Comments
Description
Transcript
平成26年度 事業報告書(PDF : 189.03 KB)
社会福祉法人さくま 平成26年度 事 業 報 告 平成 26 年度は、中期事業計画策定から 2 年目となり、単年度事業計画とともに目標達成 に向けて取り組みを行なった。 《中期事業計画のテーマ》 ①人材の安定確保 ②危機管理体制の確立 ③安定経営の確立 ④在宅生活の継続 ⑤高齢者の生きがいづくり 法人経営の重要課題としている人材の安定確保については、今年度 10 月を目標として いた給与改善について、平成 27 年 1 月給与から改定が実施できた。依然として人材確保 には苦慮している状況が続くなか、更に求人活動に力を入れていく。危機管理について は、リスクマネジメント委員会を中心にマニュアルの見直しに取り組むとともに、次年 度は BCP(事業継続計画)についても本格的に取り組みたい。安定経営の確立について は、新会計基準移行の初年度であり、事務手続き等で不備を生ずることもあったが、会 計事務所の月次巡回等により、大きな問題なく新基準に移行し決算を終えることができ た。今後は、中長期の資金計画の策定を進めていく。在宅生活の継続及び高齢者の生き がいづくりについては、市民トレーナー養成事業を計画通り実施することが出来、予防 デイや自立のデイサービス等で、トレーナーが活躍している。 以下は、事業計画(年度方針)に沿って報告する。 (1)人材の安定確保と育成及び環境改善 ①職員処遇の向上 <結果>・介護職員を中心に職員給与の見直しを実施、平成 27 年 1 月給与から新しい 給与規程を適用し給与改善を行なうことが出来た。 ・職員住宅用に購入した物件については、年度内の改修が出来ておらず、今 年度の次年度の検討課題とする。 ・職員研修では、研修委員会を中心に研修計画を策定し予定した研修を実施 出来た。中堅職員育成の課題を次年度も引続き取り組んでいく。 ②積極的な採用活動 <結果>・毎年定期開催される就職相談会等には参加することが出来た。しかしなが ら年々相談件数が減少している状況で、採用に繋がるケースはなかった。 専門学校等への訪問求人活動も実施し、東海福祉専門学校から 1 名、浜松 医療福祉専門学校から 1 名の新卒者を採用する事が出来た。中途採用で介 護現場以外でもパート職員など採用できているが、慢性的な人材不足の解 決には繋がっていない。 ③広報活動 <結果>・ホームページのリニューアルについて、年度内の完成を目標に進めてきた が完成には至っていない。次年度 6 月中には必要な情報が発信できる内容 で完成させる。 ・毎年開催のさくまの里学会は例年通り開催し、地域への情報発信を行なう ことが出来た。 ・新たな採用活動として、聖隷福祉事業団とのコラボを行い施設見学・説明 会の取り組みを行なったが、参加者はなく実績が残せなかった。 (2)利用者サービスの向上及び新規サービスの検討 ①施設機能の有効活用 <結果>・特養の人員配置が困難な時期があり、平成 26 年 11 月から認知症デイを休 止する結果となった。今年度は施設内の人員配置について更に精査を行い、 外部有識者からの意見を参考にしながら、休止サービスの再開と各サービ スについても適正な人員配置の検討を行なう。 ・保育所ぽこぽこの認可保育所(地域型)の移行に向けて、浜松市担当課と の話し合いを行なったが、現状では移行が困難であるとの結論となった。 27 年度も引続き浜松市との情報交換を蜜に行っていく。 ②在宅生活の継続 <結果>・リハビリニーズや地域包括支援センター機能の充実を図り、今年度は自立 の方を対象としたデイサービス(元気はつらつ教室)を、通常のデイサービス とは別に行う事が出来た。 (毎週土曜日開催) ③地域高齢者の生き甲斐作り <結果>・市民トレーナー育成事業を計画通り実施する事が出来、養成プログラム修 了者が、前述の元気はつらつ教室や、地域で開催されるサロンなどで、ト レーナーとして活躍している。 (3)危機管理体制の確立 ①大規模災害への対応 <結果>・マニュアルの作成(現在あるものを更に実効性のあるものに)は、委員会 を中心に継続して行っている。 ・災害時協定の締結については、佐久間病院と「災害発生時における患者及 び入居者への給食の相互支援に関する協定」の締結を行なうことが出来た。 ②リスク管理の強化 <結果>・リスクマネジメント委員会を中心に、各部署で発生するリスク・ヒヤリに ついて共有、分析を行なっている。転倒などによる骨折などのリスクは、 数件発生しているが、強化して取り組んだ誤薬については、発生件数を減 らすことが出来た。 (4)安定経営の確立 <結果>・新会計基準移行後の正確な会計処理を目標に掲げてきた。新基準の事務処 理については、初年度ということもあり、スムーズかつ正確に行う事が出 来たかというと必ずしもそうではなかった。次年度は、今年度の課題を踏 まえ正確な処理は当然のこととして、加えて中長期の資金計画についても 策定を目標としていきたい。 ・省エネルギー対策の推進については、電気料金に反映される「デマンド値」 の管理を行うなど、電気の「見える化」の取り組みを行なった。結果とし て年間 100 万円前後の電気料金を削減することが出来た。 (5)新しい地域貢献事業 <結果>・社会福祉法人としての新たな貢献事業の検討については、明確な実績を残 すことが出来ていない。社会福祉法人における利用料等の減免は継続的に 実施している。引き続き次年度の取り組み課題としたい。