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資料4.新エネルギーについて

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資料4.新エネルギーについて
【資料4】
資料4.新エネルギーについて
1.新エネルギー定義の見直し
これまで、わが国における新エネルギーの定義は、海外における再生可能エネルギーの
一般的な定義と異なる部分があった。そのため、海外の状況と比較する場合などに矛盾や
混乱が生じる場合があり、現在新エネ部会において、わが国の新エネルギーの定義の見直
し作業が行われている。以下に、現在の見直し作業中の概要を示す。
①新エネルギーの概念の再整理
「新エネルギー」の概念については、再生可能エネルギーのうち、支援を必要とする
ものとして整理することが適切であるとされた。具体的には、これまで供給サイドの新
エネルギーとされていたものからバイオマス以外の廃棄物が除かれ、、中小水力、地熱
を加えたものが新エネルギーとされた。
〈新たな「新エネルギー」の概念〉
中小規模水力発電、地熱発電、太陽光発電、風力発電、バイオマス発電、太陽熱
利用、バイオマス熱利用、雪氷熱利用、海水熱・河川水熱その他水熱源利用、バイ
オマス燃料製造
②新エネルギーの導入目標について
現行の供給サイドの「新エネルギー」の導入目標については、諸外国との導入目標の
比較を容易にし、混乱を防ぐ観点から見直しを行い、今後は新たな「新エネルギー」に
大規模水力発電を加えたものを「再生可能エネルギー」とし、「再生可能エネルギー」
の導入目標を策定するのが適切である。
③革新的エネルギー技術開発利用
これまで需要サイドの新エネルギーと呼ばれていたものが、「革新的エネルギー技術
開発利用」として再整理された。
なお、既に2010年度の導入目標を設定されているCEV、天然ガスコージェネ、燃料電池
については、引き続き導入目標を維持し、その普及支援を図ることとされている。また、
CO2冷媒ヒートポンプ給湯器、業務用高効率空調機については、京都議定書目標達成計画
において、CEV、天然ガスコージェネ、燃料電池と同様に、2010年度の対策評価指標が定
められており、普及支援を行っているとしている。
資-28
【資料4】
④革新的エネルギー技術開発利用の対象技術例
ア)再生可能エネルギーの普及に資する新規技術
太陽光発電(高効率のもの、新規材料を用いたもの)
太陽光発電・風力発電併設用蓄電池(キャパシタを含む)
セルロース系バイオマスからのエタノール製造技術
BTL(Biomass to Liquid)製造技術
バイオマスのガス化発電
イ)エネルギー効率の飛躍的向上に資する新規技術
定置用燃料電池、ハイブリッド自動車、
天然ガスコージェネレーション、ヒートポンプ
石油残渣ガス化技術
クリーンコール技術(石炭ガス化等)
ウ)エネルギー源の多様化に資する新規技術
燃料電池自動車、電気自動車、プラグイン・ハイブリッド自動車、
天然ガス自動車、ディーゼル代替LPガス自動車、水素自動車、
高濃度バイオ燃料自動車、GTL(Gas to Liquid)製造技術、
DME製造技術、非在来型化石燃料利用技術
(メタンハイドレートの利用技術、オイルサンド等超重質油の効率的分解技術)
資-29
【資料4】
現行
概念整理
新エネルギー
再生可能エネルギー
石油代替エネルギーを製造、発
生、利用すること等のうち、
導入目標設定
大規模水力
新エネルギー
① 経済性の面での制約から普
中小水力
及が進展しておらず、かつ、
地熱
② 石油代替エネルギーの促進
に特に寄与するもの
○供給サイドの新エネルギー
太陽光発電
再生可能エネル
ギーのうちその
普及のために支
援を必要とする
もの
太陽光発電
風力発電
バイオマス発電
バイオマス燃料製造
バイオマス由来廃棄物発電
風力発電
バイオマス由来廃棄物燃料製造
バイオマス発電
太陽熱利用
バイオマス燃料製造
雪氷熱利用
廃棄物発電
バイオマス熱利用
廃棄物燃料製造
温度差熱利用
太陽熱利用
バイオマス由来廃棄物熱利用
雪氷熱利用
バイオマス熱利用
(波力発電)
温度差エネルギー
(海洋温度差熱発電)
廃棄物熱利用
化石燃料由来廃棄物発電・
熱利用・燃料製造(※)
革新的エネルギー技術
開発利用
○需要サイドの新エネルギー
クリーンエネルギー自動車
天然ガスコージェネレーション
燃料電池
再生可能エネルギーの普及、
技術革新の進捗等
に応じて対象とな
る技術を精査
エネルギー効率の飛躍的向
上、エネルギー源の多様化に
資する新規技術であって、そ
の普及をはかることが特に
必要なもの
※化石燃料由来廃棄物・熱利用・燃料
製造については省エネルギーの一
手法として位置づけられる
図
新エネルギーと再生可能エネルギーの概念整理
出所:新エネルギー部会中間報告骨子(案) 平成 18 年5月 11 日 資源エネルギー庁より作成
資-30
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