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サステナビリティ・レター VOL.2

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サステナビリティ・レター VOL.2
.2
L
O
V
20
13
年
ファーウェイ・ジャパン
サステナビリティ・レター
∼私たちができること∼
「海のように広がる黄金色の棚田」
特定非営利活動法人ECOPLUS(エコプラス)より
ご協力いただいた写真(撮影者:大前純一氏)
ファーウェイ・ジャパンは経団連自然保護基金に寄付しており、
その一部はECOPLUSの活動にも役立っています。
TOP MESSAGE
世界と日本の架け橋に。多彩な取り組みでグローバルICT人材を育成。
ファーウェイは、世界をリードするICT企業として、グローバルに活躍するICT人材の育成を使命と考えて
います。それは、
「 Global Thinking=グローバルな ICTの潮流を知り、それを基準に物事を考える力」
と
「Local Action=その基準を自分が所属する社会のためにどう活用するか、理解し応用する力」
を兼ね備え
た人物。
ビジネスの観点からは、
お客様を第一に考える姿勢と、不可能を可能にするチャレンジング・スピリッ
トも欠かすことができない資質です。
こうした人材を多く育てるため、ファーウェイは世界各国で様々な施策を展開。 Telecom Seeds for
the Future プログラムでは、各地の大学と提携し、ICTを学ぶ学生にインターンシップ体験など多彩な学び
と成長の機会を提供しています。また、 Huawei University では社員を、 Huawei Learning Services
ではお客様を対象に研修を実施。深圳(シンセン)
のメインキャンパスを含む世界45ヶ所のトレーニングセ
ンターの他、オンラインでも研修の場を提供しています。日本でもファーウェイの先進技術に触れられるラボ
ラトリー設置や、最新技術および当社のソリューションをご紹介するセミナーなどの取り組みを行っています。
ファーウェイ・ジャパンにおいては、人材育成の重点項目として、また、一段と日本に密着して活動してい
くために、昨年より日本人学生の新卒採用を開始しました。3名が昨年10月から、8名が今年4月から当社
人事部 本部長
の仲間として働いています。今や400名以上となった日本人社員と接して感じるのは、この国にはグローバ
李 軍軍(リ ジュンジュン)
ルICT人材の資質を備えた人がとても多いということ。そして、文脈を読んで物事を深く理解しようとする気
持ちが強いため、自然にお客様を第一に考えながら、地域に根差したビジネスができること。こうした人々がグローバルなファーウェイの価値観を共
有し、ICTの世界的潮流を実感できるよう、中国本社へ出張する機会も数多く設けています。
日本は、ICT技術の最先端を走る国です。グローバルなICT人材が増えていくことで、ビジネスの舞台が世界中に広がり、ますます大きな存在にな
ることでしょう。ファーウェイ・ジャパンは、世界と日本のICT業界の架け橋となることを願い、今後も社内外での人材育成活動に力を注いでいきます。
ファーウェイ・ジャパン サステナビリティ・レター
COVER STORY: HUAWEI + EDUCATION
ファーウェイは全社でICT人材育成を支援しています。中でもファーウェイ・ジャパンは、
「グローバル」
に活躍するICT人材育成支援を、社会貢献活動の重要テーマの一つに位置づけています。
今回は、未来を担う学生を対象にこの夏に実施した活動をご紹介します。
世界を知るサマースクール が本社を訪問
早稲田大学大学院生の本社研修を実施
慶應義塾大学総合政策学部教授の竹中平蔵氏が高校生を直接
グローバルなICT人材の育成を目的として、ICTを学ぶ学生にイ
指導し、世界で活躍する人材を育成する 世界塾 。グローバルな
ンターンシップを始めとする機会を提供する Telecom Seeds for
人材育成を掲げ、世界塾を運営する早稲田塾の主催により、2013
the Future プログラム。日本の学生を対象とした活動として、8月
年の 世界を知るサマースクール が7月27日から8月3日まで開催
19日∼23日、日本からの学生としては初めて早稲田大学大学院国
されました。これは、竹中氏と慶應義塾大学環境情報学部長の村
際情報通信研究科の大学院生10名が、深圳(シンセン)のファー
井純教授が、早稲田塾に通う高校生を対象に企画・監修された、
ウェイ本社地区での研修に参加されました。期間中は、当社の企業
世界塾の特別研修。政治経済・ビジネス・テクノロジーの最先端
文化を含む事業内容を紹
に英語で触れながら、グローバルなコミュニケーション力を鍛えよ
介し、データセンターや製
うというものです。本年度は、成長著しいアジアの中国南部を訪れ
造ラインの見学を通じて
る企画となりました。
最新技術などを学んでい
日本のインターネットの父 として知られる村井教授は、ICT分
ただきました。研 究 開 発
野の最先端企業訪問が参加者の向上になるとして、深圳(シンセ
部門では、実験室や研修
ン)
のファーウェイ本社を推薦されました。
「 若い時期に世界を知る
専門施設で様々な無線・
機会を持つことが、今後グローバルな視点で活躍できる人材を育
有線通信分野を主幹するエンジニアたちが座学の講師を務め、当社
てるためにとても重要」
という教授のお考えと、グローバルなICT人
が研究・開発・製造している最先端テクノロジーについて、時間の
材育成に取り組む当社の思いが一致して実現。7月29日に、日本
許す限り内容を掘り下げた研修を行いました。
各地から選ばれた38名の高校生が本社を訪問しました。データセ
参加者からは、
「 企業文化、外国人社員や海外企業に触れ、自ら
ンターを始めとする本社ツアーや、当社役員による グローバルマー
の成長の可能性が分かりました」
「ファーウェイはダイナミックで活
ケットにおける経営戦略 のプレゼンテーションを実施。村井教授や
気にあふれ、確固たる信念をもつ会社だと感じます。奮闘(がんばろ
当社役員をうならせる質問が出るなど、活発な議論が交わされまし
う)
というモットーの通りです」
「国際ローミングに関する講義は非常
た。その後は、 世界の技術とフロンティア と題した村井教授の特
に分かりやすく、ためになりました」
といった感想が寄せられました。
別講義。グローバルな視点からのアドバイスやファーウェイ視察で
同行された嶋本薫教授からは、
「ファーウェイのこれまでの取り組
得た知識をもとに、夜遅くまで熱いディスカッションが続きました。
みや今後の展開など、世界規模かつ高品質でカスタマーに応える
参加者からは、
「中国にもグローバルに展開している会社がある
奮闘スピリットが随所で感じられ、まさにCustomer Centricで
ことを知って、今までメディアなどを通してしか知らなかった中国の
あった」
「 網羅的な取り組みとグローバルなスケールに圧倒された。
イメージが大きく変わりました」
「 技術は日米が一番だと思っていた
日本の企業ではなかなかなし得ないレベルに到達しており、今後の
けど、あそこまで技術が進んでいるとは思わなかった」
といった感想
日本との関係としてはライバルよりパートナーとしての位置づけで
が寄せられています。未来を担う高校生のファーウェイに対する理
共存可能なスキームの構築が重要と感じられた」
とのお言葉をいた
解が進んだ点、彼らがグローバルな視点をもつきっかけづくりに協
だいています。
力できた点で大きな意義がありました。
この大学院には留学生が多く、通信工学の授業を英語で行うな
ど独自の教育を実践しています。学生の皆様が活躍の舞台として日
本のみならず世界を視野に入れ、ICTの研究と応用に意欲的に取り
組まれることを期待します。
行政・社会とつながる
未来を担う才能とつながる
つながる
HUAWEI JAPAN
CSR
お取引先さまとつながる
社員・社員の家族とつながる
MORE ACTIVITIES
子どもたちの震災復興活動を
SNSアプリで支援
いただきました。アプリとタブレットが大いに活用され、子どもた
ちの思いに応えるまちづくりが進むことを願っています。
世界をもっと
「つなげる」
ことで、豊かでスマートな暮らしの実
現を目指すファーウェイは、ICTを活用して地域の課題解決や
活性化に貢献したいと考えています。今回、子どもたちの東日
本大震災の復興活動をサポートし、このビジョンを実践するこ
とができました。
世界120ヶ国以上で、子どもたちの支援を行う国際NGO、
セーブ・ザ・チルドレン。日本を拠点とするセーブ・ザ・チルドレ
ン・ジャパン
(SCJ)
では、震災後子どもたちが復興やまちづくり
に参加する活動 Speaking Out From Tohoku(SOFT)∼子
どもの参加でより良いまちに!∼ を開始。被災地域の子どもた
ちへのアンケートで
「まちのた
めに何かしたい」
という声が多
かったことから、子どもたちが
主体的に活動する『子どもま
ちづくりクラブ』を立ち上げ、
盆踊り大会を支援し
地域の人々と交流
岩手県山田町・陸前高田市、
7月27・28日、
ファーウェイ・ジャパンは、東京都葛飾区のアー
宮城県石巻市で展開していま
バンライフ東新小岩自治会が主催する夏の風物詩、盆踊り大会
す。その中で、3地域の子どもたちが一緒に集う機会が少なく情
の支援を行いました。この団地には、当社の駐在員社宅が置か
報共有が難しいため、既存SNSの活用を検討。しかし、フィル
れています。デリバリー&サービス本部の置田本部長が当社を
タリングや匿名性の観点から見送りになりました。そこで手を挙
代表し、地域の皆様に対する日頃の感謝を込めてお祝い金を贈
げたのが、ファーウェイ・ジャパンでした。
呈しました。また、社宅入居者を中心とした社員ボランティアが
オリジナルSNSアプリ
『子どもまちづくりポケット』
を開発し、
当社ブースで、来場者に特製うちわと熱中症対策の保冷スカー
ファーウェイ製タブレット端末にインストールして寄贈すること
フ、お子様にお菓子セットを配布し、大変ご好評いただきました。
を決定。タブレットは復興支援に多く導入されていますが、利用
途中からの雷雨で以降の催しが中止になりましたが、片付け後
者のニーズやリテラシーと合わずに放置されていることも。開発
に自治会の皆様と食事をして交流を深めました。社員ボランティ
においてはユーザー視点にポイントを置き、SCJスタッフや子ど
アの活躍で、言葉や文化の壁を乗り越えた
「顔の見える交流」
を
もたちにも参加していただきながら完成させました。各地域の取
実現。地域の方々のファーウェイへの理解を進める有意義な機
り組みを紹介するデジタル壁新聞の作成や、感想の投稿などが
会となりました。
可能。情報共有を活発にし、活動内容を広く発信していく予定
です。なお、本アプリは同クラブの活動のみにスタッフのサポー
トのもとで使用することを想定しており、有害サイトへのアクセ
スなどの懸念についても考慮されています。
8月25日に山田町で行われた贈呈式では、ファーウェイ・ジャ
パンの魏新拳(ウェイ シンジュ)常務取締役 広報・渉外本部長
がご挨拶。3地域に各10台ずつ、計30台を支援金とともに寄贈
しました。SCJ東日本大震災復興支援事業部の津田知子副部
長からは、
「子どもたちが定期的に情報交換し、その声が地域の
復興やまちづくりに反映されることを期待します」
とのお言葉を
ファーウェイ・ジャパン サステナビリティ・レター
MORE ACTIVITIES
社内のオープンコミュニケーションを推進
ファーウェイでは、全社で経営者と社員、および社員間のコ
問に社長と役員が答
ミュニケーション効率向上やチームワーク強化に積極的に取り
える形で意見交換。入社
組んでいます。
ファーウェイ・ジャパンにおいては社員数も700名
間もない社員も含め、25
に迫り、社内における価値観の共有や円滑なコミュニケーション
人ほどが出席。社内制度や
の重要性が高まっています。
そのため、社員と経営陣がひとつの
組織づくりへの質問や提
ゴールを共有してビジネスを推進できるよう、オープンコミュニ
案、
目指す方向性などを経
ケーションに取り組んでいます。
営陣に投げかけ、
活発な議論がなされました。
年に1度の全社員ミーティングに加え、社長を始めとする役員
上記以外にも、社内コミュニケーション円滑化のための活動と
も同席する オープンミーティング を月1回をめどに実施。各オ
して、
ビジネスマナー/カルチャー研修、
日本語・中国語2ヶ国語
フィスを巡回して行われ、希望する社員が出席できます。8月28
での社内報発行、社員のサークル活動などの支援、従業員とその
日には、大手町オフィスで3回目が開催されました。社員からの質
家族を招いての新年会開催その他を行っています。
CSR ACTIVITIES FROM THE WORLD
ファーウェイがヨーロッパ地域に進出して
1 0 年 以 上 。各 地でビジネスのみならず、
Europe2020およびデジタルアジェンダゴー
ルの達成に向けた様々な活動に取り組んで
います。2年前には企業市民としての責任を
果たすべく、
ベルギーのブリュッセルに渉外・
スー バス
広報活動を主眼としたパブリック・アフェアー EUパブリック・アフェアーズ・
ズ・オフィスを開設しました。私自身も設立時 マネージャー
からのメンバーとして、新たな試みを展開し続ける業務にとても
やりがいを感じています。
現在この地域で大きな課題となっているのは、若者の失業率。
約580万人が就労していないと言われています。
一方で、
2015年
までにヨーロッパ全体でICT人材が90万人も不足するとの予測
があります。世界をリードするICT企業として、
ファーウェイ・ヨー
ロッパはこの問題の解決に貢献していきたいと考えています。
大学生就業体験プログラム
ファーウェイ・ヨーロッパでは、
グローバルで取り組んでいる
Telecom Seeds for the Future プログラムに基づき、奨学
金や交流プログラムを始めとする多彩な人材育成活動を行って
ファーウェイ・ジャパンのサステナビリティ活動の報告
WEBサイトのコンテンツ
います。2011年には、
イギリスで大学生の就業体験プログラム
をスタートしました。中国のファーウェイ本社でのトレーニング
を含む実践的な内容は、参加者に大好評。現在フランス、
ルクセ
ンブルグ、
ドイツ、
スペイン、
イタリアでも実施され、今後さらに多
くの国へ拡大する予定です。
「プログラムのおかげで、実際にICT
の仕事に就くことができた」
という声も届いており、私たちも大変
うれしく励みに感じています。
スマホアプリ開発コンテスト InnoApps
ファーウェイ・ヨーロッパでは、今年7月にNPOのEuropean
Young Innovators Forumおよびマイクロソフト社の協賛のも
と、
スマートフォン向けアプリ開発コンテスト InnoApps を開始
しました。27歳以下のEU在住の若者が誰でも参加でき、優勝者
は応募アイディアをアプリとして完成させるための支援金5,000
ユーロに加え、商品化のサポート、完成後のWindows ストアで
の販売とInnoAppsのチャネルを通じたプロモーションが約束さ
れます。
プロジェクトの狙いは、
テクノロジーを通じて世界をより
よく変革したいと願う若者たちに、様々な課題に挑戦する機会を
提供すること。11月の表彰式で若い人材と出会い、彼らの革新
的なアイディアを目にすることを心から楽しみにしています。
この冊子は、現在、ファーウェイ・ジャパンが進めているサステナビリティに関する活動の一部をご紹介しています。
さらに詳細な報告について、WEBサイトで行っていますので、併せてご覧いただけると幸いです。
WEB
ファーウェイ・ジャパンの取り組み
社会の課題とファーウェイの取り組み
トップメッセージ
CSRラウンドテーブル
地域貢献活動プロジェクト
コミュニティとともに
ファーウェイのCSR
CSR担当役員からのメッセージ
CSRマネジメント
世界でのCSR活動事例
WEBサイトURL
冊子
http://www.huawei.com/jp/about-huawei/
corporate-citizenship/index.htm
© 華為技術日本株式会社(本誌掲載の写真・記事などのコンテンツにおける著作権は弊社又は弊社が利用許諾を受けた者に帰属します。弊社の承諾なしに、無断転載および転写を禁じます。)
2013年9月発行
華為技術日本(ファーウェイ・ジャパン)株式会社
〒100-0004 東京都千代田区大手町1-5-1 大手町ファーストスクエア ウエストタワー12階
代表電話番号:03-6266-8008 代表FAX番号:03-6266-8000
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