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啓発活動 - 日本製薬工業協会

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啓発活動 - 日本製薬工業協会
2011
啓発活動
ENVIRONMENTAL
REPORT
Training & Motivation
環境安全委員会では、
外部講師を招いて行うセミナーや
す。また、定期的に発行する
「かんきょうニュース」、環境や
技術研修会の開催あるいは、研究会などの機会を通じて、
安全衛生に関する取り組み状況に関する調査活動を行い、
会員企業が取り組む環境保全活動に関する事例発表を行
会員企業から得られた情報を冊子等にまとめて情報発信
うことにより、
会員各社が情報を共有することで、意識向上
しています。
と効率的な課題解決に結びつけていくことを目指していま
調査報告書の発行
環境安全委員会では、
4月に開催される総会で環境および安全
また、
経団連自主行動計画
(地球温暖化対策および循環型社会
衛生に関する年度計画を審議・決定し、
計画的な活動を推進してい
形成)
に参加しており、
この進捗状況や取り組み状況に関するフォ
ます。活動計画の進捗状況は、各専門部会が会員企業に対してア
ローアップを行い、
得られたデータや情報を報告書にまとめ、
経団
ンケート調査等を行い、
目標に対する達成度、
課題などを把握する
連に定期報告しています。
とともに、
報告書にまとめ会員企業にフィードバックしています。 環
環境報告書の発行
環
境
報
ENV
告
境
IR O
2010
書
NM
報
ENT
AL
告
REP
書
ORT
環境安全委員会では、製薬企業の環境や安全衛生への取り組
み方針や活動結果をまとめた「環境報告書」を1999年度より毎
年発行しています。本報告書は、製薬業界の環境や安全衛生へ
の取り組みに関する情報を開示することにより、ステークホル
日
ダーに対する説明責任を果たすとともに、会員企業や社会とのコ
本
日
製
薬
工
業
協
会
本
製
Japa
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薬
rma
工
ceutica
業
l Man
協
ufac
ture
会
rs Ass
ociation
ミュニケーションツールとなることを期待しています。
「かんきょうニュース」の発行
環境安全委員会では、
環境や安全衛生に関するセミナーや技術
研修会を実施し、その概要等を「かんきょうニュース」にまとめて、
会員企業に情報提供しています。
またこの情報は、
製薬協以外にも、
日薬連、
大阪医薬品協会、
東京医薬品工業協会が共同で利用する
コンピューターシステムである
「PRAISE−NET」
に掲載し、
広く医
薬品業界に配信しています。
事例集の発行
2008年度には地球温暖化対策を推進するために、
製薬協会員
員
企業の省エネルギー対策に関する取り組み事例を調査し、
冊子「省
省
エネルギー・地球温暖化防止事例集2008」
にまとめて会員企業に
に
配布しています。2009年度には、
2008年度に引き続き、
会員企
企
業の労働災害事例を調査し、
2008年度の事例と合わせ調査内容
容
を整理し、
156の事例を
「労働災害事例集 2009」
として取りまと
と
め、
会員企業に配布しました。
また、
2010年度は、
労働安全衛生に
に
関する法令と法令概要をまとめた一覧表を作成し、会員企業に配
配
布しました。
成果報告集の発行
セミナー、技術研修会などの環境安全委員会の1年間の活動
の活動に有効に活用されることを期待しています。なお、本成果
をCD−Rに取りまとめた成果集を作成して会員企業に配信して
報告集の作成には、セミナーや技術研修会等で講演、発表いた
います。成果集には、
セミナーや技術研修会などの幅広い情報が
だいた多くの方々の協力を頂いています。
掲載されており、会員企業が参加できなかった場合でも、委員会
が取り組んでいる活動に関する情報を共有することにより、自社
日本製薬工業協会 環境報告書 2011
26
10
研究会活動
製薬協では、それぞれの専門部会に専門的なテーマに
議定書総合対応策研究会」
「プロセス安全研究会」
「営業
対して取り組むために、専門委員以外の会員企業のメン
車両事故防止研究会」の3つの研究会を設置して取り組
バーが参加できる研究会を設置しています。現在、
「京都
んでいます。
環境安全講演会、環境安全セミナー、各種技術研修会の開催
環境安全委員会では、環境・安全衛生に携わる経営層や
会員各社の環境保全や労働安全衛生に関する専門的な技
管理部門の方々を対象とした環境安全セミナーや講演会あ
術や管理のレベルアップを図っています。
るいは、
技術研修会を開催しています。
これらの活動により、
2011年1月から2011年10月までに実施した環境安全講演会、各種技術研修会
環境技術研修会(2011年1月開催)
水循環系における
都市排水由来の
新規汚染物質への関心と対応
京都大学・流域圏
総合環境質研究センター
教授
生物多様性と製薬企業の
環境経営
㈱日本総合研究所
主席研究員
企業における効果的な
交通事故削減取り組みについて
㈱インターリスク総研 主席コンサルタント
田中 宏明 氏
これまでの水環境対策や対応技術の変遷と、
その結果どのように水環境が改善されて
きたのか説明。一方、
最近関心が高い「新規汚染物質」
について、
水関係者にどこまで
理解されているのか、
対応はどのようにすればよいのかについて解説。
環境安全講演会(2011年4月開催)
足達 英一郎 氏
生物多様性条約第10回締結国会議終了後の国内外の社会状況変化を踏まえ、
生物
多様性の問題が製薬企業に与えるインパクトと競争優位性を高めるための課題につ
いて、
情報開示と企業に向けられる関心などをまじえて解説。
安全衛生技術研修会(2011年7月開催)
貝塚 清士 氏
交通事故が製薬企業で減少していない現状から、
事故を減少させるための留意点に
ついて解説。まず、
トップが事故防止を率先してアピールし、管理者、従業員の良好な
人間関係を構築することの重要性を指摘。
これ以外に、
小さなミスの放置、
マンネリ化
した安全運転教育なども事故を減少できない要因とした。
安全文化醸成による
事故防止戦略 ∼労働災害から組織事故まで∼
慶応義塾大学 システムデザイン
マネジメント研究科 教授
高野 研一 氏
事故防止のためには、
安全文化が醸成した組織をつくることであり、
安全文化を醸成
するためのポイント、
事例などについて解説。安全文化醸成をむしばむ事項として、
モ
ラル
(会社への忠誠心)
の低下、
人間関係の希薄化、
利益優先主義、
モチベーションの
低下を指摘。ハード対策に比べ、人に絡むソフト対策は変化しやすく、
これを尊重し、
保っていくための考え方、
具体例について解説。
職場におけるメンタルヘルスと
復職プログラム
一橋大学保健センター
産業医
丸田 伯子 氏
メンタル疾患のために欠勤や病休をとる労働者が増加しており、社員がうつ病と分
かった際の対応方法と留意点について解説。初期のうつ症状と対応、
うつ病と分かった
際の関係者の連携や休暇に入る際の手続き、
さらには、
復職時の留意点、
さらには、
休
暇制度や支援制度などの人事的な施策についても解説。
省エネ・地球温暖化対策技術研修会(2011年10月開催)
震災後の社会・経済の変化を
踏まえた今後の地球温暖化対策
について
環境省地球環境局総務課
低炭素社会推進室 係長
震災を踏まえた今後の
省エネルギー政策について
経済産業省資源エネルギー庁
省エネルギー対策課
課長補佐
今井 亮介 氏
海老原 史明 氏
ビジネスの視点で斬る
∼ 震災後のエネルギーを
巡る動き∼
(株)
日本総合研究所
副主任研究員
佐々木 努 氏
震災を受け、国際交渉の現状と今後の国内対策の検討の動きについて説明。国際交
渉は、
公平かつ実効性のある国際枠組みの構築が最終目標としつつ、
カンクン合意の
着実な実施を進めていくことが日本のスタンスであること。エネルギー政策について
は、
再生可能エネルギーをエネルギー供給の大きな柱としたいとの考えが示された。
今後のエネルギー政策は、
「安定供給」
「経済性」
「環境適合性」
に加え、
「安全・安心」
に
考慮したエネルギー戦略が検討されるとの考えが示された。また、
革新的エネルギー
環境戦略では、
『 短期、中期、長期にに分けて数値目標を設定することが検討され、来
年度の「エネルギー基本計画」
に向けた考えが示された。
震災前と震災後におけるエネルギー政策の分析結果が示された。原子力発電への依
存度が下がれば、
電力料金は現状より20%以上上昇すると考えられ、
企業における今
後の省エネ対策は、
現場対応から経営の根幹に位置づけられる課題とすべきとの考え
が示された。
パナソニックにおける環境革新の
取り組み
パナソニック
環境エンジニアリング
(株)
ユニットマネージャー
北村 嘉明 氏
27
日本製薬工業協会 環境報告書 2011
パナソニックグループにおける省エネルギーへの取り組み事例を紹介。具体的には、
省エネ対策を経営指標に取り入れ、
トップダウンにより、
徹底したエネルギー使用量の
「見える化」
「技術専門家による監査」
「情報展開」などが進められたことや、
技術面での
具体的な取り組み事例が紹介された。
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