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172 - 島田療育センター

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172 - 島田療育センター
島田療育センター
ニュース(1)
第 172 号
平成 21 年 2 月 1 日
1月15日、厚生棟において「成人・還暦・
卒寿のお祝い」が行われました。
今年は、成人の利用者様6名、還暦の利用
者様3名、卒寿の利用者様1名をお祝いさせ
ていただきました。恒例となったお囃子と獅
子舞は、伝統の
技と力強い演舞
で、会場の祝賀
ムードを大いに
盛り上げまし
た。会場に集っ
た皆様の間で交わされた一つ一つの感謝とお
祝いの声は、その場にいた人々を喜びの気持
ちで繋ぎ、とても素敵な時間になりました。
皆様のこの日に至るまでの伝えきれない思い
が、「おめでとう」「ありがとう」の言葉に凝
縮されていたのではないかと思われます。
人生の大切な節目を迎えられた利用者様、
御家族の皆様、本当におめでとうございます。
また、式を実施するにあたって、後援会の皆
様、こしあんを寄贈して下さった東京ガス多
摩支店様、獅子舞を披露していただいた日の
出町さくらぎ囃子保存会の皆様、他、ご協力
をいただいた皆様、ありがとうございました。
(清水 信夫)
1/1~1/4 にセンター内で「福楽めぐり」が
行われました。自分のスタンプカードを持ち、み
んなでどこから行こうか?とワクワクしながら
出発しました。各場所では、お正月らしいゲーム
などが、たくさんあり、利用者さん達も楽しんで
参加していました。神社の所では、絵馬に「今年
も、
3病棟が、
楽しく元気に過ごせますように・・」
と書き、みんなで、お願いをしました。
「おみくじ」コーナーでは、1年の運試しとし
て願いを込め引いてみたところ「小吉・・今日お
ふろが1番に入れるでしょう?」
でした。
この
「お
1月 14 日、冬の澄み切った空の下、デイ
ケアは一日お祝い気分に包まれていました。
まず午前は、新成人になられた男性2名・
女性2名の利用者さんを祝おうと「成人を祝
う会」を行いました。男性は凛々しいスーツ、
女性は華やかな装いで、式に参列されていま
した。皆さん、緊張しているようでしたが、
式が終わる頃になって、ようやく緊張も溶け
笑顔になっていました。
午後は「餅つき会」を
行いました。餅つきが始
まると、よいしょーのか
け声と共に厚生棟に餅
をつく杵の音が響き渡
りました。そして、頃合いを見計らってミニ
ミニ臼と杵が登場し、利用者さん自身がお餅
つきを楽しみました。ついたお餅は3種類の
味付け、きな粉・大根・ごまに絡めて、保護
者の方が召し上がり、利用者さんにも抹茶ケ
ーキ、お汁粉、甘酒が振る舞われました。み
んな、美味しそうに食べたり飲んだりしてい
ました。最後に、新成人の皆さんの生い立ち
の写真をスクリーンに大映しにして盛り上が
り、とても楽しい一日となりました。
(稲垣 和敏)
みくじ」
当たるのかな?とみんなで話しながら病
棟に帰ると、
なんと!予言通り入浴が1番に!大
当たりでビックリしました。
全員の利用
者様が行けな
かったのは残
念でしたが、笑
いあり、驚きあ
りの楽しい「福
楽めぐり」でし
た。
~素敵な1年になりますように~
(関根 智美)
島田療育センター
ニュース(2)
2008 年 12 月 6 日(土)~14 日(日)までパル
テノン多摩で作品展が開かれました。島田療育セ
ンターからは総数 60 数点を出品しました。ひと
つ一つの作品には利用者様の思いが込められて
いて 1 つの作品でもパワーがあるのです。それが
60 数点飾られているのですから、それは見事な
ものでした。
今年度はセン
ターとして部
長賞(多摩市健
康福祉部長賞)
を頂きまし
た。
各病棟の作品、個人の作品と出品の仕方は様々
でした。日常の活動に用いられる楽器、クリスマ
スツリー、病棟の入口用のウェルカムボード、日
頃の活動に活用した作品を出展した部署、
等々・・・写真では一部しか紹介できないのが残
念です。
「皆さんで一緒に呼びましょう!1・2の3!
ミッキー!ミニー!」…サンタ衣装のミッキー&
ミニーの登場に大歓声がわきおこり拍手の嵐で
す!
昨年 12 月 18 日(木)
、東京ディズニーリゾ
ートから「ミッキー&ミニー&アンバサダーの小
川りささん」を当センターにお迎えしました。
「世界的なスーパースターがやってくる!」そ
れは、ディズニーリゾートに直接でかけていくこ
今年も、病棟の個別活動や、ドライブ、ほっと
印刷グループの社会見学で作品を見ることがで
きた方がいらっしゃいました。見にいけない方も
いらっしゃるので、事
務所玄関ホールでパル
テノン多摩から戻った
作品を一週間だけ、報
告を兼ね展示しまし
た。玄関に作品が飾ら
れていると、ほっとするような暖かい雰囲気が醸
し出されていつもと違う空間に感じられました。
年間の活動の中で出来上がった作品で、皆様に
見ていただける作品はごく一部ですが、作品に
「努力をたたえ」「賞」を頂けたのは素晴らしい
ことでした。会場では、こんな作品を作ってみよ
うかな、来年も作品を出展しようかなという意欲
がふつふつと湧いてくる作品が多く展示されて
います。多くの利用者様に見ていただくだけでな
く、保護者の皆様、職員も来年は是非、パルテノ
ン多摩に足をお運び頂けたら幸いです。
(小川 洋子)
とが難しい利用者様にとってはまたとない機会
です。センター中がウキウキ・ワクワク・ソワソ
ワしながらその日を待ちました。
世界中がその訪問を待ちわびるミッキー&ミ
ニー…、何とも嬉しいことに全体対象と医療的ニ
ードの高い病棟を優先的に訪問して戴くという、
午前と午後の2部制プログラムになりました。
前日までの不安定な天候とはうってかわり当
日はポカポカ陽気…全体会場をグラウンドにし
て青空の下にたくさんの笑顔が集まりました。
利用者様ひとりひとりにそっと触れてはおで
こに「鼻キス」…ミッキー&ミニーの親愛のご挨
拶はとてもとてもゆったりと届けられました。傍
らでその光景を見ながら「真のサービス」だと感
じ胸が熱くなりました。利用者様も目を輝かせ涙
を流している方もいらっしゃいました。
笑顔・仕草・雰囲気
…その全てにセンター
中が魅了され優しく温
かな気持ちに包まれ
て、最高のクリスマス
プレゼントとなった一
日でした。
(岩井 理)
島田療育センター
ニュース(3)
医務部 部長 小沢 浩
1960 年、大柄な一人の女性宣教師がドイツ
からやってきました。名前は、ヨハンナ・ヘンシ
ェル。日本福音ルーテル教会の招聘により来日し
たのでした。
ヘンシェル先生は、1964 年 2 月、貧しい人
たちとの生活相談を行なっている中で、小林先生
に出会いました。
その出会いがきっかけで 1965
年から親の愛に恵まれていない障害児のための
キャンプが軽井沢の山荘で始められました。この
キャンプの特色は、1.障害児には人の心を変え
る力があります。この力をいかす。2.一人一人
家族をつくる。しかし何かしてあげることではな
い。3.直接参加する人以外に間接的に参加する
個人と教会がある。ということでした。最初は 6
人の子どもたちと 12 名の参加者(スタッフ以
外)がありました。このキャンプは、障害児だけ
でなく、参加者たちに大きな影響を与え、信仰告
白へと導かれたり、信仰生活を新たにする機会と
もなりました。参加者の感想を紹介しましょう。
「奉仕するとか、人を助けるとか私たちは、とき
どき簡単に言います。キリスト者として弱いもの
を愛すべきだと教えられ『あなたのとなりびとを
愛しなさい』と言います。しかしその時、私たち
は、どういう気持ちでそう言うのでしょうか。
『何
かしてあげる』
『助けてあげる』と思いながら、
ついに優越感をもって見おろしている態度をと
るようなことが、たびたび起こるのではないでし
ょうか。けれども、例の有名なみ言葉は『あなた
とおなじように…』と言うのです。
」
「この子たち
は人の心を明るくする力をもっている」
。ヘンシ
ェル先生がキャンプを通して伝えたかったこと
を参加者は体で覚えていったのでした。このキャ
ンプを通して四人の牧師が生まれ、二人はそれま
での仕事をやめて医師となりました。
ヘンシェル先生は、1誰かが、彼らの世話をし
なければいけない。2人間は、何人かと一緒にな
ると初めて人間になる。3誰が強いか弱いかは、
体の問題ではなく、心の問題である。と語ってい
ます。
1970 年には、小林先生が障害児通園施設の
必要性をヘンシェル先生に相談したことがきっ
かけで「つばめ会」すなわち日本で最初の障害を
もつ幼児の通園施設が創られ、ヘンシェル先生が
主任となりました。片道 2 時間以上かけて通っ
た人もいるほどの盛況でした。その成果をみて厚
生省は「つばめ会」をモデルとして、1972 年
から心身障害児通園事業を開始しました。この流
れが 1979 年の養護学校義務化につながってい
くのでした。
晩年、ヘンシェル先生が体調をくずされ、身の
回りの世話を近所の方やボランティアの人にお
願いしたときのことです。ボランティアの方は、
先生の極度に切りつめた質素な暮らしぶりに驚
き、また先生が「自分でも今まで思ったことも無
いのにこのごろ淋しいと思うのです。」と告白さ
れ、しきりに一緒にいて欲しいと言われたことに
とても驚いたと語っています。そんなヘンシェル
先生に、私は親しみを覚え、小林先生の座右の銘
「あの子は私である。この子も私である。どんな
に障害は重くとも、みんな、その福祉を堅く守っ
てあげなければと、深く心に誓う。
」という言葉
を思い出すのです。1983 年 12 月 24 日、ヘ
ンシェル先生は急性心不全のため天に召されま
した。翌日の出棺式には、多くの人々が集まり、
島田療育園からも先生の子どもであるひろのぶ
君とひろこちゃんが花束を用意して参列しまし
た。ひろのぶ君は、寒がりの先生のために不自由
な体で編んでいたショールを棺の中の先生にか
けてあげました。その日はちょうどキリストが生
誕したクリスマスの日でした。ヘンシェル先生が
語りかけているテープは、今もひろのぶ君の一番
の宝物です。
参考本
①ディアコニアに生きて~ヨハン
ナ・ヘンシェルの足跡~
12 月の病棟はクリスマスムード一杯!今年
も「清水建設様」や「島田療育センターを守る
会様」からケーキ寄贈して戴きました。ひとり
では持ちきれないほどの超特大ケーキに大歓
声が上がり豪華な
豪華なケーキタイ
ムとなりました。有
り難うございまし
た!
(岩井 理)
島田療育センター
ニュース(4)
♨
私の小さな楽しみの1つは観葉植物を育てる
ことです。最近は「マザーリーフ」と言う植物
を育てています。葉の周りから芽を出す楽しい
植物で、
「子持ち草」とも呼ばれているようです。
去年の冬は育て方が悪く、ほとんどの葉を枯ら
してしまいました。今年こそは寒さから守り抜
こうとリベンジを兼ねて、ただ今、今冬を迎え
ている最中です。そんな中、先日なんとその葉
をセンター内で発見しました。皆さんどこにあ
るかご存じですか?療育部の前の窓越しに置い
てある葉がマザーリーフです。自分の知ってい
る同じ葉の仲間を発見し、嬉しい気分になりま
した。とても育てやすい植物です。皆さんも育
ててみませんか?
その他いろいろと名前があるようで、
「セイロ
ンベンケイソウ」とも呼ばれています。
(宮崎 加奈子)
◆心理相談室 第5回 講演会
日 時》3月7日(土)13:00~16:00
場 所》当センター 厚生棟
テーマ》子どもの自分でやろうとする
力を引き出す支援
定 員》150 名(要申込)
参加費》1,000 円(当日受付時に支払い)
【申し込み】
FAX あるいは E-mail にて氏名・所属・電
話番号をご連絡ください。
・FAX:042-374-2089
・E-mail:[email protected]
*件名を「心理相談室講演会申込」としてください
【問い合わせ】
・電話:042-374-2101
(平日 AM9~12:00/PM13~17:00)
◆第 8 回 公開シンポジウム
2/15(日)13:00~16:30
*詳細は先月号をご参照ください
~南天・大王松・百合・ネコヤナギ~
南天は、
「難を転じて…無病息災・厄除
け」縁起の良いお花が飾られました。
松葉の青にネコヤナギの白…元気を戴
くスポットです。
2
月
行事予定
(○数字は病棟名)
6 日(金)小遠足
10日(火)ドライブ
12日(木)ドライブ
13日(金)小遠足
17日(火)小遠足
19日(木)ドライブ
24日(火)ドライブ
25日(水)小遠足
26日(木)ドライブ
27日(金)小遠足
サンリオピューロランド③
南大沢⑦
サントリー武蔵野工場①
多摩センター②
サンリオピューロランド⑤
サミット東寺方店③
多摩センター⑤
府中市郷土の森⑥
サミット東寺方店②
府中市郷土の森①
◆お正月イベント福楽めぐり(スタンプラリー)
1 月 1 日(木)~4 日(日)に行われま
した(記事掲載)
。
◆デイケア成人の祝い
1 月 14 日(水)に行われました(記事
掲載)
。
◆成人・還暦・卒寿の祝い
1 月 15 日(木)に行われました(記事
掲載)
。
◆摂食機能療法セミナー
1 月 22 日(木)に行われました。
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