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バラスト水処理装置向け薬剤「ネオクロールマリーン」

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バラスト水処理装置向け薬剤「ネオクロールマリーン」
ニュースリリース
NEWS RELEASE
四国化成工業株式会社
〒763-8504 香川県丸亀市土器町東8-537-1
Tel 0877-22-4111(代表)
2013 年 8 月 29 日
各 位
バラスト水処理装置向け薬剤「ネオクロールマリーン®」の販売開始
四国化成工業株式会社(本社:香川県丸亀市、会長・C.E.O.:山下矩仁彦)は、このほど船舶のバラ
スト水処理装置向け薬剤「ネオクロールマリーン®」の販売を開始しました。
バラスト水*1とは、船舶がバランスを保つために保持する海水のことで、通常荷揚港で船底のタンクに
注水し荷積港で排出されます。海水を注水した場所とは異なる寄港地で排出するため、生態系に影響を与
える問題が指摘されており、船舶へのバラスト水殺菌処理装置の設置が、国際条約*2により義務付けられ
る予定です。早ければ 2015 年初旬に発効する見通しとなっており、発効後は約 7 年間のうちに全ての外
航船舶にバラスト水処理装置の搭載が行われます。
当社は、バラスト水処理システムについて、JFEエンジニアリング株式会社(本社:東京都千代田区、
社長:岸本純幸)と共同開発を進め、2012 年 10 月にIMO(国際海事機関)のG9最終承認*3を取得後、
本年 6 月末に国土交通省の型式承認*3を取得しました。
今回販売を開始する「ネオクロールマリーン®」は、JFEエンジニアリングのバラスト水処理装置「J
FEバラストエース」向けの顆粒薬剤です。高い安全性と殺菌処理の確実さを併せ持つ、ネオクロールの
固形塩素剤としてのメリットを生かした製品で、船上で溶解して使用します。船内の限られたスペースに
薬剤を備蓄することができ、25℃での保管においては 2 年以上の保管が可能となる事より、ドック・トゥ・
ドックでの薬剤補給が可能となるよう製品設計を進めているため、寄港地が一定していない不定航路船舶
や寄港地の停泊時間が充分に取れないLNG船などでの利用を見込んでいます。
当社は、1964 年に国内で初めて塩素化イソシアヌル酸*4の量産化に成功、これを原料にプール用殺菌・
消毒剤「ネオクロール」をはじめとしたさまざまな製品をラインアップした水処理ビジネスを展開してお
り、今後も水の衛生環境に幅広く貢献するため、新しい分野への取り組みを進めてまいります。
以 上
【ネオクロールマリーン®】
このリリースに関するお問い合わせは
四国化成工業㈱ 経営企画室まで
TEL.0877-21-4119
顆粒状の製品
荷姿:プラスチックドラム 25Kg 入り
*1 : バラスト水
バラスト水(Ballast Water)とは、船舶の船底に積む重石として用いられる海水。
国連の専門機関であるIMO(国際海事機関)によると、船舶によって年間30億トン~50億トンのバラ
スト水が国際移動している。
航海
*2 : 国際条約
IMO(国際海事機関)は海洋環境に影響を及ぼす水生生物の越境移動を防止するために、「船舶の
バラスト水および沈殿物の規制および管理のための国際条約」を2004年に採択。同条約は、30カ国
の批准及びその合計船腹量が35%を超えた日から12カ月後に発効。現在37カ国がバラスト水管理条
約に批准し、その合計船腹量は全世界の商船全体の30.32%(2013年6月21日時点)。本年5月に開催さ
れたIMO専門会議(MEPC65)で規制スケジュールを合意し、11月の総会で採択を目指すとして
おり、2015年初旬の条約発効の可能性が高まっている。
*3 : 承認
バラスト水処理装置は、IMO(国際海事機関)の「活性物質を利用するバラスト水管理システム承認
のための手順(G9)」の最終承認(薬剤の環境影響評価)を得た後、IMOの「バラスト水管理システ
ムの承認に関するガイドライン(G8)」に基づく国土交通省の型式承認(装置の型式承認)を経て初め
て船舶に設置可能となる。
*4 : 塩素化イソシアヌル酸
各種工業薬剤の原料であるイソシアヌル酸を塩素と反応させて分離、乾燥させたもの。殺菌漂白効
果に優れており、主にプールや浄化槽などの殺菌・消毒薬剤として使用されている。
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