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B. メニューの項目

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B. メニューの項目
Ⅳ M u l t i S pe c の リ フ ァ レ ン ス
B. メニューの項目
Apple(アップル)
メニュー(マッキントッシュ版のみ)
About
MultiSpec…
このメニューは使用しているマルチスペックのバージ
ョン番号と日付を表示します。またメニュー項目では
パデュー大学研究財団の著作権も表示しています。
アップル・メニューの他の選択項目は導入されている
特定のマッキントッシュによって異なり、マルチスペックとは無関係です。
File(ファイル)メニュー
File メニューには画像やその他のファイルを開いたり、
ロード、保存、プリントしたりする機能があります
File-New Project(ファイル-新プロジェクト)メニュー項
目
このメニューで、アクティブになっている画像ウィンドー
に新しいプロジェクトを開くことができます。プロジェク
ト・ウィン ドーはモニターの右側に表示されます。通常、
プロセッサーメニューの下にある‘ Statistics...(統計
量計算)’ または ’Cluster...(クラスター)’が次の
ステップとして選択されます。この’New Project’のス
テップをスキップし、Statistics..’’や‘ Cluster...’
メニュー項目でも選択できます。プロジェクト・ ファイル
が 開 か れ て い な い 場 合 、 ’Statistics...’
や’Cluster...’ メニュー項目を選択すると、アクティ
ブな画像ウィンドーのために新しいプロジェクトが自動
的に開かれます。
File - Open Image(ファイルー画像を開く)メニュー項目
このメニュー項目を選ぶと、表示する画像を選択するためのダイアログ・ ボックスが表
示されます。ダイアログ・ ボックスには以下に示すように、現行ディスクのファイルの
リストがあり、このディスクにあるファイ画像ファイルやすべてのフォルダがリストさ
れています。
マッキントッシュ版:マルチスペックは TEXT, BINA, ????, rIMG(MacSADIE),TPIC(非
圧縮の TARGA), TIFF(非圧縮の TIFF),Gcls(GAIA)のタイプのファイルが全画像ファ
イルであると仮定しています。ファイル メニューのもとで、
‘ファイルを開く’を選択
しているときにオプション・ キーを押すと、全てのファイルタイプのファイルがリスト
されます。
候補となる TIFF 画像は 8 ないし 16 ビット(1 ビットではない)で画像は、圧縮形式で
はいけません。カラー・ テーブルをもつこれらの TIFF 画像は、主題タイプの画像とし
て扱われ、複数のレイヤー(またはチャネル)をもち、カラー・ テーブルを持たない画
像は、多重分光画像タイプとして扱われます。
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B. メニュー項目
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Select Image(画像選択)ダイアログ・ボックス(ウィンドーズ版)
(訳注:以下下線部はマッキントッシュ版向け)
Select Image(画像選択): このポップアップ・ ボックスで、ディスクや階層化さ
れているファイル・リストの上位フォルダを選ぶことができます。
Macintosh HD(マッキントッシュ HD): このボタンの名前は左のリストにあるフ
ァイルが保存されているディスク・ ボリューウムの名前です。このボタンをクリッ
クするとフォルダの階層は1レベル上に移動します。
Eject(とりだし): このボタンで、アクティブなドライブが、入れ替え可能なデ
ィスクの場合、そのディスクを取り出すこととができます。このボタンは、ディス
クが入れ替え可能な場合にのみ、稼動します。
Desktop(ディスクトップ): このボタンで、ディスクの階層構造の最上層ファイ
ルとボリューウムのリストを表示します。
(訳注:以下マッキントッシュ・ウィンドーズ共通)
Open(開く): このボタンでファイルのリストから選んだファイルを開くことがで
きます。リスト内のファイルを選択した後で、それをクリックするか、リターン・
キーまたはエンター・ キーを押たり、リストのファイル名をダブル・ クリックする
と実行ファイルを開くオペレーションが開始します。
Cancel: このボタンでオペレーションをキャンセルします。‘画像を開く‘オペレ
ーションはキャンセルされます。
Open image as(・・と して画像を開く): このラジオ・ ボタンでマルチスペック
が画像ファイルをどのように扱うか----多重分光画像や主題画像として扱うかを
既定します。
:
-
規定値の場合、マルチスペックはファイルにヘッダー情報がある場合にヘ
ッダー情報から画像の扱い方を決定します。
-
多重分光画像は、通常多重分光スキャナー・ データを開き、選択したチャ
ネルを赤、みどり、青として表示します。
-
主題画像は、通常分類の出力画像あるいは地理情報システム (GIS)のラス
ター画像を選択し、特定の主題に対して特定のカラーを割り当てます。
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Link to active image window(アクティブ・ウ ィンドーへのリンク): このチェ
ック・ ボックスで、新しく選択した画像を、アクティブな画像ウィンドーに表示さ
れる画像ファイルにリンクします。この論理的にリンクしたファイルは、あたかも
1 つの画像ファイルのように取り扱われます。これは各チャネル毎に別のファイル
になっている場合に便利なものです。以下 Logically Linking Files(論理的にフ
ァイルをリンクする)で説明する手順を参照してください。この手順で論知的にリ
ンクしたファイルを組み合わせて 1 つのファイルを作成することができます。この
手順は、Combining Files into a Single New File(ファイルを結合して 1 つの新
しいファイルにする)で、 説明してあります。このチェック・ボ ックスは、アク
ティブな多重分光画像ウィンドーがない場合には、利用できません。
画像ファイルが開かれると
画像ファイルが選択され、それが開かれると、マルチスペックはその画像が識別で
きる形式のものかどうかをチェックします。Recognized Formats(識別できる形式)
を参照してください。
フ ァ イ ル が 識 別 で き る 形 式 で な い 場 合 、 マ ル チ ス ペ ッ ク は 、 Change Image
Description(画像記述の変更)ダイアログ・ボッ クスを表示します。詳しいこと
は Change Image Description(画像記述の変更) メニュー項目を参照してくださ
い。マルチスペックはヘダー・ レコードから画像形式を読み取り、Processor ―
Display Image(プロセッサー画像表示)メニュー項目で説明した多重分光表示仕
様か主題表示仕様ダイアログ・ボックスを開きます。
識別できるデータ形式
現在ところ識別できるデータ形式は:
ArcView,
ArcView 形状 ファイル
ENVI,
ERDAS *.LAN,
ERDAS *.GIS,
ERDAS 画像, (4,8, 16-ビット符号付と符号なしデータ値;非圧縮)
FastL7A,
GAIA,
GeoTIFF & TIFF 非圧縮,
HDF-サイエンティフィック・データ・モデル
(全部を一つのファイルにする)
、
Land Analysis System (LAS),
LARSYS 多重分光画像ストレージ・テープ (MIST),
LGSOWG,
MacSADIE,
MultiSpec ASCII 分類形式のデータ・ファイル,
PDS,
Sun "Screen Dump",
TARGA uncompressed,
VICAR(訳注:JPL のシステム)
(訳注:太字は日本でもポピュラーな形式)
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Logically Linking Files(論理的にファイルをリンクする)
例えば、4 バンドの画像が 4 つの別々のファイルとして分離されて保存されてい
るような場合には、これらの多重分光画像を論理的にリンクして、一つの画像
ファイルのようにすることができます。また、同じライン数とカラム数を持ち、
それぞれの画素が同じ場所に対応している時系列的な多重画像が別のファイル
に保存されているような場合もリンクできます。(次ぎに説明する Combining
Files into a Single New File:複数のファイルを結合して単一のファイルの
する項を参照してください)
ディスク・ ファイルをリンクして一つの画像ウィンドーにするには、まず、最
初の多重分光画像をファイル メニューにある‘画像を開く’を利用して開きま
す。別のディスク・ ファイルをアクティブな画像ウィンドーにリンクするには、
もう一度‘画像を開く’を利用します。このとき、ダイアログ・ボ ックスの下
のほうにある ’Link to Active Image Window(アクティブ・画像ウ ィンドー
にリンクする)’オプションが表示されます。 このボックスをチェックし、ア
クティブな画像ウィンドーにリンクする画像を選択します。この’Link to
Active Image Window’がチェックされ、Cancel を選択しない限り、ユーザはさ
らに画像ディスク・ ファイルを’open image(画像を開く)ダイアログ・ ボッ
クスで、自動的にアクティブな画像ウィンドーにリンクできます。
‘open image’
ダイアログ・ボッ クスのタイトルはそれまで、いくつのディスク・ ファイルを
選択、リンクしたかその数を表示します。画像ウィンドー名は ’Ln-’という
接頭語がつきます。ここで n は画像ウィンドーにリンクされたディスク・ファ
イルの数です。分離されていたディスク・ ファイルを一緒にリンクした後は、”
論理的にリンクした画像についてプロセッサーの‘Display Image(画像表示)
、
Histogram(ヒストグラム)
、 List Data(リストデータ)
、 Principal Components
(主成分)、 や Reformat(再形式変換) を実行することができます。この“論
理的に結合した”画像はプロジェクトの基底画像とすることはできません。
論理的にリンクしたものには、そのほかのルールや制約があり:
- リンクは、多重分光タイプの画像ウィンドーで利用される画像についての
み可能
- リンク可能な画像ディスク・ファイルはデータ・バイト数、ライン数と カ
ラム数の異なったものや、チャネル数が異なったものや、BIL と BSQ 形式が
混在してもよい。(ノート: BIS 形式は論理的にリンクした画像には利用で
きません。BIS ファイルを BIL または BSQ 形式に予め変換しておきます。)
リンクされた画像は、それぞれの分離された画像ディスク ファイルのそ
れぞれのパラメタを論理結合した最大のラインとカラム数を持つことにな
ります。
- 全画像は、最初のラインとカラムに合わせられます。それぞれの画像ディ
スク・ファイルを、異なったラインとカラムに重ね合わせはできません。
Combining Files into a Single New File(複数ファイルを結合して単一ファイルにする)
論理的にリンクされた画像ディスク・ファイ ルの全チャネルを含む新しいディス
ク・ ファイルを作成するには、プロセッサー-メニューの‘Reformat(形式再編成)
を利用します。目的のファイルをリンクしたあとで、これを行うには Reformat プ
ロセッサーの下にある Change Image File Format(画像ファイル形式の変換)オ
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プションを選びます。この Change Image File Format(画像ファイル形式の変換
ダイアログ・ボックスで’New File for the Output File(出力ファイルに新ファ
イルを)を選択します。必要に応じて他のオプションも選びます。新しいファイル
には名前をつけ OK をクリックすると作成されます。この新しいファイルが以後、
プロジェクトの基底画像として、また外のファイルに使えます。
画像ファイルを開く別の方法
画像ファイルは、画像ファイル名やマルチスペックの文書のアイコンをダブル・ ク
リックしたり、画像ファイルをマルチスペックのアプリケーション・ アイコンにド
ラッグしても開くことができます。
マルチスペックを開始し、画像ファイルを開く別の方法は、マルチスペックを選択
し、検索プログラムで画像ファイルを選択し、選択した項目の上をダブル・ クリッ
クすることです。マルチスペックが開始され、自動的に選択した画像ファイルが開
かれます。
さらに、.STA 拡張子か.TRL 拡張子を持つファイルをダブル・クリックすると、そ
れに関連した画像が同じフォルダにあると、その画像が開かれます。
ArcView 形状 ファイル
(画像ウィンドーが最初に開いていると)ArcView の形状ファイルを開くことがで
きます。マックの画像ウィンドーが開かれている場合、画像ウィンドーの下左に追
加されているポップアップ ボタンでオーバーレイのオン/オフの切り替えができ
ます。ウィンドーズ版の場合は、ツールバーのズーム・ ボタンのとなりにあります。
(現在のところ、カラーについてのコントロールはありません)形状ファイルは、
アクティブな画像ウィンドーに加えられます。特定の形状ファイルをメモリーから
削除するには‘Edit - Clear Overlay’(編集― オーバーレイをクリアー)メニュ
ー項目を使います。
画像マップ情報
マルチスペックは少なくとも、ERDAS *.lan および *.gis, ERDAS Imagine, FastL7A
と GeoSPOT GeoTIFF ファイルにあるマップの幾何情報を読み込めます。この情報
はマップ座標を表示したり、画像ウィンドーに形状ファイルの重ね書きオプション
を可能にするために利用されます。
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File-Open Project...(ファイル-プロジェクトを開く)メニュー項目
このメニュー項目で、これまでに実行し、保存してあるプロジェクトをユーザが選択で
きるダイアログ・ ボックスが表示されます。このダイアログ・ ボックスには、現行のフ
ォルダ内のプロジェクト・ ファイルと全フォルダがあるディスク上のファイルをリスト
します。
MultiSpec は"TEXT" ファイル全てをプロジェクト・ファイルの候補とみなします。
Select Project(プロジェクト選択)ダイアログ・ボックス
Select Project Popup Box: このポップアップ・ボック スで、ディスクや階層化さ
れているファイル・リストの上位フォルダを選ぶことができます。
(訳注:以下下線部はマッキントッシュ版のみ)
Macintosh HD: このボタン上の名前はリストされているファイルが保存されてい
るディスク・ ボリュームの名前です。このボタンをクリックすると、階層化されて
いるフォルダの 1 レベル上に移動します。
Eject:アクティブなディスク除去可能なディスク・ ドライブの場合、このボタンで、
そのリムーバブル・ ディスクを取り出します。このボタンはディスクが除去可能な
場合にのみ利用可能です。
Desktop(ディスクトップ): このボタンでディスク階層の最上レベルのファイル
とボリューウムのリストをみることができます。
Open(開く): このボタンでリストから選択したファイルを開きます。リストにあ
るファイルを選択したあと、このボタンをクリックするか、リターン.キーまたは
エンター・ キーを押すか、リストの中のファイル名をダブル・ クリックすると、実
行されます。選択したファイルがプロジェクト・ ファイルでなかった場合には注意
され、ファイルのリストが再び提示され、他の選択ができます。
Cancel: このボタンでオペレーションをキャンセルし、プロジェクト・ ファイルは
開けません。
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プロジェクト ファイルを開く別の方法
マッキントッシュ版のみ: マルチスペックを開始し、Finder Window(検索ウィン
ドー)にあるプロジェクト・ ファイルをダブル・ クリックするとプロジェクト・ フ
ァイルを開くことができます。
File - Open Project Image(ファイル-プロジェクト画像を開く)メニュー項目
このメニュー項目で現行プロジェクトの画像を開くことができます。以下に述べる
Project(プロジェクト)メニュー の説明を参照してください。
File-Open Thematic Class/Group Info…(主題クラス/グループ情報を開く)メニュ
ー項目:
このメニュー項目で、現在アクティブになっている画像ウィンドーについて、主題クラ
ス、またはグループ情報を、規定値ファイルからロードしたものとは別のファイルから
ロードすることができます。この項目は、主題タイプのアクティブな画像ウィンドーに
対してのみ利用可能です。また、メニュー項目は、アクティブ画像ウィンドーがクラス
を表示している場合には“Open Thematic Class”となり、グループを表示している
場合には“Open Thematic Groups”と表示されます。
情報グループとその作成については、
“Thematic
てください。
Windows“にあるセクションを参照し
File-Close Window(ファイル-ウィンドーを閉じる):
このメニュー項目で、現在アクティブなウィンドーを閉じることができます。アクティ
ブなウィンドーは、Window メニューを見ると判定できます。アクティブなウィンドー
名の隣にはチェック・ マークが付いています。このメニュー項目で閉じることのできる
ウィンドーは、画像ウィンドー、グラフ・ ウィンドー、プロジェクト・ ウィンドーです。
“Close Windows”メニューは、画像ウィンドーがアクティブになっているときには、
“Close Image Window”となり、プロジェクト・ウィンド ーがアクティブのときには、
“Close Project Window”と、また、グラフィック・ウィンドーがアクティブのとき に
は、“Close Graphic Window”に変わります。また、画像、グラフィックとプロジェク
ト・ウィン ドーは、Close Box(ウィンドーの右上のある小さなボックス)をクリック
して閉じることもできます。
画像ウィンドーを閉じる(Close Image Window)
:“Close Image Window(画像ウィン
ドーを閉じる)“メニュー項目は、アクティブになっている画像ウィンドーに関連した
画像ファイルを使う必要がなくなったときに利用します。画像ウィンドーが閉じられ、
ウィンドーとその内容、ウィンドーに関連したメモリーがすべてを廃棄されます。アク
ティブであった画像ウィンドーの直ぐ下にあるウィンドーが新しい画像ウィンドーに
なります。Window メニューを見て、どの画像ウィンドーをアクティブにするかを決定
します。アクティブな画像ウィンドーの名前は輪郭付きの文字で表示されます。
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Close Project Window(プロジェクト・ ウィンドーを閉じる):
“Close Project Window(プ
ロジェクト・ウィンドーを閉じる)”メニュー項目は、プロジェクトが必要でなく なっ
たときに利用します。プロジェクト・ ウィンドーが閉じられ、プロジェクトに関連した
メモリーも廃棄されます。最後に保存したときからプロジェクトに何らかの変更があっ
た場合には、1)“Save The Project(プロジェクトを保存する)”、2)”Not Save the
Project(プロジェクトを保存しない)、3)
”Cancel The ‘Close the Project Window(プ
ロジェクト・ウィンドーを閉じるをキャンセルする)“のいずれかを選択します。
Close Graph Window(グラフ・ウィン ドーを閉じる):“Close Graph Window(グラ
フ・ウィンドーを閉じる)“メニュー項目は、アクティブになっているグラフ・ウ ィン
ドーが不要になった時に使用します。グラフ・ ウィンドーは閉じられ、グラフに関連し
たメモリーも廃棄されます。
註:テキスト出力ウィンドーは、閉じることはできませんが、Window メニューを使っ
て、テキスト出力ウィンドーを非表示にすることはできます。
File-Load/Save Transformation Matrix.(変換行列をロード/保存する)メニュー項目
このマルチスペックのセッションで、主成分や特徴変換が前もって計算されている場合、
“Save Transformation(変換行列を保存する)”を選択すると、この変換行列をディス
ク・ファイルに保存することができます。
このような変換行列がメモリーに記憶されていない場合、“Load Transformation
Matrix”を使うと、ディスクに予め保存されているこのような変換行列をロードするこ
とができます。
ただし、マッキントッシュ版で書かれた変換ファイルはウィンドーズでは読み込めず、
逆もまた同様です。
File-Save Thematic Class Info
As..(主題クラス情報を保存する)
主題画像ウィンドーの画像に、クラス名、場合によっては表示カラーに変更を加えたと
き、このメニュー項目で、その主題クラスの情報を保存することができます。情報
は .trl ファイルとして保存されます。主題画像ファイルが開かれディスプレイに表示
されると、このクラス情報は*.trl が主題画像ファイルと同じベース名を持つ限り、自
動的に読み込まれ利用できるようになります。
File-Save Thematic Group Info
As..(主題グループ情報を保存する):
クラスのグルーピング、グループ名、場合によっては表示カラーを変えた場合、このメ
ニュー項目で、グループ情報を保存することができます。この情報は主題画像ファイル
の終わり、データの後ろに保存されます。主題画像ファイルが開かれディスプレイに表
示されているときは、グループ情報は自動的に読み込まれ利用できるようになります。
Save Text Output As…(テキスト出力に名前をつけて保存):
このメニュー項目で、出力テキスト・ ウィンドーにあるテキスト(またはテキストの一
部)を別のテキスト・ ファイルに保存できます。保存されたファイルは、他のアプリケ
ーション・ プログラム、例えばワード・ プロセッサーで利用できます。このメニュー項
目はテキスト ウィンドーがアクティブなときにのみ有効です。
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Save Image To TIFF As…(画像をTIFF形式のファイルとして名前をつけて保存):
このメニュー項目で、アクティブな画像ウィンドーに表示されている画像(またはその
一部)を TIFF フォーマットのディスク・ファイルとして保存します。この場合、保存さ
れるのは表示されている画像のバンドだけで、データ・ファイルの全バンドがこの方法
で保存されるのではないことに注意してください。主題画像と 8 ビットのカラー・マル
チスペクトル画像は TIFF パレット・カラー画像として、1 チャネルマルチスペクトル
画像は TIFF 階調画像として、16-24 ビットのカラー、マルチスペクトル画像は TIFF RGB
フル・ カラー画像として保存されます。このメニュー項目は画像ウィンドーがアクティ
ブになっているときにのみ有効です。
File - Save Project(ファイル-プロジェクトを保存)メニュー項目
このメニュー項目で、現行のプロジェクトを、そのプロジェクトを読みこむときに利用
したファイル、または最後に保存したファイルと同じファイルに保存します。これが新
しい’Untitled’ プロジェクトの場合には、ダイアログ・ボックス が表示され、ファ
イル名をリクエストしてきます。規定値の名前は常に与えられます。
File - Save Project As...〔ファイル-プロジェクト・ ファイルを・・と名づ
存〕メニュー項目
けて保
このメニュー項目で、現行のプロジェクトでプロジェクトを読みこんで利用したファイ
ルとは異なったファイルに保存できます。表示されたダイアログ・ ボックスで、プロジ
ェクト・ ファイルを保存する新しいファイル名の入力や、ディスク・ ドライブやフォル
ダの選択ができます。入力したファイル名が既存のものとダブっている場合には、その
ファイルを上書きするか、オペレーションをキャンセルするかの警告があり、対応をき
いてきます。また、ファイルの保存に十分なディスク容量がない場合も同様です。
File - Page Setup...(ページ設定)(マッキントッシュ版):または
File - Print Setup (プリント設定)(ウィンドーズ版)
このメニュー項目で、プリント用のパラメターを設定するための標準的なダイアログの
表示をリクエストできます。
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File-Print(ファイル-プリント)メニュー項目
テキスト・ウィンドーの場合:
このメニュー項目で、テキスト・出力ウィンドー内のテキスト(または選択したその一
部)を選択したプリンターで印刷します。
画像ウィンドーの場合:
このメニュー項目で、アクティブ画像ウィンドーの画像(またはその選択した部分)を
選択したプリンターで印刷します。 ページ設定ダイアログで“縮小または拡大”パラ
メターで修正していないかぎり、画像は画像ウィンドーで使用されている縮尺でプリン
トされます。
マッキントッシュ版の場合:このメニュー項目を選ぶ
と、右に示したダイアログが表示されます。このダイ
アログ・ ボックスから画像をプリントするのに必要な
ページ数が分かり、画像を1ページにおさめられるよ
うにスケールを合わせることもできます。
ウィンドーズ版の場合には、画像が印刷ページに対し
て大き過ぎる場合には、1ページに収まるようにスケ
ールダウンします。
主題画像ウィンドーの凡例は、画像ウィンドーに表示されている場合にはプリントされ
ますが、凡例が表示されていない場合にはプリントされません。
フィールドの境界が表示されている場合には、表示されている通りにプリントされます。
グラフ・ウィンドーの場合:
このメニュー項目で、ウィンドーを選択したプリンターにプリントします。グラフ・ ウ
ィンドーはページの中央、ウィンドーに表示されている大きさでプリントされます。グ
ラフが大きすぎて1ページに納まらない場合には、そのページに合うようにスケールダ
ウンされます。
利用するプリンターの選択はそれぞれマッキントッシュまたはウィンドーズのOSが
用意する方法を利用します。Macintosh システムの場合には。
“Apple”メニューの下に
ある“Chooser”メニュー項目を利用してプリンターを選択します。
File-Quit
MultiSpec(マルチスペックの終了)メニュー項目:
このメニュー項目で MultiSpec を終了します。最後の保存をおこなった後、プロジェク
トになんらかの変更があれば、変更を保存するかどうかを聞いてくるダイアログが表示
されます。保存、保存しない、キャンセルのオプションがあります。開かれている主題
画像ウィンドーも最後に保存が行われたあとに何らかの変更ができたときには、クラス
またはグループ情報を保存するかきいてきます。出力テキスト・ ウィンドーについても
同様に、最後に保存が行われた後に変更がある場合には、出力テキスト・ ウィンドーを
保存するか否かをきいてきます。
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Edit(編集)メニュー
編集メニューは、MultiSpec のテキスト、画像、グラフや
プロジェクト・ ウィンドーについて、元に戻す、切り出し、
コピー、貼り付けなど、編集をおこないます。
Edit― Undo(もとに戻す)
Undo コマンドは、プロジェクト・ウィン ドーがアクティ
ブのときにだけ利用できます。Cut Field 手順をもとに戻
すことができます。つまり、クラスから切り取られたフィ
ールドを元のクラスに戻します。このフィールドは、フィ
ールド・ リストの最後になります。フィールドの消去に加
え、必要に応じて、フィールドがリストされている順序を
変える手段にも使えます。同様に、Cut Class おこなった
後でそれをもとに戻すことも可能です。註:最後に行った切り取り操作だけがもとに戻
せます。
“Paste Field” や “Paste Class Field”による操作はもとに戻せません。
Edit― Cut(切り取り)
“Cut”メニューで、アクティブなウィンドーのテキスト、プロジェクト・ フィールド、
またはクラスの切り出しができます。
テキスト・ウィンドーの場合。Cut コマンドで、出力ウィンドー内のテキストを切り取
ることができます。選んだテキストはビデオ・ 反転 モード(白黒表示の場合)
、カラー
表示スクリーン上ではハイライトになります。テキスト・ ウィンドーから切り取ったテ
キストは、クリップボードにコピーされ、他のアプリケーションの文書に貼り付けるこ
とができます。
出力ウィンドーのテキストは、I 印のカーソルを、切り出したいテキストのはじめに置
き、マウスをクリックし、押したまま切り出したいテキスト全体にドラッグします。選
んだテキストはビデオ・反転 モードとなります。テキスト全体を選びたいときは、シ
ョート・カットとして“ Select All”コマンドを使用してください。
画像ウィンドーの場合には、このコマンドは利用できません。
プロジェクト・ ウィンドーの場合、Cut コマンドは、プロジェクト・ ファイルからフィ
ールド、(Cut Field) または、クラス(Cut Class)を切り出します。Cut Class
メニューは、プロジェクト・ ウィンドーがアクティブで、プロジェクト・ モードにある
とき(すなわち、ウィンドーにクラスがリストされているとき)利用可能となります。
矢印のカーソルを、クラス・ リストにある目的のクラスに置き、一度クリックするとそ
のクラスが選択できます。Edit メニューの Cut Class コマンドを実行すると、選んだ
クラスがクラス・リス トからカットされます。クラスが切り出されたあと、Edit メニ
ューの Undo Class Cut コマンドが利用可能になります。
(Undo の項を参照)
Cut Field は Cut Class と類似した動作をします。しかし、この場合、プロジェクト・
ウィンドーはアクティブでクラス・ モードでなければなりません(すなわち、クラス内
のフィールド・ リストがプロジェクト・ ウィンドーにリストされていなければなりませ
ん)。フィ−ルドが切り出された後で、Edit メニューの“Undo Cut Field”が利用可能
になります。
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Edit― Copy(コピー)
“Copy”
(コピー)メニュー項目はテキスト出力、画像ウインド−とグラフ・ ウィンド
ー用です。
テキスト出力・ウィンドーの場合:“Copy”メニュー項目で、選択したテキストをクリ
ップボードにコピーします。そのコピーは他のアプリケーションの文書に貼り付けるこ
とができます。テキスト・ウィンドーのテキスト選択を参照して下さい。
画像ウィンドーの場合:Copy コマンドで選択した画像をクリップボードにコピーしま
す。コピーした画像は他のアプリケーションの文書に貼り付けることができます。
また、クリップボードにコピーしたい画像の左上隅にクロス印のカーソルをおいて、マ
ウスを押したまま画像の右下隅までドラッグして選択したい部分を長方形で囲み、マウ
スを放すと、長方形の画像の一部をクリップボードにコピーできます。選択した領域の
まわりにボックスが描かれます。すべての画像を選びたいときは“Select All”メニュ
ー項目を利用してください。
主題タイプの画像では、凡例が画面に表示されている限り、選択された画像と一緒に凡
例もクリップボードにコピーされます。
フィールドの境界も画像ウィンドーに表示されている場合には、一緒にコピーされます。
グラフ・ウィンドーの場合。“Copy”(コピー)メニュー項目は、グラフ・ウィンドー
をクリップボードにコピーします。これは他のアプリケーションの文書に貼り付けが可
能です。
Edit― Paste(貼り付け)メニュー項目
Paste(貼り付け)メニュー項目は、出力テキスト・ウィ ンドーとプロジェクト・ウ ィ
ンドー用だけに実施されています。
出力テキスト・ ウィンドーの場合:このメニュー項目を用いて前に切り取りまたはクリ
ップボードにコピーしたテキストを出力テキスト・ ウィンドー内の目的の場所に貼り付
けることができます。
プロジェクト・ウィンドーの場合 : このメニュー項目を用いて、切り出されたフィー
ルドまたはプロジェクト統計ファイルで“Cut Class”
(クラスを切り出す)で切り出
されたフィールドを、プロジェクト・ウィ ンドーの Project Class List(プロジェク
ト・ クラス・ リスト)モードで他のクラスが選択されると”Paste Field“(フィールド
の貼り付け)が利用できるようになります。
“Paste Class Fields”
(クラス・ フィールドの貼り付け)はクラスが切り出され、かつ
プロジェクト・ ウィンドーの“プロジェクト・ クラス・ リスト・ モード”で他のクラス
が選択された後に利用可能になります。
Edit−Clear(クリアー)メニュー項目
“Clear”メニュー項目は出力テキスト・ウィン ドー用のみで利用できます。“Clear”
メニュー項目は“Cut”メニュー項目と同じ効果を持ちますが、
“Clear”の場合にはク
リップボードにコピーされません。
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Edit― Select All(全体を選択)メニュー項目
この“Select All”メニュー項目は、テキスト出力ウィンドーと画像ウィンドーのみに
実施されます。
テキスト出力ウィンドーの場合:
“Select All”を選択すると、出力テキスト・ ウィンド
ー内のテキスト全体が選択されます。すなわち、これが実行されるとテキスト全体が選
択されビデオが反転されます。
画像ウィンドーの場合:
“Select All”を選択すると、画像ウィンドーにある画像全体が
選択されます。この項目が実行された後には、画像全体の周囲が点線で囲まれます。
Edit― Selection Rectangle(長方形を選択)メニュー項目
このメニュー項目は画像ウィンドーやプ
ロジェクト・ ウィンドーがアクティブにな
っている場合に利用できます。右に示した
ダイアログ・ ボックスが表示され、選択し
たい長方形のラインやカラムの入力や修
正が可能となります。
註:このメニュー項目はプロジェクト・ ウ
ィンドーが開かれており、選択した領域が
多角形で定義されている場合には利用で
きません。
Edit-Clear Selection Rectangle(長方形選択をクリアー)メニュー項目
このメニュー項目は、画像がアクティブ・ ウィンドーで、かつ長方形が選択されている
ときに利用可能になります。表示されている画像内の、選択されている長方形をクリア
ーします。Delete キーを押しても同じことが行えます。
Edit-Clear Transformation Matrix(変換行列をクリアー)メニュー項目
このメニュー項目は、主成分変換または特徴抽出変換が計算されているときに利用可能
になります。メモリーにある変換行列をクリアーするのに利用します。このコマンドを
実行すると、ダイアログ・ ボックスが表示されて、本当にメモリーから変換行列を削除
するかどうか確認してきます。
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B. メニュー項目
Ⅳ M u l t i S pe c の リ フ ァ レ ン ス
Edit―
Image Description…(画像記述編集)メニュー項目
このメニュー項目で、画像ファイルの形式記述の変更ができます。このメニューを選ぶ
と、下図に示したような“Set MultiSpectral File Format Specification”
(多重分光フ
ァイル形式仕様)、または、
“Set Thematic File Format Specification”(主題画像形式
仕様設定)ダイアログ・ ボックスが表示されます。マルチスペックが画像を“Open
Image”(画像を開く)を選択して開くと、その画像のヘッダーの内容を、マルチスぺッ
クが理解できなかった場合にも、次の2つのうち何れかが表示されます。
Set Image File Format Specification(画像ファイル形式仕様設定)ダイアログ・ ボックス
Number of Lines/Columns/Channels/Classes: これらのエディット・ ボックスで、
ライン数、カラム数、チャネル数(多重分光画像の場合)やクラス数(主題画像の
場合)が入力できます。
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B. メニュー項目
Ⅳ M u l t i S pe c の リ フ ァ レ ン ス
Start Line Number/Start Column Number(開始ライン数/開始カラム数: これら
の 2 つのエディット・ ボックスで、画像が、大きな画像の部分画像ならば、アクテ
ィブな画像ファイルに、開始ライン数とカラム数を入力できます。これは、同じ画
像のなかの、それぞれ異なった部分画像である2つの画像ファイル内の領域を比較
するときや、基底画像のプロジェクト情報をその領域の部分である関連画像に適用
するときに便利です。
File Header Bytes/File Trailer Bytes(ファイル・ へダー・ バイト数/ファイル・ ト
レイラー・ バイト数): これらの 2 つのエディット・ ボックスで、それぞれ、画像
データを読みこむときに、スキップするバイト数と、ファイルの終わりにどのバイ
ト数を無視するかを入力できます。
Preline Bytes/Postline Bytes(ラインの前部/後部のバイト数): これらの2つの
エディット・ ボックスで、画像データを読みこむときに各ラインの初めと終わりに
無視するバイト数を指定できます。例えば、校正用の情報は、これらのバイトに保
存されていることがあります。
Prechannel Bytes/Postchannel Bytes(チャネルの前部・ 後部のバイト): (多重分
光画像ファイルのみ) これらの 2 つのエディット・ ボックスで画像データを読みこ
むときに無視する各チャネルのデータのバイト数を入力できます。
Band Interleave Format(バンド・ インターリーブ形式): (多重分光画像ファイル
のみ) このポップアップ・ メニューで、画像データがファイル内でどのように編成
されているかを示します。3 種の選択ができます。−BIL はラインごとのバイト・
インターリーブ形式、BSQ はバンド・シク エンシャル、BIS はサンプル毎のバン
ド・ インターリーブ形式です。
(BIS はまた画素ごとのバンド・ インターリーブま
たは BIP と呼ばれることがあります)
Bytes Per Data Value(データあたりのバイト数): このポップアップ・メニ ュー
で、1データ当たりのバイト数、1または2バイトのいずれもを指定できます。
Bits Per Data Value(データ値のビット数): このポップアップ メニューで、デ
ータのビット数を指定できます。-4, 8, 10, 12, 13, 14, 15 または 16 ビットです。
このパラメターは、2 バイトの高分光解像度データのヒストグラムを作成するとき
に重要になります。16 ビットの情報を許容するようなヒストグラムを作成するに
は、例えば 200 チャネルの高分光解像度データx65,535x4バイトといった量にな
り、膨大なメモリーが必要になります。しかし、例えば、データの値が実際には
13 ビットであることが分かっている場合には、必要なメモリーは、前に比べて 1/8
になります。
Swap Bytes(バイトの交換): このチェック・ ボックスで、2 バイトデータ値の場
合に、バイトの順序を入れ替えるかどうかを指定することができます。
Signed Data(符号付データ): (多重分光画像ファイルのみ) このチェック・ ボッ
クスで、マルチスペックが符号なしデータ (チェックなし)や、符号付きデータ (チ
ェック付き)を扱うかどうかを指定できます。
Determine Number of Classes(クラス数の決定): (主題画像のみ) このボタンで
は、ファイルを読み、ファイル内にある異なったデータ値の数をチェックすること
によって、主題画像ファイルにあるクラス数を決定します。
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B. メニュー項目
Ⅳ M u l t i S pe c の リ フ ァ レ ン ス
Edit - Image Map Parameters...(画像マップ・パラメタ)…メニュー項目
このメニュー項目で、画像ファイルの地図情報が変更できます。このメニューを選択す
ると、以下に示すような Set Map Coordinate Specifications(地図座標仕様設定)ダ
イアログ・ ボックスが表示されます。MultiSpec では、画像は、異なった投影の画像に
再投影はできないことに注意してください。このダイアログ・ボックスにある情報 は、
分類や形式再編プロセッサー使った結果、新たに作成された画像ファイルにコピーされ
ます。
Set Map Coordinate Specifications(地図座標仕様設定)ダイアログ・ボックス
Planar Coordinate Information(平面座標情報):
Units(単位): 右に表示されるプルダウン・ メニュー
で、平面座標情報の単位が選択できます。これは画像
ウィンドーの大きさや位置、別の単位で領域選択の計
算に必要なものです。この単位は地球資源から顕微鏡
的な医用画像にいたるまでの広範囲のものが可能です。
X map coordinate for center of pixel (1,1)(画素(1,1)
中央の X 地図座標): このテキスト・ ボックスで、画像左上画素のセンターに
対応する地図座標の水平座標を入力します。
Y map coordinate for center of pixel (1,1)(画素(1,1)中央の Y 地図座標):
このテキスト・ ボックスで、画像左上画素のセンターに対応する地図座標の縦
座標を入力します。
Horizontal pixel size(水平方向の画素の大きさ):このテキスト・ ボックスで、
上に示した Unit(単位)プルダウン・メ ニューで指定した単位で、画素の幅
を入力することができます。座標情報がカラムの左から右に移動するときに減
少する場合には負の値を入力してください。
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B. メニュー項目
Ⅳ M u l t i S pe c の リ フ ァ レ ン ス
Vertical pixel size(垂直方向の画素の大きさ):このテキスト・ボ ックスで、
画素の高さをプルダウン・ メニューで指定した単位で入力することができます。
座標情報が上から下にラインが移動するときに減少する場合には負の値を入
力してください。
Grid Coordinate System(グリッド座標システム):
Grid Coordinate System Name:
このプルダウン・ メニューで画
像ファイルについてのグリッド
座標システムを選択できます。
Zone(ゾーン): UTM ゾーンが
分かっているとき、それは、下
図 の よ う に "Grid Coordinate
System:"(グリッド座標システ
ム)にリストされます。
Geodetic Model(測地 モデル):
Datum(測地原点): 右図にし
めしたようなプルダウン・メニ
ューは、画像ファイルについて
水平測地原点が分かっている場
合には、それを示します。
Projection Ellipsoid(射影楕円
体): 右図に示したようなプル
ダウン・メニューで画像ファイ
ルに用いられている射影楕円、
それが記載されている場合にそ
れを示します
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B. メニュー項目
Ⅳ M u l t i S pe c の リ フ ァ レ ン ス
Edit - Clear Overlays (オーバーレイのクリヤ-)メニュー項目
このメニューをプルダウンすると右のようなサブメニューが
表示されます。
このサブメニューでメモリーからオ-バーレー全部または選択
的に削除することができます。選択されたオーバーレイが画像ウィンドーのどれかに表
示されている場合、それは画像ウィンドーから削除されます。
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B. メニュー項目
Ⅳ M u l t i S pe c の リ フ ァ レ ン ス
View(表示)メニュー (ウィンドーズ版のみ)
このメニューの項目で、MultiSpec の主ウィンドーの項目
をいくつか表示― 非表示に切り替えることができます。
View ― Toolbar(表示― ツール・バー)メニュー項目
この項目をチェックしたり、チェックを外すと、MultiSpec タイトル・バーの下 で、
MultiSpec の主ウィンドーの上近くにあるツールバーを表示したり(チェックする)
、
閉じたり(チェックを外す)できます。ツールバーには、Zoom〔ズーム〕ボタンもあ
ります。
View ― Status Bar(表示― ステータスバー)メニュー項目
このメニュー項目で、MultiSpec の主ウィンドーの下にある status(ステータス)を
表示(チェックする)したり、非表示(チェックを外す)したり、切り替えることがで
きます。
View ―
Coordinates Bar(表示― 座標バー)メニュ項目
このメニュー項目で、アクティブになっている画像ウィンドー内の座標バーを表示(チ
ェックする)
・非表示(チェックを外す)に切り替えます。
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B. メニュー項目
Ⅳ M u l t i S pe c の リ フ ァ レ ン ス
Project(プロジェクト)メニュー
このProject(プロジェクト)メニュー項目で、プロジェク
トを開いたり、閉じたり、プロジェクトの設定をコントロ
ールしたりします。.
Project
Project
Project
Project
-
Use
Use
Use
Mix
Original Statistics (もとの統計量を利用)メニュー項目
Leave-1-Out Statistics(リーブ1-アウト統計の利用)メニュー項目
Enhanced Statistics (強化統計量の利用)メニュー項目
of statistics used (使用統計量のミックス)メニュー項目
最初の3項目は、トレーニング・サンプルから直接計算される統計量を利用するも の、
Leave-One-Out(LOOC)アルゴリズム1を利用して計算する統計量 、すでに実行されてい
る場合にはEnhance Statistic(強化統計量)で作成する統計量で、この3つの中から一
つを選択します。現在使用しているものには√がつきます。√がついていないものを選択
することによってこの3つ統計量の間の切り替えができます。 最後の項目は初めは常に
無効になっています。これは個々のクラスに別々の統計量セットを使用している場合、
ユーザにそれを示すために使用します。これはStatistics-Class (統計量-クラス)ウ
ィンドーのポップアップ・メニューでコントロールします。
LOOC は、あるクラスのトレーニング・サンプ ルの数が、用いているチャネルの数と同
じオーダーか、それより少ない場合に、標本共分散の値の算定に用いる方法です。この
算定法は、標本共分散と共通共分散推定と、その対角形式を調べ、どれが最適であるか
を判定します。
算定にはつぎのような式を利用しています。
:
0 ≤ α i ≤ 1
 ( 1 − α i )diag( Σ i ) + α i Σ i


1 ≤ α i ≤ 2
C i =  ( 2 − α i )Σ i + ( α i − 1 )S
( 3 − α )S + ( α − 2 )diag( S ) 2 ≤ α ≤ 3
i
i
i


ここで S =
1 L
∑ Σ i は共通共分散で、クラス全体について、クラスの共分散を平均して
L i =1
求めたものです。変数α・ はどの混合率を選択したかを示す混合パラメターです。
この混合パラメターα・ の値は、サンプル・セ ットから1サンプルを除き、残りのサン
プルから平均と共分散を計算します。この平均と共分散推定を取り除いたサンプルとの
尤度比を計算します。各サンプルを順番に取り除き、尤度比の対数の平均値を計算しま
す。α・ の値を変化させ、いろいろな混合を調べてみて、平均対数尤度比を最大にする
値を選びます。
1
Hoffbeck, Joseph P. and David A. Landgrebe, "Covariance Matrix Estimation and Classification with
Limited Training Data," IEEE Transactions of Pattern Analysis and Machine Intelligence, Vol.18,
no. 7, pp. 763-767, July 1996.
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B. メニュー項目
Ⅳ M u l t i S pe c の リ フ ァ レ ン ス
共分散の計算に使うサンプル数が特徴量の数に等しいか少ない場合、推定された共分散
行列は通常は特異行列になりやすく利用できませんが、利用できるサンプルの数が3ま
たはそれ以上の場合には、LOOCは、利用可能な共分散行列を計算します。この
Project - Use Leave-1-Out Statistics(リーブ1-アウト統計の利用)メニュー項目
を選択するとマルチスペックは、各クラス毎に決定したα・ の値を計算し、クラスの共
分散が必要な場合には、それから算定されるC・ を利用します
Project - Clear Statistics(統計量をクリアー)メニュー項目
“Clear Statistics”(統計量をクリアー)メニュー項目で、現在ロードされているプ
ロジェクトのために保存されている統計量をクリアーします。 この動作によって、プ
ロジェクトに使う統計量を“Statistics”(統計量)プロセッサーを通してチャネルの
別のサブセットを選択することができます。この機能は、欠陥チャネルがあり、共分散
行列が特異行列になっているような、大きなチャネル数のデータ・セットに有効で す。
しかし、クラスター統計量で定義されたクラスの統計量をクリアーすると、このクラス
の画素のソースがプロジェクト・ ファイルに保存されていないので、クラス自体が削除
されてしまうことに注意してください。
Project - Change Base Image File... (ベース画像ファイルの変更)メニュー項目
このメニュー項目で、プロジェクト・ ファイルに関連している画像を変更することがで
きます。この項目を選ぶと、ダイアログ・ ボックスが表示され、現行ディスク内のファ
イルのリストや、現行のフォルダー内の画像ファイルや、フォルダがリストされており、
新しいベース画像を選択できるようになります。
ベース画像を変更すると、現行のクラス/フィールド統計はクリアーされ、新しい統計
量が新しいベース画像から必要に応じて計算されます。この項目は、たとえば、同じフ
ィールド・ クラスを、校正処理やデータ変換をおこなった後で、元の画像データに位置
合わせをおこなった日付の異なった画像に適応する場合や、現行の画像から計算された
画像などに用いたいときに役に立ちます。
Project - Base Image(ベース画像)メニュー項目
Project - Add as Associated Image(関連画像の追加)メニュー項目
Project - Remove as Associated Image (関連画像の削除)メニュー項目
この項目で、非ベース画像ウィンドーを現行のプロジェクトに関連付けることができま
す。アクティブな画像ウィンドーがベース画像ファイルである場合、
“Base Image”
(ベ
ース画像)が表示されます。アクティブ画像ウィンドーが現行プロジェクトのベース画
像ファイルではない場合、メニュー項目は“Add as Associated Image”
(関連画像の追
加)が表示されます。また、アクティブな画像ウィンドーが現行のプロジェクトと関連
している場合には、
“Remove as Associated Image”
(関連画像の削除)が表示されます。
分類出力画像のような画像をプロジェクトに関連付けると、画像ウィンドーにフィール
ドの境界が表示されます。また、関連させた画像ウィンドー内の新しいフィールドやク
ラスをプロジェクトに追加することもできます。しかし、すべてのフィールド/クラス
統計量はベース画像ファイルから計算されます。ベース画像と関連付けされた画像間に
ある開始ラインやカラム、ライン・カラム間隔の差は考慮されます。
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B. メニュー項目
Ⅳ M u l t i S pe c の リ フ ァ レ ン ス
Processor Menu(プロセッサー メニュー)
このProcessor Menu(プロセッサー メニュー)の項目
でアクティブな画像ファイルや開かれているプロジェ
クト・ファイルの処理をコントロールします。
Processor - Display Image(プロセッサー ‐画像表示)メニュ-項目
このメニューで画像データ・ファ イルから選択した部分を画像ウィンドーに表示します。
この項目を選択すると下記に示すダイアログ・ボックス が表示され、いろいろな表示オプ
ションが選択できます。表示されるダイアログ・ボック スは画像データ・ファ イルと多重
分光画像が主題画像として扱うかによって異なります。下の図は多重分光画像の場合を示
します。
Set Multispectral Display Specifications(マルチスペクトル表示仕様設定)ダイ
アログ・ボックス
Area to Display(表示領域): line and column edit boxes (行列編集ボックス)
で表示する領域を指定選択できます。 Line and Columnの左にあるボタンで簡単に
ユーザが指定した領域の表示(画像ウィンドで部分領域を表示している場合)と画
像全体表示の切り替えができます。 規定値は画像の全体表示です。
Line and Column interval (行列間隔)を利用して画像を表示する間隔を指定し
て小縮尺で表示することもできます。画像を最初に開くとき、場合によってはこの
間隔が1より大きい値が規定値になることがあります。これはMultiSpecが選択し
た領域を毎行列表示するにはメモリー不足の状態が生じた場合に生じます。
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B. メニュー項目
Ⅳ M u l t i S pe c の リ フ ァ レ ン ス
Display type: このポップアップ・ メニューで右に示したような選択が可能になり
ます。これを選ぶとマルチスペクトル画像表示の
タイプをコントロールし、1,2、または3チャ
ネルのカ ラ ーのいず れ にするか 、 あるいは、
Side-by-Sideオプションで多重画像を並べて表
示することもできます。このオプションで作成さ
れ た 画 像 ウ ィ ン ド ー の 例 は Windows MultiSpectral Images(ウィンドー−マルチスペ
クトル画像)のセクションに示してあります。
Bits of Color(カラーのビット): このポップアップ メニューでカラー画像を1,
8, 16, または24 ビットのカラーで表示するか選択します。1-ビット表示は1ビッ
トのプレーンしかないモノクロ表示装置に利用しますが、8, 16, と24 ビット表示
は1‐ ビットカラーより多いモニターを有する場合に利用できます。
(訳注:新しい
プログラムでは8または24ビットのカラービットに制限されています)
Enhancement(強調): 右側に表示されるポップ
アップ・メ ニューで画像表示の際の階調強調法
を選択できます。マック判では、ポップアップ・
メニューは右のメニューとは異なることにご注
意ください。
上の3つの選択肢で階調スケールの間隔のとり
かたをコントロールします。Linear Stretch(線
形強調)場合, 階調スケールの間隔を全範囲にわ
たっ て等 間 隔に 割り 当 てま すが 、 Equal Area
Stretch(等面積強調)は各間隔に属する画素数が同じ数になるように調整します。
この変換は非線形ですが、画像のコントラストを最大にします。(訳注:3つめの
Gaussian(ガウス変換)はヒストグラムをガウス分布で近似します。
このポップアップ・ メニューの中ごろにあるMin-Max(最大― 最小)オプションで画
像ヒストグラムで強調処理を行う上下限の位置を指定できます。2 Percent Tails
Clipped(すその2%クリップ)項目はあるチャネル・ ヒストグラムの上下2%に
位置するデータの値を選択する範囲外とする上下限の点にし、画像内の画素でこの
範囲外にある少数のデータ値をもつ画素は画像の階調表示強調には影響しないよ
うにします。にこれは通常単にSpecify Min-Max...(最小−最大値 指定)オプシ
ョンを選択した場合よりよいコントラストの表示がえられます。このオプションを
選ぶと以下に説明するようなSet Specifications for Display Enhancement(表
示強調のための仕様設定)ダイアログ・ ボックスが現れます。Enhancement(強調)
ポップアップ メニューの下部には、0のデータを黒としてデータとして扱うか、あ
るいは背景として扱い白として表示するかを選択できます。
Number of display levels(表示レベル数): このエディット・ボ ックスで各チャ
ネルのデータ変換後の表示レベル数(階調レベル)範囲を入力します。既定値のレ
ベル数はカラービットの可能な最大値です。この値はそれより小さい数に変更でき
ますが、カラービットより大きい数には変更できません。
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B. メニュー項目
Ⅳ M u l t i S pe c の リ フ ァ レ ン ス
Magnification(拡大): このエディット・ ボックスを使って、画像ウィンドーに
画像を表示するときに用いる拡大率を設定できます。既定の拡大率は全体画像が画
像ウィンドーに入るような拡大率です。拡大率は0.01から0.99の間のどんな値にも
変更可能です。
(訳注:新しいプログラムでは1.0より大きい数も有効ですが、負の
数は許されません。
)
Load New Histogram(新しいヒストグラムのロード): このボックスをチェックす
ると表示されている画像の強調を決定するために新しいヒストグラムの計算をリ
クエストできます。
Channel Descriptions(チャネルの説明): このボタンで別のダイアログ・ ボック
スが現れ、画像ファイルにこの情報がある場合にはチャネルの記述を表示します。
Channels(チャネル): こエディット・ボ ックスで、color names(カラー名)の
右のボックスにチャネル番号を入力することによって、表示するチャネルを選択し、
それらをRed(赤), Green(緑), と Blue(青)を割り当てることができます。
既定値は
- 画像ファイルが3チャネルの場合、SPOT 画像と仮定して3, 2, 1を使います。
- 画像ファイルが4 チャネルの場合、MSS 画像と仮定し4, 2, 1を使います。
- 画像ファイルが5 チャネルの場合 MSS 画像と仮定して4, 2, 1を使います。
- 画像ファイルが7 チャネルの場合 TM 画像と仮定して4, 3, 2を使います。
- 画像ファイルが12 チャネルの場合、Michigan スキャナーを仮定して11, 9,
7を使います。
-画像ファイルが210 チャネルの場合HYDICE 画像として63,52,36を使います。
- その他、画像ファイルが84 チャネルより大きい場合、50, 27, 17を使いま
す。(AVIRIS).
- その他の場合で画像ファイルが85 チャネルより少ない場合には4, 3, 2を使
います。
Cancel(キャンセル): このボタンはダイアログ・ ボックスを閉じ、画像表示リク
エストをキャンセルします。画像表示仕様には何らの変更もおこなわれません。し
かし、File-Open Image(ファイル−画像を開く)メニューを選んだ後でDisplay
Specification dialog box (表示仕様)ダイアログ・ボックスが表示されている
ときに、Cancel(キャンセル)を選んだ場合、ブランクの画像表示ウィンドーが残
ります。このブランク・ ウィンドーは、その画像を必要としているプロセッサーが
使用している画像は実際には見えていないがアクセス可能であることを示唆して
います。 この機能は有用で、実際に表示するには大メモリーと時間を要するが表
示する必要はないような大きな画像を扱うときなどです。.
OK: このボタンでダイアログ・ ボックスを閉じ、リクエストした仕様にしたがって
表示リクエストを実行します。
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B. メニュー項目
Ⅳ M u l t i S pe c の リ フ ァ レ ン ス
Set Display Enhancement Specifications(表示強調仕様設定)ダイアログ・ボックス
Channel min/max with percent of tails clipped(%でクリップしたチャネルの
最小/最大): このボタンとエディット・ ボックスでヒストグラム両端のすそのに
ある指定された%(エディット・ ボックスで指定)にある画素を無視してこの範囲
外にある少ないデータ値を階調表示強調に影響がないようにします。これは通常、
データ表示でよいコントラストをもたらす場合が多くみられます。
Entire data range(全データ範囲): このボタンを用いると画像階調スケールを
求める上でヒストグラムの全範囲を使用するようにしています。(訳注:これを選
択すると画像を諧調変換なしに表示するのと同じになります。
)
User specified(ユーザの指定): このボタンでユーザが使用する範囲を指定でき
るようになります。ユーザが表示範囲を指定できるのは、画像が最初に表示された
直後に限定されていることに注意してください。その後でユーザは選択範囲を
Enhancement(強調)の下にあるエディット・ ボックスに入力する機会があります。
Cancel(キャンセル): このボタンでダイアログ・ボッ クスを閉じ、display
enhancement specifications.(表示強調仕様)には変更がありません。
OK: このボタンはダイアログ・ ボックスを閉じ、ダイアログ・ ボックスで指定され
たdisplay enhancement parameters(表示強調パラメタ−)が設定されます。
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B. メニュー項目
Ⅳ M u l t i S pe c の リ フ ァ レ ン ス
Set Thematic Display Specifications(主題表示仕様設定)ダイアログ・ボックス
Area to Display: ‘line and column’(行と列)エディット・ボックスで表示す
る領域を指定できます。’line and Column’(行と列)の左のボタンでユーザが
選定した領域(画像ウィンドーにそれが作られている場合)と画像全体の表示を容
易に切り替えることができます。既定値は全体画像表示です。
画像を小さなスケールで表示するためにline and column interval(ラインと列間
隔)を利用します。場合によっては、画像ファイルが最初に開かれたとき、間隔1
より大きい既定値となることがあります。これが生ずるのは、MultiSpecが選択し
た領域を毎行毎列表示するにはメモリーが不足していると判断した場合です。
Palette(パレット): 右に示したようなポップ
アップ・ メニューは。主題画像を表示する上で使
用するカラーパレットの選択に用います。
統計画像を作成するときによく用いられるどこ
でも用いられるCorrelation Matrix palette(相
関行列パレット)は色から色への転移がかなりス
ムースにいき、すなわちあるクラスから次のクラスに移るときに色が滑らかに移行
させます。
’False Color...’(擬似カラー)を選ぶと、 ダイアログ・ ボックスが表示され、
ユーザは各クラス平均ベクターのチャネルを選択し、各主題カラーの赤、緑と青の
値を定義できます。このオプションが利用できるのはプロジェクト ファイルが開
かれていることが要求されることに注意して下さい。 Shared Dialog Boxes のセ
クションにあるthe Assign Channels for False Color Palette (擬似カラーパレ
ットのチャネル割り当て)の説明を参照してください。
Display(表示): このポップアップ・ メニューでクラスやクラス情報グループ(も
し既定されている場合)のいずれを表示するか選択できます。Information groups
(情報グループ)はThematic Windows (主題ウィンドー)のセクションに説明して
あります。
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B. メニュー項目
Ⅳ M u l t i S pe c の リ フ ァ レ ン ス
Display classes/groups(クラス/グループの表示): このポップアップ メニュー
で、クラスまたはグループのサブセットを表示するかどうかを選択できます。非選
択のクラスまたはグループは背景カラーで表示されます。
Background color(背景カラー): このボタンは画像ウィンドーで使用する背景カ
ラーを指定します。既定設定は白です。
Display legend(凡例表示): このチェック ボックスは凡例を画像ウィンドーの
左に表示するかしないかを指定します。 既定の設定では画像の中に256クラスま
たはそれ以下の場合には凡例を表示します。
Magnification(拡大率): このエディット・ ボックスで画像を画像ウィンドーに
表示する場合に用いる拡大率を設定します。既定の拡大率の値は画像全体がモニタ
ー領域に適合するような拡大率になっています。この拡大率は0.01から99まで変化
します。(訳注:新しいプログラムでは拡大率を1以上に設定できますが、負の数
値は受け付けません。
)
Number class/number groups(クラスの数/グループの数): このテキスト情報は
画像にあるクラスの数と、定義されているグループ既定されている場合には、その
数を表示します。
Cancel(キャンセル): このボタンでダイアログ・ ボックスを閉じ、画像表示のリ
クエストをキャンセルします。表示画像の仕様は変更されません。しかし、
File-Open Image(ファイル−画像を開く)メニュー項目を選択した後Display
Specification (表示仕様)ダイアログ・ ボックスが表示されている場合にキャン
セルした場合には、ブランクの画像ウィンドーは残ったままになります。このブラ
ンク・ ウィンドーは、実際に画像が表示されていないもののプロセッサーが必要と
する画像へのアクセスが可能であることを示唆しています。この機能は有用で、す
なわち、大きな画像で表示には大きなメモリーと時間を要するが表示の必要ない場
合です。
OK: このボタンはダイアログ・ ボックスを閉じ、リクエストした仕様に従って画像
を表示します。
Version 5.02
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B. メニュー項目
Ⅳ M u l t i S pe c の リ フ ァ レ ン ス
Processor-Histogram image"(画像のヒストグラム)メニュー項目
この“Histogram image”(画像のヒストグラム)メニューで、画像データ・フ ァイルの
ヒストグラム統計のセットをメモリーのロードしたり、画像データ・ ファイルからヒス
トグラムを計算したり、画像ヒストグラム・ ファイルを読みこんでヒストグラム統計を
リストしたりします。このメニューを選ぶと次のようなダイアログ・ ボックスが表示さ
れ、リクエストを実行する前にいろいろなオプションが選べます。
Set Histogram Specifications(ヒストグラム仕様設定)ダイアログ・ボックス
Default Statistics File(統計量ファイルの既定設定): このラインはアクティ
ブになっている画像ウィンドーに関係付けられている画像の統計量ファイル名を
示します。
Method(手法): このポップアップ・ メニュ
ーで以下の選択ができます。:
- 既定設定の画像統計量ファイルを利用
する(既存の場合)
- 別の既定設定の画像統計量ファイルを
選択する。
- あるいは、新しいヒストグラム統計情報を計算する。
(訳注:上の図を参照)
Area to Histogram(ヒストグラム算定する領域)
(訳注:原文ではSelected Areani
ですが新しいプログラムでは変更されています: line and column (行と列)エデ
ィット・ ボックスで画像の統計量を計算する領域を選択します。Line とColumn
(行と列)の左のボタンで、ユーザの指定した領域(画像ウィンドー内にそれがあ
る場合)にするか、画像全体を領域にするか容易に切り替えることができます。
Channels(チャネル): このポップアップ・ メニューでヒストグラムを算定するチ
ャネルのサブセットが選べます。Shared Dialog Boxes (共有ダイアログ・ボ ック
ス)のセクションのチャネル選択を参照してください。
Version 5.02
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B. メニュー項目
Ⅳ M u l t i S pe c の リ フ ァ レ ン ス
List histogram summary(ヒストグラム・サマリーのリスト): このチェック・ ボ
ックスで、ヒストグラム・ サマリー・ テーブルのリストをリクエストすることがで
きます。テーブルは、タブキーで区切られており、コピーでスプレッド・ シートの
アプリケーションに貼りつけできます。以下のoutput tables(出力テーブル)のセ
クションを参照してください。
List histogram: このチェック・ ボックスをチェックして、リクエストしたチャネ
ル毎のヒストグラム・ テーブルのリストをリクエストできます。テーブルは、タブ
キーで区切られており、コピーでスプレッド・ シートのアプリケーションに貼りつ
けでできます。以下のoutput tables(出力テーブル)のセクションを参照してくだ
さい。
List histogramがチェックされていると、更に以下のオプションが選べます。
Format(形式): column and line(行と列)ボタンを使って、データの値を
テーブルの列、または行の形式でリストするように選択できます。
include empty bins(空白欄の算入): このチェック・ ボックスで、カウント
のないデータ値をリストするかどうかを指定します。このオプションは列形式
の場合のみ利用できます。空の欄はデータを行形式でリストする場合には、常
に含まれます。
Write results to(結果を・・へ書き込む):
この二つのチェック・ ボックスを使
ってテーブルを出力テキスト・ ボックスにリストするか、ディスク・ ファイルに書
き込むかを選択できます。
Cancel(キャンセル): このボタンはダイアログ・ ボックスを閉じ、画像ヒストグ
ラムのリクエストをキャンセルします。histogram image specifications(画像ヒ
ストグラム仕様)には変更が加えられません。
OK: このボタンはダイアログ・ボックスを閉じ、 histogram image (画像ヒストグ
ラム)のリクエストを実行します。
Version 5.02
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B. メニュー項目
Ⅳ M u l t i S pe c の リ フ ァ レ ン ス
ヒストグラム出力テーブルの例
Histogram Summary Table(ヒストグラム・サマリ−・テーブル)
Histogram Image 09-10-1999 16:13:40 (MultiSpec6.30.99)
Image file = 'TIPJUL1.LAN'
Statistics from: 'TIPJUL1.STA'
Total Number of Pixels = 1156
Histogram Summary Table
Channel
Channel
Data Range
Mean
Median
Standard
Description
Deviation
1
0.45- 0.52 µm
78 to 160
89.8
87
7.6
2
0.52- 0.60 µm
28 to 71
36.3
35
5.1
3
0.63- 0.69 µm
24 to 92
34.4
31
8.9
4
0.76- 0.90 µm
42 to 184
115.4
118
19.9
5
1.55- 1.75 µm
56 to 207
104.4
105
26.0
6
2.08- 2.35 µm
14 to 122
38.7
36
17.8
7
10.4 -12.5 µm145 to 164
149.8
149
3.1
Histogram Table in Column Format(列形式のヒストグラム・テーブル:部分のみ)
Histogram Image 09-10-1999 16:22:55 (MultiSpec6.30.99)
Image file = 'TIPJUL1.LAN'
Statistics from: 'TIPJUL1.STA'
Total Number of Pixels = 1156
Histogram Vectors (column format)
Data
Channel Number
Value 1 2 3 4 5 6 7
14 0 0 0 0 0 1 0
15 0 0 0 0 0 2 0
16 0 0 0 0 0 3 0
17 0 0 0 0 0 10 0
18 0 0 0 0 0 27 0
Histogram Table in Line Format (行形式のヒストグラム・テーブル:部分のみ)
Histogram Image 09-10-1999 16:53:44 (MultiSpec6.30.99)
Image file = 'TIPJUL1.LAN'
Statistics from: 'TIPJUL1.STA'
Total Number of Pixels = 1156
Histogram Vectors (line format)
Channel
Data Value
0 14 15 16 17 18 19 20 21 22
1 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0
2 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0
3 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0
4 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0
5 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0
6 0 1 2 3 10 27 63 76 49 34
Version 5.02
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B. メニュー項目
Ⅳ M u l t i S pe c の リ フ ァ レ ン ス
Processor - List Data(プロセッサー-データ・リスト)メニュー項目
このメニューを使って、選択した領域と部分チャネルから、画像のデータ値を出力テキ
スト・ ウィンドー/またはディスク ファイルにリストします。これは、例えば、データ・
セットの一部をMutliSpecの外で処理したい場合に役立ちます。このメニュー項目を選
ぶと、次ぎのようなダイアログ・ボックスが表示され、オプションが設定できます。
Set List Data Specifications(データ・リストの仕様設定)ダイアログ ボックス
Area(s)(領域): Classes と Area(クラスと領域)のチェック・ ボックスで選択
した一つまたは複数クラスに属するデータの値、あるいは画像の中で選択した長方
形領域に含まれるデータ値がリストされます。
クラスの指定はClasses(クラス)チェック・ ボックスのとなりにあるALLかクラス
ラベルの付いたポップアップ・メニューでおこないます。
Training and Test(トレーニングとテスト)チェック・ボックスで、トレーニン
グ/テスト領域に含まれるデータをリストするかどうかを選ぶことができます。
Line and Column (行と列)の左にあるボタンで、ユーザ指定の領域(画像ウィン
ドーで指定されている場合)と全画面領域を切り替えることができます。
Channels(チャネル): このプル・ ダウン・ メニューで、リストする部分チャネル
を選ぶことができます。Shared Dialog Boxes(共通ダイアログ・ボ ックス)にあ
る“Select Channels”
(チャネルの選択)のセクションを参照してください。
Options(オプション): このプル・ ダウン・ リストで、チャネル・ データの画素
値を行または列でリストするかどうかを選択できます。後で示すoutput tables(出
力テーブル)のセクションを参照してください。
他のチェック・ボックスは:
- データをリストするとき、行や列の値を含めるか
- データをリストするときクラスやフィールド識別コードを含めるか
- 各選択した各画素をグラフ・ウィンドー にグラフとして描くかを指定します。
- 最初に選択した画素のデータをグラフ化した後、Close ウィンドーボック
スをクリックすると次の画素にいきます。最初の画素が描かれた後、
“ウィ
ンドーを閉じる“ボックスに近いところをクリックすると次の画素が移行
します。最後の画素が描かれた後List Dataプロセッサーは閉じられますが、
グラフィック・ウ ィンドーを開いたままになります。このグラフィック・
ウィンドーは“ウィンドーを閉じる”アイコンをクリックするか、Escキー
を押すと閉じられます。
Version 5.02
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B. メニュー項目
Ⅳ M u l t i S pe c の リ フ ァ レ ン ス
Write results to(結果を・・に書 き込む): この2つのチェック・ボックスで結
果のリストを出力テキスト・ ウィンドーに書くように、あるいはディスク・ ファイ
ルにも書き出すように指定できます。
Cancel(キャンセル): このボタンでダイアログ・ ボックスを閉じ、list data(デ
ータのリスト)のオペレーションをキャンセルします。
OK: ダイアログ・ボックスを閉じ、list da taのオペレーションを指定されたパラ
メターで実行します。
Output Tables(出力テーブル)の例:
チャネル・データの値を行方向にリストしたテーブル
List Data 09-10-1999 17:19:14 (MultiSpec6.30.99)
Project = 'TIPJUL1.Project3'
Image file = 'TIPJUL1.LAN'
Channels used:
1:
0.45- 0.52 µm
2:
0.52- 0.60 µm
3:
0.63- 0.69 µm
4:
0.76- 0.90 µm
5:
1.55- 1.75 µm
6:
2.08- 2.35 µm
7:
10.4 -12.5 µm
Multispectral Image Data Values
Line Col
Channels
1
2
3
4
5
6
96
60
87
32
29
124
73
22
96
61
86
32
28
124
73
20
97
60
85
32
30
125
73
23
97
61
86
33
28
126
73
19
7
147
147
147
146
チャネル・データの値を列方向にリストしたテーブル
Line Chan
Columns
60
61
62
96
1
87
86
84
2
32
32
32
3
29
28
28
4
124
124
125
5
73
73
73
6
22
20
20
7
147
147
147
97
1
85
86
84
2
32
33
33
3
30
28
29
4
125
126
128
5
73
73
71
6
23
19
20
7
147
146
146
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B. メニュー項目
Ⅳ M u l t i S pe c の リ フ ァ レ ン ス
Processor ―
Reformat(プロセッサー-形式再編集)
Reformat(形式再編)を選択してマ
ウスボタンを押すと、右側のような
サブメニューが表示されます。この
サブメニューの項目は、選択したい
項目までマウスをドラッグすると選
択できます。
このサブメニューの項目から、アク
ティブな画像ファイルに関係してい
るディスク・ファイルに変更がおこなえます。
Processor -Reformat - Change/Write Header... (プロセッサー-形式再編集― ヘッ
ダーの変更と書きこみ)メニュー項目
このメニューの目的は、アクティブな画像ウィンドーに関連した画像ファイルのヘッダ
ーを挿入したり変更するためです。ヘッダーのレコードは、行数、列数、データのビッ
ト数、画像ファイルの開始行と開始列で、画像を開いたときに再びこの情報を繰り返し
入力する必要がないようにするためです。ヘッダーレコードには、画像ファイルについ
ての地図情報も入っています。
画像ファイルにERDAS *.LAN ヘッダーが含まれている場合、“Change Header”がこのラ
ジオ・ ボタンの名前になります。画像ファイルにヘッダーが含まれていない場合には
“Write Header” がこのボタンの名前になります。画像ファイルにMultiSpecが識別で
きるヘッダーが含まれているがERDAS*.LANでない場合“Change Header”がこのボタン
の名前になりますが、このボタンは使用可能ではありません。このメニュー項目はヘッ
ダーの中にある地図情報を更新するのにも利用します。
このメニューを選ぶと、次図のようなダイアログ ボックスが表示されます。
Set Header Specification(ヘダー形式変換)ダイアログ・ボックス
Version 5.02
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B. メニュー項目
Ⅳ M u l t i S pe c の リ フ ァ レ ン ス
Header(ヘッダー):ポップアップ・ メニューで、ファイルにあるヘッダーを追加
したり変更することができます。ヘッダーとしては、ERDAS73 と ERDAS74 の2
通りの選択ができます。(訳注:新しいプログラムでは ERDAS74のへダーのみ
になっています)
Current Header Parameter(現在のヘッダー パラメター):これらのテキスト情
報項目は、ライン数、コラム数、チャネル数、データ・ ビット、開始ラインと終了
ラインについての現在の設定値です。
Edit Image Parameters(画像パラメターの編集):このボタンで、“Edit-Image
Description..”メニューで説明した“Set Image File Format Specification”
(画像
ファイルの形式指定)ダイアログ・ ボックスが表示され、その設定が変更できるよ
うになります。
Edit Image Map Parameters(画像マップ・パラメタの編集) :このボタンを押す
と“Set Map Coordinate Specification”
(マップの座標指定設定)ダイアログ・ ボ
ックスが表示され、Edit-Image Map Parameter..(画像マップ・パ ラメタ)で説
明した設定の変更が可能になります。
Cancel(キャンセル):このボタンでダイアログ・ボッ クスを閉じ、ヘッダーの変
更・書きこみをキャンセルします。
OK:このボタンでダイアログ・ ボックスを閉じ、ダイアログ・ボ ックスで指定し
たパラメターを用いてヘッダーの変更・ 書きこみを実行します。画像が大きい場合
には時間がかかることがあります。
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B. メニュー項目
Ⅳ M u l t i S pe c の リ フ ァ レ ン ス
“Processor- Reformat-Change Image File Format...(プロセッサー-形式変換-画像
ファイル形式の変更)“ メニュー項目
このメニュー項目は、アクティブな画像ウィンドーに関係している画像から、ライン、
カラムやチャネル構成を変えた部分画像や、その他の新しい画像ファイルを作成するた
めのものです。この項目を選択すると、次のようなダイアログ・ ボックスが表示されます。
Image File Format Change(画像ファイル形式変換)オプション ダイアログ ボックス
Input file(入力ファイル): このテキスト情報はアクティブになっている画像ウ
ィンドーに関連した画像ファイル名を表示します。同時に、この画像ファイルの、
行数、列数、データ バイト、データのビット数やバンド形式が表示されます。こ
の情報は参照情報として利用されます。
Output file(出力ファイル): このポップアップ・メニ ューは、実行するオペレ
ーションとして“New file”
(新しいファイル), “Append to”
(追記), “Modifypart”
(部分修正)を選ぶことができます。
Append to(追記)または、Modify part(部分修正)を選んだ場合には、後で既存
のファイルの変更を開始する行や、チャネル番号を指定できます。OKボタンの説明
にある情報を参照してください。
Transform Data ( デ ー タ 変 換 ) : こ の チ ェ ッ ク ボ ッ ク ス は 、 Set Reformat
Transform Parameters(形式変換パラメター )ダイアログ・ボックスを表示させ
ます。以下にそれを説明します。
Bits per data value(データ当たりのビット): このエディット・ボックスで出
力画像データのビット数を指定することができます。
Bytes per data value(データ値当たりのバイト数): このエディット・ボッ クス
で、出力画像データのバイト数を指定することができます。選択できるのは1, 2 ま
たは4 バイトです。
Band format(バンド形式): このポップアップ メニューで出力画像の形式として
バンド・ インターリーブの形式を指定できます。
(訳注:新しいプログラムではBIL
のほかBSQやBIS形式が選択可能です。
)
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B. メニュー項目
Ⅳ M u l t i S pe c の リ フ ァ レ ン ス
Channels(チャネル): このポップアップ・ メニューで利用するチャネルの部分を
選択できます。 Shared Dialog Boxes(共通ダイアログ ボックス)のセクション
にあるSelect Channels(チャネルの選択)を参照してください。
Options(オプション):
Invert bottom to top(最後の行と最初の行の反転): このチェック・ボック
スは、入力ファイルの最後の行を最初の行に反転することができます。
Invert right to left(左右の反転): このチェック・ボックスで入力ファイルの左
右の列を反転することができます。
Swap bytes(バイトの交換): このチェック・ボックス で入力ファアイルの2
バイトの順序を入れ替えます。このオプションは出力画像が2バイトの場合に
のみ利用できます。
Write channel descriptions(チャネルの説明書きこみ): このチェック・ボック
スで、出力画像ファイルにチャネルの説明をするように指定できます。このオプ
ションは入力画像ファイルにチャネルの説明がある場合にのみ利用できます。
Header(ヘッダー): 右に示したポップアップ
メニューで書き込みするヘッダーのタイプを
コントロールできます。出力データが BIL 形式
の場合、新しいファイルに ERDAS のヘッダーま
たは Matlab のヘッダーを選択できます。Matlab
形式を選択した場合には、選択した出力画像は
Matlab のファイル形式になります。ファイルは Matlab で直接読みこむことが
できます。MultiSpec はこのファイルの読み込みはできません。主題画像がア
クティブ画像ウィンドーにあり、プロジェクト・ ファイルが開かれている場合
には GAIA ヘッダーを画像ファイルに書きこむことも可能です。GAIA ヘッダー
はプロジェクト・ファ イルから統計ファイルを要求します。(訳注:新しいプ
ログラムでは、ArcView 形式、TIFF 形式などヘッダーが可能になっています。)
Cancel(キャンセル): このボタンはダイアログ・ ボックスを閉じ、change image
fileFormat(画像ファイル形式変更)のオペレーションをキャンセルします。
OK: このボタンでダイアログ・ ボックスを閉じ、ダイアログ・ ボックスで指定した
仕様に従って画像ファイル形式変更を実行します。
New file request(新しいファイルをリクエスト)の場合:ダイアログ・ボ ックスが表
示され、新しい出力画像ファイル名とそのファイルを保存する場所を設定できます。
Append to or Modify part request(追記
または部分修正リクエスト)の場合:ダイ
アログ・ ボックスが表示され、追記または
部分修正したい画像ファイルが選択でき
るようになります。その後、右のようなダ
イアログ・ ボックスが表示され、それぞれ
新画像ファイルを追記する行番号(BILま
たはBIS画像ファイルの場合)や、選択し
たファイルを部分修正するチャネル番号(BSQ画像ファイルの場合)を指定できる
ようになります。
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B. メニュー項目
Ⅳ M u l t i S pe c の リ フ ァ レ ン ス
Set Reformat Transform Parameters (形式変換パラメター設定)ダイアログ・ボックス
ラジオ・ボタ ンのはじめの3つ(訳注:ウィンドー版では2つ)で、選択したチャ
ネルのデータ値を変更し、出力画像ファイルに書き出す3つの方法(訳注:ウィン
ドー版では2つ)から1つを選択します。そのどれかを選択すると、さらに次ぎの
オプションが表示されます。最初のオプションを指定した場合には、上に示すよう
になります。
出力データの値は一番近い整数値で表されます。また、出力データは“Change Image
Format”ダイアログ・ ボックスで指定した出力のビット数と符号付データのチェッ
クに応じて切り捨てられます。
この3つの(訳注:ウィンドー版は2つ)変換オプションのどれかが指定された場
合、計算された画素の最小・ 最大値と、クリップされた画素数が出力テキスト・ ボ
ックスに表示されます。この情報はファクターをどのように変えればダイナミッ
ク・レンジを最大にできるか決める時に役に立ちます。
Adjust Selected Channels(選択したチャネルの調整): このラジオ・ボタンで、
選択したチャネルを、線形のスケーリング、またはオフセットでデータ値の調整が
できます。エディット・ ボックスの一番左側のボックスでoffset(オフセット)の
値を指定します。次ぎの2つのエディット・ ボックスでスケーリングに必要なパラ
メターを指定します。右のチェック・ ボックスで(チェックすると)出力データは
符号付で0に切り捨てないことを指定します。
この手法は例えば、符号付のデータを符号なしのデータにしたり、その逆をおこな
うときに利用します。また、データのビット数やバイト数を減ずるときにも役立ち
ます。
Version 5.02
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B. メニュー項目
Ⅳ M u l t i S pe c の リ フ ァ レ ン ス
New Channels from PC or FE Eigen vectors or G-O Transform (新しいチャネ
ルを主成分または特徴抽出固有ベクターまたはゲイン-オフセットから作成):(訳
注:この機能はウィンドー版にはありません)
このラジオ・ ボタンで、メモリーに保存されておりアクティブ・ ウィンドーの画像
に表示されている元のチャネルに変換をおこなって新しいチャネルを作成するこ
とができます。
次ぎの3変換が用意されています。
:
- PC (主成分) 固有ベクター
- FE (特徴抽出) 固有ベクター
- G-O (ゲイン-オフセット) 変換
PC とFE 固有ベクターはProcessor-Utilities-Principal Component Analysis(プ
ロセッサー・ユーティ リティー・ 主成分分析)とProcessor-Feature Extraction
(プロセッサー・特徴 抽出)のメニュー項目のいずれかを利用して作成するか、
File-Load Transformation Matrix〔ファイル ー変換行列のロード〕メニューから
メモリーにロードするか、いずれかの方法を取ります。G-O 変換は、File-Load
Transformation Matrix(ファイル ー変換行列のロード)メニュー項目を利用して
ディスク・ファイルからメモリーに読みこむ必要があります。
ポップアップ・ メニューで作成する変換画像のサブセットを選ぶことができます。
テキスト情報は、新しいチャネル・ データに最低必要なビット数を薦めてくれます。
ラインの1つは固有画像1(最大変動を持つ)で、もう1つのラインは最大固有値
画像です。推奨されている最小ビット数は、関連されている固有値の平方根に1を
加えたものの6倍のビット数です。これでこれで平均値の周り、標準偏差の+/-3
倍の範囲が許容されます。出力画像のビット数は親のダイアログ ボックスの“Bits
per data value”
(データ値あたりのビット数) ポップアップ・メ ニュー項目で変
更が可能です。
エディット・ ボックスから整数値を切り捨てる前に出力データをスケールするファ
クターを指定します。
Version 5.02
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B. メニュー項目
Ⅳ M u l t i S pe c の リ フ ァ レ ン ス
New Channel from General Algebraic Transformation
(汎用算術変換による新しいチャネル):
このラジオ・ ボタンで、もとのチャネルから新しいチャネルを作成するための汎用
算術変換が利用できます。変換は次式でおこないます。
出力= offset + (a0 + a1C1 + a2C2 + ...)/(b0 + b1C1 + b2C2 + ...) * factor;
ここでoffset, factor, a0, a1, b0, b1, ... は実数の定数で、正または負でも許
され、C1, C2, ...Cn は利用するチャネル番号です。1 ‘c’ または ’C’も使用
できます。分母・ 分子にある 定数*チャネルの値 (すなわち. a1C1)の組み合わせ
た数は、アクティブな画像ファイルのチャネル数+1に制限されます。また、分母・
分子にある文字数は255に制限されています。
このオプションは,現在のところ一度に一つの新しいチャネルをつくる場合にのみ
可能です。
No Transformation to be Done(変換をおこなわない): このラジオ・ボタンで、
変換はおこなわないことを指定します。
Cancel(キャンセル): このボタンは、ダイアログ・ ボックスを閉じます。設定さ
れた変換パラメターの変更はおこないません。
OK: このボタンでダイアログ・ ボックスを閉じ、ダイアログ・ ボックスで指定した
パラメターを設定します。
1他のアプリケーションからテキストをコピーし、ダイアログ
ボックスのエヂット・ フィールドに貼り付
ことができます。これは汎用算術変換式が長い場合に便利です。
Version 5.02
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B. メニュー項目
Ⅳ M u l t i S pe c の リ フ ァ レ ン ス
Processor-Reformat-Convert Multispectral Image to Thematic Image..." (多重分
光スペクトル画像を主題画像に変換)メニュ-項目(マッキントッシュ版のみ)
このメニュー項目の目的は、アクティブになっている多重分光画像ウィンドーを、画像
の主題タイプに変換することです。このプロセッサーはマッキントッシュのOSで使える
ツールを用いて、アクティブな多重分光画像で使われているカラー全体を表す‘n’色
の最適パレットを決定します。これはMac OSの7.0またはそれ以降のバージョンで稼動
するMultiSpecだけで使用可能です。
これは3チャネルで表示されている多重分光画像をユーザの指定した数のクラスで迅
速に‘クラスター’化するのに利用できます。このプロセッサーでは、クラスタリング
ためには、3チャネルまでしか利用できないことに注意してください。画像が3チャネ
ル以上の場合には、この手法は適していません。
このオプションを選択すると、次のようなダイアログ・ボックスが表示されます。
Set Multispectral to Thematic Specifications(多重分光から主題仕様設定)ダイ
アログ・ボックス
Color sampling method(カラーのサンプリング方法): このラジオ・ボタンで、
3チャネルで表した多重分光の3チャネルの擬似カラー、またはトルー・ カラーの
画像から、Nカラー(クラスの数で定義されます)の最適セットを得るために使う
方法が選択できます。
Number of classes(クラス数): このエディト ボックスで、出力主題画像に出力
するカラーの数を指定します。
Output format:(出力形式) このポップアップ・メニ ューで、あたらしい画像フ
ァイルに含めるヘッダーを選択します。
List color table in text window(テキスト・ ウィンドーにカラー・ テーブルを
リスト): このチック・ ボックスで、各8ビットの赤-緑-青の値をテキスト・ ウィ
ンドーにリストします。
Cancel(キャンセル): このボタンでダイアログ・ ボックスを閉じ、この多重分光
画像から主題画像への変換オペレーションをキャンセルします。
OK: このボタンでダイアログ・ ボックスを閉じ、この多重分光画像から主題画像へ
の変換オペレーションを実行します。
Version 5.02
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B. メニュー項目
Ⅳ M u l t i S pe c の リ フ ァ レ ン ス
Processor-Reformat-Convert Project Fields to Thematic Image File...(プロジェ
クト・フィールドを主題画像ファイルに変換)メニュー項目
このメニューは、トレーニングやテスト・ フィールドを表示する主題画像を作成するこ
とを目的にしています。トレーニングやテスト・ フィールド外の画素は、バックグラウ
ンド・クラスとして表されされます。このメニュー項目は、選択したトレーニング /テ
スト長方形や、多角形からマスク画像ファイルを作成するのに役立ちます。このオプシ
ョンを選択すると次のようなダイアログ・ボックスが表示されます。
The Project Areas to Thematic Image(プロジェクト領域から主題画像)ダイアログ・
ボックス
Thematic image area(主題画像領域):ライン・ コラム・ エディット・ ボックスで、
トレーニング/テスト・フ ィールドに関係する新しい主題画像内領域を選択できま
す。このLineと Columnの左にあるボタンで、ユーザが選択した領域(プロジェク
ト ウィンドーに指定されている場合に)と画像全体を切り替えることができます。
Use: これらのチェック・ ボックスで、トレーニング/あるいはテスト フィールド
を出力主題画像ファイルに含めることができます。
ERDAS header record and trailer file: このチェック・ ボックスで、出力主題画
像にERDAS *.LAN ヘッダーを含め、新しい主題画像ファイルにクラス名を含む.TRL
ファイルを作成するように指定します。
Cancel: このボタンでダイアログ・ ボックスを閉じ、プロジェクト・ フィールドを
主題画像ファイルに変換するオペレーションをキャンセルします。
OK: このボタンでダイアログ・ ボックスを閉じ、プロジェクト・ フィールドを主題
画像ファイルに変換するオペレーションをダイアログ・ ボックスで指定したパラメ
ターを用いて実行します。
Version 5.02
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B. メニュー項目
Ⅳ M u l t i S pe c の リ フ ァ レ ン ス
Processor-Reformat-Convert Shape File to Thematic Image File...(形状ファイル
から主題画像ファイルへの変換)メニュー項目
このメニュー項目は、形状ファイル・ ポイントにある画素はクラス1とし、形状ファイ
ル・ ポイントを含まない他の画素は0とする主題ファイルを作成します。この機能は将
来拡張される予定です。
Version 5.02
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B. メニュー項目
Ⅳ M u l t i S pe c の リ フ ァ レ ン ス
Processor-Reformat-Modify Channel Descriptions...(チャネルの説明変更)メニュ
ー項目
このメニュー項目は、画像ファイルの各チャネルの説明の追加で、16文字まで許されま
す。各チャネルの波長範囲を注記するのに便利です。説明の追加、変更、削除ができま
す。このメニューを選択すると、次のようなダイアログ・ボックスが表示されます。
The Channel Descriptions(チャネル 説明)ダイアログ・ボックス
Modify Channel Information for Channel(チャネル情報を修正するチャネル):
このラジオ・ ボタンを選択すると(訳注:マッキントッシュ版のみ、ウィンドーズ
の場合は上に示したようにこのボタンはありません)、OKボタンを選択すると、多
重分光画像ファイルの後ろに、入力したチャネル情報が保存されます。
Next channel & Prev channel(前後のチャネル): これらのボタンで、編集した
いチャネルを前後に切り替えることができます。
Description(説明): このエディット・ ボックスで、チャネルの説明、すなわち
波長帯域の上下限を入力できます。長さは16文字までです。
Value(値): このエディット・ボ ックスで、チャネルの値、波長帯の中央値を入
力します。
Delete Channel Information at end of file(ファイルの後ろにあるチャネル情
報の削除)
(訳注-このボタンはマッキントッシュ版のみ)
:このボタンを選択すると、
多重分光画像ファイルの後部にあるチャネル情報は、OKボタンを押して削除されま
す。
Cancel: このボタンで、ダイアログ・ ボックスを閉じ、チャネル説明修正オペレー
ションはキャンセルします。
OK: このボタンで、ダイアログ・ ボックスを閉じます。Modify ラジオ・ ボタンを
選択すると、更改したチャネルの説明は画像ファイルの後部に書きこまれます。
Deleteボタンを選択すると、チャネル情報は削除されます。
(訳注:ウィンドーズ版の場合には、OKを押すと、エディット・ ボックスで指定し
た内容に変更され、キャンセルを押すとエディット・ ボックス内の変更は無視され
てダイアログ・ボックスが閉じられます。)
Version 5.02
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B. メニュー項目
Ⅳ M u l t i S pe c の リ フ ァ レ ン ス
Processor- Reformat- Mosaic Images...(モザイク画像・・)メニュー項目
(マッキントッシュ版のみ)
このメニュー項目は、画像をモザイクにしたり、あるいは、選択した2枚の画像を、横
端をつなげて、並べるためのものです。この項目を選ぶと下のようなダイアログ・ ボッ
クスが表示されます。
Set Mosaic Images Specifications Dialog Box(画像モザイク使用設定)ダイアログ・
ボックス
Left(左): このテキスト情報は、新しい画像ファイルの左側のアクティブ画像ウ
ィンドーの名前を選択します。このテキスト情報の下のエディット・ ボックスで使
用する左の画像の部分(ラインとカラム)を選択することができます。
Right(右): このテキスト情報は、新しい画像ファイルの右側のアクティブ画像
ウィンドーの名前を選択します。これはディスク上のデータ・ファ イルではない
MultiSpec内の画像ウィンドーのリストです。
ポップアップ・ メニューの下にあるエディット・ ボックスで、使用する右の画像の
部分(ラインとカラム)を選択することができます。右の画像のエンド・ ラインは
左の画像で選択したライン数と等しくなる値に強制的に設定されます。
Options(オプション):
Ignore background value(バックグラウンド値の無視): このチェック・ボ
ックスとエディット・ ボックスで、画像を組み合わせるときにバックグラウン
ドの値を無視するように指定します。これによって別のTM4分割の組み合わせ
ができます。バックグラウンド値の規定値は0です。必要に応じて別のバック
グラウンド値を設定できます。
Write channel descriptions(チャネルの説明書きこみ): このチェック・ボ
ックスで、新しい画像ファイルに含めるチャネルの説明を選ぶことができます。
Header(ヘッダー): このポップアップ・ メニューで新しい画像ファイルに含
めるヘッダーを選択することができます。
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B. メニュー項目
Ⅳ M u l t i S pe c の リ フ ァ レ ン ス
Cancel: このボタンでダイアログ・ ボックスを閉じ、画像モザイク・ オペレーショ
ンをキャンセルします。
OK: このボタンはダイアログ・ ボックスを閉じ、画像モザイク・ オペレーションを
実行します。
註: BSQとBILのバンド・ インターリーブの組み合わせも可能です。出力ファイルは
BILのバンド・インターリーブとなります。
左または右の画像のいずれかがBISのバンド・インターリーブの場合、両方の画像
はBISのバンド・インターリーブでなければなりません。この場合の出力バンド・
インターリーブ形式はBISになります。
左の画像と右の画像ともチャネル数は同じで、1データあたりのバイと数も同じで
なければなりません。
前 述 の 制 約 を 満 た す 画 像 の み が Mosaic ダ イ ア ロ グ ・ ボ ッ ク ス の Right Image
List(右の画像リスト)に表示されます。左の画像は右画像に許される画像の形式を
規定するものです。
Version 5.02
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B. メニュー項目
Ⅳ M u l t i S pe c の リ フ ァ レ ン ス
Processor-Reformat- Recode Thematic Image..(形式変換 主題画像のコード変更)
メニュー項目
このメニュー項目は、アクティブなウィンドーに関連している主題画像ファイルのデー
タ値の変更を可能にするためのものです。これはトレーニングやテストようの画像マス
クを作成したり、修正するときに役立ちます。このメニュー項目を選択すると、次によ
うなダイアログ・ボックスが表示されます。
Set Thematic Recode Parameters(主題再コード設定)ダイアログ・ボックス
Set data to(設定するデータ値): このエディット・ボッ クスで、条件が満たさ
れている場合に、データを変更する新しい値を設定することができます。引用符内
のファイル名は変更をおこなう主題ファイルの名前です。
When data value(データ値が・・ のとき): このポップアップ・メ ニューとエデ
ィット・ ボックスで、主題画像ファイルのデータ値を変更する条件を設定すること
ができます。
ポップアップ・メニューから次の条件が選択できます。:
- <=
- >=
- =
-
= (等しくない場合l)
in file(入力ファイル): このポップアップ・
メニューで、条件をチェックするのに使用す
るファイルが選択できます。規定ファイルは
変更をおこないたいファイルです。必要に応
じて別のファイルを指定することもできます。
これは元のファイルをバックアップの目的でそのままにしておきたいときに便利
です。
Version 5.02
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B. メニュー項目
Ⅳ M u l t i S pe c の リ フ ァ レ ン ス
Processor Reformat Rectify Image..(プロセッサー画像切り出し再形式 メニュー項
目(マッキントッシュ判のみ)
このメニュー項目は、選択した一つまたはそれ以上のチャネルを、他のチャネルに関し
て調整(幾何的変換)します。これを選択すると、以下のダイアログ・ ボックスが表示
されます。
(訳注:ウィンドー版場合には、画像ウィンドーに表示されている画像からマウスでド
ラッグして選択した領域を切り出して保存することは可能です。ただし、表示されてい
る3色成分をTIF形式で保存する機能に限定されています。多重チャネル全体を切り出す
には、各多重分光画像を別々のウィンドー画像強調せずに表示し、切り出す部分領域を
画像ウィンドー全体に適用して保存することによって可能になります。その後で再び各
チャネルの関連付けをおこなう形式再編成処理をおこないます。
)
Set Image Rectification Parameters(画像調整パラメタ−設定)ダイアログ・ボ ックス
Input Image Settings(画像設定入力): line and column(行列)エディット・
ボックスで画像を切り出す部分を選択します。Line and Column(行列)の左のボ
タンでユーザが指定した領域(プロジェクト画像ウィンドーがつくられているとし
て)と画像全体領域とを切り替えることができます。
Output Image Options(出力画像オプション):
Header: このポップアップ・ メニューで、出力画像ファイルで用いるヘッダー
を選択します。
Set Nonselected Pixels to Background Value(非選択画素を背景の値に設定):
このチェック・ ボックスで、非選択の画素の値を現在の値の代わりに背景の値
に設定することができます。
Background value: このエディット・ボックスで背景の値を設定できます。
Version 5.02
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B. メニュー項目
Ⅳ M u l t i S pe c の リ フ ァ レ ン ス
Rectification Setting(切り出し設定)
Offset/Scale(オフセット/スケール): このエディット・ボッ クスで、選択
したチャネルの画像を、選択しなかったチャネルに相対的にシフトするのに用
いるline/column offsets(行/列のオフセット)を指定します。負の値は選択
したチャネルを、指定されたオフセットの値だけ上(行)、あるいは左(列)
にシフトします。正の値は選択したチャネルを指定されたオフセットの値だけ
下へ(行)
、あるいは右(列)にシフトします。
Scale(スケール): このエディット・ボックスで、画像の再拡大縮小でもち
いるline/column (行/列)スケールを指定します。値1.0は再拡大縮小を
おこなわないことを示します。1より値の大きいスケールでは新しい画像はよ
り大きくなります。1より値の小さいスケールでは、新しい画像はより小さく
なります。
Rotation (clockwise) Degrees(時計方向回転角度): このエディット・ボッ
クスで、選んだチャネルを回転させる角度(度)で指定します。正の値は時計
周り方向、負の値は反時計方向です。
Channels(チャネル): このポップアップ・メニューは、サブ゙チャネ ルの選
択、シフト、リスケールや回転させるチャネルを選択します。Shared(共有ダ
イアログ・ボックス) のセクションを参照してください。
Cancel(キャンセル): このボタンでダイアログ・ ボックスを閉じ、rectify image
operation をキャンセルします。
OK: このボタンでダイアログ・ボックスを閉じ、rectify imag e operation(画像切り
出し)オペレーションをダイアログ・ボッ クスで指定されたパラメタ−を用いて実行
します。新しい出力ファイル名の問い合わせがきます。出力画像ファイルで使われる
画像リサンプリングは最近傍内挿であることに注意してください。
Version 5.02
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B. メニュー項目
Ⅳ M u l t i S pe c の リ フ ァ レ ン ス
Processor-Reformat Convert ENVI ASCII ROI to Thematic Image..."(ENVI
ROIを主題画像に変換する 再形式化)(マッキントシュ 判 のみ)
ASCII
このメニュー項目で、対象領域の部分として識別されている画素のASCIIファイル、ROI
を主題画像に変換し各ROI毎に別のクラスに変換します。 ENVIにはこのようなASCII
ファイルの作成が可能です。
ASCIIファイルの形式の例は以下の通りです。
ROI Name : Corn
ROI Color: (255,255,0)
( 92 ) , ( 44 )
( 93 ) , ( 45 )
( 94 ) , ( 45 )
( 94 ) , ( 44 )
( 92 ) , ( 43 )
( 92 ) , ( 44 )
( 92 ) , ( 45 )
( 92 ) , ( 46 )
( 93 ) , ( 46 )
ROI Name : Soil
ROI Color: (255,255,0)
.
.
最初の行はクラス名を識別します。
第2行はそのクラスで用いる (赤、緑、青)を定義します。.
その次の行はそのクラス内の画素の行と列を与えます。
クラス間にはブランク行を挿入します。
ファイルを変換する手順は:
-
ROIが基礎にしているマルチスペクトル画像を開きます。
-
Reformat-Convert ENVI ASCII ROI to Thematic Image オプションを選びます。
-
MultiSpec は出力ファイル名を訊いてきます。
-
MultiSpec は使用するROI ASCII ファイルを選択することができます。
-
するとオペレーションが実行されます。
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B. メニュー項目
Ⅳ M u l t i S pe c の リ フ ァ レ ン ス
Processor -Cluster メニュー項目
このメニュー項目で、選択した画像に対して、2つあるクラスター・アルゴリズ ム1、
シングル・ パス・クラ スターとISODATAタイプの繰り返しアルゴリズムの一方を用いて
クラスター解析を実行します。このメニュー項目を選択すると、下図のようなダイアロ
グ・ボックスが表示されます。
Set Cluster Specifications (クラスター仕様設定)ダイアログ・ボックス
Algorithm(アルゴリズム): このラジオ・ ボタンで、使用するアルゴリズムを選
択します。このボタンのいずれかを選択すると別のダイアログ・ ボックスが表示さ
れ、選択したアルゴリズムに応じたパラメターが指定できるようになります。それ
ぞれのダイアログ・ボックスについては、この後で説明します。
Cluster Classification Map Area(s)(クラスター分類マップの領域): このラジ
オ・ ボタンで、計算したクラスターの統計量を用いてトレーニング領域または選択
した画像領域の分類をユークリッド距離を用いて行うよう指定します。選択した分
類領域の各画素はユークリッド距離で、最終のクラスターセンターと比較されます。
画素が、もっとも近いクラスターからあまり離れていない場合には、そのクラスタ
ーに割り当てられます。ある画素が、“使用しているチャネルの数*分類いき値の
平方”より大きい場合は、離れすぎているとします。この離れすぎている画素は、
空白記号のラベルが付けられます。(訳注:No Classificationを選択して場合には
Area to Classify(分類する領域)隠れ、グレイになります。
)
クラスター分類を指定して、クラスター分類マップをディスクに保存すると、分類
マップは、前に説明したFile-Open Image メニューで表示することができます。
Line/Column(ライン/カラム): line and column(ライン/カラム)編集ボッ
クスで、クラスター分類をおこなう領域を指定します。Line and Columnの左
にあるボックスで(画像ウィンドーにある)、ユーザが指定した領域と、画像
全体のどちらを分類領域にするかを切り替えることができます。
Classification threshold(分類いき値):このエディット・ボックス で、前に述
べたクラスター分類マップを作成するときに用いるいき値を入力します。
1
See John A Richards, Remote Sensing Digital Image Analysis, First Edition, Springer-Verlag, 1986,
pages 197- 199, or Second Editon,1993, pages 236-7.
Version 5.02
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B. メニュー項目
Ⅳ M u l t i S pe c の リ フ ァ レ ン ス
Channels(チャネル): このポップアップ・ メニューで、クラスター演算で使用す
るチャネルを選択します。規定値ではチャネル全部を利用します。Shared Dialog
Boxes(共通ダイアログ・ボックス)のセクションを参照してください。
Symbols(記号): このポップアップ・メ ニューで、クラスター・ク ラスを表す記
号を選択できます。
(訳注:ウィンドー版の場合には既定の記号のみです)
Shared Dialog Boxes(共通ダイアログ・ボックス)にある Change Class Symbols
(クラス記号の変更)のセクションを参照してください。
Cluster Stats(クラスター統計): このポップアップ・メ ニューで、クラスター
演算が終了したときのクラスター統計の取り扱い方を指定します。
選択肢として:
- Do not save the statistics(統計量を保存しない)
-
Save the statistics to a new project file (新しいプロジェクト・フ
ァイルに保存:既定設定)
統計量を新しいproject ファイルに保存しProjectファイルがすでに開
かれているときには、現行のproject は閉じられます。現行のプロジェク
トは最後に保存されてから変更がある場合にはそれを保存する機会がユ
ーザに与えられます。
新しいprojectファイルに保存する場合には、保存されるクラスター統計
のチャネルは、クラスターリングを行ったチャネルになります。チャネル
の一部を利用してクラスターを行い、新しいProjectに全チャネルに対す
る統計を保存したい場合には、“Cluster”プロセッサーを選択する前に
“New Project”Projectメニューで新しいprojectを作成しておかなけれ
ばなりません。それからcluster processorを選び、“Add to Project”を
選択します。
-
統計量を現行のprojectに追加します。クラスター統計を現行のprojectに
保存する場合、使用したチャネルは現行のprojectで利用しているチャネ
ルと一致していななければなりません。
Create cluster mask file(クラスター・マスク・ファイルの作成):
このチェッ
ク・ ボックスで、クラスター演算で各最終クラスター・ クラスの統計量を作成する
のに用いた画素を同定するマスク・ ファイルを作成するかどうかを指定することが
できます。マスク・ ファイルはクラスターをおこなったときの入力画像と同じ大き
さです。 “1”という値はクラスター1に用いられた画素を識別し、
“2”の値はク
ラスター2に用いられ、以下同様です。“0” はクラスター統計に用いられなかっ
た画素全てです。マスク・ ファイルは主題画像ファイルとして扱われ、
Processor-Statistics(プロセッサー-統計量)メニュー項目で説明するトレーニ
ング領域を定義するために利用することができます。
Version 5.02
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B. メニュー項目
Ⅳ M u l t i S pe c の リ フ ァ レ ン ス
Write cluster report/map to(クラスター・レポート/マップを書きこむ): この
二つのチェック・ボックスでcluster report( クラスター・レポートやクラスター
分類マップを、出力テキスト・ ウィンドーに書きこんだり、ディスク・ ファイルに
保存したりするようにできます。
(訳注:Text Windowをチェックすると、クラスター分類の結果を出力テキスト・
ウィンドーに書き込みます。分類する画像領域が大きいときには、それに応じて出
力テキスト・ ウィンドーが大きくなり見にくくなります。クラスター分類の結果が
記号(文字で)で表示されるので、クラスター分類の結果を画像ごとに検討するの
には便利です)
Text Disk Fileをチェックすると、クラスター分類結果はファイルとしてディスク
に書き込まれますが、そのファイル名を指定するウィンドーが表示されます。規定
値のファイル名拡張子は‘.clu’です。
)
Image Window Overlay(画像ウィンドーへの重ね書き)訳注:このオプションは
5/22/03のプログラムから用意されています。クラスター解析をおこなっていると
き、繰り返しパスごとにクラスター分類の結果を画像ウィンドーへ重ね書きをおこ
ないます。このオーバーレイを外すには、画像ウィンドーのツールバーにあるオー
バレイ・コントロールを使います)
Cancel: このボタンでダイアログ・ ボックスを閉じ、クラスター演算をキャンセル
します。
OK: このボタンでダイアログ・ ボックスを閉じ、ダイアログ・ ボックスで設定され
たパラメターを用いてクラスター・オペレーションを実行します。
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B. メニュー項目
Ⅳ M u l t i S pe c の リ フ ァ レ ン ス
Set Single Pass Cluster Specifications (シングル パス クラスター 仕様 設定)
ダイアログ ボックス
Minimum cluster size(最小クラスターサイズ): このエディット ボックスで、ク
ラスター オペレーションが終了したときにクラスの統計量を保存するクラスタ
ー・クラスの最小画素数を設定します。
Critical distance 1(限界距離 1): このエディット・ ボックスでは各クラスタ
ー領域の第一ラインでおこなうクラスター・ オペレーションで用いる限界距離(デ
ータ値を単位に)を指定します。画素と最近クラスター・ センターとの距離がこの
値より大きい場合には、この画素を新しいクラスターを規定する最初の画素として
用います。距離の尺度はユークリッド距離です。
Critical distance 2(限界距離 2): このダイアログ・ ボックスは、各クラスタ
ーをおこなう領域の残りのラインに対しておこなうクラスター・ オペレーションで
用いる限界距離(データ値を単位に)を指定します。画素と最近クラスター・ セン
ターとの距離がこの値より大きい場合には、この画素を新しいクラスターを規定す
る最初の画素として用います。距離の尺度はユークリッド距離です。
Determine clusters from(クラスターを・ ・ から決定): このラジオ・ ボタンで、
クラスターリングを行う領域を選択します。トレーニング領域か選択した画像領域
を指定することができます。
line and column (行と列)のエディット ボックスで、クラスターリングで用いる
領域を選定できます。Line and Column(行と列)の左のボタンを使うと、ユーザ
の選択領域(画像ウィンドー内ですでに選択されている場合)と画像全体の切り替
えができます。
Cancel(キャンセル): このボタンは、ダイアログ・ ボックスを閉じ、シングル・
パスのクラスター・ アルゴリズムの指定をキャンセルします。シングル・ パスのパ
ラメターは変更されません。
OK: このボタンでダイアログ・ ボックスを閉じられ、ダイアログ・ ボックスで指定
したシングル・パスのパラメターが設定されます。
Version 5.02
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B. メニュー項目
Ⅳ M u l t i S pe c の リ フ ァ レ ン ス
シングル・パス・アルゴリズムの説明
最初のクラスター領域の第1行にある最初のサンプルを最初のクラスターのセンタ
ーとします。残りの各画素に対して、標準的なユークリッド距離を尺度にして最短
距離にあるクラスターを見つけます。次に、選んだ各チャネルのデータ値をもっと
も近くにあるクラスター・ センターのチャネル値と比較をします。どれかのチャネ
ルに対してデータの値が"critical distance1"(限界距離 1)より離れている場
合、そのサンプルを新しいクラスター・センターとして用います。
クラスター領域の最初の行について調べ終わったら、ユーザの指定したクラスター
領域の残ったサンプルのサブセット用いて現存するクラスターに追加したり、新し
いクラスターを作成します。画素は第1行にある現存のクラスターと比較します。
違いは、新しいクラスターを作成する場合に、"critical distance2"(限界距離
2)を使用することです。残っている行のクラスターリングを行っているときに、
ユーザの指定したcolumn、 line の intervals(行と列の間隔)が使われます。
列間隔は、ある行の終わりから次に選択された行の始めに連続するように実施され
ます。すなわち、例えば、1ラインに169画素あるものをクラスターリングしている
とき、列の最後のサンプルが、列間隔5を用いて166であったとすると、次のラ
インで用いる最初のサンプルは2番目のサンプルとなります。これによって、ユー
ザはサブセットを使っている場合でも、全列からサンプルを利用できる機会がある
ことになります。
選択されている全ての領域がクラスターされた後で、"minimum cluster size"(最
小クラスターサイズ)を満たさないクラスターを削除します。前に説明したように、
分類のオプションが指定されている場合にはクラスター分類へと進みます。
Version 5.02
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B. メニュー項目
Ⅳ M u l t i S pe c の リ フ ァ レ ン ス
Set ISODATA Cluster Specifications(ISODATAクラスター仕様設定)ダイアログ ボックス
Initializing Options(初期化オプション): このラジオ・ ボタン(一つだけ選択
できるチェック・ ボタン)を利用して、クラスター・ センター位置の初期化方法が
指定できます。
選択肢としては:
最初の固有ベクターに沿ったもの
固有ベクター体積内,
ワンパスのクラスターセンターの利用
の3つがあります。
Include project class means(プロジェクト・クラス平均を含める)のチェック・
ボックスをチェックすると、現在のプロジェクト・ クラス平均を第一固有ベクター
に沿った、あるいは、固有ベクター体積内で初期クラスター・ センターとして利用
することを指定します。このオプションはワンパス・ クラスター・ センターで初期
化する場合には利用できません。
Determine clusters from(・・からクラスターを決定):
これらのラジオ・ボタ
ンを利用すると、クラスター解析する領域を指定することができます。トレーニン
グ領域なり選択した画像領域のいずれも利用できます。
line and column (行列)エディット・ボックスでクラスターを行う領域を選択し
ます。Line and Column (行列)の左にあるボタンでユーザが指定した領域(この
領域を画像ウィンドーにしてあるとき)と領域を画像全体とするか簡単に切り替え
られます。
Initial number clusters(初期クラスターの數): このエディット・ボックスで
初期クラスターの数を設定します。
Version 5.02
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B. メニュー項目
Ⅳ M u l t i S pe c の リ フ ァ レ ン ス
Convergence(%)(収束度 %): このエディット・ ボックスでIOSDATAの繰り返し
を停止するためのいき値として用いるパーセントを設定できます。一回の繰り返し
でクラスター・ クラスを変えない画素数がクラスター計算をおこなっている画素の
総数に収束度%を乗じたものより大きいか等しくなった場合には、ISODATAのクラ
スター演算は終了します。
Minimum cluster size(最低クラスターサイズ): このエディット・ボックスは、
クラスター演算がおわったとき、統計量を保存するクラスの最低の大きさを設定し
ます。
Critical distance 1(限界距離 1): このエディット・ ボックスは、Use one-pass
cluster(ワンパス クラスター)オプションを選択した場合に表示されます。こ
のエディット・ ボックスで各クラスター領域の第一ラインをクラスター解析してい
るときに利用する限界距離(データ値の単位で)を指定できます。ある画素とそれ
に一番近いクラスター・ センターとの距離がこの値より大きい場合、その画素は新
しいクラスターを作成する最初の画素として利用します。距離の尺度はユークリッ
ド距離です。
Critical distance 2(限界距離 2): このエディット・ ボックスは、Use one-pass
cluster(ワンパス クラスター)オプションが選択されている場合に表示されま
す。このエディット・ ボックスを使って限界距離を指定し、各クラスター領域の残
りのラインをクラスター解析をしているときに使用し(データ値を単位として)も
し、ある画素とそれに一番近いクラスターとの間の距離がこの値より大きい場合は、
その画素を新しいクラスターのセンターにします。距離の尺度はユークリッド距離
です。
Cancel: このボタンは、ダイアログ・ ボックスを閉じ、ISODATA クラスター・ アル
ゴリズムの仕様指定をキャンセルします。ISODATAパラメターには変更がおこなわ
れません。
OK: このボタンは指定したISODATA演算のパラメターを設定し上で、ダイアログ・
ボックスを閉じます。
Version 5.02
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B. メニュー項目
Ⅳ M u l t i S pe c の リ フ ァ レ ン ス
ISODATA アルゴリズムの説明
第一固有ベクターに沿う初期クラスターまたは固有ベクター体積内の初期化オプ
ションを選択すると、データの主成分の計算を開始します。Along first eigen
vector
initialization(第一固有ベクターに沿う初期化)オプションでは初期
クラスター・ センターは指定した数だけ第一主成分にそって等分に配置されます。
Within eigenvector volume initialization(固有ベクター体積内初期化)オプシ
ョンの場合には、初期クラスターのセンターは、最初の3主成分で立体の中に散布
されます。ここで、Include project class means(プロジェクト・クラス 平均
を含める)が指定されている場合には、プロジェクト・ クラス平均が上述の初期セ
ンターに最近傍のプロジェクト・クラス平均で置きかえられます。
Use one-pass cluster centers initialization(ワン-パス・クラスター・センタ
ー初期化)オプションが指定されている場合、one-pass clustering algorithm
(ワン-パス・ クラスター算法)が最初に実行され、それによって決定されたクラ
スターのセンターがISODATA クラスターリングの初期クラスターセンターとして
使用されます。
初期クラスター・ センターが決定されると、各画素をそこからユークリッド距離が
一番近いクラスター・ センターと関連付けします。全画素がクラスターのどれかに
割り当てられると1パスの処理が終わり、以下のような繰り返し停止基準のテスト
が終了するまで繰り返しが続きます。繰り返し中、画素の最低Pパーセントが、前
の繰り返しで関連付けられたクラスター・ センターと変わりがなければ、クラスタ
ーリングが終了したとします。そうでない場合には全クラスタ-について平均値を
再計算し、その結果を新しいクラスター・ センターとして、クラスターリングの処
理を繰り返します。
クラスターリングは、収束パーセントに達したときに停止します。(訳注:マッキ
ントッシュ版:クラスターリングは、また、キーボードで、
“Command-.”コマンド
を入力したとき, Command key(コマンド キー)を押したまま、”.“キーを同時
に押すと停止します。"Command-."を入力すると、ダイアログ・ボックスが表示さ
れ、それまで行ったパスを終了し、統計量を保存、処理をキャンセルし、統計量を
保存しない、クラスターリングの継続などのオプションが選べます。
(訳注:ウィンドー版ではEscキーを押すとクラスター処理は一時停止した後、ダ
イアログ・ ボックスが表示され、それまで行ったパスを終了し統計量を保存、処理
をキャンセル、統計量を保存しない、クラスターリングの継続などのオプションが
選べます。
)
クラスターリングが停止すると、各クラスターを調べて、クラスターが最低要求さ
れた画素数を有するかどうかをみるために調べます。それを満たしていない場合に
は、そのクラスター・ センターをプロジェクト統計にリストせず、また、保存しま
せん。分類のオプションが指定されていれば、分類処理に進みます。
Version 5.02
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B. メニュー項目
Ⅳ M u l t i S pe c の リ フ ァ レ ン ス
プロセッサー-統計(Processor-Statistics)メニュー項目
このメニューで、トレーニング領域やテスト領域を定義したり、定義した領域をクラス
として関連付けたりすることができます。
“Statistics”
(統計)メニュー項目を選択し
たときにプロジェクト(project)がアクティブになっていない場合には、新しいプロ
ジェクトが自動的にアクティブになります。(前に作成し保存してあるプロジェクトで
作業したい場合には、Project - Open Project(プロジェクトープロジェクトを開く)
メニュー項目から目的のプロジェクトを選択し、それをメモリーにロードします。)こ
のメニューを選択すると、以下のダイアログ・ ボックスが表示され、プロジェクトに関
連したオプションを設定することができます。
Set Project Options(プロジェクト オプション設定)ダイアログ・ボックス
Project Change(プロジェクトの変更): このポップアップ・メニュ ーからプロジ
ェクトの統計量をクリアーしたり、新しいプロジェクトを作ります。
(訳者注:このコマンドはウィンドー版になく、Project Commandのみが表示され
ます)
Channels to Use:(利用するチャネル):このポップアップ・メニ ューで平均値や
共分散を計算する際に利用するチャネルを、利用可能なチャネルの中からその一部
を選択できます。共通ダイアログ・ボックスのセクション にあるチャネル選択
(Select Channels)の項を参照して下さい。
Project Statistics Options...(プロジェクト統計量のオプション): このボタ
ンで別のダイアログ・ ボックスを表示し、他の統計量計算のオプションをコントロ
ールします。この"Project Statistics Options"ダイアログ・ボックスは次ぎに説
明します。
Version 5.02
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B. メニュー項目
Ⅳ M u l t i S pe c の リ フ ァ レ ン ス
Training mask file(トレーニング・マスク・ファイル) : このポップアップ・ メ
ニュー項目からプロジェクトの基底画像内の領域を定義するために利用するマス
ク画像を選択し、トレーニング統計量に用いることができます。このマスク・ ファ
イルはMultiSpecが扱える画像であれば、どんな形式の画像でもかまいません。画
像ファイルが多重分光タイプの場合、現在のところ、マスクはそのファイルの第1
チャネルに保存されていると仮定しています。
マスク・ ファイルにあるデータは、0以外の値は、それぞれ値は別のフィールドや
クラスとして扱われます。マスクを選択しダイアログ・ ボックスの"OK"ボタンをク
リックすると、マスク・ データはメモリーに読みこまれ、マスクの値は数値マスク
の値の順にプロジェクト・ クラスに割り当てられます。利用しなかったマスクの値
はスキップされます。例えば、マスク・ ファイルにデータ値が1,2,4と6があるとす
ると、1の値をもつマスクの値は、プロジェクト・ クラスの1に、マスクの値2に
はプロジェクト・ クラス2に、マスクの値が4のものはプロジェクト・ クラス3に、
またマスクの値が6のものは、プロジェクト・クラス4に割り当てられます。
プロジェクト・ クラスより多いマスクの値がある場合には、新しいクラスが作成さ
れます。マスクとして利用する画像ファイルが主題タイプであり、その画像ファイ
ルがファイルの中のデータ値とクラス名との関連性を含んでいる場合、それらのク
ラス名は新しく生成されたプロジェクト・クラス名として利用されます。
マスクの各値はフィールドとして扱われ、それに関連付けられたクラス名を持って
います。"n"をファイルにあるマスクの値とすると、名前は MaskFieldnで与えられ
るか、クラス名がある場合、"classname_Mn"で、ここで"classname" はマスク・ ク
ラス名で"n" がマスクの値です。各マスクの値はそれの関連したフィールドを持っ
ているので、プロジェクト・ ファイルに関連づけられたクラスと順序が同じでない
場合にはあるクラスから他のクラスへとマスク・ フィールドをコピーしたり貼り付
けたりすることができます。
長方形で定義されたトレーニング・ フィールドと多角形で選択された領域とマスク
画像ファイルとの組み合わせが可能なことに注意しください。
MultiSpecでマスク画像ファイルを作成する現行の方法は、Processor-Clusterで
"Create cluster mask file" ( ク ラ ス タ ー ・ マ ス ク ・ フ ァ イ ル の 作 成 ) か
"Processor-Reformat ‐ Convert Project Fields to Thematic Image File"(プロ
ジェクト・ フィールドを主題画像ファイルに変換する)メニュー項目を利用します。
あるいは、MultiSpecの入力として利用できる外部のソフトを利用してマスクを作
成します。
Test mask file(テスト・マスク・ファイル) : このポップアップ・ メニュー項目
からプロジェクトの基底画像内の領域を定義するために利用するマスク画像を選
択し、テスト領域に用いることができます。詳しい情報はトレーニング・ マスク・
ファイルを参照して下さい。
Version 5.02
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B. メニュー項目
Ⅳ M u l t i S pe c の リ フ ァ レ ン ス
Outline Selected Areas(選択された領域の境界)
Training fields(トレーニング・ フィールド): このチェック・ボッス で、
長方形または多角形で定義されたトレーニング・ フィールドの境界をプロジェ
クト画像ウィンドーや各関連プロジェクト画像ウィンドーに表示するしない
をコントロールします。
Test fields: このチェック・ボッ クスで、長方形または多角形で定義された
テスト・ フィールドの境界をプロジェクト画像ウィンドーや各関連プロジェク
ト画像ウィンドーに表示するしないをコントロールします。
Show class names(クラス名の表示): このチェック・ ボックスで、クス名を
プロジェクト画像ウィンドーや関連プロジェクト画像ウィンドーに描かれた
クラスの境界を一緒に表示するしないをコントロールします。
Show field names(フィールド名の表示): このチェック・ボック スでクラス
名をプロジェクト画像ウィンドーや関連プロジェクト画像ウィンドーに描か
れた領域の境界を一緒に表示するしないをコントロールします。
Show train/test label(トレーニング/テスト・ラベルの表示) : このチェッ
ク・ボック スでトレーニング/テスト・ラベル をプロジェクト画像ウィンドー
や関連プロジェクト画像ウィンドーに描かれた領域の境界を一緒に表示する
しないをコントロールします。ラベル“n”はトレーニング、“t”はテスト用
です。
Color(カラー): このカラー・ポップ・アップ・メニュー項目で、上述のチ
ェッボックスで指定したテキストやフィールドの境界の色を黒または白にコ
ントロールできます。
Cancel: このボタンでダイアログ・ ボックスを閉じ、要求した“Processor ‐
Statistics“メニュー項目をキャンセルします。プロジェクト統計量の設定は変更
されません。
OK: このボタンでダイアログ・ボックスを閉じ、"Se t Project Options(プロジ
ェクト・オプション"ダイアログ・ボックスを 受け付けて、"Statistics(統計量)
" ウィンドーが表示されていないときにはそれを表示します。さらに詳しくは
"Project Window(プロジェクト・ウィンド ー"のセクションを参照してください。
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B. メニュー項目
Ⅳ M u l t i S pe c の リ フ ァ レ ン ス
Set Project Statistics Options Dialog Box
このダイアログ・ボックスで幾つかのproject st atistics options(プロジェクト
統計量オプション)とコントロールできます。
Compute statistics for(計算する統計量): このラジオ・ボタン で平均値、標準
偏差と共分散を計算するか、単に平均と標準偏差のみを計算するかを指定します。
平 均 と 標 準 偏 差 の み を 計 算 す る 場 合 に は 、 Feature Selection ( 特徴 選 択 )、
Statistics Image(統計画像)やMaximum Likelihood (最尤法)およびECHO 分類
などのプロセッサーは使えません。このオプションはメモリー容量が不足している
場合や2次計量が不要な場合に作られたものです。
Keep only class statistics in memory(クラス統計量のみをメモリーに保存): こ
のチェック・ ボックスで、ユーザは、フィールド統計量でなくクラス統計量のみを
メモリーに保存するように指定できます。規定値はクラス統計量をメモリーに保存
します。この機能は、高次元(50チャネル以上)のフィールドが多数あり比較的ク
ラスの数が小さい場合にメモリーが少なくてすませるために存在しています。クラ
ス統計量のみを保存することに欠点もあります。クラスから1フィールドをカット
した場合、そのクラスの統計量は規定画像ファイルを再び読みこんで再計算する必
要があります。もしフィールド統計量をキープしてあれば、クラス統計量はメモリ
ーに保存されているフィールド統計量の和から容易に計算できます。また、統計量
がクラスター・ フィールドから定義されている場合そのクラスの統計量は更新でき
ません。
Set-zero-variances to(ゼロ分散を・・に設 定): このチェック・ ボクスで2次
統計量を必要とするアルゴリズムで0分散をもつクラス統計量を利用できるよう
にします。このようなケースでは、共分散行列の逆を求めることができません。例
えば、対象としている領域の周りに’0’のような一定値で、この境界をクラスと
して扱いたいような場合です。このオプションは’0’分散を小さな値の指定して
設定します。規定値は0.01です。このチェック・ ボックスを選択すると、エディッ
ト・ボックスが表示され、使用する分散の値を入力することができます。
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B. メニュー項目
Ⅳ M u l t i S pe c の リ フ ァ レ ン ス
Minimum log determinant allowed for valid matrix inversion(有効な逆行列
の行列式の対数の最小値): このエディット・ ボックスで逆行列が不良条件を満た
すと考えるいき値を設定することができます。値は対数の単位です。従って-25は
10のー25乗を意味します。
Use common covariance in leave-one-out covariance estimations(リーブ・ワ
ン・ アウト共分散内の共通共分散を利用): このチェック・ ボックスで、リーブ・
ワン・ アウト共分散内の共通共分散算定を利用したき、どの行列を使用するかをコ
ントロールすることができます。
Cancel: このボタンでダイアログ・ ボックスを閉じます。プロジェクト 統計量オ
プションは変更されません。
OK: このボタンでダイアログ・ボックスを閉じ、" Set Project " Statistics
Options(プロジェクト統計量オプション)ダイアログ・ ボックスで指定したもの
を受け付けます。ユーザは"Set Project Options"(プロジェクト・オプション設
定)ダイアログ・ボックスに戻ります。
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B. メニュー項目
Ⅳ M u l t i S pe c の リ フ ァ レ ン ス
Processor−Enhance
Statistics(プロセッサー−強化統計量)メニュー項目
このプロセッサーは、ラベル付きサンプルの統計量を修正または強調するためにラベル
なしサンプルを用いて、教師つき-教師なしモードが組み合わされたクラス統計量を計
算します。このプロセッサーは、最近の研究成果1 2 3 4 5 6を基にしています。プロセ
ッサーはデータ・ セット全体を重みつきガウス型密度関数の線形結合でモデル化したも
のをベースにしています。これは、トレーニング・ サンプルと指定したラベルなしのサ
ンプル組み合わせに対して、クラスの平均値、クラス共分散行列とクラスの重みを逐次
的に調整しながら最適合になるまで繰り返すプロセスです。(これは後験クラス確率の
算定といえます)調整は期待値を最大化するプロセスを用いて行われます。準備として、
局外画素、すなわち、どのクラスに対しても尤度値がユーザの指定したいき値より低い
画素は、無視します。第Ⅲ部 “MultiSpecを利用する”章にこのプロセッサーの利用例
が紹介してあり、このプロセスの利点の数例が示してあります。このメニュー項目を選
択すると、次のようなダイアログ・ ボックスが表示され、実行前にパラメタが設定でき
るようになります。
Set Statistics Enhancement Specifications(統計量強調仕様設定)ダイアログ・ボッ
クス
1 Behzad M. Shahshahani and David A. Landgrebe, "Using Partially Labeled Data For Normal
Mixture Identification With Application To Class Definition," Proceedings of the International
Geoscience and Remote Sensing Symposium (IGARSS'92), Houston, TX, pp 1603-5 May 26-29, 1992.
2 B.M. Shahshahani, D.A. Landgrebe, "On the Asymptotic Improvement of Supervised Learning by
Utilizing Additional Unlabeled Samples; Normal Mixture Density Case," SPIE Int. Conf. Neural and
Stochastic Methods in Image and Signal Processing, San Diego, CA, July 19-24, 1992.
3 Behzad M. Shahshahani and David A. Landgrebe, “Use Of Unlabeled Samples For Mitigating The
Hughes Phenomenon” Proceedings of the International Geoscience and Remote Sensing Symposium
(IGARSS'93),Tokyo, pp 1535-7, August 1993.
4 Behzad M. Shahshahani and David A. Landgrebe, “Classification of Multi-Spectral Data By Joint
Supervised-Unsupervised Learning,” PhD thesis, School of Electrical Engineering, Purdue University,
December 1993,School of Electrical Engineering Technical Report TR-EE-94-1, January, 1994.
5 Behzad M. Shahshahani and David A. Landgrebe, “The Effect of Unlabeled Samples in Reducing the
SmallSample Size Problem and Mitigating the Hughes Phenomenon,” IEEE Transactions on
Geoscience and RemoteSensing, Vol. 32, No. 5, pp 1087-1095, September 1994.
6 Saldju Tadjudin and David A. Landgrebe, “Robust Parameter Estimation for Mixture Model,” IEEE
International Geoscience and Remote Sensing Symposium, Seattle, WA July 6-10, 1998.
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B. メニュー項目
Ⅳ M u l t i S pe c の リ フ ァ レ ン ス
Unlabeled samples(ラベルなしサンプル): このテキスト情報は、現在選択され
ている画像の部分にあるラベルなしのサンプル数を示します。
指定されたラベルなしのサンプルに含まれるラベル付き(トレーニング)サンプル
はどれもラベル付きサンプル・ セット内でのみ用いられ、ラベルなしセットから除
外されます。従って、このラベルなしサンプルの数は実際に使用される数より大き
くなることがあります。
Selected area for unlabeled samples(ラベルなしサンプルの選択領域): ライ
ンとカラムのエディット・ ボックスで、ラベルなしのサンプルを選ぶ領域を指定し
ます。Line and Columnの左にあるボックスで、ユーザが選択した領域(画像ウィ
ンドー内で選択してある場合)と全画像とを容易に切り替えることができます。規
定値は全画像で、ライン・ カラムの間隔は利用できる最小値で、利用できるメモリ
ーに指定されたラベルなしサンプル数の一次データを保存します。
Use enhanced statistics for initial conditions(初期条件に強化統計量を利用
する): このチェック・ ボックスで、前に強化処理をストップしたときに得られて
いる強化統計量で繰り返し処理を開始することができます。
Outlier thresholds(輪郭いき値):
Soft: 右に示したポップアップ・ メニューでソフト・ いき
値1を、閾値なし、χの平方値、確率の%値、ラベル付き
の平均値からの最大マハラノビス距離が指定できます。
Chi*Chi〔χ二乗〕: このエディット・ボッ クス(上の図には表示されてい
ません)はsoft outlier threshold(ソフト輪郭いき値をχ平方の値を用い
て)を設定します。上のポップアップ・ メニュー項目で、Percentを選択し
た場合には、百分率で表したχ平方値がこの値に表示されます。
Percent(%): Percentを選択すると、このエディット・ボック ス(上の図に
は表示されていません)が表示されます。エディット・ ボックスでOutlier
threshold(輪郭 いき値)をガウス分布に等価なパーセント(固定したχ平
方値の替わりに)として入力できます。
Hard〔ハード〕: 右に示したポップアップ・ メニューから、
hard threshold(ハードいき値)を“no threshold”
、χ
平方値、あるいは%の確率の値かいずれかを指定します。
Chi*Chi(χ二乗): このエディト・ ボックスで‘hard
outlier threshold(ハード輪郭いき値)をχ平方値で入力できます。
Percentメニュー項目を選択した場合には、Percentの設定に関連したχ平
方値がこの値として表示されます。
Percent(%): Hard Threshold (ハードいき値)ポップアップ・メニ ュ
ーで、Percentを選択すると、このエディット・ボックス(上の図には 表
示されていません)が表示されます。エディット・ ボックスでOutlier
threshold(輪郭 いき値)をガウス分布に等価なパーセント(固定したχ
平方値の替わりに)を設定できます。
1
Saldju Tadjudin and David A. Landgrebe, “Robust Parameter Estimation for Mixture Model,” IEEE
International Geoscience and Remote Sensing Symposium, Seattle, WA July 6-10, 1998.
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B. メニュー項目
Ⅳ M u l t i S pe c の リ フ ァ レ ン ス
Weight labeled samples(ラベル付きサンプルの重み): これで、ラベル付きサン
プルの重みを、ラベルなしのサンプルに対する相対的な重みとして設定します。
(チ
ェックされている場合) 規定値はサンプル数に対する比例または1.0の重み因子で
す。これを2.0に変えると、ラベルつきサンプルの重みを2倍にし、0.5にするとラ
ベル付きサンプルの重みは半分にします。
Labeled samples(ラベル付きサンプル): このテキスト情報は、プロジェクト・
ファイルにあるラベル付き(トレーニング)サンプルの総数を示します。
Classes(クラス): このポップアップ・ メニューで、強化統計量を見出すための
クラスを選択することができます。規定値は全クラスです。くわしくはShared
Dialog Boxes (共有ダイアログ・ボックス) にある“See Select Classes”を参
照してください。
Class weights(クラスの重み): このポップアップ・メ ニューで各クラスに対す
る先験的な重みを選ぶことができます。規定値は均等な重みです。詳しくはShared
Dialog Boxes (共有ダイアログ・ボックス) にある“Specify Class Weights”を
参照してください。
Iteration stop conditions(繰り返し停止条件): これらのエディット・ボック
スで停止条件を設定できます。 許される繰り返しの最大数と、対数尤度の変化を
繰り返しの長さのパラメタで設定される最後のN回の繰り返しにわたる百分率で指
定することができます。
また、停止条件がみたされなくても、Status(ステータス)ダイアログ・ ボックス内の
Cancelボタンを押して停止することが可能です。オペレーションが停止するとダイアロ
グ・ボックス が表示され、現在の繰り返し演算を終了するか(現在の強化統計量を保
存して)
、現行の繰り返しを終了しないか(現在の強化統計量を保存しないで)、停
止リクエストをCancelするか(統計量強化オペレーションを継続する)を選択します。
Macintoshのバージョンのみ: 停止条件に至る前に"ホールド・ コマンド・ キー
と”.”キーを同時に入力すると、繰り返しを停止することができます。
Cancel: こ の ボ タ ン で ダ イ ア ロ グ ・ ボ ッ ク ス は 閉 じ ら れ 、“ Statistics
Enhancement”オペレーションをキャンセルします。設定に変更はありません。
OK: このボタンでダイアログ・ ボックスを閉じ、ダイアログ・ ボックスで設定され
たパラメタを利用して“Statistics Enhancement”を実行します。
このプロセッサーの出力は強化されたクラス統計量(平均値と共分散)と、先験確
率です。これらの修正されたクラス統計量はプロジェクト・ ファイルの一部として
保存され、“Feature Extraction”(特徴抽出), “Feature Selection”(特徴選
択), “ Classify”
(分類), “ Principal Components”
(主成分), “Create Image
Statistics ”( 画 像 統 計 量 の 作 成 : ク ラ ス 統 計 量 の み ) と “ Check Covariance
processors”(共分散チェック・プロ セッサー)などで利用されます。得られた統
計量は解析するデータ・ セット全体により、よいモデルを提供します。こうして、
トレーニング・サ ンプルから他のものへの一般化を改良します。また、ヒュ-ズ現
象を緩和して高次元データの有効利用が図れます。
註:ウィンドー版で書きこまれた強化統計量を含むプロジェクト・ ファイルはマッ
キントッシュ版でも読むことが可能です。しかし、マッキントッシュ版で書きこま
れた強化統計量を含むプロジェクト・ ファイルはウィンドー版では読みこめません。
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B. メニュー項目
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Processor ―
Feature Extraction(プロセッサー−特徴抽出) メニュ-項目
Feature Extraction(特徴抽出)プロセッサーには、判別分析特徴抽出(Discriminant
Analysis Feature Extraction :DAFE)
、判別境界特徴抽出(Decision Boundary Feature
Extraction:DBFE)、投射追跡(Projection Pursuit)の3つのアルゴリズムがありま
す。後の2つは、最近開発されたもので(文献1234)
、DAFEは. 計算時間が短いという利
点はありますが、平均ベクターが類似しているクラスについては性能があまりよくない
ことが知られています。DBFE は計算時間が長くかかりますが、DAFEが持つ欠点はなく、
また、与えられたクラスのセットに対し、必要な特徴の数を直接示唆してくれます。こ
のような特性は別にして、いずれも次元が少ない場合には性能がよいのですが、DBFE
はトレーニング・ サンプルを直接利用する一方、DAFEはトレーニング・ サンプルから算
定されたクラス統計を利用しているので、トレーニング・ セットのサンプル・ サイズに
制限のある高次元のデータの場合には、同じ性能都はいえません。このような状況では、
投射追跡を元にした前処理のアルゴリズムを用いて、“マルチスペックの利用”の章で
説明したように(ページ37参照)予め次元数を減らします。
DAFEとDBFEの計算はいずれも、分光特徴の最適線形変換を見つけながら進みます。一旦、
この変換が決定されると、この変換はデータ・ セットの変換に利用され、この変換され
たデータ・ セットの特徴は分離性が最適であり、定義されているクラス間の判別の重要
度に応じた自動的に順序がつけられます。DBFE変換の固有値は、データ・セッ ト全体の場
合と同様の精度を得るためには、いくつの特徴を利用したらよいか、その情報を与えて
くれます。
DBFE アルゴリズムの詳しいことは、紹介した文献を参照してください。DAFEのアルゴ
リズムは、次のようなクラス内やクラス間の散布マトリックスを基にしている、きわめ
て標準的な判別分析です。Σiをクラスiの共分散行列とし、Pi をクラスiの先験確率、
iをクラスiの平均値とすると、
Sw = P1*Σ1 + P2*Σ2 + .... はクラス内の散布マトリックス
Sb = P1*( 1- 0)*( 1- 0)’ + P2*( 2- 0)*( 2- 0)’ + ... はクラス間の散布
マトリックスで、
’は転置を意味します。
0 = P1* 1 + P2* 2 + ...
DAFEでは, 変換は行列 Sw-1*Sbの固有値と固有ベクターから決定されます。Nをクラスの
数とすると、常にN-1の0でない固有値が存在し、階数(Sb ) = 階数( Sw-1*Sb ) = N ‐ 1
なので、このようにして導かれた最初のN-1だけが信頼に足ります。
このメニュー項目を選択すると次のようなダイアログ・ ボックスが表示され、実行を始ま
る前にパラメタを設定することができます。
Chulhee Lee and David A. Landgrebe, "Feature Extraction Based On Decision Boundaries," IEEE
Transactions on Pattern Analysis and Machine Intelligence, IEEE Transactions on Pattern Analysis
and Machine Intelligence, Vol. 15, No. 4, April 1993, pp 388-400.
1
Chulhee Lee and David A. Landgrebe, “Feature Extraction And Classification Algorithms For High
Dimensional Data,” PhD Thesis, Purdue University, December 1992, and School of Electrical
Engineering Technical Report TR-EE 93-1, January 1993.
2
Luis Jimenez and David Landgrebe, “Projection Pursuit For High Dimensional Feature Reduction:
Parallel And Sequential Approaches,” Presented at the International Geoscience and Remote Sensing
Symposium (IGARSS'95), Florence Italy, July 10-14, 1995.
3
Luis Jimenez and David Landgrebe, “Projection Pursuit in High Dimensional Data Reduction:
Initial Conditions, Feature Selection and the Assumption of Normality,” IEEE International
Conference on Systems, Man, and Cybernetics, Vancouver, Canada, October 22-25, 1995.
4
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B. メニュー項目
Ⅳ M u l t i S pe c の リ フ ァ レ ン ス
Set Feature Extraction Specifications (特徴抽出仕様設定)ダイアログ・ボックス
Preprocessing Transformation(前処理変換): このポップアップ・ メニューで、
(訳
注:ウィンドーズ版には用意されていません)前処理の変換オペレーションが選択
でき、その内容には:
‐ 投影追跡変換をしない,
‐ 新しい投影追跡変換
‐ あらかじめ計算されたもの
が含まれます。
投影追跡変換作成を選択すると、
“Set Preprocessing Specifications”
(前処理仕
様設定)ダイアログ・ ボックスが表示され、これに関連したパラメタが設定できま
す。このダイアログ・ボックスは以下に示します。
Feature Extraction Algorithm(特徴抽出アルゴ
リズム): これらのラジオ・ボ タンで特徴抽出に
用いるアルゴリズムを選択します。DBFE、DAFEあ
るいはPreprocessing onlyのいずれかを選択しま
す。(訳注:この説明はマッキントッュ版用;ウィンドーズ版では、プルダウンメ
ニューになっており、そのリストから、アルゴリズムを選びます。
)
Channels(チャネル): このポップアップ・ メニューで、全チャネルを利用するか
または部分チャネルを利用するか選択指定することができます。Sared Dialog
Boxes(共通ダイアログ・ボックス)のセクションの“Set
Select Channel”を
参照してください。
Classes(クラス): このポップアップ・ メニューで、クラス全部を使用するか1
部のクラスを使用するか選択できます。Shared Dialog Boxes(共通ダイアログ・
ボックス)の“’Select Classes”セクションを参照してください。
Class Weights(クラス重み): このポップアップ・メニ ューで、クラス、すなわ
ち、先験確率に、均等な重みを指定するか、個々にそれぞれ異なった重みを指定す
るかを選べるようにします。Shared Dialog Boxes(共通ダイアログ・ ボックス)
の“Specify Class Weights”
(クラス重み指定)のセクションを参照してください。
Interclass Weights(クラス間の重み): このポップアップ・メニュ ーで、クラスの各
対に対してもクラス間重みを設定することができます。この機能はクラス間の分離
を望まない場合にクラスのサブクラスを削除したい時に有用です。このオプション
は“DBFE.”に対してのみ使えます。 Shared Dialog Boxes(共通ダイアログ・ボ
ックス)の“Specify Class Pair Weights ”
(クラス対間の重み)のセクションを
参照してください。
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B. メニュー項目
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List Transformation Matrix(変換 行列をリスト): このチェック・ ボックスで、
変換行列をテキスト・ウィンドーにリストすることができます。
Special Options(特殊なオプション): このチェック・ ボックスで、DBEFア
ルゴリズムの付加的なオプションを表示します。これらのオプションの説明は、参
考文献にありますが、これらの文献を理解した後で実験したい人のためのものです。
通常は規定値のままでも十分な結果が得られるので、このオプションはあまり考慮
する必要はありません。
Within class threshold(クラス内のいき値): このエディット・ ボックスで、
クラス内のいき値を設定することができます。
Interclass threshold(クラス間のいき値): このエディット・ボッ クスで、
クラス間のいき値を設定することができます。
Min. threshold number(最小いき値): このエディット・ボックス で最小い
き値を設定することができます。
Optimize classes & Percent of all feature accuracy(特徴精度全体のクラ
スと%の最適化): このチェック・ ボックスで最適化(冗長な特徴を削除する)
をするかどうかを指定し、最適化を指定した場合に必要とする全特徴の精度
を%で指定できます。
Maximum training pixels per class(クラスあたりの最大トレーニング素数):
このエディット・ ボックスでクラスあたりに使用する最大トレーニング画素数
を指定します。
Cancel: このボタンはダイアログ・ ボックスを閉じ、特徴抽出オペレーションをキ
ャンセルします。設定の変更はありません。
OK: このボタンはダイアログ・ ボックスを閉じ、特徴抽出オペレーションを開始し、
目的とする線形変換に対する固有値や固有ベクターの計算を行い、結果をメモリー
に保存するとともに、テキスト・ ウィンドーに書き込みます。さらに詳しいことは、
“マルチスペックを利用する”の章にある特徴抽出のセクションで、2つのアルゴ
リズムを用いたステップを参照してください。こうすると、上記の4つのプロセェ
ッサーの実施を開始する時に、適切なチェック・ボ ックスを選択ることによって、
オリジナルの特徴の代りに変換した特徴利用して“Classy”(分類)、“Feature
Selection“(特徴抽出)、“Create Statistics Image”(統計画像の作成)、“Check
Covariances” (共分散をチェック)の処理をおこないます。
また、Reformat(形式再編集)プロセッサーを利用して、もとのバンドをフォーマ
ットする代わりに、これらの変換された特徴で新しいファイルを作成するができま
す。前に述べたReformat(形式再編集)プロセッサーにある“Change Image File
Format”(画像ファイルの形式変換)を参照してください。形式再編集オペレーシ
ョンの後、
“ Project - Change Base Image”
(プロジェクト−ベース画像の変更)
メニュー項目を選択し、新しいファイルをベース画像にし、“Classify”プロセッ
サーを選び、最初のN特徴を選びます。Nは変換固有値やその他の方法で、累積部
分をもとに選択、分類します。
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B. メニュー項目
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Set Preprocessing Specification(前処理仕様設定)ダイアログ・ボックス(訳注 :
ウィンドー版には用意されていません)
これらのパラメタの説明は参考文献に含まれています。引用してある文献1 2 32,3
を理解した後でアルゴリズムの付加的なパラメタについてさらに試してみたい人
のために用意されたものです。通常は規定値で十分満足のいく結果が得られます。
1 Luis O. Jimenez and David Landgrebe, “High Dimensional Feature Reduction Via Projection
Pursuit,” School of Electrical & Computer Engineering Technical Report TR-ECE 96-5, April 1996.
2
Luis Jimenez and David Landgrebe, “High Dimensional Feature Reduction Via Projection Pursuit,”
Proceedings of the International Geoscience and Remote Sensing Symposium (IGARSS'94),CD-ROM
pp 1473-1479, Pasadena, Calif, August 8-12,1994.
3
Luis Jimenez and David Landgrebe, “Projection Pursuit in High Dimensional Data Reduction:
Initial Conditions, Feature Selection and the Assumption of Normality,” IEEE International
Conference on Systems, Man, and Cybernetics, Vancouver, Canada, October 22-25, 1995.
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Ⅳ M u l t i S pe c の リ フ ァ レ ン ス
Processor-Feature Selection(プロセッサー ー特徴選択)メニュー項目
このメニュー項目で、与えられているトレーニング・ セットに対して用いる最適チャネル、
または特徴の最適サブセットの選択を補助する計算をします。また、トレーニングの初期
段階で仮に定義されたクラスの相対的な分離性の決定にも利用できます。このプロセッサ
ーは、選択したチャネルの各サブセットの各対について、クラス対全体の統計的な距離を
計算します。計算結果は表になってテキスト出力ウィンドーに順位にリストされ、検討、
選択ができるようになります。あるいは、スプレッド・ シートにコピーでき、さらにその
結果をソートしたり、計算ができるようになります。例えば、7チャネルの中からベスト
3チャネルを見つけたい場合、プロセッサーは可能な3チャネルのサブセットに対して全
クラス対の間の統計的な距離を計算します。表はライン毎に与えられたサブセットに対し、
全クラス対間の距離がリストされ、サブセットは、クラス間の平均距離は、例えば降順に
した表でリストされます。
“Feature Selection”
(特徴抽出)メニュー項目を選択すると、つぎに示すようなダイ
アログ・ボックスが表示されます。
Set Feature Selection Specifications(特徴選択仕様設定)ダイアログ・ボックス
Distance measure(距離測度): このポップアップ・ メニューで、使用する距離測
度の選択ができます。
選択肢としては:
‐ Bhattacharyya(バッタチャヤ)
‐ Error-function Bhattacharyya(エラー関数バッタチャヤ)
‐ Mean Bhattacharyya(平均バッタチャヤ)
‐ Covariance Bhattacharyya(バッタチャヤ共分散)
‐ Non-Covariance Bhattacharyya(非バッタチャヤ共分散)
‐ Transformed Divergence(変換発散度)
‐ Divergence(発散度)
以下に示す“Feature Selection Distance Measures”
(特徴抽出― 距離測度)セク
ションの説明を参照してください。
Use feature transformation(特徴変換の利用): このチェック・ ボックスで、特
徴抽出プロセッサーは、もとのチャネルに対する統計量を使用するか(チェックな
し)、変換したチャネルを利用するか(チェックつき)のどちらかを選択します。
このオプションは、主成分解析をしたり、特徴抽出解析をしたり、あるいは、予め
MultiSpecが保存したディスク・ファイルから変 換を読みこんで変換行列が存在す
る場合にのみ利用できます。
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Channels/Features(チャネル/特徴): このポップアップ・ メニューで、利用でき
る全チャネルあるいは部分チャネルを利用するか、プロジェクト統計量にある特徴
量(変換チャネル)を利用するかを指定します。Shared Dialog Boxes(共有ダイ
アログ・ボックス)の“Select Channels”(チャネルの選択)’のセクションを参
照してください。
Channel Combinations(チャネルの組み合わせ): このポップアップ・メニュー、
チェック・ ボックスとエディット・ ボックスのグループで、どのようにしてチャネ
ルを、チャネルの組み合わせのセット内でグループ化するかが選択できます。
Number of channels(チャネル数): このポップアップ・ メニューでチャネル
のグループの数を指定します。このパラメタの規定値はありません。特徴選択
を実行する前に設定しておく必要があります。この後にある“Set Number of
Channels to Use“
(利用するチャネルの番号)ダイアログ・ボック スの説明を
参照して下さい。
Contiguous channels per group(グループ当たりの連続チャネル): このエ
ディット・ ボックスで(上述のチャネル数ポップアップ・ メニューで選択した)
チャネルの“n”グループをリクエストし、各グループに“m”個の連続チャネ
ルを指定することができます。この機能は、データのチャネル数が多く、分光
クラスがm個の連続したチャネルに独特の吸収帯が見られるとき特に便利で
す。このオプションは、検討するチャネルの組み合わせの数をかなり減らすこ
とができるとともに、小さい数の隣接したチャネルに見られる徴候に焦点をあ
わせることができます。連続したチャネルの数を1に設定すると従来の最適チ
ャネル組み合わせ選択と同様になります。
Use step procedure(ステップ手順の利用): このチェック・ボッ クスを利用
すると、最適な組み合わせを選択する別の手順がとれます。これはまたバンド
数が大きい場合を意図としたものです。ステップ毎に最適組み合わせを探す手
法は、まず、第一に、m(m≠1)の連続チャネルの最適単一グループを見つ
けることです。次に、最適単一グループを利用して、mチャネルのベスト2グ
ループを見つけ、つぎにべスト3グループを探していき、ユーザが指定したチ
ャネル・ グループの数に達するまで繰り返します。この手法は、可能な組み合
わせ全体に対する最適セットを見出すことは保証されていないので、準‐ 最適
な探索です。しかし、少なくとも、高次元データ・ セットのチャネル組み合わ
せの中で妥当な数を調べることができます。このようにして、調べなければな
らないチャネル組み合わせの数をかなり減らすことができます。例えば、210
チャネルの中からベスト4チャネルを選ぶとすると、何百万という組み合わせ
になります。このステップ手順を利用すると、調べなければならないチャネル
の組み合わせは2‐ 3,000に減少します。しかし、nチャネルからn‐ 1を選ぶ場
合にはこのステップ手順は、チャネル組み合わせ全体を調べるより大きくなる
ことことに注意してください。
Max search combinations(検討する最大組み合わせ): このテキスト情報は、
ユーザに現行設定で検討するチャネル組み合わせの最大数を考慮できるよう
にするものです。例えば、12チャネルのデータがあり、グループ当りの連続チ
ャネルが1の場合、12チャネルから4チャネルと取り出す組み合わせは495通
りあります。
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B. メニュー項目
Ⅳ M u l t i S pe c の リ フ ァ レ ン ス
Max number combinations to list(リストする組み合わせの最大数): この
エディット・ ボックスで出力テキスト・ ウィンドーに(ランク付けした後)リ
ストする組み合わせの最大数を設定することができます。
Classes(クラス): このポップアップ・ メニューで、クラス全体を利用するか、
または一部のみを利用するかどちらにするかを選択します。共通ダイアログ・ ボッ
クスにある“Select Classes“
(クラス選択)を参照してください。
Weights(重み): このポップアップ・メ ニューで、任意のクラス対の重みを設定
します。この機能は分離を必要としないクラスのサブクラスを考慮外としたい場合
に便利です。共通ダイアログ・ボックスにある“Speci fy Class Pair Weights”
(ク
ラス対の重み指定)を参照してください。
Symbols(記号): このポップアップ・メ ニューで、クラスを表示するための記号
を 選 ぶ こ と が で き ま す 。 共 通 ダ イ ア ロ グ ・ ボ ッ ク ス に あ る “ Change Class
Symbols”
(クラス記号の変更)を参照してください
List Options (リストオプション): このボタンをクリックすると“Set Feature
Selection List Options“(特徴選択リストオプション)ダイアログ・ボックスが
表示されます。このダイアログ・ボックスについては後で説明します。
Write results to(結果を・・に書 き込む): この2つのチェック・ボ ックスで特
徴選択の結果の表を、出力テキスト・ ウィンドーあるいはディスク・ ファイルのど
ちらに書きこむか、あるいは両方に書き込むかを指定します。
Cancel: このボタンで、ダイアログ・ ボックスを閉じ、特徴選択オペレーションを
中止します。特徴選択のパラメタは変更されません。
OK: このボタンでダイアログ・ ボックスを閉じ、特徴選択オペレーションが指定さ
れた仕様に従って実行されます。
特徴選択の表にある数値のカラムはタブで分離されており、これをスプレッド・ シ
ート・ プログラムにコピーしてさらに分析を行うことができます。プログラムは組
み合わせの数が、2,147,483,647より大きい場合には、全チャネルの数nからベスト
mチャネルを選ぶ特徴選択解析を実行することはできません。もちろん、いずれに
してもこのような数に近いケースを扱う場合はないと思います。
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B. メニュー項目
Ⅳ M u l t i S pe c の リ フ ァ レ ン ス
Select Number of Channels to Use(利用するチャネル番号の選択)ダイアログ・ ボックス
List of Possible Numbers(可能な数のリスト): このリストで、使用するチャネ
ルの番号またはチャネル・ グループの番号を選択します。選択する番号をクリック
します。選択された番号はハイライトになります。シフトまたはコマンド・ キーを
押したままにすると、リストから複数選択が可能になります。
Number selected(選択されている数): この情報テキスト・ライン はは現在、リ
ストに選択されている項目の数を示します。
All(全部): このボタンで左のリスト全体を選択します。
None(なし): このボタンでは、左のリストから選択をしません。
First, Last, Interval, Enter new range(最初、最後、間隔、新しい範囲の入力)
このエディット・ ボックスで左のリストにあるチャネル、またはチャネル・ グルー
プの最初と最後のものとの間隔を選択できます。
“Enter newrange”
(新しい範囲を
入力)ボタンで、エディト・ ボックスで指定した値をリストに入れます。リストは
エディット・ボック スに変化があると自動的に更新されます。“Enter new range”
(新しい範囲の入力)ボタンは、
“ALL”や“None”ボタンを利用したあと、エディ
ット・ボックスで指定したものにリストを戻したいときに便利です。
Cancel: このボタンで、ダイアログ・ ボックスを閉じ、
“ Select Number of Channels
“
(チャネル数の選択)をキャンセルします。
OK: このボタンでダイアログ・ ボックスを閉じ、ダイアログ・ ボックスで指定した
チャネルあるいはチャネル・ グループの数を設定します。例えば、上のリストでは
7あるチャネルから、4を選択することによって、ベスト4を特徴選択プロセスで
見つけることをリクエストしています。
Set Feature Selection List Options(特徴選択リストオプション設定)ダイアログ・ボックス
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B. メニュー項目
Ⅳ M u l t i S pe c の リ フ ァ レ ン ス
Best ____ out of 495 possible combinations(495の可能な組み合わせのべス
ト__): このエディット・ ボックスで出力テキストウィンドーにリストする特徴
組み合わせの数を設定します。
Distance range: ___ to ___(___から__の距離範囲): これら2つのエディ
ット・ ボックスで、表の順序変えを行う上で考慮する最小および最大距離を設定し
ます。
Sort channel combinations by(チャネル組み合わせを並べ変える): このラジオ・
ボタンで、特徴の組み合わせを、クラス対距離平均の大きい順、最小のクラス対距
離順、単に計算された順序のいずれかが選択できます。
List class pair distances(クラス対距離のリスト): このチェック・ボックス
は(チェックすると)特徴選択表でクラス対距離全部をリストするか、平均や最小
距離のみをリストして表を小さくする(チェックなし)選択をします。
Cancel:このボタンでダイアログ・ ボックスを閉じます。
“Feature Selection List
Options”
(特徴選択リストオプション)は変更されません。
OK: こ の ボ タ ン で ダ イ ア ロ グ ・ ボ ッ ク ス を 閉 じ 、 “ Feature Selection List
Options”
(特徴選択リストオプション)の設定を受け入れます。
Description of Feature Selection Distance Measures (特徴選択距離の説明)
バッタチャヤ距離は次式で定義されます。
T Σ + Σ2 
B = [µ1 − µ 2 ]  1

 2 
−1
[µ1 − µ 2 ] + 1 ln
1
[Σ1 + Σ 2 ]
2
2
Σ1 Σ 2
ここでx μ は平均ベクターで∑xは共分散行列です。最初の項はクラス平均からみ
た分離性(クラスの共分散に関して正規化した)で、第2項はクラス共分散による
分離性であることに注目してください。非共分散バッタチャヤの場合は、第1項の
みが利用されます。∑1と∑2の対角外の要素は0に設定されます。エラー関数バッ
タチャヤの場合は、バッタチャヤ距離はガウス型のエアー関数でマップされ、結果
はエラーの確率にさらに線形関係になり、従って、バッタチャヤ距離の値が与えら
れているときに分類のエラーレートが意味するものをさらに明確に伝えます。発散
と変換発散1は、別の方法ですが、通常バッタチャヤ距離をもとにしたものに比べ
てあまり有効ではなく、単に歴史的な理由でここにいれてあります。
1
See John A Richards, Remote Sensing Digital Image Analysis, First Edition, Springer-Verlag,
1986,pages 207-214, or Second Editon,1993, pages 246-253 for a detailed discussion of Divergence
and Transformed Divergence
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B. メニュー項目
Ⅳ M u l t i S pe c の リ フ ァ レ ン ス
Processor‐ Classify(プロセッサー・分類)メニュー項目
このメニュー項目で、プロジェクトに保存されている統計量を用いて、対象とする画像
ファイルの選択部分を分類することができます。このメニュー項目を実行すると、次の
ようなダイアログ・ボックスが表示されます。
Classification Specifications(分類仕様)ダイアログ・ボックス
Procedure(手順): 右に示したポップアップ・ メニュ
ーから使用する分類アルゴリズムを選択することが
できます。選択肢には、ガウス型最尤(2次最尤)法、
フィッシャー線形判別法、最短ユークリッド距離法、
ECHO分光― 空間法、相関法(分光アングル・ マッパー)
およびマッチド・フィルター法があります。
ECHO とMatched Filter (マッチド・フィルタ ー)分類を選択すると、さらにダイ
アログ・ ボックスが表示され、必要な独自のパラメタを入力できるようになります。
このダイアログ・ボックスについては以下に説明します。
相関分類を選択した場合、
“Procedure”ポップアップ・ メニューでマウスを押すま
えに、オプション・キー (マッキントッシュ版)、または右のマウス・ ボタン(ウ
ィンドー版の場合)を押すと、別のダイアログ・ ボックスが表示されます。このダ
イアログ・ボックスの説明は以下にします。
Use feature transformation(特徴変換の利用): このチェック・ ボックスで、分
離プロセッサーが、もとのチャネルの統計を使用するか(チェックなし)、変換チ
ャネルの統計を利用するか(チェック付き)のいずれにするかを指定することがで
きます。このオプションは主成分解析、特徴抽出解析を実行したか、または
MultiSpecが予め保存したディスク・ファイルか ら変換を読みこんでいるかのいず
れかの場合にのみ利用することができます。
Channels/Features(チャネル/特徴): このポップアップ・ メニューで、利用できる
チャネル(オリジナルの)全体を利用するか、一部を利用するのか、プジェクト統
計にある特徴(変換したチャネルの)全チャネルを利用するか、一部を利用するか、
を選択できます。 Shared Dialog Boxes (共通ダイアログ・ ボックス)の“Select
Channels”を参照してください。
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B. メニュー項目
Ⅳ M u l t i S pe c の リ フ ァ レ ン ス
Target(ターゲット): このテキスト情報は、目標としているデータ・ セット、す
なわち分類しようとしているデータ・ セットを示します。画像データ・ ファイルが、
同じ特徴数で、同じデータあたりのバイと数の画像が複数個開かれている場合は、
この項目はポップアップ・ メニューとなり、これで、どのファイルを分類するかが
選択できます。分類されるファイルは、トレーニング統計量がどのファイルからの
ものかは関係ありません。
Classify(分類): “Class areas:,”の左下にある部分は、どのデータを分類す
るか、すなわち、トレーニング・ フィールド、テスト・ フィールドのデータのみを
分類するか、画像ファイルの中の対象領域を、長方形領域の開始、終了と間隔を指
定した領域を分類するかを指定できます。
“Training (resubstitution)
”
:トレー
ニング(再代入)と“Training (leave-one-out)”
(トレーニング(リーブ・ ワン・
アウト))とラベルが付いたチェック・ボ ックスで、それぞれの場合に応じて、分
類結果をどう評価するかをコントロールします。再代入は正しく分類されたトレー
ニング・ サンプルの部分を用いることを意味します。しかし、精度評価をこの方法
で行うとバイアスがかかることが知られています。一方、リーブ・ ワン・ アウト法
ではバイアスがかかりません。
Statistics Processor(統計量プロセッサー)で予め指定されたテスト領域を選択
することもあります。この評価法はしばしば“holdout”
(見込み法)と呼ばれ、こ
れはトレーニングに用いたラベルつきのサンプルから、分類器がトーレーニングに
使用しなかったサンプルに、どれほどよく一般化できるかをテストできるからです。
Classes(クラス): このポップアップ・ メニューで、トレーニング・クラ ス全体
を分類に使用するか、一部を使用するかのどちらにするかが選択できます。Shared
Dialog Boxes (共通ダイアログ・ボックス) の“Select Classes”を参照してく
ださい。
Class weights(クラス重み): このポップアップ・メニ ューで、クラスの重み、
すなわち、クラスの先験確率を等しくとるか、不等にするかを選択することができ
ます。Shared Dialog Boxes (共通ダイアログ・ ボックス)の“Specify Class Weights
“を参照してください。
Symbols(記号): このポップアップ・メ ニューで、英数字分類でクラスを表す記
号を選択できます。Shared Dialog Boxes (共通ダイアログ・ ボックス)の“Change
Class Symbols”を参照してください。
(訳注:ウィンドー版では規定の記号のみ)
Write classification results to(分類結果を..に書きこむ):
Project Text Window(プロジェクト・テキス ト・ウィン ドー): このチェッ
ク・ ボックスで、分類結果を出力テキスト・ ウィンドーに英数字マップとして
書き出すかどうかを指定できます。
(訳注:5/22/03の以降のプログラムではこ
のオプションは削除されています)
Disk file(ディスク・ファイル): このチェック・
ボックスで分類結果をディスク・フ ァイルに書き出
すかどうかを指定します。このオプションを指定す
ると、右図のようなポップアップ・ メニューが表示され、3種の出力フォーマ
ットの一つが選択できます。
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B. メニュー項目
Ⅳ M u l t i S pe c の リ フ ァ レ ン ス
Image Window Overlay(画像ウィンドーにオーバーレイ):(訳注:この項目は
英文のマニュアルには記載されていませんが、2003-4以降のバージョンに追加
され、便利なオプションです) 多重分光画像ウィンドーに主題画像(クラス
ターや分類処理)データを重ね書きをします。このオプションを指定して分類
処理(またはISODATAクラスター処理)をしている途中、例えばISODATA処理を
おこなっている途中、繰り返し演算のプロセスの中で各画素に割り当てられた
クラスが変化していく様子を表示します。
Palette(パレット): もしERDAS.GIS ディスク・ フォ
ーマットを選択した場合、右図のようなポップアッ
プ・ メニューが表表示されます。このポップアップ・
メニューでクラスに割り当てるカラーを定義するこ
とができ、分類された画像(GIS)ファイルと一緒に
trailer (.TRL) ファイルとして書き込まれます。こ
こでの選択は“Display Image ”(Thematic)(画像表示:主題)メニュー項目
で説明したものと同じです。Shared Dialog Boxes (共通ダイアログ・ ボッ
クス)の“Assign Channels for False Color Palette“
(擬似カラー・ パレッ
トのためのチャネル割り当て)メニュー項目を参照してください。
統計画像の作成にあたって、いろいろなところで用いられる“Correlation Matrix
palette”
(相関行列パレット)は、あるカラーから次のものに移るときに、すなわ
ち、あるクラスから次のクラスに移行するときにスムースな(微妙な)カラーが転移
するパレットです。
“False Color..”
(擬似カラー)を選択すると、ダイアログ・ ボックスが表示され、
、
主題カラーの赤、緑、青の値を定義するために各クラス平均ベクターのチャネルが
選択できるようになります。註:このオプションを使うには、開かれたプロジェク
ト・ファイルが必要です。 Shared Dialog Boxes (共通ダイアログ・ボックス)
の“False Color Palette ”(擬似カラー・パレ ット)ダイアログ・ボ ックスにあ
る“Assign Channels”
(チャネルの割り当て)を参照してください。
ディスク・ ファイルへの書き込みの場合、結果は主題形式で画像ウィンドーを開く
ことによって、カラー・コード化した主題マップとして表示されます。
Threshold results at ____(結果のいき値を…): 最尤法、フィッシャーの線判
別や、EHO分類では、いき値を適用して、この値より最大尤度が低い画素を分類外
クラス、あるいはいき値外クラスに割り当てます。このチェック・ ボックスを選択
すると、エディト・ ボックスが表示され、理想的なガウス分布の場合にいき値処理
される部分と同等な%で設定できるようになります。
いき値はSAMやCEM分類にもまた適応できます。SAMのいき値は度または相関係数の
値です。CEM いき値は単位のない値で通常、0.5と1.0の間です。
Create Probability Results File(確率結果のファイル作成):
Create SAM Values File(SAM値ファイルの作成):
Create CEM Values File(CEM値ファイルの作成):
最尤法、フィッシャー線形判別とECHO分類の場合、このチェック・ボックス で
“Probability Results File”
(確率結果ファイル)を作成すように指定できます。
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B. メニュー項目
Ⅳ M u l t i S pe c の リ フ ァ レ ン ス
この場合、各画像があるクラスに割り当てられるかわりに、各画素に最尤クラスの
尤度の値を割り当てます。このファイルはカラー・ コードの主題形式で表示され、
各画素に割り当てられたクラスに対するメンバーシップの程度を示します。正しい
分類の平均確率は、テキスト出力ウィンドーに分類処理が完了したときに出力され
ます。
SAMとCEM 分類器では、このチェック・ボックスは、それぞれ“Create SAM Values
File“(SAM値を作成ファイル)または”CEM Value File“(CEM値ファイル)とい
う名に変わります。この場合、SAMまたはCEMの値がディスク・ ファイルの各画素に
保存されます。このファイルはカラー・コードの主題形式で表示できます。
確率結果(あるいは値)のマップと分類結果の主題マップ(ディスク ファイル)
の両方を作成した場合、結果に対するいき値処理は分類が完了してから適用されま
す。
“Processor ‐ List Results”
(プロセッサー-結果のリスト)メニューのセク
ションを参照してください。
Results List Option...(結果のリスト・オプション…): このボタンで、別のダ
イアログ・ ボックスを表示し、分類テキスト出力に何を含めるかをコントロールす
ることができます。
Cancel: このボタンでダイアログ・ ボックスを閉じ、分類オペレーションをキャン
セルします。分類パラメタの変更はおこなわれません。
OK: このボタンでダイアログ・ ボックスを閉じ、ダイアログ・ ボックスで指定され
た仕様に従って分類のオペレーションが実行されます。
Classification Results List Options Dialog(分類結果リストオプション)ダイア
ログ・ボックス
これらのチェック・ ボックスで、トレーニングとテスト・ データ両方について、領
域のリスティング、分類のサマリー、領域の分類性能サマリー表やクラス性能表な
どの出力をコントロールします。この機能はトレーニング/あるいはテスト領域が
多数あり、テキスト出力ウィンドーが非常に大きくなるときに便利です。
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B. メニュー項目
Ⅳ M u l t i S pe c の リ フ ァ レ ン ス
Specify ECHO Parameters(ECHOパラメタ・指定)ダイアログ・ボックス
Spectral-spatial Algorithm(分光-空間アルゴリズム): このポップアップ・メ
ニューで、2次形式(最尤法)のアルゴリズムか一次形式(フィッシャーの線形判
別)のアルゴリズムのいずれを利用するか指定します。
このアルゴリズムの違いは、各クラスに対応する共分散行列を利用するかどうかの
差です。最尤法では、各クラスに対してそれぞれ共分散行列を用います。フィッシ
ャーの線形判別では、全クラスに対して共通の共分散を用います。
Cell size(セルの大きさ): このエディット・ボックス で、空間的なセルの大き
さを、セル側面の画素数で指定することができます。この値が大きいほど、分類は
さらにブロック状に行われますが、いき値処理されたセル数が多すぎない限り、分
類はさらに速くなります。このセルの大きさの範囲は1から100までです。
Homogeneous Cell Threshold(均質セルのいき値): セルが均質で、1つのユニッ
トとして扱えるかどうか、このラジオ・ ボタンと、エディット・ ボックスで、いき
値を設定します。ラジオ・ ボタンは、いき値を百分率で表した確率で指定するのか、
あるいは実際の尤度の対数値で指定するかをコントロールします。
百分率での確率は、ガウス型密度関数の末端を切り捨てた比例分を表します。この
百分率確率の値は、各クラス毎にユニークな尤度値に変換されます。そのセルの最
大クラス尤度値がこの均質尤度値より小さい場合には、セルはいき値処理されます。
均質度の値が高いほどいき値処理されるセルの数は多くなります。
百分率のいき値は0から100の範囲で、尤度で指定する場合の範囲は0から、
1,000,000.です。
Annexation Threshold(付加いき値): このエディット・ボック スで、どのセルを組
み合わせてフィールドにするか、そのためのいき値を設定します。あるセルをフィ
ールドに組み込むか、あるいはフィールドをフィールドにするかの付加いき値が、
この値より小さい場合には、この二つは分離されたフィールドとして扱われます。
付加値が高いほど、与えられた均質セルのいき値に対して均質フィールドのは少な
くなります。
この付加いき値の範囲は0から100の間です。
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B. メニュー項目
Ⅳ M u l t i S pe c の リ フ ァ レ ン ス
Merge Like Fields(併合いき値): このチェック・ボック スで、類似したフィー
ルドの併合をするしないをコントロールします。このボックスがチェックされてい
ない場合にはセルのみがフィールドに組み込まれ、フィールドは、フィールドに組
み込まれません。
Create Files for Homogeneous Fields & Classes(均質フィールドやクラスのフ
ァイル作成): このチェック・ ボックスで、均質フィールドやクラスの境界を示す
出力ディスク・フ ァイルを付加的に作成するようにリクエストできます。(チェッ
クした場合に)これで作成されたファイルはデータのシーン分割マップを形成する
ために利用できます。
Cancel: このボタンでダイアログ・ ボックスを閉じます。ECHO処理のパラメタには
変更が行われません。
OK: このボタンでダイアログ・ ボックスを閉じ、ダイアログ・ ボックスで設定され
たECHOパラメタを受け付けます。
ECHO 分類の説明
ECHO ( 均 質 オ ブ ジ ェ ク ト の 抽 出 と 分 類 ・ Extraction and Classification of
Homogeneous Objects)11 は、空間情報と分光情報を取り入れた分類器の一つです。
すなわち、単に分光的な変動のみでなく、空間的な情報を判定プロセスに取り入れ
た手法です。この方法は2段階の過程がとられ、まず、画面を統計的に均質な領域
に分割し、つぎに最尤法をもとにしたオブジェクト分類を利用してデータを分類し
ていきます。通常の最尤法分類を全く同じトレーニングの過程と統計量を利用しま
すが、分類にあたって使用する空間関係の程度と特性によって変動する3つの選択
可能な3パラメタが別にあります。このパラメタで、各画素の周りのブロック領域
にあるテクスチャに関係した空間特性を考慮に入れたりする利用程度を変動させ
ることができます。
分類の分割段階自体は2段階で行われます。第1段階では、連続したnxnの領域
(このセルの大きさはユーザが指定します)からなるセルを統計的な均質度でチェ
ックします。テストに用いるいき値はユーザが設定します。このテストに合格しな
かったセルは特異セルと呼ばれ、それに含まれる画素は最終的に画素毎の最尤法に
よって分類されます。これは、均質なオブジェクトではないもの中の孤立したセル
の適切な分類のためです。このセル選択テストの後に続いて、周りにある非特異セ
ルを統計的な均質テストで比較します。テストに合格したセルを付加して領域を成
長させます。このテストに用いるいき値は、これもまたユーザが指定します。この
付加テストが終了した後、均質と識別された領域は、最尤法のオブジェクト分類ス
キームで分類されます。パラメタの値を適切に選ぶと、ECHOは通常画素毎の分類よ
り分類精度が高くなり、与えられた分類課題に対して計算時間が短くなります。
1
R. L. Kettig and D. A. Landgrebe, "Computer Classification of Remotely Sensed Multispectral
Image Data by Extraction and Classification of Homogeneous Objects," IEEE Transactions on
Geoscience Electronics, Volume GE-14, No. 1, pp. 19-26, January 1976.
D.A. Landgrebe, "The Development of a Spectral-Spatial Classifier for Earth Observational
Data," Pattern Recognition, Vol. 12, No. 3, pp. 165-175,1980.
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B. メニュー項目
Ⅳ M u l t i S pe c の リ フ ァ レ ン ス
主題分類結果に加え、結果をディスクに書き込むように指定されていると、ECHO
プロセッサーには検出された均質フィールドや、検出オブジェクト(_echoFieldの
サフィッ ク スを付け る ) や、これ らを組み 合 わせてク ラ スにした フ ィールド
(_echoClassesのサフィックスが付く)をファイルに書き出すように要求すること
もできます。このように、分類なしの画面領域分割としても役立ちます。
しかし、よい結果を得るには、画面にある各クラスのトレーニング統計が用意され
ていなければなりません。ここで、統計的な均質テストに合格しなかったセルはい
き値処理されて_echoField と_echoClasses ファイルにあります。これらのファイ
ルにあるいき値処理された膨大な画素は、トレーニング・ セットにないクラスのも
のか、均質な領域の大きさがセルの大きさより 小さいものか、あるいは、均質性
のいき値が厳しすぎるかを意味します。
Specify SAM Parameters(SAMパラメタ指定)ダイアログ・ボックス
Class Covariance(クラス共分散): このポップアップ・ メニューで、相関分類(分
光角度マッパー)を利用するかどうかを指定します。
選択肢はつぎにものがあります。
:
- Do not use(使用しない)
- Class covariance(クラス共分散)
- Common covariance(共通共分散)
相関分類アルゴリズムで共分散行列を利用すると、チャネルからチャネルのデータ
の正規化を、最尤法やフィッシャーの判別分類でデータを正規化したのと同じよう
に行えます。
Cancel: このボタンでダイアログ・ ボックスを閉じます。SAMパラメタは変更され
ません。
OK: このボタンでダイアログ・ ボックスを閉じ、ダイアログ・ ボックスで設定され
たSAMのパラメタを受け入れます。
SAM Classifier(SAM分類)の説明
SAM( Spectral Angle Mapper:分光角度マッパー)は、相関分類と呼ばれるもの
です。この分類法は、サンプルの分光応答の形を各トレーニングクラス毎に、平均
と相関係数を用いて比較します。ただし、分光応答曲線の間の絶対差やオフセット
は無視します。いき値は、相関係数または相関係数の逆余弦の角度を用いて設定し
ます。この角度は分光角度マッパーで使われているものです。
この分光角度マッパ-の説明は次の文献にあります。:
- - Kruse,F.A.,et.al.1993. "The Spectral Image Processing System (SIPS)Interactive Visualization and Analysis of Imaging Spectrometer
Data.Remote Sensing of Environment, v. 44, p. 145-163.)
Version 5.02
-151B. メニュー項目
Ⅳ M u l t i S pe c の リ フ ァ レ ン ス
Specify CEM(CEMパラメタ指定)ダイアログ・ボックス
Area(s) to use for background correlation matrix(背景の共分散行列として用
いる領域): このラジオ・ ボタンで、背景の共分散行列をどのように作成するかを
指定します。これは選択したクラスの組み合わせや領域選択で指定します。
Classesを選択すると、ポップアップ・ メニューが表示され、クラスのサブセット
が選べるようになります。
Cancel: このボタンでダイアログ・ ボックスを閉じます。CEMのパラメタは変更さ
れません。
OK: このボタンでダイアログ・ ボックスを閉じ、ダイアログ・ ボックスで指定した
CEMのパラメタを受け入れます。
CEM Classifier(CEM分類法の説明)
CEM(Constrained Energy Minimization:束縛エネルギー最小化法)分類の説明は以
下の文献にあります.:
-Resmini, R.G., J.C. Harsanyi, et. al.. 1997. "Mineral mapping with
Hyperspectral Digital Imagery Collection Experiment (HYDICE) sensor Data
at Cuprite, Nevada, U.S.A., Int. J. Remote Sensing, 1997, Vol. 18, No.
7, pp 1553-1570.
- Harsanyi, J.C. 1993. Detection and Classification of Subpixel Spectral
Signatures in Hyperspectral Image Sequences. PhD Dissertation,
University of Maryland, Baltimore County.
MultiSpecでは、1に一番近いCEMの値は最短クラスとして考慮します。CEMの最高値で
はありません。
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B. メニュー項目
Ⅳ M u l t i S pe c の リ フ ァ レ ン ス
Processor-List Results(プロセッサー・結果のリスト)メニュー項目
このメニュー項目は、主題画像がアクティブ・ ウィンドーとして表示されているときに
利用できます。これはアクティブ・ ウィンドー内の画素がどのクラスに割り当てられて
いるかを示すテーブルを用意します。この結果のリスト・ メニューを選ぶと、以下示す
ようなダイアログ・ボックスが表示されます。
List Results Specifications(結果のリスト仕様)ダイアログ・ボックス
List results for following areas(結果をリストする領域): このチェック・ ボ
ックスで、トレーニング領域、テスト領域または画像領域の選択ができます。トレ
ーニング領域を利用するには、トレーニング領域が規定されているプロジェクトを
開いておかなればなりません。また、テスト領域を利用するには、テスト領域を既
定しているプロジェクトを開いておかなければなりません。
line と column エディット・ボックスは、結果のテーブルを表示する領域を選択
します。Line とColumn の左にあるボックスで簡単にユーザが選択した領域と(画
像のすでに選択されている場合)画像全体とを切り替えることができます。既定値
は部分画像が選択されている場合にはその領域、部分画像が選択されていない場合
には、画像全体が規定値になります。
Summarize by (train/test only)(トレーニング/テスト: このチェック・ボック
スで、サマリー・ テーブルをフィールド毎、クラス毎あるいはグループ毎にリスト
するかを指定します。このオプションはトレーニングとテスト領域にのみ適用でき
ます。フィールド、クラスあるいはグループは行方向にリストされます。グループ
化したサマリーを得るには、主題画像ウィンドーでクラスのグループ化を行わなけ
ればなりません。詳しくは、前に主題画像ウィンドーで述べたクラスを組み合わせ
てグループ化する項を参照してください。
Table Type(テーブルのタイプ): このラジオ・ ボタンで、テーブルのタイプ、ク
ラスまたはグループが指定できます・ カラムは主題画像ファイルのクラスまたはグ
ループを表します。
Table Units(テーブルの単位): これらのラジオ・ボタ ンで、テーブルの単位サ
ンプル、サンプルの百分率また面積を指定します。面積単位を選択するときには、
面積変換ファクター、すなわち、画素あたりのヘクタールが指定できます。変換フ
ァクターの制限は少数点の右左3桁までです。
Version 5.02
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B. メニュー項目
Ⅳ M u l t i S pe c の リ フ ァ レ ン ス
Threshold Results: このチェック・ボッ クスで、使用するいき値レベルの設定が
可能となります。分類ファイルと分類のための確率結果(または、値)ファイルの
両方が開かれており、分類ウィンドーが開いている場合、結果のいき値処理が可能
です。このチェック・ ボックスを設定すると、いき値レベルの設定ができるエディ
ット・ボックスが表示されます。
Write results to(・・に結果を書き込む):
これらのチェック・ ボックスで、テ
ーブルをテキスト・ ウィンドーに書き出したり、あるいはディスク・ ファイルに書
き出すように選択できます。
Cancel: このボタンでダイアログ・ ボックスを閉じ、結果をリストするオペレーシ
ョンをキャンセルします。結果のリスト・パラメタは変更されません。
OK: このボタンでダイアログ・ ボックスを閉じ、結果のリスト・ オペレーションを、
指定された仕様にしたがって実行します。結果のテーブルの各カラム巾は、クラス
またはグループ名の長さに応じてコントロールされます。クラス名とグルプ名の最
初の12文字が使われます。
出力テーブルの例
List Results 09-16-1999 12:06:04 (MultiSpec6.30.99)
Project = 'flc1.Project'
Image file = 'flc1.GIS'
Project Classes used:
Group
1: Alfalfa
3: Ag Crops
2: Bare Soil
2: Bare Soil
3: Corn
3: Ag Crops
4: Oats
3: Ag Crops
5: Red Clover
3: Ag Crops
6: Rye
3: Ag Crops
7: Soybeans
3: Ag Crops
8: Water
4: Water
9: Wheat
3: Ag Crops
Thematic Image Classes
Group
0: background
1: background
2: Bare Soil
2: Bare Soil
1: Alfalfa
3: Ag Crops
3: Corn
3: Ag Crops
4: Oats
3: Ag Crops
5: Red Clover
3: Ag Crops
6: Rye
3: Ag Crops
7: Soybeans
3: Ag Crops
9: Wheat
3: Ag Crops
8: Water
4: Water
TRAINING GROUP PERFORMANCE (Resubstitution Method)
Project Reference Number of Samples in Thematic Image
Group
Group
Group
Accuracy + Number
1
2
3
Name
Number
(%)
Samples background Bare Soil Ag Crops
Bare Soil
2
100.0
874
0
874
0
Ag Crops
3
100.0
29913
0
0
29913
Water
4
100.0
63
0
0
0
TOTAL
30850
0
874
29913
Reliability Accuracy
(%)*
100.0
100.0
100.0
OVERALL GROUP PERFORMANCE ( 30850 / 30850 ) = 100.0%
Kappa Statistic (X100) = 100.0%. Kappa Variance = 0.000000.
+ (100 - percent omission error); also called producer's accuracy.
* (100 - percent commission error); also call user's accuracy.
4
Water
0
0
63
63
註:κ統計は、以下の文献に述べられています。Congalton, R.G. 1991. A Review
ofAssessing the Accuracy of Classifications of Remotely Sensed Data. Remote
Sensing of Environment 37:35-46.
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B. メニュー項目
Ⅳ M u l t i S pe c の リ フ ァ レ ン ス
Processor-Utilities(プロセッサー・ユーティリティー)メニュー項目
マウスを“Utilities selection”(ユーティリ
ティー選択)の上に置くと右図のようなサブ・
メニューが表示されます。このサブ・メニュー
から目的の項目をドラッグして選択します。
Processor― Utilities - Principal Component Analysis... (プロセッサー・ユーテ
ィリティー-主成分解析)メニュー項目
このメニューは、トレーニングやテストのために選択したプロジェクトのクラスや、ア
クティブな多重分光画像ファイル内で選択した領域の主成分解析を実行することを目
的にしています。このメニュー項目を選択すると、次のよなダイアログ・ ボックスが表
示されます。
Set Specifications for Principal Components Analysis(主成分解析仕様設定)ダ
イアログ・ボックス
Area(s)(Area(s)(領域): ここに表示されたボタン、エディット・ボックスとチェ
ック・ボックスを使って主成分解析を行う対象領域を選びます。
Channels(チャネル): このポップアップ・ メニューで使用するチャネルを全チャ
ネルにするか、部分チャネルにするかを選択します。チャネル選択については、
Shared Dialog(共通ダイアログ・ボックス) の “Select Channels”を参照してく
ださい。
Options(オプション):
List eigenvectors(固有ベクターのリスト): このチェック・ボックスで、
固有ベクターのリストをするかどうかを選択します。 固有値は常にリストさ
れます。この機能には、50またはそれ以上のチャネルがあり、50x50またはそ
れより大きい行列をリストしたくないときに便利です。
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B. メニュー項目
Ⅳ M u l t i S pe c の リ フ ァ レ ン ス
Equalize variances(分散の等化:相関行列): このチェック・ボッ クスで、
共分散行列について解析を行うか(チェックなし)、分散を等化した相関行列
についておこなうか(チェック)を要求します。
Save eigenvectors/(固有ベクターの保存) : このチェック・ ボックスで、
固有値と固有ベクターを保存し、Classify(分類)、Feature Selection(特
徴選択)、 Create Statistics Image(統計画像の作成)やCheck Covariances
(共分散のチェック)など他のプロセッサーで変換が利用できようにしますが、
これらのプロセッサーに関連したダイアログ・ボックス内で Use feature
transformation(特徴変換の利用) チェック・ ボックスをチックしておきま
す。
註:固有ベクターと固有値をディスク・ ファイルに保存することができますが、
この場合File-Save Transformation as...メニューを用います。また、Reformat
(形式変換)プロセッサーを用いて主成分画像を作成できます。(まえに説明し
たReformat (形式変換)プロセッサーを参照してください)
Write results to(結果を書き込む): この2つのチェック・ボッ クスで、主成分
テーブルを出力テキスト・ ウィンドーに書きこんだり、ディスク・ ファルに書きこ
むことが指定できます。
Cancel: このボタンでダイアログ・ ボックスを閉じ、主成分解析演算をキャンセル
します。主成分のパラメタは変更されません。
OK: このボタンでダイアログ・ ボックスを閉じ、主成分解析のオペレーションを指
定されたパラメタを用いて実行します。
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B. メニュー項目
Ⅳ M u l t i S pe c の リ フ ァ レ ン ス
Processor- Utilities- Create Statistics Image...(プロセッサーユーティリティ
ー統計画像の作成)メニュー項目(マッキントッシュ版のみ)
このメニューで、クラスまたはフィールドの共分散行列を表示する画像を作成できます。
画像ファイルは主題図形式です。この画像を作成後、統計画像ファイルはファイルを画
像として開くと表示することができます。この画像の詳しいことは“マルチスペックを
利用する”章に説明してあります。このメニューを選ぶと次のようなダイアログ・ ボッ
クスが表示されます。
Set Create Statistics Images Specifications(統計画像作成仕様設定)ダイアログ・
ボックス
Channels/Features(チャネル/特徴): このポップアップ・ メニューで部分チャネ
ル(または変換が適用されているときには、特徴を)選択します。共通ダイアログ・
ボックスのセクションを参照してください。
Use feature transformation(特徴変換を利用): このチェック・ ボックスで統計
量を、もとのチャネルの統計量を利用して作成するのか(チェックなし)、あるい
は、変換したチャネルを利用するのか(チェックする)を指定します。このオプシ
ョンは主成分解析や特徴抽出解析を実行するか、予めMultiSpecで保存した変換を
ディスクから読みこみ、変換行列が利用できる場合にのみ利用できます。
Area(s)(領域):
Classes(クラス): このポップアップ・メニューで、クラスの一部を選択で
きます。共通ダイアログ・ ボックスにある“Select Classes”(クラスの選択)
を参照してください。
Create statistics image for each selected(各選択されたものに統計画像
を作成): このラジオ・ ボタンで、各クラスに対する統計を表す画像ファイル
を作成するのか、クラス内の各フィールドの統計を表す画像をするのかを選択
できます。
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B. メニュー項目
Ⅳ M u l t i S pe c の リ フ ァ レ ン ス
Selected Area(選択した領域): プロジェクト・ファイルが開かれていない
場合はエディット・ ボックスが表示され、統計画像の基底にする共分散行列を
計算するための領域を選択できます。 LineとColumnの左にあるボタンで簡単
に領域を全体画像とユーザが指定した部分画像(画像ウィンドーに部分画像が
表示されている場合)とを切り替えることができます。既定値は選択された領
域です。 部分領域が選択されていない場合には全体画像が規定値になります。
Base minimum/maximum settings for each image on(各画像に対する基底最小/
最大値の設定) このラジオ・ボタンで、画像グラフを作成する最小・最大値を画
像全体に共通の値にしたり、画像毎に最小・ 最大値をユーザが指定できるようにし
ます。
Cancel: このボタンでダイアログ・ボックスを閉じますが、 Create Statistics
Image(統計画像作成)のオペレーションはキャンセルされます。
OK: このボタンでダイアログ・ ボックスを閉じ、指定したパラメタを用いてCreate
Statistics Image(統計画像の作成)を実行します。
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B. メニュー項目
Ⅳ M u l t i S pe c の リ フ ァ レ ン ス
Processor- Utilities- BiPlots of Data...(プロセッサー-ユーティリティーデータ
の2次元プロット)メニュー項目(マッキントッシュ版のみ)
このメニュー項目は、あるチャネルのデータ(または特徴量)と他のチャネルの対比さ
せて左下の図に示すような2次元プロットをするために利用します。また右下に示すよ
うに、トレーニングまたはテストデータの集中度を表す楕円をプロットします。この例
では、クラス3の集中楕円とクラス4のものを、チャネル5と2の間での比較を行って
います。
このメニューを選択すると下図のようなダイアログ・ボックスが表示されます。
Set Biplot Specifications(2次元プロット仕様設定)ダイアログ・ボックス
Channels to Plot(プロットするチャネル): このエディット・ボ ックスで、縦横
軸に表示するチャネルを選択します。
Use feature transformation(特徴変換の利用): このチェック・ ボックスで、も
とのチャネル空間(チェックなし)で表示するか、特長変後の空間で表示するか(チ
ェック)を選択します。このオプションは、主成分解析や特徴抽出を実行するか、
前もってMultiSpecで保存したディスク・ファイルを読みこんで、変換行列が利用
できるときにのみ利用できます。
Pixels to Plot(プロットする画素):プロットする画素のセットを選択します。
トレーニング・ セットや、テスト、場合によっては選択した領域のデータなど。Line
とColumnの左にあるボタンで選択領域した領域(選択してある場合)と画像全体を
切り替えることができます。規定値は選択されている領域です。領域選択がなされ
ていない場合には全体画像が規定値になります。
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B. メニュー項目
Ⅳ M u l t i S pe c の リ フ ァ レ ン ス
Options(オプション): これらのチェック・ボックスで、画素を表示するのか、
クラス内の画素の集中を表す楕円を表示するのかを選択します。画素の集中楕円を
選んだ場合には、楕円に使ういき値の設定が可能となります。
Classes(クラス): このポップアップ・メニューで、トレーニングまたはテスト
のクラスの一部を選択できます。共通ダイアログ・ ボックスのセクションにあるク
ラス選択を参照してください。
Symbols(記号): このポップアップ・メニューで、表示に利用する記号を選択で
きます。共通ダイアログ・ ボックスのセクションにあるクラス記号変更の項を参照
してください。
Cancel: このボタンでダイアログ・ ボックスを閉じ、データの2次元プロットのオ
ペレーションをキャンセルします。データの2次元プロットのパラメタは変更され
ません。
OK: このボタンでダイアログ・ボックスを閉じ、データの2次元プロットのオペレ
ーションを指定されたパラメタに従って実行します。
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B. メニュー項目
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Processor- Utilities - List Image Description(プロセッサー・ユ-ティリティ・
画像の記述のリスト)メニュー項目
このメニューは、アクティブな画像ウィンドーに表示されている画像ファイルの既知特
性を出力テキスト・ ウィンドーにリストすることを目的にしています。リストされる情
報には、画像のヘッダーに記述されている情報や、ファイル-画像の記述変更ダイアロ
グ・ボックスで入力された情報がまれます。
画像の記述情報の例
Description information for:
File format:
Image type:
Band interleave format:
Signed data:
Number of lines:
Number of columns:
Number of channels:
Number of bytes:
Number of bits:
Number of header bytes:
Number of pre-line bytes:
Number of post-line bytes:
Number of pre-channel bytes:
Number of post-channel bytes:
Line start:
Column start:
Channels
1:
2:
3:
4:
5:
6:
7:
8:
9:
10:
11:
12:
Version 5.02
used:
0.400.440.460.480.500.520.550.580.620.660.720.80-
0.44
0.46
0.48
0.50
0.52
0.55
0.58
0.62
0.66
0.72
0.80
1.00
'flc1.lan'
Erdas73
Multispectral
BIL
No
949
220
12
1
8
128
0
0
0
0
1
1
μm
μm
μm
μm
μm
μm
μmμ
μm
μm
μm
μm
μm
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B. メニュー項目
Ⅳ M u l t i S pe c の リ フ ァ レ ン ス
Processor-Utilities-Check Covariances...(プロセッサー・ユ-ティリティー・共分
散のチェック)メニュー項目
このメニュー項目は、クラスの共分散行列を評価するのが目的です。特にこのメニュー
でクラスの共分散行列が特異行列かどうか、共分散の逆行列の‘質’を吟味します。と
くにプロジェクト・メニューから適宜選択を行い、オリジナル、強化あるい は
leave-one-out(リーブーワン-アウト)の共分散の評価が行われます。このメニューを
選択すると,以下に示すようなダイアログ・ボックスが表示されます。
Set Specifications for Evaluating Covariance(共分散評価指定設定)ダイアログ・
ボックス)
List original covariance matrix(もとの共分散行列のリスト): チェック・ボッ
クスの名前が示すリスト
List inverted covariance matrix(逆共分散行列のリスト): チェック・ボック
スの名前が示すリスト
List covariance x inverted(逆変換された共分散xのリスト) : チェック・ボ
ックスの名前が示すリスト
List inverted-inverted(逆変換の逆変換リスト) : チェック・ボックスの名前
が示すリスト
Use feature transformation(特徴変換の利用): このチェック・ ボックスで、共
分散行列が変換されているものか(チェック)、変換されていないもの(チェック
なし)を指定します。このオプションは、主成分解析や特徴抽出解析をおこなった
場合、あるいは予めマルチスペックで保存した変換行列をディスク・ ファイルから
読みこんで変換行列が利用可能な場合にのみ利用できます。
Channels/Features:(チャネル/特徴) このポップアップアップ・ メニューで、使
用するチャネル(または、変換が適用されている場合には特徴)の一部指定ができ
ます。共通ダイアログ・ ボックスセクションのチャネル選択を参照してください。
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B. メニュー項目
Ⅳ M u l t i S pe c の リ フ ァ レ ン ス
Classes(クラス): このポップアップ・メ ニューでサブ・クラス を選択できます。
共通ダイアログ・ボックスセクションのチャネル選択を参照してください。
Cancel: このボタンでダイアログ・ ボックスを閉じ、共分散のチェック・ オペレー
ションをキャンセルします。共分散チェックのパラメタの変更はありません。
OK: このボタンでダイアログ・ ボックスを閉じ、指定したパラメタを用いて共分散
のチェック・ オペレーションを実行します。このプロセッサーは選択した各共分散
行列の逆変換を行い、共分散とその逆変換を乗じ、逆変換された共分散の逆変換を
行います。
次のような出力が出力テキスト・ ウィンドーに作成され、チェック・ ボックスで要
求したリストに追加されます。
-
行列式、行列式の対数、階数、最小回転軸の値や逆演算に要したCPU時間(秒
単位に最も近い値)
-
乗算結果の行列と単位行列との間の“全エラー”差で、乗算結果の行列の
全要素と単位行列の要素の間の絶対差の総和、各行列要素の平均誤差と最
大の行列要素の誤差
-
および逆行列の逆行列の行列式、行列式の対数、逆変換に要したCPU時間。
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B. メニュー項目
Ⅳ M u l t i S pe c の リ フ ァ レ ン ス
Processor- Utilities- Check Transformation Matrix...Processor- Utilities- Check
Transformation Matrix...(プロセッサー・ユーティリティー・変換行列のチェック )
メニュー項目
このメニューは、変換行列を評価するために用います。このメニューを選択すると以下の
ようなダイアログ・ボックスが表示されます。
Set Specifications for Evaluating Transform Matrix(変換行列評価指定設定)ダ
イアログ・ボックス
List Eigenvalues(固有値のリスト): チェック・ ボックスの名前とおりのリスト
をします。
List transformation matrix (eigenvectors)(変換行列「固有ベクター」のリス
ト): チェック・ボックスの名前のとおりのリストをします。
Check Transformation Matrix(変換行列のチェック): チェック・ボックスで、
変換行列にその転置行列を乗じ、結果を単位行列と比較します。
List Transposed(転置行列のリスト) : チェック・ボック スの名前とおりのリスト
をします。
Cancel: このボタンでダイアログ・ ボックスと閉じ、変換行列チェックのオペレー
ションをキャンセルします。変換行列チェックのパラメタの変更はありません。
OK: このボタンでダイアログ・ ボックスを閉じ、指定されパラメタを用いて変換行
列チェックのオペレーションを実行します。以下のような出力が出力テキスト・ ウ
ィンドーに出力されます。
- 固有値のリスト
- 固有ベクターのリスト
- 乗算結果の行列と単位行列の間の“トータル誤差”で乗算結果の行列と単位
行列の各要素間差の絶対値をとったもの総和と各行列要素の平均誤差。
- 最後に変換行列とその転置行列を乗じたもの結果.
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B. メニュー項目
Ⅳ M u l t i S pe c の リ フ ァ レ ン ス
Options(オプション) メニュー
このメニューの項目で、マルチスペックの付加的なオ
プションを選んだりコントロールすることができます。
“Options ‐Palette”(オプション-パレット)メニュー項目
Palette(パレット)を 選択し、マウスを押すと右のサブ・
メニューが表示されます。このサブ・メニ ューの項目は、
マウスを目的の項目までドラッグして選択します。
サブ・ メニューの項目からアクティブなウィンドーに表示さ
れているデータを表示するのに用いられているパレット
をみることができ、またアクティブ・ ウィンドーの画像表
示方法をコントロールすることができます。これらのメニューは、横に引かれた分離線
でグループ化されています。アクティブな画像ウィンドーに設定された各グループの項
目にはその左にa^(チェック・マーク )がついています。
Options ‐ Palette‐ Show Classes(オプション-パレット・クラス の表示)メニュー項目
このメニュー項目は、主題タイプの画像ウィンドーで用いられます。このメニュー項目
は、アクティブ画像ウィンドーの個々のクラスを、それぞれのクラスに定義され最後に
使用したパレットを用いて強制的に表示します。
Options - Palette - Show Information Groups(オプション・パレット・情報グルー
プの表示)メニュー項目
このメニュー項目は、主題タイプの画像ウィンドーで用いられます。このメニュー項目
は、アクティブ画像ウィンドーの個々の情報グループを表示するために定義され、最後
に使用したパレットを用いて強制的に表示します。
Options ‐ Palette- Invert Palette(オプション-パレット・パレッ トの反転)メニ
ュー項目 (マッキントッシュ版のみ)
このメニューは、マルチスペクトルタイプの画像ウィンドーで使います。“Invert
Palette”
(パレットの反転)メニュー項目、カラーの順序あるいは、データ値の大きい
ものから低いのもの相対的なパターンの順序を反転します。通常、黒や暗いカラーはデ
ータ値が低く、白や明るいカラーはデータ値が大きくなっています。パレットを反転す
ると“Invert Palette”メニュー項目の左にチェック印が付けられます。このメニュ
ーを再び実行すると、このチェックは除かれます。
Options - Palette -Show Palette Window(オプション・ パレット・ パレットウィン
ドーの表示)メニュー項目(マッキントッシュ 版のみ)
“Show Palette Window”(パレット・ ウィンドー表示)メニュー項目で、アクティブ画像
ウィンドーに画像を表示するのに用いるカラーやパターンを含むウィンドースクリー
ンの右端に、このウィンドーを表示します。パレット・ ウィンドーが表示されている場合、
このメニューは“Close Palette Window”
(パレット・ ウィンドーを閉じる)に変わります。
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B. メニュー項目
Ⅳ M u l t i S pe c の リ フ ァ レ ン ス
Options ‐ Palette-Blink Procedure 1/Blink Procedure 2(オプション・パレッ ト・
ブリンク1/ブリンク2手順)メニュー項目(マッキントッシュ版のみ)
クラスターや分類結果の主題表示に、カラーのブリンキングが導入されている環境では、
2つのブリンキング手順が利用できるようになっています。ブリンキング手順2が最速
です。しかし、この手順はマッキントッシュのOSで32ビットのクイック・ ドローが利用
でき、使用しているモニターが8ビットのカラー・モードの場合しか利用できませ ん。
ブリンキングの速度は主題図の大きさや拡大率に依存します。与えられた環境のもので
ブリンキングの速度が不充分であったり、あるいはブリンキングが作動しない場合には、
別のブリンキング手順を選んでください。
Options - Palette - Better 8-bit Palette(オプション・ パレット・ 改良された8
ビットパレット)メニュー項目(マッキントッシュ版のみ)
このメニューはマッキントッシュ版だけで利用できます。このメニューは、16ないし
は24ビットのカラー画像が、8ビットカラーのモニターに表示される場合に、よりよ
い8ビット・ パレットを作成するために利用します。このメニューを使って、16ない
し24ビットのカラー画像の中で、最適な色を表すことのできる256色のカラーパレッ
トを作成するシステム・ルーティーンを作ります。
Options-Memory Status(オプション・メモリーのステータス)メニュー項目(マッ キ
ントッシュ版のみ)
このメニュー項目で、アプリケーションに使えるフリー・ メモリーの大きさを示すダイ
アログ・ ボックスを表示します。
“Continue” ボタンをクリックすると、このダイアロ
グ・ ボックスは消えます。この機能はウィンドー版では“Help - About MultiSpec”
(ヘ
ルプ-MultiSpec)メニュー項目を選択すると表示されます。
Version 5.02
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B. メニュー項目
Ⅳ M u l t i S pe c の リ フ ァ レ ン ス
Window(ウィンドー)メニュー (マッキントッシュ版のみ)
このメニュー項目で、選択したウィドーを、表示や
非表示に切り替えることができます。またあるウィ
ンドーを他のウィンドーの前面に移動することが
できます。
Window-Hide Window(ウィンドーの非表示) メニ
ュー項目
“Hide Window”
(ウィンドーの非表示)メニュー項
目で、アクティブなウィンドーとウィンドー内の全
情報を非表示にします。ウィンドーの非表示は、ス
クリーンの表示内容を見やすくします。また、メニ
ューの最後のグループにある(グレー化さていない
場合)ウィンドー名を選択すると再び表示できます。
Window - Show/Hide Coordinate View (座標ビューの表示/非表示)メニュー項目
このメニュー項目で、アクティブな画像ウィンドー内の座標情報を、表示/非表示で切
り替えることができます。座標情報は画像ウィンドーの画像に上にあります。この座標
情報は、画像内のカーソルの位置、選択した領域の開始・ 終了情報、画像のスケールを
表示します。詳しくは、このリファレンスの始めにあるMultiSpec Windowsのセクショ
ンの説明を参照してください。
Window-New Selection Graph(新しいグラフ・選択)メニュー項目
このメニューの目的は、選択したグラフ・ ウィンドーを開くことです。画像ウィンドー
内でセレクションを行った場合、その部分の平均、+及び-1の標準偏差値、最小・ 最
大値が、チャネル番号が選択したグラフ・ ウィンドーに描かれます。選択したものが1
画素の場合には、その画素の値のみが描かれます。選択したものが主題画像の場合には、
選択した部分の上左の画素値が描かれます。Selection Graph Windows(グラフ・ウ ィ
ンドーの選択)は大きさが変更でき、スクリーン上で移動できます。例は、このリファ
レンスのウィンドーズのセクションに示してあります。
Keeping Selection Graph Windows(選択グラフ・ウィドーの保持)
選択グラフを保持しておくことができます。グラフ選択が開かれているときに、
“New Selection Graph”
(新しいグラフ選択)を再び選択すると、現行のグラフ
選択ウィンドーの内容は固定され、新しいグラフ選択ウィンドーが作成されます。
20までのグラフ選択ウィンドーを開いておくことが可能です。グラフ・ ウィンド
ーの“ウィンドーを閉じる”ボックスや“File−Close”
(Fileメニュー内のClose)
メニュー項目でウィンドーを閉じることができます。
Printing Selection Graph Windows(グラフ選択ウィドーの印刷)
グラフ・ウィンドーはメニュー項目のFile-Print Graph Window (グラフ・ウィ
ンドーの印刷)を選択すると印刷が可能です。スクリーンに表示されているグラ
フと同じ大きさで印刷されます。
Version 5.02
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B. メニュー項目
Ⅳ M u l t i S pe c の リ フ ァ レ ン ス
Copying Selection Graph Windows(グラフ・ウィンドーのコピー)
グラフ・ ウィドーをクリップボードにコピーすることも可能です。コピー後、ワ
ード・プロ セッサーなどの他のアプリケーションに貼り付けることができます。
グラフ・ ウィンドーをコピーするためには、このウィンドーをアクティブにして
おく必要があり、メニュー項目の“Edit-Copy Graph”(編集-グラフのコピー)
を選ぶか、“COMMAND-C ”(マッキントッシュ版) または“CONTROL-C” (ウィン
ドーズ版) キーの組み合わせを利用してグラフ・ウィンドーをコピーします。
Window-Text Output(ウィンドー-テキスト出力)メニュー項目
このメニュー項目を使って、テキスト・ ウィンドーが非表示になっている場合、それを
スクリーンの全面に表示します。
Window ‐ Palette(ウィンドー-パレット)メニュー項目
このメニュー項目を使って、パレット・ ウィンドーが非表示になっているとき、これを
スクリーンの前面に表示します。
Window- Project(ウィンドー-プロジェクト)メニュー項目
このメニュー項目を使って、プロジェクト・ ウィンドーが非表示になっているとき、こ
れをスクリーンの前面に表示します。
Window-image or graph(ウィンドー・画像またはグラフ)メニュー項目
このメニュー項目を使って、画像またはグラフ・ ウィンドーが非表示になっているとき、
これをスクリーンの前面に表示します。
各開かれている画像またはグラフ・ ウィンドーはWindowメニューにリストされます。ア
クティブになっている画像ウィンドーは輪郭付きの文字でリストされます。アクティブ
なウィンドー(画像ウィンドー以外)はウィンドー名の左にチェック・ マークが付きま
す。
Version 5.02
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B. メニュー項目
Ⅳ M u l t i S pe c の リ フ ァ レ ン ス
ウィンドー・メニュー( Window Menu) (Windows バージョン)
このメニューの項目で、ウィンドーの配置を
決めることができます。選択したウィンドー
の表示や、ウィンドーを他のウィンドーの手
前、または後ろに移動させることもできます。
Window - New Window(新しいウィンドーの
作成)メニュー項目
このメニュー項目は、マルチスペック
(MultiSpec)では使用していません。
Window - Cascade (カスケード)メニュー項目
このメニュー項目を選択すると、マルチスペックのメイン・ ウィンドー内に、各ウィン
ドーのトップを右下に少しずらせた位置に配置して表示します。
Window - Tile(タイル)メニュー項目
このメニュー項目を選択すると、ウィンドーをマルチスペックのメイン・ ウィンドー内
にタイル張りにします。
Window -Arrange Icons(アイコンの配置)メニュー項目
このメニュー項目を選択すると、マルチスペックのウィンドーを表すアイコンを自動的
に配置します。
Window -Text Output(テキスト出力)メニュー項目
このメニュー項目で、テキスト出力ウィンドーがアイコン化されている場合、それをス
クリーンの前面の位置に拡大表示します。
Window - image or graph(画像またはグラフ)メニュー項目
このメニュー項目を選択すると、アイコン化されている画像またはグラフ・ ウィンドー
をスクリーン前面位置に表示します。開かれている画像やグラフの各ウィンドーはウィ
ンドー・ メニューにリストされます。アクティブなウィンドーはそのウィンドー名の左
にチェック・マークが付きます。
Window - project window(プロジェクト
ウィンド-)メニュー項目
このメニュー項目を選択すると、プロジェクト・ ウィンドーが開かれており、アイコン
化している場合、そのウィンドーを画面の前面に持ってきます。
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B. メニュー項目
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