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000-高専表紙教員用加工編.eps

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000-高専表紙教員用加工編.eps
ものづくり技術者育成支援事業
創造実験Ⅰ 文鎮の製作マニュアル(案)
(加 工 編)
:教員用工程手順集
①学生にできるだけ段取り
(加工方法・加工条件)
を考えさせ、実力を 身に付けさせ
るように指導する
②設計の際の寸法既定条件内に仕上がるよう、
学生に加工精度の高い加 工を心が
けるように指導する
③学生にテキストの工程手順を予習させ、
その日行う段取りをイメージトレーニングし
てから加工するように指導する
④加工する場合、
学生に安全・精度・加工能率の3つを同時に満足させ ることを心
がけるように指導する
金沢工業高等専門学校
機械工学科
Kanazawa Technical College
Department of Mechanical Engineering
文鎮製作 工程手順集
1素材の切断(使用機械・往復鋸盤、帯鋸盤、旋盤)
加 工 概 要
1.素材を文鎮本体と取手に切断する。
往復鋸盤、帯鋸盤、旋盤の3通りの方法で切断す
る。
1) 往復鋸盤
バイスに素材を固定し往復する鋸刃で切断する。
加工方法・加工条件
1.本体の切断長さ
1) 素材に本体設計長さより2∼3mm長くケガキ線を
引く。
(次工程で両端面を切削加工する分だけ長くする。)
2.使用測定器
物差し:300mm
ノギス:200mm
3-1. 往復鋸盤、帯鋸盤で素材切断の場合
2) 帯鋸盤
バイスに素材を固定し帯状の鋸刃を回転させ切断
する。
1) 本体側をバイスに軽く挟む。
2) ケガキ線外側に鋸刃を合せる。
寸法確認後バイスに固定する。
3) 鋸刃のSW を入れ、ゆっくり素材に当て、加工する。
4) 2個に切断された素材
長い方=本体
短い方=取手(つまみ)
3-2. 旋盤で素材切断の場合
3) 旋盤
(1) 刃物台に突っ切りバイトを取付ける。
(2) 突っ切り加工
三つ爪チャックに素材を固定し突っ切りバイト
で切断する。
1) 素材の固定
本体側を三つ爪チャックに固定し、取手側を切り
離す。
(切断位置は三つ爪チャックから40mm位の位置に
固定。)
2) バイトの取付け
刃物台に突っ切りバイトを置き、バイト刃先を芯
出し台上面に合うようバイト下に敷板を入れ、高
さ調整する。
素材φ20の中心よりバイト位置が低いと、中心部
分にヘソが残る。
3) 主軸回転数:550rpm
4) 突っ切り加工
ケガキ線に突っ切りバイトの切刃左端を合せる。
前後送りハンドルを時計回り方向に送りワークを
切断する。
鋼材用の加工油を筆でバイトと、ワークに塗布す
る。
加工油:マーグプラスTH-10
4.長さの測定
各機械で切断した本体長さをノギスで測定する。
(取り代寸法を確認して置く。
)
1
文鎮製作 工程手順集
2本体端面加工(使用機械・旋盤)
加 工 概 要
加工方法・加工条件
1.旋盤で本体の端面を加工し、長さ寸法を仕 1.本体の長さ規定
160mm以上、200mm以下
上げる
1) 端面加工用切削バイトを取付ける。
寸法許容差±1.0mm
両端面は平面とする。
2.測定器:ノギス200mm
3.バイトの取付け
2) 三つ爪チャックにワークを取付ける。
端面切削用バイトを刃物台に取付ける際、刃先高
さは芯出し台ゲージの上面に合わせる。
(敷板でバイト高さを調整する。
)
φ20のセンターより低いと切削時センターにヘソ
が残る。
4.主軸回転数 :550rpm
5.ワークの固定
1) 三つ爪チャックに取付ける。
2) 加工する部分をチャックから40mm位出し固定する。
(加工材料径の約3倍まで)
3) 両端面を加工し設計寸法に仕上げる。
6.端面加工
4) 両端面角に面取り(C1.0)加工する。
1) 切削バイトの刃先を端面に接触させ、前工程の切
断面を約0.5∼1.0mm位切削する。
加工油:マーグプラスTH-10
2) 三つ爪チャックを緩め、本体の長さをノギスで測
定する。
(取り代を確認する)
3) 未加工の端面を加工する。
設計寸法より0.5mm位プラスに加工し、前工程の
切断面残りが無いか確認する。
4) 設計値長さに仕上げる
ワーク長さを測定し、プラスしている分端面を加
工し、設計寸法に仕上げる。
7.面取り加工
切削バイトの斜め部分を端面角に軽く合わせ、刃
物送りハンドル又は、前後送りハンドルの目盛り
をゼロに合わせ、ハンドルを面取り量分、右に廻
し、加工する。
2
文鎮製作 工程手順集
3本体のフライス加工段取り(使用機械・フライス盤)
加 工 概 要
1.フライス加工の段取り。
1) テーブルにマシンバイスを取付ける。
2) 正敷台を選定する。
加工方法・加工条件
1.マシンバイスの取付け
1) 位置決めキーの付いたマシンバイスを使用する。
2) テーブル上面とマシンバイスの裏面をウエスで拭
き、切屑等を挾まないようにする。
重量物であるからマシンバイスを移動台に乗せて
テーブルに取付ける作業は、慎重に取り扱う。
3) テーブルの真ん中の溝にキーを合わせ2本のボル
トで固定する。
ボルトは移動口金のアゴに当らない位置で固定する。
2.正敷台の選定
3) マシンバイスにワークを取付ける。
(例:底面5mm加工)
1) ワークφ20の中心位置はバイス固定口金上面高さ
より下で固定する。口金垂直面にφ20の中心位置
を挟む。
2) 正敷台寸法
バイス固定口金高さ(mm)から13mmマイナスし
た寸法を正敷台寸法にする。
3.エンドミルの取付け
固定したワークの上からプラスチックハンマーで
叩き下の正敷台に密着させる。正敷台が動かなけ
ればOK。
4) ミーリングチャックにエンドミルを取付ける。
1) エンドミル(φ25∼30各種)
スローアウエイ、ラフイング、スクエア、2枚刃、他
2) 取付け
①起動SWを切り回転させない。
②主軸回転数設定レバーを最低速の180rpmに合
せる。
③φ25以下のエンドミルは、コレットチャックに
軸部分を差込み、一体にする。
④コレットチャックをミーリングチャックに入
れ、エンドミルが落ちないよう片手で支え、反
対の手でミーリングチャック外周を反時計方向
に廻し、Rレンチでミ―リングチャク外周を増
し締めする。
⑤エンドミルにはウエス等を巻き手を損傷しない
よう取り扱う。
3
文鎮製作 工程手順集
4本体の外形加工(使用機械・フライス盤)
加 工 概 要
加工方法・加工条件
1.本体外周をフライス加工で文鎮形状に仕上 1.規定条件
幅:13mm以上
げる。
1) ワークの原点を合せる。
エンドミルをワークに接触させる。
幅の寸法許容差:+0.75mm、−0.00mm
面:完成品には1つ以上の曲面を残す。
2.使用測定器:ノギス150mm
3.機械加工条件
2) Z軸のマイクロカラー目盛りをゼロに合せる。
1) 主軸回転数 180rpm
2) 自動送り速度
荒削り加工 85mm/min
仕上げ加工 33mm/min
3) 切り込み量
荒削り加工 2.0mm
仕上げ加工 0.5mm
4.使用するエンドミル
φ25∼30各種エンドミル
(スローアウエイ、ラフイング、他)
5.本体のフライス加工
3) 底面をフライス加工する。
4) 上面をフライス加工する。
4
1) フライス盤左側電源をONにする。
2) Y軸ハンドル右下の起動SWをONにする。
3) ワーク高さの原点合わせ
①X軸:ワークをエンドミルの刃先10mm位の位
置に合わす。
②Y軸:ワークをエンドミルの真下位置に合せる。
③Z軸:ハンドルをゆっくり時計方向に廻し、エ
ンドミルの刃先がワークに軽く接触した位置に
マイクロカラーの目盛りをゼロに合せる。
④X軸のテーブルハンドルを反時計方向に廻し、
刃先をエンドミルから離す。
4) Z軸を時計方向に廻し、切り込み量2.0mm分進める。
5) テーブルの自動送りSWを入れ、加工する。
加工油:マーグプラスTH-10
6) 加工面を順番に2面加工する。
7) フライス加工で発生したバリはヤスリ加工で除去
する。
文鎮製作 工程手順集
5本体の溝加工:1(使用機械・フライス盤)
加 工 概 要
1.本体上面中心部に溝加工:1を実施する。
加工方法・加工条件
1.溝加工寸法
長手方向中心部に幅20mm、深さ2mmの溝を加工
幅:20mm、深さ:2mm
する。
1) マシンバイスに前工程で加工したワークを固定する。 2.使用測定器 :ノギス150mm
(上面を上に、底面を正敷台に密着させる。
)
3.機械加工条件
1) 主軸回転数 270rpm
2) 切り込み量:荒削り加工:1.5mm
:仕上げ加工:0.5mm
4.使用するエンドミル
φ20各種エンドミル(2枚刃、スクエア、スロー
アウエイ、他)
2) エンドミルにワークのケガキ線位置を合せる。
5.ワークの溝加工
3) Z軸目盛り荒削り加工分の1.5mm進める。
4) 溝荒削り加工する。
(深さ1.5mm)
1) 溝加工する位置にケガキ線を引き、加工の目安に
する。
2) ワークをマシンバイスに固定する。
3) X、Y軸のテーブルを移動し、エンドミルをケガ
キ線位置に合せる。
4) 主軸起動SWをONにする。
5) 溝加工する位置でZ軸の原点を合せ、Z軸の目盛
りをゼロに合せる。
6) X軸のテーブルを固定する。
7) Y軸のハンドルを反時計方向に廻し、ワークをエ
ンドミルから離す。
8) Z軸のハンドルを時計方向に廻し、切り込み分
1.5mm進める。
9) Y軸(前後送り)のハンドルを手送りでゆっくり時
計方向に廻し、加工する。
(ワークに加工油を塗布)
加工油:マーグプラスTH-10
10) 加工後ハンドルを反時計方向に廻し、戻す。
エンドミルをワ―クから離す。
11) 主軸起動SWをOFFにする。
12) ノギスで左右の残り長さを測定し、位置ズレ分は
X軸を廻し調整する。
13) Z軸の目盛りを仕上げ分の0.5mm進める。
14) 主軸起動SWをONにする。
15) Y軸(前後送り)のハンドルを手送りで回転させ
加工する。加工後ハンドルを反時計方向に廻し、
戻す。
16) 主軸起動SWをOFFにする。
17) 溝加工で発生したバリは、ヤスリ加工で除去する。
5
文鎮製作 工程手順集
6本体の溝加工:2(使用機械・フライス盤)
加 工 概 要
1.本体上面中心部に溝加工:2を実施する。
幅方向中心部に幅5mm、深さ1mmの溝を加工する。
1) アキューセンターをワーク側面に接触させY軸の
原点を決める。
加工方法・加工条件
1.溝加工寸法:幅:5mm、深さ:1mm
2.使用測定器:ノギス150mm
3.機械加工条件
1) 主軸回転数 800rpm
2) 切り込み量
荒削り加工:0.7mm、仕上げ加工:0.3mm
4.使用工具
φ5エンドミル
コレットチャック
2) エンドミル切刃先端をワーク上面に接触させZ軸
の原点を決める。
3) 仕上げ加工用自動送りの設定をする。
(33mm/min)
4) 溝深さ0.3mmを自動送り加工する。ワークとエン
ドミルに筆で鋼材の加工油を塗布する。
6
5.ワークの溝加工
1) ワークをマシンバイスに固定する。
2) アキューセンタをミーリングチャックに取付ける。
3) X、Y軸のテーブルを移動しアキュ―センタの基
準面をワーク測面に近づける。
4) 主軸起動SWをONにする。
5) アキューセンタをワークに接触させ、徐々に真円
になり、急に偏心する直前の位置を原点にする。
Y軸目盛りをゼロに合せる。主軸センターからワ
ーク側面までの寸法は5.0mm。
6) 溝加工位置:5.0mm+10.0mm=15.0mm
Y軸の目盛りを15.0mm進める。
7) 溝加工する位置でZ軸の原点を合せ、マイクロカ
ラーの目盛りをゼロに合せる。
8) Y軸のテーブルを固定する。
9) X軸のハンドルを反時計方向に廻し、ワークをエ
ンドミルから離す。
10) Z軸のハンドルを時計方向に廻し、切り込み分の
0.7mm進める。
11) X軸(左右送り)の自動送り(85mm/min)レバ
ーを右側に倒し、荒削り加工する。
加工油:マーグプラスTH-10
加工後ハンドルを時計方向に廻し、エンドミルか
らワークを離す。
12) 主軸起動SWをOFFにする。
13) ノギスで前後の残り幅を測定する。
14) Z軸目盛りを仕上げ分の0.3mm進める。
15) 主軸起動SWをONにする。
16) X軸(左右送り)の自動送り(33mm/min)レバー
を左に倒し、加工する。
加工後レバーを戻し、早送りの左側ボタンを押し、
エンドミルからワークを離す。
17) 主軸起動SWをOFFにする。
18) 溝加工で発生したバリはヤスリ加工で徐去する。
文鎮製作 工程手順集
7本体の穴あけ、タップ加工(使用機械・卓上ボール盤)
加 工 概 要
加工方法・加工条件
1.本体中心部に穴あけ、タップ加工を実施する。 1.規定条件
(取手取付け用のタップ加工)
1) ケガキ加工する。
2) ポンチング加工する。
取手取付けネジ:M8(並目ネジ)
2.使用測定器
ノギス :150mm
ハイトゲージ:300mm
3.ケガキ、ポンチング作業
3) バイスにワークを固定する。
4) 穴あけ(φ6.8mmドリル)加工する。
ワークの幅、長さ方向の中心にケガキ線を引き、
ポンチを打つ。
1) 定盤の上にハイトゲージを立てる。
2) ハイトゲージのスクライバー下面を定盤面に接触
させ、ダイヤルゲージ指針をゼロに合せる。
カウンタリセットボタンを押し、ゼロにする。
3) ハンドルを廻し、幅寸法に合せる。
4) 左手でワークを金マスに押し付け、右手でハイト
ゲージベース部分を押さえ、ワークに対しスクラ
イバー先端を30°
に当てがい、平行に引き、ケガ
キを行う。
5) ワーク長手方向にも同様にケガキ作業を行う。
6) ケガキ線の交点にポンチ先端を当て、ハンマーで
ポンチ頭部を打つ。
4.穴あけ加工(タップの下穴加工)
5) M8タップ立て加工する。
1) φ6.8mmドリルをボール盤のドリルチャックに取
付ける。
2) ワークをバイスに取付け、ボール盤のテーブルに
乗せ、ドリル先端位置にワークポンチ位置を合わ
せ、バイスをテーブルに固定する。
3) ボール盤主軸回転数を930rpmにセットし、送り
ハンドルをゆっくり下げ、穴あけを行う。貫通穴
が貫ける間際は負荷が大きく掛かかるので、ゆっ
くり貫通させる。
加工油:マーグプラスTH-10
5.タップ立て加工(組タップを使用)
1) 万力にワークを固定する。
2) M8の組タップを先タップから順にタップハンド
ルに取付ける。
3) 垂直にタップ加工を行う。
加工油:塩素フリータッピングスプレー
7
文鎮製作 工程手順集
8取手つまみ部外径加工(使用機械・旋盤)
加 工 概 要
1.旋盤で取手つまみ部外径を加工する。
1) 切削バイトを取付ける。
加工方法・加工条件
1.取手つまみ形状
(例:つまみ部分円柱)
2.測定器:ノギス200mm
3.バイトの取付け
端面切削用バイトを刃物台に取付ける際、刃先高
さは芯出し台ゲージの上面に合せる。
2) 端面を加工する。
4.ワークの固定
三つ爪チャックに加工する部分をチャックから
40mm位出し固定する。
5.ネジ部の端面加工
3) 切削バイトの先端をφ20外周面に合せる。
1) 始動レバーで主軸を正回転にする。
主軸回転数:550rpm
2) 切削バイトの刃先を端面に接触させ前工程の切断
面残りがないよう約0.5∼1.0mm位切削する。
6.つまみ部外径加工
4) 前後送りハンドルの目盛りをゼロに設定する
5) つまみ部外径を加工する。
8
1) 切削バイト先端をφ20の外周面に合わせ、前後送
りハンドルの目盛りをゼロに合わせる。
2) 一旦ハンドルを左に廻し、刃先をワークから離す。
3) 往復台ハンドルを右に廻しワーク右側に刃先を移
動する。
4) 前後送りハンドルの目盛りを右に廻し、切り込み
量1.5mm進める。
5) 往復台ハンドルをゆっくり左に廻し手送りで取手
長さより、後工程で切断する分5mm位長く加工
する。
1)加工油:マーグプラスTH-10
6) 前後送りハンドルを左に90°
位廻し刃先をワーク
から離す。
7) 3)∼6)を繰り返し、つまみ部外径寸法より0.5mm
手前まで加工する。
8) つまみ部外径をノギスで測定する。
9) つまみ部設計値から測定値を引き、差異分を加工
し設計寸法に仕上げる。
文鎮製作 工程手順集
9取手ネジ部加工(使用機械・旋盤)
加 工 概 要
加工方法・加工条件
1. 旋盤で取手ネジ部外径とM8ネジを加工する。 1.取手つまみ形状
1) φ8.0外径を加工する。 2) φ8.0長さを加工する。
(例:つまみ部分形状円柱)
2.測定器:ノギス200mm
3.M8ネジ部の外径加工
3) 面取り加工する。
1) 始動レバーで主軸を正回転にする。
主軸回転数:550rpm
2) 切削バイト先端をつまみ部外周に当て、前後送り
ハンドルの目盛りをゼロに合せる。
3) つまみ部外径と同様の方法でφ8.0に仕上げる。
4.φ8.0長さ加工
1) 片刃バイト先端をφ8外周に合せる
2) 刃物送りハンドルを右にゆっくり廻し、設計値長
さまで加工する。
4) M8ダイスをダイスハンドルに取付ける。
5.面取り加工
1) 切削バイトの斜め部分で、φ8端面角と、つまみ
部分角にC1.5の面取り加工する。
6.M8ネジ加工
5) M8ダイスをワークにセットする。
6) M8ネジを加工する。
1) 主軸回転は停止させておく。
安全のため、SWを切っておく。
2) M8ダイス裏面をダイスハンドルの受面に当て取
付ける。
3) 心押し台にドリルチャクを取付けチャックハンド
ルでチャッキング部先端をφ10位まで開く。
4) ワークにM8ダイスのネジ部分を当て、心押し台
のドリルチャクでダイス裏面を押し、ダイスの傾
き防止を図る。
5) ワークとダイスに加工油を塗布する
加工油:塩素フリータッピングスプレー
6) ダイスハンドルを時計方向に廻し、ワークにダイ
ス先端が食い付き始めたら、心押し台をテーブル
右端へ戻す。
7) ダイスハンドルを廻しネジを切る。
(ダイスに負荷がかかれば一回転戻しながら加工
する)
9
文鎮製作 工程手順集
10取手つまみ部端面加工(使用機械・旋盤)
加 工 概 要
1. 旋盤で取手つまみ部長さと端面を加工する。
加工方法・加工条件
1.取手つまみ形状(例:つまみ部分円柱)
1) 突っ切りバイトを取付ける。
2.測定器:ノギス200mm
3.バイトの取付け
突っ切りバイトを刃物台に取付ける。
刃先高さは芯出し台ゲージの上面に合せる。
4.つまみ部分の突っ切り加工
2) ワークを突っ切り加工する。
3) つまみ部端面を加工する。
1) 始動レバーで主軸を正回転にする。
主軸回転数:550rpm
2) 突っ切りバイトをつまみ外周に0.5mm位まで近づ
ける。
3) つまみ長さ寸法より0.5mm位長い位置に、往復台
手送りハンドルと刃物送りハンドルを操作し、バ
イトの先端右端を合せる。
4) バイトとワークに加工油を塗布する。
加工油:マーグプラスTH-10
5) 前後送りハンドルを右方法に廻し、ゆっくり突っ
切り加工する。
6) 主軸回転を停止させる。
7) 切り離された取手を取り出す。
8) 往復台ハンドルを右に廻し三つ爪チャックから離
す。
9) 三つ爪チャックから素材を外す。
5.つまみ部端面加工
4) つまみ部角に面取り加工する。
1) 三つ爪チャックにφ8部分を挟む。
2) 始動レバーで主軸を正回転にする。
主軸回転数:550rpm
3) つまみ端面中心部付近に切削バイトを接触させ刃
物送りハンドルを右に廻し、中心部まで送り、中
心部からハンドルを左に廻し外周まで戻す。
4) つまみ部長さ設計値から測定値を引き、差異分を
加工し、設計寸法に仕上げる。
6.端面角に(C1.5)面取り加工
端面角に往復台手送りハンドルと前後送りハンド
ルを操作し、切削バイトの斜め部分で端面にC面
加工する。
10
文部科学省委託事業
■「ものづくり技術者育成支援事業」
(平成19年度)
■「産学連携による実践型人材育成事業」
(平成20年度から名称変更)
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