（3月発行）（PDF：558KB）

森林事務所と皆さんを結ぶ国有林情報／極力毎月発行
平
平成
成２
２６
６年
年３
３月
月 //№
№１
１０
００
０
の
から
宗
宗谷
谷森
森林
林管
管理
理署
署
礼
礼文
文森
森林
林事
事務
務所
所
皆さんは「割り箸」についてどれくらいのことをご存じでしょうか？
日 本 の 割 り 箸 は 、「 資 源 を 大 切 に す る 心 」 か ら 生 ま れ た 日 本 独 自 の ア イ デ ィ ア 商 品
です。本来は捨てられる製材等の端材（＝はざい：必要な部分を切り取ったときにで
きる余った木片など）や間伐材を有効活用して作られています。
しかし、現在の国内における割り箸の生産量は減少傾向にあります。国内で消費さ
れている割り箸のうち約９７％が中国産を主とする輸入品となっています。
国 産 間 伐 材 を 原 料 と す る 割 り 箸 の 価 格 は 、 輸 入 割 り 箸 の 約 3倍 と な っ て い る た め 、
価格競争に負けて国内の割り箸生産量が減少しています。しかし、中国はもともと森
林 が 豊 か で は あ り ま せ ん 。 日 本 は 国 土 の 約 7割 が 森 林 な の に 対 し 、 中 国 は 2割 ほ ど で
す。
割り箸は本来、森林資源の有効活用のために作られました。しかし、中国からの輸
入に依存している現在では、割り箸を作るために他国の木が伐られるようになってし
まったわけです。林野庁は、国産材利用の意義を広め、実需の拡大につなげていくた
め、国民運動として「木づかい運動」を行って、国産材を利用することを勧めていま
す。
以前にお伝えした通り、国産材の需要が拡大すれば日本の人工林から木が伐り出さ
れ、森林整備が進みます。日本の割り箸の生産は、山村経済の活性化につながり、間
伐等の森林の手入れを促進することにつながります。そして、荒廃が目立つ今の日本
の 森 林 を CO2を た っ ぷ り 吸 収 す る 健 全 な 森 林 を つ く る こ と に も つ な が る と い う 訳 で
す。これを機に、割り箸を使うなら国産材のものを選んでいただければ幸いです。
（億膳）
（%）
350
100
84 82
300
67
74
71 66
231 252
241
87
82
79
84 83 85 84
85
77
82 83 83
260
256 254
248
253 250 256 245 245 255 252 248
250
240
87 87 86
80
70
232 227
245
193 194
200
90
60
50
製品輸入量
150
40
国内生産量（輸入材）
国内生産量（国産材）
100
30
国内生産のうち国産材の割合（右軸）
国内生産のうち国産材の割合
割り箸供給量
250
88
20
50
10
0
0
H元
(1989)
3
(91)
5
(93)
7
(95)
9
(97)
発行：宗谷森林管理署
〒０９７－１２０１
11
(99)
13
(01)
15
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