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心臓血管の分野を志す若い先生方のための情報誌

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心臓血管の分野を志す若い先生方のための情報誌
Amagasaki Central Hospital
Keep-in-Touch
2014 No.2
尼崎中央病院 心臓血管センター
心臓血管の分野を志す若い先生方のための情報誌
より良い後期研修先を求めている前期研修医の方へ
前期研修先を一生の進路としていいのか です。」 という話ができますし、 実際そういう先生
マ
ッチングを経て必死になって進路が決まり、
ある病院に入ったとします。 国家試験も同時
にあり、 へとへとになっています。 忙しい毎日の中
で、 2 年後のためにもう一度就職活動が必要な
のでしょうか。 どこでも同じ医者、 もうここでいいの
でしょうか。 ただもし一生の模範となる先生に出会
えていなければ、 少し模索してもよいかもしれませ
ん。
環器分野で言うと、 専門教育をしているとこ
ろは、 後期研修医からの募集をしているとこ
ろが少なくありません。 「循環器のある分野のエキ
スパート」 の先生は、 大学病院にいる場合もいれ
ば、 200 床、 300 床の中規模な病院にいる場合
もあるのです。 研修先は、 設備でもなければ、 機
械でもありません。 今、 脂の乗り切った指導者が
いる所なのです。
ちに来れば、 「いつからでも頑張って、 10 年
ぐらい続ければある一定の力を備えることが
できますし、 学問に終わりはありません。 70 歳で
も、 80 歳でも新しいことを始めて差し支えないの
循
う
がいくらでもいます。 いろいろ研修先の話を回った
若い先生に聞くと、 ある有名な研修病院の 40 代
の先生が、 「勉強する意欲はピークが 30 代、 そ
れからが現状維持か衰えていくものです。」 などと
見学者に話したとのこと。 いろいろ生き方はあるの
だなあと思いましたが、 若い先生にする話ではあ
りません。 前者の環境での歳の取り方と、 後者の
環境での歳の取り方はまるで違います。 ですから、
最初が肝心だというのです。 それが研修医時代で
す。
教育的な病院を見つける
ど
こも人手不足で、 若い先生を取りこんでおき
たいのです。 ですから、 あそこが良い、 ここ
が良いなどとよそは勧めてくれません。 その熱心さ
をあなたに対する愛情と拡大解釈してはいけませ
ん。 全国的な学会や研究会でたくさんの発表や、
そこの先生が座長をしているというところは、 学問
的にもレベルが高い可能性が高いです。 英文論
文も書いている方がなお良いです。
ホろもありますし、 Pubmed などで検索してみれ
ームページなどにそのリストが載っているとこ
ばそのアクティビティが分かります。 あとは、 「直
接コンタクトしてみる」 というのが重要です。
とえば、 この分野をやりたいと言って、 専門
家の意見も聞かず、 飛び出していく人をとき
どき見かけます。 行った先は、 我々長いキャリア
の者からして、 「まあまあ残念。」 と感じます。 情
報は大事です。
た
売り手市場の意味を正しく理解する
医
局に医師募集のいろいろなフリーペーパー
や雑誌があると思います。 医師は今職場の
仕事内容を選ばなければ、 多くの場合喜んで採
用してくれます。 非常勤でも、 常勤と比べて比較
的給料の良いものもあります。 たとえば、 比較的
給料の良い非常勤で食いつないでいったとして、
勉強になるかは疑問です。 その人の将来のことを
心配してくれる医師募集は非常に少ないです。 こ
のまま一生どこへ行っても敬意を払って即採用し
てくれるのではありません。 それは選択肢は狭まっ
ていきます。 たとえば、年下の部長のいるところが、
年上の人を雇うかというと、 給料面でも、 部長の
仕事のやりやすさから言っても、 年下の人が有利
なのです。 ですから、 売り手市場はせいぜい 30
- 40 代程度までのことです。
不満があってはどこでも不満
こ
れも若い先生に話を聞きますと、 「前の病院
はだらしなくて研修医に十分な環境をくれず
勉強にならなくて」とこぼす場合があります。しかし、
そういう考え方は、 実は良くないのです。 次の職
場でも荒探しを始めます。 そうではなく、 「私はこ
れがやっていきたい。 ついては、 その道で活躍し
ているそちらで勉強したい」 という先生の方がずっ
と伸びていきます。 目標があって活き活きしている
ならば、 実力ある上司ならサポートしようとします。
医師は一生勉強です。 その最適な環境を当科で
は提供します。
認定施設
日本内科学会認定教育関連施設
日本高血圧学会専門医認定施設
日本循環器学会専門医研修施設
日本血管内視鏡学会教育認定施設
当院の特徴
・ 常に医学のわからないことを考え、 新しいことに挑戦し続ける
・ 平素の疑問点をもつこと、 それに対してどうすればいいかを考え、 学問にする
・ 医師としてぶれずにふるまって行く指針を学べる
・ チーム医療のリーダーを養成する
担当者 心臓血管センター長 小松誠
[email protected]
特定医療法人 中央会 尼崎中央病院
〒 661-0976 兵庫県尼崎市潮江1丁目12番1号 TEL (06)6499-3045 FAX (06)6497-3196
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