...

新しい競争戦略論をご紹介します③

by user

on
Category: Documents
15

views

Report

Comments

Transcript

新しい競争戦略論をご紹介します③
□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□
【小さな会社の社長のための知ってトクするワンポイント講座】
第 275 号 2015/05/22
■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■
村井さん、おはようございます。
村井経営労務サポートの村井健一です。
今号は諸事情により、1 日遅れの配信となりました。
次週からは通常どおり、
木曜配信に戻りますのでよろしくお願いいたします。
それでは…
本日も『知っトク講座』いってみましょう!
==========================================================================
【村井さん…新しい競争戦略論をご紹介します③】
==========================================================================
第 273 号に引き続き
早稲田大学ビジネススクール教授の内田和成氏の新書
『ゲーム・チェンジャーの競争戦略』からそのポイントについてお伝えします。
【ゲーム・チェンジャーの競争戦略】
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4532319587
-------------------------------------------------------------------------いま一度ゲーム・チェンジャーの
基本事項に関するおさらいをさせていただくと…
著者は、
競争のルールを破壊する企業、
換言すれば、
既存の業界に新たな競争のルールを持ち込む企業を
「ゲーム・チェンジャー」と呼んおり、
この「ゲーム・チェンジャー」を以下の 4 つのタイプに分類している。
(1)秩序破壊型(既存の儲けの仕組みを無力化するタイプ)
(2)市場創造型(顧客が気づいていない価値を具体化するタイプ)
(3)ビジネス創造型(想像力と創造力を発揮するタイプ)
(4)プロセス改革型(既存のバリューチェーンを見直すタイプ)
今号では、上記タイプのうち、
(2)市場創造型について、事例を交えながら紹介いたします。
(2)市場創造型(顧客が気づいていない価値を具体化するタイプ)
儲けの仕組みがこれまでと同じでも、
まったく新しい製品やサービスを提供しているのが、
市場創造型である。
既存市場を侵食せずに、
これまでになかった新しい市場を作り出すので、
攻められる側の企業にとってはそれほど嫌な相手ではない。
ただし、
新市場が既存市場にとって代わるようになってくると、
厄介な競争相手となる。
例えば、「JINS のパソコン用メガネ」。
これまで常識だった「視力を矯正する」ではなく、
「目を守る」という新しいコンセプトで登場したのが、
パソコン用メガネ「JINS PC」である。
有害光線(ブルーライト)をカットすることで
パソコンで作業しているときの目の疲れを軽減する
という機能を全面に出し、
発売 2 年程度で 300 万本を売る大ヒットとなった。
メガネという既存商品に新たな用途を見つけることで、
市場創造に成功したのである。
もう一つ事例を。
これまで生花は、
冠婚葬祭や贈答用といった法人需要を除けば、
誕生日や結婚記念日、発表会などといった
私生活のイベントで使われるのが主だった。
いわゆるハレの日の目的買いである。
そのため、生花店は、
必ずしも人通りの多い場所や街の中心部にある必要がなかった。
買い手(消費者)のほうが、
花を買うためにわざわざ出向いてくるからである。
これに対して『青山フラワーマーケット』では、
「花を日常生活で使ってもらう」というコンセプトを提唱して
価格を大幅に下げ、気軽に花を買ってもらえるようにした。
しかも、仕入れ値の安い花ではなく、
良い花を仕入れて安く販売している。
しかし、これでは粗利が減るため、
大量に販売しなければ利益が出ない。
そこで、青山フラワーマーケットは、
これまでの生花店とは異なり、乗降客が多い駅の中や、
駅前の人通りの多い場所に店舗を構えている。
日常生活で花を使ってもらうには、
衝動買いができる場所…
いつも通る場所にあった方がよいからである。
このようにして同社は、
既存の生花店の需要を奪うことなく、
新たな需要を生み出すことに成功している。
いずれの事例も、一見すると、
これまでと同じような製品やサービスを提供しているように見えるが、
実は、これまで満たされていなかった
潜在ニーズに着目して新市場を作り出している。
「市場創造型」は、
①儲けの仕組みは変えずに、
新たな製品やサービスを生み出すことで
新市場を創造し、競争のルールを変えている。
②そして、その成功のカギは、
顧客自身も気づいていないニーズを具体化することにある。
-------------------------------------------------------------------------(内田和成著「ゲーム・チェンジャーの競争戦略」を一部加筆修正)
少し長くなりましたので…
この続きは第 277 号でお伝えします。
……………………………………………………………………………………………
【発行者】
村井経営労務サポート
中小企業診断士 社会保険労務士 代表 村井健一
〒306-0016 茨城県古河市古河 544-214
TEL:0280-31-4313 FAX:0280-31-4317
メルマガの感想はこちらまで。
→ [email protected]
経営計画づくりや社員研修などに関するご相談・お問い合わせはこちらまで。
→ http://www.mkr-support.com/category/1246347.html
メルマガのバックナンバー(第 1 号~200 号)をご覧いただく場合は、こちらから。
→ http://www.mkr-support.com/article/13581692.html
メルマガのバックナンバー(第 201 号~)をご覧いただく場合は、こちらから。
→ http://www.mkr-support.com/article/15140695.html
村井経営労務サポート HP:
→ http://www.mkr-support.com/
古河(こが)在住の診断士・社労士 村井健一のブログ:
→ http://ameblo.jp/murai-support/
◎このメルマガは、
当オフィスの無料レポートをご請求いただいた方、
過去にセミナーなどで名刺交換をさせていただいた方、
古くからメルマガ発行者(村井健一)をご存知の方
を中心にお送りしています。
配信解除をご希望の場合は、こちらから。
http://www.mkr-support.com/article/13512595.html
【編集後記】
まだまだ序盤戦が終わったばかりのプロ野球ですが…
わがスワローズは連敗街道(9 連敗)を抜け出し、
ようやく明るい兆しが見えてきました。
手前味噌ですが…
ポテンシャルの高いチームですので、
投打の歯車がかみ合い、けが人さえ出なければ…
いい線行くのではないかと思っております^^
最後までお読みいただき、ありがとうございました!
来週もよろしくお願いいたします!
Fly UP