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家畜衛生週報 - 農林水産省

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家畜衛生週報 - 農林水産省
平成28年 6 月20日印刷発行(毎週月曜日発行)
No. 3407 (Vol. LXVIII No. 24)
(1)
家畜衛生週報
ANIMAL HYGIENE WEEKLY
No.3407 農林水産省消費・安全局 畜水産安全管理課、動物衛生課 2016. 6. 20
・家畜衛生レポート(埼玉県より)………………………………………………………………………… ₁₈₅
・産業動物における動物用医薬品副作用報告
(医薬品、医療機器等の品質、有効性及び安全性の確保等に関する法律第₆₈条の₁₀)……………… ₁₈₈
・飼料安全法に基づく収去飼料等の試験結果の公表(平成₂₈年 ₂ 月)………………………………… ₁₉₁
・飼料安全法に基づく収去飼料等の試験結果の公表(平成₂₈年 ₃ 月)………………………………… ₁₉₁
☆家畜衛生レポート(埼玉県より)
業の基幹的分野となっています。産出額は289億円
埼玉県熊谷家畜保健衛生所管内の概要
で全国31位、うち、乳用牛は71億円で23位、肉用牛
埼玉県熊谷家畜保健衛生所
は36億円で33位、豚は69億円で25位、鶏卵は107億
₁ 埼玉県の畜産の概要
円で21位、肉用鶏は 1 億円となっており、首都圏に
埼玉県は関東の中心に位置し、神奈川県を除く関
立地する利点を生かした地産地消や直接販売などの
東 5 都県と長野県、山梨県に囲まれ、接している都
畜産経営も営まれています。
県の数は国内で最多です。人口は726万人余りで平
均年齢の若さは全国第 5 位です。
また、年間の快晴日数が多いことでも知られ、冬
期の日照時間が長く、温暖な気候条件を生かした多
彩 な 農 業 が 展 開 さ れ、 平 成26年 の 農 業 産 出 額 は
1,902億円で全国17位、
「ねぎ」
、
「さといも」、「小松
菜」
、
「ほうれんそう」は全国 1 位となっています。
一方、畜産は県北地域を中心に規模拡大や経営の
合理化を図りながら発展し、野菜、米に次ぐ本県農
- 185 -
図 ₁ 管内地図(◎:熊谷家畜保健衛生所)
(2)
No. 3407 2016. 6. 20
Animal Hygiene Weekly(家畜衛生週報)
₂ 熊谷家畜保健衛生所管内の状況
内訳は、繁殖経営が57農場、和牛肥育農場が51農
熊谷家畜保健衛生所は昭和24年に熊谷市内に開設
場、F 1 及び乳用種の肥育経営が38農場で、延べ
され、昭和50年に現在地へ移転後約40年を経過して
146農場、実126農場となっています。また、このほ
います。管内は埼玉県の北西部の1,750km2(埼玉県
かに乳肉複合経営が39戸あります。
の46%)を占め、山間地域の秩父郡市、山間~丘陵
繁殖母牛は乳肉複合経営で400頭、和牛繁殖及び
地域の児玉郡市、関東平野の平坦な畑作地帯の大里
一貫経営で800頭が飼育されています。肥育牛は黒
郡市及び平坦な水田地帯の北埼玉郡市の16市町村を
毛和種が 7 千頭、F 1 及び乳雄肥育牛は 5 千頭(ほ
管轄しています。
とんどF 1 )飼育されています。
牛肉は県のブランド品目である「武州和牛」、「深
₃ 管内の畜種別の特徴
谷牛」、「彩の夢味牛」、「彩さい牛」としてそれぞれ
( 1 )酪農
の特徴を生かして飼育され、ブランド肉として出荷
乳用牛は154戸で 7 千頭が飼育され、県内の70%
されているほか、個々の農家でも「秩父黒牛」、「上
を占めています。
里牛」などの個別ブランドを立ち上げて、有利販売
100頭以上の大規模経営は11戸と少なく、ほとん
に努めています。
どが中小規模の経営となっています。
( 3 )豚
また、 6 次産業化へ取り組む農家もあり、アイスク
豚は52戸、 7 万 8 千頭が飼育され、県内の72%を
リームの製造直売が 1 戸のほか、農家 7 戸で生産し
占めています。
ている牛乳「うしのちち」や、地元イベント時のみ
経営の多くは母豚数十頭から数百頭の一貫経営
生産する「ふっかちゃん牛乳」などの事例がありま
で、県のブランド品目である「彩の国黒豚」の生産
す。
をはじめ、農家ごとに個別のブランドを立ち上げた
経営も多く、「古代豚」、「香り豚」、「武州豚」、「愛
彩豚」、「豚姫の姫豚」、「ロッキンポーク」、「ハーブ
ヨーグル豚」、「むさし麦豚」及び「彩桜豚」など多
くのブランドがあり、道の駅での直売、レストラン
や高速道路のパーキングエリアでの料理の素材とし
て使用されるなどの販売が行われています。
図₂ 「うしのちち」と「ふっかちゃん牛乳」
( 4 )採卵鶏(100羽以上飼育農家)
( 2 )肉用牛
採卵鶏は69戸で320万羽が飼育され、羽数は県内
肉用牛は147戸で 1 万 5 千頭が飼育され、県内の
の73%を占めています。
78%を占めています。
大規模養鶏も多く、10万羽以上は 6 戸18農場で管
- 186 -
家 畜 衛 生 週 報
平成28年 6 月20日 No. 3407
(3)
内の約半数の羽数を占めています。また首都近郊を
₄ 安全・安心な畜産物を生産するための埼玉県独
生かした直売経営も盛んで、100羽~ 1 万羽を飼育
自の「優良生産管理農場」認証
している農家は36戸あり、庭先やスーパーなどの直
現在、国で定めた農場HACCPの制度があります
売コーナーで販売する経営も多くあります。
が、埼玉県では食の安全・安心が叫ばれ始めた平成
また、採卵鶏の育成専門の大規模経営も 2 戸あ
14年度に、HACCP方式の考え方に基づき、農家で
り、百万羽以上の雛が飼育されています。
も取り組みやすい内容の「彩の国畜産物生産ガイド
( 5 )その他家きん(100羽以上飼育農家)
ライン」を策定しました。畜種毎に埼玉県が独自に
管内にブロイラーは飼育されていません。埼玉県
ガイドラインを策定し、すべての畜産農家に対して
のブランド品目であるタマシャモが 4 戸、その他肉
衛生的な管理手法導入の推進を図っています。さら
専用鶏が 1 戸、合鴨が 2 戸及びダチョウが 1 戸で飼
に、このガイドラインに取り組んでいる農家の中で
育されていますが、合わせても 3 万羽程度となって
特に優れた衛生管理を実施するとともに県が作成し
います。
た認証基準に適合した農場を「埼玉県優良生産管理
( 6 )馬
農場」として認証しています。
馬は乗馬クラブや趣味で飼育している人を中心に
35戸で200頭が飼育されています。
₅ おわりに
埼玉県では浦和競馬を主催しており、管内ではあ
埼玉県は首都圏にありますが、決して少なくない
りませんが数百頭の競走馬も飼育されています。
数の家畜が飼養されているとともに、管内には県内
( 7 )みつばち
の 7 割以上の家畜が飼育され、戸数、頭羽数とも一
みつばちは趣味で飼育している人も多く、100戸
つの家畜保健衛生所として多くの家畜資源を抱えて
以上から飼育届が提出され、 3 千群以上が飼育され
おります。家畜保健衛生所では、家畜伝染病の予
ています。
防、まん延防止のみならず、クラスター事業などの
補助事業など畜産経営の振興支援や安全な畜産物の
生産振興も行っています。また、今年度は11月22日
及び23日の二日間、関東ホルスタイン共進会も管内
で開催されます。開催の折には近県の方は埼玉県に
お越しください。お待ちしております。
図 ₃ 認証農場標示板(乳牛)
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(4)
No. 3407 2016. 6. 20
Animal Hygiene Weekly(家畜衛生週報)
☆産業動物における動物用医薬品副作用報告(医薬品、医療機器等の品質、有効性及び安全性の確保等に関する法律第68条の10)
医薬品の名称
ボバクチン
製造販売業者名
ミヤリサン
副作用
発現動物
種類
牛
発現頭羽数/投与頭羽数
1/1
性
メス
年齢
不明
投与前の健康状態
不健康
既往歴
不明
副作用歴
不明
医薬品等の投与歴
副作用等
発現の概要
及び転帰
不明
投与量・投与方法
500g/回
経口(飼料)
投与年月日
H27.9.4
併用薬等
ブドウ糖点滴(ケトーシス治療)
副作用発現年月日
H27.9.4
副作用等の種類
第四胃変位
投与翌日に発現
講じた措置
企業等の意
見及び対応
手術
転帰
不明
担当獣医師
もともと第四胃変異が生じる直前だった可能性もあるし、もともと体調が悪かったのでそれだけ
の量のボバクチンを投与しているし、ボバクチンが引き金になった可能性はあるかもしれないが、
直接の原因ではないのではないか。重篤度については軽微より重い。
企業
本症例では、ケトーシス治療が行われていたため、元来、第四胃変異の原因とされる原疾患のケトー
シスによる発症の可能性があり、また、前回の分娩時期、体重、飼料摂取量は不明だが、乳牛で
あることやケトーシス治療を行っていたことから、もともと第四胃変異を発症しやすい状況であっ
た可能性も考えられる。今回の症例において当該医薬品が大量投与された理由は、担当獣医師か
らの情報である食欲不振改善の目的以外は不明であるが、用法用量の50倍にあたる高用量の投与
例であり、通常は想定されないものである。
しかし、過去の研究論文を調査したところ、当該製品の大量投与が第四胃変異に治療効果を示す
副交感神経興奮剤と同等の前胃運動亢進作用を示すことが示唆されており(家畜診療277号、1316、1986年 7 月)、この作用は第四胃変異に対して抑制的に働くとされている。本研究では、前胃
運動微弱牛 3 頭を対象に検討が行われ、論文中に有害事象に関する記載は認められない。一方、
本剤による第四胃変異惹起との因果関係であるが、消化管に発生するガスと第四胃変異には関係
性があるとされていることから、生菌の大量投与によるガス産生が原因であった可能性を否定す
る材料は無い。しかしながら、大量投与した場合にガスが用量依存的に増加する根拠もないこと
から因果関係を論じることは困難であるとともに、消化管全体の総微生物叢の菌数と投与された
生菌の菌数の相対的な菌数差や有効成分の一つである宮入菌末の単回投与急性、反復投与亜急性
および慢性毒性試験を含む安全性試験結果から想定すると、細菌学的には今回の大量投与が第四
胃変異を惹起した可能性よりも、担当獣医師の指摘の通り、原疾患が原因で発症した可能性があ
ると考える。ただし、前述の通り、通常の用法用量を大量に超えた高用量であることから、有効
成分以外の賦形物質等を考慮する必要もあるが、使用されている賦形剤と第四胃変異との因果関
係も現時点では不明である。以上より、本剤の大量投与が第四胃変異を惹起した可能性は、通常
量を超えた大量投与であった点および時間的背景から否定できるものではないが、原疾患の状態
から発症した可能性も考えられる。
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家 畜 衛 生 週 報
平成28年 6 月20日 No. 3407
(5)
エクイバラン ゴールド
動物用ホーリン50
エクイバラン ゴールド
マフロパン 1 %注射液
メリアル・ジャパン
あすかアニマルヘルス
メリアル・ジャパン
DSファーマアニマルヘルス
馬
牛
馬
豚
1/1
1/1
1 /11
2 /30
オス
メス
オス
メス
不明
10歳
2歳
3歳
健康
健康
健康
健康
なし
なし
なし
なし
不明
不明
不明
なし
不明
不明
当該製剤が年 2 回投与されてい
るとのことであるが詳細は不明。
不明
12.9mg/kg
経口
4 mL
筋肉内投与
1本
経口
0.025mL/kg
筋肉内投与
H27.9.15
2015/11/11
2015/12/14
2015/12/ 9
なし
クロプロステノールC(フジタ
製薬)、デキサメサゾン注「KS」
(共立製薬)
なし
なし
H27.9.15
H27.11.11
H27.12.14
H27.12.16
口腔腫脹、流涎
投与30分後に発現
アナフィラキシーショック
投与30分後に発現
口腔腫脹
投与後 2 時間30分後に発現
11頭投与のうち 1 頭で発現
へい死、呼吸促迫
接種30分後に発現
30頭中 2 頭で発現
( 6 産以上、複数回本剤投与)
治療:ステロイド投与
ボスミン 1 mLおよびネオニュー
リン250mLを静脈内投与
なし
本剤の使用中止
回復
死亡
回復
死亡
本剤の投与以外、他に投薬を行っ
ていないこと、またこれまでに
も同様の経験があることから、
本剤と因果関係があると考えら
れる。
発 症30分 前 の 注 射 に よ る ア ナ
フィラキシーショックと考えら
れる。また、特異体質の可能性
も考え得る。
以前に同様の副作用の経験をし
たことがあり、本剤投与時は口
腔の奥側に入れるように注意・
指示しているが、今回発現した
1 頭は速やかに飲み込むことが
できず、薬剤がしばらく口腔内
に留まり、口唇に接触した可能
性がある。
担当獣医師は、当該施設を月に
1 回の頻度で訪問している。今
回の事象に関しては、立ち会っ
ておらず、連絡を取ったがコメ
ントは得られなかった。
本剤は口腔内に滞留すると一過
性の口腔の腫脹や流涎がみられ
る場合があり、今回のケースは
それに該当すると考える。
本剤、クロプロステノールおよ
びデキサメタゾン製剤を投与か
ら30分後、過敏症様症状を示し
たため、これらの投薬と死亡と
の因果関係を否定できない。
しかし、投薬がショックを惹起
したとしても、 3 製剤のいずれ
の薬剤に起因したものかは特定
できない。なお、動物医薬品等
データベース上に掲載された副
作用事例では、エストリオール
については記載されていない。
本剤は口腔内に滞留すると一過
性の口腔の腫脹や流涎がみられ
る場合があり、今回のケースは
それに該当すると考えられる。
当該施設における本剤投与後の
事 象 は2015年 夏 に 6 頭 の 死 亡 が
発生して以降 2 回目で、今回の
2 頭 を 含 め 計 8 頭 と な る。 こ れ
は、過去に有害事象を発現した
他 の 施 設( 1 ま た は 2 頭 ) と 比
べ数の上で明らかに突出してい
る。また本剤は、これまで同一
施設で 2 回以上の有害事象が発
現したことはなく、当該ロット
において当該施設以外での有害
事象の発現はない。当該施設で
前回発現した際には、夏季であっ
たことから暑さなどの季節的(あ
るいは気候的)要因も考慮した
が、今回は寒い時期に発現して
おり、季節的な要因の影響はほ
とんどないと考えられた。本事
象については本剤の因果関係は
否定できないものの、当該施設
のみで多数の死亡が発生してい
ることから、飼育環境、飼育条
件等の固有の原因がある可能性
が考えられたが、当該施設への
訪問・聴取からでは原因が特定
できないため、不明 と判断した。
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(6)
No. 3407 2016. 6. 20
副作用
発現動物
医薬品の名称
ザルソブロカ糖注NZ
製造販売業者名
日本全薬工業
微生物化学研究所
牛異常産ACA混合不活
化ワクチン“化血研”N
化学及血清療法研究所
種類
馬
牛
牛
1 /約20
1 /31
1/1
性
メス
メス
メス
年齢
3歳
投与前の健康状態
健康
健康
健康
既往歴
なし
不明
なし
副作用歴
なし
なし
なし
あり
不明
“京都微研”牛異常産 3
種混合不活性化ワクチ
ン【シード】
100mL
静脈内注射
3 mL
筋肉内注射
3 mL
筋肉
投与年月日
2016/ 1 / 4
2016/ 1 /20
2015/ 4 /22
併用薬等
ビタミン剤(ダイビタミックス)10mL、筋弛
緩剤(ロキシーン) 5 mLを混合投与
なし
なし
副作用発現年月日
H28.1.6
H28.1.20
H27.4.24
投与量・投与方法
副作用等の種類
講じた措置
転帰
企業等の意
見及び対応
“京都微研”牛異常産 3
種混合不活化ワクチン
発現頭羽数/投与頭羽数
医薬品等の投与歴
副作用等
発現の概要
及び転帰
Animal Hygiene Weekly(家畜衛生週報)
2 歳(胎齢 7 ヶ月)
流産、食欲不振
へい死、暴れて転倒、粘膜蒼白、しびれ、痙攣、
接種翌日に食欲不振、
心拍微弱、ショック様症状
翌日に流産を確認
投与 1 分後に発現
31頭接種のうち、 1 頭
20頭中 1 頭で発現
で発現
直ちにベタメタゾン(リノロサール)40mgを
投与したが、回復せず心肺停止に至った。
無処置
死亡
流産
1 歳 9 ヶ月
流産
接種 2 日後に発現、
無処置で回復
2 回目接種で発現( 1
回目:“京都微研”牛異
常産 3 種混合不活化ワ
クチン 2015/ 3 /18)
無処置
流産
担当獣医師
過去にザルソブロカ糖注NZの投与だけで軽い 1 /18接種。翌19日夕方
ショック様症状が起きていたので本製剤との因 より食欲不振となり、
果関係があると考えられる。
20日ドーム内にて流産
胎子を確認。死亡胎子
に異常はなく、ワクチ
ン接種による流産と診
断。
本剤投与後、約44時間
後に流産が発生してい
ること、既往歴、健康
状態から鑑み、因果関
係がないとはいえない。
企業
薬剤投与後にショック様症状を呈して死亡した 本剤の副作用としてこ
ことから本製剤の関与を否定することは出来な れまで流産を確認して
いることからワクチン
いと思われた。
本製剤の主成分サリチル酸ナトリウムは、ヒト による副作用の可能性
でショック、過敏症の報告があり、使用上の注 がないとはいえない。
意に「サリチル酸製剤に対して過敏な患畜には
投与しないこと。」と記載している。また、本
製剤は、高張溶液であり静脈内投与による心臓
への負荷は高いものと推察され、使用上の注意
に「本剤の投与に際しては、患畜を安静にして、
できるだけ緩徐に静脈内に注射すること。」と
記載している。併用した筋弛緩剤(成分プリジ
ノールメシル酸塩)もヒトで過敏症 5 %以上、
ショック様症状0.1%未満の副作用発現が認めら
れており、使用上の注意に「静脈内注射時、生
理食塩液又は 5 %ブドウ糖注射液に混じて行う
ことが望ましい。」と記載されている。
今回のショック様症状の発現が本製剤か併用薬
に起因するか不明であるが、何らかの副反応が
関与し死亡に至った可能性は否定出来ないと考
える。
流産には本剤以外の多
様な要因が関与してい
る可能性もあるが、本
剤投与後 2 日目に流産
が発現しており、本剤
注射との関連性はない
とはいえない。
- 190 -
家 畜 衛 生 週 報
平成28年 6 月20日 No. 3407
(7)
☆飼料安全法に基づく収去飼料等の試験結果の公表(平成28年 2 月)
立入検査実施状況の概要
1 .実施期間 平成28年 2 月
2 .立入検査件数
立入検査場所
立入検査箇所数
違反が認められた箇所数
指導基準を超過した箇所数
管理基準を超過した箇所数
配合飼料工場
5
0
0
0
単体飼料工場
17
0
0
0
飼料添加物工場
4
0
0
0
港湾サイロ
5
0
0
0
倉庫
3
0
0
0
その他
5
0
0
0
3 .飼料等の試験結果
飼料等の区分
試験点数
配混合飼料
単体飼料
違反が認められた点数
指導基準を超過した点数
管理基準を超過した点数
9
0
0
0
13
0
0
0
乾牧草
4
0
0
0
飼料添加物
1
0
0
0
4 .成分規格等省令等違反の概要(指導基準(※ 1 )超過を含む)
違反の種類
製造業者等の名称
飼料の種類
違反内容
備 考
-
-
-
-
該当なし
(※ 1 )当該基準を超えた飼料については、飼料の安全性の確保及び品質の改善に関する法律(昭和28年法律第35号。以下「法」という。)
第23条第 1 号に掲げる飼料に該当。
5 .管理基準(※ 2 )超過の概要
基準値を超過した成分(飼料の種類)
基準値を超過した点数
該当なし
備 考
0
-
(※ 2 )管理基準は、工程管理の目安として示された基準であり、基準を超過した場合であっても、直ちに家畜や畜産物を介した人に対する
健康被害などの安全上の問題が生じることを示すものではありません。超過の程度により有害畜産物が生産される等のおそれがある
場合は、その旨を備考欄に記載します。
☆飼料安全法に基づく収去飼料等の試験結果の公表(平成28年 3 月)
立入検査実施状況の概要
1 .実施期間 平成28年 3 月
2 .立入検査件数
立入検査場所
立入検査箇所数
違反が認められた箇所数
指導基準を超過した箇所数 管理基準を超過した箇所数
配合飼料工場
1
0
0
0
単体飼料工場
16
0
0
0
飼料添加物工場
1
0
0
0
港湾サイロ
3
0
0
0
倉庫
6
0
0
0
その他
0
0
0
0
- 191 -
(8)
Animal Hygiene Weekly(家畜衛生週報)
No. 3407 2016. 6. 20
3 .飼料等の試験結果
立入検査場所
立入検査箇所数
配混合飼料
単体飼料
違反が認められた箇所数
指導基準を超過した箇所数 管理基準を超過した箇所数
5
0
0
0
11
0
0
0
乾牧草
5
0
0
0
飼料添加物
0
0
0
0
4 .成分規格等省令等違反の概要(指導基準(※ 1 )超過を含む)
違反の種類
飼料の種類
製造業者等の名称
飼料の種類
違反内容
備 考
該当なし
-
-
-
-
-
(※ 1 )当該基準を超えた飼料については、飼料の安全性の確保及び品質の改善に関する法律(昭和28年法律第35号。以下「法」という。)
第23条第 1 号に掲げる飼料に該当。
5 .管理基準(※ 2 )超過の概要
基準値を超過した成分(飼料の種類)
基準値を超過した点数
備 考
該当なし
0
-
(※ 2 )管理基準は、工程管理の目安として示された基準であり、基準を超過した場合であっても、直ちに家畜や畜産物を介した人に対する
健康被害などの安全上の問題が生じることを示すものではありません。超過の程度により有害畜産物が生産される等のおそれがある
場合は、その旨を備考欄に記載します。
今月16日、食安委プリオン専門調査
方、リスク評価結果を踏まえつつ、養魚用飼料への
会は、昨年12月に厚労省からリスク評
利用再開等の規制緩和を実施してきました。家畜へ
価を要請された、食用にと畜される48か月齢超の健
のBSEの感染を防ぐには飼料規制が重要であるた
康牛のBSE検査の廃止について、評価書(案)を取
め、引き続き、高リスク牛を対象としたBSE検査と
りまとめました。評価内容は、①21年 1 月を最後に
ともに、飼料工場のライン分離の徹底や生産現場で
BSE陽性牛は確認されておらず、今後、定型BSEが
の誤使用の防止等を講じていく必要があります。飼
発生する可能性は極めて低いこと、②疫学的に非定
料規制の実効性を確保するため、今後とも関係者の
型BSEとvCJDを含むプリオン病との関連を示唆す
皆さんのご協力をお願いします。
通 信
る報告はなく、非定型BSEの発生頻度も極めて低い
ことから、検査を継続した場合と、廃止した場合の
リスクの差は非常に小さく、人への健康影響は無視
できるというものです。
わが国では、肉骨粉等の牛用飼料への利用禁止や
牛用飼料とその他の飼料の交差汚染を防止するため
の飼料の製造ラインの分離等の飼料規制を講じる一
- 192 -
毎週月曜日発行
家 畜 衛 生 週 報
編集・発行:農林水産省消費・安全局
畜水産安全管理課、動物衛生課
☎ 03(3502)8111 内線 4581
〒 100 − 8950 東京都千代田区霞が関 1 − 2 − 1
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