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持続可能な開発のためのロードマップづくり

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持続可能な開発のためのロードマップづくり
UNCRD Study Camp: Advanced Course
環境というテーマをビジネスチャンスのひとつと捉え、
国際的な視点を踏まえつつ、地域づくりを展開していくために、
若者はどうあるべきかを考える二日間
UNCRDスタディキャンプ:アドバンストコース
「持続可能な開発のためのロードマップづくり」
期間/2009年8月15(土)
−16(日)
〈一泊二日〉
場所/ウィルあいち
主催/国連地域開発センター(UNCRD)国連センター協力会
ごあいさつ
UNCRDが開催した第1回から7回までのスタディキャンプは、参加者および関係者の皆様から非
常に好評を得、その結果、新たにUNCRDスタディキャンプ: アドバンストコースの開催に繋げること
ができました。これは、120名を超えるこれまでのスタディキャンプの修了生の中から再度参加を希
望する声が高まり、海外在住の修了生をも含む有志によって企画委員会が結成され、彼らが中心となっ
てプログラムが構成されて実施に至ったものです。
当初よりスタディキャンプは、大学生、大学院生、社会人、留学生などの参加者と、第一線で活躍す
る講師など、参加者全員がそれぞれの知識や経験から学び合う視点に立って、社会的地位や専門分野、
実務経験や年齢差を超え、対等な立場での徹底した議論を行うことにより自らの視点を確立することと、
説得力のある主張を展開することに目標を置いてきました。これは21世紀のグローバルな世界を生き
抜いていくために、議論を通じて若者たちが自分自身の考えを確立していくことを期待したからに他な
りません。それはまた彼らに和を重んじ、あうんの呼吸で会話が成り立つ日本社会から、言葉を通じて
自分の意思を伝えなければならない外の世界への飛躍を期待したからでもあります。
従来のスタディキャンプでは、
「持続可能な開発」の理念を自らのものとし、それを達成するための解
をグループとして見つけ出すことを目標にしてきましたが、今回のアドバンストコースではこれまでの
グループとしてのとりまとめに加え、
「持続可能な開発」の理念を個人としてのロードマップに落とし込
み、10年、15年後の自らの方向性を探ることにも挑戦しました。今後、参加者がこのアドバンスト
コースで見いだした各自の目標と戦略を常に確認しつつ、
「持続可能な開発」に向けて歩み続けてくれる
ことが期待されます。
今年2010年には、愛知県名古屋市において生物多様性条約締約国会議(COP10)が開催され
ます。すでにスタディキャンプおよびスタディキャンプ: アドバンストコース修了生らがCOP10に向
けた活動を展開しており、他の修了生らも、様々な分野で指導的役割を担っています。
「国際社会および
地域社会で指導的役割を担うことができる若者の育成」というスタディキャンプの目的が達成されつつ
ある中で、さらに今回のアドバンストコースが開催できましたのも、ひとえに、ご多忙にもかかわらず
貴重なお時間を割いて参加し、昼夜を問わず若者たちに真摯に向き合ってくださった歴代講師陣の皆様
の賜物と感謝せずにはいられません。
また、これまでUNCRDスタディキャンプおよびアドバンストコースに多大なご理解をいただき、
ご支援・ご協力いただきました関係者の皆様に、この場をおかりいたしまして厚く御礼申し上げます。
国連地域開発センター所長
小野川 和延
ごあいさつ
i
UNCRDスタディキャンプ: アドバンストコース
UNCRDスタディキャンプ: アドバンストコース企画委員のあいさつ
愛知県水地盤環境課
清水雅子 アドバンストコースを終えて、あらためて振り返ってみました。
私の人生に起こる全ての出来事の連続性について。
京都大学大学院
地球環境学舎 環境マネジメント専攻
修士課程2回生
中川瑠美
今回のプログラムで照準を合わせた「自己の具体的行動」まで
落とし込むことは、
「あるべき論」をまとめることよりも数段難
愛知県環境部で仕事をするようになった2004年以降、
「環
しく、それは自分自身が身を持って実感してきたことでした。実
境をどうしたら守ることができるのか」
「そもそも、なぜ環境を
行委員として今の自分に出来ることを考え、実施者兼参加者とい
守らなければならないのか」
「どのような環境が理想的なのか」
う立場を生かし、参加者として他の参加者の皆さんを後押しする
と自らに問い続けてきました。2006年3月、第4回UNCRD
ことを強く意識しました。2日間という短い時間は、ギアを早く
スタディキャンプに参加したのも、問いに対して何らかの答えが
上げなければ直ぐに終わってしまいます。個々に目的意識を持っ
出るかもしれない、と期待していたからです。
て参加を決めて下さった皆さんが、自己の可能性を広げる場とし
では、キャンプは私の期待に応えたのでしょうか?
て密度の濃い時間を、参加者の皆さん自身で作り上げ、満足でき
否。しかしながら、キャンプは、私に現実への大きな失望と未
るものにしたいという思いを胸に、2日間に臨みました。
来への小さな光を与えました。私の問いはより深くなり、また、
スタディキャンプの醍醐味はグループ討論・発表ですが、私が
励まし合い共に前進できる仲間と出会うことができました。そ
所属したグループでは、
「あくまで現実の自分自身と向き合いな
して、キャンプに深く関わることとなり、ついにはアドバンス
がら、グループとして一つの発表を作り上げる」という難しい作
トコースの実行委員となってしまったわけであります。もはや、
業に挑戦しました。グループ討論を、ロードマップに至るプロセ
UNCRDスタディキャンプ中毒です。
スとして位置づけたのです。竹内ゆみ子先生との対話の中で、メ
近年、とある環境関係の国際会議に9日間、NGOとして参加
ンバーの多くが「何か貢献したい思いはあるが、今の自分ではで
させていただく機会がありました。私はその会議で大きなショッ
きないと考え、何かできるはずの『いつか』を待ち続けている」
クを受け、数日間ふさぎ込んでしまいましたが、帰国後、私の胸
状態に陥っていることに気付きました。そして「そうではないの
に湧き上がってきたものがありました。
だ」と自分に向き合い、今まで抱いてきた発想を転換し「乗り越
「地域に根ざしつつ、世界とわたりあえる強い日本人を育てよう。
」
えるのだ」とグループで話を重ね、その思いを発表にしました。
この私の思いが、小野川UNCRD所長がスタディキャンプに
時間的制約の中で、分かり易く伝える発表を作る難しさと自身の
対する思いと合致するものであると分かったのは、しばらく後の
未熟さを実感しましたが、悩み考えた皆さんの内面に何らかの前
ことであります。
進があるならば、それほど嬉しいことはありません。
2010年10月、生物多様性条約第10回締約国会議が名
スタディキャンプに初めて参加した時、私はまだ学部の3回生
古屋市で開催されます。
「生物多様性条約」は環境条約ではあり
でした。大学院進学、そして昨年の就職活動のような節目におい
ますが、ここには現代社会の全てとその根っこが集約されてお
て、
「無難」
「安定」との間で揺れ動きながらも、初心を忘れずに
ります。私は、この条約のもとに様々な場所でセクターを越え
進路選択が出来たのは、こうして自己と向き合い、後押しして頂
た対話ができれば、本当に世界を変えられるかもしれない、と
ける場が存在したからです。
期待しています。この締約国会議を迎えようとしている今、小
実施にあたり、ご支援頂いている関係団体の皆様や事務局の
野川所長が生み育てたスタディキャンプをアドバンストコース
方々に深く感謝を申し上げると共に、今後とも、将来を担う学生
として一歩前に進められたことを大きな喜びとすると共に、参
や若者を暖かく見守って下さるよう、お願い申し上げます。今回、
加者総体でさらに発展させ次世代へと繋げていこうと思いを深
このような機会を頂き本当にありがとうございました。
めるものであります。
ii
企画委員ごあいさつ
㈱ダイナックス都市環境研究所 研究員
渡邉俊幸
私自身が第1回UNCRDスタディキャンプに参加したの
この報告書の中には、アドバンストコースの最後のプログラ
は、今から6年以上前の2003年春のことです。その後、縁
ムの中で、他の参加者の前で発表した各自のロードマップが掲
あって第2回、第7回のキャンプをお手伝いすることが出来ま
載されています。アドバンストコースの参加者は、何かの折に
したが、毎年変わらないことが一つあります。それはキャンプ
触れてこのロードマップに立ち戻る時があるのではないでしょ
の3日間を通じての濃密な議論です。講師と参加者のディスカ
うか。私にとってこの報告書は一つの羅針盤が贈られたものに
ッションはもとより、最終日のグループ発表に向け夜を徹して
等しく、深く感謝している次第です。
参加者同士が議論する姿はスタディキャンプのもはや伝統とも
なっています。
いまやスタディキャンプの修了生は100人を越え、第7回
の終了時には計123人になりました。スタディキャンプ修了
後は、大学院に進学した人、国連機関や政府機関、国際的企業、
海外のNGOなどに就職し世界を舞台に活躍している人、地方
自治体、国内NGOで地域のリーダーやリーダーを育成する立
場となった人など、持続可能な開発を海外や地域で根付かせる
努力をしている修了生が数多くみられます。
それぞれのフィールドで活躍する修了生がもう一度集える場
が作れたら、次の何かへとつながるのではないか。こうした思
いからUNCRDに呼びかけたのが、アドバンストコースの発
端でした。当初はネットワーク作りのための同窓会を想定して
いましたが、UNCRDの理解と応援、そしてなによりも他の
企画委員のアイデアや情熱が結集し、今回のアドバンストコー
スの形へと発展しました。アドバンストコースでは、従来のグ
ループディスカッションに加え、自らが「持続可能な開発」に
関してどのような取り組み行ってきたかを振り返り、現在の世
界情勢や国内の動向なども見据えながら、今後の方向性を探る
要素も付け加えました。
手探りの中での開催ではありましたが、幸いにも多くの参加
者の方から好評を得ることができたのはありがたい限りです。
この場をお借りして、このような機会を与えてくださった小野
川所長を初めUNCRD広報室の方々、講師の先生方、また国
連センター協力会の皆様に深く感謝の意を表します。中でも本
報告書作成は、国連センター協力会のご厚意がなければ実現し
ませんでした。重ねてお礼申し上げます。
企画委員ごあいさつ
iii
UNCRDスタディキャンプ: アドバンストコース
UNCRDスタディキャンプ: アドバンストコース講師、参加者
持続可能な開発のためのロードマップづくり
iv
フォトアルバム
UNCRDスタディキャンプ: アドバンストコース報告書
目 次
ごあいさつ
.........................................................................................................................................................................
i
企画委員ごあいさつ ..................................................................................................................................................... ii−iii
フォトアルバム
..............................................................................................................................................................
iv
目次 ...........................................................................................................................................................................................
1
参加者、講師、コーディネータ、事務局一覧 ......................................................................................... 2−10
アドバンストコース体系図およびスケジュール .................................................................................... 11−13
グループ発表 ..................................................................................................................................................................... 14−22
グループ1
グループ2
グループ3
持続可能な開発のためのロードマップ .......................................................................................................... 23−30
0. 全体図
1. 国際協力
2. 人間の安全保障
3. 教育
4. まちづくり
5. 地域行政と環境起業家
6. 自己実現と社会貢献
資料
SWOT分析とロードマップ用紙 .......................................................................................................................
31
目次
1
UNCRDスタディキャンプ: アドバンストコース
講師、コーディネータ、事務局一覧
■講師
アーナンダ・クマーラ 鈴鹿国際大学学長補佐、国際交流センター所長、開発と文化研究センター所長
NPO法人タランガ・フレンドシップ・グループ理事長(第6回スタディキャンプ講師)
1982年スリジャヤワルダナプラ大学・大学院修了、翌年国費留学生として来日、東京工業大学大学院で工学修士・
博士号を取得。 1989年国際連合地域開発センター(UNCRD)研究員。1994年鈴鹿国際大学に就任。 インド洋ス
マトラ沖地震による津波被害者に関する調査や被害者に対する直接的な支援事業を実施。愛知県・新たな国際化推進計画
策定検討会議、三重県・多文化共生社会検討委員会各委員。 スリランカ出身。
竹内 恒夫(たけうち・つねお)名古屋大学大学院環境学研究科 環境政策論講座教授
(第1・7回スタディキャンプ講師)
1977年環境省(旧環境庁)入庁。二酸化炭素排出量、資源生産性などの国家目標づくり、エコマーク・グリーン購
入・エコアクション21・環境カウンセラーなどの導入、京都議定書の批准などに携わる。 1999年ブッパータール気
候・環境・エネルギー研究所客員研究員(在ドイツ)、2001年環境省地球環境局地球温暖化対策課長、2002年廃棄
物リサイクル対策部企画課長を経て、2006年から現職。
竹内 ゆみ子(たけうち・ゆみこ)NPO法人ソムニード専務理事・国内事業統括責任者(第6回スタディキャンプ講師)
1993年NPO法人ソムニード前進の団体設立から活動に関わる。デザイン技術を活かし編集、広報活動に従事、その
後国内事業を担う。また 飛騨地域を現場とし国内外NGO研修プログラムを開発、人材育成事業を担う。 NPO法人 名古屋
NGOセンター理事、NPO法人地域の未来・志援センター理事、飛騨高山国際協会理事、09J
ICA-NGO研修検討委員会委
員長。
■コーディネーター
小野川 和延(おのがわ・かずのぶ)国連地域開発センター(UNCRD)所長
1972年京都大学工学部卒業。同年環境省(旧環境庁)入庁。国際連合環境計画(UNEP)アジア太平洋地域事務局次
長(88-91、在バンコク/タイ)、環境庁大気保全局特殊公害課長(93-94)、環境庁自動車環境対策第一課長(9496)、国際応用システム解析研究所(I
IASA、在オーストリア)上席研究員(96-97)、国立環境研究所主任研究企画
官(97-00)、中東欧地域環境センター事務局次長および日本特別基金局長(00-02、REC:在ハンガリー)。200
2年7月1日から現職。
■ 事務局
脇阪 桂子(わきさか・けいこ)国連地域開発センター広報室 オペレーションオフィサー
愛知教育大学地理学科在学中より、UNCRDの途上国プロジェクト対象地域の地図作成や統計資料の集計・解析に携わる。
UNCRD研究助手、日本語出版担当を経て、1997年広報室設立と同時に広報担当。「どうすれば国連を身近なものにで
きるか」を常に念頭に置き、セミナー、シンポジウム、スタディキャンプなどを企画運営。キャンプ期間中に参加者がど
んどん積極的になっていく姿を見るのが何よりも嬉しい。
井上 直子(いのうえ・なおこ)国連地域開発センター広報室 オペレーションアシスタント
コンピューター会社でSEなどを経験後、2000年にUNCRDへ。コンピューターの知識を活かし、UNCRDホームペ
ージの作成・管理を担当。また、国際理解教育支援として学校などを対象に国連とUNCRDに関する講義を行っているほか、
UNCRDボランティアプログラムの運営にも携わる。毎年キャンプ参加者の熱い意欲に刺激され、生活のエコ指数も上昇中。
名古屋大学文学部文学科(英文学専攻)卒。
岩花 有加理(いわはな・ゆかり)国連地域開発センター広報室/研修室(愛知県より派遣)
愛知県で病院や地域振興に関する業務への従事を経て、2009年よりUNCRDに派遣。研修と広報を担当。改めて感じ
る世界の広さに右往左往しながら仕事をする日々。気がつけば今回唯一の新参者だが、熱いと噂のキャンプの空気に触れ
るのを楽しみにしている。
2
参加者、講師、コーディネータ、事務局一覧
UNCRDスタディキャンプ: アドバンストコース 参加者プロフィール
渡邉 俊幸(わたなべ・としゆき)株式会社ダイナックス都市環境研究所 研究員 第1回参加、
第2回ファシリテーター、第7回アドバイザー、アドバンストコース企画委員
■プロフィール
1977年愛知県西枇杷島町(現・清須市)生まれ。2001年に大学卒業後、地元の町役場職員として防災まちづく
りやスポーツ行政を担当。町職員時代にスタディキャンプと出会う。その後、民間気象会社に転職し、自治体や道路管理
者向けに気象情報を提供する会社を経て、環境や地域の課題解決に関する株式会社ダイナックス都市環境研究所に入社。
今年度は東京都港区の3R事業の企画立案、宮城県多賀城市の中心市街地活性化支援、環境省フロン室とともにオゾン層
保護の啓発事業などを手がける。東京都品川区在住。現代アートを見て歩くのが趣味。直近の韓国旅行の目的地は美術館。
■スタディキャンプ参加後の熱い人生
学生時代からまちづくりに興味があり、持続可能な開発をテーマにしたスタディキャンプに参加したのが2003年春。
当時は大学でも仕事でも特に環境分野には携わっていなかったものの、今では環境問題も扱う仕事をしています。小さな
ことの積み重ねや選択で人生がある方向に進むことがあるとしたら、その転換点のひとつはまぎれもなくスタディキャン
プの参加経験!今回のアドバンストコースがどんな未来につながっていくか、とても楽しみです。
中島 孝予(なかしま・たかよ)名古屋市中川保健所 第3回参加
■プロフィール
自治体の保健師として9年目となる。地域には本当にいろいろな人が居住しており、人間自体が多様性を持っている今、
どのように対象の環境を整えて行くべきか、どのように対象に関わっていったら最善の効果が得られるか、どのように対
象へアプローチしていったらいいかについては、常に悩んでいるところである。
■スタディキャンプ参加後の熱い人生
スタディキャンプでは、いろいろな出会いがあり、自分の視点が少し変わったことでエンパワメントされ、仕事で起こ
った一つ一つの事象の捉え方が変化したことや、どうしていいか解らなくて途方に暮れたときに、スモールステップでも
やってみよう、と思うことが出来るようになりました。仕事では、対象が継続可能なことは何か、の視点で考えるように
なり、関わりをするようになりました。その対象にとってベストなことは別にあっても、それが継続できなくては意味が
ない。私生活のほうでは、何かを主宰したり、という積極的な活動は出来ていませんが、ゴミを拾ったり、愛知県産のも
のを食べたり、ボランティアで地域のデイケアセンターにお手伝いに行ったりと自分に出来ることはなにか、など考えて
実践するようになりました。
石坂 貴美(いしざか・たかみ)東京大学大学院総合文化研究科国際社会科学専攻人間の安全保障プログラム
博士課程 第4回参加、第5回ファシリテーター
■プロフィール
1996 英国NGO Raleigh International のExpedition に参加。その後も含めて約半年ウガンダ共和国に滞在
1997-2000 沖縄県内で染織技術習得のための修業
2001-2003 青年海外協力隊 バングラデシュの青年開発局にて染色指導
2003-2006 一般企業勤務
2006-2009 NGOアジア保健研修所 勤務
2009−現所属
【興味のある分野】開発;特に貧困地域における女性のエンパワーメント
■スタディキャンプ参加後の熱い人生
スタディキャンプは私の人生を変えました。当時は、協力隊から帰国して、一般企業に勤めていましたが、キャンプに
参加することによって国際協力への思いが再燃。せっかく日本の社会に復帰したにも関わらず、国際協力関係のNGOへの
転職を決意しました。その後、キャンプで知り合った講師の方々、友人に励まされ働きながら通信制の大学院で修士を修
了。
協力隊の時に関わった女性たちとの交流も再開。彼女たちの活動にもっとコミットしたいと考え、現在は大学院に籍を
置きつつ、可能性を模索中。
参加者、講師、コーディネータ、事務局一覧
3
UNCRDスタディキャンプ: アドバンストコース
UNCRDスタディキャンプ: アドバンストコース 参加者プロフィール
清水 雅子(しみず・まさこ)愛知県水地盤環境課 第4回参加、第5回ファシリテーター、
第7回アドバイザー、アドバンストコース企画委員
■プロフィール
職歴: 愛知県建設部:下水道の建設や管理、愛知県環境部:環境調査、市民活動:生物多様性フォーラム
その他: 人間に興味があります。
■スタディキャンプ参加後の熱い人生
スタディキャンプ後の3年間、(環境をまもるためにあるはずの)愛知県環境部のあり方について、考え行動してきまし
た。本気で行動すると、少人数ですが、仲間(同志)ができました。老若男女、関係なく。手法や考え方の多様性は必要
ですが、それぞれの人間が本気になっているか、ということがないと、変化につながらない。自分も常に、変化点の人間
でありたいですし、UNCRDの仲間は変化点を作っていく同志でありたいと思います。
小辻 英彰(こつじ・ひであき)北九州市立大学法学部法律学科 第5回参加
■プロフィール
2006年北九州市立大学入学。2007年∼2008年模擬国連委員会九州支部北九州の代表に就任。2008年末、
市民団体の地球交遊クラブへの入会。2009年、北九州ESD協議会ユースチーム設立、代表就任。
■スタディキャンプ参加後の熱い人生
私は2007年春にスタディキャンプに参加しました。そこでは持続可能な開発について学び、様々な意見を聞き、ま
たファシリテーション能力を身に付けることができました。私はそれ以来、自分の所属団体への活躍はもちろん、それだ
けに留まらず持続可能な開発に関する新たなESD(持続可能な開発に関する教育)に関する取り組みに関わるようになりま
した。以下、時系列で経過を報告いたします。
スタディキャンプで学んだことを生かし、以来積極的な活動を展開しました。自分の所属団体の模擬国連において、気
候変動枠組条約締約国会議のポスト京都議定書を話し合う会議や排出権取引について話し合う会議に3回出席しました。
そこでベストデリゲート(最優秀大使)賞をいただくことができました。さらに2007年秋には北九州の模擬国連の代
表となり、東京や関西、名古屋の模擬国連の代表と連携するようになりました。
またその間、JICAやNGOなどの国際系のイベントには積極的に参加し、渉外活動も行いました。特にJICA九州では模擬
国連としてイベントをさせていただいたほか、毎回JICAのイベントに参加し、JICA九州の方もまたこちらの要請で私の大
学に講演会を開催してくださり、積極的な交流を行うようになっています。
そして2009年1月に任期満了(全国に合わせ9月交代から1月交代に変更により1年4ヶ月勤めた)に伴い、後輩
に代表の座を引き継ぎました。その頃から、在任中積極的に足を運んだ国際系のイベントで知り合った方とのご縁で、国
際理解促進する市民団体の活動に参加するようになりました。今年の2月には世界各国で医療活動をされている医師の
方々の「地球のステージ」を北九州に招いたり、今後はNGOのパレスチナ子どもキャンペーンの方を招いて講演会を予定
したりといった活動をしております。
また何より、スタディキャンプで学んだことが最大限に生かされるチャンスが巡ってくることになります。
日本政府が2002年のヨハネスブルクサミットで提案し、国連総会で全会一致で採択された「持続可能な開発のための教
育(Education for sustainable development」また「ESDのための10年」に関連して、RCEというESDを促進するための拠点
が日本で6ヶ所あります。そのうちの1つに私が現在住む「北九州市」が国連大学より選ばれ認定されました。
そして発足したのが北九州ESD協議会であり、現在北九州市環境局の傘下にあります。私は今年の3月に市民団体の地球
交遊クラブの代表者として北九州ESD協議会の総会に参加し、発表を行いました。北九州ESD協議会には調査研究チーム、
プロジェクトチーム、広報チームの3つがありますが、私どもの発表がきっかけとなり、新たにユースチームを発足して
くれないかと依頼を受け、6月6日に21名の参加を集めて、第1回のユースチームに会議を開催しました。また同月2
0日の第2回には24名が参加しました。北九州市立大学北方キャンパスだけでなく、ひびきのキャンパスから、また九
州女子大学、九州大学など他の大学生も集まり、またJICA九州や市民センターの方などESDユースチームを応援してくだ
さる方も集まってくださいました。これからESDユースチームとして内容の濃い活動を行っていければと思っております。
市民向けのESD講座やイベントを開催できればという方向で話を進めています。
また今年の模擬国連の関西大会の議題の1つに「持続可能な開発における教育」があります。大会は8月初旬ですの
で、スタディキャンプに参加することには、すでに終えており、さらに持続可能な開発に関して理解を深めていること
でしょう。
まとめますと、私はスタディキャンプに参加したことがきっかけとなり、自分の所属団体である模擬国連でも代表とし
4
参加者、講師、コーディネータ、事務局一覧
UNCRDスタディキャンプ: アドバンストコース 参加者プロフィール
て活躍することができ、持続可能な開発または環境問題をテーマにした会議に多く参加してきました。
またそれだけに留まらず、現在では、模擬国連より実践的なESDに関連する活動を行うようになりました。スタディキャ
ンプがその後の活動に大きな影響を与えたことは間違えありません。現在の私の立場は持続可能な開発、また持続可能な
社会の実現の必要性に関して発信する立場にあり、何か今後ESDユースチームのリーダーとして活動していくためのヒント
は見つけることができればと思います。前回大きな転機となったように、今回アドバンスコースということで、自分自身
の持続可能な開発に関する活動もさらにアドバンスできればと思っています。
所 俊邦(ところ・としくに)日進市役所財政課 第5回参加
■プロフィール
市役所に勤務して、13年目になります。人事課→保険年金課→福祉課へと異動したあたりで、これらから先の生き方
を考えるようになりました。 キャンプに参加したのもこのあたりで、そこでの出会いが、大学院への進学へと繋がりまし
た。今は、これからの地方自治を活性化するには、どうしたらいいのかを日々の授業、及び実務を通じて考えています。
■スタディキャンプ参加後の熱い人生
キャンプ後は、参加者のみなさんが、大学院に進学し自らを高めようとしているのに刺激され、関学のアカウンティン
グスクールに進学することを決めました。その後、福祉課から財政課に異動し、地方自治体の財政を立て直すには、どう
したらいいかという事を会計学や財政学を学ぶことを通じて勉強し、今に続いています。日本の経済状況を考えると、第
2の夕張市のような自治体が次々と現れるとも限られません。
そのためにも、大学院で公会計などのハード面の勉強をするだけでなく、人材開発などのソフト面も勉強することによ
って、組織の改革だけでなく、その組織を動かしてしいる人のモチベーションをどう持続化させていくことも、必要であ
ると感じました。また、大学院には、九州からフェリーで通学している職員も、山形から夜行バスで通学している職員も
在籍しており、多くの意欲を持った自治体職員と朝まで議論するなど、公私ともに自分にとって多くの刺激を受けること
ができました。そんな中、今回のキャンプの誘いがありましたので、また、別の視点から、自分の勉強してきた知識を整
理することができればと思っています。キャンプを通じて、自分の特性は、多くの人との出会いから生まれ、刺激される
ことにより自分が変化していくことに気付きました。今回、別の回の参加者との出会いが、自分をどう変化させ、どう人
に影響させることができるかを楽しみにしておりますので、是非参加させてください。よろしくお願いします。
中川 瑠美(なかがわ・るみ)京都大学大学院地球環境学舎環境マネジメン専攻修士課程2回生
第5回参加、第6回ファシリテーター、アドバンストコース企画委員
■プロフィール
学士:農学部卒(生命科学・植物病理学専門)
大学院:環境経済学 植田和弘研究室(院は地球環境問題全般)
修士研究テーマ:local levelにおける環境と経済の相互発展型社会経済システムの解明(研究先:兵庫県豊岡市,コウノ
トリ野生復帰の地)
■スタディキャンプ参加後の熱い人生
第5回スタディキャンプにおける「環境と経済の両立」という学びがその後の進路選択に多大に影響。院試を経て京都
大学大学院地球環境学舎 地球益経済論分野に進路決定。Basic Human Needsとしての食や農への関心から、農(食)・環
境・経済をキーワードに、大学院の必須単位である長期インターン研修先を検討。また、文系の社会科学手法の技能を習
得することを視野に、研究所を選択。08年の9月より4ヶ月間、農林水産省農林水産政策所にてインターン研修。国際
経験豊かな上司に恵まれ、政策研究に限らず、国家政策の策定や国際交渉進行を学ぶ。また、第6回スタディキャンプに
てソーシャルアントレ・プレナーに関心を持ち、昨年秋からの就職活動の過程で影響を及ぼす。長期的視野にて、自身が
バリューを出すスキルを身に付けてから社会貢献の道を開こうという思いのもと、活動を続け、今年の2月にコンサルテ
ィングファームに内定。現在は修士研究として、local levelにおける環境と経済の相互発展型社会経済システムの解明をテ
ーマに、コウノトリ野生復帰で知られる兵庫県豊岡市について研究を行っている。本研究での成果が、国内に限らず、国
外の環境と経済の相互発展型社会経済システムの創成に貢献できることを目指す。
参加者、講師、コーディネータ、事務局一覧
5
UNCRDスタディキャンプ: アドバンストコース
UNCRDスタディキャンプ: アドバンストコース 参加者プロフィール
岩本 麻未(いわもと・まみ)名城大学農学部環境動物学研究室 第6回参加
■プロフィール
1か月前にカナダへの留学から帰ってきたばかりで、現在は休学中です。 野生動物に興味があり、動物の勉強が出来る
各地を飛び回っています。
■スタディキャンプ参加後の熱い人生
スタディキャンプに参加する以前、私は「持続可能な開発」とは、環境問題の用語だと思っていましたが、キャンプに
参加し、いろいろな分野の人の話を聞く中で、「持続可能な開発」とは、環境に関することだけでなく、教育などの意味で
も用いられていることに初めて気づき、自分の知識や視野の狭さを恥ずかしく思いました。キャンプに参加する前の私は、
自分の分野の勉強さえすればいいんだと思っていましたが、このキャンプに参加することにより、自分の分野以外のこと
もしっかり勉強し、他人の意見を認識できるだけの知識をつける必要があるのだと痛感し、昨年の夏休みは、あえて違う
分野の職種のインターンシップを行ったり、常にさまざまな知識を得ることができるようにと心がけてきました。また、
昨年11月からカナダに留学し、さまざまな国の人とかかわることにより、スタディキャンプで教わった「隣の人を助け
ることを繰り返していたら…」という言葉の意味を強く理解することができました。
スタディキャンプ参加以前の私は、環境や動物のことしか頭になく、国際性という言葉もありませんでしたが、キャン
プに参加し、みんなで考え、本気で自分の意見をぶつけあうことにより、世の中にはこんなに熱い人達が、真剣に世界の
未来について考えているんだ!私も頑張らなくては!自分や、日本だけの視点でなく、世界の視点にたってものを観るこ
とで、こんなにも世界観が変わるんだ!ということを認識し、常に広い視野でものごとを観ようとすることができるよう
になりました。スタディキャンプ後の私は、相変わらず動物を追っかけまわして東京、岩手、気づいたらカナダまで到達
していましたが、この1年は、私にとって最も熱い一年になったことは間違いありません!何が熱かったかは書ききれな
いので割愛させていただきますが、世界の広さと、人間の近さを痛感する一年でした!
熱い人生を送ってきたみなさんに会えるのを楽しみにしています!
坂 有祈子(ばん・ゆきこ)(財)日本国際協力センター(JICE)中部支所 第6回参加
■プロフィール
大学卒業後、米国バーモント州のSITへ、持続可能な開発を学ぶために留学し、2年間のコースワークを修了して帰国。
地元である四日市市の地域事務局や市民センターで3年間働き、2009年4月より現職。日系人向け研修の担当をさせ
ていただくが失敗を繰り返す毎日で、上司同僚たちに助けてもらいながら一歩ずつ成長の努力を続けている。
■スタディキャンプ参加後の熱い人生
キャンプ参加後、講師だった鈴鹿国際大学のクマーラ先生と同大学の留学生を市民センターにお招きし、講義とグルー
プ・ディスカッションとで構成した異文化理解ワークショップを企画・実行した。また、UNCRDの井上さんにもお越しい
ただき、国連の活動と国際協力について講義をしていただいた。「異文化理解」と「国際協力」は自分にとって最も興味の
あるテーマだった。これらの分野で仕事がしたいと考えていたとき、日本国際協力センター中部支所のスタッフとなる。
上司から厳しくも温かい叱咤激励を受けることで前向きに仕事に取り組むことができた。研修が始まる時期には、少しで
も成長を早めるために、早朝出勤・自主勉強を始め、業務の理解、基本の習得に努力するようになった。
仕事を通して成長できる場を得られたこと、同僚や先輩が根気強く指導してくださることは、大変幸運なことだと思う。
私にできることは、このことを喜び、仲間から信頼されるように今努力することである。未熟で非力な自分を認め、そこ
からどう考えて行動するのかが重要だと思う。
アドバンストコースへの参加によって、今より成長した自分になりたいです。
溝辺 育代(みぞなべ・いくよ)(株)M-easy
第6回参加
■プロフィール
知多半島にて野菜づくりと、無農薬野菜の販売を通して地元のおばあちゃんたち積極的に活動をしています。おばあち
ゃんたちと接するなかで、田舎の活性化ってこういうことかな?とこの頃じわじわ感じられるようになってきました。教
育ファーム、医療とのコラボレーションなども取り組み中です。
■スタディキャンプ参加後の熱い人生
国際協力の仕事への未練がなくなり、今やっている農業や日本の田舎というテーマで、しばらくがんばっていこう!
(いつかはつながってくる!)と軸が定まったキャンプでの経験。その後、本当にそういった未練はまったく顔を出さなく
なりました。キャンプの3日間、本当にすごい!仕事の中では、難題もたくさん出てきますが、よい仲間とあったかい地元
6
参加者、講師、コーディネータ、事務局一覧
UNCRDスタディキャンプ: アドバンストコース 参加者プロフィール
のおばあちゃんたちがいてくださるおかげで、何度かぶち当たった自分との戦いを乗り越えて、今日があります。
相羽 康宏(あいば・やすひろ)(独)都市再生機構千葉地域支社千葉常磐開発事務所区画整理課 第7回参加
■プロフィール
【職歴】2004∼2007 ランドブレイン株式会社にて、幅広く地方自治体にまちづくりを提言。実績:「静岡市ユニ
バーサルデザイン基本計画」や「流山市緑の基本計画」など。2007∼現在 都市再生機構にて都市再生のため
の区画整理事業を担当
【興味ある分野】都市計画(途上国のまちづくり(ネパールの小学校建設PJ視察・研修経験有)
)、建築、環境
■スタディキャンプ参加後の熱い人生
●豊橋市二川宿のまちづくりに継続的に若手リーダーメンバーとして参加
二川宿は数少ない江戸時代から本陣が残る豊橋の宿場町。現在は地元のまちづくり組織と連携を取りながら活性化案を
検討中。
●オバマ氏も過去所属していた組織トーストマスターズクラブに参加
国際舞台でリーダーシップを育成する英語スピーチプログラムに週1回参加。英語で7分程度のスピーチを行い、与え
られたプロジェクト課題をクリアする。
金本 和也(かねもと・かずや)広島大学国際協力研究科開発科学専攻交通工学研究室修士2年 第7回参加
■プロフィール
興味のある分野:交通計画(専攻)、都市計画、国際環境協力。就職先:独立行政法人環境再生保全機構(川崎市)
■スタディキャンプ参加後の熱い人生
参加してから3ヶ月しか経っていないとはいえ、スタディキャンプ関係者の皆さんの想いに応えられていないなぁと反
省しています。残りの学生生活でスタディキャンプに参加した経験を活かしたことを少しでもしたいと思っています。た
だ、修士論文で面白い研究をさせてもらっているので(東京、北京、ジャカルタ、ダッカのアジアの4大都市を対象とし
た世帯のライフスタイルとエネルギー消費の関係の都市間比較)、まずはこっちをしっかり頑張りたいと思います!
川上 七恵(かわかみ・ななえ)愛知県環境調査センター大気圏部 第7回参加
■プロフィール
愛知県に入り、環境調査センター大気圏部で勤めて3年目になります。職場の若手と一緒に、生物多様性に関係する勉
強会を、1年ぐらいやっています。もともと自然科学が好きで、それに関われる道を進んできましたが、最近、公共政策
とか教育とかにも興味をもっています。
■スタディキャンプ参加後の熱い人生
スタディキャンプを終えて、4ヶ月の間、一番力を入れてやったことは、職場の一般公開で、ゲームをつくったことで
す。国際理解教育でよく使われる貿易ゲームをアレンジして、生物多様性に関するCOP10で話し合われることを紹介
するためのゲームを作りました。一緒にゲームを考え、本番当日も一緒にスタッフをやった方から、ゲーム終了後、これ
から私たちがどう生きるか、生物多様性の根本をどう考えているかという熱いメールをいただき、とても感激しました。
熱い人生をおくるには、自分が熱い人間であると共に、周りに熱い人々がいることが大切だと思います。静かに淡々と、
かつ熱く生きてみたいと思います。
ゲリン アレクサンドラ 覚王山インターナショナルプリスクール、タランガ・フレンドシップ・グループNPO法人、
名古屋国際センター 第7回参加
■プロフィール
2009年鈴鹿国際大学大学院修士課程修了。論文の課題、アメリカと日本の国際協力メカニズムにおける異文化交
流:スリランカの事例を中心に。2003年∼2005年 青森県教育委員会のJET Programme 英語指導助手。カナダの
McGill大学 卒業、人文学専攻。学校教育(国際協力と教育を含める)、世界の音楽(最近はDrum)、健康と食事(LOHAS)
、
異文化交流、Web-based business。
■スタディキャンプ参加後の熱い人生
参加者、講師、コーディネータ、事務局一覧
7
UNCRDスタディキャンプ: アドバンストコース
UNCRDスタディキャンプ: アドバンストコース 参加者プロフィール
お久しぶりです。最近は、仕事やボランティアの影響で子供の教育にさらに興味を持ってきました。それと、web-based
ビジネスと連携しているsocial networks, facebook,twitter, skype などの無料サイトは、これから途上国でどんな影響を当てる
可能性があるか、あるいは先進国が進みっぱなしで、途上国は波を乗れるか、という点から考えています。2回でスタデ
ィキャンプに参加できることは大変luckyだと思います。よろしくお願いします。
辻川 真央(つじかわ・まお)岐阜大学地域科学部地域政策学科3年 第7回参加
■プロフィール
岐阜大学に自宅から通う21歳です。現在、大学に通いつつ公務員を目指して名古屋のとある専門学校に通う毎日を過
ごしています。最近、忙しくて大好きな惰眠と映画鑑賞ができず、ストレスが溜まり気味なので、夏休みには友達と富士
山登頂、映画を見て発散したいです。
■スタディキャンプ参加後の熱い人生
スタディキャンプ参加後、大学で環境関連の前期の講義をとって、建築と温暖化の関係、生物多様性、環境と経済の関
係などについて勉強しています。これらの大学の講義においてスタディキャンプで学んだことが生かされています。
「スタディキャンプの参加で新聞を読むことの重要さ」を学び、毎日新聞を読むように努めています。
沼田 有真(ぬまた・ありまさ)NECロジスティクス(株)
第7回参加
■プロフィール
今年の3月に愛知淑徳大学現代社会学部(メディア専攻)を卒業し、4月より新社会人として東京で働いています。
■スタディキャンプ参加後の熱い人生
今年の3月に参加したばかりですので、特に書ける様なことはまだないですが、今は新しい生活に慣れることで精一杯
ですが、後々、打ち込める何かを見つけアクティブに活動していければと考えています。
野口 宏(のぐち・ひろし)独立行政法人水資源機構 第7回参加
■プロフィール
①名古屋で生まれ育つ。工学部で水文を修める。②公団に就職し、九州でダム建設のための環境調査・地質調査等に従事
(2年)。③利根川河口域で水質や魚道の調査に従事(2年)。④官庁に出向。湖沼の水質の傍ら、国際会議、政策評価、法
律改正等に従事(3年)。⑤四国で大渇水を経験後、ビオトープや川底のベントスの調査等に従事(3年)。⑥昨年4月か
ら、長良川で魚道を見つめる日々。
■スタディキャンプ参加後の熱い人生
繁閑は景気ではなくポストに影響される特性があり、現在の閑職ぶりを活かして、先行き不安も考慮しつつ、これまで
の業務成果を整理すべく、大学と相談中。しかしながら、断片的で一貫性がないのがネックとなっている。博士課程の日
本語の不自由な留学生からは重宝される存在に。
野瀬 樹希(のせ・たつき)佛教大学通信教育部二回生 第7回参加
■プロフィール
17歳より非常に様々な仕事をしてきました。食品販売、運送関連、新聞配達、工事現場、工場勤務等。20歳頃はパ
ンクロッカーで、24歳頃はラーメン屋。しかし、28歳の時行ったインドの福祉施設でボランティアをして、人間のオ
モシロサに決定的に目覚めてしまい、日本に帰ってから授産所や教会や障がい児施設に行ってボランティアをするように
なりました。
そしてついに教師になりたいと思い、大学の通信教育部に入学し、老人ホームで介護士として働きながら勉強を始めま
した。現在大学の二回生、親類の家に下宿することで少し経済的余裕が出き、仕事を脳性マヒや自閉症など様々な障がい
を持った子どもたちの放課後支援の仕事に変更しました。子どもたちに踏まれたりしながらもなんとか毎日奮闘していま
す。
日本も地球の裏側も同じですが、海外の、質素でつつましやかな、あるいは過酷で苛烈な生活環境にある人たちのこと
はいつも心にあり、その人たちを基点に、自分のことを考えるようにしています。
■スタディキャンプ参加後の熱い人生
熱い人生をおくってきた、と言いたいところなのですが、三歩あるいて二歩下がる、の繰り返し、自分の不甲斐なさに
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参加者、講師、コーディネータ、事務局一覧
UNCRDスタディキャンプ: アドバンストコース 参加者プロフィール
悶々とする日々です。「教師になりたい、闇の中に隠されている人と共にいる資格を持った人間になりたい」などの理想の
もと、今自分がやるべきだと思うことをやってはいますが、歩みはでんでん虫がごとくです。今回UNCRDの皆様や参加者
の方々にお会いすることで、また改めてパワーをたっぷりチャージしたいと考えています。
浜崎 裕吏(はまさき・ひろさと)名古屋工業大学第二部機械工学科 第7回参加
■プロフィール
大阪から名古屋に来た22歳の大学生。現在パートとして雇っていただいているのは名工大の大里ひとしプロジェクト
教授秘書。将来は「社会貢献をする教授」を目指し勉強中です。
■スタディキャンプ参加後の熱い人生
スタディキャンプを経て、将来は社会貢献をする教授になりたいと再確認することができました。それから、今年度は
政治、国際関係の団体に参加することで、その人たちの立場と考え方を体感することを目的に
○国際:チャイナル 団体目的:日中友好の架け橋となる 役職:人民中国増刊号編集長(仮)
○政治:石田よしひろ事務所で、学生ボランティア代表
へ参加さしていただいています。
来年度から研究室に配属されます。興味のある分野はトライボロジー(潤滑油、摩擦、磨耗)で、研究に重心を傾ける
が、社会貢献も行いたいと思っています。
山田 芳弘(やまだ・よしひろ)大垣市役所生活環境部環境衛生課 第7回参加
■プロフィール
興味のある分野:地球環境、地域環境、森、里山、地域交通、まちづくり、環境教育
■スタディキャンプ参加後の熱い人生
あのときから4ヶ月が経ちました。自分にできる地域貢献と残していきたい持続可能な社会。このことを考え、昨年度
から進めてきた計画を実施に移したもののひとつとしてグリーン電力証書を活用した自然エネルギーの補助と推進でした。
6月には環境省のモデル事業にも採択され、我が家で消費する電気は我が家で発電をモットーに尽力していきます。
参加者、講師、コーディネータ、事務局一覧
9
UNCRDスタディキャンプ: アドバンストコース
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UNCRDスタディキャンプ: アドバンストコース 体系図
1.持続可能な開発にむけたロードマップの作成(ステップI)
1−1.)目標設定とSWOT分析
2 講義
1−2.)自己紹介
2−1.)講義Ⅰ
(目標と SWO T の発表を含む)
事前
準備
・グローバル化社会における日本人の可能
性:若者に求められる資質に焦点を当て
て
2−2.)講義Ⅱ
・環境起業家に求められるもの
1日目
2−3.)講義Ⅲ
3.持続可能な開発にむけた
・身近な地域問題の解決と国際協力との関
連性:高山市とインド・ネパールを例と
して
ロードマップの作成
(ステップⅡ)
3−1)SO,ST,WO,WT戦
略とロードマップの作成
4.グループディスカッション・
ナイトタイムディスカッション
5.グループ発表
6.全体ディスカッション
2日目
7.持続可能な開発にむけたロードマップの
完成と発表(ステップⅢ)
8.修了式
従来のスタディキャンプで実施してきた部分
アドバンストコースで新たに加える部分
アドバンストコース体系図およびスケジュール
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UNCRDスタディキャンプ: アドバンストコース
8月15日(土)
スケジュール
9:10-9:30
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ウィルあいち「会議室4」に集合、参加者は参加手続き
(各自の荷物も3階会議室4へ)
9:30-9:50
(20分)
開会の挨拶:小野川 和延・UNCRD所長
9:50-11:05
(75分)
接続可能な開発のためのロードマップづくり(ステップⅠ)
自己紹介とSWOT分析
11:05-11:15
コーヒーブレイク(10分)
11:15-11:45
(30分)
講義Ⅰ「グローバル化社会における日本人の可能性:若者に求められる資質に焦点を当てて」
アーナンダ・クマーラ・鈴鹿国際大学学長補佐、国際交流センター所長、
開発と文化研究センター所長
11:45-12:15
(30分)
講義ⅠへのQ&Aとディスカッション
12:15-13:00
(45分)
昼食と各回スタディキャンプの振り返り(ビデオ、写真など)
13:00-13:30
(30分)
講義Ⅱ「環境起業家に必要とされるもの」
竹内恒夫・名古屋大学大学院環境学研究科環境政策論講座教授
13:30-14:00
(30分)
講義ⅡへのQ&Aとディスカッション
14:00-14:10
コーヒーブレイク(10分)
14:10-14:40
(30分)
講義Ⅲ「身近な地域問題の解決と国際協力との関連性高山市とインド・ネパールを例として」
竹内ゆみ子・NPO法人ソムニード専務理事
14:40-15:10
(30分)
講義ⅢへのQ&Aとディスカッション
15:10-15:40
(30分)
全体ディスカッション
コーディネーター・小野川和延・UNCRD所長
15:40-16:40
(60分)
持続可能な開発のためのロードマップづくり(ステップⅡ)
SO、ST、WO、WT戦略作成とロードマップの草案づくり
16:40-18:10
(90分)
グループ分け・グループディスカッション*
18:10-18:30
チェックイン後ロビーに集合し出発
18:30-20:30
(120分)
夕食
20:30-
ナイトタイムディスカッション、休憩・入浴
グループ1(3階309)、グループ2(3階310)、グループ3(3階311)
アドバンストコース体系図およびスケジュール
8月16日(日)
スケジュール
8:00-9:00
朝食
チェックアウト
荷物を3階の会議室4へ移動
9:00-9:20
9:20-9:40
グループ発表と全体ディスカッション
グループ1
質疑応答およびコメント
9:40-10:00
10:00-10:20
グループ2
質疑応答およびコメント
10:20-10:40
10:40-11:00
グループ3
質疑応答およびコメント
(地下レストラン)
11:00-12:00
(60分)
全体ディスカッション
コーディネーター・小野川和延・UNCRD所長
12:00-13:00
昼食(60分)
13:00-13:30
(30分)
接続可能な開発のためのロードマップづくり(ステップⅢ)
ロードマップの完成
13:30-16:00
(150分)
発表と全体ディスカッション・修了式
16:00-
解散
(3階会議室6)
(特に場所の指示のないものは、すべて3階会議室4)
* グループ分けとグループテーマの設定は、講義の後で行います。3人の講師の先生方がそれぞれのグループを担当し
ますので、講義を参考に各自希望のグループに分かれてください。また素旅表を参考にして、グループで何をテーマとし
たいか、あらかじめ考えてきてください。
〈参考〉第一回からのサブテーマおよびグループテーマ
各国共通テーマ「持続可能な開発にむけて」
サブテーマ
グループテーマ
第1回
ひと・まち・くに・せかい・ちきゅう
「ひと」「まち」「くに」「せかい」
第2回
参加型のまちづくり
「市民」「革新」「消費者」「ジェンダー」
第3回
関心・理解・行動
「関心」「理解」「行動」
第4回
グローバリゼーションと地域コミュニ
「人とコミュニティ」「地域とコミュニティ」
ティ
「国とコミュニティ」「世界とコミュニティ」
人間の幸福、地球の限界
「南北格差と環境」「環境と科学技術」
第5回
「コミュニティと人間の価値観」
「人間の価値観とグローバル化」
第6回
アジアと未来を分かち合うために
「国連/国際機関」「政府開発援助(ODA)」
「国際協力 NPO/NGO」
「地域コミュニティ活動と社会起業家」
第7回
地球温暖化問題を解決するには
「政策力」「技術力」「市民力」
∼政策力、技術力、市民力∼
アドバンストコース体系図およびスケジュール
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UNCRDスタディキャンプ: アドバンストコース
グループ1
「世界における日本のプレゼンスから考える このままでいいのか日本の教育!∼持続可能な教育の実現には∼」
小辻英彰・中島孝予・野口宏・野瀬樹希・浜崎裕吏・渡邉俊幸
◎発表にいたる背景
現在の日本の若者には何が求められるのか、日本の教育はどうあるべきなのかといったことに特に興味のあった私たちは、スリ
ランカ出身で鈴鹿国際大学で教鞭をとられているアーナンダ・クマーラ先生のもとに集まり、まず日本の高等教育の問題点を洗い
出すことから議論をスタートさせた。参加者はそれぞれ多様なバックグラウンド、人生経験を積んでおり、自己の問題意識と立場
から様々な意見を述べ合い、海外の教育にも詳しく日本の教育を客観的に捉えているクマーラ先生の助言を得ながら、考察を深め
ていった。
ある程度問題点を洗い出したところで、それらを、大学の「入学時」「在学中 学生編」「在学中 教員編」「卒業時」の4つの
カテゴリーに分けて整理した。そして日本の未来にはどのような人材が求められるのかといったことをハッキリさせた上で、今後
の日本の教育はどうあるべきなのか、問題点を改善するにはどのような手段が求められるべきなのかといったことについて議論し、
まとめていった。
1.寸劇 ∼ある学生の就職活動、企業での面接∼
私たちは、現在の日本の若者には一般的にどのような問題点があるのか
を印象強く示すために、発表の冒頭で、ある学生の志望企業での面接場面
を寸劇で表現した。
学生の前には3人の企業の採用担当者がいて、「大学では何を学んでき
たのか」「何故この会社を選んだのか」「就職したらば自分をどのように活
かしたいか」といった質問をする。学生は、大学で頑張ったことといえば、
効率よく単位を取得することくらいであり、具体的に何をやりたいのかと
いったことについても自分の考えを持っておらず、ことごとくトンチンカ
ンな返答をしてしまう。最後に、「この会社で働くことで、社会の役に立
ちたい」と答えるものの、それは就職試験におけるマニュアルに基づいて、つまり大学でそう答えるように言われていたからであ
り、自分の本当の意思ではないことを自ら暴露してしまう。
2.今の日本の高等教育の現状
何故、今の日本には、寸劇で示したような自分の意思を持てず、積極的に学べない、自己表現できない若者が多いのか。高等教
育に、その主原因が多くあるのではないか、という視点から、寸劇に続いて、今の日本の高等教育にはどのような問題点があるの
かを、4つの項に分けて示していった。
(a)入学時編
・大学のネームバリューや偏差値といった社会的価値観だけで大学を選んでしまう一般的風潮
・大学を選ぶ基準として入試合格容易さを重視する若者が多い(大学を選ぶとき将来を見据えていない)
・選ばなければ誰でも入学可能な大学全入時代に入り、なんとなく入学する学生が多い
(b)在学中 学生編
・学んだことが何につながるかという認識が欠如しており、それによりモチベーションが低下している
・大学が遊ぶところ、モラトリアムというイメージが定着してしまっている
・入学に比べて卒業することはそれほど難しくない
・興味ではなくステータスとしてしか勉強を考えていない
・専攻に変更か効かない、など、カリキュラムに柔軟性がない
14
グループ発表
(c)在学中 教員編
・教員免許がないこともあり、教員によって授業の質の差が激しい
・論文形式などのテストの採点が不明瞭、客観的ではない主観的な採点が
まかり通っている
・学生による教員の評価が徹底されていない
・独創性があまり評価されない
(d)卒業編
・新卒至上主義による弊害の発生
・諸外国にはない集団的な一斉の就職活動
・就職活動の時期がどんどん早まり、充分な勉強の時間を確保できない
・就職試験におけるマニュアルに基づいて、学生が画一的な対応をするようになっている
以上のような理由により、日本の若者は臨機応変な対応が苦手で、自分をうまく表現することもできないのである。
3.日本の未来に求められる人材は?
上述したように、日本の高等教育には様々な問題点があるが、そもそも、これからの日本が国際社会で存在感を示していくため
には、どのような資質を持った若者が求められるのか。それは、以下の3点に要約できるのではないかと考えられる。
a.自立した個人
b.社会的責任を全うすること
c.経験と知識をベースに応用能力がある
4.そのための手段は?
上に示したような、日本の未来に真に求められる人材をつくっていくには、日本の教育はどうあるべきなのか、どのようなこと
を改善するべきなのか。私達は、高等教育に留まらず、教育全般に以下のことが求められると考えた。
・ 自分の将来や社会的責任を各種段階で認識できる制度
・ インターンの積極的活用、ボランティア単位制度
・ 自分で判断するトレーニングを重視した授業
・ 外国人との交流を盛んにする
・ ロールモデルの提示の実施
このような方法を実行することで、自主性があり希望を持った若者が増え、日本は活気づき、国際的にも活躍できる国になるこ
とが予想されるのである。
5.小野川所長からの批判
発表内容は以上であったが、発表直後に、私達は小野川所長より痛烈な批判を受けた。それは、
「教育の質の低下について大学側や制度や社会のせいにしている傾向があり、自分たちはどうするのかということが薄く感じられる」
「現状の評論だけで、自分たちが何をやろうというのか意気込みが伝わってこない」
といったことであり、私達はその批判に対して、納得させられるような有効な返答はできなかった。
いくら現状について考察し、議論し合ったところで、発表者自らが、現状を踏まえた上で何ができるのか、何をするべきなのか
といったことを示すことができなければ、机上の空論になりかねない。私達は、日本の教育の問題点を洗い出すことに熱中して、
多くの時間を割いてしまい、それに対してどうするべきか、何をするべきかということについて、個人レベルにまで落としこんで
つきつめた議論をする時間を持つことができなかった。
所長から受けた批判は、発表者それぞれの今後の課題として残ることとなったのである。
以上
グループ発表
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UNCRDスタディキャンプ: アドバンストコース
グループ2
「国際協力にどう関わるか ∼日本の事例におきかえて自分には何ができるか考える∼」
相羽康宏、石坂貴美、金本和也、川上七恵、ゲリン・アレクサンドラ、
坂有祈子、中川瑠美(実行委員)
1.発表要旨
今回のスタディキャンプの最終目標は、個人のロードマップをつくるところにありました。そのため、私達のグループでは、
「自分が」国際協力にどう関わるか、ということを中心に話し合いをしました。ソムニードの事業のように、他国での国際協力の
事例は、日本の地方の活性化の事例とも共通点が多いことから、私達は、より身近な日本の村について、
「自分なら」どのように
村を活性化できるかを考え発表しました。
2.討論の流れ
今回、竹内ゆみ子先生のもとに集結した7名の参加者(実行委員含む)は、ゆみ子先生のご活動(プロフィール参照)や、その
関連分野に対して関心を抱き、自らの意思で集いました。7名
が集まった背景には、それぞれが何らかの意思があったはずで
す。そこで私達は、メンバーのそれぞれが何を求めてこのグル
ープを選んだのか、互いの思いを共有することから開始しまし
た。ゆみ子先生のアドバイスのもと、私達はメンバーの多くが
共通する課題を抱えていることに気付きました。私達は、自ら
の中にあった意識を改革すべく、一晩の限られた時間の中で話
し合いを重ねました。そして、そのプロセスや自らに起こした
変化、成長、心意気を寸劇に込めて表現しました。以下、二段
構成にて、左側に寸劇中の台詞を、右側に「解説」として台詞
に込めた思いや状況説明を記しました。先ず寸劇をご一読頂き、
率直なご感想・ご印象をお持ち頂いた上で、その背景に込めら
れた思いを「解説」を通じてお伝えできればと思います。
3.グループ発表
登場人物
るみ:農村って課題が山積みなんだね。
(年月の経過)
・恒ゼミの学生(のち、社会人)
やす・なな・アリナ(留学生)・ゆっこ・るみ
・竹内夫妻 小野川村在住の老夫婦
かね・たか
解説
登場人物の学生達が来訪したのは、ゼミの合宿先として偶
然訪れた村だった。そこでは自身の眼と耳で村の課題を感じ、
問題意識が芽生える。しかし、問題意識は持つが行動には至
①恒ゼミの合宿 小野川村へ
らない。
やす:今日から恒ゼミの夏合宿が始まるね。
なな:空気がきれいだね。
外部より問題意識とそれに伴う行動・意思を持持ち込んだ
アリナ:子どもがいないね。
のではなく、偶然その村を訪れ、現地の状況に即した問題点
ゆっこ:こんにちは、人があまりいないですね。
を抽出したことを表現。また、登場人物の学生達がその時点
かね:この村には仕事がないから、人はどんどん外へ出て行
では行動できないで、「問題意識はあるが具体的行動に繋がら
ってしまうんじゃ。大学もないから、子どもも出て行
ない。何をしたらいいか分からない。」姿は、実際のグループ
って帰ってこんのじゃ。
のメンバーが共通した姿であった。
16
グループ発表
②3年後、社会人になった彼らは
社会人3年目の登場人物達は、各自がそれぞれの仕事に就
るみ:恒ゼミのみんな、久しぶり!
いている。小野川村を再び訪れた彼らが向かった先は、村の
やす:あれからもう3年か∼。みんな社会人になったんだね。
老夫婦のもとだった。
なな:ゼミ合宿をした小野川村のこと、懐かしいね。
アリナ:あの時は村のために具体的に何もできなかったけど、
今なら何かできるかもしれないね。
ゆっこ:もう一度、小野川村へ行ってみようよ。
ソムニードが行っているように、住民の考えを引き出すた
めの「相手が答えやすい質問」から話しかける。相手の「言
葉」で話すことがポイントで、外部の人との信頼関係を創り
出す。
③小野川村、再来訪
やす:竹内夫妻、お久しぶりですね。私はあれから村の活性
内外の人間が、相互のコミュニケーションを通じて行動を
化の仕事をするようになったんですよ。
起こそうとする状況を表現し、①問題意識に対して外部者が
気がついたんですが、この村は宝物だらけですね。あ
起こすアクションが、終始外部からの一方的なものであって
そこに流れている川は、なんと言うのですか? この
はならないという思い ②現場を誰よりも理解する存在とし
あたり全体に広がっているのは何の畑ですか?
て、現地の人々に敬意を表し、現場から学ぼうとする意思
を込めた。
たか:あの川は小野川といって、昔からアベックたちの恋が
かなう川だと言われとるんじゃ。
私も若いころ、あの川でじいさんとよくデートした
もんじゃ。なぁ、じいさん。
かね:はは、そうじゃな。このあたりの畑はみんな大麦じゃ。
外部者と内部者、そして個々人は、それぞれが積み上げて
きた経験に応じた強みを持つ。互いに培ってきた知見を交換
し、融合させ、ベスト・ソリューションを導き出すというス
タンスを表現した。
この村では大麦しか採れんのじゃ。
現地にある「もの」「歴史」「慣習」「文化」などは、内部者
るみ:私はコンサルタントの仕事をしています。小野川村に
にとってはあまりに「当たり前」で、それらの価値に気づか
は、小野川のきれいな水と、大麦があるので、そのふ
ないことがしばしばある。客観的判断が可能な外部者とディ
たつで「恋のウイスキー・小野川」という名前のウイ
スカッションすることで、内部者が自分たちの持つ価値を認
スキーを作って村の特産品として売ってはいかがでし
識し、それが希望に繋がるのではないか。
ょうか?
加工品を作ると製品完成までに様々な人が関わるの
で、村の経済を活性化する効果があるんですよ。販売
戦略についても私がお手伝いしますよ。
「現地に『ないもの』ではなく、
『あるもの』に気づかせる」
ソムニードの開発手法から学んだ。
その人たちに、小野川村に来てもらうエコツアーを組んで、
小野川村のウイスキーも売りましょうよ。そして、これを機
会に村の人たちによるエコツアーを続けていけたら素敵です
かね:ほう、この村には何もないと思っていたが・・・。
よね。
なな:私は愛知県の環境部で働いていて、生物多様性に関す
たか:しかし、わしらは外国語が分からんしのぉ。それに大
る仕事もしています。ここには、珍しい植物や昆虫が
麦の畑はあっても、人手が足りんしのぉ。
いっぱいいますね。
来年は名古屋でCOP10という国際会議があり、外国
から政府やNGOの関係者などがたくさん来ます。
ゆっこ:通訳は私たちみんながするので大丈夫です。人手に
ついては、私にいい案があります。
私が働いているJ
ICEでは、主に南米出身の日系人
登場人物の内面に変化が生じており、これは実際のグルー
の方たちが日本語を学んで日本で働くための研修を
プメンバーに起きた変化を表現する。
しているので、ぜひ日系人の方たちを大麦畑で働か
ディスカッションを通じて、「何かしたいが、今の自分には何
せてもらえませんか?
もできない。だから行動できない。」から「今の自分に何がで
きるか」に意識改革を行った。
たか:南米の人が、こんな田舎で暮らせるかのぉ。言葉も文
化も違うし、不安じゃのぉ。
グループ発表
17
UNCRDスタディキャンプ: アドバンストコース
ゆっこ:ではまず、交流のために1週間のホームステイプロ
グラムから始めてみませんか?
子先生をしても「村人の雰囲気が出ている!」と大好評であ
った。
たか:それだったらできるかのぉ。
∼アリナからの手紙∼
アリナ:子どもをあまり見ないですね。もっと子どもが村の
人と交流できるといいですね。お年寄りが学校で紙
芝居をやれば、子ども達もこの村のことが大好きに
なると思いますよ。
小野川村の人々へ、
皆さんBuenas Dias! 2009年8月に町を訪れたアリナ
です。お久しぶり!それ以来、El Salvadorに帰ってき
て、今は学校の先生です。仕事で、たくさんの町の人
かね:ほうほう。
(一同、小野川村を後にする)
とかかわり、みなさんと一緒に町づくりの運動をして
きました。小野川村で会った子供たちは元気で自分の
町に誇りを持ったことに、私が感動しました。サンタ
クマーラ町も小さくて、自然に囲まれていますが、子
④それから数年後
供たちは自分の町のいいところを気づきませんでし
たか:あの若者たちが村に来てくれてから、村はずいぶんに
た。農業以外の仕事はあまりなかったために、若者の
ぎやかになったのぉ。
かね:あの時の留学生がら手紙がきておるぞ。
ほとんどは町を出ます。
それで、小野川村で経験した子供の運動を母国でも
導入してみました。
サンタクマーラ小学校で、社会
ソムニードから学んだこととして、一時的ではなく、依存
見学の授業をはじめて、お年寄りとか、の人と子供と
関係ではなく、継続的に村の人に自立してもらう関係をつく
の交流が盛んでいます。それで、子供たちは自分の町
ることを考えているということ。「いつ手を引くか」をいつも
をしってもらえるようになり、いいところだと気付き
考えながら事業をしているとのゆみ子先生の言葉が印象的で、
ました。
そこから学んだことを表現した。
最近は、サンタクマーラ出身の大学卒業生で、戻っ
てきて村のブランド品を作り上げました!私達の村は
身近に存在する国内の在住外国人を支援することも、大き
蜂蜜の産地でもあり、蜂蜜を昔から作っています。卒
な意味で国際協力へとつながるのではないか。「外国人」とい
業生は蜂蜜を使用し、新しい美容ローションを発明し
う意識でなく、共に生き共に暮らす地域の仲間だと考えたい
ました。新しい商品ですが、都会でも売れています。
思いを込めた。
美容ローションから得た収入の一部は学校のパソコン
を買うために寄付されます。子供たちの成長に繋がっ
日本国内と海外途上国の両方で活動すること、ふたつの地
域を「つなぐ」ことも新しい国際協力のあり方として考えて
みたい。
ていくといいです。
日本の留学の中で、小野川村との出会いは一生の間
で忘れられないです。感謝しています!!
皆さんは元気で!!
できること・できそうなことから始める。
「志は高く、目標は低く」
(ゆみ子先生のお言葉より)
P.S. また日本に行きたいと思っています。今度、蜂蜜
のローションを持ってきます!
アリナより、愛を込めて
日本の地方の共通問題である少子高齢化に対して、お年寄
りと子どもの交流によって解決策を見出そうとする。未来を
担う子ども達が自分の村を大好きになることが、村の未来へ
と繋がるのではないかとの思いを込めた。
小野川村での活動後、感銘を受けた留学生のア
リナから竹内夫妻に向けた手紙である。母国(途上国の小さ
い村)に帰国してから、日本で経験したこと、自分の肌で感
たかさんとかねさんによる竹内夫妻の名演技(しかも広島
弁)と、ここには掲載できなかった絶妙なアドリブは、ゆみ
18
グループ発表
じたことを、出身の村で活かしている様子を表現している。
途上国と日本の田舎は同じような苦労を経験していること
に、グループのディスカッションを通じて気付いた。
人であり、現地でendogenous deve
l
opment (内発的(自発
的)な開発)を行っている様子を表現している。
アリナは、「そと(日本)」での経験が、自分の村を再発見
「そと(他国または国内の地元外の地域)」から「うち(自
することに繋がり、新鮮な目で自分の周りを見ることができ
国または国内の地元)」を見る経験と、そのことによる気づき
た。日本では外部者の立場から活動に関わったが、(サンタク
は、国際協力や持続可能な開発を考える上で重要な視点をも
マーラに戻った)アリナはあくまでサンタクマーラの内部の
たらすとの思いを込めた。
4.まとめ
劇中で提案されたソリューションは、それが村で実現可能かということよりも、グループメンバー自身の現実に即した提案であ
ることを重視して台詞に取り入れました。発表が「劇」である限り、想定や仮定は無限に許され、そのもとで理想を語るのは簡単
です。しかし、それを実現するには何らかの前提条件が必要となり、その前提条件が揃わない限りは実行不可能となってしまいま
す。そしてそれが、私達のグループが抱えていた課題だったのです。そこから前進するために、現実と向き合い、
「何もできない」
ではなく「今(未来)の自分に何ができるか」への意識改革を行い、劇中で自らの口から周囲に語ったことは、私達メンバーにと
って一歩前進に繋がったのではないかと思います。
グループ発表
19
UNCRDスタディキャンプ: アドバンストコース
グループ3
「環境起業家∼実行可能な環境ビジネスを提案する」
岩本麻美、清水雅子、辻川真央、所俊邦、沼田真、溝辺育代、山田芳弘
<メンバーで共有したアイデアの種>
持続可能な開発のために環境起業家という視点で私たちに
できること。
そのひとつとして、持続可能性でかつ良質なサービスや製
品を良い送りだし、起業家として成功するとともに、豊かな
社会を作り出す。
そのためのメンバー全員で環境ビジネスのアイディアの種
を出し合い共有化することから始めた。アイディアリスト作
りには視覚的に共有しやすいKJ法で行った。そして、それ
ぞれのメンバーが考える環境に配慮した製品やサービスなど
は、31に上り、アイディアリストが出来上がった。
このままでは発想の段階である。そこで、次の段階として
これらを有機的にむすびつける作業をおこなった。また、核
になる製品やサービスを選び出すため、『身近なもの、実用性がある、生活をより豊かにしてくれる』という観点に重点をおいた。
選び出されたアイディアの種は、次の5つであった。
○間伐材ビジネス ○薪ストーブ ○CO2の回収事業
○地域産エネルギーの自家消費 ○太陽光パネル 熱エネルギー
森林の崩壊による緑のダム機能の低下、木材の低価格による国産材の利用減少とそれに伴う間伐材の放置。資源の少ない日本に
とって未利用間伐材は貴重な資源であるとともに、森林が適切に管理されればCO2吸収源として有効な手段となりうるものであ
る。
<新たな環境ビジネスの検討>
ここまでの議論で、間伐材は現在の社会での大きな課題であるということを共有した。身近な森林の間伐材を身近な生活で利用
することができれば、地域循環型の新たな市場が開拓される。では、どうやって間伐材を活用する場を創出するのか? これには
間伐材のペレット化や間伐材を利用した椎茸づくりが議論されたが、手間がかかりすぎるうえ新規性が乏しい。既存の方法では持
続性のある事業にはならないことは、現状をみれば明白である。
議論の末、間伐材は木材のまま、薪としてエネルギー利用することで一致した。それは薪ストーブの事例が提案され、高価なが
らも愛好家は存在すること、市場があることが確認されたからだ。
間伐材の議論の少し前、熱エネルギーは家庭の消費エネルギーの半分程度を占めているため、家庭で熱エネルギーを生産するこ
との重要である、ということが話題に上がっていた。そのなかで、太陽熱温水器は費用対効果も高く、更に地元愛知にはチリウヒ
ータという企業があることがあがっていた。しかし、太陽熱温水器はお天気次第であり、最も熱エネルギーを欲する冬にはお湯を
作る能力が下がることが難点であった。
メンバーは、薪ストーブと太陽熱温水器の長所と短所に注目した。
費用対効果の高い自然エネルギーを利用した太陽熱温水器と、冬の寒い時期に部屋を暖める上に炎の揺らぎ効果による安らかな
時を与えてくれる薪ストーブ。これらを結びつけ、補完しあうことで、化石燃料を利用しない「自然エネルギー型ハイブリッド給
湯システム」(以下、新システム)が構築できるのではないか。
<実現可能性(技術面、費用面)の検討>
新システムの実現は可能であろうか。システムは既存の技術を応用し、結び付けた単純なものであるため、問題ない。では、費
20
グループ発表
用面はどうか。ごく一般的な家庭を想定し、消費者が購入したいと感じてくれる費用となるのか検討した。
◎新システムの想定経費
太陽熱温水器
約20万円
+ 薪ストーブ
約20万円
+ 設置工事費等
約20万円
= 約50万円+α
薪代金は、現状では捨てられているものを活用する方法を模索し、市町村や農林組合などから低価格で分けてもらうことを想定。
(実例あり)
◎現システム(ガスによる給湯システム)の経費
給湯設備
約10万円
+ ガス代
年間約6万円
× 10年間 = 約 70万円
以上より、10年以上使い続けることを想定すると、初期投資は高くとも、新システムは現システム費用面で優位性があること
が確認された。また、このシステムは地元の温水器メーカー、鋳物工場、林業、工事業者など、産業が衰退しつつある地方でもビ
ジネス化しやすく、地方公共団体も参加・協力(例:公共施設に導入、一般家庭の導入には補助金をつける、など)しやすい内容
となっている点が重要であった。
UNCRDアドバンストコース2日目【発表】
私たちは、竹内先生に実際に実行してもらえるようなもうけと雇用が存在する環境ビジネスのモデルを提案するため、「薪スト
ーブ」による環境ビジネスモデルを提案した。
暖房、お風呂1、料理にも使える形とした薪ストーブ2に関係するビジネスとして鋳物ビジネス、間伐ビジネス3、運輸ビジネス、
農業指導による灰ビジネス等が挙げられる中、発表では実際にビジネスに携わる人として林業従事者(木を切る人)、鋳物職人、太
陽熱温水器の会社、工務店、家庭、行政、環境社会起業家(NPO)とし、それぞれ役割分担し劇を使って発表した。役割分担と
して林業従事者を所、鋳物職人を清水、太陽熱温水器の会社員を岩本、工務店を沼田、家庭の主婦を辻川、行政の職員を山田、東
京の大学を出て地元に帰ってきた環境起業家を溝辺が行った。以下、若干報告と異なるが劇の流れを台詞を通して説明する。
行政職員:「本日はお足もと悪い中、タウンミーティングに
参加していただき誠にありがとうございます。皆様の意見
を今後のまちづくりの参考にさせていただきます。」
林業従事者:「私は林業をしているが、最近は伐採をしても
採算が合わず山はどんどん荒れていく一方で困っていま
す。」
鋳物職人:「私は鋳物を作っているけれど安い中国製品に押
されてしまって仕事がないんです。」
工務店:「最近、大型チェーン店が多くてうちのような地元
の工務店には仕事がなくて困っています。」
主婦:「主婦の立場から言うとガス代は高いです。あと、今
後は環境にも自分にもやさしいスローライフを送りたいで
す。」
環境起業家:「東京の大学を出て地元に戻ってきたんですが、
地元に職がなくて困っています。けれど、他の方の意見を
聞いたところ様々な仕事があるや問題を聞いたところ薪ス
太陽熱会社社員:「うちは太陽熱発電による製品を作ってい
トーブと太陽熱温水器のハイブリット型製品による環境ビ
るが、太陽光発電と比べるとマイナーで売れ行きが悪いで
ジネスを思いつきました。薪ストーブならば荒れた山手入
す。太陽熱発電による魅力をもっとみなさんに知ってもら
れすることで林業が活性化され、ストーブといった新商品
いたい。」
開発により地元鋳物産業の活性化や雇用増大が生まれ、薪
1 薪だけでは労力がかかるので、太陽熱温水器と薪ストーブのハイブリッド型を提案した
2 ペレットは作るのには技術が必要とされるが、薪は材木をそのまま利用できる。また、薪は間伐材等を利用することにより衰退している林
業の活性化つながる上、燃焼によるCO2の排出については、もともと木が吸収した分を排出するので±0となる。なお、対象を薪スト
ーブに興味がある人限定にすることで、薪の需要の増大による森林の乱伐を防ぐものである。
3 広葉樹の間伐材を使うことで薪ストーブの煙突が汚れにくい。間伐材利用による里山保全に加え、地元の森林、公園や街路の樹木の利用で
地産地消につながり地域活性化にもつながる。
グループ発表
21
UNCRDスタディキャンプ: アドバンストコース
ストーブと太陽熱温水器のハイブリット型を出すことで新
は環境社会起業家などが家庭菜園指導をします。」
たなビジネスチャンスが生まれ、地元工務店による取り付
主婦:「でも、お金がかかるし・・・」
け作業やメンテナンスにより地元でのビジネスチャンスが
行政職員:「ちなみにガス代は月いくらくらいですか。」
増え、家で使うお湯をすべて賄え灯油などと違って世界情
主婦:「だいたい月5000円ですかね。」
勢に左右されにない安定した材料費である上に薪ストーブ
鋳物職人:「薪ストーブはだいたい20万くらいかな。」
による木のぬくもりを感じながらもエコができ、行政が率
太陽熱会社社員:「太陽熱温水器もだいたい20万くらいで
先してきっかけを作り環境にやさしいモデルを作成して学
校への導入や補助金を出すことで地域が活性化され税収が
増えるだけでなくCO2の削減や間伐材の問題が解決でき、
環境社会起業家には今まで使われていない地域資源を使い
つくすことでビジネスチャンスにつながります。」
主婦:「でも、薪ストーブって薪をくべるのが大変そう
で・・・」
環境起業家:「薪ストーブだけでは大変ですが、太陽熱温水
器とハイブリットにすることで簡単になります。」
す。」
行政職員:「工事費など含めて初期投資が50万円ですね。
市としては5∼10万の補助金を出せます。」
環境起業家:「そうなるとガス代が浮くので8年で元手がと
れますよ。」
主婦:「それならおしゃれで環境にも自分にもやさしいスロ
ーライフがおくれますね。うちに設置します。」
環境起業家:「家庭だけでなく保育園・小中学校に設置して
校内の木拾いを子供たちに行わせることで環境教育にもつ
林業従事者:「それに薪ストーブはつけっぱなしができて朝
ながります。そして煙突が汚れやすい杉を使い行政の方に
あったかいですよ。それに薪を使うので乾燥しません。」
煙突掃除をしてもらうことで花粉症の被害も減ります。」
主婦:「でも、灰の処理に困るし・・・」
環境起業家「灰農法というものがあって、灰を家庭菜園にま
くことでおいしい野菜が作れますよ。灰を肥料にする方法
22
グループ発表
林業従事者:「薪ストーブを使うことで山が整備され、林業
が復活し山がよみがえりますね。それに山がよみがえるこ
とで川もきれいになりますよ。」
環境というテーマをビジネスチャンスのひとつと捉え、
環境というテーマをビジネスチャンスのひとつと捉え、
環境というテーマをビジネスチャンスのひとつと捉え、
環境というテーマをビジネスチャンスのひとつと捉え、
国際的な視点を踏まえつつ、地域づくりを展開していくために、
国際的な視点を踏まえつつ、地域づくりを展開していくために、
国際的な視点を踏まえつつ、地域づくりを展開していくために、
国際的な視点を踏まえつつ、地域づくりを展開していくために、
若者はどうあるべきかを考える二日間
若者はどうあるべきかを考える二日間
若者はどうあるべきかを考える二日間
UNCRDスタディキャンプ:アドバンストコース
「持続可能な開発のためのロードマップづくり」
完成編
48
23
24
持続可能な開発のためのロードマップ
6.
4.
1.
相羽
沼田
Self Fulfillment and
Social Contributions
辻川
川上
中島
渡邉
中川
野口
ま ち づく り
金本
国際協力
Community Development
坂
International Assistance
5.
社会貢献
所
溝辺
浜崎
山田
地域行政と環境起業家
清水
石坂
人間の安全保障
Local Administration and
Environmental Entrepreneur
小辻
Human Security
自己実現と
2.
持 続 可能 な 開 発 にむ け た ロ ー ド マ ッ プ:全 体 図
3.
野瀬
岩本
教育
ゲリン
Education
UNCRDスタディキャンプ:アドバンコース
2009年8月15−16日
UNCRDスタディキャンプ: アドバンストコース
持続可能な開発のためのロードマップ
25
中 川瑠 美
今の 研究に集 中する
ビジネススキルを身につ
ける(仕 事・資格)
国 際 協 力 の 組 織に身を
おく
( 金 銭 )価 値を作り出 す
力やスキルを身につける
自分自身では抜け出 せない 悪
循 環 の 環 境 で 生きる人々 が 、
「 幸 せ 」を 生 み 出し好 循 環 を
掴むサポート
人 も 笑 顔 に 、自 分 も
笑 顔 になる 、人 の 役
に立 つ 国 際 的 活 動を
行う
6.
自己実 現と社 会 貢 献から
(沼 田 有 真)
1.
相羽康宏
日々英 語との ふれ合い
英 語スピーチ会に
継 続 的に参加
日々、実務経験を積上げ、
学習
都 市 計 画の 専 門 資 格を
取得
金本和也
国 際 協 力 / 環 境に関す
る仕 事に就く
英 語を学 びながら面 接の
練習をする
いくつかの 仕 事( 立 場 )
を経験する
5時起き、30分走り、
23時就寝
今の 仕 事とかかわりのある途
上 国 へ 行き現 地 の 情 報を得
る(インド、タイ、スリランカ、
ラオス、カンボジア、ケニア)
現 在 の 職 場で3 年 働き、
経 験 を 積 みスキ ル を 身
につける
途 上 国 の 現 場で効 果 的にコミ
ュニティ開発の仕事ができる
坂有祈子
世 界 の 子 ども が み ん
な学 校に行き、生き生
きと過ごせるようにな
る
2.
人間の安全保障から
(小辻英彰)
マネジメント経 験を
積む
国 際 協 力( 環 境 )のマネジメン
トのプロになる
社 会 経 済 の 要 因を問
わず、精 神 的に充 実し
た 建 設 的な 教 育 環 境
の 提 供を行う
国際協力経験を積む
国際協力
3 .教育から
(アレクサンドラ・ゲリン)
現 地(ネパール )との つ
ながりを強 固にしてネッ
トワーク、チャンネ ル を
広げる
途 上 国 に お けるまち づくりの
専 門 家になる
語 学 力 不 足を克 服
し、会 話力向 上
International Assistance
準備
アクション
戦略
最終目標
テーマ
2.
人間の安全保障から
(石坂貴美)
フェアトレードを通じ、
バングラデシュの 女 性
たちの自立と自分の自
立を確 認する
26
持続可能な開発のためのロードマップ
より多くの 住 民 が自
立した 生 活を自 分 の
力で行うことができる
ようになる
4.
まちづくりから(中島孝予)
自分 自身 では抜 け出
せない悪 循 環 の 環 境
で生きる人々が、
「幸
せ 」を 生 み 出し好 循
環を掴むサポート
1.
国際協力から(中川瑠美)
2.
Human Security
途 上 国 に 対して は 、初
等 教 育 に 重 点を置 いた
貧 困 撲滅対策をとる
ユニセフ、世 界 銀 行、ユ
ネスコ 、各 国 政 府 など
関連 組織に働きかける
修 士 号を取り、関 連 分 野
で実 務経験を積む
英語 堪能になる
国 内に対しては、貧 困 層
の 家 庭 支 援として、学 費
など 教 育 の 障 害となる
ものを取り除く
政 治 や 行 政 団 体に働き
かける
「持続可能な開発教育」
へ の 取り組みなど
提 案 できるネットワーク
の強 化
関連知 識の UP
世 界の 子どもがみんな学 校に
行き、生き生きと過ごせるよう
になる
小 辻英彰
石坂貴美
研究助成金の獲得
現 地 女 性と経 験を分か
ち合い、交流を深める
フィールドワークの 経 験
を積む
商品の品質を向上
国 際ビジネス科 通 学 中
に、ビジネス、貿 易 起 業
家 経 験 者 との ネットワ
ークづくり
組織管理、ビジネス、
貿易知識を身につける
組織を立ち上げる
(NPO、社会的起業)
フェアトレードを通じ、バングラ
デシュの 女 性 たちの 自 立と自
分の自立を確立する
人間の安全保障
社 会 経 済の 要 因を問
わ ず 、精 神 的 に 充 実
した建 設 的な教 育 環
境の 提 供を行う
準備
アクション
戦略
最終目標
テーマ
3.
教育から
(アレクサンドラ・ゲリン)
UNCRDスタディキャンプ: アドバンストコース
持続可能な開発のためのロードマップ
27
世 界 の 子どもがみ ん
な 学 校 に 行 き 、生 き
生きと過ごせるように
なる
2.
人 間の 安 全 保 障から
(小 辻 英 彰)
3.
Education
企業に対する働きかけ
地域密着型の水族館学芸員
の育成
多くの 年 齢 層 向 けの プログラ
ムの作成
水 族 館 、動 物 園 に 就 職 するた
めの知識習得と人脈作り
児 童 教 育に関する多くの 知 識
を吸収
日本 、アメリカ 、途 上 国などの
教 育スタイルについての勉 強
基 金(ファンド)の確保
資 金 確 保のために企 業や個 人
と提携
水 族 館 、動 物 園 の 環 境 教 育 の
多様化
岩本麻未
ニーズを分 析した上で、モデル 方
式を途上 国の 特定の地域に導 入
成 果を分 析したり、違う地 域に導
入したりして、方式を改善
各 国 で異 文 化 交 流 活 動をコーデ
ィネート
様々な 国 籍 の パ ートナーたち
との 合同実 施
教育の理想モデルの確 立
社 会 経 済 の 要 因を問わず 、精
神 的に充 実した建 設 的な教 育
の 提 供を行う
アレクサンドラ
ゲリン
教 育
周りの 環 境を整え、維 持する
具 体 的 には、今 の 仕 事 、経 済
的安定、家庭環境など
教員になるための学 びは勿論、
今の 仕 事も含めて、自分を「よ
り善く」改 善していくための 学
びを怠らない
精 神 的にも理 念 的にも技 術 的
にも「 豊か 」な 教 員となり、人
とかかわり合う中 で 、さらに自
分の可能性を探っていく
自 分とつ な がりの ある人 が 豊
かに生きることに寄 与できる人
間となること
野瀬樹希
準備
アクション
戦略
最終目標
テーマ
28
持続可能な開発のためのロードマップ
地 域 の 人々に「 役 立
つ 」と 認 められる 水
の専 門家になること
英 語力を向上させる
生物多様性条約第10回締約
国 会 議( C B D / C O P 1 0 )の 勉
強 会に出る
ソムニードの 研 修に行く
地方公務員になる
N G O 活 動や地 域 活 動に積 極
的 に 参 加して 、住 民 の ニーズ
にあったものを考える
アンテナをたくさんはる
先駆者のわざを盗む
経験を積み、自分の強みを
〈プロ〉レベ ルにする
地 域 住 民 を 主 体 に 、行 政 、民
間と協 働して 、負 担 が 一 箇 所
に 集 中 せず 、開 発と保 全 が 均
衡するような政策を作る
プレゼンやファシリテーション
の 能 力を高め、現 場をじっくり
知る
渡邉俊幸
コミュニティの 力を引き出す手
伝いのプロになる
辻川真央
自立 的 地 域 経 済の 再
生をし、税 収を確 保し
日本 の 財 政を健 全 化
する
中島孝予
(山田芳弘)
エネ ル ギー の 自 給 自
足ができるまちづくり
多 面 的 情 報 収 集 、先 行 研 究 の
調査アンケート作成(F eas ab
ility S tudyによる分析)
先輩、上司と飲みに行く
社 会 資 源 の 創 出 、家 庭 訪 問 、
電 話 相 談の 実 施による情 報 収
集、サービス調整会議の実施
連携、調査研究、
スーパーバイズを受ける
地 域 保 健 相 談に頼ることのな
い自立した住 民づくりとその 体
制づくり
より多くの 住 民 が自 立した 生
活 を自 分 の 力 で 行うことがで
きるようになる
(清水雅子)
強 い 環 境 先 進 県 づく
り
(所 俊邦)
5.
地方行政と
環境起業家から
まちづくり
2.
人間の安全保障から
(小辻英彰)
世 界 のこどもが み ん
な 学 校 に 行 き 、生 き
生きと過ごせるように
なる
住 民 一 人 一 人が住みやすいま
ちを作る
1.
国 際 協 力から
(相羽康宏)
途 上 国 に お けるまち
づくりの 専 門 家 にな
る
住 民とい い 話し合 い ができる
ようになる
川上 七 恵
生物多様性条約第10回締約国
会議(CBD/COP10)で世界の人々
と話し合う
6.
自己実 現と社 会 貢 献から
(野 口 宏)
4.
Community Development
準備
アクション
戦略
最終目標
テーマ
収 益とやりがい の 両
方を実 現
(溝辺育代)
UNCRDスタディキャンプ: アドバンストコース
持続可能な開発のためのロードマップ
29
清水雅子
U N C R D セミナ ーなど
で自己研 鑽
実践の場で学 ぶ
今 の 仕 事( 昼・夜 )を 整
理し、時間と知 恵を生む
アドバンストコースでの
プランを更に練り、実現
所さんなど、アドバンス
トコースのメン バーとタ
ッグを組む
経 済 産 業 省との 協 力 体
制の 確立
強い環 境先 進県づくり
継 続 可 能 な 環 境ビジネ
スモデルづくり
5.
所 俊邦
竹 内ゼミを聴 講
里山保全(日進ニシカネ)
に参加する
地域 資 源の 活用
山田芳弘
我が家をスーパーエコ住
宅に改 修し、情 報を発 信
する
自 然 エネ ル ギー 推 進 計
画を作る(補助作業)
太 陽 光 や 小 水 力などの
自 然 エネ ル ギー の 最 大
活用
エネ ル ギー の 自 給 自 足 ができ
るまちづくり
地域行政と
環境起業家
自立 的 地 域 経 済 の 再 生をし、
税 収を確 保し日本 の 財 政を健
全化する
Local Administration and
Environmental Entrepreneur
竹 内 ゆ み 子 先 生との
再確認
社 内ミーティングを企
画する
現 状 整 理を目 標 に 掲
げる何 事 も 社 内 全 員
で行う
事 業 、資 料 、名 刺 を持ち
歩く
機 会 があればあちこちに
出かける
今やっていることをあち
こちで話す
お客を増やす
たくさんの 人に知って
もらう
収益とやりがいの両方を実現
清辺育代
準備
アクション
戦略
最終目標
テーマ
2.
人間の安全保障から
(石坂貴美)
フェアトレードを通じ、
バングラデシュの 女 性
たちの自立と自分の自
立を確 認する
6.
30
持続可能な開発のためのロードマップ
4.
まちづくりから
(中島孝予)
知識、経験の体系化
論 文などの整理
いろいろな 活 動 経 験を
積み、自分に適したでき
ることを探す
いろいろな 人 に 出 会う
世界を知る
人脈の維持、拡大
情報収集
社 会 構 造 の 変 化 やニー
ズを予測
地 域 の 人々 に「 役 立 つ 」と認
められる水 の 専 門 家 になるこ
と
野口 宏
自己実現と
社会貢献
より多くの 住 民 が自
立した 生 活を自 分 の
力で行うことができる
ようになる
対 外 的 な アピー ル ポ
イントを確保
沼田有真
4.
まちづくりから
(渡 邉 俊 幸)
コミュニティの 力を引
き出 す 手 伝 い の プロ
になる
誰 に 何 をしたら最 善 か
を考える
人も笑顔に、自分も笑顔になる、
人 の 役に立 つ 国 際 的 活 動を
行う
Self Fullfilment and
Social Contributions
教授になる
浜崎裕吏
5.
地方行政と
環境起業家から
(溝辺育代)
現 在 の 秘 書 業 務を頑 張
る
教 授 の 事 務 、雑 務を一
手に受け持つ
自分の勉強も頑張る
自 分 なしでは 教 室 運 営
ができなくなる
研究の成果を出す
収 益とやりがい の 両
方を実 現
準備
アクション
戦略
最終目標
テーマ
3.
教育から(野瀬樹希)
自 分とつ な がりの あ
る 人 が 豊 か に 生きる
ことに 寄 与 できる 人
間となること
UNCRDスタディキャンプ: アドバンストコース
UNCRDスタディキャンプ:アドバンストコース∼持続可能な開発のためのロードマップづくり (ステップI, II)
私が最終的に達成したいと思っていることは
『 』です。
外部要因
その目標達成にむけて、
目標達成の障害となる周りの要因
(T)
自分自身と自分を取り巻く環境を
目標達成にむけてやろうとしていることに有利な環境
(O)
分析してみると・・・・
・
・
・
・
・
・
内
部
要
因
私
の
長
所
︵
S
︶
私
の
短
所
︵
W
︶
【SO戦略】
【ST戦略】
【WO戦略】
【WT戦略】
・
・
・
・
・
・
* 分析の対象は、自分自身でなくても、自分の属している地域や、団体、会社やNGOでも結構です。
** 各分析は1個以上、3個程度。
***【SO戦略】などの戦略は、キャンプの期間中に作成します。
持続可能な開発のためのロードマップづくり
(ステップII, III)
最終目標
戦略
具体的な
アクション
そのための準備
SWOT分析とロードマップ用紙
31
UNCRDスタディキャンプ: アドバンストコース
UNCRDスタディキャンプ: アドバンストコース報告書
持続可能な開発のためのロードマップづくり
2010年3月
編集:国際連合地域開発センター(UNCRD)
名古屋市中村区那古野1-47-1
名古屋国際センタービル6階
TEL:
(052)561-9377
FAX:
(052)561-9375
発行:国連センター協力会
名古屋市中区栄2-1-1 日土地名古屋ビル1
5階
財団法人中部産業・地域活性化センター内
TEL:
(052)221-6421
FAX:
(052)231-2370
32
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