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Japan Gear Manufacturers Association vol. 44

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Japan Gear Manufacturers Association vol. 44
Japan Gear Manufacturers Association
News
vol.
44
平成28年3月号
日本歯車工業会誌
CONTENTS
●
年頭にあたり 澤田会長
2
●
研究室紹介 広島大学
●
年頭所感 経済産業省 佐脇課長
3
●
経産省便り
10
●
賀詞交歓会( 東京 )
・懇親会( 大阪 )
4-5
●
歯車・歯車装置各種統計
11
●
活動報告
・新春特別記念講演会( 久保先生講演会 )
・賀詞交歓会
・西日本支部新春講演会( 森脇先生講演会 )
・懇親会
9
12-14
・理事会報告( 第4回 )
・ 委員会トピックス
・ 経営研修会・新規入会員紹介1社・規格関連トピックス
●
委員会報告(ギヤカレッジ企画・運営委員会 ) 6
●
歯車技術基礎講座協賛
7
●
会員企業紹介 株式会社セイサ
8
・今後の行事予定・6月号予告・事務局だより・会員訃報
●
編集後記・協賛広告 アムテック有限会社
15
●
会員名簿・入会案内
16
年頭にあたり-自ら成長路線を切り開こう-
( 一社 )日本歯車工業会 会長 澤田 豊
平成28年の新 春を迎え、謹んで
そして最も重要な着眼点である技術開発力について。
お喜びを申し上げます。
歯車は技術的に成熟しているかのように思われていますが、全
本年はアベノミクス4年目を迎え、
くそうではありません。歯車装置の高信頼性、小型化、低騒音
正に成長路線に乗せる正念場の年
化の新たなニーズに対し、近年、新たなシーズである加工法が
と言えます。
提案され、グローバルな開発競争に入っています。
昨年は当工業会も円安の恩恵を受
当工業会は、産学連携をベースに、パワーの集中を図るための
け、収益は改善されたものの、量の
コーディネイト機能を果たしていきます。
拡大にまでは至っておりません。
これを、ダイナミックな成長路線に乗せるには、経済政策に頼
これら、成長戦略を具体化していく上で、人材の育成が重要
るのではなく、自ら切り開いていく必要があると思います。つ
なことは言うまでもありません。
当工業会は、
ギヤカレッジと言
まり、各社の成長戦略を具体化していく年であります。
うトップレベルの講師陣と豊富な実習を有する他に類を見な
その着眼点は2つあると考えます。1つは技術開発力。2つ目
い教育システムを九州大学より受け継いでおります。これを永
はグローバルな展開力。
続させ発展させることが、将来に渡り競争力を高める根幹と考
え、力を注いでまいります。
まず、グローバルな展開力では、米国市場の重要性に変りは
ありませんが、中長期的にみた中国市場の重要性が一段と増
機械工業の要素部品である歯車は、今後も、商品の信頼性
してくるものと思われます。これは、中国自体が、世界の工場か
と出来栄えを制する重要部品でありつづけると思います。当工
ら内需での成長に変質しつつあるからで、当工業会としても、
業会はグローバルに競争力のある歯車を提供していく、と同
昨年8月に開催した中国歯車工業会との交流などを活用し、
時に、会員企業にとって魅力を実感できる工業会にしていきた
情報交換をより密にしていく場を提供していきます。
い。関係各位のご支援、ご協力をよろしくお願い申し上げます。
2
年頭所感
経済産業省製造産業局 産業機械課長 佐脇紀代志
平成28年の新春を迎え、
謹んでお
おります。
こうした課題の解決策として、
デジタルとリアルを融合
慶び申し上げます。
させた新たな技術革新が大いに期待されており、
とりわけ、
その
安倍政権が発足してから3年が経
中核として、
デジタル技術、
メカトロ技術、
人工知能等の総合力
過しました。この間、
デフレ脱却と経
を詰め込んだロボットが注目されます。
昨年は、
安倍総理の下に
済再生を最重要課題とし機動的に積
設置した「ロボット革命実現会議 」で「ロボット新戦略 」を取り
み重ねてきた経済政策の結果、
雇用・
まとめ、
2月には、
日本経済再生本部において、
これを政府方針と
企業収益は改善し、
それが消費・投
して決定しました。
また、
5月にはこのロボット新戦略の推進母体
資に結びつくという経済の「 好循環 」が生まれつつあります。
として
「ロボット革命イニシアティブ協議会 」が設立されました。
また、
国際的な事業環境の面でも、
行きすぎた円高の是正に
産業分野のみならず、
農林水産、
食品、
医療・福祉、
建設、
社会イ
続き、
TPP協定の大筋合意がなされ、
大きな弾みとなることが期
ンフラなどの様々な分野から産学官の意欲あるメンバーが参画
待されます。TPP協定に参加する11か国に向けた工業製品輸出
し、
地に足のついた多様な活動が展開されています。
政府として
総額
( 約19兆円)
の99.9%について関税が撤廃されるほか、
ルー
は、
この協議会と協働し、
2020年までの5年間を「 ロボット革命
ル整備等の面で改善される項目も多々あり、
国内で質の高いも
集中実行期間 」と位置づけ、
ロボットの市場規模を2.4兆円に拡
のづくりを行う我が国企業の海外への一層の飛躍に向け大き
大することを目標に、
我が国を世界のロボットイノベーション拠
く貢献することが期待されます。
点とするロボット創出力の抜本強化、
多様な分野でのロボットの
さらに、
税制においては、
昨年度に着手した成長志向の改革を
利活用の促進、
そして、
ロボットを自律的に活用することを前提
さらに大胆に推進し、
法人税率を29.97%にまで引き下げ、
併せ
としたルールや国際標準の獲得・展開の3つを政策の柱として
て、
地域の中小企業による設備投資を支えるべく、
史上初の固定
推進してまいります。
資産税での設備投資減税も決定されました。
また、
ドイツのインダストリー 4.0や米国のインダストリアル・
雇用・企業業績の着実な回復など、
事業環境が改善しつつあ
インターネットなどに代表されるIoT等を活用した新たなもの
る今こそ、
我が国製造業においては、
設備、
人材、
イノベーション
づくりへの動きが起きています。
こうした動きをわが国でもチャ
を含め、
「 未来への投資 」をしっかりと行うことが重要です。
経済
ンスととらえ、
日本のものづくり力の飛躍につなげるべく、
IoT
産業省としても、
昨秋、
総理が表明された「 希望を生み出す強い
等の新しい技術を活用し、
生産性を高め、
新たな収益源を創出
経済 」の実現、
とりわけ、
我が国産業の稼ぎ頭である製造業の
する意欲的な取組を支援します。
生産現場や経営の状態の見え
競争力強化に向け、
これまで以上に支援してまいります。
る化により、
カイゼンが容易になるだけでなく、
データを起点と
企業の皆様には、
政府の各種施策も活用しつつ、
設備・技術・
した新たな製品やサービスの創出により、
稼ぐ力の向上に貢献
人材に対する未来に向けた投資に挑戦いただくことを期待しま
します。
す。
また、
活力ある企業のエネルギーを駆動力として、
裾野広く日
本経済全体の活性化へと着実に繋げていくことができるよう、
産業機械課は、
これからも皆さんの生の声を聞き、
それを産
賃上げや、
取引先企業に対する仕入れ価格の上昇などを含め、
業政策に反映させていきたいと思いますので、
良いアイディアや
社会と向き合うスマートな経営の実践に努めていただくことを
お困り事があったら、
気軽にお声を掛けてください。
改めてお願いします。
最後になりましたが本年が皆様方にとって更なる飛躍の年と
我が国は、
少子高齢化の進展と、
これに伴う人手不足に直面し
なりますよう祈念いたしまして、
新年の挨拶と代えさせていただ
ており、
特にものづくりの現場では生産性向上が強く求められて
きます。
3
平成28年新春特別記念講演及び賀詞交歓会の開催
〈 平成28年1月8日( 金 ) 於:東海大学校友会館「 富士の間 」〉
去る平成28年1月8日( 金 )、東海大学校友会館「 富士の間 」にて、平成28年新
春記念特別講演会及び新年賀詞交歓会を開催いたしました。
交歓会に先立ち、
「 歯車用鋼材の問題について 」と題して、久保愛三 氏
〈 京都大
学名誉教授、
( 公財 )応用科学研究所常務理事 〉よりご講演を賜りました。
会員・来賓も含め総勢110名の出席者は熱心に聴講し、盛況な講演会となりま
した。
最後に、阿部元会長・澤田会長より、会員の皆様へ来年度新規プロジェクトの参
画及びご協力をお願いし、講演会は終了いたしました。
講演風景
久保先生ご講演
阿部元会長挨拶
澤田会長挨拶
続く新年賀詞交歓会は、
約150名もの皆様にご出席いただ
競争力がある。
これらをどう維持していくのかが我々の課題で
き、
新しい年を祝いました。
ある。
」と述べられました。
ご来賓として、
宮沢洋一 自民党税制調査会長、
鈴木淳司 経
そして鈴木淳司経済産業副大臣より、
「 歯車工業会は日本の
済産業副大臣、
糟谷製造産業局長、
佐脇産業機械課長、
服部課
歯車そのものだと改めて痛感している。
申というのはにんべん
長補佐、
中嶋係長にお越しいただきました。
を付ければ伸びるという字になるように、
伸びていく、
目標に向
ご多忙の中、ご出席を賜りました皆様に厚く感謝申し上げ
かって進んでいくという意味だそうなので、
ぜひ経済の発展と
ます。
共にしっかり伸びゆく年にしていただきたい。
」とご声援をいた
まず、
澤田会長より皆様への新年のご挨拶とご来賓のご紹介
だきました。
ののち、
「 自ら活路を開いていくには、
優れた品質を保つ技術力
小原副会長の司会、
浅川副会長の乾杯の音頭ののち、
歓談の
が問われる。
小さな団体ではあるが、
当会ではギヤカレッジなど
合間に今年度の新入会員の皆様から自己紹介をいただきました。
キラリと光る活動を展開している。
皆様方のご意見を集め、
より
ご出席された皆様同士による大変活発な交流が行われ、
例
魅力ある工業会に飛躍しよう。
」との言葉で開会いたしました。
年にも増して熱気と活力に溢れた、
新たな門出に相応しい賀詞
続いて、
来賓を代表して2名の方にご挨拶を頂戴いたしました。
交歓会になりました。
宮沢洋一 自民党税制調査会長より、
「 日本のものづくりは世
最後に、
猪村副会長の中締めの挨拶で、
平成28年新年賀詞交
界最高水準であり、
自動車、
素材、
産業機械、
工作機械など国際
換会が無事に終了いたしました。
澤田会長挨拶
宮沢税調会長ご挨拶
鈴木経産副大臣ご挨拶
4
小原副会長の司会
浅川副会長乾杯の音頭
宮沢税調会長 鈴木副大臣
経産省
糟谷局長 猪村副会長中締め挨拶
経産省
佐脇課長
経産省
中嶋係長
歓談風景
平成28年西日本支部新春講演会及び懇親会開催
〈 平成28年1月25日( 月 ) 於:大阪商工会議所「 末広の間 」〉
平成28年1月25日
(月)
、
大阪商工会議所「 末広の間 」にて、
引き続き懇親会が開催され、
ご来賓として、
近畿経済産業局の
平成28年西日本支部新春講演会及び懇親会を開催いたしま
森下製造産業課長、
大阪府商工労働部中小企業支援製造業振
した。
興の小山補佐をお迎えし、
浅川支部長の開会挨拶、
来賓挨拶、
大
最初に、
「 歯車技術の現状と将来への思い 」というテーマで、
阪精密機械㈱吉岡社長の乾杯の挨拶ののち、
歓談となりました。
森脇一郎氏( 京都工芸繊維大学教授 )よりご講演をいただき
宴もたけなわの中、
㈱植田鉄工所 植田社長の閉会の挨拶で
ました。大変わかりやすい切り口で歯車技術のご説明をいただ
終了となりました。
き、
大いに勉強になりました。
参加者はご来賓、
会員を含め40名となりました。
森脇先生
小山補佐ご挨拶
講演会風景
吉岡社長乾杯の挨拶
浅川支部長の挨拶
歓談風景
5
森下課長ご挨拶
植田社長閉会の挨拶
委員会報告
ギヤカレッジ企画・運営委員長 田中文彦
実学的なイメージが強いこともあってか、
日本の大学から歯車に関する講義が減少しています。
ギヤカレッジは大学における歯車技術教育の空洞化ともいうべき現状を補う存在として、
対象を会員に限定する
ことなく広く日本の産業界の歯車に携わる技術人材の育成に寄与しています。OJTに偏りがちな企業内教育を補完
するという意味においても意義ある事業であると考えます。
今回はギヤカレッジ企画・運営委員長として現在の活動
内容をご紹介するとともに、
ご協力頂いている関係者の方々への感謝と、
会員各社の今後の本事業へのご理解、
ご協
力
( 受講者の継続的派遣 )
を強くお願いしたいと思います。
有浦先生( 九州大名誉教授 )
①沿革
【 企業 】伊藤信夫( ㈱カシフジ )
、
稲垣輝昭( MHIハセック㈱ )
、
蔭
産業界における中核人材となる技術者の育成を目的に2005年に九
山二郎( ジヤトコツール㈱ )
、
熊谷文男( ㈱カシフジ )
、
笹岡茂史( ㈱
州大学大学院に、経済産業省の委託事業として「 ものづくりスーパー
小野測器 )
、
七野勇人
( コマツ )
、
園部浩之
( MHIハセック㈱ )
、
竹田
中核人材育成センター」
( 2008年からは九州大学の自立事業として
龍平( 大阪精密機械㈱ )
、豊澤雪雄( ファナック㈱ )
、鍋倉正和( 三
「 ものづくり工学教育研究センター」に改称 )
が設置され、
その中に「 歯
菱重工工作機械㈱ )
、
畑一志( 出光興産㈱ )
、
林田泰( トヨタ自動車
車製造コース 」が開講されました。諸事情により2011年より歯車工業
㈱)
、
藤本明夫
( 住友重機械工業㈱ )
、
津野正行
( ㈱不二越 )
、
森川邦彦
会が本講座を継承し今日に至っております。幸にして九州大学での開
( 日産自動車㈱ )
、
森川正宣
( 三菱マテリアル㈱ )
、
栁瀬吉言
( 三菱重
講以来11年間で延べ480名もの修了者を送り出し、
各社の中核技術者
工工作機械㈱(
)平成27年度実績 )
として活躍されております。
③ ’16年度の計画
・期間:6月上旬〜 2月下旬
②内容
・定員:マスターコース30名、
プロフェッショナルコース20名
1)
カリキュラム
・募集開始:3月中旬( 先着順 ) ギヤカレッジはマスター
・JGMA事務局にご照会頂ければ、’16年度のパンフレット等の
コ ース
( 基 礎 講 座 )とプ ロ
フェッショナルコース
( 応用講
資料をお送りします。
( 担当:石川 )
専門基礎講座( 平成27年度 )
tel:03-3431-1871 e-mail:[email protected]
座)
から構成されています。
マスターコースは、
基礎、
設計、
製造などの
・なお例年マスターコースは定員オーバーとなり、止む無くお断
講義( 必修 )
と実際にホブ切りや計測、
熱処理等の作業を体験でき
りするケースが生じる一方、
プロフェッショナルコースは比較的
る実習
( 選択 )
からなり、
のべ36.5日間のカリキュラムが設定されて
レベルが高いこともあってか定員割れとなることがあります。
います。
一方、
プロフェッショナルコースはよりレベルの高い講義であ
事業の健全な継続発展のためにもプロフェッショナルコース
り、
また、
トラブルシューティング等の実務的な知識も習得できるよう
の受講者派遣を是非とも検討願います。
なカリキュラムとなっており、
のべ13.5日間のコースです。
2 )講師陣
日本の学界、
産業界における歯車
基礎実習( 平成27年度 )
歯車トラブルシューテイング(平成27年度 )
最 後になりましたが、
分野のトップレベルの先生方から直
本事業の生みの親であり
接指導を頂いております。
育ての親でもある有浦泰
’
16年度の計画をご紹介します。
常 九 州 大 学 名誉 教 授を
( 敬称略 )
はじめ講師をお引き受け
【 大学 】井上克己( 東北大学名誉教授 )
、
梅﨑洋二( 九州大学 )
、
大
いただいている、日本の
島史洋
( 佐賀大学 )
、
加藤昭悟
( 元摂南大学 )
、
川崎一正
( 新潟大学 )
、
産学の有識者の先生方、
久保愛三
( 京都大学名誉教授 )
、
黒河周平
( 九州大学 )
、
小出隆夫
(鳥
また実習のために設備面、指導面でご協力いただいている久留米工業
取大学 )
、
小森雅晴( 京都大学 )
、
島地重幸( 岩手大学名誉教授 )
、
鈴
高等専門学校及びカシフジ、不二越、三菱重工工作機械、三菱マテリア
木俊男( 福岡大学 )
、
高木節雄( 九州大学 )
、
竹増光家( 諏訪東京理
ル、出光興産、大阪精密機械、豊精密工業の各社の皆様に改めてこれ
科大学 )
、
東﨑康嘉
( 近畿大学 )
、
永村和照
( 広島大学 )
、
藤井正浩
(岡
までの御礼と今後の引き続いてのご協力をお願いします。
山大学 )
、北條春夫( 東京工業大学 )
、松本將( 早稲田大学名誉教
授)
、
森脇一郎( 京都工芸繊維大学 )
、
吉田彰( 岡山大学名誉教授 )
6
「 歯車技術基礎講座 」開催報告 日本機械学会と協賛
去る11月19日~ 20日日本機械学会主催の「 歯車技術基礎講座 」を協賛いたしました。
久保先生を始め日本の歯車研究のトップグループ7名の先生方がそれぞれのテーマで
講義を行いました。
参加者は当会からの24名を含め54名でした。
初日には講師の先生方との懇親会を行い皆さん活発な意見交換をされていました。
黒河先生
1
日 程
2
2015年11月19日(木) ~ 20日(金)
場 所
東京工業大学 すずかけ台キャンパス
大学会館( すずかけホール )集会室1
3
次 第
11月19日
(木 )
【 1】
13:00 ~ 14:00
動力伝達システムと歯車装置
京都大学 名誉教授 久保愛三
【2】
14:10 ~ 15:10
歯車の幾何学的理解( 1)
基礎
広島大学 教授 永村和照
【3】
15:30 ~ 16:30
歯車の幾何学的理解( 2 )
実際
鳥取大学 教授 小出隆夫
【4】
16:40 ~ 17:40
歯車設計演習( 1)
幾何設計
18:00 ~ 19:30
ディスカッションタイム
( 講師との質疑応答並びに情報交換の場です )
11月20日
(金 )
【 5 】9:40 ~ 10:40
歯車の力学的理解( 1)
強度/損傷
京都工芸繊維大学 教授 森脇一郎
【6】
10:50 ~ 11:50
歯車設計演習( 2 )
強度
【7】
13:00 ~ 14:00
歯車の力学的理解( 2 )
振動基礎
東京工業大学 教授 北條春夫
【8】
14:10 ~ 15:10
歯車の加工法と検査 九州大学 教授 黒河周平
【9】
15:30 ~ 16:30
歯車材料と熱処理法,
高強度化法
岡山大学 教授 藤井正浩
久保先生
永村先生
小出先生
森脇先生
北條先生
藤井先生
7
会員企業紹介
株式会社セイサ
株式会社セイサ
沿 革
セイサの前身の大阪製鎖所が誕生したのは1916年、今年が
ちょうど記念すべき100周年にあたります。
当時はその名のとおりに船舶用の錨鎖を製造していました。
セイサの本社には今でも戦艦「 陸奥 」の錨鎖が展示されてい
ます。その後、第1次世界大戦の造船ブームにのって事業拡大と
多角化をすすめ1937年に日本の歯車業界の草分けともいえる
溝口歯車を買収し、今日の事業の柱である減速機ビジネスの
事業内容
礎を 築きました。その後も大型設備投資を進め、戦艦「 大和 」
や「 武蔵 」のための大型ウォームホイールの歯切を担当したと
【 機種 】
の記録も残っています。
また第2次世界大戦中は、
軍需工場とし
セイサの主力製品である一般産業用の大型増減速機には、大
て9工場、徴用工含めて人員は1万2千人の規模にまで達しまし
型コンプレッサや発電設備に使用される高速増減速機、また
たが、敗戦により民需への急転換を進めることとなりました。
官公需分野で高いシェアを誇る農業・河川ポンプ用減速機、
その後、朝鮮 戦争による特需やその反動を経て、1956年には
そして製鉄機械や樹脂機械等を駆動する産機用減速機等があ
神戸製鋼所の傘下に入りました。高度成長の波にも乗り世界
ります。またセイサが豊富な経験ノウハウを持つ立型大型遊星
のビッグ4を合言葉にレンクやフォークとの技術提携を積極的
減速機はセメントミルブームにのり
に進めました。そして1999年に住友重機械の傘下に入り東洋
当社の経営を支えてきました。これ
精密造機、植田歯車、精機工業所をグループ化して、住友重機
らの機種毎の要求に応える固有の
械の パワートランスミッ
技術ノウハウこそが当社の強みです。
ション事業のなかで、大型
【 生産設備 】
蒸気タービン駆動増減速機
領域をカバーする100%子
貝 塚 工場 には
会社として存在感をます
現 在、約160 台
ます高めています。
もの加工設備が
ありま す。さらに
戦艦陸奥用の錨鎖
昨年にはヘフラー
会社概要
社名
株式会社セイサ
英文名
SEISA Gear ,Ltd
創立
1916年( 大正5年 )9月25日
社長
荒木達朗
資本金
8億4067万円
従業員
263名
( 2015年9月末時点 )
本社・工場
大阪府貝塚市
営業所
東京、大阪( 海外営業含む )、広島
営業品目
社の歯車研削盤
Rapid4000LAIR
と1000XLを導入し、
ますます厳しくなる大型化、
高速化、
高精度
化要求への対応を着実に進めています。
【 販売、サービス 】
セイサ独自では国内3か所の営業体制ですが、
グローバルに
展開する住友重機械PTCグループの生産、
販売、
サービス拠点
一般産業用大型増減速機、各種カップリング、ウォーム
にお声をかけていただければ、
世界中のどこでも、
いつでもお客
減速機、SKKギヤモータ他
様の要求に応えることができます。
8
研究室紹介
広島大学大学院工学研究院 機械システム・応用力学部門 機械設計システム研究室
広島大学大学院工学研究院 教授 永村和照
広島大学工学部は旧広島高等工
業学校と旧広島市立工業専門学校
を前身とし、昭和24年に設立されま
した。広島市から東広島市への広島
大学の統合移転計画に伴い、他学部
の先陣を切って工学部は昭和57年
図1 インボリュート・
(1982年)に、広島市の北 東 約40に
サイクロイド合成歯形歯車
図2 非円形歯車( 楕円2葉歯車 )
位置する東広島市に移転しました。医学部・歯学部・薬学部を
除いた全8学部の統合移転は1995年(平成7年)まで続きまし
た。移転後の広島大学のキャンパスは敷地面積で全国2位の規
模を誇り、緑豊かな広大な敷地に、大学本部をはじめ、各学部
図3 非対称高歯歯形歯車
や大学院研究科の施設が点在しています。
2.非円形歯車の振動解析と運転性能向上
当研究室は、寺内喜男先生(故人)が京都大学から広島大学
工学部に着任され、昭和55年(1980年)に「 機械要素学研究
通常の歯車は円形形状を有しますが、円形でない非円形歯
室 」(当時の名称)を作られたことに始まります。寺内先生は京
車(図2)は非等速の回転運動が可能で、設備機械のカムや
都大学の会田俊夫先生の研究室で歯車の研究をされ、広島大
リンク等の機構に代わる部品としての使用が検討されてい
学着任直後は材料力学研究室を担当でしたが、歯車研究を本
ます。本研究では、非円形歯車の設計・製作法について研
格的に行われるために「 機械要素学研究室 」を立ち上げられ
究を行うとともに、その強度向上や振動・騒音低減など性
ました。筆者は、寺内先生の指導のもとで博士課程を修了し、研
能向上について理論的・実験的研究を行い、非円形歯車の
究室の助手に採用されてから現在に至っています。寺内先生の
高速での用途の拡大を目指しています。
3.歯車装置の効率向上と動力損失低減
広島大学定年退官後を引き継ぐ形で研究室の担当になり、現
在研究室は2010年4月から「 機械設計システム研究室 」に名
歯車装置には効率向上ばかりでなく、近年は動力損失そ
称を変更して、歯車装置の強度や耐久性、振動・騒音、動力伝
のものを低減することが課題になっています。歯車装置の
達効率、
運転性能向上や設計法を主なテーマとして研究を行っ
動力損失要因は種々ありますが、歯車の回転速度が高くな
ています。以下に研究テーマのうちのいくつかを紹介します。
ると、歯車による潤滑油のかくはん損失や風損がしばしば
問題となります。本研究では かくはん損失をいかに減らす
か、その低減方法の考案や開発に取り組んでいます。
1.インボリュート歯形に代わる高強度・
高性能な歯車の設計開発
4.非対称歯形平歯車の運転性能向上
歯車装置の小型軽量化への貢献を目的として、歯の曲げ
平歯車の歯形をかみあい面と非かみあい面が異なる非
強度、歯面強度および効率がいずれもインボリュート歯形
対称歯形(図3)とした歯車を設計し、歯たけを高く、かみあ
歯車よりも優れた特殊歯形(非インボリュート歯形)歯車(図
い率を2となるような歯車を製作し、歯車の振動・騒音を
1)を考案・開発し、実験や解析によってその優位性につい
減少させる研究を行っています。さらに、歯車対の荷重分担
て実証しています。現在は耐摩耗性を評価し、強度と併せ
を平準化させ、曲げ強度、ピッチング強度、スコーリング強
て設計指針を構築する研究や、歯車ポンプへの応用を目指
度にも優れた平歯車を開発することを目標に研究を行って
した研究を行っています。
います。
9
経産省便り
経済産業省 製造産業局 産業機械課 課長補佐 服部嘉博
前号より、
本欄では、
会員企業の皆様へ向けて、
経済産業省関連の補助事業、
各種支援策、
税制改正
の内容等について紹介しています。
今号は、
平成27年度補正予算において公募される通称「 ものづくり
補助金 」について、
皆様が理解を深めていただき、
ぜひ積極的に本補助金をご活用いただけますよう
紹介をいたします。
ものづくり・商業・サービス業新展開支援補助金
平成27年度補正予算では、製造業における「 ものづくり 」の
及びその各都道府県組織に確認等を行って下さい。
新事業を創出するため、試作品開発や生産プロセスの改善を
今回の特徴は、
「 サービス・ものづくり高度生産性向上支援 」
行う中小企業に向けて、設備投資を支援する補助事業を行い
として、補助上限額3000万円のコースが新設されたことです。
ます。この通称「 ものづくり補助金 」は、ここ例年、補正予算で
また、採択に当たっては、審査においての加点要素として①給
手当が行われていますが、これまでも毎年、採択のための条件
与総額増の取組、②TPP加盟国等への海外展開により海外市
と補助対象となる事業イメージにマイナーチェンジが行われて
場の新たな獲得を目指すとの場合は加点対象となることです。
います。
設備投資をご検討の場合、本補助金の積極的な活用をご検
今回の「 ものづくり補助金 」においても申請に当たっては、
討下さい。なお、工業会では、来る3月11日にこの内容も含めた
前年度と異なる条件や事業イメージとなる部分について、PR資
補助事業等に関する説明会を行う予定です。
皆様奮って御参加
料をご覧いただき十分に確認をされるとともに、必要に応じて
下さい。
本補助事業の補助金交付を行う全国中小企業団体委中央会
10
歯車・歯車装置各種統計について
1.
歯車工業会会員統計
257.8億円( 同94.3%、
85.2% )であった
( リーマンショック前
平成27年1月~平成27年12月ならびに平成22年~平成27年
の水準に対する回復を見るため「 平成20年6月比 」も記載 )
。
( 暦年 )
の工業会会員企業における生産統計調査結果。
平成27年1月~ 12月累計では、歯車単体および歯車関連製品
〈 生産高 〉平成27年12月の歯車単体および歯車関連製品を含
を含んだ生産高は2967.3億円( 前年比90.7% )
、歯車製品以
んだ生産高は、
232.4億円
( 前年同月比89.7%、
平成20年6月比
外は305.7億円( 同152.4% )
、合計3273.0億円( 同100.7% )
94.0% )
、
歯車製品以外は25.4億円
( 同176.9%、
45.8% )
、
合計
であった。
( 図1、
図2、
図3参照 )
生産額(H27.1-H27.12)
図1
図2
〈H27年12月/46社〉
350
110.0%
300
100.0%
生産額
(億円)
250
150
100
50
H
前年比
3
4
5
6
7
8
9
10
11
12
48
46
46
46
46
46
46
46
46
46
歯車単体合計
歯車組込製品
歯車製品外
合計
月(N )
生産額合計
2
48
月(N )
27
H
27
月(N )
26
1
48
月(N )
25
60%
年
24
年
H20年6月比
23
年
前年比
22
年
歯車製品外
年
歯車組込製品
その他 歯車関連製品
50.0
年
歯車単体合計
0
月(N )
46
80%
月(N )
46
60.0
70.0
月(N )
46
500
100%
月(N )
46
50.0%
120%
80.0
月(N )
46
1,000
月(N )
46
60.0%
月(N )
46
1,500
年
月(N )
46
140%
70.0%
平成
46
160%
90.0
2,000
平成
48
180%
100.0
平成
48
200%
110.0
平成
48
27
3,000
120.0
平成
12
130.0
80.0%
製品別 前年同月比
(%)
推移
(H27.1 - H27.12)
3,500
平成
11
月(N )
10
月(N )
9
月(N )
8
月(N )
7
月(N )
6
月(N )
5
月(N )
4
月(N )
3
月(N )
2
月(N )
年
月(N )
1
月(N )
0
図3
(%)
2,500
90.0%
200
生産額(暦年)
(億円)
その他 歯車関連製品
〈 需 要 先 〉昨 年12月の 需 要 先は、自動 車 産 業 向けが128.6
平成27年1月~ 12月累計では、
自動車産業向けが1664.6億円
億 円( 前 年 同 月比87.0%、平 成20年6月比142.1% )
、産 業 機
( 前年比92.1% )
、産業機械向け500.0億円( 同101.1% )
、建設
械 向 け39.9億 円( 同93.5%、
72.2% )
、建 設 機 械 向 け13.7億
機械向け184.4億円( 同87.6% )
、農業機械向け131.7億円( 同
円( 同70.2%、
91.4% )さらに農 業 機械12.3億 円( 同114.1%、
96.2% )
、
工作機械向け114.5億円
( 同114.9% )
、
家電・OA機器・
77.4% )
、工作機械10.1億円( 同107.7%、
101.3% )
、家電・OA
情報機器向け13.6億円
( 同144.0% )
であった。(図4、
図5参照)
機器・情報機器1.2億円( 同99.2% )
となっている。
図4
〈H27年12月/46社〉
需要先(H27.1 - H27.12)
図5
図6
需要先別 前年同月比
(%)
推移
(H27.1 - H27.12)
350
生産額(億円)
300
175%
250
150%
200
125%
150
100%
月
(N
11
月
(N
12
48
48
46
46
46
46
46
46
46
46
46
産業機械
工作機械
建設機械
50
120%
105%
2,500
110%
100%
2,000
100%
95%
1,500
90%
90%
1,000
80%
500
70%
85%
11
月
月
11
9月
月
生産高
8月
7月
月
6月
月
3月
2月
/
27
1
/ 月
12
H
H
26
10
前年比
歯車・装置の生産動向(暦年)
130%
110%
100
その他
3,000
115%
5
家電、OA機器、情報機器
140%
300
4
建設機械
平成27年
工作機械
3,500
120%
150
産業機械
4,000
350
200
平成26年
農業機械
(億円)
250
平成25年
自動車産業
図8
生産高の推移(H26/12-H27/11)
0
平成24年
)
)
)
)
合計291.0億円(107.4%)である(図6、
図7参照) 。
生産高
(億円)
億円(104.7%)、
歯車装置は185.7億円(109.0%)、
農業機械
図7
平成27年11月の生産高は、
歯車単体が105.3
)
2.経産省機械統計 生産状況( )内は対前年同期比
)
自動車産業
0
月
(N
月
(N
10
)
9
)
8
)
7
月
(N
6
月
(N
5
月
(N
4
)
46
その他
3
)
48 1
2
月
(N
27
)
)
46
12
月
(N
)
46
建設機械
11
月
(N
)
46
10
月
(N
)
46
工作機械
9
月
(N
)
46
8
月
(N
)
46
産業機械
7
月
(N
)
46
6
月
(N
)
46
5
月
(N
)
48
農業機械
4
月
(N
48
)
月
自動車産業
3
月
(N
年
1
2
月
(N
H
48 27
500
月
(N
25%
月
(N
0
1,500
1,000
月
(N
50%
2,000
H 年 月
(N )
75%
50
(N )
100
需要先別生産額
(暦年)
(億円)
80%
0
20年
21年
22年
23年
生産高合計
24年
25年
前年比
26年
60%
活動報告 今後の予定
理事会報告
平成27年度第4回理事会報告( 11月13日開催 )
去る11月13日( 金 )名古屋、ウインク愛知 13F 1308会議
1)各委員会報告( 規格、歯車技術研修検討、海外調査・対応、
室に於いて第4回理事会が開催されました。
広報、JGMAギヤカレッジ、技術、経営研修、総務 )
【 審議事項 】
2 )経済産業省・服部課長補佐様から新年度補助金事業、法
1)新規事業プロジェクトについて
人実効税率の引き下げ、固定資産税の見直しなどの説明が
澤田会長より目的及び基本方針の説明があり趣旨につ
あった。
いて了解された。3月理事会にて内容詳細報告予定。
3)各委員会活動状況及び各種歯車統計。
2 )日生団体保険契約統合について
小原副会長よりH28年他工業会との統合の説明があり、
統合のメリットが多く承認された。
3)新規入会会員承認について
経済の動き
リープヘルギアテクノロジー株式会社( ドイツ、ケンプテ
◆ 平成27年8月の鉱工業指数の動向(確報)
ン市 )の賛助会員入入会が承認された。
10月15日付 経済産業省鉱工業指数確報
【 協議事項 】
「 生産、前月比0.8%低下 」
1)会員数50%増についてのアイデア等について
経済産業省が発表した「 鉱工業(生産・出荷・在庫)
新規会員企業候補一覧表に基づきJGMANews最新号
指数確報 」によると、
季節調整済の前月比は、
生産が
やJGMAパンフレット等のツールを用いて正副会長と理
1.2%低下、
出荷0.7%低下、
在庫0.3%の上昇であった。
事を中心に各社に出向いて新規会員開拓を進める。会員の
◆ 10月の月例経済報告 (10月14日付内閣府月例経済報告)
皆さんには候補企業へのアプローチのご協力を是非お願
「 景気は、このところ一部に弱さもみられるが、緩や
いしたい。
かな回復基調が続いている。」
【 報告事項 】
委員会トピックス
( 12月~ 2月 )
委員会
委員長
トピックス
規格
浅川副会長
・H27年度第2回規格委員会開催( 2/12 ) 16年度活動計画を検討
JGMAギヤカレッジ
田中理事
・日刊工業新聞社の取材(2/3) 掲載時期調整中
技術
栄野理事
・今後の活動方向を検討中( 日常の現場発の困り事相談の受皿等 )
歯車技術研修検討
猪村副会長
・他団体活動調査( 中部歯車懇話会等 )
経営研修
菊地理事
・IoT講演会実施(2/26) 16年度計画検討中
海外調査対応
植田理事
・米国IMTSシカゴ展示会視察検討
(3月理事会で承認予定 )
広報
浅川副会長
・JGMANews編集委員会スタート 新規入会員勧誘活動
総務
小原副会長
・16年度予算策定中
12
経営研修会実施
平成27年11月27-28日富山市の株式会社不二越本社に於いて工場視察、講演会、資料館見学そして場所を移動し懇親会を開催
致しました。参加 者は38名
でした。
集合写真
浦田執行役員 関口部長
澤田会長挨拶
菊地委員長お礼の挨拶
新規会員のご紹介
2016年1月1日 リープヘル・ジャパン株式会社設立 〔 賛助会員 〕リープヘルギアテクノロジー株式会社
代表者:取締役 井口 清志
代表者:専務取締役 Dr. Christian Lang
Kaufbeurer Strasse 141 87437 Kempten,Germany
規格関連トピックス
JGMA技術規格には、ISO/JIS第1・第2分科会、JGMA規格
まろうとしております。
委員会、歯車計測部会及び成形プラスチック部会があり、それ
一方JISに関しては、昨年度、
「 円筒歯車-精度等級 第1部:歯
ぞれ活動を行っております。この中のISO/JIS第1・第2分科会
車の歯面に関する誤差の定義と許容値 」(JIS B 1702-1)の改
は、ISO/TC60 (Gear)の各コミッティーへ委員を派遣し、ISO
正案、及び「 歯車-FZG試験方法 第1部:潤滑油の耐スカッフィ
規格の制定・改正に日本の代表として、積極的に参加しており、
ング性能FZG試験方法A/8.3/90 」(JIS B 1760-1)の新規制
さらに必要に応じてISOに準拠したJIS規格の制定・改正を行っ
定案を作成し、日本工業調査会の審査を経て、近日中に発行さ
ております。
れる見込みです。また現在は、
「 円筒歯車-インボリュート歯車歯
現 在、ISO/TC60につきましては、円 筒 歯車 精 度(WG2)、
形 第2部:モジュール 」(JIS B 1702-1)の改正、及び「 歯車-研
ウォームギヤの強度(WG7)、円筒歯車の強度(WG6/15)、円
削後の表面焼戻しエッチング検査法 」(JIS B 1756)の改正に
筒ギヤの材料品質(WG14)、かさ歯車の強度(WG13)などの規
取り組んでおります。
格について議論されており、今後さらに、ホブカッタ(WG3)及
今後、これらの分科会・部会の活動状況のトピックスを紹介
び歯面の損傷に関する用語(WG4)の規格に関する議論が始
していきます。
委員会
委員長
目的
活動内容
ISO/JIS第1分科会
東洋歯車研究所
代表 加藤昭悟
ISO委員会に参画、対応するJIS
規格の制定
歯車精度、歯車用語、ベベルギヤ、ウォームギヤに関する規
格など
ISO/JIS第2分科会
広島大学大学院
教授 永村和照
ISO委員会に参画、対応するJIS
規格の制定
円筒歯車の強度・マイクロピッチング、材料、潤滑油に関す
る規格など
JGMA歯車規格
委員会
東京工業大学
教授 北條春夫
JGMA規格の制定
JIS化されない独自規格の制定。
親円筒歯車、強度規格全般など
( 国 )産業技術総合
研究所 高辻利之
歯車検査に関する規格のJIS化
歯車測定機の評価方法・受け入れ検査規格など
京都工芸繊維大学
教授 森脇一郎
プラスチック歯車規格のJIS化
プラスチック歯車の精度規格・強度規格など
歯車計測部会
成形プラスチック
歯車部会
13
今後の行事予定・お知らせ
( 2016.3.1 ~ 5.31)
*「第23回経営研修会
(経済産業省 平成28年度 支援施策説
*「 第59回 日本歯車工業会 通常総会 」
明会)」
・
「日本歯車工業会 新規事業プロジェクト説明会」
開 催 日:平成28年5月20日( 金 )~ 21日( 土 )
開 催 日:平成28年3月11日( 金 )
13:00 ~ 14:30 予定
開催場所: 調整中
*「 平成28年度 JGMAギヤカレッジ( 歯車技術講座 )」
開催場所: ホテル メルパルク大阪
*「 第24回 経営研修会 」
開 催 日:平成28年5月中旬開校予定
開 催 日:平成28年4月8日( 金 )13:00 ~ 予定
開催場所: : 全国各地
開催場所: 日本エリコンバルザース株式会社 静岡工場
JGMA News 第45号予告( 6/1発行予定 )
・
「 第23回経営研修会 」報告
をレポートします。
今回は、日本エリコンバルザース株式会社に訪問予定で
会報への皆様の貴重なご意見、ご要望をお待ちいたして
す。同社が得意とする、薄膜コーティング表面処理技術や窒
おります。どうぞ事務局までご一報ください。
化処理技術についての講演や、工場見学の様子、会員交流等
事務局だより
会員の皆様、
日頃は大変お世話になりあ
小澤征爾の師であった齋藤秀雄と共に今の桐朋学園の基を築
りがとうございます。
いた人です。2番目はブラームス交響曲第1番でこれはベートー
今回は私、
武田が担当いたします。
ベンの第10交響曲とも言われるくらいベートーベンを師と仰ぎ
私は結構多趣味な方ですがその中でも
完成まで20年も掛かったブラームス渾身の1曲です。
あの喜び
一番長く続いているのがクラシック音楽の
の歌によく似た旋律が出てきます。3番目はヘンデルのメサイ
鑑賞です。
中学生の時にドボルザークの「 新世界より」が好きに
アです。
フィナーレが有名ですが私は途中の約半分を占める合
なり、
大学の時は一旦フォークソングやニューミュージックそし
唱パートが大好きでいつもiPhoneに入れています。
てジャズに浮気をしましたが勤め始めてから暫くして再び戻って
コンサートもよく行きました。実演の柔らかな音を聞くと何
参りました。
とも温かな気分になります。また作曲家の物語を読んだり色々
好きな作曲家はブラームス、
モーツァルトそしてW.バードで
な指揮者、演奏家、オーケストラの組み合わせで1曲を聴き比
す。
好きなジャンルは交響曲、
協奏曲と声楽です。
一番好きな曲
べたり興味は尽きません。CDも3千枚を超えました。クラシッ
はモーツァルトのクラリネット協奏曲です。
理由は一番好きな評
ク音楽に関してお話がしたい方、ご質問
論家、
吉田秀和氏( 故人 )
が最も愛した曲だったからです。
氏は
がある方がいらっしゃれば遠慮なく事務
日本のクラシック音楽の評論に革命をおこした人で、
指揮者の
局、武田にお問い合わせ下さい。
会員訃報( お悔やみ )
ご逝去の訃音に接し、
ここに謹んで哀悼の意を表すとともに、
心よりご冥福をお祈り申し上げます。
正会員 株式会社三宅精機
創業者 三宅 武一 様( 享年90歳 平成28年2月5日永眠 )
14
編集後記
広報委員長 浅川泰秀
「 会員勧誘をしようにも歯車工業会には魅力がないからね。
」
理事会でよく聞く発言ですが、JGMAニュースをとおした情報提
供の充実を地道に続けていくことも対策のひとつと考えています。
しかし漸減傾向が続く正会員の一方で賛助会員は増え続け
ています。工作機械、
計測器、
工具、
熱処理等々、
我々の歯車、
減
速機ビジネスを支えかつ規格やギヤカレッジ等の公益事業の
受益者でもあるこれらの企業の中に、
我々の活動へのご理解と
ご支援を頂いている企業が増え続けています。
公益事業の資金
負担が重い現状の工業会にとっては大変有難いことです。
また昨年は2月のDMG森精機殿、
11月の不二越殿のように経
営研修会をとおして会員の視野を広げ、
新技術の知識を深める活
動にもご協力頂いております。JGMAニュースをはじめとする 様々
な広報活動をとおして正・賛助を問わず会員の裾野を広げていく
のが広報委員会のミッションであると考えています。
絵:浅川泰秀
協賛広告
15
( 一社 )日本歯車工業会 会員名簿
正会員
№
会社名
1
株式会社アサデン・ギヤー
3
株式会社浅野歯車製作所
2
4
5
6
7
8
9
10
11
12
13
14
15
16
17
18
19
20
21
22
23
24
25
26
27
28
№
岐阜ギヤー工業株式会社
31
協育歯車工業株式会社
株式会社浅野歯車工作所
30
株式会社アベックス
32
アムテック有限会社
33
株式会社池田歯車製作所
34
有限会社伊藤歯車製作所
36
株式会社イワサテック
38
宇野歯車工業株式会社
40
株式会社大阪減速機製作所
42
磯上歯車工業株式会社
35
株式会社稲坂歯車製作所
37
株式会社植田鉄工所
39
大久保歯車工業株式会社
大阪精密機械株式会社
41
43
株式会社大阪歯切工場
44
㈱小笠原プレシジョンラボラトリー
46
株式会社岡常歯車製作所
48
尾崎ギヤー工業株式会社
50
株式会社小名木川ギヤー
52
株式会社オージック
45
株式会社岡田歯車工作所
47
岡本工機株式会社
49
株式会社音戸工作所
51
株式会社カワグチキカイ
53
有限会社河島ギア製作所
54
菊地歯車株式会社
56
株式会社神崎高級工機製作所
会社名
29
55
№
株式会社ナミキツァーンラート
59
株式会社ニッセイ
株式会社ギヤテック
58
株式会社協和製作所
60
株式会社日下歯車製作所
62
株式会社共和歯車製作所
61
株式会社栗﨑歯車製作所
63
神戸歯車株式会社
64
株式会社古賀歯車製作所
66
坂西精機株式会社
68
株式会社島製作所
70
株式会社コウリツ
65
小原歯車工業株式会社
67
三輪工機株式会社
69
株式会社セイサ
71
株式会社精密歯研工業所
72
泉州歯車工業株式会社
73
滝沢歯車株式会社
75
株式会社東京テクニカル
77
株式会社常磐
79
大和歯車製作株式会社
74
株式会社ツバキE&M
76
株式会社ときわ歯車製作所
78
株式会社トヨフク
80
永田鉄工株式会社
82
株式会社長岡歯車製作所
81
株式会社中西製作所
83
株式会社ナゴヤギア
会社名
57
鳴滝工業有限会社
日本ギア工業株式会社
株式会社日本ジェット
株式会社ハーティス
MHIハセック株式会社
有限会社八龍歯車工作所
浜井産業株式会社
阪神動力機械株式会社
株式会社日立ニコトランスミッション
株式会社寳角ギヤー
株式会社前田精密製作所
株式会社マキシンコー
松本精機株式会社
株式会社三橋歯車製作所
株式会社宮川歯輪
株式会社三宅精機
株式会社都精機
名東歯車株式会社
DMG森精機株式会社
株式会社森歯車工作所
株式会社安川製作所
株式会社山崎歯車製作所
豊精密工業株式会社
株式会社ユニテックギア
株式会社淀川歯車製作所
賛助会員
№
会社名
№
会社名
№
1
アイシン・エーアイ株式会社
10
サンドビック株式会社
3
アヅミ株式会社
12
新日鐵住金(株)交通産機品事業部
株式会社オーネックス
14
2
4
5
6
7
8
9
アイシン・エイ・ダブリュ株式会社
株式会社恵美須屋工具製作所
グリーソンアジア株式会社
11
13
15
株式会社カシフジ
16
株式会社京二
18
九州精密工業株式会社
17
日本クリンゲルンベルグ株式会社
21
株式会社ブレビニジャパン
品川重工株式会社
20
清和鐵工株式会社
22
DTRJAPAN株式会社
24
23
竹田商事株式会社
株式会社東洋金属熱錬工業所
トヨタ自動車株式会社
会社名
19
25
株式会社ハーモニック・ドライブ・システムズ
三菱重工工作機械株式会社
ライスハウァー株式会社
ルーレン精密株式会社
リープヘルギヤテクノロジー社
日本エリコンバルザース株式会社
入会のご案内
日本歯車工業会は創立78周年を迎える歯車業界を牽引する
【 ご入会いただくと 】
日本のメーカー団体です。
● JGMA News(年4回発行 )
をお届けします。 ● 経済産業政策・
日本の最先端の歯車技術教育講座の一つである ”JGMAギヤ
助成制度等の情報、
歯車生産統計を早期に入手できます。 ● JGMA
カレッジ ”の運営、ISO,JIS,JGMA等の歯車規格の制定・改正、
ギヤカレッジ、
歯車技術基礎講座等を会員価格にて受講できます。
会員の経営力の向上、産学連携事業のコーディネート等を通し
● 当会規格( JGMA規格 )
を会員価格にて購入できます。 ● 総会、
て、歯車業界全体の発展を支援しております。
歯車製造メーカー以外の企業でも、
当工業会( 業界 )
にご関心
がある方には、
“ 賛助会員 ”
としてご入会いただけます。
詳細はお
問い合せ下さい。
編集発行
賀詞交歓会、
経営研修会等、
会員相互の情報交換や技術力・経営力の
強化をはかる機会に恵まれます。
お問合せ先
日本歯車工業会事務局 担当:武田
℡:03-3431-1871 Email:[email protected]
一般社団法人 日本歯車工業会
〒105-0011 東京都港区芝公園3-5-8 機械振興会館208号
Tel:03-3431-1871 Fax:03-3431-1872 ホームページ http://www.jgma.org
JGMA News 第 44 号 2016 年 3 月発行 (一社)日本歯車工業会
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