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平成 28 年度施政方針

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平成 28 年度施政方針
平成 28 年度施政方針
本日から諸議案の審議をお願いするわけですが、各議案の提案理由のご説明をする
前に、28 年度の施政の方針を述べさせていただき、議員各位のご理解、ご協力を賜り
たいと存じます。
今年は、私が町長に就任して、10 年目の大きな節目を迎えます。これまでいくつも
のビジョンを掲げ、その実現に向かって全力で取り組んでまいりました。3期目のマ
ニフェストでは「未来のために全力で」を基本理念に、10 項目の戦略を掲げ取り組ん
でいます。
この実現については、議員や住民の皆さんの意見を伺いながら、できることは着実
に進め、時間のかかるものについては町の実施計画に計上して進めていきます。
27 年度を振りかえりますと、施設整備では、新たな給食センターでの学校給食づく
りが、2 学期からスタートしました。炊飯設備も整備され、より安全で安心な給食が
提供できるようになりました。また、避難所の拠点施設である総合体育館と芦屋中学
校、防災拠点の役場庁舎に太陽光発電施設が設置され、災害時の機能がさらに強化さ
れました。
福祉関係では、町立芦屋中央病院が4月1日から地方独立行政法人になり、病院の
意思決定の迅速化や医師確保など、効率的な病院経営ができるようになりました。11
月には念願だった特別養護老人ホームが開所され、入所待機となっていた人の不安も
解消されました。
イベント関係につきましては、あしや砂像展では「産業革命」をテーマに福岡県下
初となる海外プロ彫刻家4人によるクオリティの高い作品が展示され、約4万 2000
人もの入場者でにぎわいました。また芦屋釜の里では、20 周年記念行事の中、9月に
は京都の茶道「表千家」家元へ、家元直筆の書画をデザインした芦屋釜の里製作の茶
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の湯釜を納めさせていただきました。
遊休地対策では、大君ごみ焼却場跡地にメガソーラーを誘致し、4月から土地の貸
付を行い、10 月末からは発電も開始され、今後 20 年間にわたり自主財源の確保に大
きく寄与することができました。
財政運営では、3月下旬に退職手当債の残金約5億円を競艇収益金などで積み立て
た減債基金の取り崩しにより、繰り上げ償還します。このことにより、財政指標の改
善が図れるとともに、財政健全化に向けた基盤がより強化されます。
次に 28 年度の重要施策について、マニフェストでお示しした次の 10 点について、説
明させていただきます。
第 1 点目は、元気なあしや創造戦略でございます。
まずあげられるのが、芦屋港のレジャー港化です。福岡県が管理する芦屋港は、物
流基地としての機能が十分活用されているとはいえません。昨年県により実施された
アンケート調査に基づき、2月から学識経験者や地域団体、地元住民、行政などで組
織された「芦屋港活性化検討委員会」が設置され、検討が進められています。
また町議会におかれましても、1月 20 日に「芦屋港湾活性化特別委員会」が設置
され、レジャー港化に向けた推進体制が整いました。
芦屋の「海」の魅力を最大限発揮し、この海岸線一体が九州北部地域のレジャーの
拠点となるためにも、管理者である福岡県に対して、行政と議会と地域が一丸となっ
て、芦屋港のレジャー港化をさらに強く要望していきます。
次に3年目を迎える地域再生マネジャー事業の取り組みです。地域資源によるブラ
ンド化をすすめるため、28 年度は機運づくりのひとつの手法として、鰆を活用した食
のイベント「さわらサミット」を実行委員会方式で開催する予定です。
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第2点目は、地方創生で活力アップ戦略でございます。
芦屋町まち・ひと・しごと創生総合戦略の具体的な取り組みがまとまりましたので、
政策目標とそれぞれの戦略を紹介します。
○政策目標Ⅰは、芦屋の魅力を活かし、新しいひとの流れをつくるです。
6つの戦略は、シティープロモーション、芦屋流おもてなし、地域資源を活かした
観光の魅力づくり、オンリーワンの芦屋釜を活かした魅力づくり、芦屋港レジャー港
化、芦屋流移住・定住の推進です。
○政策目標Ⅱは、芦屋ならではのしごとづくりを進めるです。
4つの戦略は、海を活かした観光型ビジネスの創出、芦屋ならではの起業の支援、
活力ある事業所づくり、地産地消の推進です。
○政策目標Ⅲは、若い世代が安心して結婚・出産・子育てができる環境をつくるです。
3つの戦略は、結婚・出産の希望実現、芦屋の子は芦屋で育てる教育環境づくり、
いきいき子育て支援です。
○政策目標Ⅳは、ずっと住み続けたい、時代にあった地域をつくるです。
3つの戦略は、交通ネットワークの充実、みんなでつくるあしや・協働のまちづく
り、広域連携の推進です。
今後は、すぐに取り組めるものに着手するとともに、新たな予算を伴うものは6月
議会以降、順次取り組む予定でございます。
第3点目は、人口減・歯止め戦略でございます。
芦屋流移住・定住を促進するため、引き続き定住促進奨励金制度や中古住宅解体後
の新築住宅建築補助金制度を継続します。
また情報発信の取り組みとして、芦屋町定住支援ガイドブックと芦屋町プロモーシ
ョンブックを製作しました。ガイドブックでは、町の紹介のほか、暮らしを応援する
7つの支援制度や4つの補助金などの手続きを紹介しています。プロモーションブッ
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クでは、町のいろんな取り組みのほか、歴史や文化、レジャーにイベント、グルメに
お土産など、町の魅力をたくさん紹介しています。
この2つの冊子を町内外の関係機関、関連企業などに配布し、芦屋町のセールスに
つなげていきたいと考えています。
第4点目は、産業の活性化推進戦略でございます。
芦屋ならではの起業の支援として、IT・クリエーターやサテライトオフィスの誘
致のほか、空き店舗や空家を活かした起業・誘致に取り組みます。
地産地消の推進では、芦屋産品の消費拡大を推進するため、町内で販売できる仕組
みづくりや食事ができる仕組みづくりについて検討します。
観光振興策では、外部からの視点で芦屋町を活性化するため、地域おこし協力隊を
募集しました。4月から芦屋町へ住所を移し、観光推進に関する活動や地産地消・ブ
ランド化に関する活動、町の情報発信の3つの分野で活躍していただくことになって
います。
第5点目は、みんなで創るあしや戦略についてです。
自治区担当職員制度も3年目に入ります。27 年度のステップⅠ「職員と住民が顔見
知りになる」をテーマにした活動では、地域一斉清掃や町民体育祭、歳末防犯パトロ
ールなどに約 90 人が参加したほか、15 の自治区で行われた夏祭りや盆踊り大会、グ
ラウンドゴルフ大会、もちつき大会などの単独行事にも約 70 人参加、自治区から好
評の声を得ています。
28 年度からの2年間は、ステップⅡとして「自治区活動の実態を理解する」をテー
マに、職員が自治区に出向き、意見交換をしながら地域の課題等の発掘や解決方法の
検討を行う予定で、最終ステップである将来的な地域のあり方等を示す自治区毎のま
ちづくり計画の作成・実施に伴う重要な基礎資料につながる活動になります。
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第6点目は、あしやまち改革戦略でございます。
人口減少が続く中、公共施設の利用需要も変化していきます。現在、公共施設等総
合管理計画を策定中ですが、28 年度からは役場内のワーキングチーム、専門的知識を
有する者や住民代表などで構成する策定検討委員会を設置する予定で、長期的な視点
をもって、公共施設の最適な配置を検討します。
第7点目は、くらし満足度アップ戦略でございます。
27 年度モデル事業として、大城区、浦区、幸町区、高浜区、市場区の5自治区でス
タートした地域交流サロン事業ですが、各区週2回から月1回のペースでカラオケや
体操、会食、茶話などいろんな取り組みで、住民が主体となって仲間づくりや生きが
いづくりが進められています。
28 年度はさらに6自治区の申込みがあり、合計で 11 自治区で行う予定ですが、介
護予防や地域での見守りなどにつながるよう支援していきます。
芦屋中央病院の移転建替えにつきましては、基本設計完了時に配置計画や階層構成、
新病院で新たに取り組むもの、建設事業費など昨年の 10 月 15 日号の広報あしやでお
知らせしました。その後3月末まで実施設計が行われ、使用する材料や仕上げ、施工
方法などを確定することで、詳細な建設事業費が固まります。そのため4月以降、町
と病院との負担額など収支計画が策定されしだい、住民説明会を行う予定にしていま
す。
なお現在、外周道路工事が進められていますが、建設工事は 28 年度からの2ヵ年
事業で、30 年5月の開院を目指しています。
第8点目は、安全・安心の推進戦略でございます。
防犯対策として、3月末までに町内4箇所に防犯カメラを設置するほか、不審者対
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策などとして、小中学校には監視カメラを整備しました。犯罪等の未然防止や犯罪の
早期解決につながるよう今後も計画的に設置します。
また、防犯街灯のLED化を進めるとともに、登下校時の青パトによるパトロール
強化など、自治防犯組合など各種団体との連携による地域ぐるみの防犯活動を推進し
ます。
消費者保護では、専属の消費者相談員の配置により相談しやすい環境をつくるとと
もに、被害の多い高齢者等の保護のため、地域や福祉ボランティアなどとの連携によ
る支援を行います。
第9点目は、教育のまち・あしや戦略でございます。
学校・家庭・地域が連携して「芦屋の子どもは芦屋で育てる」という基本方針のも
と、学力向上や豊かな心を育てる「さわやかプロジェクト」の取組を進めます。
芦屋型小中一貫・連携教育では、9年間を4期に分けて、中学校卒業時の生徒像に
向かって、将来に価値ある夢、希望、志をもつ子どもの育成を図ります。
また特別支援教育では、一人ひとりの児童・生徒の成長をきめ細やかに支援する体
制のもと、「あしやすくすくファイル」を活用して、早期発見・早期支援に取り組み
ます。
生涯学習では、栃木県佐野市との青少年交流事業に続き、昨年新たに成人を対象に
した文化交流事業をスタートしました。28 年度は芦屋町での開催が予定されており、
茶の湯釜の産地としてお互いの郷土の文化を深めながら鋳物や茶道文化に関する交
流と情報発信につなげていきます。
10 点目は、芦屋ボートレース事業推進戦略でございます。
モーニングレースによる電話投票は、依然として好調な売り上げが続き、場外舟券
発売場などの売り上げも含め、着実に経営改善が進められています。平成 22 年度か
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ら一般会計への繰入れが復活しましたが、28 年度以降も引き続き毎年4億円を繰り入
れる予定です。
また施設整備として昨年、本場2階の有料席にグループシート
あし夢ボックスを
新設したほか、外向発売所の増床やその隣にアシムカフェをオープンし、新しい観戦
スタイルや新たなファン獲得のための提案を行っています。
次に「魅力を活かし、みんなでつくる、元気なあしや」を将来像に掲げた第5次総
合振興計画の第1章からの構成に基づき、28 年度の主な主要施策の概要についてご説
明申し上げます。なお 28 年度は、5年間の後期基本計画がスタートする年です。将
来像の実現に向けて、全責任をもってあたっていきます。
最初は、「住民とともに進めるまちづくり」でございます。
協働のまちづくりをすすめるためには、住民自治を高め、住民の皆さんが自らの地
域の課題にあたることができる仕組みの整備や意識啓発を図ることで、理解や参画が
促進されます。
芦屋町住民参画まちづくり条例では、そのためにはまず、まちづくりに関する情報
を住民の皆さんと町で共有することを基本に進めるものとしています。そこで 27 年
度、情報ガイドブック「あなたとまちをつなぐ本」を発行しました。この冊子には情
報共有の必要性やその考え方、情報提供や収集の具体的な方法などイラストを交えて
わかりやすく表現していますので、ご利用ください。
28 年度はさらなる町職員の意識改革に努め、あらゆる分野での住民の参画を促進す
るため、町と住民の行動計画の策定に着手します。
また、広報あしややホームページなどを通じた積極的な行政情報の公表、出前講座
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などを通じた地域の皆さんとの対話も引き続き行います。
第二は、安全で安心して暮らせるまちづくりでございます。
27 年度、芦屋町空家等対策計画を策定しました。28 年度はその計画に基づき、空
家の台帳整備や空家バンク制度の確立などにより、空家の除却や有効活用を含む適性
な管理に努めます。なお危険な老朽家屋対策として、引き続き老朽危険家屋等解体補
助金制度で支援します。
また防災対策につきましては、芦屋基地と連携した防災活動について協議を進める
とともに、土砂災害警戒区域等の指定及び遠賀川浸水想定区域の見直しがありました
ので、洪水・土砂災害ハザードマップを作成し、全戸配布します。
災害はいつ起こるかわかりません。いざという時のために日ごろからの訓練が最も
大切で、そのためにも自主防災組織が行う避難訓練や女性防火クラブの充実への支援
を継続します。
第三は、子どもがのびのびと育つまちづくりでございます。
子育て世帯につきましては、町独自の取り組みとして、昨年4月から保育料の引き
下げとともに、出産祝金として第1子には5万円、第2子には 10 万円、第3子以上
には 20 万円の商工会発行の商品券を交付する制度をスタートしました。さらに、町
外から民間賃貸住宅に転入した子育て世帯へは、月の家賃2万円を限度に3年間、同
じく商品券で補助する制度を創設、この家賃補助制度は、町内に住む新婚世帯にも同
様としています。
また、10 月からは教育費に係る負担軽減策として、小・中学生や高校生などのバス
定期券に対する通学補助制度も始めました。これら制度はすべて 28 年度も継続しま
す。
なお、28 年度からの新たな取り組みとしましては、学童クラブについて、保育料の
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引き下げと多子世帯軽減を行います。さらに 10 月からは、小学6年生までの医療費
の無料化を中学3年生まで拡大します。
学校教育につきましては、「小学校4年生までの 35 人学級」や中学校3年生を対
象とした放課後特別授業の「イブニングスタディ」など、学力向上の取り組みを継続
するとともに、不登校対策として、スクールカウンセラーや心の教室相談員、不登校
対策指導員によるきめ細やかな支援を行います。
なお小学校の施設整備では、快適な教育環境の充実のため、28 年度から計画的に空
調設備の工事に着手します。
第四は、いきいきと暮らせる笑顔のまちづくりでございます。
高齢者福祉につきましては、高齢者が住み慣れた地域で、安心して暮らせるよう介
護・医療・生活支援・介護予防などが一体的に提供される「地域包括ケアシステム」
の構築が急がれています。このため、郡内他町と協力して4月から要支援者等を支援
する「総合事業」を町事業として着手するほか、引き続き在宅医療と介護の連携や認
知症施策の推進などに取り組みます。
障がい者福祉では、地域生活支援事業の充実のほか、4月から施行されます「障害
者差別解消法」に基づく取り組みを進め、芦屋町障害福祉計画が掲げるノーマライゼ
ーション社会の実現を目指します。
健康づくりでは、がん検診の受診率向上の取り組みとして、婦人がん検診を集団検
診だけでなく、個別でも検診できるようになりました。また特定健康診査では、長期
的な生活習慣病の予防という観点から 30 歳から 39 歳までの若年層の皆さんにも、健
診が受けられるよう年齢制限を拡大します。
第五は、活力ある産業を育むまちづくりでございます。
農業の振興につきましては、山鹿表耕地の農業用水として利用されています汐入川
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の堤体の老朽化対策として、福岡県による汐入川整備事業の工事が本格化します。
漁業の振興につきましては、優良な漁場の調査及び整備を行うとともに、稚魚の放
流、アワビやアカウニなどの種苗の放流事業など、育てる漁業を支援します。また、
柏原漁港西方の荒波対策については、関係機関と協議しながら検討を進めます。
商工業の振興につきましては、「芦屋町創業等促進支援事業補助金」や「芦屋町空
き店舗活用事業補助金」などを活用した中心市街地の活性化や空き店舗対策に取り組
みます。また、芦屋の地域産品を活用した特産品開発やメニュー開発、「農商工等連
携事業」に取り組み、地域産業の活性化を図ります。
観光の振興につきましては、芦屋町観光基本構想に基づき、花火大会やあしや砂像
展、祭りあしやなどイベントを通した活力あるまちづくりを進めていきます。
また、芦屋町まち・ひと・しごと創生総合戦略のうち、観光分野における新たな戦
略・施策などが数多くあります。これらを実現するためには、行政や観光協会、商工
会はもちろん、住民の皆さんや観光事業者、農漁業者、商工業者などが一体となって
観光まちづくりに取り組まなければなりません。そのため、まずは推進体制の組織化
に全力を注ぎます。
なお、国民宿舎マリンテラスあしやの指定管理者が、28 年度から代わります。観光
拠点としての機能向上が図られ、利用者増につながることを期待します。
第六は、環境にやさしく、快適なまちづくりでございます。
公園整備につきましては、3月末までに海浜公園「わんぱーく」に森と海をイメー
ジした大型複合遊具を設置します。28 年度は、設備の老朽化や樹木の繁茂対策が必要
となった中央公園について、中心市街地の緑地空間としての機能をはじめ、時代のニ
ーズにあったリニューアル工事を実施します。
町営住宅につきましては、24 年度に策定した「芦屋町営住宅長寿命化計画」が5年
を経過するため、社会情勢の変化や現状に対応するための中間見直しを行います。ま
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た、新後水住宅の設計委託のほか、高浜団地などの移転を促進し、空家となった棟の
解体も進めます。
道路関係につきましては、「橋梁長寿命化修繕計画」に基づき、町管理の道路橋2
橋の工事を実施するほか、身近な生活道路についても、快適な環境を維持するため、
計画的な整備をします。
バス交通につきましては、28 年度「地域公共交通網形成計画」を策定します。この
計画は、まちづくりの視点で地域公共交通を確保維持していくため、町や地域住民、
交通事業者等が一緒になって策定するものです。
芦屋タウンバス事業では、新たにバスを購入するとともに、利用者ニーズに対応し
た運行体系の検討を進めます。
下水道につきましては、普及率が全国トップクラスの 99.9%であり、今後も効率的、
効果的な下水道事業を維持管理するため、引き続き下水道管渠、浄化センターや各ポ
ンプ場の長寿命化事業を推進します。また浄化センターでは、メタンガスを利用した
バイオマスエネルギーの有効活用を図ります。
第七は、心豊かな人が育つまちづくりでございます。
生涯学習につきましては、「芦屋町生涯学習基本構想」により、住民の皆さんが、
いつでも、どこでも学び、学んだ成果が活かされる地域づくりを進めるとともに、地
域課題解決型講座の導入を図ります。
社会体育施設につきましては、拠点施設である総合体育館をはじめ、各施設を安全
で快適に利用できるよう施設ごとの改修計画を策定し、計画的に整備します。また、
総合運動公園多目的グラウンドを健康増進の場として整備するため、設計委託を行い
ます。
人権教育・啓発の推進については、芦屋町人権・同和教育研究協議会や関係機関と
の連携により、「人権まつり」、「人権講演会」などに取り組みます。また、「芦屋
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町男女共同参画推進プラン」により、意識づくりや社会環境づくりなど、男女共同参
画社会の実現を進めていきます。
歴史・文化につきましては、オンリーワンの芦屋釜の里を活かした魅力づくりのた
め、鋳物師との体験プログラムやお土産品の開発など、観光資源としての活用を図り
ます。また、集客や回遊の仕組みづくりや滞在時間の延長などの取り組みを進めると
ともに、情報発信をさらに強化します。
最後に計画の実現に向けてでございます。
以上、第5次芦屋町総合振興計画後期基本計画の7章に係る 28 年度の主要な施策
について、説明申し上げましたが、これら施策を実現するために必要な取り組みにつ
いても、あわせて説明申し上げます。
行財政運営につきましては、27 年度から新たに「行政と住民で築く
元気な芦屋」
をテーマに第4次芦屋町行政改革をスタートしました。具体的な取り組み内容は「芦
屋町集中改革プラン」として各年度における実施状況、数値目標などを設定し、推進
していくとともに、毎年度進捗状況を公表していきます。
競艇事業につきましては、効率的な運営による経営の安定化を図りながら新規ファ
ン獲得など売り上げ向上策を推進し、町財政に寄与します。
職員の資質向上につきましては、目標管理制度や計画的な研修、自治区担当職員制
度の活用など、さまざまなアプローチから個々のレベルアップを図ります。
広域連携の推進につきましては、北九州市との連携中枢都市圏構想に基づき、「連
携協約」の締結に向けての手続きを進めているところです。芦屋町にとっては、特に
環境や下水道、地域公共交通分野での連携など、圏域全体の生活関連機能サービスの
向上に、大いに期待ができるところですので、議員各位のご理解とご協力をお願い申
し上げます。
大学連携につきましては、近隣にある大学とさまざまな分野で連携することにより、
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大学のノウハウや学生の若いパワーを活かした交流と地域づくりを推進します。
以上、28 年度の施政方針を述べさせていただきました。
冒頭でも申しましたが、本年は町長に就任して 10 年という大きな節目です。今後
も初心を忘れることなく、常に一歩先を見据え、スピード感を持ち、現場主義を貫き、
住民の皆さんと同じ目線で誠心誠意取り組んでまいります。
つきましては、住民の皆さんと議員各位のご理解とご協力を心からお願い申し上げ
ます。
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