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議事概要
eガバメント閣僚会議 ワーキンググループ
(国・地方IT化・BPR推進チーム)(第4回)
議事要旨
1.日時:平成 28 年4月 28 日
16:30~17:15
2.場所:尚友会館1階会議室
3.出席者:
遠藤紘一
内閣官房情報通信(IT)総合戦略室
政府 CIO
向井治紀
内閣官房情報通信(IT)総合戦略室
副政府 CIO
二宮清治
内閣官房情報通信(IT)総合戦略室
次長
澤田稔一
内閣官房情報通信(IT)総合戦略室
参事官
清水剛
内閣官房情報通信(IT)総合戦略室
参事官
林﨑理
内閣官房内閣審議官
柴田聡
内閣官房副長官補付参事官
藤井雅文
内閣官房副長官補付参事官
武川光夫
内閣府子ども子育て本部統括官
原田淳志
総務省大臣官房地域力創造審議官
上村進
総務省行政管理局長
渕上俊則
総務省自治行政局長
南俊行
総務省政策統括官(情報通信担当)
小川秀樹
法務省民事局長
柴﨑澄哉
国税庁長官官房審議官
安藤英作
厚生労働省大臣官房情報政策・政策評価審議官
○開催に当たり、主査である遠藤政府CIOから次のとおり挨拶
国・地方IT化・BPRを進めるうえで、実施主体はあくまでも各府省庁であり当事者意識
をもって取り組んでいただきたく改めて強調しておきたい。
我々は政府システムの運用コスト30%削減というわかりやすい目標をかかげており、
3月末で28%まで削減見込みが立っている。年間運用コスト50億円以上のシステムにつ
いては、1つをのぞいて30%を超えている。各府省がどうやれば30%の目標を達成でき
るかを自ら考えて、この数字が出てきた。
国・地方IT化・BPRは単にコスト削減だけでなく、国民、企業へのサービスの質の向
上を図るというのが重要なポイントである。これまではあまり意識されて来なかったが、
コスト削減以外のメリット、デメリットを議論しながら進めていく姿勢が 見え てき た。
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現在、我々が国の中で実施していることを通じて得られた教訓、人材を活用し、地方
自 治 体の サ ポ ー ト を 実 施 し てい る と こ ろ 。 去 年 か ら自 治 体 を15箇 所 ほ ど 訪問 し た が、
我々は一方的な指示ではなく、良い先行事例を紹介しつつ、各自治体の取り組みをサポ
ートするという姿勢で接したところ、ぜひ一緒に取り組みたいとのことであった。更に
近隣のいくつかの自治体も加わるなど、グループが広がりつつあり、更に横展開してい
きたい。
○第二次報告書(案)に基づき、各担当府省庁より現在の状況、今後の取組について説明。
その後の意見交換での出席者からの主な発言は次のとおり
・遠藤政府CIOには的確な指導をいただいたが、コスト削減のみならず、職員の意識改
革につながっていったことが大きい。
・運用コスト3割削減という目標に対し当初はできるかどうか分からなかったが、遠藤
政府CIOのご指導のおかげで実際に達成の見込みが立ってきた。更に今回のシステム改
革によって、内部事務の削減分を滞納調査等の職員による対応が必要な事務に振り向け
ることが出来る。
・内部管理とか共通管理業務に関しては、効率化により削減された労力を他の重要な業
務に振り分けることができる。今後の行政の進め方であると感じるが、これらを共有し
ていくよい機会である。
・自治体クラウドについて自治体の首長の関心が高い一方、運用コスト3割削減の意義
が実感を伴って受け止められていないと感じる。今後は、今般取りまとめた全国で56グ
ループの自治体クラウドの取組事例に係る深掘り・分析及び整理・類型化の結果を持っ
て働きかけていきたい。また、自治体の業務の標準化を行う観点からも、今般取りまと
めたものを活用し、自治体クラウドの取組についてアドバイスを実施したり、自治体ク
ラウドの質の向上を図ったりしてまいりたい。
・大規模自治体ではクラウド化が進んでいる自治体と、そうでない自治体がある。一定
のステージまで進んでいる自治体ではそれなりの効果が出ている。それを他の自治体へ
展開するには課題があると感じる。クラウド化により将来の住民サービスに繋がるとい
うインセンティブを見せていかないといけない。
・子育てワンストップサービスはまだこれからの取り組みである。平成29年にオンライ
ンで子育て関連の手続きの一部が出来るようになるが、子育てをしている世代はスマー
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トフォンやパソコンの利用世代でもあり、ワンストップサービスは非常に役に立つ。児
童手当では引っ越し、年収変化の際にもこのサービスが役に立つのではないか。
その一方で、特にひとり親世帯の扶養手当等などは、オンラインではなく、窓口に来
てもらって、対面で現況報告をいただく方がよかったりもするので、画一的にオンライ
ン化すればよいかと言えば、そうでもない。
市町村にとって一番大きいのはコストの問題。政府としては、処遇改善等のためのい
わゆる0.3兆円超の財源を確保することが現在の最優先課題であり、コスト負担につい
ては検討が必要。去年の4月からの「子ども・子育て支援新制度」開始で感じるのは自
治体によって対応能力が違うということ。子ども・子育て支援の分野は市町村が実施主
体となっており、これら自治体の対応能力に応じてワンストップサービス化に協力して
もらうためには、まずは子ども・子育て以外の分野も含めた統一的なプラットフォーム
をしっかり作った上でやらないといけない。
・ハローワークの取組を進める中で改革の進展があり、それを目の当たりにして衝撃を
受けた。ある意味このチームでやろうとしていることは霞が関の意識改革につながるの
ではないか。非常に意義深い取り組みだと思っている。
○閉会にあたり、遠藤政府CIOから次のとおりコメント
本報告書案で取り組んだテーマの中には、法人設立やハローワークのように当初より
範囲が広がっている好事例もみられる。ハローワークについては、ハローワークで求人
募集をしている企業のうち、労災が多い企業を法人番号で特定することができ、問題発
生を事前に防いだり、法人に対する的確な指導がやりやすくなる。
ひとつの課題を取りあげて突き詰めると、実はそれが単独で存在しているわけではな
く、周りと実は繋がっているということをIT化・BPRの活動を通じて体験いただきたい。
皆様においてはこれから責任を持って、今まで以上に取り組んでいただく。本年4月
から、各府省にサイバーセキュリティ・情報化審議官等が設置されたので、ぜひ有効に
ご活用いただきたい。このように新たな取り組みを含め、IT化・BPRが進んできたこと
は大変心強い。
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