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Backup Exec 11d Agent for Oracle でバックアップを行う

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Backup Exec 11d Agent for Oracle でバックアップを行う
Backup Exec 11d Agent for Oracle でバックアップを行うための設定手順
Backup Exec 11d (Build 7170) Agent for Oracle のセットアップからオンラインバックアップを実施す
るまでの基本的な設定手順について説明します。
■前提となる環境
ここでは2台の Windows サーバーがあり、一方に Backup Exec 11d がインストール済みであること
(メディアサーバー)
、もう一方には Oracle データベースサーバー および Remote Agent がインスト
ール済みであること(リモートサーバー)を前提に進めます。
※ Oracle がメディアサーバーにインストールされている場合も設定手順は同じです。
※ オンラインバックアップを取得する際は、Oracle は事前にアーカイブログモード、自動アーカイブ
の設定にしてください。アーカイブログの設定方法については、本手順書の [付録
- 発生しやすい
エラーメッセージ一覧と対処方法] エラー7 を参照してください。
1.Agent for Oracle のライセンス確認
Backup Exec 管理コンソールを起動して [ヘルプ] 、[バージョン情報]を選択し、[ライセンス情報] を
確認します。Agent for Oracle on Windows Servers, Backup Exec for Windows Servers、および、Oracle
がリモートサーバーにある場合は、Remote Agent for Windows Systems が [ライセンス済み], [インス
トール済み]であることを確認します。(詳細は図を参照してください。
)
Agent for Oracle のライセンスが登録されていない場合は次の手順を実行します。
1-1. [ツール]、[ライセンスキーの入力とインストール] を選択します。
1-2. "ようこそ" 画面が起動したら、[次へ] をクリックし、[ローカルインストール] にチェックが入って
いることを確認して、[次へ] をクリックします。
1-3. "ライセンスキーの入力" 画面で、各ライセンスキー (16 桁) を入力し、[ 追加] ボタンを押します。
1-4. 正しいライセンスが入力されたことを確認して、[次へ] をクリックします。
1-5. "Symantec Backup Exec の機能" 画面で、Agent for Oracle on Windows or Linux Servers がイン
ストール対象になっていることを確認して、[次へ] をクリックします。Remote Agent については
モジュールのインストールはありません。
1-6. "インストール準備完了" 画面で、[インストール] をクリックします。
1-7. "インストールウィザードの完了" 画面で、[完了] をクリックします。
1-8. ライセンスが正しく登録されているか 1. の手順で確認します。
2.Remote Agent -
[Oracle] タブ (リモートサーバ側)
2-1. リモートサーバで、[スタート]、[すべてのプログラム]、[Symantec Backup Exec for Windows
Servers]、[Backup Exec Remote Agent Utility] をクリックします。
2-2. [Oracle] タブをクリックします。
2-3. [新規] ボタンをクリックします。
2-4. [ローカルのインスタンス名 ] のリストから、インスタンスを選択します。
2-5. [ユーザー名] を sys などの Oracle で DBA 権限をもつユーザを指定します。
2-6. [パスワード]および[パスワードの確認入力] を入力します。
2-7. [メディアサーバー名または IP アドレス] を入力します。これ以外の項目はデフォルト設定のままで
問題ありません。
2-8. [OK] ボタンをクリックして、Oracle インスタンスの一覧に入力した項目が追加されたことを確認
します。
3.Remote Agent -
[データベースアクセス] タブの設定 (リモートサーバ側)
3-1. リモートサーバで、[スタート]、[すべてのプログラム]、[Symantec Backup Exec for Windows
Servers]、[Backup Exec Remote Agent Utility] をクリックします。
3-2. [データベースアクセス] タブをクリックします。
3-3. [Oracle および DB2 操作のメディアサーバーの認証を有効にする] のチェックを入れます。
3-4. [ユーザー名] にリモートサーバーの Windows 上で管理者権限のあるユーザを指定します。
例:
ワークグループの場合
Administrator または、[コンピュータ名]¥ Administrator など。
ドメインの場合
[ドメイン名]¥ Administrator など。
3-5. [パスワード] および [パスワードの確認入力] を入力します。
3-6. [OK] ボタンをクリックして、Backup Exec Remote Agent Utility を終了します。
※ [OK] ボタンを押した際、"マシンクレデンシャルの有効性を確認できません。ユーザー名およびパス
ワードを確認してもう一度やり直してください。"のメッセージが現れた場合は、リモートサーバの
Windows 上で有効なユーザーとして認識されていませんので、そのユーザで Windows にログオン可
能か、管理者権限を持っているか確認してください。
4.メディアサーバー
- ログオンアカウントの作成
4-1. Backup Exec 管理コンソールを開き、ネットワーク、ログオンアカウントをクリックします。
4-2. "ログオンアカウントの管理" 画面で、Oracle のバックアップに利用するためのアカウントを作成す
るために、[新規] ボタンをクリックします。
4-3. "ログオンクレデンシャルの追加" 画面では、3-4.で指定した [ユーザー名]、[パスワード]、[パスワ
ードの確認入力] を入力します。
※ここで作成するログオンアカウントの [ユーザー名] は、3-4. で指定した [ユーザー名] と完全に一致
しなければなりません。
4-4. その他はデフォルト設定のまま、[OK] ボタンをクリックします。
4-5. "ログオンアカウントの管理" 画面に作成したログオンアカウントが追加されていることを確認し、
[OK] ボタンをクリックして、"ログオンアカウントの管理" 画面を閉じます。
5.メディアサーバー
-
Oracle サーバーの認証クレデンシャルの設定
5-1. Backup Exec 管理コンソールを開き、ツール、オプションをクリックします。
5.2. "オプション -
アプリケーションのデフォルトを設定" 画面で、[Oracle] の項目をクリックして、
[リストの修正] ボタンをクリックします。
5-3. "Oracle および DB2 サーバーの認証クレデンシャル" 画面で、[新規] ボタンをクリックして、"サ
ーバーの追加" 画面で、[Oracle または DB2 サーバー] にリモートサーバー名を入力します。
※ここでは、コンピュータ名を入力してください。
5-4. [ログオンアカウント] には、4-3. および 3-4. のログオンアカウントを選択します。
※ここで選択するログオンアカウントは、4-3. および 3-4. と一致しなければなりません。
5-5. [OK] ボタンをクリックして、"Oracle および DB2 サーバーの認証クレデンシャル" 画面に、入力
した情報が追加されていることを確認します。
5-6. "オプション - アプリケーションのデフォルトを設定" 画面を [OK] ボタンをクリックして終了し
ます。
6.メディアサーバー
- バックアップジョブの作成
6-1. Backup Exec 管理コンソールを開きます。
6-2. [バックアップ] ボタンをクリックします。
6-3. "バックアップジョブのプロパティ" 画面では、左ぺインで、[選択リスト]が選択されています。右
ペインにあります [リソース別の表示] 内のツリーから、リモートサーバーを展開します。
(詳細は
図を参照してください。)
6-4. [リソースクレデンシャル] の項目をクリックして、リモートコンピュータのログオンアカウントを、
リモートサーバー上で Adminstrators および ora_dba グループに所属しているユーザーに変更し
ます。
(詳細は図を参照してください。
)
※バックアップ時に指定するログオンアカウントは、管理者グループおよび ora_dba の両方のグループ
に所属させてください。
※ [すべてをテスト] または、[選択項目をテスト] によって、[テスト結果] の項目に 成功 が返るかを
確認してください。
6-5. その他の設定は変更する必要があれば変更し、[サブミット] ボタンを押して完了してください。
※Oracle をオンラインにしたまま、オラクルをインストールしたドライブに対して、フラットファイル
のバックアップを実施する場合、Oracle のデータベース、Control、REDO、Archive Log ファイル
を除外してください。 除外したファイルは Oracle Agent によりオンラインで取得します。もし
Oracle がオンライン中、フラットファイルとして、これらのファイルをバックアップすると、ファ
イルが破損し、Oracle が停止するか起動できなくなる場合があります。 ただし、データベース、
Control、REDO、Archive Log のみ除外するようにしてください。Oracle のフォルダや設定ファイ
ルは Oracle Agent によるバックアップでは取得していませんので、除外しないでください。
付録
-
発生しやすいエラーと対処方法
バックアップジョブでエラーとなった場合は、ジョブログに記録された次の赤枠内の箇所を確認してく
ださい。発生しやすいエラーと一般的な対処方法については、以下を参考にしてください。
■エラー1
0xe0000340 - データベーススクリプトからエラーが返りました。詳しくはジョブログのデータベースス
クリプト出力のセクションを参照してください。
または、
0xe0001402 - このサーバー名は、メディアサーバーの認証クレデンシャルのリストに存在しません。サ
ーバー名とメディアサーバーのログオンアカウントを入力し、操作を再実行してください。
<対処>
5-3. を確認してください。メディアサーバー側の"Oracle および DB2 サーバーの認証クレデンシャル"
画面で、メディアサーバー名ではなく、IP アドレスが設定されている可能性があります。
または、リモートサーバー側の Backup Exec Remote Agent Utility のデータベースアクセスタブで、
[Oracle および DB2 操作でコンピュータの完全修飾名または IP アドレスを使用する] にチェックが入
っている場合は、[名前または IP アドレス] に入力されている文字列と、5-3. のメディアサーバー側の
"Oracle および DB2 サーバーの認証クレデンシャル" 画面の [Oracle または DB2 サーバー] に入力
されている文字列を一致させる必要があります。
■エラー2
0xe0001403 - Remote Agent ユーティリティで指定されたログオンアカウントを認証できません。メデ
ィアサーバーの認証クレデンシャルのリストで、エントリを更新してください。
<対処>
5-4. を確認してください。メディアサーバー側の"Oracle および DB2 サーバーの認証クレデンシャル"
画面で、4-3. および 3-4. のログオンアカウントと一致しているか確認してください。
■エラー3
0xe0001405 - 不明な CORBA 例外です。メディアサーバーに接続できません。Backup Exec Job
Engine サービスがメディアサーバーで実行されていることを確認してください。
<対処>
次のポート番号が一致しているか確認してください。一致している場合は、リモートサーバーの Remote
Agent のサービス、メディアサーバーの Backup Exec の各サービスを再起動してください。または、
ポート番号の設定を解除してください。
・リモートサーバー側
リモートサーバー側の Backup Exec Remote Agent Utility のデータベースアクセスタブにあり
ます [Oracle および DB2 操作中にメディアサーバーに接続するためにカスタムポートを使用す
る] の [ポート番号]
・メディアサーバー側
メディアサーバーのツール、オプションにありますネットワークとセキュリティにて、[カスタムポ
ート番号 (Oracle および DB2 のみ)] の[カスタムポートを使用してリモートシステムからの操
作要求を受信する] で入力されているポート番号
■エラー4
0xe000848c - リソースに接続できません。選択したすべてのリソースが存在し、オンラインであること
を確認して、再実行してください。
<対処>
6-4. を確認してください。バックアップジョブに指定したログオンアカウントが ora_dba グループに
所属していない可能性があります。または、オラクルが起動していない可能性があります。
■エラー5
0xe000fe29 - サーバーへの接続時に認証に失敗しました。 ユーザーアカウントの権限が有効であり、パ
スワードが正しく入力されていることを確認してください。
<対処>
6-4.を確認してください。バックアップジョブに指定したログオンアカウントが 管理者権限をもって
いないか、パスワードが誤っている可能性があります。または、3-4. 3-5. 4-3. を確認し、[ユーザー
名] と [パスワード]を再設定してください。
■エラー6
0xe0001000 - バックアップを実行する場合は、データベースの状態が MOUNTED または OPEN で
ある必要があります。データベースをマウントして、ジョブを再実行してください。
<対処>
データベースが
NOMOUNT 状態となっている可能性があります。オンラインバックアップを取得する
場合は、OPEN 状態にしてください。オフラインバックアップ(一貫性バックアップ)注を取得する場合は、
MOUNTED 状態にするか、バックアップジョブのプロパティにあります Oracle の項目で、[オフライ
ンバックアップを実行する] にチェックを入れてください。この場合、バックアップ時にデータベースが
MOUNTED に変更後、バックアップされます。また、バックアップ完了後、データベースが OPEN さ
れます。
注)Backup Exec 11d の[オフラインバックアップを実行する]オプションは、Oracle Recovery Manager
の一貫性バックアップを実行するオプションです。
■エラー7
0xe0001014 - データベースは NOARCHIVELOG モードであり、OPEN 状態です。データベースが
NOARCHIVELOG モードである場合にバックアップするには、データベースが MOUNTED 状態であ
るが OPEN 状態でない必要があります。
<対処>
OPEN 状態のデータベース(オンライン)をバックアップする場合は、ARCHIVELOG モード、自動
ARCHIVE に設定してください。ARCHIVELOG モード、自動 ARCHIVE の設定方法は、Oracle のマ
ニュアルなどを参照するか、次の技術情報を参考に設定してください。
NOARCHIVELOG モードのままバックアップを実行する場合は、データベースを MOUNTED 状態に
するか、バックアップジョブのプロパティにあります Oracle の項目で、[オフラインバックアップを実
行する] にチェックを入れてください。この場合、バックアップ時にデータベースが MOUNTED に変
更後にバックアップされ、バックアップ完了後、データベースが OPEN されます。
[Oracle 9i , 10g ARCHIVELOG 設定方法]
http://support.veritas.com/docs/266835
[Oracle 8i ARCHIVELOG 設定方法]
http://support.veritas.com/docs/247294
※Backup Exec 11d Build 7170 Agent for Oracle にて Oracle 8.1.7 がサポートされました。
Symantec Backup Exec 11d for Windows Servers revision 7170 Readme (Japanese)
http://support.veritas.com/docs/288015
■エラー8
0xe000846b - Backup Exec for Windows Servers Remote Agent に接続中にエラーが起きたため、リソ
ースをバックアップできませんでした。
ターゲットコンピュータに正しいバージョンの Remote Agent がインストールされており、実行されて
いることを確認してください。
<対処>
リモートサーバー側の Remote Agent のサービスが停止している可能性があります。開始してください。
■エラー9
Archived Logs のアイコンが表示されない。
<対処>
NOARCHIVELOG モードでは、Archived Logs のアイコンは表示されません。オンラインバックアッ
プを取得するには、Oracle にて ARCHIVELOG モード、
自動 ARCHIVE の設定にする必要があります。
設定方法は、エラーメッセージ 7 の対処を参照してください。
■エラー10
Oracle データベース SID 名 [オープン] へのアクセスに失敗しました。
Oracle セッションを起動できません。ログオンクレデンシャルが正しく、十分な権限があることを確認
してください。
<対処>
認証の問題になります。オラクル側の SQLNET.ORA のファイルを開き、次の設定を確認してください。
SQLNET.AUTHENTICATION_SERVICES= (NONE)
の場合は、
SQLNET.AUTHENTICATION_SERVICES= (NTS)
へ変更して、オラクルのサービスを再起動してください。
■エラー11
オラクルのバックアップジョブを実行するとステータスが「前処理中」のまま進まない場合がある。
<対処>
この現象はオラクルとメディアサーバが同一サーバ上にインストールされている場合に発生することが
確認されております。サーバの再起動時や、オラクル、Backup Exec のサービス再起動時に、メディア
サーバからオラクルへ接続するための TCP ポート番号が競合することがあります。対処として、競合を
避けるため、Backup Exec 側で次の設定を行ってください。
管理コンソールで、ツール、オプションを開き、「ネットワークとセキュリティ」の項目を選択します。
「Remote Agent との通信に使用する TCP ポートの範囲(Remote Agent 側)」にチェックを入れ、ポー
ト番号を 50000
65535 に設定し、Backup Exec のサービスを再起動します。
■その他エラーについて
Oracle バックアップにて初期設定時に発生したその他のエラーについても、一旦、本設定手順通りに設
定し、正常にバックアップが動作するか確認してください。とくに、本設定手順内で赤色文字として示
されている部分は要チェック項目になります。
以上
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