化の進行はエネルギー消
費の拡大によるところが大きい
5 8.6
木造住宅などの木材は、地球温暖
化防止に貢献している
無回答
1 6.2
1.6
参考図2 地球環境問題に関することへの認知
90
(%)
自然エネルギー等の導入促進及び省エネルギーの促進に関する基本的な計画
問3 東日本大震災による環境に配慮する意識の変化
「意識が特に高まった」、「意識が高まった」を合計すると 69.8%となり、約7割の
県民が震災を契機として意識が高まったと回答している。
変も
わい
らえ
なな
いい
意
識
が
低
下
し
た
)
(
意
識
が
高
ま
っ
た
意
識
が
特
に
高
ま
っ
た
ど
ち
ら
と
2 3 .7
わ
か
ら
な
い
4 6 .1
無
回
答
2 5 .9
(%)
参考図3 東日本大震災による環境に配慮する意識の変化
問4 今後のエネルギー政策について、自分の考えに最も近いもの
「原発への依存度を下げつつ再生可能エネルギーを導入」が 58.3%と最も多く、次い
で「原発に全く依存せず再生可能エネルギーを導入」が 30.8%となっている。また、「原
発を今後も継続」は 5.6%となっている。
わ
か
ら
な
い
原続同
子し様
力て
発い
電く
を
今震
後災
も前
継と
)
(
原をネ
子下ル
力げギ
発つ
電つ導
へ再入
の生も
依可進
存能め
度エる
ー
ー
原しル
子なギ
力い
発での
電再導
に生入
全可を
く能進
依エめ
存ネる
3 0 .8
5 8 .3
無
回
答
5 .6
(%)
参考図4 今後のエネルギー政策について、自分の考えに最も近いもの
91
自然エネルギー等の導入促進及び省エネルギーの促進に関する基本的な計画
問5 日常生活の中で実施している環境に配慮した取組について
取組を行っている割合の高い順に、「不要な照明の消灯」94.7%、「ごみの分別」91.6%、
「レジ袋の削減」89.1%、「エアコン等の設定温度・使用時間の配慮」87.9%となってい
る。
行
っ
て
い
る
こ
れ
か
ら
行
い
た
い
エコマーク商品や省エネ製品など
環境に優しい商品を購入する
行
う
つ
も
り
は
な
い
5 5 .1
無
回
答
3 4 .9
不必要な照明はこまめに消す
9 4 .7
不要な照明はこまめに消す
エアコンやファンヒーターの設定
温度・使用時間に気をつける
8 7 .9
冷蔵庫にものを詰めすぎたり、む
やみに開けたりしない
7 .2
7 3 .5
ごみの分別を心がけ缶やビン、プ
ラスチック容器等はリサイクルに
2 2 .7
9 1 .6
買物の時はマイバッグ・マイバス
ケットを持参し、レジ袋を減らす
8 9 .1
生ごみはコンポスト容器等を利用
して肥料化する
(%)
2 9 .9
1 5 .0
近くの用事はなるべく徒歩か自転
車で行く
5 2 .0
5 6 .1
できるだけ自動車より公共交通機
関を利用する
3 2 .4
2 9 .9
緑のカーテン、屋上緑化などに取
り組んでいる
2 2 .1
3 9 .9
3 5 .5
9 .0
2 7 .7
3 7 .4
(%)
参考図5 日常生活の中で実施している環境に配慮した取組について
問6 環境に配慮した取組を実施する理由
「家計の節約」が 76.0%と最も多く、次いで「資源の有効活用」68.5%、「地球温暖化
対策」53.6%と続いている。
0
件数= 3 2 1
20
40
60
家計を節約できるから
6 8.5
地球温暖化への対策に
なるから
楽しいから
5 3.6
6.5
5.6
その他
無回答
(%)
7 6.0
限りある資源を有効に
活用するため
まわりがやっているか
ら
80
3.1
0.6
参考図6 環境に配慮した取組を実施する理由
92
自然エネルギー等の導入促進及び省エネルギーの促進に関する基本的な計画
問7 環境に配慮した取組を実施するにあたって課題となること
「省エネルギー機器等の価格が高い」が 69.2%と最も多く、次いで「効果が見えない」
が 43.3%で続いている。
0
件数= 3 2 1
20
40
60
省エネ機器等の価格が高い
8 0 (%)
6 9.2
(%)
効果が目に見えない
4 3.3
手間が多くなり面倒である
2 3.1
その他
7.8
無回答
3.7
参考図7 環境に配慮した取組を実施するにあたって課題となること
問8 環境に配慮した商品の購入にあたって
「通常と同程度の価格なら購入」が 82.9%、「高くても購入」が 10.6%となっており、
「購入しない」は 4.4%となっている。
無
回
答
購
入
し
な
い
高
く
て
も
購
入
す
る
通価
常格
ので
商あ
品れ
とば
同購
程入
度す
のる
8 2 .9
1 0 .6
4 .4
(%)
参考図8 環境に配慮した商品の購入にあたって
問9 車の保有台数
ガソリン(ディーゼル)車の所有が最も多く、平均 1.89 台所有している。そのほかの
クリーンエネルギー自動車ではハイブリッド車が最も多いものの、平均 0.08 台となって
いる。
2.8
2
台
3 8 .0
ハイブリット車
3
4
台
3 2 .4
5
7
台
~
)
ガソリン (ディーゼル車)
1
台
~
(
持
っ
て
い
な
い
0
台
無
回
答
1 7 .1
8 6 .9
電気自動車 (プラグインハイブリ
ット含む)
9 3 .1
天然ガス車
9 2 .8
その他 (燃料電池車など)
9 2 .8
参考図9 車の保有台数(全体)
93
(%)
自然エネルギー等の導入促進及び省エネルギーの促進に関する基本的な計画
問10
住まいに取り入れている設備・機器
最も普及しているのは「二重窓ガラス」で 41.4%、次いで「外壁の断熱構造」が 34.9%、
「ヒートポンプ式給湯器」が 15.0%と続いている。
今後取り入れたいものでは「ハイブリッド自動車」が 34.9%で最も多く、次いで「蓄
電池」と「電気自動車」が 19.0%、「ヒートポンプ式給湯器」が 16.8%と続いている。
太陽光発電パネル
5.0 1 2 .5
太陽熱利用温水器(ソーラーシス
テム)
4 2 .7
8 .1
雨水利用施設
7 .5 1 6 .2
地中熱を利用した冷暖房、給湯シ
ステム
5.3
ヒートポンプ式給湯器(エコキュ
ート等)
1 5 .0
蓄電池
2.5
ハイブリッド自動車
ペレット・薪ストーブ
HEMS(住宅用エネルギー管理
システム)
1 3 .1
1 6 .8
1.9 8 .4
6.9
2 0 .9
4 3 .9
2 6 .5
2 7 .7
3 3 .6
3 8 .3
9 .3
3 9 .6
3 0 .2
8 .1
8 .7
5 0 .2
3 0 .8
3 4 .9
9 .7
9 .7
3 1 .5
1 9 .0
6.5
2 5 .2
1 8 .1
5 8 .3
1 9 .0
0.9
9 .3
2 1 .8
2 2 .7
2 6 .5
家庭用燃料電池(エネファーム等
0.3 1 2 .5
)
電気自動車
1 4 .3
3 4 .9
4 3 .6
4 1 .4
外壁の断熱構造
無
回
答
3 4 .0
3 8 .0
二重窓ガラス
取
り
入
れ
る
予
定
は
な
い
取
り
入
れ
た
い
が
難
し
い
今
後
取
り
入
れ
た
い
既
に
取
り
入
れ
て
い
る
9 .7
1 9 .9
8 .4
2 2 .1
5 9 .5
8 .1
2 6 .5
5 7 .0
9 .0
(%)
参考図10 住まいに取り入れている設備・機器
94
自然エネルギー等の導入促進及び省エネルギーの促進に関する基本的な計画
問11
再生可能エネルギー導入にあたり必要な支援や仕組み
「購入や設置に対する補助」が 80.7%と最も多く、次いで「ランニングコストの抑制」
が 57.3%、「社会基盤の整備」が 46.7%と続いている。
問 10 の結果と合わせると、取り入れたいが難しい設備・機器について、補助などの支
援等を実施することによって、導入が促進されることが考えられる。
0
件数= 3 2 1
20
40
60
80
購入や設備の設置に対する補助
(%)
8 0.7
購入後のランニングコスト(維
持費)の抑制
5 7.3
社会基盤の整備(電気自動車充
電スタンドなど)
4 6.7
省エネ機器などの製品に関する
情報提供
3 7.4
再生可能エネルギー等を導入し
やすくするための規制緩和
その他
100
2 9.9
3.7
無回答
3.1
参考図11 再生可能エネルギー導入にあたり必要な支援や仕組み
問12
森林の役割を維持するために、最も期待すること
「植林の実施」が 42.7%と最も多く、次いで「里山等の間伐」が 29.9%、「公共施設
等の木材の使用」が 8.7%と続いている。
植跡る
林地
を等
実に
施森
し林
てを
、再
伐生
採す
身い整
近て備
に、を
あ間進
る伐め
里なる
山ど
等の
に森
お林
2 9 .9
公く要
共使を
施う増
設なや
等どす
に、
木木
材材
をの
多需
森せ
林る
環
境
教
育
を
充
実
さ
森
林
の
伐
採
を
規
制
す
る
4 2 .7
そ
の
他
8 .7
無
回
答
6 .9
9 .3
(%)
参考図12 森林の役割を維持するために、最も期待すること
95
自然エネルギー等の導入促進及び省エネルギーの促進に関する基本的な計画
問13
地球温暖化の防止に向け、重要だと思われる対策
「再生可能エネルギーの開発・普及」が 81.6%と最も多く、次いで「森林・緑地の整
備」が 61.7%、「省エネルギーの取組」が 47.0%と続いている。地球温暖化対策の中で
もとりわけ「再生可能エネルギーの開発・普及」を8割以上の県民が重要と考えており、
再生可能エネルギーの開発・普及に向けた取組が求められる。
0
件数= 3 2 1
20
40
60
80
再生可能エネルギーの開発・普及
(太陽光、風力、水力等)
8 1.6
二酸化炭素を吸収するための森林
・緑地の整備
6 1.7
家庭・事業所における省エネルギ
ーの取組
4 7.0
リサイクル促進による廃棄物の削
減・廃棄物の発生を抑制する取組
4 5.8
再生可能エネルギーを活用し、環
境に配慮したまちづくり
4 1.1
環境教育・学習の充実、環境関連
情報の整備
3 4.0
公共交通機関の整備・利用の促進
2 8.0
二酸化炭素を固定するための木材
利用の促進
1 9.6
法令・条例等による規制措置
1 5.6
「県民ファンド」などの資金調達
手法の構築・運用又はその支援
その他
1 0 0 (%)
1 2.5
2.2
無回答
0.9
参考図13 地球温暖化の防止に向け、重要だと思われる対策
問14
「県民ファンド」などの出資への参加意向
「とても参加したい」「条件次第で参加したい」を合計すると 39.5%が参加したいと
している。「あまり参加したくない」「参加したくない」を合計した 20.8%と比べ、参
加したいとする割合が 18.7 ポイント上回っている。
と
て
も
参
加
し
た
い
0.6
条
件
次
第
で
参
加
し
た
い
あ
ま
り
参
加
し
た
く
な
い
ど
ち
ら
と
も
い
え
な
い
3 8 .9
3 7 .7
参
加
し
た
く
な
い
無
回
答
9 .0
1 1 .8
参考図14 「県民ファンド」などの出資への参加意向
96
(%)
自然エネルギー等の導入促進及び省エネルギーの促進に関する基本的な計画
③ 事業者意識調査の結果
問1 地球環境保全と経済発展の関係について
「経済発展と調和を図りながら取り組んでいくべき」が 82.2%と8割を占め、「経済
発展を多少犠牲にしても地球環境保全を優先すべき」が 8.4%と続いている。
8 .4
わ
か
ら
な
い
経、先
済地す
発球る
展環べ
は境き
重保
要全
でよ
あり
り優
地展る
球は
環お
境の
保ず
全か
とら
経両
済立
発す
経なべ
済がき
発ら
展取
とり
調組
和ん
をで
図い
りく
経し優
済て先
発もす
展地べ
を球き
多環
少境
犠保
牲全
にを
無
回
答
8 2 .2
6 .5
(%)
(%)
参考図15 地球環境保全と経済発展の関係について
問2 環境問題を担当する部署の設置状況について
「設置しておらず、今後の設置予定もない」が 52.3%と半数を占め、次いで「設置してい
る」が 29.9%と続いている。
設の
置設
し置
て予
お定
らも
ずな
、い
今
後
将が
来あ
的る
に
設
置
す
る
予
定
設
置
し
て
い
る
2 9 .9
1 0 .3
そ
の
他
無
回
答
5 2 .3
6 .5
参考図16 環境問題を担当する部署の設置状況について
(%)
問3 環境保全対策等に関する活動方針の有無
「活動方針を定めておらず、今後も予定はない」が 38.3%と最も多く、次いで「活動方
針を定めている」が 37.4%と続いている。
今る
後予
、定
活が
動あ
方る
針
を
定
め
活
動
方
針
を
定
め
て
い
る
3 7 .4
活ず
動、
方今
針後
をも
定予
め定
ては
おな
らい
1 8 .7
無
回
答
そ
の
他
3 8 .3
参考図17 環境保全対策等に関する活動方針の有無
97
4 .7
(%)
自然エネルギー等の導入促進及び省エネルギーの促進に関する基本的な計画
問4 東日本大震災による企業としての環境に関する意識の変化
「意識が特に高まった」「意識が高まった」を合計すると 72%となり、約 7 割が意識が
高まったと回答している。
1 3 .1
わ
か
ら
な
い
意
識
が
低
下
し
た
変
わ
ら
な
い
意
識
が
高
ま
っ
た
意
識
が
特
に
高
ま
っ
た
5 8 .9
2 3 .4
(%)
参考図18 東日本大震災による企業としての環境に関する意識の変化
問5 環境に配慮した取組について
最も取り組まれているのは「紙や缶、ビン、プラスチック容器包装などの分別」で 97.2%、
次いで「不要時・不要箇所の消灯」が 95.3%と続いている。
今後取り組みたいものでは、「植樹などの環境貢献活動への参加」が 40.2%と最も多く、
次いで「緑のカーテン、屋上緑化などの取組」が 35.5%と続いている。
エコマーク商品など環境
に優しい商品の購入
5 7 .9
詰め替え用商品などの購
入
2 6 .2
1 1 .2
9 5 .3
空調温度の設定
8 2 .2
調理器具、冷蔵庫の設定
温度の見直し
1 5 .0
4 6 .7
2 7 .1
紙や缶、ビン、プラスチ
ック容器包装などの分別
1 9 .6
9 7 .2
マイボトル、マイ箸の利
用
4 3 .0
公共交通機関、徒歩等に
よる移動
2 8 .0
2 4 .3
3 0 .8
エコドライブの励行
2 7 .1
4 4 .9
7 7 .6
植樹などの環境貢献活動
への参加
カーボン・オフセットの
実施
1 1 .2
8 4 .1
不要時・不要箇所の消灯
緑のカーテン、屋上緑化
などの取組
無 回 答 行
う
つ
も
り
は
な
い
こ
れ
か
ら
行
い
た
い
行
っ
て
い
る
2 6 .2
4 0 .2
1 5 .9
7 .5
1 9 .6
3 1 .8
3 5 .5
2 8 .0
4 7 .7
5 8 .9
参考図19 環境に配慮した取組について
98
自然エネルギー等の導入促進及び省エネルギーの促進に関する基本的な計画
問6 設備・機器の導入について
最も普及しているのは「高効率照明」で 31.8%、次いで「ハイブリッド自動車」が 22.4%、
「省エネルギー型空調・冷凍等」が 19.6%と続いている。
今後取り入れたいものでは「高効率照明」が 46.7%で最も多く、次いで「電気自動車」
と「ハイブリッド自動車」が 24.3%、「省エネルギー型空調・冷凍等」が 23.4%と続い
ている。
総じて再生可能エネルギーよりも省エネルギーについて「導入済」や「今後導入したい」
の割合が高い。
太陽光発電パネル
1 3 .1
太陽熱利用設備(ソーラ
ーシステム)
4.7
ヒートポンプ式給湯器
コジェネレーション(燃
コージェネレーション(燃料
料電池等)
電池等)
バイオマス発電設備
1 5 .9
導
入
予
定
は
な
い
導
入
し
た
い
が
困
難
今
後
導
入
し
た
い
導
入
済
3 2 .7
1 1 .2 9 .3
4.7 7 .5
5 6 .1
1 8 .7
5 7 .0
2 1 .5
6 1 .7
1.9
1 9 .6
ペレット・薪ストーブ・
1.9
バイオマスボイラー
1 5 .9
7 5 .7
風力発電設備
1 5 .0
7 7 .6
2.8
7 3 .8
水力発電設備
1 1 .2
8 3 .2
地熱発電設備
1 2 .1
8 3 .2
地中熱を利用した冷暖房
、給湯システム
1.9 1 5 .0
7 7 .6
バイオ燃料を利用した設 2.8 3.7 1 7 .8
備
高効率照明機器(電球型
蛍光灯、LED等)
7 2 .9
3 1 .8
二重窓・複層ガラス
1 5 .9
外壁の断熱構造
9 .3
4 6 .7
1 9 .6
3 9 .3
1 7 .8 6.5 5.6
省エネ型空調・冷凍等
1 9 .6
ハイブリッド自動車
2 3 .4
2 4 .3
3 0 .8
2 0 .6
1 0 .3
2 9 .9
6 4 .5
2 0 .6
2 2 .4
2 8 .0
5 9 .8
4.7 3.7 1 8 .7
電気自動車(プラグイン
ハイブリッド車を含む) 1.9
8 .4 1 0 .3
3 2 .7
1 5 .9
エレベータ待機時の自動
消灯
BEMS(ビルエネルギ
ー管理システム)
3 5 .5
2 9 .0
6.5
無
回
答
2 4 .3
8 .4
4 9 .5
1 7 .8
3 3 .6
(%)
参考図20 設備・機器の導入
99
自然エネルギー等の導入促進及び省エネルギーの促進に関する基本的な計画
問7 再生可能エネルギー設備等の導入にあたっての課題
「設備・機器の導入費用、維持管理費が掛かる」が 76.6%と最も多く、次いで「設備・
機器についての基礎知識が不足している」が 25.2%と続いている。
導入費用等についての支援及び基礎知識についての情報提供を検討することが求めら
れる。
0
件数= 1 0 7
20
40
60
8 0 (%)
設備・機器の導入費用、
維持管理費が掛かる
7 6.6
設備・機器についての基
礎知識が不足している
2 5.2
企業における導入効果が
低い
1 8.7
地球温暖化や省エネルギ
ーに対する関心が低い
3.7
その他
無回答
7.5
1.9
参考図21 再生可能エネルギー設備等の導入にあたっての課題
問8 再生可能エネルギー等の導入促進上、県に希望する施策の展開
「設備・機器の導入に対する補助、融資制度」が 79.4%と最も多く、次いで「設備・機
器に関する情報提供、意識の啓発」が 38.3%と続いている。
件数= 1 0 7
0
20
40
設備・機器導入に対す
る補助・融資制度
(%)
3 8.3
県自らの設備・機器の
率先導入
2 6.2
設備・機器に関する相
談窓口の設置
1 0.3
設備・機器に関する技
術開発、技術者の育成
1 0.3
無回答
80
7 9.4
設備・機器に関する情
報提供、意識の啓発
その他
60
1.9
3.7
参考図22 再生可能エネルギー等の導入促進上、県に希望する施策の展開
100
自然エネルギー等の導入促進及び省エネルギーの促進に関する基本的な計画
問9 再生可能エネルギー及び省エネルギーの情報入手先
「新聞・雑誌・書籍」が 64.5%と最も多く、次いで「テレビ・ラジオ」「インターネッ
ト」が 49.5%と続いている。
0
件数= 1 0 7
20
40
60
新聞・雑誌・書籍
80
(%)
6 4.5
テレビ・ラジオ
4 9.5
インターネット
4 9.5
セミナー・講演会・展示会
3 3.6
口コミ・取引先等
2 8.0
行政情報
2 7.1
その他
5.6
特にない
0.9
無回答
1.9
参考図23 再生可能エネルギー及び省エネルギーの情報入手先
問10
再生可能エネルギー固定価格買取制度の活用(導入)状況
「導入していない」が 84.1%と 8 割以上を占め、次いで「今後導入したい」が 6.5%と続
いている。
導内
入に
し導
て入
い予
る定
)
(
今
後
導
入
し
た
い
今
年
度
4 .7 6 .5
導
入
し
て
い
な
い
無
回
答
8 4 .1
4 .7
(%)
参考図24 再生可能エネルギー固定価格買取制度の活用(導入)の状況
問11
太陽光発電設備の屋根貸し事業の認知
「知らない」が 51.4%、「知っている」が 43.9%である。太陽光発電設備の導入を促進
するため、屋根貸し事業の周知を進めることが求められる。
知
っ
て
い
る
知
ら
な
い
4 3 .9
無
回
答
5 1 .4
参考図25 太陽光発電設備の屋根貸し事業の認知
101
4 .7
(%)
自然エネルギー等の導入促進及び省エネルギーの促進に関する基本的な計画
問12
今後の事業者に対する屋根の貸付意向
「どちらともいえない」が 51.4%と最も多く、次いで「条件次第で貸したい」が 24.3%
と続いている。
「貸したい」と「条件次第で貸したい」を合計すると 27.1%となり、「貸したくない」
の 12.1%と比べると、15.0 ポイント高くなっている。
2.8
2 4 .3
無
回
答
貸
し
た
く
な
い
ど
ち
ら
と
も
い
え
な
い
条
件
次
第
で
貸
し
た
い
貸
し
た
い
5 1 .4
1 2 .1
9 .3
(%)
参考図26 今後の事業者に対する屋根の貸付意向
問13
再生可能エネルギー事業への出資(参加)意向
「どちらともいえない」が 70.1%と最も多く、次いで「条件次第で出資したい」が 15.0%
と続いている。
「出資したい」と「条件次第で出資したい」を合計すると 17.8%となり、「出資した
くない」の 12.1%と比べると、5.7 ポイント高くなっている。
2.8
1 5 .0
出
資
し
た
く
な
い
ど
ち
ら
と
も
い
え
な
い
条
件
次
第
で
出
資
し
た
い
出
資
し
た
い
7 0 .1
1 2 .1
参考図27 再生可能エネルギー事業への出資(参加)意向
問14
(%)
オフセット・クレジット(J-VER)制度の認知
「知らない」が 61.7%と最も多く、次いで「知っているが、活用したいとは考えていな
い」が 26.2%と答えている。6割の事業者が知らないと回答しており、認知度が低い。
)
(
3.7 8 .4
知
ら
な
い
知た
っい
てと
いは
る考
がえ
、て
活い
用な
しい
知い
っ
て
お
り
、
活
用
し
た
知いあ
っるる
て
お活
り用
、し
活た
用こ
しと
てが
2 6 .2
6 1 .7
参考図28 オフセット・クレジット(J-VER)制度の認知
102
(%)
自然エネルギー等の導入促進及び省エネルギーの促進に関する基本的な計画
参考4
県内各地の取組
(1) スマートシティの取組
県内市町のスマートシティの主な取組は、以下のとおりです(「みやぎスマートシティ連
絡会議報告書(平成 25 年 3 月)」を基に作成)。
⑩南三陸町
③気仙沼市
赤岩港「エコ水産加工団地
(仮称)」プロジェクト
再生可能エネルギー利活用事業に
おける官民連携手法の検討調査
⑤多賀城市
減災リサーチパーク構想
①仙台市
平成 24 年度仙台市エコモデル
タウンプロジェクト推進事業
④名取市
愛島台メガソーラー事業
②石巻市
⑥岩沼市
エコ・セーフティタウン事業
「環境未来都市」構想
⑦東松島市
奥松島「絆」ソーラーパーク・
東松島「絆」カーポートソーラー他
⑧亘理町
まちづくりコミュニティ形成
支援システム
⑨山元町
コンパクト型スマート
コミュニティ事業
参考図 29 県内のスマートシティに向けた主な取組
103
自然エネルギー等の導入促進及び省エネルギーの促進に関する基本的な計画
①仙台市
平成 24 年度仙台市エコモデルタウンプロジェクト推進事業〔田子西地区〕
田子西土地区画整理事業内の復興公営住宅(4 棟・176 世帯)及び民間一戸建て住宅(16
戸)に太陽光発電や蓄電池などを設置することにより、非常時のエネルギー確保を実現すると
ともに、電力使用量の「見える化」を行う設備
や EMS(エネルギーマネジメントシステム)な
どを設置することにより、平時における高い
エネルギー効率と経済性の両立を図る。
さらに、EMS を用いたビジネスモデルの構
築を目指すため、情報通信技術を活用した
先進的かつ今後の標準となりうる設備・シス
テムを備えることで、地域や住民に対して電
力需給調整などのサービスを提供する。
(事業開始年度:平成 24 年度)
田子西復興公営住宅イメージパース
※参考:仙台市ウェブサイト http://www.city.sendai.jp/business/d/ecomodel.html
②石巻市
エコ・セーフティタウン事業(石巻復興協働プロジェクト協議会 10 事業のうちの1つ)
民間住宅や公営住宅、公共施設に太陽光発電施設、非常用蓄電池等を設置し、再生可能
エネルギーを利用した効率的で災害に強い生活の実現を目指す。
具体的には、市中心市街地、新蛇田地区、新渡波地区及び北上地区をモデル地区とし、
○低炭素なエコタウン、災害時にも灯りと情報が途切れないまちづくり
・地域エネルギー管理システムによるエネルギー安定化
・災害時にも安全・安心な需要側のエネルギー管理設備の導入
・モデル地区への最大限の太陽光発電設備の導入
○災害公営住宅を中心としたモデル地区での展開、行政サービスの拡充
・災害公営住宅を対象に形成されたモデル地区での安定したエネルギーインフラ整備
・公共施設を対象に、石巻市の防災計画活動をバックアップする分散電源の統合管理
・エネルギー管理システムのプラットフォームを活用した新たな行政サービス事業の創造
・市民参加、公民連携によるコミュニティモデルのショーケース化を推進
を行い、被災地から先導的スマートコミュニティモデルを発信する。
(事業開始年度:平成 23 年度)
低炭素なエコタウンと災害時にも灯りと情報が途切れないまちづくり
※参考:経済産業省ウェブサイト http://www.meti.go.jp/committee/summary/0004633/015_haifu.html
104
自然エネルギー等の導入促進及び省エネルギーの促進に関する基本的な計画
③気仙沼市
赤岩港「エコ水産加工団地(仮称)」プロジェクト
三陸を代表する水産加工業者の集積地である気仙沼市赤岩港地区のスマート化事業を目
的に、最先端の環境技術・サービスの導入で未来志向の創造的な産業復興の実現を目指
す。
具体的には、水産加工業者9社 13 工場が
立地している第1赤岩水産加工団地及び平成
26 年8月上旬オープン予定の第2赤岩水産加
工団地に対して、デマンドレスポンスシステム
及び自立型エネルギーシステムを導入する。
さらにこの「気仙沼モデル」を国内外の水産
都市スマート化のモデルケースとして水平展開
を行う。
(事業開始年度:平成 23 年度)
赤岩港「エコ水産加工団地」
完成イメージ
※参考:経済産業省ウェブサイト http://www.meti.go.jp/committee/summary/0004633/015_haifu.html
④名取市
愛島台メガソーラー事業
遊休土地の有効活用、再生可能なエネルギ
ーの普及促進のためメガソーラー施設の立地を
誘導することを目的とし、事業化に向け取り組
む。
○発電事業者の公募の概要
・募集期間等 平成 24 年 11 月 20 日
~12 月 7 日
3社からの応募あり
・内定者の決定 平成 24 年 12 月 19 日
・運転開始 平成 25 年 12 月
実施場所の航空写真
発電事業者の選定にあたっては、内定者からの
○太陽光発電設置場所に見学スペースと啓蒙看板を設置。地域住民と地元小中高校生
を対象にエネルギー講座をパネルメーカーと実施
○太陽光発電でのシステムの実証実験
○地元企業への発注による地域産業活性化
○名取市主催行事に積極参加 など
といった地域貢献に関する提案を評価するとともに、これによって、地域振興につながる再
生可能エネルギーに関する取組を進めていく。
(事業開始年度:平成 24 年度)
※参考:名取市ウェブサイト
http://www.city.natori.miyagi.jp/kurashi/industry/node_5156/node_10075/node_22483
http://www.city.natori.miyagi.jp/content/download/23908/140548/file/256.pdf
105
自然エネルギー等の導入促進及び省エネルギーの促進に関する基本的な計画
⑤多賀城市
減災リサーチパーク構想
今後起こりうる大災害への備えとして直接的又は間接的な被害を最小化する「減災技術」の
開発が求められているところであるが、多賀城市では、ソニー仙台テクノロジーセンター内に設
置されている「みやぎ復興パーク」に減災技術を開発する企業の集積を進める。
集積のためのインセンティブとして、
・みやぎ産業振興機構によるみやぎ復興パーク(入居施設)の提供
・みやぎ復興パーク入居に係る負担金に対する助成(最大 3 年間補助(平成 26 年度までを
予定))
・復興特区法による課税の特例の適用(ものづくり産業+情報産業+農業)
・復興特区法による新たな規制緩和
・河北新報社による支援
・東北大学、東北学院大学、宮城県、経済産業
省、宮城県産業技術総合センター等による情報
提供等の支援
を独自に整備するとともに、メイド・イン多賀城の減
災モデルを生み出し、広く発信しながら、「減災技
術」が集積する街を目指す。
減災リサーチパークのイメージ
(事業開始年度:平成 23 年度)
※参考:多賀城市ウェブサイト http://www.city.tagajo.miyagi.jp/saigai/sa-gensai.html
⑥岩沼市
「環境未来都市」構想
平成 23 年 12 月に国から選定を受けた「環境未来都市」構想の中で、「千年希望の丘の造成
とエココンパクトシティの形成」を目指す。
具体的には、集団移転先に加える付加価
値として「エネルギーマネジメントシステムの
導入」「企業が参加する農業の6次産業化実
施」「将来の医療福祉情報ネットワーク導入に
向けた医療機関とのネットワーク構築」などを
行う。
また、これに関連して、岩沼市相野釜西地
区の 43ha において、2万 8,300kW の大規模
太陽光発電事業を実施する。
千年希望の丘のイメージ
(事業開始年度:平成 23 年度)
※参考:岩沼市ウェブサイト http://www.city.iwanuma.miyagi.jp/kakuka/011000/kankyou.html
106
自然エネルギー等の導入促進及び省エネルギーの促進に関する基本的な計画
⑦東松島市
奥松島「絆」ソーラーパーク・東松島「絆」カーポートソーラー
他
平成 23 年 12 月に国から選定を受けた「環境未
来都市」構想の中で計画事業と位置付けている「分
散型地域エネルギー自立都市プロジェクト」の一つ
として、「奥松島『絆』ソーラーパーク」が平成 25 年 8
月 23 日に完成した。
三井物産株式会社が発電事業者となり、東松島
市奥松島運動公園跡地 4.7ha に約2MW の大規模
太陽光発電を設置した。
また、同時に「東松島『絆』カーポートソーラー」と
奥松島「絆」ソーラーパークの
イメージ
して、市内3か所の防災拠点となる公共施設に、カーポート型の太陽光発電設備を導入し、通
常時は発電(売電)、災害時には電源供給を行うというスキームで稼働している。
さらに、東松島市では、風力発電と太陽光発電の2種類の方法で発
電し、内蔵蓄電池に充電したハイブリッド式の発電システム「スマートポ
ール」を東松島市役所コンテナハウス前や市民センターなど 12 カ所に
設置している。
スマートポールでつくられた電気は、普段は街灯(LED 照明)や公共
的な施設内の通常電源として使用し、災害などで停電になったときに
も、独立電源として使用することができる。なお、内部には非常用のコン
スマートポール
セントを備える。
(事業開始年度:平成 23 年度)
※参考:東松島市ウェブサイト http://www.city.higashimatsushima.miyagi.jp/kakuka/fukkou/fukkou/jyoho.html
⑧亘理町
まちづくりコミュニティ形成支援システム(愛称:絆チャンネル)
日本電気株式会社が、亘理町や NPO の協力を
得て、仮設住宅入居者のコミュニケーションを支援
するため、超小型送信ユニットなどを使って、地上
波デジタルテレビの空きチャンネルを利用するコミ
ュニケーションの仕組みづくりを進めている。
これによって、自治体や公共機関からのタイムリ
ーな情報共有が可能になるとともに、ICT による見
守りシステムや大規模なウェブ上の SNS とは異なっ
た、これまでにない住民同士のコミュニティ形成を
目指している。
(事業開始年度:平成 23 年度)
システム設置の様子
※参考:日本電気株式会社ウェブサイト http://www.nec.co.jp/press/ja/1203/0801.html
107
自然エネルギー等の導入促進及び省エネルギーの促進に関する基本的な計画
⑨山元町
コンパクト型スマートコミュニティ事業
山元町震災復興計画の基本理念をベースとした事業コンセプト(「安心・安全が高い価値を
持つ住民生活や住みよいまちの実現」「産業振興や雇用確保への貢献」「持続可能な地域社
会を可能とする取組」)で、次のような事業の実施を目指す。
○エネルギー供給・マネジメント事業
・地域新電力による電力供給
・重要施設における非常用電力供給
・沿岸地域メガソーラー発電
○生活支援事業/産業支援事業
・EV 巡回バス
・高齢者見守り
・災害情報伝達
・夏秋いちご農家向け PV 土地借り
・農業の AI 化
生活支援事業/産業支援事業の
イメージ
(事業開始年度:平成 23 年度)
※参考:経済産業省ウェブサイト http://www.meti.go.jp/committee/summary/0004633/015_haifu.html
⑩南三陸町
再生可能エネルギー利活用事業における官民連携手法の検討調査
平成24年度、国土交通省「震災復興官民連携支援事業」により、次のような調査事業を実
施し、一定の結論を得た。
○持続可能なまちづくりモデル事業
・地域資源を整理し、それらを活用した再生可能エネルギーの地産地消による循環型システ
ムを構築する。
(主な結論)
・高台移転後の新しい町において、低地などに設置した太陽光発電システムにより非常時に
信号機や公共施設などにエネルギー供給を行い、災害に強いエコタウンをつくる。
・間伐材や復興住宅を建設する際に発生した端材からペレットの製造やバイオマス発電を行
うとともに、高台に整備される役場や災害公営住宅にペレットや熱を供給することにより、持
続可能なまちづくりを行う。
○事業の展開可能性の検討
・再生可能エネルギーを展開する場合に想定される課題等を整理するとともに、事業採算性
や地域への波及効果、事業実施体制や手法、民間活用等について検討する。
(結論)
・公設公営については、公共事業としての安定性、継続性が期待できる反面、資金調達が難
しいことや運営における民間ノウハウの導入が限定的となるといった課題がある。
・公設民営については、管理運営において民間のノウハウが生かせることとなるが、資金調達
が難しいことが挙げられる。
・民設民営については、民間ノウハウの活用やコストの縮減が効果的に図られるが、自治体
による事業監視が難しいとともに、事業の安定性・継続性に課題が残る。
108
自然エネルギー等の導入促進及び省エネルギーの促進に関する基本的な計画
(1) 地域における取組の概要
県内各地では再生可能エネルギー等の導入や省エネルギーの促進に関し、市町村や民
間団体によって様々な取組が行われている。それぞれの市町村では、みやぎ環境税を活
用した各種事業を実施しているほか、多くの市町村では、防災拠点への太陽光発電設備
等の導入や、住宅用太陽光発電設備に対する導入補助などを実施している。
ここでは、これらの取組のうち、近年、市町村が事業主体となっているもの、公有地
で実施しているもののうち主なものを取りまとめた。
また、民間事業者が主体となった取組についても、主なものとして、大規模太陽光発
電(10MW 以上)などの各種再生可能エネルギー等の導入、エネルギーの導入可能性調
査や地域エネルギーシステムの活用等を「民間事業者の取組」として併せて掲載した。
表 8 沿岸部(広域石巻圏、広域気仙沼・本吉圏)における取組の概要等
市町村名
事業名等
概要
経済産業省の平成 23 年度スマートコミュニティ導入促進事
エコ・セーフティタウン事 業。
業(石巻復興協働プロジ 民間住宅や公営住宅、公共施設に太陽光発電施設、非常用
ェクト協議会 10 事業のう 蓄電池、EMS(エネルギーマネジメントシステム)を導入し、低炭
ちの1つ)
素なエコタウンと災害時にも灯りと情報が途切れないまちづくりを
進める。
農林水産省の平成 24 年度緑と水の環境技術革命プロジェク
マリンバイオマス推進事 ト事業。
業
石巻市十八成浜清崎山の約 0.9ha において、スメーブジャパ
ン株式会社が、平成 25 年 7 月から藻類バイオマス事業を実施。
石巻市
宮城県「再生可能エネルギー等を活用した地域づくりモデル
調査検討業務」の事業採択を受け、スマートコミュニティ創出事
業の安定的運営のため、石巻市や石巻スマートコミュニティ推進
再生可能エネルギー等を 機構等と連携し、地域内エネルギーマネジメント導入モデル検
活用した地域づくりモデ 討を実施。
ル調査検討業務
事業主体:株式会社東芝
事業期間:平成 25 年 11 月~平成 26 年 3 月末
事業内容:タウンマネジメント事業の実現可能性検討、地域
課題解決モデルの評価・検討
石巻市は「カーシェアリング・コミュニティ・サポートセンター」を
設立し、仮設団地等において、被災された方々を対象としたカー
カーシェアリングによる移 シェアリングサポートを実施し、移動とコミュニティ形成に寄与し
動・コミュニティ形成支援 ている。管理運営は、利用代表者及び自治会が行う。
事業
事業主体:一般社団法人日本カーシェアリング協会
事業期間:平成 24 年 2 月~
運営台数:約 65 台(うちEV11 台)
109
自然エネルギー等の導入促進及び省エネルギーの促進に関する基本的な計画
市町村名
事業名等
【民間事業者の取組】
メガソーラー事業
石巻市
【民間事業者の取組】
風力発電事業
概要
平成 23 年度再生可能エネルギー発電設備等導入支援復興
対策事業。
石巻市泊浜地区の休耕地等 20ha において、特定目的会社と
して平成 24 年 2 月に設立された株式会社サン・エナジー石巻
が、メガソーラーを建設。平成 25 年 2 月着工。
発電出力:10,000kW
運転開始時期:平成 26 年 4 月稼働予定。
株式会社ユーラスエナジーホールディングスは、石巻市東福
田地内他において風力発電施設を建設することを予定してい
る。
出力:16,000kW~20,000kW
経 済 産 業 省 ス マ ー ト 気仙沼市の主要産業の一つである水産加工業において、太
コ ミ ュ ニ テ ィ 導 入 促 進 陽光発電及び FEMS/CEMS による先進的復興モデルとして発
事業
信するとともに、再生可能エネルギー導入とエネルギー利用の
赤岩港「エコ水産加工団地」 効率化によるコスト競争力の強化を図る。
気仙沼市
①総務省「緑の分権改革」被災地復興モデル実証調査
山から間伐材を切り出し、収集、燃料材として販売する一連の
流れの仕組みづくりと、同時に木質バイオマス利用設備の導入
普及させるモデルケースを作る。具体的には、林業研修会や木
材買取、薪ボイラー・薪ストーブの導入検証などを行う。また、木
材買取時、代金の一部を気仙沼市内の加盟店で利用できる地
気仙沼市復興プロジェクト
域通貨で支払い、経済効果の拡大も検証する。
「木質バイオマス発電事
②チップ製造施設の整備
業」
主に間伐材を中心に収集し、同施設内貯木場で乾燥させ、順
次チップ化し販売する。利用先は熱電併給プラントを想定。
③熱電併給プラントの整備
木質チップを燃料とし、ガス化工程を経てガスエンジン及び発
電機を回し、熱と電気を作り出す。熱はプラント周辺のホテルの
給湯・冷暖房用に供給し、電気は電気事業者に販売する。
三菱 UFJ リサーチ&コンサルティング株式会社は、環境省の
委託を受け、気仙沼市において、再生可能エネルギー設備の導
【民間事業者の取組】
入を進めるため、大規模太陽光発電事業の実施可能性調査を
再生可能エネルギー事業
実施。
のための緊急検討事業
市内の設置候補地の確認調査を実施し、導入可能性が高い
(太陽光)
大谷鉱山跡地(市有地)を候補地として、具体的な導入可能性
検討を実施し、市への提言を行った。
【民間事業者の取組】
東日本大震災被災地域
における資源・エネルギ
ー再生下水道システムの
復旧・復興に関する事業
可能性調査検討業務
【民間事業者の取組】
風力発電事業
東松島市
環境未来都市
○気仙沼市に対する「ハイブリッド下水道システム」の提案
メタウォーター株式会社は、国土交通省の委託を受け、水産
関連産業等の排水・廃棄物処理を担い、かつ増大したバイオマ
スを熱、蒸気、電力、温水等として活用・提供する新しい下水道
システム(ハイブリッド下水道システム)を提案し、事業可能性の
調査・検討を実施した。
地元企業からなる株式会社市民の森風力発電所(特定目的
会社)は、蓄電池等併設型の風力発電施設の建設を予定してい
る。
出力:7,400kW
開始時期:平成 28 年 10 月予定
「MATSUSHIMA 自然エネルギーパーク構想」「ゼロ・ネット・
エネルギー・シティの実現」「エネルギーおよび食料に関する域
内自給率向上」等を目指す。
「MATSUSHIMA 自
太陽光発電、バイオマス発電に基づく、自立分散型電源の構
然エネルギーパー
築及び住宅の省エネルギー化等による温室効果ガスの削減。
ク構想の実現」
110
自然エネルギー等の導入促進及び省エネルギーの促進に関する基本的な計画
市町村名
事業名等
概要
環境未来都市構想で提案した将来ビジョン「サスティナブルな
成長力と安心・安全な生活都市 コンパクトシティ“東松島”」実現
のため、現状分析と将来予測のもとに、3つの提案分野:環境(低
エネルギービジョン
炭素・省エネルギー)、超高齢化(地域医療)、防災(災害 Free)に
策定業務
おける共通インフラとなる多重ブロードバンド整備ビジョンを策定。
規模:市内全域で検討
事業期間 平成 24 年 9 月 5 日~平成 25 年 2 月 28 日
三井物産株式会社は、市有地(東松島市奥松島運動公園跡地
の一部)約 47,000 ㎡を活用し、太陽光発電設備を建設。年間約
奥松島「絆」ソーラー
210 万 kWh の発電(CO2 削減見込量約 1,000 トン)。
パーク
出力:1,990kW(連系容量)
事業期間:平成 25 年 8 月完成
三井物産株式会社は、市内のコミュニティセンター、鷹来の森
運動公園など3か所の防災拠点となる公共施設の駐車場を活用
東松島「絆」カーポー
し、カーポート型の太陽光発電設備を導入。通常時は売電し、災
トソーラー
害時には電源供給を行う。
出力:合計約 269kW
ICT を活用した新しい街路灯遠隔制御の仕組みを導入し、効
果測定を進め、ESCO モデルの今後の地域展開の可能性につい
て調査を実施。
鷹来の森 LED 実証 市内鷹来の森運動公園において、ICT を活用した街路灯ネット
事業
ワーク化を実施し、防災・防犯に関する追加機能を開発する予定。
事業主体:三井物産株式会社
規模:LED 街路灯 36 基
事業期間:平成 25 年 4 月~平成 26 年 3 月
東松島市
バイオマス利用プラント整備事業導入可能性を調査するた
東松島市バイオマス
め、市内全域でバイオマスの調達収集・運搬方法、発電事業、
利用プラント整備事
熱電併給事業、事業スキーム、経済性評価、事業化にあたっての
業導入可能性調査
課題と対応策を検討。
事業
事業期間:平成 25 年 5 月 1 日~平成 25 年 10 月 31 日
市内の良好な風況が期待される適地において、風力賦存量調
査を一定期間(1年間)実施し、風力発電事業の導入可能性に関
風力発電先行風況
する基礎的実証調査を行う。
調査事業
規模:風況ポール(50m)で風向、風速、気温データを収集
事業期間:平成 25 年 9 月 10 日~平成 27 年 1 月 30 日
超高齢化社会対応型スマートハウスの推進と被災者向けの住
環境整備を地域コミュニティ再構築の核ととらえ、エネルギーを融
モデルハウス整備事 通し合うエネルギーコミュニティを構築。「誰もが暮らしたい家」を市
業
民に対し提案するもの。
規模:市内に1棟のモデルハウス建築
事業期間:平成 26 年 3 月 31 日まで
津波監視カメラを設置し、地震発生時等にリアルタイムで海上
沿岸津波監視システ の状況を監視する事で、沿岸部の状況を把握する。
ム 先 行 モ デ ル 導 入 規模:ソーラーパネルで発電し、完全独立電源で24時間常時駆
事業
動のカメラを4種類7台設置。
事業期間:平成 25 年 9 月 3 日~平成 26 年 3 月 20 日
バイオマス産業都市
平成 25 年 6 月に国のバイオマス推進会議において、7府省が
共同で選定したバイオマス産業都市構想(バイオガス発電、熱利
用及び木質発電による「防災自立都市」東松島市の実現を目指
す)が認定された。今後「地域バイオマス産業化整備事業」による
施設整備が可能となる。
111
自然エネルギー等の導入促進及び省エネルギーの促進に関する基本的な計画
市町村名
事業名等
概要
東松島市
【民間団体の取組】
NPO 法人ビルトグリーンジャパンは、復興庁の「新しい東
営農型太陽光発電によ
北」先導的モデル事業の採択を受け、市内において営農型太
る被災地農村を元気に
陽光発電の実証試験を予定している。
する事業
女川町
スマートシティ構想普及 女川町は、経済産業省の補助事業を活用して、平成 25 年度に
支援事業の実施
女川加工団地のエネルギーマネジメント事業化調査を実施。
南三陸町
平成24年度、国土交通省の震災復興官民連携支援事業によ
り、次のような調査事業を実施し、一定の結論を得た。
再生可能エネルギー利 ○持続可能なまちづくりモデル事業
活用事業における官民 ・地域資源を整理し、それらを活用した再生可能エネルギーの地
連携手法の検討調査業
産地消による循環型システムを構築する。
務
○事業の展開可能性の検討
・再生可能エネルギーを展開する場合に想定される課題等を整
理するとともに、事業採算性や地域への波及効果、事業実施体
制や手法、民間活用等について検討する。
・森林資源の循環利用に向けた連携構築と課題の整理
・廃材を利用したペレット製造・熱源利用
ア) 間伐材や林地残材の搬出、ペレット燃料製造、これら一連
の流れの効率性や経済性の検証
総務省「緑の分権改革」
イ) ペレットボイラーの設置と効果・利便性・経済性の検証
被災地復興モデル実証
ウ) ペレットストーブの設置と効果・利便性の検証、利用者調査
調査
の実施
・関係機関等による連絡協議会の運営補助
・木質ペレットを活用した農産物のブランド化に向けた試験販売
調査
112
自然エネルギー等の導入促進及び省エネルギーの促進に関する基本的な計画
表 9 都市部(広域仙台都市圏)における取組の概要等
市町村名
事業名等
概要
総務省の被災地域情報化推進事業。
平成 24 年度仙台市エコ 田子西土地区画整理事業内の復興公営住宅(4棟 176 世帯)
モデルタウンプロジェクト 及び民間一戸建て住宅(16 戸)に太陽光発電や蓄電池などを設
置することにより、非常時のエネルギー確保を実現する。
推進事業(田子西地
電力使用量の「見える化」を行う設備や EMS などを設置するこ
区)」
とにより、平時における高いエネルギー効率と経済性の両立を図
る。
仙台市泉区福岡の延寿埋立処分場の埋立終了区域の土地を
民間事業者(大和リース株式会社・大和ハウス工業株式会社)に
貸し出し、同事業者が太陽光発電に必要な企画・資金調達・設
仙台市延寿埋立処分場 計・建設及び管理運営を行う官民連携の事業。
メガソーラー事業
出力:1,990kW
工事着工:平成 26 年度内
運転開始:平成 26 年度内稼働予定
仙台市若林区荒井東地区約 34ha に 1,600 戸の住宅の建設が
予定されており、平成 27 年度に予定されている地下鉄東西線の
開業にあわせ、商業街区を中心に熱電併給システムの導入や各
若林区荒井東地区にお
種 EMS を導入する計画。
けるあらいグリーンシティ
平成 25 年 5 月には一般社団法人荒井東タウンマネジメントを設
構想
立し、仙台市エコモデルタウン構想との連携や住居系を含めたス
マートシティ構築、さらには自立的な街づくりに向けた取組を進め
ている。
仙台市
東北復興次世代エネル
ギー研究開発プロジェク
ト「東北復興のためのクリ
ーンエネルギー研究開
発推進事業」
○藻類バイオマスに係る研究開発の推進
東北大学・筑波大学と連携し、生活排水を取り込んでオイルを
生産する藻類バイオマスの研究・開発を推進している。被災した南
蒲生浄化センターを拠点として、微細藻類を活用した新たな循環
型システムの研究開発に取り組み、仙台のみならず、東北の被災
地、全国へ展開可能な「仙台モデル」の構築を目指す。
一般社団法人エンジニアリング協会は、宮城県の産学官結集
熱エネルギーセンターを
型クリーンエネルギーみやぎ創造チャレンジ事業を活用し、平成
基盤とするスマートコミュ
25 年度事業として、仙台港周辺において、熱エネルギーセンター
ニティ構想
を中心としたスマートコミュニティ調査を実施。
仙台市の東西方向に高次な都市機能を連携させ、南北線と一
体となって本市の骨格となる都市軸を形成するとともに、環境負荷
地下鉄東西線建設事業 の小さい、便利で利用しやすい交通体系の構築を図るために、地
下鉄東西線の建設を進める。
運転開始:平成 27 年度
仙台市は、積水化学工業株式会社と共同し、下水道管きょを流
れる下水の熱を回収し、スーパーマーケットで使用する給湯に利
管路内設置型下水熱利
用するシステムの実証研究を実施する。
用システムの共同研究
規模:4,600ℓ/日の給湯
事業期間:平成 25 年 5 月~平成 27 年 3 月末
小水力発電事業
○宮城県企業局小水力発電事業(高区調整池)
県は、仙台市太白区茂庭の水道施設(送水管)を貸出し、小水
力発電事業を実施。事業者は公募型提案方式により決 定。
事業主体:株式会社アクアパワー東北
事業場所:仙南・仙塩広域水道 高区調整池
工事着工:平成 26 年 1 月
運転開始:平成 26 年 7 月出力:約 250kW
発電電力量:約 186 万 kWh/年
113
自然エネルギー等の導入促進及び省エネルギーの促進に関する基本的な計画
市町村名
事業名等
小水力発電事業
仙台市
概要
○仙台市水道局小水力発電事業
①上追沢沈砂池小水力発電事業
仙台市は、市水道局が有償貸付する水道施設で、小水力発電
事業実施のため、事業者が企画、資金調達、設計、建設及び管理
運営を実施する。
事業者:株式会社東芝
出力:199kW
予定事業期間:平成 25 年 12 月~平成 47 年 12 月
②安養寺配水所小水力発電事業
仙台市は、水道施設内において、小水力発電事業を実施する
ため、建設及び管理運営を実施する。
出力:25kW
予定事業期間:平成 26 年 2 月~平成 47 年 3 月
株式会社新興は、平成 22 年度農林水産省「地域バイオマス利
活用交付金」を活用し、仙台市泉区の工業団地内に食品リサイク
【民間事業者の取組】
ル複合施設を建設。県内食品事業者の食品残さや汚泥から発生
「地域バイオマス利活用
するメタンガスを利用して発電し、余剰電力を売電する。ま
交付金」活用事業
た、施設では堆肥・飼料製造等を行うとともに、事業者等への
販売も行う。
塩竈市
○潮流発電システムの実証試験
東北復興次世代エネル
東京大学生産技術研究所は、潮流エネルギーが大きい松島湾
ギー研究開発プロジェク
の浦戸諸島において、塩竈市の協力のもと、多数のメーカーの部
ト「東北復興のためのクリ
品を組み上げた独自の潮流発電装置のプロトタイプ(5kW×1 台)
ーンエネルギー研究開
を開発し、発送電の実証実験を実施する。
発推進事業」
事業期間:平成 24 年度~平成 28 年度
○ 県農業高校跡地におけるメガソーラー事業
県有地(農業高跡地、約 30 万㎡)の有効活用、再生可能エ
ネルギーの普及促進及び災害時の電力供給のためメガソーラー
施設の立地を誘導することを目的として、公募による貸付を実施。
○愛島台メガソーラー事業
名取市が遊休地の有効活用、再生可能エネルギーの普及促進
を目的に、愛島台の市有地(63,828 ㎡)を太陽光発電用地として
貸付。
事業主体:名取メガソーラー九電工・グリーン企画有限責任
事業組合
計画出力:2,002kW
事業期間:平成 25 年 7 月~平成 45 年 6 月(20 年間)
運転開始:平成 25 年 12 月
名取市
メガソーラー事業
多賀城市
「減災」の考えに基づく技術の開発を目的として、市内のソニー
仙台テクノロジーセンター内に設置されている「みやぎ復興パー
ク」への減災技術の集積を進める。
減災リサーチパーク構想 集積のためのインセンティブとして、みやぎ復興パーク入居に係
る負担金に対する助成、復興特区法による課税の特例の適用等
を独自に整備するとともにメイド・イン多賀城の減災モデルを生み
出し、広く発信しながら「減災技術」が集積する街を目指す。
114
自然エネルギー等の導入促進及び省エネルギーの促進に関する基本的な計画
市町村名
事業名等
概要
以下の取組を推進していく。
・エココンパクトシティの形成
・千年希望の丘の造成
環境未来都市構想(エコ
・自然エネルギー活用モデルタウン
コンパクトシティ等)
・健康医療産業集積地の整備
・医療福祉情報ネットワーク導入による高齢者の予防医学推進
・次世代アグリビジネスによる農業の再生
岩沼市
メガソーラーを誘致し、通常は全量買取制度に基づき発電事業
自然エネルギー活用
を行い、緊急時には、避難所等に電力を供給し、エネルギー自立
モデルタウン
型のまちづくりを行う。
メガソーラー事業
相野釜西地区 43.6ha において、メガソーラーを誘致。平成 24
年 10 月に、特定目的会社のいわぬま臨空ソーラー株式会社が設
立された。
発電出力:約 28,300kW
事業実施時期:平成 26 年 10 月頃予定
亘理町
被災農地を中心に牧草など塩害に対応可能な作物を栽培し、メ
タン発電事業の実現可能性の調査事業を実施。
亘理町バイオマス発電 ・観光温泉施設「鳥の海」への排熱供給と再生支援
事業調査委託事業
・メタン発電事業による、農業(休耕地活用)・漁業(加工施設誘
致)・観光(視察者受け入れ)振興
事業開始:平成 25 年度
山元町
経済産業省スマート
コミュニティ導入促進
事業
「スマートコミュニティ事
業」
山元町震災復興計画の基本理念を事業コンセプトとした、エネ
ルギー供給・マネジメント事業(地域新電力による電力供給/重要
施設における非常用電力供給/沿岸地域メガソーラー発電)、生
活支援事業・産業支援事業(EV 巡回バス/高齢者見守り/災害
情報伝達/夏秋いちご農家向け PV 土地借り/農業の AI 化)の
実現を目指す。
F‐グリッド構想
第二仙台北部中核工業団地内の隣接する工場間、工場と地域
の連携も含めたエネルギー管理を行い、省エネ化を図り、再生可
能エネルギー利用を推進する構想。
・工場エネルギー自給率の向上
・近隣工場とのエネルギーの融通
・地域エネルギー供給・ネットワーク化
・再生可能エネルギーの大規模利用
・工場のエネルギーマネジメントによる省エネルギー
大衡村
F-グリッド計画の内容を村のバイオマス利用や地域防災計画に
大衡村スマートコミュニ 反映するほか、地域のエネルギー情報のネットワーク化(CEMS 活
ティ化実行計画策定事 用)によって大衡村のスマート化を促進するなど、「地域と工業団
地が一体となった安全で安心なまでちづくり」を推進する。
業
(みやぎ環境交付金(市町村提案型)活用事業)
115
自然エネルギー等の導入促進及び省エネルギーの促進に関する基本的な計画
表 10 中山間部(広域仙南圏、広域大崎圏、広域栗原圏、広域登米圏)における取組の概要等
市町村名
白石市
事業名等
メガソーラー事業
概要
○宮城県企業局太陽光発電事業(白石太陽光発電所)
県は白石市福岡の企業局事業用地(河道系沈砂池用地)
16,887 ㎡を貸し出し、太陽光発電事業を実施。事業者は、公募型
提案方式により決定。
事業主体:東北ソーラーパワー株式会社
工事着工:平成 25 年 7 月 9 日
運転開始:平成 25 年 12 月 18 日
出力:約 1,140kW
発電電力量 約 123 万 kWh/年
地域における木質バイオマスエネルギーの利活用を推進するた
木質バ イ オ マ ス 利 活 用
め、家庭や事業所及び農林業施設並びに公共施設への設備導入
調査
等について調査検討をするとともに普及啓発を進める。
登米市
シグマパワージャネックス株式会社が登米市から岩手県一関市
にかかる蚕飼山の尾根を利用して風力発電施設の建設を予定し
【民間事業者の取組】
ている。
蚕飼山ウインドシステム 出力:2000kW×20 基
計画
年間予想発電量:約 7,700 万 kWh
工事着工予定:平成 27 年1月
発電開始予定:平成 29 年 3 月
大崎市の再生可能エネルギーの具体的な導入に向けた方針及
大崎市の産業振興に向
びロードマップを作成、当該方針に基づき、地域における再生可
けた再生可能エネルギ
能エネルギーの事業化に向けた取組を推進する。
ー導入方針
策定年度:平成 24 年度
再生可能エネルギー
ビジネス講座
大崎市
大崎市雇用創造協議会と連携し、再生可能エネルギーに関す
る普及啓発及びビジネスモデル構築に向けた講座を開催。
・市民向け講座(再エネワークショップ、再エネ学習等)
・事業者向け講座(再エネビジネスモデル検討)
・キコリ養成講座(林地残材収集運搬体制の講座や薪、木質
チップ利活用講座、現場実習等)
事業年度:平成 25 年度
大崎市、塩竈市、南三陸町が連携し、ふゆみずたんぼやカキ・
ホヤのオーナー制度を実施するとともに、ふゆみずたんぼから収
総務省「緑の分権改革」
穫した米の共同ブランド化を図る。併せて被災地の復旧やふゆみ
被災地復興モデル実証
ずたんぼの農作業のボランティアツアーを実施する。そのほか、蕪
調査
栗沼の葦刈りプロジェクトとして、ペレット製造とストーブによる燃焼
試験を行った。
地域企業を事業主体とした大規模発電所(最初は市有地を対象
としたメガソーラーを検討。その後、その他の民間の遊休地もしくは
再生可能エネルギー発
屋根貸しも対象として検討。)づくりを実施する。事業の資金として
電事業を通じた地域モ
は、地域金融、市民ファンド事業等を組成し、その事業収益の一
デル開発事業
部を地域産品で還元する方法の検討や、地域の再エネ産業育成
(太陽光発電)
への投資に活用するなど、大崎市の農商工・観光業と連携し、地
域に還元する地域活性化モデルを作成する。
116
自然エネルギー等の導入促進及び省エネルギーの促進に関する基本的な計画
市町村名
事業名等
概要
○宮城県「再生可能エネルギー等を活用した地域づくりモデル調
査検討業務」
地元企業との連携による小水力発電機器の開発と新たなビジネ
スモデル構築等の事業。
事業主体:NPO 法人未来産業創造おおさき
事業期間:平成 25 年 11 月 18 日~平成 26 年 3 月 31 日
事業内容:小水力発電機器の開発及び実証等
【民間事業者による取
組】
○江合川沿岸土地改良区域内の農業用水路における小水力発電
小水力発電
の実証設備
農林水産省の平成 24 年度小水力等農業水利施設利活用促進
事業を活用し、大崎市古川地域の農業用水路に小水力発電設備
を設置。
事業主体:東京発電株式会社
出力:5.3kW
事業開始:平成 25 年 4 月
大崎市
大河原町
せせらぎ水路小水
力発電普及推進事
業
県は、大崎市岩出山の内川の流れを利用したマイクロ発電施設
を設置する。
生み出された電力は、全量売電し、土地改良施設の維持管理
費に充てる。
木質バイオマスの供
給体制の確立
木質バイオマスの有効利用を図るため、間伐材、林地残材の収
集運搬体制を確立し、森林組合と連携した休眠施設活用型の木質
バイオマスの熱利用に向けた燃料加工(チップ等)の製造ラインを
構築、地域完結型の供給体制の確立を図る。
また、小規模林業者向けとして、自伐林業者の担い手支援とい
った人材育成事業も併せて実施している。
事業期間:平成 25 年~平成 26 年
東北復興次世代エ
ネルギー研究開発
プロジェクト「東北復
興のためのクリーン
エネルギー研究開
発推進事業」
○EMS 制御温泉熱エネルギーシステムの研究開発
東北大学を中心として、大崎市鳴子温泉地域での温泉熱を活用
した温泉熱マイクロ発電システム、エネルギー供給多様性システ
ム、EMS 制御温泉エネルギーカスケード利用研究の開発等を実
施。
事業期間:平成 24 年~平成 28 年
○EMS 制御バイオマスエネルギーシステムの研究開発
東北大学を中心として、大崎市鳴子温泉地域での牛ルーメン液
によるバイオガス生産効率化のための EMS ハイブリッドメタン発酵
システムの開発等を実施。
事業期間:平成 24 年~平成 28 年
メガソーラー事業
「大崎市の産業振興に向けた再生可能エネルギー導入方針」の
推進プロジェクトに基づき、市内田尻地域の「加護坊温泉さくらの
湯」周辺市有地を活用し、大規模太陽光発電事業の発電事業者を
公募。おおさき未来エネルギー株式会社によるメガソーラー事業を
実施。
出力:1,156kW
運転開始時期:平成 26 年 6 月稼働開始予定
大河原町環境夢プ
ラン策定
大河原町後期基本計画の見直しに伴い、環境政策に特化した
「大河原町環境夢プラン」を策定し、地球温暖化防止や環境に負
荷をかけないまちづくりを推進するための事業検討を実施。
主な事業は以下のとおり。
・再生可能エネルギー普及事業
・スマートハウス推進事業
・電気自動車導入推進事業
117
自然エネルギー等の導入促進及び省エネルギーの促進に関する基本的な計画
市町村名
事業名等
概要
小水力発電
○釜房ダムにおける小水力発電事業
東北地方整備局は、川崎町の釜房ダムにおいて、活用されてい
ない放流水を用いた小水力発電事業を実施する。
出力:150kW
運転開始予定:平成 26 年度
【民間団体による取組】
小水力発電
NPO 法人川崎町の資源を生かす会は、川崎町の協力を受け、
町内の用水路に水車を設置した。発電した電気は、自立電源とし
て街路灯に活用している。
発電能力:360W
丸森町
【民間事業者による取
組】メガソーラー事業
株式会社ユーラス天明太陽光は、天明カントリークラブ跡地を活
用し、メガソーラーを建設する予定。
出力:約 19,000kW
工事着工:平成 25 年 11 月
運転開始:平成 27 年 3 月予定
加美町
上多田川小学校跡地に約 500kW の太陽光発電所を建設。総
事業費の一部を住民ファンドにより賄う。
加美町は公募型プロポーザルにより、おひさま株式会社と株式
住民参加型小規模太陽
会社サステナジーの連合体を事業者に決定。
光発電所の建設
平成 26 年 1 月にファンド募集を行い、6 月から運転開始予定。
事業期間は 20 年間。
川崎町
薪の駅構想
色麻町
美里町
薪や炭の生産から流通、担い手、薪や炭を利活用するライフス
タイルと供給システムを総合的に造り上げるため、薪の生産や薪の
集積拠点、需要の形成と拡大を図るもの。
地域で排出される鶏糞等を原料としたバイオマス発電を軸とした
バイオマスを活用した低
低炭素化コミュニティ形成を目指すため、調査、基本及び実施計
炭素型コミュニティ事業
画策定を実施。
に係る調査・計画策定
事業年度:平成 25 年度~平成 26 年度
再生可能エネルギーへの転換を促進するため、以下の事項の
財源に充てる場合に限り、処分できる基金を創設している。
・再生可能エネルギーを導入、又は導入を支援するための経費
美里町再生可能エネル
・蓄電設備を導入、又は導入を支援するための経費
ギー転換等促進基金
・エネルギーの消費量を抑制、又は利用効率を向上させるため
条例
の経費
・省エネルギーや再生可能エネルギーの普及啓発に関する経費
・前各号に掲げるもののほか、町長が必要と認める経費
低公害車普及対策(超
小型モビリティ導入促
進)事業
低炭素・省エネルギー化を実現するため、保健師が高齢者や母
子訪問の訪問福祉サービスなどの訪問支援時に使用する公用車
にクリーンエネルギー車、超小型モビリティの率先導入を図る。
軽自動車と CO2 排気量やコストを比較し、今後の公用車導入の
参考とする。
事業規模:超小型モビリティ「コムス」2 台
事業期間:平成 25 年 9 月 1 日~平成 26 年 9 月 30 日
118
自然エネルギー等の導入促進及び省エネルギーの促進に関する基本的な計画
問い合わせ先 宮城県環境生活部再生可能エネルギー室
TEL 022-211-2654
FAX 022-211-2669
URL http://www.pref.miyagi.jp/soshiki/saisei/
発行
宮城県環境生活部環境政策課
白色度
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