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講義資料[PDF:422KB]
1
観光(Tourism)・・・・中国古典から由来
観
1.観る(見るだけでない)
⇒ 参加する、食べる、学ぶ
2.見せる、示す
⇒ 観ていただく、参加していただく
(機会や場を提供する)
〔K∧N〕
光
〔K
国の光:
それぞれの地域の自然と人々の生活が調和し、
独自の風土、景観、環境、文化、伝統芸能、食など
地域のオリジナル、誇るもの
U〕
☆大切に持続させること
☆観光地を観せること(IN)と、観に行くこと(OUT)
2
ツーリズムの定義と様々な旅行形態
ツーリズムとは(世界観光機構)による定義: 1993年国連統計委員会採択
レジャー、ビジネスその他の目的で連続して1年を超えない期間、
通常の生活環境を離れた場所を旅行したり、そこに滞在したりする人の活動
個人
観光旅行・家族旅行・新婚旅行
記念旅行・帰省旅行
ニューツーリズム(エコツアー等)
12~18%
3~8%
留学
ロングステイ
70~80%
会議
支払者
団体
法人
視察・会議・展示
会・
報奨・
研修 社員旅行
旅行サイズ
出張・会議
個人
修学旅行・職域旅行・同好会
宗教団体・地域団体
3~4%
3
ライフステージの節目に旅行
幼年期
小学生
銀婚式
家族旅行・
帰省旅行
仕事関連の旅行
卒業旅行
子供
誕生
大学生
卒業旅行
新婚旅行
グループ・
カップル旅行
修学旅行
結婚
高校生
修学旅行
修学旅行
親との家族旅行
就職
中学生
ゼミ旅行
留学
ワーキング
ホリデー
定年
孫誕生
3世代の
家族旅行
記念旅行
母娘旅行
人生リフレッシュ旅行
職場旅行・研修旅行・出張・
会議出席・インセンティヴ旅行
シニア旅行(夫婦旅行、ロングス
テイ、趣味の旅行、クルーズ等)
ボランティア・同好会・宗教団体・地域団体などの旅行
4
観光立国推進基本法
基本的な内容
(1)観光立国の国家戦略としての位置づけ
(2)観光基本法から観光立国推進基本法へ
2006年12月13日
国会で法案成立
2007年1月1日施行
(3)国、地方公共団体、住民、及び事業者による相互の連携と
役割について規定 (2008年10月観光庁設置)
(4)観光立国推進基本計画を策定
◎目標値の設定(2010年まで)
・訪日外国人数 1,000万人
・海外渡航者数 2,000万人
・国内における旅行消費額を30兆円
・国内観光旅行一人当たり宿泊数を年間4泊に
・国際会議開催件数 50%増
観光立国推進基本法(要約・抜粋)
(平成十八年十二月二十日法律第百十七号)
5
第一章:総則より
(施策の基本理念)
第二条: 1.地域の住民が誇りと愛着を持つことのできること
2.国民の健康的でゆとりある生活を実現 3.国際相互理解の増進
4.国、地方公共団体、住民、事業者等による相互の連携が確保されるよう配慮
(国の責務)
第三条: 国は前条の施策の基本理念(次条第一項において「基本理念」という)にのっとり、観光立国の実現
に関する施策を総合的に策定し、実施する責務を有する
(地方公共団体の責務)
第四条: 1.地方公共団体は、基本理念にのっとり、観光立国の実現に関し、国との適切な役割分担を踏ま
えて自主的かつ主体的に、その地方公共団体の区域の特性を生かした施策を策定し、及び
実施する責務を有する
2.地方公共団体は前項の施策を実施するに当たっては、その効果的な実施を図るために、地方相
互の広域的な連携協力に努めなければならない。
(住民の役割)
第五条: 住民は観光立国の意義に対する理解を深め、魅力ある観光地の形成に積極的な役割を果たすよう
努めるものとする。
(観光事業者の努力)
第六条: 観光に関する事業(第十六条において「観光事業」という)を営むもの(以下「観光事業者」というはそ
の事業活動を行うに際しては、住民の福祉に配慮するとともに、観光立国の実現に主体的に取り組
むよう努めるものとする。
6
旅行業経営の特性
小規模・小資本 ― 参入障壁が小さい
PL ― 月別波動大、利益率低、人件費率高
BS ― 資産規模・固定比率少、流動性比率高
被連結会社 ― 主体性低(親会社風土)
企業風土 ― 自由闊達、平等(閥がない)、
自己実現、機会均等・・・等
7
旅行業の進化
Secretary
Valet(世話役)
Ticket Agent
(交通・宿泊券代売)
Travel Agent
(旅行販売)
・ホスピタラー
(エルサレム詣)
内 ・執事
(グランドツアー)
容 ・御師
(お伊勢参り)
・日系訪日旅行、
クルーズ(S/E,O/T)
・セット旅行、周遊券
・国鉄共済団体
(団参、東北三大
祭)
・修学旅行、集団就職
列車
・主催旅行(SUNRISE、
LOOK、ACE)
・万博、地方博(入場券
管理、会議事務局)
・団体旅行(職場・招待)
・雑誌(るるぶ)
・イベント創造(杜の賑、
ホノルルフェスティバル)
・TRS(T/C、積立、ナイスショップ)
・地域マネージメント(DMC)
・交流文化事業
・ニューツーリズム(地域発着商品)
・MICE
・委託事業(BTM、福利厚生事
・店頭販売
・添乗員、ラナー、ガイド
・指定座席(A/Bセンタ)
・テレタイプ、鉄道電話
・店舗網
(ホールセール・リテール)
・旅行プロデューサー
・TRIPS(Ⅰ-V)
・人材(営業、企画、
・店頭(トラベルカウンセラー)
・国際ネットワーク
・IT(インターネット、イントラネット)
・TRIPS(Ⅵ~ )
経
営
資
源
/
人
材
New Middle Man
(顧客・地域への付加価値創造)
業)
・FIT(ダイナミックパッケージ)
・M&A(異業種連携)
・Computerized Reservation
System(CRS)
マネージメント、PCO)
・人材(専門特化、トップマネー
ジメント、コングレスオーガナイザー)
旅行斡旋業法:取締法
業法
旅行業法:消費者保護法
新旅行業法:主体性/産業育成
法
8
商品のライフサイクル
ニューツーリズム
マーケット成長
修学旅行
地域発着
新婚旅行
クルーズ
1ウィークバカンス
ロングステイ
家族旅行
新 職場旅行
職場旅行※
MICE
チャーター
インバウンド
韓国・台湾
インバウンド
中国・香港(その他アジア)
商品の
特異性
海外パッケージ
国内パッケージ
BTM
格安航空券
ダイナミックパッケージ
メディア販売
WEBトラベル
利潤
導入期
宿泊券・JR券・航空券
キャリア運賃
売上
高
前期
後期
成長期
前期
対面販売
後期
成熟期
衰退期
時間
9
旅行市場構成要素と規模
(2008年)
旅行先
旅行者
日本人
日本国内
海外
国内旅行(Domestic)
海外旅行(Outbound)
3.0億人(98.9%)
1,600万人(92.5%) 15.6兆円(1泊以上)
4.9兆円(日帰り)
5.5兆円
(国内支出 1.7兆円、海外支出 3.8兆円)
外国人旅行(Inbound)
国際間交流
世界の観光経済効果(GDP)は5.9兆ドル(607兆円)
外国人
835万人(100.0%)
世界の観光産業の雇用効果は2.41億人
1.3兆円
国際間交流人口は9.2億人
国際観光収入:9,420億ドル(95.5兆円)
23.6兆円
ツーリズム国内市場規模
220万人
雇用
51.4兆円
生産波及効果
1$=¥103.39
付加価値 11.5兆円
付加価値 26.5兆円
430万人
雇用
注: 国内・海外・外国人旅行の市場および経済効果は2008年度
国際間交流の経済及び雇用効果は2007年予測数値
資料:国土交通省、WTTC、WTO、JTM
海外旅行者数・国内旅行者数・訪日外国人旅行者数の変遷3.5
10
2100
ビジット・ワールド・キャンペーン
海外旅行者
(VWC)開始
2007年 17,294,935人
2008年 15,987,250人
3.23 3.25
3.18 3.19 3.16 3.2
3.12
3.25
3.19 3.2
3.17
2009年 15,445,684人
2.67
2.73
2.86
1,652
1,622
1,636
円高(90円台)
1,599
1,581
1,545
関西空港開港
2.55
2.5
2008年 2億9,651万人
1,358
2009年 2億8,910万人
1,330
湾岸戦争
第三次
海外旅行ブーム
訪日外国人旅行者
1200
3.0
2.89
1,683
1,6691,680
2.77
1,753 3.0 3.0 2.97
1,740
1,729
1,530
2007年 2億9,981万人
1500
2.7
3.05
イラク戦争、SARS
2007年 8,346,969人
1,1791,193
2.0
1,100
円高進行、
1,063
テンミリオン計画
2008年 8,350,835人
愛知万博
966
2009年 6,789,658人
900
ビジット・ジャパン・キャンペーン(VJC)開始
843
853
1.5
835
第二次
海外旅行ブーム
733
日韓ワールドカップ
第二次
オイルショック
ジャンボジェット機導入
683
673
679
614
600
第一次
オイルショック
第一次
海外旅行ブーム
524 521
466
海外観光旅行自由化
404
409
391 401
422 411
315
大阪万博
東京オリンピック
0
64
年
65
年
284
プ ラ ザ合意
158
139
85 96
66
66
52 61
35 37 43 48 34 49
13 16 21 27
70
年
72
78
76
81
75
年
444
384
353 358 341 347
335
324
285
247
229 234
476 477
ウェ ルカ ムプ ラ ン 21推進
423
353
300
1.0
アジア経済危機
552
495
111
91 103 104
179
197
211
233
206 215
0.5
236
132
80
年
85
年
90
年
95
年
00
年
05
年
09
年
0.0
資料:JATA、TIJ 『数字が語る旅行業2010』
国内宿泊旅行者数(
億人)
海外旅行者数・訪日外国人旅行者数(
万人)
国内宿泊旅行者 -◆-
3.14
1,782
2.99 2.99
2.83
3.24 3.25
米国同時多発テロ
3.05
1800
3.22
11
観光地活性化のための喫緊の課題
①共通認識
②主
― 住んで良し、訪れて良しの観光地づくり ―
地域アイデンティティを高め交流人口増、経済・雇用活性化を図る
体 地方公共団体、学校・商工会・農業など関係団体、地域住民、観光事業者
産学官の連携
ACT 1 : 地域観光資源を磨く(景観、環境、歴史、文化ーオリジナリティ)
インフラ整備(交通、案内・標識など)
ACT 2 : これからのあるべき旅行形態へ転換(グローバルスタンダード)
滞在型(連泊化)、リピーター化
時間消費型観光のサービスシステムへ(泊食分離・体験・交流・学習型)
ACT 3 : これから伸ばすべき企画
・ニューツーリズム(エコツアー、産業観光、グリーンツーリズム、 ヘルスツーリズム)
・着地型商品企画
・健全低廉な家族旅行・長期滞在
・交流型(都市・農山漁村交流、海外と青少年交流、姉妹都市交流)
・イベント・コンベンションの誘致・創造
ACT 4: 訪日外国人の誘致 (Visit Japan Campaign)
ACT 5 : 人材養成(最前線実務者、観光マネージメント、地域観光戦略、観光研究部門)
12
日中韓の往来規模(2009年)
782万人 305万人
320
万人
134万人
2、194万人
香港・マカオ・台湾から
の訪問者を除く
159万人
101万人
332万人
データ:JNTO/KNTO/CNTO
679万人
13
ツーリズム関連業務と教育・研修制度
I 観光学研究部門
学会
国際会議
○ 観光学研究者(大学・大学院・シンクタンク)
○ 観光調査(観光統計・マーケティング・リサーチ)
II 地域観光戦略部門
○ 行政・観光団体の戦略策定者(地域づくり、町おこし、コンサルタント、
ニューツーリズム推進、地域誘致プロモーション)
セミナー
シンポジウム
○ 起業戦略部門(観光施設、輸送、宿泊)
○ 地域プロデューサー、コングレスオーガナイザー
III 地域観光マネジメント部門
地域観光塾
○ ツアー造成
○ 集客プロモーション企画・コーディネーター
○ 交通、輸送計画策定者
○ 情報発信
寄附講座
公開講座
IV 最前線実務者
サービス講習
○ 地域観光案内(通訳ガイド・インタープリター・指導員・エンターテイナー)
○ 観光・交通・輸送実務者(バス・タクシー・旅館・ホテル・土産物店等)
○ イベント・コンベンション実務担当者
○ 旅行業務(案内・コンダクター)
訓練(OJT)
インターンシップ
企業内研修
14
企業のステークホルダー
社会
お客様
株主
従業員
いい会社の条件
1) いいサービス・商品提供 - 社会的有用性
2) 従業員が創造と挑戦
- 自己実現
3) 適正利潤
- 株主・社会・従業員に還元
15
我が信条(Our Credo)[抜粋]
ジョンソン・エンド・ジョンソンの取組み
我々の第一の責任は、我々の製品およびサービスを使用してくれる医師、看
護士、患者、そして母親、父親をはじめとする、すべての顧客に対するもの
であることを確認する。顧客一人ひとりのニーズに応えるにあたり、我々の
行うすべての行動は質的に高い水準のものでなければならない。
我々の第二の責任は全社員--世界中で共に働く男性も女性も--に対す
るものである。我々一人ひとりは個人として尊重され、その尊厳と価値が認
められなければならない。
我々の第三の責任は、我々が生活し、働いている地域社会、さらには全世界
の共同社会に対するものである。我々はよき市民として、有益な社会事業
及び福祉に貢献し、適切な租税を負担しなければならない。
我々の第四の、そして最後の責任は、会社の株主に対するものである。事業
は健全な利益を生まなければならない。我々は新しい考えを試みなければ
ならない。研究開発は継続され、革新的な企画は開発され、失敗は償わな
ければならない。
これらすべての原則が実行されてはじめて、株主は正当な報酬を享受すること
ができるものと確信する。
16
ツーリズム産業が求める人材
[ キーワード 10 ]
○チャレンジ(挑戦)
○クリエイティブ(創造力)
○パッション(情熱)
○キュリオシティ(知的好奇心)
○チームワーク(協調性) ○コミュニケーション(意思疎通力)
○インテリジェンス(知性聡明) ○アクティビティ(明朗活発)
○ホスピタリティ(真心・親切・歓待・謙譲)
○インターナショナル(国際性)
[ その他キーワード ]
・誠意・誠実・信頼・努力・忍耐・我慢・臨機応変・先見性
働くということ
○ 仕事は
頭脳を用いる仕事 Work (Profession)
従事する仕事
Labor (Occupation)
天職
Calling
○ 勤労こそ人として生きる根幹である
生活の基盤
専門性の追求 - 自己実現
人生修行
○ 企業は働く場を提供し、働く人々の人生を有意義にさせること
・人間が幸福であるために避けることの出来ない条件は勤労である -トルストイ
・ 勤労の裏づけのない富は人間を誤る -山本周五郎
17
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