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ある日曜日の午後、 総合型地 域スポーツクラブのプログラム でサッカー

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ある日曜日の午後、 総合型地 域スポーツクラブのプログラム でサッカー
はそれぞれ8・8%'8・l%に
中学・高校生年代と20代の会員
を大きく上回る。
6%と'国立大学の平均70・6%
岐阜聖徳学園大の特徴として'
ある日曜日の午後'総合型地
とどまっている。
p (推進プログラム) に採択さ
でサッカーに興じていた小学校
域スポーツクラブのプログラム
この点'本誌2012年7-8
れたこの大学の 〝地域と密着し
徹底した地域との密着があげら
れる。文部科学省の教員養成G
蹴ったボールが直撃。うずくま
低学年の子どもの顔を'相手の
e
Let-S) では'
〝たるいチャレンジクラブL
-・S″ (以下t
地元の大学生を運営スタッフと
して迎え入れ、クラブの活性化
スタルプランー〟には'教育実習
た体験型教員養成プロジェクト
ー実践的指導力を育成するクリ
月号'総合型クラブ訪問のコー
ナーで紹介した岐阜県垂井町の
る子どもの肩に手をやり'ピッ
チの外で泣きやむまで寄り添っ
ていたのは'大学生のサポート
スタッフだった - 。
かっばの会が手掛けるのはレ
とは別途に1年次から学校へ赴
き実際の教育現場を体験するプ
その活動に目をつけたのが'
総合型クラブとの連携
が中心というわけではない。
クリエーションやクラフト'キャ
約280名の学生が所属Lt 岐
を図っている。
総合型地域スポーツクラブ (以
下'総合型クラブと略記する場
ログラムや'子どもたちと農作
ンプなどの活動。数年前から
業や工作などを体験するクフレ
阜市内の子ども会や小学校で活
動している。部長の片自友樹さ
クかっばの会ク
地域に根差したサークル
ニュースポーツのキンボール (右
ツコミュニティづくりを進める
写真) 指導を取り入れたが'い
合あり) が地域におけるスポー
ん (2年) によると'土・日曜
岐阜県岐阜市にキャンパスを
「部員の多くは他のクラブ活動と
を中心に平均月10回以上の派遣
構える岐阜聖徳学園大学は'
そんな校風を反映してか'学
掛け持ちで所属し、都合のつ-
ンドシップ〟 プログラムなど'
や大学の運動部・サークル活動
1972年の創設。教育系の単
内のサークルもまた'地域への
地域の子どもと触れ合う場が豊
との連携は大きな課題のひとつ。
〝平成24年度総合型地域スポーツ
科大学としてスタートし'現在
積極的な貢献活動が目立つ。そ
学生が参加する形。あまりに忙
しくて'地域の期待に応えられ
上で、中学・高校の運動部活動
クラブに関する実態調査″ (文部
に至るまで教員養成において確
のひとつ 〝かっばの会〟 は教員
ない場合があるのが課題です」
わゆるスポーツに関連した依頼
科学省) によると'小学生の会
かな実績を残している。2011
を志す学生の教育研究サークル。
依頼があるそうだ。
員が全体の18・4%'60歳以上の
年3月卒業生の教員就職率は86・
富に盛り込まれている。
会員27・7%を占めるのに対し'
Sports Japal1 2013川3-04 10
きる限りのサポートをしていま
設備の融通など'大学としてで
のはお弁当ぐらい。せめてクラ
に意見をたたかわせ'高め合う
丸投げするのではな-'お互い
を確保する責任があるので'時
を嫌いになっていく子は少なく
す」と学生たちの活躍を見守る。
ブに参加したことによる達成感
で自主サークルですから'彼ら
ありません。そんな子へ手を差
し伸べられる存在になれるよう
を得て帰ってほしい」
緒に踊-ました。私もサッカー
気をつけています」と意気込み
好な連携を支える要因は何か。
Le-・Sでの経験を得て'片
頼って協力をお願いし
初'学生の役割はキャ
を語ってくれた。
なことはもちろんだろう。1年
第一に'学生自身の意欲が必要
目さんは「今後はスポーツのサ
あります。かっばの会にすべて
ンプ等のイベントにお
「片白くんをはじめ'学生の皆さ
生の梶浦敏弘さんは「実は僕'
には厳しく学生に接することも
けるサポート的な役割
んから ﹃やるからにはより主体
子どもが好きかどうか自分でも
ていきたい」と意欲的。学生課・
ポート活動にもできる限り応え
はいきません。それでも備品や
にとどまっていた。し
的に運営にかかわっていきたい﹄
はっきり分からなかったんです。
だけに特別な扱いをするわけに
かしその連携はクフ
との思いを聞かされ'昨年から
教員志望なんですけど (笑)。実
上手くできないことでスポーツ
リースポーツ″プログ
はフリースポーツ以外の企画会
ぎを心配しながらも'「スポーツ
越野さんは学生たちの頑張り過
をやっていたので分かりますが'
ラムに見られるよう
議にも参加してもらい'意見を
は抵抗もありましたが、徐々に
際に地域で活動してみて、最初
を通じて得るものは大きいはず」
と。﹃しめた!﹄ と思
に'徐々に深まりつつ
交換しています。学生ならでは
愛着が湧いてきて'子どもが大
たところ ﹃OKです﹄
ある。小学生ならばだ
の柔軟なアイディアに驚かされ
は'昨年までソフトボール日本
と期待を込める。実は越野さん
いました (笑)」
れでも参加できるこの
ることもしばしばです」 (波鴛野
好きになりました」 と'活動を
2011年の連携当
プログラムは月に1
通じて自身の目標を再確認でき
Le-Isのクラブマネジャー・
実施する種目は毎回入れ替えら
たい」 とのクラブの思いから'
な種目に触れてもらい
て交通費の30%が大学から支払
ア。部費のほか'遠征助成とし
は'基本的にすべてボランティ
かっばの会が行う地域貢献活動
Le-・Sでの活動に限らず'
を口にする。
ではの楽しみです」 とやりがい
が目に見えやすいスポーツなら
く姿を見るのが嬉しくて。成長
とに積極的になり'なじんでい
けなかった子が、回を重ねるご
きなキンボールを価がって近づ
た様子。片自さんも「最初は大
いった価値は'将来教員となっ
プレイ精神やチームワークと
ですね。スポーツで学ぶフェア
学生には'ぜひ参加してほしい
スポーツに親しんだ経験がない
トボールコーチ。「特にこれまで
督を務めていた日体協公認ソフ
リーグの岐阜エコデンsCで監
くれる彼らにクラブから渡せる
関係が理想的。無償で活動して
度'3種目程度の運動・
さん)
波賀野里美さん (日体協公認ク
れるが'参加者に人気のキンボー
われるが'活動のほとんどは学
かっばの会とLe-.Sとの良
スポーツを用意し'子
どもたちに好きな運動
ラブマネジャー)。
ルは必ず行われる。キンボール
生自身の持ち出しでまかなわれ
お互いの成長を考える
「以前からサークルの存在は知っ
の運営・指導は、かっばの会の
生たちのためになるか'常に考
を楽しんでもらおうと
ていて'いつか連携できたらい
メンバーが引き受け、その他の
ている。かっばの会への依頼の
えています」 (波賀野さん) とい
越野倫生さんは'「活動が彼ら自
入れ側の姿勢もまた見逃せない
うコメントに象徴される'受け
ていく。そんな関係づくりが連
ツによって学生の感性が磨かれ
環境が豊かになり'地域スポー
学生によって地域のスポーツ
う」と語る。
1年生の大山真奈美さんは「あ
身の程になることは間違いあり
いうもの。「いろいろ
いな'と考えていました。ただ
プログラムに関してはメイン指
窓口を務める学生課課長補佐の
たとき'きっと役に立つでしょ
クラブから大学まで少し遠い (※
導者のサポートに回る。
携する糸口がなかなか見つから
る日のダンスプログラムで'指
ポイントと思われる。
それと同時に'「どうすれば学
車で約30分) こともあって'連
なかったんです。そんなとき'
ませんが'その熱意や行動力に
は頭が下がる思いです。あ-ま
携成功のカギとなりそうだ。
い子がいたので'声を掛けて一
導者のステップについていけな
「クラブには会員の皆さんの安全
ルのOBだと知り'そのつてを
クラブ指導者のひと-がサーク
ll Sports Japan 2013 /03-04
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