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意見交換会 これからの就労系サービスの在り方

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意見交換会 これからの就労系サービスの在り方
意見交換会
これからの就労系サービスの在り方
就労支援に関連する施策の流れ
障害者総合支援法
20
15
年
度
20
16
年
度
20
17
年
度
20
18
年
度
・社会保障審議会障害者部会について、施行後
3年後見直しを検討
・報告書が完成
障害者雇用促進法
・改正障害者雇用促進法施行
①雇用分野における障害者の差別的取り扱いを禁
止
②合理的配慮の提供義務
③苦情処理・紛争解決援助
④障害者の範囲の明確化
・改正障害者総合支援法が成立
・新規創設事業の詳細検討
・新規創設事業の詳細検討
・2018年度報酬改定の検討
・第5期障害福祉計画国の基本指針検討
・改定法定雇用率の検討
・2018年度報酬改定
・改正障害者総合支援法施行
・第5期障害福祉計画の策定
・改正障害者雇用促進法施行
①雇用率の算定基礎に精神障害者を追加
・改正障害者総合支援法施行後3年を目途した検討
意見交換のテーマ
• 就労系サービスのこれまでの成果と現状をどう捉えているか?
• 就労移行支援について
• 就労継続支援A型について
• 就労継続B型について
• 就労定着支援事業について
就労系サービスのこれまでの成果と現状をど
う捉えているか?(就労移行支援について)
• 全国約3,000事業所(沖縄107事業所)
• 一般就労に向けた機能特化の意義
• 実績の上がっている事業所とあがっていない事業所の二極化が
課題
• 表面的な支援やプロセスのスキップ
• 結果的にミスマッチが生じる
• 企業の障害者雇用に対する質の問題
• 我々支援者はディーセントワークの観点で支援ができているか
一般就労への移行者数・移行率の推移(事業種別)
厚労省資料
○ 就労系障害福祉サービスから一般就労への移行者数は、毎年増加しており、平成25年度では約1万
人の障害者が一般企業へ就職している。
○ 一方で、一般就労への移行率を見ると、就労移行支援における移行率は大きく上昇しているものの、
就労継続支援A型では微増にとどまっており、就労継続支援B型では横ばいとなっている。
<一般就労への移行者数の推移>
12,000
<一般就労への移行率の推移>
30.0%
27.2%
10,920
24.9%
10,001
10,000
25.0%
2,737
7,717
8,000
2,647
5,675
6,000
4,403
4,000
2,000
3,000
1,276
517
96
1,111
528
3,293
681
669
142
1,801
1,122
209
2,544
296
1,606
【出典】社会福祉施設等調査
3.7%
3.7%
1.6%
3.5%
1.4%
15.0%
12.1%
840
10.0%
463
5,881
6,441
10.0%
4,570
3,310
5.0%
2.0%
0.0%
就労継続支援A型
3.6%
16.4%
1,473
0
就労移行支援
20.2%
20.0%
1,742
2,307
20.1%
就労継続支援B型
2.4%
1.4%
2.2%
2.2%
1.1%
2.9%
2.5%
1.4%
4.6%
4.9%
1.6%
4.5%
4.1%
1.6%
旧授産施設・福祉工場
就労移行支援
就労継続支援A型
就労継続支援B型
全体
5
就労移行支援事業による一般就労への移行率別の施設割合の推移
(一般就労移行率)
0%
0%超~
10%未満
10%~
20%未満
20%~
30%未満
4.7%
20.8%
36.6%
27年4月
30%~
40%未満
40%~
50%未満
8.9%
50%以上
11.9%
4.3%
35.1%
5.4%
14.7%
11.8%
8.4%
5.4%
36.5%
6.3%
14.9%
12.2%
7.9%
44.9%
4.7%
35.2%
7.7%
15.8%
14.2%
7.7%
36.2%
8.1%
15.6%
14.1%
8.1%
42.4%
10.6%
16.8%
11.3%
39.3%
13.1%
18.3%
11.5%
35.7%
28.6%
14.3%
4.8%
【出典】厚生労働省障害福祉課調べ(平成27年4月分 回答率:78.7%)
50%
40.1%(施設数463)
9.6%
30.1%(施設数310)
9.3%
29.3%(施設数224)
4.8%
一般就労への移行率が20%以上の施設
0%
13.0%
6.0% 2.5%
一般就労への移行率が20%以上の施設
20年4月
41.3%(施設数612)
5.4% 3.8%
一般就労への移行率が20%以上の施設
21年4月
13.5%
4.9%
一般就労への移行率が20%以上の施設
22年4月
42.5%(施設数880)
5.9%
一般就労への移行率が20%以上の施設
23年4月
(施設数1038)
17.7%
一般就労への移行率が20%以上の施設
24年4月
(施設数982)
19.3%
一般就労への移行率が20%以上の施設
25年4月
12.8%
37.8%
一般就労への移行率が20%以上の施設
26年4月
厚労省資料
0.0%
11.9%
21.5%(施設数9)
100%
6
(参考)
障害者の日常生活及び社会生活を総合的に支援するための法律
及び児童福祉法の一部を改正する法律案に対する附帯決議(抄)
厚労省資料
(平成二十八年五月二十四日参議院厚生労働委員会)
政府は、本法の施行に当たり、次の事項について適切な措置を講ずるべきである。
四、障害者が自立した生活を実現することができるよう、就労移行支援や就労継続支援につ
いて、適切なジョブマッチングを図るための仕組みを講じ、一般就労への移行促進、退職
から再就職に向けた支援、工賃及び賃金の引上げに向けた取組をより一層促進すること。
また、就労定着支援の実施に当たっては、労働施策との連携を十分に図るとともに、事業
所や家族との連絡調整等を緊密に行いつつ、個々の障害者の実態に即した適切な支援が実
施されるよう指導を徹底すること。
五、障害者の雇用継続・職場定着において、関係機関を利用したり、協力を求めたりしたこ
とのある事業所の割合を高めるよう、事業所を含めた関係機関同士の連携をより図るため
の施策について、障害者を中心とした視点から検討を加えること。
六、障害者が事業所において欠くべからざる存在となることが期待されており、そのために
重要な役割を担っているジョブコーチや障害者職業生活相談員の質の向上が求められるこ
とから、より専門性の高い人材の養成・研修について検討すること。
七、障害者が持つ障害の程度は個人によって異なるため、就労を支援する上では主治医や産
業医等の産業保健スタッフの役割が重要であることに鑑み、障害者の主治医及び産業保健
スタッフに対する障害者雇用に関する研修について必要な検討を行うこと。
7
就労定着支援体制加算の創設
厚労省資料
【就労定着支援体制加算創設の趣旨】
一般就労への定着支援を充実・強化するため、現行の就労移行支援体制加算を廃止し、利
用者の就労定着期間に着目した加算を新たに創設
現行の加算
一般就労移行後、6ヵ月以上就労している者の利用定員に占める割合が一定以上の場合、以下の区分
に応じた単位数を加算
・
・
・
・
・
就労定着者が5%以上15%未満
就労定着者が15%以上25%未満
就労定着者が25%以上35%未満
就労定着者が35%以上45%未満
就労定着者が45%以上
41単位
68単位
102単位
146単位
209単位
就労継続期間に応じた加算に見直し
見直し後の加算
一般就労移行後、就労継続期間に応じて、以下の区分に応じた単位数をそれぞれ加算
6ヵ月以上12月未満
5%以上15%未満
29単位
15%以上25%未満
48単位
25%以上35%未満
71単位
35%以上45%未満 102単位
45%以上
146単位
12ヵ月以上24月未満
5%以上15%未満
15%以上25%未満
25%以上35%未満
35%以上45%未満
45%以上
25単位
41単位
61単位
88単位
125単位
24ヵ月以上36月未満
5%以上15%未満
15%以上25%未満
25%以上35%未満
35%以上45%未満
45%以上
位
21単位
34単位
51単位
73単位
105単
8
就労系サービスのこれまでの成果と現状をど
う捉えているか?(就労継続支援A型)
• 就労継続A型について
• 全国約2500事業所(沖縄103事業所)
• A型事業の誕生で地域で働く場がたくさん創設されたことは評価すべ
きではないだろうか。
• 一方でより統合された環境で働くことができる障害のある人が滞留
していないだろうか。
• 新規参入者が増える中、質の担保をどのように考えるべきか。
• そもそも理念なし、利用者の意向無視、営利追求のみ考える事業所
をどのように退治できるか。
• 報告書では「適切な事業運営が図られるよう、運営基準の見直し等
を行うべきである。」と記載がある。
令による
ところの「利用者及び従業者以外の者」)がフルタイムで就労している事例
就労継続支援A型の適正な実施に向けた指導について
厚労省資料
・ 利用者も従業者も短時間の利用とすることによって、浮いた自立支援給付費を実質的に利用者で
全国厚生労働関係部局長会議資料(平成28年1月20日)抜粋
ある障害
者の賃金に充当している事例
・ 正当な理由なく利用者の意に反して労働時間を短く抑える、あるいは就労機会の提供にあたって
収益の上
がらない仕事しか提供しない事例
などの不適切な運営を行っている事例が指摘されているところである。
○ そのため、就労継続支援A型事業における報酬の適正化を図るため、平成24年10月から、短時間
利用者
にかかる報酬の減算を導入したところであり、さらに、平成27年度障害福祉サービス等報酬改定に
おいて、当
該減算の仕組みについて事業所における利用実態を踏まえたものとなるよう見直しを行い、平成27
年10月か
ら施行されているところである。
○ また、報酬面での適正化に加えて、運営面での適正化も図るため、就労継続支援A型の利用手続きや
不適
切な事業運営の事例に係る指導の際の確認点を整理し、平成27年9月8日付けで「指定就労継続支
援A型に
おける適正な事業運営に向けた指導について」(障害福祉課長通知)を発出したところである。
○ 都道府県、指定都市及び中核市におかれては、当該通知も活用しつつ、不適切な事業運営を行ってい
る就
労継続支援A型事業所に対する指導監査の強化をお願いする。指導監査にあたっては、以下の点につ
いて重
点的に確認し、法令に基づいた厳格な対応をお願いする。
・ 「就労支援事業別事業活動明細書」の収益と費用の比率等により、就労継続支援A型事業での生 10
就労移行支援及び就労継続支援(A型・B型)における適切なサービス提供の推進について(ポイント)
厚労省資料
(平成28年3月30日付障障発0330第1号)
1 就労継続支援(A型・B型)を利用する際の留意点について
(1)就労継続支援A型の利用に係る支給決定手続き
○ 就労継続支援A型の利用が適切か否かの客観的な判断を行うため、原則として、暫定支給決定を行うこととさ
れているので、利用者に対して適切なサービスを提供する観点からも、適正な支給決定手続きを行うこと。ま
た、本支給決定の判断に当たっては、一般就労や就労移行支援などの他の事業の利用の可能性を検討すること。
○ 市町村において、例外的に暫定支給決定によるアセスメントを行わなくても差し支えないとする取扱いを行う
場合は、手続きの明確化・透明化を図ることが必要であること。その際には、管内の市町村で著しい違いが生じ
ないよう、都道府県が積極的に関与することが重要であること。
(2)就労継続支援B型の利用に係る支給決定手続き
○ 就労継続支援B型の利用を希望する障害者に対し、B型の利用を前提とした形式的なアセスメントを実施して
いる事例やアセスメント結果が利用する事業所に引き継がれていない事例などがみられるため、障害者のニーズ
や能力、一般就労への移行の可能性を踏まえた支援が提供されるよう、適切にアセスメントを実施すること。
2 事業所における適切なサービス提供に向けた指導について
(1)一般就労への移行実績が低い就労移行支援事業所に対して、重点的に指導を実施すること。また、指導後も改善
の見込みがない場合には、法に基づいた勧告、命令等の措置を講ずることが必要であること。
(2)就労機会の提供にあたって収益の上がらない仕事しか提供しない事例など、運営基準の各規定の趣旨に抵触する
と考えられる不適切な事業運営を行っている就労継続支援A型事業所に対して、重点的に指導を実施すること。ま
た、指導後も改善の見込みがない場合には、法に基づいた勧告、命令等の措置を講ずることが必要であること。
(3)運営基準で定める工賃の最低水準である三千円を下回っている就労継続支援B型事業所に対して、重点的に指導
を実施すること。また、指導後も改善の見込みがない場合には、地域活動支援センターへの移行や、法に基づいた
勧告、命令等の措置を講ずることが必要であること。
11
ハローワークの障害種別の職業紹介状況
(就職件数)
平成17年度
精神障害者
4,665件
12.0%
その他
平成27年度
その他
229件
0.6%
身体障害者
23,834件
知的障害者
10,154件
26.1%
厚労省資料
精神障害者
38,396件
42.6%
3,834件
4.3%
身体障害者
28,003件
31.0%
61.3%
全
数
38,88
2件
全
数
90,191
件
知的障害者
19,958件
22.1%
12
就労系サービスのこれまでの成果と現状をど
う捉えているか?(就労継続支援B型)
• 全国約9000事業所(沖縄240事業所)
• 約20万人が利用。
• 障害者自立支援法から歌われた福祉施設から一般就労への流れ
はB型利用者にどのような影響をもたらしたのか。
• 3年後見直し報告書では「就労継続支援B型の利用希望者に対
して本年度から本格実施されている就労アセスメントの状況把
握・検証を行うとともに、その効果的かつ円滑な実施が可能な
体制を整備しつつ、対象範囲を拡大していくべきである。」と
記載がある。
就労定着支援事業について
• 就労移行支援事業所が多機能型となり支援を展開するイメージ?
• 個別給付の仕組みについて?
• 支援の対象者が限定的では?
• 支援の内容、場所、期間については?
• 設置基準にあたっては、一定の実績等の要件が必要では?
• 支援者についても経験、研修受講歴等の要件が必要では?
就労定着に向けた支援を行う新たなサービス(就労定着支援)の創設
厚労省資料
○ 就労移行支援等を利用し、一般就労に移行する障害者が増加している中で、今後、在職障害者の就労に伴う生活上の支援
ニーズはより一層多様化かつ増大するものと考えられる。
○ このため、就労に伴う生活面の課題に対応できるよう、事業所・家族との連絡調整等の支援を一定の期間にわたり行うサービス
を新たに創設する(「就労定着支援」)。
対象者
支援内容
○ 就労移行支援等の利用を経て一般
就労へ移行した障害者で、就労に伴う
環境変化により生活面の課題が生じ
ている者
○ 障害者との相談を通じて生活面の課題を把握するとともに、企業や関係機関等との
連絡調整やそれに伴う課題解決に向けて必要となる支援を実施。
○ 具体的には、企業・自宅等への訪問や障害者の来所により、生活リズム、家計や体
調の管理などに関する課題解決に向けて、必要な連絡調整や指導・助言等の支援
を実施。
・遅刻や欠勤の増加
・業務中の居眠り
・身だしなみの乱れ
・薬の飲み忘れ
関係機関
就労に伴い生じている生活面の課題
⇒生活リズム、体調の管理、給料の浪費等
働く障害者
就労移行支援事業所等
企業等
一般就労へ移行
課相
題談
把に
握よ
る
就労定着支援
事業所
②
②連絡調整
①
③
必
要
な
支
援
・ 障害者就業・生活支援セン
ター
・ 医療機関
・ 社会福祉協議会
等
連
絡
調
整
15
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