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IBIDEN 2 0 1 0
IBIDEN 2010 [ 会 社 案 内・C S R 報 告 ] 企業理念 イ ビ デ ン ウェイ 私たちは人と地球環境を大切にします。 人間尊重 顧客優先 共有すべき 4つの価値観 地球環境 との共存 「イビテクノ」 の弛まざる 進化 企業理念 CONTENTS 企業理念 01 トップメッセージ 03 私たちは人と地球環境を大切にし、 顧客とともに常に新しい価値を創造し、 社会の持続的な発展に貢献していきます。 現地現物 果敢に挑戦 ごあいさつ 03 連結中期経営計画 04 CSR経営に向けて 05 全員参加 共有すべき 3つの行動精神 社員行動基準 07 イビデングループのCSR経営 08 内部統制 09 人材経営 11 環境経営 13 社会貢献 15 「近年の飛躍的な成長を実現させた英知と活力」。 CSR活動の目標・実績一覧 17 これらを、世代や国籍を超えて受け継がれるように体系化したものが 社会環境データ・外部評価 19 [ 社是 ] 誠実・和・積極性 およそ100年の歴史における、 「幾多の困難を社員全員で乗り越え、イビデンを存続させてきた力」と 「イビデンウェイ」です。 人と地球環境を大切にし、顧客とともに新しい価値を創造する。 そして、社会の持続的な発展に貢献することに、 全グループ社員が心を一つにして 取り組んでいます。 01 CSR報告 会社概要 20 イビデンの歴史 21 事業・製品紹介 23 拠点紹介 29 会社情報 33 02 ごあいさつ 連結中期経営計画 次の100年も 永続的に存続・発展できる企業を目指します。 「 Global IBI-TECHNO 100 Plan 」 を展開し、 “持続的な成長”と“安定的な利益”を実現できる 事業体質を構築します。 イビデングループは、1912年に地域経済の振興 イビデングループでは、「独自のコア技術を融合・複合し、新しい技術 を目的に「揖斐川電力株式会社」として創業い を創造する」という、イビテクノの考え方をもとに、お客さまに新しい たしました。以来、地域社会とともに歩み、発 価値を提供し続けています。 展を続けてまいりました。 およそ100年にわたる歴史の中で、当社グループ を取り巻く環境は大きく変化してきました。いか なる状況下においても、私たちはたゆむことなく 連結中期経営計画「Global IBI-TECHNO 100 Plan」では、イビテク ノをさらに進化させ、グローバルに通用する「イビデン独自のビジネス モデル」を構築し、更なる競争力の強化を図っていきます。また、CSR 経営を実践することで、当社グループが永続的に存在し、社会の発展に 貢献することを目指しています。 独自の技術を究め、時代のニーズを捉えた製品開 発に挑み続けてまいりました。 今日では電子、セラミックを中心として、グ ローバルに事業を展開し、豊かな社会の実現に 貢献しています。 3つの活動の柱 ❶コア事業の競争力強化 当社グループは、2012年に迎える創立100周年 に 向 け、 連 結 中 期 経 営 計 画「Global IBITECHNO 100 Plan」に取り組んでいます。経 営基盤を一層強化することで、次の100年も永 続的に存続・発展し、地域社会、国際社会から 信頼される企業グループを目指してまいります。 ● 生産、販売、技術を一体化した運営により、顧客サポート力の強化を図り、顧客満足度のより一層の向上を 目指します。 ● 品質技術、省エネ技術、省資源技術を強化し、「ものづくり力」を再構築します。 ❷新規収益事業の育成 ● コア事業の 競争力強化 新製品開発プロジェクトを進め、早期事業化を図ります。 ❸CSR経営の実践 ● 新規収益 事業の育成 経営の信頼性と透明性を高める活動を、グループ全体で取り 組んでいきます。 代表取締役社長 03 CSR経営の実践 04 CSR経営に向けて CSR経営を実践し、 あらゆるステークホルダーと信頼関係を 構築できる企業を目指します。 社会とともに持続的な発展を 目指します。 当社は、企業理念体系「イビデンウェイ」 の中で「社会の持続的な発展に貢献するこ と」を掲げています。 その実現に向けて「CSR経営の実践」を 責任ある行動と信頼関係の構築のために 「内部統制」 「人材経営」 「環境経営」 「社会貢献」 4つの視点から活動を進めています。 内部統制 環境経営 内部統制は、企業統治をいかに行うかが重要です。すべて 社会の持続的な発展に向けて、地球環境保全は、緊急の課 の役員および社員が、規程に従い業務を遂行し、それに対 題です。当社は、水の恵みによる水力発電事業から出発し して監査が機能しマネジメントできている状態を目指しま ています。そのクリーンエネルギーの活用をはじめ、省エ す。そして変化する事業環境の中でのリスクマネジメント ネルギー・省資源活動を全社全部門で進め、事業でも環境 体制、国内外のすべての法律、国際ルールを遵守するコン 負荷低減に役立つ技術・製品を提供し、地球環境との共存 プライアンス体制をグローバルに構築していきます。 に真摯に取り組みます。 人材経営 社会貢献 社員は、事業を展開し、社会に価値を提供する主体であ 2008年度から、地球環境保全と地域社会との交流を目的 連結中期経営計画の柱の一つとしていま す。CSR経営の実践とは、当社に関わる すべての人(ステークホルダー)に責任 ある行動を取り、信頼関係を構築してい くことです。 り、第1のステークホルダーです。一人ひとりが経営方針 や、事業戦略をよく理解し会社の成長と社会に貢献できる 役割を持つことで、満足度、達成感が得られる「活き活き 職場」を目指しています。そのために、全社活動である IPM活動(P11参照)を主体とした人材の育成を進めてい に、森林再生活動をはじめました。揖斐川上流の森林を再 生する活動に社員やその家族、そして地域の皆さまと取り 組んでいます。これからも、各国や各地域の文化、風土に あわせてグローバルな企業市民活動を行うことで、国際社 会から信頼される企業になることを目指します。 ます。 当社は、2012年の100周年を越えて次の100年も ステークホルダーの皆さまの期待に応えていくために、 全員参加によるCSR経営を実践していきます。 05 06 イビデングループのCSR経営 CSR方針 責任ある誠実な行動が持続可能な事業につながるという認識を深め、 経済的項目、環境的項目、社会的項目で、バランス良く責任を果たし、 CSR報告 すべてのステークホルダーと共生することによって企業価値を向上させます。 「CSR経営の実践」概念図 社員 お客さま お取引先さま 人材経営 株主・投資家 地域社会 内部統制 環境経営 社会貢献 地球環境 CSR経営を実践し、ステークホルダーの皆さまと信頼関係を構築します。 ●具体的な活動は、次のページから紹介します。 内部統制 P9-10 人材経営 P11-12 07 08 内部統制 09 人材経営 11 環境経営 13 社会貢献 15 CSR活動の目標・実績一覧 17 社会環境データ・外部評価 19 P13-14 社会貢献 P15-16 ●本報告は、当社のCSRが企業経営に強く結びついているという認識の もと、 ステークホルダーの皆さまの関心事や、 連結中期経営計画の柱の 一つである「CSR経営の実践」 の4つの視点から、テーマ別に内容をフ ォーカスしてまとめています。 ◆ 報告対象組織 原則としてイビデン株式会社(=当社、イビデン)および国内・海外 グループ会社を対象としています。イビデングループ(=当社グルー プ)を対象としていない報告は、個々に対象範囲を記載しています。 一部の環境データに関しては、イビデンの国内事業場を対象としてお り、イビデン株式会社単体と一部国内グループ会社を含み、 「イビデ ン国内事業場」と表記しています。 ●利便性と読みやすさを重視して、冊子での報告内容については、優 先度の高い事項をダイジェスト版として編集しています。詳細な情報 を当社Webサイトで開示しています。 Web版:http://www.ibiden.co.jp/csr/ 詳細データがWebサイトでご覧いただける部分に Web マークを設け、その旨を記載しております。 ◆ 発行時期 2010年9月(前回:2009年7月 次回:2011年7月予定) ◆「CSR報告」の編集方針 本報告は、当社グループのCSRを、ステークホルダーの皆さまに分か りやすく報告することを目的に発行しています。 イビデングループのCSR経営 環境経営 ◆ 報告対象期間 2009年度(2009年4月1日から2010年3月31日まで)の活動を中 心に、一部それ以前からの取り組みや、直近の活動報告を含んでいま す。 ◆ 参考にしたガイドライン GRI「サステナビリティレポーティングガイドライン第3版」 、 環境省「環境報告ガイドライン(2007年度版) 」 08 CSR経営の実践 内部統制 Web 詳細は Web サイトで http://www.ibiden.co.jp/csr/index.html ● コーポレー ト ガ バ ナ ン ス 基本方針 て内部統制に関わる指導を実施しました。 当社は、 「コンプライアンスおよびリスクマネジメント推進 内部統制では、企業統治として、すべての役員および社員 活動」を積極的に展開することで内部統制機能を強化し、 が決められた規程に従い、正しく業務を遂行し、内部・外部 取締役会による経営監視機能と監査役の監査機能を充実・ の監査が機能している状態を目指しています。これはマネ 強化させることにより、株主や社会からの信頼に応える透 ジメントシステムが機能していることと同じ状態です。現在 明な企業統治体制を構築します。 当社には、品質、環境、安全衛生を代表とする多くのマネ 2009年度は、グループ全体で透明性の高い経営への取り ジメントシステムが運用されています。事業部門だけでな 組みを進め、IT統制(会計システム)、ITシステムの健全性 く、機能部門、間接部門を含め全社でマネジメントシステ を担保することを目的とした規程および要領を制定および ムを活用しPDCAサイクルをまわして、着実に改善を進め 改訂、また与信管理体制の構築など、グループ各社に対し ます。 内部通報制度 コンプライアンスの徹底のため、各事業場では、課題の 社員が日常業務においてコンプライアンスに関する不正に 抽出と改善活動を実施し、活動の進捗を事業場推進委員 気づいた際、職場で報告が困難な場合のために、担当部署 会で確認しています。またコンプライアンスの基本である や弁護士、第三者機関に直接連絡できるコンプライアンス 社員行動基準の遵守チェックを、管理職に対し実施してい 相談窓口を設置しています。 ます。 2009年度は、コンプライアンス相談窓口の周知活動を実 社 員 の 意 識 向 上 の ため 施し、全体で102件の相談が寄せられました。その内容は、 に、階層別のコンプライ ハラスメント、労務問題が多く、事業活動に影響を与える アンス研修を実施し、意 ようなものはありませんでしたが、不適切な業務管理・労 識すべき点を実際の事例 務工数不正処理の疑いといった事態の未然防止のための通 に基づいて討議すること 報がされるようになりました。また、問題の発生した職場に で理解を深めています。 ToPiCS CSR研修の様子 おいては個別研修等を実施し、再発防止に努めました。 貿易管理体制の強化 基本方針に、 「貿易関連の業務の遂行に際しては、貿易関連法令を遵守し、違法行為は行わない」 「貿易関連法令遵 守のため必要な社内体制の整備を図る」ことを明記し、適正な貿易関連業務が行われるよう推進しています。 2009年度は、税関よりAEO制度*における特例輸入者の認証を受けました。2008年度の特定輸出者に続き、特例 輸入者の認証を受けたことを機に、より効率的なサプライチェーンを構築し、さらに迅速で、円滑に製品を提供でき る体制を目指します。 ○内 部 統 制 シ ス テ ム 模式図 また、輸出貿易管理令に該当する当社製品についてWebサイト上で情報公開しています。お客さまをはじめとする 輸出者さまが適切な輸出ができるように情報提供を行っています。 株主総会 選任・解任 選任・解任 取締役・取締役会 CSR推進室 指揮 経営会議 報告 報告 方針提示 監査 審議・報告 * AEO(Authorized Economic Operator)制度:貿易コンプライアンスに優れた輸出入関連事業者を税関が認証し、貿易手続き上の優遇を与える制度のこと。 選任・解任 報告・連携 監査役(監査役会) 監査 監督 代表取締役(執行役員) 常勤取締役(執行役員) 執行役員 コンプライアンスの徹底 会計監査人 選任・再任の同意、 会計監査相当性の判断 方針提示 ●リスクマネジメント リスクマネジメント全社推進委員会 コンプライアンス全社推進委員会 リスクマネジメント担当執行役員 コンプライアンス担当執行役員 リスクマネジメント体制の整備 各リスクカテゴリー担当責任部署 コンプライアンス・カウンター 当社グループでは、安定的な事業活動の継続を目的とし 監督 審議・報告 社長(執行全般統括) 各業務担当執行役員 (執行権限の分担) 監査室 業務執行・監督 監査 定期的なリスク抽出とアセスメントを実施し、事業部門 情報セキュリティ委員会 安全保障貿易管理委員会 内部者取引管理体制 ディスクロージャー委員会 監査 監査 指揮 指揮 リスクマネジメント全社推進委員会 (取締役・執行役員・常勤監査役・理事・事業部長・監査室長) においては事業競争力の強化を図るためのテーマ、機能 監査 各事業部門・機能部門・グループ各社 ※は関係案件発生時に随時開設されるもの 部門においては経営に重大な被害をもたらすテーマを重 要テーマとしてリスク低減を行っています。 事務局 CSR 推進室 監査室 て、リスクマネジメント活動を推進しています。 ※コンプライアンス委員会 ※賞罰委員会 連携 報告 特例輸入者承認通知書 リスクカテゴリー 事業戦略 リスク システム リスク 法務 リスク 財務・資金 リスク 海外 リスク 人事・労務 リスク 災害 リスク 環境 リスク 開発・知財 リスク エネルギー 供給 リスク 新しい リスク 2009年度は、グローバルリスクへの対応として、グロー バルな視点から全社グループで物流や為替などのしくみ ● コンプライ ア ン ス の見直しと、省エネ、省資源を徹底するコスト半減活動 1998年に「イビデン社員行動基準」を、2003年に「コン 意識して進化を続けています。2009年度はステークホル プライアンス推進規程」を制定し、コンプライアンス推進活 ダーの期待を踏まえて、労働者の人権に関する条項を改訂 動をスタートさせました。「国内外の法令、定款、社内規程 しています。 および企業倫理の遵守」を徹底し、オープンでフェアな企 により、無駄のないしくみづくりに取り組みました。 ToPiCS 事業部門・機能部門・国内グループ会社・海外グループ会社 それぞれの部門に推進責任者を配置 新 型インフルエンザ へ の 対 応 新型インフルエンザの発生に伴い、ワーキンググループを結成し、強毒性インフルエンザの対策計画を参考に、感染状況に応じた感染防止 業活動を通じて国際社会から信頼される会社を目指します。 策、拡大防止策、拡大時の対策を検討し、実施しました。今回の対策結果をもとに、強毒性インフルエンザ流行時の対策計画を見直してい 社員行動基準は、拡大を続ける当社事業のグローバル化を きます。 イビデン社員行動基準 09 10 CSR経営の実践 人材経営 Web ●多様性の尊重 の他に、派遣社員から正社員への登用制度など、社員一 多彩な個性を持つ人が尊重しあえるように、社員行動基準 詳細は Web サイトで http://www.ibiden.co.jp/csr/index.html に、 「人権の尊重」 「非人道的な扱いの禁止」 「公正な評価 ● 時間外手当改正 また管理者に対する研修を定期的に実施し、国籍、人種、 ● 年次有給休暇の初年度付与日数増加 ● 基本的な考 え 方 ●iP M 活動* イビデンウェイの「人間尊重」の価値観のもと、社員一人 イビデン独自のコア技術を融合・複合し新しい技術を創造 ひとりの創造性と個性を尊重し、多様な人材が知恵・能力 するのがイビテクノの考え方です。市場や経営環境が変化 の活躍を推進していきます。 をフルに発揮できる企業風土を大切にしていきます。また、 する中で「営業力」 「開発力」 「ものづくり力」 「マネジメント力」 ○障がい者雇用について 社員行動基準の中に、基本的な姿勢として「ゆとりと豊か の4つのイビテクノを進化・融合させるIPM活動を進めてい な人生を築くことができるために、快適で安全な職場環境 ます。IPM活動で独自の経営手法を創造し、売上・利益と づくりを進める」ことを明記しています。 ともに人を伸ばしていきます。 事業創造活動では、4つの 身分による不当な差別や嫌がらせのない快適で安全な職場 がい者雇用率は1.98%となっています。今後もノーマライゼー ションの理念を尊重し、障がいを持つ社員が能力を発揮できる 環境を整えていきます。 につなげ、全員参加の活動としてスパイラルアップさせるこ 成の考え方を掲げて、企業としての持続的な成長を追求す とが基盤活動になります。この全員の活動が自己実現と企 ると同時に、社員が自主性を持って意欲的に取り組める能 業の利益に直結するような「全員経営」を目指して推進し 力開発を目指します。 ています。 また、一人ひとりの創造性と多彩な個性が発揮される制度 * IPM: IBIDEN Profit Managementの略 や研修を取り入れています。特に、グローバルな視点に立 ○iPM活動の模式図 ち、異文化と融合し、現地をマネジメントできる人材の育 成に取り組んでいます。2010年度よりeラーニングの導入 を開始し、より効果的な人材育成のしくみを構築します。 Management of Business <すべてのベースになる力> ● 顧客満足度No.1への推進力 ● 事業の企画力・運営力 ● 利益を産み続けさせる力 ● 管理力 ● マネジメント・システムの運用 * イビテクノ4:「 営業力」 「開発力」 「ものづくり力」 「マネジメント力」 の4つのイビテクノが融合した姿 営業力 当社は、働きやすい職場づくりの実現に向けて、お互い マネージ メント力 の信頼関係のもと、労使一体となり取り組んでいます。 労働安全衛生委員会、労使委員会を毎月開催し、社員が 安全で、健康的に活動できるように職場環境の改善に向 開発力 ものづくり力 けて協議しています。労働時間の管理、過重労働者の削 減などの課題が話し合われています。 Management of Technology Total Productive Management また社員意識調査を定期的に実施し、会社の方針や職場 ● 市場・顧客ニーズの把握力 ● 3保全活動 ● 異業種との融合力 ● 安定量産時のQCDの競争力 や上司、業務に対しての意識および評価(満足度)を調 査しています。こうした声を汲み取って、さらに働きや すい会社を目指します。 11 ● 開発目標の実現力 ● エキスパートの活用 50 1.94 1.96 40 30 29 31 1.91 35 1.89 39 1.98 40 2.0 1.5 1.0 20 0.5 10 0 05 06 ● 設計QCDの立上げ実現力 の心身の健康増進に取り組むことも重要です。 当社では、2008年度より 「Health 100プラン」として、社 07 08 ス状況を確認し、セルフケアを充実するための 「e-診断シス (%) テム」の活用をはじめ、禁煙やメタボ対策などのさまざま な健康づくりを会社がサポートしています。 0.0 09(年度) イビデン Management Capability ● ビジネスの構築力 ● 働きやすい 職 場 づ く り (人) 社員が明るく活き活きと働ける職場環境の実現には、社員 員の健康増進に取り組んでいます。社員一人ひとりがストレ ︵障がい者雇用率︶ IPM活動の中で、イビテクノ4*と融合を図った全社人材育 ● 看護休暇日数増加 介護休暇の制定 ●社員の健康管理 当社は、障がいを持つ社員が活躍しています。2009年度の障 ︵障がい者雇用数︶ 作ります。ここで得られた問題解決の力やしくみを人材開発 ● 育児休業期間一部延長 育児短時間勤務導入 づくりに努めています。今後はグローバル人材と女性社員 イビテクノを進化・融合させる4つの強化部会が、実践活 ● 人材開発・ 育 成 の 取 り 組 み 2009年度から2010年度に改定した制度(抜粋) の実施」を明記しています。 民族、信条、宗教、性別、年齢、障がい、疾病、社会的 動を行う中で、成果をだしながら独自のビジネスモデルを 人ひとりの働き方の支援に取り組んでいます。 ●ワークライフバランス (多様な働き方の支援) 国が定めたワークライフバランス推進のための行動指針に 事業場やグループ会社で、血圧測定や血管年齢の測定、e-診断システ ムへの入力サポートなど健康デモンストレーションを行いました。 ●安全への取り組み 対して、積極的な取り組みを行い、グローバル企業として 当社は、事業活動に参加するすべての人々の生命への危 相応しいしくみや制度の構築、運用に取り組んでいます。 険ならびに健康への悪影響を最小限にすることを基本とし、 2009年度は、社員に就業に関わる規則規程について、再 労働安全衛生と事業活動の調和を目指します。 確認してもらうために、労務管理ガイドブックを発行し、説 継続的な改善を推進するために、リスクアセスメント、ヒヤ 明会を開催しました。また2010年度から改正される法律へ リハット、危険予知といった活動と現場パトロールによる予 の対応などを踏まえて、規程の改定および運用の見直しを 防を実施しています。 実施しています。 労働災害発生率は、全国製造業平均を下回る水準にあり 社員が明るく活き活きと働ける職場環境の実現のために、 ますが、依然として2009年度は31件の労働災害が発生 2010年度以降も、裁量労働など勤務形態の見直しや年休 しています。 取得の促進を強化していきます。 2010年度は 「労働災害/災害誘引事故低減と作業環境改 また、2004年から豊富な経験を持つ社員の定年後の再 善」を活動の柱とし、グローバルに展開する当社グループ 雇用制度を実施しており(2009年度制度利用者:8名)、 全体の労働安全衛生活動の強化を目指します。 働くことを通じた社会生活の充実を支援しています。そ 12 CSR経営の実践 環境経営 Web ●製品での環境貢献 詳細は Web サイトで http://www.ibiden.co.jp/csr/environment/index.html 環境規制の強化に伴い、自動車排気系部品の市場は今後 の環境影響を算定するツール、化学物質を管理するツール、 拡大が予想されています。燃料効率のよいクリーンディー 製品機能の価値を評価できるツールなどを整備しています。 ゼル車に搭載される当社のDPF (ディーゼル車黒煙除去フィ ルター)は、次世代に向けた高性能製品を開発し市場に投 入することで、環境負荷の低減に取り組んでいます。 ●環境経営の考え方 ビジネスの中で環境保全を意識し、資源とエネルギーのム ダを徹底して排除し、効率的に社会の発展に役立つことを 目指します。環境負荷を低減する技術 ・ 製品を提供するこ から天然ガス系へ転換しました。これにより、化石燃料の ガス化比率を80%から95%に向上させるとともに、8.8kt のCO2排出量を削減することができました。 ガス系 改善前 ●地球温暖化防止の取り組み 2008年度上期にはオイルの高騰化、下期からは世界同時 んだ設計をするために、開発しようとしている製品や製造工程 20 50 100(%) イビデン国内事業場 の上昇、エネルギー原単位の悪化を余儀なくされました。 そのため、2009年度は、ものづくりの体質強化をはかると ともに、 「環境負荷の半減」を合言葉に、60名からなる環 この活動により、エネルギー原単位を、6.33GJ/生産量 太陽光発電(大垣中央事業場) 定格発電出力 600kW 太陽電池パネル 3,234枚 コージェネレーションシステム 総合効率75%以上の施設を5基導入 ●化学物質の適切な管理 製造工程では様々な化学物質を使用します。これらは環境 化学物質管理委員会を立ち上げ、欧州でのREACH規制を 汚染、人体への影響を及ぼす可能性があり、当社はリスク はじめとする化学物質に関する社会の要請をすばやく捉え、 を未然に防ぐため全廃、削減する対象の化学物質を定め 適切に対応する体制を構築しています。 ToPiCS CSR 推 進 のための サプライチェーンでの 連 携 環境問題をはじめCSRの推進にはサプライチェーン全体の連携が不可欠です。当社は、2009年にグリーン調 達に関わる規定を改正し主要なお取引先さま、約100社に対して説明会を開催しました。この会では、グリー から、5.82GJ/生産量に8%削減するという成果を挙げる 省エネルギー活動の取り組み ことができました。 当社の電子部品を生産する工場は、空調負荷が大きく、固 ン調達ガイドラインの説明を行い、当社の購買方針とCSR活動として、人権・コンプライアンス・労働安全衛 生の取り組みの必要性を説明しました。 その後、お取引先さまの環境への取り組み、化学物質管理の現状調査、CSR実施状況調査をしフィードバッ 定エネルギー比率が高い特徴があります。そのため、固定 クを行っています。今後は、お取引先さまの訪問も視野に入れ、環境、CSR活動のサポートを通して、連携 クリーンエネルギ ー 化 の 取 り組 み エネルギー削減に着目し、生産負荷に応じたエネルギー消 を深め、健全なパートナーシップを構築していきます。 当社は、岐阜県の揖斐川上流に、東横山、広瀬、川上の3 費に近づけるため、空調機器の負荷連動化、省エネモード つの水力発電所を所有しています。創業以来100年近くに 運転等の見直しを行いました。 わたりクリーンエネルギーの供給を続け、事業を支え続け さらに、変動費を下げるべく、エネルギー効果に優れた、 ●資源循環の取り組み ています。また、常に最新の発電能力が保てるよう継続的 高効率ターボ冷凍機を導入する等の省エネ投資を行うとと 限られた資源を有効に利用することは、企業の大きな責任の一つです。当 改善に努めており、2009年度も隧道補修により100kWの もに現場での徹底したロス低減を実施しました。 社は、抑制削減(Reduce)、再利用(Reuse)、再生利用(Recycle)の3Rの に先駆け、1992年よりガスタービンコージェネレーショ ンを導入し、最近では2008年3月に、大垣中央事業場に 固定エネルギーの削減 600kWの太陽光発電システムを導入しました。 これらに加え2009年度は、CO2削減、およびオイル高騰化 のリスク回避を目的に、国内2工場でボイラ燃料を石油系 比例エネルギーの削減 活動をグローバルに推進し、資源効率の向上を目指しています。2004年 10,000 度以降、固形廃棄物のゼロエミッション*を継続しています。 ・吸収冷凍機運用改善 また電子部品の製造過程では、大量の水資源を利用するため、取水量、排 ・省エネモード見直し ・ターボ冷凍機導入 ・生産ラインの集約運転 ・配管断熱(バルブ、フランジ部) ・スチームトラップ改善 (km3) 12,000 8,000 取水量原単位(指数) * 取水量 8,410 120 100 9,006 9,018 7,483 88 6,756 100 80 6,000 60 水・廃液量を生産原単位で管理し、 3Rの活動を展開しています。排水・廃液 4,000 40 の適切な管理と水資源の3R活動を確実に進めるため、2008年度から、毎月 2,000 20 関係部門が集まり、進捗の確認と報告を行っています。2009年度は、 大垣中 0 央事業場をモデルケースとして活動し、大きな成果を挙げています。 * 当社のゼロエミッショッンは、 「生産工程から発生する固形廃棄物の直接埋め立てゼロ」 と定義しています。 05 06 07 08 ︵取水量原単位︶ また、クリーンエネルギー供給の取り組みとして、他社 2 0 0 9 年 度 の 省エネ改 善 事 例 ○ 取水量と取水量原 単 位 の 推 移 ︵取水量︶ 出力をアップすることが出来ました。 13 ネットシェイプ工法 従来工法に対し原料ロスのゼロ化、工程の簡素化を進めます。 て、適切な管理に取り組んでいます。 社内の組織として、 境負荷低減のプロジェクトを組織し、毎月、全部門参加に の地球温暖化防止活動を推進してきました。 従来型の工法 5 不況による生産調整に見舞われ、当社もエネルギーコスト よる地球温暖化防止合宿を開催することにより、全員参加 DPFの断面 (OSセル構造) 今後も、製品の開発段階から製品の性能と環境配慮を盛り込 石油系 95 0 の後、更なる環境負荷低減のために、長寿命とフィルターの小 DPFの断面 (従来型) DPFの入り口側セル (孔) を八角形に拡大し、アッシュを溜められる量 を増やすことでDPFの体積が削減され、使用材料、エネルギーの削 減につながります。 工程を簡素化するネットシェイプ工法技術を確立しました。 80 改善後 性、高強度を基本性能としたDPFの実用化に成功しました。そ 型化を実現したOS技術を開発し、さらに原料ロスの低減、組立 ○ 化石燃料のガス化比率 とで地球環境保全に貢献していきます。 当社は、2000年にSiCを材料とする高熱伝導、高耐熱、熱衝撃 0 09(年度) イビデン国内事業場 *グラフの原単位は、2008年度の実績値を100として割合を計算した ものです。 14 CSR経営の実践 社会貢献 Web ●社員活動の支援 詳細は Web サイトで http://www.ibiden.co.jp/csr/contribution/index.html 地域社会の一員として、ボランティア活動を通じて地域社 制度」を設け、社員へ活動の促進のための特別休暇制度や 会でのやりがい、達成感を感じてもらうために社員のボラ 社員の関係する団体への ンティア活動を奨励、支援しています。「ボランティア奨励 助成を行い、活きた活動 へとつなげます。2009年 ボランティア奨励制度 ● 社会貢献活 動 の 進 め 方 度は17件の制度利用があ 1)ボランティア特別休暇(有給休暇 年間最大7日間) 各国や各地域の文化、風土にあわせたグローバルな企業市民活動を行うことで、国際社会から信頼される企業になることを目 指して活動を展開しています。 りました(2008年度実績 2)ボランティア助成金の給付 13件) 。 3)ボランティア表彰 ボランティアで地域の方にバレーボール指導をす る社員 一人ひとりの持つ知恵と知識を活かしながら、 「人と地球に優しい心を育む」 社会に向けて、 「地球環境保護活動」 「次世代育成活動」 「社会福祉地域貢献活動」 の3つの柱で活動するとともに、 社員のボランティア活動も奨励、 支援していきます。 地球環境保護 イビデンの 森 国内 次世代育成 ものづくり体験教室 地球環境保護 国内 イビデンフィリピン他 世 界に広 がる植 樹 活 動 海外 次世代育成 イビデンフィリピン 小学校への支援活動 国連によるアー 地元の小学校 スデー(3月21 に、 使 わ な く 海外 当社の水力発電事 地 域 の 子 供 た ちを 日) に合わせて、 なった 樹 脂 製 業 の ゆ かりの 地 を 対象にした「ものづ CO2 削 減 を 目 の 容 器 をゴミ 中心に森林づくり活 くり体験教室」を行 指した 植 樹 活 箱 に 作り変 え 動を進めています。 って い ま す。 当 社 動を開催しまし て 寄 付し、 ゴ 自 治 体・地 域 の 皆 事 業 の 起 源 で ある た。 社 員 4 0 人 さ ま ・NPOと 連 携 水 力 発 電 所を見 学 が自主的に参加し、工場団地敷地内にマホガニーの木50 分別回収が、いかに資源や生命を失わせることにつながる 本を植樹しました。植樹後、参加者全員で地球を継続的に かについて講習を行いました。 他にも、社員ボランティア して、植樹祭をはじ 秋の自然観察会 するツアーや水車を ものづくり体験教室 植樹活動と 「アースデーの誓い」 ミ の 間 違った 子供たちと社員ボランティア め、植栽地の遊歩道整備や自然観察会などを行っていま 利用した発電装置の「ものづくり」の体験を通して、水力 救う約束「アースデーの誓い」をたてました。植樹活動は、 による、小学校へ文房具などを寄付するなど、未来を担う す。今後も、地球環境との共存を目指す活動を進めます。 発電のしくみや働きを学習します。 2010年度に揖斐電電子 (北京) で開催されるなど、活動の 子供たちの支援をしています。 輪を広げています。 社会福祉 地域貢献 イビデン杯少年少女サッカー大会 国内 スポーツを通した青 性 化 を 目 的 に、 毎 年「体育の日」にサ ッカー大会を開催し イビデン杯少年少女サッカー大会 女40チームが参加し、熱戦が繰り広げられました。 社会福祉 地域貢献 イビデンハンガリー 次世代育成 小 学 校 へ の 浴 衣・絵 本 の 寄 贈 海外 イビデンD P Fフランス 工場見学の開催 設 立 当 初 から交 学校の学生を対象 書き損じはがきや使用済 流 の ある近 隣 小 に、 生 産 現 場 見 み切手、ペットボトルキ 学 校 の 日 本 語ク 学、DPFの説明や ラブ に、 浴 衣 や 意見交換等の工場 付をする「ちょボラ活動」をグループ内で展開しています。 日本 の 絵 本をプ 見学会を開催しま 収集切手の贈呈 海外 地元の中高一貫 ボランティア活動として、 ャップなどを回収して寄 は、岐阜県をはじめ、愛知県、三重県、滋賀県から少年少 15 国内 誰もが気軽に参加できる 少 年 育 成、 地 域 活 ています。2009年 ボランティア ちょボラ活動 活動推進 (ちょっとしたボランティア) 熱心に聞き入るフランスの学生 簡単な活動で社員がボランティア活動を始めるきっかけを レ ゼ ントし ま し 近隣の小学校との交流 した。普段見ることのできない生産現場や、様々な職種の 作り、さらに、社内に地域ボランティアの情報を発信して、 た。これらは、日本のグループ社員から寄付されたもので 人との交流を通して、仕事について知る機会が提供できま 幅広い活動への参加を呼びかけています。 す。日本と海外の活動を連携させた地域貢献プログラムと した。 会社側にとっても、将来を担う若者と様々な話がで なりました。 き有意義な時間となりました。 ステークホルダーの声 イビデンの森づくり実行委員会 委員長 成瀬 冨士一様 ステークホルダーの声 ハンガリー アルパード首長小学校 日本語クラブの先生 Koncz(コンツ)様 私が所属する「生命の水と森の活動センター」は揖斐川上流水源地域の保全のため、パトロールや植栽、水源地での体 イビデンから贈っていただいた浴衣や本、カルタで早速遊びました。教育の面では教科書をいただけたため、勉強 験学習を通じた交流活動などを展開しております。3年前に始まった「イビデンの森」の森林づくり活動も参加者の皆さ のたびにコピーを用意する必要がなくなりとてもありがたいです。浴衣は、小学校の行事の時に着る予定でいま んがこの活動に留まらず、他の地域の森林活動との連携に繋がり始めており、意義のある活動になってきております。 す。これらのプレゼントに関わったすべての方々に感謝します。きっと、これらを使うたびに、この気持ちを思い出 私達もこの意義ある活動に、みんなで汗を流しながら「みんなで支え、みんなで応援」していきます。 すことでしょう。 16 CSR 活動の目標・実績一覧 2009年度活動結果の自己評価と2010年度の目標 CSR 経営 項目 ステークホルダーとの共生 顧客満足度の向上 主なイビデングループの責任 2009年度の主な実施目標 ※今年度より掲載順で中期経営計画の「CSR経営の実践」における4つの視点に則して組み換えています。当社グループの責任としては変更ありません。 2009年度の主な実施項目と 実施結果の管理指標 2009年度の計画に 対する自己評価 掲載 ページ 2010年度の重点実施計画と目標 ★★ 4 品質マネジメントシステムの強化 顧客満足度No.1を目指したグローバルサポート体制づくり グループ・グローバルな品質情報マネジメントのしくみ・体制づくり 4つのイビテクノの融合によるIPM活動の強化 マインド・スキル・センスを持った人材の育成 14 安定した高品質商品の提供 イビテクノの進化と顧客優先の先端技術によるサポート 製品情報の適切な開示と提供 品質マネジメントシステムの効率的な運用 TPM手法を使った4つのイビテクノの強化 継続的なCS研修の実施 品質マネジメントシステムの運用見直しの実施 顧客満足度No.1活動により顧客満足度指標が向上 IPM活動をキックオフし、4つのイビテクノの強化活動を開始 サプライチェーンの強化 オープンな取引機会の提供とお取引先さまの公正な選定 CSR調達方針の周知とお取引先さまの支援 従来のサプライヤー評価を刷新する 国内サプライヤーへの定期的な評価の実施 新しいサプライヤー評価制度の実施 国内サプライヤーへのグリーン調達、CSR調達に関する説明会実施 定期的なアンケートによるCSRへの取り組み評価の実施とフォローアップ ★★★ 株主・投資家への責任 企業価値の維持・増大 適時適切な情報を公平に開示する 株主向け冊子、株主総会における情報開示の充実 Webサイト内のIR情報の更新・充実 Webサイト内のCSR情報、および製品情報の更新、 「イビデンの森」サイト 立ち上げ 株主総会時の情報開示における分かり易さの追求 外部機関との環境・社会・企業統治などの情報開示に関するコミュニケーション実施 ★★★ 33 内部統制機能の強化 取締役会による経営監視機能と、監査役の監査機能の充実 と強化 株主や社会からの信頼に応える透明な企業統治体制の構築 規程やしくみの周知と、それらを活用できるように、 国内・海外事業統括部により各グループ会社の活動を指 導・支援 国内関連会社への、IT統制(会計システム)に係る規程および要領を各社の実 態に即した内容に改訂 海外関連会社への、与信管理体制の構築と、ITシステムの健全性を担保する ことを目的とした規程および要領の制定および運用を実施 ★★★ 9-10 「国内外の法令、定款、社内規程および企業倫理の遵守」 の徹底 オープンでフェアな企業活動を通じて国際社会から信頼され る会社となる 全員参加のコンプライアンス活動の徹底 コンプライアンス教育の充実(ケーススタディ研修の拡大) コンプライアンス相談窓口の信頼性の向上 貿易管理体制のグループ会社への展開 コンプライアンス研修の継続実施 (新入社員、管理職候補者約330人) コンプライアンス相談窓口説明会開催 (計6回) とグループ会社での周知活動実施 貿易管理体制の確立によるAEO特例輸入者認証の取得 営業秘密管理(情報セキュリティ) 情報資産を地震などの災害や故意的な脅威から守る 情報システムの可用性、完全性、機密性、社会的信用性の 四要素の確保 情報漏えいリスクの最小化(暗号化とファイルサーバ利用 促進) パソコン操作の管理システム構築 社内監視、監査体制の定着運用 情報漏えいリスク最小化(パソコンの暗号化)推進 パソコン操作管理システムをグループ会社へ展開開始 情報へのアクセス権、ログ管理の常時監視の導入 パソコン暗号化、ウィルス対策をグローバルで統一 リスクマネジメント 社員・お取引先さまの安全・健康および経営資源の保全 株主・顧客・地域/国際社会の安全・健康および利益を損 なわない活動 リスクが顕在化した場合の、責任ある行動、および速やか な対応と復旧 リスクに関する社会的要請をリスクマネジメントに反映 当社グループにおける優先度の高いリスクに対して、全社 で活動を展開 経営環境の変化を早期に把握するため、各部門・グループ 会社での定期的リスク洗出し CSR推進責任者・階層別教育体系の整備 優先度の高いリスクに対して、全社でリスク低減活動を展開 経営環境の変化を把握するための、各部門・グループ会社での定期的リスク 洗出し、およびリスク評価の実施 リスクマネジメントに関する階層別の教育体系の検討 リスクの全体像を管理し、優先度の高いリスクに対して全社で活動を 展開 経営環境の変化や受注変動に対してフレキシブルにリスク対応 CSR推進責任者・階層別教育体系の整備 人権の尊重 労働における基本的権利の尊重 多様性の尊重 社員行動基準の見直し実施 グループ会社の人権への取り組み状況の確認 人権研修の継続実施 社員行動基準の中で人権への姿勢の改正(2010年度より運用) 海外グループ会社での人権・倫理の取り組みレベル確認 管理者への人権研修の実施 労働慣行 人材の活用と育成 公正な評価、公正な処遇 就業能力と意欲の維持向上 ワークライフバランス(多様な働き方の支援) 対話とコミュニケーションを大切にした活力に満ちた企業風 土づくり 海外赴任者教育の強化 事業構造、人員構成にあった人事制度の充実 過重労働者の削減 社員コミュニケーションの促進のための環境整備 海外赴任者、赴任予定者への研修の実施 効率的な人材育成のための独自eラーニング教材の開発 育児休業など人事関連の制度・規程改正(2010年度より運用) 労務管理ガイドブックの発行と啓発実施 過重労働者の削減に向けた個別指導の実施 社内コミュニケーションのための休憩室などの環境改善実施 安心して、 活き活き働くことができるより良い労働環境の提供 社員の心身の健康保持増進への取り組み 管理者教育の強化と達成度の監査の実施 精神的健康保持増進対策(メンタルヘルス不調者の削減) 作業の安全化と設備の安全化 危険源の特定、リスク抽出レベル向上 安全配慮義務の観点から教育を内容を見直して、対象者全員に再教育を実施 事業場長を対象とした安全教育プログラム作成実施 メンタルヘルス不調者早期発見のためe-診断システム活用 I SS (I b i denSa f et yS t anda rd) の設備基準書を全面改訂 リスクアセスメント基準を全面改訂し、作業の安全化と設備の安全化の両輪 で安全を確保できる活動を推進 温暖化ガス排出量の削減 – 省エネ推進・エネルギー使用原単位の削減 – クリーンエネルギーの有効活用 環境50 (ハーフ) プロジェクト活動により、 エネルギー使用量 の削減 – CO2排出量原単位削減:2008年度対比5%削減 – エネルギー原単位削減:2008年度対比5%削減 国内改善事例を海外グループ会社へ展開 よりクリーンな燃料への転換 環境50 (ハーフ) プロジェクト活動を中心に、省エネルギー活動を海外を含めた 全社で展開実施 – CO2排出量原単位削減:2008年比14%削減 – エネルギー原単位:2008年度対比8%削減 国内においてよりクリーンな燃料への転換を実施 - 自家発電比率:74%を達成(2008年63%) 資源循環活動の推進 – 取水量原単位の削減・洗浄水使用原単位低減、水リサイ クル比率向上 – 固形廃棄物量原単位の低減 – 紙使用量削減 生産プロセスの技術革新による廃棄物量の削減 排水処理技術の進化による排水量の削減 造水~排水までのすべてのプロセスにおいて水処理技術の レベルアップ – 取水量原単位削減:2008年度対比5%削減 水の恵みの大切さを再認識し、造水~排水までのすべてのプロセスにおいて 節水技術のレベルアップを実施、展開 – 取水量原単位削減:2008年度対比12%削減 削減すべき化学物質の使用削減 化学物質の拡散防止 生物多様性に配慮した事業活動の実施 サプライチェーン全体での化学物質管理 環境に配慮した製品、環境技術の提供 2010年上市予定製品の環境配慮設計の実践と標準化 サプライチェーン全体での化学物質管理体制の構築 化学物質委員会の分科会として、環境配慮設計専門部会を設置して、新製品 を対象に対応を開始 イビデングリーン調達ガイドラインを制定し、サプライヤー説明会を実施し、 化学物質管理体制を構築 地域リスクコミュニケーションの実施(地域住民・学生・自治体他が参加) マネジメント(システム/監査/教育)の向上 国内・海外の環境関連法規制などの遵守 環境マネジメントシステムの運用と統合によるレベルアップ 社員一人ひとりの環境保全に対する意識向上 環境目的および目標に向けた継続的な改善の推進 環境経営へのマネジメント力のレベル向上 – 事業活動と連動したマネジメントシステムの運用 部門長および環境マネジメントシステム推進者のマネジメント教育の実施 内部監査のレベルアップのための監査員スキルアップ教育を実施 組織のパフォーマンスを向上させるための気付き、改善のPDCAが回るレベ ルが向上 地域社会への貢献 地域社会の次世代育成 地域との対話 地域の文化や風土、慣習の尊重 地域の生物多様性の保全 社会貢献活動の拡大 –「イビデンの森」地球環境保護活動の充実 – 社員へのボランティア活動の促進 コーポレートガバナンス コンプライアンス 内部統制 人材経営 気候変動問題への対応 資源循環社会 環境経営 化学物質管理 ★★ 社会貢献 「イビデンの森」活動で、植樹活動以外のプログラムとして、下草刈り、遊歩 道整備(2回) 、および環境教育活動を実施 社内イントラネットを利用した、ボランティア参加の告知の充実 事業場に収集箱を設置し、収集ボランティアへの参加を促進 社員のボランティア奨励制度利用者17件 9-10 ★★ 9-10 ★★ 9、 11-12 ★★ ★★★ 階層別コンプライアンス研修の継続実施 職場単位でコンプライアンス教育を実施 コンプライアンス相談窓口による違反の再発防止と予防 AEO認証企業として貿易管理の品質向上と資格維持の体制整備 海外子会社の貿易体制構築 労働に関する人権への取り組みのグループ内の確認体制の確立 社員行動基準のグループ全体での統一化の検討 12 いきいき健康づくり 「Health 100プラン」 の目標達成に向けた啓発活動 労働衛生管理レベルの向上(作業環境改善、適切な保護具着用) メンタルヘルス不調予防のためe-診断システム利用率向上(全社員 の利用) 新入社員からの安全教育の充実 リスクアセスメント、ヒヤリハット、危険予知の活用レベルの向上 社員一人ひとりの安全意識向上のための活動展開 13-14 13-14 13-14 ★★★ 9、 13-14 15-16 ★★★ 前年度の計画に対して100%以 上の目標を達成した。 17 国内外グループ会社への規程・要領の運用指導・支援の継続 グループ内部監査体制の実効性の確保 11-12 ★★★ ★★★ 株主向け冊子の株主総会前送付 株主総会情報のWebサイトでの開示 環境・社会・企業統治などに関する情報開示の充実 新しい人材育成体系を構築(専門教育の強化・充実) 全社の人材育成を統括するデータベース化としくみ構築 女性社員の活躍推進するための啓発研修の実施 時間管理の徹底と過重労働者の削減(30%減少) 社内コミュニケーションの促進(若手社員を対象としたメンター制度 導入) ★★★ ★★★ 公平・公正な取引のためのモニタリングのしくみづくり グリーン調達を含むCSR視点でのサプライヤー監査計画立案 海外サプライヤーに対するCSR調達方針の展開 生産に関わるCO2排出量原単位の削減(2008年度比10%削減) 新規導入設備の省エネ配慮設計の実施 省エネ改善事例の横展開の実施 省エネ法に準拠した維持管理レベルのアップ 取水量原単位の削減(2008年度比10%削減) 電子マニフェスト導入と、廃棄物情報データベースの整備 4つの専門部会運営による化学物質管理のしくみづくり – 環境適合設計専門部会、グリーン調達専門部会、PRTR専門部会、 製品含有化学物質管理部会 化学物質管理システム導入による法規制対応、顧客対応の効率向上 製品開発段階における化学物質評価基準作成とレビューのしくみ構築 環境/労働安全衛生マネジメントシステムの統合 監査/パトロールの実施により、指摘・気付き…改善のPDCAを回す (4つの監査:マネジメントシステム、エネルギー、法令、リスク) 教育による質の向上:自分の仕事の目的の理解、知識修得、実践 社会貢献活動の拡大 –「イビデンの森」 「献血活動」参加協力者の拡大 – 社員のボランティア制度利用者の促進 ★★ 前年度の計画に対して90%以上 の目標を達成した。 ★ 前年度の計画に対して90%未満 であった。 なし 取り組みに向けて計画を策定し ている。 18 社会環境データ・外部評価 ◆社会環境データ ○ C o 2排 出 量 と 売 上 原 単 位 (kt-CO2) CO2 排出量 ○使用電力割合の推移 (tCO2/億円) 売上原単位 80 400 66.8 60.6 60 56.0 56.3 252 200 213 185 177 40 156 80 60 40 20 100 0 05 06 07 育児休業 20 0 0 09(年度) 08 33.4 05 26.3 37.2 29.4 24.0 25.4 24.8 25.0 22.2 06 07 会社概要 38.8 44.3 09 (年度) 08 イビデングループ 製造業 全産業 2.00 16 1.50 11 10 1.00 0.50 6 0 4 0 53.0 ○労働災害度数率*の推移 17 12 2 購入電力 イビデン国内事業場 14 6 49.6 32.9 19 16 8 33.7 介護休業 20 18 自家発電 (コージェネ) イビデン国内事業場 ○育児休業介護休業取得者推移 (人) 自家発電 (水力) 100 59.3 ︵売上原単位︶ ︵CO 2排出量︶ 300 (%) 2 0 05 06 2 0 07 08 0 09(年度) 05 06 07 08 09(年度) *労働災害度数率:100万延実労働時間当たりの労働災害による死傷者数を もって災害発生の頻度を表したもの イビデンおよび国内グループ会社 イビデン ◆外部からの 評 価 企業の収益性などの業績・財務状況だけでなく、環境や社会へ の貢献などの側面を考慮し、社会的責任を果たしている企業に 投資を行う「SRI(社会的責任投資) 」が近年注目されています。 当社もSRI評価機関から評価を受け、ダウジョーンズ社のDJSI Asia-Pacificの構成銘柄に選定されています。 ◆第三者機関からの 活 動 診 断 当社グループでは、CSR経営の状況を客観的に診断するために、NPO法人環境経営学会より「サステイナブ ル経営診断」を受診しています。2009年度は、経営・社会の分野において診断を受け、当社活動のエビデ ンスをお互いに確認しながら活動水準の評価を行いました。 その結果、企業理念、コンプライアンス、リスクマネジメント企業統治面などの経営分野では学会の提唱す る「持続可能な水準にほぼ到達している」という評価をいただきました。一方で、人材面、社会貢献などを評 価する社会分野では「持続可能な水準への途上にあると認められる」との評価を受け、一部改善点を指摘い ただいています。今後も活動の公正さを確保するために外部機関と協業し、その結果を次年度以降の活動項 目に反映して取り組んでいきます。 19 イビデンの歴史 21 事業・製品紹介 23 拠点紹介 29 会社情報 33 20 イビデンの歴史 イビデンの事業と技術の変遷 1912年∼1970年 1971年∼1990年 素材中心型の事業展開期 1991年∼2001年 2002年∼2009年 事業の再構築期 新規事業の創出期 中核事業の育成期 次の100年に向けて 企業変革をなす精神⇒イビテクノの創出 イビテクノの追求 イビテクノの深耕 イビデン創立100周年 1912 年(大正元年) 発電技術 熔成燐肥 フェロシリコン カーバイド 回路形成技術 回路設計技術 メッキ技術 電気炉技術 セラミック関連 セラミックファイバー 高温焼成技術 電力 触媒担体保持・シール材 ファインセラミックス SiC-DPF プリント配線板 ※1 COB プラスチック パッケージ メモリーモジュール E-BGA ※3 高純度化技術 表面処理技術 ビルドアップ基板 ビルドアップ技術 フリップチップパッケージ 微細加工技術 CSP(チップ・スケール・パッケージ) S-BGA ※4 合成化学技術 精密加工技術 電子関連 BVH 多層基板 ※2 多層プリント配線板 IC 接続技術 積層技術 セラミックファイバー 触媒担体保持・シール材 ファインセラミックス SiC-DPF 特殊炭素製品(グラファイト) 半導体関連用セラミックス 特殊炭素製品 (グラファイト) カーボン 石灰窒素 2010年∼ S i P(システム・イン・パッケージ) 表面処理技術 環境対応技術 建材関連 メラミン化粧板 メラミン化粧板 化粧板加工品 化粧板加工品 ※1 COB=Chip On Board ※2 BVH=Blind Via Hole ※3 E-BGA=Enhanced Ball Grid Array ※4 S-BGA=Simple Ball Grid Array 沿 革 沿 革 1912 資本金100万円をもって揖斐川電力(株) を設立 1917 大垣事業場開設、カーバイド製造販売開始 (大正6年) 1919 カーボン製品の製造販売開始 1921 東横山発電所発電開始 (大正8年) (大正10年) 1935 (昭和10年) 石灰窒素製造開始 青柳事業場に国内初のカーボン焼成用電気式 (昭和24年) トンネル炉完成 1949 1969 (昭和44年) 1972 (昭和47年) 1974 (昭和49年) 1982 (昭和57年) カーバイド (1917~1991年) 東横山発電所 (1921~現在稼働中) 21 TPM優秀賞(第一類)受賞 1998 大垣事業場でICパッケージの製造開始 〃 自動車排ガス浄化用触媒担体を保持する アルミナマットを開発 〃 TPM特別賞受賞 フィリピンにICパッケージの製造会社 (平成12年) イビデンフィリピン (株)を設立 2001 (平成13年) 特殊炭素製品(グラファイト)製造開始 セラミックファイバー「イビウール」製造開始 炭素棒 (1919~1991年) 特殊炭素製品(グラファイト) (1969~現在) SiC-DPF(ディーゼル車黒煙除去フィルター) 乗用車で世界初の実用化に成功 中国にプリント配線板の製造会社 揖斐電電子(北京)有限公司を設立 〃 フランスにSiC-DPFの製造会社 イビデンDPFフランス(株)を設立 2004 ハンガリーにSiC-DPFの製造会社 イビデンハンガリー(株)を設立 2007 電子製品の開発兼量産拠点として 大垣中央事業場を開設 2009 マレーシアにプリント配線板の製造会社 (平成19年) (平成21年) イビデンエレクトロニクスマレーシア (株) を設立 2010 セラミックファイバー (1974~現在) 大垣北事業場でSiC-DPFの量産開始 〃 (平成16年) プリント配線板製造開始 ファインセラミックス (1987~現在) 2000 〃 メラミン化粧板「イビボード®」発売開始 創立70周年、社名をイビデン(株)と変更 1994 (平成10年) 「映画用炭素電極棒製造工程の機械化」で (昭和33年) 「第4回大河内記念生産賞」 を受賞 (昭和35年) 河間事業場でICパッケージの製造開始 (平成6年) 1958 1960 1988 (昭和63年) (大正元年) (本店 東京市赤坂区高樹町8番地) 特殊炭素製品の量産拠点として神戸事業場を開設 (平成22年) ICパッケージ (1988~現在) SiC-DPF (1999~現在) 22 事業・製品紹介 電子 携帯端末用電子部品 お客さまとのコラボレーションで、新たな価値・機能の向上を追求。 次世代に向けた高付加価値製品を、より迅速にご提案します。 独自の技術で高機能・高密度化を実現してきた小型・薄型パッケージ基板やプリント配線板。 これらは、世界中の携帯電話やスマートフォンをはじめ、デジタルカメラ、家庭用ゲーム機器、 携帯型音楽プレイヤーなど、様々なところに採用されています。 パソコン用電子部品 ●小型・薄型パッケージ基板 パソコンのMPUやチップセット、ゲーム機器向け製品など、最先端のフリップチップ実装用ICパッケージ基板を中心に供 給しています。また、お客さまである半導体メーカーの次世代、次々世代製品の開発段階から協業し、高品質で高い信頼 性のある製品や技術をタイムリーに提供しています。 ビルドアップCSP基板 FCCSP基板 ●ICパッケージ基板 ●ビルドアップCSP基板 ●CSP(チップ・スケール・ パッケージ) ●FVSS (ビルドアップ基板) ●高性能ICパッケージ基板 デスクトップPC向けICパッケージ基板 23 ●プリント配線板 モバイルPC向けICパッケージ基板 e-Flex基板 Free Via Stacked up Structure 高多層プリント基板 24 事業・製品紹介 セラミック 伝統ある技術をもとに、お客さまと地球環境に貢献できる製品をご提案します。 自動車部品 半導体関連・耐熱部品 デ ィ ー ゼ ル 車 の 排 ガ ス に 含 ま れ る 黒 煙 を 9 9 % 以 上 捕 集 す る こ と が で き る( 社 内 測 定 結 果 ) 炭 化 ケ イ 素 製DPFは、 ●特殊炭素製品(グラファイト) その性能や信頼性の高さから業界のスタンダード品に成長しました。これからも次世代に向けた高性能製品の開発や環境 負荷低減に取り組んでいきます。 高強度・高純度・高耐久性など、優れた特性を活かし、高品位の半導体製造装置向け部材や放電加工用電極材、 太陽電池製造装置向け部材など、あらゆる先端産業の発展に貢献しています。 化合物半導体関連部材 放電加工用電極 EDX-7 シリコン単結晶製造関連部材 ●セラミックファイバー 優れた耐熱性・断熱性を有し、焼成機器・燃料電池などの産業分野で幅広く 使用されています。 ITSシリーズ モールド品 IBI-WOOL-E ●ファインセラミックス 半導体製造装置をはじめ、耐蝕性、高精度の要求される分野で採用さ れています。 ●自動車排気系部品 摺動部品 SiC-DPF (ディーゼル車黒煙除去フィルター) 25 半導体用部品 触媒担体保持・シール材 26 事業・製品紹介 事業・製品紹介 様々な分野で使用されている内装用化粧板の製造・販売と 医療機関向けパッケージソフトの開発・販売、介護用品や福祉車両の販売・レンタル、環境エン 建材 その他 ともに、住宅用設備機器や建材の供給も手がけ、住空間 ジニアリング技術など、社会の変化に対応した新しい事業を、様々な分野で展開しています。 をトータルに提案しています。 医 療 機 関 向 け パッケージソフトの 開発・販売 Meraffine(メラフィーネ) :メラミン化粧板加工扉 イビボード:高圧メラミン化粧板 イビポリ:ノンスチレンポリエステル 化粧合板 介護用品や福祉車両の販売・レンタル BinO「M」の家 外観(上段)と内装(下段) 事業・製品紹介 建設 環境測定・分析 「防災」 「環境保全」 「都市再生」をキーワードに、のり面工事と 乾燥食品(具材)の開発・製造 樹脂製品の製造・販売 造園工事を融合させ、独自の事業展開を図っています。 TOPICS 「 第 8 回 屋 上・壁 面・特 殊 緑 化 技 術コンクー ル」で イビデングリーンテック( 株 )が 国 土 交 通 大 臣 賞を受賞 東京都に立地するタワーマンションの駐車場棟屋 上に住居者用庭園として、緑化計画・緑化工事を 実施しました。軽量土壌、地下支柱を利用するこ とで高木の植栽を実現した、確かな緑化技術だけ でなく、居住者のライフサイクルに合わせた設計 や植物の特性に配慮したメンテナンス技術が高い 評価をいただいています。屋上緑化は、ヒートア イランド現象の防止、CO₂削減に役立つ技術とし GTフレーム工法 27 壁面緑化 (写真:霞が関ビル) 造園技術 て注目されています。 (写真:東京ミッドタウン) 28 拠点紹介 グループ会社:国内拠点 研修センター・本社 大垣事業場 大垣中央事業場 エネルギー統括部 (水力発電所) 岐阜県 大垣北事業場 神戸事業場 研修センター・本社 大垣事業場 大垣中央事業場 愛知県 青柳事業場 〒503-8604岐阜県大垣市神田町2-1 Tel:0584-81-3111(代) 事業場開設:1917年12月(大正6年) 青柳事業場 〒503-8503岐阜県大垣市青柳町300 Tel:0584-89-3312(代) 事業場開設:1943年11月(昭和18年) 2 事業場敷地面積:98,777m 生産品目:プリント配線板、グラファイト製 品、メラミン化粧板 〒503-0973岐阜県大垣市木戸町905 Tel:0584-81-3102(代) 事業場開設:1917年12月(大正6年) 事業場敷地面積:75,036m² 生産品目:ICパッケージ 河間事業場 河間事業場 〒503-0027岐阜県大垣市笠縫町100-1 Tel:0584-83-8620(代) 事業場開設:2007年4月(平成19年) 2 事業場敷地面積:113,059m 生産品目:ICパッケージ 神戸事業場 衣浦事業場 大垣北事業場 衣浦事業場 〒503-8559岐阜県大垣市河間町3-200 Tel:0584-81-4472(代) 事業場開設:1939年8月(昭和14年) 2 事業場敷地面積:54,398m 生産品目:ICパッケージ、 セラミックファイバー 〒503-2321岐阜県安八郡神戸町末守1120-1 Tel:0584-28-1150(代) 事業場開設:2010年10月 2 事業場敷地面積:68,334m 生産品目:グラファイト製品 〒501-0695岐阜県揖斐郡揖斐川町北方1-1 Tel:0585-22-1111(代) 事業場開設:1989年4月(平成元年) 2 事業場敷地面積:104,000m 生 産 品 目 : SiC-DPF、グラファイト製品、 ファインセラミックス製品 〒444-1301愛知県高浜市新田町5-1-7 Tel:0566-53-4111(代) 事業場開設:1969年6月(昭和44年) 2 事業場敷地面積:142,214m 生産品目:触媒担体保持・シール材、グラ ファイト製品、発泡樹脂製品 ●イビデン電子工業株式会社 ●イビケン株式会社 ●タック株式会社 ●イビデンエンジニアリング株式会社 ●イビデン建装株式会社 Tel:0584-89-2725 Tel:0584-74-3355 Tel:0584-75-6501 Tel:0584-75-2300 Tel:0584-89-0552 エネルギー統括部 東横山発電所 電力供給開始:1915年10月 (大正4年) 発電能力:25,700kw (東横山・広瀬・川上発電所) 国内グループ会社 〒503-8503岐阜県大垣市青柳町300 電子製品の加工・検査 住宅設備機器・建材製品などの販売 〒503-0803岐阜県大垣市小野4-35-12 ソフトウェア開発、ネットワークの設計・施工 〒503-0973岐阜県大垣市木戸町六社1122 環境測定・分析、各種機械設備の設計・施工 〒503-8503岐阜県大垣市青柳町300 建材製品の製造・販売 ●イビデングリーンテック株式会社 ●イビデングラファイト株式会社 ●イビデン樹脂株式会社 ●イビテック株式会社 ●株式会社ティーアイビーシー Tel:0584-81-6111 Tel:0584-89-6425 Tel:0585-45-2405 Tel:0584-89-6212 Tel:0562-48-7732 〒503-0021岐阜県大垣市河間町3-55 のり面・造園工事、緑化工事など 〒503-8604岐阜県大垣市神田町2-1 グラファイト製品の加工・販売 〒503-2413岐阜県揖斐郡池田町白鳥360 発泡樹脂製品の製造・販売 〒503-8503岐阜県大垣市青柳町300 プリント配線板の設計・製造・実装 ●イビデンケミカル株式会社 ●イビデン産業株式会社 ●イビデン物産株式会社 ●株式会社イビデンキャリア・テクノ Tel:0584-81-8533 Tel:0584-89-0777 Tel:058-324-1151 Tel:0584-75-1344 〒503-0015岐阜県大垣市林町5-18光和ビル4階 工業ガスおよび関連商品、化学品の製造並び に環境関連事業 29 〒503-8561岐阜県大垣市河間町1-60 〒503-0936岐阜県大垣市内原1-197 石油製品、移動体通信機器、自動車の販売など 〒501-0415岐阜県本巣市有里339 農畜水産物加工製品の開発・製造 〒474-8601愛知県大府市共和町茶屋8 電子製品の製造 ※持分法適用関連会社 〒503-0008岐阜県大垣市楽田町5-65-1 人材派遣、製造請負 30 拠点紹介 グループ会社:海外拠点 Europe North America イビデンDPFフランス株式会社 イビデンU.S.A. R&D株式会社 2 DPF の生産 7 1 5 4 6 イビデンハンガリー株式会社 3 1 8 7 3 2 5 IBIDEN CO., LTD. 2 4 6 10 12 11 13 9 1 7 9 6 5 10 3 8 4 電子・セラミックの研究所 ❶イビデンインターナショナル株式会社 8 1701 Golf Road, Continental Tower 1 Suite 1108, Rolling Meadows, IL 60008, U.S.A. Tel: +1-847-593-3100 ❷イビデンU.S.A. 株式会社(本社) 710 Lakeway Drive, #185 Sunnyvale, CA 94085, U.S.A. Tel: +1-408-991-9801 電子製品生産工場 セラミック製品生産工場 DPF の生産 ❶イビデンヨーロピアンホールディングス 株式会社 Polarisavenue 85f 2132 JH Hoofddorp, The Netherlands Tel: +31-23-554-3180 ❶イビデンヨーロッパ株式会社 Polarisavenue 85f 2132 JH Hoofddorp, The Netherlands Tel: +31-23-554-3180 支店:❷Finnish Kaisaniemenkatu 1ba 72, 00100 Helsinki, Finland Tel: +358-9-6812-620 3 イビデンハンガリー株式会社 2336 Dunavarsany, Ipari Park, Neumann Janos u.1, Hungary Tel: +36-24-501-300 ❺イビデンフランス株式会社 19, Rue du General Foy 75008 Paris, France Tel: +33-1-4401-7025 ❺Detroit ❼Portland ❾イビデンU.S.A. R&D株式会社 970 Knox St. Suite A, Torrance, CA 90502, U.S.A. Tel: +1-310-768-0519 ❻イビデンドイツ株式会社 Loeffelstrasse 44, D-70597 Stuttgart, Germany Tel: +49-711-46-9186-0 イビデンカナダ株式会社 60 Renfrew Dr. # 320, Markham, ON L3R 0E1, Canada Tel: +1-905-604-3103 ❼イビデンUK株式会社 Level 7, Westgate House Hanger Lane, Ealing, W5 1YY, UK Tel: +44-208-799-0353 ❽イビデン株式会社 ギリシャ研究所 イビデンマレーシア株式会社 イビデンフィリピン株式会社 1揖斐電電子(北京)有限公司 15#, Rongchang East Street, BDA, Beijing 100176, P.R.C. Tel: +86-10-6788-2288 ❻台湾揖斐電股份有限公司 Room A5 , 4F-1, No.6, Siwei 3rd Rd., Lingya District, Kaohsiung City 802 Taiwan, R.O.C. Tel: +886-7-535-7711 ❷ 揖斐電電子(上海)有限公司 B Dong No.51 Rijing Road Trade Free Zone Waigaoqiao Pudong Shanghai P.R.C. Tel: +86-21-5866-5530 事務所:❸成都 ❹深圳 ❼イビデンコリア株式会社 Room 712-717 Qiye Guanchang, No. 228 Mei Yuan road, Shanghai, P.R.C. Tel: +86-21-6381-2277 31 ❹Dallas ❻Phoenix 8 マイクロメック株式会社 33 Turnpike Road, Ipswich, MA 01938, U.S.A. Tel: +1-978-356-2966 5揖斐電電子科技(上海)有限公司 プリント配線板の生産 4 イビデンDPFフランス株式会社 24, Route de Joigny 45320 Courtenay, France Tel: +33-2-3897-2650 Asia 揖斐電電子(北京)有限公司 事務所:❷Sunnyvale ❸Boston 販売会社・その他 IC パッケージの生産 IC パッケージの生産 #1314, Hi Brand Bldg, 13F., 215, Yangiae-dong, Seocho-Gu, Seoul, 137-893, Korea Tel: +82-2-2155-3400 ❽■イビデンフィリピン株式会社 First Philippine Industrial Park Brgy. Sta. Anastacia, Sto. Tomas, Batangas, Philippines Tel: +63-43-405-5250 ❽■イビデンフィリピン ランドホールディングス株式会社 First Philippine Industrial Park Brgy. Sta. Anastacia, Sto. Tomas, Batangas, Philippines Tel: +63-43-405-5250 ❾イビデンシンガポール株式会社 31 Kaki Bukit Road 3 #06-22 Techlink Singapore 417818 Tel: +65-6296-0096 支店:India Ground Floor, Nitesh Timesquare # 8 M G Road, Bangalore-560001, India Tel:+91-80-2558 9600/2558 9700 イビデンマレーシア株式会社 2722, Lorong Jelawat 2 Kawasan Perusahaan Seberang Jaya 13700 Prai, Penang. Malaysia Tel: +60-4-392-8888 事務所:Vietnam イビデンエレクトロニクスマレーシア 株式会社 32 会社情報(2010 年 3 月末現在) 会社概要 役員・組織図 商号 イビデン株式会社 事業所所在地 創立 1912年(大正元年)11月25日 本社 〒503-8604岐阜県大垣市神田町2-1 資本金 64,152百万円 Tel:0584-81-3111 (代) 代表取締役 岩田 義文 代表者 代表取締役社長 竹中裕紀 支店 東京、大阪 代表取締役 竹中 裕紀 代表取締役 國嶋 眞文 取締役 平林 佳郎 取締役 小高 博信 取締役 馬渕 勝美 グラファイト製品、セラミックファイバー、ファインセラミックス製品 取締役 松尾 敏明 関係会社数 取締役 阪下 敬一 連結子会社39社(国内17社、海外22社) ・持分法適用関連会社1社(国内) 取締役 河島 浩二 取締役(社外) 豊田 芳年 取締役(社外) 米澤 敏夫 取締役 従業員数 【連結】11,959名 事業場 大垣、大垣中央、青柳、河間、大垣北、神戸(以上岐阜県)、 【単独】3,174名 衣浦(愛知県) 、 東京研究所 生産品目 ICパッケージ、プリント配線板、SiC-DPF、触媒担体保持・シール材、 財務概況(連結) 売上高 営業利益 (億円) 5,000 4,000 3,000 3,986 3,190 3,093 600 2,000 400 1,000 200 0 05 06 07 08 1,000 800 2,742 (年度) 09 当期純利益 0 689 800 672 600 435 400 105 05 06 07 08 212 (年度) 09 736 675 425 194 200 0 34 05 06 07 08 (年度) 09 事業別売上高割合 (億円) 600 500 400 300 200 100 0 483 建設事業 4.4% その他事業 6.9% 460 電子事業 58.1% 建材事業 10.1% 271 118 △87 05 06 07 08 (年度) 09 セラミック事業 20.5% 財務情報開示について 当社は、すべての株主や投資家に対し、公正、正確かつ理解しや 株主・投資家向けサイト http://www.ibiden.co.jp/ir/index.html すい情報の適時開示に注力しています。情報開示の基準は東京証 券取引所・適時開示規則に基づき、投資判断に重要な影響を与え る会社の運営・業務および財産などについての項目、すでに開示 された重要な会社情報の内容の変更、中止についての項目とし、 CSR 推進室 財 務 部 知財・法務部 情報システム部 海外事業統括部 国内事業統括部 100 周年事業推進室 総務・人事本部 人 事 部 総 務 部 青柳事業場 河間事業場 大垣事業場 大垣中央事業場 衣浦事業場 常勤監査役 川瀬 豊 常勤監査役 細田 耕治 監査役(社外) 栗林 忠男 監査役(社外) 神戸事業場 生産推進本部 IPM 推進室 品質管理部 購 買 部 貿易・物流部 熊谷 安弘 生産企画部 生産技術統括部 執行役員 生産技術部 環境設計部 会長 岩田 義文 社長 竹中 裕紀 副社長 國嶋 眞文 専務執行役員 平林 佳郎 専務執行役員 小高 博信 専務執行役員 馬渕 勝美 常務執行役員 松尾 敏明 常務執行役員 阪下 敬一 常務執行役員 高木 隆行 常務執行役員 栗田 茂康 執行役員 河島 浩二 執行役員 匂坂 克己 執行役員 岩田 義幸 執行役員 伊藤宗太郎 執行役員 青木 武志 執行役員 桑山 洋一 執行役員 生田 斉彦 環境安全衛生部 エネルギー・環境本部 環境技術部 エネルギー統括部 技術開発本部 企 画 部 PKG 開発部 電子回路開発部 セラミック開発部 生産技術開発部 pKG 事業本部 事業企画部 第 1 営業企画部 第 2 営業企画部 品質保証統括部 第1事業部 生 産 部 第 2 事業部 技 術 部 第 3 事業部 第 4 事業部 pWB 事業本部 第1事業部 モバイル BU 第 2 事業部 インフラ BU 営業企画部 DpF 事業本部 技 術 部 生産技術部 品質保証部 第1事業部 積極的かつ公平に開示する方針です。また適時開示規則に該当し 第 2 事業部 なくとも、投資判断に重要な影響を与える会社情報については、 第 3 事業部 できる限り正確、迅速に、適切な方法で開示します。 Fc 事業本部 AF 事業部 FC 事業部 東京支店 IR サイトトップページ (2010,6,22現在) 33 社 長 室 経営企画本部 監査役 (億円) 1,000 4,135 監 査 室 監査役会 大垣北事業場 経常利益 (億円) 取締役会 大阪支店 34 www.ibiden.co.jp 〒503-8604 岐阜県大垣市神田町2-1 Tel. 0584 (81) 3111 (代) ■発行:社長室 広報グループ CSR推進室 当社Webサイトに常設されたアンケートからCSR報告へのご意見をお聞かせください。 本レポートは、適切に管理された森林から生まれた「FSC認証紙」を使用し、 植物性インキおよび有害な廃液の出ない水なし印刷で印刷しています。 また、デザインはグラフを見やすくするなど色覚の個人差に配慮しています。 FSC: Forest Stewardship Council(森林管理協議会)